JP5997548B2 - ロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルン - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物を周方向に揺動させながら軸方向に搬送するロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルンに関する。
特許文献1には、ロータリーキルンのシール構造が開示されている。図15に、同文献記載のロータリーキルンの排出筒付近の軸方向断面図を示す。図15に示すように、ロータリーキルン100は、レトルト101と、排出筒102と、フレキシブルチューブ103と、保持板104と、シール材105、106と、受けころ107と、を備えている。
レトルト101の後端には、フランジ101aが形成されている。フランジ101aの後面には、シール材106が埋設されている。レトルト101は、受けころ107の上面に載置されている。レトルト101は、自身の軸周りに回転可能である。一方、排出筒102、フレキシブルチューブ103、保持板104、シール材105は、レトルト101に対して独立している。これらの部材は、架台(図略)に固定されている。
図15に太線で示すように、固定側のシール材105の内周面と、可動側のフランジ101aの外周面と、の間には、軸方向のガス通過を禁止する軸方向シール界面Saが配置されている。また、固定側の保持板104の前面と、可動側のシール材106の後面と、の間には、径方向のガス通過を禁止する径方向シール界面Sbが配置されている。
このように、同文献記載のロータリーキルン100には、軸方向シール界面Saと、径方向シール界面Sbと、が配置されている。このため、レトルト101の内部の雰囲気ガスが、ロータリーキルン100の外部に漏出するのを抑制することができる。
特開2003−21461号公報
同文献記載のロータリーキルン100によると、フレキシブルチューブ103が、保持板104と、排出筒102と、の間に介装されている。このため、保持板104と、排出筒102と、の間の相対的な位置ずれ、延いては保持板104と、レトルト101と、の間の相対的な位置ずれを吸収することができる。したがって、軸方向シール界面Saおよび径方向シール界面Sbのシール性を確保することできる。
しかしながら、フレキシブルチューブ103を配置すると、フレキシブルチューブ103の軸方向長さの分だけ、ロータリーキルン100の軸方向全長が長くなってしまう。このため、ロータリーキルン100の設置スペースが大きくなってしまう。
また、保持板104およびレトルト101には、上下方向に重力が作用する。このため、特に軸方向シール界面Saにおいては、シール材105の内周面と、フランジ101aの外周面と、の間の摩擦力が、全周的にばらつきやすい。したがって、シール材105が偏摩耗しやすい。よって、シール性が低下しやすい。
また、同文献記載のロータリーキルン100のシール材105として一般的に用いられている汎用のシリコンリングパッキンの直径は最大でΦ=700mm程度である。このため、レトルト101と軸方向シール界面Saとの間の間隔が、不可避的に狭くなってしまう。したがって、レトルト101からの伝熱により、シール材105が劣化しやすい。
本発明のロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルンは、上記課題に鑑みて完成されたものである。本発明は、ロータリーキルンの設置スペースを小さくすることができ、シール性が低下しにくいロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルンを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のロータリーキルンのシール構造は、略水平に配置され、自身の軸周りに回転可能であって、軸方向に流動する被処理物に対して熱処理を施す熱処理室を内部に有する回転筒部を備えるロータリーキルンのシール構造であって、前記回転筒部の外周面に配置される内輪部と、該内輪部の径方向外側に配置される外輪部と、該内輪部と該外輪部とを径方向に連結し、該内輪部に取り付けられる内側取付部と、該外輪部に取り付けられる外側取付部と、該内側取付部と該外側取付部との間に配置され自身が変形することにより該内輪部と該外輪部との間の相対的な位置ずれを吸収可能な蛇腹部と、を有する径方向連結部と、を有する回転フランジ部と、該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該回転フランジ部の該外輪部が軸方向から摺接する固定フランジ部と、を備え、該外輪部と該固定フランジ部との間に、径方向のガス通過を抑制する径方向シール界面を形成することを特徴とする。ここで、「回転筒部から独立して配置され」とは、回転筒部に固定されていないことをいう。すなわち、回転筒部と共に回転しないことをいう。
本発明のロータリーキルンのシール構造は、回転フランジ部と、固定フランジ部と、を備えている。回転フランジ部は、内輪部と、外輪部と、径方向連結部と、を備えている。径方向連結部は、内側取付部と、外側取付部と、蛇腹部と、を備えている。径方向シール界面は、外輪部つまり回転フランジ部と、固定フランジ部と、の間に形成されている。
回転フランジ部は、回転筒部と共に回転する。一方、固定フランジ部は、回転筒部から独立している。このため、回転フランジ部と、固定フランジ部と、の間には、相対的な位置ずれが発生しやすい。したがって、シール性が低下しやすい。
