JP6001908B2 - 回転電極式電気集塵機 - Google Patents

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Description

本発明は、工場内の加工機から発生する粉塵やオイルミスト(以下、総称して「塵埃」と言う。)を吸引して、工場内での空気浄化をおこなう産業用の回転電極式電気集塵機に関し、特に、回転電極板に吸着した塵埃を該回転電極板の外に搬送して除去する回転電極式電気集塵機に関する。
従来、マシニングセンタなどの工場内の空気浄化を行うために、産業用の電気集塵機が使用されている。この電気集塵機には、回転電極板に吸着した塵埃をスクラバー(スクライバ)などによって除去することで、回転電極板の性能を回復再生し、回転電極板の長寿命化を実現させようとする回転電極式電気集塵機が存在する。
この種の従来の回転電極式電気集塵機としては、例えば、特許文献1に開示されているように、電導板間にスクライバを設け、電導板の回転、あるいはスクライバの回転、移動によって電導板上に堆積した塵埃を削り落とし、塵埃を収集する集塵部を設けたものが知られている。
また、特許文献2に開示されているように、塵埃を含んだ空気(以下「含塵空気」と言う。)が上方から流入し、荷電極を経由した後、Uターンして集塵極に流入して、最終的に、排気口から排出される、含塵空気の流れがU字型の構成を有する電気集塵機であって、回転電極板に吸着される塵埃を環状帯体で掻き取って電気集塵部の外まで搬送し、該還状帯体に付着された粉塵やオイルミストを搬送塵埃除去手段で除去するものが知られている。
特開平8−24710号公報 特開2009−262007号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の電気集塵機では、電導板間を通過する含塵空気の気流の一部を遮るようにスクライバが設けられており、スクライバの下流側にある電導板に含塵空気が接触せず、塵埃が吸着しないため、電導板を有効に利用することができないという問題が生じている。
また、一般的に、電気集塵機は、工場内の塵埃の発生源である加工機の近傍に設置されるが、該加工機周辺のスペースの関係で該加工機の上部に設置される場合も多い。しかしながら、上記した特許文献2に記載の回転電極式電気集塵機では、含塵空気の流れがU字型であって、電気集塵部の上部に、吸気ダクト、排気ダクト、及びブロアが搭載されるため、電気集塵機の高さが高くなってしまうと共に、前記吸気ダクトに加工機からのダクトを接続するためのスペースも必要となる。したがって、天井が低い工場では、上記した特許文献2に記載の回転電極式電気集塵機を前記加工機上部に設置することができないという問題が生じている。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、集塵性能を最大限有効に活用することができる共に、高さを低く抑えて設置スペースの有効利用を図ることのできる回転電極式電気集塵機を提供することを目的とするものである。
上記した課題を解決するために、本発明に係る第1の回転電極式電気集塵機は、接地状態で並設され、中心軸を介して回転可能な複数の回転電極板と、所定の電圧が印加された状態で前記回転電極板の間に介装される複数の固定電極板と、前記回転電極板と前記固定電極板の間に含塵空気を強制的に通過させるためのブロアと、前記固定電極板に対応するように、前記中心軸と前記回転電極体の外側に配置される外周軸との間に巻装され、移動可能な環状帯体と、前記回転電極板に接触又は近接するように前記中心軸と前記外周軸との間に設けられる吸着塵埃除去体と、前記環状帯体に接触するように前記外周軸の近傍に設けられる搬送塵埃除去体と、を備え、荷電手段により帯電された含塵空気中の塵埃が、前記回転電極板に吸着された後、前記吸着塵埃除去体により前記回転電極板から除去され、前記環状帯体に付着して搬送され、前記搬送塵埃除去手段により前記環状帯体から除去されることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、前記回転電極板により捕集された塵埃は、前記吸着塵埃除去体により掻き取られ、前記環状帯体によって搬送された後、前記搬送塵埃除去体によって確実に除去されるため、前記回転電極板に吸着した塵埃を内部に溜め込まず、確実に回転電極板の外に搬送することが可能となる。また、前記環状帯体にこびり付いて自然に落下しない頑固な塵埃も前記搬送塵埃除去手段によって、確実に除去することができ、前記回転電極板の性能を回復再生させ、該回転電極板の長寿命化及び塵埃の堆積が絶縁破壊を引き起こすことによる火災リスクの低減化を図ることができる。
また、本発明に係る第2の回転電極式電気集塵機は、前記第1の回転電極式電気集塵機において、前記回転電極板と前記固定電極板の間に含塵空気を水平方向に通過させるように構成されていることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、含塵空気が前記回転電極板と前記固定電極板の間を水平方向に通過するため、電気集塵機の高さを低く抑えることができ、加工機の上部に搭載することが容易となり、設置スペースの有効利用を図ることが可能となる。
