JP6014617B2 - 雨水貯留装置 - Google Patents

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本発明は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関するものである。
従来、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置が提案されているところである。該雨水貯留装置を用いることによって、通常であればそのまま排水溝等に流入させて廃棄してしまう該雨水を貯留して様々な用途に有効に活用することができ、上水を節約することにもつながる。また、とりわけ降雨量が多い際には該雨水をそのまま排水溝等に流入させて廃棄してしまうと該排水溝等から該雨水が溢れてしまう場合があるところ、該雨水貯留装置を用いることによって、該貯留タンク内に該雨水を一時的に貯留しておいて該排水溝等から該雨水が溢れ出すことを防止することができる。
ここで、該雨水貯留装置にあっては、いかなる手段を用いて該雨樋と該貯留タンクとを連結する導水路に該雨水を案内するかが問題となる。例えば、雨樋から導水路を分岐させる分岐部が該雨樋を接続する外管と該導水路を接続する内管とから形成されることによって該導水路に雨水を案内する雨水貯留装置(例えば、特許文献1参照。)、雨樋から導水路を分岐させる分岐部が該導水路を接続する外筒と上端部がテーパー状に形成された内筒とから形成されることによって該内筒と該外筒との間に貯留された雨水を該導水路に案内する雨水貯留装置(例えば、特許文献2参照。)、そして雨樋の途中に導水路への分岐部を設けるとともに雨樋の端部に雨水の流通を阻害する障害物を設けることによって該雨樋内を逆流する雨水を該導水路に案内する雨水貯留装置(例えば、特許文献3参照。)等が提案されている。
また、従来提案されている建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置には、複数の該貯留タンクを送水路によって相互に連結した雨水貯留装置が提案されている。該雨水貯留装置のように複数の小型の貯留タンクを用いることによって、単一の大型の貯留タンクを用いるよりも、費用やスペース等に応じて該貯留タンクの台数を適宜増減することができるとともに、種々の大きさ又は形状の貯留タンクを組み合わせて用いることもでき、また個々の該貯留タンク内には少量の雨水が貯水されているに過ぎないから該雨水が内部に貯留された状態で該貯留タンクを移動させることも比較的容易である。
このような雨水貯留装置として、例えば、一方の貯留タンクには雨樋と連結する導水路を接続するとともに他方の貯留タンクには蛇口等の給水器具を取り付けた複数の貯留タンクを送水路によって相互に連結した雨水貯留装置(例えば、特許文献4参照。)、送水路によって相互に連結した複数の貯留タンクを上段と下段に配置して一台の貯留タンクには雨樋と連結する導水路を接続するとともに他の貯留タンクには給水器具を取り付けた雨水貯留装置(例えば、特許文献5参照。)、上部に取り付けられた送水路によって一列に相互に連結された複数の貯留タンクを備えておりその内の一台の貯留タンクには雨樋と連結する導水路を接続した雨水貯留装置(例えば、特許文献6参照。)等が提案されている。
そして、従来提案されている建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置には、該貯留タンク内に貯留された雨水の水位を計測するための水位計を備えた雨水貯留装置が提案されている(例えば、特許文献7参照。)。
特開2003−3527号公報 特開2000−352079号公報 実開平7−25055号公報 特開2009−155919号公報 登実3174275号公報 登実3148793号公報 特開2001−279729号公報
まず、上記の従来技術に係る雨水貯留装置は、例えば特許文献1ないし3に記載されている雨水貯留装置のように、建物の雨樋と該雨樋内を流れる雨水を取水して貯留する貯留タンクとを連結する導水路とを単純に分岐させるものに過ぎなかった。
そこで、本発明が解決しようとする第一の課題は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該雨樋内を流れる雨水の量及び該貯留タンク内に貯留された雨水の量に基づいて該雨樋と該貯留タンクに連結する導水路との流路の切替えを行うことができる雨水貯留装置を提供することにある。
次に、上記の従来技術に係る雨水貯留装置は、例えば特許文献4ないし6に記載されている雨水貯留装置のように、複数の該貯留タンクを相互に連結するに際して単純に管状の送水路によって連結するに過ぎなかったため、該送水路による雨水の流通が滞ってしまうという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする第二の課題は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、複数の該貯留タンクを相互に連結する送水路による雨水の流通を円滑に行うことができる雨水貯留装置を提供することにある。
また、上記の従来技術に係る雨水貯留装置は、貯留タンクとしては種々の貯水用容器を用いることができるところ、特許文献6及び7に記載されている雨水貯留装置のように蛇口を備えているものもあれば備えていないものもある。そうすると、蛇口を備えている貯留タンクであればその内部に貯留されている雨水を簡便に取り出すことができるが、蛇口を備えていない貯留タンクである場合にはその内部に貯留されている雨水を取り出すための手段が必要となる。
そこで、本発明が解決しようとする第三の課題は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該貯留タンク内に貯留されている雨水を簡便に取り出すための手段を備えた雨水貯留装置を提供することにある。
