JP5989731B2 - 電力予測装置、電力予測方法、及びプログラム - Google Patents

電力予測装置、電力予測方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力予測装置、電力予測方法、及びプログラムに関する。
近年、太陽光発電装置等の分散型電源の導入が進んでいる。そのため、所定地域における電力の安定的かつ効率的な受給運用に役立てるべく、分散型電源の発電量を予測する様々な手法が提案されている。例えば、所定の相関式に基づいて電力負荷の消費電力を予測し、気象情報の予測値に基づいて太陽光発電装置の発電量を予測し、このように予測された消費電力と発電量との差に応じた余剰電力を予測する手法が知られている(特許文献1)。
特許第5502243号公報
上述した気象予報情報は、例えば、気象庁から提供される数値予報モデルGPV(Grid Point Value)データ、つまり、ある日時に関する1種類の気象条件につき1個の予報値を含むデータであるところ、一般に、かかる予報情報には、基礎となる予報モデルの不完全性等に起因する誤差が内在するため、かかる予報情報の信頼性は定かではない。そして、予報情報の誤差が大きいと、誤差が余剰電力の予測値を算出する過程において蓄積されて、余剰電力の予測値の精度に大きな影響を及ぼし、引いては予測の信頼度を損なうおそれがある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる電力負荷に供給される第1電力の値と、前記電力負荷に対して電力を供給するべく前記電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる分散型電源から出力される第2電力の値と、の差分に応じた第3電力の値を予測する電力予測装置であって、前記第3電力の値と前記電力線の位置における気象情報との関係を示す予測式と、前記電力線の位置における指定の日時についての複数の気象予報値と、に基づいて、前記指定の日時において、前記複数区域毎に前記第3電力に関する複数の区域予測値を算出する第1算出部と、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値に基づいて、前記所定地域における前記第3電力の総量に関する複数の地域予測値のそれぞれを、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値のうち任意の1つを、全ての前記複数区域にわたって加算した総和として算出する第2算出部と、を有する算出部と、前記複数の地域予測値における分布に基づいて、予測された前記第3電力の総量に対する信頼度のランクを決定する信頼度決定部と、前記信頼度のランクが低くなるにつれて前記第3電力の見込み値が少なくなるように決定する見込み値決定部と、を備える。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、余剰電力に関する予測に、予測の信頼度に関する情報を付加することができる。
本発明の実施形態における予測装置が適用される電力系統を示す概略図である。 本発明の実施形態における予測装置が適用される地域及びサイトを示す概略図である。 本発明の実施形態における予測装置の機能を示すブロック図である。 本発明の実施形態における予測装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における気象観測データの一例を示す図である。 本発明の実施形態における余剰電力の実績データの一例を示す図である。 本発明の実施形態における気象予報データの一例を示す図である。 本発明の実施形態における余剰電力の予測データの一例を示す図である。 本発明の実施形態における総余剰電力の予測データの一例を示す図である。 本発明の実施形態における、(a)総余剰電力の実績値及び複数の予測値の時間変化の一例を示す図、(b)時刻t1における総余剰電力の予測値の度数分布を示す図、及び(c)時刻t2における総余剰電力の予測値の度数分布を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===予測装置の適用場面===
以下、図1、図2を参照して、本実施形態における予測装置が適用される典型的な場面を説明する。図1は、本実施形態における予測装置が適用される電力系統を概略的に示し、図2は、予測装置が適用される地域及びメッシュを概略的に示す。
電力系統200は、電力負荷に対して電力を供給するための電力系統であって、図1に示すように、商用電源G、商用電源Gに繋がる電力線にそれぞれ並列に接続された電力負荷R11、R12,R20、及び、分散型電源G11,G12,G20を含む。本実施形態において、電力負荷R11、R12,R20は、例えば一般需要家における電力機器(冷暖房装置など)であり、分散型電源G11,G12,G20は、それぞれ電力負荷R11、R12,R20に電力を供給するべく電力線に接続された太陽光発電装置である。なお、分散型電源G11,G12,G20は風力発電機でもよい。
