JP6031430B2 - 目地補強バー挿入装置および目地補強バー挿入方法 - Google Patents

目地補強バー挿入装置および目地補強バー挿入方法 Download PDF

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Description

本発明は、舗装コンクリート層の目地部に目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入装置および目地補強バー挿入方法に関する。
コンクリート舗装においてタイバー(目地補強バー)を設置する工法としては、タイバーをコンクリート打設前に設置する前施工型と、タイバーをコンクリート打設後に設置する後施工型があった。前施工型の工法としては、例えば、ソケット付のタイバーをチェアー(目地金物固定台)に結束固定し、事前に所定の位置に設置した後にコンクリートを打設する方式が用いられていた。この工法では、タイバーとスリップフォームペーバとの接触を防止するために、舗装の端部から数cm内側に設置しなければならないので、スリップフォームペーバの通過後に、手作業でコンクリートをはつってタイバーのソケットを探し出す必要があった。
後施工型の工法としては、例えば、打設されたコンクリートを穿孔機により穿孔してタイバーを挿入し、当該コンクリート以上の強度を有するボンドにより設置固定する方式が用いられていた。この工法では、削孔コストが高く、騒音や産業廃棄物(削りカス)が発生し、環境対策を必要としていた。
そこで、近年では、タイバーを挿入する機械(タイバーインサータ)が装着されたスリップフォームペーバが用いられるようになっていた(例えば特許文献1参照)。タイバーを挿入する機械は、打設中のコンクリートにタイバーを振動させながら挿入するように構成されている。このスリップフォームペーバによれば、コンクリートのはつり量を低減できるとともに、硬化後のコンクリートを削孔する必要もない。
実用新案登録第3182878号公報
前記スリップフォームペーバでは、スリップフォームペーバが走行している状態で舗装コンクリート層にタイバーを挿入するので、タイバーを走行方向に対して直角に挿入するために走行距離に応じてタイバーの位置を調整するための機構が複雑化し、コストアップや品質の不均一を招いていた。
そこで、本発明は、これらの問題に鑑みて創案されたものであり、タイバーやスリップバーなどの目地補強バーを舗装コンクリート層に対して所望の角度で容易に挿入できる目地補強バー挿入装置および目地補強バー挿入方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、舗装コンクリート層の目地部に目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入装置であって、走行台車と目地補強バー押出部とを備えており、前記目地補強バー押出部は、前記目地補強バーを軸方向に移動可能に支持するガイドと、前記目地補強バーを振動させるバイブレータを備え、前記バイブレータは、前記目地補強バーと同軸状に配置され前記ガイドに沿って移動可能に設けられており、前記ガイドに沿って移動することで前記目地補強バーを前記目地部に押し込むことを特徴とする目地補強バー挿入装置である。
目地補強バーとは、タイバーやスリップバー(ダウエルバー)などの目地部に跨って挿入される補強バーをいう。このような構成によれば、走行台車が静止した状態で目地補強バーの挿入を行えるので、目地補強バーを舗装コンクリート層に対して所望の角度で容易に挿入できる。また、スリップフォームペーバと別体で設けられているので、スリップフォームペーバの動きに影響されることなく、任意のタイミングで目地補強バーを挿入できる。
請求項2に係る発明は、前記ガイドが、上部が開口した溝状に形成されていることを特徴とする。このような構成によれば、簡単な形状でガイドを構成でき、軽量化を図れる。
請求項3に係る発明は、前記バイブレータは、前記目地補強バーの一端部に設けられたソケットに挿入可能であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記舗装コンクリート層に設置される型枠を押さえる型枠固定部をさらに備え、前記型枠固定部は、前記舗装コンクリート層の側面に対向する固定ロッドを備えていることを特徴とする。このような構成によれば、目地補強バー挿入時の振動による舗装コンクリート層のダレを防止できる。
請求項5に係る発明は、前記固定ロッドが、2つ設けられ前記目地補強バー押出部の左右両側に配置されていることを特徴とする。このような構成によれば、型枠を安定して支持することができる。
請求項6に係る発明は、前記バイブレータは、インバータが搭載されており、振動の強弱を調整可能になっていることを特徴とする。このような構成によれば、コンクリートの状態に応じて振動を与えることができる。
