JP5985848B2 - 医療用ポンプ及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用ポンプ及びその制御方法に関するものである。
病院等の医療現場では、薬剤を患者の体内に投与するためのポンプとして、輸液ポンプやシリンジポンプ等の医療用ポンプが用いられている。
一般に、これらの医療用ポンプは、1種類の薬剤を送液するのに用いられる。このため、手術室や集中治療室などにおいて複数の薬剤を同時に患者に投与する場合には、薬剤の種類に応じた数の医療用ポンプが必要となってくる。
また、1台の医療用ポンプで投与できる薬剤の量には上限があり、同一種類の薬剤を連続的かつ多量に患者に投与するためには、投与する量に応じた数の医療用ポンプを用意しておき、これらを重複して動作させる必要がある(なお、このように、複数の医療用ポンプを重複して動作させ、同一種類の薬剤を連続して投与する方法を、「W法」と称す)。
更に、異なる複数の薬剤を順次投与する場合であっても、間隔をあけることなく連続的に患者に投与するためには、予め複数の医療用ポンプを用意しておき、これらを間断なく動作させる必要がある(なお、このように、複数の医療用ポンプを間断なく動作させ、2種類の薬剤を連続して投与する方法を、「PPB法」(PPB:PairPiggyBack)と称す。
特開平11−347118号公報
しかしながら、複数の医療用ポンプが配列された医療現場において、特定の医療用ポンプを用いて「W法」や「PPB法」を実現しようとすると、操作すべき医療用ポンプとは異なる医療用ポンプを誤って操作してしまうといった事態が起こりえる。特に、上記W法やPPB法により複数の医療用ポンプを連携して動作させようとした場合、設定操作や動作指示操作等が通常の送液と比べて煩雑化するため、誤操作も生じやすい。
一方で、W法やPPB法による送液の場合、連携して動作させるべき医療用ポンプそれぞれが、自ポンプに対するユーザの誤操作を監視するだけでなく、連携して動作させるべき他方の医療用ポンプの動作状況についても監視しておくことが重要となってくる。他方の医療用ポンプの動作状況によっては、連携を解消させたり、動作を停止させたりする必要があるからである。
このようなことから、複数の医療用ポンプを用いてW法やPPB法による送液を行うにあたっては、いずれかの医療用ポンプにて他の医療用ポンプの監視を行い、ユーザによる誤操作の防止を図る構成とすることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の医療用ポンプを用いてW法またはPPB法による送液を行うにあたり、ユーザの誤操作を低減させることを目的とする。
本発明の1つ側面は、他の医療用ポンプと通信可能な医療用ポンプであって、前記他の医療用ポンプと隣接して配置された場合に、前記他の医療用ポンプとの間で通信を確立する通信手段と、前記通信手段による通信が確立した前記他の医療用ポンプと、互いに連携して動作させることが可能か否かを、該2台の医療用ポンプそれぞれに設定された薬剤情報に基づいて判断する判断手段と、を備え、前記判断手段は、前記2台の医療用ポンプそれぞれに設定された薬剤情報がW法またはPPB法による送液に適用可能な薬剤情報と一致していた場合に、前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断し、前記通信手段は、前記判断手段が、前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断した場合に、薬剤の送液の開始指示の操作を有効にするとともに、前記他の医療用ポンプに対して行われる、薬剤の送液開始指示の操作を有効にするための連携可能通知を、前記他の医療用ポンプに対して送信し、前記通信手段は、前記連携可能通知を前記他の医療用ポンプに送信した後に、前記医療用ポンプに対してユーザにより送液開始指示が入力されたことに応じて前記医療用ポンプが薬剤の送液を開始させたことを前記他の医療用ポンプに送信し、その後、前記他の医療用ポンプから、前記他の医療用ポンプに対してユーザにより入力された送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の通知を受信し、前記送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の前記通知を前記通信手段が受信したことに応じて、前記他の医療用ポンプの送液準備が完了したと判断する、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の医療用ポンプを用いてW法またはPPB法による送液を行うにあたり、ユーザの誤操作を低減させることが可能となる。
W法による送液を説明するための図である。 複数の医療用ポンプの配置を示す図である。 複数の医療用ポンプにおける制御構成を示す図である。 先発ポンプと後発ポンプとの間の通信を確立する通信確立処理の流れを示すフローチャートである。 W法により送液を行う場合の先発ポンプ及び後発ポンプの動作を説明するための図である。 医療用ポンプにおける連携可否判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 医療用ポンプにおける連携成立判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 医療用ポンプにおける送液開始処理の流れを示すフローチャートである。 PPB法による送液を説明するための図である。 複数の医療用ポンプにおける制御構成を示す図である。 PPB法により送液を行う場合の先発ポンプ及び後発ポンプの動作を説明するための図である。 医療用ポンプにおける連携可否判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 医療用ポンプにおける連携成立判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 医療用ポンプにおける送液開始処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
<1.W法による送液についての説明>
はじめにW法による送液について説明する。W法は、2つの医療用ポンプを重複して動作させることで、同一の薬剤を、その流量を変更させることなく持続して患者に送液する投与方法である。
一般に、2つの医療用ポンプを動作させるにあたり、医療用ポンプにより送液される流量が少ない場合には、2台目(後発ポンプ)の医療用ポンプの送液の立ち上がりが遅くなる。W法は、このような送液の立ち上がりの遅れに伴う流量の変動を回避すべく、1台目のポンプ(先発ポンプ)の送液が終了してからではなく、終了する少し前から2台目のポンプ(後発ポンプ)の送液を開始させるものである。
