JP6017101B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

回転電機は、固定子と、回転子とを備え、固定子は、固定子鉄心と、電機子巻線とを有し、回転子は、回転子鉄心と、複数の永久磁石とを有し、回転子鉄心は、固定子との間に磁気的空隙部を形成する共に、シャフトの周囲に配設されており、複数の永久磁石は、回転子鉄心の端面より回転軸方向に突出しており、複数の永久磁石における、回転子鉄心の端面より突出した部分に設けられた複数の磁石保持部をさらに備え、複数の磁石保持部の間には空間が設けられている。

Description

この発明は、回転電機の回転駆動により誘起される送風能力を有した回転電機に関するものである。
特許文献1の回転電機は、回転子鉄心の軸方向の端面より回転軸方向に突出した永久磁石を備えている。特許文献2の回転電機においては、回転子鉄心の端部に、ファン翼を設置し、冷却性能の向上を図っている。
特開2013−21844(請求項1、図7) 特開平9−233767(請求項1、図1)
回転電機にあっては、発熱による温度上昇で、回転子鉄心内の永久磁石が減磁し、トルクが低下するという問題点があった。また、固定子に設置した電機子巻線が通電により昇温する、という問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、回転子、固定子の冷却性能を向上させた回転電機を得ることを目的としている。
上述した目的を達成するため、本発明は、固定子と、回転子とを備え、前記固定子は、固定子鉄心と、電機子巻線とを有し、前記回転子は、回転子鉄心と、複数の永久磁石とを有し、前記回転子鉄心は、前記固定子との間に磁気的空隙部を形成する共に、シャフトの周囲に配設されている、回転電機であって、前記複数の永久磁石は、前記回転子鉄心の端面より回転軸方向に突出しており、前記複数の永久磁石における、前記回転子鉄心の端面より突出した部分に設けられた複数の磁石保持部をさらに備え、複数の磁石保持部の間には空間が設けられており、前記空間は、前記回転子の外周側が開かれている。
本発明によれば、回転子、固定子の冷却性能を向上させることができる。
実施の形態1において、回転電機全体を示す断面図である。 実施の形態1による回転電機を示す断面図である。 実施の形態1における気流の流れを示す断面図である。 実施の形態1において、図2と異なる磁石保持部材の配置を示す断面図である。 実施の形態1において、図2と異なる磁石保持部材の配置を示す断面図である。 実施の形態1において、図2と異なる磁石保持部材の配置を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による回転電機を示す断面図である。 端板に開口部を設置しない場合の回転電機を示す断面図である。 実施の形態3における回転電機の断面図と気流の流れである。 開放形の回転電機の気流を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による回転電機を示す断面図である。 本発明の実施の形態3において、図11と別の形状のファンを用いた回転電機を示す断面図である。 磁石保持部によって永久磁石が覆われている状態を示す図である。 磁石保持部によって永久磁石が部分的に覆われている状態を示す図である。 本発明の実施の形態4による回転電機を示す断面図である。 本発明の実施の形態5による回転電機を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
本実施の形態では、回転電機として、自動車のハンドル操作をアシストする電動パワーステアリング装置を例に用いて説明を行う。図1は実施の形態1において、回転電機全体を示す断面図である。モータ30と制御装置31とが連結されて一体となった構造となっている。
車速などの自動車の諸情報がコネクタ45b、コネクタ45cを介して制御装置31に伝達される。制御装置31は必要なアシストトルクを演算し、モータ30を適切なトルクで駆動させるために必要な電流を供給する。モータ30は、シャフト3の一方の先端部に圧入したプーリー51を回転させることで、プーリー51を介して、ハンドルにアシストトルクを与える。
