JP6008033B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関するものである。
例えばパチンコ機等の遊技機においては、表示画面に複数の絵柄を変動表示する絵柄表示装置を備えたものが知られている。かかる遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者に有利な特定制御状態を発生させるか否かの当たり抽選が行われ、絵柄の変動表示が開始される。当たり抽選に当選した場合には、表示画面に特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技状態が特定制御状態に移行する。特定制御状態への移行に伴い、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が開始される。
例えば特許文献1に示されているパチンコ機の可変入球装置についてより詳しくは、特定制御状態ではない状況において、遊技球が入球できない又は入球し難い閉状態となっており、特定制御状態に移行すると開状態に切り換えられる。
特開2005−074175号公報
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
当該可変入球手段を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が所定回数に亘って行われる特定制御状態に設定する特定制御設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記開状態となる場合の態様が相違するように複数種類の単位態様が設定されており、
当該遊技機は、
前記複数種類の単位態様のうち相対的に前記可変入球手段への入球が発生し易い単位態様が前記特定制御状態中に実行される回数に応じて、相対的に前記可変入球手段への入球が発生しにくい所定単位態様が連続して実行される回数を相違させる手段と、
第1表示手段と、
当該第1表示手段よりも表示範囲が狭く設定された第2表示手段と、
前記特定制御状態への移行が発生する場合に第1側対応表示が前記第1表示手段にて行われるようにする第1表示制御手段と、
前記特定制御状態への移行が発生する場合に第2側対応表示が前記第2表示手段にて行われるようにする第2表示制御手段と、
を備え、
前記特定制御状態の実行態様として、前記所定単位態様が連続して実行される回数が相違する第1実行態様及び第2実行態様が設定されており、
前記第1表示制御手段は、前記第1実行態様の前記特定制御状態に移行する場合と、前記第2実行態様の前記特定制御状態に移行する場合とで、前記第1実行態様及び前記第2実行態様のうちいずれの前記特定制御状態が実行されるのかを識別不可な態様で前記第1側対応表示が行われるようにする手段を備え、
前記第2表示制御手段は、前記第1実行態様の前記特定制御状態に移行する場合と、前記第2実行態様の前記特定制御状態に移行する場合とで、それぞれ異なる態様で前記第2側対応表示が行われるようにする手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
一実施形態におけるパチンコ機を示す正面図。 (a)遊技盤の構成を示す正面図、(b)可変入賞装置を説明するための縦断面図。 (a)〜(j)図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。 (a),(b)図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図。 (a)低確率モード用の当否テーブルを説明するための説明図、(b)高確率モード用の当否テーブルを説明するための説明図。 振分テーブルを説明するための説明図。 主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される通常処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される遊技回制御処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される変動開始処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される遊技状態移行処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行されるラウンド用の設定処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される大入賞口開閉処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される大入賞口開放処理を示すフローチャート。 主制御装置のMPUにて実行される開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャート。 音声発光制御装置のMPUにて実行される演出決定処理を示すフローチャート。 各種遊技結果の内容を説明するための説明図。 各開閉実行モードの内容を説明するためのタイミングチャート。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠(図示略)と、その内枠の前方に配置される前扉枠14と、内枠の後方に配置される裏パックユニット(図示略)とを備えている。
遊技機本体12のうち内枠が、左右両側部のうち一方を支持側として外枠11に回動可能に支持されている。また、内枠には、前扉枠14が回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として前方へ回動可能とされている。また、内枠には、裏パックユニットが回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置(図示略)が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
内枠には遊技盤20が搭載されている。ここで、遊技盤20の構成を図2に基づいて説明する。図2(a)は遊技盤20の正面図であり、図2(b)は遊技盤20に設けられた可変入賞装置22を説明するための縦断面図である。
遊技盤20には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口21,可変入賞装置22,上作動口(第1始動入球部)23,下作動口(第2始動入球部)24,スルーゲート25、可変表示ユニット26、メイン表示部33及び役物用表示部34等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23及び下作動口24への入球が発生すると、それが遊技盤20の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤20の最下部にはアウト口27が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口27を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤20には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘28が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口27への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24又はスルーゲート25への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口23及び下作動口24は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤20に設置されている。上作動口23及び下作動口24は共に上向きに開放されている。また、上作動口23が上方となるようにして両作動口23,24は鉛直方向に並んでいる。下作動口24には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物24aが設けられている。
電動役物24aは遊技盤20の背面側に搭載された電動役物駆動部24bに連結されており、当該電動役物駆動部24bにより駆動されて閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)及び開放状態(サポート状態又はガイド状態)のいずれかに配置される。電動役物24aの閉鎖状態では遊技球が下作動口24に入賞できず、電動役物24aが開放状態となることで下作動口24への入賞が可能となる。
なお、これに限定されず、下作動口24への遊技球の入賞が発生し易い状態と、入賞が不可ではないが上記入賞が発生し易い状態よりも入賞が発生しづらい状態とに、電動役物24aが切り換えられる構成としてもよい。また、電動役物24aを不具備とし、入賞が発生し易い状態とそれよりも入賞が発生しづらい状態との間の切り換えが、下作動口24自身の変位により行われる構成としてもよい。
可変入賞装置22は、図2(b)に示すように、遊技盤20の背面側へと通じる大入賞口22aを備えているとともに、当該大入賞口22aを開閉する開閉扉22bを備えている。開閉扉22bは可変入賞装置22として一体的に設けられた可変入賞駆動部22cに連結されており(連結箇所については図示略)、当該可変入賞駆動部22cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、大当たり当選又は特別外れとなった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。
メイン表示部33では、上作動口23又は下作動口24への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口23への入賞と下作動口24への入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域であるメイン表示部33にて明示される。そして、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、メイン表示部33にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
なお、メイン表示部33は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、メイン表示部33にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
役物用表示部34では、スルーゲート25への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート25への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部34にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口24に設けられた電動役物24aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット26には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置31が設けられているとともに、図柄表示装置31を囲むようにしてセンターフレーム32が配設されている。図柄表示装置31は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置31は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置31では、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて図柄の変動表示が開始される。すなわち、メイン表示部33において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置31において変動表示が行われる。
図柄表示装置31の表示内容について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は図柄表示装置31にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図4は図柄表示装置31の表示画面Gを示す図である。
図3(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図4(a)に示すように、図柄表示装置31の表示画面Gには、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。
図4(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。
上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて表示画面Gにおいて遊技回用の演出が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で遊技回用の演出が終了される。
また、遊技回用の演出が終了する場合、後述する最有利大当たり結果の発生に対応した遊技回であれば、いずれかの有効ラインに同一の奇数の数字が付された図柄の組み合わせが形成される。また、最有利大当たり結果とは異なる結果であって開閉実行モードへの移行に対応した遊技回であれば、同一の数字が付された図柄の組み合わせではないが、通常外れ結果の場合に選択されない図柄の組み合わせが形成される。
なお、図柄表示装置31における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置31にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
センターフレーム32の前面側における左上部分には、図2(a)に示すように、メイン表示部33及び図柄表示装置31に対応した第1保留ランプ部35が設けられている。遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部35の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
センターフレーム32の右上部分には、役物用表示部34に対応した第2保留ランプ部36が設けられている。遊技球がスルーゲート25を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部36の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部35,36の機能が図柄表示装置31の一部の領域における表示により果たされる構成としてもよい。
遊技盤20には、内レール部41と外レール部42とが取り付けられており、これら内レール部41と外レール部42とにより誘導レールが構成され、内枠において遊技盤20の下方に搭載された遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構は、前扉枠14に設けられた発射ハンドル51が操作されることにより遊技球の発射動作を行う。
内枠の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部52が形成されている。窓部52は、略楕円形状をなし、窓パネル53が嵌め込まれている。窓パネル53は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよい。ちなみに、図柄表示装置31の表示画面G及びメイン表示部33などは、パチンコ機10前方から窓パネル53を介して視認可能となっている。
窓部52の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部54が窓部52の上方に設けられている。また、表示ランプ部54の左右両側には、遊技状況に応じた効果音などが出力されるスピーカ部55が設けられている。
前扉枠14における窓部52の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部56と下側膨出部57とが上下に並設されている。上側膨出部56内側には上方に開口した上皿56aが設けられており、下側膨出部57内側には同じく上方に開口した下皿57aが設けられている。上皿56aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿57aは、上皿56a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿56a及び下皿57aには、裏パックユニットに搭載された払出装置から払い出された遊技球が排出される。
内枠の背面側には、主制御装置と、音声発光制御装置と、表示制御装置とが搭載されている。また、内枠の背面に対しては既に説明したとおり裏パックユニットが設けられており、当該裏パックユニットには、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源及び発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
<パチンコ機10の電気的構成>
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65及び払出制御装置70が接続されている。この場合に、停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源及び発射制御装置80が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
また、MPU62の入力側には、各種入賞検知センサ67a〜67eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ67a〜67eには、一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24及びスルーゲート25といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU62では上作動口23及び下作動口24への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置70及び音声発光制御装置90が接続されている。払出制御装置70には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。
音声発光制御装置90には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して主制御装置60と電気的に接続されている。
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置22の開閉扉22bを開閉動作させる可変入賞駆動部22c、下作動口24の電動役物24aを開閉動作させる電動役物駆動部24b、メイン表示部33及び役物用表示部34が接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口22aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部22cの駆動制御が実行される。また、電動役物24aの開放状態当選となった場合には、電動役物24aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部24bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62においてメイン表示部33の表示制御が実行される。また、電動役物24aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において役物用表示部34の表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源及び発射制御装置80とを中継し、また電源及び発射制御装置80から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置70は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置71により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置80は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置70等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源及び発射制御装置80にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源及び発射制御装置80は遊技球発射機構81の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構81は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置90は、MPU92が搭載された音声発光制御基板91を備えている。MPU92には、当該MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM93と、そのROM93内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM94と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
MPU92では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、各種ランプ部35,36,54やスピーカ部55を駆動制御する。また、これらコマンドをそのまま又は解析後の対応するコマンドを表示制御装置100に送信する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して表示制御装置100と電気的に接続されている。
表示制御装置100は、プログラムROM103及びワークRAM104が複合的にチップ化された素子であるMPU102と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)105と、キャラクタROM106と、ビデオRAM107とがそれぞれ搭載された表示制御基板101を備えている。
MPU102は、音声発光制御装置90から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP105の制御(具体的にはVDP105に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM103は、MPU102により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM104は、MPU102による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
VDP105は、図柄表示装置31に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP105はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP105は、MPU102、ビデオRAM107等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM107に記憶させる画像データを、キャラクタROM106から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置31に表示させる。
キャラクタROM106は、図柄表示装置31に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM106には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
ビデオRAM107は、図柄表示装置31に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM107の内容を書き替えることに基づき図柄表示装置31の表示内容が変更される。
<主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図6を用いて説明する。
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部33の表示の設定、図柄表示装置31の図柄表示の設定、役物用表示部34の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図6に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置31が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部33及び図柄表示装置31における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、下作動口24の電動役物24aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM64の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファに適宜格納される。このうち抽選カウンタ用バッファにおいて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生した場合に、RAM64に取得情報記憶手段として設けられた保留球格納エリア64aに格納される。
保留球格納エリア64aは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、上作動口23又は下作動口24への入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組み合わせが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。
この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、上作動口23又は下作動口24への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、上作動口23又は下作動口24への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留用エリアREは、保留数記憶エリアNAを備えており、当該保留数記憶エリアNAには上作動口23又は下作動口24への入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、メイン表示部33の変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
先ず、電動役物開放カウンタC4について説明する。電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート25に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物24aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
