JP6031462B2 - 仮想マシン配置装置及び方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、仮想マシン配置装置及び方法及びプログラムに係り、特に、データセンタに多数のサーバ装置が存在し、かつ各サーバ装置上に複数の仮想マシンが動作する状況において、仮想マシンの資源使用状況に基づき、仮想マシンを分類し、再配置の制御を行うための仮想マシン配置装置及び方法及びプログラムに関する。
近年、クラウドサービスの拡大に伴いサービスが多様化、大規模化し、それに伴いサービスの維持のために必要なサーバ設備が増加している。多くのデータセンタではサーバ台数削減のためにサーバ仮想化技術が導入される。しかし、あるサーバ設備に収容する仮想マシンの資源需要量の合計が、そのサーバ設備の最大性能を超えたときに過負荷が発生する。過負荷の発生時は仮想マシンの性能が劣化し、その結果、仮想マシンで提供されるサービス品質の低下を招く。このため、負荷の高いサーバ設備の仮想マシンを別のサーバ設備に移動させることで過負荷の発生を防ぐための様々な方式が、市中技術及び研究で検討されている。
過負荷を抑制するための技術として、VMwareDRAMおよび関連製品がある(例えば、非特許文献1参照)。当該非特許文献1には、主に2つの方式が述べられている。
第1の方式は、サーバ装置の資源使用量が一定の閾値を超過した際に、そのサーバ装置の中で最も負荷の高い仮想マシンを、資源使用量が低い別のサーバ設備に移動(再配置)する方式である。
第2の方式は、ある時刻における資源使用量のスナップショットを取得し、そのスナップショットの情報に基づき、サーバ設備間で最大限に負荷の偏りを抑える方式(以下、この方式を「負荷の平滑化」と記す)。
しかしながら、上記の第1の方式は、一時的な過負荷を防ぐことができる一方で、過負荷を防ぐのに必要な再配置回数が多くなる。その結果、再配置自体の負荷が増大し、過負荷の発生を誘発するリスクが高く、また閾値はサーバ設備の環境に応じて適切な値にチューニングする必要がある。
また、第2の方式は、スナップショットを取得したある瞬間の時刻の中でのみ資源負荷の平準化を行うため、平準化の後に資源負荷が大幅に増加する場合などにおいては、過負荷抑制に対して逆効果になるケースがある。
上記から、非特許文献1の技術は、予測やそれに基づく時系列変動を考慮していないため、負荷抑制の制御による効果が一時的であり、再配置回数の増加により過負荷リスクが逆に悪化するケースがある。
また、非特許文献1の技術は、資源負荷の平準化を行う対象の資源として、CPU負荷変動もしくはストレージ負荷変動など特定種類の資源のみを扱う。実際のサーバ資源ではメモリ使用量やストレージ割当量など非常に多くの種類の資源を同時に考慮すべき状況があり、そのための手段は、当該非特許文献1では提供されていない。
上記の非特許文献1に対して、CPU資源の負荷変動とストレージI/O負荷変動に対して、数時間先の予測値を求め、それに基づき再配置を行う方式がある(例えば、非特許文献2参照)。
GULATI, Ajay, et al. VMware distributed resource management: Design, implementation, and lessons learned. VMware Technical Journal, 2012, 1.1: 45-64. PADALA, Pradeep, et al. "Automated control of multiple virtualized resources". In: Proceedings of the 4th ACM European conference on Computer systems. ACM, 2009. p. 13-26.
