JP5998321B2 - クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット - Google Patents

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本発明は主に洗濯機において攪拌体や脱水槽を駆動するためのモータ動力を切替えるクラッチ操作機構を具備し、当該クラッチ操作と連動して排水弁の開閉操作を行うクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットに関するものである。
従来より洗濯機の工程には外槽外底部に具備される排水弁を閉とし、脱水槽内底部に具備される攪拌体に洗濯機モータ動力を伝達し回動させる洗濯又は濯ぎ工程と、排水弁を開とし、洗濯機モータ動力を脱水槽に伝達し回動させる脱水工程があり、洗濯機本体には洗濯機モータ動力を切替えるクラッチ操作機構と排水弁の開閉操作を兼ね備えた駆動ユニットが内設されている。(例えば特許文献1参照)
上記特許文献1記載の駆動ユニットの構成は排水弁の弁体と駆動モータと前記駆動モータの出力軸に支持され、クラッチレバーか当接摺動する凹凸面を形成した回転カム体と前記回転カム体が設置される楕円溝を形成した枠体と、前記回転カム体の回転軸心と偏心位置に回転カム体を挟持するように上下2分割で係合されているカムジクと、前記カムジクと排水弁の弁体を連結するよう係合された摺動軸を備え、前記回転カム体の回動により、回転カム体が設置される枠体に形成された楕円溝内を前記カムジクが従動し回転カム体回転軸心を中心に楕円形状の軌跡を描くよう偏心位置を自在に摺動することで、カムジクに係合されている摺動軸を介して常時閉とする方向に付勢された排水弁の弁体を開く操作を行うことが出来る。さらに前記回転カム体にはカムジク設置面の外周側にクラッチを操作するクラッチレバーが当接摺動する凹凸面が形成されているため、カムの回動に従動し前記クラッチレバーが凹面と凸面とを往復移動することで前記排水弁の弁体の開閉操作と同時にクラッチの切替操作を行うことが出来る。尚、当該駆動ユニットの排水弁の開位置と閉位置、クラッチを操作するクラッチレバー当接面の凸面位置と凹面位置は前記回転カム体の回転軸心に対して各々対極する位置にあるため前記回転カム体の半回転毎に各位置、即ち洗濯又は濯ぎ工程と脱水工程を切り替えるよう機械的スイッチにより当該駆動ユニットの駆動モータを制御している。
特許第4299011号公報
しかしながら特許文献1記載のクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットにおいて排水弁の弁体を開閉させる手段は前述の通り、回転カム体が設置される楕円溝を形成した枠体と前記回転カム体の回転軸心と偏心位置に回転カム体を挟持するように上下2分割で係合されているカムジクの構成によって、前記カムジクが駆動モータに支持される回転カム体の回動に従動して、前記枠体の楕円溝内を回転カム体回転軸心を中心に楕円形状の軌跡を描くよう偏心位置を自在に摺動して行っているため、部品点数が多くなり構成が複雑となる。さらに部品点数が多い分、摺接面も増え、摩擦による負荷も増える。従って、前記回転カム体を支持する駆動モータへの負荷となり、安価で信頼性の高いクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットを提供することが出来ない。
前述した状況を鑑み本発明では構成を簡略化し、駆動モータへの負荷を軽減したクラッチ操作と連動して排水弁の開閉操作を行うクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットを提供することにある。
弁体を備える排水弁と、駆動モータと当該駆動モータにて回動する回転カム体と前記弁体と前記回転カム体を連結する連結軸を備え、前記回転カム体はクラッチ操作を行うためのクラッチレバーが当接摺動移動する面と回転軸心から偏心する位置に偏心軸と、前記偏心軸に偏心カムを具備し、前記連結軸の一端に枠体と、前記枠体の長手方向に延び前記偏心軸が摺動自在に内接係合する長溝と、前記回転カム体の回動によって描かれる前記回転カム体の回転軸心と前記偏心カムのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、前記偏心カムと前記枠体との非接触区間を形成する空隙と接触区間を形成する当接リブを具備し、対向する他端を前記弁体と係合し、前記回転カム体の回動により、クラッチ操作を行うとともに前記偏心軸が前記排水弁を閉じる上死点と前記排水弁を開く下死点を往復移動することで連結軸を介して排水弁の開閉操作を行う機構を備え、さらに前記偏心軸は前記長溝の上死点側の端部と下死点側の端部の双方に間隙を有した状態で設けられ、前記回転カム体の回動により、前記接触区間において前記偏心カムのカム山が前記長溝の下死点側端部に具備する前記当接リブに摺接し、前記下死点において前記偏心カムのカム山の山頂が前記当接リブに接するよう構成されていることを特徴とする。
