JP5992332B2 - 超音速及び高亜音速巡航航空機の為に最適化された層流流れ翼 - Google Patents

超音速及び高亜音速巡航航空機の為に最適化された層流流れ翼 Download PDF

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Description

この発明は、広い自然層流流れ(NLF:natural laminar flow)の為に設計されている翼(wing)を伴っている超音速航空機の設計構造に一般的に関係しており、そしてより詳細には、このような超音速航空機の為の、翼厚さ(wing thickness)と胴体横断面相互関係基準の最適化に関係している。
超音速自然層流流れ翼(wing)構造は、効率的な超音速巡航の為に望ましい。主要な特徴は、低い掃引(sweep),鋭い(実際には非常に薄い)前縁,そして、厚さの故に増大されている抗力(体積造波抵抗(volume wave drag))を相殺する以上に、NLFに対応している減少された表面摩擦抗力の結果として超音速巡航抗力利得を提供する薄い両凸状型翼形状(airfoil)である。抗力減少の期間における層流境界層(BL:laminar boundary layer)流れの重要性は、典型的な超音速巡航飛行状況の為に、同じ量の表面積で、層流表面摩擦抗力は従来の超音速掃引(swept)又はデルタ(delta)翼(wing)に対応している乱流表面摩擦抗力よりも略10の要素で低いという事実から見ることが出来る。NLF翼(wing)はまた、高亜音速速度での巡航効率において、そして、離陸及び着陸性能において、従来の超音速掃引(swept)又はデルタ(delta)翼(wing)を越える更なる利益を提供する。更に、NLF翼(wing)は、高速亜音速航空機において典型的に使用されている掃引(swept)翼(wing)よりも、実質的により高い亜音速マッハ数でその最も良い効率を達成することが出来る。
超音速NLF翼(wing)は低い掃引(sweep)を有していなければならず、そして従って、同様な寸法及び厚さの良く設計されているデルタ翼(wing)よりもより大きな体積造波抵抗(volume wave drag)(厚さに関係している)を引き起こす。従って、純粋に空気力学的な基礎に基づいて、低掃引(sweep)NLF翼(wing)は、体積造波抵抗(volume wave drag)を減少させる為には、出来る限り薄くなければならない。他方、より薄い翼(wing)は、翼(wing)厚さが減少するとともに構造的な重量が増大するので、重量の不利を引き起こし、その結果として翼弦に対する厚さの比(t/c)の選択がこのような航空機の性能を最適化する為の鍵である。
我々の従来の設計研究においては、翼(wing)は、層流表面摩擦対乱流表面摩擦からの結果として生じる抗力削減よりも体積造波抵抗(volume wave drag)が小さいことが好ましかった厚さ−翼弦比に限定されていた。この考察は、米国特許5,322,242;5,518,204;5,897,076「高効率超音速航空機(High Efficiency Supersonic Aircraft)」の為の有る基礎を形成しており、これらの米国特許は引用によりここに組み込まれている。示される如く、この基準は、マッハ1.5速度が考慮される為の、翼(wing)の平均t/cの為の上限として、略2%(0.02)の選択を導いている。上述されていた如く、これら従来の特許は略2%以下のt/cを請求しているが、設計巡航マッハ数Mでの変動を何も規定していない。図6の曲線は、その変動の典型であり、
により概算されることが出来る。
それにもかかわらず、多くの考慮が、例えより大きな体積造波抵抗(volume wave drag)の代価があるにしろ、最適な厚さをより高い値へと追いやっている。例えば、層流境界層を安定させる好ましい圧力勾配は翼(wing)t/cと伴に増大し、そして注目されている如く、構造的な重量が厚さを増大させることにより減少する。さらには、翼(wing)のせいと考えられる体積造波抵抗(volume wave drag)は、翼(wing)の近傍における胴体の輪郭決め(contouring)により減少されることが出来る。最後に、翼(wing)表面の大きな面積上でのNLFの達成は、(a)翼(wing)の悪影響を受けている表面上での適切な圧力勾配を達成すること、そして(b)適切な前縁寸法及び形状によっている。これらの圧力勾配は部分的な翼形状(airfoil)形(shape)にのみに従うのではなく、翼(wing)に隣接している、そして翼(wing)の前方の胴体輪郭(contour)により超音速速度で非常に影響される。従って、このような航空機に於いては改良の必要があり、そして特に両凸型翼形状(airfoil)形(shape)及び厚さの適切化が、翼(wing)表面上に渡る体積造波抵抗(volume wave drag)及びNLF範囲の両方に悪影響を与えている胴体輪郭とともに、改良の必要がある。
この発明は、2次元非線形空気力学コードを使用した翼(wing)厚さ,翼形状(airfoil)形(shape),及び胴体輪郭(contour)の最適化、そして完全な航空機構造に適用される如きコンピュータによる最適化技術における改良に関係している。1つの予測されていない結果は、翼幅(span)に渡る最適な翼(wing)厚さ−翼弦比及びその変動が実質的に再規定される必要があることである。見られる如く、結果としての超音速翼(wing)は、従来提案されているよりもより大きなt/c比を具体化しており、そして、対応している胴体は従来の超音速航空機の為に以前提案されていなかった基準に従って形作られている。我々は従来の技術文書、P.Sturdza,V.Manning,IKroo,そしてR.TracyによるAIAA−99−3104,「超音速流れ中の翼(wing)の予備設計の為の境界層計算(Boundary Layer Calculations for Preliminary Design of Wings in Supersonic Flow)」中で、NLF翼上の望ましくない翼幅―方向(span-wise)圧力勾配及び対応している境界層交差流れ(boundary layer cross-flow)を、胴体との翼(wing)前縁交点での局所的な胴体造形(shaping)により、受け入れ可能なレベルまで限定させることが出来ることを目にしており、これらの文書は引用によりここに組み込まれている。見られる如く、ここに記載されている造形(shaping)は、翼(wing)前縁近くの胴体のみならず、この交点から比較的離れた面積もまた、含む。
もう1つの目的は、設計巡航状況での実質的に最適な航空機航続距離を提供する、翼幅(wing span)に沿った翼形状(airfoil)厚さ,翼弦,そして形状(shape)の値を提供することであり、ここにおいては翼幅(wing span)に沿った翼形状(airfoil)厚さ,翼弦,そして形状(shape)の値は以下の考慮によって決定されている如くであり:
i)航空機抗力及び重量,そして結果としての航空機航続距離が多数の翼形状(airfoil)変動の為に決定されている工程、そして
ii)他の航空機特徴である。
