上述したように、主装置に外部装置が接続される構成の画像表示装置において、表示部の操作領域に図形要素が表示される内部ボタンに割当てられた機能が、外部装置の外部ボタンにも割当てられる。このような構成の従来技術の画像表示装置は、或る機能に割当てられた主装置の操作領域の内部ボタンの図形要素と、該内部ボタンと同じ機能に割当てられた外部装置の外部ボタンとが、重複して存在することになる。
従来技術の画像表示装置では、外部装置接続時に外部ボタンと機能が重複した内部ボタンの図形要素が表示されたままなので、表示面全体の大きさよりも操作領域の分だけ表示領域の大きさが小さくなる。このため、コンテンツを表示するための表示領域ができるだけ大きいことが望まれる電子黒板などとして従来技術の画像表示装置が用いられる場合、従来技術の画像表示装置の使い勝手の向上が難しい。
前述の特許文献1の電子機器は、外付けキーボードの接続中も表示部のボタンの図形要素が表示されている。このため、特許文献1の電子機器は、機能キーに割当てられた制御項目を使用者に理解させるために、外付けキーボードの接続中に、該機能キーに割振られる文字を、該機能キーと同じ制御項目が割当てられた表示部のボタンの図形要素に、重ねて表示させている。特許文献1の電子機器では、制御項目に割当てられた複数のボタンの図形要素の表示に表示部全体が用いられており、表示部が操作領域と表示領域に分けられていない。このため、特許文献1の技術では、機能が重複した機能キーおよびボタンの図形要素の並存に起因する表示領域の縮小を解消することは難しい。
従来技術の画像表示装置における内部ボタンの図形要素の表示状態の切換え手法を説明するための動作図である。従来技術の画像表示装置において、機能が重複した内部ボタンの図形要素および外部ボタンの並存を解消するために、図6(A)に示すように、操作領域40の最小化ボタン43が、主装置の表示装置の表示面内の操作領域40に予め用意されている。操作領域40の最小化ボタン43は、主装置の表示部の表示面から操作領域40の表示を消去する機能に割当てられている。使用者が操作領域40の最小化ボタン43を選択すると、主装置の表示部の表示面から操作領域40が消去され、操作領域40の分だけ表示領域41が拡大される。
また従来技術の画像表示装置において、操作領域40にマウスのカーソルが重ねられた状態でマウスが右クリックされる動作に応答して、図6(B)に示すようなメニューダイアログが表示面にさらに表示されることもある。図6(B)のメニューダイアログの選択肢のうちの操作領域40の消去機能に割当てられた選択肢を使用者が選択すると、主装置の表示部の表示面から操作領域40が消去され、操作領域40の分だけ表示領域41が拡大される。
図6(A)のような最小化ボタンが用意される場合、および図6(B)のようなメニューダイアログが容易される場合、表示面一杯を表示領域41として用いるには、操作者が最小化ボタンや選択肢の選択のために操作部を操作する必要がある。このため、前述の構成の従来技術の画像表示装置は、操作が煩雑になり、使い勝手がよくない。
また、従来技術の画像表示装置において、操作領域40に図形要素が表示される内部ボタンに、外部ボタンと機能が重複した内部ボタンだけでなく、外部ボタンと機能が重複しない内部ボタンが含まれる場合がある。前述の場合、操作領域40の最小化ボタンを用いて操作領域40全体が消去されるばあい、外部ボタンと機能が重複しない内部ボタンに割当てられた機能が使用困難になるため、従来技術の画像表示装置の使い勝手がさらに悪くなる。
本発明の目的は、1以上の内部ボタンを備える主装置と1以上の外部ボタンを含んで主装置に接続可能な外部装置を備える画像表示装置において、同じ機能が割当てられた内部ボタンおよび外部ボタンの並存を容易に解消可能な画像表示装置を提供することである。
本発明は、予め定める機能がそれぞれ割当てられる1以上の内部ボタンの図形要素が表示される表示面を有する表示部、表示面内の図形要素を選択可能な操作部、ならびに前記表示部および前記操作部を制御する制御部を含む主装置と、前記内部ボタンに割当てられている機能がそれぞれ割当てられる1以上の外部ボタンであって、操作された外部ボタンに対応するキーコードを出力する外部ボタンを含み、主装置と接続可能な外部装置とを備える画像表示装置であって、
前記制御部は、
前記外部装置の接続の有無を判定し、
前記外部装置が接続された状態では、前記内部ボタンの図形要素を前記表示面から消去させるとともに、前記外部ボタンが操作された場合は、操作された前記外部ボタンに対応するキーコードの入力を受け、
前記外部装置が接続されていない非接続状態では、前記内部ボタンの図形要素を前記表示面に表示させることを特徴とする画像表示装置である。
また本発明は、前記表示部の表示面に図形要素が表示される内部ボタンが、前記外部ボタンに割当てられる機能と同じ機能が割当てられる内部ボタンと、前記外部ボタンに割当てられる機能と異なる機能が割当てられる内部ボタンとを含み、
