JP6032066B2 - 試験装置 - Google Patents

試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6032066B2
JP6032066B2 JP2013042931A JP2013042931A JP6032066B2 JP 6032066 B2 JP6032066 B2 JP 6032066B2 JP 2013042931 A JP2013042931 A JP 2013042931A JP 2013042931 A JP2013042931 A JP 2013042931A JP 6032066 B2 JP6032066 B2 JP 6032066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
controlled device
model
sensor signal
unit
electronic control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013042931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014170465A (ja
Inventor
智洋 大貫
智洋 大貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013042931A priority Critical patent/JP6032066B2/ja
Publication of JP2014170465A publication Critical patent/JP2014170465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6032066B2 publication Critical patent/JP6032066B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Description

車両の状態を模擬する試験装置に関する。
鉄道車両の保守点検では、モータ、インバータなど駆動系の被制御装置を電子的に制御する電子制御装置について、正しく動作するか確認するための試験が行われる。例えば、電子制御装置の基板部品が破損し正常な制御が出来なくなっている場合には、直ちに電子制御装置の修理、交換が必要となる。
現在の保守点検では、被制御装置の外部環境や劣化状態を加味して試験するために、電子制御装置を車両から取り外して地上に降ろし、恒温槽に設置した被制御装置や故障した被制御装置と接続して動作確認している。このような試験では、電子制御装置の取り外しや再設置にコストが掛かるといった問題や、再設置の際の配線誤りによって機器が故障する危険があるといった問題がある。また、恒温槽や故障したモータを準備する必要があるうえ、器具の数の制約から同時に試験可能な台数が限られるといった問題がある。
以上のような問題を解決する技術として、被制御装置の動作を模擬するシミュレータを用いて電子制御装置の試験を行う技術が知られている。特許文献1では、被制御装置と等価な応答を実時間で演算して出力するシミュレータを制御装置に接続して動作させることで、被制御装置の実機を動作させることなく電子制御装置の試験を可能とする技術が記載されている。また、特許文献2では、被制御装置のセンサ信号の値を模擬生成するモデルを予め用意し、モデル選択装置で選択してシミュレーションする技術が記載されている。
特開2007−215384号公報 特開平1−91602号公報
上記の特許文献1のようなシミュレータを用いた試験装置では、予め用意した被制御装置モデルをシミュレータで実行し、その演算結果を被制御装置のセンサ信号の代替ないし比較対象としているが、被制御装置モデルの正しさを確認する手段を持っておらず、シミュレータに与える被制御装置モデルが正しいことを試験装置の外部で十分に検証しなければ、有意な試験結果を得られないという問題があった。また、外部環境や劣化状態を加味して複数個の被制御装置モデルを作成するためには、それぞれの状態における被制御装置モデルのモデルパラメータを実験により同定する必要があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、車両走行中の被制御装置のセンサ信号に基づいて被制御装置モデルのモデルパラメータを自動的に補正しうる試験装置を得ることを目的とする。
電子制御装置と、電子制御装置の制御信号に基づいて制御されセンサ信号を出力する被制御装置との間に接続され、車両走行時と車上試験時とで経路を切替える信号切替手段と、信号切替手段に接続され、車両走行時には被制御装置モデルの検証と補正を実施するとともに車上試験時には補正された被制御装置モデルにて試験を実施するシミュレータ手段とを備えた。
本発明によれば、電子制御装置と、電子制御装置の制御信号に基づいて制御されセンサ信号を出力する被制御装置との間に接続され、車両走行時と車上試験時とで経路を切替える信号切替手段と、信号切替手段に接続され、車両走行時には被制御装置モデルの検証と補正を実施するとともに車上試験時には補正された被制御装置モデルにて試験を実施するシミュレータ手段とを備えるので、車上において機器の取り外しをせずに有意な試験結果を得られる電子制御装置の試験をすることができる。