請求項7に係る発明は、スリップフォームペーバにて舗装コンクリート層を形成した後、前記舗装コンクリート層が硬化する前に前記スリップフォームペーバとは別体の目地補強バー挿入装置を前記舗装コンクリート層の側部に設置して目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入方法であって、前記目地補強バー挿入装置は、走行台車と目地補強バー押出部とを備えており、前記目地補強バー押出部は、前記目地補強バーを軸方向に移動可能に支持するガイドと、前記目地補強バーを振動させるバイブレータを備え、前記バイブレータは、前記ガイドに沿って移動可能に設けられており、前記バイブレータで前記目地補強バーに振動を与えながら、前記目地補強バーを前記舗装コンクリート層に挿入することを特徴とする目地補強バー挿入方法である。このような方法によれば、走行台車が静止した状態で目地補強バーの挿入を行えるので、目地補強バーを舗装コンクリート層に対して所望の角度で容易に挿入できる。また、スリップフォームペーバと目地補強バー挿入装置が別体で設けられているので、スリップフォームペーバの動きに影響されることなく、任意のタイミングで目地補強バーを挿入できる。
請求項8に係る発明は、前記目地補強バー挿入装置は、前記舗装コンクリート層に設置される型枠を押さえる型枠固定部をさらに備え、前記舗装コンクリート層の側面に型枠を設置した状態で、前記目地補強バーを前記舗装コンクリート層に挿入することを特徴とする。このような方法によれば、目地補強バー挿入時の振動による舗装コンクリート層のダレを防止できる。
請求項9に係る発明は、前記目地補強バーは、ソケット付き目地補強バーであって、前記目地補強バーのソケット以外の本体部の先端部と基端部の下にスペーサを設置して前記ガイド上にセットするようになっており、前記スペーサは、前記目地補強バーの前記本体部の外周と前記ソケットの外周との段差寸法と同等の厚さ寸法を備えていることを特徴とする。このような方法によれば、スペーサが本体部とソケット2aとの段差を吸収するので、目地補強バーをガイド上で水平に設置することができる。
本発明によれば、任意のタイミングで目地補強バーを挿入できるとともに、目地補強バーを舗装コンクリート層に対して所望の角度で容易に挿入できる。
本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置を示した側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置を示した平面図、(b)は移動フレームとバイブレータを示した拡大平面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置の目地補強バー押出部を示した部分拡大側面図、(b)は固定用角パイプとバイブレータの固定構造を示した部分拡大図、(c)は操作レバーの固定構造を示した部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置を示した正面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置の目地補強バーの挿入状態を示した正面図である。 (a)は、ソケットに他のタイバーを設置した状態を示した正面図、(b)は、隣接する舗装コンクリート層を形成した状態を示した正面図である。 (a)は、長尺のタイバーを設置した状態を示した斜視図、(b)は、型枠を取り除く状態を示した斜視図である。 (a)は、図7と異なる形状の型枠を用いて長尺のタイバーを設置した状態を示した斜視図、(b)は、型枠を取り除く状態を示した斜視図である。
本発明の実施形態に係る目地補強バー挿入装置について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。目地補強バー挿入装置は、スリップフォームペーバ(図示せず)によって形成された舗装コンクリート層の目地部に目地補強バーを挿入する装置である。目地補強バーは丸鋼や異形棒鋼などの鉄筋からなり、端部に連結用のソケットが設けられているものもある。本実施形態では、ソケット付きのタイバーを例に挙げて説明する。
図1および図2に示すように、目地補強バー挿入装置1は、走行台車10と目地補強バー押出部20と型枠固定部50とを備えている。
走行台車10は、矩形の台車フレーム11と、その四隅に設けられたキャスター12と、台車フレーム11に設けられた手すり13とを備えている。台車フレーム11には、メッシュ状の床部14が形成されており、床部14上に目地補強バー設置スペース15や発電機設置スペース16が形成されている。なお、床部14は、メッシュ状に限定されるものではなく、鉄板などで板状に形成されていてもよい。
キャスター12は、枠が回転可能なものが用いられており、走行台車10の走行方向は制限されない。キャスター12は、ロック機能付きのものが用いられている。手すり13は、走行台車10の長手方向の一端部に設けられている。作業員が手すり13を押し引きすることで、手動で走行台車10が移動される。
