JP6029184B2 - ディーゼルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンに関する。
従来、キースイッチの操作に応じてスタータを作動させるディーゼルエンジンの技術は公知である(例えば、特許文献1)。
従来のディーゼルエンジンは、キースイッチがOFF位置からON位置に操作されたときに、ラックの動作検査を実施するものがあった。ラックの動作検査とは、ラックに所定動作を行わせて、ラックが前記所定動作を所定時間内に完了させることができたか否かを判定することである。そして、ディーゼルエンジンの制御装置は、ラックの動作検査の結果、ラックの動作が異常であると判定した場合には、スタータによるディーゼルエンジンの始動を牽制していた。
ラックの動作が異常であると判定される原因としては、プランジャの外周に燃料の膜等ができて、これにより、プランジャが固着して回動しにくい状態になっていることが挙げられる。
そこで、ラックの動作が異常であると判定されて、ディーゼルエンジンの始動が牽制された場合、オペレータは、手作業でプランジャの外周にできた燃料の膜等を除去していた。
しかし、手間がかかり、ディーゼルエンジンを円滑に始動させることが困難となるおそれがあった。
特開2009−197739号公報
本発明は、プランジャの外周にできた燃料の膜等により、プランジャが固着して回動しにくい状態になっている場合でも、円滑に始動させることが可能なディーゼルエンジンを提供する。
請求項1に記載のディーゼルエンジンは、
アクチュエータによってラックを動かして、プランジャの回動位置を変更することで燃料噴射量を調整する燃料噴出ポンプと、
前記ラックを動かす際に、前記ラックに対して、前記アクチュエータよりも大きい押圧力を付与することが可能なサブアクチュエータと、
キースイッチの操作に応じて、前記アクチュエータ、及び前記サブアクチュエータの動作を制御する制御装置と、
を具備し、
前記制御装置は、前記キースイッチがOFF位置からON位置に操作された場合に、前記アクチュエータを用いて前記ラックに所定動作を行わせ、前記ラックが前記所定動作を所定時間内に完了させることができなかったときには、前記サブアクチュエータを用いて前記ラックを動かす。
請求項2に記載のディーゼルエンジンにおいては、
前記サブアクチュエータは、前記アクチュエータと前記ラックの間に介装されるリンク機構に接続される。
請求項3に記載のディーゼルエンジンにおいては、
前記サブアクチュエータは、前記ラックに接続される。
請求項4に記載のディーゼルエンジンにおいては、
前記サブアクチュエータは、前記アクチュエータに接続される。
本発明は、プランジャの外周にできた燃料の膜等により、プランジャが固着して回動しにくい状態になっている場合でも、ディーゼルエンジンを円滑に始動させることが可能であるという効果を奏する。
ディーゼルエンジンを示す概略構成図。 燃料噴射ポンプの断面図。 マップαを示す図。 ディーゼルエンジンの動作を示すフローチャート。 キースイッチの操作に対するディーゼルエンジンの動作を示すタイムチャートの一例。 キースイッチの操作に対するディーゼルエンジンの動作を示すタイムチャートの一例。 キースイッチの操作に対するディーゼルエンジンの動作を示すタイムチャートの一例。 キースイッチの操作に対するディーゼルエンジンの動作を示すタイムチャートの一例。 キースイッチの操作に対するディーゼルエンジンの動作を示すタイムチャートの一例。 サブアクチュエータの取付構造の第一実施例の模式図。 サブアクチュエータの取付構造の第二実施例の模式図。 サブアクチュエータの取付構造の第三実施例の模式図。
以下では、ディーゼルエンジン1について説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジン1は、エンジン本体10、燃料噴射ポンプ30、サブアクチュエータ57、スタータ60、及び制御装置70を具備する。
エンジン本体10は、ディーゼルエンジン1の主たる構造体である。
エンジン本体10は、シリンダブロック12、及びシリンダブロック12の上端に配設されたシリンダヘッド13を有する。シリンダブロック12には、複数の気筒11が設けられている。各気筒11内には、ピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14には、コンロッド15を介してクランク軸16が連結されている。ピストン14の上端とシリンダヘッド13の下端の間には、燃焼室17が形成されている。シリンダヘッド13には、給気ポート18及び排気ポート19が形成されている。給気ポート18及び排気ポート19には、燃焼室17側の開口を開閉する吸気弁20及び排気弁21がそれぞれ配置されている。また、シリンダヘッド13には、燃料噴射ノズル22が、その先端部を燃焼室17内に突出するようにして設けられている。
ディーゼルエンジン1は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程を順に繰り返すことによって、駆動力を発生する。
