このように、エンジンスイッチがオフになった後も、アフターアイドリングのために、電源が供給される制御装置であれば、エンジンスイッチがオフになった後でも表示を行うことができる。
しかしながら、例えば、車両のシガーソケットから電源の供給を受けるアフターマーケット(後付)機器などでは、エンジンオフとともに、電源の供給も遮断されるため、エンジンオフ後に情報の表示を行うことができないという問題があった。
また、特許文献1には、走行履歴に基づいてアフターアイドリングの残り時間を求める思想が開示されているが、あくまで表示するのは、走行履歴に基づいて求めたアフターアイドリング時間からカウントダウンされる現在のアフターアイドリングの残り時間であった。そのため、どのような走行がなされたのかは知ることができなかった。
さらには、単に現在のアフターアイドリングの残り時間が表示されるだけであるため、その時間は過去の走行履歴に基づくものに比べ長いのか短いのかもよくわからないという課題があった。
そこで、本発明は、係る問題等を解決するためになされたもので、エンジンオフ時等に情報を報知する電子機器において、走行結果を従来よりも分かりやすく表示することのできる電子機器等を提供することを目的とする。
(1)上述した目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、車両に固定可能に構成され、車両からの電源の供給に基づいて動作する電子機器であって、車両が走行している状態または車両が走行できる状態のいずれかである走行可能状態になっているか否かを取得し、走行可能状態の間動作を続けるとともに、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられてから所定時間動作を続け、当該所定時間経過後動作を停止する制御手段を備え、前記制御手段は、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられた際に、所定の走行終了時報知内容を報知する制御を行うことを特徴とする。
車両に固定可能に構成するとは、例えば、直接車両に固定する手段を備える構成でもよいし、車両への固定手段(例えばブラケット等)に対して固定する手段を有する構成など間接的に車両に固定する手段を備える構成でもよい。固定の場所は、車室内が望ましく、運転者から視認可能な位置が望ましい。例えば、ダッシュボード上や、フロントガラスに対して固定する構成とするとよい。固定する構成としては、例えば、接着剤や両面テープ等で貼り付けるようにしてもよいし、吸盤等によって吸着させて固定するようにしてもよい。
車両が走行している状態または車両が走行できる状態のいずれかであるとは、例えば、車両の走行のための動力源に対してエネルギーを供給可能な状態になっていること、例えばメインパワーがオンになっている状態であることなどを示し、運転者の指示によって走行できる状態または走行している状態などを示す。走行可能状態と走行可能でない状態の境界は任意に決定することができる。例えば、走行可能状態を、運転者が、ギヤをドライブモードに設定し、ブレーキを解除して、アクセルを踏めば、車両が走行しだす状態としてもよい。例えば、走行可能状態は、(12)に示すように、車両がエンジン(内燃機関)によって走行する構成である場合、運転者の指示に基づいてエンジンが始動されてから停止されるまでの間の状態としたり、例えば、車両が電気自動車である場合には運転者の指示によってモーターの制御装置への電源供給がなされる状態としたりするとよい。
車両が走行可能状態になっているか否かの取得は、例えば、車両からの信号を取得して行うようにしてもよいし、電子機器にセンサを備え、当該センサによって取得してその状態に基づいて行なうようにしてもよい。車両から信号を取得する構成としては、例えば、車両のメインパワーをオン・オフにするためのスイッチ(例えばキースイッチやプッシュスイッチ)から取得する構成としてもよいし、例えば、車両からの電源の供給の状態に基づいて取得する構成としてもよい。また、車内LANの信号から取得する構成としてもよい。センサによって取得する構成としては、例えば、所定の車両振動の有無を検出して取得するようにするとよい。車両が走行可能状態になっているか否かの取得は、確実な状態の取得が望ましいが、推定した状態の取得としてもかまわない。
所定時間としては、予め定めた一定時間としてもよいし、所定の処理が終了するまで、所定の状態に達するまでといった一定時間でないものでもかまわない。
報知は例えば表示や音で行うとよい。すなわち報知手段としては、表示手段や、音出力手段等を用いることができる。報知手段は当該電子機器の構成要素としてもよいし、当該電子機器の構成要素とはせずに例えば汎用の機器(例えば、モニタ、スピーカ等を有する携帯電話等)としてもよい。例えば、表示とともに表示した内容を音声合成で音声として読み上げ出力する制御を行うとよい。