本実施形態では、電力負荷R11、R12,R20、及び分散型電源G11,G12,G20は、図2に示すような所定地域A(例えば日本の中国地方)を区画して形成される複数のメッシュ1〜4に設置されているものとする。具体的には、図1に示すように、メッシュ1に対応する領域210に、2戸の需要家211,212が所在し、それら需要家211,212のそれぞれに電力負荷R11,R12及び分散型電源G11,G12が設けられている。また、メッシュ2に対応する領域220には、需要家221が所在し、この需要家221に電力負荷R20及び分散型電源G20が設けられているものとする。また、図1では省略されているが、メッシュ3,4には、メッシュ1,2のいずれかと同様な構成の電力負荷及び分散型電源が設置されているものとする。なお、メッシュ1〜4が複数の区域に相当し、後述するアンサンブル予報に対応する領域である。また、本実施形態では、各メッシュに1又は2個の電力負荷及び分散型電源が設置されているが、3個以上の電力負荷及び分散型電源を含むメッシュがあってもよい。
そして、予測装置は、このような所定地域A内の需要家から電力系統200に供給される余剰電力を予測するものとする。ここに余剰電力とは、例えば需要家211において、分散型電源G11から出力される電力P112(第2電力)が、負荷R11に供給される電力P111(第1電力)を上回る場合、電力P112の値とP111の値の差分に応じた電力P11(第3電力)が需要家211から電力系統200に供給されるところ、このように需要家211から電力系統200に供給される電力P11を言う。なお、分散型電源G11の発電量P112が負荷R11への供給電力P111を下回る場合、不足する電力を補うべく電力系統200から電力負荷R11に電力が供給されるがこのような場合、余剰電力は0とされる。
また、図1に示すように、需要家211,212,221のそれぞれには、測定装置M11,M12,M20が設けられている。測定装置M11,M12,M20は、追って詳述するように、それぞれ需要家211,212,221から電力系統200に供給される余剰電力P11,P12,P20を測定して、測定信号SM11,SM12,SM20をそれぞれ予測装置100に出力する装置である。なお、メッシュ3,4に所在する需要家にも、同様の測定装置が設けられている。
メッシュ1、2には、それぞれ気象観測装置W1、W2が設置されている。気象観測装置W1,W2は、メッシュ1、2のそれぞれにおける気象条件(例えば気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風速及び風向)を所定の時間間隔(例えば1時間毎)で観測して、観測信号SW1、SW2を予測装置100に出力する装置である。なお、メッシュ3,4にも同様な気象観測装置が設置されている。
気象予報装置WFは、アンサンブル予報情報を示す予報信号SWFを出力する装置であり、例えば気象庁に設置される。アンサンブル予報情報には、各メッシュにおける気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風速及び風向を示す複数組の予報情報が含まれている。
予測装置100は、追って詳述するように、測定装置M11,M12,M20等から測定信号SM11、SM12、SM20等を、気象観測装置W1、W2等から観測信号SW1、SW2等を、及び気象予報装置WFから予報信号SWFをそれぞれ受信し、これら信号に含まれる情報等に基づいて、メッシュ1〜4及び所定地域Aにおける余剰需要を予測する装置である。
予測装置100は、例えば、CPU、メモリ、及び補助記憶装置を備えたコンピュータであり、予測装置の有する後述の機能は、コンピュータで実行可能なプログラムによって実行される。
===予測装置===
以下、図3、図5〜図9を参照して、本実施形態における予測装置について説明する。図3は、本実施形態における予測装置の機能を示すブロック図であり、図5は気象観測データの一例を、図6は余剰電力の実績データの一例を、図7は気象予報データの一例を、図8は余剰電力の予測データの一例を、図9は総余剰電力の予測データの一例を、それぞれ示す。
<予測装置の概要>
予測装置100は、メッシュ1〜4毎に余剰電力を予測する。具体的には、予測装置100は、メッシュ1における余剰電力を予測するべく、測定装置M11,M12のそれぞれから測定信号SM11、SM12を、気象観測装置W1から観測信号SW1を、気象予報装置WFから予報信号SWFをそれぞれ受信し、これら信号に含まれる情報等に基づいて、需要家211,212の両方から電力系統200に供給される電力(電力P11,P12の値の和)に関する複数の予測値を算出する。また、予測装置100は、メッシュ2における余剰電力を予測するべく、測定装置M20から測定信号SM20を、気象観測装置W2から観測信号SW2を、気象予報装置WFから予報信号SWFをそれぞれ受信し、これら信号に含まれる情報等に基づいて、需要家211から電力系統200に供給される電力P20に関する複数の予測値を算出する。同様に、予測装置100は、メッシュ3、4毎の余剰電力に関する複数の予測値を算出する。これが第1算出部の機能に相当する。
また、予測装置100は、所定地域Aにおける総余剰電力を予測する。具体的には、予測装置100は、メッシュ1〜4のそれぞれについて算出された複数の予測値に基づいて、所定地域A内の需要家から電力系統200に供給される電力(総余剰電力)に関する複数の予測値を算出する。これが第2算出部の機能に相当する。