この点、本発明のロータリーキルンのシール構造(以下、適宜、「シール構造」と略称する。)の回転フランジ部の径方向連結部は、変形可能な蛇腹部を備えている。このため、回転フランジ部と固定フランジ部との間に相対的な位置ずれが発生した場合、蛇腹部は、自身が変形することにより、当該位置ずれを吸収することができる。したがって、シール性の低下を抑制することができる。
また、回転筒部の軸方向は、略水平方向である。このため、径方向シール界面は、略垂直方向に延在している。したがって、径方向シール界面には、重力が作用しにくい。すなわち、径方向シール界面には、回転フランジ部、固定フランジ部の自重が作用しにくい。よって、回転フランジ部と固定フランジ部との摺接により、回転フランジ部、固定フランジ部が摩耗しにくい。
また、蛇腹部は、軸方向ではなく、径方向に延在している。このため、蛇腹部つまり径方向連結部の軸方向長さを短くすることができる。したがって、ロータリーキルンの軸方向全長を短くすることができる。よって、本発明のシール構造によると、ロータリーキルンの設置スペースを小さくすることができる。また、ロータリーキルンの軸方向全長を短くすることができる分だけ、熱処理室と径方向シール界面との間の間隔を、広くすることができる。このため、径方向シール界面が、熱処理室からの伝熱の影響を受けにくい。
また、本発明のロータリーキルンのシール構造によると、図15に示すレトルト101と軸方向シール界面Saとの間の間隔と比較して、回転筒部と径方向シール界面との間の間隔を、広くすることができる。このため、径方向シール界面が、回転筒部からの伝熱の影響を受けにくい。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記蛇腹部は、径方向に交互に配置される、環状凹部と、環状凸部と、を有する構成とする方がよい。本構成によると、環状凹部と環状凸部とが、年輪状に配置されている。このため、蛇腹部があらゆる方向に変形しやすい。したがって、多種多様な位置ずれに、蛇腹部の変形が追従することができる。
(2−1)好ましくは、上記(2)の構成において、前記蛇腹部の軸方向断面は、径方向に進行する正弦波状を呈している構成とする方がよい。本構成によると、蛇腹部が波線状(曲線状)を呈している。このため、蛇腹部に、鋭角の角部が存在しない。したがって、蛇腹部の特定部分に局所的に荷重が集中しにくい。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記回転筒部の軸方向両端のうち少なくとも一方には、開口部が配置され、該回転筒部の軸方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該開口部を覆うエンド部材と、該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該エンド部材と前記固定フランジ部とを連結する連結筒と、を有するカバー部を備える構成とする方がよい。本構成によると、回転筒部の開口部を外側から袋状に覆うことができる。
(4)好ましくは、上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記内輪部に揺動可能に取り付けられる内側可動取付部と、前記外輪部に揺動可能に取り付けられる外側可動取付部と、該内側可動取付部と該外側可動取付部との間に配置され前記蛇腹部よりも剛性が高い梁部と、を有するアーム部材を備え、該アーム部材は、前記回転筒部の軸周りに、等角度ごとに、少なくとも三つ配置されている構成とする方がよい。
本構成によると、少なくとも三つのアーム部材を介して、内輪部と外輪部とが連結されている。このため、内輪部と外輪部との間の相対的な位置ずれ量を、規制することができる。すなわち、位置ずれ量を、蛇腹部の変形許容量以内に調整することができる。したがって、位置ずれに、蛇腹部の変形が追従しやすくなる。
(5)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記径方向連結部は、金属製である構成とする方がよい。本構成によると、回転筒部からの伝熱により、径方向連結部が劣化しにくい。
(6)また、上記課題を解決するため、本発明のロータリーキルンは、上記(1)ないし(5)のいずれかの構成のロータリーキルンのシール構造を備えることを特徴とする。本発明のロータリーキルンによると、シール構造のシール性の低下を抑制することができる。また、シール構造の回転フランジ部、固定フランジ部が摩耗しにくい。また、ロータリーキルンの設置スペースを小さくすることができる。
本発明によると、ロータリーキルンの設置スペースを小さくすることができ、シール性が低下しにくいロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルンを提供することができる。
本発明のロータリーキルンの一実施形態となるロータリーキルンの軸方向断面図である。 図1の枠II内の拡大図である。 図2のIII−III方向断面図である。 図2の枠IV内の分解斜視図である。 ディスク取付輪とボルト取付輪との分解斜視図である。 回転フランジ部の分解斜視図である。 固定フランジ部の分解斜視図である。 図2の枠VIII内の拡大図である。 図8の枠IX内の拡大図である。 同ロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が下側にずれた場合の、軸方向拡大断面図である。 同ロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が前側にずれた場合の、軸方向拡大断面図である。 同ロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が傾動した場合の、軸方向拡大断面図である。 その他の実施形態(その1)のロータリーキルンの軸方向拡大断面図である。 その他の実施形態(その2)のロータリーキルンの軸方向拡大断面図である。 従来のロータリーキルンの排出筒付近の軸方向断面図である。
