JP5988834B2 - 手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は飲料缶等の商品の自動販売機に係り、特に震災等で電力の供給が停止した場合でも手動操作により商品を取り出すことができる手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機に関するものである。
通常、自動販売機内では、本体キャビネット内で上下方向に延びた商品収容通路に商品が一列に積み重なった状態で収容されており、待機中は商品収容通路にストッパが進行して商品の下方への移動は規制されているが、コインや紙幣が投入されると、当該ストッパが後退して商品の下方への移動が許容され、落下移動した商品が商品取出し口に排出されるように構成されている。
このストッパは、電力を駆動源とするソレノイドにより駆動されて後退動作するので、震災等の災害時に停電するとソレノイドが作動せず、自動販売機から商品を取り出すことができなくなる。
而して、最近では、自動販売機を備蓄倉庫として活用して、震災等の非常時に対応させることが提案されている。この提案に応えて、電力を供給できないときでも、手動操作によって自動販売機から商品を取り出すことができる手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機が開発され、これが特許文献1に記載されている。
通常、自動販売機は、ストッパ側にフック部を設け、このフック部をソレノイドのプランジャの下端部に引っ掛けてソレノイドからの駆動力を受けて上動するようになっていることから、特許文献1では、ワイヤーをこのフック部に引掛けながら巻き回し、ワイヤーの他端部に設けられた摘み部を引張り下げると、フック部を持ち上げられるように工夫されている。
特開2012−68925号公報
而して、掴み部は自動販売機の内部にあるので、掴み部を使用するときには、扉を開かなればならないが、掴み部を一旦離せば、フック部は付勢により下動してしまうので、非常時には、誰もが商品を取り出せるように、扉を開けっ放しにすることになる。
然るに、扉の内面側には金銭が収納された金銭収容部が備えられており、扉を開いたままにしておくのは防犯上好ましくない。
一方、掴み部を自動販売機の内部から引き出すとなると、その引出し口は横側になるので、上下方向に垂れて延びていたワイヤーを曲げ、商品収容通路の下側を横切らせて引出すことになる。そのため、掴み部を引張った後に離しても、ワイヤーの弛みが角隅部で留まり、フック部まで伝わり難くなる場合がある。その場合には、フック部が持ち上げられたままとなるので、非常態勢を解除して、ソレノイドを利用した電気駆動式商品排出機構の動作モードに戻すことができない。
本発明は上記従来の問題に着目して為されたものであり、扉を開けずに手動操作式商品搬出機構を動作させることができ、且つ、電気駆動式商品排出機構の動作モードに容易に戻すことができる自動販売機を提供することを、その目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、前面に開口を有する本体キャビネットと、前記本体キャビネットの開口を開閉自在に閉鎖する扉部とを有し、前記本体キャビネット内に、プランジャを下方に向けたソレノイドと、前記プランジャにフック部が掛止され、前記プランジャの上動に連動して弾性的に復元可能に上動するリンク部材と、前記フック部の上動により商品収容通路から退避動作するストッパとでなる電動式商品排出機構を有する自動販売機において、手動操作式商品搬出機構として、前記本体キャビネットの内部の隙間を利用して、一端側が固定され、中間部がU字状に垂下して前記フック部に引掛けられ、他端側が再び垂下し、更に方向を変えて前記本体キャビネットを横切るよう這い廻された上で、外に引き出されたワイヤーラインと、前記ワイヤーラインの横切っている部分に介装され、前記ワイヤーラインが外に引き出された側から引張られると、前記ワイヤーラインに引き戻し力を付与するワイヤー引き戻し手段を備えることを特徴とする手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、ワイヤー引き戻し手段は、一端側がワイヤーラインに連結され、他端側が本体キャビネット側に固定された状態で前記ワイヤーラインに並列したバネによって構成されており、前記ワイヤーラインが引張られると、前記バネが伸長して前記ワイヤーラインに引き戻し力を付与することを特徴とする自動販売機である。
