JP5977185B2 - 無段変速機および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は無段変速機に関するものである。
従来、バネによって径方向外側に付勢される可動歯をプーリの軸部に設け、無終端チェーンリンクに噛合溝を設け、変速比が例えば最High変速比となる場合に噛合溝を可動歯に噛合させる無段変速機が特許文献1に開示されている。
特開2010−014269号公報
上記の無段変速機では、無終端チェーンリンクの一部が可動歯に接触すると、可動歯が無終端チェーンリンクによって径方向内側に押され、バネによる径方向外側への付勢力が生じる。変速比を更に最High側に変更しようとすれば、この付勢力に抗しなければならないため、変速がし難くなるという問題が生じる。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、無終端チェーンリンクの噛合溝が可動歯に接触した後の変速をスムーズにすることを目的とする。
本発明のある態様に係る無段変速機は、第1固定円錐板及び第1油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第1可動円錐板を有する第1プーリと、第2固定円錐板、第2油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第2可動円錐板及び軸部の径方向に移動可能な可動歯を有する第2プーリと、第1プーリと第2プーリとの間に巻き掛けられて第1プーリと第2プーリとの間で動力を伝達し、可動歯に噛合可能な溝が内周面に形成された環状の帯体と、可動歯を軸部の径方向外側に付勢する付勢手段と、動力源によって駆動され、第1油室及び第2油室に油圧を供給するオイルポンプとを備える無段変速機であって、帯体の溝が可動歯に噛合しているかどうか判定する噛合判定手段と、噛合判定手段によって帯体の溝が可動歯に噛合していると判定された場合に、第2油室の油圧を低下させる油圧制御手段とを備える。
本発明の別の態様に係る制御方法は、第1固定円錐板及び第1油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第1可動円錐板を有する第1プーリと、第2固定円錐板、第2油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第2可動円錐板及び軸部の径方向に移動可能な可動歯を有する第2プーリと、第1プーリと第2プーリとの間に巻き掛けられて第1プーリと第2プーリとの間で動力を伝達し、可動歯に噛合可能な溝が内周面に形成された環状の帯体と、可動歯を軸部の径方向外側に付勢する付勢手段と、動力源によって駆動され、第1油室及び第2油室に油圧を供給するオイルポンプとを備える無段変速機を制御する制御方法であって、帯体の溝が可動歯に噛合しているかどうか判定し、帯体の溝が可動歯に噛合していると判定された場合に、第2油室の油圧を低下させる。
これらの態様によると、帯体の溝が可動歯に噛合していると判定されると、第2油室の油圧を低下させることで、第2プーリから帯体が受ける径方向外側への力が小さくなる。このため、例えば変速比を最High側に変速する場合に、帯体が可動歯に当接して、可動歯が帯体によって径方向内側に押され、バネによる径方向外側への付勢力が生じても、第2プーリから帯体が受ける径方向外側への力が小さくなった分、変速比を更に最High側に変更することが容易になる。これにより、帯体が可動歯に接触してから変速比を更に最High側に変更する場合に、変速がし難くなるのを抑制することができる。
本実施形態の無段変速機の概略構成図である。 チェーンを外したセカンダリプーリの概略図である。 セカンダリプーリの出力軸部分の概略斜視図である。 セカンダリプーリを出力軸の軸方向に沿って切断した概略断面図である。 図4において可動円錐板が可動円錐板側に移動する状態を示す図である。 バネの概略構成図である。 実施形態の油圧コントロールユニット及びCVTコントロールユニットの概念図である。 本実施形態の変速制御を説明するフローチャートである。 本実施形態の変速制御を説明するフローチャートである。 本実施形態の変速制御を説明するフローチャートである。 目標変速比とステップモータ位置との関係を示すマップである。 目標ライン圧とライン圧ソレノイド指令値との関係を示すマップである。 目標プライマリプーリ圧とプライマリプーリ圧ソレノイド指令値との関係を示すマップである。 偏差とセカンダリプーリ圧低減量との関係を示すマップである。 目標セカンダリプーリ圧とセカンダリプーリ圧ソレノイド指令値との関係を示すマップである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「変速比」は、チェーン式無段変速機(以下、無段変速機と言う。)の入力回転速度を出力回転速度で割って得られる値である。無段変速機は変速比が小さいほどHigh側となる。図1は無段変速機の概略構成図である。
