JP6006724B2 - 黒鉛ルツボ - Google Patents

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Description

本発明は、黒鉛ルツボに関し、特には金属などの被処理体を溶融する黒鉛ルツボに関する。
冶金関連産業において、ルツボは広く使用されている。対象とする物質(被処理体)は、例えば、スズ(融点232℃)、鉛(融点328℃)、アルミニウム(融点660℃)、銅(融点1083℃)、珪素(融点1410℃)、鉄(融点1539℃)、ニッケル(融点1726℃)などがある。ルツボの選定に当たっては、被処理体の耐熱性と、被処理体とルツボとの反応性によって選定される。
中でも鉄系等の被処理体を溶融するためのルツボは、1400℃以上の耐熱性と耐食性が必要であるため、アルミナ、マグネシアなど酸化物系セラミックスからなるルツボ、あるいは酸化物系セラミックスに黒鉛を添加した黒鉛系のルツボが使用される。
これらのルツボに使用される酸化物系セラミックスは、種々の溶融金属又はスラグに対して耐食性を示す最も適した化学組成のものが使用される。例えば、鋼、鋳鉄溶解に関してはアルミナ、マグネシア、ジルコニア、ジルコン、スピネルなどの骨材として使用される。さらに黒鉛系のルツボにおいては、高熱伝導、低弾性率である黒鉛を添加することにより、ルツボの耐熱衝撃性を高めることが記載されている。(特許文献1)
日本国特開平11−116336号公報
しかしながら、前記の従来のルツボを使用して、被処理体内部で急激に気体が発生し被処理体がルツボの外に飛散することがあり、飛散した金属が溶融装置を汚染したり、破損することがあるという問題が知られている。
本発明の目的は、被処理体を安全、かつ飛散させることなく溶融、固化体ができる黒鉛ルツボを提供することにある。
本発明は、以下の通りである。
(1)底部と、胴部と、投入口を有する処理部とを有し、下端側が閉口し、かつ胴部の上端側に開口したガス排出部を有する、黒鉛ルツボ。
(2)前記ガス排出部は、溝状に形成されている、(1)の黒鉛ルツボ。
(3)該底部の厚さは、該ガス排出部周面とルツボ内周面との距離の最小値よりも厚い、(1)又は(2)の黒鉛ルツボ。
(4)前記黒鉛ルツボは、かさ密度が1700〜1850kg/mである、(1)〜(3)のいずれか1項の黒鉛ルツボ。
(5)前記黒鉛ルツボは、不純物含有量が、1.0質量%以下である、(1)〜(4)のいずれか1項の黒鉛ルツボ。
(6)前記黒鉛ルツボは、不純物含有量が、0.1質量%以下である、(5)の黒鉛ルツボ。
(7)前記黒鉛ルツボは、鉄系、シリコン系、ニッケル系あるいはチタン系及びこれらの混合物から選択される被処理体を溶融するための、(1)〜(6)のいずれか1項の黒鉛ルツボ。
(8)(1)〜(7)のいずれか1項の黒鉛ルツボを使用して前記被処理体の固化体を製造する方法。
黒鉛は多孔質であるので、被処理体に黒鉛が溶出あるいは消耗する際に、黒鉛ルツボの気孔内のガスが、溶融した被処理体中に継続して気泡となって放出される。このため被処理体内部に溶けた気体のガス化を誘発し促進することができると考えられるので、黒鉛ルツボからの突沸を防止することが出来ると考えられる。また、被処理体に酸化物が含まれる場合には、黒鉛によって還元され、COあるいはCOのガスが発生し、同様にCOあるいはCOガスが、溶融した被処理体中に継続して気泡となって放出される。このため同様に被処理体に含まれる不純物のガス化を促進し、被処理体に含まれる不純物が急激に沸騰し、黒鉛ルツボから突沸することを防止することが出来ると考えられる。被処理体の突沸を防止できるので黒鉛ルツボが設けられる装置内に被処理体が飛散して汚染することを防止することができると考えられる。