請求項3の発明は、請求項2に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、両端側に複数の通し孔が互いに対向した状態で形成された通し孔部を備えたガイド部が本体キャビネット内に取り付けられており、複数のワイヤーラインが前記ガイド部の対向する通し孔にそれぞれ通されると共に、それぞれのワイヤーラインの一対一対応で相方となるバネが前記ガイド部内に配され、各バネの一端側が相方のワイヤーラインに連結され、他端側が前記ガイド部に固定されていることを特徴とする自動販売機である。
請求項4の発明は、請求項3に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、ワイヤーラインは前記ガイド部で分断され、それぞれの分断側にあるワイヤーの折返し部が継手を介して連結されており、バネの一端側がこの折返し部に共に結束されることで固定されていることを特徴とする自動販売機である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、本体キャビネットの側面に開閉可能な扉を有するボックスが横付けされ、さらに前記扉をロックするロック手段が備えられており、前記本体キャビネットから引き出されたワイヤーラインの他端部側は前記ボックス内に収容されていることを特徴とする自動販売機である。
本発明の自動販売機によれば、扉を開けずに手動操作式商品搬出機構を動作させることができ、且つ、電気駆動式商品排出機構の動作モードに容易に戻すことができる。
本発明の実施の形態に係る手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機を扉を開いて本体キャビネット内部を開放した状態で示す図である。 図1の自動販売機の商品搬出機構の後面図及び側断面図である。 図2の手動操作式商品搬出機構を説明する斜視図である。 図2の手動操作式商品搬出機構のワイヤー引き戻し手段を説明する斜視図である。 本体キャビネットの外側にあるボックスの拡大斜視図である。 図5のボックスのロック手段の説明図である。 図2の商品搬出機構の通常時(電気駆動時)の商品取出しの動作状態を説明する後面図及び側断面図である。 図7でのガイド部内の状態を示す拡大図である。 図2の商品搬出機構の非常時(手動操作時)の商品取出しの動作状態を説明する後面図である。 図9でのガイド部内の状態を示す拡大図である。 図10後のワイヤー引き戻し手段の動作によるワイヤーの引き戻し軌跡の説明図である。
本発明の実施の形態に係る手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機1を図面にしたがって説明する。
この自動販売機1は、既存の自動販売機に後付けで部品を取り付けて手動式商品搬出機構を備えさせたものである。
先ず、自動販売機1の全体構成と商品搬出動作を説明する。
図1に示すように、符号3は本体キャビネットを示し、この本体キャビネット3はボックス状を為し、前面が開口している。この本体キャビネット3には上下方向に延びる商品収容通路5が左右前後方向に複数設けられており、各商品収容通路5には商品、この実施の形態では飲料缶Cが横倒され、上下方向に一列に積み重ねられて収容されている。この商品収容通路5の上方が飲料缶Cの商品補充部7になっている。また、商品収容通路5の下端には隙間をあけて商品排出シュート9が連設されている。
本体キャビネット3の左側縁部には内扉11と外扉13とが回動自在に連結されている。内扉11は断熱性で閉鎖すると商品収容通路5に対向する。外扉13の下部には商品取出口15が設けられており、商品収容通路5から商品排出シュート9を介して搬出された飲料缶Cは内扉11の下部に形成された開口(図示省略)を通って、外扉13の商品取出口15に排出される。
