JP6000824B2 - 離床検出装置および離床検出装置の使用方法 - Google Patents

離床検出装置および離床検出装置の使用方法 Download PDF

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Description

本発明はパネル式圧力センサを用いた離床検出装置に関する。更に詳しくは、本発明は、ベッド横等の床面に敷いたパネル式圧力センサを用いて、看護師などの監視者を検知することなく、患者等の監視対象者の離床を精度良く検出できる離床検出装置およびその使用方法に関する。また、ベッドに敷いたパネル式圧力センサを用いて、監視対象者が起き上がった状態およびベッドから降りた状態を検出できる離床検出装置およびその使用方法に関する。
病院、介護施設等においては、患者、要介護者の安全管理のために、看護師、介護者などの監視者が患者等の監視対象者の行動を把握する必要がある。このために、ベッド横、部屋の出入り口等の床面に、パネル式圧力センサからなるマットセンサを設置している。監視対象者が離床してマットセンサを踏むと、当該マットセンサがオンして、ナースコールシステム、専用無線回線等の回線を介して、ナースステーション等に警報が発せられる。これにより、監視対象者が徘徊して怪我をするなどの危険を未然に防止できる。特許文献1には、ベッド横に敷いた離床センサを用いて、患者がベッドから降りたことを検出するナースコールシステムが提案されている。
ここで、ベッド横、部屋の入口等に敷いたマットセンサでは、離床を報知するタイミングが遅い場合がある。例えば、ナースステーション等から離れた病室等においては、離床した旨の警報が発生した後に、看護師が病室に行くまでの間に、患者が部屋から出てしまう可能性がある。そこで、ベッドに敷くタイプのパネル式圧力センサが、ベッドセンサとして利用されている。特許文献2には、ベッド上に居る人が離床したことを検出する離床センサをベッド上に設置した構成の徘徊検出システムが提案されている。
なお、パネル式圧力センサとしては、絶縁シートを挟み導電性シートが積層された構成の接点式のメンブレンセンサ、絶縁シートを挟み対向電極を対峙させた構成の静電容量式のセンサ等が知られている。
特開2011−156099号公報 特開2010−273939号公報
従来におけるパネル式圧力センサを用いた離床検出装置では、次のような解決すべき課題がある。
まず、マットセンサとして用いる場合には、患者等の監視対象者および看護師等の監視者のいずれがマットセンサを踏んだのかを判別ができない。このため、看護師、介護者等がマットセンサを踏むことによる誤報が多発することがある。また、誤報が発生しないようにするためには、看護師等がマットセンサを踏まないように常に注意する必要があり、本来の作業に支障をきたすおそれがある。さらに、面会者等が入室する場合には、例えばマットセンサを無効するなどの操作が必要になってしまう。
次に、ベッドセンサとして用いる場合には、ベッドセンサによって、患者等の監視対象者がベッドから起き上がった状態とベッドから降りた状態を判別できない。例えば、ベッドセンサを患者等の肩等の下に配置すると患者等が起き上がった状態を検出でき、ベッドセンサを患者等の臀部等の下に配置すると患者等がベッドから降りた状態を検出できる。しかし、ベッドセンサの位置を変えることなく、簡単な操作により、患者等が起き上がった状態およびベッドから降りた状態を判別できない。また、ベッドセンサの位置を変更する場合には、起き上がり状態を検出できる位置にマットセンサを置くとベッドから降りたことを検出できず、ベッドから降りたことを検出できる位置にマットセンサを置くと起き上がり状態を検出できない。
本発明の課題は、パネル式圧力センサを用いて、監視対象者がベッドから降りたことを精度良く検出可能な離床検出装置を提案することにある。
また、本発明の課題は、パネル式圧力センサを用いて、監視対象者がベッドから起き上がった状態とベッドから降りた状態を判別できる離床検出装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の離床検出装置は、圧力が加わるとオフからオンに切り替わる接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えたパネル式圧力センサと、設定スイッチと、前記パネル式圧力センサから出力される接点信号および前記設定スイッチによる設定内容に基づき、離床警報信号を発生させるか否かを制御する制御回路とを有している。前記パネル式圧力センサの前記検出面は、相互に独立して前記接点信号を発生する複数の分割検出面に区画されている。前記設定スイッチは、前記分割検出面のそれぞれを、報知必要領域と報知不要領域に設定するものである。前記制御回路は、前記設定スイッチによって前記報知必要領域に設定されている前記分割検出面からの前記接点信号が所定の状態に切り替わると、前記離床警報信号を発生させる制御を行う。