(2)前記走行終了時報知内容は、前記所定時間動作を続ける間に取得した車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態に基づく内容とするとよい。
前記所定時間動作を続ける間に取得する車両の状態としては、例えば、車両の残燃料の状態とするとよい。そして、この状態に基づく走行終了時報知内容としては、取得した情報そのものを報知するようにしてもよいし、取得した情報から生成した情報を報知するようにしてもよい。例えば、車両の状態として、車両の残燃料の状態を取得する場合、取得した残燃料そのものを報知するようにしてもよいし、残燃料から求めた巡航可能な距離表示を報知するようにしてもよい。
前記所定時間動作を続ける間に取得する運転者の状態としては、例えば、運転者の心拍数など、生体情報するとよい。
(3)前記制御手段は、前記走行可能状態の間の車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態を取得し、前記走行終了時報知内容は、前記走行可能状態の間に取得した車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態に基づく内容とするとよい。
特に、走行可能状態の間に取得する車両の状態としては、例えば、(4)に示すように、燃費、走行時間、走行距離、消費燃料量の少なくともいずれか1つを有するとよい。
上記(2)と(3)は併せて行うようにするとなおよい。
(4)前記走行可能状態の間に取得する車両の状態として、燃費、走行時間、走行距離、消費燃料量の少なくともいずれか1つを有する構成とするとよい。
(5)前記走行可能状態の間の車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態は、複数回取得し、走行終了時報知内容は、前記複数回取得した状態に基づいて生成する構成とするとよい。
例えば、複数の車両の状態として、10msなど所定の間隔で車両の前後左右上下の3軸の加速度を取得しておき、その加速度の状態に基づいて、エコ運転がなされているかの報知内容を生成して報知させるようにするとよい。
(6)前記制御手段は、前記走行終了時報知内容として、前記状態に基づく内容とともに、前記状態に基づく内容について比較対象となる報知内容である比較報知内容とをあわせて報知させる制御を行う構成とするとよい。
比較報知内容は、例えば、報知内容の種類に応じて一般的な内容を記憶しておき、この一般的な内容を報知内容とともに報知することによって、報知内容の一般的な状態との差をユーザが把握できるようになる。例えば、比較報知内容として記憶された一般的な燃費を報知するとともに、報知内容として実際の燃費を報知することによって、運転者は、今回の走行の実際の燃費と一般的な燃費とを比較して、今回の運転方法について反省することができる。
(7)前記制御手段は、前記動作を停止するまでに前記状態に関する情報または前記状態に基づく内容に関する情報を記憶しておき、次に動作した際の前記比較報知内容として当該記憶された情報に基づく情報を用いる構成とするとよい。
このようにすれば、次に動作した際の比較報知内容として、その前に報知した報知内容に関する情報に基づく情報を用いるので、例えば、以前の走行単位における報知内容と今回の走行単位における報知内容とを比較することが可能となる。特に(8)に示すように報知内容や比較報知内容は、所定の集計単位ごとに構成とするとよい。例えば、所定の集計単位として時間帯を用い、報知内容として、オフ時の時間帯の平均燃費、燃費使用量、平均速度等の報知内容を、比較報知内容である、昨日の今回と同じ時間帯、一昨日の本日と同じ時間帯の報知内容と同時に表示するようにしてもよい。また、所定の集計単位として曜日ごとの集計を行い、曜日による燃費変化を報知するとよい。通勤で使用する場合など、時間帯、曜日、天候、温度、季節等の変化が燃費にどのような影響があるか、一週間、一ヶ月単位で比較する報知を行うようにしてもよい。
このようにすれば、所定の集計単位ごとに報知内容と比較報知内容とを比較できる。例えば、上述した具体例の構成によれば、通勤、帰宅時の燃費、渋滞状況が把握できる。
なお、併せて、天気、温度、往復の所要時間などの付帯情報を報知内容と共に報知するとよい。このようにすれば、付帯情報も加味した比較ができ、役だつ。また、比較報知内容の種類や、所定の集計単位は、ユーザからの設定が可能に構成するとよい。例えば、設定画面を表示させ、設定画面から日にち、曜日、時間等、任意で設定可能にしておき、オフ時に表示させるとよい。例えば、オフ時にリモコン、タッチパネル等で、ある一定時間操作が可能なようにして操作によって表示項目を順番に送って行き、確認出来るようにしても良い。
