JP6025157B2 - 同期捕捉方法、同期捕捉回路及び無線通信システム - Google Patents

同期捕捉方法、同期捕捉回路及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、符号分割多重接続(CDMA:Code Division
Multiple Access)方式の通信における同期捕捉方法、同期捕捉回路、及びその同期捕捉回路を備える無線通信システムに関する。
CDMA方式においては、送信側の各無線通信局が拡散符号を用いてデータ信号に拡散処理を施し、その拡散処理後のデータ信号を用いて搬送波を変調し、これを送信する。受信側の無線通信局は、送信側から送信された信号を受信した場合、その受信した信号に対して拡散符号を用いて逆拡散処理を施すことによってデータ信号を取得する。ここで、無線通信局毎に異なる拡散符号が用いられることにより多元接続が実現される。
このようなCDMA方式は、同期制御の方法に基づいて同期型と非同期型とに大別される。同期型のCDMA方式では、複数の無線通信局から送信されたデータフレームの先頭チップが同じタイミングで受信されるように同期制御が行われる。これに対し、非同期型のCDMA方式では、このような同期制御が行われず、複数の無線通信局から送信されたデータフレームの先頭チップが異なるタイミングで受信される。
無線通信の場合、各無線通信局の移動等に伴って通信環境が刻々と変化するため、上述した同期型のCDMA方式のような厳密な同期制御は困難である。また、上述した非同期型のCDMA方式においては、各無線通信局からの信号の到達時点が不定であるため、採用できる拡散符号に制約が生じ、その結果他局間干渉が増大し、それがビット誤り率特性の劣化や多重数の減少をまねく。基地局において精密なパワーコントロールを行うことによって他局間干渉を抑制することは可能であるが、そのためには煩雑な処理が必要になるという不都合が生じる。
上述したような同期型及び非同期型のCDMA方式の欠点を解消すべく、同期制御局から所定の時間間隔で繰り返し同期信号が送信され、各無線通信局がその同期信号を捕捉したタイミングに応じてデータ信号の送受信を実行する、所謂準同期型のCDMA方式が提案されている(例えば、特許文献1乃至3を参照。)。
特開2005−175849号公報 特開2007−49688号公報 特開2011−49922号公報
一般的に、同一の拡散符号同士の内積である自己相関値のピーク値と比べて、異なる拡散符号同士の内積である相互相関値のピーク値は小さいため、これらのピーク値を用いることにより同期信号を正確に捕捉することができる。しかしながら、各送信局が同時に送信を行うことによって相互相関値が重なり合ってそのピーク値が大きくなったり、各無線通信局の遠近等に起因して自己相関値及び相互相関値のピーク値間の差が小さくなったりする場合がある。この場合、同期信号ではない信号を誤って同期信号と捉えてしまうという問題が生じ得るため、上述した準同期型のCDMA方式において正しい同期制御を行うことができなくなるという事態を招くおそれがある。
本発明は、斯かる事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、準同期型のCDMA方式において高精度な同期捕捉を実現する同期捕捉方法、同期捕捉回路、及び無線通信システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の同期捕捉方法は、拡散符号により拡散された同期信号を送信する少なくとも1つの同期制御局と、当該同期制御局から送信された同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する複数の無線通信局とを備える符号分割多元接続方式の無線通信システムにて、前記無線通信局のそれぞれが前記同期信号を捕捉する同期捕捉方法であって、前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、前記同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出するステップと、前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出するステップと、算出した前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出するステップと、前記第1の相関値と前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出するステップとを有する。この態様において、前記拡散符号としてZCZ符号を用いるようにしてもよい。
また、本発明の一の態様の同期捕捉回路は、拡散符号により拡散された同期信号を送信する同期制御局から送信された当該同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する符号分割多元接続方式の無線通信局に設けられる同期捕捉回路であって、前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出する第1算出手段と、前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段によって算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出する第3算出手段と、前記第1算出手段により算出された第1の相関値と前記第3算出手段により算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出する同期信号検出手段とを具備する。