しかしながら、非特許文献2の技術は、非特許文献1の課題を部分的に解決してはいるが、一方で予測した前後の資源使用量の時系列変動は考慮されていないため、再配置による過負荷抑制効果が長時間持続しないという課題がある。また、複数資源の扱いについては非特許文献1の技術と同様に、実際のサーバ資源ではメモリ使用量やストレージ割当量など非常に多くの種類の資源を同時に考慮する必要がある。
さらに、非特許文献2では、仮想マシンの負荷が予測可能であることを前提にしており、仮想マシンの予測が不可である場合の扱いについては言及されていない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、資源使用量の予測可能性を判定し、予測可能な仮想マシンに対して、予測した資源使用量の時系列パターンとあらゆる種類の資源使用量を同時に平準化することで過負荷抑制を実現すると同時に、あらゆる資源に関してサーバ設備の資源使用量の偏りを改善し、一方で予測不可の仮想マシンに対しては別の制御方式により過負荷の発生を抑制し、全体として様々なデータセンタ環境に適用可能な汎用的な資源使用量平準化を図るための仮想マシン配置装置及び方法及びプログラムを提供することを目的とする。
一態様によれば、データセンタにおいて複数のサーバ装置が配置されており、各サーバ装置が複数台の仮想マシンを共有しているシステムにおいて、該仮想マシンの資源使用状況に応じて該仮想マシンの再配置を行う仮想マシン配置装置であって、
前記サーバ装置と前記仮想マシンの時系列の資源使用状況を取得し、資源使用量の時系列パターンの予測可能性を判定し、「資源使用量の時系列パターンの予測が可能な仮想マシン(第1の分類)」と、「資源使用量の予測が不可である仮想マシン(第2の分類)」とに分類する仮想マシン分析分類手段と、
前記仮想マシン分析分類手段による分類結果に基づいて、分類ごとに負荷平準化を行い、再配置する仮想マシンを決定する仮想マシン再配置決定手段と、を有する仮想マシン配置装置が提供される。
一態様によれば、サーバ設備に収容する仮想マシンの資源使用量のログに基づき、仮想マシンの資源使用量の時系列パターンが予測可能である場合はそれを含めて負荷の平準化を行い、サーバ装置の負荷の偏りを改善することで過負荷の発生及びそれに伴う仮想マシンの性能の劣化を改善することが可能となる。同様に仮想マシン同士に資源使用量の変動の相関が見られる場合、それを考慮した再配置を行うことで、資源使用量の時系列パターンが予測困難である場合においても特定のサーバ装置に対する負荷の偏りを改善する。
本発明の一実施の形態におけるシステム構成例である。 本発明が適用可能なサーバ装置と共有資源の関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における情報記憶部の構成例である。 本発明の一実施の形態における仮想マシン分析分類部の概要処理のフローチャートである。 本発明の一実施の形態における仮想マシン分類情報記憶部に格納されるリストの例である。 本発明の一実施の形態におけるステップ110の処理の例である。 本発明の一実施の形態におけるステップ140の処理の例である。 本発明の一実施の形態における「リスト1:予測可能仮想マシン」に対する仮想マシン再配置決定部のフローチャートである。 本発明の一実施の形態における仮想マシン再配置決定部の処理の例(その1)である。 本発明の一実施の形態における「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」に対する仮想マシン再配置決定部のフローチャートである。 本発明の一実施の形態における仮想マシン再配置決定部の処理の例(その2)である。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、仮想マシンの資源利用状況に応じて、仮想マシンの資源使用量の時系列パターンを予測し、予測可能、予測困難それぞれの仮想マシンに対して適切な再配置制御を行い、結果としてサーバ装置の過負荷を抑制するものである。
図1は、本発明の一実施の形態におけるシステム構成例を示す。