また、本発明に係る第3の回転電極式電気集塵機は、前記第1または2の回転電極式電気集塵機において、前記吸着塵埃除去体には、含塵空気を通過することができる開口部が設けられていることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、前記開口部を介して前記吸着塵埃除去体の下流側の前記回転電極板にも含塵空気の気流を確実に通過させることができ、該回転電極板を最大限有効に活用することができる。また、含塵空気と前記吸着塵埃除去体の接触による乱流の発生を抑制し、固定電極板における荷電不良の発生を防止することができる。
また、本発明に係る第4の回転電極式電気集塵機は、前記第3の回転電極式電気集塵機において、前記環状帯体は、含塵空気の通過方向から見て前記開口部に重合しないように配設されていることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、前記環状帯体が前記開口部を通過しようとする前記含塵気流を遮ることがないため、回転電極板を最大限有効に活用することができると共に、前記環状帯体に付着した塵埃の再飛散を防止することができる。また、含塵空気と前記吸着塵埃除去体の接触による乱流の発生を抑制し、固定電極板における荷電不良の発生を防止することができる。
また、本発明に係る第5の回転電極式電気集塵機は、前記第1〜4の回転電極式電気集塵機において、前記環状帯体はチェーンにより構成されており、前記中心軸及び前記外周軸にはスプロケットが設けられていることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、チェーン及びスプロケットにより確実に動力を伝達できる共に、強度及び耐久性の向上を図ることができる。また、前記環状帯体が塵埃によってスリップする(滑る)のを抑制することができると共に、ベルト機構のようにテンション機構を設置する必要がないため、伝達機構の簡素化を図ることができる。
また、本発明に係る第6の回転電極式電気集塵機は、前記第1〜5の回転電極式電気集塵機において、前記搬送塵埃除去体と前記還状帯体との接触箇所が含塵空気の気流の外側に位置するように構成されていることを特徴とする。
この特徴を備えた回転電極式電気集塵機によれば、搬送塵埃除去体によって前記環状帯体から除去された塵埃が含塵空気の気流によって再飛散するのを防止することができる。
本発明に係る回転電極式電気集塵機によれば、集塵性能を最大限有効に活用することができる共に、高さを低く抑えて設置スペースの有効利用を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の第1集塵ユニットを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の第1集塵ユニットの内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の吸着塵埃除去体を下面側から示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の第1集塵ユニットの作用を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の作用を示す正面図である。 吸着塵埃除去体に開口部を備えていない回転電極式電気集塵機の作用を示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機について説明する。
先ず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の構成について詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機を示す正面図、図2は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の第1集塵ユニットを示す斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の第1集塵ユニットの内部を示す斜視図、図4は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機の吸着塵埃除去体を下面側から示す斜視図である。なお、以下の説明では、便宜上、図1における紙面垂直方向手前側を前側(正面側)とし、左右及び上下の方向は、図1を基準とする。