前記制御部は、前記外部装置が接続された状態では、前記外部ボタンと同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素だけを、前記表示面から消去させることを特徴とする。
さらにまた本発明は、前記制御部が、前記外部装置が接続されていない非接続状態では、前記外部ボタンと同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素を、前記表示面に表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記表示部の表示面が、前記内部ボタンの図形要素が表示される操作領域と、前記表示面の前記操作領域以外の領域である表示領域とを含み、
前記制御部は、1以上の前記内部ボタンの図形要素が前記表示面から消去された状態では、消去された内部ボタンの図形要素の表示に要した分だけ前記操作領域を縮小させ、かつ、前記操作領域の縮小分だけ前記表示領域を拡大させることを特徴とする。
さらにまた本発明は、前記制御部が、1以上の前記内部ボタンの図形要素が前記表示面に表示された状態では、表示される内部ボタンの図形要素の表示に要する分だけ前記操作領域を拡大させ、かつ、前記操作領域の拡大分だけ前記表示領域を縮小させることを特徴とする。
また本発明は、前記制御部が、表示に要する面積が並べ換え前の面積以下になるように表示すべき前記内部ボタンの図形要素を並べ換えさせ、並べ換え後の前記内部ボタンの図形要素を表示可能な大きさに前記操作領域を縮小することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、主装置と外部装置とを備える画像表示装置において、主装置が、予め定める機能がそれぞれ割当てられる1以上の内部ボタンの図形要素が表示される表示面を有する表示部と、表示面内の図形要素を選択可能な操作部と、主装置を制御する制御部とを含み、外部装置が、前記内部ボタンに割当てられている機能がそれぞれ割当てられる1以上の外部ボタンであって、操作された外部ボタンに対応するキーコードを出力する外部ボタンを含み、主装置と接続可能に構成される。このような画像表示装置において、前記外部装置の接続の有無が判定され、前記外部装置が接続された状態では、前記内部ボタンの図形要素を前記表示面から消去され、外部ボタンが操作された場合は、操作された外部ボタンに対応するキーコードの入力を受ける。また、前記外部装置が接続されていない非接続状態では、前記内部ボタンの図形要素を前記表示面に表示される。
これによって、画像表示装置において、外部装置接続時に内部ボタンの図形要素が自動的に消去され、外部ボタンが操作された場合は、操作された外部ボタンに対応するキーコードの入力を受ける。また、外部装置非接続時に内部ボタンの図形要素が自動的に表示される。そのため、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタンの並存が自動的に解消され、かつ、外部装置非接続時に内部ボタンが自動的に復帰する。これによって、画像表示装置の操作性が向上されるので、画像表示装置の使い勝手が改善される。
また本発明によれば、前記表示部の表示面に図形要素が表示される内部ボタンが、前記外部ボタンに割当てられる機能と同じ機能が割当てられる内部ボタンと、前記外部ボタンに割当てられる機能と異なる機能が割当てられる内部ボタンとの2種類を含む。このような構成の画像表示装置において、前記外部装置が接続された状態では、前記外部ボタンと同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素だけが、前記表示面から消去される。
これによって、前記外部ボタンと機能が重複する内部ボタンの図形要素および前記外部ボタンと機能の重複が無い内部ボタンの図形要素の両方が表示部に表示される構成を有する画像表示装置において、外部装置接続時に、前記外部ボタンと機能が重複する内部ボタンの図形要素だけが選択的に自動消去され、外部ボタンと機能が重複しない内部ボタンが表示され続ける。そのため、上述の構成を有する本発明の画像表示装置において、内部ボタンだけに割当てられる機能が使用可能な状態が継続されつつ、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタンの並存が自動的に解消される。これによって、画像表示装置の操作性がさらに向上されるので、画像表示装置の使い勝手がさらに改善される。
さらにまた本発明によれば、画像表示装置が前述の2種類の内部ボタンを有する構成であるならば、前記外部装置が接続されていない非接続状態では、前記外部ボタンと同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素が、前記表示面に表示される。