W法による送液では、2台の医療用ポンプによる合算流量はほぼ一定となるように制御されるとともに、最終的に先発ポンプが送液を終了した時点で、後発ポンプの流量が連携開始時点の流量となるように制御される。なお、合算流量の制御はこれに限定されず、例えば、後発ポンプの送液の立ち上がりの遅れに伴う流動変動を回避するために、連携中の2台の医療ポンプによる合算流量が基準流量を上回るように予め設定しておき、これに基づいて制御するようにしてもよい(なお、「基準流量」とは、連携開始直前の先発ポンプの流量(後発ポンプが引き継ぐ流量)をいう)。
図1は、所定の2台の医療用ポンプ(ポンプAとポンプB)を用いてW法による送液を行う場合の、各ポンプの流量の時間変化および両ポンプの合算流量の時間変化を示す図である。
このうち、グラフ100は先に送液を行うポンプA(先発ポンプ)の流量の時間変化を、グラフ110はポンプAの後に送液を行うポンプB(後発ポンプ)の流量の時間変化をそれぞれ示している。
なお、グラフ100及びグラフ110において、流量を段階的に変更させていくことを「ステップ」と称し、流量の変更回数を「ステップ数」と称することとする。グラフ100及びグラフ110の例では、ステップ数は“4”である。
なお、当該ステップ数及び各ステップの時間間隔、各ステップにおける流量(ステップ流量)は、W法テーブルとして、予め薬剤情報と対応付けて、各医療用ポンプに格納されているものとする。そして、各医療用ポンプにてユーザにより薬剤が選択され、対応するW法テーブルが読み出されることで、各医療用ポンプでは、当該読み出されたWテーブルに従って、ステップ数、各ステップの時間間隔及びステップ流量を設定する。
また、ステップ数、各ステップの時間間隔及びステップ流量が設定されることにより、流量を段階的に変更させていく際の変更開始タイミング(連携開始タイミング)と、流量がゼロとなるタイミング(連携終了タイミング)が決定される。なお、本実施形態において、上記ステップ流量は、連携開始タイミングにおけるポンプA(先発ポンプ)の流量を100%とした場合の、割合として設定されているものとする。
W法による送液によれば、ポンプA及びポンプBがグラフ100及びグラフ110に示す時間変化に従って制御されることで、ポンプA及びポンプBの合算流量はほぼ一定となるとともに、ポンプAの送液が終了した時点で(連携終了タイミングにおいて)、ポンプBの流量は、連携開始タイミングにおけるポンプAの流量となる(グラフ120参照)。なお、例えば、W法テーブルの最終ステップに移行する前に、ポンプAの残量がなくなってしまった場合(あるいは、ポンプAの残量が少なくなったことを通知する残量警報が発生した場合)には、ポンプBの流量はW法テーブルに関係なく、最終ステップの流量(連携開始時のポンプAの流量)に変更するよう制御され、これにより、ポンプBにおいてポンプAの流量が持続されることとなる。
<2.医療用ポンプの外観構成>
次に、W法により送液を行う医療用ポンプの外観構成について説明する。
図2は、複数の医療用ポンプの外観構成を示す図である。図2において、医療用ポンプ(輸液ポンプ)221、222は、紙面右側のチューブ231、232に接続された不図示の輸液バッグ内の薬剤を、紙面左側のチューブ241、242に接続された不図示の患者に対して送液する。
医療用ポンプ221、222の筐体の前面側には、各種設定及び各種動作指示を入力するための操作ボタンや、医療用ポンプ221、222における送液状態等を表示する表示部が設けられており、ユーザは、表示部の表示を見ながら各操作ボタンを操作することで、患者への薬剤の投与を行う。
また、医療用ポンプ221、222の筐体の上面側及び下面側には、他の医療用ポンプと通信を行うための通信部(例えば、IrDA通信を行うための通信部)が配されており、上下方向に配列された場合に、医療用ポンプ221と、医療用ポンプ222とが通信可能となるように構成されている。
図2の例は、医療用ポンプ221の筐体の下面側に配された通信部と、医療用ポンプ222の筐体の上面側に配された通信部とがIrDA通信を行っている様子を示している。
なお、上記説明では、医療用ポンプとして、輸液ポンプを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、シリンジポンプなどの他の医療用ポンプであってもよい。
<3.医療用ポンプの構成>
図3は、本実施形態に係る医療用ポンプ221、222の構成例を示すブロック図である。医療用ポンプ221において、表示部311は、たとえば液晶パネルを有し、ポンプ制御部312の制御下で各種表示を行う。操作部313は、各種設定や各種動作指示を入力する操作ボタンを含む。
通信部(通信手段)316、317は、いずれも、送信部(送信手段)と受信部(受信手段)としても機能を備えており、通信手段を構成する通信モジュール315による制御のもと、他の医療用ポンプとIrDA通信を行う。
ポンプ制御部312は、医療用ポンプ221全体の動作の制御・判断を司るものであり、送液機構314を制御して、送液を制御する。なお、ポンプ制御部312は、不図示のCPU、ROM、RAMを備えるコンピュータであり、図6〜図8のフローチャートに示す処理(連携可否判断処理、連携成立判断処理、送液開始処理)を含むW法監視機能に関する各種処理プログラムを実行する。
送液機構314は、医療用ポンプ221が輸液ポンプの場合にあっては、たとえば送液用の複数のフィンガーを備えており、複数のフィンガーが順次に輸液チューブを押すこと(いわゆる蠕動式)によりチューブ内の薬液を送出する構成である。また、医療用ポンプ221がシリンジポンプの場合にあっては、送液機構314はシリンジを装着してその押し子を押圧する構成である。
なお、操作部313より入力された信号(データ)は、ポンプ制御部312にて上記W法監視機能に関する各種処理に用いられる。また、他の医療用ポンプより送信された信号(データ)は、通信部317を介して受信され、ポンプ制御部312において上記W法監視機能に関する各種処理に用いられる。
なお、医療用ポンプ222の構成は、医療用ポンプ221の構成と同様であるため、ここでは説明は省略する。
以上のような構成のもと、医療用ポンプ221を先発ポンプ、医療用ポンプ222を後発ポンプとして、W法による送液を行う場合の医療用ポンプ221のW法監視機能について、以下に説明する。なお、以下では先発ポンプを“ポンプA”、後発ポンプを“ポンプB”と称して説明を行う。
<4.医療用ポンプ間の通信を確立するための動作>
はじめに、W法により送液を行うあたり、ポンプA(先発ポンプ)とポンプB(後発ポンプ)との間の通信を確立するための通信確立処理の流れについて説明する。
図4は、ポンプA(先発ポンプ)及びポンプB(後発ポンプ)における通信確立処理を説明するための図である。