実施の形態1に係る試験装置の構成図。 実施の形態1における車上試験時の動作を示すフローチャート。 実施の形態1における車両走行時の動作を示すフローチャート。 実施の形態2における被制御装置4の劣化を検知する場合の構成図。 実施の形態2の車両走行時の動作を示すフローチャート。 被制御装置4の状態と結び付けて被制御装置モデルのモデルパラメータを保管する例。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る試験装置の構成図である。
図1において、車両1は電子制御装置3と被制御装置4を備え、さらに制御指示装置2、信号切替指示装置5、信号切替装置6、モデル操作装置7、シミュレータ100を備える。
制御指示装置2は、電子制御装置3に運転指令を送信する装置である。
通常の車両の動作では、運転士が運転台に備えられたハンドルやレバー、スイッチを操作すると、操作結果を電子制御装置3に伝えるための運転指令が生成され、電子制御装置3に送信される。
これに対し、従来、保守点検時に電子制御装置3を車両から取り外して地上で動作させる場合は、運転指令をソフトウェアで模擬的に生成する制御指示装置2を利用し、制御指示装置2から電子制御装置3に運転指令を送信する。試験で想定する運転パターンを予め用意してソフトウェアに実行させることで、正確な運転指令を繰り返し生成することができる。
本発明における制御指示装置2もこの役割を担うもので、試験で想定する運転パターンに基づく運転指令をコンピュータ上のソフトウェアで模擬生成して電子制御装置3に送信する。
電子制御装置3は、制御指示装置2から受信する運転指令と被制御装置4から受信するセンサ信号に基づき、被制御装置4を動作させる制御信号を生成、送信する装置である。
尚、本発明時の実施時において、電子制御装置3は、保守点検時に車両から取り外しはされない。
被制御装置4は、電子制御装置3から受信する制御信号に基づいて動作すると同時に、センサ信号を電子制御装置3に送信する装置である。モータ、インバータなどが被制御装置4に該当する。センサ信号は、被制御装置4内に備え付けられたセンサが検知する値であってもよいし、被制御装置4が制御される際の電流値や電圧値そのものであってもよい。車両における一例として、被制御装置4の一例となるインバータを制御する電子制御装置3は、運転指令とインバータから送信されるセンサ信号に基づいて制御信号を生成し、これをインバータに送信する。制御信号を受信したインバータは、制御信号に基づいて交流電流を生成してモータを動作させ、モータに流れる電流などのセンサ信号を電子制御装置3に送信する。
信号切替指示装置5は、試験実施者が信号切替装置6を操作するための入力インタフェースである。車上試験時と車両走行時のそれぞれの場合で、信号切替装置6の接続パターンを変更するための切替指示を電気信号として送信する。
信号切替装置6は、車上試験時と車両走行時のそれぞれの場合で、電子制御装置3、被制御装置4、シミュレータ100の間で送受信する信号の送信元と送信先を切り替える装置である。車両走行時には、電子制御装置3の出力する制御信号を被制御装置4とシミュレータ100に送信し、被制御装置4の出力するセンサ信号を電子制御装置3とシミュレータ100に送信するように接続する。車上試験時には、電子制御装置3の出力する制御信号をシミュレータ100に送信し、シミュレータ100の出力するセンサ信号を電子制御装置3に送信するように接続する。
モデル操作装置7は、シミュレータ100で実行する被制御装置モデルを操作するためのインタフェースである。被制御装置モデルをシミュレータ100のモデル保管部105に保管すると共に、シミュレーション実行部102で実行する被制御装置モデルを選択し、さらにモデル保管部105に保管された被制御装置モデルのパラメータ情報を試験実施者が確認できるよう表示する。ここで、被制御装置モデルとは、被制御装置4の振舞いを演算式で記述するものであり、被制御装置4を構成する電気抵抗やコンデンサ容量、インダクタンスなどの特性値をモデルのパラメータとして持つ。
シミュレータ100は、車上試験時に被制御装置4の動作を模擬してセンサ信号を生成する装置である。その一方で、車両走行時には、被制御装置4の実機が送信するセンサ信号を比較元として、被制御装置モデルのパラメータを補正するよう動作する。シミュレータ100は、モデル補正開始条件判定部101、シミュレーション実行部102、センサ信号比較部103、モデルパラメータ調整部104、モデル保管部105で構成される。
尚、図や以降の文章において被制御装置モデルのパラメータをモデルパラメータと記載する場合があるが、意味は同一である。
モデル補正開始条件判定部101は、車両の走行状態がモデル補正開始条件を満たしているか判定する。ここでモデル補正開始条件は、試験で再現が必要となる被制御装置4の状態に対して、予め定める条件である。例えば、試験において外部気温が摂氏40度における被制御装置4の動作や、車速が60km/時における被制御装置4の動作を再現する場合には、それぞれ摂氏40度という条件、車速が60km/時という条件を定め、車上ネットワークを介して得られる外気温度や車速といった車両情報を用いて判定を行う。モデル補正開始条件判定部101の判定結果が真の場合に、被制御装置モデルの検証を指示する。
