JP6028159B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回胴演出後、目押しの補助とならないようにして、遊技の興趣を向上させようとするものである。
請求項1記載の発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)が付された複数個の回転リール(40)と、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、当選役を抽選により決定するための役抽選手段(110)とを備えている。
そして、この遊技機(10)は、スタートスイッチ(30)の操作により回転リール(40)の回転を開始させるとともに、役抽選手段(110)により役の当否の抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)の回転を停止させ、当選した役に係る図柄(61)の組み合わせが表示窓(13)の所定位置に揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果が所定の結果であった場合に所定の利益を遊技者に付与することで1回の遊技が終了するように形成されている。
(a)回転中の回転速度を変更させることによって所定の配置態様等にする。
(b)回転開始のタイミングを各回転リール(40)で変えることによって、所定の配置態様等にする。
(d)回転中の回転リール(40)のうち少なくとも一部の回転リール(40)の回転方向を変化させることによって所定の配置態様等にする。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、回胴演出制御手段は、スタートスイッチの操作後に、所定の図柄の組み合わせが表示窓に表示可能となるように回転リールの動作態様を変更させる。これにより、所定の利益の付与の期待感を煽ることができる。その後、最初のストップスイッチによる停止操作が可能となる前に、回転前停止態様算出手段が算出した回転開始前の停止態様が表示窓に表示可能となるように各回転リールを回転させる。回転開始前の停止態様が表示窓に表示可能となることで、目押しの補助となることがない。したがって、目押しの技量に熟練した遊技者にとっても、目押しの面白みが半減することもなく、遊技の興趣を向上させることができる。
本明細書において、「前面」は、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「背面」は、かかる遊技者から見た場合の「前面」の反対側の面であり、また、「左」や「右」等の左右方向も、かかる遊技機の前面の方を向いて位置している者から見た場合の左側や、右側を意味する。
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンであって、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを有する。前記前扉14は、正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。
前記上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の上パネル12aが形成されている。そして、この上パネル12aの略中央には、三個の回転リール40の円周に貼付したリールテープ42上の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる表示窓13が形成されている。この表示窓13は、3個全ての回転リール40の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
そして、遊技機10の前面側には、横方向や、斜め方向等に3個の回転リール40の各3個の所定図柄の停止位置を結んだ所定本数のラインが形成されている。本実施の形態では、ラインとして、上段の3個の図柄を通る上段ラインL1と、中段の3個の図柄を通る中段ラインL2と、下段の3個の図柄を通る下段ラインL3と、左下、中央、右上の3個の図柄を通る右上りラインL4と、左上、中央、右下の3個の図柄を通る右下りラインL5とが設けられている。
前記下扉4には、操作部12cの右側に位置してメダルを投入するためのメダル投入口18と、操作部12cの左側に位置して貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるベットスイッチ16と、このベットスイッチ16の左側に位置してクレジットしたメダルを払い出すための精算スイッチ17と、操作部12cの左側に位置してメダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に回転リール40の回転を開始させるための変動表示開始手段31としてのスタートスイッチ30と、操作部12cの略中央に位置して操作により対応する回転リール40の回転を停止させるための変動表示停止手段51としてのストップスイッチ50とを備えている。
なお、本遊技機10は、メダル投入口18からメダルを投入すると、最大で50枚のメダルを遊技機10内部に貯留する(クレジットする)ことが可能に形成されている。そして、この貯留(クレジット)したメダルを、ベットスイッチ16の押下操作によって、遊技開始の条件としてのメダル投入に代えることができる。
前記下扉4の奥には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払い出し手段65と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ6を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置5とが配置されている。
本実施の形態に係る遊技機10は、原則として、ベットスイッチ16操作又はメダル投入後のスタートスイッチ30の押下により、回転リール40の回転を開始すると共に、役抽選を行い、各回転リール40のストップスイッチ50の押下タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール40の回転を役抽選の結果に適合するように停止させ、停止時の図柄の組み合わせによって、当選した役の所定図柄が有効ライン上に停止表示された場合に、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の特典(利益)を遊技者に付与するスロットマシンである。
(リールユニット60)
前記リールユニット60は、図2及び図3に示すように、横並びに設けた3個の回転リール40と、各回転リール40を回転させるためのものであって各回転リール40にそれぞれ対応している駆動モータとしてのステッピングモータ64と、遊技制御装置21からのパルス信号が入力されることでステッピングモータ64を回転駆動させるためのモータードライバ62と、回転リール40の回転位置を検知するための回転位置検知装置46と、これらを支持する支持部材49とを備えている。
前記回転位置検知装置46は、回転リール40の回転ドラムから横方向に突出している突出片状のインデックス47と、各回転リール40に対応して設けられ、回転リール40の周囲の支持部材49から突出するとともにインデックス47の通過を光センサーの遮断によって検知するためのインデックス検知装置48とを備えている。
更に、具体的には、このステッピングモータ64は、504個のステップで、360度、すなわち1周するように設定されている。そして、後述するモータ駆動制御手段63からモータドライバ62に1パルスの信号が入力されることにより、ステッピングモータ64が1ステップ角(具体的には、360/504度)だけ、回転するように設定されている。すなわち、504パルスの信号がモータドライバ62に入力されることにより、ステッピングモータ64は、360度、すなわち1回転するものである。回転リール40の周囲には、21個の図柄が配置されているため、24パルスの信号がモータ駆動制御手段63からモータドライバ62に入力されると、ステッピングモータ64は24ステップ移動し、1図柄分だけ回転移動するように設定されている。
(制御装置20)