ここで、本パチンコ機10では、電動役物24aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口24の電動役物24aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物24aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、役物用表示部34における1回の表示継続時間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口24よりも上作動口23への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口23よりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口24への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート25への入賞に基づき役物用表示部34にて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
次に、大当たり乱数カウンタC1について説明する。大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM63における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図7を用いて説明する。図7に示すように、当否テーブルとしては、図7(a)の低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、図7(b)の高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は21個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
また、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となるが、本パチンコ機10においては、外れ結果として、特別外れ結果(小当たり結果)と、通常外れ結果との2種類が設定されている。特別外れ結果及び通常外れ結果はいずれも当否抽選モードやサポートモードの移行契機とはならないが、特別外れ結果が開閉実行モードへの移行契機となるのに対して、通常外れ結果は開閉実行モードへの移行契機とはならない。
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM63における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図8を用いて説明する。
図8に示すように、大当たり結果の振分先として、通常大当たり結果A(又は突然通常大当たり結果A)、通常大当たり結果B(又は突然通常大当たり結果B)、非明示確変大当たり結果A(又は潜伏確変大当たり結果A)、非明示確変大当たり結果B(又は潜伏確変大当たり結果B)、明示確変大当たり結果A(又は突然確変大当たり結果A)、明示確変大当たり結果B(又は突然確変大当たり結果B)、明示確変大当たり結果C(又は突然確変大当たり結果C)、及び最有利大当たり結果が設定されている。これら各大当たり結果には、大当たり種別カウンタC2が相互に重複しないように割り当てられている。
これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードに係る内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードに係る内容、及び(3)開閉実行モード修了後のサポートモードに係る内容という3つの内容のうち、少なくとも1の内容が相違している。その詳細については後に説明する。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置31における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置31を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置31における図柄(絵柄)の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組み合わせが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には、図柄表示装置31の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
予告表示には、図柄表示装置31の表示画面において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組み合わせが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、同一の図柄の組み合わせが停止表示されない大当たり結果や特別外れ結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、通常外れ結果に対応した遊技回では、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置60において行うのではなく、音声発光制御装置90において行われる。この場合、音声発光制御装置90では、いずれかの大当たり結果又は特別外れ結果に対応した遊技回の方が、通常外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置31にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部33における表示継続時間と、図柄表示装置31における図柄の表示継続時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、メイン表示部33における変動表示の開始時及び図柄表示装置31による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。当該読み込み処理では、各種入賞検知センサ67a〜67eの状態を読み込み、これら各種入賞検知センサ67a〜67eの状態を判定して入賞検知情報を保存する処理を実行する。また、賞球の発生に対応した入賞検知センサ67a〜67eにおいて遊技球の入賞が検知されている場合には、払出制御装置70に対して賞球の払い出し指示を行うための賞球コマンドを設定する。例えば、可変入賞装置22への入賞が検知されている場合には、特定単位個数である15個の賞球を指示するための賞球コマンドを設定する。続くステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS104ではスルーゲート25への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート25への入賞が発生していた場合には、電役保留エリア64cに記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア64cに格納する。また、音声発光制御装置90に対して、役物保留記憶数と対応する第2保留ランプ部36を点灯させるための処理を実行する。
その後、ステップS105〜ステップS108にて、作動口用の入賞処理を実行する。作動口用の入賞処理では、先ずステップS105にて、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生しているか否かを判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本タイマ割込み処理を終了する。
入賞が発生している場合には、ステップS106にて、保留球格納エリア64aの保留数記憶エリアNAに記憶されている始動保留記憶数NAが上限値(例えば、「4」)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数NAが上限値である場合にはそのまま本タイマ割込み処理を終了し、始動保留記憶数NAが上限値未満である場合にはステップS107に進む。
ステップS107では、始動保留記憶数NAを1加算する。続くステップS108では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留情報として保留球格納エリア64aの保留用エリアREに格納する。この場合、保留用エリアREの空き保留エリアRE1〜RE4のうち最初の保留エリア、すなわち現状の始動保留記憶数と対応する保留エリアに格納する。また、音声発光制御装置90に対して、始動保留記憶数と対応する第1保留ランプ部35を点灯させるための処理を実行する。ステップS108の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図10のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置70に送信する。また、遊技回用の演出に対応したコマンドや開閉実行モード用の演出に対応したコマンドといった演出用のコマンドが設定されている場合にはそれを音声発光制御装置90に送信する。
続くステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。遊技回制御処理では、当否判定及び振分判定を行うとともに、図柄表示装置31による図柄の変動表示の設定及びメイン表示部33の表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS204では、遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
続くステップS205では、下作動口24に設けられた電動役物24aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM64の電役保留エリア64cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物24aを開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物24aの開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、役物用表示部34の表示制御を行う。
ここで、既に説明したとおり、電動役物24aによるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この場合、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。
電役サポート用処理では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物24aが開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。
ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、発射ハンドル51に対して発射操作が行われていることに基づき電源及び発射制御装置80から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構81のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
続くステップS207では、RAM64に停電フラグがセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板65において停電の発生が確認され当該停電監視基板65からMPU62のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグがセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS208にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS210では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。
一方、ステップ207にて、停電フラグがセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS211以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS211では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS212にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS213にてRAM64のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS203の遊技回制御処理を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
遊技回制御処理では、先ずステップS301にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理及びステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口23,24への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、メイン表示部33が変動表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。メイン表示部33が変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS303にて、保留球格納エリア64aの保留数記憶エリアNAを参照し、保留記憶されている保留情報の数である始動保留記憶数NAが「0」か否かを判定する。始動保留記憶数NAが「0」である場合とは、保留球格納エリア64aに保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。始動保留記憶数NAが「0」でない場合には、ステップS304にてデータ設定処理を実行する。
データ設定処理では先ず始動保留記憶数NAを1減算する。また、保留球格納エリア64aにおける保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されているデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1〜RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。
このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
なお、データ設定処理では、保留情報のシフトが行われたことを音声発光制御装置90に認識させて第1保留ランプ部35における表示を保留個数の減少に対応させて変更させるための処理を実行する。
データ設定処理を実行した後は、ステップS305にて変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、変動開始処理について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS401では当否判定処理を実行する。当否判定処理では、先ず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には特別外れ用の数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には特別外れ用の数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS402では、ステップS401における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS403にて振分判定処理を実行する。
振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2に係る数値情報を把握する。そして、振分テーブル記憶エリア63bに記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2に係る数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、通常大当たり結果A、通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果A、非明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果A、明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果C、及び最有利大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
続くステップS404では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、メイン表示部33に停止表示される絵柄の態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS404では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM64に記憶する。
続くステップS405では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じたフラグをRAM64にセットする処理を実行する。具体的には、通常大当たり結果Aであることを特定した場合には通常Aフラグをセットし、通常大当たり結果Bであることを特定した場合には通常Bフラグをセットし、非明示確変大当たり結果Aであることを特定した場合には非明示Aフラグをセットし、非明示確変大当たり結果Bであることを特定した場合には非明示Bフラグをセットし、明示確変大当たり結果Aであることを特定した場合には明示Aフラグをセットし、明示確変大当たり結果Bであることを特定した場合には明示Bフラグをセットし、明示確変大当たり結果Cであることを特定した場合には明示Cフラグをセットし、最有利大当たり結果であることを特定した場合には最有利フラグをセットする。なお、以下の説明において、各種大当たり結果であるか否かの判定は、RAM64に対応するフラグがセットされているか否かを判定することにより行われる。
一方、ステップS402にて、大当たり当選結果ではないと判定した場合には、ステップS406にて、ステップS401における当否判定処理の結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。特別外れ結果である場合には、ステップS407に進む。
ステップS407では、特別外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている特別外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。続くステップS408では、特別外れフラグをRAM64にセットする処理を実行する。
また、ステップS406にて、特別外れ結果ではないと判定した場合には、ステップS409にて、通常外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている特別外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報及び特別外れ結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
ステップS405、ステップS408及びステップS409のいずれかの処理を実行した後は、ステップS410にて、表示継続時間(表示継続期間)の設定処理を実行する。
かかる処理では、RAM64の抽選カウンタ用バッファにおける変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置31にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回が最有利大当たり結果である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、最有利大当たり結果ではない場合であっても、その他の大当たり結果及び特別外れ結果ではなく、さらに実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。
リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM63に記憶されているリーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報をRAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた表示継続期間カウンタにセットする。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM63に記憶されているリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報を上記表示継続時間カウンタにセットする。ちなみに、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間と異なっている。
なお、リーチ非発生時における表示継続時間情報は、始動保留記憶数NAの数が多いほど、表示継続時間が短くなるように設定されている。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い表示継続時間が選択されるようにリーチ非発生用表示継続時間テーブルが設定されている。但し、これに限定されることはなく、始動保留記憶数NAやサポートモードに応じて表示継続時間が変動しない構成としてもよく、上記の関係とは逆であってもよい。さらには、リーチ発生時における表示継続時間に対して、上記構成を適用してもよい。また、各種大当たり結果の場合、特別外れ結果の場合、外れリーチ時の場合及びリーチ非発生の通常外れ結果の場合のそれぞれに対して個別に表示継続時間テーブルが設定されていてもよい。この場合、各遊技結果に応じた表示継続時間の振分が行われることとなる。
ステップS410にて、表示継続時間の設定処理を実行した後は、ステップS411にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、表示継続時間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得される表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得される表示継続時間と異なっているため、変動用コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、サブ側の制御装置である音声発光制御装置90では表示継続時間の情報からリーチ発生の有無を特定することは可能である。この点、変動用コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動用コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、通常大当たり結果Aの情報、通常大当たり結果Bの情報、非明示確変大当たり結果Aの情報、非明示確変大当たり結果Bの情報、明示確変大当たり結果Aの情報、明示確変大当たり結果Bの情報、明示確変大当たり結果Cの情報、最有利大当たり結果の情報、特別外れ結果の情報、及び通常外れ結果の情報が含まれる。
ステップS411にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。これらコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
ステップS411の処理を実行した後は、ステップS412にてメイン表示部33において絵柄の変動表示を開始させる。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図11)の説明に戻り、メイン表示部33が変動表示中である場合には、ステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理を実行する。
遊技回進行用処理では、先ずステップS306にて、今回の遊技回の表示継続時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の表示継続時間カウンタに格納されている表示継続時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該表示継続時間情報の値は、上述したように、表示継続時間の設定処理(ステップS410)においてセットされる。また、このセットされた表示継続時間情報の値は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。
表示継続時間が経過していない場合には、ステップS307にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、メイン表示部33における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
表示継続時間が経過している場合には、ステップS308にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、現状実行されている遊技回を開始させる場合に実行された変動開始処理(図12)のステップS404、ステップS407及びステップS409のいずれかの処理においてRAM64に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様がメイン表示部33にて表示されるように当該メイン表示部33を表示制御する。
ここで、メイン表示部33にて停止表示される絵柄の態様は、遊技結果毎に異なっている。これにより、遊技ホールの管理者などは遊技回の終了に際してメイン表示部33を目視することで、当該遊技回の遊技結果を目視確認することができ、例えば大当たり結果と同様の挙動をパチンコ機10に行わせようとする不正行為が行われているか否かの確認を簡易的に行うことが可能となる。その一方、メイン表示部33は図柄表示装置31の表示画面Gに比べて表示範囲が狭く、さらにはメイン表示部33に停止表示される絵柄の態様は、少なくとも各種大当たり結果及び特別外れ結果で比較した場合に遊技者が認識しづらいものとなっている。したがって、遊技者が遊技回の遊技結果をメイン表示部33からではなく図柄表示装置31の表示画面Gから確認することが期待され、表示画面Gへの注目度が高められる。
