JP6031916B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Description
具体的には、 ラベル発行部から発行される枚葉状のラベルを、吸着機能を備えた貼付部によって対象物へ貼付するラベル貼付装置であって、前記ラベル発行部の下流側近傍に、該ラベル発行部から発行されるラベルを吸着保持して、ラベルが受け渡される位置に待機する前記貼付部に受け渡すラベル移動部が配置され、前記ラベル発行部の発行口と前記ラベル移動部の吸着部と前記貼付部の吸着部とが略同一面上に配置され、前記貼付部の吸着部はラベル発行方向に沿って複数配列されると共に、前記ラベル移動部の吸着部は、前記複数配列された前記貼付部の吸着部の配列間を臨む位置に配置され、前記ラベル移動部は、前記貼付部にラベルを受け渡した後、前記ラベル発行部近傍の初期位置への復帰移動を、該貼付部のラベル貼付動作と関係なく行うことを特徴とする。
また、前記吸着部を移動させる移動機構としては、例えば、エアーアクチュエータ(エアーシリンダ)等の空気圧移動機構、電磁ソレノイド等が挙げられる。
従って、発行されたラベルを吸着保持して貼付部に受け渡すラベル移動部は、貼付部にラベルを受け渡した後は、前記貼付部とは関係なく独立して初期位置に移動復帰する為、貼付部へのラベルの受け渡しを効率よく行うことができる。
また、ラベル移動部が、貼付部にラベルを受け渡す受け渡し位置へ移動した後、ラベル発行部近傍へ復帰移動する際、ラベル移動部の吸着部が吸着オフになるよう制御されるので、ラベル移動部がラベル発行部近傍へ復帰移動する際に、貼付部に渡されたラベルがラベル移動部の移動に引きずられて移動することや、ラベル貼付部でのラベル位置や向きがずれることがなく、安定したラベル貼付をすることができる。
図1は、ラベル貼付装置の外観図で、商品a(ラベル貼付対象物)を搬送するコンベア1を備えた搬送テーブル1’の側部に支柱2が起立され、その支柱2にブラケットを介してラベル貼付装置Aがラベル発行装置Bに併設して前記コンベア1の上方に配置され、更に前記支柱2の上部には表示操作部3が配置されている。
また、前記押圧部材10は、ラベル用紙が繰出される順方向へは、該押圧部材に力を蓄えながらラベル用紙を移動するので、台紙レスラベルロールからラベル用紙が引き出される際に、必要以上の力が印字部に加わることを防ぐことができる。
切断手段9で枚葉状に切断発行された印字ラベルLは、ラベル発行装置Bのケース4に併設配置されたラベル貼付装置Aによって、搬送テーブル1’上を移動する商品aに貼付される。
ラベル貼付装置Aは、ラベル発行装置Bの側部に取り付けられた函状のケース12内に、吸着機能を備えた貼付部13と、前記ラベル発行装置Bから発行される印字ラベルLを前記貼付部13に受け渡すラベル移動部14とを備えて構成されている。
貼付部13は、エアーシリンダ15と、該エアーシリンダ15の駆動力によって前記ケース12内を上下動される支持部材16と、該支持部材16から吊り下げられた複数本のロッド状のラベル圧着部材17と、前記ケース12の底部に配置されたラベル保持面板12’とで構成されている。
そして、この支持部材16にはラベル圧着部材17が挿通される挿通孔20が上下方向に貫通して複数個開設され、その各挿通孔20にはブッシュが嵌合装着され、そのブッシュ内側にラベル圧着部材17のパイプシャフト17aが上下動自在に挿通されている。これにより、挿通孔20に挿通したラベル圧着部材17は、パイプシャフト17aがブッシュによって支持されることにより、鉛直軸線上を上下動自在であり、しかも上下動する際の摺動抵抗は極めて低くなっている。そして、この支持部材16に開設する挿通孔20は、図5に示すように2個の列が3列配置されて、合計6個開設されている。尚、挿通孔20の開設個数、及び開設位置(配列)は、図示の形態に限定されるものではなく、貼着するラベルのサイズ等に応じて適宜変更し得るものである。
先端部材17bは、ラベル圧着部材17を降下した時に、その下面であるラベル圧着面により印字ラベルLを水平に吸着保持しつつ押圧して、コンベアによってラベル貼付装置Aの下方に送り込まれた商品a上に押し付ける。
