JP5993231B2 - 内視鏡処置具の進退補助具 - Google Patents
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Description
また特許文献1において、内視鏡が内視鏡の湾曲部を操作する湾曲操作部を有する場合、湾曲操作部は術者の左手の指によって操作される。つまり湾曲操作部を操作する第3の動作が前記した第1の動作と第2の動作とに加わる。よって術者の左手に負担がさらにかかり、処置の効率がさらに低下する虞が生じる。
また特許文献1において、処置具が素早く且つ大きく進退させる場合、進退操作部は、素早く操作され、中心軸の軸回りの回転量を大きくする必要がある。この場合、第1の動作が実施されながら第2の動作が実施されるため、術者の左手に負担がさらにかかり、処置の効率が低下する虞が生じる。
[第1の実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bと図6とを参照して、第1の実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
また図1Bと図2Bと図4Bと図5Bとに示すように、例えば、長尺部180の後退は、長尺部180が先端硬質部21側から操作部30側に移動するように術者によって押し戻されることを示す。
また図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、例えば、長尺部180の進退は、長尺部180の前進と長尺部180の後退とを含む。
また図1Bと図2Bと図4Bと図5Bとに示すように、例えば、ベース部材151の後退は、長尺部180の後退によって、ベース部材151がベース部材111から離れるように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って移動することを示す。
また図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、例えば、ベース部材151の進退は、ベース部材151の前進とベース部材151の後退とを含む。
また図1Bと図2Bと図4Bと図5Bとに示すように、例えば、処置具51の後退は、長尺部180とベース部材151との後退によって、処置具51が先端硬質部21側から操作部30側に移動し、処置具51の先端部51aが外部から先端開口部35bを介して挿入部20の内部に収納されるように、処置具51が移動することを示す。
また図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、例えば、処置具51の進退は、処置具51の前進と処置具51の後退とを含む。
図1Aと図1Bとに示すように、内視鏡システム5は、内視鏡10と、内視鏡処置具(以下、処置具51)と、処置具51の進退補助具100とを有している。
内視鏡10は、例えば体腔に挿入される中空の細長い挿入部20と、挿入部20の基端部と連結し、内視鏡10を操作する操作部30とを有している。
挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有している。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部と連結し、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部と連結している。
先端硬質部21は、挿入部20の先端部であり、硬く、曲がらない。先端硬質部21は、先端開口部35bと、図示しない観察光学系に含まれる図示しない観察窓と、この観察窓を挟むように配設され、図示しない照明光学系に含まれる1対の図示しない照明窓と、観察窓に向けて送気と送水を行うノズルとを有している。先端開口部35bと観察窓と照明窓とノズルとは、先端硬質部21の先端面に配設されている。
湾曲部23は、後述する湾曲操作部37の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わり、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。この観察対象物とは、例えば、被検体(例えば体腔)内における患部や病変部等である。
可撓管部25は、所望な可撓性を有している。よって可撓管部25は、外力によって曲がる。可撓管部25は、操作部30における後述する本体部31から延出されている管状部材である。
このような挿入部20は、図6に示すように、術者の右手によって把持される。
操作部30は、可撓管部25が延出している本体部31と、本体部31の基端部と連結し、内視鏡10を操作する術者によって把持される把持部33と、把持部33と接続しているユニバーサルコード41とを有している。
把持部33は、処置具挿入部35と、湾曲部23を湾曲操作する湾曲操作部37と、スイッチ部39とを有している。処置具挿入部35は把持部33の先端部側に配設され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは把持部33の基端部側に配設されている。図6に示すように、把持部33は術者の左手によって把持され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは左手の指によって操作される。
処置具挿入部35は、把持部33に対して分岐している。このため、処置具挿入部35の中心軸35eは、把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。
処置具挿入部35は、処置具挿入部35の端部に配設され、処置具51が内視鏡10に挿入されるための処置具挿入口35aを有している。
図1Aと図1Bとに示すように、処置具挿入口35aの中心軸35cは、処置具挿入部35の中心軸35eと同軸に配設されており、さらに把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。
