JP6032619B2 - 容器の空気抜き具および密封方法 - Google Patents

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発明の詳細な説明
本発明は、接着剤や塗料の保存技術に関するもので、特に使いかけの溶剤の接着剤や塗料の品質保持や長期保存するために容器内の空気を抜き減圧して密封する技術を使う事により簡単に出来る空気抜き具および密封方法に関するものである。
従来、溶剤形の接着剤、特に一液性のウレタン樹脂系接着剤は一度開封すると空気が容器の中に入り、接着剤の上部が一ヶ月から二ヶ月程度で硬化してしまう事が度々あった。
このような場合、硬化してしまった接着剤は使い物にならない為、処分しなくては、ならない問題があった。
従来の接着剤には既存の蓋が付けられているが、容器内の空気を閉じ込めるだけで一度開封すると容器内に空気が入ったままの状態で容器内の接着剤を硬化させていた。
これまでに、考えられていた空気抜き具は、仕組みが複雑で使用に手間がかかるものや、たいそうなな装置が必要であった。
特開２００１−３１５８２６ 特開２００６−１４３２３０
発明が解決しようとする課題
本発明は、上記の問題を解決し容器内の空気を簡単に抜き減圧し密封して容器内の物質の品質保持と長期保存が出来る空気抜き具および密封方法を提供する事にある
課題を解決するための手段
本発明が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面で参照して説明すれば次の通りである。
本発明は、開封済み容器５の上部に千枚通し等７で穴６をあけ、粘着面を外側にした二つ折りした粘着テープ８を穴６の手前に貼り付けて、本発明の空気抜き具１を粘着テープ８と穴６をまたいだ所に置き、吸引装置の吸い込み口９を、空気抜き具１にかぶせて容器Ｃ方向に押し当て吸引機を駆動させて容器内の空気を抜きながら穴６のを通過する様に横方向Ｄに移動し粘着テープ８で穴６をふさぎ容器５を密封する技術的手段を採用した。
発明の効果
本発明の空気抜き具１を使い容器５を密封する事で、簡単に容器内の物質の品質保持と長期保存をする効果が得られた。
本発明の空気抜き具の構成を示す中央部を貫通させた筒状本体 と中央部近くに穴を貫通させた平板状の物の正面図である。 本発明の空気抜き具の側面透視図である。 開封した容器に蓋をして千枚通し等で穴を開けた容器の斜視図である。 容器に粘着テープを穴の手前に二つ折にし粘着面が上を向いた状態で貼り付けた斜視図である。 本発明の空気抜き具を二つ折にした粘着テープと穴をまたいで穴の中空部がつながる様に置いた斜透視図である。 本考案空気抜き具に吸引装置の吸い込み口をかぶせ駆動させて容器内の空気を吸引している斜透視図である。 吸引装置で容器内の空気を吸っている側面透視図である。 本考案の空気抜き具で容器内の空気を抜きながらＣ方向に押し付け穴の上を通過する様にＤ方向に引き寄せて粘着テープをずらして穴をふさぎ、進んでいる側面透視図である。 本考案の空気抜き具を移動させて容器の穴を粘着テープでふさぎ終わった側面透視図である。
本発明を実施するにあたり、平板状の物３の粘着テープ８に接する面は、少し凹凸が有る方が粘着テープの粘着面に付きにくくずらしやすい、また、粘着テープ８は紙粘着テープを用いる方がビニールやナイロン系の物より長持ちする。
本発明を実施するにあたり空気が抜ける程度の目安として容器５の側面が内側に凹むので、それを確認してから空気抜き具にかぶせた吸引装置の吸い込み口９を穴６の上を通過する様に横方向に移動させて粘着テープ８の粘着面をずらしながら穴６をふさぐのが良い。
本発明の空気抜き具で、開封済み容器のウレタン樹脂系接着剤の空気を抜き密封し５ヶ月後に開封したところ成分に変化もなく、通常どおりに使用できた。
今までは使いかけの接着剤や塗料をそのまま長期間おくと、品質が悪くなり廃棄処分する事もあったが本発明の空気抜き具で密封することで容器内の成分の変化も少なくなり品質保持と長期保存が可能になり、今までなら悪くなって処分していた接着剤などが最後まで使える事で、廃棄物が減り、資源節約にも期待される。
１ 筒状の本体２と平板状の物３を中空部がつながる様に接合し形成された空気抜き具
２ 中央部が貫通した筒状の本体
３ 中央部近くに穴を開けた平板状の物
４ 空気抜き具の貫通した穴部
５ 蓋をした開封済みの容器
５ａ 容器の蓋
６ 千枚通し等で開けた穴
７ 千枚通し等
８ 二つ折りにして粘着面が上下を向いた粘着テープ
９ 掃除機等の吸引装置の吸い込口
１０ 容器内の使いかけの接着剤や塗料等

Claims (3)

  1. 接着剤または塗料が収容された開封済みの容器を、以下の順で行う各工程により容器内が減圧された状態で密封することを特徴とする容器の密封方法。
    （１） 蓋が閉じられた前記容器の上面に穴を開ける。
    （２） 前記穴の手前に、二つ折りにした粘着テープを、粘着面が上を向いた状態で貼る。
    （３） 筒状本体の下部と中央部近くに穴を開けた平板状の物を中空部がつながる様に接合し形成された空気抜き具を用意し、空気抜き具の中空部が前記粘着テープと前記穴にかぶさった状態で、前記容器の上面に配置する。
    （４） 吸引装置の吸い込み口を前記空気抜き具の筒状本体の上部にかぶせた、状態で、当吸引装置を駆動し、前記容器の穴から前記容器内の空気を吸引し前記空気抜き具を横方向に移動させ、前記粘着テープの上部を向いた粘着面をずらして前記容器の穴をふさぐ。
  2. 前記粘着テープとして、耐溶剤性によい紙粘着テープを用いる、請求項１に記載の容器の密封方法。
  3. 前記吸引装置として掃除機を用いる、請求項１または２に記載の容器の密封方法。
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