さらに、黒鉛ルツボは、胴部の上端側に開口したガス排出部を有しているので、被処理体からあるいは被処理体と黒鉛との反応によって、腐食性ガスあるいは反応性ガスが発生する場合には、黒鉛ルツボの胴部を透過する腐食性ガスあるいは反応性ガスをガス排出部に導くことができる。このため、溶融装置の内部にこれらの腐食性ガスあるいは反応性ガスが充満しにくくすることができる。このため多孔質の黒鉛ルツボを使用しても溶融装置の腐食を防止することができると考えられる。
図1(A)は本発明の実施形態1の黒鉛ルツボの中心軸を含む図1(B)のA−A線に沿う断面図であり、図1(B)は本発明の実施形態1の黒鉛ルツボの平面図である。 図2(A)は本発明の実施形態2の黒鉛ルツボの中心軸を含む断面図であり図2(B)は本発明の実施形態2の黒鉛ルツボの平面図である。 Si−Cの2元系状態図を示す。 Fe−Cの2元系状態図を示す。 本発明の実施形態に係る加熱後に分割された断面の、黒鉛ルツボと被処理体(鉄)の境界領域の偏光顕微鏡写真を示す。
本発明において、黒鉛ルツボの底部の方向を下、反対方向のルツボが開口する側を上と定義する。
図1は本発明の実施形態1の黒鉛ルツボを示し、図1(A)は本発明の実施形態1の黒鉛ルツボの中心軸を含む図1(B)のA−A線に沿う断面図であり、図1(B)は本発明の実施形態1の黒鉛ルツボの平面図である。
本発明の実施形態1において、黒鉛ルツボは黒鉛が実質的な構成成分であることを意味する。本発明において、黒鉛とは、どのようなものでもよく、押し出し成形材、型押し成形材などの異方性の黒鉛でも、冷間等方性成形(CIP成形:Cold Isostatic Press)による等方性黒鉛材でも良い。特にCIP成形による黒鉛は、細かな原材料(例えば10〜20μmの粒子径のコークス)を使用することができるため組織が細かくなるので高強度である。また液体の加圧媒体で加圧するので等方性材料を得ることができ、熱膨張係数に方向性がないので、歪な変形をしにくく、歪な変形に起因する熱応力が発生しにくく、割れなどのトラブルを起こりにくくすることができる。
本発明の実施形態1の黒鉛ルツボ1は、底部2と、胴部3と、投入口4aを有する処理部4を有し、下端側が閉口し、かつ胴部の上端側に開口したガス排出部5を有することを特徴とする。
本発明の実施形態1の黒鉛ルツボ1は、処理部4の空間を構成するルツボ内周面1aとルツボ外周面1bの間の空間からガス排出部5を除いた空間を黒鉛としたものである。
底部2は、ルツボ内周面1aの下端部である内底面2aを含む面が、ルツボをルツボ外周面まで切り取ったときの該内底面以下の部分である。該内底面2aは、図1(A)のように平面の場合の他、曲面であってもよい。曲面としては、ルツボ内周面の下端に極値を有するものであって、その極値の接面が、該内底面2aと一致するような曲面が挙げられる。底部2は、ルツボ外周面1bの下端面に相当する外底面2bを有する。
胴部3は、ルツボ内周面1aとルツボ外周面1bの間の部分であって、黒鉛ルツボ1の底部2以外の部分である。
ガス排出部5は、下端側が閉口し、かつ胴部の上端側に開口した空間(穴)でガスの排出機能を有するのであれば、その形状、サイズ、閉口の位置、数等は特に制限はない。図1(A)及び図1(B)に示すガス排出部5は、円柱状であり、下端側に閉口5a、胴部の上端側に開口5bを有し、胴部に同心円状に20個備えられ、それらは互いに中心角がほぼ18°となるに位置に備えられている。閉口5aの位置は、内底面2aより若干下方となっている。
底部2の厚さTは、ガス排出部周面5cとルツボ内周面1aとの距離tの最小値よりも厚いことが好ましい。ガス排出部周面5cとルツボ内周面との距離tは、図1(A)及び図1(B)では、20個の各々のガス排出部について、各々の穴のtは一定の範囲であるため、その内で最小のものを該最小値とする。該最小値は、ガス排出部周面5cの軸側とルツボ内周面との距離tの内の最小のものとなる。底部2の厚さTは、内底面2aと外底面2bとの距離であり、内底面2aが曲面の場合は、上記接面と外底面2bとの距離である。なお、この底部2の厚さと該距離tの最小値の関係は、ガス排出部が図2の態様の場合も同様である。