吸気行程では、給気ポート18が開いた状態でピストン14が下死点まで下がり、外気が給気ポート18から燃焼室17内に供給される。
圧縮行程では、給気ポート18及び排気ポート19が閉じた状態で、ピストン14が上死点まで上がり、これにより燃焼室17内の空気が圧縮される。この圧縮により燃焼室17内の空気が高温となる。そして、この圧縮行程の終わり近くで燃料噴射ノズル22から燃料が噴射される。この燃料は自然着火して燃焼する。
膨張行程では、燃料の燃焼により急激に温度と圧力が上昇してピストン14が下死点まで下がる。
排気行程では、排気ポート19が開いた状態でピストン14が上死点まで上がり、燃料の燃焼により生じたガス(排気ガス)が燃焼室17内から排気ポート19を介して流出する。
燃料噴射ポンプ30は、燃料噴射ノズル22へ燃料を供給するものである。
図2に示すように、燃料噴射ポンプ30は、ハイドロリックヘッド31を有する。ハイドロリックヘッド31にはプランジャバレル33が挿嵌されており、プランジャバレル33内にプランジャ34が上下方向に摺動自在に内装される。プランジャ34の外周側面には、プランジャリード34aが形成されている。プランジャリード34aは、螺旋状の溝である。プランジャ34の下方には、ローラ状のタペット36が回転可能に軸支される。タペット36には、カム37が当接している。カム37は、カム軸38に固定されている。カム軸38は、図示しない歯車を介してエンジン本体10のクランク軸16に接続されている。クランク軸16が回転するときに、これに伴ってカム軸38(カム37)が回転し、その結果、プランジャ34が上下方向にストローク動作する。
プランジャ34が上下方向の可動範囲内における最下位置(下死点)に移動したとき、プランジャバレル33内にてプランジャ34の上方に形成される燃料圧室40と図示しないメインポートとが連通して、燃料圧室40に燃料が導入される。
一方、プランジャ34がカム37により押し上げられて上昇すると、プランジャ34の外壁により前記メインポートの燃料圧室40への連通口が閉ざされる。
その結果、燃料圧室40内の燃料は、プランジャ34の上昇に伴って加圧されて、プランジャ34の上方のバルブ41を開けて、噴出口42から噴出する。噴出口42から噴出した燃料は、噴射管44を通ってエンジン本体10の燃料噴射ノズル22から噴射されて、燃焼室17内へ供給される。
プランジャ34が更に上昇すると、プランジャ34に形成されたプランジャリード34aと前記メインポートとが連通すると共に、プランジャバレル33内と前記メインポートとが連通する。
その結果、プランジャバレル33内の燃料が前記メインポートへ逆流する。すなわち、燃料噴射ポンプ30による燃料の噴射が停止される。
図2に示すように、プランジャ34の外周面には歯車(不図示)が形成されており、前記歯車にはラック45が噛合している。ラック45は、図2の紙面左右方向に往復動可能に支持されている。本実施形態では、ラック45は、一端位置P1と他端位置P2の間で往復動可能に支持されていることとする。ラック45の先端部分には、連結リンク46がピン46aにより回転自在に連結されている。連結リンク46の先端には、逆U字型係合部材47が、ピン49により連結されている。逆U字型係合部材47には、センシングロッド50が取り付けられている。センシングロッド50は、ラック45と共に摺動するように構成されている。センシングロッド50の先端には、ラック45の位置を検出する位置検出装置51が接続されている。位置検出装置51は、センシングロッド50の摺動量を検出することによって、ラック45の位置を検出する。
連動レバー52は、その上下方向の中間部分において、支点ピン53によって回転自在に支持されている。連動レバー52の上端は、リターンスプリング54が取り付けられており、リターンスプリング54によって、図2の紙面時計回り方向に回転するように付勢されている。
連動レバー52の中間部分には、前記ピン49が取付けられており、これによって、連動レバー52とラック45とが連結リンク46を介して相互に連動するように連結されている。
アクチュエータ(電磁ソレノイド)48は、その摺動軸48aを往復動させることで、リンク機構(連動レバー52、連結リンク46等)を介して、ラック45を往復動させる。アクチュエータ48の摺動軸48aの先端には当接プレート55が取り付けられており、当接プレート55には、連結ピン56が当接している。連結ピン56は、連動レバー52の下端に固定されている。
アクチュエータ48の摺動軸48aが図2の紙面右方向に突出すると、当接プレート55と連結ピン56を介して、連動レバー52が、リターンスプリング54の弾性力に抗して反時計回りに回動し、これに伴って、連結リンク46を介し、ラック45が図2の紙面左方向(他端位置P2側)に摺動する。これに対し、摺動軸48aが引き込まれると、リターンスプリング54の弾性力により、連動レバー52が時計回りに回動して、ラック45が図2の紙面右方向(一端位置P1側)に摺動する。なお、アクチュエータ48が通電されていない状態では、ラック45は、可動範囲P1〜P2内における一端位置P1に存在している。
