JP5977192B2 - 経口固形製剤及びその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、ジヒドロピリジン系の薬物は、一般に光に対する安定性が課題になっている。それらのうち、アムロジピンは比較的、光分解を受けにくい化合物ではあるが、曝光量が多い場合は分解を受け、薬効が低下することが懸念される。
例えば、ジヒドロピリジン誘導体の錠剤に酸化鉄を配合したフィルム剤をコーティングすることにより、光に対して安定化された錠剤が提案されている(例えば、特許文献1)。
一方、アムロジピンに関して、酸化鉄を配合することにより、アムロジピン及び薬学上許容される塩の光による変色及び分解を防止したことが紹介されている(特許文献3)。
すなわち、本発明の経口固形製剤は、主剤と、着色剤で着色された粉体又は造粒物状の添加剤とからなることを特徴とする。
また、本発明の経口固形製剤の製造方法は、添加剤を着色剤で着色し、得られた添加剤を主剤と混合し、打錠する工程を含むことを特徴とする。
主剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、酔い止め、解熱鎮痛剤、芳香性健胃剤、健胃消化剤、制酸剤、ビタミン剤、滋養強壮剤、酵素製剤、滋養強壮保健薬、抗炎症薬、抗リウマチ薬、痛風治療剤、抗ヒスタミン剤、アレルギー剤、抗生物質製剤、合成抗菌剤、歯科口腔用薬、気管支拡張剤、鎮咳剤、去たん剤、睡眠鎮静剤、抗不安剤、抗てんかん剤、精神神経用剤、自律神経剤、中枢神経作用剤、鎮けい剤、脳代謝改善剤、脳循環改善剤、抗パーキンソン病剤、アルツハイマー治療剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血管収縮剤、血管拡張剤、血圧降下剤、高脂血症用剤、止瀉剤、消化性潰瘍用剤、下剤、ホルモン剤、糖尿病用剤等、あるいはプロドラッグ等の1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、光に対して不安定な薬物であることが効果的である。
本発明において用いることができる着色剤としては、特に限定されるものではなく、黄酸化鉄、三二酸化鉄(赤色)、オレンジエッセンス、褐色酸化鉄、カラメル、軽質無水ケイ酸、食用青色5号、食用黄色4号、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、食用青色2号、タルク、フルオレセインナトリウム、緑茶末、ビタミンC、食用レーキ色素、カロチノイド系色素、フラボノイド系色素、キノン系色素等が挙げられる。これらのうち、水溶性であるものが、製造工程の容易さから好ましい。また、タール色素であることが好ましく、特に黄色5号であることがより好ましい。黄色5号は水溶性であることから、容易に液状の着色剤を調製することができるとともに、ADI(1日摂取許容量:人が一生涯に渡って毎日摂取し続けても、健康に影響を及ぼさないと判断される量)が、黄色5号は0〜2.5mg・kgと、例えば、三二酸化鉄(0〜0.5mg/kg)に比較して、より安全性が高いからである。
流動化剤としては、例えば、水和二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。
甘味料としては、アスパルテーム、サッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、ステビア、ソーマチン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
発泡剤としては、例えば、酒石酸塩、クエン酸塩、重炭酸塩等が挙げられる。
界面活性剤としては、アルキル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンヒマシ油誘導体などの非イオン系界面活性剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
防腐剤としては、例えば、安息香酸、パラオキシ安息香酸又はそれらの塩等が挙げられる。
混合は、任意に上述した添加剤等を添加して、当該分野で公知の方法により、公知の装置等を利用して行うことができる。この際の混合は、着色剤での着色状態を変化又は損なわないために、湿潤又は加湿することなく行うことが好ましい。ここで湿潤又は加湿とは、口腔内崩壊錠の全重量の5%程度より多い水分量を添加することを意味する。
実施例1〜4及び比較例1〜2
食用黄色5号を表1に従い秤量し、精製水50gに溶解し、コーティング液1〜4とした。
その後、表2に従い各成分を秤量し、混合して、ロータリー式打錠機にて1錠重量200mg(硬度50N)になるように打錠し、口腔内にて20秒間で崩壊する口腔内崩壊錠を得た。
試験例
実施例1〜4及び比較例1〜2で得られた口腔内崩壊錠について光安定性試験を実施した。蛍光灯40万、80万、120万ルクス・時における色調変化を図1に示すとともに、酸化体の生成量を表4に示す。
また、酸化体(2−[(2−アミノエトキシ)メチル]−4−(o−クロロフェニル)−6−メチル−3,5−ピリジンカルボン酸3−エチルエステル5−メチルエステル)の定量は液体クロマトグラフ法により分析した。
カラム:オクタデシル基結合型シリカゲル(平均粒径3μm、内径4.6×長さ150mm)(関東化学株式会社製、商品名:Mightysil RP−18 GP 150−4.6(3μm))
カラム温度:35℃付近の一定温度
移動相A:水/トリフルオロ酢酸(5000:1)
移動相B:アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(5000:1)
移動相の送液:移動相A及びBの混合比を表3に示すように変えて濃度勾配を制御する。
一方、実施例1〜3では、いずれも、色調の変化が抑えられており、ΔE値は4以下程度と、比較例3よりも低い値を示した。また、実施例4では、ルクスの上昇にかかわらず、色調がほぼ一定であり、ΔE値もほぼ8程度であった。
このように、黄色5号でコーティングしたD−マンニトールを含有する製剤では色調変化、酸化体生成量とも抑制されることが分かった。
Claims (5)
- ジヒドロピリジン系の薬剤と、タール色素を懸濁又は溶解した液で着色された粉体又は造粒物状の添加剤と、を混合して打錠して得られる経口固形製剤であって、
前記タール色素の配合割合が、経口固形製剤全体の0.0001〜2重量%であり、
前記タール色素は、食用青色5号、食用黄色4号、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号及び食用青色2号から選択される1以上である、経口固形製剤。 - 素錠の形態である請求項1に記載の経口固形製剤。
- 口腔内崩壊錠の形態である請求項1又は2に記載の経口固形製剤。
- 前記ジヒドロピリジン系の薬剤が、アムロジピン又はその薬学上許容される塩を含有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の経口固形製剤。
- 前記タール色素が黄色5号である請求項1〜4のいずれか1つに記載の経口固形製剤。
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