以下、本発明のロータリーキルンの実施の形態について説明する。
<ロータリーキルンの構成>
まず、本実施形態のロータリーキルンの構成について説明する。図1に、本実施形態のロータリーキルンの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のロータリーキルン1は、回転筒部2と、供給装置3と、前後一対のシール構造4と、加熱装置5と、前後一対のタイヤ受け装置60と、前後一対の筒間シール部材61と、を備えている。
[回転筒部2]
回転筒部2は、外筒20と、内筒21と、を備えている。回転筒部2は、前後方向(軸方向)に延在している。回転筒部2は、略水平に配置されている。詳しくは、回転筒部2は、前側(上流側)から後側(下流側)に向かって、若干下側に傾斜している。
外筒20は、ステンレス鋼製であって、前後方向に延びる円筒状を呈している。外筒20の外周面には、前後一対のタイヤ200が環装されている。内筒21は、カーボン製であって、前後方向に延びる円筒状を呈している。内筒21の内部には、熱処理室210が区画されている。また、内筒21の内部には、雰囲気ガスが供給されている。図1に矢印で示すように、被処理物Wは、熱処理室210を、前側から後側に向かって流動する。
[タイヤ受け装置60]
前後一対のタイヤ受け装置60は、架台(図略)に固定されている。前後一対のタイヤ受け装置60は、各々、左右一対の受けころ600を備えている。前側のタイヤ受け装置60には、回転筒部2の前側のタイヤ200が載置されている。後側のタイヤ受け装置60には、回転筒部2の後側のタイヤ200が載置されている。このため、回転筒部2は、前後一対のタイヤ受け装置60上を、自身の中心軸A1周りに回転可能である。
[加熱装置5]
加熱装置5は、外壁50と、断熱壁51と、多数のヒータ52と、を備えている。外壁50は、ステンレス鋼製であって、直方体箱状を呈している。断熱壁51は、多数の耐火煉瓦が組み合わされて形成されている。断熱壁51は、外壁50の内面に固定されている。断熱壁51の内部には、多数のヒータ52が挿入されている。多数のヒータ52は、回転筒部2の熱処理室210を、外側から加熱している。
[供給装置3]
供給装置3は、供給ホッパー30と、スクリューフィーダー31と、を備えている。供給装置3は、架台に固定されている。供給装置3は、回転筒部2の前側に配置されている。スクリューフィーダー31は、回転筒部2の前側の開口部2fに、挿入されている。供給ホッパー30は、スクリューフィーダー31の上側に配置されている。被処理物Wは、スクリューフィーダー31を介して、供給ホッパー30から回転筒部2に供給される。
[シール構造4]
前後一対のシール構造4は、回転筒部2の前後両側の開口部2f、2rを封止している。前後一対のシール構造4の構成は略同じである。すなわち、両者の相違点は、後述するように、前側のシール構造4が端板420を備えているのに対して、後側のシール構造4が排出筒430を備えている点である。また、前後一対のシール構造4の配置は前後対称である。ここでは、前後一対のシール構造4を代表して、後側のシール構造4について説明する。
図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図3に、図2のIII−III方向断面図を示す。図4に、図2の枠IV内の分解斜視図を示す。図5に、ディスク取付輪とボルト取付輪との分解斜視図を示す。図6に、回転フランジ部の分解斜視図を示す。図7に、固定フランジ部の分解斜視図を示す。図8に、図2の枠VIII内の拡大図を示す。
図2〜図8に示すように、後側のシール構造4は、回転フランジ部40と、固定フランジ部41と、カバー部43と、ディスク取付輪44と、六つのディスク45と、六つのディスク引張部46と、四つのアーム部材47と、ボルト取付輪48と、を備えている。なお、図1に示す前側のシール構造4には、カバー部43の代わりに、カバー部42が配置されている。
(回転フランジ部40)
図6に示すように、回転フランジ部40は、内輪部400と、外輪部401と、径方向連結部402と、を備えている。
内輪部400は、前輪400fと、後輪400rと、を備えている。前輪400fは、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。前輪400fは、外筒20の外周面に固定されている。後輪400rは、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。後輪400rは、外筒20の径方向外側に環装されている。図8に示すように、後輪400rは、前輪400fの後側に配置されている。
図6に示すように、外輪部401は、前輪401fと、後輪401rと、を備えている。前輪401fは、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。前輪401fは、前輪400fの径方向外側に配置されている。後輪401rは、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。後輪401rは、後輪400rの径方向外側に環装されている。図8に示すように、後輪401rは、前輪401fの後側に配置されている。