本発明のクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットによれば、前記回転カム体の回動により、クラッチを操作するクラッチレバーが前記回転カム体の面を当接摺動移動することでクラッチ操作を行う。さらに前記回転カム体に偏心軸と、前記偏心軸に偏心カムを具備し、前記回転カム体と排水弁の弁体を連結する連結軸に前記偏心軸が摺動自在に内接係合する長溝を具備する枠体と、前記回転カム体の回動によって描かれる前記回転カム体の回転軸心と前記偏心カムのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、前記偏心カムと前記枠体との非接触区間を形成する空隙と接触区間を形成する当接リブを具備することで前記回転カム体の回動により排水弁の開閉操作も行えるようにしたため、複雑な構成を要することなくクラッチ操作と連動して排水弁の開閉操作を行うことが出来る。
また、前記偏心軸は前記長溝の上死点側の端部と下死点側の端部の双方に間隙を有した状態で設けられ、さらに前記枠体には、前記回転カム体の回動により前記偏心カムの非接触区間を形成する空隙と、接触区間となる当接リブを前記長溝の下死点側端部に具備しているため、排水弁が閉から開に移行する過程で前記偏心カムのカム山が前記当接リブに摺接する前の非接触区間は摺接を回避し、当接リブに摺接した時点で連結軸が従動し、排水弁を開く操作が行われる。即ち、排水弁の弁体を閉としたままでクラッチ操作を開始することが出来るため、前記偏心カムのカム山と前記当接リブの摺接が開始されるまでは、前記回転カム体の回動はクラッチの操作に費やされ、排水弁を開く操作と重ならないため駆動モータへの負荷を低減できる。尚、排水弁を開く操作での前記回転カム体の回転角度はクラッチ操作を終えた残りの接触区間での回転角度に依存するので少ない回転角度になるが、前記回転カム体の偏心軸に偏心カムを具備した構成であるので、前記回転カム体の回転軸心から前記偏心カムのカム山の山頂までの回転半径は前記偏心軸までの回転半径よりも大きく、少ない回転角度でも排水弁を開くストロークは十分確保出来るため、偏心カムと当接リブにより排水弁の弁体を十分に開くことが出来る。即ち、排水弁の開き不足は生じない。
本発明の実施例に係るもので洗濯機外底部の洗濯又は濯ぎ工程時の概略図を示す 本発明の実施例に係るもので洗濯機外底部の脱水工程時の概略図を示す 図1と図2の底面図を示す 図1におけるクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの平面図を示す 図4の断面図を示す 図2におけるクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの平面図を示す 図6の断面図を示す 本発明の実施例に係るもので回転カム体の斜視図を示す 本発明の実施例に係るもので回転カム体に係合している連結軸の斜視図を示す 本発明の実施例に係るもので排水弁を閉とした上死点における回転カム体と連結軸の位置を示す 本発明の実施例に係るもので排水弁を閉から開に移行途中の回転カム体と連結軸の位置を示す 本発明の実施例に係るもので排水弁を開とした下死点における回転カム体と連結軸の位置を示す 本発明の実施例に係るもので排水弁を開から閉に移行途中の回転カム体と連結軸の位置を示す 本発明の第2の実施例に係るもので回転カム体に係合している連結軸の斜視図を示す
以下、本発明の実施形態に係わる実施例について、図を引用して説明する。