黒鉛ルツボ1を構成する黒鉛は多孔体であるために、内部に多くの気孔を有している。気孔を有しているので溶融時に被処理体に黒鉛が溶出する過程で気泡が発生し、溶融した被処理体中に拡散していく。この時、被処理体に含まれる不純物のガス化を促進し、被処理体が突沸することを防止することが出来る。
さらに、被処理体に酸化物が含まれる場合には、黒鉛によって還元され、COあるいはCOのガスが発生し、同様にCOあるいはCOガスが溶融した被処理体中に継続して気泡となって放出されるので、被処理体に含まれる不純物のガス化を促進し、被処理体に含まれる不純物が急激に沸騰し、突沸することを防止することが出来ると考えられる。突沸を防止できるので被処理体が装置内に飛散して汚染することを防止することができると考えられる。
ガス排出部5は、上述のように、ガスの排出口として機能する。黒鉛ルツボは多孔体である黒鉛からなるのでガスが黒鉛ルツボ外部にも透過し易いという性質を有する。被処理体に含まれる成分によっては、被処理体そのものから、あるいは黒鉛ルツボとの反応によりガスを発生する。
被処理体に例えばポリ塩化ビニルなど塩素を含有する場合、塩素系のガスが発生する。例えばポリテトラフルオロエチレンなどフッ素を含有する場合、フッ素系ガスが発生する。硫酸塩あるいは亜硫酸塩が含まれる場合には、黒鉛と反応し硫化水素などの腐食性ガスを発生させる。
黒鉛ルツボ1は、ガス排出部5を有するので、ルツボとの反応により発生したガスを、胴部3のガス排出部5を介してルツボ上部へ排出することができる。このようにして排出されたガスは、溶融装置の排気口を黒鉛ルツボの上に適宜配置することにより速やかに溶融装置の外部に導き出すことができる。このようなガス排出部5を有することにより、被処理体そのものから、あるいは黒鉛ルツボとの反応により発生しうる腐食性ガスが溶融装置内部に充満し溶融装置内部を腐食させることを有効に防止することが出来ると考えられる。
上述のように、底部2の厚さTは、ガス排出部周面5cとルツボ内周面1aとの距離tの最小値よりも厚いことが好ましいのであるが、その理由を説明する。
黒鉛ルツボ1に固体(塊状あるいは粉末状)の被処理体を入れ溶融すると、その過程で被処理体が減容し、黒鉛ルツボの底に集まりやすくなる。多くの場合、効率的に黒鉛ルツボを使用するために、黒鉛ルツボの処理部4に充分に被処理体が充填されるまで、被処理体の追加投入を繰り返す。このため、黒鉛ルツボの底部2は、被処理体と接する時間が長くなる。特に鉄系の被処理体を溶融する場合には、黒鉛ルツボを構成する黒鉛が被処理体に溶出しやすくなる。このため、被処理体と長時間接する底部の厚さTを上述のように厚くすることにより、黒鉛ルツボに孔があく、あるいは破損することを防止することができる。
本発明の黒鉛ルツボ1は、かさ密度が1700〜1850kg/mであることが好ましい。かさ密度が、1850kg/m以下であると、黒鉛が被処理体に溶出する際に、十分な量の気孔があるので、気泡を融液に継続して供給することができる。かさ密度が1700kg/m以上であれば、黒鉛の比表面積を小さくすることができるので、溶出の速度を小さくすることができ、黒鉛ルツボに孔があきにくくすることができる。
本発明の黒鉛ルツボ1は、不純物含有量が1.0質量%以下であることが好ましい。不純物含有量が1.0質量%以下であると、黒鉛が食われても、ルツボ内周面に不純物の残留による不純物層を形成しにくくすることができる。さらに黒鉛ルツボ1は、不純物含有量が0.1質量%以下であることが好ましい。不純物含有量が0.1質量%以下であると、黒鉛が食われても、ルツボ内周面に不純物の残留による不純物層をさらに形成しにくくすることができる。ルツボ内周面に不純物が蓄積されにくいので、黒鉛の溶出が継続して起き、溶出と同時に、気孔に含まれる気体が気泡となって溶融した被処理体中に放出される。このため、溶融した被処理体内部に含まれる成分が過熱されにくくなり、突沸を起こりにくくすることができると考えられる。このため、突沸による装置内を汚染したり、破損することを防止できると考えられる。