シミュレーション実行部102は、マイコンやDSP、FPGAといった演算装置を備え、モデル保管部105に保存された被制御装置モデルをメモリ上にロードして実行し、被制御装置4のセンサ信号を模擬生成する。
センサ信号比較部103は、シミュレーション実行部102の模擬生成するセンサ信号と被制御装置4の実機のセンサ信号を比較し、差分を抽出する。両者の波形が十分に近ければモデル補正を終了する。
モデルパラメータ調整部104は、抽出した差分に対して、最適化法などのアルゴリズムに従ってシミュレーション実行結果が被制御装置4の実機の動作結果に近づくよう被制御装置モデルのパラメータの値を調整する。
モデル保管部105は、シミュレーション実行部102で動作させる被制御装置の被制御装置モデルを保管する記憶装置である。被制御装置モデルのパラメータは、外部環境や劣化といった被制御装置4の状態と結び付けて保管する。例えば、外部環境の一つとして外気温度を挙げると、「外気温度が摂氏40度の時の被制御装置モデルのパラメータ」のように外気温度と結び付けて被制御装置モデルのパラメータを保管する。また、電子制御装置3の保護動作が働いた直前の被制御装置モデルのパラメータであることを示すフラグを設けることで、保護動作の原因が被制御装置4の劣化にあれば、保護動作直前のフラグが真である被制御装置モデルのパラメータを、被制御装置4が劣化した場合の被制御装置モデルのパラメータであるとすることができる。図6は、被制御装置4の状態と結び付けて被制御装置モデルのパラメータを保管する例を示している。
次に、本発明の動作を、車上試験時と車両走行時の2つの場合について説明する。
図2は、実施の形態1における車上試験時の動作を示すフローチャートである。
ステップS201において、試験実施者が信号切替指示装置5において車上試験時の接続を選択すると、信号切替指示装置5は信号切替装置6に切替指示の電気信号を送り、信号切替装置6の接続パターンを車上試験時の接続に変更する。ここで、車上試験時の接続パターンでは、電子制御装置3の出力する制御信号をシミュレータ100に送信し、シミュレータ100の出力するセンサ信号を電子制御装置3に送信する。
次に、ステップS202において、試験実施者がモデル操作装置7を操作して試験ケースに応じた被制御装置モデルのパラメータを持つ被制御装置モデルを選択すると、シミュレーション実行部102が被制御装置モデルをメモリ上にロードする。
次に、ステップS203において、試験実施者の操作に従い、制御指示装置2が運転指令を模擬生成して電子制御装置3に送信する。
ステップS204において、電子制御装置3は、運転指令とシミュレータ100のセンサ信号に基づき制御信号を生成し、信号切替装置6を経由してシミュレータ100のシミュレーション実行部102に送信する。シミュレーション実行部102は、選択された被制御装置モデルをモデル保管部から読み込んで実行し、センサ信号を模擬生成し、信号切替装置6を経由して電子制御装置3に送信する。
ステップS205において、運転指令が継続している間はステップS204に戻り、運転指令が終了したら電子制御装置3とシミュレータ100は動作を終了する。
試験実施者は、運転指令が終了するまでの間に、電子制御装置3において保護動作が働くなどの異常を示した場合、電子制御装置3に異常があると判定し、試験実施者は当該試験ケースを不合格とする。電子制御装置3が異常を示さず動作した場合は、当該試験ケースを合格とする。また、次の試験ケースが存在すれば、S202に戻って次の試験ケースを実施し、次の試験ケースが存在しなければ、試験終了とする。
また、電子制御装置3の異常の有無を判定する方法として、電子制御装置3の出力する制御信号をオシロスコープなどの計測機器で測定し、想定した波形が出力されているか確認しても良い。
図3は、実施の形態1における車両走行時の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、試験実施者が信号切替指示装置5において車両走行時の接続を選択すると、信号切替指示装置5は信号切替装置6に切替指示を送り、信号切替装置6の接続パターンを車両走行時の接続に変更する。ここで、車両走行時の接続パターンでは、電子制御装置3の出力する制御信号を被制御装置4とシミュレータ100に送信し、被制御装置4の出力するセンサ信号を電子制御装置3とシミュレータ100に送信する。
次に、ステップS302において、試験実施者がモデル操作装置7を操作して被制御装置モデルをモデル保管部105に保管すると、シミュレーション実行部102が被制御装置モデルをメモリ上にロードする。ここで、被制御装置モデルのパラメータの値は、被制御装置が正常状態の場合の値を与える。
ステップS303において、車両走行開始後は、運転手が運転台のハンドルやレバー、スイッチを操作することで生成された運転指令を、電子制御装置3が受信する。
