JP5997548B2 - ロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルン - Google Patents
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Description
まず、本実施形態のロータリーキルンの構成について説明する。図1に、本実施形態のロータリーキルンの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のロータリーキルン1は、回転筒部2と、供給装置3と、前後一対のシール構造4と、加熱装置5と、前後一対のタイヤ受け装置60と、前後一対の筒間シール部材61と、を備えている。
回転筒部2は、外筒20と、内筒21と、を備えている。回転筒部2は、前後方向(軸方向)に延在している。回転筒部2は、略水平に配置されている。詳しくは、回転筒部2は、前側(上流側)から後側(下流側)に向かって、若干下側に傾斜している。
前後一対のタイヤ受け装置60は、架台(図略)に固定されている。前後一対のタイヤ受け装置60は、各々、左右一対の受けころ600を備えている。前側のタイヤ受け装置60には、回転筒部2の前側のタイヤ200が載置されている。後側のタイヤ受け装置60には、回転筒部2の後側のタイヤ200が載置されている。このため、回転筒部2は、前後一対のタイヤ受け装置60上を、自身の中心軸A1周りに回転可能である。
加熱装置5は、外壁50と、断熱壁51と、多数のヒータ52と、を備えている。外壁50は、ステンレス鋼製であって、直方体箱状を呈している。断熱壁51は、多数の耐火煉瓦が組み合わされて形成されている。断熱壁51は、外壁50の内面に固定されている。断熱壁51の内部には、多数のヒータ52が挿入されている。多数のヒータ52は、回転筒部2の熱処理室210を、外側から加熱している。
供給装置3は、供給ホッパー30と、スクリューフィーダー31と、を備えている。供給装置3は、架台に固定されている。供給装置3は、回転筒部2の前側に配置されている。スクリューフィーダー31は、回転筒部2の前側の開口部2fに、挿入されている。供給ホッパー30は、スクリューフィーダー31の上側に配置されている。被処理物Wは、スクリューフィーダー31を介して、供給ホッパー30から回転筒部2に供給される。
前後一対のシール構造4は、回転筒部2の前後両側の開口部2f、2rを封止している。前後一対のシール構造4の構成は略同じである。すなわち、両者の相違点は、後述するように、前側のシール構造4が端板420を備えているのに対して、後側のシール構造4が排出筒430を備えている点である。また、前後一対のシール構造4の配置は前後対称である。ここでは、前後一対のシール構造4を代表して、後側のシール構造4について説明する。
図6に示すように、回転フランジ部40は、内輪部400と、外輪部401と、径方向連結部402と、を備えている。
図3、図6に示すように、四つのアーム部材47は、各々、ステンレス鋼製であって、細板状を呈している。アーム部材47は、内側可動取付部470と、外側可動取付部471と、梁部472と、を備えている。
図2、図7に示すように、固定フランジ部41は、回転フランジ部40の外輪部401の後側に配置されている。固定フランジ部41は、回転筒部2に対して、独立している。固定フランジ部41は、フランジ本体410と、小径シールリング411と、大径シールリング412と、を備えている。フランジ本体410は、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。
図2に示すように、カバー部43は、排出筒430と、連結筒431と、を備えている。排出筒430は、本発明の「エンド部材」の概念に含まれる。カバー部43は、架台に固定されている。すなわち、カバー部43は、回転筒部2に対して、独立している。
図2〜図5に示すように、ボルト取付輪48は、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。ボルト取付輪48は、外輪部401の前輪401fの径方向外側に配置されている。
図2〜図5に示すように、ディスク取付輪44は、ステンレス鋼製であって、短軸円筒状を呈している。ディスク取付輪44は、ボルト取付輪48の径方向外側かつ前側に、連なっている。
前述したように、前後一対のシール構造4の相違点は、前側のシール構造4が端板420を備えているのに対して、後側のシール構造4が排出筒430を備えている点である。すなわち、図1に示すように、前側のシール構造4のカバー部42は、端板420と、連結筒421と、を備えている。端板420は、本発明の「エンド部材」の概念に含まれる。端板420は、ステンレス鋼製であって、円板状を呈している。端板420の中央には、スクリューフィーダー31が挿通されている。
図1に示すように、前後一対の筒間シール部材61は、回転筒部2の前後両端に配置されている。図2に示すように、筒間シール部材61は、三つのシールリング610を備えている。三つのシールリング610は、各々、セラミックファイバーを有するグランドパッキン製である。三つのシールリング610は、内筒21の後端(前端も同様)の外周面に環装されている。筒間シール部材61は、内筒21の外周面と、外筒20の内周面と、の間の隙間を封止している。すなわち、筒間シール部材61は、雰囲気ガスGが、当該隙間に流入するのを抑制している。
