JP5981297B2 - すべり軸受の製造方法およびすべり軸受のSn基オーバレイ - Google Patents

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Description

本発明は、すべり軸受の製造方法、およびすべり軸受のSn基オーバレイに関する。
すべり軸受に用いられるSn基オーバレイは、Pb基オーバレイに比較して耐食性が高い。また、Sn基オーバレイは、環境負荷の大きなPbを用いないという利点がある(特許文献1参照)。一方、Sn基オーバレイは、一般的にPb基オーバレイに比較して、耐焼付性および耐疲労性が劣るという問題がある。
特許文献1は、他の金属成分としてAgを添加することにより、Sn基オーバレイの機械的強度を高め、耐疲労性および耐焼付性を高めることを開示している。また、特許文献1は、耐摩耗性を高めるために、窒化物や炭化物などの硬質粒子を添加して複合めっきを行なうことを示唆している。しかしながら、以下の理由により硬質粒子を含むSn基オーバレイは、量産が困難であるという問題がある。Sn基オーバレイをめっきで形成する場合、めっき液は、2価のSnイオンおよび4価のSnイオンを含んでいる。このうち、オーバレイとなる被膜を形成するのは、めっき液に溶解する2価のSnイオンだけである。一方の4価のSnイオンは、めっき液に溶解せず、めっき液中に沈殿物を形成する。仮に4価のSnイオンの生成を抑制する薬品を添加したとしても、その効果の持続には限界があり、沈殿物の形成を完全に排除することは難しい。このような沈殿物は、撹拌されているめっき液中を浮遊する。沈殿物の粒径はオーバレイの厚さに対して無視できない大きさを有しているため、沈殿物を取り込んだオーバレイの表面は凹凸を形成する。その結果、オーバレイは、表面の粗さが大きくなる。ここで、4価のSnイオンが形成した沈殿物をろ過によって除去すると、結果として耐摩耗性を高めるための硬質粒子もあわせて除去される。したがって、硬質粒子を含有するSn基オーバレイは、量産が困難であるということになる。
沈殿物の形成を低減するためにシアンを含むアルカリ性のめっき液を用いることも考えられる。しかし、毒性の高いシアンを用いることは、Pbの使用を排除したSn基オーバレイの利点を損なうという問題がある。
特開2000−345258号公報
そこで、本発明の目的は、複合めっきを施すことなくSn基オーバレイに硬質粒子を含ませるすべり軸受の製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、耐摩耗性および耐焼付性を高めるすべり軸受の製造方法およびすべり軸受のSn基オーバレイを提供することにある。
本実施形態のすべり軸受の製造方法は、25質量%以下のSb、2.5%以下のCu、およびAgを含むSn基オーバレイを基材に接して備えるすべり軸受において、前記基材を陰極にして前記基材の表面に前記オーバレイをめっきにより形成するすべり軸受の製造方法であって、陰極となる前記基材と対向する陽極は、表面に電流の放出密度が大きな電流密部、および前記電流密部よりも電流の放出密度が小さな電流粗部を有し、前記陽極を用いて前記陰極に電流密度の粗密を形成してめっきする。
陰極となる基材に対向する陽極は、電流密部および電流粗部を有している。そのため、陰極となる基材には、電流密度の粗密が形成される。この電流密度の粗密は、基材の表面に不均一な電流分布を生じさせる。本発明者は、これにより、基材の表面に形成されるSn基オーバレイでは、AgとSnとを含む化合物が析出して成長しやすい部分と、AgとSnとを含む化合物が析出しにくい部分とが形成されることを、解明した。また、SbおよびCuの存在が、Sn基オーバレイにおけるAgとSnとを含む化合物の形状に影響を与えることも、解明した。その結果、Agを含み、Sbを25質量%以下かつCuを2.5質量%以下にするすべり軸受の表面のSn基オーバレイには、所定形態のAgとSnとを含む化合物が分散して存在する。すなわち、本実施形態では、硬質粒子を複合めっきによって含有させることなく、基材の表面に電流分布を形成することによってSn基オーバレイに硬質粒子となるAgとSnとを含む化合物を析出させている。したがって、複合めっきを施すことなくSn基オーバレイに硬質粒子を含ませることができる。