ポンプA(先発ポンプ)の筐体の下面側と、ポンプB(後発ポンプ)の筐体の上面側とが、互いに対向するようにポンプAとポンプBとが上下方向に配列された状態で、ポンプA及びポンプBそれぞれの電源を投入すると、ポンプA及びポンプBは、それぞれ、ステップS401及びステップS411にて、他のポンプから送信される信号を受信すべく、通信部316、317、326、327を一定周期で動作させる。なお、通信部316、317、326、327を(連続動作させずに)一定周期で動作させるのは、ポンプA及びポンプBの消費電力を抑えるためである。
ステップS402では、ユーザがポンプAを先発ポンプとして指定する。先発ポンプの指定は、例えば、操作部313の所定の操作ボタンを押圧することにより行われるものとする。また、このとき、併せてポンプAに対していずれの方向に配列されたポンプと連携させるのかを特定する指示が入力されるものとする(本実施形態では、ポンプAの筐体の下面側に配列されたポンプBが特定されるものとする)。
ステップS402において、先発ポンプの指定が行われると、通信部316及び317による、他のポンプから送信される信号を受信するための処理が停止し、ステップS403において、通信部317が確認信号の送信を開始する。
一方、通信部326、327による受信処理が実行されているポンプBでは、ステップS412において、他のポンプからの確認信号が検知されたか否かを判定する。ステップS412において確認信号が検知されていないと判定された場合には、検知されるまで待機する。
一方、ステップS412において、ポンプAからの確認信号を検知したと判定された場合には、ステップS413に進み、当該確認信号を受信したことを示す応答信号を送信する。
ポンプAでは、ステップS403において確認信号を送信後、ステップS404において、所定時間内に、ポンプBから応答信号が送信されたか否かを監視し、所定時間内に、ポンプBから応答信号が送信されなかったと判定した場合には、ポンプBと通信を確立することなく、通常の送液処理を実行する。
一方、ステップS404において、所定時間内に、ポンプBから応答信号が送信されたと判定した場合には、ステップS405に進み、応答信号を送信したポンプBに対して、連携動作依頼信号を送信する。
連携動作依頼信号を受信したポンプBでは、ステップS414において、ポンプAとの間の連携動作を実施することが可能か否かの問い合わせをユーザに対して行う。具体的には、表示部321上に、連携動作の実施可否を問い合わせるメッセージを表示し、ユーザに入力を促す。
ステップS414における問合せの結果、ステップS415において、ポンプBの操作部323を介して連携動作の実施可否がユーザにより入力された場合には、当該入力情報をポンプAに送信する。
入力情報を受信したポンプAでは、ステップS406において、当該入力情報に基づいて、ポンプBとの間で連携動作の実施が可能か否かを判定する。
ステップS406において、連携動作の実施が可能でないと判定された場合には、ポンプAでは、ポンプBと通信を確立することなく、通常の送液処理を実行する。
一方、ステップS406において、連携動作の実施が可能であると判定された場合には、図5に示す処理に進む。
このように、本実施形態に係る医療用ポンプでは、上下方向に隣接して配列された場合に、IrDA通信により、相互に通信を行うことができる構成とした。また、ユーザに、先発ポンプを指定させるとともに、どの方向に隣接して配列された医療用ポンプと通信を確立させるべきかを特定させる構成とした。これにより、ユーザはW法による連携を行う先発ポンプと後発ポンプとを誤りなく指定することが可能となる。
なお、このように、通信確立の条件として、ポンプA及びポンプBの配列が上下方向に隣接している場合に限定したのは、医療現場に配列された複数の医療用ポンプのうち、互いに離れた位置にある医療用ポンプ同士を連携させてしまうと、ユーザによる誤操作を誘発する恐れがあるためである。
<5.W法による送液時の動作>
次に、ポンプAとポンプBとの間の通信が確立した後の処理について説明する。図5は、ポンプAとポンプBとの間の通信が確立し、W法により送液を行う場合のポンプA(先発ポンプ)及びポンプB(後発ポンプ)の動作を説明するための図である。
ポンプAでは、ステップS501において、投与する薬剤の選択を受け付ける。
更に、ステップS502において、ステップS501で受け付けた薬剤に対応付けて格納されているW法テーブルを読み出し、ステップ数、各ステップの時間間隔及びステップ流量を設定する。また、ユーザにより設定された流量に基づいて、連携開始タイミング及び連携終了タイミングを決定し、設定する(つまり、W法による送液を行うために必要な各種パラメータを設定する)。
同様に、ポンプBでは、ステップS521において、投与する薬剤の選択を受け付ける。
更に、ステップS522において、ステップS521で受け付けた薬剤に対応付けて格納されているW法テーブルを読み出し、ステップ数、各ステップの時間間隔及びステップ流量を設定する。また、ユーザにより設定された流量に基づいて、連携開始タイミング及び連携終了タイミングを決定し、設定する(つまり、W法による送液を行うために必要な各種パラメータを設定する)。
なお、ステップS521において選択された薬剤についての情報は、ポンプAに送信される。
ポンプAでは、ステップS501において受け付けた薬剤についての情報及びステップS521において送信された薬剤についての情報に基づいて、ステップS503において、ポンプAとポンプBとを連携させることが可能であるか否かの判断を行う。
このように、ポンプAとポンプBにおいて薬剤についての情報が入力された場合に、ポンプAとポンプBとの連携可否を、ポンプA(先発ポンプ)に判断させる構成とすることで、本来連携されるべきでない医療用ポンプをユーザが誤って連携対象としてしまった場合であっても、当該誤操作をユーザに報知することが可能となる(つまり、W法による送液を行うためのユーザによる各種操作における誤操作を低減させることが可能となる)。なお、連携可否判断処理の詳細は後述する。
ステップS503における連携可否判断処理の結果、連携可能であると判定された場合、ポンプAでは、ポンプBにその旨を通知する(連携可能通知)。これにより、ポンプBでは、ステップS523において送液開始処理を起動する。更に、ポンプAでは、ステップS504において、ユーザによる送液開始指示の入力を受け付ける(ユーザによる送液開始指示の操作が有効になる)。
ステップS504において、当該送液開始指示の入力を受け付けた場合には、ステップS505において、送液が開始されるとともに、送液が開始されたことがポンプBに通知される。
ポンプBでは、当該通知(ポンプAにおいて送液が開始された旨の通知)を受信すると、ユーザによる送液開始指示の操作を有効にする。以降、連携開始タイミングに到達するまでの間、ポンプBでは、送液開始指示の受け付けが可能となる。