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20が形成されている。前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAMを備えている。そして、ROMに記憶されたデータやプログラムを、RAMが読み込むことで、動作可能に形成されている。
前記制御装置20は、遊技を進行させて遊技状態を制御する遊技制御装置21(主基板23)と、この遊技制御装置21からの信号を受けて、遊技の演出を行うために演出状態を制御する演出制御装置22(サブ基板24)とを備えている。ここで、遊技制御装置21と演出制御装置22との間における信号の送受信は、遊技制御装置21における役抽選に関するデータ等の内部データの信頼性を担保すべく、一方通行となるように形成されている。すなわち、遊技制御装置21から演出制御装置22に向かってのみ信号が出力され、演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も出力されないように形成されている。
前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30の遊技者による操作により、乱数抽選を行い、ストップスイッチ50の操作により、その抽選の結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
前記遊技制御装置21は、遊技制御手段27と、役抽選手段110と、回胴演出抽選手段120と、回転制御手段250と、モータ駆動制御手段63と、ウェイト制御手段190と、停止制御手段130と、停止図柄判定手段140と、計時手段150と、パルスカウンタ320と、回転位置判断手段161と、回転量検出手段330と、回転前停止態様算出手段340と、回胴演出データ記憶手段210と、回胴演出制御手段170と、再配置制御手段180とを備えている。
ここで、「役」とは、原則として図柄の組み合わせにより構成されるもので、予め定めた図柄の組み合わせを意味するものであって、例えば、左、中、右の回転リール40の停止図柄が、それぞれ7、7、7のように、通常、回転リールに表示される図柄を、3つ揃えた形が基本形となる。但し、チェリーのように、3つ揃わなくとも、例えば、左リール43のように特定の回転リールにチェリー図柄が停止して、残りの2つの回転リール40にはいずれの図柄でもよい役もある。なお、役の構成は、遊技機10の前面側(図示せず)に表示されている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するものである。
以下、遊技機10における通常遊技について説明する。1回の遊技につき、遊技媒体としてのメダルを3枚ベットすることが可能である。3枚のメダルをベットすると、5本全てのラインが有効になる。なお、3枚投入だけしか有効にならない3枚専用機とすることもできる。そして、有効になったラインを、以下、「有効ライン」と称する。また、メダルのベットには、メダル投入口18からメダルを投入することによるベットと、ベットスイッチ16を操作することによるクレジットされているメダルのベットとがある。また、再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされる。また、3枚のメダルのベットを条件に、遊技を開始することが可能となり、スタートスイッチ30を操作すると、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われるとともに、3個すべての回転リール40の回転が開始する。その後、3個すべての回転リール40の回転が所定の定常回転速度になって定常回転するようになると、3個すべてのストップスイッチ50が有効になり、ストップスイッチ50の操作が有効になる。そして、3個のストップスイッチ50のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール40の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール40の回転が停止する。このとき、いずれかの有効ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、貯留払い出し手段65が駆動して、上限値を超えた分が払い出し口32から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
具体的には、図6に示すように、小役には、プラム役と、ベル役と、チェリー役と、有利遊技移行役と、いわゆる3択役(3択青7役、3択役白7役、3択役赤7役)とがある。例えば、プラム役、ベル役、及びチェリー役のうちプラム役は、「プラム」「プラム」「プラム」の図柄の組み合わせにより構成され、また、例えば、チェリー役は、「チェリー」「ANY」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせにより構成される。そして、役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出される。例えば、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、ベル役に応じた所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される。
また、図6に示すように、ボーナス役には、BB役と、RB役とがある。BB役は、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナスゲームへ移行する。また、RB役は、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するレギュラーボーナスゲームへ移行する。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するものである。
特別遊技としては、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)とがある。BBゲームとは、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、所定枚数(例えば369枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。また、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、BBゲームよりも少ない所定枚数(例えば99枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。
具体的には、通常遊技において、役抽選によりBB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、BB役に対応する「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが当選した役に応じて揃い得るようになり、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、図8に示すように、有効ラインが中段ラインのみとなる。そして、有効ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
また、通常遊技において、役抽選によりRB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、RB役に対応する「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われる。そして、有効ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
なお、本実施の形態では、特別遊技(BBゲーム及びRBゲーム)は、所定枚数のメダルの払い出しにより終了するものであるが、特別遊技の終了条件としては他の条件(例えば遊技回数)を設定することもできる。