図6に示すように、径方向連結部402は、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。径方向連結部402は、ステンレス鋼板を、プレス加工することにより、形成されている。径方向連結部402は、内側取付部402aと、外側取付部402bと、蛇腹部402cと、貫通孔402dと、を備えている。
図8に示すように、貫通孔402dには、外筒20が挿通されている。内側取付部402aは、貫通孔402dの周縁に、リング状に配置されている。図9に、図8の枠IX内の拡大図を示す。図9に示すように、内側取付部402aは、内輪部400に固定されている。すなわち、内側取付部402aは、前輪400fと後輪400rとの間に、図8に示すボルト90とナット91とにより、挟持、固定されている。
外側取付部402bは、内側取付部402aの径方向外側に、リング状に配置されている。図9に示すように、外側取付部402bは、外輪部401に固定されている。すなわち、外側取付部402bは、前輪401fと後輪401rとの間に、図8に示すボルト92とナット93とにより、挟持、固定されている。
図9に示すように、蛇腹部402cは、内側取付部402aと外側取付部402bとの間に、リング状に配置されている。蛇腹部402cは、四つの環状凹部402caと、四つの環状凸部402cbと、を備えている。前側から見て、環状凹部402caは、後側に凹んでいる。また、前側から見て、環状凸部402cbは、前側に突出している。環状凹部402ca、環状凸部402cbは、各々、リング状に連なっている。四つの環状凹部402caと四つの環状凸部402cbとは、貫通孔402dを中心に、同心円状に交互に並んでいる。
(アーム部材47)
図3、図6に示すように、四つのアーム部材47は、各々、ステンレス鋼製であって、細板状を呈している。アーム部材47は、内側可動取付部470と、外側可動取付部471と、梁部472と、を備えている。
図8に示すように、外側可動取付部471は、外輪部401の前輪401fの前側に配置されている。外側可動取付部471は、ボルト92の軸周りに揺動可能である。ナット93と後輪401rとの間には、隙間C1が確保されている。このため、外側可動取付部471は、前輪401fに対して、隙間C1分だけ軸方向に移動可能である。
内側可動取付部470は、内輪部400の前輪400fの前側に配置されている。内側可動取付部470は、ボルト90の軸周りに揺動可能である。外側可動取付部471と同様に、内側可動取付部470は、前輪400fに対して、所定の隙間分だけ軸方向に移動可能である。
このように、外側可動取付部471、内側可動取付部470は、外輪部401と内輪部400との間に、緩く取り付けられている。このため、後述するように、固定フランジ部41に対して回転筒部2がずれている場合であっても、当該ずれ量を吸収して、外輪部401と内輪部400とを連結することができる。図6に示すように、梁部472は、内側可動取付部470と外側可動取付部471との間に配置されている。
図3に示すように、四つのアーム部材47は、貫通孔402dを中心に、90°ごとに離間して配置されている。ここで、内側可動取付部470の周方向位置に対して、外側可動取付部471の周方向位置は、反時計回り方向にずれている。このため、四つのアーム部材47は、全体として渦状に配置されている。
四つのアーム部材47は、後述する蛇腹部402cよりも剛性が高い。このため、アーム部材47は、蛇腹部402cよりも、変形しにくい。四つのアーム部材47は、外輪部401に対する内輪部400の位置、つまり外輪部401に対する回転筒部2の位置を、後述する蛇腹部402cの位置ずれ吸収量を残した状態で、大まかに決定している。すなわち、四つのアーム部材47は、固定フランジ部41に対する回転筒部2の位置の粗調整を、蛇腹部402cは、固定フランジ部41に対する回転筒部2の位置の微調整を、行っている。
(固定フランジ部41)
図2、図7に示すように、固定フランジ部41は、回転フランジ部40の外輪部401の後側に配置されている。固定フランジ部41は、回転筒部2に対して、独立している。固定フランジ部41は、フランジ本体410と、小径シールリング411と、大径シールリング412と、を備えている。フランジ本体410は、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。
小径シールリング411、大径シールリング412は、各々、カーボンシート製である。具体的には、小径シールリング411、大径シールリング412は、各々、巻回されたカーボンシートをリング状に加工したものである。巻回されたカーボンシート製のリングの軸方向と、中心軸A1の方向と、は一致している。すなわち、小径シールリング411、大径シールリング412の内外周面は、各々、巻回されたカーボンシート製のリングの内外周面に対応する。小径シールリング411、大径シールリング412の前後両面は、各々、巻回されたカーボンシート製のリングの軸方向両端面に対応する。
カーボンシートの巻回径を大きくすれば、小径シールリング411、大径シールリング412の径を大きくすることができる。反対に、カーボンシートの巻回径を小さくすれば、小径シールリング411、大径シールリング412の径を小さくすることができる。小径シールリング411、大径シールリング412は、自己潤滑性を有している。このため、グリースは不要である。