商品取出口15の上側には、硬貨投入口、硬貨返却口、紙幣挿入口等に対応して貨幣や紙幣が収納された金銭収容部16が設けられている。
次に、この自動販売機1の電気駆動式商品排出機構について、図2、図3にしたがって説明する。
符号17は後方から見て縦長矩形状の基板であり、図1に示すように、商品収容通路5の後面側の下部に配置されて商品収容通路5の一部を構成している。この基板17には矩形状の大きな開口部19が形成されている。
この基板17の後面の上部側に電気的駆動源としてのソレノイド21が取り付けられている。このソレノイド21のフレーム23は矩形状をしており、このフレーム23の内方にコイル部25が設けられ、そこからプランジャ27が昇降自在に伸びている。このプランジャ27の下端側には掛止用穴29が形成されている。上記ソレノイド21は、コイル部25への通電による励磁によりプランジャ27が上方に吸引されるようになっている。
基板17の開口部19には2本のリンク軸31、33と支持軸35とが互いに平行に横方向に架設されており、リンク軸31、33はいずれも上下方向に移動可能になっている。また、リンク軸33と支持軸35との間にはスプリング37が架け渡されてリンク軸33は下方に弾性的に付勢されている。
符号39はリンク部材を示し、このリンク部材39は全体として縦長の薄板状をしており、この上部は前側に折り曲げられてフック部41となっている。このフック部41がソレノイド21のプランジャ27に形成された掛止用穴29に後側から差し込まれて連結されている。また、リンク部材39の左右両側縁は後側に折曲げられて立ち上がった突出部が設けられており、そこに形成された穴にリンク軸31、33が通されている。
上記した構成により、非通電時には、リンク軸31、33は、スプリング37の下方への弾性付勢力により下方の位置にあり、通電時には、リンク軸31、33はリンク部材39の引き上げにより上方の位置にくる。そして、通電が終了すると、弾性的に復元されて下方の位置に戻る。
支持リンク43側では、リンク軸31の上動により、支持軸45を支点として回動して前方に突出すると共に、支持リンク43に掛かった上側ストップ47を逆方向に回動させながら持上げる。
また、下側ストッパ49側では、この下側ストッパ49が支持軸51を支点として回動するようになっている。下側ストッパ49に連結したストッパ側リンク片53が支持軸側リンク片55とリンクピン57によって係合しており、支持軸側リンク片55が支持軸35を中心として回動可能なっているので、リンク軸33の上動により、予め設けられている退避方向への付勢手段に抗して、リンク片53、55どうしが開き、これに伴って下側ストッパ49が、予め設けられている突出方向への付勢手段が開放されて前方に突出する。
上記した各部の構成・動作により、ソレノイド21のコイル部25に通電されていない待機時には、リンク軸31、33は下方の位置にあり、上側ストッパ47及び支持リンク43は後方に後退して、飲料缶Cには関与せず、下側ストッパ49は前方の突出位置で、その上に載った飲料缶Cの自重に抗してその下方への移動を規制する。
そして、販売時には、ソレノイド21のコイル25部に通電されて、リンク軸31の上動により、上側ストッパ47は前方の商品収容通路5に突出して、最下段の飲料缶Cとその上の飲料缶Cとの間に入り込んで、その上の飲料缶Cの下方への移動を規制する。一方、リンク軸33の上動により、下側ストッパ49は係合支持が解除され、その上に載った飲料缶Cの自重に負けて後退する。そして、その飲料缶Cは下方に移動して搬出される。
その飲料缶Cの排出が終了すると、下側ストッパ49は前方に再び突出しその位置で維持されると共に、上側ストッパ47が後退して、その上に載っていた飲料缶Cが下側ストッパ49まで落下してその上に載って待機状態となる。
このようにして、飲料缶Cは下段側から1つずつ排出される。
次に、自動販売機1の手動操作式商品排出機構について説明する。
手動操作式商品排出機構は、上記した電気駆動式排出機構の構成部品を一部借りて構成されている。