このような他の航空機特徴は、製造コスト,運用コスト,機器設置,接近及び整備の容易を含む。またこのような特徴は、例えば高亜音速速度の如き、設計巡航マッハ数以外の速度での航空機航続距離を含んで良く;及び/又は特定の任務又は複数の任務の選択された混合の為の航空機燃料効率を含んで良く;及び/又は航空機着陸及び離陸性能、そしてそれに関連している取扱い品質を含んで良い。
更なる目的は、個々の翼幅方向(spanwise)位置での翼弦cに対する最大厚さtの比t/cを有している両凸状型翼形状(airfoil)を伴っている改良された翼(wing)を提供することであり、ここにおいては、翼幅(span)に沿い選択されたt/c比の平均が選択されている設計マッハ数に従属している。例えば、見えるようになる如く、以下に規定されている如き胴体影響の区域の外側寄りの最大に最適にされている、翼弦に対する翼(wing)厚さ比は、翼幅(span)に沿った平均として表現され、
によって指摘されている如く限定されるよう規定されていて、ここにおいてM=設計巡航マッハ数である。胴体影響の区域は胴体接合の近傍の翼(wing)の面積であって、そこでは、翼(wing)のその部分の体積造波抵抗(volume wave drag)が胴体仕立て(tailoring)により、即ち、胴体横断面積を局部的に減少させることにより、部分的に相殺されることが出来る。このような仕立て(tailoring)又は「面積統制(area-ruling)」は工業分野において知られていて、そして、米国特許6,149,101中では2%t/cNLF翼(wing)との組み合わせが以前から記載されており、この米国特許は引用によりここに組み込まれている。この目的の為に、この区域は最も低い超音波設計巡航マッハ数で規定されていて、そして、翼(wing)の延長されている前縁及び後縁と対称の平面の交点において始まるマッハ線の交点により規定されている翼(wing)の場所の内側寄りの翼(wing)の部分である。マッハ線は、1/Mのアークサイン(arcsine)と等しい、飛行方向に関する角度を有しているとして規定されている。
前の式に従うと、このような翼(wing)は、胴体影響の外側寄りの翼幅(span)に沿った平均としての最適な翼弦に対する翼(wing)厚さ比を有しており、マッハ1.3の設計超音速巡航速度の為に略0.027以下であり、略マッハ2.8の設計巡航速度の為に略0.040以下へとマッハ数増加と伴に略線状に増大している。
胴体影響の区域中の翼(wing)の部分の造形(shaping)、そして、翼(wing)の近傍において胴体それ自身を輪郭決め(contouring)すること、は、2つの主要な考慮に従った全体の性能及び設計の最適化に対し決定的である。その第1は組み合わされた翼(wing)−胴体システムの体積造波抵抗(volume wave drag)の減少であり、第2はその層流流れの範囲の増大による翼(wing)上の表面摩擦抗力の減少である。
後者は、局所的な翼形状(airfoil)形そして超音速飛行における翼(wing)に隣接した及び前方の胴体形の両方に従っている、翼(wing)上の圧力分布の関数である。胴体区域の外側寄りの翼(wing)上における圧力分布は、この技術においてこのような用語が理解されているように、このような圧力分布が「好都合(favorable)」,「不都合(adverse)」,又は「交差流れ(crossflow)」であるかどうかによって、翼(wing)表面上のNLFを容易にできるか又はそれを抑制できるかのいずれかである。設計最適化の目的は、翼(wing)の表面摩擦抗力が低抗力層流流れにより特徴付けされているその表面の量に従っていることに注目して、造波抵抗+表面摩擦抗力の合計を最小にする胴体形との組み合わせにおける翼形(wing shape)を開発することである。翼(wing)の残りは、胴体の大部分と同様に、乱流に対応してより高い表面摩擦抗力を有する。その設計目標が最大の後続距離である航空機の為には、この造形(shaping)は、翼幅(span)に沿った幾つかの選択された翼(wing)厚さ分布の為に行われ、個々のこのような厚さ分布は対応している翼(wing)重量を有していて、その結果として、全体の設計の最適は、航空機航続距離を決定する中で抗力及び重量の両方を考慮して、決定されることが出来る。所定の航空機全体の離陸重量の為に空重量を増大させることは燃料重量を相殺し、そしてそれにより航続距離を減少させる、ことは、この技術分野において良く理解されている。
この発明のこれ等及び他の目的及び利点は、全ての図示されている実施形態の詳細と同様に、以下の明細書及び図面からより十分に理解される。
図1は、超音速航空機の斜視図であり; 図2は、図1の航空機の平面図であり; 図3aは、図2中の線A−A上で取られた翼弦横断面であり; 図3bは、図2中の線B−B上で取られた翼弦横断面であり; 図3cは、図2中の線C−C上で取られた翼弦横断面であり; 図4は、胴体影響を示している胴体に対するそれの取り付けにおける翼(wing)の断片の平面図であり; 図5は、グラフであり; 図6は、グラフであり; 図7は、グラフであり; 図8は、グラフであり; 図9Aは、種々の翼(wing)前縁形状(leading edge shape)上の圧力分布の典型であり; 図9Bは、種々の翼(wing)前縁形状(leading edge shape)上の圧力分布の典型であり; 図9Cは、1つの前縁形状(leading edge shape)に対応している安定性(N−要因)のグラフであり; 図9Dは、飛行試験における部分翼(partial wing)の写真であり; 図10Aは、翼(wing)−胴体−輪金(strake)の組み合わせ上における圧力及び境界層過渡位置の典型であり; 図10Bは、翼(wing)−胴体−輪金(strake)の組み合わせ上における圧力及び境界層過渡位置の典型であり; 図10Cは、翼(wing)−胴体−輪金(strake)の組み合わせ上における圧力及び境界層過渡位置の典型であり;そして、 図10Dは、翼(wing)−胴体−輪金(strake)の組み合わせ上における圧力及び境界層過渡位置の典型である。
図1及び2中において、超音速航空機10は、胴体(fuselage)11,翼(wing)12及び13,輪金(strake)14,そして尾翼(tail)15を有している。2つのエンジン収容部(engine nacell)16及び17が胴体の正反対の側に配置されていて、そして翼後縁12a及び13aの後方に突出している。客室及び操縦室は夫々28及び29で示されている。
図3a,3b,そして3cは、翼幅(span)に沿った翼(wing)両凸状表面130及び131を示している。また、翼形状翼弦(airfoil chord)c及び厚さ寸法tは以下の如く示されていて:
A−Aでは、C及びt
B−Bでは、C及びt
C−Cでは、C及びt
図4は、翼(wing)―胴体交差領域を示していて、ここに於いては、胴体中心線30との後縁線13aの交点が31で指摘されていて;そして、翼(wing)が前縁18を有していて、19で指摘されている、胴体中心線との突出されている縁線18aの交点を伴っている。19及び31から突出されているマッハ線20及び21が22で交差している。示されている如く、翼弦線(chord line)23が22と交差している。翼弦線23の外側寄りの翼(wing)範囲24は、胴体影響の区域の外側寄りであると考えられている。胴体は、その正反対の側で、凹形状線又は縁26及び27に沿い凹まされている。