湾曲操作部37は、湾曲部23を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ37aと、湾曲部23を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ37bと、湾曲した湾曲部23の位置を固定する固定ノブ37cとを有している。
スイッチ部39は、把持部33が術者に把持された際に、術者の手によって操作される。
ユニバーサルコード41は、図示しない制御装置に着脱自在な図示しない接続コネクタを有している。
処置具51は、細長い線状部材によって形成される。
進退補助具100は、処置具挿入口35aを中心に内視鏡10に着脱自在に取り付けられる。図1Aと図1Bとに示すように、進退補助具100は、例えば、処置具挿入部35と把持部33と本体部31とに取り付けられる。進退補助具100は、処置具挿入口35aから内視鏡10の内部に挿入され先端開口部35bから突出している処置具51の先端部51aが処置具51の長手軸方向に沿って進退することを補助する。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bと図5Aと図5Bとに示すように、進退補助具100は、ベースユニット110と、固定ユニット130と、進退ユニット150と、延出部170と、長尺部180とを有している。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bと図5Aと図5Bとに示すように、ベースユニット110は、処置具挿入口35aを中心に処置具挿入部35と把持部33と本体部31とに着脱自在に取り付けられる。図3Bに示すように、ベースユニット110は、平板状のベース部材111と、U字形状のベース部材112と、ベース部材112を介してベース部材111を支持する支持部材113と、支持部材113から挿入部20側に延出している延出部材115とを有している。
図1Aと図1Bとに示すように、支持部材113は、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、把持部33の側方に配設される。
図1Aと図1Bとに示すように、延出部材115は、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、本体部31の側方に配設される。
図1Aと図1Bと図5Aと図5Bとに示すように、ベース部材111は、処置具挿入口35aの平面に対して平行となるように配設される。図3Bに示すように、ベース部材111は、例えば、ビス211aによってベース部材112を介して支持部材113に固定される。
図3Aと図3Bと図5Aと図5Bとに示すように、ベース部材112は、挿通孔111cの中心軸111d方向において支持部材113とベース部材111との間に介在する。ベース部材112は、例えばビス211aによって、ベース部材111と支持部材113とに一体的に固定されている。
図3Aと図3Bとに示すように、支持部材113は、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、例えば処置具挿入部35を挟み込むことによって支持部材113を含むベースユニット110の位置ずれを防止する位置ずれ防止部113cを有している。図1Aと図1Bと図5Aと図5Bとに示すように、位置ずれ防止部113cは、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられる際、支持部材113が把持部33の側方に配設され、延出部材115が本体部31の側方に配設され、挿通孔111cが処置具挿入口35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110の位置ずれを防止する。位置ずれ防止部113cは、支持部材113の側面に配設されている。位置ずれ防止部113cの内周面は、処置具挿入部35の形状に沿うように形成されており、例えばU字形状を有しており、処置具挿入部35の外周面に当接する。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bとに示すように、延出部材115は、例えば、棒状部材である。延出部材115は、支持部材113と一体である。延出部材115の中心軸は、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、本体部31の中心軸31aに対して平行に配設されている。
図1Aと図1Bとに示すように、固定ユニット130は、挿通孔111cが処置具挿入口35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110を内視鏡10に固定する。固定ユニット130は、ベースユニット110に配設されている。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bとに示すように、固定部133は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接した後に、把持部33に巻き付く。固定部133は、例えばU字形状の帯状部材である。固定部133の一端部は、例えば、ネジ部211cによって、支持部材113の一方の側面に着脱自在に固定される。また固定部133の他端部は、例えば、ネジ部211cによって、支持部材113の他方の側面に着脱自在に固定される。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bとに示すように、位置ずれ防止部135は、本体部31の中心軸31a方向に対して直交する方向に沿って配設されるように、例えばネジ部211dによって延出部材115に固定されている。位置ずれ防止部135は、例えば略Y字形状を有している。位置ずれ防止部135の内周面は、本体部31の形状に沿うように形成されており、本体部31の中心軸31aの軸回りに沿って配設されている。内周面は、例えばU字形状を有しており、本体部31の外周面に当接する。位置ずれ防止部135は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接すると同時に、本体部31に当接する。