制御装置31には、回路基板47、制御基板46が搭載されている。回路基板47には、コネクタ45aから入出力される電流を平滑にするコンデンサ44、ノイズ低減用コイル42,43が搭載されている。
制御基板46には、必要なアシストトルクを算出する演算素子54、モータの回転数をモニタする回転センサ41が搭載されている。回転センサ41は前記シャフト3の他方の先端部に取り付けられたセンサ用永久磁石40の磁束の変化で、モータの回転数をモニタする。
制御基板46で必要なアシストトルクを演算子し、パワー素子48を駆動させることで、必要な電流波形を生じさせる。配線52を通じて、パワー素子48はモータ30と接続されている。パワー素子48で発生した熱はヒートシンク49に伝わり、ヒートシンクと外気が接触する領域から外気に放熱される。また、ヒートシンク49は、モータ側の筐体8aと制御装置側の筐体8bに接続されており、ヒートシンク49と筐体8a、8bとの間の温度差に応じた熱の移動が生じる。筐体8a、8bと外気とが接触する領域からも、熱は外気に放熱される。
モータ30は、固定子と回転子で構成される。固定子は、電磁鋼板を積層して構成される固定子鉄心1と、絶縁材を介して固定子鉄心1に巻かれた電機子巻線2とを含んでおり、筐体8aに固定されている。電機子巻線2は配線52を介して、制御装置31と接続されている。
回転子は、回転子鉄心4と、回転子鉄心の中に埋め込まれた永久磁石6とを含んでいる。回転子鉄心4の内部には、シャフト3が圧入される。シャフト3はベアリング50a、50bを介してハウジング53、シャフト保持板55に固定され、回転が可能となる。
モータ30内の電機子巻線2、固定子鉄心1、制御装置31内のパワー素子48、回路基板47または制御基板46上の部品、コンデンサ44、ノイズ低減用コイル等、搭載されている様々な部品が回転電機を駆動させる電流により、発熱する。本実施の形態は筐体内部と外気の空気を交換しない密閉型の回転電機であるため、内部で発生した熱は、伝導、輻射、対流等で様々な経路を通じて、外気と接触する筐体8a、ヒートシンク49、筐体8b,シャフト3等、外気と接触する部材に伝わり、外気に放熱される。
回転子内の永久磁石6、固定子鉄心1も、若干の熱を生じる。また、固定子鉄心1の熱が輻射、対流、伝導で回転子鉄心4に伝わる。従って、永久磁石6の温度が上昇する。温度上昇により、永久磁石6の磁束が減少して、トルクの低下を引き起こす。回転子の熱は、主にシャフト3から、ベアリング50a、50bを経由して筐体8a、8b、ヒートシンク49に伝わり、外気に放熱される。あるいはシャフト3と外気が接触する領域から、放熱される。あるいは、シャフト3の外気と接触する領域から筐体8a、8bおよびヒートシンク49に熱が伝わり、外気に放熱される。回転子は、固定子の様に、直接外気と熱交換する筐体に接続されていないため、固定子と比較して少ない発熱量でも、大きな温度上昇を引き起こす。
次に本発明の実施の形態1の内容の詳細を記載する。図2は本発明の実施の形態1による回転電機を示す断面図であり、図1のモータ30の一部の拡大図でもある。なお、図2の右側の図は、図2の左側の図におけるII−II線に沿ってみた図である。
回転子鉄心4は、固定子の回転軸方向の端面28よりも、回転軸16の方向に突出した端面23を有している。回転子の永久磁石6は、その一部が、回転子鉄心4の端面23よりも、更に突出した構造となっている。永久磁石6で発生した磁束の一部は回転子端部の空気の領域を経由して、永久磁石6に戻る。この磁束は回転電機のトルクに寄与せず、漏れ磁束となる。永久磁石6を突出させることで、漏れ磁束を抑制することができ、回転電機のトルクを向上する構造となっている。