予測装置100は更に、算出された複数の予測値の分布に基づいて、予測の信頼度を決定する。これが信頼度決定部の機能に相当する。
また、予測装置100は、決定された信頼度に基づいて、所定地域Aにおける総余剰電力の見込み値を決定する。これが見込み値決定部の機能に相当する。
このような予測装置100は、図3に示すように、送受信部110、記憶部120、予測式導出部130、余剰電力算出部140、及び出力部150を備える。
<送受信部>
送受信部110は、測定装置M11,M12,M20等、気象観測装置W11,W12,W21等及び気象予報装置WFのそれぞれと有線又は無線で通信を行い、測定信号SM11,SM12,SM20等、観測信号SW1、SW2等及び予報信号SWFを受信する。本実施形態において、これらの各信号は、所定の時間間隔でそれぞれの装置から出力されるが、送受信部110からの要求信号に応答して出力されてもよい。
<記憶部>
記憶部120は、気象観測データ記憶領域121、余剰電力測定データ記憶領域122、予測式記憶領域123、気象予報データ記憶領域124、及び余剰電力予測データ記憶領域125を有する。
気象観測データ記憶領域121には、気象観測装置W1,W2等から提供された、メッシュ1〜4についての所定の時間間隔毎の気象観測データが記憶されている。本実施形態では、メッシュ毎に、例えば図5に示すような、1時間毎の気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風速及び風向に関する観測データが記憶されている。
余剰電力測定データ記憶領域122には、メッシュ1〜4における所定の時間間隔毎の余剰電力に関する測定データ(余剰電力測定データ)が記憶されている。余剰電力測定データは、各メッシュにおいて所定の時間間隔毎に生じた余剰電力の実績値を示す。本実施形態では、メッシュ1については、測定装置M11,M12のそれぞれから提供された余剰電力測定データSM11,SM12に基づく値の和が余剰電力測定データとして記憶され、メッシュ2については、測定装置M20から提供された余剰電力測定データSM20に基づく値が余剰電力測定データとして記憶される。同様に、メッシュ3,4における余剰電力の測定データも記憶される。よって、余剰電力測定データ記憶領域122には、メッシュ毎に、例えば図6に示すような、1時間毎の余剰電力測定データが記憶されている。
予測式記憶領域123には、予測式導出部130によってメッシュ1〜4毎に導出された、気象条件と余剰電力との関係を示す後述の予測式が記憶される。
気象予報データ記憶領域124には、気象予報装置WFから提供された、メッシュ1〜4毎の気象予報データが記憶される。本実施形態における気象予報データは、アンサンブル予報データであり、6時間間隔で気象予報装置WFから提供されるものとする。また、数種類あるアンサンブル予報の中でも、日本域を範囲とする週間アンサンブル数値予報が用いられ、00UTC(協定世界時)及び12UTCを初期値とする27つのアンサンブルメンバーの示す気象条件が、現在時刻から264時間先まで予報される。週間アンサンブル数値予報は、例えば、地上における東西及び南北方向の風速、気温、相対湿度、積算降水量、全雲量、海面更正気圧、及び地上気圧に関する予報値を含むが、本実施形態において気象予報データ記憶領域124に記憶されるのは、例えば図7のように、所定日時毎の気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風速及び風向に関する27組の予報データである。無論、他の情報が気象予報データ記憶領域124に記憶されてもよい。
余剰電力予測データ記憶領域125には、余剰電力算出部140の第1算出部によって算出された、メッシュ1〜4毎の余剰電力に関する複数の予測値(区域予測値)が記憶される。本実施形態では、メッシュ1〜4毎の余剰電力の予測に用いられる気象予報データが図7の例のように所定日時あたり27組あることに対応して、区域予測値は、図8に例示するように所定日時あたり27個ある。メッシュ1〜4毎の余剰電力の予測値の算出手順については後述する。
また、余剰電力予測データ記憶領域125には、余剰電力算出部140の第2算出部によって算出された、所定地域Aにおける総余剰電力に関する複数の予測値(地域予測値)が記憶される。総余剰電力の予測値の算出手順については後述するが、本実施形態では、所定地域Aに4つのメッシュが含まれることに伴い、総余剰電力の予測値は、図9に例示するように、所定日時あたり531,441(27の4乗)個ある。
<予測式導出部>
予測式導出部130は、気象観測データ記憶領域121に記憶された気象観測データ及び余剰電力測定データ記憶領域122に記憶された余剰電力測定データに基づいて、メッシュ1〜4毎に予測式を導出する。予測式は、後述するように、メッシュ1〜4のそれぞれにおける余剰電力を予測するための数式であり、本実施形態では、重回帰分析によって求められる線形回帰方程式として与えられる。
<余剰電力算出部>