小径シールリング411、大径シールリング412は、フランジ本体410の前面に、同心円状に固定されている。小径シールリング411の前面、大径シールリング412の前面は、前輪401fの後面に、相対的に摺接している。すなわち、図2に太線で示すように、小径シールリング411、大径シールリング412と、前輪401fと、の間には、径方向シール界面SBが形成されている。径方向シール界面SBは、径方向に延在している。また、径方向シール界面SBは、小径シールリング411および大径シールリング412と前輪401fとの間に、全周的に配置されている。径方向シール界面SBは、雰囲気ガスGが、回転フランジ部40と固定フランジ部41との間から、漏出するのを抑制している。
(カバー部43)
図2に示すように、カバー部43は、排出筒430と、連結筒431と、を備えている。排出筒430は、本発明の「エンド部材」の概念に含まれる。カバー部43は、架台に固定されている。すなわち、カバー部43は、回転筒部2に対して、独立している。
連結筒431は、ステンレス鋼製であって、前側から後側に向かって縮径する、段付き円筒状を呈している。連結筒431は、回転筒部2の後端を、径方向外側から覆っている。連結筒431の前側の開口部は、固定フランジ部41のフランジ本体410の後面に固定されている。
排出筒430は、ステンレス鋼製であって、上下方向に延びる筒状を呈している。排出筒430は、回転筒部2の後側の開口部2rを、後側(軸方向外側)から覆っている。排出筒430は、連結筒431の後端の開口部に連なっている。排出筒430の内部には、バルブ95を介して、雰囲気ガスが供給可能である。排出筒430の下端の開口部からは、ロータリーバルブ96を介して、被処理物Wを排出可能である。
(ボルト取付輪48、ディスク引張部46)
図2〜図5に示すように、ボルト取付輪48は、ステンレス鋼製であって、リング状を呈している。ボルト取付輪48は、外輪部401の前輪401fの径方向外側に配置されている。
図2〜図5、図7に示すように、六つのディスク引張部46は、各々、ボルト460と、ナット461と、スプリング座462と、コイルスプリング463と、を備えている。
ボルト460は、ボルト取付輪48と、固定フランジ部41のフランジ本体410と、を前後方向に貫通している。図3に示すように、六つのボルト460は、60°ずつ離間して配置されている。
ナット461は、ボルト460の後端に螺着されている。スプリング座462は、ボルト460に環装されている。また、スプリング座462は、ナット461の前側に配置されている。コイルスプリング463は、ボルト460に環装されている。また、コイルスプリング463は、フランジ本体410の後面と、スプリング座462の前面と、の間に介装されている。コイルスプリング463は、前後方向に圧縮された状態で配置されている。このため、コイルスプリング463には、伸張方向の付勢力が蓄積されている。当該付勢力により、ボルト取付輪48は、後側(フランジ本体410に接近する側)に引っ張られている。
(ディスク取付輪44、ディスク45)
図2〜図5に示すように、ディスク取付輪44は、ステンレス鋼製であって、短軸円筒状を呈している。ディスク取付輪44は、ボルト取付輪48の径方向外側かつ前側に、連なっている。
六つのディスク45は、各々、シャフト450と、ディスク本体451と、二つのナット452と、を備えている。シャフト450は、ステンレス鋼製であって、丸棒状を呈している。シャフト450は、ディスク取付輪44を、径方向に貫通している。図3に示すように、六つのシャフト450は、60°ずつ離間して配置されている。二つのナット452は、シャフト450を、ディスク取付輪44に固定している。ディスク本体451は、ステンレス鋼製であって、円板状を呈している。ディスク本体451は、シャフト450の径方向内側の端部に配置されている。ディスク本体451は、シャフト450に対して、回転可能である。ディスク45には、ディスク取付輪44を介して、ボルト取付輪48から、コイルスプリング463の付勢力が伝達される。このため、ディスク本体451は、回転フランジ部40の外輪部401の前輪401fを、前側から押圧している。当該押圧力により、小径シールリング411、大径シールリング412は、前輪401fの後面に圧接している。
(前側のシール構造4のカバー部42)
前述したように、前後一対のシール構造4の相違点は、前側のシール構造4が端板420を備えているのに対して、後側のシール構造4が排出筒430を備えている点である。すなわち、図1に示すように、前側のシール構造4のカバー部42は、端板420と、連結筒421と、を備えている。端板420は、本発明の「エンド部材」の概念に含まれる。端板420は、ステンレス鋼製であって、円板状を呈している。端板420の中央には、スクリューフィーダー31が挿通されている。
[筒間シール部材61]
図1に示すように、前後一対の筒間シール部材61は、回転筒部2の前後両端に配置されている。図2に示すように、筒間シール部材61は、三つのシールリング610を備えている。三つのシールリング610は、各々、セラミックファイバーを有するグランドパッキン製である。三つのシールリング610は、内筒21の後端(前端も同様)の外周面に環装されている。筒間シール部材61は、内筒21の外周面と、外筒20の内周面と、の間の隙間を封止している。すなわち、筒間シール部材61は、雰囲気ガスGが、当該隙間に流入するのを抑制している。