図2において符号59は1本の長い這い廻し用ワイヤーを示し、この這い廻し用ワイヤー59の一端側は2本の剛性の金属製パイプ61R,61Lに摺動自在に収容され、他端側は2本の軟性の合成樹脂製パイプ63R,63Lに摺動自在に収容されている。この合成樹脂製パイプ63は上記した金属製パイプ61よりも大径であり、中間部では合成樹脂製パイプ63Lの端部が金属製パイプ61Rの端部に被さっている。
這い廻し用ワイヤー59は一端がソレノイド21のコイル部25の上側の中間部で金属製パイプ61Lと共に止着されて基端となっている。そこから、コイル部25を途中フック部41に引掛けられながら反時計周りに周回して戻ってくる。図3の拡大図に示すように、這い廻し用ワイヤー59は、金属製パイプ61R、Lの間で露出した部分がフック部41に引掛けられて、U字状垂下部59Aが作られている。
ソレノイド21のフレーム23の四隅にはネジ孔67、67、69、69が作られており、後方からフレーム23のコの字状に相似した若干小さい固定板(図示省略)が当てられ、後側からネジ孔67、69にネジ(図示省略)が螺合され締付けられる。
それにより、這い廻し用ワイヤー59はフレーム23側ではネジをガイドとして上記した軌道に保持されており、金属製パイプ61R、L間では露出したU字状垂下部59Aだけが垂みから緊張へ、またはその逆へと可逆的に変えられるようになっている。
這い廻し用ワイヤー59は、さらに、左側で垂下して長く延びており、さらに、商品収容通路5の下側の角隅部6に沿って方向を変えてから、商品取出しに邪魔にならないよう後側に寄せられた状態で、本体キャビネット3内を横切って外に引き出されている。
図4に示すように、這い廻し用ワイヤー59の他端部は折り返されて折返し部59Bになっており、この折返し部59Bに圧着スリープ71によりループ状に結束されている。
符号73は引出し用ワイヤーを示し、この引出し用ワイヤー73の一端部も折り返されて折返し部73Aになっており、同様にこの折返し部73Aにも圧着スリープ71によりループ状に結束されている。
引出し用ワイヤー73の他端側は合成樹脂製パイプ63Rに通されており、更にその先端側では掴み部65が取り付けられている。
這い廻し用ワイヤー59と引出し用ワイヤー73のそれぞれの折返し部59B、73Aには継手75に掛けられ連結されて、1本のワイヤーラインになっている。
符号77はガイド部を示し、上面に長方形の開口を有する浅い箱型に形成されている。このガイド部77の左側板77aには、6つの丸孔79が形成されている。これらの丸孔79は等間隔に並んで配置されている。各丸孔79の直ぐ上には小孔81が形成されている。
また、右側板77bにも6つの丸孔83が形成され、これらの丸孔83も等間隔に並んで配置されている。丸孔79と丸孔83は、同じサイズで、且つ一対一対応で対向している。側板77a、77bは通し孔部であり、そこに形成された丸孔79、83が通し孔となっている。これらがガイド部77の底板77c、前側板77d、後側板77eを介して隔てられている。
這い廻し用ワイヤー59は他端側が左側板77aの丸孔79を通ってガイド部77内に入り込んでおり、引出し用ワイヤー73は一端側が右側板77bの丸孔83を通ってガイド部内に入り込んでいる。
従って、それぞれの折返し部59B、73Aはガイド部内にある。なお、這い廻し用ワイヤー59側と引出し用ワイヤー73側の合成樹脂製パイプ63はそれぞれガイド部77の外側にあり、その外径は丸孔79、83よりも大きいので、ガイド部77内に入ってくることはない。
符号85はコイル状のバネを示し、このバネ85の一端側の直線部85Aは小孔81に通された上で折り返され固定されている。バネ85の他端側の直線部85Bは引出し用ワイヤー73の折返し部73Aを結束する圧着スリープ71の中に入り込んでおり、圧着スリープ71と共に結束されて連結されている。この連結により、ガイド部77内では、バネ85が這い廻し用ワイヤー59乃至引出し用ワイヤー73と続く一直線状ワイヤーラインと並列した状態となる。
上記したワイヤーライン、ガイド部77、及びバネ85によってワイヤー引き戻し手段が構成されている。
図4では、1本のワイヤーラインについて図示されているが、丸孔は6組用意されており、6本のワイヤーラインについて利用できる。商品収容通路は複数あり、各別にワイヤーラインを設けることになるが、ガイド部77を上記したように構成したことにより、複数のワイヤーラインを絡ませたりせずに、各別にワイヤー引き戻し手段を介装させることができる。