目地補強バー押出部20は、支持フレーム21とガイド22と移動フレーム23とバイブレータ24とを備えている。
支持フレーム21は、台車フレーム11の短手方向に長い長方形形状を呈しており、台車フレーム11の下方に設けられている。支持フレーム21は、その長手方向(台車フレーム11の短手方向)に沿って延在する一対のレール部材26と、レール部材26同士を連結する連結部材27a,27bとを備えている。レール部材26は、台車フレーム11の短手方向全長寸法より大きい長さ寸法を備えており、タイバー2の押込み方向側(舗装コンクリート層側)の一端が、台車フレーム11の側面から突出している。一対のレール部材26は、所定の間隔をあけて互いに平行に配置されている。レール部材26は、断面L字のアングル材にて構成され、水平部が内側になるように配置されている。
連結部材27a,27bは支持フレーム21の短手方向に延在している。連結部材27aは、レール部材26,26の上部同士を連結する部材である。連結部材27aは、溝型鋼にて構成されており、両端部がレール部材26に溶接されている。連結部材27aは、レール部材26の長手方向両端部に設けられている。連結部材27bは、レール部材26,26の下部同士を連結する部材である。連結部材27bは、鉄製のプレートにて構成されており、両端部がレール部材26に溶接されている。連結部材27bは、レール部材26の長手方向に間隔を隔てて複数設けられている。
目地補強バー押出部20は、台車フレーム11に螺合する長尺ボルト25にて吊下げ固定されている。長尺ボルト25は、支持フレーム21の四隅に設けられている。長尺ボルト25の下端部は、上側の連結部材27aに固定されている。長尺ボルト25を回転することで、目地補強バー押出部20が走行台車10に対して昇降する。
ガイド22は、タイバー2を軸方向に移動可能に支持する部材である。ガイド22は、支持フレーム21の長手方向に延在しており、レール部材26の長さ寸法から移動フレーム23の長さ寸法を除いた程度の長さ寸法を備えている。ガイド22は、一対のレール部材26,26間に位置し、レール部材26と平行に配置されている。ガイド22は、断面L字状のアングル材にて構成され、上部が開口したV字の溝状になるように配置されている。ガイド22は、支持フレーム21の下側の連結部材27b上に架け渡されており、各連結部材27bにそれぞれ溶接されている。なお、ガイド22は、図4においては、二点鎖線にて図示して、その上部に配置されたタイバー2を実線にて図示している。
図2および図3に示すように、移動フレーム23は、バイブレータ24を挿入固定している固定用角パイプ41を支持して、レール部材26に沿って移動する部材である。移動フレーム23は、フレーム本体部28と車輪29とを備えている。フレーム本体部28は、鉄製のプレートからなり、上部が開口した箱状を呈している。フレーム本体部28は、レール部材26,26間の内のり寸法と同等の幅寸法を備えている。フレーム本体部28の底面には、ガイド22を収納可能な開口部28a(図3参照)が形成されている。開口部28aは、ガイド22の幅寸法より若干広い幅寸法を備えている。移動フレーム23が、押込み方向前方に移動したときに、ガイド22の上部が開口部28a内に位置するようになっている。フレーム本体部28の壁面のうち、押込み方向前方側の壁面には、バイブレータ24の先端部が挿通する開口部(図示せず)が形成されている。
車輪29は、フレーム本体部28の外側四隅に設けられており、レール部材26の水平部上に載置されている。
バイブレータ24は、高周波型のものであって、インバータ(図示せず)が搭載されており、振動の強弱を調整可能になっている。バイブレータ24は固定用角パイプ41内に挿入されている。図3の(b)に示すように、固定用角パイプ41は、対角線が水平方向および垂直方向に延在する菱形状に配置されており、ガイド22上を移動可能になっている。固定用角パイプ41の頂部には、ボルト孔が形成されナット45が溶接されている。ナット45にはボルト46が螺合されており、ボルト46の軸部先端でバイブレータ24を押圧することで、バイブレータ24が固定用角パイプ41に固定されている。ボルト46およびナット45は、固定用角パイプ41の両端部近傍の二か所に設けられている(図2参照)。
図2および図3の(a)に示すように、固定用角パイプ41は、移動フレーム23に防振ゴム40を介して固定されている。防振ゴム40は複数設けられ、固定用角パイプ41の左右両側で固定用角パイプ41を挟むように設けられている。防振ゴム40上には、固定用角パイプ41の上面に溶接された固定プレート43の端部が固定されている。固定プレート43上には、補強部材44が設けられており、固定用角パイプ41との溶接面積を増加させている。