余剰電力算出部140は、メッシュ1〜4毎の余剰電力の予測値及び所定地域Aにおける総余剰電力の予測値をそれぞれ算出する部分であり、第1算出部141、第2算出部142、信頼度決定部143、及び見込み値決定部144を含む。第1算出部141は、予測式導出部130で生成された予測式及び気象予報データ記憶領域124に記憶された気象予報データに基づいて、メッシュ1〜4のそれぞれにおける余剰電力に関する複数の予測値を算出する。第2算出部142は、第1算出部141によって算出されたメッシュ1〜4毎の予測値に基づいて、所定地域Aにおける総余剰電力に関する複数の予測値を算出する。信頼度決定部143は、第2算出部142によって算出された総余剰電力に関する予測値の分布に基づいて、予測の信頼度を決定する。予測値の分布は、例えば算術平均及び標準偏差によって示されてもよいし、あるいは、図10(b)及び(c)のような度数分布図によって与えられてもよい。そして、見込み値決定部144は、信頼度決定部143によって決定された予測の信頼度に基づいて、所定地域Aにおける総余剰電力の見込み値を決定する。なお、メッシュ1〜4における余剰電力及び所定地域Aにおける総余剰電力に関する予測値の算出手順、予測の信頼度の決定手順、並びに、総余剰電力の見込み値の決定手順ついては、後述する。
なお、信頼度決定部143は、メッシュ1〜4毎の余剰電力に関する複数の予測値の分布に基づいて、メッシュ毎の予測の信頼度を求めてもよく、また、見込み値決定部144は、求められたメッシュ毎の信頼度に基づいて、メッシュ毎の余剰電力の見込み値を決定してもよい。
<出力部等>
出力部140は、予測装置100に入力された情報を表示したり、予測装置100から出力される情報を表示したりするための部分であり、例えばモニタやプリンタである。予測装置100は、予測装置100に対して情報を入力するためのキーボードを備えてもよい。
===需要の予測手順===
図4、図10等を参照して、本実施形態における予測装置100で実行される需要の予測手順を説明する。図4は、予測装置100の動作を示すフローチャートである。図10は、(a)総余剰電力の実績値及び複数の予測値の時間変化の一例、(b)ある時刻t1における総余剰電力の予測値の度数分布、及び(c)時刻t1より後(将来)の時刻t2における総余剰電力の予測値の度数分布を示す。
<予測手順の概要>
本実施形態では、メッシュ1〜4のそれぞれについて、例えば図5及び図6に示すように、気象観測データ及び余剰電力測定データが1時間毎に気象観測装置W1,W2等及び測定装置M11,M12,M20等からそれぞれ提供され、気象観測データ記憶領域121及び余剰電力測定データ記憶領域122には少なくとも過去1年分のデータが記憶されているものとする。また、図7に例示するように、2014年8月1日0時を現在時刻として、その日時以降(将来)の気象予報を含むアンサンブル予報データが気象予報装置WFから提供されたときに、予測装置100が余剰電力を予測する手順を示すこととする。
まず余剰電力の予測手順を概略的に説明すると、図4に示すように、ステップS1において、メッシュ1〜4毎に余剰電力の予測式を生成し、ステップS2において、メッシュ1〜4毎に、生成された予測式に気象予報値を代入して余剰電力に関する複数の予測値を算出する。そして、ステップS3において、算出されたメッシュ1〜4毎の予測値に基づいて、所定地域Aにおける総余剰電力に関する複数の予測値を得る。ステップS4において、算出された総余剰電力の予測値についての分布を求め、その分布に基づいて、予測された予測の信頼度を決定し、ステップS5において、決定された信頼度に基づいて総余剰電力の見込み値を決定する。なお、これらの手順は、例えば、気象予報装置WFから新たな気象予報データが提供される度(例えば6時間毎)に実行されてもよい。
以下、ステップS1〜S5を詳細に説明する。
<予測式の生成>
ステップS1における予測式の生成は、予測式導出部130によって実行される。
予測式導出部130は、メッシュ1〜4毎に、過去の所定期間(例えば現在から過去1年間)における気象観測値と、過去の所定期間における余剰電力の実績値と、に基づいて、これらの各値の関係を表す予測式を導出する。
具体的には、メッシュ毎の予測式を得るべく、予測式導出部130はまず、メッシュ1について、気象観測データ記憶領域121から過去の所定期間の気象観測データ(例えば気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風速及び風向に関するデータ)を取得するとともに、余剰電力測定データ記憶領域122から過去の所定期間の余剰電力測定データを取得する。
そして、予測式導出部130は、取得した気象観測データ及び余剰電力の実績値に基づいて重回帰分析を実行し、これらの各値の関係を表す予測式を求める。予測式は、例えば、次の式(1)に示される線形回帰方程式で与えられ、予測式導出部130は、最小二乗法を用いてこの予測式を導出してもよい。
Y=a+b・X+c・X+d・X+e・X+d・X+e・X+f・X (1)
ここで、Xは気温を、Xは湿度を、Xは降水量を、Xは雲量を、Xは気圧を、Xは風速を、Xは風向を、それぞれ示す回帰変数であり、Yは余剰電力の実績値を示す被回帰変数である。また、a〜fは回帰パラメータであり、上述のとおり最小二乗法によって決定され得る。
このようにして式(1)の回帰パラメータa〜fが決定されると、メッシュ1における余剰電力の予測式が決まり、予測式記憶領域123に記憶される。そして、予測式導出部130は、メッシュ2〜4の全てについて余剰電力の予測式を導出するまで、上述した手順を繰り返す。