パネル式圧力センサの検出面は複数の分割検出面を備えている。各分割検出面は、設定スイッチによって報知必要領域および報知不要領域のいずれかに設定される。制御回路は、報知必要領域に設定された分割検出面からの接点信号を有効とみなし、この接点信号の状態に応じて、離床警報信号の発生を制御する。
例えば、パネル式圧力センサをマットセンサとして用いる場合には、当該マットセンサをベッド横に敷き、ベッドから降りる患者等の監視対象者によって踏まれるベッド側の位置にある分割検出面を報知必要領域に設定し、それ以外の領域を報知不要領域に設定する。これにより、看護師等の監視者が報知必要領域を誤って踏んでしまう確率を大幅に低減でき、高い確率で、患者がベッドから降りた場合に離床警報信号を発生させることができる。
また、パネル式圧力センサをベッドセンサとして用いる場合において、ベッドから監視対象者が起き上がった時点で前記離床検出信号を発生させたい場合には、設定スイッチによって、監視対象者の肩から肩甲骨の部分の下に位置する分割検出面を報知必要領域に設定し、それ以外を報知不要領域に設定する。また、制御回路によって、報知必要領域のそれぞれから出力される接点信号の全てがオン状態からオフ状態に切り替わると、離床検出信号を発生させるようにする。
また、ベッドから監視対象者が離れた時点で離床検出信号を発生させたい場合には、設定スイッチによって、複数の分割検出面の全てを報知必要領域に設定する。制御回路によって、報知必要領域のそれぞれから出力される接点信号の全てがオン状態からオフ状態に切り替わると、離床検出信号を発生させるようにする。
このように、設定スイッチにより設定を切り替えることで、ベッドから患者等が起き上がった状態とベッドから患者等が降りた状態を選択的に検出できる。
勿論、双方の状態を検出することも可能である。この場合には、例えば、患者等の肩部分等の下に位置する分割検出面を第1報知必要領域に設定し、全ての分割検出面を第2報知必要領域に設定しておく。制御回路は、第1報知必要領域に設定した分割検出面から出力される接点信号の全てがオンからオフに切り替わった時点で、患者等がベッドから起き上がったと判断する。また、第2報知必要領域に設定された分割検出面からの接点信号がオンからオフに切り替わった時点、すなわち、全ての分割検出面からの接点信号がオンからオフに切り替わった時点で患者等がベッドから降りたと判断する。
ここで、マットセンサとして用いるのに適したパネル式圧力センサは、複数の前記接点を含む回路パターンが導電インクによって印刷されたシートと、各接点に対応する部位が開口部となっている絶縁シートと、前記シートの前記回路パターンが印刷されている面に対して、前記絶縁シートを挟んで、積層された導電性シートとを備えている。この場合には、前記回路パターンは、前記分割検出面のそれぞれに対応して複数の分割回路パターンに区画され、前記分割回路パターンのそれぞれから前記接点信号が出力される。
また、ベッドセンサとして用いるのに適したパネル式圧力センサは、前記分割検出面のそれぞれに対応するように電気的に分離している複数枚の分割導電性シートと、各接点に対応する部位が開口部となっている絶縁シートと、複数枚の前記分割導電性シートに対して、前記絶縁シートを挟み、積層された導電性シートとを備えている。この場合には、分割導電性シートのそれぞれから前記接点信号が出力される。
また、ベッドセンサとして用いる場合には、前記分割導電性シートおよび前記導電性シートは導電布であることが望ましい。導電布を備えたベッドセンサは、全体として柔軟性があり、ベッドのシーツの下に敷いた場合にも、患者等が違和感を覚えることがない。また、患者等が動いた場合等に、不快な擦れ音等が発生することがない。さらに、耐久性も十分である。
なお、離床警報信号が不必要に繰り返し発生することがないようにするために、前記制御回路は、前記離床警報信号を発生した後は、オン状態の前記接点信号がオフ状態に切り替わるまでは、前記離床警報信号を発生させない制御を行うことが望ましい。