そして、アクチュエータ48によりラック45が往復動されるのに伴って、プランジャ34がその軸回りに回動されることとなる。
アクチュエータ48によりプランジャ34の回動位置が変更されることで、プランジャ34の上昇時における、プランジャリード34aとメインポート39との連通するタイミングが変更される。その結果、燃料噴射ポンプ30による燃料噴射量が調整される。
本実施形態では、ラック45が他端位置P2側に摺動されることによって、燃料噴射量が増方向に調整され、ラック45が一端位置P1側に摺動されることによって、燃料噴射量が減方向に調整されることとする。
サブアクチュエータ57は、ラック45を動かすための動力を発生するものである。
サブアクチュエータ57は、例えば、空圧シリンダ、油圧シリンダ、又は、電磁ソレノイドで構成される。サブアクチュエータ57の最大出力は、アクチュエータ48の最大出力よりも大きい。これにより、サブアクチュエータ57は、ラック45を動かす際に、ラック45に対して、アクチュエータ48よりも大きい押圧力を付与することが可能である。サブアクチュエータ57は、アクチュエータ48とラック45の間に介装されるリンク機構(例えば、連動レバー52、連結リンク46等)に接続されており、当該リンク機構を介してラック45に押圧力を付与する(図10参照)。
なお、サブアクチュエータ57をラック45に接続して、サブアクチュエータ57によりラック45に対して直接に押圧力を付与するように構成してもよい(図11参照)。また、サブアクチュエータ57をアクチュエータ48に接続して、サブアクチュエータ57が、アクチュエータ48を押すことで、ラック45に対して押圧力を付与するように構成してもよい(図12参照)。
サブアクチュエータ57の取付構造の説明は後述する。
スタータ60は、ディーゼルエンジン1を始動させるためのものである。
図1に示すように、スタータ60は、電動モータを有する。スタータ60は、エンジン本体10のクランク軸16に接続されており、クランク軸16を回転させることが可能である。また、スタータ60は、クランク軸16を回転させるのに伴って、プランジャ34を上下方向にストローク動作させることが可能である。
スタータ60は、クランク軸16を回転させることによって、ディーゼルエンジン1を始動させる。ディーゼルエンジン1が始動するとは、スタータ60を停止させた状態で、前記吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程が連続的に成立するようになった状態をいう。
制御装置70は、アクチュエータ48及びスタータ60の動作を制御するものである。
図1に示すように、制御装置70にはキースイッチ80が接続されている。
キースイッチ80は、ディーゼルエンジン1の始動及び停止を行うための操作具である。キースイッチ80は、そのキーポジションを、OFF位置、ON位置、及びSTART位置に変更可能に構成されている。キースイッチ80が前記OFF位置に操作されているときには、スタータ60及び制御装置70が通電されておらず、停止している状態となっている。キースイッチ80が前記ON位置に操作されているときには、アクチュエータ48、スタータ60及び制御装置70が通電されており、作動可能な状態となっている。制御装置70は、キースイッチ80が前記ON位置から前記START位置に操作されたときに、スタータ60を作動させると共に、ディーゼルエンジン1を始動させるための各種制御プログラムを実行する。
制御装置70は、アクチュエータ48に接続されており、アクチュエータ48を操作して、ラック45の位置を変更することで、プランジャ34の回動位置を変更することが可能である。制御装置70は、プランジャ34の回動位置を変更することで、燃料噴射ポンプ30による燃料噴射量を調整する。
制御装置70は、サブアクチュエータ57に接続されており、サブアクチュエータ57の動作を制御することが可能である。
制御装置70は、スタータ60に接続されており、スタータ60を操作して、クランク軸16を回転させることによって、プランジャ34にストローク動作を行わせることが可能である。また、制御装置70は、スタータ60を操作して、クランク軸16を回転させることによって、ディーゼルエンジン1を始動させることが可能である。
制御装置70は、位置検出装置51に接続されており、位置検出装置51からラック45の位置の検出値の情報を取得することが可能である。
図3に示すように、制御装置70には、マップαが記憶されている。前記マップαは、アクチュエータ48の駆動に伴って、ラック45が正常に動作した場合の、アクチュエータ48の出力値Aと、ラック45の位置Pと、の相関関係を求め、マップとしたものである。前記マップαに示すように、ラック45が一端位置P1から他端位置P2へ移動するにつれて、アクチュエータ48の出力値Aが増大しており、他端位置P2から一端位置P1へ移動するにつれて、アクチュエータ48の出力値Aが減少している。これは、ラック45が、リターンスプリング54によって一端位置P1側へ付勢されており、これにより、ラック45が他端位置P2側へ移動するにつれて、リターンスプリング54の付勢力が増大していくからである。