また、払出枚数カウンタによるカウントは、カウントアップによる方法でもカウントダウンによる方法でもよい。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ30の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかをあらかじめ定めたものである。本実施の形態では、役抽選テーブルには、通常遊技および後述する有利遊技において用いられる一般役抽選テーブルと、BBゲームおよびRBゲームにおいて用いられる特別役抽選テーブルとがある。それらの抽選テーブルには、当選の領域と、ハズレの領域とが設定されている。なお、当選の領域としては、1つの役にのみ当選する単独当選領域の他に、複数の役に同時に当選する重複当選領域を設定することもできる。(なお、かかる重複当選領域を設定するような場合には、役抽選手段110による役抽選で、複数の役に重複当選すると、当選した複数の役それぞれに対応する当選フラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、遊技者に対して、メダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与される。)
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行うものである。具体的には、判定手段は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行う際に、その時点における遊技状態に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、当該判定を行うものとなっている。
ここで、当選フラグには、役抽選手段110による抽選の結果が、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(プラム当選フラグ、ベル当選フラグ、チェリー当選フラグ、3択役青7当選フラグ、3択役白7当選フラグ、3択役赤7当選フラグ、及び有利遊技移行当選フラグ)と、役抽選手段110による抽選の結果が、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技当選フラグと、役抽選手段110による抽選の結果が、ボーナス役の当選である場合に成立するボーナス当選フラグ(BB当選フラグ及びRB当選フラグ)とがある。
(回胴演出抽選手段120)
回胴演出抽選手段120は、スタートスイッチ30の操作を契機に、回転リール40による回胴演出を実行するか否かの抽選を行うものである。回胴演出抽選手段120は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、回胴演出抽選テーブルと、判定手段とを備えている。乱数発生手段と、乱数抽出手段とは、役抽選手段110と同様のものである。回胴演出抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、回胴演出を実行するか否かを予め定めたものである。また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、回胴演出抽選テーブルとを照合して、回胴演出を実行するのに当選か又はハズレかの判定を行うものである。
回転制御手段250は、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させるとともに、3個すべての回転リール40の回転駆動を制御するものである。具体的には、回転制御手段250は、回胴演出等を実施しないときは原則として、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させて、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまで速度を増加させる。そして、回転制御手段250は、回転リール40の回転速度が所定の定常回転速度に達したときには、回転リール40を所定の定常回転速度で定速回転させる定速処理を行う。
具体的には、回転制御手段250は、速度調整処理を開始する際に、回転を停止している回転リール40に対しては、回転を開始させて速度を増加させる速度調整処理を行い、その後定速処理を行う。また、速度調整処理を開始する際に、所定の定常回転速度よりも遅い速度で回転中の回転リール40に対しては、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまで速度を増加させ、その後、所定の定常回転速度を維持する定速処理を行う。なお、定常回転速度が、それ以前の回転速度よりも低いような設定になっているような場合には、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまでの速度を減少させることになる。
(モータ駆動制御手段63)
モータ駆動制御手段63は、各ステッピングモータ64を駆動するためのパルス信号(ステップ信号)を出力するためのものである。このモータ駆動制御手段63は、回転制御手段250や、回胴演出制御手段170等から種々の信号を受けて、ステッピングモータ64を駆動制御するモータドライバ62へパルス信号を出力する。
ウェイト制御手段190は、1回の遊技における遊技時間が、予め定められた所定時間(以下、「ウェイト時間」と称す。)以下とならないように制御するものである。本実施の形態では、ウェイト時間は、4.1秒に設定されている。また、本実施の形態では、ウェイト制御手段190は、計時手段150によりウェイト時間を計時している。具体的には、ウェイト制御手段190は、一の遊技において、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150に計時を開始させる。そして、次の遊技において、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。そして、それ以降の遊技においても同様に、毎遊技、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。
また、本実施の形態では、遊技の開始に係るスタートスイッチ30が操作されると、後述する回胴演出制御手段170により、遊技の進行が遅延されるとともに、その間に回転リール40を用いた演出である回胴演出(回転リール演出)が実行される場合がある。このような場合には、ウェイト制御手段190は、スタートスイッチ30の操作を契機に、計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かを判断する。そして、計時時間が4.1秒以下であった場合には、ウェイト制御手段190は、回転制御手段250による、3個すべての回転リール40の回転を開始させる処理の開始を一旦保留するウェイト処理を実行し、計時時間が4.1秒経過した後に、保留した回転制御手段250による当該処理を開始可能とする。このとき、回胴演出制御手段170は、計時時間が4.1秒経過した後に、回胴演出を実行する。すなわち、計時時間が4.1秒経過した後に、遊技の進行を遅延させて、その間に回胴演出を実行する。なお、これに限定せず、回胴演出制御手段170による回胴演出を実行する場合には、必ず4.1秒の制限をクリアするような設定時間になっているような場合には、上述したように、4.1秒経過した後に回胴演出を実行するのではなく、スタートスイッチ30の操作時点で4.1秒を経過していなくても、回胴演出を実行するように形成してもよい。
なお、ウェイト制御手段190は、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段に計時を開始させるものであるがこれに限られるものではない。例えば、回胴演出が実行される場合には、ウェイト制御手段190は、当該回胴演出開始から終了までのうちのいずれかのタイミングから計時手段に計時を開始させるようにしてもよい。
停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作された際における対応する回転リール40の回転位置とに基づいて、各回転リール40の回転を停止させるものである。