ステップS524において、ポンプBが、ユーザによる送液開始指示を受け付けると、ポンプBでは、その旨をポンプAに通知する。これにより、ポンプAでは、ステップS506において起動された連携成立判断処理において、ポンプBの送液準備が完了したと認識する。
なお、このように、ポンプAのみならずポンプBにおいてもユーザに送液開始指示を入力させる構成としたのは、患者の安全性の確保を考慮したためである。つまり、ポンプAの送液開始指示を受け付けることで、ポンプAの送液とポンプBの送液とを自動的に開始させる構成としてしまうと、ポンプAの送液開始指示が入力された後は、ユーザによってポンプBの状態が監視されることなく、ポンプBの送液が開始されてしまうこととなるからである。
本実施形態に係るポンプAでは、上記構成とすることで、このような事態を回避することができる。
なお、この状態で、ポンプAに対して流量設定変更の指示が入力され、ポンプAの送液中の流量設定が変更されると、その旨の通知がポンプBに対して送信される(ステップS507)。ただし、流量設定変更の通知は、ポンプAがその都度ポンプBに通知するように構成してもよいし、連携開始のタイミングで行う流量通知に含めて通知するように構成してもよい。
連携開始タイミングに到達すると、ポンプAは、ポンプBに対して連携成立通知を送信し、ステップS508にて連携成立判断処理を終了する。なお、ステップS506〜S508までの処理(連携成立判断処理)の詳細は後述する。
ポンプBでは、ポンプAより、流量設定変更の通知を受信すると、変更後の流量設定に基づいて、ステップ流量を設定する。更に、ポンプAより、連携成立通知を受信すると、送液を開始する。なお、上述したように、流量設定変更の通知は、ポンプAがその都度ポンプBへ通知するように構成しても、あるいは、連携開始のタイミングで行う流量通知に含めて通知するように構成してもよいが、連携開始のタイミングで行う流量通知に含めて通知する場合にあっては、ポンプBは、当該流量通知を受けて、ステップ流量の設定を行い、送液を開始することとなる。送液が開始されることで、ステップS523にて起動した送液開始処理は終了する(ステップS525)。なお、ポンプBにおけるステップS523〜S525までの処理(送液開始処理)の詳細は後述する。
このように、ポンプAにおいて、ポンプAとポンプBとの間の連携が可能と判断した後もポンプAとポンプBの送液状態を互いに通知する構成とすることで、ポンプAまたはポンプBにおいて何らかの不具合が生じ、W法による送液を維持すべきでない状況になったにも関わらず、ポンプBの送液が自動的に開始されてしまうといった事態を回避することが可能となる。
また、連携開始タイミング前に変更されたポンプAの送液中の流量設定を、ポンプBに通知する構成とすることで、ユーザがポンプAに対して行った流量設定の変更をポンプBに対しても反映させることが可能となる。
<6.W法による送液時の動作の詳細>
次に、上記W法による送液時の動作のうち、ポンプAのW法監視機能における連携可否判断処理及び連携成立判断処理と、ポンプBのW法監視機能における送液開始処理について以下に詳説する。
(1)連携可否判断処理(ステップS503)の詳細
はじめに、ポンプAにおける連携可否判断処理(ステップS503)の詳細な流れについて説明する。
図6は、ポンプAにおける連携可否判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプA及びポンプBにおいて、薬剤についての情報が入力された場合に、図6に示す連携可否判断処理が開始される。
ステップS601では、通信が確立しているポンプBにおいて選択された薬剤を識別する。ステップS602では、ポンプAにおいて選択された薬剤と、ステップS601において識別された薬剤とが、一致しているか否かを判定する。
ステップS602において一致していないと判定された場合には、ポンプAまたはポンプB上でユーザが選択した薬剤が誤っていることが考えられる。このため、ユーザが誤操作したと判断し、ステップS604に進む。
ステップS604では、薬剤についての情報を入力したポンプA及びポンプBにおいて、連携が不可である旨を報知する。
一方、ステップS602において一致していると判定された場合には、ステップS603に進み、ポンプBに対して連携が可能である旨の通知を行う(連携可能通知)。
このように、本実施形態に係るポンプAでは、ポンプA及びポンプBの通信を確立し、薬剤についての情報が入力された段階で、連携の可否を判断し、連携が不可であると判断した場合には、直ちに報知する構成とした。これにより、ユーザの誤操作を低減させることが可能となる。
なお、連携が可能であると判断したポンプAでは、送液開始指示の受け付けが可能となり、ユーザは、ポンプAの送液を開始させることが可能となる。
(2)連携成立判断処理(ステップS506〜S508)の詳細
次に、ポンプAにおける連携成立判断処理(ステップS506〜S508)の流れについて説明する。図7はポンプAにおける連携成立判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプAにおいて、送液開始指示が入力された場合に、図7に示す連携成立判断処理が起動する。
ステップS701では、ポンプBより送液開始指示が入力された旨の通知を受信したか否かを判定する。ステップS701において、受信したと判定された場合には、ステップS702に進む。
一方、ステップS701において、受信していないと判定された場合には、ステップS706に進み、連携開始タイミングに到達したか否かを判定する。そして、連携開始タイミングに到達していないと判定された場合には、ステップS702に進む。
ステップS702では、ポンプAの送液中の流量設定がユーザにより変更されたか否かを判定する。ステップS702において、ポンプAの送液中の流量設定がユーザにより変更されたと判定された場合には、ステップS703に進み、ポンプBに対して、変更された流量設定を通知した後、ステップS704に進む。なお、ポンプBでは、変更された流量設定の通知に基づいて、ステップ流量等を変更する。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば、ステップS703の処理は実行せず、ステップS704に進むように構成してもよい。この場合、ステップS705において、変更された流量設定の通知が行われることとなる。
一方、ステップS702において、ポンプAの送液中の流量設定がユーザにより変更されていないと判定された場合には、そのままステップS704に進む。