その後、ステップS309にて変動終了コマンドを設定した後に、本遊技回制御処理を終了する。ステップS309にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、変動終了コマンドを受信することに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。なお、変動終了コマンドが送信されずに、音声発光制御装置90や表示制御装置100にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS204の遊技状態移行処理を図13のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS501では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中ではない場合にはステップS502に進み、1の遊技回のメイン表示部33における絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS503にて、今回終了した遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、今回の遊技結果がいずれかの大当たり結果又は特別外れ結果であるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードへの移行に対応したものである場合には、ステップS504にて、今回の遊技結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。特別外れ結果である場合には、ステップS505にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた開閉カウンタSOCに「9」をセットする。開閉カウンタSOCは、可変入賞装置22の大入賞口22aを開閉する回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
一方、特別外れ結果ではない場合、すなわちいずれかの大当たり結果である場合には、ステップS506にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられたラウンドカウンタRCに「9」をセットする。ラウンドカウンタRCは、1回の開閉実行モードの範囲内で実行するラウンド遊技の回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
つまり、本パチンコ機10では、開閉実行モードとして、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行されるラウンド数規定モードと、ラウンド遊技が設定されておらず、可変入賞装置22の開閉回数が上限回数となることに基づき終了される開閉数規定モードと、が設定されている。ラウンド数規定モードにはいずれかの大当たり結果となったことに基づき移行し、開閉数規定モードには特別外れ結果となったことに基づき移行する。ここで、ラウンド遊技とは、予め定められた上限継続時間(上限継続期間)が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が大入賞口22aに入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。
また、ラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類がいずれであっても固定ラウンド回数で同一となっている。具体的には、いずれの大当たり結果となった場合であっても、ラウンド遊技の上限回数は9ラウンド(9R)に設定されている。
ステップS506の処理を実行した後は、ステップS507にて、ラウンド用の設定処理を実行する。当該ラウンド用の設定処理について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS601にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた入賞カウンタPCに、ラウンド遊技の一の終了条件である上限個数として「10」をセットする。続くステップS602にて、今回がラウンド数規定モードの1R目における可変入賞装置22の開閉回数を特定するための処理であるか否かを判定する。今回は、ラウンド数規定モードの開始時にて起動されたラウンド用の設定処理であるため、ステップS602にて肯定判定をし、ステップS603に進む。
ステップS603では、今回のラウンド数規定モードへの移行の契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Cであるか否かを判定する。明示確変大当たり結果Cである場合には、ステップS604にて、開閉カウンタSOCに「19」をセットした後に、本設定処理を終了する。明示確変大当たり結果Cではない場合には、ステップS605にて、上記移行の契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Bであるか否かを判定する。明示確変大当たり結果Bである場合には、ステップS606にて、開閉カウンタSOCに「9」をセットした後に、本設定処理を終了する。明示確変大当たり結果Bではない場合には、ステップS607にて、上記移行の契機となった遊技結果が通常大当たり結果B又は非明示確変大当たり結果Bであるか否かを判定する。いずれかの大当たり結果である場合には、ステップS608にて、開閉カウンタSOCに「5」をセットした後に、本設定処理を終了する。いずれかの大当たり結果ではない場合には、ステップS609にて、開閉カウンタSOCに「1」をセットした後に、本設定処理を終了する。
つまり、移行の契機となった大当たり結果の種類に応じて1対1ではないが、1R目にセットされる可変入賞装置22の開閉回数が相違している。なお、ステップS610以降の処理については、後に説明する。
遊技状態移行処理(図13)の説明に戻り、ステップS505又はステップS507の処理を実行した後は、ステップS508にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられたタイマカウンタTにオープニング用の待機時間(待機期間)として「1000」をセットする。タイマカウンタTにセットされた数値情報は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。したがって、オープニング用の待機時間は2secとなっている。但し、当該待機時間は任意である。
また、開閉実行モードに移行した場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、ステップS508にてオープニング用の待機時間がセットされる。したがって、契機となった遊技結果の種類がいずれであっても開閉実行モードのオープニング用の待機時間は同一となっている。但し、これに限定されることはなく、オープニング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。
ステップS508の処理を実行した後は、ステップS509にて、オープニングコマンドを設定した後に、本遊技状態移行処理を終了する。このオープニングコマンドには、今回の開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果の情報が含まれている。また、ここで設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。当該オープニングコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
一方、ステップS501にて、開閉実行モード中であると判定した場合にはステップS510に進む。ステップS510では、大入賞口開閉処理を実行する。当該大入賞口開閉処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS701にて、大入賞口22aが開放中であるか否かを判定する。大入賞口22aが開放中ではない場合には、ステップS702にて、開閉カウンタSOCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS703にて、タイマカウンタTの値が「0」か否かを判定する。
開閉カウンタSOCの値が「0」である場合又はタイマカウンタTの値が「0」ではない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。開閉カウンタSOCの値が「0」ではなく、且つタイマカウンタTの値が「0」である場合には、ステップS704にて、大入賞口開放処理を実行する。当該大入賞口開放処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS801では、今回実行されている開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果のいずれかであるかを判定する。ステップS801にて肯定判定をした場合には、ステップS802にて、タイマカウンタTに「85」をセットする。
ステップS801にて否定判定をした場合には、ステップS803にて、今回の大入賞口開放処理が起動された状況が、上記契機となった遊技結果が通常大当たり結果Bであるとともに1R目〜2R目に該当しているか、上記契機となった遊技結果が非明示確変大当たり結果Bであるとともに1R目〜2R目に該当しているか、上記契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Aであるとともに1R目〜5R目に該当しているか、上記契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Bであるとともに1R目〜2R目に該当しているか、又は上記契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Cであるとともに1R目であって最終の開閉タイミングではない状況に該当しているか、を判定する。
ステップS803にて肯定判定をした場合には、ステップS802にて、タイマカウンタTに「85」をセットする。ステップS803にて否定判定をした場合には、ステップS804に進む。ステップS804では、今回の大入賞口開放処理が起動された状況が、上記契機となった遊技結果が明示確変大当たり結果Cであるとともに1R目であって最終の開閉タイミングである状況に該当しているかを判定する。
ステップS804にて肯定判定をした場合には、ステップS805にて、タイマカウンタTに「10000」をセットする。ステップS804にて否定判定をした場合には、ステップS806にて、タイマカウンタTに「15000」をセットする。
ステップS802、ステップS805又はステップS806の処理を実行した後は、ステップS807にて開放実行処理を実行する。開放実行処理では、大入賞口22aが開放状態となるように可変入賞駆動部22cを駆動制御する。その後、本大入賞口開放処理を終了する。
つまり、本パチンコ機10では、可変入賞装置22の1回の開放態様が、大入賞口22aが開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間(開放継続期間)を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が最長時間である30secに設定された長時間態様(長期間態様)と、開放継続時間が上記最長時間よりも短い中間時間である20secに設定された中時間態様(中期間態様)と、開放継続時間が上記中間時間よりも短い最短時間である0.17secに設定された短時間態様(短期間態様)と、が設定されている。
ここで、本パチンコ機10では、発射ハンドル51が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構81が駆動制御される。また、ラウンド遊技は、終了条件の上限個数が10個に設定されている。そうすると、上記開放態様のうち長時間態様及び中時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。一方、短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも短い時間、より詳細には、遊技球の発射周期よりも短い時間の開放継続時間が設定されている。したがって、長時間態様又は中時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aに対して、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待され、短時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aへの入賞が発生しないことが期待される。
また、移行の契機となった大当たり結果の種類や開閉実行モードの進行状況に応じて、1対1ではないが、可変入賞装置22の1回の開放に対して設定される開放態様が相違している。
大入賞口開閉処理(図15)の説明に戻り、ステップS704にて大入賞口開放処理を実行した後は、ステップS705にて開放コマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。ステップS705にて設定された開放コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において大入賞口22aの開放が開始されたことが認識される。
一方、ステップS701にて、大入賞口22aが開放中であると判定した場合には、ステップS706に進む。ステップS706では、タイマカウンタTが「0」であるか否かを判定することにより、現状の大入賞口22aの開放について開放継続時間が経過したか否かを判定する。タイマカウンタTが「0」である場合には、ステップS707に進む。
ステップS707では、閉鎖実行処理を実行する。閉鎖実行処理では、大入賞口22aが閉鎖状態となるように可変入賞駆動部22cの駆動制御を終了する。続くステップS708では閉鎖コマンドを設定する。ここで設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において大入賞口22aが閉鎖されたことが認識される。
続くステップS709では、1減算されるように開閉カウンタSOCの数値情報を更新する。続くステップS710では、開閉カウンタSOCが「0」であるか否かを判定する。開閉カウンタSOCが「0」ではない場合には、ステップS711にて、タイマカウンタTに「500」をセットした後に、本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS711にてセットされた数値情報は、可変入賞装置22が開放状態から閉鎖状態となり、それに続けて再度開放状態となるまでの開放待機時間用の数値情報であり、本パチンコ機10では1secがセットされる。この場合に、開放待機時間用の数値情報は、開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果の種類に関係なく、且つ開閉実行モードの進行状況に関係なく同一となっている。
ステップS710にて、開閉カウンタSOCが「0」であると判定した場合には、ステップS712に進む。ステップS712では、今回実行されている開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。
上記契機となった遊技結果が特別外れ結果ではない場合、すなわち上記契機となった遊技結果がいずれかの大当たり結果である場合には、ステップS713にて、1減算されるようにラウンドカウンタRCの数値情報を更新する。続くステップS714では、ラウンドカウンタRCが「0」であるか否かを判定する。ラウンドカウンタRCが「0」ではない場合には、ステップS726に進む。ステップS726以降の処理については、後に説明する。
ステップS712にて肯定判定をした場合又はステップS714にて肯定判定をした場合には、ステップS715にて、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間(待機期間)として「2000」をセットする。つまり、本パチンコ機10では、エンディング用の待機時間は4secとなっている。但し、当該待機時間は任意である。
また、開閉実行モードを終了する場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、ステップS715にてエンディング用の待機時間がセットされる。したがって、契機となった遊技結果の種類がいずれであっても開閉実行モードのエンディング用の待機時間は同一となっている。但し、これに限定されることはなく、エンディング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。
ステップS715の処理を実行した後は、ステップS716にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。ステップS716にて設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において開閉実行モードが終了されることが認識される。
一方、ステップS706にて、タイマカウンタTが「0」ではないと判定した場合には、ステップS717に進む。ステップS717では、大入賞口22aに遊技球が入賞したか否かを判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
入賞が発生している場合には、ステップS718にて、1減算されるように入賞カウンタPCの数値情報を更新する。続くステップS719では、今回がラウンド数規定モードの1R目であって可変入賞装置22の開放態様が短時間態様である状況であるか否かを判定する。当該状況である場合には、ステップS720にて、プレミアムコマンドを設定する。ここで設定されたプレミアムコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。当該プレミアムコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
ステップS719にて否定判定をした場合又はステップS720の処理を実行した後は、ステップS721にて、入賞カウンタPCが「0」であるか否かを判定する。入賞カウンタPCが「0」ではない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。入賞カウンタPCが「0」である場合には、ステップS722にて閉鎖実行処理を実行し、続くステップS723にて閉鎖コマンドを設定する。これらの処理に係る内容は、ステップS707及びステップS708と同様である。
続くステップS724では、1減算されるようにラウンドカウンタRCの数値情報を更新する。続くステップS725では、ラウンドカウンタRCが「0」であるか否かを判定する。ラウンドカウンタRCが「0」ではない場合には、ステップS726にて、ラウンド用の設定処理を実行する。当該ラウンド用の設定処理について、図14のフローチャートを参照しながら再度説明する。
既に説明したように、先ずステップS601にて、入賞カウンタPCに「10」をセットし、続くステップS602にて、今回がラウンド数規定モードの1R目における可変入賞装置22の開閉回数を特定するための処理であるか否かを判定する。今回は、ラウンド数規定モードの途中にて起動されたラウンド用の設定処理であるため、ステップS602にて否定判定をし、ステップS610に進む。
ステップS610では、今回がラウンド数規定モードの2R目における可変入賞装置22の開閉回数を特定するための処理であるか否かを判定する。2R目に該当している場合には、ステップS611にて、今回のラウンド数規定モードへの移行の契機となった遊技結果が通常大当たり結果B又は非明示確変大当たり結果Bであるか否かを判定する。これら大当たり結果のいずれかである場合には、ステップS612にて、開閉カウンタSOCに「5」をセットした後に、本設定処理を終了する。上記大当たり結果のいずれでもない場合には、ステップS613にて、開閉カウンタSOCに「1」をセットした後に、本設定処理を終了する。
一方、ステップS610にて、今回が2R目に該当していないと判定した場合には、ステップS614にて、開閉カウンタSOCに「1」をセットした後に、本設定処理を終了する。
つまり、移行の契機となった大当たり結果の種類に応じて1対1ではないが、2R目にセットされる可変入賞装置22の開閉回数が相違している。その一方、移行の契機となった大当たり結果の種類に関係なく、3R目以降にセットされる可変入賞装置22の開閉回数は1回で共通している。
大入賞口開閉処理(図15)の説明に戻り、ステップS726においてラウンド用の設定処理を実行した後は、ステップS711にて、タイマカウンタTに「500」をセットした後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この場合にセットされた数値情報は、連続するラウンド遊技間のラウンド開始待機時間用の数値情報であり、本パチンコ機10では1secがセットされる。この場合に、ラウンド開始待機時間用の数値情報は、ラウンド数規定モードの移行の契機となった大当たり結果の種類に関係なく、且つラウンド数規定モードの進行状況に関係なく同一となっている。さらにまた、当該ラウンド開始待機時間用の数値情報は、可変入賞装置22が開放状態から閉鎖状態となりそれに続けて再度開放状態となるまでの開放待機時間用の数値情報と同一となっている。これにより、可変入賞装置22が連続して開閉される場合の開放待機時間を常に一定のものとすることが可能となる。
一方、ステップS725にて、ラウンドカウンタRCが「0」であると判定した場合には、ステップS715及びステップS716の処理を実行した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。これらステップS715及びステップS716の処理は、既に説明したとおりである。
遊技状態移行処理(図13)の説明に戻り、ステップS510において大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS511に進む。ステップS511では、ラウンドカウンタRC及び開閉カウンタSOCの両方が「0」であるか否かを判定する。いずれか一方でも「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。両方が「0」である場合には、ステップS512にて、タイマカウンタTが「0」であるか否かを判定する。タイマカウンタTが「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。タイマカウンタTが「0」である場合には、ステップS513にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。
当該開閉実行モード終了時の移行処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS901にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が最有利大当たり結果又はいずれかの明示確変大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS901にて肯定判定をした場合には、ステップS902にて、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。
続くステップS903では、RAM64に回数制限フラグがセットされている場合には当該回数制限フラグをクリアする。RAM64に高頻度サポートフラグがセットされており、さらに回数制限フラグがセットされていない場合には、その高頻度サポートモードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。
続くステップS904では、RAM64に高確率モードフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、当否抽選モードが高確率モードに設定される。また、この高確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。その後、本移行処理を終了する。
ステップS901にて否定判定をした場合には、ステップS905にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果がいずれかの非明示確変大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS905にて肯定判定をした場合には、ステップS906にて、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。
高頻度サポートフラグがセットされている場合には、既に説明したステップS903及びステップS904の処理を実行した後に、本移行処理を終了する。高頻度サポートフラグがセットされていない場合には、ステップS907にて、RAM64に高確率モードフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、当否抽選モードが高確率モードに設定される。また、この高確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。その後、本移行処理を終了する。
ステップS905にて否定判定をした場合には、ステップS908にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が、いずれかの通常大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS908にて否定判定をした場合には、そのまま本移行処理を終了する。
ステップS908にて肯定判定をした場合には、ステップS909にて、RAM64に高確率モードフラグがセットされている場合には当該高確率モードフラグをクリアする。これにより、当否抽選モードが低確率モードに設定される。また、この低確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの確変大当たり結果又は最有利大当たり結果となるまで継続される。
続くステップS910では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。セットされていない場合には、そのまま本移行処理を終了する。セットされている場合には、ステップS911にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた遊技回数カウンタに「100」をセットする。続くステップS912では、RAM64に回数制限フラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、終了基準回数である100回の遊技回に亘って高頻度サポートモードが継続され、100回の遊技回が消化された場合には、高頻度サポートフラグ及び回数制限フラグの両方がクリアされて、低頻度サポートモードに移行する。ちなみに、当該処理は、詳細な説明は省略するが、通常処理(図10)におけるステップS205の電役サポート用処理にて実行される。その後、本移行処理を終了する。なお、当該移行処理の終了に際して、RAM64にセットされている遊技結果の情報に対応したフラグをクリアする。