報知内容及び比較報知内容としては例えば、平均燃費、燃費使用量、平均速度の他に、走行距離、最高速度、エコ運転度危険運転回数、平均エンジン負荷率等の表示も行なうと良い。
(8)前記状態に基づく内容及び前記比較報知内容は、所定の集計単位ごとに構成するとよい。
(9)また、例えば、所定のポイントの位置を記憶する位置情報記憶手段と、前記車両の現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、前記制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置が前記位置情報記憶手段に記憶されたポイントの位置と所定の接近関係になった際の前記車両の状態または前記運転者の状態を記憶しておき、前記報知内容の生成に用いる構成とするとよい。
例えば、所定のポイントとして例えば車両速度測定装置(オービス(登録商標))と車両とが、所定の接近関係として例えば直線距離で500mに接近した際の車両の速度を車両の状態として記憶しておき、報知内容として、その速度を車両速度測定装置の通過時の速度として報知するとよい。
(10)前記車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられてから所定の時間の間、動作を続ける間、当該動作を停止するまでの時間に関する情報を所定の時間間隔で報知する構成とするとよい。
エンジンをOFFにするなど、オフ時の後もこの電子機器は動作するため、当該電子機器の電源が入っていると、電源が切れないのではと不安に思う人もいる。そこでオフ時から動作を停止するまでの間、動作を停止するまでの時間を、数字か、バーグラフ等でカウントダウンする機能を入れるとよい。
(11)少なくとも前記制御手段が、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられてから所定時間動作を続け、当該所定時間経過後動作を停止するまでの間、当該電子機器の電源を保持する電源保持手段を備える構成とするとよい。
このようにすれば、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられた際に、車両からの電源供給が遮断される電子機器であっても、動作を続けることができる。
走行可能状態の間に取得する車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態の取得タイミングは、例えば、一定時間としたり、所定の状態変化が生じたときなど、所定のイベントの発生時としたりしてもよい。また、取得した情報は、記憶しておき、その記憶した情報に基づいて報知内容を生成するとよい。
(12)前記車両は、エンジンによって走行する構成であり、前記走行可能状態は、運転者の指示に基づいてエンジンが始動されてから停止されるまでの間の状態とするとよい。
(13)(1)〜(12)のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
本発明によれば、エンジンオフ時等に情報を報知する電子機器において、走行結果を従来よりも分かりやすく表示することのできる電子機器等を提供することができる。
図1,図2は、本発明の電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に台座33のプレート33bの底面を貼りつけて固定される。台座33の上部にはボールジョイント受け部33aを設けており、ケース本体1の底面から下方に伸びる支柱部31の下端部に設けたボール部をこのボールジョイント受け部33aに挿し込み、ボール部をその可動範囲内の任意の角度・姿勢で保持させることができる。台座33は、その上面所定位置に球面状の凹部を備えており、台座33は、ゴム等の弾性変形可能で、適度な摩擦係数を有する材質から構成している。ボール部の外径と、凹部の内径とはほぼ等しく設定している。これにより、ボール部が凹部内に入り込んだ状態では、ボール部の外形状と凹部の内形状とが略符合し、ボール部は球面に沿って任意の方向に回転・移動できるようになる。そして、両者の径をほぼ一致させると共に、凹部の内形状に適度な摩擦係数を持たせることで、ボール部を任意の角度・姿勢で保持させることができる。さらに、台座33は弾性変形が可能であるので、図1に示す状態から台座33を保持しつつケース本体1を上方に引き上げる方向に付勢すると、凹部の開口部の径が広がりボール部を凹部から離脱させることができる。逆に、台座33とボール部とが分離した状態の場合、ボール部を凹部の開口部に押し当て、その状態のまま台座33に向けて押し込むように付勢すると、凹部の弾性変形によりその開口部が一旦広がり凹部内にボール部が収納される。その後は、台座33の弾性復元力により凹部の形状は元に戻り、ボール部が簡単に凹部から離脱するのが抑制される。また、台座33の底面には、粘着シートや両面接着テープや面ファスナー等の接着部材の一面が装着され、その接着部材の他の面がダッシュボード等の車室内の所定位置に取り付けられる。これにより、係る車室内の所定位置に台座33が固定される。