本発明を適用した実施の形態1に係る離床検出装置を示す概略構成図である。 図1の離床検出装置の検出面(回路パターン)を示す説明図である。 図1の離床検出装置の使用例を示す説明図である。 図1の離床検出装置の動作を示す概略フローチャートである。 本発明を適用した実施の形態2に係る離床検出装置を示す概略構成図である。 図5の離床検出装置の検出面を示す説明図である。 図5の離床検出装置の使用例を示す説明図である。 図5の離床検出装置の動作を示す概略フローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した離床検出装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、パネル式圧力センサをマットセンサとして用いた場合の離床検出装置を示す概略構成図である。図においては、パネル式圧力センサの主要部分を分解した状態で示してある。図2は、パネル式圧力センサ2の非導電性シートの表面に印刷されている回路パターンを示す説明図である。
離床検出装置1は、マットセンサとして用いるパネル式圧力センサ2、設定スイッチ3、および、制御回路4を備えている。パネル式圧力センサ2は、圧力が加わるとオフからオンに切り替わる多数の接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えており、基本構成は一般的に知られているものである。
パネル式圧力センサ2は例えば長方形のものであり、複数の接点を含む回路パターン21が導電インクによって印刷された非導電性シート22、各接点に対応する部位が円形開口部23aとなっている絶縁シート23、および、非導電性シート22の回路パターン21が印刷されている面に対して、絶縁シート23を挟んで、積層された導電性シート24を備えている。この積層体が、樹脂製の表面保護シート25および樹脂製の裏面保護シート26によって両側から密封されている。
非導電性シート22において、当該非導電性シート22よりも一回り小さな矩形の領域が、図2において一点鎖線で示すように、検出面27とされている。検出面27は、シート裏面22aに、導電インクによって印刷されている多数の接点を含む回路パターン21によって規定されている。
ここで、検出面27は、縦横に複数に分割されて、同一大きさの矩形の複数の分割検出面28(m,n)とされている(mおよびnは正の整数であり、一方は、2以上の整数である。)。図示の例では12の分割検出面28(1,1)〜28(3,4)が形成されている(以下の説明においては、これらの分割検出面を分割検出面28と呼ぶ場合がある。)。回路パターン21は、分割検出面28のそれぞれに対応して、複数の分割回路パターン21(m,n)に区画されている。
各分割回路パターン21(m,n)は同一構成であり、複数の接点のそれぞれから延びる配線群21aと、配線群21aが接続されている端子部21bと、端子部21bから制御回路4に向けて引き出されている配線部21cを備えている。各接点は、絶縁シート23の円形開口部23aを介して裏面側の導電性シート24に対して狭い間隔で対峙している。表面保護シート25の上から検出面27に対応する部位が踏まれると、踏まれた位置を含む分割検出面28の接点が裏面側の導電性シート24に電気的に接触して接点がオンとなる。踏まれた位置を含む分割検出面28の端子部21bから制御回路4に供給される接点信号が、オフからオンの状態に切り替わる。制御回路4は、接点信号の状態から、いずれの分割検出面28が踏まれたのかを判別できる。
ここで、設定スイッチ3は、各分割検出面28を「報知する領域」(報知必要領域)および「報知しない領域」(報知不要領域)のいずれかに設定するために用いられる。制御回路4は、「報知する領域」に設定された分割検出面28からの接点信号がオフからオン状態に切り替わると、離床警報信号Sを発生させる。離床警報信号Sは有線あるいは無線回線を介して、ナースステーション等に設置されている警報器を駆動させる。あるいは、担当看護師などの監視者が所持している携帯端末を駆動して、警報を発生させる。
図3は離床検出装置1の使用例を示す説明図であり、離床検出装置1は、患者Pがベッド101から降りたことを検出すると離床警報信号Sを発信する。この場合には、離床検出装置1のパネル式圧力センサ2はベッド101の横の床面に設置される。
パネル式圧力センサ2の分割検出面28は、設定スイッチ3によって、例えば次のように設定される。ベッド101に近い側の3枚の分割検出面28(3,2)、28(3,3)、28(3,4)は「報知する領域」(第1分割検出面)に設定され、ベッド101から離れている残りの分割検出面28(1,1)〜28(3,1)は「報知しない領域」(第2分割検出面)に設定される。