<ロータリーキルンの熱処理時の動き>
次に、本実施形態のロータリーキルンの熱処理時の動きについて簡単に説明する。図1に示すように、被処理物Wは、供給ホッパー30から回転筒部2の内部に、スクリューフィーダー31を介して、供給される。回転筒部2の内部には、所定の雰囲気ガスGが供給されている。回転筒部2は、前後一対のタイヤ受け装置60により支持された状態で、自身の中心軸A1周りに回転している。被処理物Wは、回転筒部2の回転により揺動しながら、回転筒部2の内部つまり熱処理室210を、前側から後側に向かって、流動する。流動する際、加熱装置5からの熱により、被処理物Wに熱処理が施される。図2に示すように、熱処理後の被処理物Wは、排出筒430の下端の開口部から、ロータリーバルブ96を介して、排出される。
<ロータリーキルンのシール構造の動き>
次に、本実施形態のロータリーキルンのシール構造の動きについて説明する。ロータリーキルン1には、回転筒部2の内部に雰囲気ガスGを供給する供給管(図略)と、回転筒部2の内部から雰囲気ガスGを排出する排出管(図略)と、が接続されている。しかしながら、回転筒部2の内部の雰囲気ガスGは、回転側部材(例えば、回転筒部2、回転フランジ部40)と、固定側部材(例えば、固定フランジ部41、カバー部42、43)と、の間から漏出しようとする。具体的には、図2に示すように、回転フランジ部40と、固定フランジ部41と、の間から漏出しようとする。そこで、固定フランジ部41には、小径シールリング411と、大径シールリング412と、が配置されている。
ディスク45には、コイルスプリング463の付勢力が伝達される。このため、ディスク45は、回転フランジ部40を、固定フランジ部41側に押圧している。当該押圧力により、小径シールリング411、大径シールリング412は、回転フランジ部40の前輪401fの後面に圧接している。このため、雰囲気ガスGは、径方向シール界面SBから漏出しにくい。
また、図3に示すように、ディスク45は、60°ずつ離間して配置されている。すなわち、回転フランジ部40の周方向に沿って、等角度ごとに配置されている。このため、小径シールリング411、大径シールリング412の圧接力は、周方向に亘って、略均等である。この点においても、雰囲気ガスGは、径方向シール界面SBから漏出しにくい。
また、小径シールリング411、大径シールリング412は、共にカーボン製である。このため、小径シールリング411、大径シールリング412は、自己潤滑性を有している。したがって、回転筒部2と共に回転フランジ部40が回転する際の、固定フランジ部41に対する摺動抵抗が小さい。
ところで、各部材の形状誤差、組付誤差、熱処理時の熱変形などにより、回転側部材と固定側部材との間に、位置ずれが発生する場合がある。この場合、回転フランジ部40と固定フランジ部41との間に、良好な径方向シール界面SBが確保できなくなるおそれがある。この場合、回転フランジ部40の径方向連結部402が、当該位置ずれを吸収する。
図10に、本実施形態のロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が下側にずれた場合の、軸方向拡大断面図を示す。なお、図10に示すのは、図2、図8の枠VIII内に対応する部分である。図10に示すように、固定フランジ部の中心軸A2に対して、回転筒部2の中心軸A1は、ずれ量ΔB1だけ、下側(径方向)にずれている。
径方向連結部402の蛇腹部402cのうち、上側部分は、ずれ量ΔB1に追従して、上下方向に伸張している。反対に、径方向連結部402の蛇腹部402cのうち、下側部分は、ずれ量ΔB1に追従して、上下方向に収縮している。このように、蛇腹部402cが変形することにより、径方向のずれ量ΔB1を吸収することができる。このため、図2に示すように、外輪部401と固定フランジ部41との間に、良好な径方向シール界面SBを確保することができる。
図11に、本実施形態のロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が前側にずれた場合の、軸方向拡大断面図を示す。なお、図11に示すのは、図2、図8の枠VIII内に対応する部分である。図11に示すように、外輪部401(つまり固定フランジ部)に対して、内輪部400は、前側にずれている。
径方向連結部402の蛇腹部402cのうち、径方向内側部分は、ずれ量ΔB2に追従して、前側(軸方向)にずれている。このため、蛇腹部402cは、後側から前側に向かって尖る部分円錐状に変形している。このように、蛇腹部402cが変形することにより、軸方向のずれ量ΔB2を吸収することができる。このため、図2に示すように、回転フランジ部40と固定フランジ部41との間に、良好な径方向シール界面SBを確保することができる。
図12に、本実施形態のロータリーキルンの、固定フランジ部に対して回転筒部が傾動した場合の、軸方向拡大断面図を示す。なお、図12に示すのは、図2、図8の枠VIII内に対応する部分である。図12に示すように、固定フランジ部の中心軸A2に対して、回転筒部2の中心軸A1は、ずれ量ΔB3だけ、傾動している。
径方向連結部402の蛇腹部402cのうち、上側部分の径方向内側部分は、ずれ量ΔB3に追従して、前側にずれている。反対に、径方向連結部402の蛇腹部402cのうち、下側部分の径方向内側部分は、ずれ量ΔB3に追従して、後側にずれている。このように、蛇腹部402cが変形することにより、回転方向のずれ量ΔB3を吸収することができる。このため、図2に示すように、外輪部401と固定フランジ部41との間に、良好な径方向シール界面SBを確保することができる。なお、図10〜図12に示すような位置ずれが複合的に発生する場合であっても、蛇腹部402cが変形することにより、ずれ量を吸収することができる。