そして、上記の従来技術に係る雨水貯留装置は、例えば特許文献7に記載されている雨水貯留装置のように、該貯留タンク内に貯留された雨水の静水圧を計測して該貯留タンク内の水位を表示する水位計を備えているが、大掛かりな装置であるために費用がかかる等の問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする第四の課題は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該貯留タンク内に貯留された雨水の水位を簡便に計測するための手段を備えた雨水貯留装置を提供することにある。
本発明は、上記の各課題を解決するために提案されたものであり、以下の構成を有するものである。以下では、本発明の構成を理解することを補助するために、本願に添付した図面に表示した番号及び符号をあわせて記載する。
本発明の第一の課題を解決するため、請求項1に係る雨水貯留装置1は、建物の雨樋A内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置であって、取水機構2と、貯留タンク3と、導水路4とからなる。取水機構2は、切替え羽21と、分水器22と、バランス部材23と、錘容器24と、錘水路25と、開閉糸26とからなる。切替え羽21は、平板状の部材であって、雨水排出口212aが穿設されているととともに、開閉糸取付孔212bが相対する位置に二か所穿設されており、分水器22に取り付けられている。分水器22は、器状の部材であって、複数の管継手が設けられており、導水路4を接続するための菅継手22a,bよりも第一の錘水路25を接続するための菅継手22cが高い位置に設けられており、分水器22における相対する位置に第一の開閉糸案内部22dが二か所設けられているとともに、分水器22における相対する位置であって第一の開閉糸案内部22dよりも高い位置に第二の開閉糸案内部22eが二か所設けられている。第一の開閉糸261は二本のひも状部材であり、それぞれの一端はバランス部材23に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように第一の開閉糸案内部22dを介して開閉糸取付孔212bに取り付けられている。第二の開閉糸262は二本のひも状部材であり、それぞれの一端は錘容器24に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように第二の開閉糸案内部22eを介して第二の開閉糸案内部22eに対向する位置にある開閉糸取付孔212bと連結されている。錘容器24は、第一の錘水路251によって分水器22と連結されている。貯留タンク3は、導水路4によって分水器22と連結されているとともに、第二の錘水路252によって錘容器24と連結されている。
本発明の第二の課題を解決するため、請求項2に係る蓋部材32は、請求項1に記載した雨水貯留装置における貯留タンクに用いる蓋部材であって、蓋部材32には、キャップ部3211と、菅継手3212と、空気孔パイプ3213とが備えられており、キャップ部3211には雨水流出入孔3211aと空気孔3211bとが穿設されており、菅継手3212は、二股の菅継手であって、雨水流出入孔3211aの周縁に立設されており、空気孔パイプ3213は、パイプ本体3213aと、フロート球3213bと、栓部材3213cとからなり、パイプ本体3213aは、筒状の部材であって、空気孔3211bの周縁に立設されており、フロート球3213bは、パイプ本体3213a内に保持されており、栓部材3213cは、空気口が穿設されており、パイプ本体3213aの上部に取り付けられている。
本発明の第三の課題を解決するため、請求項3に係るサイフォン機構6は、請求項1に記載した雨水貯留装置における貯留タンクに用いるサイフォン機構であって、サイフォンキャップ61と、吸水チューブ62と、給水チューブ63とからなる。サイフォンキャップ61には、雨水流出入孔61b及び空気孔61dが穿設されているとともに、形状及び/又は大きさが異なる複数の空気注入孔61e,fが穿設されており、雨水流出入孔61bを挿通するようにして上下面の開放された筒状のチューブ継手61cが取り付けられており、チューブ継手61cの一端には吸水チューブ62が取り付けられるとともに他端には給水チューブ63が取り付けられている。
本発明の第四の課題を解決するため、請求項4に記載した水位表示部材7は、請求項1に記載した雨水貯留装置に用いる水位表示部材であって、菅状部材71と、管継手72と、糸部材73と、吊下げ部材74と、錘部材75とからなる。菅状部材71は、光を反射する色彩と光を吸収する色彩とがその外面に施されており、管継手72は、菅状部材71の両端部を連結してリング状に形成しており、糸部材73は、リング状に形成された菅状部材71の相対する箇所を連結して楕円状に形成し、吊下げ部材74は、ひも状の部材であって、その一端が貯留タンク3における口部31aに取り付けられ、菅状部材71に穿設された孔部71dを挿通させ、その他端には錘部材75が取り付けられている。
本発明に係る雨水貯留装置は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を奏することができる。
まず、請求項1に記載した雨水貯留装置1は、上記のように、切替え羽21が第一の開閉糸261によって第一の開閉糸案内部22dを介してバランス部材23を吊り下げられていることから、雨樋A内を流れる雨水の量及び貯留タンク3内に貯留された雨水が少ない場合には、切替え羽21が開いた状態になっているために雨樋A内を閉鎖した状態になり雨樋A内を流れる雨水を取水して導水路4を介して貯留タンク3内に流入させることができる。
そして、切替え羽21が第二の開閉糸262によって第二の開閉糸案内部22eを介して錘容器25を吊り下げられていることから、雨樋A内を流れる雨水の量及び貯留タンク3内に貯留された雨水が多い場合には、分水器22内の水位が上昇して雨水が第一の錘水路251を介して錘容器24内に流入するとともに、貯留タンク3内の水位が上昇して雨水が第二の錘水路252を介して錘容器24内に流入し、切替え羽21が閉じた状態になるために雨樋A内を開放した状態になり雨樋A内を流れる雨水をそのまま雨樋A内に流入させることができる。