上述の構造において、本実施の形態では、複数の永久磁石における、回転子鉄心の端面より突出した部分には、複数の磁石保持部が設けられている。複数の永久磁石はそれぞれ、径方向に延びており、それにより、複数の永久磁石は、回転子径方向長さが回転子周方向長さに比べて長い形状となっている。また、複数の磁石保持部もそれぞれ、径方向に延びており、それにより、複数の磁石保持部も回転子径方向長さが回転子周方向長さに比べて長い形状となっている。なお、本実施の形態では、複数の磁石保持部はそれぞれ、一つの磁石保持部材の一部であり、シャフトの外周に位置する環状部分から径方向に延びている部分である。突出した永久磁石6の端部の割れ欠けを防止し、磁石のコアへの固定強度を向上させる磁石保持部9のそれぞれの周方向の間に空間(流体流通空間)10を配設している。隣接する2つの磁石保持部9間は回転子鉄心の外周側で離れている。すなわち、空間10は回転子鉄心の外周側が開かれた構造である。この構造により、磁石保持部9間の空間10を回転子鉄心の端面23に沿って回転軸16側から回転子鉄心の外周側に向けて流れた流体は回転子鉄心の端面23よりも外に流出可能となっている。流体が空気の場合、空間10は回転中心から外周に向かって流れる流体の風路となり、風路を流れた風は外周よりも外に放出される。複数の永久磁石が回転子径方向に細く延びた形状となっているため、回転子周方向に隣接する永久磁石間には広い隙間があり、風の放出が良好である。また、磁石保持部材は、シャフト3に圧入されて固定されている。
このような構成にすることで、磁石保持部9はシャフト3が回転することにより、ファン翼として機能する。その結果、一対の磁石保持部9の間と回転子鉄心4の端面23とで囲まれた領域に、気流20aを発生させることができる。その結果、永久磁石6の冷却性能を向上させ、昇温による減磁が緩和される。また、翼として機能する磁石保持部9の内部に回転子鉄心の端面より突出した永久磁石6が埋め込まれている。図13に示されるように、磁石保持部9は永久磁石6を覆っている。永久磁石6の表面から、磁石保持部9の厚みを介して、直接気流20aに放熱する構造となっており、磁石保持部9の厚みを薄くすることで、効率的に気流20aに放熱することができる。磁石保持部9は永久磁石6にほぼ密着した状態となっている。従って、磁石保持部9は、永久磁石6の放熱フィンとしても機能する。磁石保持部9の表面に気流20aが流れることで、より一層の冷却効果が得られる。また、生じた気流は、電機子巻線2に衝突することで、電機子巻線の冷却性能を向上させることが可能となる。また、図14では、磁石保持部9は、複数の永久磁石6の少なくとも一部を覆っている。このような形状でも、当然のことながら、冷却効果が得られる。なお、図13および図14は、ともに、図2のII−IIに沿う断面図である。すなわち、図13および図14は、磁石保持部9の一つを回転軸16に対して垂直に切断した面を、回転軸16が延びる方向に沿って見た図である。これにより、磁石保持部9が、永久磁石6の周りをどのように囲んでいるかが示されている。
永久磁石6を挿入するため、磁石保持部9aと永久磁石6の間には隙間がある。磁石保持部9aと永久磁石6を接着剤等で接合した場合、空気層である隙間が樹脂で埋められるため、接触熱抵抗は下がり、温度が下がるので、好ましい。なお、磁石保持部9aと永久磁石6の熱膨張率の差により、隙間の体積は変化する。本実施例では、柔らかい接着材を使用し、接着剤の塗布しない箇所を部分的に配設している。熱膨張率の差により隙間の体積が変化した場合でも、接着剤の塗布しない箇所に、柔らかい接着剤が回り込むため、永久磁石に加わる応力を低減できる。
なお、本実施の形態では永久磁石は鉄心内部に埋め込まれており、周方向よりも径方向に長い磁石としている。このような形状の永久磁石6にすることで、永久磁石の周囲に配置する磁石保持部9をファンの翼形状にすることを容易にしている。しかしながら、他の形状(例えば図15の斜め方向に長い永久磁石形状)でも、磁石保持部9の間に空間10を設置することで、ファンとしての機能は得られる。
図3に本実施の形態を回転電機に適用した場合の気流20aの流れを記載する。図3では、空間10を設けた磁石保持部9(9a,9b)を回転子鉄心4の両端部に設置している。以下、磁石保持部9a側で、気流を説明する。磁石保持部9aは遠心ファンとして機能し、冷却風である気流20aを発生させる。冷却風である気流20aは、電機子巻線2に衝突して電機子巻線2を冷却した後、ハウジング53と磁石保持部9aの間を流れて、磁石保持部9aの気流20aの流入部に戻る。