このようにして導出された予測式の回帰変数X〜Xに気象予報データを代入することにより、次のステップS2において、メッシュ1〜4毎に余剰電力の予測値(Y)を求めることができるようになる。また、メッシュ1〜4毎に予測式を生成することで、メッシュ1〜4に固有の状況を考慮した余剰電力の予測が可能になり、予測精度が向上する。
なお、予測式の導出にあたり、時間帯、曜日、休日・平日の別、特異日などを考慮してもよい。例えば、電力需要は、一般に、1日のうち昼間帯に増加し、夜間帯に減少する傾向にある。また、同じ時間帯でも、特定の曜日に需要が増大又は減少することが知られているし、また、休日の電力需要は、平日よりの余剰電力よりも減少する傾向を示す。よって、例えば、得られた回帰式(1)の右辺に、時間帯や特定日による需要の増減を反映させる項ないし係数を追加することで、余剰電力の予測を調整することが考えられる。このように時間帯や特定日を考慮して予測式を生成することで、余剰電力の予測精度が向上する。
あるいは、予測式の導出にあたり、メッシュに設置されている分散型電源が、例えば太陽光発電装置か風力発電機かを考慮してもよい。太陽光発電装置は、日射量が一定量以下になると発電しないので、例えば、夏季では0時から5時、及び18時から24時、冬季では0時から6時、及び17時から24時においては実質的に発電しないものとして扱い、これら時間帯における余剰電力を0に設定してもよい。こうすることで、ステップS2における予測値の算出を効率よく実行することができる。
<メッシュ毎の余剰電力の予測値の算出>
予測式が導出されると、ステップS2において、導出された予測式に気象予報データを適用することで、メッシュ1〜4のそれぞれについて将来の余剰電力の予測値が算出される。このような予測値の算出は、余剰電力算出部140の第1算出部141によって実行される。
具体的には、第1算出部141はまず、気象予報データ記憶領域124に記憶されているメッシュ1の気象予報データを取得する。かかる気象予報データは、上述したとおりアンサンブル予報に基づく数値データであり、1つのメッシュにおける特定日時の気象条件が、27組の数値の集合として与えられる。本実施形態では、図7に例示するように、現在時刻(2014年8月1日0時)以降の1時間毎の、気温、湿度、降水量、雲量、気圧、風力及び風向に関する27組の予報データが、気象予報データ記憶領域124に記憶されている。
次いで、第1算出部141は、指定日時における27組の予報データを予測式(1)に適用し、この日時におけるメッシュ1での余剰電力に関する複数の予測値を求める。これら複数の予測値は、アンサンブル予報データが27組あることに伴い、1つのメッシュの1つの日時につき27個算出される。
このようにして指定日時におけるメッシュ1での余剰電力の予測値を得た後、指定日時を2014年8月1日1時、同日2時・・・、同年同月2日0時・・・のように将来に向かって所定の時間間隔(本実施形態では1時間)だけ変更して、上述した手順を繰返し行う。このような手順を繰り返すことにより、第1算出部141は、メッシュ1における余剰電力を数十時間先まで予測する。このようにして予測された、メッシュ1での余剰電力に関する将来の数十時間に亘る予測値は、余剰電力予測データ記憶領域125に記憶される。なお、メッシュ1における余剰電力の予測結果は、例えば図8のデータテーブルのようになる。
そして、第1算出部141は、メッシュ2〜4の全てについて余剰電力の予測値を算出するまで上述の手順を繰り返し、これによりステップS2が終了してステップS3に移る。なお、このようにして算出されたメッシュ1〜4毎の予測値は、出力部150を介して出力されてもよい。
<所定地域の総余剰電力の予測値の算出>
メッシュ1〜4毎に余剰電力の予測値が算出されると、ステップS3において、所定地域Aにおける将来の総余剰電力に関する複数の予測値が算出される。このような総余剰電力の予測値の算出は、余剰電力算出部140の第2算出部142によって実行される。
将来の総余剰電力の予測値は、本実施形態では、指定日時(2014年8月1日0時)におけるメッシュ1〜4での余剰電力の予測値に基づいて算出される。本実施形態において、指定日時における予測値は、メッシュ1〜4それぞれにつき27個あるところ、第2算出部142は、メッシュ1〜4のそれぞれから任意の1つの予測値を選択し、選択されたメッシュ1〜4の予測値の和をとって総余剰電力の1つの予測値とする。そして、第2算出部142は、同様の作業を、メッシュ1〜4の予測値における全ての組合せについて行う。そうすると、本実施形態において所定地域Aは4つのメッシュを含み、また、各メッシュにおける指定日時の予測値は27個ずつあるから、上記の組合せは27の4乗(531,441)通りあることになる。したがって、上述の作業によって総余剰電力の予測値は27の4乗(531,441)個だけ算出されることになる。
一般的に、所定地域Aにメッシュの数がnだけあり、かつ、各メッシュにつき特定の日時に対してm組の気象予報値が与えられる(したがって各メッシュにおける余剰電力の予測値はm個)と、第2算出部142が算出する総余剰電力の予測値は、1つの日時につきmのn乗個である。本実施形態では、説明の簡略化のため、メッシュを4つとしているが、所定区域Aがより多くのメッシュを含む場合、ステップS3において算出される総余剰電力の予測値の数は増加する。