図4は、制御回路4によって行われる離床検出装置1の動作を示す概略フローチャートである。制御回路4は一定のサンプリング周期で、各分割検出面28の接点信号の状態をモニターしている(ステップST1)。オン状態に切り替わった接点信号が検出されると、その分割検出面28が「報知する領域」であるか否かを判別する(ステップST2、ST3)。
患者Pがベッド101から降りて、パネル式圧力センサ2の検出面27を踏むと、踏まれた部分の分割検出面28の接点がオンに切り替わり、接点信号がオフからオンに変わる。ベッド101から降りた患者の足が踏み付ける領域を包含するように、「報知する領域」が設定されている。「報知する領域」に設定されている分割検出面28からの接点信号がオン状態になったことが検出されると、制御回路4は離床警報信号Sを発生させる(ステップST3、ST5)。
看護師等の通常の動線上に位置している分割検出面28(1,1)〜28(3,1)は「報知しない領域」に設定されている。したがって、看護師等がパネル式圧力センサ2を踏みつけても、殆どの場合において離床警報信号Sが出力されることはない。よって、「報知する領域」および「報知しない領域」を、実際の状態に応じて適切に設定しておくことで、実用上支障のない高い確率で、患者Pがベッド101から降りたことを検出して、離床警報信号Sを出力することができる。
ここで、患者Pがベッド101から降りて、例えば、分割検出面28(3,3)からの接点信号がオフからオン状態に切り替わり、離床警報信号Sが出力されたものとする。この場合、続いて、患者Pが隣接する分割検出面、例えば分割検出面28(3,4)を他方の足で踏む場合などがある。このような場合に繰り返し離床警報信号Sを出力する必要はない。
したがって、一つの「報知する領域」を患者Pが踏みつけて、離床警報信号Sが出力された後は、当該「報知する領域」の踏みつけ状態が解除されるまでは、離床警報信号Sを発生させないようにする。すなわち、前回においてオン状態になった「報知する領域」がオフにまるまでは、他の「報知する領域」がオンになっても離床警報信号Sを発生させないようにすればよい。
また、看護師等が患者を介護する場合に、「報知しない領域」および「報知する領域」を踏む可能性がある。このような場合に、離床警報信号Sが誤って発生することを防止する必要がある。このためには、「報知しない領域」がオンされた場合は、一度、全領域(「報知する領域」および「報知しない領域」の双方)がオフにならないと、「報知する領域」をオンしても、離床警報信号Sを発生させないようにすればよい。
これら双方の場合を想定して、本例では、「報知しない領域」がオンされた場合は、一度、全領域(「報知する領域」および「報知しない領域」の双方)がオフにならないと、「報知する領域」をオンしても、離床警報信号Sを発生させないようにしている(ステップST4)。
なお、本例は、パネル式圧力センサ2をベッド横に設置した場合である。これ以外の場所にパネル式圧力センサ2を設置することも可能である。そのような場合においても、患者の動線、看護師などの作業動線等を考慮して、適切に「報知する領域」と「報知しない領域」を設定スイッチ3によって設定しておけばよい。設定スイッチ3によって設定を変えることができるので、各場所において最も適した設定となるように、各分割検出面の設定を簡単に切り替えることができる。
(実施の形態2)
図5は、パネル式圧力センサをベッドセンサとして用いた場合の離床検出装置を示す概略構成図である。図においては、パネル式圧力センサの主要部分を分解した状態で示してある。図6は、パネル式圧力センサの検出面を示す説明図である。
離床検出装置6は、ベッドセンサとして用いるパネル式圧力センサ7、設定スイッチ8、および、制御回路9を備えている。パネル式圧力センサ7は、圧力が加わるとオフからオンに切り替わる多数の接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えている。
パネル式圧力センサ7は例えば長方形のものであり、平面状に配列した複数枚の分割導電性シート72(1)〜72(5)と、各接点に対応する部位が円形開口部73aとなっている絶縁シート73と、複数枚の分割導電性シート72に対して、絶縁シート73を挟み、積層された第2導電性シート74とを備えている。この構成の積層体が、樹脂製の表面保護シート75および樹脂製の裏面保護シート76によって両側から密封されている。
