JP6015657B2 - 関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラム - Google Patents

関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数のユーザが関心を抱いている地点を抽出する、関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
昨今、様々なセンサを用いて、現実世界におけるユーザの行動から、多くの人が関心を抱いている対象を抽出する試みに注目が集まっている。このため、例えば、人が注視している物体又は場所を特定することで、人が関心を抱いている対象を抽出する手法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
具体的には、特許文献1は、利用者が関心を抱いている対象を抽出する装置を開示している。特許文献1に開示された装置は、まず、レーザレンジファインダ又はカメラを用いて利用者の位置と視線とを推定し、更に、推定した視線から、利用者が注視している地点を特定する。その後、特許文献1に開示された装置は、特定した地点と、予め用意した地図情報とを照らし合わせて、利用者が関心を抱いている対象を抽出する。
また、特許文献2は、利用者の位置情報と方位情報とを用いて、利用者が求める施設を検索する装置を開示している。特許文献2に開示された装置は、まず、利用者の位置情報と方位情報とを用いて、利用者が向いている方角を決定し、決定した方角にあるエリアを特定する。つぎに、特許文献2に開示された装置は、特定されたエリアを対象にして、施設を検索し、そして、施設を表示した後、利用者に、自身が関心を抱いている施設を選択させ、選択された施設に関する詳細情報を表示する。
特開2005−006897号公報 特表2007−525042号公報
ところで、特許文献1に開示された装置によれば、利用者が関心を抱いている施設が自動的に抽出されるので、利用者にとって非常に便利である。しかしながら、特許文献1に開示された装置においては、利用者が注視している地点の特定に、特別な装置が必要となるため、装置全体のコストが大きく上昇するという問題が発生する。以下、この問題について具体的に説明する。
まず、利用者の視線から利用者が注視している地点を特定するためには、利用者の位置を特定する位置情報と、利用者の視線の方位を特定する方位情報とが必要になる。そして、利用者の位置情報と方位情報とは、例えば、GPS、電子コンパスなどを用いて、比較的安価かつ容易に取得できる。
一方、この位置情報と方位情報との2つの情報だけでは、利用者の視線を特定することしかできず、その利用者が、視線上のどの地点を注視しているのかを特定することは不可能である。従って、利用者が注視している地点を特定するためには、位置情報と方位情報とに加えて、利用者から自身が注視している地点までの距離を特定する距離情報が必要となる。
このため、上述の特許文献1に開示された装置では、レーザレンジファインダ等の特別な装置を用いて、距離情報の取得が行なわれているが、この結果、装置全体のコストが大きく上昇してしまう。
これに対して、特許文献2に開示された装置では、特別な装置は必要とされていないが、距離情報が取得できないので、特定されるエリアは非常に広範囲のエリアとなる。このため、特許文献2に開示された装置においては、利用者に、施設の選択の際、手間及び負担がかかるという問題が発生する。
また、その他の距離情報の取得方法としては、利用者に、自身が関心を抱いている物体及び場所を、位置の異なる2地点から注視させ、各地点で得られた位置情報と方位情報との組データから、両眼視差の原理を用いて、注視対象までの距離を推定する方法が知られている。しかし、この方法を採用する場合は、特許文献2の場合と同様に、利用者に手間及び負担がかかってしまう。
更に、距離情報の取得方法として、利用者の眼球運動を追跡する装置と、利用者の視野角画像を取得するカメラとを用い、そして、これらから得られたデータを画像処理することによって、注視対象までの距離を推定する方法も知られている。しかし、この方法を採用する場合は、特許文献1の場合と同様に、装置のコストは上昇してしまう。
また、上述した特許文献1及び特許文献2に開示された装置は、いずれも、装置の利用者個人が関心を頂いている対象を抽出することを目的としており、多数の人が関心を抱いているものを抽出する場合には、不向きである。
[発明の目的]
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、安価で、且つ、利用者に手間及び負担をかけることなく、多くの人が関心を抱いている地点を抽出し得る、関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における関心地点抽出装置は、複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するための装置であって、
前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、通過区画特定部と、
特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、関心度算出部と、
特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、関心地点抽出部と、
を備えている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における関心地点抽出方法は、複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するための方法であって、
(a)前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
(b)特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、ステップと、
(c)特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
(b)特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、ステップと、
(c)特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、安価で、且つ、ユーザに手間及び負担をかけることなく、多くのユーザが関心を抱いている地点を抽出することができる。
図1は、本発明の実施形態1における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す視線情報記憶部に記憶されている視線情報の一例を示す図である。 図3は、図1に示すグリッド情報記憶部に記憶されている各グリッドとグリッドIDとの対応関係の一例を示す図である。 図4は、図1に示す関心度算出部による関心度の算出処理の一例を説明する図である。 図5は、図1に示す関心地点提示部による関心地点の提示の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。 図7は、本発明の実施例1で取得された視線の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施例1における関心度の算出結果を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態2における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態2における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。 図11は、本発明の実施の形態3における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。 図12は、任意の複数の視線が同じ領域上に存在している場合を説明する図である。 図13は、図11に示す通過視線情報記憶部に格納されている視線情報及びグリッドID情報の一例を示す図である。 図14は、図13に示した視線情報から計算された得点の例を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態3における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。 図16は、本発明の実施例3において各ユーザが実際に注視している地点の一例を示す図である。 図17は、本発明の実施例3で取得された視線の一例を示す図である。 図18は、本実施例3において、通過視線情報記憶部に記憶されている視線情報及びグリッドID情報の一例を示す図である。 図19は、実施例3における関心度の算出処理の一例を示す図である。 図20は、実施例3における関心度の算出処理の他の例を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態1〜3における関心地点抽出装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における、関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラムについて、図1〜図6を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態1における関心地点抽出装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す本実施の形態1における関心地点抽出装置10は、関心地点の抽出を求める利用者22からの指示に応じて、複数のユーザ20からの関心を集めている地点を抽出するための、装置である。
図1に示すように、本実施の形態1では、関心地点抽出装置10は、各ユーザが有する端末装置21とネットワーク30を介して接続されている。具体的には、端末装置21としては、携帯電話、スマートフォン、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ等が挙げられる。また、ネットワーク30としては、携帯電話の通信網、無線LAN通信網等が挙げられる。
また、図1に示すように、関心地点抽出装置10は、主に、通過区画特定部4と、関心度算出部5と、関心地点抽出部6とを備えている。このうち、通過区画特定部4は、各ユーザ20が有する端末装置21から、ユーザ20毎に取得された、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを利用する。