図1に示されているように、本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機1は、左右に連結される第1集塵ユニット2及び第2集塵ユニット3と、第1集塵ユニット2の左側に金網状のプレフィルター4を介して接続される吸気口5と、第2集塵ユニット3の右側に接続される排気チャンバー6と、排気チャンバー6の上面に設けられる排気口7と、排気チャンバー6の右側面に取り付けられる排気チャンバー内に図示しないファンを備えたブロア8と、第1集塵ユニット2及び第2集塵ユニット3の下方に設けられるオイルパン9と、を備えて構成されている。
これにより、回転電極式電気集塵機1は、左右横長の略直方体形状に形成され、図1において一点鎖線の矢印で示されているように、吸気口5から流入した含塵空気が第1集塵ユニット2及び第2集塵ユニット3の内部を水平方向に通過し、排気チャンバー6を通って排気口7から外部に排出されるようになっている。
第1集塵ユニット2は、図2及び図3に良く示されているように、外枠10と、外枠10内に前後方向に等間隔で並設されて中心軸11を介して回転可能な複数枚(本実施の形態では8枚)の回転電極板12と、各回転電極板12の間にそれぞれ介装される複数枚(本実施の形態では7枚)の固定電極板13と、回転電極板12の外側の右下部分に配設されて中心軸11に平行な外周軸14と中心軸11との間に固定電極板13と同数設置される吸着塵埃除去体15と、吸着塵埃除去体15に対応して2本ずつ中心軸11と外周軸14との間に巻装される環状帯体16と、環状帯体16に接触するように外周軸14の近傍に設けられる搬送塵埃除去体17と、を備えて構成されている。
なお、第2集塵ユニット3にも同様に、回転電極板12、固定電極板13、吸着塵埃除去体15、環状帯体16、搬送塵埃除去体17等が設置されているが、これらの構成は第1集塵ユニット2と同等であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
回転電極板12は、円盤状を成し、接地されており、その中心が中心軸11に固定されている。中心軸11は、前板18の中央部と後板19の中央部との間に水平に軸支されており、中心軸11の後端部は、該中心軸11の同軸上に設けられるギヤードモーター(図示省略)に連結されている。
前記ギヤードモーターの内部には、減速機構(図示省略)が設けられており、該ギヤードモーターからの回転駆動力が該減速機構により減速されて中心軸11に伝達され、中心軸11と回転電極板12とが一体に回転するように構成されている。なお、中心軸11及び回転電極板12の回転速度は、例えば1分間に1回程度と極めて遅く設定されている。
固定電極板13は、平板状を成しており、前板18と後板19に両端部がボルトで固定された複数の支持杆20により支持されている。支持杆20の周面には、等間隔で複数(本実施の形態では7個)のガイド溝21が形成されており、このガイド溝21に固定電極板13の外縁部22が入り込むことにより、固定電極板13は各回転電極板12の設置間隔の中央位置に取り付けられる。
固定電極板13は、電圧供給手段(図示省略)と接続されており、この電圧供給手段を稼働させることにより、固定電極板13にプラスの高電圧が印加されるように構成されている。
固定電極板13には、正面視で中心軸11より左側部分に、上下方向に長い略矩形状の開口部23が形成されている。これにより、固定電極板13の左縁部24は、縦長の帯板状に形成され、この左縁部24の左右両側部分には、溶接やカシメ等の手段によって、多数の針状の荷電用電極25が上下方向に等間隔で片持ち梁状に支持されており、左右の荷電用電極25はそれぞれ左側上方又は右側下方に僅かに傾斜した姿勢を成している。また、固定電極板13の開口部23より右側部分には、同様に、溶接やカシメ等の手段によって、開口部23側に向かって上方に僅かに傾斜した姿勢で、多数の針状の荷電用電極25が上下方向に等間隔で取り付けられている。
これにより、前記電圧供給手段から固定電極板13にプラスの高電圧が印加された際に、荷電用電極25の特に先端部分が荷電手段として作用して効率良く放電を行えるようになっている。
固定電極板13には、右下の外周部から中心軸11に向かって径方向に切欠部26が形成されている。切欠部26は、中心軸11と吸着塵埃除去体15及び環状帯体16に干渉しないように、逆U字状に形成されている。
吸着塵埃除去体15は、金属製の細長い薄板により形成され、中心軸11を通る水平線に対する下向きの角度α(図5参照)が32.5度となるように切欠部26に配設されている。また、吸着塵埃除去体15は、固定電極板13と同様に、各回転電極板12の間に介装されており、各回転電極板12の設置間隔に対して適正なクリアランスを保つ幅に形成されていると共に固定電極板13から所定のクリアランスを隔てるように配設されている。
図4は、吸着塵埃除去体15の構成が分かりやすいように実際の取り付け姿勢とは上下反対にして下面側から見た斜視図である。この図4に良く示されているように、各吸着塵埃除去体15の上端部には、上方に逆U字状に湾曲された掛止部27が形成されており、掛止部27は中心軸11に掛止可能となっている。また、吸着塵埃除去体15の下端部には、上方に直角に屈曲された曲げ起こし部28が前後一対で形成されており、各曲げ起こし部28には外周軸14を挿着可能な丸孔29がそれぞれ形成されている。このように、丸孔29に外周軸14を挿着し、掛止部27を中心軸11に掛止することによって、吸着塵埃除去体15を、中心軸11と外周軸14の間に下向き斜め32.5度の姿勢に簡単に取り付けることができ、吸着塵埃除去体15の組み付け性を高めることができる。