以下では、制御装置70が、キースイッチ80の操作に応じて、アクチュエータ48、サブアクチュエータ57、及びスタータ60の動作を制御するときの手順について、図4〜図9を参照して説明する。
ステップS41において、キースイッチ80が前記OFF位置から前記ON位置に操作される。これにより、アクチュエータ48、サブアクチュエータ57、スタータ60及び制御装置70が通電される。
ステップS42において、図5〜図9に示すように、キースイッチ80が前記OFF位置から前記ON位置に操作されると、制御装置70は、スタータ60によるディーゼルエンジン1の始動を牽制する(仮牽制)。すなわち、制御装置70は、キースイッチ80が前記START位置に操作されても、スタータ60を作動させないようにする。
ステップS43において、図5〜図9に示すように、制御装置70は、ラック45の動作検査を行う。
ラック45の動作検査とは、ラック45に所定動作Xを行わせて、ラック45が所定動作Xを所定時間Ta内に完了させることができたか否かを判定することである。
所定動作Xは、ラック45を、その可動範囲P1〜P2の全域に亘って移動させることである。本実施形態では、制御装置70は、ラック45を、一端位置P1→他端位置P2→一端位置P1の順に移動させることとする。
所定時間Taは、アクチュエータ48の駆動に伴って、ラック45が正常に動作した場合において、ラック45が所定動作Xを完了させるのに通常要する時間である。所定時間Taの情報は、予め制御装置70に記憶されている。
図5に示すように、制御装置70は、ラック45が所定動作Xを所定時間Ta内に完了させることができたときには、ラック45の動作が正常であると判定する。
図6〜図9に示すように、制御装置70は、ラック45が所定動作Xを所定時間Ta内に完了させることができなかったときには、ラック45の動作が異常であると判定する。
制御装置70により、ラック45の動作が正常であると判定された場合には、(ステップS43、正常)、ステップS44に移行する。
制御装置70により、ラック45の動作が異常であると判定された場合には、(ステップS43、異常)、ステップS47に移行する。
ステップS44において、制御装置70は、仮牽制を解除する。
ステップS45において、制御装置70は、キースイッチ80が前記START位置に操作されているか否かを判断する。
キースイッチ80が前記START位置に操作されておらず、前記ON位置にある場合、制御装置70は、キースイッチ80が前記START位置に操作されるまで待機する。
キースイッチ80が前記START位置に操作されている場合、ステップS46に移行する。
ステップS46において、図5に示すように、制御装置70は、スタータ60を作動させることによって、ディーゼルエンジン1を始動させる。
ステップS47において、図6〜図9に示すように、制御装置70は、サブアクチュエータ57を用いてラック45を動かす。このとき、制御装置70は、ラック45を、その可動範囲P1〜P2の全域に亘って動かす。本実施形態では、制御装置70は、ラック45を一端位置P1→他端位置P2→一端位置P1の順に動かすこととする。なお、厳密には、ラック45は、一端位置P1から他端位置P2へ動かされる際には、サブアクチュエータ57の押圧力によって動かされ、他端位置P2から一端位置P1へ動かされる際には、リターンスプリング54の弾性力によって動かされる。
なお、ステップS47において、制御装置70は、アクチュエータ48とサブアクチュエータ57の両方を用いてラック45を動かすように構成してもよい。
ステップS48において、図6〜図9に示すように、制御装置70は、サブアクチュエータ57を用いてラック45を動かした後、再度、ラック45の動作検査を行う。
なお、キースイッチ80が、前記ON位置又は前記START位置に保持されていることを条件に、制御装置70は、ラック45の動作検査を実施することが可能である。従って、図9に示すように、ラック45の動作検査中に、キースイッチ80が前記OFF位置に操作されると、ラック45の動作検査が中断される。
図6に示すように、制御装置70により、ラック45の動作が正常であると判定された場合には、(ステップS48、正常)、ステップS44に移行する。
制御装置70により、ラック45の動作が異常であると判定された場合には、(ステップS48、異常)、ステップS49に移行する。
ステップS49において、図7〜図8に示すように、制御装置70は、エラー判定をして、スタータ60によるディーゼルエンジン1の始動を牽制する(本牽制)。すなわち、制御装置70は、キースイッチ80が前記START位置に操作されても、スタータ60を作動させないようにする。
ステップS50において、制御装置70が本牽制をした後に、キースイッチ80が前記OFF位置に操作された場合には、(ステップS45、Yes)、ステップS51に移行する。