そして、通過区画特定部4は、特定の領域の地図情報と、この特定の領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、ユーザ毎に、位置情報と方位情報とによって規定される仮想線を、特定の領域の地図上に描画する。また、通過区画特定部4は、描画の際、仮想線が通過する区画を特定する。
なお、仮想線は、後述の図4に示すように、位置情報によって特定される位置を始点として、方位情報で特定される方位に向けて、矢印で描画されており、ユーザの視線を表している。よって、以降の説明では、仮想線は「視線」と表記する。
関心度算出部5は、通過区画特定部4によって特定された区画毎に、当該区画を通過する視線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する。関心地点抽出部6は、特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、複数のユーザ20からの関心を集めている地点(以下「関心地点」と表記する。)として抽出する。
このように、本実施の形態1では、関心地点抽出装置10は、関心地点の抽出を求める利用者22からの選択操作を必要とすることなく、多くのユーザ20が関心を集めている関心地点を抽出することができるので、関心地点を利用する利用者22に手間及び負担をかけることがない。また、関心地点の抽出は、地図上に各ユーザ20の視線を描画することによって行なわれ、視線の描画は、位置情報と方位情報との二つのみで実行できる。このため、特別な装置によって距離情報を取得する必要がないので、関心地点の抽出を安価に行なうことができる。
ここで、図1に加えて図2〜図5を用いて、本実施の形態1における関心地点抽出装置10の構成を更に具体的に説明する。本実施の形態1では、図1に示すように、関心地点抽出装置10は、通過区画特定部4、関心度算出部5、及び関心地点抽出部6に加えて、視線情報取得部1と、視線情報記憶部2と、グリッド情報記憶部3とを備えている。更に、関心地点抽出装置10には、関心地点の抽出を求める利用者(サービス利用者)22の端末11が接続されている。なお、本実施の形態1において、端末11は、利用者22が操作するコンピュータ端末である。
本実施の形態1において、視線情報取得部1は、各ユーザ20が有する端末装置21から、ユーザ20毎に、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを、取得する。
また、本実施の形態1では、視線情報取得部1は、個々のユーザ20の端末装置21から収集した位置情報及び方位情報を、視線情報記憶部2に入力する。視線情報記憶部2は、図2に示すように、ユーザ毎に、位置情報及び方位情報を格納する。また、視線情報記憶部2は、格納している視線情報を、通過区画特定部4の要求に応じて、それに出力する。
なお、以降においては、ユーザの位置を特定する位置情報と、ユーザの向いている方位を特定する方位情報との両方を含む情報を、「視線情報」とする。視線情報は、本実施の形態1では、ユーザが何らかの物体又は場所を注視しているときにおける、ユーザの位置とユーザの向いている方位とを特定する情報であるのが好ましい。
また、図2に示すように、視線情報は、位置情報と方位情報とに加えて、ユーザ毎の視線情報を識別するためのID(以下「視線情報ID」と表記する。)、ユーザを識別するためのユーザID、位置情報と方位情報との取得時の時刻を示す時刻情報などを含んでいても良い。この場合、視線情報ID、ユーザID及び時刻情報は、位置情報及び方位情報に対応付けられた状態で、視線情報記憶部2に格納される。図2は、図1に示す視線情報記憶部に記憶されている視線情報の一例を示す図である。
また、例えば、ユーザ20の端末装置21が、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した通信端末(携帯電話、又はスマートフォン等)である場合は、視線情報の取得は、各ユーザによる通信端末に対する操作によって実行可能となる。
具体的には、ユーザ20に、その手に通信端末を握らせた状態で、自身が注視している方向に向かわせ、そして、視線情報を送信するための操作を行なわせる。これにより、通信端末のGPSモジュールと電子コンパスとが起動し、位置情報と方位情報とを含む視線情報が取得される。そして、通信端末は、取得した視線情報を、携帯電話の通信網を介して、関心地点抽出装置10に送信する。なお、関心地点抽出装置10は、後述するように、本実施の形態1では、通信網に接続されたサーバコンピュータに実装される。
グリッド情報記憶部3は、特定の領域の地図情報と、この特定の領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とを格納している。また、複数の区画は、地図上の特定の領域が格子状に区切られるように設定されている。以降の説明では、各区画を「グリッド」と表記する。また、グリッド情報記憶部3は、格納している地図情報とグリッド情報とを、通過区画特定部4の要求に応じて、それに出力する。
ここで、グリッド情報について図3を用いて説明する。図3は、図1に示すグリッド情報記憶部に記憶されているグリッド情報の一例を説明するための図である。図3に示すように、特定の領域(地図40)上に複数のグリッド42が設定されている。また、図3に示すように、各グリッド42には、それぞれを区別するためのID(以下「グリッドID」と表記する。)が予め割り振られている。グリッド情報記憶部3は、グリッド毎に、グリッドID、大きさ、及び位置を特定する情報も格納している。
また、本実施の形態1においては、グリッド情報記憶部3が記憶しているグリッドの大きさは、1種類には限定されない。例えば、1辺が100mのグリッド、1辺が500mのグリッド、1辺が1000mのグリッドといった、大きさの異なる複数種類のグリッドが、同じ領域上に設定されていても良い。この場合、グリッド情報は、区切り方が異なる複数種類のグリッドを特定する。
上記の場合、後述する通過区画特定部4は、関心地点抽出装置10の管理者(関心地点抽出サービスの提供者)又はサービスの利用者22からの、抽出の対象となる関心地点の規模に応じた、グリッドの大きさの選択を受け付けるのが好ましい。グリッド情報記憶部3は、選択された大きさのグリッド情報を出力する。
また、図3及び以降の例においては、説明を簡単にするため、長方形のグリッドのみが図示されているが、本実施の形態1において、グリッドの形状は長方形に限定されるものではない。本実施の形態1では、グリッドの形状は、適宜選択でき、長方形以外の形状、例えば、ひし形、六角形などの他の多角形であっても良い。また、グリッドの形状は、市町村などの行政区画に合わせた形状であっても良い。更に、グリッドに関する上記の記述は、以降の他の実施の形態においても同様である。
通過区画特定部4は、本実施の形態では、まず、視線情報記憶部2が格納している視線情報と、グリッド情報記憶部3が格納しているグリッド情報とを取得する。そして、通過区画特定部4は、各ユーザ20の視線の始点として、位置情報によって特定されるユーザの位置を用いる。また、視線の終点は、視線情報だけからは一意に決まらないため、通過区画特定部4は、予め設定された終点の条件に基づいて、終点を設定する。
終点の条件の具体例としては、例えば、視線が通過するグリッドの数が上限数であること、始点からの距離が、一般的に人が見通せる視野の上限と考えられる距離、例えば、5km、10kmなどであること、等が挙げられる。
そして、通過区画特定部4は、図4に示すように、特定の領域の地図40上にユーザ20の視線41を描画した後、視線41が通過したグリッド43を特定し、特定した各グリッド43のグリッドIDを、関心度算出部5に通知する。具体的には、通過区画特定部4は、通知対象となるグリッドIDを特定する情報を、関心度算出部5へ出力する。図4は、図1に示す関心度算出部による関心度の算出処理の一例を説明する図である。
また、関心度算出部5は、通過区画特定部4が特定した全グリッドに一定の得点を加算する。例えば、図4に示すように、関心度算出部5は、描画した視線が通過する全てのグリッド43に、得点を加算する。
そして、通過区画特定部4及び関心度算出部5は、視線情報記憶部2が格納している全ての視線それぞれ毎に、上述した処理を繰り返し実行する。その結果、複数の視線が通過するグリッドには、通過した視線の数だけ得点が加算されていく。従って、より多くの視線が通過したグリッドほど、高い得点を示すようになる。本実施の形態1では、こうして得られた個々のグリッドの得点が、上述した「関心度」として算出されることになる。また、関心度算出部5は、算出した全てのグリッドの関心度を、関心地点抽出部6へ出力する。
関心地点抽出部6は、本実施の形態1では、関心度算出部5による出力の対象となったグリッドのうち、関心度の高いグリッドを抽出し、これを関心地点として抽出する。具体的には、関心地点抽出部6は、例えば、関心度をグリッド同士で比較して、関心度の値が大きい順にグリッドを並べ替え、並べ替えた順に各グリッドを抽出し、これらを関心地点として抽出しても良い。また、関心地点抽出部6は、関心度の値が大きい順に、設定順位までのグリッドを抽出し、設定順位までのグリッドのみを関心地点として抽出することもできる。
また、関心地点抽出部6は、抽出した関心度の値が大きいグリッドを識別するための情報、例えば、グリッドの位置情報、グリッドID情報などを、端末11に出力する。
端末11は、関心地点提示部12を備えている。本実施の形態1において、端末11は、上述したようにコンピュータ端末であり、関心地点提示部12は、プログラムによって構築される。関心地点提示部12は、関心地点抽出部6から出力された情報に基づき、関心度の値が大きいグリッド、即ち、関心地点を、利用者22に提示する。
具体的には、関心地点提示部12は、例えば、図5に示すように、端末装置11に接続されたディスプレイ装置13の画面上に、地図40と関心地点として抽出されたグリッド44とを重ね合わせて表示する。このとき、関心地点提示部12は、関心地点として抽出されたグリッド44を着色し、このグリッドを他のグリッド42と明確に区別することもできる。図5は、図1に示す関心地点提示部による関心地点の提示の一例を示す図である。
その他、関心地点提示部12は、例えば、関心地点として抽出されたグリッドの中心付近の市町村名、ランドマーク名、といった情報を、文字情報として提示することもできる。この場合、端末11は、例えば、外部の地図情報データベース等と通信を行い、市町村名及びランドマーク名といった文字情報を取得する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態1における関心地点抽出装置10の動作について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1を参酌する。また、本実施の形態1では、関心地点抽出装置10を動作させることによって、関心地点抽出方法が実施される。よって、本実施の形態1における関心地点抽出方法の説明は、以下の関心地点抽出装置10の動作説明に代える。