先ず図1から図3を用いて当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットが搭載される洗濯機の動作ついて説明する。図1は本発明の実施例として、洗濯機外底部に搭載されているクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの洗濯又は濯ぎ工程時の概略図である。洗濯又は濯ぎ工程において水が供給される外槽1の内部には脱水槽2とその脱水槽内底部には攪拌体3が具備され、前記外槽外底部には洗濯機の原動モータ4と原動モータの動力を攪拌体3に伝達するスライダー5とスライダーを支持するクラッチレバー7と本発明のクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8が具備されている。尚、クラッチレバー7はスライダー5を常時押し上げる方向、つまり攪拌体3の方向に付勢され、前記クラッチレバー7のクラッチレバー接触子7aはクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の回転カム体13の最下面13dに当接している。このとき外槽1の排水弁接続口1aと接続されているクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の排水弁の弁体15は閉じた状態となっているため、外槽1に供給された水を封止するとともに、クラッチレバー7を介してスライダー5を押し上げる位置で保持し、洗濯機モータ動力を攪拌体3に伝達することで前記モータ動力により攪拌体3が回動し洗濯又は濯ぎ工程を行う。
一方、図1に対して図2は脱水工程時の概略図である。脱水工程においては原動モータ4のモータ動力を脱水槽2に伝達するため、クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の回転カム体13が回動し、前記回転カム体の最上面13fにクラッチレバー接触子7aが当接摺動移動すると同時に排水弁の弁体15が開いた状態となる。これによりクラッチレバー7で支持されるスライダー5が押し下げられることで洗濯機モータ動力が脱水槽2に伝達され、前記脱水槽2が回動し、外槽1に供給されていた水が排水され脱水工程を行う。
図3は図1と図2の底面図である。洗濯機の原動モータ4のモータ動力は原動モータ4に従動する原動プーリ4aとベルト9を介して従動プーリ6に伝達され、さらに前記従動プーリ6の回動は、クラッチレバー7に支持されるスライダー5の作用により攪拌体3又は脱水槽2に適宜切替伝達される。
次に本発明のクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの構成について図4から図13で説明する。当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットは駆動モータ17とスイッチ部18が収納されるモータケース11と駆動モータを支持するモータカバー12と駆動モータ出力軸17aに支持されモータケース11外郭に具備される回転カム体13と回転カム体13に係合する連結軸14と連結軸14に係合する弁体15と弁体15を常時閉とする方向に付勢する押しバネ16と弁体15が収納される排水弁ケース10で構成されている。
尚、排水弁ケース10には外槽接続口10aと外槽1への過給水を防止するため、規定量に対し溢れた水を受けるオーバーフロー接続口10bと前記弁体15を開としたときに外槽1に供給された水と前記オーバーフロー接続口10bから流入した水を排水する排水弁接続口10cが形成され、モータケース11と係合されている。
円盤形状をした回転カム体13は窪みの最下面13dと平坦な最上面13fと前記2つの面を円滑に繋ぐ上り傾斜面13eと下り傾斜面13gと前記最上面13fに偏心軸13aとその軸上基部に卵型の偏心カム13bが一体形成され、さらに前記枠体14aの浮き上がりを防止するため、偏心軸13aの端面には半月状の庇13cが一体形成される。
連結軸14の一端には弁体15と係合する鍔状の弁体係合部14dが形成され、対向する他端には連結軸の長手方向に延在する長溝14fを具備する枠体14aが形成される。この長溝14fに前記回転カム体13の偏心軸13aが摺動自在に内接係合され、回転カム体13と連結軸14が連結される。長溝14fを具備する前記枠体14aは図4と図5と図10と図12に示す通り、排水弁の弁体15を閉とした上死点において、偏心軸13aと長溝14fの上死点側の端部との間に上死点側の間隙S1が出来るように構成され、排水弁の弁体を開とする下死点において、偏心軸13aと長溝14fの下死点側の端部との間に下死点側の間隙S3が出来るように構成される。ここで間隙S3はカム山の高さになる。故に偏心軸13aは排水弁の上死点と下死点の各位置において、上死点側の間隙S1と下死点側の間隙S3が確保された状態で長溝14fに係合される。又、前記枠体14aは前記回転カム体13の回動によって描かれる前記回転カム体13の回転軸心と偏心カム13bのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、非接触区間を形成する空隙14bと接触区間を形成する当接リブ14cを一体形成している。又、連結軸14は弁体係合部14dと枠体14aの間に厚みの薄い可撓性のあるつなぎ杆14eを具備する。尚、当該連結軸14の材質は例えばポリアセタール材やナイロン材を使用している。