これによって、前記外部ボタンと機能が重複する内部ボタンの図形要素および前記外部ボタンと機能の重複が無い内部ボタンの図形要素が表示部に表示される構成を有する画像表示装置において、外部装置接続時に選択的に自動消去された内部ボタンの図形要素が、外部装置非接続時に自動的に表示される。そのため、内部ボタンだけに割当てられる機能が使用可能な状態が継続されつつ、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタンの並存が自動的に解消され、かつ、外部装置非接続時に内部ボタンが自動的に復帰する。これによって、画像表示装置の操作性がさらに向上されるので、画像表示装置の使い勝手がさらに改善される。
また本発明によれば、前記表示部の表示面が、前記内部ボタンの図形要素が表示される操作領域と、前記表示面の前記操作領域以外の領域である表示領域とを含む。このような構成の画像表示装置において、1以上の前記内部ボタンの図形要素が前記表示面から消去される場合、消去される内部ボタンの図形要素の表示に要した分だけ前記操作領域が縮小され、かつ、前記操作領域の縮小分だけ前記表示領域が拡大される。
これによって、上述の操作領域および表示領域を表示面が含む構成を有する画像表示装置において、外部装置接続時に、消去される図形要素の分だけ前記操作領域が自動的に縮小され、かつ、前記操作領域の縮小分だけ前記表示領域が自動的に拡大される。そのため、外部装置接続時に、自己が取り得る最大の大きさに表示領域が自動的に拡大される。したがって、操作領域以外の残余領域である表示領域が常にできるだけ大きいことが望まれる状況下で画像表示装置が用いられる場合、画像表示装置の操作性がさらに向上されるので、画像表示装置の使い勝手がさらに改善される。
さらにまた本発明によれば、画像表示装置が表示面内に操作領域と表示領域とが設定される構成では、1以上の前記内部ボタンの図形要素が前記表示面に表示される場合、表示される内部ボタンの図形要素の表示に要する分だけ前記操作領域が拡大され、かつ、前記操作領域の拡大分だけ前記表示領域が縮小される。
これによって、上述の操作領域および表示領域を表示面が含む構成を有する画像表示装置において、外部装置接続時に自動縮小された操作領域が外部装置非接続時に自動的に拡大され、かつ、操作領域の拡大に合せて表示領域が縮小される。そのため、操作領域以外の残余領域である表示領域が常にできるだけ大きいことが望まれる状況下で画像表示装置が用いられる場合、外部装置接続時に表示領域が自動的に拡大されるだけでなく、外部装置非接続時には表示領域が自動的に縮小される。したがって、画像表示装置の操作性がさらに向上されるので、画像表示装置の使い勝手がさらに改善される。
また本発明によれば、画像表示装置が表示面内に操作領域と表示領域とが設定される構成であるならば、表示に要する面積が並べ換え前の面積以下になるように表示すべき前記内部ボタンの図形要素が並べ換えられ、並べ換え後の前記内部ボタンの図形要素を表示可能な大きさに前記操作領域が縮小される。
これによって、上述の操作領域および表示領域を表示面が含む構成を有する画像表示装置において、外部装置接続時に、表示すべき1以上の図形要素を表示可能であってかつできるだけ面積が小さくなるように、前記操作領域が縮小される。これによって、表示領域が常により広くなるように自動的に図形要素の表示状態が制御される。したがって、画像表示装置の操作性がさらに向上されるので、画像表示装置の使い勝手がさらに改善される。
図1は、本発明の実施の一形態である画像表示装置1の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の画像表示装置1の外観を示す図である。図1と図2とを併せて説明する。
本実施形態の画像表示装置1は、主装置3および外部装置4を備える。外部装置4は、主装置3と接続/非接続自在に接続される。主装置3は、表示部10と、操作部11と、制御部12とを含む。外部装置4は、1以上の外部ボタン8を含む。
予め定める機能がそれぞれ割当てられる1以上の内部ボタンの図形要素7が、主装置3の表示部10の表示面14に表示される。操作部11は、操作者の操作に応答して、表示面14内の図形要素7を選択可能である。制御部12は、主装置3の構成要素を制御する。外部ボタン8には、内部ボタンに割当てられている機能が、1以上の外部ボタン8にそれぞれ割当てられる。
使用者が操作部11を操作して図形要素7を個別に選択すると、選択された図形要素7に対応する内部ボタンに割当てられた機能が能動化される。内部ボタンの図形要素7とは、グラフィカル ユーザ インタフェース(Graphical User Interface:GUI)におけるアイコンおよびボタンに相当する。図形要素7と操作部11による選択との組合わせによって、内部ボタンが実現される。また、外部装置4が接続されている場合、外部装置4の外部ボタン8への操作に応答して、該外部ボタンに割当てられる機能が能動化される。