このようにして指定日時における総余剰電力の予測値を算出すると、第2算出部142は、指定日時を2014年8月1日1時、同日2時・・・、同年同月2日0時・・・のように将来に向かって所定の時間間隔(本実施形態では1時間)だけ変更し、同様の計算を繰り返す。このような計算を繰り返すことにより、第2算出部142は、所定地域Aにおける総余剰電力を数十時間先まで算出する。そして、このようにして算出された、所定地域Aの総余剰電力に関する数十時間に亘る予測値は、余剰電力予測データ記憶領域125に記憶される。また、総余剰電力の予測結果は、例えば図9のデータテーブルのようになる。そして、第2算出部142が総余剰電力を数十時間先まで算出すると、ステップS3は終了し、ステップS4に移行する。
このようにメッシュ1〜4のそれぞれから選択された1つの予測値の和を全ての組合せについて算出して総余剰電力の予測値とすることで、各メッシュについての個々の予測値に内在する誤差が互いに打ち消されることが期待される。よって、予測値が1つの日時について1つだけである場合と比較して、気象リスクを考慮した発電量の予測が可能となるとともに、予測に対する信頼度が向上する。このことは、所定地域Aにおける発電計画の効率的かつ安定的な運用に資する。
なお、ステップS3において算出された将来の一定期間に及ぶ総余剰電力のグラフは、概ね図10(a)の例のように示される。つまり、横軸を時間軸、縦軸を総余剰電力として実績値及び複数の予測値(ただし、アンサンブルメンバー毎の時間変化を示すべく、同じメンバーの異なる時刻における予測値は直線で結ばれている)をプロットしたグラフは、現在時刻t0からt1,t2へと将来に向かって時間が進行するにつれて、予測値のばらつき(分散度)が大きくなる一般的傾向を示している(ただし、本実施形態では、分散型電源として太陽光発電装置を用いているため、いわゆる夜間帯における余剰電力は0Wと予測されている)。このことは、図10(b),(c)に示すように、図10(a)の時刻t1,t2における総余剰電力の予測値の度数分布図(ヒストグラム)の様子からも理解される。なお、図10(a)における現在時刻t0より左側の曲線は、過去の余剰電療の実績値を示している。図10に示されるグラフは、出力部150を介してモニタ等に出力されてもよい。
なお、指定日時における総余剰電力の予測値を算出するためのメッシュ1〜4の予測値の組合せは、後述する予測の信頼度が保たれる限り、部分的に省略されてもよい。
<信頼度の決定>
将来の総余剰電力に関する複数の予測値が算出されると、ステップS4において、予測の信頼度が決定される。このような信頼度の決定は、余剰電力算出部140の信頼度決定部143によって実行される。
予測の信頼度は、指定日時(2014年8月1日0時)における総余剰電力の予測値の分布に基づいて決定される。本実施形態において、指定日時における総余剰電力の予測値は27の4乗個あり、まず信頼度決定部143は、このような総余剰電力の予測値について算術平均と標準偏差を求める。本実施形態では、標準偏差の値と信頼度との対応関係を示す対応表は予め設定されているものとし、信頼度決定部143は、このような対応表を参照して、予測に対する信頼度を決定する。標準偏差の値と信頼度との対応関係は、例えば、標準偏差の値が0から大きくなるにつれて、Aランク(信頼度:高)、Bランク(信頼度:中)、及びCランク(信頼度:低)のように分類される。
このようにして指定日時について予測の信頼度を決定すると、信頼度決定部143は、指定日時を2014年8月1日1時、同日2時・・・、同年同月2日0時・・・のように将来に向かって所定の時間間隔(本実施形態では1時間)だけ変更し、その日時における予測の信頼度を決定する手順を繰り返す。そして、このような信頼度の決定手順を繰り返すことにより、信頼度決定部143は、所定地域Aにおける総余剰電力の予測に対する信頼度を数十時間先まで決定し、これによってステップS4は終了する。
このようにして総余剰電力の予測に対する信頼度の情報を得ることで、後述する総余剰電力の見込み値の精度が向上する。
なお、予測の信頼度は、図10(b),(c)のようなヒストグラムの特徴(中央付近の高さや裾の広がり具合)に基づいて決定されてもよい。
<総余剰電力の見込み値の決定>
予測の信頼度が決定されると、ステップS5において、所定地域Aにおける総余剰電力の見込み値が決定される。総余剰電力の見込み値の決定は、余剰電力算出部140の見込み値決定部144によって実行される。
総余剰電力の見込み値は、指定日時(2014年8月1日0時)における予測の信頼度に基づいて決定される。例えば、見込み値決定部144は、指定日時における信頼度がランクA(信頼度:高)であると、その日時における総余剰電力の予測値における平均値を総余剰電力として見込み、信頼度がランクB(信頼度:中)であると、平均値から10%少なく総余剰電力を見込み、また、信頼度がランクC(信頼度:低)であると、平均値から30%少なく総余剰電力を見込む。あるいは、見込み値決定部144は、A,B,Cの各ランクに応じて、全ての予測値のうち50パーセンタイル(中央値)、40パーセンタイル、20パーセンタイルに該当する予測値を、総余剰電力の見込み値として決定してもよい。他の方法として、見込み値を範囲(区間)で定めてもよく、見込み値決定部144は、例えば平均値(μ)と標準偏差(σ)とを用いて、−(μ+3σ)以上+(μ+3σ)以下の範囲を総余剰電力の見込み値として決定してもよい。更には、見込み値決定部144は、統計学における区間推定の考え方に基づき、例えば信頼係数95%に対する信頼区間を総余剰電力の見込み値としてもよい。