本発明の適用環境はデータセンタにおいて多数のサーバ装置201〜20nが配置されており、さらに各サーバ装置20は複数の仮想マシン211〜21mを保持する状況である。さらに、各サーバ装置20内部においては、図2(a)に示すようなサーバ装置20が持つ共有資源(CPU23、主記憶装置24、補助記憶装置30a、通信インタフェース部22等)を複数の仮想マシン211〜21mが共有する状況を想定する。一方で、本発明は、図2(b)に示すように、一部の共有資源(外部補助記憶装置30b)がサーバ装置20の外部に外部補助記憶装置インタフェース部25を介して存在し、その外部補助記憶装置30bが複数のサーバ装置201〜20nによって共有されている状況にも適用可能である。なお、本発明は、共有資源の数に関わらず適用可能であり、図2に示した資源以外の共有資源にも適用可能である。
以下では、図1に示す仮想マシン配置装置100について説明する。
仮想マシン配置装置100は、資源使用状況収集部110、仮想マシン分析分類部120、仮想マシン再配置決定部130、情報記憶部140を有する。
資源使用状況収集部110は、ネットワーク10を経由して複数のサーバ装置201〜20n、または、複数の仮想マシン211〜21mの資源使用量を取得し、情報記憶部140に格納する。資源使用量を取得する技術は、非特許文献1の製品の一機能として利用することが可能である。ここで、情報記憶部140は、例えば、データベース等の記憶媒体であり、図3に示すように、資源使用量記憶部141、仮想マシン資源使用予測パターンを格納する仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142、仮想マシン相関グループ記憶部143、仮想マシン分類情報記憶部144の各領域を有する。
仮想マシン分類情報記憶部144は、仮想マシン分析分類部120で分類された結果を、「リスト1」、「リスト2」、「リスト3」のいずれかに格納する。
本発明における主要構成要素は、仮想マシン分析分類部120、仮想マシン再配置決定部130である。
仮想マシン分析分類部120は、資源使用量記憶部141に記録された情報を元に、後述する方法により仮想マシン21の分類を行う。
続いて、仮想マシン再配置決定部130は、後述する方法により仮想マシン21をあるサーバ装置20から別のサーバ装置20に再配置する(例えば、サーバ装置201からサーバ装置202に再配置する)。
<仮想マシン分析分類部120の処理>
まず、仮想マシン分析分類部120における仮想マシンの分類方法について説明する。
図4は、本発明の一実施の形態における仮想マシン分析分類部の概要処理のフローチャートである。
ステップ100)同図においては、本発明の適用対象に存在する仮想マシンの資源使用量を、資源使用量記憶部141から取得し、それぞれの仮想マシン211〜21mに対して、資源使用量の時系列パターンの予測可能性を判定する。予測可能である場合はステップ110に移行し、予測不可である場合はステップ130に移行する。
ステップ110)仮想マシン分析分類部120は仮想マシン資源使用予測パターンを生成し、情報記憶部140の仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142に格納する。
ステップ120)資源使用量の時系列パターンが予測可能な当該仮想マシン21を仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト1」に登録する。仮想マシン分類情報記憶部144の格納例を図5に示す。
ステップ130)ステップ100において、予測不可と判定された場合には、仮想マシンの資源使用量の変動が他の仮想マシンとの相関があるかを判定する。相関をもつ場合はステップ140に移行し、相関がない場合はステップ160に移行する。
ステップ140)ステップ130で相関を持つと判定された場合には、仮想マシンの相関グループを生成し、情報記憶部140の仮想マシン相関グループ記憶部143に格納する。
ステップ150)当該仮想マシンを仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト2」に登録する。
ステップ160)ステップ130で相関がないと判定された場合には、当該仮想マシンを仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト3」に登録する。
上記のように、仮想マシン分析分類部120は、それぞれの仮想マシンに対して、資源使用量の時系列パターンの予測可能性を判定し、仮想マシンの資源使用量の変動が他の仮想マシンと相関があることを判定する。この判定の結果により、仮想マシンを3つのパターンに分類し、その仮想マシンの分類結果を仮想マシン分類情報記憶部144にリストとして記録する。
次に、上記のステップ100において、仮想マシンの資源使用量の変動パターンが予測可能であった場合の処理(ステップ110)を以下に示す。