具体的には、停止制御手段130は、各ストップスイッチ50が操作された際における対応する回転リール40の回転位置を、対応するインデックスが検知されてから対応するストップスイッチ50が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、ストップスイッチ50が操作された時点で、有効ライン上に直ちに停止できる図柄(すなわち、回転リール40の回転位置)を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、例えば4コマ)移動した図柄までの範囲内で、対応する回転リール40を停止させるように形成されている。
また、本実施の形態では、原則として、単独の当選フラグが別個独立に成立するものであるが、複数の当選フラグを同時に成立(重複当選)させるようにしてもよい。このような場合に、停止制御手段130は、引き込み制御において、当選した複数の役のうちいずれの役を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段130は、引き込み優先順位を、「再遊技役」>「ボーナス役」>「小役」に設定している。なお、その引き込み優先順位を、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」の順に設定してもよい。
具体的には、停止制御手段130は、1つのフラグ状態ごとに1つの停止テーブルを備えている。ここで、フラグ状態とは、例えばプラム当選フラグが成立している状態や、ベル当選フラグが成立している状態などである。
そして、例えば、プラム当選フラグが成立している状態において用いられる停止テーブルである「プラム当選テーブル」には、プラム役に対応する図柄の組み合わせが、有効ライン上に優先して揃い得るように、かつ、プラム役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、有効ライン上に揃わないように設定されている。
また、停止制御手段130は、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、所定の図柄を停止させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御により行うようにしてもよい。
(停止図柄判定手段140)
停止図柄判定手段140は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されているか否かを判定し、この判定結果に基づいた制御を行うものである。すなわち、所定の役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合に、この停止表示された役に応じた信号を出力するように形成されている。
(計時手段150)
計時手段150は、所定時間を計時するためのものであって、本実施の形態を実施するにあたって、種々の時間を時間するものであり、複数のタイマー機構を備えている、いわゆるタイマー手段である。例えば、1回の遊技制限時間である4.1秒の計時も行うとともに、回胴演出制御手段170による回胴演出の所定図柄が揃った状態(所定態様を維持した状態)で回転させる時間等の計時等も行うものである。また、その他の種々の時間を、計時或いはカウントするためのものである。その方法は、所定時間までのカウントアップによるものであるが、これに限定されず所定時間からのカウントダウンによるものでもよい。
(パルスカウンタ320)
モータ駆動制御手段63が出力する各ステッピングモータ64を駆動するためのパルス信号(ステップ信号)のパルス数(ステップ数)をカウントするものである。
このパルスカウンタ320は、各回転リール40の回転開始からのパルス数や、インデックス検知装置48がインデックス47を検出してからパルス数をカウント可能に形成されている。
(回転位置判断手段161(回転位置検出手段160))
回転位置判断手段161は、回転位置検知装置46からのインデックス47がインデックス検知装置48を通過したタイミングと、その時点からのステッピングモータ64を駆動するためのパルス信号の入力数とに基づいて、各回転リール40の現在の回転位置を把握するためのものである。この回転位置判断手段161と回転位置検知装置46(インデックス47及びインデックス検知装置48)とにより、回転リール40の回転位置を検出する回転位置検出手段160を構成している。これにより、予め定めた基準の位置、例えば、表示窓13の中段位置を中心として、その上下の上段及び下段に現在、通過している図柄を回転中であってもリアルタイムで認識することが可能となるものである。そして、そのデータは、インデックス47がインデックス検知装置48を通過するごとに最新の正確なデータに更新されるように形成されている。そして、この回転位置判断手段161により検出された3つの回転リール40の回転中の回転位置データは、更新される毎に、回胴演出中、回転位置判断手段161へ送出されるように形成されている。なお、ここで、データの更新とは、インデックスセンサ48をインデックス47が通過するごとに、回転位置判断手段161におけるパルス信号の入力数に基づくステップ数のカウントが0にリセットされ、それに基づく基準位置等の種々のデータが適正なものになることを意味する。
回転量検出手段330は、各回転リール40の回転開始から各インデックス検知装置が各インデックス47を検出するまでにパルスカウンタ320がカウントした各ステッピングモータを駆動するためのパルス数を検出可能なものである。
具体的には、回転量検出手段330は、パルスカウンタ320がカウントした各回転リール40の回転開始から、インデックス検知装置48がインデックス47を検出するまでのパルス数の合計を各回転リール40毎の回転量として、検出するものである。
すなわち、回転量検出手段330は、各回転リール40の回転開始から、インデックス検知装置48がインデックス47を切ったタイミングまでにパルスカウンタ320がカウントしたパルス数を検出し、その検出したパルス数を、各回転リール40ごとに回転開始からの回転量のデータとして、記憶維持するものである。
(回転前停止態様算出手段340)
回転前停止態様算出手段340は、回転量検出手段330が検出したパルス数に基づいて、全ての回転リール40における回転開始前の停止態様を算出するためのものである。
回転前停止態様算出手段340は、各回転リール40ごとに、インデックス検知装置48がインデックス47を検知したときからのパルス数(ステップ数)の所定範囲ごとに予め定めた図柄データが格納されている記憶テーブルを有している。すなわち、回転前停止態様算出手段340には、インデックス47の位置に関連する所定位置から24パルス(ステップ)ごとに予め定めた21個の図柄データが記憶されている。この図柄データは、各回転リール40ごとに使用しているリールテープ42に描かれた図柄位置と対応するものである。
回胴演出データ記憶手段210は、回胴演出制御手段170による回胴演出の時間や、その回胴演出の実行内容とを予め定めた回胴演出データを記憶するものである。
具体的には、回胴演出における各回転リールの回転速度や、その回転速度における時間等のデータを予め記憶させているものである。
(回胴演出制御手段170)
回胴演出制御手段170は、回胴演出抽選手段120の抽選の結果、回胴演出を実行することに決定した場合に、遊技の進行を遅延させるとともに、その間に回転リール40を用いた演出である回胴演出(回転リール演出)を実行するものである。なお、このときの「遊技の進行の遅延」は、一般に「フリーズ演出」などと称されるものである。
回胴演出制御手段170は、回転位置検出手段160(回転位置判断手段161及び回転位置検知装置46(インデックス検知装置48、インデックス47))により検出した特定図柄61aである図柄「赤7」の位置を回転中の複数の回転リール40同士で比較したときに特定図柄61aが複数の回転リール40により構成される所定の配置態様のままで回転するように所定の回転リール40の回転態様を変更させ、その後、その所定の配置態様を維持した複数の回転リール40を同一回転速度で回転させる回胴演出を行うものである。本実施の形態では、回転態様として、回転リール40の回転速度を変更させている。
通常、回転リール40による回胴演出を行わないような場合には、回転リール40は、回転停止状態から回転を開始して、回転速度を増加させ、その後、所定時間を経過して、回転速度が一定の安定したものとなる(速度調整処理)。かかる安定した回転速度を、定常回転速度と定義し、本実施の形態では、定常回転速度をV1として設定している。