従って、請求項1に記載した雨水貯留装置は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該雨樋内を流れる雨水の量及び該貯留タンク内に貯留された雨水の量に基づいて該雨樋と該貯留タンクに連結する導水路との流路の切替えを行うことができる雨水貯留装置を提供するという本発明の第一の課題を解決することができる。
請求項2に記載した請求項1に係る雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いる蓋部材は、上記のように、菅継手3212を二股の菅継手とすることによって、貯留タンク3内への雨水の流入口と貯留タンク3内からの雨水の流出口とを別個のものとすることができるため、貯留タンク3を複数設ける場合にこれを相互に連結する送水路5による雨水の流通を円滑に行うことができる。また、空気孔パイプ3213を設けることによって、貯留タンク3が満水になったときにはフロート球3213bが上昇して栓部材3213cの下面に当接し、その空気口を閉鎖することができるため、貯留タンク3内に貯留された雨水の噴出を防止しながら貯留タンク3内の空気の出し入れを行うことができる。
従って、請求項2に記載した請求項1に係る雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いる蓋部材は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、複数の該貯留タンクを相互に連結する送水路による雨水の流通を円滑に行うことができる雨水貯留装置を提供するという本発明の第二の課題を解決することができる。
請求項3に記載した請求項1に係る雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いるサイフォン機構は、空気孔61dを指等で閉塞しながら適当な空気を注入する器具を用いて空気注入孔61e又はfから貯留タンク3内に空気を注入し、給水チューブ62から雨水が流出し始めたならば、空気孔61dから指等を外すと、サイフォン効果によって、雨水Bが吸水チューブ62及び給水チューブ63を介して貯留タンク3の外部へと流出し続ける。
従って、請求項3に記載した請求項1に係る雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いるサイフォン機構は、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該貯留タンク内に貯留されている雨水を簡便に取り出すための手段を備えた雨水貯留装置を提供するという本発明の第三の課題を解決することができる。
請求項4に記載した請求項1に係る前記雨水貯留装置に用いる水位表示部材は、上記の通り、容器本体31内に貯留された雨水Bの水面に浮かぶ菅状部材71がその外面に光を反射する色彩と光を吸収する色彩とを施されているため、使用者は貯留タンク3内に貯留された雨水Bの水位を外部から容易に視認することができる。
そうすると、請求項4に記載した請求項1に係る前記雨水貯留装置に用いる水位表示部材によれば、建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置に関し、該貯留タンク内に貯留された雨水の水位を簡便に計測するための手段を備えた雨水貯留装置を提供するという本発明が解決しようとする第四の課題を解決することができる。
本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置を示した概略図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における切替え羽を示した平面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における切替え羽を示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における切替え羽を示したA−A線切断部端面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における分水器を示した平面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における分水器を示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における分水器を示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における分水器に切替え羽を取り付けた状態を示した一部断面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における貯留タンクを示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における貯留タンクを分解した状態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における継手付きキャップ部材を示した切断部端面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における取付け部材を示した切断部端面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置におけるサイフォン機構を使用する状態を示した使用状態説明図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置におけるサイフォン機構を示した分解図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置におけるサイフォンキャップを示した平面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置におけるサイフォンキャップを示したB−B線切断部端面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置における水位表示部材を示した平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る雨水貯留装置の構造及びその使用態様について添付図面に基づいて説明する。