仮想マシンの時系列パターンが予測可能であるとは、図6(a)の左図の時系列パターンのように、翌日の時系列パターンや次週の時系列パターンなど、任意の時間幅において資源使用量の変動が周期性を持ち、将来の資源使用量の変動を予測できることを指す(図6(b))。図6(a)の右図のように周期性を持たない場合には、予測不可と判定する。予測の精度は、主に、以下に依存する。
(1)予測方式:
非特許文献3(VERMA, Akshat, et al. Server workload analysis for power minimization using consolidation. In: Proceedings of the 2009 conference on USENIX Annual technical conference. USENIX Association, 2009. p. 28-28.)他多数の先行技術で用いられている手法を適用して時系列の周期性の有無の判定、すなわち、予測の判定を行うが、その手法については、当該技術に限定されるものではない。
(2)資源使用情報の時間粒度:
時間粒度の細かさは本発明ではパラメータを指しており、例えば、10分おきに計測、30分おきに計測など、計測時間の幅を指定する。
ステップ110では、非特許文献4(GMACH, Daniel, et al. Workload analysis and demand prediction of enterprise data center applications. In: Workload Characterization, 2007. IISWC 2007. IEEE 10th International Symposium on. IEEE, 2007. p. 171-180.)他多数で用いられている方式を利用して、予測した時系列パターンを得る。
次に、ステップ100で予測可能と判定され(ステップ100,yes)、ステップ110で得られた仮想マシン資源使用予測パターンの情報は別途、仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142に記録して(ステップ110)、さらに、当該仮想マシン21の情報(例えば、仮想マシンのID)を仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト1」に「予測可能仮想マシン」と登録する(ステップ120)。仮想マシン分析分類部120で分類された仮想マシンに対する負荷平準化の制御方式は後述する。
次に、ステップ100において、予測不可と判定され(ステップ100,no)、ステップ130で相関あり(ステップ130,yes)と判定された仮想マシン21について説明する。
ステップ130では、資源使用量記憶部141に記録された仮想マシン21の資源使用量を参照しつつ(図7(a))、当該仮想マシン21の資源使用量の変動が、他の仮想マシンと相関を持つか否かを判定する(図7(b))。相関性の判定技術に関しては、前述の非特許文献4他多数で用いられている相関クラスタリング等の既存手法を適用するが、相関性抽出の方式は他にも多数存在し、その手法は限定されるものではない。図7(b)の例では、資源使用情報から「仮想マシン1」、「仮想マシン2」「仮想マシン3」が「相関グループ1」と判定され、「仮想マシン3」、「仮想マシン4」が「相関グループ2」と判定される。
ステップ130において仮想マシン21間の相関関係が検出された場合(ステップ130,yes)、前述の相関クラスタリングで得られた仮想マシン21において、共通する相関グループを生成し、その結果を仮想マシン相関グループ記憶部143に記録する(ステップ140)。最後に当該仮想マシン21の情報を、図5に示すように仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト2」に「予測不可・相関あり仮想マシン」と登録する(ステップ150)。仮想マシン分析分類部120で分類された仮想マシン21に対する負荷平準化の制御方式は後述する。
次に、ステップ100において、予測不可と判定され(ステップ100,no)、ステップ130において相関がない(ステップ130,no)と判定された場合の処理について説明する。
判定対象の仮想マシンについて、仮想マシン分類情報記憶部144の「リスト3」に「予測不可・相関なし仮想マシン」を登録する。仮想マシン分析分類部120で分類された仮想マシンに対する負荷平準化の制御方式は後述する。