ステップS304において、電子制御装置3は、運転指令と被制御装置4のセンサ信号に基づき制御信号を生成し、信号切替装置6を経由して被制御装置4とシミュレータ100のシミュレーション実行部102に送信する。被制御装置4は制御信号によって動作し、備え付けられたセンサの検知するセンサ信号を、信号切替装置6を経由して電子制御装置3とシミュレータ100のセンサ信号比較部103に送信する。
ステップS305において、シミュレータ100では、まずモデル補正開始条件判定部101が車両の走行状態がモデル補正開始条件を満たしているか判定し、判定結果が真の場合にモデルの補正を開始する。ここでモデル補正開始条件とは、試験で再現すべき被制御装置の状態について予め定める条件である。
ステップS306において、モデルの補正を開始すると、シミュレーション実行部102が被制御装置モデルをモデル保管部から読み込んで実行し、センサ信号を模擬生成してセンサ信号比較部103に送信する。
ステップS307において、センサ信号比較部103は、シミュレーション実行部102の模擬生成するセンサ信号と被制御装置実機のセンサ信号を比較し、両センサ信号の差分が十分に小さい場合はステップS308を経てモデル補正を終了し、差分が十分に小さくない場合はモデルパラメータ調整部104にモデルパラメータの調整指示を通知しS309へ進む。
S307でS308を経てモデル補正を終了する場合は、S308において、モデル保管部105において、現在の補正後のモデルパラメータを被制御装置4の状態と関連付けて保管する。
S307でモデル補正する場合は、S309において、モデルパラメータ調整部104において、最適化法などのアルゴリズムに従ってモデルパラメータの値を調整する。
モデルパラメータの値を調整した後、再びS306に戻り、センサ信号比較部103は、シミュレーション実行部102のセンサ信号と被制御装置4実機のセンサ信号との比較を行う。これを、両者のセンサ信号の差分が十分小さくなるまで繰り返す。
以上のように、本実施の形態の試験装置は、電子制御装置3と電子制御装置3の制御信号に基づいて制御されセンサ信号を出力する被制御装置4との間に接続され、車両走行時と車上試験時とで経路を切替える信号切替装置6と、信号切替装置6に接続され、車両走行時には被制御装置モデルの検証と補正を実施するとともに車上試験時には補正された被制御装置モデルにて試験を実施するシミュレータ100とを備えるので、車上において機器の取り外しをせずに有意な試験結果を得られる電子制御装置の試験をすることができる。
また、車両走行時には電子制御装置3からの制御信号を被制御装置4とシミュレータ100に伝達するとともに被制御装置4からのセンサ信号をシミュレータ100と電子制御装置3に伝達し、車上試験時には電子制御装置3からの制御信号をシミュレータ100のみに伝達するとともにシミュレータ100にて模擬されたセンサ信号を電子制御装置3に伝達する信号切替装置6と、特定の車両の走行状態に基づいて被制御装置モデルの検証を指示するモデル補正開始条件判定部10と、信号切替装置6を経由して入力された電子制御装置3からの制御信号に基づいて被制御装置4から出力されるセンサ信号を模擬したセンサ信号を出力するシミュレーション実行部102と、被制御装置モデルの検証時に被制御装置4から出力されるセンサ信号と、シミュレーション実行部102で模擬されたセンサ信号との差分を出力するセンサ信号比較部103と、出力された差分に基づいて被制御装置モデルのパラメータを補正するモデルパラメータ調整部104と、シミュレーション実行部102にて実行される被制御装置モデルを保管するモデル保管部105を備えるシミュレータ100とを備えることで、車両走行時には被制御装置4の実機が送信するセンサ信号とシミュレータ100が模擬生成するセンサ信号を比較して被制御装置の被制御装置モデルのモデルパラメータを補正し、その値を被制御装置4の状態と結び付けて記録し、車上試験時には被制御装置モデルの補正されたモデルパラメータを状態ごとに選択してシミュレーションすることで、車両走行時の実測に基づいてモデルパラメータの補正を行いつつ、車上において機器の取り外しをせずに電子制御装置の試験をすることができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、車両走行時に被制御装置の状態ごとにモデルパラメータを補正し、車上試験時に被制御装置の状態を多様に想定した電子制御装置の試験を実施するようにしたものであるが、次に、実施の形態1の車両走行時の動作で得られる被制御装置の状態ごとのモデルパラメータを用いて、被制御装置の劣化を検知する実施形態を示す。
尚、本実施の形態は実施の形態1に記載の構成、動作を備えた上で更に付加的な構成動作について説明する。
図4は、実施の形態2における被制御装置4の劣化を検知する場合の構成図である。実施の形態2は、実施の形態1の図1で示す構成にモデルパラメータ選択部106と劣化情報表示装置107を加えた構成となる。
図4において、車両1が備える電子制御装置3と被制御装置4を備え、さらに試験装置を構成する制御指示装置2、信号切替指示装置5、信号切替装置6、モデル操作装置7、については実施の形態1に記載の内容と同一である。
図4におけるシミュレータ100の、モデル補正開始条件判定部101、モデルパラメータ調整部104、についても実施の形態1に記載の内容と同一である。