雨水貯留装置1は、図1に図示するように、取水機構2と、貯留タンク3と、導水路4と、送水路5と、サイフォン機構6と、水位表示部材7とからなる。
取水機構2は、図1に図示するように、雨樋A内を流れる雨水を取水するとともに、雨樋A内を流れる雨水の量及び貯留タンク3内に貯留された雨水の量に基づいて雨樋Aと導水路4との流路の切替えを行うための機構であり、切替え羽21と、分水器22と、バランス部材23と、錘容器24と、錘水路25と、開閉糸26と、雨樋取付き具27とからなる。
切替え羽21は、図2ないし4に図示するように、羽先部211と、羽基部212と、屈曲部213と、雨樋取付き部214と、分水器取付き部215とからなる。尚、切替え羽21の全体的な形状及び大きさは、雨樋Aの内径及び形状にあわせて様々な形状及び大きさのものとすることができる。
羽先部211は、平面視略半円状の平板部材であって、その周縁211aが肉薄になっており、羽基部212の上下両辺の左側からそれぞれ延設されている。降雨量が少ないときには、羽先部211の周縁211aが雨樋Aの内壁に接していることによって、雨樋Aの内壁を流れる雨水を切替え羽21の上面で受け止めて分水器22へと案内することができる。
羽基部212は、平面視略横向き台形状の平板部材であって、その右側には切欠きが設けられているとともに、その下面には上下両辺に沿って立壁212dが設けられている。立壁212dによって、羽基部212の縁部における強度を向上することができ、好適である。また、羽基部212は、雨水排出孔212aが4ヵ所穿設されており、上面に雨水排出孔212aを取り囲むようにして立壁212cが形成されている。即ち、雨水排出孔212aは、降雨量が多いときには雨樋Aの内部を流れる雨水が多量となって、これを切替え羽21がすべて受け止めてしまうと閉じ難くなってしまうため、雨樋Aの内部を流れる雨水の一部をそのまま雨樋Aの下部へと流し込むためのものである。また、立壁212cが形成されていることによって、切替え羽21が受け止める雨量が少ないときには雨水排出孔212aから雨水が排出されてしまうことを防止できる。また、羽基部212は、開閉糸26を取り付けるための平面視上下両辺近傍にそれぞれ開閉糸取付孔212bが2ヵ所穿設されている。雨水誘導孔212a及び開閉糸取付孔212bは屈曲部213を挟んで相対する位置に穿設されている。
屈曲部213は、羽基部212の中心を横断するようにして半円筒状に設けられており、屈曲部213に沿って溝が設けられている。該溝が設けられていることによって、羽先部211及び羽基部212が上下に動くようになっている。
雨樋取付き部214は、正面視略直角三角形状の平板部材であって、その横の長さは取水機構2を取り付ける雨樋Aの内径に略等しく、屈曲部213の下部に沿って設けられている。また、雨樋取付き部214の右側には、分水器取付き部215が四角柱状に突設するように設けられている。
分水器22は、図5ないし8に図示するように、切替え羽21によって案内された雨水を貯留タンク3及び錘容器24に分配するためのものであって、その全体的な形状は側面視上方に向かって拡がるように両側面に傾斜を設けた器状の部材である。
分水器22には、第一の導水路41を接続するための第一の菅継手22aが最下部に設けられており、第二の導水路42を接続するための第二の菅継手22bが第一の菅継手22aよりも高い位置に設けられており、第一の錘水路251を接続するための第三の菅継手22cが第二の継手よりも高い位置に設けられている。即ち、分水器22内に案内される雨水が少ないときには第一の菅継手22aから第一の導水路41を介して第一の貯留タンク3Aへと雨水が送り出される。また、分水器22内に案内される雨水が若干多いときには第一の導水路41だけでは雨水の送出を十分に行うことができない場合があるため、このような場合には第二の菅継手22bから第二の導水路42を介して第二の送水路52の途中に設けられた菅継手へと雨水が送り出される。そして、分水器22内に案内される雨量が非常に多いときには切替え羽21を閉じるため、第三の菅継手22cから第一の錘水路251を介して錘容器24へと雨水が送り出される。分水器22における菅継手の数は、図では3つであるが、導水路の数等に応じて適宜増減させることができる。
分水器22の側面視両側面には、その相対する位置に第一の開閉糸261を案内するための第一の開閉糸案内部22dとして貫通孔が2ヵ所穿設されているとともに、その相対する位置に第二の開閉糸262を案内するための第二の開閉糸案内部22eとしてその上端の開放されたスリットが2ヵ所設けられている。
分水器22の平面視左側には雨樋Aの外周面上に取り付くための平面視半円状の切欠き22fが設けられている。もっとも、切欠き22fの形状及び大きさは、雨樋Aの外周面の形状及び大きさにあわせて様々な形状及び大きさにすることができる。また、分水器22の正面視左側の下部には、分水器取付き部215を嵌合させることによって切替え羽21を分水器22に取り付けるための切替え羽取付け部22gが凹状に設けられている。尚、分水器22の底面は切替え羽取付け部22gから第一の菅継手22aに向かって下るようにして傾斜を付けると、雨水が円滑に第一の菅継手22aに流入して好適である。そして、分水器22の正面視左側の下部には、雨樋取付き具27を巻き付けるための脚部22hが下方に向かって延設されている。即ち、脚部22hは、棒状の部材であって、端部が鉤状に折れ曲がった形状の部材である。