そして、回胴演出制御手段170は、左リール43及び右リール45の特定図柄61a(具体的には、BB役の「赤7」)の間隔を、回転位置判断手段161からの回転位置データから採取し、左リール43と右リール45との回転速度差(V2−V3)から特定図柄61aが横並びに並列して回転するまでの時間Bを算出して、その時間だけ回転させる。そして、回胴演出制御手段170は、その後、右リール45の回転速度をV2からV3へ減速して、時刻T2に到達したときに、左リール43及び右リール45の図柄「赤7」を横並びに配置した状態で回転させるように、パルス信号を制御する。そして、回胴演出制御手段170は、左リール43及び右リール45がその回転速度V3を維持して時刻T4迄、同一回転速度V3で回転させる制御を行う。
回胴演出制御手段170は、回転位置判断手段161からの回転リール40の回転位置データ及び回胴演出データ記憶手段210に記憶させている回転速度及び維持時間等のデータに基づき、内部の演算手段により時間等を算出しているものである。そして、この演算算出は、回転位置判断手段161からの最新の回転位置データの更新により、その都度、演算結果の修正を行いながら実行しているものである。すなわち、回胴演出制御手段170は、回転リール40を制御するのに回転位置及び回転速度から算出される所定の時間等の時間経過情報と、回転位置判断手段161から入ってくる回転リール40の回転位置情報との両方で、回転リール40を制御しているものである。なお、回胴演出制御手段170は、これに限定されることなく、所定の時間経過情報を主として回転リール40を制御してもよく、また、回転位置情報を主として回転リール40を制御してもよい。
また、例えば、回胴演出制御手段170は、回胴演出開始時に、各回転リール40について、所定の回転速度で所定の時間、回転させることをセットする。そして、計時手段150のタイマー手段が、タイムアップしたら、次の処理(回転速度V3での回転処理)を行う。そこで、さらに計時手段150のタイマー手段によるタイマーをセットし、その状態(回転速度V3)で予め定めた所定時間が経過し(タイムアップし)、時刻に到達したら、そこから速度調整処理等に移行するように、主に時間経過を判定するだけで制御するように形成してもよい。
また、ここでは、3個の回転リール40の図柄「赤7」を、上段ラインL1、中段ラインL2及び下段ラインL3に対応すべく、同一回転速度で横並びに並列した状態を所定の配置態様として、回転させているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、右上りラインL4に対応すべく、右上り斜めに1個ずつずれた状態で図柄「赤7」を配置したものを所定の配置態様として、回転させるようにしてもよい。また、右下りラインL5に対応すべく、右下り斜めに1個ずつずれた状態で図柄「赤7」を配置したものを所定の配置態様として、回転させるようにしてもよい。また、その他の折れ線状のラインが設定されているような場合には、かかる折れ線状等のラインを想起する(対応する)ことができるような配置態様に、図柄「赤7」を配置してもよいものである。
また、本実施の形態では、上述したように3つの回転リール40の回転速度を異なるものとしているが、特にこれに限定されるものではなく、3つの回転リール40を通常の定常回転動作である回転速度V1まで通常と同様の同一回転加速度で同時に回転させ、インデックス検知装置48がインデックス47を切るまでのパルス数を検出するようにしてもよいものである。
再配置制御手段180は、回胴演出制御手段170による回胴演出後、ストップスイッチ50による停止操作が可能となる前に、回転前停止態様算出手段340が算出した回転開始前の停止態様が表示窓13に表示可能な状態で回転するように所定の回転リール40の回転態様を変更させる。そして、その後、再配置制御手段180は、その回転開始前の停止態様が表示窓13に表示可能な状態で複数の回転リール40を同一回転速度で回転させるものである。
そして、本実施の形態に係る遊技機10は、再配置制御手段180により回転中の各回転リール40において、回転開始前の停止態様が表示窓13に表示可能な状態で、回転リール40を回転させた後、ストップスイッチ50による停止操作が可能となるように形成されている。
そして、再配置制御手段180は、その後、回転開始前の停止態様に再配置されたものが表示窓に表示可能な状態で複数の回転リール40を同一回転速度(具体的には、定常回転速度)で回転させる。そして、再配置制御手段180は、そのまま、回転中の回転リール40の特定図柄61aの位置が回転開始前の停止態様の状態で、同一回転速度で、回転リール40を回転させる。
再配置制御手段180は、図柄「赤7」が揃った状態から、回転前停止態様算出手段340が算出した回転開始前の停止態様が表示窓13に表示可能な状態で回転させるために図柄「赤7」を、各回転リール40間で何コマずらす必要があるか算出する。具体的には、左リール43と、中リール44との関係では、回転中に回転速度を変えることにより、何コマだけずらす必要があるか、いわゆる位相ずらしが何コマ必要か算出する。同様に、中リール44と、右リール45との関係では、回転中に回転速度を変えることにより、何コマだけずらす必要があるか、いわゆる位相ずらしが何コマ必要か算出する。そして、比較する2つの回転リール40の回転速度差、具体的には、本実施の形態では、定常回転速度V1と、その2分の1の回転速度V3とで回転した際の回転速度差があるときの1コマの位相差を生じる時間が予め算出されている。
なお、両者のずらすべきコマ数を、検討する2つの回転リール40の回転速度差(V1−V3)で割ることにより、算出時間を算出するようにしてもよい。
図10に示すように、左リール43を時刻T4において回転速度を増加させ、定常回転速度である回転速度V1にする。そして、上述した左リール43と中リール44との位相ずらしの時間Eだけその状態を維持する。すなわち、左リール43と中リール44との図柄「赤7」が所定コマ数(nコマ)だけ離れる時間である位相ずらしの時間Eだけ、回転速度差(V1−V3)の状態を維持することになる。そして、時刻T5において、左リール43と中リール44との間で、図柄「赤7」は、nコマだけ位相ずれが生じる。
なお、ここで、2つの回転リール40の図柄「赤7」がnコマ離れるとは、2つの回転リール40が横並びに図柄「赤7」が並んだ状態を0コマとしてカウントし、一方が1コマ分だけ回転すると、1コマ離れるものとしてカウントし、一方が2コマ分だけ回転すると、2コマ離れたものとしてカウントし、同様に繰り返して、一方がnコマ分だけ回転すると、2つの回転リール40の図柄「赤7」は、nコマ離れるものとしてカウントする。すなわち、nコマ離れる状態では、両方の図柄「赤7」が横並びに並んだ状態と比較して、横並びに並んだ状態の図柄「赤7」から移動した図柄「赤7」との間に、n−1個の図柄が存在している状態を意味する。
なお、再配置制御手段180は、上述したように、採取した各種データに基づいて内部の演算手段により回転リール40の回転を制御しているが、特にこのようなものに限定されるものではなく、予め全ての位置データ及びその位置データから算出される回転速度及びその維持時間等を記録したデータテーブルを、回胴演出データ記憶手段210に設けておき、当初の停止位置データ及び予め記憶したデータに基づいて、回転リール40を制御するようにしてもよい。
有利遊技制御手段220は、有利遊技を制御するものである。本実施の形態に係る有利遊技制御手段220は、有利遊技として、表示装置68に、役抽選手段110の抽選の結果を示唆する情報を表示させることにより、当選した小役を遊技者に対して告知する、という態様の遊技を行う。このような態様の有利遊技は、アシストタイム(AT)などと呼ばれるものである。この有利遊技は、有利遊技移行役を有効ラインに停止表示させることにより、所定遊技回数だけ実施可能となるように形成されている。遊技者は、表示装置68に表示された情報を見て、当選した小役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ50を操作することにより、告知がない場合と比較してより多くの小役に対応する図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。これにより、有利遊技としてのアシストタイム(AT)は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。