ステップS704では、連携開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップS704において連携開始タイミングに到達していないと判定された場合には、ステップS701に戻り、ポンプBより送液開始指示が入力された旨の通知を受信していない場合にあっては、ポンプBからの送液開始指示を待つ。一方、ポンプBからの送液開始指示が入力された旨の通知を既に受信している場合にあっては、連携開始タイミングまで待機する。ただし、ポンプAの送液中の流量設定が変更された場合には、変更されるたびにポンプBに通知する。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば、ポンプAの流量が変更されるたびに流量変更の通知をポンプBへ行うことはせず、連携開始のタイミングで、最終的なポンプAの流量をポンプBに通知するように構成してもよい。
ステップS704において、連携開始タイミングに到達したと判定された場合には、ステップS705に進み、ポンプBに対して連携が成立した旨を通知する(連携成立通知)。これにより、ポンプBでは送液が開始される。
一方、ステップS706において、ポンプBより送信開始指示が入力された旨の通知を受信する前に、連携開始タイミングに到達したと判定された場合には、ステップS707に進む。ステップS707では、ユーザに送液開始指示の入力を催促するためにポンプBに対して警報指示を通知する。警報指示が通知されたポンプBでは、警報を出力する。
ステップS708では、ポンプBにおける警報出力が、ユーザの操作によって停止されたか否かを判定し、ステップS708において警報出力が停止し、送液開始指示が入力されたと判定された場合には、ステップS705に進み、ポンプBに対して、連携が成立した旨を通知する(連携成立通知)。
なお、図7においては明示していないが、連携開始タイミングに到達するまでの間に、ポンプAとポンプBとの間の通信が切断されてしまったり、異常により送液が停止してしまった場合には、ポンプBに対して、連携が成立しなかった旨を通知する。この場合、ポンプBが自動的にW法による送液を開始することはない。
(3)ポンプBにおける送液開始処理(ステップS523〜S525)の詳細
次に、ポンプBにおける送液開始処理(ステップS523〜S525)の流れについて説明する。図8は、ポンプBにおける送液開始処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプAより、連携可能通知を受信すると、ポンプBでは、図8に示す送液開始処理を起動する。
ステップS801では、ポンプAにおいて送液中の流量設定が変更され、ポンプAより、変更された流量設定が通知されたか否かを判定する。ステップS801において、変更された流量設定が通知されていないと判定された場合には、ステップS803に進む。
一方、ステップS801において、変更された流量設定が通知されたと判定された場合には、ステップS802に進み、通知された流量設定に基づいて、ステップ流量等を算出し、設定する。
ステップS803では、ポンプAより、連携が成立した旨の通知を受信したか否かを判定し、受信していないと判定された場合には、ステップS801に戻る(なお、ポンプAが、その都度、変更された流量設定の通知をポンプBに対して行わない場合にあっては、ステップS803に戻る)。
一方、ステップS803において、受信したと判定された場合には、ステップS804に進み、送液を開始する(なお、ポンプAが、その都度、変更された流量設定の通知をポンプBに対して行わない場合にあっては、このとき受信した流量に基づいて、ステップS804の処理を実行する)。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る医療用ポンプでは、他の医療用ポンプとの間でのW法による送液を行うにあたり、
・筐体の上面及び下面に通信部を設け、他の医療用ポンプと上下方向に配列した場合に、連携動作ができる構成とした。
・ユーザからの指定があった場合に、先発ポンプとして動作し、他の医療用ポンプと通信を行う構成とした。
・先発ポンプからの指示に基づいて、後発ポンプにてユーザに対して連携動作実施可否の問合せを行い、ユーザより、後発ポンプに対して連携動作の実施が可能である旨の入力が行われた場合に、先発ポンプでは、後発ポンプとの連携動作の実施が可能であると判断する構成とした。
・先発ポンプ及び後発ポンプにて選択された薬剤に基づいて連携可否を判断する構成とした。
・先発ポンプの送液開始から後発ポンプの送液開始までの間において、連携成立の条件(後発ポンプにて送液開始指示が入力されたこと)を規定し、当該条件を満たした場合に、連携が成立したと判断しポンプBの送液を開始させる構成とした。
このように、一方の医療用ポンプにおいて、W法による送液を行う医療用ポンプに対するユーザの各種操作を監視し、ユーザが適切な操作を行った場合にのみW法による送液が行われる構成とすることにより、本実施形態によれば、ユーザの誤操作を低減させることが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、W法により送液を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、PPB法により送液を行う場合においても適用可能である。
<1.PPB法による送液についての説明>
はじめにPPB法による送液について説明する。PPB法は、2つの医療用ポンプをシーケンシャルに動作させることで、1種類の薬剤を投与完了後に、間隔をあけることなく、異なる種類の薬剤を連続して投与する投与方法である。具体的には、輸液ラインの血液輸液ラインの血液凝固による閉塞を防ぐことを目的として、1種類目の薬剤を所定量送液後、ヘパリンなどの抗凝固剤を2種類目の薬剤として低流量で送液する場合等に利用される。
PPB法による送液では、1台目の医療用ポンプが先発ポンプとして送液を終了した時点で、2台目の医療用ポンプが後発ポンプとして送液を開始する。
図9は、所定の2台の医療用ポンプ(ポンプAとポンプB)を用いてPPB法による送液を行う場合の、各ポンプの流量の時間変化を示す図である。
このうち、グラフ900は先に送液を行うポンプA(先発ポンプ)の流量の時間変化を、グラフ910はポンプAの後に送液を行うポンプB(後発ポンプ)の流量の時間変化をそれぞれ示している。
PPB法による送液によれば、ポンプAの送液が完了した時点(ポンプAの積算量が予定量に達した時点)で、ポンプBが予め設定された流量にて送液を開始する。
<2.医療用ポンプの外観構成>
PPB法により送液を行う医療用ポンプの外観構成は、既述の図2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<3.医療用ポンプの構成>
図10は、本実施形態に係る医療用ポンプ221、222の構成例を示すブロック図である。医療用ポンプ221において、表示部311は、たとえば液晶パネルを有し、ポンプ制御部1012の制御下で各種表示を行う。操作部313は、各種設定や各種動作指示を入力する操作ボタンを含む。