バランス部材23は、図1に図示するように、切替え羽21を開いた状態にするための部材であって、例えば風等によって揺動しないように公知の飲料用のペットボトル等に水又は砂等の重しを収納した部材を用いることができる。バランス部材23は、第一の開閉糸261によって開閉糸取付孔212bと連結されており、分水器22の下部に吊り下げられている。バランス部材23は、該重しの種類や量を調節することによって、切替え羽21を閉じる時期を自在に調節することができる。即ち、錘容器24内に貯留される雨水が比較的少量である場合に切替え羽21を閉じることを所望するときには、例えばバランス部材23内に収納する重しを少量にすればよい。一方、錘容器24内に貯留される雨水が比較的多量である場合に切替え羽21を閉じることを所望するときには、例えばバランス部材23内に収納する重しを多量にすればよいのである。
錘容器24は、図1に図示するように、その内部に雨水を貯留することによって切替え羽21を閉じた状態にするための部材であって、例えば公知の飲料用のペットボトル等を用いることができる。錘容器24は、その大きさを種々の容器に変更することによって、切替え羽21を閉じる時期を自在に調節することができる。とりわけ降雨量が多いときには切替え羽21を閉じるために重量をかける必要があるため、その際には比較的大きな錘容器24を用いるのが好適である。錘容器24は、第二の開閉糸262によって開閉糸取付孔212bと連結されており、分水器22の下部に吊り下げられている。尚、錘容器24を蓋部材32よりも下方に位置するように吊下げることによって、貯留タンク3が満水になった際に、円滑に雨水を供給することができ、好適である。また、錘容器24は、第一の錘水路251によって第三の菅継手22cと連結されており、第三の菅継手22cから第一の錘水路251を介して雨水が送水される。更に、錘容器24は、第二の錘水路252によって第三の貯留タンク3Cに設けられている菅継手3212と連結されており、第三の貯留タンク3Cから第二の錘水路252を介して雨水が送水される。
錘水路25は、図1に図示するように、フレキシブルなチューブ状の部材であって、例えば公知のゴムホースやビニールチューブ等を用いることができる。第一の錘水路251は、第三の菅継手22cと錘容器24とを連結しており、第三の継手22cから雨水が送水される。第二の錘水路252は、第三の貯留タンク3Cに設けられている菅継手3212と錘容器24とを連結しており、第三の貯留タンク3Cが満水になった際に第三の貯留タンク3Cから雨水が送水される。
開閉糸26は、例えばナイロン糸等の公知の各種のひも状部材を用いることができる。第一の開閉糸261は、図8に図示するように、バランス部材23を吊り下げて切替え羽21を開いた状態にするための部材であって、2本のひも状部材であり、それぞれの一端がバランス部材23に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように第一の開閉糸案内部22dを介して開閉糸取付孔212bに取り付けられている。第二の開閉糸262は、図8に図示するように、錘容器24を吊り下げて切替え羽21を閉じた状態にするための部材であって、2本のひも状部材であり、それぞれの一端は錘容器24に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように第二の開閉糸案内部22eを介して第二の開閉糸案内部22eに対向する位置にある開閉糸取付孔212bと連結されている。尚、使用者は、開閉糸26の長さを調節してバランス部材23及び錘容器24の吊下げ位置を調節することによって切替え羽21を閉じる時期を自在に調節することができる。
雨樋取付き具27は、図1に図示するように、雨樋Aに分水器22を取り付けるための部材であって、例えば公知のベルト部材を用いることができる。即ち、雨樋取付き具27は、雨樋Aの外周面に脚部22hを接して雨樋Aと脚部22hに巻き付けることによって雨樋Aに分水器22を取り付けることができる。ベルト部材を用いることによって、雨樋Aに対する分水器22の着脱を簡便に行うことができる。
切替え羽21が第一の開閉糸261によって第一の開閉糸案内部22dを介してバランス部材23を吊り下げられていることから、雨樋A内を流れる雨水の量が少なく貯留タンク3内に貯留された雨水が少ない場合には、切替え羽21が開いた状態になっているために雨樋A内を閉鎖した状態になり雨樋A内を流れる雨水を取水して導水路4を介して貯留タンク3内に流入させることができる。
そして、切替え羽21が第二の開閉糸262によって第二の開閉糸案内部22eを介して錘容器25を吊り下げられていることから、雨樋A内を流れる雨水の量が多く貯留タンク3内に貯留された雨水が多い場合には、分水器22内の水位が上昇して雨水が第一の錘水路251を介して錘容器24内に流入するとともに、貯留タンク3内の水位が上昇して雨水が第二の錘水路252を介して錘容器24内に流入し、切替え羽21が閉じた状態になるために雨樋A内を開放した状態になり雨樋A内を流れる雨水をそのまま雨水A内に流入させることができる。
そうすると、雨樋Aと導水路4との自動的な流路の切替えは、例えば電動弁等の電力を用いた機器によっても行うことができるが、これには複雑で大掛かりな装置を要することから多額の費用や広いスペースが必要となり、また電気工事等の大掛かりな工事が必要となるとともに、屋外に設置することから漏電等の電気に起因する事故が生じる恐れもある。上記のような取水機構2によれば、電力を用いていないことから、このような問題を生じることはない。
使用者は、雨樋Aの外周面において分水器22を取り付ける所望の位置に切替え羽21を嵌入し得る大きさの孔部を雨樋Aの外周面から切れ込むようにして穿設する。使用者は、孔部から切替え羽21を嵌入し、周縁211aが雨樋Aの内壁に接するように切替え羽21を広げた状態にして、雨樋取付き部214を雨樋A内に架け渡すようにして切替え羽21を設置する。使用者は、分水器取付き部215を切替え羽取付け部22gに嵌合させるとともに、雨樋Aとこれに並行する脚部22hに雨樋取付き具27を巻き付けることによって雨樋Aに分水器22を取り付ける。
貯留タンク3は、図9に図示するように、容器本体31と蓋部材32とからなる。貯留タンク3は、図1では3台設置されているが、雨水貯留装置1を設置するスペース等に応じて適宜増減することが可能である。