前記卵型の偏心カム13bについて詳述する。偏心カム13bは、尖端側と鈍端側を有し、鈍端側は偏心軸13aの一部で偏心軸13aと同形であり、偏心カム13bとして機能する部分は尖端側である。尖端側は山の形状をしているのでカム山と称する。尖端側と鈍端側の中心を通る長径線に対し、カム山の形状は左右対称であり、長径線が通る点が山頂である。偏心カム13bのカム山は、前記当接リブ14cに摺接する。当接リブ14cは長溝14fの下死点側端部に位置するように連結軸14の枠体14aに回転カム体13に向かって突出するように一体形成されている。又、当接リブ14cは枠体14aに設けた突起形状で、回転カム体13とは反対向きに形成することもできる。詳しくは図14を引用して後述する。
前記当接リブ14cについて詳述する。当接リブ14cは、長溝14fの下死点側端部に一体形成され、長溝14fの長手方向と直角に交差する方向に延在している。当接リブ14cの延在する長さは枠体14aの横幅の範囲である。偏心軸13aが下死点に位置するときは、前記偏心カム13bのカム山の山頂が当接リブ14cの中心に接する。このような位置関係が出来るように偏心カム13bと当接リブ14cを配置構成している。従って、回転カム体13の回動により、偏心カム13bのカム山が非接触区間を形成する空隙14bを回動する間は摺接を回避し、接触区間を形成する当接リブ14cに摺接した時点で連結軸14が従動し、排水弁を開く操作が行われる。
次に本発明におけるクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットのクラッチ操作について詳述する。洗濯又は濯ぎ工程を示す図1において、クラッチレバー接触子7aはクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の回転カム体13の最下面13dに当接し、クラッチレバー7は洗濯機モータ動力を伝達するスライダー5を攪拌体3の方向に押し上げた状態で保持されている。このときのクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の状態は図4と図5となる。ところで、回転カム体13の外周は図8の斜視図に示す通り、窪みの最下面13dと平坦な最上面13fと前記2つの面を円滑に繋ぐ上り傾斜面13eと下り傾斜面13gで形成されている。洗濯又は濯ぎ工程から脱水工程へと移るとき、クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の駆動モータ17に電力が供給されると、駆動モータ出力軸17aで支持される前記回転カム体13が図4に示すR方向に回動し、最下面13dと当接していたクラッチレバー接触子7aが前記回転カム体13の最下面13dから上り傾斜面13eを経由し最上面13fに当接摺動移動するため、図2に示すクラッチレバー7で支持されるスライダー5が押し下げられることで洗濯機モータ動力が脱水槽2に伝達される。尚、このときのクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の状態は図6と図7となる。即ち、最下面13dと最上面13fと前記2つの面を円滑に繋ぐ上り傾斜面13eと下り傾斜面13gで形成されている回転カム体13の回動に従動してクラッチレバー接触子7aが前記回転カム体13の最下面13dと最上面13fを往復して当接摺動移動することで、洗濯又は濯ぎ工程と脱水工程を適宜行うことが出来る。