移動フレーム23のフレーム本体部28には上方に延在する操作レバー31が設けられている。操作レバー31は、作業員が把持して、押込み方向前方に押すことで、移動フレーム23とバイブレータ24を移動させるようになっている。図2、図3の(c)および図4に示すように、操作レバー31は、バイブレータ24と固定用角パイプ41を跨ぐ門型フレーム47に固定されている。門型フレーム47は、固定用角パイプ41の長手方向中間部を跨ぐように配置されており(図2参照)、その脚部は、フレーム本体部28に固定されている。門型フレーム47の頂部には、上方に延在するブラケット48が設けられている。ブラケット48に、操作レバー31が傾斜可能にピン結合されている。操作レバー31は、押込み方向に対して傾斜可能になっている(図4参照)。
型枠固定部50は、舗装コンクリート層3(図4参照)の側面に設けられる型枠4を押さえる。型枠固定部50は、舗装コンクリート層3の側面に対向する固定ロッド51を備えている。固定ロッド51は、2つ設けられており、目地補強バー押出部20の左右両側に配置されている。固定ロッド51は、台車フレーム11の下部に、舗装コンクリート層3に対して近接離反可能に支持されている。固定ロッド51と台車フレーム11との間には、バネ52(図2参照)が介設されている。バネ52は、固定ロッド51を舗装コンクリート層3の方向に付勢して、型枠4を押えるようになっている。固定ロッド51の先端には、型枠4に当接する当接金具53が設けられている。当接金具53は、側面視コ字状を呈しており、上下の突出部で型枠4の上部と下部を押える。当接金具53の縦部材の中間部に固定ロッド51が接続されている。
型枠4は、舗装コンクリート層3の側面に沿って配置される。型枠4は、バイブレータ24の振動の影響範囲全体を覆う大きさになっている。型枠4には、タイバー2が挿通する貫通孔5(図2および図4参照)が形成されている。貫通孔5は、ソケット2aの外径寸法よりも僅かに大きい内径寸法を備えた円形に形成されており、タイバー2が挿通可能になっている。
次に、図5を参照しながら、目地補強バー挿入装置1を用いて、ソケット2a付のタイバー2を挿入する目地補強バー挿入方法の手順を説明する。
図5の(a)に示すように、まず、スリップフォームペーバにて舗装コンクリート層3を形成する。スリップフォームペーバが通過後であって、コンクリートが硬化する前に、舗装コンクリート層3のタイバー2の設置位置の側部に目地補強バー挿入装置1を移動させてその場に固定する。舗装コンクリート層3の側面に型枠4を設置し、型枠4を固定ロッド51先端の当接金具53で押える。
その後、ガイド22上にタイバー2を設置する。タイバー2はソケット2aがバイブレータ24側に位置するように設置する。タイバー2の本体部(鉄筋部分)の先端部と基端部の下にはスペーサ32を設置する。スペーサ32は、ガイド22の内側に設置されるV字状の部材からなり、タイバー2の本体部の外周とソケット2aの外周との段差寸法と同等の厚さ寸法を備える。このような形状のスペーサ32を設置することで、本体部とソケット2aとの段差を吸収して、タイバー2がガイド22上で水平に設置される。そして、作業員が操作レバー31を押して、バイブレータ24を押込み方向前方に移動する。バイブレータ24は移動フレーム23とともに移動する。バイブレータ24がソケット2a内に挿入されたら、バイブレータ24を作動させて振動を開始する。
図5の(b)に示すように、バイブレータ24を振動させながら、作業員が操作レバー31を押込み方向前方に押して、タイバー2を舗装コンクリート層3内に押し込む。このとき、操作レバー31の下端部が押込み方向前方になるように傾斜させると押しやすくなる。なお、スペーサ32は、タイバー2とともに移動して、タイバー2の先端部がある程度舗装コンクリート層3内に挿入された後に、ガイド22の先端部から落下する。
このとき、タイバー2にはバイブレータ24によって振動が与えられているので、タイバー2は円滑に舗装コンクリート層3内に挿入される。また、型枠4を設けているので、舗装コンクリート層3の側面のダレを防止できる。さらに、バイブレータ24はインバータを搭載していて、生コンの特性に応じた振動を与えられるので、生コンの品質を確保できる。また、従来の目地補強バーインサータではD19程度の鉄筋までしか挿入できなかったが、本実施形態では、バイブレータ24の振動を直接タイバー2に伝達できるので、D19の倍程度の鉄筋まで挿入可能である。
図5の(c)に示すように。タイバー2のソケット2aが舗装コンクリート層3内に挿入されたら、押込みを止め、バイブレータ24を停止する。なお、タイバー2が舗装コンクリート層3内に挿入される前に、後方のスペーサ32は、タイバー2とともに移動して、ガイド22の先端部から落下する。スペーサ32が2つ落下すると、間もなくタイバー2の挿入が完了することが分かる。
以上のように、適宜振動を加えることで、コンクリート内部の空洞化およびクラックの発生を抑制できる。さらに、また、タイバー2を所望の位置に正確に設置できる。したがって、コンクリートの品質を確保することができる。挿入完了後、速やかにコンクリート版に影響を与えないように型枠4を撤去する。