容器本体31は、図10に図示するように、雨水をその内部に貯留するための容器であって、その上部に外周面に雄螺子31bが切られている口部31aを備えており、例えば公知の飲料用のペットボトルやポリタンクを用いることができる。このような容器本体31であれば、雨水をその内部に貯留したまま所望の場所に移動させて、その内部に貯留した雨水を利用することができる。尚、貯留タンク3は、図1では同じ形状で同じ大きさの容器本体31を用いているが、異なる形状あるいは異なる大きさの容器本体31を適宜組み合わせて用いることも可能である。
蓋部材32は、図11及び12に図示するように、継手付きキャップ部材321と取付け部材322とからなる。継手付きキャップ部材321と締付け部材322とを一体的に形成することも可能であるが、継手には導水路4が接続されていることから蓋部材32を回動させて口部31aを閉塞することが困難であるため、これらを別個の部材として形成するのが好適である。
継手付きキャップ部材321は、図11に図示するように、キャップ部3211と、菅継手3212と、空気孔パイプ3213とからなる。キャップ部3211は、平面視正円状の平板部材であって、いずれも平面視正円状の雨水流出入孔3211aと空気孔3211bとが穿設されており、周縁には鍔部3211cが形成されており、鍔部の下面には立壁状の突出部3211dが設けられている。
菅継手3212は、導水路4及び送水路5を接続するための二股の菅継手であって、雨水流出入孔3211aの周縁に立設されている。菅継手3212を二股の菅継手とすることによって、容器本体31内への雨水の流入口と容器本体31内からの雨水の流出口とを別個のものとすることができるため、貯留タンク3を複数設ける場合に貯留タンク3を相互に連結する送水路5による雨水の流通を円滑に行うことができる。
菅継手3212の形状は、正面視T字形の単純なものであってもよいが、正面視Y字形あるいは図示するようなF字形のものとすると、貯留タンク3を配置している順序に沿って雨水を貯留していくことができ、好適である。即ち、上段の流入継手3212aには貯留タンク3の内部へと雨水を流入させるための導水路4又は送水路5を接続するとともに、下段の流出継手3212bには貯留タンク3の内部から雨水を流出させるための送水路5を接続する。尚、菅継手3212の端部の外周面には外側にわずかに突出した係止部3212cを設けると、導水路4又は送水路5が不用意に外れ難くなって、好適である。
空気孔パイプ3213は、容器本体31内に貯留された雨水Bの噴出を防止しながら容器本体31内の空気の出し入れを行うための部位であって、パイプ本体3213aと、フロート球3213bと、栓部材3213cとからなる。パイプ本体3213aは、円筒状の部材であって、空気孔3211bの周縁に立設されている。フロート球3213bは、例えば軟質のゴム製小球部材を用いることができ、パイプ本体3213a内に保持されている。栓部材3213cは、円柱状の部材であって、空気口が穿設されており、上端の周縁には鍔部が設けられていて、下端はフロート球3213bの形状にあわせて丸みを帯びた凹部が形成されており、パイプ本体3213aの上部に取り付けられている。貯留タンク3が満水になったとき、フロート球3213bが上昇して栓部材3213cの下面に当接し、その空気口を閉塞することによって、容器本体31内に貯留された雨水の噴出を防止することができる。
取付部材322は、上面の閉鎖された略円筒状の部材であって、上面には孔部322aが設けられており、その内周面下部には雌螺子322bが切られている。上記のように口部31aの外周面には雄螺子31bが切られているところ、取付部材322を口部31aに着脱自在に取り付けることができる。
使用者は、継手付きキャップ部材321を鍔部3211cの下面が口部31aの上端部に接するように設置して口部31aを閉塞する。使用者は、継手3212と空気孔パイプ3213とを孔部322aに挿通させるようにして、継手付きキャップ部材321の上から取付部材322を被せて設置し、雌螺子322bを雄螺子31bに嵌め合わせて取付部材322を回動させ口部31aに取り付ける。
導水路4及び送水路5はいずれも、フレキシブルなチューブ状の部材であって、例えば公知のゴムホースやビニールチューブ等を用いることができる。図1に図示するように、第一の導水路41は、第一の菅継手22aと第一の貯留タンク3Aに係る流入継手3212aとを連結しており、分水器22から第一の貯留タンク3Aへと雨水が送り出される。第一の送水路51は、第一の貯留タンク3Aに係る流出継手3212bと第二の貯留タンク3Bに係る流入継手3212aとを連結しており、第一の貯留タンク3Aが満水になった際に第一の貯留タンク3Aから第二の貯留タンク3Bへと雨水が送り出される。第二の送水路52は、第二の貯留タンク3Bに係る流出継手3212bと第三の貯留タンク3Cに係る流入継手3212aとを連結しており、第二の貯留タンク3Bが満水になった際に第二の貯留タンク3Bから第三の貯留タンク3Cへと雨水が送り出される。第二の送水路52の途中には二股の管継手が取り付けられており、第二の導水路42が連結されている。
ここで、容器本体31としては前記の通り公知の飲料用のペットボトルやポリタンク等の種々の貯水用容器を用いることができるところ、蛇口31cを備えているものもあれば備えていないものもある。そうすると、蛇口31cを備えている容器本体31であればその内部に貯留されている雨水を簡便に取り出すことができるが、蛇口31cを備えていない容器本体31である場合にはその内部に貯留されている雨水を取り出すための手段が必要となる。
そこで、このような場合には、サイフォン機構6を用いることによって、電動式ポンプ等を用いることなく、容器本体31の内部に貯留されている雨水を簡便に取り出すことができる。即ち、サイフォン機構6は、図13及び14に図示するように、サイフォンキャップ61と、吸水チューブ62と、給水チューブ63とからなる。