本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2及びスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置する。一方、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))には、表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャック21を配置する。ケース本体の底面側内部にはバッテリを備え、このバッテリにはソーラーパネル2及びDCジャック21から供給される電力を充電し、各部に電力を供給する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))を表示面としている。表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が本レーダー探知機に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等は上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
DCジャック21は、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。
無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、待受切替ボタン、設定ボタン、選択ボタン、取消ボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
さらに本実施形態のレーダー探知機は、図2に示すように車両に実装されているODB−II(IIはローマ数字の「2」であり、以下「ODB−II」を「ODB2」と記す)コネクタに接続する接続ケーブル22を備え、この接続ケーブル22の先端には、車両のODB2コネクタに着脱自在に装着できるコネクタ端子23が取り付けられている。ODB2コネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、各種の車両情報が出力される。さらに本実施形態では、接続ケーブル22の他端には、レーダー探知機のケース本体1の側面に設けたソケット口24と接続するためのコネクタ端子25を設けており、レーダー探知機に対しても接続ケーブル22を着脱できるようにしている。もちろん、接続ケーブル22をレーダー探知機に直接接続するようにしても良い。
そこで、この接続ケーブル22に取り付けられたコネクタ端子23と、車両本体側のODB2コネクタとを連結することで、制御部18は、各種の車両情報を定期的に取得することができる。この車両情報としては、車速、エンジン回転数、エンジン負荷、スロットル開度、瞬間燃費、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、残燃料量、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ハンドルの回転操舵角情報等がある。
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、上記の各種の出力機器を利用して所定の警報・メッセージや情報を出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、GPSログ機能、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、運転結果表示機能などがある。
GPSログ機能は、制御部18が1秒ごとにGPS受信器8によって検出された現在位置をその検出した時刻および速度(車速)と関連づけて位置履歴として不揮発性メモリに記憶する機能である。この位置履歴は例えばNMEA形式で記録する。
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示部5に表示する機能である。
レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。
図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能(以下これらの機能を総称して待受機能と称する)の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能等の各機能を実現する処理を実行する。各機能の優先度は、高いほうから、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