(演出データ記憶手段230)
演出データ記憶手段230は、実行する演出の演出データと、演出を実行する確率である実行確率を予め定めた実行確率データとを記憶するものである。演出の実行内容は、表示装置68の表示、演出用ランプ17の点灯・点滅、スピーカからの発音などにより構成されている。
演出制御手段240は、演出を実行するものである。本実施の形態では、演出制御手段240は、役抽選手段110による役抽選の結果に基づいて、演出データ記憶手段230からの演出データに基づいて、対応する演出を、演出抽選の結果により、実行可能とするように形成されている。
(遊技機10の動作)
以下、図11及び図12に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略を説明する。
図11に示すステップ110において、前回遊技において、再遊技役の図柄が有効ライン上に停止表示されたか否かが判定される。そして、再遊技役の図柄が停止表示されたと判定された場合、ステップ111に進み、停止表示されないと判定された場合、ステップ112に進む。
ステップ112において、所定枚数のメダルがベットされたか否かが判定される。そして、ベットされたと判定された場合、ステップ113に進み、ベット処理が行われ、ベットされていないと判定された場合、ステップ112の前に戻る。
ステップ114において、スタートスイッチ30の操作が行われたか否かの判定が行われ、操作が行われたと判定された場合、次のステップ115に進み、操作が行われないと判定された場合、ステップ114の前に戻る。
ステップ115において、役抽選手段110により役抽選処理が行われる。そして、次のステップ116に進む。
ステップ117において、ウェイト制御手段190により、ウェイト時間を計時する計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かが判断される。ここで、4.1秒以下であると判断されると、ステップ118に進む。一方、4.1秒以下でない、すなわち4.1秒を超えていると判断されると、ステップ119に進む。
ステップ119において、回胴演出抽選手段120の抽選の結果に基づいて、回胴演出を行うか否かが判定される。そして、回胴演出を行うと判定された場合、次のステップ120に進み、回胴演出を行わないと判定された場合、ステップ121に進む。
ステップ120において、回胴演出制御手段170により回胴演出処理及び再配置処理が実施される。そして、次のステップ121に進む。
ステップ121において、回転リール40の定常回転速度への回転移行処理が行われる。そして、次のステップ122に進む。
ステップ123において、停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の停止制御が行われる。そして、次のステップ124に進む。
ステップ124において、遊技制御手段27により、全ての回転リール40の回転が停止したか否かが判断される。ここで、全ての回転リール40の回転が停止したと判断されると、ステップ125に進む。一方、全ての回転リール40の回転が停止していないと判断されると、ステップ122に戻る。
ステップ126において、遊技制御手段27により、停止表示された図柄の組み合わせに対応する役に応じた処理が行われる。例えば、いずれかの小役に対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合には、当該役に応じた枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、当該処理が終了する。
図12に示すステップ211において、回胴演出制御手段170により、3つの回転リール40を別々の回転速度で回転を開始させる。そして、次のステップ212に進む。
ステップ212において、全回転リール40において回転開始動作が実行され、各回転リール40において、インデックス47がインデックス検知装置48を通過するまでのパルス数が記憶される。回転量検出手段330により、各回転リール40の回転開始から各インデックス検知装置48が各インデックス47を検出するまでにパルスカウンタ320がカウントしたパルス数を検出し、記憶するものである。そして、次のステップ213に進む。
ステップ214において、左リール43(左回胴)と右リール45(右回胴)とは、指定の図柄位置(配置態様)か否かが判定される。具体的には、所定の時間経過情報及び図柄位置情報に基づいて、左リール43及び右リール45の図柄「赤7」が、横並びの並列状態で回転しているか否かが判定されるものである。そして、かかる図柄位置(配置態様)であると判定された場合、次のステップ215に進む。一方、かかる図柄位置でないと判定された場合、ステップ214の前に戻る。
ステップ216において、左リール43(左回胴)と中リール44(中回胴)は、指定の図柄位置(配置態様)か否かが判定される。具体的には、所定の時間経過情報及び図柄位置情報に基づいて、左リール43及び中リール44の図柄「赤7」が、横並びの並列状態で回転しているか否かが判定されるものである。そして、かかる図柄位置(配置態様)であると判定された場合、次のステップ217に進む。一方、かかる図柄位置でないと判定された場合、ステップ216の前に戻る。
ステップ218において、結果として、全回転リール40の回転速度が、定常回転速度V1の2分の1の回転速度である回転速度V3となり、その状態が所定時間維持される。そして、次のステップ219に進む。
なお、ここで、図柄「赤7」を揃えるのに回転速度V2、V3、V4で行っているが、とくにこれに限定されるものではなく、種々の回転速度差により揃えることが可能である。
ステップ220において、左リール43を定常回転速度で回転させる。そして、次のステップ221に進む。
ステップ222において、再配置制御手段180により、回胴演出終了時の中リール44と右リール45との位相差と、回転前停止態様算出手段340により算出した回転開始前の停止態様とにより、位相ずらし待ち時間をセットする。これは、現在の位相差と、回転開始前の停止態様とのデータとによってずらすべきコマ数が判明し、このずらすべきコマ数に所定の回転速度差のときの1コマ分の位相を生ずる時間を掛けることにより、位相ずらし待ち時間が算出される。そして、ステップ223に進む。
ステップ224において、再配置制御手段180により、位相ずらし待ち時間が終了したか否かが判定される。そして、位相ずらし待ち時間が終了した場合は、次のステップ225に進む。一方、位相ずらし待ち時間が終了していない場合は、ステップ224の前に戻る。
ステップ225において、右リール45を定常回転速度で回転させる。そして、当該処理が終了する。
本実施の形態によれば、回胴演出制御手段170は、通常遊技中、回胴演出抽選手段120の抽選の結果、回胴演出を実行することに決定した場合、ストップスイッチ50の操作が可能となる前の回転リール40の回胴演出中に、図柄「赤7」を横並びに並列状態に配置した所定の配置態様のままで回転するように3個の回転リール40の速度を変更させる。具体的には、時刻T1からT3の間の時間(B+C)の間に、3個の回転リール40の図柄「赤7」を揃えた状態にする。そして、時刻T3からT4の時間Dの間、かかる所定の配置態様を維持した状態で3個の回転リール40を同一回転速度である回転速度V3で回転させる。これにより、3個の回転リール40において、通常遊技よりも遊技者の多くの利益を付与可能なBBゲームへ移行することが可能なBB役の図柄である図柄「赤7」が並列状態である配置態様に揃った状態で回転させることができる。しかも、この回転速度V3は、通常回転速度V1の2分の1の回転速度であるため、通常よりも明瞭に確認することができる。これにより、所定の利益付与の期待感を煽ることができる。