分割導電性シート72(1)〜72(5)(以下、これらを分割導電性シート72と呼ぶ場合もある。)は、例えば、一枚の長方形の導電性シートを切断することによって形成したものであり、分割導電性シート72は相互に電気的に分離した状態で配置されている。図示の例では、細長い長方形をした4枚の分割導電性シート72(1)〜72(4)と、広幅の1枚の分割導電性シート72(5)を備えている。勿論、分割導電性シートの枚数、形状等は本例に限定されるものではない。例えば、図2に示す実施の形態1の場合のように、格子状に配列することができる。
分割導電性シート72は導電布から形成されており、裏面側の導電性シート74も導電布から形成されている。絶縁シート73の各円形開口部73aと、これを挟み、相互に対峙している分割導電性シート72および導電性シート74の対峙部分とによって、各接点が構成されている。
分割導電性シート72(1)〜72(5)には、それぞれ、端子部72aが配置されている。端子部72aのそれぞれから引き出されている配線部72bを介して、各分割導電性シート72(1)〜72(5)から接点信号が制御回路9に出力される。分割導電性シート72(1)〜72(5)の輪郭が検出面77を規定しており、各分割導電性シートの表面が各分割検出面78(1)〜78(5)(以下、これらを分割検出面78と呼ぶ場合もある。)を規定している。
パネル式圧力センサ7においては、その表面保護シート75の上から検出面77に対応する部位に圧力(荷重)が掛かっていると、当該部位が含まれている分割検出面78の接点がオン状態になる。この分割検出面78の端子部72aから制御回路4に供給される接点信号はオン状態になる。逆に、圧力が解除されると、当該分割検出面78の接点がオフ状態になり、接点信号はオフ状態になる。制御回路9は、接点信号の状態から、いずれの分割検出面78に圧力が掛かっているのか、逆に言えば、いずれの分割検出面78から圧力が解除されたのかを判別できる。
ここで、設定スイッチ8は、各分割検出面78を「離れたら報知する領域」(報知必要領域)および「離れても報知しない領域」(報知不要領域)のいずれかに設定するために用いられる。制御回路9は、以下に説明するように、「離れたら報知する領域」に設定された分割検出面78からの接点信号の状態が切り替わると、離床警報信号Sとして第1離床警報信号S1、第2離床警報信号S2を発生する。離床警報信号S(S1、S2)は有線あるいは無線回線を介して、ナースステーション等に設置されている警報器を駆動させる。あるいは、担当看護師などの監視者が所持している携帯端末を駆動して、警報を発生させる。
図7は離床検出装置6の使用例を示す説明図である。離床検出装置6は、患者Pがベッド101から起き上がったことを検出すると第1離床警報信号S1を発信する第1モード、患者Pがベッド101から降りたことを検出すると第2離床警報信号S2を発信する第2モードと、これらの双方を検出してそれぞれ第1、第2離床警報信号S1、S2を発信する第3モードで動作可能である。この場合には、離床検出装置6のパネル式圧力センサ7はベッドセンサとして、ベッド101のシーツの下等に敷いて用いる。
(第1モード)
ベッド101から患者Pが起き上がった時点で第1離床検出信号S1を発生させるために、設定スイッチ8によって、パネル式圧力センサ7における複数の分割検出面78を次のように設定する。図7に示すように、患者Pの肩から肩甲骨までの部分の下に位置する分割検出面、例えば、分割検出面78(1)〜78(3)を「離れたら報知する領域」に設定する。それ以外の分割検出面78(4)、78(5)は、「離れても報知しない領域」に設定する。
制御回路9は、「離れたら報知する領域」に設定された分割検出面78(1)〜78(3)のそれぞれから出力される接点信号の全てがオン状態からオフ状態に切り替わると、第1離床検出信号S1を発生する。これにより、寝返りなどの荷重移動の影響を受けることなく、確実に、患者Pが起き上がったことを検出することができる。また、患者Pの体形等に応じて、各領域を適切に設定すればよいので、パネル式圧力センサ7の位置を変える等の調整も不要である。
(第2モード)
ベッド101から患者Pが降りた時点(離れた時点)で第2離床検出信号S2を発生させるために、設定スイッチ8によって、パネル式圧力センサ7の複数の分割検出面78の全てを「離れたら報知する領域」に設定する。
制御回路9は、全ての分割検出面78から出力される接点信号がオン状態からオフ状態に切り替わると、第2離床検出信号S2を発生する。これにより、寝返り、一時的な起き上がり等に伴う荷重移動の影響を受けることなく、確実に、患者Pがベッド101から降りたことを検出できる。