GPS警報機能は、制御部18に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)で実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の接近距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、運転結果表示機能を備える。運転結果表示機能は、図5に示すように、今回の運転結果と、本日の運転結果とを対比して表示する機能である。今回の運転とは、DCジャック21からの電源供給が開始されてから、DCジャック21からの電源供給が遮断されるまでの間の運転(以下、今回運転区間と称する)である。また本日の運転とは、本日の0時〜24時までの間の運転である。
制御部18は、DCジャック21からの電源供給があるか否かを検出する車両走行可否検出処理を行う。DCジャック21からの電源供給が開始された場合、制御部18内のマイコンを動作させ、マイコン内のCPUは、制御部18に備えたリアルタイムクロックから現在時刻を取得し、制御部18内のRAMに今回運転開始時刻として記憶する処理を行う。
その後、制御部18は、車両走行可否検出処理によってDCジャック21から電源供給があると検出されている間は、1秒おきに前述した車両情報を取得し、取得した車両情報をリアルタイムクロックから取得した現在時刻とともにデータベース19に車両情報ログとして記憶していく。このとき、車両情報ログには、瞬間燃費を記録する処理を行う。この瞬間燃費記録処理は、車両情報として瞬間燃費が取得できる場合には、取得した瞬間燃費を記録し、車両情報として瞬間燃費が取得できない場合には、吸入空気量またはインジェクション開時間のいずれか取得できた方の情報を用いて公知の方法により瞬間燃費を算出して記録する処理である。瞬間燃費については、車両ごとに車両情報としてどの種類の情報が出力されるかが異なるためである。
そして、制御部18は、車両走行可否検出処理によってDCジャック21から電源供給がなくなったと検出された場合には、今回運転区間の走行(運転)終了と判断し、運転終了時表示処理を行う。運転終了時処理では、これまでの図3、4に示した待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能によるいずれかの画面が表示されている状態から、図5の運転結果表示機能による運転終了時表示画面を表示する状態へ切り替える。このとき、制御部18に備えたリアルタイムクロックから現在時刻を取得し、制御部18内のRAMに今回運転終了時刻として記憶する処理を行う。
運転終了時表示画面は、図5に示すように、左右方向に3列、上下方向に7行の合計21のセル(表示領域)からなる画面である。左端の列は項目名の表示列であり、中央の列は今回の運転結果(すなわち、今回運転区間における運転結果)の表示列であり、右端の列は、本日の運転結果(すなわち本日午前0時〜24までの間の運転結果)の表示列である。「今回」「本日」のセルが含まれる1行目は、どの時点の値であるか示す見出し行である。その下の2行目はエコ運転ポイント表示行であり、今回の運転結果のエコ運転ポイントとして「98point」、本日の運転結果のエコ運転ポイントとして「95point」を表示している。3行目は安全運転ポイント表示行であり、今回の運転結果の安全運転ポイントとして「84point」、本日の運転結果のエコ運転ポイントとして「62point」を表示している。4行目は平均燃費表示行であり、今回の運転結果の平均燃費として「10.3km/l」を表示し、本日の運転結果の平均燃費として「10.8km/l」を表示している。5行目は走行距離の表示行であり、今回の運転結果の走行距離として「43.2km」、本日の運転結果の走行距離として「75.6km」を表示している。6行目(最下行)は走行時間の表示行であり、今回の運転結果の走行時間として「0:40」(0時間40分を示す)、本日の運転結果の走行時間として「1:25」を表示している。
今回の運転結果については、RAMに記憶された今回運転開始時刻から今回運転終了時刻までの範囲の時刻情報が付与された車両情報ログの範囲を特定してその特定した時刻範囲の車両情報ログに基づいて求める。一方、本日の運転結果については、本日の0時から今回運転終了時刻までの範囲の時刻情報が付与された車両情報ログの範囲を特定してその特定した時刻範囲の車両情報ログに基づいて求める。