本実施形態のすべり軸受の製造方法では、前記陽極は、投影面積の10〜40%が前記電流粗部であることが好ましい。
このように陽極の投影面積のうち10〜40%を電流粗部とすることにより、AgとSnとを含む化合物の粒径を制御することができる。すなわち、陽極における電流粗部の投影面積が過小になると、陰極である基材の表面における電流分布は均一化する。そのため、AgとSnとを含む化合物の成長は妨げられる。一方、陽極における電流粗部が過大になると、陰極である基材との間での電流の流れが阻害され、めっきの形成が困難になる。そこで、陽極の投影面積のうち10〜40%を電流粗部に設定することにより、AgとSnとを含む化合物を含むSn基オーバレイを安定して形成することができる。
本実施形態のすべり軸受の製造方法では、前記電流粗部は、前記陽極を板厚方向へ延びる穴部、または前記陽極の表面を覆うマスキングの部位である。
これにより、陽極の構造の複雑化を招くことなく、簡単な構成で陰極である基材の表面に電流分布を形成することができる。また、穴部またはマスキングを用いることにより、電流密部および電流粗部の割合を容易に制御することができる。
本願における穴部には、有底形状のみならず貫通孔形状も含まれる。また、穴部は、板厚方向に垂直な方向へ延びる溝的形状であってもよい。穴部およびマスキングを複数用いる場合、互いが同形状であっても異形状であってもよい。
本実施形態のすべり軸受のSn基オーバレイは、25質量%以下のSb、2.5質量%以下のCu、およびAgを含有する、すべり軸受のSn基オーバレイであって、AgとSnとを含む化合物粒子を含み、前記化合物粒子は、任意の断面の組織観察において、平均粒径が0.2〜2.0μmであり、平均アスペクト比が2.0以下で分散して析出している。
Sn基オーバレイは、Agを添加することによって機械的強度が向上する。これとともに、添加されたAgは、Sn基オーバレイのマトリクスであるSnとの間に例えばAgSnなどの化合物を生成する。生成したAgとSnとを含む化合物は、マトリクスであるSnよりも硬い化合物粒子を形成する。ここで、本実施形態における化合物粒子は、Sn基オーバレイに分散して析出している。この化合物粒子は、平均粒径が0.2〜2.0μm以下であり、平均アスペクト比が2.0以下である。この化合物粒子は、硬質粒子として相手部材を実質的に損傷させることなく相手部材となる軸に凝着したSnを掻き落とす。これにより、すべり軸受の相手部材となる軸では凝着したSnの成長が妨げられ、耐焼付性が向上する。このように、本実施形態のSbを0以上25質量%以下、Cuを0以上2.5質量%以下としたSn基オーバレイは、Agの添加によって、機械的強度が向上するだけでなく、有効な硬質粒子も含有することになる。したがって、Sn基オーバレイの機械的強度だけでなく、耐摩耗性および耐焼付性を高めることができる。
また、本実施形態のすべり軸受のSn基オーバレイは、0.5〜10質量%のAgを含むことが好ましい。これにより、Sn基オーバレイに適量のAgとSnとを含む化合物を含ませることができる。
本実施形態のすべり軸受のSn基オーバレイは、20質量%以下のSbを含むことが好ましい。Sbは、Sn基オーバレイにおけるマトリクスの融点を上昇させる。したがって、Sn基オーバレイの高温時における機械的強度の低下を抑えることができ、耐疲労性を高めることができる。また、Sn基オーバレイにおけるマトリクスの融点が上昇することにより、相手部材との間の摩擦熱によるSn基オーバレイの溶融、相手部材への凝着、および凝着にともなう焼付が低減される。したがって、耐焼付性をより高めることができる。また、Sn基オーバレイは、5〜15質量%のSbを含むことがさらに好ましい。
