JP5977669B2 - 真空断熱二重容器の製造方法 - Google Patents

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本発明は、真空断熱二重容器の製造方法に関するものである。
ビール等の飲料を注ぐ容器として、これまで、ガラス製、陶製等の種々の素材のものが提案されており、本出願人は特開2003−129291号に開示される金属製(チタン製)の真空断熱二重容器を提案している。
特開2003−129291号公報
本出願人は、この金属製の真空断熱二重容器について更なる研究開発を進めた結果、極めて商品価値の高い真空断熱二重容器を提供し得る画期的な製造方法を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
金属製の外筒1内に空間部Sを介して金属製の内筒2を配設し、前記外筒1と前記内筒2との間の前記空間部Sを真空断熱空間部とする真空断熱二重容器の製造方法であって、前記外筒1内に前記空間部Sを介して前記内筒2を配設することで形成した開口部3aを有する有底筒状の被処理体3を真空加熱炉6で加熱しながら該被処理体3の前記空間部Sを脱気し且つ脱気孔を真空封止し、続いて、前記被処理体3の開口部3aを閉塞状態で前記真空加熱炉6内に窒素ガスTを導入して、前記被処理体3の外表面3bに窒化部10を形成し、続いて、前記被処理体3の前記窒化部10を研磨し、続いて、前記被処理体3の内表面3cを陽極酸化処理して着色することを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
また、金属製の外筒1内に空間部Sを介して金属製の内筒2を配設し、前記外筒1と前記内筒2との間の前記空間部Sを真空断熱空間部とする真空断熱二重容器の製造方法であって、前記外筒1内に前記空間部Sを介して前記内筒2を配設することで形成した開口部3aを有する有底筒状の被処理体3を真空加熱炉6で加熱しながら該被処理体3の前記空間部Sを脱気し且つ脱気孔を真空封止し、続いて、前記被処理体3を冷却し、続いて、前記被処理体3を前記真空加熱炉6で加熱し、続いて、前記被処理体3の開口部3aを閉塞状態で前記真空加熱炉6内に窒素ガスTを導入して、前記被処理体3の外表面3bに窒化部10を形成し、続いて、前記被処理体3の前記窒化部10を研磨し、続いて、前記被処理体3の内表面3cを陽極酸化処理して着色することを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記研磨としてバフ研磨を採用したことを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記陽極酸化処理は、陽極として前記被処理体3、陰極として通電性金属を採用し、前記被処理体3の内表面3cに陽極酸化被膜11を形成する処理であることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
また、請求項記載の真空断熱二重容器の製造方法において、印加電圧と時間を適宜調整して前記陽極酸化被膜11の厚さを異ならしめることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記外筒1及び前記内筒1はチタン製であることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法に係るものである。
本発明により得られる真空断熱二重容器は、外表面に窒化部を形成することで得られる従来にない独特な質感を呈する極めて高品位な真空断熱二重容器となり、しかも、この真空断熱二重容器の外表面に設けられる独特な質感が、該真空断熱二重容器を製造する際の真空加熱炉内の冷却に用いられる窒素ガスによる窒化を利用したものであるから、確実に実現できるものであり、前述した高品位な真空断熱二重容器を確実且つ効率良く製造することができ、そして更に、窒化部を形成しなかった内表面には陽極酸化処理により着色してより一層商品価値を高めることができるなど、従来にない作用効果を発揮する画期的な真空断熱二重容器の製造方法となる。
本実施例により製造された真空断熱二重容器の斜視図である。 本実施例により製造された真空断熱二重容器の平断面図である。 本実施例に係る真空断熱二重容器の製造工程説明図である。 被処理体3の説明断面図である。 被処理体3の説明断面図である。 本実施例に係る真空断熱二重容器の製造工程説明図である。 本実施例に係る真空断熱二重容器の製造工程説明図である。 被処理体3の説明斜視図である。 本実施例に係る真空断熱二重容器の製造工程説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、外筒1内に空間部Sを介して内筒2を配設することで形成した開口部3aを有する有底筒状の被処理体3を真空加熱炉6で加熱しながら該被処理体3の空間部Sを脱気し且つ脱気孔を真空封止し、その後、被処理体3の開口部3aを閉塞した状態で前記真空加熱炉6内に窒素ガスTを導入して、被処理体3の外表面3bに窒化部10を形成し、続いて、被処理体3の内表面3cを陽極酸化処理して着色する。