最初に、図6に示すように、関心地点抽出装置10において、視線情報取得部1が、各ユーザ20の端末装置(通信端末)21から、位置情報及び方位情報を取得し、これらを視線情報記憶部2に出力する(ステップA1)。
次に、視線情報記憶部2は、視線情報取得部1が出力してきた位置情報及び方位情報を視線情報として格納する(ステップA2)。このとき、図2に示すように、視線情報記憶部2は、視線情報IDとユーザIDとを、視線情報に付与する。
次に、通過区画特定部4は、視線情報記憶部2が格納している視線情報と、グリッド情報記憶部3が格納しているグリッド情報とを用いて、グリッドが設定された特定の領域の地図上に、ユーザ20の視線を描画し、視線が通過するグリッドを特定する(ステップA3)。
次に、関心度算出部5は、ステップA3で特定した各グリッドに、関心度を算出するための得点を付与して、関心度を算出する(ステップA4)。そして、ステップA4が終了すると、関心度算出部5は、全ての視線についてステップA3及びA4が終了しているかどうかを判定する(ステップA5)。
ステップA5の判定の結果、全ての視線についてステップA3及びA4が終了していない場合は、再度ステップA3が実行される。一方、ステップA5の判定の結果、全ての視線についてステップA3及びA4が終了している場合は、ステップA6が実行される。
次に、ステップA6では、関心地点抽出部6は、関心度算出部5によって算出されたグリッド毎の関心度を比較し、関心度の値が高いグリッドを抽出し、これを関心地点として抽出する。
その後、関心地点抽出部6は、抽出した関心地点を、端末11に出力する(ステップA7)。そして、この結果、関心地点提示部12は、関心地点抽出部6が抽出した関心地点を、ディスプレイ装置13の表示画面に表示させ、サービスの利用者22にこれを提示する。
[プログラム]
また、本実施の形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図6に示すステップA1〜A7を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態1における関心地点抽出装置10と関心地点抽出方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、視線情報取得部1、通過区画特定部4、関心度算出部5、及び関心地点抽出部6として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置が、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3として機能する。
更に、本実施の形態1では、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3は、本実施の形態1におけるプログラムがインストールされるコンピュータとは、別のコンピュータによって実現されていても良い。この場合、本実施の形態1におけるプログラムがインストールされるコンピュータは、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3を実現するコンピュータに、ネットワーク等を介して接続される。
また、携帯電話及びスマートフォンといった通信端末が、プログラムを実行する機能を備えているのであれば、本実施の形態1におけるプログラムは、通信端末にインストールされても良い。この場合は、通信端末のCPUが、通過区画特定部4、関心度算出部5、及び関心地点抽出部6として機能し、通信端末の内部に、関心地点抽出装置10が構築されることになる。また、この態様では、関心地点提示部12も、通信端末の内部に構築されていても良い。
但し、通信端末が関心地点抽出装置1として機能する場合であっても、視線情報取得部1と、視線情報記憶部2とは、通信端末とは別のサーバコンピュータによって構築されるのが好ましい。
また、上述した例では、ユーザ20の端末装置21が、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した通信端末である場合について説明しているが、本実施の形態1では、端末装置21は通信端末に限定されるものではない。端末装置21は、位置情報と方位情報とを、大掛かりな構成を用いることなく、安価に取得でき、そして、ユーザ20に負担となる操作を要求しない装置であれば良い。
更に、上述した例では、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、視線情報記憶部2に格納されている全ての視線情報を用いて、ステップA1〜A7が実行され、関心度の算出が行なわれるが、本実施の形態1は、この態様に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態1では、関心地点抽出装置10は、関心地点の抽出が求められる前に、視線情報記憶部2記憶されている視線情報を用いて、グリッド毎に、予め関心度を算出し、グリッド間での関心度の比較を行なう態様であっても良い。この態様では、関心地点抽出装置10は、予め算出した関心度及び関心度の比較の結果を格納するための、記憶部を備えているのが好ましい。
そして、この態様が採用された場合は、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、関心地点抽出装置10は、記憶部にアクセスして、関心度に関する情報を即座に取得できるので、利用者22は、迅速に、関心地点に関する情報を受け取ることが可能となる。
[実施の形態1による効果]
以上のように、本実施の形態1によれば、多くの人が関心を抱いている関心地点を、安価で、且つ、関心地点の利用者に手間及び負担をかけないで、抽出することができる。その理由は、本実施の形態1では、個々の人が注視している地点を直接特定するのではなく、多くの人の視線が交差する地点を特定し、この地点に基づいて、関心地点を抽出するからである。つまり、本実施の形態1では、個々の人の位置情報と方位情報とだけから得られる視線情報のみが用いられ、特別な装置が用いられないので、安価に関心地点が抽出される。また、利用者に、関心地点を選択させる必要がないため、利用者にかかる手間及び負担は極めて小さくなる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における、関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラムについて、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
[装置構成]
最初に、図9を用いて、本実施の形態2における関心地点抽出装置の構成を説明する。図9は、本発明の実施の形態2における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。
図9に示す本実施の形態2における関心地点抽出装置50は、通過区画特定部51における機能の点で、実施の形態1において図1に示した関心地点抽出装置10と異なっている。また、図9に示すように、本実施の形態2では、利用者22の端末11に、更に、条件設定部14が備えられている。なお、これらの点以外においては、本実施の形態2における関心地点抽出装置50は、実施の形態1における関心地点抽出装置10と同様であるため、説明を省略する。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態1においては、通過区画特定部4は、視線情報記憶部2が記憶する全ての視線に対して、それが通過するグリッドを特定している。これに対して、本実施の形態2では、通過区画特定部51は、設定条件に基づいて、視線が通過するグリッドを特定する。また、設定条件は、利用者22により設定され、端末11の条件設定部14を介して、通過区画特定部51に与えられる。
通過グリッドの特定のための設定条件としては、例えば、視線情報記憶部2に記憶されている視線のうち、ある特定の時間帯に得られた視線情報のみを対象として、通過グリッドを特定するという条件が挙げられる。また、全ての視線のうち、ある特定の範囲内のグリッドを通過する視線のみを対象として、通過グリッドを特定するという条件も挙げられる。
また、通過グリッドの特定のための設定条件は、上述した例に限定されず、その他に、対象となるユーザを限定し、限定されたユーザの視線のみを用いて、通過グリッドを特定するという条件も挙げられる。例えば、通過区画特定部51は、視線情報記憶部2が記憶している視線情報が、図2に示した情報である場合に、関心地点抽出に用いる視線を、特定の条件に合致するユーザIDで絞り込み、絞り込んだ視線のみを用いて通過グリッドを特定することもできる。
また、ユーザIDを絞り込むための特定の条件としては、例えば、ユーザIDに対応付けられたユーザ属性情報を用いた条件が挙げられる。ユーザ属性情報としては、例えばユーザの年代、性別、趣味・嗜好などの、視線情報を提供するユーザ自身に関する情報が挙げられる。この場合、ユーザ属性情報を用いたことにより、例えば、特定の年代又は性別のユーザの選択、特定の趣味及び嗜好のユーザの選択が、行なわれることになる。
また、本実施の形態2において、上述したユーザ属性情報を利用する場合は、関心地点抽出装置50は、ユーザ属性情報を記憶するための記憶部を別に備えているのが好ましい。
更に、本実施の形態2において、通過区画特定部51は、通過グリッドの特定のための設定条件として、2つ以上の設定条件を用いることもできる。例えば、通過区画特定部51は、ある特定の年代のユーザを対象として、特定の時間帯における視線を用いて、通過グリッドを特定しても良い。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態2における関心地点抽出装置50の動作について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態2における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図9を参酌する。また、本実施の形態2では、関心地点抽出装置50を動作させることによって、関心地点抽出方法が実施される。よって、本実施の形態2における関心地点抽出方法の説明は、以下の関心地点抽出装置50の動作説明に代える。
最初に、図10に示すように、関心地点抽出装置50において、視線情報取得部1が、各ユーザ20の端末装置(通信端末)21から、位置情報及び方位情報を取得し、これらを視線情報記憶部2に出力する(ステップB1)。次に、視線情報記憶部2は、視線情報取得部1が出力してきた位置情報及び方位情報を視線情報として格納する(ステップB2)。ステップB1及びB2は、図6に示したステップA1及びA2と同様のステップである。