以上のとおり、遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果又はいずれかの明示確変大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態に関係なく、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像が表示される。
また、遊技回の遊技結果がいずれかの非明示確変大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態が高頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像が表示される。
一方、遊技回が行われた時点の状態が低頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び低頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像は表示されない。
また、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態が高頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、低確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。この場合、低確率モードは少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続され、高頻度サポートモードは遊技回の遊技結果が大当たり結果となることなく100回の遊技回が消化された場合に低頻度サポートモードに移行される。
一方、遊技回が行われた時点の状態が低頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、低確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、開閉実行モードではなく、且つ低確率モード及び低頻度サポートモードである遊技状態が通常遊技状態に相当する。
また、遊技回の遊技結果がいずれかの外れ結果となった場合には、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生しない。
<音声発光制御装置90にて実行される演出決定処理について>
次に、音声発光制御装置90内のMPU92にて実行される演出決定処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU92により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
先ずステップS1001では、変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS1002にて、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果であるか否かを判定する。最有利大当たり結果である場合には、ステップS1003にて、最有利用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、一の有効ラインL1〜L5上に同一の奇数図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、奇数図柄の種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
ステップS1002にて、最有利大当たり結果ではないと判定した場合には、ステップS1004にて、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果以外の大当たり結果又は特別外れ結果であるかを判定する。ステップS1004にて肯定判定をした場合には、ステップS1005にて、共通用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、いずれの有効ラインL1〜L5上にも同一の図柄の組み合わせが成立しないようにしながら、一の有効ラインL1〜L5上に予め定められた共通の図柄の組み合わせ(具体的には、「3・4・1」)が成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、上記共通の図柄の組み合わせが停止表示される有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定されるが、特定の有効ラインに予め定められている構成としてもよい。
ステップS1004にて否定判定をした場合には、ステップS1006にて、通常外れ用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、変動用コマンドの内容に基づき、外れリーチ表示の発生に係る遊技回であるか否かを判定し、外れリーチ表示の発生に係る遊技回である場合には、一の有効ラインL1〜L5上に外れリーチ図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、外れリーチ図柄の組み合わせの種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、この決定に際しては、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することなく、且つ上記共通の図柄の組み合わせが停止表示されない停止結果が決定される。
また、外れリーチ表示の発生に係る遊技回ではない場合には、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することなく、また上記共通の図柄の組み合わせが停止表示されることなく、さらには外れリーチ図柄の組み合わせも停止表示されない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
ステップS1003、ステップS1005及びステップS1006のいずれかの処理を実行した後は、ステップS1007に進む。ステップS1007では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。この場合、ROM93に予め記憶されている演出用のテーブルを参照することで、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドに対応した演出継続時間(演出継続期間)を選択するとともに、演出の内容を選択する。また、予告表示を行うか否かの抽選も行う。MPU92では、ステップS1007にて決定した演出パターンに従って、今回の遊技回における表示ランプ部54の発光制御を実行するとともに、スピーカ部55の出力制御を実行する。
続くステップS1008では、ステップS1003、ステップS1005又はステップS1006の処理結果に対応した停止結果コマンドと、ステップS1007の処理結果に対応したパターンコマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、その受信した停止結果コマンド及びパターンコマンドに基づいて、今回の遊技回用の演出を図柄表示装置31にて行うためのデータテーブルをプログラムROM103から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば、20msec周期で)、VDP105に対して描画リストを出力する。これにより、図柄表示装置31では音声発光制御装置90のMPU92にて決定された演出パターンに従って遊技回用の演出が実行されるとともに、当該MPU92にて決定された停止結果が最終的に停止表示される。
ステップS1001にて否定判定をした場合又はステップS1008の処理を実行した後は、ステップS1009にて、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS1010にて、オープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果の種類を特定する。
続くステップS1011では、ステップS1010にて特定した遊技結果に対応した開閉実行モード用の演出の決定処理を実行する。この場合、ステップS1010にて特定した遊技結果の種類が通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果である場合には、開閉実行モード用の演出として演出Aを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果B及び明示確変大当たり結果Bである場合には、開閉実行モード用の演出として演出Bを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が明示確変大当たり結果Aである場合には、開閉実行モード用の演出として演出Cを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が明示確変大当たり結果Cである場合には、開閉実行モード用の演出として演出Dを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が最有利大当たり結果である場合には、開閉実行モード用の演出として演出Eを選択する。MPU92では、ステップS1011にて決定した演出パターンに従って、今回の開閉実行モードにおける表示ランプ部54の発光制御を実行するとともに、スピーカ部55の出力制御を実行する。
続くステップS1012では、ステップS1011の処理結果に対応した開閉実行モード用コマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、その受信した開閉実行モード用コマンドに基づいて、今回の開閉実行モード用の演出を図柄表示装置31にて行うためのデータテーブルをプログラムROM103から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば、20msec周期で)、VDP105に対して描画リストを出力する。これにより、音声発光制御装置90のMPU92にて決定された演出パターンに従って開閉実行モード用の演出が実行される。
ここで、演出Aが実行される開閉実行モード、演出Bが実行される開閉実行モード、演出Cが実行される開閉実行モード及び演出Dが実行される開閉実行モードでは、開始タイミングから途中のタイミングまで可変入賞装置22の動作態様が共通する区間(第1の共通区間)が存在するが、演出A乃至演出Dでは当該共通区間において同一、略同一又は同様となる演出が実行される。
また、演出Aが実行される開閉実行モード、演出Bが実行される開閉実行モード及び演出Dが実行される開閉実行モードでは、上記第1の共通区間を越えて、可変入賞装置22の動作態様が共通する区間(第2の共通区間)が存在するが、演出A、演出B及び演出Dでは当該共通区間においても同一、略同一又は同様となる演出が実行される。
また、演出Bが実行される開閉実行モード及び演出Dが実行される開閉実行モードでは、上記第2の共通区間を越えて、可変入賞装置22の動作態様が共通する区間(第3の共通区間)が存在するが、演出B及び演出Dでは当該共通区間においても同一、略同一又は同様となる演出が実行される。
ステップS1009にて否定判定をした場合又はステップS1012の処理を実行した後は、ステップS1013にて、プレミアムコマンドを受信しているか否かを判定する。当該プレミアムコマンドは、既に説明したとおり、ラウンド数規定モードの1R目であって可変入賞装置22の開放態様が短時間態様である状況で大入賞口22aへの入賞が発生した場合に送信される。
プレミアムコマンドを受信している場合には、ステップS1014にて、プレミアム演出の決定処理を実行する。MPU92では、今回のラウンド数規定モードの途中でプレミアム演出が行われるように、表示ランプ部54の発光制御を実行するとともに、スピーカ部55の出力制御を実行する。
続くステップS1015では、プレミアム演出用コマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、今回のラウンド数規定モードの途中でプレミアム演出が行われるように、図柄表示装置31を表示制御する。例えば、通常の開閉実行モード用の演出では出現しないような特別キャラクタを表示させる、又は特別動画を表示させる。
ステップS1013にて否定判定をした場合又はステップS1015の処理を実行した後は、ステップS1016にて、その他の処理を実行する。その他の処理では、例えば、開放コマンド、閉鎖コマンド及びエンディングコマンドの受信に基づき、開閉実行モード用の演出を進行させるための処理を実行する。その後、本演出決定処理を終了する。
<遊技結果の内容について>
次に、以上の各種処理が実行されることにより規定される各種遊技結果の内容について、図19を参照しながら説明する。図19は各種遊技結果の内容を説明するための説明図である。
本パチンコ機10において設定されている遊技結果は、図19に示すように、通常大当たり結果A、通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果A、非明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果A、明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果C、最有利大当たり結果、特別外れ結果及び通常外れ結果である。
これら遊技結果のうち、各種大当たり結果は当否抽選において当選となった場合に選択される遊技結果であり、各種外れ結果は当否抽選において当選とならなかった場合に選択される遊技結果である。また、各種大当たり結果は、各種外れ結果と異なり、当否抽選モード及びサポートモードのいずれか一方について移行契機となる遊技結果であるが、その移行態様は、図19に示すように、通常大当たり結果の場合と非明示確変大当たり結果の場合とで相違するとともに、それら大当たり結果の場合の移行態様は明示確変大当たり結果の場合及び最有利大当たり結果の場合と相違している。
また、通常外れ結果を除いた各遊技結果は開閉実行モードへの移行契機となるが、その移行先の開閉実行モードの内容が所定の組み合わせ及び個別に相互に相違している。これら各開閉実行モードの内容について、図19に加え、図20を参照しながら以下に説明する。図20は各開閉実行モードの内容を説明するためのタイミングチャートである。なお、図20ではラウンド数規定モードの各ラウンド遊技において大入賞口22aへの上限個数の遊技球の入賞が発生しない場合を示している。
図19及び図20(a)に示すように、通常大当たり結果A及び非明示確変大当たり結果Aでは、9回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンド遊技では短時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、短時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、固定待機時間として1secに設定されている。
当該開閉実行モードでは、短時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は9回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は9回である。
図19及び図20(b)に示すように、特別外れ結果では、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、短時間態様による9回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。
当該開閉実行モードでは、短時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は9回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は9回である。
ここで、図20(a)及び図20(b)に示すように、通常大当たり結果A及び非明示確変大当たり結果Aにおける見た目上の開閉態様は、特別外れ結果を契機とした場合と同様である。また、通常大当たり結果A及び非明示確変大当たり結果Aはラウンド数規定モードであるのに対して、特別外れ結果は開閉数規定モードであるが、本パチンコ機10では、ラウンド数規定モードであることを示す専用の表示部や、ラウンド遊技が行われる回数を示す専用の表示部は設けられていない。
また、図19に示すように、通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果となる遊技回において図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせが停止表示されるとともに、開閉実行モード中の演出も共通している。さらにまた、通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果のいずれかが発生した場合にはそれまでのサポートモードが継続される。つまり、通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果のいずれかが発生した場合には、可変入賞装置22、電動役物24a及び図柄表示装置31の態様からはいずれの遊技結果であるかを特定することができない。よって、図20(a)又は図20(b)に示す態様で開閉実行モードが行われた場合には、遊技者は当否抽選モードが低確率モード若しくは高確率モードに設定されるのか、又は当否抽選モードの移行が発生しないのかを予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、図20(a)及び図20(b)に示す態様の開閉実行モードをパターンAの開閉実行モードともいう。
図19及び図20(c)に示すように、通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bでは、9回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、開始タイミングから連続する1R目及び2R目のそれぞれのラウンド遊技において、短時間態様による5回の大入賞口22aの開閉が行われる。つまり、1回のラウンド遊技において大入賞口22aの開閉が複数回行われる。換言すれば、1回のラウンド遊技において、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、それに続けて再度開放状態となるという現象が少なくとも1回発生する。この場合、1回のラウンド遊技の範囲内において大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。したがって、1R目及び2R目における各ラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、各短時間態様での開放継続時間と、各固定待機時間との和の時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。
また、3R目〜9R目の各ラウンド遊技においては、長時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、長時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、1R目と2R目との間の時間を含めて、連続するラウンド遊技間の時間も、上記固定待機時間と同一となっている。
当該開閉実行モードでは、最初に短時間態様での大入賞口22aの開閉が10回行われ、その後に長時間態様での大入賞口22aの開閉が7回行われるため、大入賞口22aの開閉の総回数は17回である。
図19に示すように、明示確変大当たり結果Bでは、通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bの場合と、開閉実行モードの見た目上の態様が概ね一致している。但し、通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bの場合では1R目及び2R目のそれぞれにおいて短時間態様での開閉が5回行われるが、当該明示確変大当たり結果Bの場合では1R目において短時間態様での開閉が9回行われ、2R目において短時間態様での開閉が1回行われる。すなわち、開始タイミングから連続する短時間態様での開閉回数は同一であるが、1R目のラウンド遊技に対して割り当てられている短時間態様での開閉回数は明示確変大当たり結果Bの場合の方が多くなっている。
既に説明したとおり、ラウンド数規定モードの1R目であって大入賞口22aの開放態様が短時間態様である状況で大入賞口22aへの入賞が発生した場合にはプレミアム演出が実行される。そして、明示確変大当たり結果Bを実行の契機とした開閉実行モードの方が、通常大当たり結果B又は非明示確変大当たり結果Bを実行の契機とした開閉実行モードよりもプレミアム演出が実行される確率が高い。よって、最初に短時間態様での大入賞口22aの開閉が10回行われ、その後に長時間態様での大入賞口22aの開閉が7回行われる開閉実行モードが発生した場合、大入賞口22aの態様では、通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果B及び明示確変大当たり結果Bのうちいずれの大当たり結果であるか不明であるが、プレミアム演出が行われた場合には明示確変大当たり結果Bの可能性が比較的高いのではないかと予測することが可能となる。さらにまた、開始タイミングから5回目までの短時間態様では大入賞口22aへの入賞が発生しておらず、6回目以降の短時間態様において大入賞口22aへの入賞が発生したことに基づきプレミアム演出が行われたことを確認した遊技者は、現状実行されている開閉実行モードが明示確変大当たり結果Bを実行の契機としたものであると認識することが可能となる。
ここで、通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bにおける開閉態様は、明示確変大当たり結果Bを契機とした場合と基本的に同様である。また、通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bでは、1R目及び2R目のそれぞれにおいて、短時間態様での大入賞口22aの開閉が5回行われるのに対して、明示確変大当たり結果Bでは1R目に短時間態様での大入賞口22aの開閉が9回行われるとともに2R目に短時間態様での大入賞口22aの開閉が1回行われるが、少なくとも1R目及び2R目については現状のラウンド遊技が何ラウンド目であるかが報知されない。
また、図19に示すように、通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果B及び明示確変大当たり結果Bとなる遊技回において図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせが停止表示されるとともに、開閉実行モード中の演出も共通している。よって、図20(c)に示す態様で開閉実行モードが行われた場合には、遊技者は当否抽選モードが低確率モード及び高確率モードのいずれに設定されるのかを予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、図20(c)に示す態様の開閉実行モードをパターンBの開閉実行モードともいう。
図19及び図20(d)に示すように、明示確変大当たり結果Aでは、9回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、開始タイミングから連続する1R目〜5R目のそれぞれのラウンド遊技において、短時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、短時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、6R目〜9R目の各ラウンド遊技においては、長時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これら各ラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、長時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間も、上記固定待機時間と同一となっている。
当該開閉実行モードでは、最初に短時間態様での大入賞口22aの開閉が5回行われ、その後に長時間態様での大入賞口22aの開閉が4回行われるため、大入賞口22aの開閉の総回数は9回である。なお、以下の説明では、図20(d)に示す態様の開閉実行モードをパターンCの開閉実行モードともいう。
図19及び図20(e)に示すように、明示確変大当たり結果Cでは、1R目のラウンド遊技において、短時間態様による18回の大入賞口22aの開閉が行われた後に、中時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。つまり、1回のラウンド遊技において大入賞口22aの開閉が複数回行われるだけでなく、1回のラウンド遊技中に異なる種類の開放態様で大入賞口22aの開閉が行われる。この場合、1回のラウンド遊技の範囲内において大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。したがって、当該ラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、各短時間態様での開放継続時間と、中時間態様での開放継続時間と、各固定待機時間と、の和の時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。ちなみに中時間態様による大入賞口22aの開放継続時間は20secであるため、当該1R中にラウンド遊技の一終了条件である上限個数の遊技球の入賞が発生する可能性は高い。
また、2R目〜9R目の各ラウンド遊技においては、長時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これら各ラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、長時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間も、上記固定待機時間と同一となっている。
当該開閉実行モードでは、最初に短時間態様での大入賞口22aの開閉が18回行われ、それに続けて中時間態様での大入賞口22aの開閉が1回行われ、さらにその後に長時間態様での大入賞口22aの開閉が8回行われるため、大入賞口22aの開閉の総回数は27回である。なお、以下の説明では、図20(e)に示す態様の開閉実行モードをパターンDの開閉実行モードともいう。
図19に示すように、最有利大当たり結果では、9回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンド遊技では長時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、長時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、上記固定待機時間と同一となっている。