なお、黒鉛ルツボ1の前記作用は、大気圧下に限定されず、減圧下であっても同様に機能する。減圧下で黒鉛の気孔中に存在する気体の質量が小さくても、圧力が小さいので膨張し気泡を形成することができるからである。
なお、黒鉛ルツボ1の不純物含有量は0質量%と少なければ少ない方が好ましい。
黒鉛ルツボ1は、鉄系、シリコン系、ニッケル系あるいはチタン系及びこれらの混合物の被処理体を溶融するための黒鉛ルツボであることが好ましい。これらの元素は炭化物を形成するので、これらの元素を溶融する際に黒鉛ルツボが消耗しながら気泡を発生することができる。このため被処理体の突沸を起こりにくくすることができる。
黒鉛ルツボ1を構成する黒鉛が、被処理体に含まれるシリコンに溶出するメカニズムを、図3(Micro Structure of Silicon Carbide Grinding Tools;M.Moser,Periodica Polytechnica CH21/1 1976.6.30)のSi―C系の二元系状態図で説明する。図3において下部の横軸は珪素の元素比であり、縦軸は温度を示す。黒鉛ルツボにシリコンを入れ加熱していくと、図3のSi−C系2元系状態図において6で示すように1414℃でシリコンが溶融する。さらに1600℃まで温度を上昇させると、7で示すようにシリコン融液は炭素を約1%含有するようになる。黒鉛ルツボ表面の黒鉛を溶かしながら融液の炭素濃度が上昇する。黒鉛を溶かしながらシリコンが溶け、黒鉛の気孔から気泡を発生させるので、被処理体の突沸を起こりにくくすることができる。
尚、シリコンを黒鉛ルツボで溶融する際は、黒鉛ルツボの表層はSiC化するが、SiCであっても融液に溶け出すので、気泡を発生させることができる。
黒鉛ルツボ1は、鉄系の被処理体を溶融する場合には、温度が高く、さらに被処理体に黒鉛が溶出し易いため、黒鉛ルツボ1が消耗しやすく、気泡を発生させやすいので効果的に突沸を防止することができる。
黒鉛ルツボ1を構成する黒鉛が、被処理体に含まれる鉄に溶出するメカニズムを、図4のFe−C系の二元系状態図で説明する。図4(金属データブック、改訂4版日本金属学会2004.2.29)において、下部の横軸は炭素の質量比(質量%)であり、上部の横軸は炭素の元素比(atom%)であり、縦軸は温度を示す。図4のFe−C系2元系状態図において符号11で示すように鉄を加熱していくと1536℃で溶融する。溶融した鉄は炭素を溶かすので、1536℃の温度をそのまま維持すれば、融液中に5.2質量%(A)の炭素を含有した時点で炭素の溶出が停止する。この間に、黒鉛の気孔から気泡が融液中に継続して放出され、被処理体を突沸しにくくすることができる。また、黒鉛ルツボは1536℃で温度を維持すれば、黒鉛ルツボから溶融物の5.2質量%に相当する黒鉛材が侵食されてもよいように十分な厚みを備えていればよいことになる。さらに温度を上げると、飽和する炭素の濃度は上昇する。例えば1600℃の場合には、共晶点12からの液相線13と1600℃とが交わる炭素の質量%はほぼ高々5.5%(B)の炭素を含有した時点で炭素の溶出が停止する。このため、温処理温度を高めればより多くの黒鉛を侵食するので、より多くの気泡を発生させることができる。このため、突沸し易い高温での使用においても突沸しにくくすることができる。またこの場合、1600℃で使用する場合には被処理体に含まれる鉄の5.5質量%程度の侵食を想定しなければならないことがわかる。
被処理体に含まれる金属がステンレスなどの鉄合金であっても、同様のメカニズムにより黒鉛が溶出する。
被処理体(鉄)の質量をM、被溶融物に溶け込んだ炭素(黒鉛)の質量をMとし、それぞれ密度をρ(7.8g/cm)、ρ(1.8g/cm)とすると、被処理体(鉄)と被処理体に溶け込んだ炭素のそれぞれの容積V,Vは、溶け込んだ炭素が5.5質量%の場合、以下のように算出することができる。