図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、進退ユニット150は、長尺部180が進退することに連動して処置具51が進退するように、長尺部180と処置具51とを連結する。このため進退ユニット150は、ベースユニット110に対向するように配設されており、処置具51が挿通孔111cに挿入されるように処置具51の基端部51bを保持している。そして進退ユニット150は、進退ユニット150がベースユニット110に対して挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退することによって、処置具51を処置具51の長手軸方向に進退させる。
また図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、進退ユニット150は、挿通孔111cに対して同軸上に配設され、ガイド部材153と連通し、ベース部材151の進退に伴いガイド部材153に挿入されるように挿通孔111cと連結する筒状のガイド連結部材155をさらに有している。ガイド連結部材155は、処置具51がガイド連結部材155を挿通することによって挿通孔111cの中心軸111d方向においてベースユニット110とベース部材151との間において処置具51をガイドする。
また図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、進退ユニット150は、ガイド部材153に配設され、処置具51がガイド部材153と連結するように処置具51の基端部51bを保持する保持部157と、ベース部材151の進退を規制する規制部材159とをさらに有している。
図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、ベース部材151は、ベース部材111が挿通孔111cの中心軸111d方向においてベース部材151と処置具挿入部35との間に介在するように、配設されている。つまりベース部材151は、ベース部材111よりも処置具挿入口35aから離れて配設されている。
これにより、図1Aと図2Aと図4Aと図5Aとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って前進することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって引っ張られる。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進し、ベース部材111に近づく。これにより処置具51は前進する。処置具51が前進した位置は、ベース部材151がベース部材111に近づく位置と、長尺部180が前進した位置とに対応する。
また図1Bと図2Bと図4Bと図5Bとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って後退することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって押し戻される。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退し、ベース部材111から離れる。これにより処置具51は後退する。処置具51が後退した位置は、ベース部材151がベース部材111から離れた位置と長尺部180が後退した位置とに対応する。
図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、ガイド部材153は、ベース部材151の平面方向に対して垂直に配設されている。ガイド部材153は、処置具挿入口35aから離れるようにベース部材151に立設されている。ガイド部材153は、処置具挿入口35aの中心軸35c方向に沿って配設されている。ガイド部材153は、処置具挿入口35aと同軸上に配設されている。
このため、図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111に近づくように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153に挿入され、ガイド部材153がガイド連結部材155を覆うように、前進する。
また図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111から離れるように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153から抜去されるように、後退する。
図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、ガイド連結部材155は、ガイド部材153から突出する処置具51が挿通する筒部材として形成される。ガイド連結部材155は、ベース部材111の平面方向とベース部材151の平面方向とに対して垂直に配設されている。ガイド連結部材155は、ベース部材111に立設されている。ガイド連結部材155は、処置具挿入口35aの中心軸35c方向に沿って配設されている。ガイド連結部材155は、処置具挿入口35aと同軸上に配設されている。
図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、保持部157は、処置具51が挿通し、ガイド部材153の他端部151bに挿入される筒部157aと、筒部157aの端部に載置され、処置具51が挿通する固定部材157cと、筒部157aと固定部材157cとを覆うキャップとして機能し、筒部157aを締め付ける締め付け部157bとを有している。