次に本発明におけるクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの排水弁の開閉操作について詳述する。洗濯又は濯ぎ工程を示す図1において、当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8は外槽1の排水弁接続口1aと排水弁ケース10に形成されている外槽接続口10aと接続される。このときクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の状態は図4となり、図4における前記偏心軸13aの位置が排水弁の弁体15を閉じる上死点である。その断面となる図5に示す通り、連結軸14の弁体係合部14dで係合された弁体15が押しバネ16により常時閉とする方向に付勢されているため、前記外槽1に供給され外槽接続口10aから流入する水を封止することが出来る。尚、前記弁体15の材質はゴム材から出来ているため、排水弁ケース10内で伸縮自在に連結軸14に従動する。脱水工程においては、前述したクラッチ操作と同様にクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の駆動モータ17に電力が供給されると、駆動モータ出力軸17aで支持される前記回転カム体13が図4に示すR方向に回動する。このとき、前記回転カム体13の最上面13fに一体形成された偏心軸13aが枠体14aの長手方向に延在する長溝14fに摺動自在に内接係合され、回転カム体13と連結軸14が連結されている。この連結により、前記回転カム体13の回動によって、偏心カム13bのカム山が長溝14fの下死点側端部に一体形成された接触区間を形成する当接リブ14cに摺接した時点で連結軸14が従動し、押しバネ16によって常時閉とする方向に付勢され、連結軸14の弁体係合部14dで係合されている弁体15を開とすることが出来る。尚、このときのクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット8の状態は図6と図7となり、図6における前記偏心軸13aの位置が排水弁の弁体15を開く下死点であり、前記偏心カム13bのカム山の山頂が当接リブ14cの中心に接している。この下死点が排水弁の弁体15を開とする最大量となり、脱水槽2に給水された水を排水することが出来る。
当該構成により、回転カム体13の回転運動は連結軸14の往復運動に変換され伝達される。偏心軸13aの位置が上死点であるときは弁体15が閉じられ、下死点であるときは弁体15は開かれる。即ち、回転カム体13の回動により排水弁の弁体15の開閉操作を成し、洗濯又は濯ぎ工程と脱水工程を適宜行うことが出来る。
これにより、当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットは、図4に示すように偏心軸13aが上死点であるとき、クラッチレバー接触子7aは回転カム体13の最下面13dに当接し、弁体15は閉となる。又、図6に示すように偏心軸13aの位置が下死点であるとき、クラッチレバー接触子7aは回転カム体13の最上面13fに当接し、弁体15は開となるため、回転カム体13の回動により、クラッチ操作と連動して排水弁の開閉操作を行うことが出来る。尚、図示はしないが前述した上死点と下死点で回転カム体13を停止する機構はモータケース11に内設したスイッチ部18のカム及び機械的スイッチと洗濯機に搭載されるマイコンにより、駆動モータ17への電力の供給と遮断で制御を行っている。
次に図8から図13を用いて、回転カム体13に一体形成した偏心軸13aと偏心カム13bと連結軸14に一体形成した長溝14fを具備する枠体14aと空隙14bと当接リブ14cの機能について詳述する。図8の回転カム体13の斜視図に示す通り、最上面13fには前記回転カム体13の回転軸心の偏心位置に偏心軸13aとその軸上基部に卵型の偏心カム13bが一体形成されている。図9は当該偏心軸13aに連結軸14の長溝14fを具備する枠体14aを係合した斜視図であり、連結軸14には、長溝14fを具備する枠体14aと前記偏心カム13bが回転カム体13の回動によって描かれる前記回転カム体13の回転軸心と偏心カム13bのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、非接触区間となる空隙14bと接触区間となる当接リブ14cを一体形成している。図10は排水弁の弁体15を閉とした上死点における回転カム体13と連結軸14の位置を示している。クラッチレバー接触子7aは回転カム体13の最下面13dに当接し、偏心軸13aと長溝14fの上死点側の端部との間に上死点側の間隙S1と偏心軸13aと長溝14fの下死点側の端部との間に下死点側の間隙S2が確保された状態で偏心軸13aと長溝14fが係合されているため、このとき偏心軸13aには排水弁の弁体15を常時閉とする方向に付勢された押しバネ16の負荷を受けない。即ち、上死点において偏心軸13aは、排水弁の弁体15を閉とする封止性能に作用する押しバネ16の押し力に影響を与えることがないため、安定した封止性能が得られる。