当該開閉実行モードでは、長時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は9回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は9回である。
ここで、パターンAの開閉実行モードが実行された場合及びパターンBの開閉実行モードが実行された場合のいずれにおいても、当否抽選モードとして高確率モードが設定されることがあるとともに、低確率モードが設定されることがある。但し、図7及び図8に示すように、パターンAの開閉実行モードの契機となる各種遊技結果のうち非明示確変大当たり結果Aが選択される確率よりも、パターンBの開閉実行モードの契機となる各種大当たり結果のうち非明示確変大当たり結果B及び明示確変大当たり結果Bのいずれかが選択される確率が高く設定されている。したがって、パターンBの開閉実行モードが実行された場合には、パターンAの開閉実行モードが実行された場合よりも、当否抽選モードが高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うことができる。
特に、図20(a)〜図20(c)に示すように、パターンAの場合及びパターンBの場合のいずれであっても、開始タイミングから短時間態様での大入賞口22aの開閉が9回連続して行われ、パターンBの開閉実行モードではその後に1回の短時間態様での開閉と7回の長時間態様での開閉とが行われる。さらにまた、パターンA又はパターンBに対応した遊技結果となる遊技回において図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせが停止表示されるとともに、開始タイミングから短時間態様での大入賞口22aの開閉が少なくとも9回行われるまでは、開閉実行モード中の演出はパターンAの場合及びパターンBの場合で共通している。これにより、短時間態様での大入賞口22aの開閉が開始された場合には、開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでは、開閉実行モードがパターンA又はパターンBのいずれであるかを予測しながら遊技を行うことができる。
ちなみに、パターンBの開閉実行モードにおいて1回のラウンド遊技中に大入賞口22aの開閉が複数回行われるようにしたことにより、ラウンド遊技の上限回数が同一である構成において、開始タイミングから連続する大入賞口22aの開放態様をパターンAの場合とパターンBの場合と共通のものとしながら、当該共通の開放態様の後にパターンBでは長時間態様による大入賞口22aの開閉を行うことができる。
また、パターンCの開閉実行モードが実行された場合及びパターンDの開閉実行モードが実行された場合には、当否抽選モードとして高確率モードが設定される。この場合に、図20(a)〜図20(e)に示すように、パターンA〜パターンDの場合のいずれであっても、開始タイミングから短時間態様での大入賞口22aの開閉が複数回連続して行われ、パターンCの開閉実行モードではその連続回数が5回であり、パターンDの開閉実行モードではその連続回数が18回である。これにより、高確率モードに設定されることを期待している遊技者は、短時間態様での大入賞口22aの開閉が開始された場合には、その連続回数が5回で終了すること、又は9回を超えて連続することを期待しながら遊技を行うことができる。
特に、パターンDの開閉実行モードでは、1R目に中時間態様での大入賞口22aの開閉が行われるとともに、2R目以降は長時間態様での大入賞口22aの開閉が行われるため、パターンA〜パターンCに比べて開閉実行モードにおいて獲得可能な遊技球の数が多い。したがって、高確率モードに設定されることだけでなく、より多くの遊技球の獲得を期待する遊技者は、短時間態様での大入賞口22aの開閉が開始された場合には、その連続回数がより長くなることを期待しながら遊技を行うことができる。
さらにまた、パターンA〜パターンDのいずれかに対応した遊技結果となる遊技回において図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせが停止表示されるとともに、開始タイミングから短時間態様での大入賞口22aの開閉が共通している間は、開閉実行モード中の演出はパターンA〜パターンDの場合で共通している。これにより、短時間態様での大入賞口22aの開閉が開始された場合には、開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでは、開閉実行モードがパターンA〜パターンDのいずれであるかを予測しながら遊技を行うことができる。
ちなみに、パターンDの開閉実行モードにおいて1回のラウンド遊技中に大入賞口22aの開閉が複数回行われるとともに、短時間態様での開閉が完了した後に中時間態様での開閉に切り換えられるようにしたことにより、ラウンド遊技の上限回数が同一である構成において、開始タイミングから連続する大入賞口22aの開放態様をパターンA〜パターンCの場合と共通のものとしながら、当該共通の開放態様の後に同一のラウンド遊技中に上限個数の遊技球の入賞が可能なものとすることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主制御装置60のMPU62における当否抽選及び振分抽選の両方を踏まえた結果である遊技結果として、開閉実行モードの実行態様、開閉実行モード後における当否抽選モードの設定態様、及び開閉実行モード後におけるサポートモードの設定態様といった複数種類の要素を相違させて、複数種類の遊技結果が設定されていることにより、遊技の多様化が図られる。この場合に、開閉実行モードにおける開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの大入賞口22aの開閉制御態様として所定の制御態様が選択される頻度が、その後の内容に応じて相違している。これにより、遊技者は、開始実行モードが開始されてからの可変入賞装置22の様子を確認することで、その後の進行先として決定されている内容を予測することが可能となる。したがって、開閉実行モードに移行した場合には、遊技者は当該開閉実行モードを単純に消化するのではなく、開閉実行モード中又は開閉実行モード後の内容が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら開閉実行モードを消化することが期待される。よって、開閉実行モード中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
最有利大当たり結果及び通常外れ結果を除いた各種遊技結果では、移行先の開閉実行モードにおける開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの大入賞口22aの開閉回数及び各回における大入賞口22aの開放態様が共通している。これにより、開閉実行モードが開始された場合、少なくとも共通区間においてはその後の内容が望ましいものとなることを期待しながら遊技者は遊技を行うものと考えられる。よって、開閉実行モードが開始された場合の遊技者の期待感を良好に維持させることが可能となる。
複数種類の開閉実行モードにおいて大入賞口22aの開閉回数及び各回における大入賞口22aの開放態様が共通している共通区間では、短時間態様による大入賞口22aの開閉が繰り返し実行される。これにより、共通区間における共通性を付与しながら、共通区間において大入賞口22aの1回の開放のみが継続される構成に比べ、共通区間における可変入賞装置22の状態に変化を与えることが可能となる。また、開閉実行モード中における大入賞口22aへの入球個数が極端に増加してしまうことを抑えながら、共通区間を付与することができる。また、短時間態様により大入賞口22aが開放されている途中で上限個数の遊技球の入賞が発生してラウンド遊技が終了されてしまう可能性が低減され、短時間態様による大入賞口22aの開閉が複数の回数に亘って繰り返し行われる様子を遊技者に確認させ易くなる。
また、共通区間を有する複数種類の開閉実行モードでは、共通区間中を含めて連続する短時間態様による大入賞口22aの開閉回数が相違している。このように予測を行うための情報が同一の態様による大入賞口22aの開閉回数によって提供される場合、予測をする上で遊技者が注目すべき要素が明確なものとなる。また、当該構成によれば、遊技者は回数のカウント漏れをしないように開閉実行モードの開始時から可変入賞装置22に注目することが期待される。
また、共通区間を有する複数種類の開閉実行モードのうち実質的に賞球が発生する開閉実行モードでは、短時間態様による大入賞口22aの開閉が完了した後に、中時間態様又は長時間態様による大入賞口22aの開閉が行われる。これにより、共通区間において、遊技者が開閉実行モード後に設定される遊技状態を期待するだけでなく、共通区間の後に中時間態様若しくは長時間態様による大入賞口22aの開閉が発生するか否か又はどの程度発生するかを期待するものと考えられる。よって、遊技者が予測する対象の幅が広がり、それだけ開閉実行モードへの注目度の向上が図られる。
ラウンド数規定モードとなる開閉実行モードでは、1回のラウンド遊技が実行されている範囲において、開放されている状態の大入賞口22aを閉鎖させた後に、次の大入賞口22aの開放が開始されることがある。これにより、ラウンド遊技の上限回数以上に亘って大入賞口22aの開閉を実行することが可能となるため、開閉実行モードの多様化を図り易くなる。また、1回のラウンド遊技において大入賞口22aが1回のみ実行される構成に比べ、開閉実行モードをどの程度、消化したのか分かりづらくなる。また、1回のラウンド遊技中であっても、大入賞口22aが開放されている期間と大入賞口22aが閉鎖されている期間とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。
ラウンド数規定モードとなる開閉実行モードとして、ラウンド遊技の上限回数は同一であるが、開閉実行モード中に期待される大入賞口22aへの遊技球の入球個数が相対的に大小となる複数種類の開閉実行モードが設定されている。これにより、開閉実行モード中に実行されるラウンド遊技の回数からはその後の内容を遊技者が把握しづらいものとしながら、開閉実行モードの多様化を図ることが可能となる。
ラウンド数規定モードであることを示す専用の表示部や、ラウンド遊技が行われる回数を示す専用の表示部が設けられていないため、実行されている開閉実行モードが開閉数規定モード及びラウンド数規定モードのうちいずれであるかを遊技者に予測させることが可能となる。また、ラウンド数規定モードにおいては、遊技者に対してラウンド遊技の回数を予測させながら、開閉実行モード中の遊技を行わせることが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。
(1)パターンA〜パターンDの開閉実行モードにおいて、短時間態様による可変入賞装置22の開閉が連続して実行される回数が同一となる共通区間を設定する構成に代えて、いずれのパターンであっても、可変入賞装置22の開閉態様がランダムに決定される不規則区間を設定する構成としてもよい。この場合であっても、不規則区間においてはいずれのパターンの開閉実行モードであるのかを遊技者が把握しづらいため、当該不規則区間では、その後の内容が遊技者にとって望ましいものとなることを期待しながら遊技を行うものと考えられる。但し、その後の内容が遊技者にとって望ましいものとなることを期待しながら遊技を行う場合に注目すべき箇所の明確性を高める上では、上記のような共通区間を設定することが好ましい。
(2)複数種類の開閉実行モードにおいて、不規則期間→共通区間→非共通区間又は各開閉実行モードに対応した個別区間が設定されている構成としてもよく、共通区間→不規則区間→非共通区間又は各開閉実行モードに対応した個別区間が設定されている構成としてもよく、共通区間→非共通区間又は各開閉実行モードに対応した個別区間→共通区間が設定されている構成としてもよい。
(3)通常大当たり結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果に対応したパターンAの開閉実行モードと、通常大当たり結果B、非明示確変大当たり結果B及び明示確変大当たり結果Bに対応したパターンBの開閉実行モードとの間に共通区間が存在しておらず、全体的に可変入賞装置22の動作が相違している構成としてもよい。この場合、共通区間を設けたことによる効果を奏することはできないが、開閉実行モードの制御態様からその後の内容を遊技者に予測させることは可能である。
(4)複数種類の開閉実行モードにおいて、開始タイミングから連続する共通区間では長時間態様といった実質的に賞球が発生する可変入賞装置22の開閉が実行され、その後に短時間態様といった実質的に賞球が発生しない可変入賞装置22の開閉が連続して実行されるとともにその連続回数が開閉実行モードの種類に応じて相違することとなる区間が存在する構成としてもよい。この場合、共通区間にて開閉実行モード中のその後の内容が遊技者にとって望ましいものとなることを期待しながら遊技を行うという効果を奏することはできないが、開閉実行モードの制御態様から開閉実行モード後の内容を遊技者に予測させることは可能である。
(5)特別外れ結果において開閉数規定モードの開閉実行モードが実行される構成に代えて、ラウンド数規定モードの開閉実行モードが実行される構成としてもよい。この場合、特別外れ結果に対応したラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の上限回数が他のラウンド数規定モードと同一である構成としてもよい。
(6)ラウンド数規定モードにおいて実行されるラウンド遊技の上限回数が報知される構成としてもよい。当該報知が行われたとしても、上記実施形態の構成では大当たり結果に対応したラウンド数規定モードにおけるラウンド遊技の上限回数は同一であるため、いずれの大当たり結果を契機としているかは把握しづらいものとすることができる。
また、上記のようにラウンド遊技の上限回数が報知される構成においては、特別外れ結果又はそれと同様の遊技状態の移行を発生させる大当たり結果に対応した開閉実行モードにおいてもラウンド数規定モードが実行される構成とするとともに、ラウンド遊技の上限回数が他のラウンド数規定モードと同一となるようにすることで、上記報知が行われたとしても、いずれの遊技結果を契機としているかは把握しづらいものとすることができる。
(7)ラウンド遊技の終了条件として、大入賞口22aへの上限個数の遊技球の入賞が発生することが設定されている構成に代えて、例えば可変入賞装置22に終了契機口を設けるとともに、ラウンド遊技の経過時間が所定の経過時間となった場合に当該終了契機口への入球が可能となる構成とし、さらに当該終了契機口に遊技球が入球した場合にラウンド遊技が終了する構成としてもよい。
また、ラウンド遊技の終了条件として、ラウンド遊技の開始タイミングからの可変入賞装置22への入賞個数や継続時間が設定されている構成に代えて、例えばラウンド遊技が開始されて大入賞口22aへの最初の入賞が発生してからの可変入賞装置22への入賞個数や継続時間が終了条件として設定されている構成としてもよい。
また、ラウンド遊技の終了に際して大入賞口22aが閉鎖される構成に代えて、大入賞口22aが開放された状態のまま、ラウンド遊技の遷移が発生する構成としてもよい。
(8)複数種類のラウンド数規定モードのうち少なくとも一部は、ラウンド遊技の上限回数が相違している構成としてもよい。この場合、ラウンド遊技の上限回数が相違するラウンド数規定モード間において、大入賞口22aの開閉回数や各回の開閉態様が見た目上同様となるようにしてもよい。例えば、非明示確変大当たり結果Bに対応したラウンド数規定モードでは、通常大当たり結果Bに対応したラウンド数規定モードと比べてラウンド遊技の上限回数は異なるが、大入賞口22aの開閉回数や各回の開閉態様が見た目上同様となるようにしてもよい。
(9)ラウンド遊技中に大入賞口22aの開放態様が変化することとなる段階数は2段階に限定されることはなく、3段階以上であってもよい。
また、可変入賞装置22は、遊技球の入賞が不可である閉鎖状態と、遊技球の入賞が可能である開放状態とに切り換え可能な構成に代えて、遊技球の入賞は可能であるが遊技領域を流下する遊技球の入賞確率が極端に低い状態と、当該状態に比べて遊技球の入賞確率が飛躍的に高い状態とに切り換え可能な構成としてもよい。また、可変入賞装置22は、遊技球の入賞は可能であって第1の確率で遊技球の入賞の発生が期待される状態と、当該状態よりも遊技球の入賞の発生が期待される確率が高い第2の確率で遊技球の入賞の発生が期待される状態とに切り換え可能な構成としてもよい。
また、上記各状態の切り換えが、開閉扉22bの動作を通じて行われるのではなく、可変入賞装置22自身が変位することを通じて行われる構成としてもよい。
(10)開閉実行モードの開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの大入賞口22aの開放態様が特定の態様となる確率がその後に実行される内容に応じて相違する構成、ラウンド遊技の上限回数は同一であるがラウンド数規定モード中に期待される賞球数が相互に相違する複数種類のラウンド数規定モードが設定されている構成、ラウンド遊技の上限回数を報知するための専用の表示部が不具備である構成、及び移行先の遊技状態が相対的に有利不利となる複数種類の遊技結果において、それぞれ対応する開閉実行モードの導入部分が共通している構成のいずれかに着目した場合、1回のラウンド遊技中に大入賞口22aの開閉が複数回発生する構成は任意である。
(11)大入賞口22aの各開閉において同一の開放態様が実行されるが、大入賞口22aの開閉回数が相違する複数種類の開閉実行モードが設定されている構成としてもよい。例えば、開閉実行モードの実行後における遊技状態の設定態様が相互に相違する第1遊技結果及び第2遊技結果となった場合、上記複数種類の開閉実行モードのいずれもが選択される可能性があるが、第1遊技結果の場合と第2遊技結果の場合とで、上記開閉回数が特定の開閉回数となる開閉実行モードが選択される確率が相違する構成としてもよい。この場合、大入賞口22aの各回の開放態様として短時間態様が選択される構成としてもよい。当該構成によれば、開閉実行モード中に遊技者に付与される特典の内容を同一、略同一又は同様となるようにしながら、開閉実行モードの制御態様を通じて、その後の内容を遊技者に予測させることが可能となる。
(12)各パターンの開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉回数や開放態様の設定パターンは、上記実施形態におけるものに限定されることはなく、上記実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。
また、各ラウンド遊技の上限個数は、上記実施形態におけるものに限定されることはなく、上記実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。さらにはラウンド数規定モードの種類に応じて当該上限個数が相違している構成としてもよく、同一のラウンド数規定モードのラウンド遊技間で当該上限個数が相違している構成としてもよい。
また、短時間態様による開放態様は、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない態様に限定されることはなく、例えば、開放継続時間を遊技球の発射周期よりも長くすることで実質的に可変入賞装置22への入賞が発生し得るものの、当該開放継続時間が遊技球の発射周期とラウンド遊技中の上限個数との積よりも短い態様としてもよい。この場合であっても、短時間態様で大入賞口22aが開放されている状況で、大入賞口22aに対してラウンド遊技の上限個数の入賞が発生する可能性は低減される。
(13)短時間態様による大入賞口22aの開放のみが行われるラウンド遊技では、当該ラウンド遊技に対して設定されている上限個数の遊技球の入賞が実質的に発生しない構成に代えて、上限個数の遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。例えば、当該ラウンド遊技にて実行される大入賞口22aの開放態様に係る開放継続時間を、遊技球の発射周期よりも長い時間(例えば、0.6sec〜64secの範囲)とし、さらに当該開放継続時間と当該開放態様による大入賞口22aの開閉回数との積が、遊技球の発射周期とラウンド遊技の上限個数との積と同一又は略同一である構成とする、又はその積に対して1倍以上2倍未満若しくは1倍以上3倍未満の値である構成とする。この場合、遊技領域の遊技球の流下態様によっては、当該ラウンド遊技において上限個数の遊技球の入賞が発生しないこともあれば、入賞が発生することもある。
また、上記実施形態における通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bの場合の開閉実行モードと明示確変大当たり結果Bの場合の開閉実行モードとの関係のように、連続する複数ラウンド遊技において、それら複数ラウンド遊技で実行される短時間態様による大入賞口22aの総開閉回数は同一であるが各ラウンド遊技での開閉回数の配分が異なる構成に対して、上記のように遊技領域の遊技球の流下態様によっては、当該ラウンド遊技において上限個数の遊技球の入賞が発生しないこともあれば、入賞が発生することもある構成を適用してもよい。
具体的には、一方の開閉実行モードに比べて他方の開閉実行モードでは1R目の短時間態様による開閉回数が多く設定されているが、2R目の短時間態様による開閉回数が少なく設定されており、さらに上記他方の開閉実行モードにおける1R目において上限個数の遊技球の入賞が発生する確率が高く、上記一方の開閉実行モードにおける1R目及び2R目の少なくとも一方において上限個数の遊技球の入賞が発生する確率が低い又は実質的に不可であり、さらに上記他方の開閉実行モードにおける2R目において上限個数の遊技球の入賞が実質的に不可である構成としてもよい。この場合、上記他方の開閉実行モードにおける1R目の途中で上限個数の遊技球の入賞が発生した場合には、その開閉実行モードの1R目及び2R目における短時間態様による開閉回数の総数が、上記一方の開閉実行モードの1R目及び2R目における短時間態様による開閉回数の総数よりも少なくなるため、遊技者はその開閉実行モードが上記他方の開閉実行モードであることを認識することが可能となる。これにより、遊技結果がいずれであるのかを予測させる態様を多様化することが可能となる。
ちなみに、上記一方の開閉実行モードは通常大当たり結果Bに対応しており、上記他方の開閉実行モードは非明示確変大当たり結果Bに対応している構成としてもよい。
(14)短時間態様として、正確な開放継続時間は相違するが可変入賞装置22の見た目の動作態様は同様となるように複数種類の短時間態様が設定されている構成としてもよい。例えば、通常大当たり結果Aに対応した開閉実行モードと特別外れ結果に対応した開閉実行モードとで、可変入賞装置22の見た目の動作態様は同様であるが、大入賞口22aの各回の開閉において選択される短時間態様の種類が相違している構成としてもよい。また、このような構成を、中時間態様や長時間態様について適用してもよい。
(15)開放継続時間を相違させることで大入賞口22aの開放態様を複数種類設定する構成に加えて又は代えて、半開きや全開きといった大入賞口22aの開放度合いを相違させることで大入賞口22aの開放態様を複数種類設定する構成としてもよい。
(16)開閉実行モード後に移行する遊技状態の有利度合いが、高確率モードの継続回数の相違により規定されている構成としてもよい。また、開閉実行モード後に移行する遊技状態の有利度合いが、当否抽選モードにより規定されておらず、高頻度サポートモードの有無や継続回数の相違により規定されている構成としてもよい。
(17)パターンA〜パターンDの開閉実行モードに移行することとなる遊技回において常に共通の図柄の組み合わせが停止表示される構成に代えて、停止結果がランダムに選択されることで、いずれの遊技結果を契機とした開閉実行モードであるかが把握しづらいものとなる構成としてもよい。この場合、当該ランダムに選択される停止結果には、同一の図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示される態様が含まれていない構成としてもよい。
(18)パターンAの開閉実行モードやパターンBの開閉実行モードにおいて常に同一の開閉実行モード用の演出が実行される構成に代えて、複数種類の演出のいずれかが実行される構成としてもよい。この場合、当該複数種類の演出が完全にランダムに実行される構成としてもよく、開閉実行モードの実行の契機となった遊技結果に応じて各演出の選択率が異なる構成としてもよい。
(19)プレミアム演出の実行条件が、ラウンド数規定モードの1R目であって大入賞口22aの開放態様が短時間態様である状況で当該大入賞口22aへの1個の入賞が発生することである構成に代えて、複数個の入賞が発生することを実行条件としてもよく、当該状況における大入賞口22aへの入賞を契機として実行された抽選において当選となることを実行条件としてもよい。また、プレミアム演出の実行条件として、開閉実行モード後に高確率モードとなる状況であることという条件を追加してもよい。この場合、プレミアム演出は高確率モードが確定していることを示す演出となる。また、プレミアム演出の実行態様は任意であり、例えば図柄表示装置31では演出が実行されないが、表示ランプ部54やスピーカ部55において演出が実行される構成としてもよい。
(20)短時間態様による大入賞口22aの開閉が連続して実行される回数が、特定の複数回数である9回又は10回よりも少ない場合及び多い場合のいずれにおいても、特定の複数回数である場合に比べて、開閉実行モード後の遊技状態が遊技者にとって有利となり易い構成に代えて、開閉実行モード後の遊技状態が遊技者にとって不利となり易い構成としてもよい。
(21)各開閉実行モードのパターンと、当該開閉実行モードの実行後における遊技状態の設定態様のパターンとの組み合わせは、上記実施形態におけるものに限定されることはなく任意である。例えば、特別外れ結果の場合には、パターンB乃至パターンDのいずれかと同一又は同様の開閉実行モードが実行される構成としてもよく、通常大当たり結果の場合に最有利大当たり結果の場合と同一又は同様の開閉実行モードが実行される構成としてもよい。
(22)大当たり種別カウンタC2の数値情報では、通常大当たり結果、非明示確変大当たり結果、明示確変大当たり結果及び最有利大当たり結果といった開閉実行モードの実行後における遊技状態を規定するための種別の抽選が行われ、開閉実行モードの選択を行うカウンタは別に設けられている構成としてもよい。この場合、当該カウンタとそのカウンタの数値情報に応じた開閉実行モードのパターンとを対応付けたテーブルにおいて、開閉実行モードの開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの大入賞口22aの開放態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違するように規定されている構成としてもよい。
また、大当たり種別カウンタC2を不具備とし、大当たり乱数カウンタC1の数値情報を用いて、全ての遊技結果の振分が行われる構成としてもよい。