このようにして指定日時における総余剰電力の見込み値を決定すると、見込み値決定部144は、指定日時を2014年8月1日1時、同日2時・・・、同年同月2日0時・・・のように将来に向かって所定の時間間隔(本実施形態では1時間)だけ変更し、その日時における総余剰電力の見込み値を決定する手順を繰り返す。そして、このような見込み値の決定手順を繰り返すことにより、見込み値決定部144は、所定地域Aにおける総余剰電力の見込み値を数十時間先まで決定し、これによってステップS5は終了する。
このようにして信頼度に基づいて総余剰電力の見込み値を得ることで、予測の精度が向上し、発電計画の効率的かつ安定的な運用が可能となる。
前述したとおり、余剰電力算出部140は、第3電力P11,P12,P20等の値及び電力負荷R11,R12,R20等が接続されている電力線の位置における気象情報の関係を示す予測式と、かかる電力線の位置における指定の日時についての複数の気象予報値と、に基づいて、指定の日時における第3電力P11,P12,P20等の複数の予測値を算出する。また、信頼度決定部143は、複数の予測値における分布に基づいて、予測された第3電力P11,P12,P20等に対する信頼度を決定する。よって、余剰電力に関する予測に、予測の信頼度に関する情報を付加することができる。このことは、メッシュ1〜4及び所定地域Aにおける発電計画の効率的かつ安定的な運用に資する。
また、見込み値決定部144が信頼度に基づいて第3電力P11,P12,P20等の見込み値を決定することで、予測の精度が向上するとともに、気象リスクを考慮した余剰電力の予測が可能となる。
また、予測式導出部130が、過去の所定期間における気象観測情報と、過去の所定期間における第3電力P11,P12,P20等の実績値と、に基づいて、予測式を生成することで、メッシュ1〜4に固有の状況を考慮した余剰電力の予測が可能になり、予測精度が向上する。
電力負荷R11,R12,R20等は、所定地域Aにおけるメッシュ1〜4(複数区域)内にそれぞれ設けられ、分散型電源G11,G12,G20等は、所定地域Aにおけるメッシュ1〜4内にそれぞれ設けられ、余剰電力算出部140は、第1算出部141と第2算出部142とを備えることが好ましい。第1算出部141は、メッシュ1〜4毎に第3電力P11,P12,P20等に関する複数の区域予測値を算出し、第2算出部142は、メッシュ1〜4毎に算出された複数の区域予測値に基づいて、所定地域Aにおける第3電力P11,P12,P20等の総量に関する複数の地域予測値を算出し、そして、信頼度決定部143は、複数の地域予測値の分布に基づいて、予測された第3電力P11,P12,P20等の総量に対する信頼度を決定する。したがって、気象リスクを考慮した所定地域Aの総余剰電力の予測が可能となるとともに、予測に対する信頼度が向上する。このことは、所定地域Aにおける発電計画の効率的かつ安定的な運用に資する。
また、予測値の分布が算術平均及び標準偏差によって示されることで、予測値のばらつきが数値により表され、客観的で信頼度の高い発電量の予測が可能となる。
また、複数の気象予報値がアンサンブル予報に基づく値であることによって、予報値のばらつき具合が余剰電力の予測値に反映されるため、信頼性を加味した余剰電力の予測が可能となる。
また、分散型電源G11,G12,G20等は太陽光発電装置であり、複数の気象予報値は、気温及び雲量のそれぞれについて複数の予報値を含むことによって、太陽光発電装置の特性を考慮して余剰電力を精度よく予測することができるとともに、予測の信頼度を得ることもできる。
また、分散型電源G11,G12,G20等は風力発電機であり、複数の気象予報値は、風速に関する複数の予報値を含むことにより、風力発電機の特性を考慮して余剰電力を精度よく予測することができるとともに、予測の信頼度を得ることもできる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 予測装置
110 送受信部
120 記憶部
130 予測式導出部
140 需要算出部
R11,R12,R20 電力負荷
G11,G12,G20 太陽光発電装置(分散型電源)
M11,M12,M20 測定装置
W1,W2 気象観測装置
WF 気象予報装置

Claims (8)

  1. 電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる電力負荷に供給される第1電力の値と、前記電力負荷に対して電力を供給するべく前記電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる分散型電源から出力される第2電力の値と、の差分に応じた第3電力の値を予測する電力予測装置であって、