本体キャビネット3の右側面には丸穴87が形成されており、この丸孔87を介して本体キャビネット3の内部と外とが連通している。丸孔87は図1に示すように、商品収容通路5の下側で横方向に延びたワイヤーラインの延長上にある。
図5で符号89はボックスを示し、このボックス89は丸孔87を囲むように横付けされている。ボックス89の底面には丸孔87と同軸状に同じ大きさの開口91が形成されており、その開口91から引き出し用ワイヤー73が引き出されている。図6に示すように、ボックス89には扉93が開閉自在に取り付けられており、扉93にはロック機構95と鍵穴97が形成されている。従って、鍵99が鍵穴97に差し込まれて所定の方向に回転されるとロック機構95が働いてロックされる。
次に、電気駆動時の手動操作式商品搬出機構の状態を説明する。
ソレノイド21による電気駆動により、リンク部材39が上下動するが、図2に示すように、リンク部材39が下方の待機位置にあるときには、這い廻し用ワイヤー59のU字状垂下部59Aは軽く弛んだ状態でフック部41に軽く引掛けられている。そして、リンク部材39が上動するときには、U字状垂下部59Aはフック部41の上動に干渉しない。
図7に示すように、飲料缶Cを落下させて取り出すときに、U字状垂下部59Aがフック部41から外れて弛みが大きくなるが、上記したように、フック部41に向かって付勢されているので、プランジャ27と基板17との間の隙間に回り込むことはない。そのため、回り込みによるワイヤーの摩耗や手動動作の故障の心配が無い。そして、リンク部材39が下動すると、這い廻し用ワイヤー59のU字状垂下部59Aは再びフック部41に軽く引掛けられた状態となる。また、角隅部6では、合成樹脂製パイプ63Lは若干弛んでいる。
図8に示すように、ガイド部77内ではバネ85は伸張していない。
次に、手動操作式商品搬出機構の動作を説明する。
図6に示すように、ボックス89の鍵穴97に鍵99を差し込んで回し、ロックを解除する。次に、扉93を開けると、図5に示すように、本体キャビネット3内から掴み部65が露出しているので、それを指で掴んで引張ると、這い廻し用ワイヤー59は合成樹脂製パイプ63と金属製パイプ61の間を摺動して引き出される。それと共に、U字状垂下部59Aが緊張してフック部41を引き上げる。このフック部41の引き上げにより、後は電気駆動式商品搬出機構と同様にして飲料缶Cが取り出される。
掴み部65を離せば、リンク部材39はスプリング37の弾性付勢力により下降して待機時の下方位置に戻る。
このとき、手動操作式商品搬出機構は図10に示すように伸張したバネ85には弾性付勢力が蓄積されているので、掴み部65を離すと、図11に示すように、合成樹脂製パイプ63Lが角隅部6で方向が変更されていても、バネ85からの引き戻し力が這い廻し用ワイヤー59に付与され、矢印に示す方向に勢いが付き、角隅部6側で方向が変更されても、スプリング37とバネ85の二方向からの引き戻し力を得て、這い廻し用ワイヤー59もスムーズに引き戻される。従って、リンク部材39も待機時の下方位置へ確実に戻り、再び電気駆動による商品取り出しができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、本実施の形態ではボックス89の扉93を鍵99でロックしているが、扉93をロックできるものであれば、どのようなものでもよく、例えば南京錠でもよい。
本発明の自動販売機によれば、電気駆動式商品搬出機構を備えた自動販売機に後付けで手動操作式商品搬出機構を備えさせることができる。
1‥‥手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機
3‥‥本体キャビネット 5‥‥商品収容通路
6‥‥(商品収容通路の)角隅部
7‥‥商品補充部 9‥‥商品排出シュート
11‥‥内扉 13‥‥外扉
15‥‥商品取出口 17‥‥基板
19‥‥開口部 21‥‥ソレノイド
23‥‥フレーム 25‥‥コイル部
27‥‥プランジャ 29‥‥掛止用穴
31、33‥‥リンク軸 35‥‥支持軸
37‥‥スプリング 39‥‥リンク部材