本実施形態の画像表示装置1において、主装置3の制御部12は、外部装置4の接続/非接続に応答して、内部ボタンの図形要素7を消去および再表示させる。すなわち、主装置3の制御部12は、外部装置4の接続の有無を判定して、外部装置4が接続されている場合、内部ボタンの図形要素7を表示面14から消去させ、接続されていた外部装置4が非接続になる場合、内部ボタンの図形要素7を表示面14に再表示させる。
これによって、本実施形態の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に内部ボタンの図形要素7が自動的に消去され、外部装置4の非接続時に内部ボタンの図形要素7が自動的に再表示される。そのため、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタン8の並存が自動的に解消され、かつ、外部装置4の非接続時に内部ボタンが自動的に復帰する。このため、本実施形態の画像表示装置1では、内部ボタンの図形要素7の消去および再表示のために、最小化ボタンを操作者が操作する必要が無い。これによって、本実施形態の画像表示装置1の操作性が向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手をよくすることができる。
本実施形態の画像表示装置1において、好ましくは、表示部10の表示面14に図形要素7が表示される内部ボタンが、外部ボタン8に割当てられる機能と同じ機能が割当てられる内部ボタンと、外部ボタン8に割当てられる機能と異なる機能が割当てられる内部ボタンとの2種類を含む。2種類の内部ボタンが含まれる場合、主装置3の制御部12が、外部装置4が接続されている場合、外部ボタン8と同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素7だけを、表示面14から消去させる。
これによって、上述の2種類の内部ボタンの図形要素7が表示される構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7だけが選択的に自動消去され、外部ボタン8と機能が重複しない内部ボタンが表示され続ける。そのため、上述の構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、内部ボタンだけに割当てられる機能が使用可能な状態が継続されつつ、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタン8の並存が自動的に解消される。これによって、本実施形態の画像表示装置1の操作性がさらに向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
本実施形態の画像表示装置1が上述の2種類の内部ボタンの図形要素7を表示する構成である状況下において、好ましくは、主装置3の制御部12が、外部装置4が非接続である場合、外部ボタン8と同じ機能が割当てられる内部ボタンの図形要素7を、表示面14に再表示させる。
これによって、上述の構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に選択的に自動消去された内部ボタンの図形要素7が、外部装置4の非接続時に自動的に再表示される。そのため、上述の構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、内部ボタンだけに割当てられる機能が使用可能な状態が継続されつつ、機能が相互に重複する内部ボタンおよび外部ボタン8の並存が自動的に解消され、かつ、外部装置4の非接続時に内部ボタンが自動的に復帰する。これによって、本実施形態の画像表示装置1の操作性がさらに向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
本実施形態の画像表示装置1において、好ましくは、操作領域30と表示領域31とが、表示部10の表示面14に含まれる。操作領域30は、1以上の内部ボタンの図形要素7を表示する。表示領域31は、表示面14内の操作領域30以外の残余領域である。操作領域30が所謂ツールバーに相当し、表示領域31が所謂クライアント領域に相当する。たとえば、本実施形態の画像表示装置1で表示されるべき画像化された情報であるコンテンツは、表示領域31に表示される。
上述の操作領域30および表示領域31を表示面14が含む構成である本実施形態の画像表示装置1において、1以上の内部ボタンの図形要素7が表示面14から消去される場合、主装置3の制御部12が、消去される内部ボタンの図形要素7の表示に要した分だけ操作領域30を縮小し、かつ、操作領域30の縮小分だけ表示領域31を拡大させる。