また、ラベル圧着部材17の長さは、エアーシリンダ15のピストンロッド15’が原点位置にある時、ラベル圧着部材17の先端(先端部材17bの先端)がラベル保持面板12’に開設した透孔19内に嵌入し、該ラベル保持面板12’の下面と略面一となる長さに設定されている
貼付部13のラベル圧着部材17‐1の先端部材17bに吸着力を生じさせる構造は、前記支持部材16に該ラベル圧着部材17‐1のパイプシャフト17aを支持するブッシュを収容する凹所を形成し、その凹所と前記パイプシャフトの内部とを連通する通気孔が前記ブッシュ、パイプシャフトの周壁に開設されている。そして、その凹所の上面は蓋板で閉鎖され、凹所は密閉された空間を構成する。また、前記蓋体には前記凹所を介してパイプシャフト17a内を負圧にする吸気装置(図示省略)が取り付けられている。そして、吸気装置の作動は電磁弁によって制御されている。
制御部24は、CPU(中央処理装置)25と、該CPU25に双方向性バスを介して接続されるROM26、RAM27、表示操作部3とで構成され、前記双方向性バスを介してラベル発行部(印字部8)、切断手段9(可動刃駆動部)、貼付部移動用電磁弁29(貼付部を上下させるエアーシリンダへのエアーの供給を切り替える電磁弁)、ラベル移動部用電磁弁30(ラベル移動部を往復動させるエアーシリンダへのエアーの供給を切り替える電磁弁)、ラベル移動部吸引用電磁弁31(ラベル移動部の吸着部に負圧を発生させる吸気装置用の電磁弁)、貼付部吸引用電磁弁32(貼付部の吸着手段に負圧を発生させる吸気装置用の電磁弁)、エアー吹き付け手段用電磁弁33(エアー吹き付け手段のエアーの噴射/停止を切り替える電磁弁)、サーマルヘッド上下移動用電磁弁34(サーマルヘッドをプラテンローラから離反させるエアーシリンダへのエアーの供給を制御する電磁弁)が電気的に接続されている。
(ST1)…表示操作部から入力した品番の商品情報が印字部でラベル用紙6’に印字される。印字開始と同時に、ラベル移動部14の吸着部14aの吸着、及びエアー吹き付け手段22からのエアーの噴射が開始される。
(ST2)…所定の商品情報の印字が終了すると、切断手段9が作動してラベル用紙6’から印字ラベルLが切り離される。切り離された印字ラベルLの先部(発行方向前側)は切断手段9のケース9cのラベル発行口35から下流のラベル貼付装置Aに向けて繰出される。この時、エアー吹き付け手段22からのエアーの噴射によって、印字ラベルLはラベル保持面板12’の下面と当接する方向に押し上げられ、且つ、ラベル移動部14の吸着部14aの負圧による吸着力で吸着保持されながら前方に繰出される。
(ST4)…ラベル貼付装置Aの貼付部13の吸着手段がONされ、ラベル保持面板12’下面の所定位置に移動された印字ラベルLを、ラベル圧着部材17−1の吸着手段とラベル保持面板12’の透孔19に生じる吸着力によって吸着保持する。
(ST5)…ラベル移動部14の吸着部14aの吸着がOFFされる。これにより、印字ラベルLを貼付部13への受け渡しが完了する。
(ST6)…吸着部14aの吸着をOFFした後、ラベル移動部14はエアーシリンダ14cが駆動して初期位置(ラベル発行口35側)へ戻り、次に発行される印字ラベルLを吸着移動するのに待機する。このラベル移動部14の復帰動作は、貼付部13の動作と関係なく行われる。
(ST8)…ラベル圧着部材17に吸着保持された印字ラベルLは商品の上面に押し付け貼付される。
(ST9)…ラベル貼付後、貼付部13はエアーシリンダ15の作動で初期位置(待機位置)まで上昇し停止する。これでラベル貼付の1サイクルが終了する。
(ST10)…次のラベル用紙の発行があるか判断され、次のラベル用紙の発行がある場合(YES)はST1に戻って前記動作を繰り返し、次のラベル用紙の発行が無い場合(NO)は貼付動作を終了する。そして、次のラベル用紙の発行がある場合、貼付部13のラベル貼付と関係なくそれより前に初期位置に復帰したラベル移動部14は次に発行される印字ラベルLを吸着保持して、初期位置より下流の受け渡し位置への移動の準備が行われる。貼付部13がラベル保持面板12’の下面より上方に上昇したことが確認されると、前記ラベル移動部14の受け渡し位置への移動は可能となる。