このように、気流は回転子鉄心4の端面23とハウジング53で囲まれた空間を循環している。気流20aが回転子鉄心4、磁石保持部9a、永久磁石6、電機子巻線2の近傍を流れる際に熱を奪う。奪われた熱はハウジング53、筐体8aから外気に放出される。その結果、磁石保持部9aと電機子2が、冷却される。磁石保持部9b側の気流も同様に、シャフト保持板55と回転子鉄心4の端部で囲まれた空間内を循環している。
永久磁石6を突出させることで、漏れ磁束を抑制しており、抑制効果を阻害しないため、磁石保持部9aの材料には非磁性体を使用する。熱伝導率の良い金属、例えばAl、SUSを使用すると、回転子鉄心4や永久磁石6の熱が磁石保持部9aに伝わり、フィン効果により放熱を促進させるため、冷却性能向上が向上する。しかしながら、樹脂の場合でも、樹脂の厚みが薄い場合、熱抵抗が小さくなり、磁石保持部9aの表面から放熱させることが可能である。
なお、本実施の形態1の変形例について図4、図5および図6を用いて説明する。図4、図5、図6は、図2と異なる磁石保持部9の配置を示す断面図である。図4では、磁石保持部9を電機子巻線2の端面22より突出させない構成にしている。一般に、電機子巻線2の端面と、回転子鉄心4の端面23の間の空間領域は使用されていない。図4の構成では、前記の領域に磁石保持部9を設置し、ファンとしての機能を付与することで、軸長の増加を抑制している。
図5、図6では、永久磁石6の端面24を内気に露出させている。図5は磁石保持部9の端面25と永久磁石6の端面24を概略一致させた構成にしており、図6は永久磁石6の端面24が磁石保持部9の端面25より内側にする構成としている。図5、図6共に、内気に磁石端面を露出させているため、気流が磁石に直接触れ、冷却性能が向上する。
以上のように構成されて本実施の形態1によれば、磁石保持部がファン翼として機能する。その結果、冷却風が流れるため、永久磁石を冷やすことができ、昇温による減磁が緩和される。磁石保持部は永久磁石の放熱フィンとしても機能するため、冷却性能が向上する。冷却風は、電機子巻線の端部に衝突し、電機子巻線を冷やすことができる。磁石保持部は磁石端部の割れ欠けを防止し、磁石のコアへの固定強度を向上させる。また、複数の磁石保持部はそれぞれ、一つの磁石保持部材の一部であり、磁石保持部材は、シャフトに圧入されているので、磁石保持部材をシャフトに固定することで、磁石を支えることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図7は、本発明の実施の形態2による回転電機を示す断面図である。図7の左側の図は、図7の中央の図の符号7aの面の位置から見た図である。また、図7の中央の図は、図7の左側の図の符号7bで示すラインの周方向の位置に関するものである。なお、本実施の形態2は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
本実施の形態では、図7に示す様に複数の磁石保持部109が、シャフト3に固定された端板107に固定されている。
このような構成にすることで、磁石保持部109をファン翼として機能させることができる。端板107は図7の右側の図に示す様に、開口部60が設けられている。従って、気流20bは図3と同様の流れとなり、回転子鉄心4の端面23とハウジング53で囲まれた空間を循環する。なお、本実施の形態の端板の開口部60の形状は回転子開口部11と概略同形状にしているが、回転時の強度が保たれるのであれば、形状に特に制約はない。
図8は図7で端板107に開口部60を設置しない場合の回転電機を示す断面図である。端板107に開口部60が設置されている場合、端面23とハウジング53で囲まれた空間を循環する風路の圧力損失は、回転子開口部11を流れる流体の圧力損失より小さいため、回転子開口部11にはほとんど流体が流れない。しかしながら、端板207に開口部60を設置ない場合、回転子開口部11に流体を流し、回転子鉄心4の中心部を冷却することが可能になり、回転子中心部の磁石の冷却が可能になる。
図9に回転電機の断面図と気流の流れを示す。回転子鉄心4の一方の端面側の磁石保持部材に取り付けた端板207は図8の様に開口部60を設置していない。回転子鉄心4の他方の端面側の磁石保持部材に取り付けた端板107は図7の様に開口部60を設置している。