<仮想マシン再配置決定部130の処理>
仮想マシン再配置決定部130は、仮想マシン分析分類部120によって得られた仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142、仮想マシン相関グループ記憶部143、仮想マシン分類情報記憶部144の情報を利用して、サーバ装置20間の資源使用量の偏りを平準化する。
以下では、仮想マシン分類情報記憶部144の情報
[1]「リスト1:予測可能仮想マシン」
[2]「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」
[3]「リスト3:予測不可・相関なし仮想マシン」
のそれぞれについて、仮想マシンを再配置する処理について説明する。
[1]「リスト1:予測可能仮想マシン」の場合の処理:
ここでは、上記の仮想マシン分析分類部120により得られ、仮想マシン分類情報記憶部144に格納されている「リスト1:予測可能仮想マシン」に対する処理について説明する。
図8は、本発明の一実施の形態における「リスト:予測可能仮想マシン」に対する仮想マシン再配置決定部のフローチャートであり、図9は、本発明の一実施の形態における仮想マシン再配置決定の処理の例(その1)である。
ステップ200)仮想マシン再配置決定部130は、仮想マシン分類情報記憶部144から「リスト1:予測可能マシン」に記録された仮想マシン21の情報を読み出す。
ステップ210)仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142から各資源使用量の予測の時系列パターンを入力し、図9(a)に示すように、現在の仮想マシン21の配置情報に基づき、サーバ装置20の負荷情報を、そのサーバ装置20に属する仮想マシン21の資源使用量を合計することで算出する。但し、この計算は共有資源の種類毎に別々に算出する。なお、仮想マシン資源使用予測パターン記憶部142から資源使用量の予測の時系列パターンが得られない場合は、オペレータあるいは、システムが資源使用状況収集部110からある期間のデータを選択して切り出す。ここで、ある期間とは、例えば、他の資源使用量が予測可能であった仮想サーバの予測期間と同じ期間を選択する等の方法がある。
ステップ220)ステップ210で得られた資源使用量を正規化する。正規化は例えば、共有資源の最大性能を100%とした場合の負荷で正規化する(図9(b))。また、共有資源ごとに任意の重み付けの値を乗算することで、ステップ240における平準化手法において、特定の資源使用量もしくは2以上の資源使用量をより優先して平準化することを可能にする。
ステップ230)仮想マシン再配置決定部130は、ステップ220で正規化したあるサーバ装置20の複数の資源使用量の時系列パターンを、図9(c)に示すように互いに結合し、あるサーバ装置20の資源使用量の時系列パターンを、一つの時系列パターン(時系列変動パターン)に統合する。
ステップ240)仮想マシン再配置決定部130は、ステップ230で得られたサーバ装置20ごとに統合された資源使用量の時系列変動パターンに対して、サーバ装置20間の時系列変動パターンの偏りを評価するための評価関数を適用する。例えば、図9(d)に示すように、「サーバ装置ID」及び「共有資源・時刻情報」の2軸の行列形式に変換した上で、さらに二乗ノルムを評価関数として、サーバ装置20間の資源使用量の偏りの大きさを評価する。この二乗ノルムは行列演算においては一般的な手法であるが、本発明では、ステップ220〜ステップ240で行列形式に変換し、サーバ装置20間の資源使用量の偏りが大きい程、二乗ノルムが大きくなる性質に着目する。また、ここに示す二乗ノルムによる評価関数の例は一例であり、これを別の評価関数に差替えることも可能である。
ステップ250)ステップ240の評価関数を最小化する仮想マシン21のサーバ装置20への配置方法を、既存の組み合わせ最適化アルゴリズムを適用して求める。ここで、仮想マシン21の配置を試行する度に、ステップ210からステップ240を再度計算して評価関数でサーバ装置20間の資源使用量の偏りを再評価する。
組み合わせ最適化アルゴリズムに関して、総当りですべての仮想マシン21の配置パターンを計算する場合は大きな計算負荷及び計算時間を要するため、評価関数を最小化する最適値に対する近似解を求めるアルゴリズムを適用する。このアルゴリズムには多くの既存方式があるが、本発明の検証では、非特許文献1で用いられているヒルクライム方式を拡張して近似解を求めることで、最適な仮想マシン21のサーバ装置20への配置パターンを求める。一方で再配置回数が多くなりすぎることを防ぐため、