<作用効果>
次に、本実施形態のロータリーキルンの作用効果について説明する。図2に示すように、本実施形態のロータリーキルン1のシール構造4は、回転フランジ部40を備えている。回転フランジ部40は、回転筒部2と共に回転する。一方、固定フランジ部41は、回転筒部2から独立している。このため、回転フランジ部40と、固定フランジ部41と、の間には、相対的な位置ずれが発生しやすい。したがって、シール性が低下しやすい。
この点、回転フランジ部40の径方向連結部402は、変形可能な蛇腹部402cを備えている。このため、図10〜図12に示すように、回転フランジ部40と固定フランジ部41との間に相対的な位置ずれが発生した場合、蛇腹部402cは、自身が変形することにより、当該位置ずれを吸収することができる。したがって、径方向シール界面SBのシール性の低下を抑制することができる。
また、図1に示すように、回転筒部2の軸方向(中心軸A1の延在方向)は、略前後方向である。このため、図2に示すように、径方向シール界面SBは、略上下方向に延在している。したがって、径方向シール界面SBには、重力が作用しにくい。すなわち、径方向シール界面SBには、回転フランジ部40、固定フランジ部41の自重が作用しにくい。よって、回転フランジ部40と固定フランジ部41との摺接により、回転フランジ部40、固定フランジ部41が摩耗しにくい。
また、図2に示すように、蛇腹部402cは、前後方向ではなく、径方向に延在している。このため、蛇腹部402cつまり径方向連結部402の前後方向長さを短くすることができる。したがって、ロータリーキルン1の前後方向全長を短くすることができる。よって、本実施形態のロータリーキルン1のシール構造4によると、ロータリーキルン1の設置スペースを小さくすることができる。
また、図6、図9に示すように、蛇腹部402cの環状凹部402caと環状凸部402cbとは、年輪状に配置されている。このため、蛇腹部402cがあらゆる方向に変形しやすい。したがって、図10〜図12に示すような多種多様な位置ずれに、蛇腹部402cの変形が追従することができる。
また、図9に示すように、蛇腹部402cの前後方向断面は、径方向に進行する正弦波状を呈している。このため、蛇腹部402cに、鋭角の角部が存在しない。したがって、蛇腹部402cの特定部分に局所的に荷重が集中しにくい。
また、図1、図2に示すように、本実施形態のロータリーキルン1のシール構造4は、カバー部42、43を備えている。このため、回転筒部2の開口部2f、2rを外側から袋状に覆うことができる。
また、図3、図6に示すように、本実施形態のロータリーキルン1のシール構造4は、四つのアーム部材47を備えている。四つのアーム部材47は、回転フランジ部40の内輪部400と、外輪部401と、を連結している。このため、内輪部400と外輪部401との間の相対的な位置ずれ量を、規制することができる。すなわち、位置ずれ量を、蛇腹部402cの変形許容量以内に調整することができる。したがって、位置ずれに、蛇腹部402cの変形が追従しやすくなる。また、蛇腹部402cが過度に変形するのを、抑制することができる。また、径方向連結部402は、ステンレス鋼製(金属製)である。このため、耐熱性が高い。したがって、回転筒部2からの伝熱により、径方向連結部402が劣化しにくい。
<その他>
以上、本発明のシール構造およびロータリーキルンの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図2に示すように、上記実施形態においては、固定フランジ部41に、小径シールリング411、大径シールリング412を配置した。しかしながら、回転フランジ部40に、小径シールリング411、大径シールリング412を配置してもよい。また、固定フランジ部41および回転フランジ部40に、小径シールリング411、大径シールリング412を配置してもよい。
また、小径シールリング411、大径シールリング412、シールリング610の配置数は特に限定しない。また、小径シールリング411、大径シールリング412、シールリング610の材質は特に限定しない。好ましくは、カーボンシート製とする方がよい。また、小径シールリング411、大径シールリング412、シールリング610を配置しなくてもよい。
図3に示すように、上記実施形態においては、シール構造4に四つのアーム部材47を配置した。しかしながら、アーム部材47の配置数は特に限定しない。例えば、120°ごとに三つのアーム部材47を配置してもよい。また、60°ごとに六つのアーム部材47を配置してもよい。また、アーム部材47を配置しなくてもよい。また、アーム部材47の代わりに、スプリング(例えばコイルスプリング)を配置してもよい。
図9に示すように、上記実施形態においては、径方向に進行する正弦波状の蛇腹部402cを配置した。しかしながら、蛇腹部402cの形状は特に限定しない。図13に、その他の実施形態(その1)のロータリーキルンの軸方向拡大断面図を示す。図14に、その他の実施形態(その2)のロータリーキルンの軸方向拡大断面図を示す。なお、図9と対応する部位については、同じ符号で示す。
図13に示すように、径方向に進行する台形波状の蛇腹部402cを配置してもよい。図14に示すように、径方向に進行する三角形波状の蛇腹部402cを配置してもよい。また、径方向に進行する矩形波状の蛇腹部402cを配置してもよい。また、蛇腹部402cの径方向長さ、環状凹部402ca、環状凸部402cbの配置数は特に限定しない。蛇腹部402cの波長、振幅も特に限定しない。