図11は排水弁を閉から開に移行途中の回転カム体13と連結軸14の位置を示している。排水弁の弁体15を閉から開とするために、回転カム体13が回動を開始するとき、クラッチレバー接触子7aは、最下面13dから上り傾斜面13eを当接摺動移動する。このとき、連結軸14には前述した通り、枠体14aに偏心軸13aと長溝14fの下死点側の端部との間に下死点側の間隙S2と偏心カム13bが回転カム体13の回動によって描かれる回転カム体13の回転軸心と偏心カム13bのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、非接触区間となる空隙14bが形成されているため、回転カム体13が回動を開始するときは、クラッチレバー7aが上り傾斜面13eを当接摺動移動する負荷が駆動モータ17に発生するのみで、排水弁の弁体15を常時閉とする方向に付勢された押しバネ16の負荷は発生しないため、回転カム体13を回動する駆動モータ17の起動負荷を低減出来る。又、当接リブ14cは長溝14fの下死点側端部に一体形成されているので、排水弁が閉から開に移行する過程で偏心カム13bのカム山が当接リブ14cに摺接する前の非接触区間を多く確保出来る。この非接触区間で回転カム体13の回動により、クラッチ操作を行ったのち、偏心カム13bのカム山が当接リブ14cに摺接する接触区間で排水弁を開く操作を行うことで、クラッチ操作と排水弁の開閉操作が重ならないため、駆動モータ17の負荷を低減できる。尚、排水弁を開く操作での回転カム体13の回転角度はクラッチ操作を終えた残りの接触区間での回転角度に依存するので少ない回転角度になるが、回転カム体13の偏心軸13aに偏心カム13bを具備した構成であるので、回転カム体13の回転軸心から偏心カム13bのカム山の山頂までの回転半径は偏心軸13aまでの回転半径よりも大きく、少ない回転角度でも排水弁を開くストロークは十分確保出来るため、偏心カム13bと当接リブ14cにより排水弁を十分に開くことが出来る。
さらに図11の状態から前記回転カム体13が回動を続けると、前記回転カム体13の回動によって描かれる前記回転カム体13の回転軸心と偏心カム13bのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、接触区間となる枠体14aに形成された当接リブ14cと偏心カム13bのカム山が摺接することで、連結軸14が偏心カム13bに従動し、排水弁の弁体15が徐々に開き始め、図12に示す排水弁の弁体15を全開とする下死点に至り、且つクラッチレバー接触子7aは回転カム体13の最上面13fに至る。従って、クラッチレバー7aが摺動する上り傾斜面13eの傾斜角に応じて、偏心軸13aと長溝14fの下死点側の端部との間の下死点側の間隙S2を適宜調整し、且つ、排水弁の弁体15を開とする必要な開口量に応じて、回転カム体13の回転軸心を中心に偏心カム13bのカム山の山頂の位置と、偏心軸13aと長溝14fの上死点側の端部との間の上死点側の間隙S1を適宜調整することで、駆動モータ17に掛かる負荷を自在に調整することが出来る。
従って当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの構成によれば、複雑な構成を要することなく、クラッチ操作と排水弁の開閉操作を行い、且つ、駆動モータへの負荷を減らすことが出来る。
尚、図13は排水弁を開から閉に移行途中の回転カム体13と連結軸14の位置を示している。このとき、クラッチレバー7aは回転カム体13の最上面13fに当接し、回転カム体13の偏心軸13aと長溝14fの下死点側の端部との間には間隙を有しているため、排水弁の弁体15は常時閉とする方向に付勢された押しバネ16の作用により閉となっている。前述した偏心軸13aが上死点となる洗濯又は濯ぎ工程を第1工程とし、偏心軸13aが下死点となる脱水工程を第2工程としたとき、当該図13に示す偏心軸13aの位置で回転カム体13が停止したとき、排水弁の弁体15を閉とした状態で洗濯機の脱水槽2を回動する第3の工程を実施することが出来る。尚、図13における回転カム体13の停止位置の制御は当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットに内設したスイッチ部18と洗濯機に搭載されるマイコンにより、下死点又は上死点を検出後、タイマーにより駆動モータ17への電力の供給と遮断を制御することで行える。