:M=94.5:5.5 (式1)
=ρ (式2)
=ρ (式3)
(式1)〜(式3)式より
:V=94.5ρ:5.5ρ(式4)
式4に実際の密度の数値(ρ=7.8g、ρ=1.8)を当てはめると、
:V=80:20
となり、被処理体が鉄の場合、黒鉛ルツボ1は、鉄の約25%(20/80)の体積の黒鉛(炭素)を侵食しながら気泡を出し続けられると想定できる。その結果、黒鉛ルツボ1は、被溶融物と黒鉛の溶融した溶融液の約25%の侵食を想定した、上述のようなガス排出部周面5cとルツボ内周面との距離との関係を満たす底部の厚さを備えていればよいと考えられる。
被処理体が鉄合金の場合には鉄の含有量が純鉄よりも少なくなるので、被処理体に溶出する黒鉛の量は純鉄の場合よりも少なくなる。被処理体にコンクリートあるいはモルタルなどのセラミックスが含まれている場合、これらの溶融物(スラグ)は粘度が高いので、黒鉛との反応がスラグとの接触箇所で部分的に起こるのみでスラグ全体が反応しにくい。このため、スラグによる黒鉛ルツボの食われの影響は小さいので、金属の被処理体の影響を中心に考慮すれば良いと考えられる。
この黒鉛ルツボ1のサイズは、例えば、外径Roが、975mmであり、内径Riが795mm、高さhが900mm、深さd0が795mmである。胴部には、黒鉛ルツボの中心軸を中心とする回転対称のガス排出部が20個備えられている。ガス排出部のPCD(ピッチ円直径:Pitch Circle Diameter)は920mmであり、個々のガス排出部は、開口5a、閉口5bそれぞれの直径φが20mm、深さd1が870mmである。なお、tを一定の最小値とした場合、PCD=φ+2t+Ri、t=(PCD−φ−Ri)/2として計算すると、tの最小値を52.5mmとして得られる。
次に本発明の実施形態2の黒鉛ルツボを説明する。
図2(A)は本発明の実施形態2の黒鉛ルツボの中心軸を含む断面図であり、図2(B)は本発明の実施形態2の黒鉛ルツボの平面図である。
本発明の実施形態2の黒鉛ルツボ1は、実施形態1の黒鉛ルツボ1において、ガス排出部5を胴部周囲に連続して溝状に設けた態様で、ガス排出部周面5cとルツボ内周面1aとの距離tの最小値は、一定厚みの円環状をとる以外は実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の機能を有する。
本実施形態2においては、ガス排出部が溝状に形成されているので、黒鉛ルツボの内側から発生するガスを実施形態1に比べて更に捕捉しやすくすることができる。このため、ルツボ周囲の溶融装置に腐食性ガスを更に到達しにくくすることができる。ガス排出部の溝の深さd1は特に限定されないが、閉口5aが黒鉛ルツボの底部に達する程度の深さを備えていることが好ましい。ガス排出部が黒鉛ルツボの底部2に達する程度の深さを備えていることにより、より多くの黒鉛ルツボの内側から発生するガスを捕捉することができる。
本発明の実施形態2においても、黒鉛ルツボ1は、実施形態1と同様に、シリコン、鉄をはじめ、鉄系、シリコン系、ニッケル系あるいはチタン系及びこれらの混合物の被処理体を溶融する場合に気泡を発生させることができるので、突沸を起こりにくくすることができると考えられる。
この実施形態2の黒鉛ルツボのサイズは、例えば、外径Roが、975mmであり、内径Riが795mm、高さhが900mm、深さd0が795mmであり、胴部には、内径Riφが900mm、外径Roφが940mm、深さd1が500mmのガス排出部が、胴部を周回する溝状に構成されている。tの最小値は一定であり、52.5mmである。