サイフォンキャップ61は、図15及び16に図示するように、上面を閉鎖した円筒形の部材である。もっとも、サイフォンキャップ61は、口部31aに取り付けることができれば、特にその形状は限定されない。サイフォンキャップ61の内周面下部には雌螺子61aが切られており、前記の通り口部31aの外周面には雄螺子31bが切られているところ、サイフォンキャップ61を口部31aに着脱自在に取り付けることができる。サイフォンキャップ61の上面中央には平面視正円状の雨水流出入孔61bが穿設されており、雨水流出入孔61bを挿通するようにチューブ継手61cが取り付けられている。チューブ継手61cは、上下面の開放された円筒形の部材であり、その上下部のそれぞれの外周面には外側にわずかに突出した係止部を設けると、吸水チューブ62及び給水チューブ63が不用意に外れ難くなって、好適である。サイフォンキャップ61には容器本体31内の空気の出し入れを行うための空気孔61dが穿設されている。また、サイフォンキャップ61には容器本体31内に空気を注入するための平面視正円状の空気注入孔61e及び61fが穿設されており、空気注入孔61fには円筒状のパイプ部材が取り付けられている。空気を注入する器具には種々の器具がありその空気を送出する箇所も種々の形状及び大きさをしているところ、形状や大きさの異なる複数の孔部を設けることによって種々の空気を注入する器具を用いて貯留タンク3内に空気を注入することができ、好適である。例えば、球技用ボールの空気入れを用いる際には空気注入孔61eに該空気入れの空気注入針を差し入れ、浮き輪用の空気入れを用いる際には空気注入孔61fに該空気入れの空気注入ノズルを差し入れ、貯留タンク3内に空気を注入することができる。
吸水チューブ62及び給水チューブ63は、いずれもフレキシブルなチューブ状の部材であって、例えば公知のゴムホースやビニールチューブ等を用いることができる。吸水チューブ62は、その一端が容器本体31内部の底部まで伸びているとともに、その他端がチューブ継手61cの容器本体31の内部側に接続されている。給水チューブ63は、その一端がチューブ継手61cの容器本体31の外部側に接続されているとともに、その他端が容器本体31の外部へと延びている。
使用者は、サイフォンキャップ61を口部31aに取り付けて、空気孔61d及び空気を注入する器具を接続していない空気注入孔を指等で閉塞しながら、適当な空気を注入する器具を用いて空気注入孔61e又は61fから容器本体31内に空気を注入する。使用者は、給水チューブ62から雨水が流出し始めたならば、空気孔61dから指等を外す。そうすると、サイフォン効果によって、雨水が吸水チューブ62及び給水チューブ63を介して容器本体31の外部へと流出し続けることとなる。
水位表示部材7は、容器本体31内に貯留された雨水の水位を表示するための部材である。即ち、容器本体31としては前記の通り公知の飲料用のペットボトルやポリタンク等の種々の貯水用容器を用いることができるところ、このような貯水用容器には透明性の高いプラスチック材料等の透明な材料によって形成されたものもあれば、着色されたプラスチック材料等の色彩を帯びた材料によって形成されたものもある。そうすると、透明な材料によって形成された貯水用容器を容器本体31として用いる場合には使用者は容器本体31内に貯留された雨水の水位を外部から容易に視認することができるが、色彩を帯びた材料によって形成された貯水用容器を容器本体31として用いる場合には使用者は容器本体31内に貯留された雨水の水位を外部から容易には視認することができないという問題が生じる。そのような場合には、水位表示部材7を用いることによって、とりわけ色彩を帯びた部材によって形成された貯水用容器を容器本体31として用いる場合であっても使用者は容器本体31内に貯留された雨水Bの水位を外部から容易に視認することができるようになり、好適である。
水位表示部材7は、図17に図示するように、菅状部材71と、管継手72と、糸部材73と、吊下げ部材74と、錘部材75とからなる。
菅状部材71は、いずれも中空のチューブ部材を3本束ねた部材であって、光を反射しない黒色を帯びたチューブ部材71aの両側に光を反射する白色又は銀色を帯びたチューブ部材71b及びcを接着した部材であり、管継手72の近傍には吊下げ部材74を挿通するための孔部71dが穿設されている。尚、菅状部材71は、白色又は銀色を帯びたチューブ部材の両側に黒色を帯びたチューブ部材を接着した部材であってもよい。光を反射する白色又は銀色を帯びたチューブ部材71b及びcを用いることによって使用者は容器本体31の外部から菅状部材71を容易に視認することができる。また、容器本体31の内部に光が差し込む場合には、光を反射する白色又は銀色を帯びたチューブ部材のみを用いたのでは菅状部材71を視認することがかえって困難になることもあるため、光を反射しない黒色を帯びたチューブ部材をあわせて用いることによって、そのような場合であっても使用者は容器本体31の外部から菅状部材71を容易に視認することができる。管継手72は、菅状部材71の両端部を連結してリング状に形成するための部材である。菅状部材71をリング状に形成することによって、口部31aが小径であっても、使用者はリングを収縮させた上で口部31aを介して容器本体31内に収容することができる。また、水位表示部材7は、容器本体31内に貯留された雨水の水面上に水平に浮くように、全体的な重量のバランスをとるのが好適である。尚、前記の通り容器本体31として用いる貯水用容器には様々な形状又は大きさのものがあるところ、使用者は容器本体31の形状又は大きさにあわせて菅状部材71を切り詰めて水位表示部材7の大きさを調節することができる。
水位表示部材7は、使用者が容器本体31の外部から視認できるように、容器本体31の内面の近傍に位置するように配置するのが好適である。そこで、リング状に形成されている菅状部材71の相対する箇所を糸部材73によって連結して楕円状に形成するとともに、その長軸を容器本体31の横の長さに略等しい長さとし、その短軸を口部31aと容器本体31の正面内壁との幅に略等しい長さとする。菅状部材71を上記のように形成することによって、容器本体31内で雨水上回転してしまうことを防止することができる。