無段変速機5はロックアップクラッチを備えたトルクコンバータ2、前後進切り替え機構4を介してエンジン1に連結される。無段変速機5は、エンジン1から駆動力が伝達されるプライマリプーリ10と、出力軸13に連結されたセカンダリプーリ11と、プライマリプーリ10とセカンダリプーリ11とに掛け回された無終端チェーンリンク(以下、チェーンと言う。)12とを備える。出力軸13はアイドラギア14を介してディファレンシャル6に連結される。
チェーン12は、多数のリンクをリンクピンで連結し、環状に形成される帯体である。チェーン12の内周面には、図4に示すように後述する可動歯40の歯部53が噛合可能な噛合溝12aが形成される。噛合とは、噛合溝12aと歯部53とが出力軸13の径方向において重なり、噛合溝12aと歯部53との間で動力伝達される状態を言う。噛合溝12aが可動歯40に噛合することで、チェーン12とセカンダリプーリ11との間で滑りが発生することを抑制することができる。
プライマリプーリ10は、入力軸と一体となって回転する固定円錐板10bと、固定円錐板10bに対向配置されてV字状のプーリ溝を形成する可動円錐板10aとを備える。可動円錐板10aは、プライマリプーリシリンダ室10cにプライマリプーリ圧が給排されることで入力軸の軸方向へ変位する。
セカンダリプーリ11は、出力軸13と一体となって回転する固定円錐板11bと、固定円錐板11bに対向配置されてV字状のプーリ溝を形成する可動円錐板11aと、出力軸13の軸方向に沿って形成される可動歯40と、可動歯40を出力軸13の径方向外側に付勢するバネ41とを備える。セカンダリプーリ11について図2〜図4を用いて詳しく説明する。図2は、チェーン12を外したセカンダリプーリ11の概略図である。図3は、セカンダリプーリ11の出力軸13部分の概略斜視図である。図4は、セカンダリプーリ11を出力軸13の軸方向に沿って切断した概略断面図である。
可動歯40は、出力軸13の外周面にその周方向に等間隔で且つ軸方向に沿って設けられた複数の可動歯ガイド溝42の各々に、出力軸13の径方向へ移動可能となるように設けられる。可動歯40は出力軸13と一体となって回転する。
可動歯40は、出力軸13の軸方向に延びる基部50と、基部50における固定円錐板11b側の端部から出力軸13の径方向外側に突出する第1ストッパー51と、基部50における可動円錐板11a側の端部から出力軸13の径方向外側に突出する第2ストッパー52と、第1ストッパー51と第2ストッパー52との間の基部50から出力軸13の径方向外側に突出する歯部53とを備える。
可動歯40は、基部50と出力軸13との間に設けたバネ41によって、出力軸13の径方向外側に押されている。可動歯40は、バネ41による弾性力と、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する場合に発生する押力とに応じて出力軸13の径方向に移動する。押力がない場合、または弾性力が押力よりも大きい場合には、第1ストッパー51が固定円錐板11bの内周面11dに当接し、第2ストッパー52が可動円錐板11aの内周面11eに当接する。このように、第1ストッパー51が固定円錐板11bの内周面11dに当接し、第2ストッパー52が可動円錐板11aの内周面11eに当接することで、可動歯40は、出力軸13の径方向外側への移動が規制されている。押力が弾性力よりも大きい場合には、可動歯40は出力軸13側に移動し、弾性力と押力とが釣り合う位置に保持される。
歯部53は、出力軸13の軸方向に沿って形成され、チェーン12の噛合溝12aの形状に合わせて形成される。歯部53の歯先は、前記内周面11d、11eよりも出力軸13の径方向外側へ突出しないように形成されている。そのため、可動円錐板11aは、図5に示すように、歯部53に干渉することなく、出力軸13の軸方向へ移動可能となる。図5は、図4において可動円錐板11aが固定円錐板11b側に移動する状態を示す図である。