次に、図6を参照しながら、舗装コンクリート層3の隣に新たな舗装コンクリート層8を形成する手順を説明する。
図6の(a)に示すように、第二の目地補強バー6の先端を、ソケット部2aにねじ込み、固定する。その後、図6の(b)に示すように、スリップフォームペーバによって、舗装コンクリート層8を新たに形成する。これによって、内部の所望の位置に目地補強バー6が設置された新たな舗装コンクリート層8が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係る目地補強バー挿入装置1および目地補強バー挿入方法によれば、以下のような作用効果が得られる。目地補強バー挿入装置1は、スリップフォームペーバと別体で設けられているので、スリップフォームペーバの動きに影響されることなく、任意のタイミングでタイバー2を挿入できる。したがって、舗装コンクリート層3が適度な硬さの状態でタイバー2を挿入できるので、挿入作業が行い易い。さらに、コンクリートのはつりや削孔作業を行わなくて済む。また、高スランプ生コンを用いてコンクリート舗装を施工する場合であっても、従来の目地補強バーインサータ一体型のスリップフォームペーバのようにコンクリートを打設しながらではなく、コンクリート打設後にタイバー2の挿入を行える。したがって、舗装コンクリート層3の端部が安定した状態でタイバー2を挿入することができる。
また、走行台車10が固定されて静止した状態でタイバー2の挿入を行えるので、タイバー2を舗装コンクリート層3に対して所望の角度で容易に且つ正確に挿入できる。さらに、バイブレータ24で振動を加えながらタイバー2を挿入するので、挿入作業が円滑に行えるとともに、コンクリートの品質を確保することができる。
さらに、目地補強バー挿入装置1は、スリップフォームペーバと別体で設けられているので、スリップフォームペーバと目地補強バー挿入装置1とを別工程で同時に使用できる。さらに、一方の機械のメンテナンス時や故障時であっても他方の機械を運転できる。
さらには、舗装コンクリート層3に設置する型枠4を支持できるので、タイバー2の挿入時の振動による舗装コンクリート層3のダレを防止できる。
ガイド22が、上部が開口したV字の溝状に形成されているので、簡単な形状でタイバー2をガイドできるとともに、目地補強バー挿入装置1の軽量化も図れる。さらに、目地補強バー押出部20は、走行台車10に対して高さ調整可能に取り付けられているので、舗装コンクリート層3の厚さに応じて好適な高さにタイバー2を挿入することができる。また、固定ロッド51が、2つ設けられ目地補強バー押出部20の左右両側に配置されているので、型枠4を安定して確実に支持することができる。
前記実施形態では、ソケット2a付きのタイバー2を用いて、別途目地補強バー6を連結する場合について説明したが、目地補強バー挿入装置1は、図6および図7に示すような長尺の目地補強バー9でも適用することができる。なお、目地補強バー9の長さによっては(目地補強バー9の長さが長すぎるとき)、ガイド22の長さを調整する場合がある。
長尺の目地補強バー9を用いた場合、目地補強バー9が型枠4から突出するので、型枠4を撤去可能にするために、分割して形成されている。図7の(a)に示した型枠4は、目地補強バー9の挿入位置を中心にして左右に分割されている。貫通孔5は、中心で分割されており、各分割ユニット4a,4bの側面に形成された半円形状の切欠部を組み合わせることで形成されている。
このような分割ユニット4a,4bからなる型枠4を撤去するに際しては、図7の(b)に示すように、分割ユニット4a,4bを、舗装コンクリート層3の側面に沿ってそれぞれ左右に少しずらした後に撤去する。
図8の(a)に示すように、型枠4を、目地補強バー9の挿入位置の下端を中心にして上下に分割するようにしてもよい。貫通孔5は、上の分割ユニット4cに形成された切欠部によって形成されている。切欠部の上側半分(奥側部分)は、目地補強バー9の外径と略同径の半円形状となり、切欠部の下側半分(手前部分)は、半円の端部を互いに平行に直線的に延長した形状となっている。つまり、切欠部は、上部が半円状のアーチ形状となっている。下の分割ユニット4dは、上端縁は直線状になっている。
このような分割ユニット4c,4dからなる型枠4を撤去するに際しては、図8の(b)に示すように、分割ユニット4cを、舗装コンクリート層3の側面に沿って上にずらすとともに、分割ユニット4dを、舗装コンクリート層3の側面に沿って左右のいずれかにずらした後に撤去する。分割ユニット4dは、上端縁を直線状にしたことによって、目地補強バー9に引っ掛かることなく、舗装コンクリート層3の側面に沿わしてずらすことができる。