次に、利用者22が、端末11において、通過グリッドの特定のための設定条件を入力し、これにより、条件設定部14が、入力された設定条件を、通過区画特定部51に与えると、通過区画特定部51は、設定条件を受け付ける(ステップB3)。
次に、通過区画特定部51は、ステップB3で受け付けた設定条件の下で、視線情報記憶部2が格納している視線情報と、グリッド情報記憶部3が格納しているグリッド情報とを用いて、グリッドが設定された特定の領域の地図上に視線を描画し、視線が通過するグリッドを特定する(ステップB4)。具体的には、ステップB4では、設定条件によって、ユーザ、視線、グリッド等に制限がかけられた状態で、視線が通過するグリッドが特定される。
次に、関心度算出部5は、ステップB4で特定した各グリッドに、関心度を算出するための得点を付与して、関心度を算出する(ステップB5)。ステップB5は、図6に示したステップA4と同様のステップである。そして、ステップB5が終了すると、関心度算出部5は、設定条件を満たす全ての視線についてステップB4及びB5が終了しているかどうかを判定する(ステップB6)。
ステップB6の判定の結果、設定条件を満たす全ての視線についてステップB4及びB5が終了していない場合は、再度ステップB4が実行される。一方、ステップB6の判定の結果、設定条件を満たす全ての視線についてステップB4及びB5が終了している場合は、ステップB7が実行される。
次に、ステップB7では、関心地点抽出部6は、関心度算出部5によって算出されたグリッド毎の関心度を比較し、関心度の値が高いグリッドを抽出し、これを関心地点として抽出する。その後、関心地点抽出部6は、抽出した関心地点を、端末11に出力する(ステップB8)。ステップB7及びB8は、図6に示したステップA6及びA7と同様のステップである。また、この結果、関心地点提示部12は、関心地点抽出部6が抽出した関心地点を、ディスプレイ装置13の表示画面に表示させ、サービスの利用者22にこれを提示する。
[プログラム]
また、本実施の形態2におけるプログラムは、コンピュータに、図6に示すステップB1〜B8を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態2における関心地点抽出装置50と関心地点抽出方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、視線情報取得部1、通過区画特定部51、関心度算出部5、及び関心地点抽出部6として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置が、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3として機能する。
更に、本実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3は、本実施の形態2におけるプログラムがインストールされるコンピュータとは、別のコンピュータによって実現されていても良い。この場合、本実施の形態2におけるプログラムがインストールされるコンピュータは、視線情報記憶部2及びグリッド情報記憶部3を実現するコンピュータに、ネットワーク等を介して接続される。
また、携帯電話及びスマートフォンといった通信端末が、プログラムを実行する機能を備えているのであれば、本実施の形態2におけるプログラムは、通信端末にインストールされても良い。この場合は、通信端末のCPUが、視線情報取得部1、通過区画特定部51、関心度算出部5、及び関心地点抽出部6として機能し、通信端末の内部に、関心地点抽出装置50が構築されることになる。また、この態様では、関心地点提示部12及び条件設定部14も、通信端末の内部に構築されていても良い。
但し、通信端末が関心地点抽出装置50として機能する場合であっても、視線情報取得部1と、視線情報記憶部2とは、通信端末とは別のサーバコンピュータによって構築されるのが好ましい。
また、上述した例では、ユーザ20の端末装置21が、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した通信端末である場合について説明しているが、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、端末装置21は通信端末に限定されるものではない。端末装置21は、位置情報と方位情報とを、大掛かりな構成を用いることなく、安価に取得でき、そして、ユーザ20に負担となる操作を要求しない装置であれば良い。
更に、上述した例では、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、視線情報記憶部2に格納されている全ての視線情報を用いて、ステップB1〜B8が実行され、関心度の算出が行なわれるが、本実施の形態2は、この態様に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、関心地点抽出装置50は、関心地点の抽出が求められる前に、視線情報記憶部2に記憶されている視線情報を用いて、グリッド毎に、予め関心度を算出し、グリッド間での関心度の比較を行なう態様であっても良い。この態様では、関心地点抽出装置50は、予め算出した関心度及び関心度の比較の結果を格納するための、記憶部を備えているのが好ましい。
そして、この態様が採用された場合は、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、関心地点抽出装置50は、記憶部にアクセスして、関心度に関する情報を即座に取得できるので、利用者22は、迅速に、関心地点に関する情報を受け取ることが可能となる。
[実施の形態2による効果]
以上のように、本実施の形態2によれば、視線が通過するグリッドを特定する際に条件を設定でき、任意のユーザ、視線、グリッド等を対象にして、視線が通過するグリッドを特定できる。このため、利用者にとって不要な視線及びグリッド等を排除できるので、利用者は、必要とする関心地点情報を確実に入手することができる。また、本実施の形態2においても、実施の形態1で述べた効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における、関心地点抽出装置、関心地点抽出方法、及びプログラムについて、図11〜図15を参照して詳細に説明する。
[装置構成]
最初に、図11〜図14を用いて、本実施の形態3における関心地点抽出装置の構成を説明する。図11は、本発明の実施の形態3における関心地点抽出装置の構成を示すブロック図である。
図11に示す本実施の形態3における関心地点抽出装置60は、通過視線記憶部61を備えている点、及び関心度算出部62の機能の点で、実施の形態1において図1に示した関心地点抽出装置10と異なっている。なお、これらの点以外においては、本実施の形態3における関心地点抽出装置60は、実施の形態1における関心地点抽出装置10と同様であるため、説明を省略する。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
ここで、まず、本実施の形態3における前提について図12を用いて説明する。図12は、任意の複数の視線が同じ領域上に存在している場合を説明する図である。図12に示すように、特定の領域(地図40)上に複数のグリッド42が設定されているとする。このうち、グリッド42aに注目すると、グリッド42aを通過する視線は2つ以上存在している。具体的には、互いに並行でない視線41aと41bとが通過している。
そして、2つの視線41a及び41bそれぞれのユーザ20は、グリッド42aに存在する、同じ物体又は場所を注視している可能性が高く、従って、このグリッド42aは、両者のユーザ20によって関心を抱かれている可能性が高い地点であると考えることができる。
ところで、数多く得られた視線の中から、任意に2つの視線を選択したとき、この2つの視線は、互いに平行でない限り、必ずいずれかのグリッドで交わる。例えば、視線41a及び視線41bと異なる視線41cを考えると、図12に示すように、視線41cは視線41aとグリッド42bで交差する。この場合、図12の例では、グリッド42a及びグリッド42bでは、それぞれ2つの視線が通過しているので、両グリッドにおいて、ユーザ20が関心を抱いている可能性は同程度であると考えることができる。
このような場合において、視線41aに着目すると、視線41aは、グリッド42a及びグリッド42bの両方を通過していることから、グリッド42a及びグリッド42bには、多くのユーザ20の関心が集まっていると見なすことができる。
しかしながら、一般的にユーザが注目している地点は、1箇所だけであるから、この場合に、視線41aによってグリッド42aとグリッド42bとが、共に、多くのユーザ20によって関心を抱かれている地点である、と見なすのは正しくない。
これに対して、本実施の形態3における関心地点抽出装置60は、図12に示した場合が発生しても、視線通過記憶部61と関心度算出部62とにより、多くのユーザが関心を抱いていると考えられるグリッドを、より正確に抽出することができる。
具体的には、本実施の形態3では、通過区画特定部4は、視線が通過したグリッドを特定すると、通過した視線の視線情報と、その視線が通過した全てのグリッドのグリッドID情報とを、通過視線情報記憶部61に出力する。通過区画特定部4は、この処理を、視線情報記憶部2が記憶している全ての視線に対して実行する。
通過視線情報記憶部61は、通過区画特定部4から出力されてきた、視線情報と、グリッドID情報とを格納する。また、通過視線情報記憶部61は、このとき、グリッド毎に、当該グリッドを通過した全ての視線の視線情報が取り出せるようにして、視線情報とグリッドID情報とを格納しているのが好ましい。
図13は、図11に示す通過視線情報記憶部に格納されている視線情報及びグリッドID情報の一例を示す図である。図13の例では、グリッドIDがA1177であるグリッドを例にとり、このグリッドを通過する全ての視線の視線情報が示されている。通過視線情報記憶部61は、図13に示す視線情報を、グリッド情報記憶部3が記憶している全てのグリッドについて記憶している。また、通過視線情報記憶部61は、それが格納している、各グリッドを通過する視線の視線情報(以下「通過視線情報」と表記する。)を、関心度算出部62に出力する。
そして、本実施の形態3では、関心度算出部62は、通過視線情報記憶部61から出力されてきたグリッド毎の通過視線情報を取得すると、これに基づいて、グリッド毎に、当該グリッドを通過する全ての視線が互いに組み合わされるように、2つの視線の組を設定する。また、関心度算出部62は、設定した各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該グリッドにおいて設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該グリッドの関心度とする。