これによって、上述の構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に、消去される図形要素7の分だけ操作領域30が自動的に縮小され、かつ、操作領域30の縮小分だけ表示領域31が自動的に拡大される。そのため、外部装置4の接続時に自己が取得る最大の大きさに、表示領域31が自動的に拡大される。したがって、本実施形態の画像表示装置1の操作性がさらに向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
本実施形態の画像表示装置1が上述の操作領域30および表示領域31を含む構成である状況下において、好ましくは、主装置3の制御部12が、1以上の内部ボタンの図形要素7が表示面14に再表示される場合、再表示される内部ボタンの図形要素7の表示に要する分だけ操作領域30を拡大し、かつ、操作領域30の拡大分だけ表示領域31を縮小させる。
これによって、上述の構成を有する本実施形態の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に自動縮小された操作領域30が外部装置4の非接続時に自動的に拡大され、かつ、操作領域30のの拡大に合せて表示領域31が縮小される。そのため、外部装置4の接続時に表示領域31が自動的に拡大されるだけでなく、外部装置4の非接続時には表示領域31が自動的に縮小される。したがって、本実施形態の画像表示装置1の操作性がさらに向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
特に、操作領域30以外の残余領域である表示領域31が常にできるだけ大きいことが望まれる状況下で本実施形態の画像表示装置1が用いられる場合、外部装置4の着脱に応じて図形要素7が消去または再表示される際に、上述した操作領域30および表示領域31の拡大縮小が実行されることが好ましい。たとえば、本実施形態の画像表示装置1が所謂電子黒板として用いられ、使用者が描画した文字や図形が表示領域31に表示される場合、外部装置4の着脱に応じて、文字や図形の描画に用いられる表示領域31が常にできるだけ大きく設定されるため、使い勝手が向上される。
本実施形態の画像表示装置1が外部装置4の着脱に応じて図形要素7を消去または再表示させる構成である状況下において、さらに好ましくは、主装置3の制御部12が、表示に要する面積が並べ換え前の面積以下になるように表示すべき内部ボタンの図形要素7を並べ換え、並べ換え後の内部ボタンの図形要素7を表示可能な大きさになるように、操作領域30を縮小する。
これによって、上述の状況下の本発明の画像表示装置1において、外部装置4の接続時に、表示すべき1以上の図形要素7を表示可能であってかつできるだけ面積が小さくなるように操作領域30が縮小され、操作領域30の縮小分だけ表示領域31が拡大される。これによって、表示領域31が常により広くなるように、図形要素7の表示状態が自動的に制御される。したがって、本実施形態の画像表示装置1の操作性がさらに向上されるので、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
たとえば、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンと、外部ボタン8と機能が重複しない内部ボタンとの2種類が含まれる状況下において、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7が消去されるならば、操作領域30内の図形要素7の配列が虫食い状態になることがある。このような状態において、表示に要する面積が並べ換え前よりも少なくなるように表示すべき図形要素7が並べ換えられる場合、並べ換え後の操作領域30は、並べ換えが無い場合の操作領域30よりも狭い。そのため、前述の状況下において、図形要素7の並べ換えが有る場合の表示領域31は、並べ換えが無い場合の表示領域31よりも広い。これによって、本実施形態の画像表示装置1の使い勝手がさらに改善される。
図1の具体的な構成例を、以下に説明する。図1の具体例の画像表示装置1において、主装置3は、表示部10と操作部11と制御部12との他に、記憶部16と外部接続部17とを含む。操作部11は、たとえば、文字および図形の手書き入力が可能な操作面を有するタッチパネルによって実現される。表示部10は、たとえば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)によって実現される。表示部10は、表示制御部20と、表示面14を備える表示素子21とを含む。操作部11は、タッチパネルインタフェイス22と、タッチパネル素子23とを含む。