それは既に発見されていることであるが、対応している長手方向場所での翼(wing)体積の部分を補う為に胴体横断面を減少させる(面積統制(area-ruling))ことにより、全抗力不利を引き起こさせることなく、より厚い翼(wing)断面を胴体近傍に採用することが出来る。例えば、内側寄りの翼(wing)の部分は、上で与えられた最大平均t/c基準(マッハ1.3で0.027マッハ2.8で0.040まで増大する)よりも実質的により厚いことが出来、比例している体積造波抵抗(volume wave drag)不利を引き起こすことなく、増大された翼(wing)厚さ内側寄りを補うまでに長く胴体横断面が仕立てられている(tailored)。これ等の取引に取り組みそして数量化する為の方法がまた、前述された米国特許6,149,101「航空機翼及び胴体輪郭(Aircraft Wing and Fuselage Contours)」中で取り組まれている。
最適化方法における最近の進展は、最大t/c、翼幅(span)に沿った翼(wing)厚さ変動,翼形状輪郭(airfoil profile),そして翼平面形状(wing plan view shape)における翼(wing)構造重量の増大の如きパラメーター上への影響の評価を可能にしている。このような評価は、前述した如く、翼(wing)上のNLF範囲上への圧力勾配の影響を含む、組み合わされている造波抗力及び表面摩擦抗力を最小にするのに最適な翼(wing)及び胴体形状(shape)の選択を採用している。このような形状(shape)は、空気力学的に最適化されていると考えられているが、全体設計最適化は、より厚い翼(wing)のより大きな空気力学的抗力不利がその減少された重量により相殺されるよう、重量への翼(wing)厚さの翼幅方向(spanwise)分配の影響を含まなければならない。
さらなる要因が、所定のマッハ数でのより大きな翼(wing)厚さの為でさえ議論する。例えば、より厚い翼(wing)はより多くの燃料を運ぶことが出来るが、その他にはより大きな胴体体積を要求する。さらには、より厚い翼(wing)は同じ強度及び剛性の為により小さな重量を有するので、それは製造の為の費用を少なくする。また、フラップ(flap)及び制御動作器(control actuator),着陸装置,その他の為のより大きな空間の如き、より大きな厚さのより少なく数量化可能な利点がある。図5は、マッハ1.5の為に設計されている翼(wing)の場合の為のこのようなより大きな厚さを図示している。下方の曲線は、略2%以下の翼(wing)影響の区域の外側寄りの平均t/cを伴っている、上に引用されている従来技術の典型であり、上方の(実線)曲線は、今回提案されたt/c最適結果を指摘している。
ここに提案されているNLF翼(wing)構造はまた、より高いマッハ数の為に設計されている航空機に対し適用可能であり、そしてそれは、設計巡航マッハ数を増大させることがより大きな最適なt/cを許容することを示すことが出来る。図6は、70%層流比での両凸状翼形状の厚さ−翼弦比のマッハ数での変動を示している、この影響の一例であり、この為に体積造波抵抗(volume wave drag)+摩擦抵抗が、零体積造波抵抗(volume wave drag)を伴った翼形状(airfoil)の乱流摩擦抗力の50%である(この議論の為には50%の抗力比(Drag Ratio)として規定されている。零体積造波抵抗(volume wave drag)の前提は、高い掃引(swept)又はデルタ翼(wing)の最適な理想形であり、そして従ってこの目的の為には保守的である。図6はまた、マッハ1.5でのt/cの為の限界として略2%の以前言及した選択の為の基礎を示している。
図7は、固定されている翼(wing)重量における厚さの影響が最適化の中に含まれている時の、翼幅(span)の関数としての翼(wing)t/c比の幾つかの変動のマッハ1.5巡航速度での、概略的なNLF航空機構造の為の予測されている航続距離上への影響を示している。比較の為の基線(厚さ要因が1に等しい)は、マッハ1.5の為に空気力学的に最適化されている設計であるが、定まっている翼(wing)重量を伴っている。それは、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅(span)に渡る平均として略0.02のt/cを有している。図7のグラフ上の個々の地点は、翼幅(span)に沿った特定のt/c変動により、再度−最適化された設計を表わしている。個々の地点の「厚さ要因(thickness factor)」は、胴体影響区域の外側寄りの翼幅(span)に沿った再−最適化されているt/c分布の平均の比対「基線(baseline)」翼(wing)のそれを表わしている。個々の地点は、造波抵抗及び摩擦抗力(翼(wing)の層流比を含んでいる)の両方上における再度−最適化された胴体輪郭作り(contouring)及び翼翼形状形(wing airfoil shape)の影響を、厚さ変化に対応している翼(wing)重量変動とともに、表わしている。厚さの増大は、前に記載された如き胴体影響の区域の外側寄り翼幅(span)に沿った平均である。明確に、最適な平均厚さは、この比較的低いマッハ数の為でさえ、胴体影響の区域の外側寄りの、0.02の基線t/cよりも大きい。そして、この最適は、製造コスト,燃料容積,機器位置及び接近,その他の影響を無視しており、これらの全ては依然としてより大きな厚さの為に議論する。
結論は、最適t/cは上述した如き幾つかの要因に従っているということであり、そして、純粋な空気力学的な考慮よりも好ましくはより大きいことが示唆されているということである。図8は、マッハ数 対、空気力学的抗力及び構造重量の数量化可能な影響の組み合わせ+燃料容量及び動作器空間(actuator space)の如き数量化可能な影響の減少からの結果である、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅(span)に渡り平均化されている有益な厚さ−翼弦比の予想されている上限を示している。下方の曲線は、70%層流流れ、及び、典型的なレイノズル数での1.0の抗力比(Drag Ratio)(零厚さの理想化されている掃引(swept)又はデルタ翼(wing)のNLF翼(wing)体積造波抵抗(volume wave drag)+全体の乱流の摩擦抗力に等しい表面摩擦抗力)を伴っているNLF翼形状(airfoil)の為のt/c比のマッハ数での変動である。この曲線は、最適なt/c上への数量化可能な影響の組み合わせの為の代理として使用されている。上方の曲線(破線)は、以前に言及されていた厚さの非数量化可能利得の予想される影響を考慮した後の、有益なNLF翼の為の上方限界を表わしている。図8は従って、最大翼(wing)厚さの為の2つの基準のマッハ数での変動を指摘していて:(a)下方の曲線:その零揚力抗力(lift drag)が全体の乱流の零−厚さ翼形(airfoil)のそれと等しい70%層流流れを伴っている翼形(airfoil)により代表されている、最適なNLF翼(wing)の外側寄りの部分の為のt/cの上方限界上への予想された数量化可能影響;そして(b)上方の曲線:厚さの数量化可能及び非数量化可能利得の両方の影響を考慮している、最適なNLF翼(wing)の為のt/cの予想されている上方限界。この上方曲線限界t/cは以下の式:
により規定されている。
従って、略マッハ1.3の示されている最も低い超音速巡航速度の為には、胴体影響の区域の外側寄り翼幅−方向(span-wise)平均としての、最適な翼(wing)厚さは、略0.027と等しいか又はそれ以下であり、マッハ2.8の設計巡航速度での略0.040までマッハ数と伴に略線状に増大する。前に記載されていた如く、これらのマッハ数は図示されたものに限定されずそれ以外でもあって良い。
個々の特定の構造の為の特別な最適な厚さは、適切な多数の−規律的な(multi-disciplinary)最適化を行う為に決定される多数の設計パラメーターに従っている。この最適化は、我々の従来特許において記載されている如く翼(wing)の最も近い場所における翼形状(airfoil)及び胴体輪郭(contour)における変動のみならず、翼(wing)前縁の前方の胴体の長さの大部分に渡る胴体輪郭(contour)における変動もまた、含まれなければならない。さらには、最適な厚さ分布は、上に記載されている如き翼(wing)厚さ分配を選択することにおける翼(wing)及び胴体の両方の輪郭(contour)の空気力学的及び重量の最適化のみならず、以前に説明されていた如き製品価値及び経済に悪影響をする数量化可能な要因を減少させる他の影響を考慮することを、要求する。最終的な設計はまた、高亜音速速度での動作を必然的に考慮に入れ、そこではNFL翼(wing)は、亜音速航空機の為に典型的に設計された掃引翼(swept wing)よりもマッハ1により近い効率的な巡航を有する。マッハ1近傍のこのような動作は、一般的には幾つかの亜音速巡航をマッハ1を貫く加速とともに要求する、全ての任務の側面(profile)の一部分である。翼(wing)設計におけるさらなる考慮はまた、数ある中でも、翼面積(wing area)及び翼幅(span)の如きパラメーターの最終選択に悪影響することが出来る、離陸及び着陸での航空機性能に与えらなければならない。
翼(wing)前縁(LE)寸法及び形状(shape)は開始(initiating)に於いて、即ち、考慮された型の超音速NLF翼(wing)の為の層流流れに影響することに於いて、重要である。如何なる適切に設計されているLEも、翼(wing)表面の大部分に渡るLF範囲上にわずかしか影響しない。他方では、正しくないLE設計は、下流表面に渡る如何なるLFを除外するLFの即時の損失を生じさせることが出来る。非常に薄いLE、即ちナイフ状に鋭い(knife-sharp)LEでさえ、空気力学的な観点から望ましく、しかし、作るのは難しく、そして使用には実際的でない。さらには、詳細に制御しているLE輪郭形状(profile shape)は、その厚さが減少されることにより困難が増大する。他方、過剰に大きなLEは、造波抵抗に対する重要な貢献するものとなり、そしてまた、(1)LEに沿った翼幅−方向(span-wise)流れに対応している停滞線不安定(stagnation line instability),(2)LEの下流直下の局所的な逆圧力勾配(adverse pressure gradient)により生じる、いわゆるTollmien−Schlicting(T−S)不安定(instability),又は(3)もしも逆圧力勾配(adverse pressure gradient)が十分に厳しいのであれば境界層剥離:の3つの仕組みのいずれかから、LEでの、又はLE近傍の層流から乱流流れへの早期の移行を引き起こすことが出来る。従って、前縁の形状(shape)及び寸法(size)が、超音速航空機の為のNLF翼(wing)設計においては重要な要因である(この発明は、比較的鋭利な前縁を伴っている低掃引翼(low sweep wing)に限定されていて、その結果、LE圧力勾配により生じされる交差流れ不安定(cross-flow instability)に関連している移行は生じない)。
局所的な逆圧力勾配(adverse pressure gradient)(下流距離での増大した圧力の区域)を小さくするためには、NLF翼(wing)LEは好ましくは、隅又は曲線における急な変化を有さないという意味で滑らかでなければならない。一例は、両凸状型翼形状(airfoil)の最も前方の上方及び下方表面に対し接している(LEが伸びる方向とは直角な平面における)円形状要素LEである。この場合には、外部の隅は無いが、両凸状表面の非常により大きな半径に対する円形状要素LEの非常に小さな半径の接線で湾曲が突然に変化する。上方及び下方両凸状表面に対し接している楕円形状要素LEは、接触の場所での半径における変化が減少していて、そして、抗力及びNLFの観点の両者から、一般的に良好な前縁と考えられている。しかしながら、楕円形状要素LEは、円形状要素LEよりもLEの先端でより小さな半径を有し、そして従ってより損傷しやすい。他の好ましいLE形状(shape)は、楕円形状型の如くNFLに対し好ましいような圧力分布を有しており、しかし所定のLE厚さの為の楕円形状又は円形状型のいずれよりも丸くされている(blunter)前方表面が従って作用においてより優れている。しかしながら、このような形状(shape)は、円形状又は楕円形状のいずれよりも所定の寸法の為により大きな抗力を有し、そしてより大きな製造の困難さを提供している。さらなる考慮は、粒子及び昆虫の残留の蓄積、そしてNLFに対するそれらの影響に対する、種々のLE形状(shape)及び寸法の傾向である。LE選択は、上の考慮の全てを考慮しなければならない。
図9Aは、自由流れ単位(free stream unit)レイノズル数(15,000,000/ft)×LE直径(0.012in=0.001ft)に基づく、マッハ1.35及びレイノズル数15,000での円形状要素LEの分析の結果を示している。両凸状翼形状(airfoil)の円形状要素と上方表面との間の接点が50で示されている。
図9Bは、マッハ1.35での3つの凸状LE形状(shape)、即ち、円形状要素53,3:1の短軸に対する長軸の比を伴った楕円形状要素52,そして最適化されている(丸くされている先端(blunted nose))形状(shape)54、の圧力分布を示している。円形状要素LE圧力分布に対応している比較的大きな吸引力頂51及び強力な逆勾配51aが、楕円形状要素LEのより厳しくない圧力分布及び丸くされている先端(blunted nose)を伴っている最適化されているLEのそれと対比している。図9B中のグラフの下方部分中では、図示されている丸くされている(blunted)前縁52が円形状53と楕円形状54前縁要素との間で前方に最適に延出しており、そしてそこでは、前記前縁の全てが、50で翼形状(airfoil)の同じ両凸状表面部分に対し実質的に接している。
叙述した状況の為の円形状要素LEの接点50の下流の表面近傍の速度の詳細な調査は、BLが、上述した局部的な逆圧力勾配のお蔭による分離の境界にあることを指摘している。分離は、分離長さが数ミリメートルでさえBL移行及びその地点の下流の全翼弦に渡るNLFの損失を生じさせることができるので、受け入れることが出来ない。
これらの形状(shape)に関連した圧力はまた分析され、そして、典型的な超音速巡航飛行状況の為の比較的大きな寸法までNLFが共存できることが発見された。例えば、図9Cは、上のそれら、即ちマッハ1.5及びReLE=15,000、と同じ状況の下での円形状要素LEでのBLの為に計算されているT−S不安定レベルを図示している。選択された周波数の為の不安定レベルは、中立乱れ振幅(neutral disturbance amplitude)の倍数(multiple)として、BLに沿った個々の地点でのBL乱れ振幅(disturbance amplitude)の安定しない成長の対数、いわゆるN−要素により表わされている。多数の試験に基づき、BLは、略9以下のT−S N要素の間に層流が維持されることが期待され、そして図9C中の実線振幅曲線(amplification curve)の包み(envelope)がその限度内に良く見られる。要するに、NLFを開始させる、即ちNLFに影響させる、LEの為には、それがN−要素の限界値よりも大きくしないし、BL分離もさせない、ことが本質である。図9cはまた、円形状要素LEと完全に鋭利なLEとの間の比較を提供している。円形状LEはLEに非常に近くより高いN−値を有するが、N−値下流数ミリメートルが理想の鋭利なLEの為のそれらに接近し、それがLE近傍での乱流への早すぎる移行を生じさせない限りLE影響が重要でないことを示している。
マッハ1.5及び47,000ftの典型的な超音速巡航状況では、単位(unit)レイノズル数は1フィート当たり略2,000,000である。前の分析は、円形状要素LEの為の直径に基づく安全LEレイノズル数,ReLE,は最大が略15,000までであることを示唆している。上の典型的な巡航状況の為には、これは略0.09インチのLE直径に対応している。より大きな円形状要素LEは、分離及びNLFの損失の危険にさらすことが出来る。しかしながら、半径のより急でない変化を伴った形状(shape)が図9B中に示されている如き減少された逆圧力勾配を有し、そして従ってより大きな寸法でさえ分離の傾向を減じる。このような場合においては、幾分大きな寸法が受け入れ可能なBL安定性を有し、そして従ってまた満足にNLFを開始させる、即ち影響させる。
停滞線(stagnation line)不安定の危険は、LE寸法及び掃引(sweep)で増大する。上で考慮されたLE直径の為に行われた計算、及び、考慮されたNLF翼(wing)の型に関係している低掃引(low sweep)は、より大きな寸法の為でさえ、典型的な巡航状況での停滞線不安定の危険が無い、ことを示している。従って、停滞線不安定は一般的には、考慮した翼(wing)の型の為のLE寸法及び形状(shape)の選択において限定要素ではない。
図9Dは、0.06から0.09インチ厚さまで変化している近似的な円形状要素LEを伴っている、下位尺度半分−翼(subscale half-wing)(46インチ根元翼弦(root chord),20インチ先端翼弦(tip chord),31インチ半−翼幅(semi-span))の最大マッハ数1.8及び40,000フィート高度までの超音速飛行試験の間に得られた赤外線ビデオの1つの画像を示している。試験の単位(unit)レイノズル数は、超音速巡航の為の典型として上に言及した水準の略2倍である。明るい領域は層流BLを伴っているより冷たい表面であり、そして、暗い灰色のより暖かい領域は乱流BLを有している。先端でのLE近傍の55a及び55bでの2つの灰色三角形は他の所での層流を確実にしている、明確な「乱流楔(turbulent wedge)」を生じさせる為に意図的に置かれている「外し(trip)」により生じさせられている。上に記載されていたN−要素を使用している、予言されているBL不安定レベルは、より明るい領域56により指摘されている乱流BLの局所領域の如き、試験結果と良く一致している。このような試験の多数が行われ、そして、上に記載されていたLE効果のいずれの結果としてNLFの早すぎる損失は見られない。これらの飛行試験及び幾つかのLE分析が最大で略マッハ2までの速度で行われ、これらの両方は、マッハ数とともに許容可能なReLEが増加することを指摘している。従って、マッハ数略1.35及び円形状よりも滑らかな形(shape)の両方の為の15,000のLEレイノズル数基準は、保守的である。
所定の寸法LEの造波抵抗上への影響の推測は、LE有効厚さ(effective thickness)hに基づきLE抗力係数Cdhを計算することにより、行われることが出来る。有効厚さは、LE要素そして上方及び下方両凸状型翼(wing)表面の接点での厚さとして規定されている。局所的な翼(wing)翼弦cに基づくより役立つ抗力係数に関して、前縁抗力は(h/c)×Cdhである。円形状要素LEの為には、抗力係数Cdhは超音波マッハ数の為の1(unity)に近く、そして局所的な翼弦に基づくそのLE抗力係数CdLEは略h/cである。線形化されている(linearized)超音速流れ理論に従えば、円弧翼形状(airfoil)の体積造波抵抗(volume wave drag)は、
であり、ここで、
である。
従って、両凸状翼形状(airfoil)の体積抗力(volume drag)の比(fraction)FとしてのLE抗力は、略
である。
マッハ数の関数として最大に予測された翼(wing)厚さの為に以前提案されていた方程式を使用して、前縁高さは、LE抗力比(fraction)Fに関して、略
として表現されることが出来る。
もしも前縁抗力比Fが両凸状翼形状(airfoil)体積造波抵抗(volume wave drag)の1/3(33%)以下に要請されたならば、その時は最大h/tは概略
になる。
上の最大LE有効厚さ比h/tは、マッハ1.3での略0.045からマッハ2.8での略0.025までの範囲である。より小さな厚さはより低い抗力及びNLFに悪影響を与える危険の低減を有し、製造及び動作の実際的な考慮が満足されると推測される。
例えば、マッハ1.4(ベータ(beta)=略1(about unity))での0.1インチのLE有効厚さ及び6インチの翼形状(airfoil)厚さ(典型的には、20フィートの平均翼弦及び2.5%のt/c)を伴った翼(wing)が、13%のLE抗力比を有する。
薄い円形状要素LEのより典型的な例として、LE抗力比Fが、マッハ1.4で20フィートの翼弦を伴っている同じ2.5%両凸状翼形状(airfoil)の体積抗力(volume drag)の3%に限定されていると仮定すると、その時にはh/tが略0.0043で、そして、hが略0.026インチである。
交差流れ(cross-flow)及び流れ方向(stream-wise)圧力勾配の両方における好ましい変化の結果として、胴体圧力分布が翼(wing)上の圧力勾配及び結果としてBL安定性に悪影響を与える。図10は、マッハ1.4及び45,000フィートでのLF超音速ビジネスジェット設計の翼(wing)−胴体−輪金(strake)の場合の為のこの影響を図示している。輪金(strake),翼(wing)前縁,そして胴体からの乱れは、翼(wing)圧力分布において見ることが出来、そして、層流から乱流BL流れへの移行の位置に悪影響を与える、波を生じさせる。さらに、胴体の詳細な造形(shaping)が次に、試行錯誤により又は好ましくは最適なアルゴリズムにより、組み合わされた造波抵抗及び摩擦抗力が最小になるまで、行われる。図10Aは、層流流れが最適化される以前の、胴体11及び56a,輪金(strake)14,そして翼12及び13の下側を示しており、そして図10Bはその後である。最初の胴体形状(shape)は56aで指摘されていて、最適後は56b及び56cである。最適化は、輪金(strake)13a及び13bとの翼(wing)前縁及び後縁の交差部位で概略的に整列されている56b及び56cで示されている如き2つの場所での下方胴体の側方狭め(lateral narrowing)の結果となる。これらの変更は、LF最適化以前の57aで指摘された、そして、後の57bで指摘された、如き、等圧輪郭によって示されている如く翼(wing)上の圧力変化を生じさせる。LF最適化後の圧力勾配は、58bでの如きBL移行位置対58aでの初期位置により指摘されている如くより大きな層流流れの程度という結果になる。同様な結果は、LF最適以前の図10C中の、及びLF最適化後の図10D中の、上側の為に示されている。胴体輪郭は、以前が59aで、後が59bで、等圧が60a及び60bで、そして移行前方位置が61a及び61bで、夫々見られ、増大された層流流れ範囲を示している。この例においては、最初の構造は造波抵抗のみを最小にするよう最適化されていて、これは従来技術の典型であり、時には「面積統制(area-ruling)」として引用され、しかるに、LF範囲上への胴体輪郭の影響を強調する為に、最大LF範囲の為に最終的な構造が最適化されていた。この発明に従えば、最終的な最適化は、この例中において行われた如きLF範囲よりもむしろ、全抗力を典型的には最小にする。図10は、この発明の2つの更なる概念を図示している。第1には、減少された造波抵抗の為に最適化された時、輪金(strake)との翼(wing)前縁及び後縁の交差の間の領域において、翼(wing)下方の胴体幅は翼(wing)上方のこれらよりも大きい。第2には、より大きな層流流れの為に最適化された時、胴体は、輪金(strake)との翼(wing)前縁及び後縁の交差の近傍において、これらの位置の近傍の胴体幅に比較して、翼(wing)下方で減少された幅を有している。従って、図10B中においては、胴体が、左側及び右側の輪金(strake)の内側寄りに配置されている、より小さく細長くされている範囲70を有していることが注目される。胴体は、前記輪金(strake)との翼(wing)前縁及び後縁の交差13a及び13bの内側よりの位置56b及び56cで、そして前記位置56bと56cとの間の長さ方向(lengthwise)位置70aでの胴体幅に比較して、減少された幅を有していて、それにより航空機超音波速度での翼層流境界層流れ(wing laminar boundary layer)を最適化する手助けをする。
この発明は、超音速巡航での翼層流流れを延ばす為に構成された翼(wing)及び胴体に関係していて、(a)設計巡航速度での付着衝撃(attached shock)を維持するとともに交差流(cross-flow)圧力勾配をNLFを維持するのと矛盾しない水準まで限定する為の、低い翼掃引(low wing sweep),(b)
によって与えられた性能及び製品値(performance and product value)の為に選択された、胴体影響の領域の外側寄りの、翼幅(span)に沿った平均としての、翼弦に対する厚さ変化を伴った両凸状型翼形状(airfoil)、
(c)NLFに影響するよう選択された凸形状(convex shape)、及び、
により与えられた有効厚さhを伴っている前縁、そして、
(d)「面積統制(area-ruling)」の結果として、組み合わせにより、全抗力(造波抵抗+揚力従属(lift-dependent)抗力+表面摩擦抗力)を減少させるとともに、NLFの延長面積を可能にする翼(wing)上における圧力分布を同時に達成する、胴体及び翼(wing)輪郭、
によって特徴付けされている。
なおこの明細書には以下の発明が記載されている。
[1].
設計巡航状況での延長された層流流れの為に構成されている胴体及び翼を有している航空機を提供する方法であって:
a)翼抗力及び翼重量の影響を考慮して、前記設計巡航状況での実質的に最適な航空機航続距離を提供する翼幅に沿った厚さ,翼弦,そして形状の値を有している翼両凸状型翼形状を提供する工程、
b)層流に影響するよう構成されている翼前縁を提供する工程、そして、
c)組み合わせにおいて、減少された全造波抵抗を創出するとともに、翼上における層流境界層流れの延長された面積を創出する、胴体及び翼輪郭を提供する工程、
d)前記a),b),そしてc)の提供を容易にする翼掃引角度を提供する工程、
によって特徴付けられている方法。
[2].
両凸状型翼形状が、翼幅位置において、翼弦cに対する最大厚さtの比t/cを有しており、前記t/c比は胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿う値を有していて、前記比の平均は、
によって与えられている、ことを特徴とする前記[1].の方法。
[3].
胴体影響の区域が、翼の延長されている前縁及び後縁及び対称の航空機長さ方向平面の交点で始まるマッハ線の交点により規定されている翼場所の内側寄りの翼の部分として、最も低い設計巡航マッハ数で規定されている、前記[2].の方法。
[4].
翼幅に沿った厚さ及び翼弦の値が、胴体影響の前記区域の外側寄りで、前記比t/cの平均が略0.040以下である、前記[3].の方法。
[5].
1.3と2.8との間の設計巡航マッハ数Mの値の為に、t/cの対応している最大値は0.027と0.040との間の最大値に対し概略的に線形に比例していて、ここでは胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿った、tは翼形状厚さであり、そしてcは翼形状翼弦である、前記[1].の方法。
[6].
設計超音速巡航速度のM略1.3の為に、t/c<略0.027、
設計超音速巡航速度のM略2.0の為に、t/c<略0.034、
設計超音速巡航速度のM略2.8の為に、t/c<略0.040、
の少なくとも1つによりさらに特徴付けされている、前記[5].の方法。
[7].
i)航空機抗力及び重量、そして結果としての航空機航続距離が、多数の翼形状変動の為に決定される工程、そして、
ii)翼の近傍及び前方における胴体の形状を含む、他の航空機特徴又は要素、
の1つによって決定された、翼幅に沿った翼形状厚さ,翼弦,そして形状の値を提供するよう、前記胴体及び翼の輪郭が組み合わさっている、前記[1].の方法
[8].
前記決定中に含まれている前記他の要素が、製造コスト,機器設置,接近の容易さ,整備,そして運行コストを含む、前記[7].の方法。
[9].
前記他の要素が、例えば高亜音速速度の如き、設計巡航マッハ数以外の速度での航空機航続距離を含む、前記[7].の方法。
[10].
前記他の要素が、特別な任務又は複数の任務の選択された混合の為の特別な航続距離に関する、航空機燃料効率を含む、前記[7].の方法。
[11].
前記他の要素が、航空機着陸及び離陸特性、そしてそれらに関連している取り扱い品質を含む、前記[7].の方法。
[12].
両凸状型翼形状が、翼幅方向位置で、翼弦cに対する最大厚さtの比t/cを有するよう設けられていて、前記t/c比は略0.015と0.047との間に横たわっている、前記[1].の方法。
[13].
1.3の超音速設計巡航マッハ数の為には、胴体影響の外側寄りの翼幅に沿ったt/c平均が、0.027以下である、前記[12].の方法。
[14].
1.3と2.8との間で設計巡航マッハ数が増大することにより、t/cが概略50%まで増大する、前記[12].の方法。
[15].
翼がさらに、略0.7の層流比によって特徴付けされている、前記[1].に規定されている如き方法。
[16].
超音速設計巡航マッハ数Mでの延長された層流流れの為に構成されている胴体及び翼を有している航空機であって:翼が、
a)設計巡航での付着衝撃を維持するのに十分低いが、略20度以上でない、前縁掃引角度、そして、
b)翼幅に沿った、翼弦cに対する厚さtの比の複数の値を有していて、これにより、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿った前記比t/cの平均値が、不等式
により与えられていて、ここにおいて胴体影響の前記区域が、翼の延長された前縁及び後縁及び対称の胴体平面の交点で始まるマッハ線の交点により規定されている翼の場所の内側寄りの翼の部分として、設計巡航マッハ数で規定されている、翼両凸状型翼形状、
c)凸形状、そして、上方及び下方翼表面との前縁の接触の地点間の距離として規定されている有効厚さを有していて、翼幅に沿った個々の位置で、h/tが略0.05以下であって、ここでtはこの位置での最大翼厚さである、前記前縁、そして、
d)組み合わせにより、翼上における減少された造波抵抗及び延長された層流境界層流れを提供し、前者は航空機に対する長手方向位置での滑らかに変化する全航空機横断面積により特徴づけられていて、そして後者は前記翼の近傍及び前方の胴体側上での傾斜及び子午線の湾曲における急激な変化を今まで以上に避けることにより特徴づけられている、胴体及び翼の輪郭、
により特徴付けられている、航空機。
[17].
前記比の平均は、
によって与えられている、ことを特徴とする前記[16].の航空機。
[18].
翼幅に沿った厚さ及び翼弦の値は、前記比t/cの平均が、胴体影響の前記区域の外側寄りで、略0.040以下である、前記[16].の航空機
[19].
1.3と2.8との間の設計巡航マッハ数の値の為には、t/cの対応している最大値が0.027と0.040との間の最大値まで略線形に比例していて、ここでは、t及びcは、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿った、翼形状厚さ及び翼形状翼弦である、前記[16].の航空機。
[20].
設計超音速巡航速度のM略1.3の為に、t/c<略0.027、
設計超音速巡航速度のM略2.0の為に、t/c<略0.034、
設計超音速巡航速度のM略2.8の為に、t/c<略0.040、
の少なくとも1つによりさらに特徴付けされている、前記[19].の航空機。
[21].
i)多数の翼形状変動の為に決定された、航空機抗力及び重量、そして結果としての航空機航続距離、そして、
ii)翼の近傍及び前方における胴体の形状を含んでいる、他の航空機特徴又は要素、
の1つによって決定された、翼幅に沿った翼形状厚さ,翼弦,そして形状の値を提供するよう、前記胴体及び翼の輪郭が組み合わさっている、前記[16].の航空機。
[22].
前記決定中に含まれている前記他の要素が、製造コスト,機器設置,接近の容易さ,整備,そして運行コストを含む、前記[21].の航空機。
[23].
前記他の要素が、設計巡航マッハ数以外の速度での航空機航続距離を含む、前記[21].の航空機。
[24].
前記他の要素が、特別な任務又は複数の任務の選択された混合の為の特別な航続距離に関する、航空機燃料効率を含む、前記[21].の航空機。
[25].
前記他の要素が、航空機着陸及び離陸特性、そしてそれらに関連している取り扱い品質を含む、前記[21].の航空機。
[26].
両凸状型翼形状が、翼幅方向位置で、翼弦cに対する最大厚さtの比t/cを有するよう設けられていて、前記t/c比は略0.015と0.047との間に横たわっている、前記[16].の航空機。
[27].
略マッハ1.3の超音速設計巡航速度の為には、胴体影響の外側寄りの翼幅に沿ったt/c平均が、0.027以下である、前記[26].の航空機。
[28].
1.3と2.8との間で設計巡航マッハ数が増大することにより、t/cが、概略0%まで増大する、前記[26].の航空機。
[29].
翼がさらに、略0.7の層流比によって特徴付けされている、前記[16].に規定されている如き航空機。
[30].
前記凸状前縁は、略0.01インチと略0.10インチとの間の有効厚さ寸法を有するよう設けられている、前記[1].の方法。
[31].
前記凸状前縁形状が、
i)円形状要素,
ii)楕円形状要素,
iii)丸くされている円形状要素,
iv)丸くされている楕円形状要素,
の1つにより特徴付けされている、前記[30].の方法。
[32].
前記前縁有効厚さ寸法が略0.01インチと略0.10インチとの間である、前記[16].の航空機。
[33].
前記凸状前縁が、円形状前縁要素と楕円形状前縁要素との間で前方に好ましくは延出するよう丸くされており、ここにおいては、前記前縁要素の全てが、翼形状の同じ両凸状表面部分又はその複数の部分に対し実質的に接する、前記[31].の方法。
[34].
h/tが略0.05以下である、前記[33].の方法。
[35].
個々の翼前縁要素が、前方対面円形状前縁要素構成と前方対面楕円前縁要素構成との間で前方に好ましくは延出するよう丸くされた構成を有しており、ここにおいては、前記前縁構成の全てが、翼形状の同じ両凸状表面部分又はその複数の部分に対し実質的に接する、前記[1].の方法。
[36].
左側及び右側翼前縁及び後縁の内側寄り下方範囲を有している胴体が、左側及び右側輪金と交差し、前記胴体下方範囲が、前記前縁及び後縁交差の内側寄り位置において前記位置の間の長さ方向の位置の胴体幅に比較し減少された幅を有していて、それによって、航空機超音速速度での翼上の層流空気流れを最適にする手助けをする、前記[16].の航空機。
[37].
左側及び右側翼前縁及び後縁の内側寄りの上方及び下方範囲を有している胴体が左側及び右側輪金と交差し、前記胴体下方範囲が、前記前縁交差と前記後縁交差との間の位置で、前記位置間の長さ方向位置での胴体上方範囲よりも大きな幅を有しており、それにより、航空機超音速速度での造波抵抗を最適にする手助けをする、前記[16].の航空機。
[38].
超音速設計巡航マッハ数Mでの延長された層流流れの為に構成されている胴体及び翼を有している航空機であって:翼が、
a)設計巡航での付着衝撃を維持するのに十分低いが、略20度以上でない、前縁掃引角度、そして、
b)翼幅に沿った、翼弦cに対する厚さtの比の複数の値を有していて、これにより、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿った前記比t/cの平均値が、不等式
により与えられていて、ここにおいて胴体影響の前記区域が、翼の延長された前縁及び後縁及び対称の胴体平面の交点で始まるマッハ線の交点により規定されている翼の場所の内側寄りの翼の部分として、設計巡航マッハ数で規定されている、翼両凸状型翼形状、
c)凸形状、そして、上方及び下方翼表面との前縁の接触の地点間の距離として規定されている有効厚さを有していて、翼幅に沿った個々の位置で、h/tが略0.05以下であって、ここでtはこの位置での最大翼厚さである、前記前縁、そして、
d)組み合わせにより、翼上における減少された造波抵抗及び延長された層流境界層流れを提供し、前者は航空機に対する長手方向位置での滑らかに変化する全航空機横断面積により特徴づけられていて、そして後者は前記翼の近傍及び前方の胴体側上での傾斜及び子午線の湾曲における急激な変化を今まで以上に避けることにより特徴づけられている、胴体及び翼の輪郭、
により特徴付けられている、航空機。
[39].