本実施形態のすべり軸受のSn基オーバレイは、0.1質量%以下のCuを含むことが好ましい。このように、本実施形態のすべり軸受のSn基オーバレイは、Cuの含有量を可能な限り低下させている。本実施形態のSn基オーバレイにおけるCuは、AgSnの生成を促す。一方、Cuは、化合物粒子のアスペクト比の増大を招くという作用がある。そのため、Cuの含有量が大きくなると、化合物粒子による相手部材への攻撃性が増して、相手部材の摺動面の表面粗さを粗くしてしまう傾向がある。その結果、Cuの過剰な含有は、耐摩耗性の向上や耐焼付性の向上を妨げることになる。また、Cuは、自身が拡散移動を生じやすいだけでなく、Sn基オーバレイに生成した化合物粒子の拡散移動も促す。そのため、Cuの含有量が大きくなると、化合物粒子の硬質粒子としての機能の低下を招く傾向がある。したがって、Cuの含有量を制限することにより、化合物粒子の機能を維持し、高い耐摩耗性および耐焼付性の維持を図ることができる。
実施形態によるすべり軸受の概略的な構成を示す断面図 実施形態によるすべり軸受のオーバレイ層を示す模式図 実施形態によるすべり軸受の化合物粒子の粒径を示す説明図 実施形態による陽極を示す模式的な斜視図 実施形態による陽極を示す模式的な斜視図 実施形態によるめっき工程における陽極と陰極との位置関係を示す模式図 実施形態による実施例および比較例の実験結果を示す図 耐焼付性試験の条件を示す図 耐疲労性試験の条件を示す図 摩耗試験の条件を示す図
以下、Sn基オーバレイを備えるすべり軸受およびその製造方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
(すべり軸受)
まず、本実施形態におけるすべり軸受について説明する。
図1に示すように、すべり軸受10は、基材11およびオーバレイ層12を備えている。基材11は、裏金層13および軸受合金層14を有している。裏金層13は、鋼で形成されている。軸受合金層14は、例えばCu基またはAl基の合金で形成されている。これにより、基材11は、鋼の裏金層13および軸受合金層14からなるいわゆるバイメタルである。なお、軸受合金層14とオーバレイ層12との間には、必要に応じてNi、Ag、Cu、Crなどからなる第一中間層を設けてもよい。同様に、裏金層13と軸受合金層14との間に、Al、Cu、Ni、Sn、Znなどからなる第二中間層を設けてもよい。さらには、オーバレイ層12の摺動面側に樹脂層を設けてもよい。
オーバレイ層12は、特許請求の範囲におけるオーバレイに相当する。オーバレイ層12は、Sbを0以上25質量%以下、Cuを0以上2.5質量%以下としてAgを含有するSn基のオーバレイである。そのため、オーバレイ層12は、図2に示すようにAgとSnとからなる化合物粒子16を含んでいる。なお、オーバレイ層12には、耐摩耗性および耐焼付性に影響しない程度の不可避不純物が含まれる場合がある。
オーバレイ層12に含まれる化合物粒子16は、任意の断面における組織観察において、平均粒径が0.2〜2.0μmである。また、この化合物粒子16は、平均アスペクト比が2.0以下である。化合物粒子16の平均粒径は、次のように定義した。具体的には、化合物粒子16の粒径は、倍率を2000倍以上に設定したSEM(走査型電子顕微鏡)の断面観察によって、2次像または反射電子像から化合物粒子16を観察して得た。そして、図3に示すように観察した化合物粒子16の仮想的な長軸L1を抽出し、抽出した長軸L1の全長を化合物粒子16の粒径すなわち長軸径D1と定義した。
化合物粒子16の平均粒径は、次のように定義した。具体的には、横軸を長軸径D1とし、縦軸を当該粒子の投影面積として度数分布表を作成し、統計処理を行なった。そして、中位となる粒子径を粒子径の平均値すなわち化合物粒子16の平均粒径と定義した。
化合物粒子16の平均アスペクト比は、次のように定義した。具体的には、化合物粒子16の平均粒径の算出で抽出した仮想的な長軸L1を垂直に二等分する仮想的な短軸L2を設定した。この仮想的な短軸L2の全長を、化合物粒子の短軸径D2とした。アスペクト比は、得られた化合物粒子16の長軸径D1と短軸径D2とから、アスペクト比=D1/D2として算出した。
(すべり軸受の製造方法)
本実施形態のすべり軸受10は、オーバレイ層12の形成前の段階まで従来の製造方法と同一である。具体的には、裏金層13および軸受合金層14から形成された基材11は、すべり軸受10として半円筒状または円筒状に成形した。成形した基材11には、軸受合金層14の表面に例えばボーリング加工などの表面加工を施した。表面加工が施された基材11は、電解脱脂および酸により表面を洗浄した。このように本実施形態のすべり軸受10は、基材11の表面を洗浄した後、オーバレイ層12を形成することにより作製された。