端板207には開口部60を設置していないため、ファン翼(磁石保持部9a)は、回転子開口部11、電機子巻線間の空間26もしくは固定子鉄心1と回転子鉄心4間の間隙27、を循環する気流20cを発生させる。
なお、図9では、開口部60を設置した端板107を取り付けたファン翼(磁石保持部9b)を設置しており、シャフト保持板55と磁石保持部間で循環する気流20dを発生させている。
このような構成にすることで、永久磁石6、電機子巻線2に加えて、固定子鉄心1、回転子鉄心4の中心部も冷却することができる。なお、端板207は回転しているため、端板207とハウジング53の間で、回転する気流20eを発生させ、端板207からハウジング53への熱の伝達を促進させる。
なお、端板107に接続した磁石保持部の間に空間10を設置せず、通常の磁石保持部で、永久磁石6を固定した場合でも、磁石保持部9aのファン機能により、気流20cは生じる。従って、冷却性能向上に有効である。
また、図10は外気から流体を流入させる開放形回転電機の気流を示す。図9とは、筐体8aに開口部56(流入部)、開口部57(流出部)を設置している点が異なる。開口部56,57には、ゴミを除去するフィルタを設置している。開口部を設置することで、圧力損失の大きい電機子巻線間の空間26及び固定子鉄心1と回転子鉄心4間の間隙27にはほとんど流体は流れず、流入部56から流入した流体は回転子開口部11を流れ、回転子鉄心4の内部の熱を奪い、流出部57から流出する。このように、本発明は密閉形の回転電機、開放形の回転電機いずれの場合にも適用が可能である。
以上のように構成された本実施の形態2によっても、上述した実施の形態1と同様の作用効果が得られる。また、本実施の形態2では、複数の磁石保持部を端板に固定することで、磁石を支えることができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図11は、本発明の実施の形態3による回転電機を示す断面図であり、図2と同態様の図である。なお、本実施の形態3は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1または2と同様であるものとする。
複数の磁石保持部109の間に設けられた空間10に、シャフト3に圧入されたファン翼305が設けられている。
本構成の様に、磁石保持部109の間(周方向位置でいう間)に空間10を設置しているため、ファン翼305を設置することができる。その結果、ファン翼設置による風量増加、翼面積増大による放熱面積増加が得られ、冷却性能が向上する。また、本実施の形態では、ファン翼長を、磁石保持部より長くしている。その結果、冷却風の駆動力を増え、風量は増加する。
なお、ファン翼305の先端部は回転子外周部まで延ばすことで、流体の駆動力を増やしているが、必ずしも回転子外周部まで延ばす必要はない。図12では、磁石保持部109より内側にファン翼を設置している。すなわち、ファン翼405の先端部は、磁石保持部109より、径方向中心側で終端している。このような構成でも、磁石保持部109間に空間10が設置されているため、磁石保持部109のファン機能で発生する気流に加えて、ファン翼305で発生した気流を、磁石保持部109間の空間10に流すことができる。その結果、風量増加及び放熱面積増加が得られ、冷却性能向上が得られる。
なお、図11の実施の形態では、端板107をファン翼に取り付けている。しかしながら、ファン翼305は端板207が無くてもシャフト3に圧入することで固定できる。
図11(回転中心を垂線とする面)においてみて、ファン翼305は回転子鉄心4の支持部17を回転軸方向に延長した領域上に設置しているため、回転子開口部11を通ってファン翼305に流れる流体の流れを乱さない。従って、圧力損失の増加を抑制している。また、本実施の形態では、ファン翼を回転子鉄心4の端面23に密着させており、回転子鉄心4からの放熱を促進させている。また、ファン翼(遠心ファン)の構成材料は非磁性体でも鉄等の磁性体で樹脂でもよい。金属の場合、フィン効果による放熱量向上が得られる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図15は、本発明の実施の形態4による回転電機を示す断面図である。なお、本実施の形態4は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1〜3の何れかと同様であるものとする。