図4Aと図4Bとに示すように、規制部材159は、例えばT字形状を有している。T字の一片159aは、ベース部材111の側面に例えばネジ部211fによって固定されている。T字の他片159bは、長開口部159cを有している。長開口部159cは、他片159bの長手軸に沿って配設されており、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設されている。長開口部159cは、他片159bの厚み方向において、他片159bを貫通している。長開口部159cには、ベース部材151の側面に固定されているネジ部211iが貫通している。長開口部159cの一方の縁部159dは、ベース部材151が前進した際に、ベース部材151がベース部材111と当接するような位置に配設されている。
図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bとに示すように、延出部170は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設されており、処置具51に対してベースユニット110の平面方向においてずれて配設されている。延出部170は、進退ユニット150と連結しており、ベースユニット110を貫通するように進退ユニット150からベースユニット110に向かって延出している。このような延出部170は、例えば、棒部材である。延出部170は、ベース部材111の平面方向において、ガイド連結部材155と並設されている。延出部170は、固定筒部材190cに挿入され、ベース部材151の進退に伴い固定筒部材190cを挿通する一端部170aと、嵌合孔151hと嵌合する他端部170bとを有している。他端部170bは、例えばピン状部材211jによってベース部材151に固定されている。
図1Aと図1Bと図3Bと図5Aと図5Bとに示すように、長尺部180は、延出部170から挿入部20の先端部側までの長さを有した状態で延出部170から挿入部20の先端部側まで配設されている。長尺部180は、長手軸を有している。長尺部180は、延出部170と連結している。長尺部180は、長尺部180が長手軸方向に沿って進退することによって、延出部170を介して進退ユニット150を進退させる。
図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bとに示すように、進退補助具100は、長尺部180が挿通することによって長尺部180をガイドする長尺ガイド部材190を有している。長尺ガイド部材190は、長尺部180が挿通する細長い筒部材として形成される。長尺ガイド部材190は、長尺部180よりも短い。長尺ガイド部材190は、ベースユニット110から挿入部20の可撓管部25まで配設されている。また長尺ガイド部材190は、可撓性を有している。
[内視鏡10への進退補助具100の取り付け]
図1Aと図1Bと図5Aと図5Bとに示すように、挿通孔111cが処置具挿入口35aと対向するように、固定ユニット130はベースユニット110を内視鏡10に固定する。このとき、位置ずれ防止部113cは、処置具挿入部35を挟み込むことによって支持部材113を含むベースユニット110の位置ずれを防止する。また位置ずれ防止部113cは、挿通孔111cが処置具挿入口35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110の位置ずれを防止する。固定部133は、把持部33に巻き付き、支持部材113を把持部33に固定する。位置ずれ防止部135は、本体部31を挟み込むことによって延出部材115を含むベースユニット110の位置ずれを防止する。
内視鏡10の挿入部20が体腔内に挿入された後、図1Aと図1Bと図5Aと図5Bとに示すように、処置具51は、保持部157から挿入されて、ガイド部材153とガイド連結部材155と処置具挿入口35aとを挿通する。さらに処置具51は、処置具挿入部35から内視鏡10の内部に挿入される。そして図1Aと図1Bとに示すように、処置具51の先端部51aは、先端開口部35bから突出する。突出する処置具51の先端部51aの長さは、所望する長さである。
図1Aと図1Bとに示すように、長尺部180と長尺ガイド部とは、処置具挿入部35から可撓管部25まで配設される。この状態で、図6に示すように、把持部33は術者に左手によって把持され、長尺部180の先端部180bと長尺ガイド部材190の先端部190bとは、術者の右手によって、可撓管部25と共に把持される。
図1Aと図6とに示すように、長尺操作部180cがつままれた状態で、長尺部180が引っ張られることによって、長尺部180は長尺部180の長手軸方向に沿って前進する。これにより図1Aと図2Aと図4Aと図5Aとに示すように、長尺部180は、長尺部180と連結している延出部170を介してベース部材151をベース部材111に向けて引っ張る。つまり、長尺部180は、ベース部材151をベース部材111に近づける。
図1Bと図6とに示すように、長尺操作部180cがつままれた状態で、長尺部180が押し戻されることによって、長尺部180は長尺部180の長手軸方向に沿って後退する。これにより図4Aと図5Bとに示すように、長尺部180は、長尺部180と連結している延出部170を介してベース部材151をベース部材111から押し戻す。つまり、長尺部180は、ベース部材151をベース部材111から引き離す。
前記したように、図1Aに示すように長尺部180が引っ張られ前進することによって、処置具51は前進する。また図1Bに示すように長尺部180が押し戻されて後退することによって処置具51は後退する。このように長尺部180の前進方向と処置具51の前進方向とは互いに同一であり、長尺部180の後退方向と処置具51の後退方向とは互いに同一である。