また、大当たり乱数カウンタC1を用いて特別外れ結果の発生の有無を抽選する構成に代えて、特別外れ結果専用のカウンタを別途設けて、当該カウンタを用いた特別外れ結果の発生の有無を決定する構成としてもよい。また、大入賞口22aの開閉回数を相違させて、特別外れ結果が複数種類設定されている構成としてもよい。但し、この場合であっても、各特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、上記実施形態などにおける短時間態様による大入賞口22aの開放が行われるようにすることで、実質的に大入賞口22aへの入賞が発生しない構成とすることが好ましい。
また、上記実施形態では低確率モードに比べて高確率モードでは、特別外れ結果となる確率が低い構成としたが、これに代えて、両モードにおいて特別外れ結果となる確率が同一又は略同一である構成としてもよく、高確率モードの方が特別外れ結果となる確率が高い構成としてもよく、高確率モードでは特別外れ結果が発生しない構成としてもよい。
(23)開閉実行モードの開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの大入賞口22aの開放態様が特定の態様となる確率がその後に実行される内容に応じて相違する構成に着目した場合、当該構成を必須とすればよく、他の構成は任意である。また、1回のラウンド遊技中に大入賞口22aの開閉が複数回発生する構成に着目した場合、当該構成を必須とすればよく、他の構成は任意である。また、ラウンド遊技の上限回数は同一であるがラウンド数規定モード中に期待される賞球数が相互に相違する複数種類のラウンド数規定モードが設定されている構成に着目した場合、当該構成を必須とすればよく、他の構成は任意である。また、ラウンド遊技の上限回数を報知するための専用の表示部が不具備である構成に着目した場合、当該構成を必須とすればよく、他の構成は任意である。また、移行先の遊技状態が相対的に有利不利となる複数種類の遊技結果において、それぞれ対応する開閉実行モードの導入部分が共通している構成に着目した場合、当該構成を必須とすればよく、他の構成は任意である。
(24)上作動口23への入賞に係る保留情報と下作動口24への入賞に係る保留情報とが区別して記憶されるとともに、下作動口24への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、これとは逆に上作動口23への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよい。
また、上記構成において、複数の作動口が上下に並設されているのではなく、上作動口23に対応した第1作動口と、下作動口24に対応した第2作動口とが左右に並設された構成としてもよく、これら両作動口が斜めに並設された構成としてもよい。さらにまた、発射ハンドル51の操作態様に応じて、第1作動口への入賞のみ又は第2作動口への入賞のみを狙えるように、両作動口を離間して配置する構成としてもよい。
また、上記構成において、メイン表示部33に、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第1表示領域と、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第2表示領域とを設けてもよい。この場合、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第1表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。また、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第2表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。
(25)上作動口23への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合と、下作動口24への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合とで、遊技者が得られる利益が異なる構成としてもよい。また、上記実施形態のように作動口を複数設ける構成においては、作動口の数は2個に限定されることはなく、3個以上であってもよい。また、作動口が1個のみ設けられた構成としてもよい。
(26)主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置90により表示制御装置100が制御される構成に代えて、主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置100が音声発光制御装置90を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置90と表示制御装置100とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声発光制御装置90に出力されるコマンドの構成や、音声発光制御装置90から表示制御装置100に出力されるコマンドの構成も任意である。
(27)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置31に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組み合わせによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
(28)上記実施形態では、主制御装置60において当否判定が行われたことに基づいてメイン表示部33における一の遊技回が開始される構成としたが、これに限定されることはなく、主制御装置60において当否判定が行われる条件が成立した場合に実際に当否判定が行われるタイミングよりも前のタイミングで上記遊技回が開始され、その後に当否判定が行われたことに基づいてその遊技回におけるその後の表示態様、表示継続時間及び停止結果が決定される構成としてもよい。この場合、主制御装置60では遊技回の開始タイミングとなった場合に、先ず変動用コマンドを送信し、その後に当否判定、表示継続時間の決定及び種別判定を行った場合に、時間コマンド及び種別コマンドを送信する構成としてもよく、これら時間コマンド及び種別コマンドの送信タイミングもずれている構成としてもよい。
(29)上記実施形態では、メイン表示部33において各遊技結果に対応した停止結果が表示される構成としたが、これに代えて、メイン表示部33を不具備としてもよく、いずれの遊技結果であってもメイン表示部33において共通の停止結果が表示される構成としてもよく、メイン表示部33において停止結果がランダムに表示されることで、結果的にメイン表示部33の表示からはいずれの遊技結果であるかを識別できない構成としてもよい。
(30)パチンコ機10に設けられた外部出力手段(例えば、外部出力端子)から遊技結果の内容や開閉実行モードの種類の内容が遊技ホール側の管理装置に出力される構成としてもよい。この場合、遊技結果の内容や開閉実行モードの内容をパチンコ機10自身からは明確に把握できないとしても、遊技ホールの管理者などは上記管理装置によって内容を明確に把握することができる。
(31)表示画面Gにおいて、遊技回用の演出を行うために変動表示される図柄(具体的には、図柄列Z1〜Z3上をスクロール表示される図柄)とは別に、遊技結果を明示するための図柄(絵柄)が表示される構成としてもよい。例えば、表示画面Gにおいて、上記演出用の図柄が表示される領域に比べて狭い領域及び縁側の領域の少なくとも一方に該当する明示用領域を表示し、この明示用領域にて遊技回の終了に際して遊技結果に対応した表示がなされる構成としてもよい。この場合、当該表示が、一の区画部又は複数の区画部における点灯色のパターンによって行われる構成としてもよく、識別しづらい文字や模様のパターンによって行われる構成としてもよい。
また、当該表示を、その表示内容が各遊技結果間で類似していることで、表示内容と遊技結果との対応関係を熟知している者以外は認識しづらいものとしてもよい。この場合、遊技者には当該表示を通じて遊技結果を把握しづらくさせながら、遊技ホールの管理者等は当該表示を通じて遊技結果を把握可能とすることができる。また、上記明示用領域では、遊技回の継続中は変動表示又は切り換え表示が行われる構成としてもよく、遊技回の途中では表示が行われないが、遊技回が終了する場合に停止結果が表示される構成としてもよい。
(32)上記実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A>
特徴A1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違するように、前記特定制御状態の制御態様を決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、遊技者は、特定制御状態が開始されてからの可変入球手段の様子を確認することで、その後に実行される内容を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態中又は特定制御状態後の内容が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
なお、「確率」には、0%<確率<100%の範囲で設定される構成だけでなく、100%で設定される場合や全く設定されない場合も含まれる。
特徴A2.前記特定制御状態の制御態様として、前記特定制御状態中における少なくとも一部の前記可変入球制御の態様が相違するように複数種類の制御態様(パターンA〜パターンDなどの開閉実行モード)が含まれており、
前記態様決定手段は、前記複数種類の制御態様のうち少なくとも一部の制御態様が設定される確率が前記特定制御状態後の遊技状態に応じて相違するように、前記特定制御状態の制御態様を決定することを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、遊技者は、特定制御状態中の可変入球手段の様子を確認することで、特定制御状態後の遊技状態を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態後の遊技状態が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴A3.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記複数種類の制御態様は、前記特定制御状態中に実行される前記単位態様の種類及び各単位態様の回数のうち少なくとも一方が相違していることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、複数種類の制御態様は特定制御状態中に実行される単位態様の種類及び各単位態様の回数のうち少なくとも一方が相違しているため、遊技者にとっては、特定制御状態後の遊技状態を予測するために可変入球手段を目視確認する場合の基準が分かり易くなる。
特徴A4.設定される確率が前記特定制御状態後の遊技状態に応じて相違する制御態様として、いずれの制御態様であるか前記可変入球手段の動作の見た目において識別できない識別不可区間を有する第1制御態様(例えばパターンAの開閉実行モード)と第2制御態様(例えばパターンBの開閉実行モード)とが含まれており、
これら第1制御態様及び第2制御態様のうち少なくとも一方は、前記識別不可区間よりも後に前記可変入球手段の動作の見た目において他方とは識別可能な識別可能区間が設定されていることを特徴とする特徴A3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、第1制御態様又は第2制御態様で特定制御状態が実行される場合には、少なくとも識別不可区間では遊技者にとって望ましい制御態様であることを期待しながら遊技を行うことが可能となる。これにより、特定制御状態後の遊技状態の予測を遊技者が段階的に行うことが考えられ、遊技者における予測の態様を多様化することが可能となる。
特徴A5.設定される確率が前記特定制御状態後の遊技状態に応じて相違する制御態様として、前記単位態様が前記可変入球手段の見た目において同様のパターンとなるように設定された共通区間を有する第1制御態様(例えばパターンAの開閉実行モード)と第2制御態様(例えばパターンBの開閉実行モード又はパターンDの開閉実行モード)とが含まれており、
これら第1制御態様及び第2制御態様のうち少なくとも一方は、前記共通区間よりも後に他方と共通しない非共通区間が設定されていることを特徴とする特徴A3に記載の遊技機。
特徴A5によれば、第1制御態様又は第2制御態様で特定制御状態が実行される場合には、少なくとも共通区間では遊技者にとって望ましい制御態様であることを期待しながら遊技を行うことが可能となる。これにより、特定制御状態後の遊技状態の予測を遊技者が段階的に行うことが考えられ、遊技者における予測の態様を多様化することが可能となる。また、上記期待を行わせる期間が共通区間により付与されているため、いずれの制御態様もあり得ると遊技者が期待し易くなる。
特徴A6.前記共通区間は、前記複数種類の単位態様のうち前記可変入球手段の見た目において同様となる単位態様(短時間態様)による前記可変入球制御が複数の回数に亘って繰り返し行われる区間であることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、共通区間における共通性を付与しながら、共通区間において一の単位態様が継続される構成に比べ、共通区間における可変入球手段の状態に変化を与えることが可能となる。これにより、共通区間における遊技が単調化してしまうことが抑えられる。
特徴A7.前記特定制御状態として、前記可変入球手段への遊技球の入球個数が上限個数となった場合に終了されるように制御されるラウンド遊技を有して構成され、さらに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行されたことに基づき終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)が設定されており、
前記同様となる単位態様は、当該態様による前記可変入球制御が実行されている期間において、前記可変入球手段への前記上限個数の遊技球の入球が発生しない又は発生しづらい態様であることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、特定制御状態中における可変入球手段への入球個数が極端に増加してしまうことを抑えながら、共通区間を付与することができる。また、同様となる単位態様の実行途中に、上限個数の遊技球の入球が発生してラウンド遊技が終了されてしまう可能性が低減され、同様となる単位態様による可変入球制御が複数の回数に亘って繰り返し行われる様子を遊技者に確認させ易くなる。
なお、「同様となる単位態様」は、特定制御状態中における可変入球手段の入球個数への影響を抑えるという効果をより高めるためには、実質的に遊技球の入賞が発生しない態様とするとよい。
特徴A8.前記複数種類の単位態様には、当該態様による前記可変入球制御が実行されている期間において、前記可変入球手段への前記上限個数の遊技球の入球が可能な上限入球対応の単位態様(中時間態様、長時間態様)が含まれており、
前記第1制御態様及び前記第2制御態様のうち少なくとも一方には、前記共通区間の後に前記非共通区間として、前記上限入球対応の単位態様による前記可変入球制御が実行される区間が設定されていることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、共通区間において、遊技者が特定制御状態後における遊技状態が遊技者にとって望ましいものとなることを期待するだけでなく、共通区間の後に上限入球対応の単位態様が発生するか否か又はどの程度発生するかを期待しながら遊技を行うものと考えられる。これにより、遊技者が期待する対象の幅が広がり、それだけ特定制御状態への注目度の向上が図られる。
特徴A9.前記第1制御態様及び前記第2制御態様のうち一方は、前記共通区間の後に連続して前記同様となる単位態様による前記可変入球制御が実行されることを特徴とする特徴A6乃至A8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A9によれば、遊技者は、可変入球手段における所定の態様の動作が連続して実行される回数に注目することで、特定制御状態が第1制御態様及び第2制御態様のうちいずれの態様で実行されているかを予測することが可能となる。このように予測を行うための情報が可変入球手段の動作回数によって提供される場合、遊技者は回数のカウント漏れをしないように特定制御状態の開始時から可変入球手段に注目することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴A10.前記第1制御態様は、前記共通区間を含めて前記同様となる単位態様による前記可変入球制御が連続して実行される回数が特定の複数回数となるように設定されているとともに、
前記第2制御態様は、前記共通区間を含めて前記同様となる単位態様による前記可変入球制御が連続して実行される回数が前記特定の複数回数よりも多い回数となるように設定されており、
さらに、前記複数種類の制御態様には、前記共通区間を含めて前記同様となる単位態様による前記可変入球制御が連続して実行される回数が前記特定の複数回数よりも少ない回数となるように設定された第3制御態様(パターンCの開閉実行モード)が前記第1制御態様及び前記第2制御態様とは別に含まれており、
前記態様決定手段は、前記第2制御態様及び前記第3制御態様が、前記第1制御態様が選択される場合よりも、前記特定制御状態が実行された後の遊技状態が相対的に有利となる状況で選択する若しくは選択し易い、又は前記特定制御状態が実行された後の遊技状態が相対的に不利となる状況で選択する若しくは選択し易いことを特徴とする特徴A6乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、可変入球手段において所定の態様の動作が連続して実行される場合に、その連続回数が特定の複数回数に達するまでだけでなく、特定の複数回数に達した後も遊技者に注目させることが可能となる。
なお、前記移行判定手段は、当否抽選を行う当否抽選手段を備えており、当該当否抽選手段の抽選結果に応じて前記遊技状態を移行させるか否かの判定を行うものであり、さらに当否抽選手段として、当選結果となる確率が相対的に高低となった高確率対応手段と、低確率対応手段とを備えている構成においては、「前記特定制御状態が実行された後の遊技状態が有利となる状況」が前記高確率対応手段により前記当否抽選が行われる状況であり、「前記特定制御状態が実行された後の遊技状態が不利となる状況」が前記低確率対応手段により前記当否抽選が行われる状況である構成としてもよい。
特徴A11.前記第1制御態様及び前記第2制御態様では、前記共通区間が前記特定制御状態の開始タイミングから開始される区間として設定されていることを特徴とする特徴A5乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、特定制御状態において遊技者が注目すべきタイミングが明確となるとともに、特定制御状態の開始タイミングから遊技者に注目させることが可能となる。
特徴A12.前記予め定められた条件が成立したことに基づいて遊技回用動作が開始され、その条件成立に基づく前記移行判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記予め定められた条件が成立したことに応じて各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(図柄表示装置31)を制御する遊技回制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS411の処理を実行する機能、音声発光制御装置90及び表示制御装置100)と、
前記特定制御状態が実行されている状況で特定制御状態用の演出を行わせる特定制御状態用の演出制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS509の処理を実行する機能、音声発光制御装置90及び表示制御装置100)と、
を備え、
当該遊技回制御手段は、前記第1制御態様による前記特定制御状態に移行する場合及び前記第2制御態様による前記特定制御状態に移行する場合のいずれであっても、移行先の特定制御状態が識別できない前記報知結果とし前記遊技回用動作を終了させる終了用手段(音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1002〜ステップS1008の処理を実行する機能及び表示制御装置100)を備えており、
前記特定制御状態用の演出制御手段は、前記第1制御態様による前記特定制御状態及び前記第2特定制御状態による前記特定制御状態のいずれであっても、少なくとも前記共通区間が終了するまでは実行対象の特定制御状態が識別できない又は識別しづらい演出を行わせる手段(音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1010〜ステップS1012の処理を実行する機能及び表示制御装置100)を備えていることを特徴とする特徴A5乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A12によれば、遊技回用動作の報知結果や特定制御状態用の演出態様からは、共通区間が経過する前のタイミングで、特定制御状態が第1制御態様及び第2制御態様のいずれが実行されているのかを遊技者が把握することができない。これにより、第1制御態様及び第2制御態様のうち遊技者にとって望ましいものとなることを期待しながら、共通区間中の遊技を行う可能性が高められ、特定制御状態への注目度の向上が図られる。
特徴A13.前記特定制御状態後の移行態様として、前記特定制御状態後の遊技状態における少なくとも一部の内容を特定内容(高確率モード)とする第1移行態様と、前記特定内容とすることがない第2移行態様とが含まれており、
前記態様決定手段は、前記第1移行態様となる場合及び前記第2移行態様となる場合のいずれであっても、前記特定制御状態の制御態様として第1制御態様を選択することがあるとともに第2制御態様を選択することがあり、さらには前記第1移行態様となる場合と前記第2移行態様となる場合とで前記第1制御態様及び前記第2制御態様のうち少なくとも一方を選択する確率が相違することを特徴とする特徴A2乃至A12のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A13によれば、特定制御状態が第1制御態様及び第2制御態様のうちいずれであるかが遊技者において把握されたとしても、それが第1移行態様及び第2移行態様のいずれを契機としたものであるかを把握することができない。但し、第1移行態様となる場合と第2移行態様となる場合とで第1制御態様及び第2制御態様のうち少なくとも一方を選択する確率が相違している。これにより、遊技者において特定制御状態が第1制御態様及び第2制御態様のいずれであるかを把握した後も、その把握した内容に基づいて、その後の遊技状態について予測するものと考えられ、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴A14.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、前記複数種類の単位態様のうち、相対的に前記可変入球手段への入球が発生し易い単位態様が前記特定制御状態中に実行される回数に応じて、相対的に前記可変入球手段への入球が発生しにくい単位態様が当該特定制御状態の開始タイミングから連続して実行される回数を相違させるものであることを特徴とする特徴A1乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A14によれば、可変入球手段への入球が発生しにくい単位態様の開始タイミングからの連続回数をカウントすることで、可変入球手段への入球が発生し易い単位態様が実行される回数を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、開始タイミングからの連続回数をカウントしながらその後の可変入球手段の態様を予測して特定制御状態を消化することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴A15.前記特定制御状態として、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)が設定されており、
単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御を開始させる複数回用遷移手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604、ステップS606、ステップS608及びステップS612の処理を実行する機能)を備えており、
前記態様決定手段により前記特定制御状態の設定対象に決定される制御態様として、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一であるが、前記複数回用遷移手段による制御を通じて、前記入球が発生しにくい単位態様が実行される回数及び前記入球が発生し易い単位態様が実行される回数が相違するとともに、さらには単位態様が実行される合計回数も相違する複数種類の制御態様が設定されていることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその後の内容を遊技者が把握しづらいものとなる。
また、このようにラウンド遊技の上限回数が同一である制御態様であっても、単一のラウンド遊技の範囲内において可変入球制御を繰り返し行うことで、入球が発生しにくい単位態様が実行される回数及び前記入球が発生し易い単位態様が実行される回数が相違するとともに、さらには単位態様が実行される合計回数も相違する複数種類の制御態様が設定されている。これにより、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることによる効果を奏しながら、上記特徴A14にて説明したような優れた効果を奏することができる。
特徴A16.前記特定制御状態として、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)が設定されていることを特徴とする特徴A1乃至A14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A16によれば、ラウンド遊技の実行を通じて進行する特定制御状態を有する構成において、上記特徴A1にて説明したような優れた効果を奏することができる。
特徴A17.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一であるが、少なくとも一部のラウンド遊技における前記可変入球制御の態様が相違する複数種類の制御態様(パターンA〜パターンDなどの開閉実行モード)が設定されていることを特徴とする特徴A16に記載の遊技機。
特徴A17によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその後の内容を遊技者が把握しづらいものとなる。また、当該効果を奏しながら、制御態様の多様化を図ることが可能となり、さらには上記特徴A1等にて説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴A18.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一であるが、特定制御状態中に実行される前記可変入球制御の回数が相違する複数種類の制御態様(パターンA〜パターンDなどの開閉実行モード)が設定されていることを特徴とする特徴A16に記載の遊技機。