オーバレイ層12は、次のようにめっきによって形成した。本願の発明者は、陰極であるすべり軸受10となる基材11と陽極との間の距離を部分的に変化させることにより、オーバレイ層12に含まれるSnとAgとの化合物粒子16が硬質粒子として粒子状に成長することを見出した。すなわち、SnとAgとの化合物粒子16は、陰極である基材11の表面に電流密度が粗となる部分と密となる部分とが形成されると、オーバレイ層12とともに粒状に成長することがわかった。
従来のめっきは、陰極である基材11の表面に可能な限り均一な電流分布の形成を目指している。これは、基材11の表面にオーバレイ層12の添加元素が緻密かつ均質に分布した被膜を形成するためである。すなわち、従来のめっきの場合、電流分布を均一化させることにより、オーバレイ層12の組織の均質化が図られている。一方、本実施形態の場合、陰極である基材11の表面の電流分布は、従来とは逆に、意図的に不均質化させている。本実施形態のすべり軸受10の場合、このように電流分布を不均一化することにより、オーバレイ層12には、マトリクス元素であるSnと添加元素であるAgとの化合物粒子16が、成長しやすい部分と成長しにくい部分とが形成される。
ここで、本実施形態では、陰極となる基材11と対向する陽極に加工を施すことにより、陰極となる基材11の表面に電流密度の不均一な分布を形成している。すなわち、従来のような均質な組織を形成させる陽極に代えて、本実施形態の陽極には陰極となる基材と対向する表面に加工が施されている。具体的には、図4に示すように本実施形態の陽極20は、例えばSnやCで形成され、穴21のように例えば板厚方向へ貫く孔を有している。これにより、陽極20は、通電したとき、表面に電流の放出密度が大きな電流密部と、この電流密部よりも電流の放出密度が小さな電流粗部を有することになる。詳細には、陽極20のうち穴21に相当する部位は、電流の放出密度が小さな電流粗部31に相当する。一方、陽極20は、穴21以外の部位が電流粗部31よりも電流の放出密度が大きな電流密部32に相当する。このように、陽極20に電流の放出密度が異なる電流粗部31および電流密部32を形成することにより、この陽極20と対向する陰極となる基材11の表面には不均一な電流分布が形成される。その結果、図2に示すようにオーバレイ層12は、マトリクスとなるSnに硬質粒子となるSnとAgとの化合物粒子16が分布したものとなる。
陽極20の電流粗部31となる穴21は、陽極20の投影面積のうち10〜40%を占めるように設定されている。陽極20の投影面積は、陰極であるすべり軸受10との対向面積に相当する大きさである。陽極20に占める電流粗部31の割合が大きくなるほど、陰極である基材11の表面における電流分布を不均一にしやすい。すなわち、基材11の表面に電流密度の濃淡の揺らぎ分布を形成しやすい。しかし、陽極20に占める電流粗部31の割合が過大になると、陰極である基材11との間での電流の流れが阻害され、めっきによるオーバレイ層12の形成が困難になる。また、陽極20に占める電流粗部31の割合が10%未満のように過小になると、陰極である基材11の表面における電流分布の不均一化が困難になる。そこで、オーバレイ層12におけるAgとSnとの化合物粒子16の成長を促進させるために、本実施形態では、陽極20は、投影面積の10〜40%を占める電流粗部31の設定とした。
また、陽極20の穴21の内径は、めっきの対象となる基材11の直径に対し、2〜20%に設定されている。陽極20の穴21の内径が基材11の直径に対し20%より大きくなると、陰極である基材11との間での電流の流れが阻害される傾向にあり、めっきによるオーバレイ層12の形成が困難になる。また、陽極20の穴21の内径が基材11の直径に対し2%より小さくなると、陰極である基材11の表面における電流分布が均一になりやすかった。そこで、オーバレイ層12におけるAgとSnとの化合物粒子16の成長を促進させるために、陽極20の穴21の内径は、基材11の直径に対し2〜20%に設定した。