ステップS50において、制御装置70が本牽制をした後に、キースイッチ80が前記ON位置又は前記START位置に保持されている場合には、(ステップS50、No)、エラー判定、及び本牽制の状態が保持される。
ステップS51において、図8に示すように、キースイッチ80が前記OFF位置に操作されると、本牽制及びエラー判定が解除される。従って、その後、キースイッチ80が前記OFF位置から前記ON位置に操作された場合には、前記ステップS41からスタートすることとなる。
なお、図9に示すように、前記ステップS41〜ステップS49に示す工程が行われている最中に、キースイッチ80が前記OFF位置に操作された場合には、当該工程が中断される。その後、キースイッチ80が前記OFF位置から前記ON位置に操作された場合には、前記ステップS41からスタートすることとなる。
図5〜図9は、キースイッチ80の操作に対するディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートである。
図5に示すように、制御装置70は、一回目のラック動作検査で正常と判定して、ディーゼルエンジン1を始動させている。
図5には、フローチャート(図4参照)において、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS44→ステップS45→ステップS46の順に移行したときの、ディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートが表示されている。
図6に示すように、制御装置70は、一回目のラック動作検査で異常と判定したが、二回目のラック動作検査で正常と判定して、ディーゼルエンジン1を始動させている。
図6には、フローチャート(図4参照)において、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47→ステップS48→ステップS44→ステップS45→ステップS46の順に移行したときの、ディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートが表示されている。
図7に示すように、制御装置70は、ラック動作検査を二回行い、両方の検査で異常と判定して、本牽制をしている。
図7には、フローチャート(図4参照)において、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47→ステップS48→ステップS49の順に移行したときの、ディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートが表示されている。
図8に示すように、制御装置70は、ラック動作検査を二回行い、両方の検査で異常と判定して、本牽制をしている。そして、キースイッチ80が前記OFF位置に操作されたため、制御装置70は、本牽制を解除している。その後、キースイッチ80が前記ON位置に操作されたため、制御装置70は、ステップS41からやり直している。
図8には、フローチャート(図4参照)において、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47→ステップS48→ステップS49→ステップS50→ステップS51→ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47の順に移行したときの、ディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートが表示されている。
図9に示すように、制御装置70は、一回目のラック動作検査で異常と判定している。そして、二回目のラック動作検査の最中にキースイッチ80が前記OFF位置に操作されたために、制御装置70は、二回目のラック動作検査を中断している。その後、キースイッチ80が前記ON位置に操作されたために、制御装置70は、ステップS41からやり直している。
図9には、フローチャート(図4参照)において、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47→ステップS48→ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS47→ステップS48の順に移行したときの、ディーゼルエンジン1の動作を示すタイムチャートが表示されている。
以上のように構成することで、プランジャ34の外周にできた燃料の膜等により、プランジャ34が固着して回動しにくい状態になっており、その結果、前記ステップS43において、制御装置70により、ラック45の動作が異常であると判定された場合であっても、前記ステップS47に示すように、制御装置70が、サブアクチュエータ57を用いることによって、アクチュエータ48のみ用いる場合よりもラック45に対して大きい押圧力を付与することができ、これにより、ラック45を動かして、プランジャ34を回動させて、燃料の膜等を除去することが可能となる。従って、ディーゼルエンジン1を円滑に始動させることが可能となる。