図1の具体例では、主装置3が、主装置本体27と主側コントローラ28とを備える構成になっている。主装置本体27は、操作部11のタッチパネル素子23と表示部10の表示素子21とを含む。主側コントローラ28は、制御部12と、表示部10の表示制御部20と、操作部11のタッチパネルインタフェイス22と、記憶部16と、外部接続部17とを含む。
主装置本体27は、操作者が目視可能な位置に配置され、操作者に情報を画像化して提示し、かつ操作者による操作を受付ける。たとえば、主装置本体27は、電子ホワイトボードの本体部分であるタッチディスプレイに相当する。
主側コントローラ28は、ホワイトボードなどに代表される画像表示装置としての機能を主装置3に実現させるためのコントローラである。主側コントローラ28は、たとえば、動画ならびに静止画の表示機能と、タッチパネル素子23から入力された文字および図形などのデータを図表化して前述の動画ならびに静止画と合成する機能と、無線通信機能とを含む各種機能を有する。主側コントローラ28は、たとえば、専用装置が用意されてもよく、一般的なパーソナルコンピュータに主側コントローラ28を実現するためのプログラムをインストールして実行させることによって実現されてもよい。
表示部10の表示素子21は、主装置3側で情報を目視表示するための表示素子である。たとえば、表示部10の表示素子21は、液晶ディスプレイ素子(Liquid Crystal
Display:LCD)、または有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:EL)素子、陰極線管、ならびに投影型表示素子によって実現される。
表示部10の表示制御部20は、動画および静止画などを含む入力された画像のデータを、表示素子21で表示するための映像のデータに加工して、表示部10の表示素子21に転送する。表示部10の表示制御部20は、たとえば、一般的なパーソナルコンピュータのグラフィックカードで実現される。
操作部11のタッチパネル素子23は、操作者によるタッチを検出するためのデバイスである。操作部11のタッチパネル素子23は、たとえば、表示部10の表示素子21の表示面14と重なる位置に設置される。操作部11のタッチパネル素子23は、表示部10の表示素子21の枠部分に、さらに設置されてもよい。操作部11のタッチパネル素子23は、操作者によるタッチが検出可能であれば、どのような検出方式を用いてもよい。
操作部11のタッチパネルインタフェイス22は、操作部11のタッチパネル素子23からのデータを受信するためのインタフェースである。タッチパネルインタフェイス22は、タッチパネル素子23からのデータを受信可能であれば、どのような方式が用いられてもよい。たとえば、タッチパネルインタフェイス22の方式として、USB(Universal
Serial Bus)、およびRS232C (Recommended Standard 232 C)が挙げられる。
記憶部16は、主装置3で用いられるアプリケーションプログラム、および各種のデータなどを記憶する。また記憶部16は、主装置3内の構成要素によって作業領域として利用されることもある。記憶部16は、たとえば、揮発性の記憶装置であるランダムアクセスメモリ25(Random Access Memory:RAM)、および不揮発性の記憶装置であるリードオンリメモリ24(Read Only Memory:ROM)を含む。
図1の具体例において、外部ボタン8が、操作者が直接押下可能な構造のハードウェアボタンで実現されている。各外部ボタン8は、各外部ボタン8の押下時に所定のキーコードを出力する構造のボタン検出スイッチを備えている。また外部装置4は、主装置3との接続の有無を検知するための接続検知スイッチをさらに備えている。
主装置3の外部接続部17と外部装置4の外部接続部18とは、主装置3と外部装置4との間で各種のデータを送受信する。たとえば、外部装置4の外部ボタン8が操作された場合、操作された外部ボタン8に対応するキーコードが、外部装置4の外部接続部18から主装置3の外部接続部17に送られ、主装置3の制御部12に入力される。
主装置3と外部装置4との間のデータ送受は、たとえば、主装置3と外部装置4との間で必要なデータが送受可能な方式であれば、どのような方式が用いられてもよい。たとえば、主装置3と外部装置4との間のデータ送受は、有線方式であってもよく、無線方式であってもよい。たとえば、上述のデータ送受の有線方式として、USB(Universal Serial
Bus)、およびRS232C (Recommended Standard 232 C)が挙げられる。またたとえば、上述のデータ送受の無線方式として、Wi−Fi(Wireless Fidelity)方式、Bluetooth(登録商標)方式、NFC(Near field communication)方式が挙げられる。