バネ41は、図6に示すように、線状のU字形エレメント60と、線状の連結エレメント61とを交互に同一円周上に配置して構成される。図6は、バネ41の概略構成図である。本実施形態では、図4に示すように3本のバネ41を出力軸13の軸方向に並べて配置する。
連結エレメント61は、出力軸13の周方向へ設けた溝13aに係合し、溝底13bによって出力軸13の径方向内側への移動が規制されている。
U字形エレメント60は、連結エレメント61に対してU字の底部60aが出力軸13の径方向外側に位置するように設けられており、底部60aが可動歯40に当接する。バネ41の弾性力は、可動歯40が出力軸13の径方向内側に押されるほど大きくなる。U字形エレメント60は、可動歯40と同数設けられており、各可動歯40がU字形エレメント60から受ける弾性力は各可動歯40とチェーン12との接触状態に応じて異なる。
可動円錐板11aは、セカンダリプーリシリンダ室11cにセカンダリプーリ圧が給排されることで出力軸13の軸方向へ変位する。
無段変速機5は、プライマリプーリ圧とセカンダリプーリ圧とのバランスを変更することによって変速する。
無段変速機5の変速比やプーリ10、11の推力は、CVTコントロールユニット20からの指令に応動する油圧コントロールユニット100によって制御される。CVTコントロールユニット20は、エンジン1を制御するエンジンコントロールユニット21から出力されるエンジン出力トルク情報や後述するセンサ等から出力される信号に基づいて目標変速比や推力を決定し、制御する。
エンジン1で生じた駆動トルクは、トルクコンバータ2、前後進切り替え機構4を介して無段変速機5のプライマリプーリ10へ入力され、プライマリプーリ10からチェーン12を介してセカンダリプーリ11へ伝達される。プライマリプーリ10の可動円錐板10a及びセカンダリプーリ11の可動円錐板11aを軸方向へ変位させて、プライマリプーリ10とチェーン12、セカンダリプーリ11とチェーン12における接触半径を変更することにより、プライマリプーリ10とセカンダリプーリ11とにおける変速比は連続的に変更される。
油圧コントロールユニット100は、図7に示すように、レギュレータバルブ32と、変速制御弁37と、減圧弁30、減圧弁34とを備える。図7は油圧コントロールユニット100及びCVTコントロールユニット20の概念図である。
レギュレータバルブ32は、エンジン1で生じた駆動トルクの一部が伝達されて駆動するオイルポンプ36から吐出された油の圧力を調圧するソレノイド33を備える。レギュレータバルブ32は、オイルポンプ36から吐出された油の圧力をCVTコントロールユニット20からの指令(例えば、デューティ信号など)に応じて運転状態に応じた所定のライン圧に調圧する。
減圧弁30は、ライン圧を調圧するソレノイド31を備える。減圧弁30は、ライン圧をCVTコントロールユニット20からの指令(例えば、デューティ信号など)に応じて所定のプライマリプーリ圧に調圧する。プライマリプーリ圧は、プライマリプーリシリンダ室10cに給排される。
減圧弁34は、ライン圧を調圧するソレノイド35を備える。減圧弁34は、ライン圧をCVTコントロールユニット20からの指令(例えば、デューティ信号など)に応じて所定のセカンダリプーリ圧に調圧する。セカンダリプーリ圧は、セカンダリプーリシリンダ室11cに給排される。
変速制御弁37は、プライマリプーリシリンダ室10cのプライマリプーリ圧を所望の目標圧となるよう制御する制御弁である。変速制御弁37は、メカニカルフィードバック機構を構成するサーボリンク70に連結され、サーボリンク70の一端に連結されたステップモータ71によって駆動されるとともに、サーボリンク70の他端に連結したプライマリプーリ10の可動円錐板10aから溝幅、つまり実変速比のフィードバックを受ける。変速制御弁37は、スプール37aの変位によってプライマリプーリシリンダ室10cへの油圧の吸排を行って、ステップモータ71の駆動位置で指令された目標変速比となるようにプライマリプーリ圧を調整し、実際に変速が終了するとサーボリンク70からの変位を受けてスプール37aを閉弁位置に保持する。