特徴A18によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその後の内容を遊技者が把握しづらいものとなる。また、当該効果を奏しながら、制御態様の多様化を図ることが可能となり、さらには上記特徴A1等にて説明したような優れた効果を奏することが可能となる。さらにまた、当該効果を、特定制御状態中に実行される可変入球制御の回数に差を設けながら奏することができる。
特徴A19.単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御を開始させる複数回用遷移手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604、ステップS606、ステップS608及びステップS612の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A16乃至A18のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A19によれば、ラウンド遊技の上限回数以上に亘って可変入球制御を実行することが可能となるため、制御態様の多様化を図り易くなり、さらには上記特徴A1等にて説明したような優れた効果を奏する構成を提供し易くなる。また、1回のラウンド遊技において可変入球制御が1回のみ実行される構成に比べて、特定制御状態をどの程度、消化したのか分かりづらくなる。また、1回のラウンド遊技中であっても、可変入球手段への入球が発生し易い状況と発生しにくい状況とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。
特徴A20.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記遊技回用遷移手段は、単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に当該可変入球制御とは異なる単位態様で前記可変入球制御を開始させる手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS803及びステップS804の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A19に記載の遊技機。
特徴A20によれば、1回のラウンド遊技中の態様も複数種類設定することが可能となるため、制御態様の多様化を図り易くなり、さらには上記特徴A1等にて説明したような優れた効果を奏する構成を提供し易くなる。
特徴A21.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、前記複数回用遷移手段が前記可変入球制御を新たに開始させる回数が相互に相違する複数種類のラウンド遊技を有する制御態様が含まれていることを特徴とする特徴A19又はA20に記載の遊技機。
特徴A21によれば、特定制御状態中の各ラウンド遊技にて可変入球制御が新たに開始される回数が固定されている構成に比べて、制御態様の多様化を図ることが可能となる。
特徴A22.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、当該特定制御状態中における前記可変入球制御の態様は見た目上同様であるが、予め定められた実行順番(1R目)に対応した特定のラウンド遊技では、前記可変入球手段が前記第1状態となっている合計期間及び前記可変入球制御の回数の少なくとも一方が相違する複数種類の制御態様(通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bに対応した開閉実行モードと、明示確変大当たり結果Bに対応した開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴A16乃至A21のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A22によれば、可変入球制御の実行パターンは同様としながら、予め定められた実行順番に対応した特定のラウンド遊技の継続期間を相違させることが可能となる。これにより、例えば特定のラウンド遊技における可変入球手段への入球結果に応じて演出や報知を行うようにすることで、遊技者にとっては当該演出や報知の確認を通じて、現状設定されている制御態様の予測を行うことが可能となる。
特徴A23.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、予め定められた実行順番から連続する複数のラウンド遊技(1R目及び2R目)において実行される前記可変入球制御の態様は見た目上同様であるが、それら複数のラウンド遊技のうち特定のラウンド遊技では、前記可変入球手段が前記第1状態となっている合計期間及び前記可変入球制御の回数の少なくとも一方が相違する複数種類の制御態様(通常大当たり結果B及び非明示確変大当たり結果Bに対応した開閉実行モードと、明示確変大当たり結果Bに対応した開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴A16乃至A21のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A23によれば、少なくとも所定の区間における可変入球制御の実行パターンは同様としながら、その所定の区間に含まれる特定のラウンド遊技の継続期間を相違させることが可能となる。これにより、例えば特定のラウンド遊技における可変入球手段への入球結果に応じて演出や報知を行うようにすることで、遊技者にとっては当該演出や報知の確認を通じて、現状設定されている制御態様の予測を行うことが可能となる。
特徴A24.前記特定のラウンド遊技が実行されている状況で前記可変入球手段への入球が発生したことに基づいて、報知手段(図柄表示装置31)にて予め定められた特別報知を行わせる特別報知制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS720の処理を実行する機能、音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1014〜ステップS1015の処理を実行する機能、表示制御装置100)を備えていることを特徴とする特徴A22又はA23に記載の遊技機。
特徴A22又はA23の構成に対して、本特徴A24の構成を適用することで、遊技者にとっては特別報知の確認を通じて、現状設定されている制御態様の予測を行うことが可能となる。
特徴A25.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の開始時に際して当該特定制御状態中におけるラウンド遊技の回数を遊技機自身が遊技者に報知するための専用の報知部が不具備であることを特徴とする特徴A7、A8、A15〜A24のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A25によれば、遊技者に対してラウンド遊技の回数を予測させながら、特定制御状態中の遊技を行わせることが可能となる。また、例えばラウンド遊技の有無やラウンド遊技の回数などに応じて特定制御状態後に設定される遊技状態が相違する構成において、本構成を適用することで、遊技者が特定制御状態中の可変入球手段の状態から特定制御状態後の予測を行うことが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。また、例えばラウンド遊技の有無やラウンド遊技の回数などに応じて特定制御状態中に可変入球手段に入球可能な個数が相違する構成において、本構成を適用することで、遊技者が特定制御状態中の可変入球手段の状態から特定制御状態中に入球可能な遊技球の個数の予測を行うことが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴A26.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)を備え、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一であるが、少なくとも一部のラウンド遊技における前記可変入球制御の態様が相互に相違する複数種類の共通ラウンド数態様(パターンA〜パターンDなどの開閉実行モード)が含まれており、
さらに、前記特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違するように、前記特定制御状態の実行対象となる制御態様を前記複数種類の共通ラウンド数態様を含めた中から決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A26によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその後の内容を遊技者が把握しづらいものとなる。
また、特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球制御の態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違する構成であるため、遊技者は、特定制御状態が開始されてからの可変入球手段の様子を確認することで、その後に実行される内容を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態中又は特定制御状態後の内容が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。
以上より、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
なお、上記特徴A26に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
特徴A27.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記可変入球制御手段にて前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記特定制御状態の制御態様として、前記可変入球制御が前記特定回数に亘って行われる過程で前記可変入球制御の実行態様の単位態様が変化する途中変化態様を含めて複数種類の制御態様(パターンA〜パターンDなどの開閉実行モード)が設定されており、
さらに、前記特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違するように、前記特定制御状態の実行対象を前記複数種類の制御態様の中から決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A27によれば、特定制御状態の制御態様として、途中変化態様が含まれていることにより、当該制御態様の多様化を良好に実現することが可能となる。
また、特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球制御の態様が特定の態様となる確率が、その後に実行される内容に応じて相違する構成であるため、遊技者は、特定制御状態が開始されてからの可変入球手段の様子を確認することで、その後に実行される内容を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態中又は特定制御状態後の内容が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。
以上より、制御態様の多様化を良好に実現しながら、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
なお、上記特徴A27に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
<特徴B群>
特徴B1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)と、
単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御を開始させる複数回用遷移手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604、ステップS606、ステップS608及びステップS612の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、ラウンド遊技の上限回数以上に亘って可変入球制御を実行することが可能となるため、制御態様の多様化を図り易くなる。また、1回のラウンド遊技において可変入球制御が1回のみ実行される構成に比べて、特定制御状態をどの程度、消化したのか分かりづらくなる。また、1回のラウンド遊技中であっても、可変入球手段への入球が発生し易い状況と発生しにくい状況とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴B2.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記遊技回用遷移手段は、単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に当該可変入球制御とは異なる単位態様で前記可変入球制御を開始させる手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS803及びステップS804の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、1回のラウンド遊技中の態様も複数種類設定することが可能となるため、制御態様の多様化を図り易くなる。
特徴B3.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態として、前記複数回用遷移手段が前記可変入球制御を新たに開始させる回数が相互に相違する複数種類のラウンド遊技を有する制御態様が含まれていることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、特定制御状態中の各ラウンド遊技にて可変入球制御が新たに開始される回数が固定されている構成に比べて、制御態様の多様化を図ることが可能となる。
なお、上記特徴B1乃至B3のいずれか1の構成に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
<特徴C群>
特徴C1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)と、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様を、当該制御態様となる場合の前記判定結果とは異なる所定の判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態の制御態様と比して、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一としながら、特定制御状態中に獲得が期待される特典が相対的に大小となるように相違させる態様相違手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS506の処理、ラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその実行の契機となった判定結果の種類を遊技者が把握しづらいものとなる。また、特定制御状態中に獲得が期待される特典に差を設けることで、制御態様の多様化を図ることが可能となる。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴C2.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)と、
単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御を開始させる複数回用遷移手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604、ステップS606、ステップS608及びステップS612の処理を実行する機能)と、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様を、当該制御態様となる場合の前記判定結果とは異なる所定の判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態の制御態様と比して、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一としながら、少なくとも一部のラウンド遊技において一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御が開始される制御を前記複数回用遷移手段に実行させることにより、特定制御状態中に期待される前記可変入球手段への遊技球の入球個数が相対的に大小となるように相違させる態様相違手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS506の処理、ラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C2によれば、ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様として、ラウンド遊技の上限回数が同一である態様が含まれていることにより、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からはその実行の契機となった判定結果の種類を遊技者が把握しづらいものとなる。
また、ラウンド遊技の上限回数以上に亘って可変入球制御を実行することが可能となるため、制御態様の多様化を図り易くなる。また、1回のラウンド遊技において可変入球制御が1回のみ実行される構成に比べて、特定制御状態をどの程度、消化したのか分かりづらくなる。また、1回のラウンド遊技中であっても、可変入球手段への入球が発生し易い状況と発生しにくい状況とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
また、1回のラウンド遊技中において一の可変入球制御を終了させた後に次の可変入球制御を開始させる構成を通じて、特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数を相違させる構成であるため、ラウンド遊技の上限回数を同一としたことによる効果を奏しながら、制御態様の多様化を図ることが可能となる。
以上より、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴C3.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)と、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の制御態様を、当該制御態様となる場合の前記判定結果とは異なる所定の判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態の制御態様と比して、前記ラウンド遊技の前記上限回数は同一としながら、少なくとも一部のラウンド遊技において前記可変入球手段が前記第1状態となっている期間を相違させることにより、特定制御状態中に期待される前記可変入球手段への遊技球の入球個数が相対的に大小となるように相違させる態様相違手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS506の処理、ラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C3によれば、複数のラウンド遊技を相互に比較した場合に、可変入球手段への入球が発生し易い状況と発生しにくい状況とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
また、少なくとも一部のラウンド遊技において可変入球手段が遊技球の入球し易い第1状態となっている期間を相違させる構成を通じて、特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数を相違させる構成であるため、ラウンド遊技の上限回数を同一としたことによる効果を奏しながら、制御態様の態様化を図ることが可能となる。
以上より、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
なお、上記特徴C1乃至C3のいずれか1の構成に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
<特徴D>
特徴D1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)に設定するラウンド遊技対応の特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS506の処理を実行する機能)を備え、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の開始時に際して当該特定制御状態中におけるラウンド遊技の回数を遊技機自身が遊技者に報知するための専用の報知部が不具備であることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、遊技者に対してラウンド遊技の回数を予測させながら、特定制御状態中の遊技を行わせることが可能となる。また、例えばラウンド遊技の有無やラウンド遊技の回数などに応じて特定制御状態後に設定される遊技状態が相違する構成において、本構成を適用することで、遊技者が特定制御状態中の可変入球手段の状態から特定制御状態後の予測を行うことが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。また、例えばラウンド遊技の有無やラウンド遊技の回数などに応じて特定制御状態中に可変入球手段に入球可能な個数が相違する構成において、本構成を適用することで、遊技者が特定制御状態中の可変入球手段の状態から特定制御状態中に入球可能な遊技球の個数の予測を行うことが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
なお、上記特徴D1の構成に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
<特徴E群>
特徴E1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、遊技状態の移行が発生する第1の移行対応結果(例えば特別外れ結果や通常大当たり結果A)が含まれているとともに、当該第1の移行対応結果よりも移行先の遊技状態が遊技者にとって有利な第2の移行対応結果(例えば非明示確変大当たり結果Aや明示確変大当たり結果)が含まれており、
前記第1の移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態においてその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の制御態様が、前記第2の移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態においてその開始タイミングから前記少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の制御態様と見た目上同様となるように、前記特定制御状態の制御態様を決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴E1によれば、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミング及びその後の可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態が第1の移行対応結果に対応したものであるのか又は第2の移行対応結果に対応したものであるのかを遊技者にとって把握しづらいものとなる。これにより、第1の移行対応結果又は第2の移行対応結果となった場合には、それに基づく特定制御状態の少なくとも途中のタイミングまでは、遊技者が第2の移行対応結果であることを期待しながら遊技を行うものと考えられ、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴E2.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の入球の期待度が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、前記第1の移行対応結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記第2の移行対応結果となったことに基づき実行される特定制御状態において前記可変入球制御の制御態様が見た目上同様となる区間では、相対的に入球の期待度が低い単位態様(短時間態様)又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるようにすることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、特定制御状態中における可変入球手段への入球個数が極端に増加してしまうことを抑えながら、上記特徴E1にて説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴E3.前記態様決定手段は、前記第1の移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態及び前記第2の移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態のうち一方の特定制御状態では、両者において前記可変入球制御の制御態様が見た目上同様となる区間の後において他方の特定制御状態とは異なる態様となるように、前記特定制御状態の制御態様を決定することを特徴とする特徴E1又はE2に記載の遊技機。
特徴E3によれば、特定制御状態において、対応する区間とその後の区間とで、遊技者は複数段階の予測を行うことが可能となる。
特徴E4.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態とは異なる遊技状態に設定されることがある移行対応結果(例えば明示確変大当たり結果)と、前記特定制御状態への移行が発生するものの、当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態が継続される継続対応結果(特別外れ結果)と、が含まれており、