吸着塵埃除去体15の中央部には、該吸着塵埃除去体15の長手方向に沿って細長い開口部31が3箇所に分割して形成されており、開口部31の開口面積は吸着塵埃除去体15の所定の強度を維持しつつできる限り大きい方が望ましい。この開口部31が形成されることにより、吸着塵埃除去体15の前後には、それぞれ細長の枠片32a,32bが長手方向に沿って形成され、また、各開口部31間の2箇所には、前後の枠片32a,32bを繋ぐ連結片33がそれぞれ形成されている。
吸着塵埃除去体15の各連結片33の下面側には、ガイド部35が取り付けられている。ガイド部35には、前後方向に片持梁状に延出する規制片35a,35bがそれぞれ形成されており、この規制片35a,35bと枠片32a,32bの下面との間には環状帯体16が通過可能な空間が形成されている。
再び、図3を参照すると、環状帯体16は、中心軸11に挿着される駆動スプロケット36と外周軸14に挿着される従動スプロケット37との間に巻装される金属製で無端状のチェーン38により構成されている。チェーン38は、吸着塵埃除去体15の前後の枠片32a,32bに対応した位置に、前後2列で合計14本設置されており、枠片32a,32bから適正なクリアランスを保つように中心軸11から下向き斜め32.5度の方向に配設されている。
チェーン38の下側部分39は、規制片35a,35bと枠片32a,32bの下面との間の前記空間を通過し、これにより、チェーン38の通過位置が含塵空気の通過方向から見て開口部31に重合しないように規制されると共に、チェーン38の下側部分39(図5参照)の弛みが防止される。
搬送塵埃除去体17は、外周軸14と平行を成すように前板18と後板19に両端部が支持される平板状のスクレーパ40によって構成されている。スクレーパ40は、その先端がチェーン38の従動スプロケット36との噛合箇所41に触れる程度に調整されて設置されており、14本のチェーン38の汚れを1枚のスクレーパ40によって除去できるようになっている。
なお、上記したように、中心軸11を通る水平線に対する吸着塵埃除去体15及びチェーン38の配置角度αを、中心軸11から右下斜め32.5度にした理由は、以下の通りである。
含塵空気の気流を妨げないようにするためには、吸着塵埃除去体15及びチェーン38を含塵空気の気流方向に沿って水平方向に配置することが望ましいが、この場合には、該含塵空気の気流の外側に搬送塵埃除去体17を配置することが難しいため、折角捕集した塵埃が含塵空気の気流によって再飛散するおそれがある。
一方、吸着塵埃除去体15及びチェーン38を回転電極板12の垂直方向に近づけて配置した場合(例えば、角度αを60度とした場合)には、切欠部26の形成によって、切欠部26と開口部23との間の固定電極板13の面積及び荷電用電極25の本数が減少するため、固定電極板13の上下のバランスが悪くなり、塵埃の捕集性能に悪影響を与え、捕集効率を低下させる結果となる。また、含塵空気の気流の方向に対して吸着塵埃除去体15が正対する向きに近づくため、吸着塵埃除去体15に開口部31を設けたとしても、捕集した塵埃がオイルパン9に落下するまでの間に含塵空気の気流の影響を受け易く、再飛散し易い。また、含塵空気が吸着塵埃除去体15に衝突することによって気流の渦や乱流が発生し易いため、荷電用電極25に荷電不良が生じるおそれが高くなる。さらに、固定電極版13の下方に搬送塵埃除去体17を配置することになり、電気集塵機の高さを低くすることが難しい。
そこで、固定電極板13の上下のバランスが良好であって、含塵空気の気流に対して抵抗が少なく、且つ、搬送塵埃除去体17と還状帯体16との接触箇所を含塵空気の気流範囲h(図5参照)の外側に配置することのできる最適な方向として中心軸11から右下斜め32.5度を選択した。
次に、上記した構成を備えた回転電極式電気集塵機1の作用について詳細に説明する。ここで、図5は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機1の第1集塵ユニット2の作用を示す正面図、図6は回転電極式電気集塵機1の作用を示す正面図、図7は本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機1と比較するために吸着塵埃除去体15に開口部31を備えていない回転電極式電気集塵機1’の作用を示す正面図である。
前記ギヤードモーターからの回転駆動力が前記減速機構により減速されて中心軸11に伝達されると、回転電極板12及びチェーン38が正面視で反時計回りに低速(本実施形態では1rpm程度)で回転する。また、高電圧電源回路(図示省略)から荷電用電極25に電力が供給されると、荷電用電極25においてコロナ放電が発生すると共に、各回転電極板12は、アースに設置されている。