本実施の形態4の回転電機では、一極につき、複数の永久磁石606が割り当てられている。そして、磁石保持部609は複数の永久磁石606を保持している。図示例では、一極につき、V字状の配列された2つの永久磁石606が割り当てられている。当該V字は、V字の屈曲が径方向内側を指向する向きとなっている。一つの磁石保持部609は、一極の、V字状の配列された2つの永久磁石606を保持している。
永久磁石606の配置は常に等ピッチになるわけでなく、電気設計で決定される。図15に示す様に、狭ピッチの永久磁石部をまとめて磁石保持部9で保持することで、構造を容易にすると共に、隙間の間隔を適正化して、ファンで発生した気流を空間10に流すことができる。
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図16は、本発明の実施の形態5による回転電機を示す断面図である。なお、本実施の形態5は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1〜4の何れかと同様であるものとする。
本実施の形態5では、ファン翼となる磁石保持部709が曲面を有している。図示例では、磁石保持部709は、径方向外側ほど回転子の回転方向RDの後方に位置するように湾曲している。磁石保持部709を回転速度や翼枚数に応じた曲面形状にすることで、所望の静圧・風量・効率に適したファン翼にすることができる。回転軸に近い内周側から、外周側に掛けて、曲面形状にすることで、回転状況に適した翼形状にすることができる。両方向に回転する回転電機の場合、対称形が好ましいため、図15に示す様に中心から回転子外周に対して、直線的な翼形状を有する翼を使用する場合が多い。しかしながら、図16に符号RDで示すように一方向のみに回転する場合、本実施の形態のように曲面を持たせる形状が有効である。
なお、本実施の形態でも、回転子開口部11の壁面12を回転軸方向に延ばした面とファン翼面とを概略一致させている。回転子開口部11をファン翼と同様の曲面形状することで、回転子開口部から流出する際の流れの乱れがなくなり、送風能力が増える。
また図16では、磁石保持部709の外周部に凹凸形状62を設けている。図示例では、一極につき、V字状の配列された2つの永久磁石606が割り当てられている。当該V字は、V字の屈曲が径方向内側を指向する向きとなっている。そして、複数の磁石保持部709の径方向外側の外周部には、当該V字に合わせて凹部が設けられており、一部の磁石保持部709の径方向内側の外周部には、当該V字に合わせて凹部が設けられている。
このような構成は、磁石保持部709(狭ピッチの永久磁石部をまとめて保持している磁石保持部709)の外周に小さな遠心ファンを設けたことに等しい。1つのファン翼の外周側の形状の凹凸により、回転することで、流体に旋回成分を生み出す。従って、周辺の空気を循環させ、冷却性能を向上させる。なお、本実施の形態も含め、図15および図16では、翼の幅は中心部から外周に向かうにつれて、厚くしているが、図15および図16の構成は、幅を一定にするように改変することもできる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
1 固定子鉄心、2 電機子巻線、3 シャフト、4 回転子鉄心、6、606 永久磁石、9、109、609、709 磁石保持部、10 磁石保持部間の空間、305、405 ファン翼、107、207 端板。

Claims (13)

  1. 固定子と、
    回転子とを備え、
    前記固定子は、固定子鉄心と、電機子巻線とを有し、
    前記回転子は、回転子鉄心と、複数の永久磁石とを有し、
    前記回転子鉄心は、前記固定子との間に磁気的空隙部を形成する共に、シャフトの周囲に配設されている、回転電機であって、