主装置3と外部装置4との接続および非接続の切換えは、たとえば、主装置3と外部装置4とのデータ送受信が有線方式である場合、主装置3の外部接続部17と外部装置4の外部接続部18とを物理的に接続しているケーブルが主装置3または外部装置4から着脱されることで実現される。
主装置3と外部装置4との接続および非接続の切換えは、また主装置3と外部装置4とのデータ送受信が無線方式である場合、主装置3の外部接続部17と外部装置4の外部接続部18との間の通信回線を接続および切断することによって実現されてもよい。主装置3と外部装置4との接続および非接続の切換えは、さらに外部装置4の電源のオン・オフなどによって外部装置4の機能を能動化および非能動化させることで実現されてもよい。
内部ボタンに割当てられる機能とは、たとえば、手書き文字入力時に文字および図形を描画するペン機能、描かれた文字および図形の一部を消去する消しゴム機能、表示内容をデータ化して記憶する保存機能、表示内容を画像化して印刷させる印刷機能を含む。また内部ボタンに割当てられる機能として、さらには、ペン機能選択時に描かれる線の複数種類の色および線の太さの組合わせ選択、表示領域内の一部分の範囲指定、範囲指定された部分の表示内容のドラック操作の指定などが挙げられる。
図1および図2の例では、外部ボタン8がハードウェアボタンで実現されている。これに限らず、外部装置4が表示部と操作部とを独自に備え、外部ボタン8がグラフィカル ユーザ インタフェイスで実現される構成であってもよい。
図3は、本実施形態の画像表示装置1における内部ボタンの図形要素7の表示状態の第1の切換え手法を説明するための動作図である。図4は、本実施形態の画像表示装置1における内部ボタンの図形要素7の表示状態の第2の切換え手法を説明するための動作図である。図3と図4とを合せて説明する。
本実施形態の画像表示装置1において、主装置3に外部装置4が接続されていない状態では、図3(A)および図4(A)に示すように、主装置3の表示部10の表示面14に、操作領域30と表示領域31との両方が設定されている。表示領域31に表示すべきコンテンツ33が操作領域30と表示領域31との境界34を跨ぐ場合、コンテンツ33の中の前述の境界34よりも操作領域30側の部分が、操作領域30によって隠される。
本実施形態の画像表示装置1において、主装置3に外部装置4が接続されている状態では、内部ボタンの図形要素7が表示面14から消去される。図形要素7の消去に伴い、図形要素7が消去された分だけ操作領域30が縮小される。この結果、図3(B)および図4(B)に示すように、コンテンツ33内の外部装置4未接続時に操作領域30によって隠されていた部分が現れる。図3(B)および図4(B)の例では、表示領域31内において操作領域30の縮小に伴って拡大された部分に、斜線を付して示す。
図3の第1の切換え手法では、外部装置4の接続時に、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7だけでなく、外部ボタン8と機能が重複しない内部ボタンの図形要素7も全て消去されており、全ての図形要素7の消去に伴って操作領域30全体が縮小されている。これによって、図3の例では、外部装置4の接続/非接続に伴って、操作領域30の表示および非表示が自動的に切換られる。すなわち、操作領域30の接続/非接続に伴って、操作領域30が自動的に最小化および復元される。
以上のような手順によって、第1の切換え手法を用いる本実施形態の画像表示装置1は、外部装置4の接続/非接続に応じて、操作領域30の表示状態が自動的に切換えられる。そのため、画像表示装置1は、外部装置4を併用することによって、当該装置の表示面14一杯に、コンテンツ33を表示させることができる。
図4の第2の切換え手法では、外部装置4の接続時に、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7だけが消去されており、外部ボタン8と機能が重複しない内部ボタンの表示に要する分だけ操作領域30が残されている。また、外部装置4未接続時の配列よりも外部装置4の接続時の配列のほうが表示に要する面積が少なくなるように、外部ボタン8と機能が重複しない内部ボタンの図形要素7の配列が並べ換えられている。これによって、操作領域30の接続/非接続に伴って、操作領域30が自動的に縮小および復元される。
以上のような手順によって、第2の切換え手法を用いる本実施形態の画像表示装置1は、外部装置4の接続/非接続に応じて、内部ボタンの図形要素7の表示状態が自動的かつ選択的に切換えられる。そのため、画像表示装置1は、外部装置4を併用することによって、表示装置の表示面14のできるだけ広い範囲に、コンテンツ33を表示することができる。