エコ運転ポイントは、それぞれ特定した時刻範囲の車両情報ログ中で、速度が0でありエンジン回転数が0でない時間(すなわちアイドリング時間)が各走行区間に占める割合(パーセント)を100から差し引いた値を表示する。例えば、図5の状態は、今回運転区間のうち98パーセントはアイドリング時間ではなく、2パーセントがアイドリング時間であったことを示しており、本日運転区間のうち95%がアイドリング時間ではなく、5%がアイドリング時間であったことを示している。このように表示することで今回と本日のエコ運転ポイントを比較することが容易にできる。図5の場合であれば、今回のエコ運転ポイントは本日のエコ運転ポイントに比べ高い(アイドリング時間が短い)ことが容易に分かる。
安全運転ポイントは、それぞれ特定した時刻範囲の車両情報ログ中で、急加速、急減速に相当する(例えば0.2G以上に相当する)速度変化がある回数を、車両情報ログの車速の変化を追って確認する。急加速、急減速に相当する(例えば0.2G以上に相当する)速度変化がある回数を100から差し引いた値を、安全運転ポイントとして表示する。例えば、図5の状態は、今回運転区間のうち100−84=16回の急加減速があったことを示しており、本日運転区間のうち100−62=28回の急加減速があったことを示している。このように表示することで今回と本日の安全運転ポイントを比較することが容易にできる。図5の場合であれば、今回の安全運転ポイントが本日の安全運転ポイントに占める割合を容易に把握することができる。
平均燃費は、それぞれ特定した時刻範囲の車両情報ログ中の瞬間燃費の平均値を求めて表示する。例えば、図5の表示によれば、今回運転区間の平均燃費が本日平均よりも若干(10.8−10.3=0.5)悪化していることが容易に把握できる。
燃料消費量は、それぞれ特定した時刻範囲の最初の残燃料量から最後の残燃料量を差し引いて求める。例えば、図5の表示によれば、今回運転区間の残燃料が本日運転区間の残燃料に占める割合を容易に把握することができる。
走行距離は、それぞれ特定した時刻範囲の車両情報ログ中の車速と車速の記録間隔(1秒)からその車速で走行した距離を求め、これを積算して求める。例えば、図5の表示によれば、今回運転区間の走行距離が本日運転区間の走行距離に占める割合を容易に把握することができる。
走行時間は、それぞれ特定した時刻範囲の車両情報ログ中で記録が連続する時刻範囲の時間を積算したものである。例えば、図5の表示によれば、今回運転区間の走行時間が本日運転区間の走行時間に占める割合を容易に把握することができる。
以上のような構成により、今回の運転結果と、本日の運転結果とを、運転終了時に容易に把握することができる。
そして、図5の運転結果表示は、10秒間行った後、制御部18はバッテリから図2の各部への電源供給を遮断する。
制御部18は、DCジャック21からの電源供給があるか否かによって車両が走行可能状態になっているか否かを取得し、走行可能状態の間動作を続けるとともに、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられてから10秒間動作を続け、その10秒間経過後動作を停止する。制御部18は、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられた際に、このように所定の走行終了時報知内容を報知する制御を行う。
制御部18は、車両が走行可能状態から走行可能でない状態へ切り替えられてから10秒間動作を続け、その10秒間経過後動作を停止するまでの間、本レーダー探知機の電源を保持する電源保持手段を備える構成としているので、DCジャック21からの電源供給が遮断されても、動作を続けることができる。
このようにして、エンジンオフ時に情報を報知するレーダー探知機において、走行結果を従来よりも分かりやすく表示することのできるレーダー探知機を提供することができる。
なお、本実施形態では、車両が走行可能状態になっているか否かを、DCジャック21への電源供給の有無から判定するようにしているが、例えば、車両の走行のための動力源に対してエネルギーを供給可能な状態になっていること、例えばメインパワーがオンになっている状態であることなど検出するようにしてもよい。この状態の取得は、本実施例のようにメインパワーのラインに電圧が発生しているかなどから直接的に判定するようにしてもよいし、メインパワーがオンになっている際に出力されるデータ等を取得することによって間接的に判定するようにしてもよい。また、運転者の指示(操作)を検出して走行可能状態となっているか否かを検出するようにしてもよい。例えば、車両は、エンジンによって走行する構成である場合、走行可能状態は、運転者の指示に基づいてエンジンが始動されてから停止されるまでの間の状態とするとよい。また本実施形態のように車両が走行可能状態になっているか否かの取得は、車両からの信号を取得して行うようにしてもよいが、電子機器にセンサを備え、当該センサによって取得してその状態に基づいて行なうようにしてもよい。車両から信号を取得する構成としては、例えば、車両のメインパワーをオン・オフにするためのスイッチ(例えばキースイッチやプッシュスイッチ)から取得する構成としてもよいし、例えば、車両からの電源の供給の状態に基づいて取得する構成としてもよい。また、車内LANの信号から取得する構成としてもよい。センサによって取得する構成としては、例えば、所定の車両振動の有無を検出して取得するようにするとよい。車両が走行可能状態になっているか否かの取得は、確実な状態の取得が望ましいが、推定した状態の取得としてもかまわない。