シミュレーション実行部102、センサ信号比較部103、モデル保管部105については、実施の形態1に記載の内容に加え、モデルパラメータ選択部106と劣化情報表示装置107に関係する機能が追加される。
モデルパラメータ選択部106は、シミュレーション実行部102がモデル保管部105に保管された各モデルパラメータを実行済であるか、未実行であるか管理する。
モデルパラメータ選択部106は、所定期間内に複数のモデルパラメータを全て実行するための管理に用いられる。
また、モデルパラメータ選択部106は、センサ信号比較部103からモデルパラメータ選択の通知を受信すると、モデルパラメータ選択部106は、未実行のモデルパラメータをモデル保管部105から選択し、モデルパラメータをモデル保管部105からシミュレーション実行部102に未実行のモデルパラメータを通知させるとともに、シミュレーション実行部102が次に実行する被制御装置モデルのモデルパラメータとする。
劣化情報表示装置107は、運転手や試験実施者に被制御装置4が劣化状態にあることを通知するための表示装置である。センサ信号比較部103でシミュレーション実行部102と被制御装置4実機のセンサ信号の比較を行い、両者が十分に近く、そのとき選択されているモデルパラメータが被制御装置4の劣化状態を表すものであるとき、劣化情報表示装置107は被制御装置4が劣化状態であることを表示する。
次に、実施の形態2の動作を説明する。
図5は、実施の形態2の車両走行時の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS501において、実施の形態1の車両走行時の動作により、様々な故障を示す被制御装置4の劣化の検知に必要となる劣化状態のモデルパラメータを事前に複数特定し、モデル保管部105に保管する。
次に、ステップS502において、試験実施者が信号切替指示装置5において車両走行時の接続を選択すると、信号切替指示装置5は信号切替装置6に切替指示を送り、信号切替装置6の接続パターンを車両走行時の接続に変更する。ここで、車両走行時の接続パターンでは、電子制御装置3の出力する制御信号を信号切替装置6を経由して被制御装置4とシミュレータ100に送信し、被制御装置4の出力するセンサ信号を信号切替装置6を経由して電子制御装置3とシミュレータ100に送信する。
ステップS503において、車両走行開始後は、運転手が運転台のハンドルやレバー、スイッチを操作することで生成された運転指令を、電子制御装置3が受信する。
ステップS504において、電子制御装置3は、運転指令と被制御装置4のセンサ信号に基づき制御信号を生成して信号切替装置6を経由して被制御装置4とシミュレータ100のシミュレーション実行部102に送信する。被制御装置4は制御信号によって動作し、備え付けられたセンサの検知するセンサ信号を信号切替装置6を経由して電子制御装置3とシミュレータ100のセンサ信号比較部103に送信する
ステップS505において、シミュレータ100では、シミュレーション実行部102がモデル保管部105に保管されたモデルパラメータのうち未実行のものを用いて被制御装置モデルを実行し、センサ信号を模擬生成してセンサ信号比較部103に送信する。
ステップS506において、センサ信号比較部103は、シミュレーション実行部102の模擬生成するセンサ信号と被制御装置4の実機のセンサ信号を比較する。
ステップS507において、ステップS506で両センサ信号の差分が十分に小さい場合は、センサ信号比較部103が、そのとき選択されているモデルパラメータが被制御装置4の劣化状態を表すものであるか判定する。
ステップS508において、ステップS507で選択されているモデルパラメータが被制御装置4の劣化状態を表すものであれば、センサ信号比較部103が、劣化情報表示装置107に劣化表示の指示を送信し、劣化情報表示装置107で被制御装置4が劣化状態にあることを表示する。
一方、ステップS506で両センサ信号の差分が十分に小さくない場合は、ステップS511において、センサ信号比較部103が、モデルパラメータ選択部106にモデルパラメータ選択の指示を送信する。
ステップS512において、モデルパラメータ選択部106は、モデル保管部105に保管されるモデルパラメータの中で、シミュレーション実行部102が未実行のものがあるか判定する。
ステップS513において、ステップS512で未実行のモデルパラメータがあれば、モデルパラメータ選択部106は、未実行のモデルパラメータから任意のモデルパラメータを選択し、シミュレーション実行部102が次に実行する被制御装置モデルのモデルパラメータとし、ステップS505に戻る。
ステップS507で選択されているモデルパラメータが被制御装置4の劣化状態を表すものでなければ、または、ステップS512で全てのモデルパラメータが実行済であれば、ステップS509において、センサ信号比較部103が、その時点の被制御装置4は正常状態と判定し、劣化情報表示装置107に正常表示の指示を送信し、劣化情報表示装置107で被制御装置4が正常状態にあることを表示する。
ステップS510において、ステップS509の後、所定期間において繰り返し全てのモデルパラメータを実行するべく、次の時点での劣化を判定するために、センサ信号比較部103は、モデルパラメータ選択部106に、モデル保管部105に保管される全てのモデルパラメータを再び未実行とする指示と、モデルパラメータ選択の指示をしてステップS505に戻り、センサ信号の比較を繰り返す。