更に、本実施の形態では、回転開始前の停止態様を、今回遊技の回転リール40の回転開始からの回転量を把握することで検出している。このため、前回遊技の停止態様を記憶するようなものと比較して、前回遊技の終了と、今回遊技の遊技開始との間で、前扉14を開放したり、電源装置5の電源スイッチ6が操作されたり、リセットスイッチが操作される等の種々の操作により、前回遊技の停止態様と今回遊技の回転開始前の停止態様とが異なるような状況が発生しても、今回遊技の回転開始前の停止態様を利用する回胴演出には何ら影響を受けない。これにより、自然な回胴演出を実施することができる。
本実施の形態では、回転位置検出手段160により検出した特定図柄61aである図柄「赤7」の位置を回転中の複数の回転リール40同士で比較したときに図柄「赤7」が複数の回転リール40により構成される所定の配置態様のままで、すなわち図柄「赤7」が揃った状態で表示窓13に表示可能な状態で回転するように全回転リール40の回転態様を変更させ、その後、その所定の配置態様を維持した状態で複数の回転リール40を同一回転速度で回転させている。
ここで、図10の時間A、B、C及びDにおいて行われる「回胴演出における回転態様」には、種々の一部変形例が考えられる。以下に種々の回転態様の内容について記載する。なお、以下の一部変形例において、図9の説明と同様に、図面では、実線で左リール43、一点鎖線で中リール44を、二点鎖線で右リール45を表している。
先ず、図13に示すように、回転リール40の回転速度を異なるように変更させているものである。ここで、図13は、図10の3個の回転リール40の回転速度の変化を示した概念図のうちの回転開始初期の部分を拡大したものである。ここでは、回転開始とともに3個の回転リール40の回転加速度をそれぞれ異ならせて回転させ、そして、時刻T1に到達したときに、3個の回転リール40の回転速度がV2、V3、V4に到達している。その後、既に説明したように、3個の回転リール40の回転速度を上述したように変えることで、左リール43と、中リール44と、右リール45との図柄「赤7」の回転中の相対位置を揃えている。この回胴演出制御手段170による「回転態様を変更」させるのは、上述したものに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、3個の回転リール40の回転開始とともに、回転加速度は、3個の回転リール40で同一に設定してもよい。そして、各回転リール40は、それぞれ回転速度V2、V3、V4に到達すると各速度で回転を維持し、左リール43との回転速度差で所定時間だけ回転することにより、図柄「赤7」を回転中、相対的に揃えて表示窓13に表示可能な状態にすることができる。
(回胴演出における回転態様(3))
また、回転前停止態様算出手段340により、回転開始前の停止態様を算出することができるため、3個の回転リール40の回転を、同時に開始させるのではなく、図15に示すように、回転開始タイミングをずらすことにより、所定の図柄「赤7」を回転中、相対的に揃えることができる。具体的には、図15に示すように、先ず、左リール43(図15の実線)の回転を開始し、一定の回転加速度で、回転速度を増加させる。そのとき、中リール44及び右リール45は停止した状態のままである。そして、左リール43は、時刻M1に到達したときに、回転速度V3に到達し、速度V3の一定速度で回転を維持する。そして、その後、時刻M2において、右リール45(図15の二点鎖線)の回転を開始した後、時刻M3において、中リール44(図15の一点鎖線)の回転を開始させる。その回転開始タイミングをずらすことにより、時刻M4で左リール43と右リール45との図柄「赤7」が横並びに揃った状態のまま回転速度V3で回転を維持する。そして、時刻M5において、左リール43と中リール44との図柄「赤7」が横並びに揃った状態のまま回転速度V3で回転を維持し、結果として、3個の回転リール40は、図柄「赤7」を横並びに維持した状態で回転を維持することになる。その時刻M5以降の回転リール40の回転態様の動作は、図10の時刻T3以降と同様である。
(回胴演出における回転態様(4))
また、図16に示すように、3個の回転リール40の回転に関して、先ず最初に通常の定常回転動作を実行する。すなわち、全回転リール40を同時に開始し、同一の回転加速度、同一の回転速度(定常回転速度V1)で回転する。その後、3個の回転リール40の停止タイミングをずらすことにより、図柄「赤7」を揃うように停止させることができる。そして、時刻N3で2個の回転リール40で図柄「赤7」が揃った状態で停止し、時刻N4で3個の回転リール40で図柄「赤7」が揃った状態で停止した状態となる。そして、その図柄「赤7」が揃った状態で停止した状態から、3個の回転リール40の回転を同時に開始し、同一回転加速度、同一回転速度(定常回転速度V1の2分の1の回転速度V3)で回転し、図柄「赤7」が揃った状態を時刻N5以降、見せながら演出として回転させるものである。それ以後は、図10の時刻T3以降と同様である。なお、一時停止させる回転リール40の順番は、適宜、変更することが可能である。
また、図17に示すように、3個の回転リール40のうち、所定の回転リール40を、図柄「赤7」が揃うように逆回転させて、その後、3個共、正回転させて図柄「赤7」が揃った状態にするものである。図17に示す回転態様では、二点鎖線で示した右リール45だけ他の回転リール40が正回転を開始すると同時に逆回転させ、時刻P1まで逆回転の回転速度を増加させ、時刻P1以後、逆回転の回転速度を減少させる。そして、時刻P2において、回転速度が0の状態、すなわち停止状態となり、その後、時刻P2からP4まで、正回転で回転速度を増加させる。そして、時刻P4において、左リール43の図柄「赤7」と揃うような状態で表示窓13に表示可能な状態で回転速度V3で一定の回転速度となる。そして、中リール44も時刻P3で回転を開始し、時刻P5で他の2個の回転リール40の図柄「赤7」とも揃った状態となり、結果として、3個の回転リール40の図柄「赤7」が揃った状態で表示窓13に表示可能な状態で回転する。ここで、逆回転させる所定の回転リール40は、右リール45の1個だけであるが、特にこれに限定されるものではなく、他の回転リール40でも良いし、また、2個、或いは全部の回転リール40を逆回転させてもよい。
(再配置における回転リール40の回転態様の一部変形例)
本実施の形態では、再配置制御手段180が、回胴演出制御手段170による回胴演出後、ストップスイッチ50による停止操作が可能となる前に、回転中の複数の回転リール40の特定図柄61aである図柄「赤7」の位置が揃った状態の配置態様から崩れて回転開始前の停止態様となったものが表示窓に表示可能な状態で回転するように再配置させて、回転リール40の回転態様を変更させ、その後、その回転開始前の停止態様が表示窓に表示可能な状態で複数の回転リール40を同一回転速度で回転させている。
(再配置における回転態様(1))
先ず、図10に示したような「再配置における回転態様」であって、図18に示すように、基準となる左リール43を時刻T4において、回転速度を増加させ、定常回転速度である回転速度V1にする。そして、左リール43の図柄「赤7」が中リール44の図柄「赤7」から所定コマ数だけ離れる時間(位相ずらし待ち時間)だけ、回転速度差(V1−V3)の状態を維持し、時刻T5において、中リール44の回転速度を増加させ、回転速度V1にする。その状態で左リール43と中リール44との図柄「赤7」は、回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態となる。同様に、右リール45も、回転速度差(V1−V3)の状態を維持し、時刻T6において回転速度を増加させ、回転速度V1にする。これにより、中リール44と右リール45との図柄「赤7」も回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態となる。