この態様において、前記拡散符号としてZCZ符号が用いるようにしてもよい。また、前記態様において、前記第1算出手段及び前記第2算出手段が、マッチドフィルタバンクで構成されていてもよい。
また、本発明の一の態様の無線通信システムは、拡散符号により拡散された同期信号を送信する少なくとも1つの同期制御局と、当該同期制御局から送信された同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する複数の無線通信局とを備える符号分割多元接続方式の無線通信システムであって、前記無線通信局が、前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出する第1算出手段と、前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段によって算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出する第3算出手段と、前記第1算出手段により算出された第1の相関値と前記第3算出手段により算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出する同期信号検出手段とを具備する。この態様において、前記拡散符号としてZCZ符号を用いるようにしてもよい。
本発明に係る同期捕捉方法、同期捕捉回路及び無線通信システムによれば、準同期型のCDMA方式における同期捕捉の精度を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態1の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態1の無線通信システムにおける通信フレームのタイムチャート。 本発明の実施の形態1の無線通信システムにおける送受信モデルを模式的に示す機能ブロック図。 本発明の実施の形態1の同期捕捉回路の構成を示す図。 ZCZ符号の相関特性を示すグラフ。 ZCZ系列の非周期自己相関特性を示すグラフ。 ZCZ系列の非周期相互相関特性を示すグラフ。 実施例1における同期捕捉信号の例を示すグラフ。 従来の同期捕捉信号の例を示すグラフ。 実施例1における同期誤り特性を示すグラフ。 M系列型アダマール行列の非周期自己相関特性を示すグラフ。 M系列型アダマール行列の非周期相互相関特性を示すグラフ。 実施例2における同期捕捉信号の例を示すグラフ。 従来の同期捕捉信号の例を示すグラフ。 実施例2における同期誤り特性を示すグラフ。 本発明の実施の形態2の同期捕捉回路の構成を示す図。 本発明の実施の形態3の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態4の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態5の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態6の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態7の無線通信システムの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態1の同期捕捉回路の変形例の構成を示す図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
なお、以下に示す各実施の形態の無線通信システムは、通信距離が比較的短い近距離無線通信における通信システムである。しかしながら、本発明の技術的思想は、通信距離が長い無線通信においても実現可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、CDMA方式の無線通信システム1は、無線信号を送受信する複数の無線通信局10,10,…と、所定の時間間隔で同期信号を送信する同期制御局20とを備えている。各無線通信局10は、同期制御局20から送信された同期信号を検出したタイミングで、無線信号の送受信を実行する。無線通信システム1は、このような同期制御を行うことによって、準同期型のCDMA方式の通信を実現する。
図2は、本発明の実施の形態1の無線通信システムにおける通信フレームのタイムチャートである。図2に示すように、同期制御局20からは所定の時間間隔で同期信号が繰り返し送信される。各無線通信局10は、この同期信号を検出したタイミングで、データ信号を送信する。その結果、図2のタイムチャートの最終段に示されているように、受信側の無線通信局10に対して、同期信号と各データ信号を含む受信信号が入力される。なお、以下では、同期信号の送信が行われる期間を同期信号期間と、データ信号の送信が行われる期間をデータ信号期間とそれぞれ呼ぶ。
各無線通信局10は、同期制御局20から送信された同期信号の検出に基づいて、パルス発生器によって変調又は復調タイミング信号を生成する。各無線通信局10は、この変調又は復調タイミング信号に応じて変調又は復調を行う。より具体的には、次のように動作する。
図3は、上述した無線通信システム1における送受信モデルを模式的に示す機能ブロック図である。図3に示すように、送信側の無線通信局10は、同期信号の検出に基づいて生成された変調タイミング信号に合わせて、送信対象の情報に対して所定の拡散符号により拡散処理を施すことにより送信信号を生成し、その送信信号をBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調して伝送路に送信する。なお、ここでは変調方式としてBPSKを用いているが、他の変調方式を用いることも可能である。