回転筒部2、シール構造4など、ロータリーキルン1を構成する各部材の材質は特に限定しない。被処理物Wが金属のコンタミネーションを嫌う物質(例えば、LFP(リン酸鉄リチウム)、LMP(リン酸マンガンリチウム)、カーボンなど)の場合、内筒21をセラミック製、カーボン製としてもよい。
径方向連結部402を金属製とする場合、板材に塑性加工(例えば、絞り加工などのプレス加工)を施すことにより、径方向連結部402を作製してもよい。雰囲気ガスGの種類は特に限定しない。不活性ガス、酸化性ガス、還元性ガスなどであってもよい。具体的には、N、He、Ar、CO、Hなどであってもよい。
回転筒部2の構成は特に限定しない。単一の筒体により回転筒部を構成してもよい。回転筒部2の径方向断面形状は特に限定しない。真円状は勿論、多角形状(例えば、三角形状、四角形状、五角形状、六角形状)などであってもよい。
ロータリーキルン1の種類は特に限定しない。図1に示すように、回転筒部2の外部から熱処理室210を加熱する外熱式ロータリーキルンの他、回転筒部2の内部から熱処理室210を加熱する内熱式ロータリーキルンであってもよい。加熱装置5の熱源は特に限定しない。電熱ヒータ、バーナ、マイクロ波などを用いてもよい。
1:ロータリーキルン。
2:回転筒部、2f:開口部、2r:開口部、20:外筒、200:タイヤ、21:内筒、210:熱処理室。
3:供給装置、30:供給ホッパー、31:スクリューフィーダー。
4:シール構造、40:回転フランジ部、400:内輪部、400f:前輪、400r:後輪、401:外輪部、401f:前輪、401r:後輪、402:径方向連結部、402a:内側取付部、402b:外側取付部、402c:蛇腹部、402ca:環状凹部、402cb:環状凸部、402d:貫通孔、41:固定フランジ部、410:フランジ本体、411:小径シールリング、412:大径シールリング、42:カバー部、420:端板(エンド部材)、421:連結筒、43:カバー部、430:排出筒(エンド部材)、431:連結筒、44:ディスク取付輪、45:ディスク、450:シャフト、451:ディスク本体、452:ナット、46:ディスク引張部、460:ボルト、461:ナット、462:スプリング座、463:コイルスプリング、47:アーム部材、470:内側可動取付部、471:外側可動取付部、472:梁部、48:ボルト取付輪。
5:加熱装置、50:外壁、51:断熱壁、52:ヒータ。
60:タイヤ受け装置、600:受けころ、61:筒間シール部材、610:シールリング。
90:ボルト、91:ナット、92:ボルト、93:ナット、95:バルブ、96:ロータリーバルブ。
ΔB1:ずれ量、ΔB2:ずれ量、ΔB3:ずれ量、A1:中心軸、A2:中心軸、C1:隙間、G:雰囲気ガス、SB:径方向シール界面、W:被処理物。

Claims (5)

  1. 略水平に配置され、自身の軸周りに回転可能であって、軸方向に流動する被処理物に対して熱処理を施す熱処理室を内部に有する回転筒部を備えるロータリーキルンのシール構造であって、
    前記回転筒部の外周面に配置される内輪部と、該内輪部の径方向外側に配置される外輪部と、該内輪部と該外輪部とを径方向に連結し、該内輪部に取り付けられる内側取付部と、該外輪部に取り付けられる外側取付部と、該内側取付部と該外側取付部との間に配置され自身が変形することにより該内輪部と該外輪部との間の相対的な位置ずれを吸収可能な蛇腹部と、を有する径方向連結部と、を有する回転フランジ部と、
    該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該回転フランジ部の該外輪部が軸方向から摺接する固定フランジ部と、
    を備え、
    該外輪部と該固定フランジ部との間に、径方向のガス通過を抑制する径方向シール界面を形成し、
    前記蛇腹部は、径方向に交互に配置される、環状凹部と、環状凸部と、を有することを特徴とするロータリーキルンのシール構造。
  2. 前記回転筒部の軸方向両端のうち少なくとも一方には、開口部が配置され、
    該回転筒部の軸方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該開口部を覆うエンド部材と、該回転筒部の径方向外側に該回転筒部から独立して配置され、該エンド部材と前記固定フランジ部とを連結する連結筒と、を有するカバー部を備える請求項1に記載のロータリーキルンのシール構造。
  3. 前記内輪部に揺動可能に取り付けられる内側可動取付部と、前記外輪部に揺動可能に取り付けられる外側可動取付部と、該内側可動取付部と該外側可動取付部との間に配置され前記蛇腹部よりも剛性が高い梁部と、を有するアーム部材を備え、
    該アーム部材は、前記回転筒部の軸周りに、等角度ごとに、少なくとも三つ配置されている請求項1または請求項2に記載のロータリーキルンのシール構造。
  4. 前記径方向連結部は、金属製である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のロータリーキルンのシール構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロータリーキルンのシール構造を備えるロータリーキルン。
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