このように本実施形態では、把持部33は術者に左手によって把持され、湾曲操作部37は術者の左手で操作され、処置具51を進退させる長尺部180は術者の右手によって把持される。これにより術者は、術者が処置具51を進退させる場合、処置具51の進退を扱う右手に注意するのみでよい。よって、本実施形態では、処置具51が進退する際、術者の左手に負担がかかることを防止でき、処置の効率が低下することを防止できる。
また本実施形態では、術者が処置具51を素早く且つ大きく進退させる場合、術者は長尺部180を素早く且つ大きく進退させることで、術者は処置具51を素早く且つ大きく進退できる。これにより、本実施形態では、術者の左手及び右手に負担がかかることを防止でき、処置の効率が低下することを防止できる。
また本実施形態では、把持部33は術者に左手によって把持され、長尺部180は術者の右手によって把持され、処置具51は右手の操作によって進退する。よって本実施形態では、右手の操作が左手の操作を妨げることを防止できる。
また本実施形態では、進退ユニット150によって、長尺部180の進退動作を無駄なく処置具51に伝達でき、処置具51を容易に進退できる。
Claims (10)
- 内視鏡に着脱自在に取り付けられており、前記内視鏡の処置具挿入口から前記内視鏡の内部に挿入され挿入部の先端部から突出している処置具の先端部が前記処置具の長手軸方向に沿って進退することを補助する内視鏡処置具の進退補助具であって、
一端部と、他端部と、前記一端部から前記他端部に向かって貫通し、前記処置具が挿通する挿通孔とを有するベースユニットと、
前記ベースユニットに配設され、前記挿通孔が前記処置具挿入口と対向するように、前記ベースユニットを前記内視鏡に固定する固定ユニットと、
前記ベースユニットに対向するように配設され、前記処置具が前記挿通孔に挿入されるように前記処置具の基端部を保持し、前記ベースユニットに対して前記挿通孔の中心軸方向に沿って移動することによって前記処置具を前記長手軸方向に進退させる進退ユニットと、
前記挿通孔の中心軸方向に沿って配設され、前記処置具に対して前記ベースユニットの平面方向においてずれて配設され、前記進退ユニットと連結し、前記ベースユニットを貫通するように前記進退ユニットから前記ベースユニットに向かって延出している延出部と、
前記延出部から前記挿入部の先端部側までの長さを有した状態で前記延出部から前記挿入部の先端部側まで配設されており、長手軸を有しており、前記延出部と連結し、長手軸方向に沿って進退することによって前記延出部を介して前記進退ユニットを進退させる長尺部と、
を具備することを特徴とする内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記進退ユニットは、
前記ベースユニットに並設され、前記延出部と連結し、前記ベースユニットに対して前記挿通孔の中心軸方向に沿って移動する平板状のベース部材と、
前記挿通孔に対して同軸上に配設されるように前記ベース部材と連結し、前記処置具が挿通することによって前記処置具をガイドする筒状のガイド部材と、
前記挿通孔に対して同軸上に配設され、前記ガイド部材と連通し、前記ベース部材の移動に伴い前記ガイド部材に挿入されるように前記挿通孔に連結し、前記処置具が挿通することによって前記挿通孔の中心軸方向において前記ベースユニットと前記ベース部材との間において前記処置具をガイドする筒状のガイド連結部材と、
前記ガイド部材に配設され、前記処置具が前記ガイド部材と連結するように前記処置具の基端部側を保持する保持部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記ベースユニットは、前記延出部が挿入され、前記長尺部が前記長手軸方向に沿って進退する際に前記延出部が前記挿通孔の中心軸方向に沿って進退するように前記延出部をガイドするガイド孔部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺部は、軸方向において固く、径方向において柔らかい素線によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺部が挿通することによって前記長尺部をガイドする長尺ガイド部材をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺ガイド部材は、前記長尺ガイド部材の基端部に配設され、前記延出部が挿入されるように前記ベースユニットに固定されることで前記長尺ガイド部材を前記ベースユニットに固定する固定筒部材をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺部は、前記長尺ガイド部材の先端部から突出する前記長尺部の先端部に配設され、前記長尺部を進退操作する操作部を有することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺ガイド部材は、前記長尺ガイド部材の先端部に配設され、術者が前記長尺ガイド部材を含む前記長尺部を把持し操作部をつまむ状態で操作部をつまむ術者の手の指が挿通する指挿通部を有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記長尺ガイド部材は、前記長尺ガイド部材の先端部に配設され、前記長尺ガイド部材を前記内視鏡の前記挿入部の可撓管部に係留する係留部を有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記延出部に配設され、前記長尺部の進退力が増減するように前記進退力を調整する調整部材をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の内視鏡処置具の進退補助具。
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