陽極20の電流粗部31は、図4に示すような穴21に代えて、図5に示すようなマスキング40で形成してもよい。このマスキング40は、陽極20の表面を覆っている。これにより、陽極20の表面のうちマスキング40が施されている部分は、電流の放出密度が小さな電流粗部31を形成する。そして、陽極20の表面のうちマスキング40で覆われていない部分は、電流粗部31よりも電流の放出密度が大きな電流密部32を形成する。また、陽極20の電流粗部31となる穴21は、図6に示すように陽極20の板厚方向へ貫くのに代えて、板厚方向の途中まで形成されていてもよい。また、陽極20の穴21は、その位置に例えば樹脂などのように導電性が低い物質が存在してもよい。
このように、表面における電流の放出密度に差が形成された陽極20は、図6に示すように陰極である基材11と対向してめっき液に浸される。めっきの条件は、次の通りである。めっき液は、50mol/リットルのスルホン酸の水溶液に、オーバレイ層12のマトリクス元素となるSnを70g/リットル、オーバレイ層12の添加元素となるAgを5g/リットル、Ag鎖化剤を50g/リットル、および非イオン界面活性剤を10g/リットル加えた。非イオン界面活性剤は、例えばポリオキシエチレンイソデジルエーテルを主成分とするものを用いた。このめっき液に浸した陽極20と陰極となる基材11との間には、平均1.5A/dmの密度となる電流を流した。このとき、陽極20と陰極である基材11との間の距離Aは、10〜50mmと比較的小さく設定した。陽極20と陰極である基材11との間の距離Aが大きくなると、陽極20の表面で不均一な電流分布を形成しても、基材11の表面における電流分布は均一化しやすくなる。そのため、陽極20と陰極である基材11との間の距離は、通常のめっきよりも接近させている。なお、上述のめっき液をはじめとするめっきの条件は、一例であり、対象とするすべり軸受や陽極に応じて任意に変更することができる。
次に、上述したオーバレイ層12を備えるすべり軸受10の特性について図7に基づいて検証する。
図7に示す試料1〜12は、上述の実施形態によるオーバレイ層12を備える実施例である。一方、試料13〜17は、比較例である。実施例である試料1〜12は、本実施形態の陽極20を用いてオーバレイ層12を形成した。また、比較例のうち試料15〜17は、本実施形態の陽極20を用いてオーバレイ層12を形成した。一方、比較例のうち試料13および14は、従来の表面の電流密度の分布が均一な陽極を用いてオーバレイ層12を形成した。
(耐焼付性試験)
耐焼付性試験は、図8に示す条件により行なった。具体的には、オーバレイ層12を適用したすべり軸受10の試料は、内径を48mm、軸受幅を18mmに設定した。そして、周速を13m/秒に設定し、潤滑油としてVG22を100ml/分を供給した。これらの条件において、試験荷重を10分毎に5MPaずつ加えていき、すべり軸受10の背面の温度が180℃を超えたとき、またはトルク変動による相手軸駆動用のベルトにすべりが生じたときに焼付と判定した。
(耐疲労性試験)
耐疲労性試験は、図9に示す条件により行なった。すべり軸受10の試料および潤滑油は、耐焼付性試験と同様である。耐疲労性試験では、すべり軸受10の試料と相手軸との回転数を3500rpmに設定した。相手軸の材質は、S55Cを用いた。これらの条件において、試験を20時間実行し、クラックが発生しない最大の面圧を測定した。
(摩耗試験)
摩耗試験は、図10に示す条件により行なった。すべり軸受10の試料および潤滑油は、上記の耐焼付性試験および耐疲労性試験と同様である。摩耗試験では、周速を2m/秒に設定し、4MPaに設定した荷重を加えた。潤滑油は、1ml/分で供給した。運転モードを起動停止モードに設定して試験を4時間実行し、このときの摩耗量を測定した。
(検証結果)
試料1〜12の実施例は、試料13〜17の比較例と対比すると、いずれも耐焼付性が向上するとともに、耐疲労性が同等または向上しており、摩耗量が減少した。これらのことから、試料1〜12の実施例は、すべり軸受10としての要求される特性が明らかに向上していることがわかる。これは、オーバレイ層12に含まれる化合物粒子16の平均粒径およびアスペクト比が影響しているからと考えられる。