この被処理体3の外表面3bは、窒化部10による黒色の独特な質感を呈し、一方、被処理体3の内表面3cは、陽極酸化処理により着色された(例えば紫色や黄色)の綺麗な美感を呈する。
従って、簡易な方法により今までに無い全く新しいデザインの容器を製造することができる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、外筒1内に空間部Sを介して内筒2を配設し、外筒1と内筒2との間の空間部Sを真空断熱空間部とする真空断熱二重容器の製造方法である。尚、本実施例では、真空断熱二重容器を、ワインやウイスキーなどのアルコール飲料を飲む際に使用するタンブラーとして構成しているが、これに限るものではない。
また、本実施例に係る外筒1及び内筒2は、図1〜3に図示したように金属製(チタン製)の有底筒状体であり、内筒2は外筒1に比して径小で高さが低く設定され、また、夫々の開口部1a,2aは略同一径に設定されている。
従って、外筒1内に内筒2を配して開口部1a,2a同士を接合し、外筒1と内筒2との間に空間部Sが形成される。
本明細書におけるチタンとは、純チタン及びチタン合金を示す。また、外筒1及び内筒2夫々の素材(成分)や板厚や大きさ(形状)は、後述する真空断熱二重容器として製造した際に、該真空断熱二重容器の機能(特に断熱機能)を低下させない程度に後述する凹凸部4,5が形成されることを考慮して適宜選択される。
尚、外筒1及び内筒2を構成する素材はステンレスなどその他の金属でも良く、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用するものである。
また、外筒1の底部中央には凹部1bが設けられ、この凹部1bの中央位置には真空封止する際の脱気孔1b’が設けられている。
また、外筒1及び内筒2には、図1,2に図示したように後述する製造過程においてその表面に凹凸部4,5が無数に形成される。
従って、この外筒1と内筒2とから成る真空断熱二重容器の表面に設けられる凹凸部4,5により、チタン製(金属製)でありながら、あたかも陶器のようなデコボコ感のあるデザインを呈することになる。
以上の外筒1及び内筒2を用いた真空断熱二重容器の製造方法について説明する。
先ず、外筒1内に内筒2を配して互いに開口部1a,2a同士を溶接(TIG溶接)により接合し、被処理体3を設ける。この被処理体3を構成する外筒1の内面と内筒2の外面との間には空間部Sが形成される。この空間部Sは後に真空処理されることで真空断熱空間部となる。
続いて、外筒1と内筒2との空間部Sを脱気し且つ脱気孔1b’を真空封止する。
具体的には、図3,4に図示したように被処理体3を真空過熱炉6内に配する。この際、被処理体3は開口部3aが閉塞されるように平坦な載置面6aに逆さ状態に配され、この状態で外筒1の底部に設けた脱気孔1b’の周囲にロウ材7(チタンロウ)を配するとともに、このロウ材7の上に封止板8を載せる。
この状態で真空加熱炉6内の温度を約900℃以上とするとともに、徐々に脱気して高真空状態(10-3〜10-5Torr)とし、更に、温度を約1050℃まで上げる。
この際、ロウ材7が熔融して外筒1と封止板8が一体化して脱気孔1b’が閉塞され、外筒1と内筒2との間の空間部Sが真空状態のまま封止されて真空断熱空間部が形成される(図5参照)。
加熱を停止して自然冷却により真空加熱炉6内の温度が700℃よりも低い温度(約630℃〜670℃)に下がった時点で真空加熱炉6内に窒素ガスTを導入して常圧に戻し(この時点で凹凸部4,5が形成される)、一気に常温まで温度を下げて被処理体3を冷却して真空封止作業は完了する。
具体的には、真空加熱炉6内の温度を約900℃以上(この場合、チタンの再結晶温度を超え、且つチタンの変態点880℃(α組織からβ組織の変わる温度)を超える約1,050℃)とするとともに、高真空状態(10-3〜10-5Torr)とし、この状態を15分〜20分保持する。これにより、ロウ材7は溶融して真空封止が行われるとともに、被処理体3の外筒1及び内筒2は再結晶し(β組織となり)、延性が増加する(再結晶しない部分は結晶粒が粗大化した状態となっている。)。その後、加熱を停止し、自然冷却により真空加熱炉6内の温度が約700℃以下になった時点で、真空加熱炉6内に窒素ガスTを導入して一気に常圧常温まで戻す。この加熱冷却常圧処理において、外筒1及び内筒2には凹凸部4,5が生じる。