41‥‥フック部 43‥‥支持リンク
45‥‥支持軸 47‥‥上側ストッパ
49‥‥下側ストッパ 51‥‥支持軸
53‥‥ストッパ側リンク片 55‥‥支持軸側リンク片
57‥‥リンクピン 59‥‥這い廻し用ワイヤー
59A‥‥(ワイヤーの)U字状垂下部 59B‥‥(ワイヤーの)折返し部
61‥‥金属製パイプ 63‥‥合成樹脂製パイプ
65‥‥掴み部
67、69‥‥ネジ孔 71‥‥圧着スリープ
73‥‥引出し用ワイヤー 73A‥‥(ワイヤーの)折返し部
75‥‥継手 77‥‥ガイド部
77a‥‥左側板 77b‥‥右側板
77c‥‥底板 77d‥‥前側板
77e‥‥後側板 79‥‥丸孔
81‥‥小孔 83‥‥丸孔
85‥‥バネ 87‥‥(本体キャビネットの)丸孔
89‥‥ボックス 91‥‥開口
93‥‥扉 95‥‥ロック機構
97‥‥鍵穴 99‥‥鍵
C‥‥飲料缶

Claims (5)

  1. 前面に開口を有する本体キャビネットと、前記本体キャビネットの開口を開閉自在に閉鎖する扉部とを有し、前記本体キャビネット内に、プランジャを下方に向けたソレノイドと、前記プランジャにフック部が掛止され、前記プランジャの上動に連動して弾性的に復元可能に上動するリンク部材と、前記フック部の上動により商品収容通路から退避動作するストッパとでなる電動式商品排出機構を有する自動販売機において、
    手動操作式商品搬出機構として、前記本体キャビネットの内部の隙間を利用して、一端側が固定され、中間部がU字状に垂下して前記フック部に引掛けられ、他端側が再び垂下し、更に方向を変えて前記本体キャビネットを横切るよう這い廻された上で、外に引き出されたワイヤーラインと、
    前記ワイヤーラインの横切っている部分に介装され、前記ワイヤーラインが外に引き出された側から引張られると、前記ワイヤーラインに引き戻し力を付与するワイヤー引き戻し手段を備えることを特徴とする手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機。
  2. 請求項1に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、
    ワイヤー引き戻し手段は、一端側がワイヤーラインに連結され、他端側が本体キャビネット側に固定された状態で前記ワイヤーラインに並列したバネによって構成されており、前記ワイヤーラインが引張られると、前記バネが伸長して前記ワイヤーラインに引き戻し力を付与することを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項2に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、
    両端側に複数の通し孔が互いに対向した状態で形成された通し孔部を備えたガイド部が本体キャビネット内に取り付けられており、
    複数のワイヤーラインが前記ガイド部の対向する通し孔にそれぞれ通されると共に、それぞれのワイヤーラインの一対一対応で相方となるバネが前記ガイド部内に配され、各バネの一端側が相方のワイヤーラインに連結され、他端側が前記ガイド部に固定されていることを特徴とする自動販売機。
  4. 請求項3に記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、
    ワイヤーラインは前記ガイド部で分断され、それぞれの分断側にあるワイヤーの折返し部が継手を介して連結されており、バネの一端側がこの折返し部に共に結束されることで固定されていることを特徴とする自動販売機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載した手動操作式商品搬出機構を備えた自動販売機において、
    本体キャビネットの側面に開閉可能な扉を有するボックスが横付けされ、さらに前記扉をロックするロック手段が備えられており、前記本体キャビネットから引き出されたワイヤーラインの他端部側は前記ボックス内に収容されていることを特徴とする自動販売機。
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