他方、受信側の無線通信局10は、受信信号をBPSK復調した後、所定の拡散符号を用いて逆拡散処理を施し、同期信号の検出に基づいて生成された復調タイミング信号に合わせて閾値判定することによって情報を取り出す。
上述したように、本実施の形態では、同期信号の検出に基づいて変調又は復調タイミング信号が生成され、その変調又は復調タイミング信号にしたがってデータの送受信が行われる。そのため、データの送受信を正確に行うためには、同期信号を正確に検出する必要がある。各無線通信局10は、この同期信号の検出のために同期捕捉回路を備えている。以下、この同期捕捉回路の詳細について説明する。なお、以下では、変調又は復調タイミング信号を生成するための信号を同期捕捉信号と呼ぶことにする。
[同期捕捉回路]
図4は、無線通信局10が備える同期捕捉回路の構成を示す図である。図4に示すように、同期捕捉回路11は、受信信号と拡散符号との相関値を出力するマッチドフィルタバンク111と、絶対値加算回路112と、除算回路113と、パルス発生器114とを具備している。
本実施の形態において、拡散符号は次のように表記される。
Figure 0006025157
ここで、Nは系列長を、Mは系列数をそれぞれ示している。この式(1)に示すように、拡散符号Aは、M個の2値系列の集合であり、各系列aは要素1又は−1のN個の並びを表している。ここで、長さNの2値系列aとaとの周期相関関数は以下のように定義される。
Figure 0006025157
本実施の形態においては、同期信号及びデータ信号の両方について同一の拡散符号が用いられる。具体的には、同期制御局20から送信される同期信号については拡散符号Aの系列aが、各無線通信局10から送信されるデータ信号についてはその他の系列a乃至aが用いられる。
マッチドフィルタバンク111は、受信信号r(t)と拡散符号Aの全系列との相関処理を同時に行い、図4に示すように、各相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)を出力する。ここで、相関値ρ(τ)は除算回路113に、その他の相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)は絶対値加算回路112にそれぞれ出力される。
絶対値加算回路112は、マッチドフィルタバンク111から入力された相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)の絶対値の和を算出し、これに1を加えて除算回路113に出力する。除算回路113は、マッチドフィルタバンク111から入力された相関値ρ(τ)を、絶対値加算回路112から入力された相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)の絶対値の和で除することにより同期捕捉信号γ(τ)を算出し、その同期捕捉信号γ(τ)をパルス発生器114へ出力する。パルス発生器114は、この同期捕捉信号γ(τ)に基づいて、変調又は復調タイミング信号を生成することになる。
上記の同期捕捉信号γ(τ)を式で表すと以下のとおりとなる。
Figure 0006025157
同期信号期間においては、同期制御局20から同期信号が送信されるのみで、無線通信局10からのデータ信号の送信は行われない。そのため、受信されるのは同期信号のみであるため、式(4)における分子は同期信号に用いられる系列aの自己相関値となり、同じく分母は同期信号に用いられる系列aとの相互相関値の絶対値の和となる。他方、データ信号期間においては、同期信号に用いられる系列a以外の系列a乃至aの和又は差が受信される。そのため、式(4)における分母は分子に比べて大きくなり、その結果、同期捕捉信号γ(τ)の値は小さくなる。このように、本実施の形態では、データ信号期間における同期捕捉信号γ(τ)の値を小さくすることができるため、データ信号期間における受信信号を誤って同期信号と捉えてしまうことを回避することができる。
<実施例1>
以下、拡散符号としてZCZ(Zero Correlation Zone)符号を用いた場合の実施例1について説明する。
まず、ZCZ符号について説明する。上記の式(1)及び(2)で定義される拡散符号であって、下記の式(5)を満たすものを、零相関領域Zczを有するZCZ符号と呼ぶ。
Figure 0006025157
以下では、ZCZ符号Aの中の一つの系列aをZCZ系列と呼ぶ。図5は、このZCZ符号の相関特性を示すグラフである。このグラフは、ZCZ系列を方形波で表した場合の相関関数を用いて作成されており、各シフトの相関値が線で結ばれている。
なお、ZCZ符号の系列数Mは、系列長N及び零相関領域Zczに対して、以下の式(6)に示すように上界付けられる。
Figure 0006025157
2値ZCZ符号では、Zcz=1のとき、系列数M=N/2となり、上界を満たす符号が構成できる。
実施例1では、非周期自己相関特性が比較的インパルスに近くなる偶差直交系列(E系列)の組を用いた構成法によるZCZ符号を用いる。なお、この構成法については、「林田知大、松元隆博、松藤信哉、范平志、“非周期自己相関特性が良好なZCZ符号について”、Proc. of SITA2010、pp.794-799、2010」に詳細が説明されている。図6及び図7は、系列長N=32、系列数M=16、無相関領域Zcz=1で、E系列を利用した構成法によるZCZ系列の非周期自己相関特性及び非周期相互相関特性をそれぞれ示すグラフである。