また、吊下げ部材74は、ひも状の部材であって、その一端が口部31aの近傍に取り付けられており、孔部71dを挿通させ、その他端には錘部材75が取り付けられている。錘部材75によって、吊下げ部材74は容器本体31内で雨水によって揺動することがなくなり、好適である。菅状部材71は、容器本体31内に貯留された雨水の水位によって吊下げ部材74に沿って上下に動くため、使用者は容器本体31内に貯留された雨水の水位を簡便に計測することができるのである。
1 雨水貯留装置
2 取水機構
21 切替え羽
211 羽先部
211a 周縁
212 羽基部
212a 雨水排出孔
212b 開閉糸取付孔
212c 立壁
212d 立壁
213 屈曲部
214 雨樋取付き部
215 分水器取付き部
22 分水器
22a 第一の菅継手
22b 第二の管継手
22c 第三の管継手
22d 第一の開閉糸案内部
22e 第二の開閉糸案内部
22f 切欠き
22g 切替え羽取付け部
22h 脚部
23 バランス部材
24 錘容器
25 錘水路
251 第一の錘水路
252 第二の錘水路
26 開閉糸
261 第一の開閉糸
262 第二の開閉糸
27 雨樋取付き具
3 貯留タンク
3A 第一の貯留タンク
3B 第二の貯留タンク
3C 第三の貯留タンク
31 容器本体
31a 口部
31b 雄螺子
31c 蛇口
32 蓋部材
321 継手付きキャップ部材
3211 キャップ部
3211a 雨水流出入孔
3211b 空気孔
3211c 鍔部
3211d 突出部
3212 菅継手
3212a 流入継手
3212b 流出継手
3212c 係止部
3213 空気孔パイプ
3213a パイプ本体
3213b フロート球
3213c 栓部材
322 取付け部材
322a 孔部
322b 雌螺子
4 導水路
41 第一の導水路
42 第二の導水路
5 送水路
51 第一の送水路
52 第二の送水路
6 サイフォン機構
61 サイフォンキャップ
61a 雌螺子
61b 雨水流出入孔
61c チューブ継手
61d 空気孔
61e 空気注入孔
61f 空気注入孔
62 吸水チューブ
63 給水チューブ
7 水位表示部材
71 菅状部材
71a 黒色のチューブ部材
71b 白色又は銀色のチューブ部材
71c 白色又は銀色のチューブ部材
71d 孔部
72 管継手
73 糸部材
74 吊下げ部材
75 錘部材
A 雨樋
B 雨水

Claims (4)

  1. 建物の雨樋内を流れる雨水を取水して貯留タンク内に貯留する雨水貯留装置であって、取水機構と、貯留タンクと、導水路とからなり、該取水機構は、切替え羽と、分水器と、バランス部材と、錘容器と、第一及び第二の錘水路と、第一及び第二の開閉糸とからなり、該切替え羽は、平板状の部材であって、雨水排出口が穿設されているととともに、開閉糸取付孔が相対する位置に二か所穿設されており、該分水器に取り付けられていて、該分水器は、器状の部材であって、複数の管継手が設けられており、該導水路を接続するための菅継手よりも該第一の錘水路を接続するための菅継手が高い位置に設けられており、該分水器における相対する位置に第一の開閉糸案内部が二か所設けられているとともに、該分水器における相対する位置であって該第一の開閉糸案内部よりも高い位置に第二の開閉糸案内部が二か所設けられており、該第一の開閉糸は二本のひも状部材であり、それぞれの一端は該バランス部材に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように該第一の開閉糸案内部を介して該開閉糸取付孔に取り付けられていて、該第二の開閉糸は二本のひも状部材であり、それぞれの一端は該錘容器に取り付けられており、それぞれの他端は相対するように該第二の開閉糸案内部を介して該第二の開閉糸案内部に対向する位置にある該開閉糸取付孔と連結されていて、該錘容器は、該第一の錘水路によって該分水器と連結されており、該貯留タンクは、該導水路によって該分水器と連結されているとともに、該第二の錘水路によって該錘容器と連結されていることを特徴とする雨水貯留装置。
  2. 請求項1に記載した雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いる蓋部材であって、該蓋部材には、キャップ部と、菅継手と、空気孔パイプとが備えられており、該キャップ部には雨水流出入孔と空気孔とが穿設されており、該菅継手は、二股の菅継手であって、該雨水流出入孔の周縁に立設されており、該空気孔パイプは、パイプ本体と、フロート球と、栓部材とからなり、該パイプ本体は、筒状の部材であって、該空気孔の周縁に立設されており、該フロート球は、パイプ本体内に保持されており、該栓部材は、空気口が穿設されており、該パイプ本体の上部に取り付けられていることを特徴とする蓋部材。
  3. 請求項1に記載した雨水貯留装置における前記貯留タンクに用いるサイフォン機構であって、該サイフォン機構は、サイフォンキャップと、吸水チューブと、給水チューブとからなり、該サイフォンキャップには、雨水流出入孔及び空気孔が穿設されているとともに、形状及び/又は大きさが異なる複数の空気注入孔が穿設されており、該雨水流出入孔を挿通するようにして上下面の開放された筒状のチューブ継手が取り付けられており、該チューブ継手の一端には該吸水チューブが取り付けられるとともに他端には該給水チューブが取り付けられていることを特徴とするサイフォン機構。
  4. 請求項1に記載した雨水貯留装置に用いる水位表示部材であって、該水位表示部材は、菅状部材と、管継手と、糸部材と、吊下げ部材と、錘部材とからなり、該菅状部材は、光を反射する色彩と光を吸収する色彩とがその外面に施されており、該管継手は、該菅状部材の両端部を連結してリング状に形成しており、該糸部材は、リング状に形成された該菅状部材の相対する箇所を連結して楕円状に形成し、該吊下げ部材は、ひも状の部材であって、その一端が前記貯留タンクにおける口部に取り付けられ、該菅状部材に穿設された孔部を挿通し、その他端には該錘部材が取り付けられていることを特徴とする水位表示部材。
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