例えば、「取得された時刻が近い2つの視線、及び始点の位置が近い2つの視線は、ユーザが同じ物体又は場所を注視したことによって取得されている可能性が高い」という仮説が成り立つ。この仮説に基づくのであれば、関心度算出部62に、取得された時刻が近い2つの視線、及び始点の位置が近い2つの視線に対しては、高い得点を加算させるのが好ましい。具体的には、上記の仮説に基づいて得点加算を行なう場合は、関心度算出部62に、下記(数1)を用いて得点Sを算出させて、算出させた得点Sを視線の組に付与させるのが好ましい。
(数1)
S=1/(α×β)
上記数1において、αは、2つの視線における始点(ユーザの位置)間の距離[km]である。βは、2つの視線それぞれの取得された時刻の差[min]である。上記数1によれば、2つの視線の始点の位置が近い程、また、2つの視線の取得時刻が近いほど、高い得点Sが与えられることになる。
ここで、例えば、図13に示すグリッドIDがA1177のグリッドに与えられる得点について検討する。図13に示すように、グリッドIDがA1177のグリッドには、4つの視線が通過していることから、全部で6つの組が設定される。よって、6つの各組について、図14に示した式に基づいて、得点Sが計算される。
各組について計算された得点Sの結果を図14に示す。図14は、図13に示した視線情報から計算された得点の例を示す図である。なお、図14において、視線の始点間の距離αは、図13に示す「位置情報」から算出される。2つの視線の取得時刻の差βは、図13に示す「時刻情報」から算出される。
そして、図14に示したαとβとを、上記(数1)に適用すると、図14に示す得点Sが算出される。得点Sは、上述したように、取得時刻が近い2つの視線、及び始点の位置が近い2つの視線は、ユーザが同じ物体又は場所を注視したことによって得られた視線である可能性が高いという仮説に基づいて、付与されている。
従って、得点Sは、各視線の元となったユーザ20が、共にA1177のグリッドを注視している、可能性の程度を表していると考えることができる。そして、得点Sの総和は、グリッドIDがA1177であるグリッドが、多くのユーザの関心を集めている、可能性の程度を表していると考えることができる。以上より、得点Sの総和で表される、グリッドIDがA1177であるのグリッドの関心度の値は、「11」となる。
得点Sの総和、即ち、関心度が算出されると、関心地点抽出部6は、実施の形態1及び2と同様に、グリッド毎の関心度をグリッド同士で比較する等して、関心地点を抽出する。また、関心地点抽出部6は、抽出した関心地点を特定する情報を、端末11の関心地点提示部12に出力する。
端末11においては、関心地点提示部12は、例えば、実施の形態1において図5に示したように、抽出された関心地点を着色する等した状態で、ディスプレイ装置13の画面に関心地点を表示させる。
また、上述した例では、関心度算出部62は、設定した各組に対して、2つの視線の取得された時刻が近い程、2つの視線の始点が近い程、高い得点を付与しているが、本実施の形態3は、この態様に限定されるものではない。
その他、方位が近い2つの視線は、ユーザ20が同じ物体又は場所を注視したことによって得られている可能性が高いという仮説も成立する。よって、この仮説に基づき、2つの視線のなす角度が小さい程、高い得点が付与されても良い。
また、ユーザ20が注視する物体又は場所は、遠く距離が離れた物体又は場所よりも、近くに位置している物体又は場所である可能性が高いという仮説も成立する。よって、この仮説に基づき、視線の始点から、視線通過グリッドまでの距離が近い程、高い得点が付与されていても良い。
さらに、視線情報が、ユーザ20がいる位置の高度を特定する情報を含んでいる場合は、高度に基づいて得点を付与することも考えられる。例えば、周辺よりも高い地点は、低い地点からよく見え、且つ、周辺より低い地点は、高い地点からよく見える、という仮説が成立する。よって、この仮説に基づき、視線が通過するグリッド毎に、当該グリッドの平均高度と、ユーザが位置しているグリッドの平均高度とを比較し、両者の差が大きい程、高い得点が付与されていても良い。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態3における関心地点抽出装置60の動作について、図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施の形態3における関心地点抽出装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図11〜図14を参酌する。また、本実施の形態3では、関心地点抽出装置60を動作させることによって、関心地点抽出方法が実施される。よって、本実施の形態3における関心地点抽出方法の説明は、以下の関心地点抽出装置60の動作説明に代える。
最初に、図15に示すように、関心地点抽出装置60において、視線情報取得部1が、各ユーザ20の端末装置(通信端末)21から、位置情報及び方位情報を取得し、これらを視線情報記憶部2に出力する(ステップC1)。次に、視線情報記憶部2は、視線情報取得部1が出力してきた位置情報及び方位情報を視線情報として格納する(ステップC2)。
次に、通過区画特定部4は、視線情報記憶部2が格納している視線情報と、グリッド情報記憶部3が格納しているグリッド情報とを用いて、グリッドが設定された特定の領域の地図上に、ユーザ20の視線を描画し、視線が通過するグリッドを特定する(ステップC3)。なお、ステップC1〜C3は、図6に示したステップA1〜A3と同様のステップである。
次に、通過区画特定部4は、視線が通過したグリッドを特定すると、特定したグリッド毎に、当該グリッドを通過した視線の視線情報を通過視線情報記憶部61に出力し、それに格納させる(ステップC4)。具体的には、通過区画特定部4は、通過した視線の視線情報と、その視線が通過した全てのグリッドのグリッドID情報とを、通過視線情報記憶部61に出力する。通過視線情報記憶部61は、出力された情報を格納する。また、通過視線情報記憶部61は、グリッド毎に、当該グリッドを通過した全ての視線の視線情報が取り出せるようにして、視線情報とグリッドID情報とを格納しているのが好ましい。
そして、ステップC4が終了すると、関心度算出部62は、全ての視線についてステップC3及びC4が終了しているかどうかを判定する(ステップC5)。ステップC5の判定の結果、全ての視線についてステップC3及びC4が終了していない場合は、再度ステップC3が実行される。一方、ステップC5の判定の結果、全ての視線についてステップC3及びC4が終了している場合は、ステップC5が実行される。
次に、ステップC5では、関心度算出部62は、通過視線情報記憶部61に記憶された、グリッド毎の通過視線情報を用いて、そのグリッドの関心度を算出する(ステップC5)。具体的には、関心度算出部62は、グリッド毎の通過視線情報に基づいて、グリッド毎に、当該グリッドを通過する全ての視線が互いに組み合わされるように、2つの視線の組を設定する。また、関心度算出部62は、設定した各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該グリッドにおいて設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該グリッドの関心度とする。
次に、関心地点抽出部6は、関心度算出部62によって算出されたグリッド毎の関心度を比較し、関心度の値が高いグリッドを抽出し、これを関心地点として抽出する(ステップC6)。その後、関心地点抽出部6は、抽出した関心地点を、端末11に出力する(ステップC7)。ステップC6及びC7は、図6に示したステップA6及びA7と同様のステップである。また、この結果、関心地点提示部12は、関心地点抽出部6が抽出した関心地点を、ディスプレイ装置13の表示画面に表示させ、サービスの利用者22にこれを提示する。
[プログラム]
また、本実施の形態3におけるプログラムは、コンピュータに、図15に示すステップC1〜C7を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態3における関心地点抽出装置60と関心地点抽出方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、視線情報取得部1、通過区画特定部4、関心度算出部62、及び関心地点抽出部6として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置が、視線情報記憶部2、グリッド情報記憶部3、及び通過視線記憶部61として機能する。
更に、本実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、視線情報記憶部2、グリッド情報記憶部3、及び通過視線記憶部61は、本実施の形態3におけるプログラムがインストールされるコンピュータとは、別のコンピュータによって実現されていても良い。この場合、本実施の形態3におけるプログラムがインストールされるコンピュータは、視線情報記憶部2、グリッド情報記憶部3、及び通過視線記憶部61を実現するコンピュータに、ネットワーク等を介して接続される。
また、携帯電話及びスマートフォンといった通信端末が、プログラムを実行する機能を備えているのであれば、本実施の形態3におけるプログラムは、通信端末にインストールされても良い。この場合は、通信端末のCPUが、視線情報取得部1、通過区画特定部4、関心度算出部62、及び関心地点抽出部6として機能し、通信端末の内部に、関心地点抽出装置50が構築されることになる。また、この態様では、関心地点提示部12も、通信端末の内部に構築されていても良い。
但し、通信端末が関心地点抽出装置60として機能する場合であっても、視線情報取得部1と、視線情報記憶部2とは、通信端末とは別のサーバコンピュータによって構築されるのが好ましい。
また、上述した例では、ユーザ20の端末装置21が、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した通信端末である場合について説明しているが、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、端末装置21は通信端末に限定されるものではない。端末装置21は、位置情報と方位情報とを、大掛かりな構成を用いることなく、安価に取得でき、そして、ユーザ20に負担となる操作を要求しない装置であれば良い。