走行可能状態の定義は任意に決定することができるが、例えば、運転者が、ギヤをドライブモードに設定し、ブレーキを解除して、アクセルを踏めば、車両が走行しだす状態を走行可能状態と定義するとよい。例えば、車両がエンジン(内燃機関)によって走行する構成である場合、運転者の指示に基づいてエンジンが始動されてから停止されるまでの間の状態としたり、例えば、車両が電気自動車である場合には運転者の指示によってモーターの制御装置への電源供給がなされる状態としたりするとよい。
本実施形態では、10秒間、走行終了時表示を行うこととしたが、この時間は10秒に限らず、任意の所定の時間とすることができる。ただし、運転者等のユーザが走行終了時表示を視認できる時間以上の時間とする。この所定の時間としては、予め定めた一定時間としてもよいし、例えば後述する音声合成の処理が終了するまでといった一定時間でないものでもかまわない。
本実施形態では、報知を表示部5への画面表示で行うこととしたが、音で行うようにしてもよい。例えば、制御部18は、スピーカ20から、音声合成(TTS(Text To Speech))で、図5の表示内容を読み上げる音声を出力する制御を行うようにするとよい。図5中読み上げる部分は、例えば今回と本日との差の大きい項目のみとするなど、一部の重要な項目のみとするようにしてもよい。すべてを読み上げると時間がかかるので、重要な項目のみを読み上げることで、差を容易に認識させることができる。
また、本実施形態では、図5のような表示内容で画面表示を行うこととしたが、これに限らず、各種の表示内容や画面構成を採ることができる。図6は、運転結果表示機能による運転結果表示画面の別の構成例である。右側の領域には「急加速」「急減速」「アイドリング時間」「経済速度」のポイント(100ポイントが最大値)のレーダーチャートの表示をおこなう。「急加速」は車両情報ログの速度変化から求めた加速度が+0.2Gを超える箇所、「急減速」は車両情報ログの速度変化から求めた加速度が−0.2Gを超える箇所、「アイドリング時間」は、速度が0でありエンジン回転数が0でない時間、「経済速度」は、車速が60km/hプラスマイナス5km/hの範囲にある時間の割合によって求める。また、図6の左側下段には総合ポイントを数値で表示し、左側上段にはその総合ポイントに対応する葉っぱの図柄を表示する。すなわち、総合ポイントが最大値である100ポイントでもっとも葉っぱがいきいきとした状態となる描画をおこない、最小値である0ポイントに向かうにしたがって葉っぱがしおれた状態となる描画を行う。このようにビジュアルに表示すると、運転終了時に即座に運転結果を把握することができるので望ましい。
本実施形態では、表示部5やスピーカ20をレーダー探知機内に備えることとしたが、レーダー探知機内には、これらを備えず、代わりに例えば汎用の機器(例えば、モニタ、スピーカ等を有する携帯電話等)へ信号を出力するようにしてもよい。
本実施形態では、車両情報ログとしてデータベース19に記録した情報を元に走行終了時表示処理で表示する内容を生成したが、これに限らず、例えば、走行終了時表示処理が開始された時点で車両状態を取得して表示するようにしてもよい。例えば、車両の残燃料の状態を取得して表示するようにしてもよい。そして、このとき取得した車両状態に基づく走行終了時報知内容としては、取得した情報そのものを報知するようにしてもよいし、取得した情報から生成した情報を報知するようにしてもよい。例えば、車両の状態として、車両の残燃料の状態を取得する場合、取得した残燃料そのものを報知するようにしてもよいし、残燃料から求めた巡航可能な距離表示を報知するようにしてもよい。
さらには、車両情報に代えてまたは、車輌情報とともに、運転者の状態を取得して表示するようにしてもよい。取得する運転者の状態としては、例えば、運転者の心拍数など、生体情報するとよい。
本実施形態では、走行可能状態の間の車両状態は、複数回取得し、走行終了時報知内容は、複数回取得した状態に基づいて生成する構成としているが、図5を参照して説明した例に限らない。例えば、複数の車両の状態として、10msなど所定の間隔で車両の前後左右上下の3軸の加速度を取得しておき、その加速度の状態に基づいて、エコ運転がなされているかの報知内容を生成して報知させるようにしてもよい。