通信部(通信手段)316、317は、いずれも、送信部(送信手段)と受信部(受信手段)としても機能を備えており、通信手段を構成する通信モジュール315による制御のもと、他の医療用ポンプとIrDA通信を行う。
ポンプ制御部1012は、医療用ポンプ221全体の動作の制御・判断を司るものであり、送液機構314を制御して、送液を制御する。なお、ポンプ制御部1012は、不図示のCPU、ROM、RAMを備えるコンピュータであり、図12〜図14のフローチャートに示す処理(連携可否判断処理、連携成立判断処理、送液開始処理)を含むPPB法監視機能に関する各種処理プログラムを実行する。
送液機構314は、医療用ポンプ221が輸液ポンプの場合にあっては、たとえば送液用の複数のフィンガーを備えており、複数のフィンガーが順次に輸液チューブを押すことによりチューブ内の薬液を送出する構成である。また、医療用ポンプ221がシリンジポンプの場合にあっては、送液機構314はシリンジを装着してその押し子を押圧する構成である。
なお、操作部313より入力された信号(データ)は、ポンプ制御部1012にて上記PPB法監視機能に関する各種処理に用いられる。また、他の医療用ポンプより送信された信号(データ)は、通信部317を介して受信され、ポンプ制御部1012において上記PPB法監視機能に関する各種処理に用いられる。
なお、医療用ポンプ222の構成は、医療用ポンプ221の構成と同様であるため、ここでは説明は省略する。
以上のような構成のもと、医療用ポンプ221を先発ポンプ、医療用ポンプ222を後発ポンプとして、PPB法による送液を行う場合の医療用ポンプ221のPPB法監視機能について、以下に説明する。なお、以下でも先発ポンプを“ポンプA”、後発ポンプを“ポンプB”と称して説明を行う。
<4.医療用ポンプ間の通信を確立するための動作>
PPB法により送液を行うにあたっての医療用ポンプ間の通信を確立するための動作は、既述の図4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<5.PPB法による送液時の動作>
次に、ポンプAとポンプBとの間の通信が確立した後の処理について説明する。図11は、ポンプAとポンプBとの間の通信が確立し、PPB法により送液を行う場合のポンプA(先発ポンプ)及びポンプB(後発ポンプ)の動作を説明するための図である。
ポンプAでは、ステップS1101において、投与する薬剤の選択を受け付ける。
更に、ステップS1102において、ステップS1101で受け付けた薬剤に対応付けて格納されているPPB法テーブルを読み出し、PPB法による送液を行うために必要な各種パラメータの設定を行う。
同様に、ポンプBでは、ステップS1121において、投与する薬剤の選択を受け付ける。更に、ステップS1122において、ステップS1121で受け付けた薬剤に対応付けて格納されているPPB法テーブルを読み出し、PPB法による送液を行うために必要な各種パラメータの設定を行う。
なお、ステップS1121において選択された薬剤についての情報は、ポンプAに送信される。
ポンプAでは、ステップS1101において受け付けた薬剤についての情報及びステップS1121において送信された薬剤についての情報に基づいて、ステップS1103において、ポンプAとポンプBとを連携させることが可能であるか否かの判断を行う。
このように、ポンプAとポンプBにおいて薬剤についての情報が入力された場合に、ポンプAとポンプBとの連携可否を、ポンプA(先発ポンプ)に判断させる構成とすることで、本来連携されるべきでない医療用ポンプをユーザが誤って連携対象としてしまった場合であっても、当該誤操作をユーザに報知することが可能となる(つまり、PPB法による送液を行うためのユーザによる各種操作における誤操作を低減させることが可能となる)。なお、連携可否判断処理の詳細は後述する。
ステップS1103における連携可否判断処理の結果、連携可能であると判定された場合、ポンプAでは、ポンプBにその旨を通知する(連携可能通知)。これにより、ポンプBでは、ステップS1123において送液開始処理を起動する。更に、ポンプAでは、ステップS1104において、ユーザによる送液開始指示の入力を受け付ける(ユーザによる送液開始指示の操作が有効になる)。
ステップS1104において、当該送液開始指示の入力を受け付けた場合には、ステップS1105において、送液が開始されるとともに、送液が開始された旨の通知がポンプBに送信される。
ポンプBでは、当該通知(ポンプAにおいて送液が開始された旨の通知)を受信すると、ユーザによる送液開始指示の操作を有効にする。以降、連携開始タイミングに到達するまでの間、ポンプBでは、送液開始指示の受け付けが可能となる。
ステップS1124において、ポンプBが、ユーザによる送液開始指示を受け付けると、ポンプBでは、その旨をポンプAに通知する。これにより、ポンプAでは、ステップS1106において起動された連携成立判断処理において、ポンプBの送液準備が完了したと認識する。
なお、このように、ポンプAのみならずポンプBにおいてもユーザに送液開始指示を入力させる構成としたのは、患者の安全性の確保を考慮したためである。つまり、ポンプAの送液開始指示を受け付けることで、ポンプAの送液とポンプBの送液とを自動的に開始させる構成としてしまうと、ポンプAの送液開始指示が入力された後は、ユーザによってポンプBの状態が監視されることなく、ポンプBの送液が開始されてしまうこととなるからである。
本実施形態に係るポンプAでは、上記構成とすることで、このような事態を回避することができる。
連携開始タイミングに到達すると、ポンプAは、ポンプBに対して連携成立通知を送信し、ステップS1107にて連携成立判断処理を終了する。なお、ステップS1106からステップS1107までのこれらの処理(連携成立判断処理)の詳細は後述する。
ポンプBでは、ポンプAより、連携成立通知を受信すると、送液を開始する。送液が開始されることで、ステップS1123にて起動した送液開始処理は終了する(ステップS1125)。なお、ポンプBにおけるステップS1123〜S1125までの送液開始処理の詳細は後述する。
このように、ポンプAにおいて、ポンプAとポンプBとの間の連携が可能と判断した後もポンプAとポンプBの送液状態を互いに通知する構成とすることで、ポンプAまたはポンプBにおいて何らかの不具合が生じ、PPB法による送液を維持すべきでない状況になったにも関わらず、ポンプBの送液が自動的に開始されてしまうといった事態を回避することが可能となる。
<6.PPB法による送液時の動作の詳細>
次に、上記PPB法による送液時の動作のうち、ポンプAのPPB法監視機能における連携可否判断処理及び連携成立判断処理と、ポンプBのPPB法監視機能における送液開始処理について以下に詳説する。
(1)連携可否判断処理(ステップS1103)の詳細
はじめに、ポンプAにおける連携可否判断処理(ステップS1103)の詳細な流れについて説明する。