    前記第3電力の値と前記電力線の位置における気象情報との関係を示す予測式と、前記電力線の位置における指定の日時についての複数の気象予報値と、に基づいて、前記指定の日時において、前記複数区域毎に前記第3電力に関する複数の区域予測値を算出する第1算出部と、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値に基づいて、前記所定地域における前記第3電力の総量に関する複数の地域予測値のそれぞれを、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値のうち任意の1つを、全ての前記複数区域にわたって加算した総和として算出する第2算出部と、を有する算出部と、
    前記複数の地域予測値における分布に基づいて、予測された前記第3電力の総量に対する信頼度のランクを決定する信頼度決定部と、
    前記信頼度のランクが低くなるにつれて前記第3電力の見込み値が少なくなるように決定する見込み値決定部と、
    を備えることを特徴とする電力予測装置。
  2. 過去の所定期間における気象観測情報と、前記過去の所定期間における第3電力の実績値と、に基づいて、前記予測式を生成する予測式導出部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電力予測装置。
  3. 前記分布は、標準偏差によって示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力予測装置。
  4. 前記複数の気象予報値は、アンサンブル予報に基づく値であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電力予測装置。
  5. 前記分散型電源は太陽光発電装置であり、
    前記複数の気象予報値は、気温及び雲量のそれぞれについて複数の予報値を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電力予測装置。
  6. 前記分散型電源は風力発電機であり、
    前記複数の気象予報値は、風速に関する複数の予報値を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電力予測装置。
  7. 電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる電力負荷に供給される第1電力の値と、前記電力負荷に対して電力を供給するべく前記電力線に接続され、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる分散型電源から出力される第2電力の値と、の差分に応じた第3電力の値を予測する電力予測方法であって、
    前記第3電力の値と前記電力線の位置における気象情報との関係を示す予測式と、前記電力線の位置における指定の日時についての複数の気象予報値と、に基づいて、前記指定の日時において、前記複数区域毎に前記第3電力に関する複数の区域予測値を算出し、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値に基づいて、前記所定地域における前記第3電力の総量に関する複数の地域予測値のそれぞれを、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値のうち任意の1つを、全ての前記複数区域にわたって加算した総和として算出し、
    前記複数の地域予測値における分布に基づいて、予測された前記第3電力の総量に対する信頼度のランクを決定し、
    前記信頼度のランクが低くなるにつれて前記第3電力の見込み値が少なくなるように決定する
    ことを特徴とする電力予測方法。
  8. 電力線に接続されて、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる電力負荷に供給される第1電力の値と、前記電力負荷に対して電力を供給するべく前記電力線に接続されて、所定地域における複数区域内にそれぞれ設けられる分散型電源から出力される第2電力の値と、の差分に応じた第3電力の値を予測する電力予測装置に、
    前記第3電力の値と前記電力線の位置における気象情報との関係を示す予測式と、前記電力線の位置における指定の日時についての複数の気象予報値と、に基づいて、前記指定の日時において、前記複数区域毎に前記第3電力に関する複数の区域予測値を算出し、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値に基づいて、前記所定地域における前記第3電力の総量に関する複数の地域予測値のそれぞれを、前記複数区域毎に算出された前記複数の区域予測値のうち任意の1つを、全ての前記複数区域にわたって加算した総和として算出する機能と、
    前記複数の地域予測値における分布に基づいて、予測された前記第3電力の総量に対する信頼度のランクを決定する機能と、
    前記信頼度のランクが低くなるにつれて前記第3電力の見込み値が少なくなるように決定する機能と、
    を実行させるプログラム。
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