    前記複数の永久磁石は、前記回転子鉄心の端面より回転軸方向に突出しており、
    前記回転子鉄心の端面に、前記複数の永久磁石における、前記回転子鉄心の端面より突出した部分を保持する磁石保持部材をさらに備え、
    該磁石保持部材は前記回転子の径方向にのびた複数の部分を有し、
    前記径方向にのびた複数の部分に前記複数の永久磁石における、前記回転子鉄心の端面より突出した部分の少なくとも一部を覆う複数の磁石保持部を備え、
    前記複数の磁石保持部は前記回転子の径方向の長さが前記回転子の周方向の長さに比べて長い形状であり、
    複数の磁石保持部の間には、前記シャフトが回転することで前記磁石保持部が発生する気流が流れる空間が設けられ、隣接する2つの前記磁石保持部の間は前記回転子の外周側で離れて、前記空間は、前記回転子の外周側が開かれている、
    回転電機。
  2. 記複数の磁石保持部はそれぞれ、一つの磁石保持部材の一部であり、
    前記磁石保持部材は前記シャフトの外周に環状部分を有しており、
    前記複数の磁石保持部は前記環状部分から径方向にのびている、
    請求項1の回転電機。
  3. 前記複数の磁石保持部はそれぞれ、一つの磁石保持部材の一部であり、
    前記磁石保持部材は、前記シャフトに圧入されている、
    請求項1または2の回転電機。
  4. 前記複数の磁石保持部はそれぞれ、前記シャフトに固定された端板に固定されている、
    請求項1の回転電機。
  5. 前記複数の磁石保持部の間に設けられた空間に、ファン翼が設けられている、
    請求項1〜4の何れか一項の回転電機。
  6. 固定子と、
    回転子とを備え、
    前記固定子は、固定子鉄心と、電機子巻線とを有し、
    前記回転子は、回転子鉄心と、複数の永久磁石とを有し、
    前記回転子鉄心は、前記固定子との間に磁気的空隙部を形成する共に、シャフトの周囲に配設されている、回転電機であって、
    前記複数の永久磁石は、前記回転子鉄心の端面より回転軸方向に突出しており、
    前記複数の永久磁石における、前記回転子鉄心の端面より突出した部分に設けられた複数の磁石保持部をさらに備え、
    複数の磁石保持部の間には、空間が設けられており、前記空間は、前記回転子の外周側が開かれており、
    前記複数の磁石保持部はそれぞれ、前記シャフトに固定された端板に固定されている、
    回転電機。
  7. 固定子と、
    回転子とを備え、
    前記固定子は、固定子鉄心と、電機子巻線とを有し、
    前記回転子は、回転子鉄心と、複数の永久磁石とを有し、
    前記回転子鉄心は、前記固定子との間に磁気的空隙部を形成する共に、シャフトの周囲に配設されている、回転電機であって、
    前記複数の永久磁石は、前記回転子鉄心の端面より回転軸方向に突出しており、
    前記複数の永久磁石における、前記回転子鉄心の端面より突出した部分に設けられた複数の磁石保持部をさらに備え、
    複数の磁石保持部の間には、空間が設けられており、前記空間は、前記回転子の外周側が開かれており、
    前記複数の磁石保持部の間に設けられた空間に、ファン翼が設けられている、
    回転電機。
  8. 前記複数の磁石保持部は、前記複数の永久磁石の少なくとも一部を覆っている、
    請求項4または5の回転電機。
  9. 前記複数の永久磁石は、回転子径方向長さが回転子周方向長さに比べて長い、
    請求項1〜8の何れか一項の回転電機。
  10. 前記磁石保持部が複数の永久磁石を保持している、
    請求項1〜9の何れか一項の回転電機。
  11. 前記磁石保持部は曲面を有している、
    請求項1〜10の何れか一項の回転電機。
  12. 前記磁石保持部の外周部には凹凸形状が設けられている、
    請求項1〜11の何れか一項の回転電機。
  13. 前記磁石保持部と前記永久磁石とが接着剤で接合されている請求項1〜12の何れか一項の回転電機。
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