拡散符号としてZCZ符号を用いた場合、雑音等を考慮しなければ、零相関領域では相互相関関数が0であるため、同期信号期間において、上記の式(4)で求められる同期捕捉信号γ(τ)は零相関領域ではインパルスとなり、それ以外の領域では分母が大きくなるために同期捕捉信号γ(τ)は小さな値となる。また、データ信号期間において、零相関領域では式(4)の分子が0となるため、同期捕捉信号γ(τ)は0となる。図8は、実施例1における同期捕捉信号の例を示すグラフである。この結果が良好であることを確認するために、式(4)によらずに、ρ(τ)を同期捕捉信号とした従来の場合の例を図9に示す。なお、図8及び図9は何れも、データ信号が4ユーザで多重されており、同期信号とデータ信号との電力比が6dBの場合の同期捕捉信号の例を示している。これらの図8及び図9を比較すると、実施例1の場合の方が、同期捕捉信号がインパルスに近いことが確認できる。また、実施例1において、他局間干渉を有効に除去できていることも確認することができる。
なお、雑音等の影響によって、零相関領域外においても式(4)の分母が0になる場合が生じ得る。下記の式(7)に示すように、分母の相関出力を±Zczの区間で移動平均することによって、これを確率的に軽減することができる。
Figure 0006025157
図10は、系列長N=32、系列数M=16、無相関領域Zcz=1で、E系列を利用した構成法によるZCZ系列を用いた場合の実施例1における同期誤り特性を示すグラフである。なお、このグラフは、雑音等を考慮しない理想環境下でのシミュレーション結果を示している。このグラフにおいて、横軸は多重されるユーザ数を、縦軸は同期誤り率をそれぞれ示している。また、このグラフにおいて、“Conventional”はρ(τ)を同期捕捉信号とした従来の場合の同期誤り特性を、“Proposal1”は式(4)を用いた場合の実施例1における同期誤り特性を、“Proposal2”は式(7)を用いた場合の実施例1における同期誤り率特性をそれぞれ示している。図10を参照すると、従来の場合ではユーザ数が5以上になると同期誤り率が上昇していくのに対し、実施例1の場合ではその値が低いまま維持されていることが確認できる。
<実施例2>
次に、拡散符号としてM系列型アダマール行列を用いた場合の実施例2について説明する。この実施例2においても、上記の式(4)を用いて同期捕捉信号が算出される。なお、図11及び図12は、M系列型アダマール行列の非周期自己相関特性及び非周期相互相関特性をそれぞれ示すグラフである。これらのグラフは、系列長=32の場合の特性を示している。
図13は、実施例2における同期捕捉信号の例を示すグラフである。また、図14は、拡散符号としてM系列型アダマール行列を用い、ρ(τ)を同期捕捉信号とした従来の場合の例を示すグラフである。なお、図13及び図14は何れも、データ信号が4ユーザで多重されており、同期信号とデータ信号との電力比が6dBの場合の同期捕捉信号の例を示している。これらの図13及び図14を比較すると、実施例2の場合の方が、同期捕捉信号がインパルスに近く、しかも、他局間干渉を除去できていることが確認できる。
図15は、実施例2における同期誤り特性を示すグラフである。このグラフは、実施例1の場合と同様に、理想環境下でのシミュレーション結果を示している。また、このグラフにおいて、横軸は多重されるユーザ数を、縦軸は同期誤り率をそれぞれ示しており、
“Conventional”はρ(τ)を同期捕捉信号とした従来の場合の同期誤り特性を、“Proposal1”は式(4)を用いた場合の実施例2における同期誤り特性を、“Proposal2”は式(7)を用いた場合の実施例2における同期誤り率特性をそれぞれ示している。図15を参照すると、従来の場合ではユーザ数が3以上になると同期誤り率が上昇していくのに対し、実施例2の場合ではその値が低いまま維持されていることが確認できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、同期捕捉回路がアナログ回路により実現されているが、デジタル回路によって実現することも可能である。実施の形態2では、同期捕捉回路がデジタル回路で構成されている。なお、それ以外の構成については実施の形態1の場合と同様であるため説明を省略する。以下、実施の形態2の同期捕捉回路の構成について説明する。
図16は、実施の形態2の同期捕捉回路の構成を示す図である。図16に示すように、同期捕捉回路12は、受信信号と拡散符号との相関値を出力するマッチドフィルタバンク121と、絶対値閾値判別回路122と、AND回路123と、パルス発生器124とを具備している。
マッチドフィルタバンク121は、実施の形態1の場合と同様に、受信信号r(t)と拡散符号Aの全系列との相関処理を同時に行い、図16に示すように、各相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)を絶対値閾値判別回路122に対して出力する。絶対値閾値判別回路122は、各相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)の絶対値について、所定の閾値を用いた閾値判別を行う。具体的には、相関値の絶対値が当該閾値を超える場合はその相関値が大であると判別し、当該閾値以下である場合はその相関値が小であると判別する。そして、絶対値閾値判別回路122は、大と判別された場合には“1”を、小と判別された場合には“0”を、AND回路123に出力する。ここで、データ信号に係る相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)については反転させた値がAND回路123に対して出力される。この場合、AND回路123の出力が“1”となるのは、同期信号に係る相関値ρ(τ)についての出力が“1”、その他のデータ信号に係る相関値ρ(τ)乃至ρ(τ)についての出力が“0”の場合のみである。そのため、AND回路123からの出力が“1”の場合は同期信号を検出したことになり、これを受けたパルス発生器124は変調又は復調タイミング信号を生成する。これにより、同期制御を実現することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、ゲーム装置のコントローラを無線通信局とした場合の無線通信システムである。以下、その構成について説明する。