(第3モード)
患者Pがベッド101から起き上がった状態およびベッド101から降りた状態の双方を検出して、其々の時点で第1、第2離床警報信号S1、S2を発生させる場合には、例えば、次のように設定する。起き上がりを検出するために、分割検出面78(1)〜78(3)を「離れたら報知する第1領域」(第1報知必要領域)に設定する。また、全ての分割検出面78を「離れたら報知する第2領域」(第2報知必要領域)に設定する。
図8は、制御回路9によって行われる離床検出装置1の第3モードによる検出動作を示す概略フローチャートである。制御回路9は一定のサンプリング周期で、各分割検出面78の接点信号の状態をモニターしている(ステップST11)。
患者Pがベッド101から起き上がると、パネル式圧力センサ7における患者Pの肩周辺の下に位置している分割検出面78(1)〜78(3)の圧力(荷重)が解除される。これにより、これらの分割検出面78(1)〜78(3)からの接点信号がオンからオフの状態に切り替わる。
制御回路9は、「離れたら報知する第1領域」に設定されている分割検出面78(1)〜78(3)の全ての接点信号がオンからオフに切り替わると(ステップST12)、起き上がったことを報知する第1離床警報信号S1を発生させる(ステップST14)。これにより、看護師等は患者Pがベッド101を離れようとしていることを事前に知ることができる。
次に、患者Pがベッド101から起き上がって、ベッド101から降りると、全ての分割検出面78に掛かっていた圧力が解除され、それらの接点信号がオンからオフ状態に変わる。したがって、制御回路9は、「離れたら報知する第2領域」に設定されている分割検出面、本例では、全ての分割検出面78の接点信号がオンからオフの状態に切り替わった場合には(ステップST13)、患者Pがベッド101から降りたと判断して、第2離床警報信号S2を発生させる(ステップST15)。
ここで、幼児等の場合には、「離れたら報知する第1領域」として設定する分割検出面78の位置を、身長等の体型に合わせて適切に設定すればよい。また、全ての分割検出面78を「離れたら報知する第2領域」に設定する必要はなく、幼児等の体の下になる分割検出面のみを当該領域に設定しておけばよい。
また、第1の実施の形態の場合と同様に、一旦、離床警報信号S1、S2が発生した後は、当該離床警報信号S1、S2が繰り返し発生されないように、オフに切り替わった分割検出面の接点信号が再びオンに戻るまでは、信号を発生させないようにすることが望ましい。
1 離床検出装置
2 パネル式圧力センサ
3 設定スイッチ
4 制御回路
6 離床検出装置
7 パネル式圧力センサ
8 設定スイッチ
9 制御回路
21 回路パターン
22 非導電性シート
23 絶縁シート
24 導電性シート
25 表面保護シート
26 裏面保護シート
27 検出面
28 分割検出面
71 導電性シート
72 分割導電性シート
73 絶縁シート
74 導電性シート
75 表面保護シート
76 裏面保護シート
77 検出面
78 分割検出面
S 離床警報信号
S1 第1離床警報信号
S2 第2離床警報信号

Claims (5)

  1. 圧力が加わるとオフからオンに切り替わる接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えたパネル式圧力センサと、
    設定スイッチと、
    前記パネル式圧力センサから出力される接点信号および前記設定スイッチによる設定内容に基づき、離床警報信号を発生させるか否かを制御する制御回路と、
    を有し、
    前記パネル式圧力センサの前記検出面は、相互に独立して前記接点信号を発生する複数の分割検出面に区画されており、
    前記設定スイッチは、前記分割検出面のそれぞれを、報知必要領域と報知不要領域に設定するものであり、
    前記パネル式圧力センサは、
    複数の前記接点を含む回路パターンが導電インクによって印刷されたシートと、
    各接点に対応する部位が開口部となっている絶縁シートと、
    前記シートの前記回路パターンが印刷されている面に対して、前記絶縁シートを挟んで、積層された導電性シートと、
    を備え、
    前記回路パターンは、前記分割検出面のそれぞれに対応して複数の分割回路パターンに区画されており、
    前記分割回路パターンのそれぞれから前記接点信号が出力されるようになっており、