1)前回の再配置に対して次の再配置の評価関数の値がある閾値以上改善しない場合;
2)再配置回数がある閾値を超過した場合;
のいずれかの条件を満たした場合は、それ以上の配置パターンは計算せず、ステップ260に移行する。これら2つの閾値はデータセンタの環境や、許容される再配置回数によって調整するパラメータである。
ステップ260)ステップ250において最終的に得られた再配置パターンに基づき、再配置を実行する。再配置の実行手段は、非特許文献1をはじめ、主にライブマイグレーションと呼ばれる機能として、多くのサーバ仮想化技術に実装されている。当該ステップでは、これらの再配置機能に対して再配置の指示を発行する。
[2]「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」の場合の処理:
ここでは、上記の仮想マシン分析分類部120により得られ、仮想マシン分類情報記憶部144に格納されている「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」に対する処理について説明する。
図10は、本発明の一実施の形態における「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」に対する仮想マシン再配置決定部のフローチャートであり、図11は、本発明の一実施の形態における仮想マシン再配置決定の処理の例(その2)である。
ステップ300)仮想マシン分類情報記憶部144から「リスト2:予測不可・相関あり仮想マシン」に記録された仮想マシン21の情報を取得する。
ステップ310)仮想マシン相関グループ記憶部143から仮想マシン相関グループの情報を取得する(図11(a))。
ステップ320)ステップ310で得られた仮想マシン相関グループの情報に基づき、図11(b)に示すように、同一の相関グループに属する仮想マシンは最大限に別々のサーバ装置20に分散させるように配置する配置パターンを求める。得られた配置パターンに基づき、上記の[1]と同様の方式で再配置を実行する。
[3]「リスト3:予測不可・相関なし仮想マシン」の場合の処理:
ここでは、上記の仮想マシン分析分類部120により得られ、仮想マシン分類情報記憶部144に格納されている「リスト3:予測不可・相関なし仮想マシン」に対する処理について説明する。
仮想マシン分類情報記憶部144に格納されている「リスト3:予測不可・相関なし仮想マシン」の仮想マシンについては、資源使用量が時間に関わらず一定と見做して、前述の[1]と同様の方法で再配置する方法や、非特許文献1等で用いられている資源思量量の閾値に基づく再配置を適用する。
なお、上記の図1に示す仮想マシン配置装置の資源使用状況収集部110、資源情報記憶部140と連携して、図4、図8、図10の各処理をプログラムとして構築し、仮想マシン配置装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。また、当該プログラムは、仮想マシン配置装置100またはサーバ装置20に搭載された再配置実行機能とそれぞれ連携する機能を有する。
本発明は、上記の実施の形態の例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10 ネットワーク
20,201〜20n サーバ装置
21,211〜21m 仮想マシン
22 通信インタフェース部
23 CPU
24 主記憶装置(メモリ)
25 外部補助記憶装置インタフェース部
30a 補助記憶装置
30b 外部補助記憶装置
30 共有資源
100 仮想マシン配置装置
110 資源使用状況収集部
120 仮想マシン分析分類部
130 仮想マシン再配置決定部
140 情報記憶部
141 資源使用量記憶部
142 仮想マシン資源使用予測パターン記憶部
143 仮想マシン相関グループ記憶部
144 仮想マシン分類情報記憶部

Claims (8)

  1. データセンタにおいて複数のサーバ装置が配置されており、各サーバ装置が複数台の仮想マシンを共有しているシステムにおいて、該仮想マシンの資源使用状況に応じて該仮想マシンの再配置を行う仮想マシン配置装置であって、
    前記サーバ装置と前記仮想マシンの時系列の資源使用状況を取得し、資源使用量の時系列パターンの予測可能性を判定し、「資源使用量の時系列パターンの予測が可能な仮想マシン(第1の分類)」と、「資源使用量の予測が不可である仮想マシン(第2の分類)」とに分類する仮想マシン分析分類手段と、