以上のように、車両走行中に特定した劣化状態のモデルパラメータを用いて網羅的にシミュレーションを実行し、現時点での被制御装置のセンサ信号と比較して値の合致するモデルパラメータを特定することで、被制御装置がどのような劣化状態にあるか特定することが可能となる。
車両
2 制御指示装置
3 電子制御装置
4 被制御装置
5 信号切替指示装置
6 信号切替装置
7 モデル操作装置
100 シミュレータ
101 モデル補正開始条件判定部
102 シミュレーション実行部
103 センサ信号比較部
104 モデルパラメータ調整部
105 モデル保管部
106 モデルパラメータ選択部
107 劣化情報表示装置

Claims (5)

  1. 電子制御装置と、前記電子制御装置の制御信号に基づいて制御されセンサ信号を出力する被制御装置との間に接続され、車両走行時と車上試験時とで経路を切替える信号切替手段と、
    前記信号切替手段に接続され、前記車両走行時には前記センサ信号に基づいて被制御装置モデルの検証と前記被制御装置モデルのパラメータの補正を実施するとともに前記車上試験時には前記補正された被制御装置モデルにて試験を実施するシミュレータ手段と、
    を備えることを特徴とする試験装置。
  2. 前記車両走行時には前記電子制御装置からの制御信号を前記被制御装置と前記シミュレータ手段に伝達するとともに、前記被制御装置からのセンサ信号を前記シミュレータ手段と前記電子制御装置に伝達し、前車上試験時には前記電子制御装置からの制御信号を前記シミュレータ手段のみに伝達するとともに、前記シミュレータ手段にて模擬されたセンサ信号を前記電子制御装置に伝達する前記信号切替手段と、
    特定の車両の走行状態に基づいて被制御装置モデルの検証を指示するモデル補正開始条件判定部と、
    前記信号切替装置を経由して入力された前記電子制御装置からの制御信号に基づいて前記被制御装置から出力されるセンサ信号を模擬したセンサ信号を出力するシミュレーション実行部と、
    前記被制御装置から出力されるセンサ信号と、前記シミュレーション実行部で模擬されたセンサ信号との差分を出力するセンサ信号比較部と、
    出力された前記差分に基づいて前記被制御装置モデルのパラメータを補正するモデルパラメータ調整部と、
    前記シミュレーション実行部にて実行される被制御装置モデルを保管するモデル保管部と、を備える前記シミュレータ手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記被制御装置モデルのパラメータを補正した場合に、前記モデル保管部は、補正後のパラメータを前記被制御装置の状態と関連づけて保管することを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記シミュレーション実行部は、前記モデル保管部に保存された前記被制御装置の劣化状態を模擬するパラメータを用いてシミュレーションを実施し、
    前記センサ信号比較部は、前記被制御装置から出力されるセンサ信号と、前記シミュレーション実行部で模擬されたセンサ信号とから劣化状態を判定して信号を出力し、
    劣化情報表示手段は、前記センサ信号比較部にて劣化状態と判定された信号に基づいて劣化判定を表示すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の試験装置。
  5. 前記モデル保管部に保管されている複数の被制御装置モデルのパラメータが実行済か否かを管理するとともに、前記センサ信号比較部からの指示に基づいて前記シミュレーション実行部に、次にシミュレーションを実行するパラメータを選択させるよう指示するモデルパラメータ選択部を備えることを特徴とする請求項4に記載の試験装置。
JP2013042931A 2013-03-05 2013-03-05 試験装置 Expired - Fee Related JP6032066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013042931A JP6032066B2 (ja) 2013-03-05 2013-03-05 試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013042931A JP6032066B2 (ja) 2013-03-05 2013-03-05 試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014170465A JP2014170465A (ja) 2014-09-18
JP6032066B2 true JP6032066B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=51692800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013042931A Expired - Fee Related JP6032066B2 (ja) 2013-03-05 2013-03-05 試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6032066B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190114496A (ko) * 2018-03-30 2019-10-10 주식회사 에스더블유엠 차량 시뮬레이션 방법 및 장치