大気圧状況下に戻す(窒素ガスを導入する)時点を700℃よりも低い温度で行なうのは、約700℃以上の高温下においては素材が柔らか過ぎてしまい、この状態で大気圧環境下(常圧下)に戻すと外筒1及び内筒2に大きく凹む部分が生じて外筒1と内筒2とが当接してしまう部位ができてしまい、これを防止するためである。ただ、あまりにも低い温度で常圧下に戻しても凹凸は形成されにくく且つ時間がかかり過ぎてしまい、生産性が悪くなる。
この大気圧環境下の真空加熱炉6内におかれた外筒1及び内筒2は、その表面にはくっきりとした大きな凹凸部4,5が無数に形成され(図5参照)、窒素ガスTの導入により常温に戻ってこの凹凸部4,5は固定される。
また、図示していないが、この真空封止作業の際には、予め各被処理体3にはカバー体が被嵌されており、窒素ガスTを用いた冷却に際しては、被処理体3が窒素ガスTに触れないようにしている。この真空封止作業の際に被処理体3にカバー体を被嵌するのは、ロウ材7としてチタンロウを採用した場合、高温化で窒素ガスTに触れるとロウ材7が窒化してロウ材7としての性能が低下してしまうからである。尚、ロウ材7の窒化が生じないようにアルゴンガスを用いて冷却しても良い。
続いて、真空封止作業が済んだ被処理体3の表面に窒化部10(窒化層)を形成する。
具体的には、真空加熱炉6内で、被処理体3をカバー体で被嵌しない状態とし、この状態で加熱し(ロウ材7が溶融しない程度)、その後、窒素ガスTを用いて急速冷却すると、被処理体3の外表面3bには、窒素ガスTに触れることで窒化部10が形成される。この窒化部10は黒色でつや消し状態である。また、被処理体3の内表面3c(内筒2の内面)は、窒素ガスTに触れない為に窒化せず、素材(チタン)が持つ銀白色に輝く質感を呈する。
この窒化部10の形成に際しても、前記真空封止の場面程ではないが、凹部4,5の形成が行われる。
尚、この被処理体3の内表面3cに窒素ガスTに触れない為の構成としては、被処理体3の開口部3aに蓋をすることで行っても良い。
続いて、被処理体3の窒化部10を研磨する。
具体的には、本実施例では、図7に図示したように被処理体3の表面に形成された窒化部10をバフ研磨(高速回転するバフ9に被処理体3の外表面3bを押し当てて磨く加工)しており、この窒化部10を研磨した後の被処理体3の外表面3bは、黒色(濃度が薄い黒色)に輝く独特な質感を呈する(図8参照)。
本実施例では、凹部4,5を良好に形成すべく、窒化部10の研磨を行うよりも前に、被処理体3を加熱した後に冷却する加熱冷却常圧処理を2回(真空封止時及び窒化部10の形成時)行っているが、真空封止の際の1回のみとしても良い。この場合、被処理体3にカバー体を被嵌しない状態で行われ、ロウ材7の多少の性能低下は否めないが、真空封止と窒化部10の形成とが同時に行われる。
続いて、この被処理体3を陽極酸化処理し内表面3cを着色して完成する。
具体的には、この陽極酸化処理は、図9に図示したように陽極としての被処理体3と、陰極としての通電性金属15(例えばアルミニウムや銅)とを、導電性の水溶液13(電解質溶液/硫酸水溶液やリン酸水溶液など)中に配して電圧を印加し、被処理体3の内表面3cに陽極酸化被膜11を形成する処理である。符号12は処理容体、14は電気回路である。
この陽極酸化処理により被処理体3の内表面3cは着色される。
この被処理体3の内表面3cに形成される陽極酸化被膜11は、陰極としての通電性金属15や水溶液13の素材によって種々の色となり得るが、更に、陽極酸化被膜11は、光の屈折作用(干渉作用)から陽極酸化処理前の地色と異なる色が発色する(図1参照)。尚、厳密には窒化部10が形成された外表面3bも陽極酸化するが、窒化部10は黒色である為、目立たない。
また、印加電圧と時間を調整して陽極酸化被膜11の厚さを異ならせることができ、この陽極酸化被膜11は厚さに応じて色が変化する。
具体的には、例えば、陽極酸化被膜11の厚さが厚い方から薄い方へ順に、黄、青、紫などの色を自然に発色させることができる。
尚、チタンの再結晶温度以下で溶融するロウ材を用いれば、凹凸部4,5が形成されない真空断熱の空間部を有する二重容器が形成される。この二重容器を用いて外筒1の外表面3bを窒化し、内表面3cを陽極酸化処理しても良い。
本実施例は上述のように構成したから、チタン表面に形成された窒化部10を研磨することで得られる従来にない独特な質感を呈する極めて高品位な真空断熱二重容器が得られることになり、しかも、この真空断熱二重容器の表面に設けられる独特な質感が、該真空断熱二重容器を製造する際の真空加熱炉内を冷却する際の窒素ガスTによる窒化を利用したものであるから、確実に実現できるものであり、前述した高品位な真空断熱二重容器を確実且つ効率良く製造することができる。