    前記仮想マシン分析分類手段による分類結果に基づいて、分類ごとに負荷平準化を行い、再配置する仮想マシンを決定する仮想マシン再配置決定手段と、
    を有することを特徴とする仮想マシン配置装置。
  2. 前記仮想マシン分析分類手段は、
    前記第2の分類に分類された仮想マシンを、さらに、「資源使用量の変動について他の仮想マシンと相関を持つ仮想マシン(第3の分類)」と、「該資源使用量の変動について他の仮想マシンと相関を持たない仮想マシン(第4の分類)」とに分類する手段を含み、
    前記仮想マシン再配置決定手段は、
    前記第1の分類、前記第2の分類、前記第3の分類、前記第4の分類に対して、負荷平準化を行う手段を含む
    請求項1記載の仮想マシン配置装置。
  3. 前記仮想マシン再配置決定手段は、
    前記第1の分類に対して、前記資源使用量の時系列パターンに基づいて、前記サーバ装置の資源使用量に関する時系列パターンを算出する手段と、
    前記各サーバ装置が持つ複数種類の資源に関する時系列パターンを全て結合し、サーバ装置間の時系列パターンのバラツキの大きさを評価する評価関数を用いて、該評価関数が最小となるような仮想マシンの配置方法を算出する手段と、
    算出された仮想マシンの配置方法に基づいて再配置を行う手段と、
    を含む請求項1または2記載の仮想マシン配置装置。
  4. 前記仮想マシン再配置決定手段は、
    前記第3の分類に関して、前記資源使用量の時系列変動に相関がある仮想マシンのグループ(以下、「相関グループ」と記す)に基づいて、該相関グループに属する仮想マシンを最大限に異なるサーバ装置に分散させて配置する手段を含む
    請求項2記載の仮想マシン配置装置。
  5. データセンタにおいて複数のサーバ装置が配置されており、各サーバ装置が複数台の仮想マシンを共有しているシステムにおいて、該仮想マシンの資源使用状況に応じて該仮想マシンの再配置を行う仮想マシン配置方法であって、
    仮想マシン分析分類手段と、仮想マシン再配置決定手段と、を有する装置において、
    前記仮想マシン分析分類手段が、前記サーバ装置と前記仮想マシンの時系列の資源使用状況を取得し、資源使用量の時系列パターンの予測可能性を判定し、「資源使用量の時系列パターンの予測が可能な仮想マシン(第1の分類)」と、「資源使用量の予測が不可である仮想マシン(第2の分類)」とに分類する仮想マシン分析分類ステップと、
    前記仮想マシン再配置決定手段が、前記仮想マシン分析分類ステップによる分類結果に基づいて、分類ごとに負荷平準化を行い、再配置する仮想マシンを決定する仮想マシン再配置決定ステップと、
    を行うことを特徴とする仮想マシン配置方法。
  6. 前記仮想マシン分析分類ステップにおいて、
    前記第2の分類に分類された仮想マシンを、さらに、「資源使用量の変動について他の仮想マシンと相関を持つ仮想マシン(第3の分類)」と、「該資源使用量の変動について他の仮想マシンと相関を持たない仮想マシン(第4の分類)」とに分類し、
    前記仮想マシン再配置決定ステップにおいて、
    前記第1の分類、前記第2の分類、前記第3の分類、前記第4の分類に対して、負荷平準化を行う
    請求項5記載の仮想マシン配置方法。
  7. 前記仮想マシン再配置決定ステップにおいて、
    前記第1の分類に対して、前記資源使用量の時系列パターンに基づいて、前記サーバ装置の資源使用量に関する時系列パターンを算出し、
    前記各サーバ装置が持つ複数種類の資源に関する時系列パターンを全て結合し、サーバ装置間の時系列パターンのバラツキの大きさを評価する評価関数を用いて、該評価関数が最小となるような仮想マシンの配置方法を算出し、
    算出された仮想マシンの配置方法に基づいて再配置を行う
    請求項5または6記載の仮想マシン配置方法。
  8. コンピュータを、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の仮想マシン配置装置の各手段として機能させるための仮想マシン配置プログラム。
JP2014023957A 2014-02-12 2014-02-12 仮想マシン配置装置及び方法及びプログラム Active JP6031462B2 (ja)

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