CN111965401A (zh) * 2020-06-05 2020-11-20 嘉兴行适安车联网信息科技有限公司 一种模拟车辆启动电源的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020178938A1 (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 三菱電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0191602A (ja) * 1987-10-02 1989-04-11 Hitachi Ltd 車両異常検知装置
JP4939814B2 (ja) * 2006-02-13 2012-05-30 株式会社東芝 鉄道車両システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190114496A (ko) * 2018-03-30 2019-10-10 주식회사 에스더블유엠 차량 시뮬레이션 방법 및 장치
KR102068473B1 (ko) * 2018-03-30 2020-02-11 (주)에스더블유엠 차량 시뮬레이션 방법 및 장치
CN111965401A (zh) * 2020-06-05 2020-11-20 嘉兴行适安车联网信息科技有限公司 一种模拟车辆启动电源的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014170465A (ja) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435351B2 (ja) 自律動作検証装置および自律システム
US11904873B2 (en) Computer-implemented simulation method and system for testing control units
JP5937209B2 (ja) 故障影響評価システム及び評価方法
US10467363B2 (en) Fault simulation system
JP6032066B2 (ja) 試験装置
US20200377109A1 (en) Hybrid simulation system for autonomous vehicles
KR101856348B1 (ko) 액츄에이터 제어 데이터 검증 방법
JP6449723B2 (ja) 故障シミュレーション装置及び故障シミュレーション方法
JP5500057B2 (ja) 検査システム
JP6139670B2 (ja) 制御システム検査装置
JP2007236093A (ja) 伝送試験装置および制御システムの更新方法
US8959252B2 (en) Method for configuring a field device and corresponding system for parameterization
US20150046138A1 (en) Vehicular simulation test generation
JP2015123748A (ja) 検査システム
US9304171B2 (en) Computer-implemented method for generating software, a battery, and a motor vehicle
JP2016203819A (ja) 試験装置および試験方法
JP2005189015A (ja) 鉄道車両用ブレーキ試験装置
KR101516353B1 (ko) 신호 데이타베이스를 이용한 시뮬레이터
JP5907915B2 (ja) 較正手順実行機能および較正手順表示機能付のプロセス入出力装置とその装置を用いた較正試験方法
JP2011252805A (ja) 車両評価システム
WO2020232609A1 (zh) 用于训练或测试状态监测模块的系统和方法
KR20160123693A (ko) 수중 운동체의 항해 필터 검증 시스템 및 이를 사용한 수중 운동체의 항해 필터 검증 방법
JPWO2016135821A1 (ja) 検査装置、検査方法、及び、プログラム
JP2015182477A (ja) 列車走行及びパターン付き自動列車停止装置の試験装置及び試験方法
JP2011141812A (ja) インターフェイス装置及びシミュレーションシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161010

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6032066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees