JP5991544B2 - 無線ネットワークシステム、無線データ転送方法および端末装置 - Google Patents

無線ネットワークシステム、無線データ転送方法および端末装置 Download PDF

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本発明は、基地局装置の圏外地域に存在し、データ転送を開始する端末装置(以下「データ転送開始端末装置」という)から1台以上の他の端末装置を経由して基地局装置へデータ転送を行う無線ネットワークにおいて、基地局装置へのデータ到着率を向上させる無線ネットワークシステム、無線データ転送方法および端末装置に関する。
データ転送開始端末装置と基地局装置との間のリンクが途絶している場合に、リンクが確保されている1台以上の他の端末装置を経由し、各端末装置でデータを複製しながらデータ転送開始端末装置から基地局装置へのデータ転送を行う無線ネットワークシステムは、遅延許容ネットワーク(非特許文献1)として知られている。遅延許容ネットワークでは、TCP/IPでは対応できなかったデータ転送時の大きな遅延時間やリンク途絶に対応することができる。
図7は、遅延許容ネットワークにおけるデータ転送方式を示す。
図7において、データ転送開始端末装置はまず、自身と直接リンクをもつ他の中に基地局装置が存在するか否かを確認し、基地局装置とのリンクが確保されていれば、基地局装置にデータを転送して通信を終了する。基地局装置とのリンクが確保されていなければ、データ転送開始端末装置でデータの複製を行い、複製したデータをリンクが確保されている他の端末装置に転送する。データを受け取った端末装置は、同様に基地局装置とのリンクが確保されていなければデータの複製を行い、複製したデータを他の端末装置に転送する。これを繰り返すことにより、データ転送開始端末装置から基地局装置までのデータ転送を実現する。また、データ転送開始端末装置でデータが発生してから、TTL(Time To Live)時間が経過すると、当該データと当該データから複製されたすべてのデータはネットワーク内から削除される。
このようなデータ転送方式を用いる従来技術として、ER(Epidemic Routing)(非特許文献2)やBSW(Binary Spray and Wait)(非特許文献3)がある。以下では、データ転送を行う側の端末装置を「転送元端末装置」と呼び、データ転送を受ける側の端末装置を転送先端末装置」と呼ぶ。
K.Fall,"A Delay-Tolerant Network Architecture for Challengied Internets,"Proceedings of ACM SIGCOMM'03, pp.27-34, Aug. 2003 A.Jindal and K.Psounis,"Performance Analysis of Epidemic Routing under Contention," Proc. of IWCMC'06, pp.539-544, Jul. 2006 T.Spyropoulos, K.Psounis, C.S.Raghavendra, "Spray and Wait: An E.cient Routing Scheme for Intermit-tently Connected Mobile Networks,"Proc. of ACM SIGCOMM'05, pp.252-259, Aug. 2005
ERは、転送元端末装置のデータ転送可能な範囲に転送先端末装置が現れるたびに、転送元端末装置が転送先端末装置にデータを1個複製して転送し、これを繰り返す。すなわち、転送元端末装置は転送先端末装置が現れるたびにデータを複製するため、ネットワーク内に複製データが制限なく増える可能性がある。その結果、端末装置は様々なデータ転送開始端末装置から転送された複製データを保持することになるため、1端末装置が保持する複製データの数が増加し、端末装置のバッファでデータドロップが頻発する。以上より、ERは基地局装置のデータ到着率が低下する問題がある。
BSWは、転送元端末装置のデータ転送可能な範囲に転送先端末装置が現れるたびに、転送元端末装置が保持する複製データの半分を転送先端末装置に転送する。BSWにおけるデータ転送手順を図8に示す。図8(1) に示すように、データ転送開始端末装置がL個の複製データを生成する。ここでLはシステムで一意に固定する。次に図8(2) に示すように、転送元端末装置は現時点で保持しているL' 個の複製データの半分L'/2を転送先端末装置に転送する。最後に、図8(3) に示すように、L' =1になった転送元端末装置は基地局装置のみにデータ転送を行うことで、データ転送開始端末装置から基地局装置へのデータ転送を実現する。
BSWでは、データ転送開始端末装置が最大データ複製数Lを全ユーザで一様に設定する。Lを大きくすると、ERと同様の問題が発生する。一方、Lを小さくすると、基地局装置までデータ転送が行われない可能性が増す。したがって、Lは経験的に適度な値に設定せざるを得ない。しかし、経験的に適度なLの値を設定しても、図9(1) に示すように、データ転送開始端末装置が基地局装置から遠い場合には、データが基地局装置から遠い範囲のみでしか転送されない。一方、データ転送開始端末装置が基地局装置から近い場合には、図9(2) に示すように、無駄なデータの複製が増加する。したがって、BSWもERと同様にデータ到着率が低下する問題がある。
このように、最大データ複製数Lを固定にした場合、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係によってデータの到着率に差が生じ、データ到着率の公平性が確保できない課題があった。
本発明は、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係を考慮し、データ転送開始端末装置から基地局装置へ転送されるデータの到着率とデータ到着率の公平性を向上させることができる無線ネットワークシステム、無線データ転送方法および端末装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線ネットワークシステムにおいて、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係に応じてデータ転送開始端末装置から基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定してデータ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定する動的複製制御手段と、最大データ複製数Lとホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βと転送するデータ数を決定し、データ転送を(H−1)ホップ以内に制限する円状複製配布手段とを備える。
第1の発明の無線ネットワークシステムにおいて、データ転送開始端末装置は、自装置の位置情報を取得して基地局装置との距離を算出し、1端末装置がデータ転送できる最大距離で除することによりホップ数Hを算出する構成である。
さらに、データ転送開始端末装置は、その通信範囲内に存在する端末の総数αと、ホップ数Hにより、最大データ複製数Lを次式により求める構成である
H=1のとき、L=1
H≧2のとき、L=(α+1)・(H−1)2
さらに、転送元の端末装置は、転送先の端末装置の数βを次式により求める構成であり、
βH −Lβ+(L−1)=0
転送元の端末装置が保持する複製データが1個、または転送先の端末装置がβ番目になったときに、転送元の端末装置は基地局以外にデータ転送しない構成である。
第2の発明は、データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線データ転送方法において、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係に応じてデータ転送開始端末装置から基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定してデータ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定するステップと、最大データ複製数Lとホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βを決定し、データ転送を(H−1)ホップ以内に制限するステップとを有する。
第3の発明は、データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線ネットワークシステムの端末装置において、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係に応じてデータ転送開始端末装置から基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定してデータ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定する手段と、最大データ複製数Lとホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βを決定し、データ転送を(H−1)ホップ以内に制限する手段とを備える。
本発明は、データ転送開始端末装置から(H−1)ホップ以内の端末装置数に応じて最大データ複数数Lを必要最小に制限し、さらにデータ転送を(H−1)ホップ以内に制限する制御により、データ転送開始端末装置と基地局装置との位置関係によらず、基地局装置へのデータ到着率を向上させることができる。
本発明の無線ネットワークシステムの構成例を示す図である。 本発明におけるデータ転送手順を示す図である。 データ転送開始端末装置と基地局装置の距離dの算出方法を示す図である。 本発明の無線ネットワークシステムの端末装置の構成例を示す図である。 本発明の無線ネットワークシステムの端末装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の性能評価を示す図である。 遅延許容ネットワークにおけるデータ転送方式を示す図である。 BSWにおけるデータ転送手順を図である。 BSWにおけるデータ転送の課題を示す図である。
本発明は、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係からデータ転送のホップ数Hを算出して最大データ複製数Lを必要最小に設定する制御(動的複製制御)と、さらに複製データの配布を(H−1)ホップ以内に制限し、データ転送開始端末装置を中心として同心円状にデータ転送を行う制御(円状複製配布)により、データ転送開始端末装置と基地局装置の位置関係によらず基地局装置へのデータ到着率を向上させることが特徴である。以下、動的複製制御と、円状複製配布の手法について説明する。
(動的複製制御)
図1は、本発明の無線ネットワークシステムの構成例を示す。
図1において、1はデータ転送開始端末装置、2は基地局装置、3はデータ転送開始端末装置以外の端末装置である。データ転送開始端末装置1は、基地局装置2との間の最小ホップ数Hを次式により求める。
H= [d/r] …(1)
ここで、dはデータ転送開始端末装置1から基地局装置2までの距離、rは1端末装置がデータ転送できる最大距離を示し、演算子 [S] は、S以上でSに最も近い整数を表す。
データ転送開始端末装置1から基地局装置2までのデータ転送ルートがあり、端末装置3がエリア内にランダムに存在する前提では、データ転送開始端末装置1から(H−1)ホップ先の全端末装置までデータを転送すれば、基地局装置2まで残り1ホップとなるため、基地局装置2まで必ずデータを転送できる。すなわち、データ転送開始端末装置1を中心に、データ転送開始端末装置1から半径(H−1)ホップの同心円内に存在する全端末装置にデータ転送を行うことで、基地局装置2までのデータ到着率を向上させることが期待できる。
なお、データ転送開始端末装置1から基地局装置2まで確実にデータ転送を行う別の方法として、各端末装置がGPS(Global Positioning System )により、自身の位置を常に把握し、転送元端末装置、転送先端末装置、基地局装置の位置関係を考慮して転送元端末装置から基地局装置の方向へ向かう位置にある転送先端末装置のみにデータ転送をする方法が考えられる。しかし、端末装置が移動する場合、常にGPSを使用して自身の位置を把握しなければならず、電力消費が顕著になる問題がある。そのため、本発明では,データ転送開始端末装置1がデータを生成した時のみGPSを利用して自身の位置を確認し、予め把握している基地局装置の位置情報に基づきデータ転送開始端末装置1から最近傍の基地局装置2までの距離dを計算し、式(1) により最小ホップ数Hを算出する。
次に、データ転送開始端末装置における最大データ複製数Lについて、データ転送開始端末装置から基地局装置までのホップ数Hと、データ転送開始端末装置の通信範囲内(例えばキャリアセンスで判明)に存在する端末装置の総数(端末密度)αから計算する。ここで、H=1であれば、データ転送開始端末装置は、今後、基地局装置に直接データ転送を行えるため、データ複製を行わずに基地局装置との通信機会を伺う。また、H≧2であれば、データ転送開始端末装置は、転送先端末装置に複製データを転送することで、基地局装置と通信を行う。このとき、Lを最小数とするため、(H−1)ホップのエリアに存在する全端末装置数に1個ずつ、すなわち最小数の複製データを転送するとしたとき、次式が成立する。なお、端末装置が存在する密度が通信エリアで一定と仮定している。
(α+1):L=πr2 :π(r(H−1))2 …(2)
よって、データ転送開始端末装置における最大データ複製数Lは、次式により求まる。 H=1のとき、L=1 …(3-1)
H≧2のとき、L=(α+1)・(H−1)2 …(3-2)
以上のようにデータ転送開始端末装置が最大データ複製数Lを計算することにより、ネットワーク環境に応じた動的複製制御が可能となる。
(円状複製配布)
データ転送開始端末装置が最大データ複製数Lを必要最小に制御した上で、円状複製配布の制御では、複製データの配布を(H−1)ホップ以内に制限するために、転送元端末装置が複製データを転送する転送先端末装置の個数βを決定する。
まず、転送元端末装置はβ個の転送先端末装置に対して複製データを転送し、当該転送元端末装置も1つのデータを保持する。転送元端末装置から複製データを転送されたβ個の転送先端末装置は、次の転送元端末装置となる。すなわち、この転送元端末装置もそれぞれβ個の転送先端末装置に対して複製データを転送し、1つのデータを保持する。この動作をデータ転送開始端末装置からの(H−1)ホップ繰り返したとき、最終的に複製データを保持している端末装置の数Nは次式となる。
N=1+β+β2 +…+βH-1 =(1−βH)/(1−β) …(4)
前述の通り、本発明では、(H−1)ホップのエリアに存在する全端末装置に1個ずつの複製データを転送するため、N=Lとすると、次式が成立する。
βH −Lβ+(L−1)=0 …(5)
さらに、データ転送開始端末装置は、データを生成した時に、式(5) よりβを求め、正の整数に切り上げる。
図2は、本発明におけるデータ転送手順を示す。
図2(1) において、データ転送開始端末装置(転送元端末装置)は、基地局装置までの距離dを把握して式(1) に基づいて基地局装置までの最小ホップ数Hを算出し、さらに式(3-1),(3-2) に基づいて最小ホップ数Hに基づく最大データ複製数Lを算出し、さらに式(5) に基づいて転送先端末装置数βを算出する。
次に、図2(2) において、ある転送元端末装置がL’個の複製データを保持し、データ転送可能なβ' 番目の転送先端末装置が通信範囲に現れると、転送元端末装置が保持するL’個の複製データの中から転送先端末装置に転送できる複製データの数Dは、次のように求まる。ここで、転送元端末装置がβ−β’個の転送先端末装置にデータ転送を行った後、1つのデータを保持する必要があるので、転送元端末装置が転送してよいデータの個数は(L' −1)個である。さらに、転送元端末装置は、β−β’個の転送先端末装置に対して均等にデータを転送を行う必要があるので、転送元端末装置が転送先端末装置に転送できる複製データの数Dは、次式により求まる。
D= [(L'−1)/(β−β')] …(6)
なお、演算子 [S] は、S以上でSに最も近い整数を表す。
転送元端末装置は、D個のデータ転送後に、保持している複製データが(L’−D)個となり、β’を(β−1)に更新する。一方、転送先端末装置は、L’とβ’をDとβに更新する。
最後は、図2(3) に示すように、転送元端末装置が保持する複製データが1個(L’=1)か、転送先端末装置がβ番目になったときは、転送元端末装置は基地局装置以外にデータ転送を行わない。
以上の方法を用いることにより、データ転送開始端末装置を中心とし、データ転送開始端末装置から半径(H−1)ホップの同心円内に存在する全端末装置に必要最低数の1個ずつデータ転送を行うことができる。その結果、データ転送開始端末装置は基地局装置の方角を気にすることなく通信可能な端末装置に複製データを配布するだけで、データ転送開始端末装置から基地局装置までのデータ到着率を向上させることができる。
(データ転送開始端末装置と基地局装置の距離dの他の算出方法)
以上の説明では、データ転送開始端末装置と基地局装置との距離dをデータ転送開始端末装置が知る方法として、図3(1) に示すように、データ転送開始端末装置がGPS受信機能を有し、基地局装置の場所があらかじめ特定できる場合を前提とした。これ以外には、次の方法がある。
図3(2) に示す方法は、データ転送開始端末装置がGPS情報から自身の位置座標を把握し、通信衛星から報知される基地局装置の位置座標との比較からdを計算する。これは、データ転送開始端末装置がGPS受信機能を有し、基地局装置の場所があらかじめ特定できない場合に有効である。
図3(3) に示す方法は、データ転送開始端末装置において、基地局装置から送信される一定強度の電波の受信レベルからdを推定する。なお、基地局装置の電波は受信できるものの、受信レベルが低いため基地局装置との通信はできない場合である。これは、データ転送開始端末装置がGPS受信機能を有さない場合に有効である。
(本発明の無線ネットワークシステムの端末装置の構成例および処理手順)
図4は、本発明の無線ネットワークシステムの端末装置の構成例を示す。
図4において、データ複製部12は、データ入力部11から転送するデータを入力すると、距離判定部13で判定した端末装置と基地局装置間の距離に応じた数L個の複製データを複製し、バッファ部14に蓄積する。このとき、バッファ部14に蓄積したデータのヘッダ部には、TTLの初期値と、β' =βがデータに付随した情報として格納される。アンテナ15から受信部16を経由して受信したデータはバッファ部14に蓄積する。TTLは、一定時間毎にカウントダウンし、TTL=0となったデータはバッファ部14内から削除する。また、データ転送を行うたびにβ' の値を1ずつ減らし、β' =1となったデータは基地局装置以外にデータ転送を行わない。
基地局判定部17は、基地局装置とのリンクを監視しており、基地局装置とのリンクが確立した時には、バッファ部14内の全データを送信部18を経由してアンテナ15から基地局装置に転送する。転送先端末判定部19は、転送先端末装置とのリンクを監視しており、転送先端末装置とのリンクが確立した時には、自端末装置がバッファに保持する2個以上の複製データに関して次の2事項を確認する。(1) 当該複製データと同じ複製データが転送先端末装置のバッファに保持されていないこと。(2) 当該複製データがβ=1でないこと。この2事項が確認された場合は、当該複製データの一部(D個)を転送先端末装置にデータ転送する。この2事項が確認されない場合は、当該複製データのデータ転送は基地局装置に対してのみ行う。
図5は、本発明の無線ネットワークシステムの端末装置の処理手順を示す。
図5において、転送先端末装置とのリンクが確立した時には(S1:Yes )、転送先端末装置が基地局装置以外か否かを判断する(S2)。基地局装置の場合(S2:No)は、バッファにある全てのデータを転送する(S3)。このとき、複製された同一データに関しては1つだけ転送して、その他の同一データはバッファから全て削除してもよい。
転送先端末装置が基地局装置でない場合(S2:Yes )は、バッファ内のデータのなかで同じデータが転送先端末装置のバッファに保持されていないデータを転送対象データとして検索し(S4)、転送対象データがβ' ≠1のとき(S5:Yes )、転送対象データからD個取り出し、取り出したデータをβ' =βに初期化して転送する(S6)。また、D個以外の転送対象データはβ' を1減らす。
図6は、本発明の性能評価を示す。ここでは、端末数を100 〜1000と変化させた時のテータ到着率を評価指標として用いる。データ到着率は、全てのデータ転送開始端末装置が作成した全てのデータ数に対する基地局装置に到着したデータ数の割合とする。比較対象をEP、BSWとする。これより、本発明は従来技術に比べ高いデータ到着率をもつことが分かる。
なお、本発明の性能評価に用いたパラメータは次の通りである。
エリア面積 [m2] :1000×1000
データ転送範囲 [m] :1000
端末バッファ容量 [MB] :5
データサイズ [MB] : 0.5〜1.0
TTL [h] :5
ところで、以上の説明では、データ転送開始端末装置から基地局装置へのデータ転送について説明したが、基地局装置からデータ転送開始端末装置へのデータ転送でも、データの送信元と宛先を入れ替えるだけで本発明を適用することができる。
1 データ転送開始端末装置
2 基地局装置
3 データ転送開始端末装置以外の端末装置
11 データ入力部
12 データ複製部
13 距離判定部
14 バッファ部
15 アンテナ
16 受信部
17 基地局判定部
18 送信部
19 転送先端末判定部

Claims (6)

  1. データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線ネットワークシステムにおいて、
    前記データ転送開始端末装置と前記基地局装置の位置関係に応じて前記データ転送開始端末装置から前記基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、前記データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定して前記データ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定する動的複製制御手段と、
    前記最大データ複製数Lと前記ホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βと転送するデータ数を決定し、データ転送を前記(H−1)ホップ以内に制限する円状複製配布手段と
    を備えたことを特徴とする無線ネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載の無線ネットワークシステムにおいて、
    前記データ転送開始端末装置は、自装置の位置情報を取得して前記基地局装置との距離を算出し、1端末装置がデータ転送できる最大距離で除することにより前記ホップ数Hを算出する構成である
    ことを特徴とする無線ネットワークシステム。
  3. 請求項2に記載の無線ネットワークシステムにおいて、
    前記データ転送開始端末装置は、その通信範囲内に存在する端末の総数αと、前記ホップ数Hにより、前記最大データ複製数Lを次式により求める構成である
    H=1のとき、L=1
    H≧2のとき、L=(α+1)・(H−1)2
    ことを特徴とする無線ネットワークシステム。
  4. 請求項3に記載の無線ネットワークシステムにおいて、
    前記転送元の端末装置は、前記転送先の端末装置の数βを次式により求める構成であり、
    βH −Lβ+(L−1)=0
    前記転送元の端末装置が保持する複製データが1個、または前記転送先の端末装置がβ番目になったときに、前記転送元の端末装置は前記基地局以外にデータ転送しない構成である
    ことを特徴とする無線ネットワークシステム。
  5. データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線データ転送方法において、
    前記データ転送開始端末装置と前記基地局装置の位置関係に応じて前記データ転送開始端末装置から前記基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、前記データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定して前記データ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定するステップと、
    前記最大データ複製数Lと前記ホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βを決定し、データ転送を前記(H−1)ホップ以内に制限するステップと
    を有することを特徴とする無線データ転送方法。
  6. データ転送を開始するデータ転送開始端末装置から1台以上の他の端末装置を経由し、データを複製しながら基地局装置へデータ転送を行う無線ネットワークシステムの端末装置において、
    前記データ転送開始端末装置と前記基地局装置の位置関係に応じて前記データ転送開始端末装置から前記基地局装置までのデータ転送のホップ数Hを推定し、前記データ転送開始端末装置からデータ転送のホップ数が(H−1)となる範囲内に存在する端末装置の総数を推定して前記データ転送開始端末装置における最大データ複製数Lを設定する手段と、
    前記最大データ複製数Lと前記ホップ数Hに応じて、転送元の端末装置が転送先の端末装置の数βを決定し、データ転送を前記(H−1)ホップ以内に制限する手段と
    を備えたことを特徴とする端末装置。
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