以上、図7および図8で示したように、一旦、舗装コンクリート層3の側面に沿って型枠4を少しずらすことで、側表面のコンクリートが剥がれることなく、コンクリート表面をきれいな状態に保持することができる(手前に引くと、表面のコンクリートが付着し、ダレてしまう)。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ガイド22は、断面L字形状に限定されるものではない。上方が開放されていれば、U字状など他の形状であってもよい。また、前記実施形態ではタイバーを挿入する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでない。スリップバー(ダウエルバー)など他の目地補強バーであっても挿入可能であるのは勿論である。
1 目地補強バー挿入装置
2 タイバー(目地補強バー)
2a ソケット
3 舗装コンクリート層
4 型枠
10 走行台車
20 目地補強バー押出部
22 ガイド
24 バイブレータ
50 型枠固定部
51 固定ロッド

Claims (9)

  1. 舗装コンクリート層の目地部に目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入装置であって、
    走行台車と目地補強バー押出部とを備えており、
    前記目地補強バー押出部は、前記目地補強バーを軸方向に移動可能に支持するガイドと、前記目地補強バーを振動させるバイブレータを備え、
    前記バイブレータは、前記目地補強バーと同軸状に配置され前記ガイドに沿って移動可能に設けられており、前記ガイドに沿って移動することで前記目地補強バーを前記目地部に押し込む
    ことを特徴とする目地補強バー挿入装置。
  2. 前記ガイドは、上部が開口した溝状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の目地補強バー挿入装置。
  3. 前記バイブレータは、前記目地補強バーの一端部に設けられたソケットに挿入可能である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の目地補強バー挿入装置。
  4. 舗装コンクリート層の目地部に目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入装置であって、
    走行台車と目地補強バー押出部と前記舗装コンクリート層に設置される型枠を押さえる型枠固定部とを備えており、
    前記目地補強バー押出部は、前記目地補強バーを軸方向に移動可能に支持するガイドと、前記目地補強バーを振動させるバイブレータを備え、
    前記バイブレータは、前記ガイドに沿って移動可能に設けられており、
    前記型枠固定部は、前記舗装コンクリート層の側面に対向する固定ロッドを備えている
    ことを特徴とする目地補強バー挿入装置。
  5. 前記固定ロッドは、2つ設けられ前記目地補強バー押出部の左右両側に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の目地補強バー挿入装置。
  6. 前記バイブレータは、インバータが搭載されており、振動の強弱を調整可能になっている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の目地補強バー挿入装置。
  7. スリップフォームペーバにて舗装コンクリート層を形成した後、前記舗装コンクリート層が硬化する前に前記スリップフォームペーバとは別体の目地補強バー挿入装置を前記舗装コンクリート層の側部に設置して目地補強バーを挿入する目地補強バー挿入方法であって、
    前記目地補強バー挿入装置は、走行台車と目地補強バー押出部とを備えており、
    前記目地補強バー押出部は、前記目地補強バーを軸方向に移動可能に支持するガイドと、前記目地補強バーを振動させるバイブレータを備え、前記バイブレータは、前記ガイドに沿って移動可能に設けられており、
    前記バイブレータで前記目地補強バーに振動を与えながら、前記目地補強バーを前記舗装コンクリート層に挿入する
    ことを特徴とする目地補強バー挿入方法。
  8. 前記目地補強バー挿入装置は、前記舗装コンクリート層に設置される型枠を押さえる型枠固定部をさらに備え、
    前記舗装コンクリート層の側面に型枠を設置した状態で、前記目地補強バーを前記舗装コンクリート層に挿入する
    ことを特徴とする請求項7に記載の目地補強バー挿入方法。
  9. 前記目地補強バーは、ソケット付き目地補強バーであって、
    前記目地補強バーのソケット以外の本体部の先端部と基端部の下にスペーサを設置して前記ガイド上にセットするようになっており、
    前記スペーサは、前記目地補強バーの前記本体部の外周と前記ソケットの外周との段差寸法と同等の厚さ寸法を備えている
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の目地補強バー挿入方向。
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