また、本実施例は、窒化部10を形成しなかった内表面3cには陽極酸化処理により着色されることで高級感を向上することができ、より一層商品価値を高めることができる。
また、本実施例は、チタン製でありながら、その表面に設けられる凹凸部4,5から成る凹凸感からあたかも陶器のようなデザインを呈する極めて高品位な(芸術性の高い)高品位で且つ同じものが二つとないという付加価値を有する真空断熱二重容器が得られることになり、しかも、この真空断熱二重容器の表面に設けられる凹凸部がチタンの再結晶を利用したものであるから、確実に実現できるものであり、前述した高品位で且つ同じものが二つとない真空断熱二重容器を確実且つ効率良く製造することができることになる。
また、本実施例は、被処理体3の外筒1及び内筒2を加熱することで結晶粒の大きな独特な風合いのデザイン(チタン結晶模様)が得られ、しかも、このチタン結晶模様の大きさや形状や配置等がランダムとなり、よって、前述した凹凸部4,5だけでなく様々な模様のものを意図せずとも製造することができる。実際の製造工程において再結晶しない部分も生じることになり、これがかえってオリジナルな模様として現れることになり、しかも、本実施例は加熱して常温に戻す工程を複数回繰り返し行なうから、その都度異なった部位に凹凸が形成されることになり、このことによってもオリジナルな模様が形成されることになる。
また、本実施例は、外筒1及び内筒2をチタン製としたから、オールチタン製とすることでより一層高級感を増すことができる。
また、本実施例は、陽極酸化被膜には抗菌作用、耐食性を向上する作用があるから、この点においても有用である。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
S 空間部
T 窒素ガス
1 外筒
2 内筒
3 被処理体
3a 開口部
3b 外表面
3c 内表面
6 真空加熱炉
10 窒化部
11 陽極酸化被膜

Claims (6)

  1. 金属製の外筒内に空間部を介して金属製の内筒を配設し、前記外筒と前記内筒との間の前記空間部を真空断熱空間部とする真空断熱二重容器の製造方法であって、前記外筒内に前記空間部を介して前記内筒を配設することで形成した開口部を有する有底筒状の被処理体を真空加熱炉で加熱しながら該被処理体の前記空間部を脱気し且つ脱気孔を真空封止し、続いて、前記被処理体の開口部を閉塞状態で前記真空加熱炉内に窒素ガスを導入して、前記被処理体の外表面に窒化部を形成し、続いて、前記被処理体の前記窒化部を研磨し、続いて、前記被処理体の内表面を陽極酸化処理して着色することを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
  2. 金属製の外筒内に空間部を介して金属製の内筒を配設し、前記外筒と前記内筒との間の前記空間部を真空断熱空間部とする真空断熱二重容器の製造方法であって、前記外筒内に前記空間部を介して前記内筒を配設することで形成した開口部を有する有底筒状の被処理体を真空加熱炉で加熱しながら該被処理体の前記空間部を脱気し且つ脱気孔を真空封止し、続いて、前記被処理体を冷却し、続いて、前記被処理体を前記真空加熱炉で加熱し、続いて、前記被処理体の開口部を閉塞状態で前記真空加熱炉内に窒素ガスを導入して、前記被処理体の外表面に窒化部を形成し、続いて、前記被処理体の前記窒化部を研磨し、続いて、前記被処理体の内表面を陽極酸化処理して着色することを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記研磨としてバフ研磨を採用したことを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記陽極酸化処理は、陽極として前記被処理体、陰極として通電性金属を採用し、前記被処理体の内表面に陽極酸化被膜を形成する処理であることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
  5. 請求項記載の真空断熱二重容器の製造方法において、印加電圧と時間を適宜調整して前記陽極酸化被膜の厚さを異ならしめることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の真空断熱二重容器の製造方法において、前記外筒及び前記内筒はチタン製であることを特徴とする真空断熱二重容器の製造方法。
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