まず、本実施形態の陽極20が化合物粒子16の平均粒径に与える影響、およびすべり軸受10に要求される特性に与える影響について検証する。実施例である試料2と比較例である試料13とを比較すると、オーバレイ層12に含まれるAgの量は同一である。また、実施例である試料6と比較例である試料14とを比較しても、オーバレイ層12に含まれるAgの量は同一である。しかし、実施例である試料2は化合物粒子16の平均粒径が0.3μmであったのに対し、比較例である試料13は化合物粒子16の平均粒径が0.1μmであった。同様に、実施例である試料6は化合物粒子16の平均粒径が1.3μmであったのに対し、比較例である試料14は化合物粒子16の平均粒径が0.1μmであった。これは、従来の陽極を用いた比較例である試料13および試料14は、陽極における電流密度が均一化し、陰極であるすべり軸受10においても電流密度の差が小さくなったからと考えられる。これに対し、実施例である試料2および試料6は、表面の電流密度の差が大きな陽極20を用いることにより、陰極であるすべり軸受10の表面においても電流密度の差が大きくなったからと考えられる。これにより、実施例である試料2および試料6は、オーバレイ層12のマトリクス元素であるSnと添加元素であるAgとを含む化合物が化合物粒子16としてオーバレイ層12に成長しつつ分散したと考えられる。その結果、実施例である試料2および試料6は、耐焼付性および耐摩耗性が改善したと考えられる。
このように、実施例である試料2および試料6は、電流密度の差が大きな本実施形態の陽極20を用いてオーバレイ層12を形成することにより、SnとAgとを含む化合物粒子が硬質粒子としてオーバレイ層12に取り込まれた。オーバレイ層12に生成した化合物粒子16は、硬質粒子として相手部材に凝着したSnを掻き落とし、相手部材における凝着成分の成長を妨げる。したがって、耐焼付性を向上することができ、摩耗も低減することができる。
実施例である試料8〜11は、オーバレイ層12へのSbの添加の影響を示している。試料8〜11によると、オーバレイ層12へAgに加えてSbを添加することにより、耐焼付性および耐疲労性が向上するとともに、摩耗量が減少した。これは、Sbは、オーバレイ層12のSn基マトリクスの融点を上昇させるためと考えられる。すなわち、Sbの添加によってオーバレイ層12の融点が上昇すると、オーバレイ層12の高温時における機械的な強度の低下が抑えられる。そのため、Sbの添加は、耐疲労性の向上に寄与すると考えられる。また、Sbの添加によってオーバレイ層12の融点が上昇することにより、相手部材との摺動による摩擦熱が発生しても、オーバレイ層12の溶融にともなう相手部材への凝着、およびこれにともなう焼付が低減される。したがって、Sbを添加することにより、すべり軸受10に要求される性能をいずれも向上することができる。
ここで、オーバレイ層12に添加するSbは、25質量%以下に設定している。実施例である試料9と比較例である試料17とを比較すると、比較例である試料17は焼付かない最大面圧および摩耗量が実施例である試料9に劣っている。ところで、Sbは、オーバレイ層12のSnに9質量%まで固溶する。このようにSbの添加量が9質量%未満のとき、オーバレイ層12は、Sbを添加しても、SnとAgとを含む化合物粒子16の平均粒径および平均アスペクト比は変化しない。このとき、オーバレイ層12において硬質粒子となる、AgとSnとを含む化合物粒子16は、AgSnが主となる。一方、Sbの添加量を9質量%以上にすると、オーバレイ層12には、このAgSnに加え、Sn−Ag−Sb化合物およびSn−Sb化合物も生成する。生成する化合物のうち、AgとSnとを含む化合物粒子16であるSn−Ag−Sb化合物は、AgSnと類似の形態を有する。これらの化合物粒子16から平均粒径および平均アスペクト比を導出する。一方、生成する化合物のうち、Sn−Sb化合物は、化合物粒子16であるAgSnの平均粒径および平均アスペクト比に影響を与える。すなわち、Sn−Sb化合物は、所望の平均粒径および平均アスペクト比にあるAgSnの生成を阻害する方向に作用する。このSn−Sb化合物は、オーバレイ層12へのSbの添加量に依存して増加する。そのため、Sn−Sb化合物の生成を抑えるためには、Sbの添加量を制御する必要がある。そこで、オーバレイ層12に添加するSbは、25質量%以下に設定した。これは、上述のように実施例である試料9と比較例である試料17との比較からも明らかである。