CVTコントロールユニット20は、インヒビタスイッチ22からの信号、アクセルペダルセンサ23からの信号、プライマリプーリ回転速度センサ24からの信号、セカンダリプーリ回転速度センサ25からの信号、ブレーキペダルセンサ26からの信号、プライマリプーリ圧センサ27からの信号、セカンダリプーリ圧センサ28からの信号、エンジンコントロールユニット21からの信号などに基づいて、変速比などを制御する。エンジンコントロールユニット21からは、エンジン回転速度センサ29からの信号に基づき、エンジン回転速度やエンジンの出力トルクの情報などが送られる。
無段変速機5において、変速比をHigh側、例えば最Highへ変更する場合には、変速比が最Highとなる前にチェーン12の噛合溝12aの一部が可動歯40に噛合を開始し、可動歯40の一部はチェーン12によって出力軸13の径方向内側に押された状態となる。なお、チェーン12の噛合溝12aの一部が可動歯40に噛合している場合でも、チェーン12の噛合溝12aの他の一部は可動歯40に噛合せずに、チェーン12が可動歯40を出力軸13の径方向内側に押し込んでいる状態となる。そのため、変速比が、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40と噛合を開始する変速比となった後は、チェーン12にはバネ41による弾性力が作用し、バネ41による弾性力を考慮して変速させなければならない。
本実施形態の変速制御は、上記状況においてセカンダリプーリ圧を調整することで、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する変速比への変更を容易にする。
次に、本実施形態における変速制御について図8〜10のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100では、CVTコントロールユニット20は、詳しくは後述する故障判定フラグが「1」であるかどうか判定する。処理は、故障判定フラグが「1」の場合にはステップS138へ進み、故障判定フラグが「0」の場合にはステップS101へ進む。
ステップS101では、CVTコントロールユニット20は、車速、エンジン回転速度、スロットル開度、セレクトレバーの位置から目標変速比を算出する。車速は、図示しない車輪速センサからの信号に基づいて検出される。エンジン回転速度は、エンジン回転速度センサ29からの信号がエンジンコントロールユニット21に送信され、エンジンコントロールユニット21からCVTコントロールユニット20に情報として送信される。スロットル開度は、アクセルペダルセンサ23からの信号に基づいて検出される。セレクレバーの位置は、インヒビタスイッチ22からの信号に基づいて検出される。
ステップS102では、CVTコントロールユニット20は、目標変速比に基づいて図11に示すマップからステップモータ位置を算出する。
ステップS103では、CVTコントロールユニット20は、算出したステップモータ位置に基づいてステップモータ71を駆動する。これにより、変速制御弁37が制御される。
ステップS104ではCVTコントロールユニット20は、コントロールユニット21から入力トルクの情報が送信される。
ステップS105では、CVTコントロールユニット20は、目標変速比と入力トルクとに基づいて最小推力制限値、基礎プライマリプーリ推力、基礎セカンダリプーリ推力を算出する。
ステップS106では、CVTコントロールユニット20は、基礎プライマリプーリ推力と基礎セカンダリプーリ推力とに基づいて目標ライン圧を算出する。
ステップS107では、CVTコントロールユニット20は、目標ライン圧に基づいて、図12に示すマップからライン圧ソレノイド指令値を算出する。
ステップS108では、CVTコントロールユニット20は、ライン圧ソレノイド指令値に基づいてレギュレータバルブ32のソレノイド33を制御し、ライン圧を調圧する。
ステップS109では、CVTコントロールユニット20は、基礎セカンダリプーリ推力と最小推力制限値とに基づいて推力分配制御により目標プライマリプーリ圧、及び目標セカンダリプーリ圧を算出する。
ステップS110では、CVTコントロールユニット20は、目標プライマリプーリ圧に基づいて図13に示すマップからプライマリプーリ圧ソレノイド指令値を算出する。