(1)実施の形態では、貼付部のラベル圧着部材を上下往復させる移動機構の動力としてエアーシリンダを用いているが、これに限定されず、例えば、デジタル制御に適したパルスモータを用いてもよい。
(2)実施の形態では、貼付部を6本のラベル圧着部材で構成し、且つ、この内のラベル発行側寄りの中央の1本のみが吸着手段を備えた例を示したが、これに限定されない。
(3)実施の形態では、ラベル移動部の吸着部が2個設けられた例を示したが、吸着部の数は特に限定されない。
(4)実施の形態では、ラベル送出口11の上流側近傍に、上下一対のローラからなる下流側の用紙送出手段7bを設ける例を示したがこれに限らない。つまり、プラテンローラ8aとサーマルヘッド8bとを、ラベル送出口近傍に位置させ、その代わりに前記上下一対のローラからなる用紙送出手段7bを、プラテンローラ8aとサーマルヘッド8bの上流側に設けるようにしてもよい。
(5)実施の形態では、ラベル移動部の吸着部の吸着動作として空気を吸引する方法について説明したがこれに限らず、例えば特開2000−23768号公報に開示されているような静電気によりラベルを吸着部に吸着する方法でもよい。つまり、吸着部に対してラベルが吸着、吸着の解除が可能であれば他の方法であってもよい。
(付記1)
ラベル移動部の吸着部の吸着動作は、ラベル発行中に開始されることを特徴とするラベル貼付装置。
付記1では、吸着部の吸着力で、発行されるラベルをラベル保持面板側に吸着でき、ラベル垂れ下がりを防止できる。
(付記2)
ラベル発行部の下流側近傍で、発行されるラベルを境にラベル移動部と反対位置に、発行されるラベルの下面に向けてエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段が配置され、該エアー吹き付け手段のエアーの吹き付けは、ラベル発行中行われ、ラベル移動部の吸着部の吸着ONで、前記エアーの吹き出しを停止することを特徴とするラベル貼付装置。
付記2では、発行されたラベルが、ラベルの上に位置するラベル移動部の吸着部によって吸着された状態下で、更にラベル下方のエアー吹き付け手段からエアーを吹き付けた場合、ラベルは水平面内で回転し、ラベルの向きが変わる可能性がある。そのため、ラベル移動部の吸着部の吸着が開始された後は、エアー吹き付け手段のエアーの吹き付けを停止することで、前記ラベルが回転するのを防止できる。
(付記3)
ラベル保持面板の下面に対するラベルの吸着保持は、貼付部のラベル圧着部材が備える吸着手段の吸着作用と、貼付部を収容する前記ラベル保持面板を備えたケース内の負圧の両方で行うことを特徴とするラベル貼付装置。
付記3では、ラベルを吸着保持する範囲が広くなる為、ラベルを安定して保持することができる。
8…印字部 9…切断手段
13…貼付部 14…ラベル移動部
14a…ラベル移動部の吸着部
Claims (3)
- ラベル発行部から発行される枚葉状のラベルを、吸着機能を備えた貼付部によって対象物へ貼付するラベル貼付装置であって、
前記ラベル発行部の下流側近傍に、該ラベル発行部から発行されるラベルを吸着保持して、ラベルが受け渡される位置に待機する前記貼付部に受け渡すラベル移動部が配置され、
前記ラベル発行部の発行口と前記ラベル移動部の吸着部と前記貼付部の吸着部とが略同一面上に配置され、
前記貼付部の吸着部はラベル発行方向に沿って複数配列されると共に、前記ラベル移動部の吸着部は、前記複数配列された前記貼付部の吸着部の配列間を臨む位置に配置され、
前記ラベル移動部は、前記貼付部にラベルを受け渡した後、前記ラベル発行部近傍の初期位置への復帰移動を、該貼付部のラベル貼付動作と関係なく行うことを特徴とするラベル貼付装置。 - 前記ラベル移動部は、前記ラベル発行部近傍の初期位置へ復帰移動する際、該ラベル移動部の吸着部が吸着オフになるよう制御されていることを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル移動部は、前記ラベル発行部からラベルが発行された際、該ラベルの前記ラベル発行部寄りの縁部を吸着保持して前記ラベル発行部内から外部に引き出して、該ラベルを前記貼付部に受け渡すことを特徴とする請求項1又は2記載のラベル貼付装置。
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