また、実施例である試料11および試料12は、オーバレイ層12へのZnの添加の影響を示している。これによると、試料11のようにオーバレイ層12にSbに加えてさらにZnを添加した場合、および試料12のようにオーバレイ層12にZnのみを添加した場合のいずれも、耐摩耗性および耐焼付性への影響は小さい。したがって、オーバレイ層12にZnを添加してもよいことが明らかになった。これは、実施例である試料5と試料12との比較からも明らかである。
実施例である試料1と比較例である試料15との比較から、オーバレイ層12へのCuの添加の影響が明らかである。オーバレイ層12へCuを2.5質量%を超えて添加すると、焼付かない最大面圧および疲労しない最大面圧が大きく低下するとともに、摩耗量が増加した。これは、Cuの過剰な添加によって試料15の化合物粒子16の平均粒径および平均アスペクト比が大きくなったことが原因である。このように、化合物粒子16の平均粒径および平均アスペクト比がそれぞれ2.0μm、2.0より大きいと、化合物粒子による相手部材への攻撃性が増大して、相手部材の摺動面の表面粗さを粗くしてしまう。その結果、化合物粒子16は、硬質粒子としての耐摩耗性や耐焼付性への寄与が小さくなる。また、Cuを添加すると、オーバレイ層12の熱安定性も低下する。Cuは、すべり軸受10の軸受合金層14側へ拡散による移動を生じやすい。そして、オーバレイ層12に含まれる化合物粒子16は、Cuにともなって拡散による移動を生じやすい。そのため、オーバレイ層12に含まれるCuが軸受合金層14側へ拡散するとき、化合物粒子16もCuとともに軸受合金層14側へ移動する。その結果、オーバレイ層12における化合物粒子16は、硬質粒子としての機能が低下する。したがって、Cuの含有量は2.5%質量以下にする必要があり、オーバレイ層12へのCuの添加をゼロまたは少量にしておくことが好ましく、Cuの含有量を化合物粒子16の拡散に影響を及ぼさない0.1質量%以下に設定することが好ましい。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10はすべり軸受、12はオーバレイ層(オーバレイ)、16は化合物粒子、20は陽極、21は穴、31は電流粗部、32は電流密部、40はマスキングを示す。

Claims (7)

  1. 25質量%以下のSb、2.5%質量以下のCu、およびAgを含むSn基オーバレイを基材に接して備えるすべり軸受において、前記基材を陰極にして前記基材の表面に前記オーバレイをめっきにより形成するすべり軸受の製造方法であって、
    陰極となる前記基材と対向する陽極は、表面に電流の放出密度が大きな電流密部、および前記電流密部よりも電流の放出密度が小さな電流粗部を有し、
    前記陽極を用いて前記陰極に電流密度の粗密を形成してめっきするすべり軸受の製造方法。
  2. 前記陽極は、投影面積の10〜40%が前記電流粗部である請求項1記載のすべり軸受の製造方法。
  3. 前記電流粗部は、前記陽極を板厚方向へ延びる穴部の部位である請求項1または2記載のすべり軸受の製造方法。
  4. 前記電流粗部は、前記陽極の表面を覆うマスキングの部位である請求項1または2記載のすべり軸受の製造方法。
  5. 25質量%以下のSb、0.1質量%以下のCu、およびAgを含有する、すべり軸受のSn基オーバレイであって、
    AgとSnとを含む化合物粒子を含み、
    前記化合物粒子は、
    任意の断面の組織観察において、
    平均粒径が0.2〜2.0μmであり、
    平均アスペクト比が2.0以下で分散して析出している、すべり軸受のSn基オーバレイ。
  6. 0.5〜10質量%のAgを含む請求項5記載のSn基オーバレイ。
  7. 20質量%以下のSbを含む請求項5または6記載のSn基オーバレイ。
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