更に、上述した例では、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、視線情報記憶部2に格納されている全ての視線情報を用いて、ステップC1〜C7が実行され、関心度の算出が行なわれるが、本実施の形態3は、この態様に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、関心地点抽出装置60は、関心地点の抽出が求められる前に、視線情報記憶部2記憶されている視線情報を用いて、グリッド毎に、予め関心度を算出し、グリッド間での関心度の比較を行なう態様であっても良い。この態様では、関心地点抽出装置60は、予め算出した関心度及び関心度の比較の結果を格納するための、記憶部を備えているのが好ましい。
そして、この態様が採用された場合は、サービスの利用者22から関心地点の抽出が求められると、関心地点抽出装置60は、記憶部にアクセスして、関心度に関する情報を即座に取得できるので、利用者22は、迅速に、関心地点に関する情報を受け取ることが可能となる。
[実施の形態3による効果]
以上のように、本実施の形態3によれば、多くのユーザが関心を抱いていると考えられるグリッドに対して、より正確に高い得点を付与することができ、より正確な関心地点を抽出することができる。また、本実施の形態3においても、実施の形態1で述べた効果を得ることができる。更に、本実施の形態3においては、実施の形態2で述べた構成を更に組み合わせることもできる。この場合は、実施の形態2で述べた効果を得ることも可能となる。
(コンピュータの構成)
ここで、実施の形態1〜3におけるプログラムを実行することによって、関心地点抽出装置を実現するコンピュータについて図21を用いて説明する。図21は、本発明の実施の形態1〜3における関心地点抽出装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図21に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(DynAmic RAndom Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure DigitAl)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
次に、本発明における実施例1を、図7及び図8を参照して詳細に説明する。本実施例1は、上述した実施の形態1に対応する実施例である。また、以下の説明では、適宜、図1〜図6を参照する。
本実施例1では、ユーザ20の端末装置21は、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した携帯電話である。また、関心地点抽出装置10は、プログラムによって、サーバコンピュータの内部に構築されている。更に、関心地点提示部12は、関心地点抽出を求める利用者22が操作するコンピュータ端末に構築されている。そして、本実施例1では、利用者22がコンピュータ端末を操作して、外部の関心地点抽出装置10と通信を行うと、抽出された関心地点がコンピュータ端末のディスプレイ装置13に表示される。
まず、本実施例1では、ユーザ20が所有する端末装置21(携帯電話)によって、ユーザの位置情報と方位情報、即ち、視線情報が取得される。具体的には、ユーザが、注視している方向に向かって、その手で携帯電話を握り、そして、視線情報を送信するための操作を行なえば、GPSモジュールと電子コンパスとが起動し、ユーザの視線が取得される。
また、携帯電話に加速度センサが搭載されている場合は、ユーザ20に携帯電話端末を決められた位置に装着させることで、視線情報を取得することもできる。具体的には、携帯電話が、10秒間等の決められた時間以上、加速度センサの値に変化が無いことを検知した場合に、携帯電話に、GPSモジュールと電子コンパスとを起動させ、位置情報と方位情報とを取得させる。この場合は、ユーザ20における手間が軽減される。
その他、ユーザ20が、携帯電話を用いて写真を撮影し、カメラ映像などを用いて提供されるAR(Augmented Reality:拡張現実)サービスを通して、画面に表示されている物体を選択するなどの操作を行ったときに、携帯電話に、GPSモジュールと電子コンパスとを起動させ、位置情報と方位情報とを取得させても良い。
また、多くのユーザ20の携帯電話によって取得された視線情報及び方位情報は、携帯電話の通信網を介して、関心地点抽出装置10を構築しているサーバコンピュータに送信され、視線情報取得部1によって視線情報記憶部2に格納される。
視線情報記憶部2は、複数のユーザ20の携帯電話から収集した視線情報を記憶する。本実施例1において、視線情報記憶部2によって記憶されている視線情報は、実施の形態1において図2に示した視線情報であるとする。
既に述べたように、図2に示す視線情報では、携帯電話の位置(方位及び緯度)とユーザ20の方位とに、位置情報と方位情報とが取得されたときの時刻情報と、視線情報の取得元となったユーザのユーザIDとが対応付けられている。更に、これらの情報に対して視線情報を区別するための視線情報IDも、視線情報に付与されており、視線情報の一つとして、視線情報記憶部2に記憶されている。
グリッド情報記憶部3は、図3に示したように、地図情報と、グリッド情報とを格納しており、加えて、グリッド毎に、グリッドID、大きさ、及び位置を特定する情報も格納している。更に、グリッド情報記憶部3は、これらの情報を、通過区画特定部4に出力する。また、本実施例1では、図3に示したように、各グリッドの形状は正方形に設定されている。このような正方形のグリッドは、抽出したい関心地点が、建物又は風景等である場合に有効である。
また、本実施例1において、グリッドの1辺の長さは、500m、1km等、関心地点抽出サービスの提供者、又はサービスの利用者22により、抽出の対象となる関心地点の規模に応じて、任意に選択可能となっている。更に、関心地点抽出サービスの提供者、サービスの利用者は、グリッドの形状を任意に選択することもできる。
通過区画特定部4は、視線情報記憶部2から与えられた視線情報と、グリッド情報記憶部3から与えられたグリッド情報とを用いて、視線とグリッドとを重ね合わせ、視線が通過したグリッドを特定する。また、通過区画特定部4は、特定した各グリッドのグリッドIDを、関心度算出部5に通知する。
関心度算出部5は、視線が通過した全グリッドに一定の得点を加算する。例えば、本実施例1でも、図4に示したように、関心度算出部5は、得られた視線が通過する全てのグリッドに、得点を加算する。こうして、視線情報記憶部2が記憶している全ての視線について、それが通過した各グリッドへの得点の加算が終了すると、結果、多くの視線が通過するグリッド程、得点の合計値が高くなり、関心度が高くなる。
ここで、視線情報記憶部に記憶されている視線情報に、図7に示すように、3つの視線41が含まれているとする。図7は、本発明の実施例1で取得された視線の一例を示す図である。
本実施例1では、関心度算出部5は、視線41が通過するグリッド43に対して、関心度として「1点」を加算するものとする。この結果、図7に示した3つの視線41の通過によるグリッドへの加算の結果、つまり、各グリッドの関心度は、図8に示す通りとなる。図8は、本発明の実施例1における関心度の算出結果を示す図である。そして、本実施例1では、関心度算出部5は、算出されたグリッド毎の関心度を、グリッドIDと組み合わせた組データとして、関心地点抽出部6に出力する。
関心地点抽出部6は、関心度算出部5から出力された、グリッドIDと関心度との組データを用いて、グリッド間における関心度の大小関係を比較し、関心度の値が大きい順に、グリッドを並べ替え、並べ替えた順に各グリッドを抽出する。また、関心地点抽出部6は、関心度の値が大きい順に、設定順位までのグリッドのみを抽出することもできる。
本実施例1では、関心地点抽出部6が、各グリッドを関心度の値が大きい順に並べ替えた後、最も関心度の値が大きいグリッド43aを1つ選択するものとする。そして、関心度算出部5から得られた結果が、図8の通りであったとすると、最も関心度の値が大きいグリッド43aは、図3に照らし合わせると、グリッドIDがA1175であるグリッドである。この場合、関心地点抽出部6は、得られたグリッドID(=A1175)を、利用者22の端末11に出力する。
利用者22の端末11においては、関心地点提示部12が、関心地点抽出部6から与えられた関心地点(グリッド)を、端末11のディスプレイ装置13の表示画面に表示する。具体的には、本実施例1では、図5に示したように、関心地点提示部12は、地図上で関心度の最も高いグリッド(図5においてはグリッド44)が着色表示された画面を、ディスプレイ装置13の画面に表示させる。図5に示した、この着色表示されたグリッド44は、多くのユーザが注視していた場所、即ち、多くのユーザが関心を抱いている地点であると言える。
[実施例1による効果]
このように、本実施例1では、多くの人から収集された位置情報と方位情報との2つのみで、多くの人が注視している地点が抽出される。また、位置情報と方位情報とは、距離情報に比べ、安価、且つ、簡単に取得できる。このため、本実施例1によれば、多くの人が関心を抱いている地点を、安価、且つ、簡単に、抽出できる。
次に、本発明の実施例2を、詳細に説明する。本実施例2は、上述した実施の形態2に対応する実施例である。また、以下の説明では、適宜、図9及び図10を参照する。
本実施例2においても、実施例1と同様に、ユーザ20の端末装置21は、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した携帯電話である。また、関心地点抽出装置50は、プログラムによって、サーバコンピュータの内部に構築されている。更に、関心地点提示部12及び条件設定部14は、関心地点の抽出を求める利用者22が操作するコンピュータ端末に構築されている。そして、本実施例2においても、利用者22がコンピュータ端末を操作して、外部の関心地点抽出装置50と通信を行うと、抽出された関心地点がコンピュータ端末のディスプレイ装置13に表示される。以下においては、主に、実施例1との相違点を中心に説明する。
まず、本実施例2において、利用者22は、利用目的に応じて、条件設定部14を介して、通過グリッドの特定のための設定条件を入力する。例えば、利用者22が、2011年1月1日00:00:00〜2011年1月1日00:05:00までの間に得られた視線情報から、関心地点を抽出したいと考えたとする。この場合、利用者22は、条件設定部14を備えるコンピュータ端末に対して、設定条件として「2011年1月1日00:00:00〜2011年1月1日00:05:00」を入力する。