この状態でブロア8を稼働させると、図1及び図5に示されているように、ブロア8の吸引作用により、外部の含塵空気は、吸気口5からプレフィルター4を通って第1集塵ユニット2の内部に水平方向に流入し、回転電極板12と固定電極板13と間を通過する。このように第1集塵ユニット2の内部に流入した含塵空気中の塵埃は、回転電極板12と固定電極板13と間を通過する間に、荷電用電極25からのコロナ放電により帯電し、帯電した塵埃は、荷電用電極25の下流側に位置する複数の回転電極板12に吸着され、捕集される。
各回転電極板12に捕集されて堆積した塵埃は、吸着塵埃除去体15に接触して掻き取られ、自重によりそのままオイルパン9に落下するか、或いは、回転するチェーン38や該チェーン38の隙間に付着して、回転電極板12の外側右下の外周軸14側に搬送される。
外周軸14側では、チェーン38に付着した塵埃がスクレーパ40によって掻き取られ、また、チェーン38が従動スプロケット37に噛合することによりチェーン38の内部に溜まった塵埃が押し出された後、該塵埃は自重によりオイルパン9に落下し、外部に排出される。この時、チェーン38は、反時計回りに回転しながら塵埃を搬送しているため、搬送中にチェーン38に付着した塵埃がチェーン38から脱離したとしても、下方のオイルパン9に落下し、再飛散の危険性が少ない。
また、第2集塵ユニット3においても、上記した第1集塵ユニット2の場合と同様の作用が行われ、各回転電極板12に吸着された塵埃はオイルパン9に落下し、外部に排出される。
一方、上記したように第1集塵ユニット2及び第2集塵ユニット3の内部を水平方向に通過する間に塵埃を除去されて清浄化された空気は、排気チャンバー6内を通過して、上向きに方向を変え、排気口7を介して外部に排出される。
ここで、図7に示すような吸着塵埃除去体15に開口部31が設けられていない回転電極式電気集塵機1’と、上記した実施の形態のように吸着塵埃除去体15に開口部31が設けられた回転電極式電気集塵機1と、を比較する。
先ず、吸着塵埃除去体15に開口部31が設けられていない回転電極式電気集塵機1’の場合、吸着塵埃除去体15によって含塵空気の流れが遮られてしまい、第1集塵ユニット2の吸着塵埃除去体15の下流側の回転電極板12(図7中の一点鎖線による斜線部分)に該含塵空気が接触しないため、該含塵空気に含まれる塵埃を捕集することができない。したがって、回転電極板12の全面を有効に活用することができず、回転電極板12の捕集性能の低下を引き起こしてしまう。また、第1集塵ユニット2と第2集塵ユニット3を備えた2段式の電気集塵機の場合には、第1集塵ユニット2の下流側の第2集塵ユニット3において捕集性能のさらなる低下を引き起こしてしまう。また、吸着塵埃除去体15によって含塵空気の気流の流れが遮られるため、吸着塵埃除去体15の上流側に渦が起き易く乱流が発生し、荷電用電極25において荷電不良が生じ易くなる。
これに対して、上記した実施の形態のように吸着塵埃除去体15に開口部31が設けられている回転電極式電気集塵機1の場合、図6において実線の矢印で示すように、吸着塵埃除去体15の下流側の回転電極板12にも含塵空気の気流を確実に通過させることができ、回転電極板12を最大限有効に活用することができる。また、吸着塵埃除去体15に堆積した塵埃は、含塵空気の気流によって再飛散する前に、チェーン38によって該気流外に確実に搬送されるため、塵埃の再飛散を確実に防止することができる。さらに、第1集塵ユニット2と第2集塵ユニット3を備えた2段式の電気集塵機の場合でも、第1集塵ユニット2の下流側の第2集塵ユニット3において捕集性能の低下を引き起こすことがない。さらに、吸着塵埃除去体15によって含塵空気の気流の流れが遮られることがないため、吸着塵埃除去体15の上流側に渦が起きたり乱流が発生したりすることがなく、荷電用電極25において荷電不良が生じるのを防止することができる。
このように上記した本発明の実施の形態に係る回転電極式電気集塵機1によれば、回転電極板12により捕集された塵埃は、吸着塵埃除去体15により掻き取られ、環状帯体16によって搬送された後、搬送塵埃除去体17によって確実に除去されるので、回転電極板12に吸着した塵埃を集塵ユニット2,3の内部に溜め込まず、確実に回転電極板12の外に搬送することが可能となる。また、環状帯体16にこびり付いて自然に落下しない頑固な塵埃であっても、搬送塵埃除去体17を設けることによって、確実に除去することができるため、回転電極板12の性能を回復再生し、回転電極板12の長寿命化及び火災リスクの低減化を図ることができる。
また、含塵空気が第1集塵ユニット2及び第2集塵ユニット3の内部を水平方向に通過するため、電気集塵機の高さを低く抑えることができ、工場内の塵埃の発生源である加工機の上部にも搭載することが可能となる。