本発明の実施形態1及び2の黒鉛ルツボは、耐熱性、熱衝撃性等に優れた黒鉛からなるため、どのような加熱装置にも使用することができる。誘導加熱、プラズマ加熱、ヒーターによる輻射加熱などどのような溶融装置でも利用することができる。被処理体に鉄、ニッケルなどの強磁性体を大量に含有している場合には、磁性の弱いルツボよりも被処理体の方が発熱効率が高いので、誘導加熱の溶融装置を用いて効率よく処理することができる。プラズマ加熱の溶融装置の場合には、黒鉛は熱膨張係数が小さく(4〜5ppm/K)、熱伝導率が大きい(80〜120W/mK)ので熱衝撃に強く、プラズマ加熱により、黒鉛ルツボを急昇温したり、高温にさらされても安定である。また、輻射加熱の溶融装置の場合には、黒鉛ルツボは輻射率が高い上に、熱伝導率が高いため、効率よく被処理体を加熱することができる。本発明のルツボを使用して被処理体を、上記装置により、処理することにより減容された固化体を得ることができる。
本発明の実施形態1及び2の黒鉛ルツボで処理が施される被処理体は、鉄を主成分とするものが好適であるが、鉄以外の任意の物質が包含されていてもよい。例えば、被処理体は、鉄以外の金属、スラグ、コンクリート、有機高分子、塩、ハロゲン化合物等を含んでいてもよい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらに制限されないことは明らかである。
[実施例1]
図1に示す実施形態1の黒鉛ルツボを用いた。
外径Roが40mm、内径Riが30mm、高さhが40mm、深さd0が30mmの黒鉛ルツボを用いた。
黒鉛ルツボの胴部には、黒鉛ルツボの中心軸を中心とする回転対称のガス排出部が8個備えられている。ガス排出部のPCD(ピッチ円直径:Pitch Circle Diameter)は36mmであり、個々のガス排出部は、それぞれφが2mmで深さd1が35mmである。tの最小値は2mmである。
本実施例の黒鉛ルツボの内容積(処理部容積)は21.2mlであり、黒鉛ルツボの占める体積(黒鉛の体積)は25.6mlである。黒鉛ルツボはイビデン株式会社製ファインカーボン材(等方性黒鉛):ET−10を切削加工して作製した。ルツボに使用したET−10のかさ密度は1750kg/mであった。
本実施例の黒鉛ルツボに被処理体として50gの鉄の破片を入れ、アルゴン雰囲気の加熱炉内で加熱した。このとき被処理体は黒鉛ルツボの上端まで充填されていた。
本実施例の黒鉛ルツボを入れた加熱炉は500℃/Hの昇温速度で昇温し、1600℃で6時間保持した後、自然放冷した。
冷却後取り出された本実施例の黒鉛ルツボは、外観は加熱前と変わらず、黒鉛ルツボ周囲に溶融し飛散した鉄の痕跡は認められなかった。本実施例の黒鉛ルツボに入れられた被処理体は、溶融し容積が減っていた。冷却後取り出された本実施例の黒鉛ルツボを、中心軸を含むように2分割し、断面を観察した。黒鉛ルツボの底部の厚さはもともと10mmあった厚さが7mmになるまで大きく侵食されていたが、外面には到達していなかった。
本実施例の加熱後に分割された断面の、黒鉛ルツボと被処理体(鉄)の境界領域の偏光顕微鏡写真を図5に示す。偏光顕微鏡はニコン製であり、25倍の拡大像をコリメート法で撮影した。
図5中左側は、ルツボを構成する黒鉛であり、図5中右側は鉄にルツボを構成する黒鉛が溶け込んだ鋳鉄であると考えられる。図5中右側の鋳鉄には、線状の組織が見られ、一旦溶融した黒鉛が、温度が下がることによって再度析出していることがわかる。被処理体は、炭素含有量が増えてねずみ鋳鉄となっていると推定される。
[実施例2]
図2に示す実施形態2の黒鉛ルツボを用いた。
外径Roが40mm、内径Riが30mm、高さhが40mm、深さd0が30mmの黒鉛ルツボを用いた。
黒鉛ルツボの胴部には、内径Riφが34mm、外径Roφが38mm、深さd1が20mmのガス排出部が、胴部を周回する溝状に構成されている。tの最小値は2mmである。
本実施例のルツボの内容積(処理部容積)は21.2mlであり、黒鉛ルツボの占める体積(黒鉛の体積)は24.6mlである。黒鉛ルツボはイビデン株式会社製ファインカーボン材(等方性黒鉛):ET−10を切削加工して作製した。黒鉛ルツボに使用したET−10のかさ密度は1750kg/mであった。