図14は本発明の第2の実施例に係るもので回転カム体13に係合している連結軸14の斜視図を示す。図9の偏心軸13aの軸上基部に形成した偏心カム13bに対し、図14は偏心軸13a軸上任意に形成している。前述した通り、枠体14aには偏心カム13bが回転カム体13の回動によって描かれる回転カム体13の回転軸心と卵型の偏心カム13bのカム山の山頂を半径とする円形状の軌道に対し、非接触区間となる空隙14bと接触区間となる当接リブ14cが一体形成されているため、当該クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットの構成においてもクラッチ操作と連動し、排水弁の開閉操作を行うことが出来る。
故に本発明はその趣旨の範囲で変更、修正することが可能であり、構成を簡略化し、モータへの負荷を軽減したクラッチ操作と連動して排水弁の開閉操作を行うクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットを提供することが出来る。
1 外槽
1a 排水弁接続口
2 脱水槽
3 攪拌体
4 原動モータ
4a 原動プーリ
5 スライダー
6 従動プーリ
7 クラッチレバー
7a クラッチレバー接触子
8 クラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット
9 ベルト
10 排水弁ケース
10a 外槽接続口
10b オーバーフロー接続口
10c 排水接続口
11 モータケース
12 モータカバー
13 回転カム体
13a 偏心軸
13b 偏心カム
13c 庇
13d 最下面
13e 上り傾斜面
13f 最上面
13g 下り傾斜面
14 連結軸
14a 枠体
14b 空隙
14c 当接リブ
14d 弁体係合部
14e つなぎ杆
14f 長溝
15 弁体
16 押しバネ
17 駆動モータ
17a 駆動モータ出力軸
18 スイッチ部
R 回転カム体回転方向
S1 上死点側の間隙
S2 下死点側の間隙

Claims (2)

  1. 弁体を備え、該弁体を閉じるように付勢するバネがある排水弁と、駆動モータと該駆動モータにて回動する回転カム体と前記弁体と前記回転カム体を連結する連結軸を備え、前記回転カム体はクラッチの切り替え操作を行うためのクラッチレバーが当接摺動移動してレバーの動きをすることを起こさせる操作の面と、該回転カム体の回転中心から偏心する位置に設けた偏心軸を有し、前記連結軸は前記偏心軸摺動自在に案内する長溝を設けた枠体を前記弁体の反対側になる端側に有し、前記回転カム体の回転中心を公転軸心として公転する前記偏心軸が前記長溝に案内されながら上死点と下死点の間を行き来することにより、前記弁体を動かして前記排水弁の開閉をするクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットにおいて、前記偏心軸は前記長溝との摺接部分から軸方向にずれた部位に偏心カムを有し、該偏心カムは偏心軸の外周より外方に突き出たカム山を有し、該カム山は山頂を前記公転軸に対し前記偏心軸の真後ろ向きに設け、前記上死点は前記公転軸心と前記弁体との間に、前記下死点は前記公転軸心に対し前記上死点の反対側に位置し、前記枠体は前記カム山が摺接したり、離れたりする当接リブを有し、前記当接リブは前記長溝の下死点側の端部と隣接し、該当接リブとの摺接が前記カム山の頂点に来るときは、前記偏心軸が下死点に達して前記弁体は全開になり、前記回転カム体の回転において前記当接リブと前記偏心カムが摺接する接触区間では前記弁体の開閉が行われ、前記当接リブから前記偏心カムが離れる非接触区間では前記クラッチの切り替え操作が行われ、前記偏心軸が前記上死点にあるときは、前記長溝の上死点側の端部と前記偏心軸との間に間隙S1が有り、前記長溝の下死点側の端部と上死点に位置する前記偏心軸との間に間隙S2が有ることを特徴とするクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット。
  2. 請求項1記載のクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニットにおいて、前記回転カム体と前記偏心軸と前記偏心カムを一体に形成したことを特徴とするクラッチ操作機構付き排水弁駆動ユニット。
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