本実施形態では、図5に示すように、今回の運転結果と本日の運転結果とを比較報知するようにしたが、比較報知内容は、例えば、報知内容の種類に応じて一般的な内容を記憶しておき、この一般的な内容を報知内容とともに報知するようにしてもよい。このようにすれば、報知内容の一般的な状態との差をユーザが把握できるようになる。例えば、比較報知内容として記憶された一般的な燃費を報知するとともに、報知内容として実際の燃費を報知することによって、運転者は、今回の走行の実際の燃費と一般的な燃費とを比較して、今回の運転方法について反省することができる。
本実施形態では、制御部18は、動作を停止するまでの車両状態を記憶しておき、次に動作した際の比較報知内容としてその記憶された情報に基づく情報を用いて比較報知を行っている。このように、次に動作した際の比較報知内容として、その前に報知した報知内容に関する情報に基づく情報を用いるとよい。例えば、以前の走行単位における報知内容(比較報知内容)と今回の走行単位における報知内容とを比較報知するようにしてもよい。
報知内容や比較報知内容は、所定の集計単位ごとに構成とするとよい。例えば、所定の集計単位として時間帯を用い、報知内容として、電源オフ時の時間帯の平均燃費、燃費使用量、平均速度等の報知内容を、比較報知内容である、昨日の今回と同じ時間帯、一昨日の本日と同じ時間帯の報知内容と同時に表示するようにしてもよい。また、所定の集計単位として曜日ごとの集計を行い、曜日による燃費変化を報知するとよい。通勤で使用する場合など、時間帯、曜日、天候、温度、季節等の変化が燃費にどのような影響があるか、一週間、一ヶ月単位で比較する報知を行うようにしてもよい。
このようにすれば、所定の集計単位ごとに報知内容と比較報知内容とを比較できる。例えば、上述した具体例の構成によれば、通勤、帰宅時の燃費、渋滞状況が把握できる。
なお、併せて、天気、温度、往復の所要時間などの付帯情報を報知内容と共に報知するとよい。このようにすれば、付帯情報も加味した比較ができ、役だつ。また、比較報知内容の種類や、所定の集計単位は、ユーザからの設定が可能に構成するとよい。例えば、設定画面を表示させ、設定画面から日にち、曜日、時間等、任意で設定可能にしておき、オフ時に表示させるとよい。例えば、オフ時にリモコン、タッチパネル等で、ある一定時間操作が可能なようにして操作によって表示項目を順番に送って行き、確認出来るようにしても良い。
報知内容及び比較報知内容としては例えば、平均燃費、燃費使用量、平均速度の他に、走行距離、最高速度、エコ運転度、危険運転回数、平均エンジン負荷率等の表示も行なうと良い。
さらに、GPS警報機能によって、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の接近距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する際に、車両状態または運転者の状態を記憶しておき、報知内容の生成に用いる構成としてもよい。例えば、所定のポイントとして例えば車両速度測定装置(オービス(登録商標))と車両とが、所定の接近関係として例えば直線距離で500mに接近した際の車両の速度を車両の状態として記憶しておき、報知内容として、その速度を車両速度測定装置の通過時の速度として、図5の最上段右側(「今回」「本日」という領域の上側)の空白領域に順次スクロール表示させるようにしてもよい。
また、この空白領域には前述した10秒のカウントダウン表示をおこなうようにするとよい。上述した実施形態では、エンジンをOFFにした後もこのレーダー探知機は10秒間動作するため、レーダー探知機の電源入りっぱなしで切れないのではと不安に思う人もいる。そこでエンジンオフ時から動作を停止するまでの10秒間の間、動作を停止するまでの時間を、数字またはバーグラフ等でカウントダウンする機能を入れるとよい。
走行可能状態の間に取得する車両または運転者の少なくともいずれか一方の状態の取得タイミングは、例えば、一定時間としたり、所定の状態変化が生じたときなど、所定のイベントの発生時としたりしてもよい。また、取得した情報は、記憶しておき、その記憶した情報に基づいて報知内容を生成するとよい。
本実施形態では、シガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにしたがODBコネクタから電源の供給を受けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。また本実施例で記載した数値の値は、実験等を行って適宜、効果を奏する値に変更してもよい。表示部5の画面サイズなども任意のものとすることができる。また、制御部18には、各機能や警報の優先順位をリモコン17等からのユーザからの指示に基づいて設定する機能を設け、この設定された優先順位で制御部18が処理を行うように構成してもよい。