前記継続対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態においてその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の制御態様が、前記移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態においてその開始タイミングから前記少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の制御態様と見た目上同様となるように、前記特定制御状態の制御態様を決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴E4によれば、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミング及びその後の可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態が移行対応結果に対応したものであるのか又は継続対応結果に対応したものであるのかを遊技者にとって把握しづらいものとなる。これにより、移行対応結果又は継続対応結果となった場合には、それに基づく特定制御状態の開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでは、遊技者が移行対応結果又は継続対応結果のうち望ましい側であることを期待しながら遊技を行うものと考えられ、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
また、継続対応結果は、特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態が継続される結果であるため、特定制御状態が実行されるとともにその後の遊技状態が特定制御状態前の遊技状態から変化する判定結果の確率を調整しなくても、上記のような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴E5.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の入球の期待度が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、前記移行対応結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記継続対応結果となったことに基づき実行される特定制御状態において前記可変入球制御の制御態様が見た目上同様となる区間では、相対的に入球の期待度が低い単位態様(短時間態様)又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるようにすることを特徴とする特徴E4に記載の遊技機。
特徴E5によれば、特定制御状態中における可変入球手段への入球個数が極端に増加してしまうことを抑えながら、上記特徴E4にて説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴E6.前記態様決定手段は、前記移行対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態及び前記継続対応結果となったことに基づき実行される前記特定制御状態のうち一方の特定制御状態では、両者において前記可変入球制御の制御態様が見た目上同様となる区間の後において他方の特定制御状態とは異なる態様となるように、前記特定制御状態の制御態様を決定することを特徴とする特徴E4又はE5に記載の遊技機。
特徴E6によれば、特定制御状態において、対応する区間とその後の区間とで、遊技者は複数段階の予測を行うことが可能となる。
なお、上記特徴E1乃至E6のいずれか1の構成に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
<特徴F群>
特徴F1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記特定制御状態として、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)が含まれているとともに、
前記移行判定手段の判定結果として、
前記特定制御状態の設定の契機となる第1判定結果(特別外れ結果)と、
開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が前記第1判定結果の場合と見た目上同様となる前記ラウンド遊技対応の特定制御状態が設定されるとともに、前記第1判定結果よりも前記特定制御状態後の遊技状態が遊技者にとって有利なものとなることがある第2判定結果(通常大当たり結果A)と、
前記ラウンド遊技の前記上限回数が前記第2判定結果に対応した特定制御状態の場合と同一となる特定制御状態が設定されるとともに、前記第2判定結果となった場合とは前記特定制御状態後の遊技状態の設定態様が相違することがある第3判定結果(明示確変大当たり結果A)及び第4判定結果(明示確変大当たり結果B)と、
が含まれており、
さらに、単一の前記ラウンド遊技が実行されている範囲において、一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御を開始させる複数回用遷移手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604、ステップS606、ステップS608及びステップS612の処理を実行する機能)と、
前記第3判定結果に対応した特定制御状態の制御態様を、前記第4判定結果に対応した特定制御状態の制御態様と比べて特定制御状態中に期待される前記可変入球手段への遊技球の入球個数が相違する制御態様に決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴F1によれば、第1判定結果と第2判定結果とは特定制御状態後の遊技状態の有利度合いが相違するとともに、当該第2判定結果は第3判定結果及び第4判定結果とは特定制御状態後の遊技状態の設定態様が相違する。さらにまた、第3判定結果及び第4判定結果は特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数が相違している。これにより、特定制御状態後の遊技状態及び特定制御状態中の態様という複数種類の要素を相違させて、複数種類の遊技状態の移行態様が設定されていることとなり、遊技の多様化が図られる。
また、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態が第1判定結果及び第2判定結果のいずれであるかを把握しづらいものとなる。また、少なくとも第2判定結果乃至第4判定結果に対応した特定制御状態では、ラウンド遊技の上限回数が同一であるため、特定制御状態中に実行されるラウンド遊技の回数からは第2判定結果乃至第4判定結果のいずれであるかを遊技者が把握しづらいものとなる。したがって、第1判定結果乃至第4判定結果のいずれかとなった場合には、第1判定結果乃至第4判定結果のいずれであるかを遊技者が特定制御状態中に予測することが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
さらにまた、複数種類の特定制御状態のうち少なくとも一部では、少なくとも一部のラウンド遊技において一の可変入球制御が終了した後に次の可変入球制御が開始されることがある。これにより、1回のラウンド遊技において可変入球制御が1回のみ実行される構成に比べ、特定制御状態をどの程度、消化したのか分かりづらくなる。また、1回のラウンド遊技中であっても、可変入球手段への入球が発生し易い状況と発生しにくい状況とが生じるため、当該ラウンド遊技中の遊技への注目度も高められる。
以上より、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴F2.前記態様決定手段は、前記第3判定結果及び前記第4判定結果のうち少なくとも一方に対応した特定制御状態では、その開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が、前記第1判定結果に対応した特定制御状態及び前記第2判定結果に対応した特定制御状態のうち少なくとも一方の場合と見た目上同様となるように、実行対象の制御態様を決定することを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
特徴F2によれば、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態がいずれの判定結果であるかを把握しづらいものとなる。これにより、特定制御状態の少なくとも途中のタイミングまでは、遊技者にとって望ましい判定結果に対応していることを期待しながら遊技を行うものと考えられ、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴F3.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の入球の期待度が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、
前記第1判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記第2判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態では、相対的に入球の期待度が低い単位態様又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるように、それら特定制御状態の実行態様の制御態様を低期待度対応の制御態様に決定する第1態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS801及びステップS802の処理を実行する機能)と、
前記第3判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記第4判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態では、前記低期待度対応の制御態様と見た目上同様となる区間の実行後に、相対的に入球の期待度が高い単位態様又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるように、それら特定制御状態の実行態様の制御態様を高期待度対応の制御態様に決定する第2態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS803〜ステップS806の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴F2に記載の遊技機。
特徴F3によれば、第1判定結果乃至第4判定結果に対応した特定制御状態中における可変入球手段への入球個数が極端に増加してしまうことを抑えるとともに、少なくとも第3判定結果及び第4判定結果に対応した特定制御状態中における可変入球手段への入球個数を担保しながら、上記特徴F2にて説明したような優れた効果を奏することができる。
特徴F4.前記各種判定結果に対応した特定制御状態の制御態様のうち第1制御態様による特定制御状態が実行された場合、及び当該第1制御態様とは可変入球制御の態様が相違する第2制御態様による特定制御状態が実行された場合に、その実行後の遊技状態が第1遊技状態となるようにする第1遊技状態設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS908〜ステップS912の処理を実行する機能)と、
前記第1制御態様による特定制御状態が実行された場合及び前記第2制御態様による特定制御状態が実行された場合に、その実行後の遊技状態が前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態となるようにする第2遊技状態設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS901〜ステップS907の処理を実行する機能)と、
を備えており、
当該第2遊技状態設定手段により前記第2遊技状態が設定される期待度は、前記第1制御態様による特定制御状態が実行された場合よりも前記第2制御態様による特定制御状態が実行された場合の方が高いことを特徴とする特徴F1乃至F3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F4によれば、遊技者は、特定制御状態中の可変入球手段の様子を確認することで、特定制御状態後の遊技状態を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態後の遊技状態が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴F5.前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の開始時に当該特定制御状態中におけるラウンド遊技の回数を遊技機自身が遊技者に報知するための専用の報知部が不具備であることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F5によれば、遊技者に対してラウンド遊技の回数などを予測させながら、特定制御状態中の遊技を行わせることが可能となる。
特徴F6.前記態様決定手段は、前記第3判定結果に対応した特定制御状態の制御態様を、少なくとも一部のラウンド遊技において一の前記可変入球制御を終了させた後に次の前記可変入球制御が開始される制御が前記複数回用遷移手段により実行されることにより、前記第4判定結果に対応した特定制御状態の制御態様と比べて特定制御状態中に期待される前記可変入球手段への遊技球の入球個数が相違する制御態様に決定することを特徴とする特徴F1乃至F5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F6によれば、少なくとも第3判定結果に対応した特定制御状態では、少なくとも一部のラウンド遊技において一の可変入球制御が終了した後に次の可変入球制御が開始されることがある。これにより、第3判定結果に対応した特定制御状態及び第4判定結果に対応した特定制御状態では、ラウンド遊技の上限回数が同一であってもラウンド遊技中の可変入球手段の動きや可変入球制御の回数などを相違させて、特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数を相違させることができる。よって、例えば1回のラウンド遊技において可変入球制御が1回のみ実行されるとともに、各回の可変入球制御が実行されている継続期間を相違させることのみにより、特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数を相違させる構成に比べ、可変入球手段の動きを斬新なものとしながら、特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数を相違させることができる。
特徴F7.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS722の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が特定回数に亘って行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS408及びステップS504〜ステップS506の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記特定制御状態として、予め定められた終了条件が成立するまで継続するラウンド遊技を有して構成されているとともに当該ラウンド遊技が予め定められた上限回数に亘って実行された場合に終了されるラウンド遊技対応の特定制御状態(ラウンド数規定モード)が含まれているとともに、
前記移行判定手段の判定結果として、
前記特定制御状態の設定の契機となる第1判定結果(特別外れ結果)と、
開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が前記第1判定結果の場合と見た目上同様となる前記ラウンド遊技対応の特定制御状態が設定されるとともに、前記第1判定結果よりも前記特定制御状態後の遊技状態が遊技者にとって有利なものとなることがある第2判定結果(通常大当たり結果A)と、
前記ラウンド遊技の前記上限回数が前記第2判定結果に対応した特定制御状態の場合と同一となる特定制御状態が設定されるとともに、前記第2判定結果となった場合とは前記特定制御状態後の遊技状態の設定態様が相違することがある第3判定結果(明示確変大当たり結果A)及び第4判定結果(明示確変大当たり結果B)と、
が含まれており、
さらに、前記第3判定結果に対応した特定制御状態の制御態様を、前記第4判定結果に対応した特定制御状態の制御態様と比べて特定制御状態中に期待される前記可変入球手段への遊技球の入球個数が相違する制御態様に決定する態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるラウンド用の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えているとともに、
前記ラウンド遊技対応の特定制御状態の開始時に当該特定制御状態中におけるラウンド遊技の回数を遊技機自身が遊技者に報知するための専用の報知部が不具備であることを特徴とする遊技機。
特徴F7によれば、第1判定結果と第2判定結果とは特定制御状態後の遊技状態の有利度合いが相違するとともに、当該第2判定結果は第3判定結果及び第4判定結果とは特定制御状態後の遊技状態の設定態様が相違する。さらにまた、第3判定結果及び第4判定結果は特定制御状態中に期待される可変入球手段への遊技球の入球個数が相違している。これにより、特定制御状態後の遊技状態及び特定制御状態中の態様という複数種類の要素を相違させて、複数種類の遊技状態の移行態様が設定されていることとなり、遊技の多様化が図られるとともに、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
また、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態が第1判定結果及び第2判定結果のいずれであるかを把握しづらいものとなる。また、少なくとも第2判定結果乃至第4判定結果に対応した特定制御状態では、ラウンド遊技の上限回数が同一であるため、特定制御状態中に実行されたラウンド遊技の回数からは第2判定結果乃至第4判定結果のいずれであるかを遊技者が把握しづらいものとなる。したがって、第1判定結果乃至第4判定結果のいずれかとなった場合には、第1判定結果乃至第4判定結果のいずれであるかを遊技者が特定制御状態中に予測することが期待され、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
さらにまた、ラウンド遊技対応の特定制御状態の開始時に際して当該特定制御状態中におけるラウンド遊技の回数を遊技機自身が遊技者に報知するための専用の報知部が不具備であるため、遊技者に対してラウンド遊技の回数などを予測させながら、特定制御状態中の遊技を行わせることが可能となる。
以上より、特定制御状態中の遊技への注目度を良好に向上させることが可能となる。
特徴F8.前記態様決定手段は、前記第3判定結果及び前記第4判定結果のうち少なくとも一方に対応した特定制御状態では、その開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの前記可変入球制御の態様が、前記第1判定結果に対応した特定制御状態及び前記第2判定結果に対応した特定制御状態のうち少なくとも一方の場合と見た目上同様となるように、実行対象の制御態様を決定することを特徴とする特徴F7に記載の遊技機。
特徴F8によれば、特定制御状態が実行された場合にその開始タイミングから少なくとも途中のタイミングまでの可変入球手段の様子を確認したとしても、その特定制御状態がいずれの判定結果であるかを把握しづらいものとなる。これにより、特定制御状態の少なくとも途中のタイミングまでは、遊技者にとって望ましい判定結果に対応していることを期待しながら遊技を行うものと考えられ、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
特徴F9.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記第1状態となっている場合の入球の期待度が相違するように複数種類の単位態様(短時間態様、中時間態様及び長時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、
前記第1判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記第2判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態では、相対的に入球の期待度が低い単位態様又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるように、それら特定制御状態の実行態様の制御態様を低期待度対応の制御態様に決定する第1態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS801及びステップS802の処理を実行する機能)と、
前記第3判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態及び前記第4判定結果となったことに基づき実行される特定制御状態では、前記低期待度対応の制御態様と見た目上同様となる区間の実行後に、相対的に入球の期待度が高い単位態様又はそれと見た目上同様となる単位態様で前記可変入球制御が実行されるように、それら特定制御状態の実行態様の制御態様を高期待度対応の制御態様に決定する第2態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS803〜ステップS806の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴F8に記載の遊技機。
特徴F9によれば、第1判定結果乃至第4判定結果に対応した特定制御状態中における可変入球手段への入球個数が極端に増加してしまうことを抑えるとともに、少なくとも第3判定結果及び第4判定結果に対応した特定制御状態中における可変入球手段への入球個数を担保しながら、上記特徴F8にて説明したような優れた効果を奏することができる。
特徴F10.前記各種判定結果に対応した特定制御状態の制御態様のうち第1制御態様による特定制御状態が実行された場合、及び当該第1制御態様とは可変入球制御の態様が相違する第2制御態様による特定制御状態が実行された場合に、その実行後の遊技状態が第1遊技状態となるようにする第1遊技状態設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS908〜ステップS912の処理を実行する機能)と、
前記第1制御態様による特定制御状態が実行された場合及び前記第2制御態様による特定制御状態が実行された場合に、その実行後の遊技状態が前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態となるようにする第2遊技状態設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS901〜ステップS907の処理を実行する機能)と、
を備えており、
当該第2遊技状態設定手段により前記第2遊技状態が設定される期待度は、前記第1制御態様による特定制御状態が実行された場合よりも前記第2制御態様による特定制御状態が実行された場合の方が高いことを特徴とする特徴F7乃至F9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F10によれば、遊技者は、特定制御状態中の可変入球手段の様子を確認することで、特定制御状態後の遊技状態を予測することが可能となる。これにより、特定制御状態に移行した場合には、遊技者は当該特定制御状態を単純に消化するのではなく、特定制御状態後の遊技状態が遊技者にとって望ましいものとなるのかを予測しながら特定制御状態を消化することが期待される。よって、特定制御状態中の遊技への注目度を向上させることが可能となる。
なお、上記特徴F1乃至F10のいずれか1の構成に対して、上記特徴A2乃至A25のいずれか1にて限定した構成を適用することで、それら構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、22…可変入賞装置、31…図柄表示装置、60…主制御装置、62…MPU、81…遊技球発射機構、90…音声発光制御装置、92…MPU、100…表示制御装置。

Claims (2)

  1. 遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
    前記遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
    当該可変入球手段を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
    予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
    当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が所定回数に亘って行われる特定制御状態に設定する特定制御設定手段と、
    を備えている遊技機において、
    前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が前記開状態となる場合の態様が相違するように複数種類の単位態様が設定されており、
    当該遊技機は、
    前記複数種類の単位態様のうち相対的に前記可変入球手段への入球が発生し易い単位態様が前記特定制御状態中に実行される回数に応じて、相対的に前記可変入球手段への入球が発生しにくい所定単位態様が連続して実行される回数を相違させる手段と、
    第1表示手段と、
    当該第1表示手段よりも表示範囲が狭く設定された第2表示手段と、
    前記特定制御状態への移行が発生する場合に第1側対応表示が前記第1表示手段にて行われるようにする第1表示制御手段と、
    前記特定制御状態への移行が発生する場合に第2側対応表示が前記第2表示手段にて行われるようにする第2表示制御手段と、
    を備え、
    前記特定制御状態の実行態様として、前記所定単位態様が連続して実行される回数が相違する第1実行態様及び第2実行態様が設定されており、
    前記第1表示制御手段は、前記第1実行態様の前記特定制御状態に移行する場合と、前記第2実行態様の前記特定制御状態に移行する場合とで、前記第1実行態様及び前記第2実行態様のうちいずれの前記特定制御状態が実行されるのかを識別不可な態様で前記第1側対応表示が行われるようにする手段を備え、
    前記第2表示制御手段は、前記第1実行態様の前記特定制御状態に移行する場合と、前記第2実行態様の前記特定制御状態に移行する場合とで、それぞれ異なる態様で前記第2側対応表示が行われるようにする手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. パチンコ機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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