さらに、吸着塵埃除去体15に開口部31が設けられており、吸着塵埃除去体15の下流側の回転電極板12と固定電極板13との間にも含塵空気を通過させることが可能となるため、回転電極板12を最大限有効に活用することができる。
さらに、吸着塵埃除去体15に堆積した塵埃は、含塵空気の気流によって再飛散する前に、環状帯体16によって気流外に搬送されるため、再飛散を防ぐことができる。また、含塵空気と吸着塵埃除去体15の接触による乱流の発生を抑制し、荷電用電極25における荷電不良の発生を防止することができる。
さらに、環状帯体16がチェーン38により構成されているため、スプロケット36,37を介して確実に動力を伝達できる共に、強度を高めることができ、耐久性の向上を図ることができる。さらにまた、環状帯体16が塵埃によってスリップするのを抑制することができると共に、ベルト機構のようにテンション機構を設置する必要がないため、伝達機構の簡素化を図ることができる。
さらに、チェーン38及び吸着塵埃除去体15が中心軸11から下向き斜め32.5度の方向に配置されることにより、搬送塵埃除去体17と還状帯体16との接触箇所が含塵空気の気流の外側になるため、搬送塵埃除去体17によって環状帯体16から除去された塵埃は、含塵空気の気流に影響されることなく、確実にオイルパン9に排出され、該塵埃の再飛散を防止することができる。
さらに、搬送塵埃除去体17を含塵空気の気流から外れた右側下部に配置することにより、最も効率よくチェーン38と吸着塵埃除去体15を配設することができ、電気集塵機のコンパクト化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態では、スクレーパ40を、チェーン38の従動スプロケット36との噛合箇所41に接触するように設置した場合について説明したが、例えば、従動スプロケット36との噛合箇所41から外れたチェーン38の下側部分39の撓んだ部分に触れるように設置する等、スクレーパ40は他の場所に取り付けてもよい。
また、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明に係る回転電極式電気集塵機における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
本発明の技術は、加工工場で発生する粉塵やオイルミストを吸引して捕集する回転電極式電気集塵機で利用されることが見込まれるものである。
1 回転電極式電気集塵機
8 ブロア
11 中心軸
12 回転電極板
13 固定電極板
14 外周軸
15 吸着塵埃除去体
16 環状帯体
17 搬送塵埃除去体
25 荷電用電極(荷電手段)
31 開口部
36 駆動スプロケット
37 従動スプロケット
38 チェーン

Claims (6)

  1. 接地状態で並設され、中心軸を介して回転可能な複数の回転電極板と、
    所定の電圧が印加された状態で前記回転電極板の間に介装される複数の固定電極板と、
    前記回転電極板と前記固定電極板の間に含塵空気を強制的に通過させるためのブロアと、
    前記固定電極板に対応するように、前記中心軸と前記回転電極の外側に配置される外周軸との間に巻装され、移動可能な環状帯体と、
    前記回転電極板に接触又は近接するように前記中心軸と前記外周軸との間に設けられる吸着塵埃除去体と、
    前記環状帯体に接触するように前記外周軸の近傍に設けられる搬送塵埃除去体と、
    を備え、荷電手段により帯電された含塵空気中の塵埃が、前記回転電極板に吸着された後、前記吸着塵埃除去体により前記回転電極板から除去され、前記環状帯体に付着して搬送され、前記搬送塵埃除去手段により前記環状帯体から除去されることを特徴とする回転電極式電気集塵機。
  2. 前記回転電極板と前記固定電極板の間に含塵空気を水平方向に通過させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電極式電気集塵機。
  3. 前記吸着塵埃除去体には、含塵空気を通過させるための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電極式電気集塵機。
  4. 前記環状帯体は、含塵空気の通過方向から見て前記開口部に重合しないように配設されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電極式電気集塵機。
  5. 前記環状帯体はチェーンにより構成されており、前記中心軸及び前記外周軸にはスプロケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の回転電極式電気集塵機。
  6. 前記搬送塵埃除去体と前記還状帯体との接触箇所が含塵空気の気流の外側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の回転電極式電気集塵機。
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