次に、視線情報記憶部2に記憶されている視線情報が、図2に示す視線情報であるとすると、通過区画特定部51は、設定条件と図2中の時刻情報と比較し、視線情報IDが、12345689である視線と、123456790である視線とを特定する。そして、通過区画特定部51は、特定した視線については、通過グリッドを特定する。一方、視線IDが、123456791である視線と、123456792である視線とついては、通過区画特定部51は、通過グリッドの特定を行なわない。
また、通過区画特定部51は、通過グリッドの特定結果として、設定条件に合致する視線が通過したグリッドのグリッドIDを、関心度算出部5に与える。その後、実施例1と同様に、関心度算出部5及び関心地点抽出部6が動作し、最終的に、利用者22の端末11において、ディスプレイ装置13の表示画面には、関心地点が表示される。また、この関心地点は、2011年1月1日00:00:00〜2011年1月1日00:05:00の間に、最も多くの人から関心を集めた地点であると言える。
[実施例2による効果]
以上のように、本実施例2では、設定条件に基づいて、視線が通過するグリッドが特定される。このため、本実施例2によれば、利用者にとって不要な視線及びグリッド等を排除できるので、利用者は、必要とする関心地点情報を確実に入手することができる。
次に、本発明の実施例3を、図16〜図20を参照して詳細に説明する。本実施例3は、上述した実施の形態3に対応する実施例である。また、以下の説明では、適宜、図11〜図15を参照する。
本実施例3においても、実施例1と同様に、ユーザ20の端末装置21は、GPSモジュールと電子コンパスとを搭載した携帯電話である。また、関心地点抽出装置60は、プログラムによって、サーバコンピュータの内部に構築されている。更に、関心地点提示部12は、関心地点の抽出を求める利用者22が操作するコンピュータ端末に構築されている。そして、本実施例3においても、利用者22がコンピュータ端末を操作して、外部の関心地点抽出装置60と通信を行うと、抽出された関心地点がコンピュータ端末のディスプレイ装置13に表示される。以下においては、主に、実施例1との相違点を中心に説明する。
ここで説明のため、得られた視線情報ではなく、実際にユーザが注視している地点を図示した例を、図16に示す。図16は、本発明の実施例3において各ユーザが実際に注視している地点の一例を示す図である。図16に示した例では、ユーザ20は5名存在し、グリッドIDがA1174であるグリッドを注視しているユーザが2人、グリッドIDがA1177であるグリッドを注視しているユーザが3人存在している。
図16の例において、最も多くのユーザが関心を抱いている地点は、グリッドIDがA1177のグリッドである。しかしながら、視線情報は、各ユーザの位置情報と方位情報とを含むが、ユーザが注視している地点までの距離情報を含んでおらず、また、距離情報を取得することは、解決課題の欄で述べたように困難である。従って、図16に示した状況で、各ユーザ20から得られた5つの視線41を地図上に図示すると、図17に示す状態となる。図17の場合、最も多くのユーザが関心を抱いている地点は、グリッドIDがA1174のグリッドとなる。図17は、本発明の実施例3で取得された視線の一例を示す図である。
なお、以降、本実施例3の説明においては、視線情報記憶部2に記憶されている視線情報は、図17に示す5つの視線についてであるとする。また、関心度算出の説明では、通過する視線の本数が最も多い、A1174及びA1177のグリッドにのみ着目して説明を行い、他のグリッドについては説明を省略する。
本実施例3において、通過区画特定部4は、実施例1及び2と同様に、視線情報記憶部2から与えられた視線情報と、グリッド情報記憶部3から与えられたグリッド情報とを用いて、視線とグリッドとを重ね合わせ、視線が通過したグリッドを特定する。そして、本実施例3では、通過区画特定部4は、視線毎に、当該視線の視線情報とそれが通過する全てのグリッドを特定する情報(グリッドID情報)とを、通過視線情報記憶部61に出力する。この処理は、視線情報記憶部2に格納されている全ての視線に対して行なわれる。
通過視線情報記憶部61は、通過区画特定部4から出力されてきた、視線情報及びグリッドID情報を格納する。図18は、本実施例3において、通過視線情報記憶部に記憶されている視線情報及びグリッドID情報の一例を示す図である。図18に示すように、通過視線情報記憶部61は、グリッド毎に、当該グリッドを通過する視線の視線情報(通過視線情報)を記憶している。また、通過視線情報記憶部61は、格納しているグリッド毎の通過視線情報を、関心度算出部62に出力する。
関心度算出部62は、通過視線情報記憶部61から与えられた通過視線情報を用いて、グリッド毎に、関心度を算出する。本実施例3では、まず、図18に示した、グリッドIDがA1174であるグリッドについて、関心度を算出する場合を考える。
関心度算出部62は、A1174のグリッドを通過する3つの視線のうちの2つを選択して、組を設定する。そして、関心度算出部62は、各組について、図18に示された位置情報及び時刻情報から、2つの視線の始点間の距離[km]と、2つの視線の取得時間の差[分]とを取得した後、上記(数1)を用いて得点Sを算出する。結果は、図19に示す通りとなる。図19は、実施例3における関心度の算出処理の一例を示す図である。図19に示した結果から、A1174のグリッドにおける関心度は、得点Sの総和から、「6.8」と算出される。
同様に、図18に示した、グリッドIDがA1177であるグリッドについて、関心度を算出する場合を考える。この場合も、関心度算出部62は、A1177のグリッドを通過する3つの視線のうちの2つを選択して、組を設定する。そして、関心度算出部62は、各組みについて、図18に示された位置情報及び時刻情報から、2つの視線の始点間の距離[km]と、2つの視線の取得時間の差[分]とを取得した後、上記(数1)を用いて得点Sを算出する。結果は、図20に示す通りとなる。図20は、実施例3における関心度の算出処理の他の例を示す図である。図20に示した結果から、A1177のグリッドにおける関心度は、得点Sの総和から、「11.3」と算出される。以上の処理によって得られた、各グリッドの関心度は、関心地点抽出部6に出力される。
関心地点抽出部6は、関心度算出部62から出力された各グリッドの関心度に基づいて、グリッド同士の比較を行い、比較結果に基づいて、関心度の値が大きい順に、グリッドを並べ替え、並べ替えた順に各グリッドを抽出する。また、関心地点抽出部6は、関心度の値が大きい順に、設定順位までのグリッドのみを抽出することもできる。
具体的には、本実施例3では、関心地点抽出部6は、最も関心度が高いグリッドを、関心地点として抽出する。従って、各グリッドの関心度は、A1174のグリッドにおいて「6.8」であり、A1177のグリッドにおいて「11.3」であることから、関心地点抽出部6は、最も関心度の値が大きい、A1177のグリッドを、関心地点として抽出する。よって、関心地点抽出部6は、関心地点のグリッドID(=A1177)を、利用者22の端末11に出力する。
利用者22の端末11においては、関心地点提示部12が、関心地点抽出部6から与えられた関心地点(グリッド)を、端末11のディスプレイ装置13の表示画面に表示する。具体的には、本実施例3では、関心地点提示部12は、A1177のグリッドが着色表示された画面を、ディスプレイ装置13の画面に表示させる。
[実施例3による効果]
以上のように、本実施例3によれば、多くのユーザが関心を抱いていると考えられるグリッドに対して、より正確に高い得点を付与することができ、より正確な関心地点を抽出することができる。
具体的には、ユーザから得られた視線情報に、距離情報が含まれないため、図16及び図17の例のように、いずれのグリッドがより多くのユーザの関心を集めている地点であるかを判断することが困難な場合がある。このような場合であっても、本実施例3によれば、視線の取得時刻、視線の始点の位置といった情報を利用して、より正確に関心地点を抽出することが可能となる。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記24)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するための装置であって、
前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、通過区画特定部と、
特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、関心度算出部と、
特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、関心地点抽出部と、
を備えている、ことを特徴とする関心地点抽出装置。
(付記2)
前記関心地点抽出部が、抽出した、前記複数のユーザからの関心を集めている地点を、外部の表示装置の画面に表示させる、付記1に記載の関心地点抽出装置。
(付記3)
前記関心地点抽出部が、算出された関心度が最も高い区画を選択する、付記1または2に記載の関心地点抽出装置。
(付記4)
前記通過区画特定部が、前記位置情報で特定される位置を始点として、前記方位情報で特定される方位に向けて、設定された終点に到達するまで、前記仮想線を描画する、付記2または3に記載の関心地点抽出装置。
(付記5)
前記通過区画特定部が、予め設定された条件に基づいて、前記仮想線が通過する区画を特定する、
付記1〜4のいずれかに記載の関心地点抽出装置。
(付記6)
前記予め設定された条件が、前記位置情報と前記方位情報とが取得された時間帯による前記仮想線の限定、通過する区画による前記仮想線の限定、及び前記複数のユーザのうちの一部のユーザへの限定、のうち少なくとも一つを含み、外部から設定される、
付記5に記載の関心地点抽出装置。
(付記7)
前記関心度算出部が、特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線の数が多いほど、高い得点を付加する、付記1〜6のいずれかに記載の関心地点抽出装置。
(付記8)
前記関心度算出部が、特定された区画毎に、当該区画を通過する全ての前記仮想線が互いに組み合わされるように、2つの前記仮想線の組を設定し、各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該区画において設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該区画の関心度とする、
付記1〜6のいずれかに記載の関心地点抽出装置。
(付記9)
複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するための方法であって、
(a)前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