なお、図8〜図11に示すように、本実施形態では、制御装置70は、本牽制(エラー判定)をするまでに、ラック45の動作検査を二回までしか実施できないが、本発明はこれに限定されず、制御装置70が、本牽制をするまでに、ラック45の動作検査を二回以上実施できるように構成してもよい。
すなわち、制御装置70が、ラック45の動作検査(アクチュエータ48によりラック45に所定動作Xを行わせる工程)と、サブアクチュエータ57を用いてラック45を動かすラック動作工程(ステップS47参照)と、を交互に所定の回数Nだけ繰り返して行う間に、ラック45が所定動作Xを所定時間Ta内に完了させることができなかったときには、スタータ60によるディーゼルエンジン1の始動を牽制(本牽制)するように構成する。前記所定の回数Nは、作業者等により自由に決定される。
例えば、制御装置70が、本牽制をするまでに、ラック45の動作検査を三回実施できるように構成する場合において、本牽制をするときには、制御装置70は、ラック45の動作検査(一回目)→異常判定→前記ラック動作工程→ラック45の動作検査(二回目)→異常判定→前記ラック動作工程→ラック45の動作検査(三回目)→異常判定→本牽制、の順に各工程を実施することとなる。
以下では、サブアクチュエータ57の取付構造の第一実施例について説明する。
図10に示すようにサブアクチュエータ57は、前記リンク機構(連動レバー52、連結リンク46等)を介して、ラック45に接続されている。サブアクチュエータ57の摺動軸57aの先端には当接プレート55が取り付けられている。サブアクチュエータ57の本体部57bは、燃料噴射ポンプ30のケーシング30aに固定されている。
上記ステップS47において、制御装置70は、サブアクチュエータ57の摺動軸57aを図10の紙面右方向に摺動させることによって、連結レバー52を反時計回りに回動させて、ラック45を左方(一端位置P1から他端位置P2)へ動かす。
以下では、サブアクチュエータ57の取付構造の第二実施例について説明する。
図11に示すように、サブアクチュエータ57は、ラック45に接続されている。サブアクチュエータ57の本体部57bは、燃料噴射ポンプ30のケーシング30aの内周面に固定されている。サブアクチュエータ57の摺動軸57aの先端は、ラック45の外周面に形成されるフランジ部45bに取り付けられている。
上記ステップS47において、制御装置70は、サブアクチュエータ57の摺動軸57aを図11の紙面左方向に摺動させることによって、ラック45を左方(一端位置P1から他端位置P2)へ動かす。
以下では、サブアクチュエータ57の取付構造の第三実施例について説明する。
図12に示すように、サブアクチュエータ57は、アクチュエータ48に接続されている。サブアクチュエータ57の本体部57bは、燃料噴射ポンプ30のケーシング30aに固定されている。サブアクチュエータ57の摺動軸57aの先端は、アクチュエータ48の本体部48bに固定されている。アクチュエータ48の本体部48bは、弾性部材48cにより図12の紙面左方向に付勢されている。アクチュエータ48の摺動軸48aの先端には当接プレート55が取り付けられている。
上記ステップS47において、制御装置70は、サブアクチュエータ57の摺動軸57aを図12の紙面右方向に摺動させることによって、弾性部材48cを収縮させて、アクチュエータ48全体を右方向に動かす。その結果、制御装置70は、連結レバー52を反時計回りに回動させて、ラック45を左方(一端位置P1から他端位置P2)へ動かす。
1 ディーゼルエンジン
30 燃料噴出ポンプ
34 プランジャ
45 ラック
48 アクチュエータ
57 サブアクチュエータ
60 スタータ
70 制御装置
80 キースイッチ

Claims (4)

  1. アクチュエータによってラックを動かして、プランジャの回動位置を変更することで燃料噴射量を調整する燃料噴出ポンプと、
    前記ラックを動かす際に、前記ラックに対して、前記アクチュエータよりも大きい押圧力を付与することが可能なサブアクチュエータと、
    キースイッチの操作に応じて、前記アクチュエータ、及び前記サブアクチュエータの動作を制御する制御装置と、
    を具備し、
    前記制御装置は、前記キースイッチがOFF位置からON位置に操作された場合に、前記アクチュエータを用いて前記ラックに所定動作を行わせ、前記ラックが前記所定動作を所定時間内に完了させることができなかったときには、前記サブアクチュエータを用いて前記ラックを動かすことを特徴とする、
    ディーゼルエンジン。
  2. 前記サブアクチュエータは、前記アクチュエータと前記ラックの間に介装されるリンク機構に接続されることを特徴とする、
    請求項1に記載のディーゼルエンジン。
  3. 前記サブアクチュエータは、前記ラックに接続されることを特徴とする、
    請求項1に記載のディーゼルエンジン。
  4. 前記サブアクチュエータは、前記アクチュエータに接続されることを特徴とする、
    請求項1に記載のディーゼルエンジン。
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