図17は、本発明の実施の形態3の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図17に示すとおり、無線通信システム3は、ゲーム装置本体30と、ゲーム装置のユーザが使用する複数のセンサコントローラ31,31,…とを備えている。これらのゲーム装置本体30及びセンサコントローラ31,31,…はそれぞれ、実施の形態1における無線通信局に相当する準同期CDMAモジュール301及び311,311,…を具備している。また、ゲーム装置本体30は、実施の形態1における同期制御局に相当するモジュール(図示せず)も具備している。これにより、ゲーム装置本体30及びセンサコントローラ31,31,…間において、実施の形態1において説明した準同期型のCDMA方式の通信が行われることになる。
また、ゲーム装置本体30は、センサコントローラ31を操作するユーザの動作を解析するための動作算出処理装置302と、その解析結果に応じてそのユーザに対して通知する情報を生成するためのフィードバック判定処理装置303とを具備している。他方、センサコントローラ31は、バイブレータ313と、そのバイブレータ313の動作を制御するバイブレータ制御装置312と、加速度センサ315及びジャイロセンサ316と、これらのセンサから出力される情報を取得するセンサ情報取得装置314とを具備している。
本実施の形態の無線通信システム3は、例えばゴルフゲームを実現することができるゲームシステムである。ユーザは、腕及び脚等の複数の部位にセンサコントローラ31,31,…を固定した後、ゴルフスイングを行う。このとき、各センサコントローラ31のセンサ情報取得装置314は、ユーザの動作に応じて加速度センサ315及びジャイロセンサ316から出力された情報である動作情報を取得する。各センサコントローラ31は、この動作情報を、準同期CDMAモジュール311を介して伝送路に送信する。
ゲーム装置本体30は、準同期CDMAモジュール301を介して各センサコントローラ31から送信された動作情報を受信し、これを動作算出処理装置302に与える。動作算出処理装置302は、受け取った動作情報に基づいて得られたユーザのゴルフスイング時の体の動きと、予め記憶されているゴルフスイング時の体の理想の動きとを比較する。ここで、理想の動きと異なる部位があると判定した場合、動作算出処理装置302はその部位を示す情報をフィードバック判定処理装置303に対して出力する。これを受けたフィードバック判定処理装置303は、当該部位に固定されているセンサコントローラ31を特定し、その特定したセンサコントローラ31に対してバイブレーション動作を指示するための動作指示信号を生成する。ゲーム装置本体30は、この動作指示信号を、準同期CDMAモジュール301を介して伝送路に送信する。
センサコントローラ31は、準同期CDMAモジュール311を介してゲーム装置本体30から送信された動作指示信号を受信した場合、バイブレータ制御装置312に対してバイブレータ313の動作を開始するよう指示する。その結果、バイブレータ313が作動し、ユーザに対して振動が与えられる。これにより、ユーザは、どの部位が理想のフォームと異なるのか等を容易に確認することができる。
本実施の形態ではゴルフゲームが例示されているが、それ以外のゲームシステムにおいても本実施の形態の無線通信システムが適用可能であることは言うまでもない。例えば、多人数で同時にプレイするゲーム等に本実施の形態の無線通信システムを適用して、各ユーザが各コントローラを操作する場合等が想定される。本実施の形態の無線通信システムの場合、複数のコントローラが同時にゲーム装置本体に接続することができるため、上述したゴルフゲームのように複数部位の動きをセンシングしたり、多人数が同時でプレイしたりすること等が可能になる。また、本実施の形態の無線通信システムの場合、高速に同期確立を実現することができるため、通信が必要になったときにのみコントローラを起動させればよい。そのため、バッテリー駆動が想定される無線コントローラにおいて、低消費電力化を図ることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、複数の携帯型ゲーム装置を無線通信局とした場合の無線通信システムである。以下、その構成について説明する。
図18は、本発明の実施の形態4の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図18に示すとおり、無線通信システム4は、複数の携帯型ゲーム装置40,40,…を備えている。各携帯型ゲーム装置40は、実施の形態1における無線通信局に相当する準同期CDMAモジュール401を具備している。また、無線通信システム4は、実施の形態1における同期制御局(図示せず)を備えている。これにより、複数の携帯型ゲーム装置40,40,…間において、実施の形態1において説明した準同期型のCDMA方式の通信が行われることになる。なお、無線通信システム4を構成する携帯型ゲーム装置40,40,…のうちの少なくとも1つが同期制御局の役割を果たすように構成されていてもよい。
また、携帯型ゲーム装置40は、ゲームに関する各種の演算処理を実行するゲーム演算処理装置402と、液晶ディスプレイ404と、その液晶ディスプレイ404に対して表示画像に関する信号を出力する画像処理装置403と、ユーザからのキー入力を受け付けるキー入力情報取得装置405とを具備している。