(b)特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、ステップと、
(c)特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする関心地点抽出方法。
(付記10)
(d)前記(C)のステップで抽出した、前記複数のユーザからの関心を集めている地点を、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを更に有する、
付記9に記載の関心地点抽出方法。
(付記11)
前記(c)のステップにおいて、算出された関心度が最も高い区画を選択する、
付記9または10に記載の関心地点抽出方法。
(付記12)
前記(a)のステップにおいて、前記位置情報で特定される位置を始点として、前記方位情報で特定される方位に向けて、設定された終点に到達するまで、前記仮想線を描画する、付記10または11に記載の関心地点抽出方法。
(付記13)
前記(a)のステップにおいて、予め設定された条件に基づいて、前記仮想線が通過する区画を特定する、
付記9〜12のいずれかに記載の関心地点抽出方法。
(付記14)
前記(a)のステップにおける、前記予め設定された条件が、前記位置情報と前記方位情報とが取得された時間帯による前記仮想線の限定、通過する区画による前記仮想線の限定、及び前記複数のユーザのうちの一部のユーザへの限定、のうち少なくとも一つを含み、外部から設定される、
付記13に記載の関心地点抽出方法。
(付記15)
前記(b)のステップにおいて、特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線の数が多いほど、高い得点を付加する、付記9〜14のいずれかに記載の関心地点抽出方法。
(付記16)
前記(b)のステップにおいて、特定された区画毎に、当該区画を通過する全ての前記仮想線が互いに組み合わされるように、2つの前記仮想線の組を設定し、各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該区画において設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該区画の関心度とする、
付記9〜14のいずれかに記載の関心地点抽出方法。
(付記17)
コンピュータによって、複数のユーザからの関心を集めている地点を抽出するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、
特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
(b)特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて、得点を付加し、付加された得点を関心度として算出する、ステップと、
(c)特定された区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記18)
(d)前記(C)のステップで抽出した、前記複数のユーザからの関心を集めている地点を、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを、更に前記コンピュータに実行させる、
付記17に記載のプログラム
(付記19)
前記(c)のステップにおいて、算出された関心度が最も高い区画を選択する、
付記17または1に記載のプログラム
(付記20)
前記(a)のステップにおいて、前記位置情報で特定される位置を始点として、前記方位情報で特定される方位に向けて、設定された終点に到達するまで、前記仮想線を描画する、付記18または19に記載のプログラム
(付記21)
前記(a)のステップにおいて、予め設定された条件に基づいて、前記仮想線が通過する区画を特定する、
付記17〜20のいずれかに記載のプログラム
(付記22)
前記(a)のステップにおける、前記予め設定された条件が、前記位置情報と前記方位情報とが取得された時間帯による前記仮想線の限定、通過する区画による前記仮想線の限定、及び前記複数のユーザのうちの一部のユーザへの限定、のうち少なくとも一つを含み、外部から設定される、
付記21に記載のプログラム
(付記23)
前記(b)のステップにおいて、特定された区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線の数が多いほど、高い得点を付加する、付記17〜22のいずれかに記載のプログラム
(付記24)
前記(b)のステップにおいて、特定された区画毎に、当該区画を通過する全ての前記仮想線が互いに組み合わされるように、2つの前記仮想線の組を設定し、各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該区画において設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該区画の関心度とする、
付記17〜22のいずれかに記載のプログラム
以上、実施の形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態及び実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年8月15日に出願された日本出願特願2011−177512を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明によれば、多くの人の関心を集めている物体や場所を抽出した結果から、例えばマーケティング活動や広告戦略に用いることができる。より具体的には、例えばある特定の施設について、関心度の時間変化を観察することによって、その施設の広告活動をより細やかに立案することができたり、ある場所に設置した広告看板付近の関心度を知ることによって、看板の広告効果を定量的に分析することに応用可能である。
1 視線情報取得部
2 視線情報記憶部
3 グリッド情報記憶部
4 通過区画特定部
5 関心度算出部
6 関心地点抽出部
10 関心地点抽出装置
11 端末
12 関心地点提示部
13 ディスプレイ装置
14 条件設定部
20 ユーザ
21 端末装置
22 サービスの利用者
30 ネットワーク
40 地図
41 視線
42 グリッド
43 視線が通過したグリッド
43a 最も関心度が高いグリッド
44 関心地点
50 関心地点抽出装置
51 通過区画特定部
60 関心地点抽出装置
61 通過視線記憶部
62 関心度算出部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (9)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサが、
    複数のユーザそれぞれが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
    そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、通過区画特定部、及び
    特定された区画それぞれ毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて得点を付加し、付加された得点を前記複数のユーザの関心度として算出する、関心度算出部として
    機能する、ことを特徴とする関心度算出装置。
  2. 前記プロセッサが、更に、
    複数の前記区画の中から、算出された関心度に基づいて、いずれかの区画を選択し、選択した区画を、前記複数のユーザからの関心を集めている地点として抽出する、関心地点抽出部として機能する、
    請求項1に記載の関心度算出装置。
  3. 前記通過区画特定部が、前記位置情報で特定される位置を始点として、前記方位情報で特定される方位に向けて、設定された終点に到達するまで、前記仮想線を描画する、請求項1または2に記載の関心度算出装置。
  4. 前記通過区画特定部が、予め設定された条件に基づいて、前記仮想線が通過する区画を特定する、
    請求項1または2に記載の関心度算出装置。
  5. 前記予め設定された条件が、前記位置情報と前記方位情報とが取得された時間帯による前記仮想線の限定、通過する区画による前記仮想線の限定、及び前記複数のユーザのうちの一部のユーザへの限定、のうち少なくとも一つを含み、外部から設定される、
    請求項に記載の関心度算出装置。
  6. 前記関心度算出部が、前記区画毎に、当該区画を通過する前記仮想線の本数が多いほど、高い得点を付加する、請求項1〜のいずれかに記載の関心度算出装置。
  7. 前記関心度算出部が、前記区画毎に、当該区画を通過する全ての前記仮想線が互いに組み合わされるように、2つの前記仮想線の組を設定し、各組について、両者の時間的関係及び位置的関係に基づいて得点を付与し、そして、当該区画において設定された全ての組の得点を合算し、得られた合算値を、当該区画の関心度とする、
    請求項1〜のいずれかに記載の関心度算出装置。
  8. コンピュータによって、複数のユーザからの関心を集めている地点の関心度を算出するための方法であって、
    前記コンピュータによって、複数のユーザが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
    そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
    前記コンピュータによって、特定された区画それぞれ毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて得点を付加し、付加された得点を前記複数のユーザの関心度として算出する、ステップと、
    を有する、ことを特徴とする関心度算出方法。
  9. コンピュータによって、複数のユーザからの関心を集めている地点の関心度を算出するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    複数のユーザが有する装置から、前記複数のユーザそれぞれ毎に取得した、当該ユーザの位置を特定する位置情報と、当該ユーザが向いている方位を特定する方位情報とを用い、特定の領域の地図情報と、前記領域上に設定された複数の区画を特定するグリッド情報とに基づいて、前記複数のユーザそれぞれ毎に、前記位置情報と前記方位情報とによって規定される仮想線を、前記特定の領域の地図上に描画し、
    そのときに、前記仮想線が通過する区画を特定する、ステップと、
    特定された区画それぞれ毎に、当該区画を通過する前記仮想線に応じて得点を付加し、付加された得点を前記複数のユーザの関心度として算出する、ステップと、
    を実行させる、プログラム。
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