設計巡航設計巡航状況での延長された層流流れの為に構成されている胴体及び翼を有している航空機であって:翼が、
a)翼抗力及び翼重量の影響を考慮して、前記設計巡航状況での実質的に最適な航空機航続距離を提供する、翼幅に沿った厚さ,翼弦,そして形状の複数の値を有している翼両凸状型翼形状、
b)凸形状、そして、上方及び下方翼表面との前縁の接点間の距離として規定されている有効厚さtを有しており、翼幅に沿った個々の位置において、h/tは略0.05以下であり、ここにおいてtは個々の位置における最大翼厚さである、前縁、
c)翼上における減少された造波抵抗及び延長された層流境界層流れの組み合わせを共に提供する輪郭を有し、前者は航空機に対する長手方向位置で全航空機横断面積が滑らかに変化することにより特徴付けされていて、そして、後者は前記翼の近傍及び前方の側の胴体上の傾斜及び子午線の湾曲における急激な変化を急激な変化を今まで以上に避けることにより特徴づけられている、胴体及び翼、
d)前記a),b),そしてc)を容易にする掃引角度を有している翼、
により特徴付けられている、航空機。

Claims (12)

  1. 設計巡航状況での層流流れを延長させる為に構成されている胴体及び翼を有している航空機を提供する方法であって:
    a)翼抗力及び翼重量の影響を考慮して、前記設計巡航状況での最大の航空機航続距離を提供する翼幅に沿った厚さ,翼弦,そして形状の値を有している翼両凸状型翼形状を提供する工程、
    b)層流に影響するよう構成されている翼前縁を提供する工程、
    c)組み合わせにおいて、減少された全造波抵抗を創出するとともに、翼上における層流境界層流れの延長された面積を創出する、胴体及び翼輪郭を提供する工程、
    d)前記a),b),そしてc)の提供を容易にする翼掃引角度を提供する工程、
    によって特徴付けられていて、
    そして、
    e)前記提供された翼両凸状型翼形状が、翼幅位置において、翼形状の翼弦cに対する翼形状の最大厚さtの比t/cを有しており、前記比t/cは胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿う値を有していて、前記比t/cの平均は、
    として表記され
    ここでM=超音速設計巡航マッハ数であり、
    f)ここにおいて、1.3と2.8との間の超音速設計巡航マッハ数Mの値の為に、前記超音速設計巡航マッハ数Mの値に対応している前記比t/cの最大値は、胴体影響の前記区域の外側寄りで、0.027と0.040との間で前記超音速設計巡航マッハ数Mに対し比例している、
    方法。
  2. 胴体影響の前記区域が、翼の前縁及び後縁及び対称の航空機長さ方向平面の交点で始まるマッハ線の仮想の交点により規定されている翼場所の内側寄りの翼の部分として、最も低い超音速設計巡航マッハ数Mで規定されている、請求項1の方法。
  3. 翼幅に沿った厚さ及び翼弦の値が、胴体影響の前記区域の外側寄りで、前記比t/cの平均が0.040以下である、請求項2の方法。
  4. 超音速設計巡航マッハ数のM1.3の為に、前記比t/c<0.027、
    超音速設計巡航マッハ数のM2.0の為に、前記比t/c<0.034、
    超音速設計巡航マッハ数のM2.8の為に、前記比t/c<0.040、
    の少なくとも1つによりさらに特徴付けされている、請求項1の方法。
  5. 翼両凸状型翼形状が、翼幅方向位置で、翼弦cに対する最大厚さtの前記比t/cを有するよう設けられていて、前記比t/cは0.015と0.047との間に存在する、請求項1の方法。
  6. 1.3の超音速設計巡航マッハ数の為には、胴体影響の外側寄りの翼幅に沿った前記比t/c平均が、0.027以下である、請求項5の方法。
  7. 1.3と2.8との間で超音速設計巡航マッハ数Mが増大することにより、前記比t/cが50%まで増大する、請求項6の方法。
  8. 超音速設計巡航マッハ数Mでの層流流れを延長させる為に構成されている胴体及び翼を有している航空機であって:翼が、
    a)設計巡航での付着衝撃を維持するのに十分低い前縁掃引角度、そして、
    b)翼幅に沿った、翼形状の翼弦cに対する翼形状の最大厚さtの比t/cの複数の値を有していて、これにより、胴体影響の区域の外側寄りの翼幅に沿って、前記比t/cの平均値が、
    として表記され、ここにおいて胴体影響の前記区域が、翼の前縁及び後縁及び対称の胴体平面の交点で始まるマッハ線の交点により規定されている翼の場所の内側寄りの翼の部分として、超音速設計巡航マッハ数Mで規定されている、翼両凸状型翼形状、
    c)凸形状及び有効厚さhを有していて、有効厚さhは最も前方の上方及び下方翼表面との前縁の接触の地点間の距離として規定されており、翼幅に沿った個々の位置で、h/tが0.05以下であって、ここでtはこの位置での最大翼厚さである、前記前縁、そして、
    d)胴体輪郭は航空機に対する長手方向位置での滑らかに変化する全航空機横断面積により特徴づけられていて、そして翼輪郭は前記翼の近傍及び前方の胴体側上での傾斜及び子午線の湾曲における今までの急激な変化を避けることにより特徴づけられていて、翼上における造波抵抗を減少させるとともに層流境界層流れを延長する、胴体及び翼の輪郭
    の組み合わせ、
    により特徴付けられている、
    航空機。
  9. 翼幅に沿った厚さ及び翼弦の値は、前記比t/cの前記平均が、胴体影響の前記区域の外側寄りで、0.040以下である、請求項8の航空機。
  10. 翼両凸状型翼形状が、翼幅方向位置で、翼弦cに対する最大厚さtの比t/cを有するよう設けられていて、前記比t/cは0.015と0.047との間に存在する、請求項8の航空機。
  11. 前記前縁は、0.01インチと0.10インチとの間の有効厚さ寸法を有するよう設けられている、請求項8の航空機。
  12. 左側及び右側の翼の前縁及び後縁の内側寄りの下方範囲を有している胴体が、左側及び右側の輪金と交差し、前記胴体の下方範囲が、前記前縁及び後縁との交差の内側寄り位置において前記位置の間の長さ方向の位置の胴体幅に比較し減少された幅を有していて、それによって、航空機の超音速速度での翼上の層流空気流れをより大きくする手助けをする、請求項8の航空機。
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