以下、1台の携帯型ゲーム装置40がホストとし機能し、他の携帯型ゲーム装置40,40,…がクライアントとして機能する場合を例にして説明する。クライアントである携帯型ゲーム装置40,40,…は、キー入力情報取得装置405にてユーザからのキー入力を受け付け、そのキー入力に関する演算処理がゲーム演算処理装置402にて実行し、その処理結果を示す信号を、準同期CDMAモジュール401を介して伝送路に送信する。
ホストである携帯型ゲーム装置40は、準同期CDMAモジュール401を介して、各携帯型ゲーム装置40から送信された信号を受信する。そして、ゲーム演算処理装置402にてこれらの信号に基づき自機の液晶ディスプレイ404にて表示する画像情報と、クライアントである携帯型ゲーム装置40,40,…の液晶ディスプレイ404にて表示する画像情報とを生成する。自機用の画像情報は画像処理装置403を介して液晶ディスプレイ404に渡され、その結果当該液晶ディスプレイ404に画像が表示される。他方、クライアント用の画像情報は、準同期CDMAモジュール401を介して伝送路に送信される。
クライアントである携帯型ゲーム装置40,40,…は、準同期CDMAモジュール401を介して、ホストである携帯型ゲーム装置40から送信された画像情報を受信する。この画像情報は、ゲーム演算処理装置402及び画像処理装置403を介して液晶ディスプレイ404に渡され、その結果各クライアントの液晶ディスプレイ404に画像が表示される。
このような動作を繰り返すことにより、無線通信システム4において、多人数で同時にプレイ可能なゲームを実現することができる。この無線通信システム4の場合、携帯型ゲーム装置40,40,…のみで構成することもでき、インターネット等を介する場合と比べて低コスト化を図ること等が可能になる。また、準同期型のCDMA方式を用いているため、リアルタイム性を高めることができ、優れたユーザ操作性を実現することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、複数のスピーカ装置を無線通信局とした場合の無線通信システムである。以下、その構成について説明する。
図19は、本発明の実施の形態5の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図19に示すとおり、無線通信システム5は、サラウンドスピーカ制御装置50と、複数のスピーカ装置51,51,…とを備えている。これらのサラウンドスピーカ制御装置50及び複数のスピーカ装置51,51,…はそれぞれ、実施の形態1における無線通信局に相当する準同期CDMAモジュール501及び511,511,…を具備している。また、サラウンドスピーカ制御装置50は、実施の形態1における同期制御局に相当するモジュール(図示せず)も具備している。これにより、サラウンドスピーカ制御装置50及び複数のスピーカ装置51,51,…間において、実施の形態1において説明した準同期型のCDMA方式の通信が行われることになる。
また、サラウンドスピーカ制御装置50は、音源から入力された音声を分離し、各チャネルに振り分ける音声分離処理装置502を具備している。他方、スピーカ装置51は、D/A変換器512と、スピーカ部513とを具備している。サラウンドスピーカ制御装置50は、音声分離処理装置502にて、音源から入力された音声を分離し、各チャネル用の音声信号を生成する。そして、サラウンドスピーカ制御装置50は、その音声信号を、準同期CDMAモジュール501を介して伝送路に送信する。スピーカ装置51は、準同期CDMAモジュール511を介して音声信号を受信した場合、D/A変換器512にてアナログ信号に変換し、これをスピーカ部513に与える。その結果、スピーカ部513にて、当該チャネル用の音声が出力される。
サラウンドスピーカシステムにおいては、鳴動の同期をとる必要があり、これを無線通信で行うことは通常困難である。本実施の形態の場合、正確な同期捕捉が可能となるため、このようなサラウンドスピーカシステムにも有効である。
(実施の形態6)
実施の形態6は、複数のマイクを無線通信局とした場合の無線通信システムである。以下、その構成について説明する。
図20は、本発明の実施の形態6の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図20に示すとおり、無線通信システム6は、マイクアレイ制御装置60と、複数のマイク装置61,61,…とを備えている。なお、これらの複数のマイク装置61,61,…によってマイクアレイ62が構成されている。マイクアレイ制御装置60及び複数のマイク装置61,61,…はそれぞれ、実施の形態1における無線通信局に相当する準同期CDMAモジュール601及び611,611,…を具備している。また、マイクアレイ制御装置60は、実施の形態1における同期制御局に相当するモジュール(図示せず)も具備している。これにより、マイクアレイ制御装置60及び複数のマイク装置61,61,…間において、実施の形態1において説明した準同期型のCDMA方式の通信が行われることになる。