本実施例の黒鉛ルツボに実施例1と同様の被処理体を入れ、同様に加熱処理した。
冷却後取り出された本実施例の黒鉛ルツボは、外観は加熱前と変わらず、黒鉛ルツボ周囲に溶融し飛散した鉄の痕跡は認められなかった。本実施例の黒鉛ルツボに入れられた被処理体は、溶融し容積が減っていた。冷却後取り出された本実施例の黒鉛ルツボを、中心軸を含むように2分割し、断面を観察した。黒鉛ルツボの底部の厚さはもともと10mmあった厚さが7mmになるまで大きく侵食されていたが、外面には到達していなかった。
[比較例1]
実施例1又は2において、ガス排出部が設けられていないルツボを用いた。ただし、ルツボの構成材料は、黒鉛ではなく、酸化マグネシウムを主成分とするマグネシア製のルツボであった。外径Roが40mm、内径Riが30mm、高さhが40mm、深さd0が30mm、ルツボの内容積(処理部容積)は21.2mlであり、ルツボの占める体積(マグネシアの体積)は29.1mlである。
本比較例のルツボに実施例1と同様の被処理体を入れ、同様に加熱処理した。
冷却後取り出された比較例1のルツボは、外観は加熱前と変わらなかった。被処理体は、突沸があったと見られ一部がルツボの外部に飛散していた。冷却後取り出された比較例1のルツボを、中心軸を含むように2分割し、断面を観察した。ルツボの内面は、侵食していなかった。
上記結果から、実施例1及び2の黒鉛ルツボでは、被処理体である鉄に黒鉛ルツボの材料である黒鉛が溶融しても、十分な厚みが残り、孔があいたりクラックなどの発生することがなく、黒鉛が溶融する際に気泡を発生させるので被処理体が突沸しにくくすることが確認できる。
これに対し比較例1のルツボでは、材質が被処理体に溶融しにくいマグネシア製であるので、被処理体によってルツボは消耗しにくいものの、ルツボから気泡が発生しにくいので突沸が起こりやすくなったと考えられる。
本発明を詳細にまた、特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。本出願は2011年8月5日出願の日本特許出願(特願2011−171793)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、鉄系、シリコン系、ニッケル系あるいはチタン系及びこれらの混合物の被処理体を溶融する黒鉛ルツボであれば特に用途は限定されず、鋳物の製造用のルツボ、廃棄物を減容するためのルツボ、などに利用することができる。
1…黒鉛ルツボ、1a…ルツボ内周面、1b…ルツボ外周面、2…底部、2a…内底面、2b…外底面、3…胴部、4…処理部、4a…投入口、5…ガス排出部、5a…閉口、5b…開口、5c…ガス排出部周面、t…ガス排出部周面とルツボ内周面との距離、6、7…シリコンの融点、11…Fe融点、12…共晶点、13…液相線、黒鉛ルツボ(Ro…外径、Ri…内径、h…高さ、d0…深さ、T…底部の厚さ)、ガス排出部(φ…直径、Roφ…外径、Riφ…内径、d1…深さ)、15…黒鉛、16…鉄。

Claims (4)

  1. 底部と、胴部と、投入口を有する処理部とを有し、下端側が閉口し、かつ胴部の上端側に開口した溝状のガス排出部を有し、
    かさ密度が1700〜1850kg/m であり、
    不純物含有量が、1.0質量%以下であり、
    鉄系、シリコン系、ニッケル系あるいはチタン系及びこれらの混合物から選択される被処理体を溶融するための黒鉛ルツボ。
  2. 該底部の厚さは、該ガス排出部周面とルツボ内周面との距離の最小値よりも厚い、請求項1に記載の黒鉛ルツボ。
  3. 前記黒鉛ルツボは、不純物含有量が、0.1質量%以下である、請求項1または2に記載の黒鉛ルツボ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の黒鉛ルツボを使用して前記被処理体の固化体を製造する方法。
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