    前記パネル式圧力センサは、ベッドが設置されている床面に敷くマットセンサであり、
    前記制御回路は、前記設定スイッチによって前記報知必要領域に設定されている前記分割検出面から出力される前記接点信号がオフ状態からオン状態に切り替わると、前記離床警報信号を発生させるようになっており、
    前記制御回路は、前記離床警報信号を発生した後は、前記報知必要領域および前記報知不要領域に設定されている前記分割検出面のそれぞれから出力される前記接点信号の全てがオフ状態に切り替わるまでは、前記離床警報信号を発生させない制御を行う離床検出装置。
  2. 離床検出装置の使用方法であって、
    前記離床検出装置は、
    圧力が加わるとオフからオンに切り替わる接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えたパネル式圧力センサと、
    設定スイッチと、
    前記パネル式圧力センサから出力される接点信号および前記設定スイッチによる設定内容に基づき、離床警報信号を発生させるか否かを制御する制御回路と、
    を有し、
    前記パネル式圧力センサの前記検出面は、相互に独立して前記接点信号を発生する複数の分割検出面に区画されており、
    前記設定スイッチは、前記分割検出面のそれぞれを、報知必要領域と報知不要領域に設定するものであり、
    前記制御回路は、前記設定スイッチによって前記報知必要領域に設定されている前記分割検出面からの前記接点信号が所定の状態に切り替わると、前記離床警報信号を発生させるものであり、
    前記パネル式圧力センサを、ベッドの横の床面に設置し、
    複数の前記分割検出面を、前記ベッドに近い側の第1分割検出面と、前記ベッドから離れている第2分割検出面とに分け、
    前記第1分割検出面を前記報知必要領域に設定し、前記第2分割検出面を前記報知不要領域に設定する離床検出装置の使用方法。
  3. 圧力が加わるとオフからオンに切り替わる接点が平面方向に所定の間隔およびパターンで配列されている検出面を備えたパネル式圧力センサと、
    設定スイッチと、
    前記パネル式圧力センサから出力される接点信号および前記設定スイッチによる設定内容に基づき、離床警報信号を発生させるか否かを制御する制御回路と、
    を有し、
    前記パネル式圧力センサの前記検出面は、相互に独立して前記接点信号を発生する複数の分割検出面に区画されており、
    前記設定スイッチは、前記分割検出面のそれぞれを、報知必要領域と報知不要領域に設定するものであり、
    前記制御回路は、前記設定スイッチによって前記報知必要領域に設定されている前記分割検出面からの前記接点信号が所定の状態に切り替わると、前記離床警報信号を発生させるものであり、
    前記パネル式圧力センサは、ベッドに敷くベッドセンサであり、
    前記制御回路は、前記設定スイッチによって前記報知必要領域に設定されている前記分割検出面から出力される前記接点信号がオン状態からオフ状態に切り替わると、前記離床警報信号を発生させる離床検出装置。
  4. 前記制御回路は、前記離床警報信号を発生した後は、オフ状態の前記接点信号がオン状態に切り替わるまでは、前記離床警報信号を発生させない制御を行う請求項3に記載の離床検出装置。
  5. 請求項3または4に記載の離床検出装置の使用方法であって、
    ベッドから監視対象者が起き上がった時点で前記離床警報信号として第1離床検出信号を発生させる場合には、前記設定スイッチによって、前記パネル式圧力センサにおける複数の前記分割検出面のうち、前記監視対象者の肩から肩甲骨の部分が当る前記分割検出面を前記報知必要領域に設定し、それ以外を前記報知不要領域に設定し、前記制御回路によって、前記報知必要領域のそれぞれから出力される前記接点信号の全てがオン状態からオフ状態に切り替わると、前記第1離床検出信号を発生させるようにし、
    前記ベッドから前記監視対象者が離れた時点で前記離床警報信号として第2離床検出信号を発生させる場合には、前記設定スイッチによって、複数の前記分割検出面の全てを前
    記報知必要領域に設定し、前記制御回路によって、前記報知必要領域のそれぞれから出力される前記接点信号の全てがオン状態からオフ状態に切り替わると、前記第2離床検出信号を発生させるようにする離床検出装置の使用方法。
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