また、マイクアレイ制御装置60は、各マイク装置61から受け取った音声信号から所望の音声信号を抽出するための音声抽出演算処理装置602を具備している。他方、マイク装置61は、集音マイク613と、その集音マイク613によって得られたアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換するA/D変換器612とを具備している。各マイク装置61は、A/D変換器612にて得られた音声信号を、準同期CDMAモジュール611を介して伝送路に送信する。マイクアレイ制御装置60は、準同期CDMAモジュール601を介して各マイク装置61から音声信号を受信した場合、音声抽出演算処理装置602にて、音声の周波数比較を行い、取得した時間差を算出することにより、音源位置を特定する。そして、マイクアレイ制御装置60は、所望の方向以外の音声をフィルタリングし、所望の方向の音声のみを出力する。これにより、ノイズキャンセル・エコーキャンセル等を実現することができる。
マイクアレイにおいては、複数のマイクを分散させて配置した方が、各マイクから見た音源位置に差が生じやすく、より正確に音源方向を特定することができる。しかしながら、そのように分散させた場合には、配線が困難になる等の問題が生じる。本実施の形態の場合、無線通信で実現できるため、そのような問題は生じない。このように無線通信を利用した場合であっても、本実施の形態では、優れた同時多元接続性及びリアルタイム性が得られるため、音源方向を正確に特定することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7は、ロボットが有する関節を駆動するための複数の関節駆動装置を無線通信局とした場合の無線通信システムである。以下、その構成について説明する。
図21は、本発明の実施の形態7の無線通信システムの構成を示すブロック図である。図21に示すとおり、無線通信システム7は、メインコントローラ70と、複数の関節駆動装置71,71,…とを備えている。メインコントローラ70及び複数の関節駆動装置71,71,…はそれぞれ、実施の形態1における無線通信局に相当する準同期CDMAモジュール701及び711,711,…を具備している。また、メインコントローラ70は、実施の形態1における同期制御局に相当するモジュール(図示せず)も具備している。これにより、メインコントローラ70及び複数の関節駆動装置71,71,…間において、実施の形態1において説明した準同期型のCDMA方式の通信が行われることになる。
また、メインコントローラ70は、ロボットの各関節のバランス制御のための演算を行うバランス制御用演算装置702を具備している。他方、関節駆動装置71は、関節を動作させるためのアクチュエータ713と、そのアクチュエータ713の動作を制御するアクチュエータ制御装置712と、加速度センサ・ジャイロセンサ・トルクセンサ等で構成されるセンサ群714と、それらのセンサから出力された情報を取得するセンサ情報取得装置715とを具備している。各関節駆動装置71において、センサ群714が加速度情報・トルク情報などのバランス制御に必要な情報を出力し、センサ情報取得装置715がこれを取得する。そして、各関節駆動装置71は、その情報を、準同期CDMAモジュール711を介して伝送路に送信する。メインコントローラ70は、準同期CDMAモジュール701を介して当該情報を受信し、バランス制御用演算装置にてその情報に基づきバランス制御に必要な制御情報を算出する。その制御情報は、準同期CDMAモジュール711を介して送信され、各関節駆動装置71によって受信される。各関節駆動装置71において、アクチュエータ制御装置712が当該制御情報に基づいてアクチュエータ713の動作を制御する。これにより、ロボット全体のバランス制御を実現することができる。
ロボットの場合、関節部においては、個別の制御信号を必要とする複数の関節駆動装置が密集しているため、有線による通信を用いると、配線が入り組んだり、可動域が制限されたり等の問題が生じる。本実施の形態の場合、無線通信で実現できるため、そのような問題は生じない。このように無線通信を利用した場合であっても、本実施の形態では、混信を起こすことがないため、関節駆動装置が密集している場合でも問題はなく、また、優れたリアルタイム性を実現できるため、即時応答性が求められるロボットシステムに有効である。さらに、バッテリー駆動が前提の移動型ロボットのように関節駆動装置の低消費電力が求められる場合でも、本実施の形態では、未使用時はスリープ状態にしておき、使用時に高速に同期確立を行う等の動作が可能なため、省電力化を実現することができる。
(その他の実施の形態)
上述した各実施の形態では、同期捕捉回路がマッチドフィルタバンクを具備しているが、各系列についての相関値を出力できればよいため、複数の相関器を並列に設けるような構成であってもよい。図22は、そのような構成の同期捕捉回路の構成を示す図である。図22に示すように、同期捕捉回路11Aには、実施の形態1の同期捕捉回路11におけるマッチドフィルタバンク111の代わりに、M個のマッチドフィルタ111Aが並列に設けられている。なお、この同期捕捉回路11Aのその他の構成については、同期捕捉回路11の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。この同期捕捉回路11Aにおいても、同期捕捉回路11と同様に正確な同期捕捉を実現することができる。
また、上述した実施例1のように、拡散符号としてZCZ系列を用いる場合、下記の式(8)により定義される拡張ZCZ系列を用いることができる。
Figure 0006025157
この拡張ZCZ系列は、式(8)に示すとおり、長さNのZCZ系列の前後にZczチップ増やして長さN+2Zczに拡張した系列である。この拡張ZCZ系列を用いることにより、データ変調によって奇相関関数が現れた場合でも零相関領域を保つことができる。
本発明の同期捕捉方法及び同期捕捉回路は、準同期型のCDMA方式の通信における同期捕捉方法及び同期捕捉回路として有用である。また、本発明の無線通信システムは、準同期型のCDMA方式の無線通信システムとして有用である。