図12は、ポンプAにおける連携可否判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプA及びポンプBにおいて、薬剤についての情報が入力された場合に、図12に示す連携可否判断処理が開始される。
ステップS1201では、通信が確立しているポンプBにおいて選択された薬剤を識別する。ステップS1202では、ポンプAにおいて選択された薬剤と、ステップS1201において識別された薬剤とが、それぞれPPB法による送液が可能な薬剤か否かを判定する。具体的には、PPB法による送液に適用可能な薬剤としてポンプAに予め登録されている薬剤と一致するか否かを判定する。
ステップS1202においてポンプA及びポンプBの薬剤がPPB法による送液が可能な薬剤でないと判定された場合には、ポンプAまたはポンプB上でユーザが選択した薬剤が誤っていることが考えられる。このため、ユーザが誤操作したと判断し、ステップS1204に進む。
ステップS1204では、薬剤についての情報を入力したポンプA及びポンプBにおいて、連携が不可である旨を報知する。
一方、ステップS1202においてポンプA及びポンプBの薬剤がともにPPB法による送液が可能な薬剤であると判定された場合には、ステップS1203に進み、ポンプBに対して連携が可能である旨の通知を行う(連携可能通知)。
このように、本実施形態に係るポンプAでは、ポンプA及びポンプBの通信を確立し、薬剤についての情報が入力された段階で、連携の可否を判断し、連携が不可であると判断した場合には、直ちに報知する構成とした。これにより、ユーザの誤操作を低減させることが可能となる。
なお、連携が可能であると判断したポンプAでは、送液開始指示の受け付けが可能となり、ユーザは、ポンプAの送液を開始させることが可能となる。
(2)連携成立判断処理(ステップS1106〜S1107)の詳細
次に、ポンプAにおける連携成立判断処理(ステップS1106〜S1107)の流れについて説明する。図13はポンプAにおける連携成立判断処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプAにおいて送液開始指示が入力された場合に、図13に示す連携成立判断処理が起動する。
ステップS1301では、ポンプBより送液開始指示が入力された旨の通知を受信したか否かを判定する。ステップS1301において、受信したと判定された場合には、ステップS1302に進む。
一方、ステップS1301において、受信していないと判定された場合には、ステップS1304に進み、連携開始タイミングに到達したか否かを判定する。そして、連携開始タイミングに到達していないと判定された場合には、ステップS1301に戻る。
ステップS1302では、連携開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップS1302において連携開始タイミングに到達していないと判定された場合には、ステップS1301に戻る。
つまり、ポンプBより送液開始指示が入力された旨の通知を受信していない場合にあっては、ポンプBからの送液開始指示を待つ。一方、ポンプBからの送液開始指示が入力された旨の通知を既に受信している場合にあっては、連携開始タイミングまで待機する。
ステップS1302において、連携開始タイミングに到達したと判定された場合には、ステップS1303に進み、ポンプBに対して、連携が成立した旨を通知する(連携成立通知)。これにより、ポンプBでは送液が開始される。
一方、ステップS1304において、ポンプBより送信開始指示が入力された旨の通知を受信する前に、連携開始タイミングに到達したと判定された場合には、ステップS1305に進む。ステップS1305では、ポンプBに対してユーザ送液開始指示の入力を催促するために警報指示を通知する。警報指示が通知されたポンプBでは、警報を出力する。
ステップS1306では、ポンプBにおける警報出力が、ユーザの操作によって停止し、送液開始指示が入力されたか否かを判定し、ステップS1306において警報出力が停止されたと判定された場合には、ステップS1303に進み、ポンプBに対して、連携が成立した旨を報知する(連携成立報知)。
なお、図13においては明示していないが、連携開始タイミングに到達するまでの間に、ポンプAとポンプBとの間の通信が切断されてしまったり、異常により送液が停止してしまった場合には、ポンプBに対して、連携が成立しなかった旨を通知する。この場合、ポンプBが自動的にPPB法による送液を開始することはない。
(3)ポンプBにおける送液開始処理(ステップS1123〜S1125)の詳細
次に、ポンプBにおける送液開始処理(ステップS1123〜S1125)の流れについて説明する。図14は、ポンプBにおける送液開始処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ポンプAより、連携可能通知を受信すると、ポンプBでは、図14に示す送液開始処理を起動する。
ステップS1401では、ポンプAより、連携が成立した旨の通知を受信したか否かを判定し、受信していないと判定された場合には、待機する。
一方、ステップS1401において、受信したと判定された場合には、ステップS1402に進み、送液を開始する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る医療用ポンプでは、他の医療用ポンプとの間でのPPB法による送液を行うにあたり、
・筐体の上面及び下面に通信部を設け、他の医療用ポンプと上下方向に配列した場合に、連携動作ができる構成とした。
・ユーザからの指定があった場合に、先発ポンプとして動作し、他の医療用ポンプと通信を行う構成とした。
・先発ポンプからの指示に基づいて、後発ポンプにてユーザに対して連携動作実施可否の問合せを行い、ユーザより、後発ポンプに対して連携動作の実施が可能である旨の入力が行われた場合に、先発ポンプでは、後発ポンプとの連携動作の実施が可能であると判断する構成とした。
・先発ポンプ及び後発ポンプにて選択された薬剤に基づいて連携可否を判断する構成とした。
・先発ポンプの送液開始から後発ポンプの送液開始までの間において、連携成立の条件(後発ポンプにて送液開始指示が入力されたこと)を規定し、当該条件を満たした場合に、連携が成立したと判断し、ポンプBの送液を開始させる構成とした。