次に、図19に示すように、3個の回転リール40の回転速度を、それぞれ異なるように変更させているものである。ここでは、回転速度V3の同一回転速度で、回転させていた3個の回転リール40の回転速度を、時刻T4からそれぞれ異ならせて回転させ、そして、時刻T5に到達したとき、一点鎖線で示した中リール44と、実線で示した左リール43との図柄「赤7」が回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態となり、時刻T6に到達したとき、二点鎖線で示した右リール45と、一点差線で示した中リール44との図柄「赤7」が回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態となる。そして、時間Gの間、その状態のまま定常回転速度の2分の1である回転速度V3で回転し、時刻T7から3個の回転リール40が同時に回転速度を増加し、時刻T8において定常回転速度V1に到達する。そして、この時刻T8からストップスイッチ50の操作が有効となるように形成されている。なお、回転速度を変更する態様は、これに限定されるものではなく、図柄「赤7」が揃った状態の配置態様を、回転開始前の停止態様と同様に、所定コマ数以上離れるように再配置することができるようなものであれば、他の回転速度の変更の態様でもよい。
また、図20に示すように、時間Dの時刻Q4までは、3個の回転リール40において図柄「赤7」が揃った状態で回転している。そして、時刻Q4からQ5において基準となる実線で示す左リール43が回転速度を減速して時刻Q5で0となり、停止する。そして、一点鎖線で示す中リール44が時刻Q6において、停止し、その停止した状態で、左リール43と中リール44との図柄「赤7」は、所定コマ数離れた状態で停止する。同様に、二点鎖線で示す右リール45も回転速度を減速し、時刻Q7において回転速度0となって停止する。その状態において、中リール44と右リール45との図柄「赤7」は、所定コマ数離れた状態で停止している。そして、時間Hだけ停止状態が続き、時刻Q8において、3個の回転リール40が同時に、同一回転加速度で回転を開始し、時刻Q9において、定常回転速度V1に到達する。
また、図21に示すように、時間Dの時刻R4まで、3個の回転リール40は、図柄「赤7」が揃った状態で、同一回転速度V3で回転している。そして、時刻R4からR5にかけて、3個の回転リール40は、同一回転加速度で回転速度を減速し、時刻R5において、3個の回転リール40は同時に停止する。その状態で、図柄「赤7」は、揃った状態で停止しているものである。その際、3個の回転リール40の図柄「赤7」は、表示窓13の中段ラインL2で横一直線に並んで停止している。そして、時間Fだけ、その停止状態が続き、時刻R6において、基準となる実線で示される左リール43が回転を開始し、回転速度V1まで回転速度を増加させる。一方、中リール44も左リール43に時間Gだけ遅れて時刻R7で左リール43と同一回転加速度で回転を開始し、回転速度V1まで速度を増加させる。そして、時刻R9において、左リール43と中リール44との図柄「赤7」が、回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態の配置態様で同一回転速度で回転を続ける。そして、時刻R8において、二点鎖線で示される右リール45も回転を開始、時刻R10において、中リール44と右リール45との図柄「赤7」が、回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態の配置態様で同一回転速度V1(定常回転速度)で回転を続ける。
また、図22に示すように、時間Dの時刻S4まで、3個の回転リール40は、図柄「赤7」が揃った状態で、同一回転速度V3で回転している。そして、時刻S4から、実線で示される左リール43は、回転速度を増加させ、回転速度V1に到達したのちは、その回転速度V1(定常回転速度)を維持する。そして、時刻S4から一点鎖線で示される中リール44は、回転速度の減速を開始し、時刻S5で回転速度0となって、一旦停止した後、直ぐに逆回転方向に回転を開始し、逆方向の回転速度を増加させ、時刻S6で逆方向の回転速度V3に到達したのち、逆方向の回転速度の減少を開始し、また、時刻S7で回転速度0となって一旦停止した後、再度、正回転方向に回転を開始し、回転速度を増加させ、時刻S8において、回転速度V1に到達する。その際、左リール43と中リール44との図柄「赤7」は、回転開始前の停止態様と同様に所定コマ数離れた状態の配置態様で同一回転速度V1で回転を継続している状態となる。一方、二点鎖線で示される右リール45は、時刻S4からS9まで回転速度V3を回転を続けることにより、中リール44との回転速度差(V1−V3)により、図柄「赤7」の相対位置を離れさせ、時刻S9から時刻S10まで回転速度を増加させるとともに、時刻S10において、回転速度V1に到達する。その時刻S10において、中リール44と右リール45との図柄「赤7」は、所定コマ数離れた状態の配置態様で同一回転速度V1で回転を継続している状態となる。
また、上述した再配置における回転態様(1)〜(5)は、それぞれを適宜、組み合わせて使用することもできる。また、基準となる回転リール40は、特に左リール43に限定されるものではなく、また、回転開始の順番や、回転速度の大小は、各回転リール40で適宜、変更してもよい。
(他の一部変形例)
本実施の形態では、回胴演出は、BBゲームの当選時にのみ発生可能としているが、有利遊技の移行役の当選時等、有利遊技を行う権利に当選した場合に回胴演出を行うように形成してもよい。
上記(a)〜(e)のいずれかの契機で、再遊技の当選確率を変動させるとともに遊技開始又は終了契機となるように設定したリプレイタイム(RT)を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、アシストタイム(AT)は、当選した小役を遊技者に対して告知する遊技であるとしたが、これに限られるものではない。アシストタイム(AT)としては、例えば、当選した小役が停止表示可能となるストップスイッチ50の操作順序(いわゆる「押し順」)を報知するタイプにしてもよい。
20 制御装置 30 スタートスイッチ
40 回転リール 47 インデックス
48 インデックス検知装置 50 ストップスイッチ
110 役抽選手段 161 回転位置判断手段
170 回胴演出制御手段 180 再配置制御手段
320 パルスカウンタ 330 回転量検出手段
340 回転前停止態様算出手段
Claims (1)
- 周囲に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
当選役を抽選により決定するための役抽選手段とを備え、
スタートスイッチの操作により回転リールの回転を開始させるとともに、役抽選手段により役の当否の抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが表示窓の所定位置に揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果が所定の結果であった場合に所定の利益を遊技者に付与することで1回の遊技が終了する遊技機であって、
各回転リールに対応して設けられ、回転リールを駆動するためのステッピングモータと、
各ステッピングモータを駆動するためのパルス信号を出力するモータ駆動制御手段と、
モータ駆動制御手段が出力する各ステッピングモータのパルス信号のパルス数をカウントするパルスカウンタと、
各回転リールに対応して設けられ、回転リールの回転位置を検出するために回転リールの所定位置に設けたインデックスと、
各インデックスの通過を検知するためのインデックス検知装置と、
回転リールの回転開始からインデックス検知装置がインデックスを検知するまでにパルスカウンタがカウントした各ステッピングモータのパルス信号のパルス数を検出可能な回転量検出手段と、
回転量検出手段が検出したパルス数に基づいて、全ての回転リールにおける回転開始前の停止態様を算出するための回転前停止態様算出手段と、
スタートスイッチの操作後に、所定の図柄の組み合わせが表示窓に表示可能となるように回転リールの動作態様を変更させる回胴演出を行う回胴演出制御手段とを備え、
回胴演出制御手段による回胴演出後、最初のストップスイッチによる停止操作が可能となる前に、回転前停止態様算出手段が算出した回転開始前の停止態様が表示窓に表示可能となるように各回転リールを回転させた後、ストップスイッチによる停止操作が可能となるようにしたことを特徴とする遊技機。
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-
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