図5は、本実施形態の画像表示装置1における内部ボタンの図形要素7の表示状態の制御処理を説明するためのフローチャートである。図5の制御処理のルーチンは、たとえば、画像表示装置1を実現する電子ホワイトボードシステムのメインプログラムに、サブルーチンとして組込まれる。
図5のフローチャートにおいて、接続状態フラグACは、主装置3への外部装置4の接続の有無を表すフラグである。接続状態フラグACの値が1である場合、主装置3へ外部装置4が接続されていることを示す。接続状態フラグACの値が0である場合、主装置3へ外部装置4が接続されていないことを示す。
図5の制御手法のルーチンは、たとえば、定期的に実行される。接続状態フラグACは、静的(static)な値であり、最新の図5の制御処理の実行完了時に設定されている値が、次回の図5の制御処理実行開始時まで持越される。画像表示装置1の起動時の接続状態フラグACの値は0である。
図5の制御手法のルーチンの開始タイミングに至ると、ステップS0からステップS1に進む。ステップS1において、制御部12は、外部装置4が主装置3に接続されているか否かを判断する。外部装置4の接続の有無は、たとえば、制御部12が、外部装置4に対して予め定めるコマンドを発行し、外部装置4からの応答がある場合、外部装置4が接続されていると判断する。
ステップS1の判定時に外部装置4が主装置3に接続されている場合、ステップS1からステップS2へ進む。ステップS2では、接続状態フラグACの値が1であるか否かが判断される。ステップS1の判定時に接続状態フラグACの値が0である場合、ステップS2からステップS3に進む。この場合、内部ボタンの図形要素7が表示された状態の主装置3に外部装置4が接続されたので、該図形要素7の消去が必要になる。
ステップS3では、制御部12が、操作領域30上の内部ボタンの図形要素7を消去し、該内部ボタンを無効化する。図形要素7の消去に伴い、操作領域30も縮小する。ステップS3では、全ての図形要素7が消去されてもよく、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7だけが消去されてもよくい、その他の基準で図形要素7が消去されてもよい。さらに制御部12が、操作領域30の縮小分だけ、表示領域31を拡大させる。操作領域30の縮小に伴ってコンテンツ33の一部が再表示可能ならば、該コンテンツ33の一部の再表示も行われる。さらに制御部12が、接続状態フラグACの値を、0からが1へ変更する。変更後、ステップS6で図5の制御処理が終了する。
ステップS2の判定時に接続状態フラグACの値が1である場合、ステップS2からステップS6に進み、図5の制御処理が終了する。上記場合には、既に内部ボタンの図形要素7の消去への切換えが前回の制御処理実行時に完了しているため、最新の制御処理実行時に処理を行う必要は無い。
ステップS1の判定時に外部装置4が主装置3に接続されていない場合、ステップS1からステップS4へ進む。ステップS4では、接続状態フラグACの値が1であるか否かが判断される。ステップS4の判定時に接続状態フラグACの値が1である場合、ステップS4からステップS5に進む。この場合、内部ボタンの図形要素7が消去された状態の主装置3から外部装置4が非接続にされたので、図形要素7の再表示が必要になる。
ステップS5では、制御部12が、操作領域30上の内部ボタンの図形要素7を再表示し、該内部ボタンを有効化する。図形要素7の再表示に伴い、操作領域30も拡大する。ステップS3では、全ての図形要素7が再表示されてもよく、外部ボタン8と機能が重複する内部ボタンの図形要素7が再表示されてもよく、その他の基準で図形要素7が再表示されてもよい。さらに制御部12が、操作領域30の拡大分だけ、表示領域31を縮小させる。操作領域30の拡大に伴ってコンテンツ33の一部が表示不能ならば、該コンテンツ33の一部の消去も行われる。さらに制御部12が、接続状態フラグACの値を、1からが0へ変更する。変更後、ステップS6で図5の制御処理が終了する。
ステップS4の判定時に接続状態フラグACの値が0である場合、ステップS4からステップS6に進み、図5の制御処理が終了する。上記場合には、既に内部ボタンの図形要素7の再表示への切換えが前回の制御処理実行時に完了しているため、最新の制御処理実行時に処理を行う必要は無い。以上で、図5のフローチャートの処理が完了する。
以上のような制御処理によって、本実施形態の画像表示装置1は、外部装置4の接続/非接続に応じて、内部ボタンの図形要素7の表示状態が自動的に切換えられる。したがって、画像表示装置1の操作性が向上されるため、画像表示装置1の使い勝手をよくすることができる。
本実施形態の画像表示装置1および画像表示プログラムは、実施形態の構成要素の最良の実施形態の1つである。実施形態の構成要素の詳細構成は、上述の作用効果が発揮可能な構成であれば、上述した構成に限らず、他の様々な構成が用いられてもよい。