このように、一方の医療用ポンプにおいて、PPB法による送液を行う医療用ポンプに対するユーザの各種操作を監視し、ユーザが適切な操作を行った場合にのみPPB法による送液が行われる構成とすることにより、本実施形態によれば、ユーザの誤操作を低減させることが可能となった。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、ポンプAの下面側の通信部317とポンプBの上面側の通信部326とを通信させる場合について説明したが本発明はこれに限定されず、ポンプAの上面側の通信部316とポンプBの下面側の通信部327とを通信させるようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、ポンプA及びポンプBの上面側及び下面側にそれぞれ通信部を配置し、ポンプAとポンプBとが上下方向に配列された場合に通信を行う構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ポンプA及びポンプBの側面側に通信部を配置し、ポンプAとポンプBとが左右方向に配列された場合に通信を行うように構成してもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、ポンプAとポンプBとの間の通信において、IrDA通信を用いる構成としたが、本発明はこれに限定されず、他の近距離無線通信を用いるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施形態に基づき説明したが、上記各実施形態は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
221〜223・・・医療用ポンプ、231〜233・・・チューブ、241〜243・・・チューブ、316〜317:通信部、326〜327:通信部

Claims (7)

  1. 他の医療用ポンプと通信可能な医療用ポンプであって、
    前記他の医療用ポンプと隣接して配置された場合に、前記他の医療用ポンプとの間で通信を確立する通信手段と、
    前記通信手段による通信が確立した前記他の医療用ポンプと、互いに連携して動作させることが可能か否かを、該2台の医療用ポンプそれぞれに設定された薬剤情報に基づいて判断する判断手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記2台の医療用ポンプそれぞれに設定された薬剤情報がW法またはPPB法による送液に適用可能な薬剤情報と一致していた場合に、前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断し、
    前記通信手段は、前記判断手段前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断した場合に、薬剤の送液の開始指示の操作を有効にするとともに、前記他の医療用ポンプに対して行われる、薬剤の送開始指示の操作を有効にするための連携可能通知を、前記他の医療用ポンプに対して送信し
    前記通信手段は、前記連携可能通知を前記他の医療用ポンプに送信した後に、前記医療用ポンプに対してユーザにより送液開始指示が入力されたことに応じて前記医療用ポンプが薬剤の送液を開始させたことを前記他の医療用ポンプに送信し、その後、前記他の医療用ポンプから、前記他の医療用ポンプに対してユーザにより入力された送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の通知を受信し、
    前記送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の前記通知を前記通信手段が受信したことに応じて、前記他の医療用ポンプの送液準備が完了したと判断する、
    ことを特徴とする医療用ポンプ。
  2. 前記W法またはPPB法による送液における先発の医療用ポンプとしての指定を受け付ける指定手段を更に備え、
    前記通信手段は、前記指定手段により指定を受け付けた場合に、前記他の医療用ポンプに対して信号を送信し、前記他の医療用ポンプより、前記信号に対する応答信号を受信した場合に、前記他の医療用ポンプとの間で通信を確立することを特徴とする請求項1に記載の医療用ポンプ。
  3. 前記通信手段は、通信が確立した前記他の医療用ポンプに対して、更に、連携動作の実施可否を問い合わせるよう指示し、
    前記他の医療用ポンプにおいて、連携動作の実施が可能である旨の入力がなされた場合に、連携動作の実施が可能であると判断し、前記薬剤情報の設定を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の医療用ポンプ。
  4. 前記W法またはPPB法における連携開始のタイミングにおいて、前記他の医療用ポンプにおいて、送液開始の指示が入力されていなかった場合に、前記他の医療用ポンプに対して警報を出力するよう指示する指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の医療用ポンプ。
  5. 前記指示手段による指示に基づいて、前記他の医療用ポンプにおいて警報が出力された場合であって、前記ユーザにより該警報の出力を停止する操作が行われた場合に、前記他の医療用ポンプとの間で連携が成立したと判断することを特徴とする請求項4に記載の医療用ポンプ。
  6. 他の医療用ポンプと通信可能な医療用ポンプの制御方法であって、
    前記他の医療用ポンプと隣接して配置された場合に、前記他の医療用ポンプとの間で通信を確立する通信工程と、
    前記通信工程により通信が確立した前記他の医療用ポンプと、互いに連携して動作させることが可能か否かを判断する判断工程であって、該2台の医療用ポンプそれぞれに設定された薬剤情報がW法またはPPB法による送液に適用可能な薬剤情報と一致していた場合に、前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断する判断工程と、
    記判断工程において、前記2台の医療用ポンプを連携して動作させることが可能であると判断した場合に、薬剤の送液の開始指示の操作を有効にするとともに、前記他の医療用ポンプに対して行われる、薬剤の送開始指示の操作を有効にするための連携可能通知を、前記他の医療用ポンプに対して送信する第1送信工程と
    前記第1送信工程の後に、前記医療用ポンプに対してユーザにより送液開始指示が入力されたことに応じて前記医療用ポンプが薬剤の送液を開始させたことを前記他の医療用ポンプに送信する第2送信工程と、
    前記第2送信工程の後に、前記他の医療用ポンプから、前記他の医療用ポンプに対してユーザにより入力された送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の通知を受信する受信工程と、
    前記送液開始指示を前記他の医療用ポンプが受け付けた旨の前記通知を前記受信工程で受信したことに応じて、前記他の医療用ポンプの送液準備が完了したと判断する判断工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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