次に、本実施形態のロータリーキルンの熱処理時の動きについて簡単に説明する。図1に示すように、被処理物Wは、供給ホッパー30から回転筒部2の内部に、スクリューフィーダー31を介して、供給される。回転筒部2の内部には、所定の雰囲気ガスGが供給されている。回転筒部2は、前後一対のタイヤ受け装置60により支持された状態で、自身の中心軸A1周りに回転している。被処理物Wは、回転筒部2の回転により揺動しながら、回転筒部2の内部つまり熱処理室210を、前側から後側に向かって、流動する。流動する際、加熱装置5からの熱により、被処理物Wに熱処理が施される。図2に示すように、熱処理後の被処理物Wは、排出筒430の下端の開口部から、ロータリーバルブ96を介して、排出される。
次に、本実施形態のロータリーキルンのシール構造の動きについて説明する。ロータリーキルン1には、回転筒部2の内部に雰囲気ガスGを供給する供給管(図略)と、回転筒部2の内部から雰囲気ガスGを排出する排出管(図略)と、が接続されている。しかしながら、回転筒部2の内部の雰囲気ガスGは、回転側部材(例えば、回転筒部2、回転フランジ部40)と、固定側部材(例えば、固定フランジ部41、カバー部42、43)と、の間から漏出しようとする。具体的には、図2に示すように、回転フランジ部40と、固定フランジ部41と、の間から漏出しようとする。そこで、固定フランジ部41には、小径シールリング411と、大径シールリング412と、が配置されている。
次に、本実施形態のロータリーキルンの作用効果について説明する。図2に示すように、本実施形態のロータリーキルン1のシール構造4は、回転フランジ部40を備えている。回転フランジ部40は、回転筒部2と共に回転する。一方、固定フランジ部41は、回転筒部2から独立している。このため、回転フランジ部40と、固定フランジ部41と、の間には、相対的な位置ずれが発生しやすい。したがって、シール性が低下しやすい。
以上、本発明のシール構造およびロータリーキルンの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
2:回転筒部、2f:開口部、2r:開口部、20:外筒、200:タイヤ、21:内筒、210:熱処理室。
3:供給装置、30:供給ホッパー、31:スクリューフィーダー。
4:シール構造、40:回転フランジ部、400:内輪部、400f:前輪、400r:後輪、401:外輪部、401f:前輪、401r:後輪、402:径方向連結部、402a:内側取付部、402b:外側取付部、402c:蛇腹部、402ca:環状凹部、402cb:環状凸部、402d:貫通孔、41:固定フランジ部、410:フランジ本体、411:小径シールリング、412:大径シールリング、42:カバー部、420:端板(エンド部材)、421:連結筒、43:カバー部、430:排出筒(エンド部材)、431:連結筒、44:ディスク取付輪、45:ディスク、450:シャフト、451:ディスク本体、452:ナット、46:ディスク引張部、460:ボルト、461:ナット、462:スプリング座、463:コイルスプリング、47:アーム部材、470:内側可動取付部、471:外側可動取付部、472:梁部、48:ボルト取付輪。
5:加熱装置、50:外壁、51:断熱壁、52:ヒータ。
60:タイヤ受け装置、600:受けころ、61:筒間シール部材、610:シールリング。
90:ボルト、91:ナット、92:ボルト、93:ナット、95:バルブ、96:ロータリーバルブ。
ΔB1:ずれ量、ΔB2:ずれ量、ΔB3:ずれ量、A1:中心軸、A2:中心軸、C1:隙間、G:雰囲気ガス、SB:径方向シール界面、W:被処理物。
Claims (5)
- 略水平に配置され、自身の軸周りに回転可能であって、軸方向に流動する被処理物に対して熱処理を施す熱処理室を内部に有する回転筒部を備えるロータリーキルンのシール構造であって、
前記回転筒部の外周面に配置される内輪部と、該内輪部の径方向外側に配置される外輪部と、該内輪部と該外輪部とを径方向に連結し、該内輪部に取り付けられる内側取付部と、該外輪部に取り付けられる外側取付部と、該内側取付部と該外側取付部との間に配置され自身が変形することにより該内輪部と該外輪部との間の相対的な位置ずれを吸収可能な蛇腹部と、を有する径方向連結部と、を有する回転フランジ部と、
該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該回転フランジ部の該外輪部が軸方向から摺接する固定フランジ部と、
を備え、
該外輪部と該固定フランジ部との間に、径方向のガス通過を抑制する径方向シール界面を形成し、
前記蛇腹部は、径方向に交互に配置される、環状凹部と、環状凸部と、を有することを特徴とするロータリーキルンのシール構造。 - 前記回転筒部の軸方向両端のうち少なくとも一方には、開口部が配置され、
該回転筒部の軸方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該開口部を覆うエンド部材と、該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該エンド部材と前記固定フランジ部とを連結する連結筒と、を有するカバー部を備える請求項1に記載のロータリーキルンのシール構造。 - 前記内輪部に揺動可能に取り付けられる内側可動取付部と、前記外輪部に揺動可能に取り付けられる外側可動取付部と、該内側可動取付部と該外側可動取付部との間に配置され前記蛇腹部よりも剛性が高い梁部と、を有するアーム部材を備え、
該アーム部材は、前記回転筒部の軸周りに、等角度ごとに、少なくとも三つ配置されている請求項1または請求項2に記載のロータリーキルンのシール構造。 - 前記径方向連結部は、金属製である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のロータリーキルンのシール構造。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロータリーキルンのシール構造を備えるロータリーキルン。
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