1,3,4,5,6,7 無線通信システム
10 無線通信局
11,11A,12 同期捕捉回路
20 同期制御局
30 ゲーム装置本体
31 センサコントローラ
40 携帯型ゲーム装置
50 サラウンドスピーカ制御装置
51 スピーカ装置
60 マイクアレイ制御装置
61 マイク装置
62 マイクアレイ
70 メインコントローラ
71 関節駆動装置
111,121 マッチドフィルタバンク
111A マッチドフィルタ
112 絶対値加算回路
113 除算回路
114 パルス発生器
122 絶対値閾値判別回路
123 AND回路
124 パルス発生器
301,311 準同期CDMAモジュール
302 動作算出処理装置
303 フィードバック判定処理装置
312 バイブレータ制御装置
313 バイブレータ
314 センサ情報取得装置
315 加速度センサ
316 ジャイロセンサ
401 準同期CDMAモジュール
402 ゲーム演算処理装置
403 画像処理装置
404 液晶ディスプレイ
405 キー入力情報取得装置
501,511 準同期CDMAモジュール
502 音声分離処理装置
512 D/A変換器
513 スピーカ部
601,611 準同期CDMAモジュール
602 音声抽出演算処理装置
612 A/D変換器
613 集音マイク
701,711 準同期CDMAモジュール
702 バランス制御用演算装置
712 アクチュエータ制御装置
713 アクチュエータ
714 センサ群
715 センサ情報取得装置

Claims (7)

  1. 拡散符号により拡散された同期信号を送信する少なくとも1つの同期制御局と、当該同期制御局から送信された同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する複数の無線通信局とを備える符号分割多元接続方式の無線通信システムにて、前記無線通信局のそれぞれが前記同期信号を捕捉する同期捕捉方法であって、
    前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、前記同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出するステップと、
    前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出するステップと、
    算出した前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出するステップと、
    前記第1の相関値と前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出するステップと
    を有する、同期捕捉方法。
  2. 前記拡散符号としてZCZ符号が用いられる、
    請求項1に記載の同期捕捉方法。
  3. 拡散符号により拡散された同期信号を送信する同期制御局から送信された当該同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する符号分割多元接続方式の無線通信局に設けられる同期捕捉回路であって、
    前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出する第1算出手段と、
    前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段によって算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出する第3算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された第1の相関値と前記第3算出手段により算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出する同期信号検出手段と
    を具備する、同期捕捉回路。
  4. 前記第1算出手段及び前記第2算出手段が、マッチドフィルタバンクで構成されている、
    請求項3に記載の同期捕捉回路。
  5. 前記拡散符号としてZCZ符号が用いられる、
    請求項3又は4に記載の同期捕捉回路。
  6. 拡散符号により拡散された同期信号を送信する少なくとも1つの同期制御局と、当該同期制御局から送信された同期信号を検出した場合に、拡散符号により拡散されたデータ信号の送受信を実行する複数の無線通信局とを備える符号分割多元接続方式の無線通信システムであって、
    前記無線通信局が、
    前記同期制御局及び他の無線通信局から受信した無線信号と、同期信号に用いられる拡散符号の系列との相関値である第1の相関値を算出する第1算出手段と、
    前記受信した無線信号と各データ信号に用いられる拡散符号の系列のそれぞれとの相関値である複数の第2の相関値を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段によって算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和を算出する第3算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された第1の相関値と前記第3算出手段により算出された前記複数の第2の相関値の絶対値の和とに基づいて、同期信号を検出する同期信号検出手段と
    を具備する、無線通信システム。
  7. 前記拡散符号としてZCZ符号が用いられる、
    請求項6に記載の無線通信システム。
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