ステップS111では、CVTコントロールユニット20は、プライマリプーリ圧ソレノイド指令値に基づいて減圧弁30のソレノイド31を制御し、変速制御弁37に供給されるプライマリプーリ圧を調圧する。
ステップS112では、CVTコントロールユニット20は、プライマリプーリ圧センサ27からの信号に基づいて実プライマリプーリ圧を検出する。
ステップS113では、CVTコントロールユニット20は、実プライマリプーリ圧と目標プライマリプーリ圧とが等しいかどうか判定する。処理は、実プライマリプーリ圧と目標プライマリプーリ圧とが等しい場合にはステップS123に進み、実プライマリプーリ圧と目標プライマリプーリ圧とが等しくない場合にはステップS114に進む。
ステップS114では、CVTコントロールユニット20は、実プライマリプーリ圧が目標プライマリプーリ圧よりも低いかどうか判定する。処理は、実プライマリプーリ圧が目標プライマリプーリ圧よりも高い場合にはステップS115に進み、実プライマリプーリ圧が目標プライマリプーリ圧よりも低い場合にはステップS123に進む。
ステップS115では、CVTコントロールユニット20は、プライマリプーリ回転速度センサ24からの信号に基づいてプライマリプーリ回転速度を検出する。
ステップS116では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ回転速度センサ25からの信号に基づいてセカンダリプーリ回転速度を検出する。
ステップS117では、CVTコントロールユニット20は、プライマリプーリ回転速度をセカンダリプーリ回転速度で除算することで、実変速比を算出する(ステップS117が変速比算出手段を構成する。)。
ステップS118では、CVTコントロールユニット20は、実変速比が所定変速比以下となっているかどうか判定する。所定変速比は、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合し、実プライマリプーリ圧が所定圧以上となると判断可能な変速比である。所定圧は、バネ41による弾性力によってチェーン12が出力軸13の径方向外側に付勢されていると判定できる圧であり、センサなどの誤差などを考慮して設定され、入力トルクが大きくなるほど大きくなる。所定圧は、目標プライマリプーリ圧に対して110%高くなる圧である。処理は、実変速比が所定変速比以下となっている場合にはステップS119へ進み、実変速比が所定変速比よりも大きい場合にはステップS123へ進む。
ステップS119では、CVTコントロールユニット20は、実プライマリプーリ圧が所定圧以上であるかどうか判定する(ステップS119が噛合判定手段を構成する。)。所定圧は、ステップS118における所定圧と同じ値である。ここでは、実際に実プライマリプーリ圧が所定圧以上となっているかどうか判定する。可動歯40、バネ41、チェーン12のいずれにも異常が発生していなければ、チェーン12に可動歯40の付勢力が働き、それに応じて実プライマリプーリ圧も上昇し所定値以上の値となっている。処理は、実プライマリプーリ圧が所定圧以上である場合には、ステップS120へ進み、実プライマリプーリ圧が所定圧よりも低い場合には、ステップS121へ進む。
ステップS120では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ低減指示フラグを「1」に設定する。セカンダリプーリ低減指示フラグは初期値として「0」に設定されている。
ステップS121では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ低減指示フラグが「1」であるかどうか判定する。処理は、セカンダリプーリ低減指示フラグが「1」の場合にはステップS124へ進み、セカンダリプーリ低減指示フラグが「0」の場合にはステップS122へ進む。
ステップS122では、CVTコントロールユニット20は、故障判定フラグを「1」に設定する。なお、故障判定フラグは初期値として「0」に設定されている。
ステップS123では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ低減指示フラグが「1」であるかどうか判定する。処理は、セカンダリプーリ低減指示フラグが「1」である場合にはステップS124へ進み、セカンダリプーリ低減指示フラグが「0」の場合にはステップS136へ進む。
ステップS124では、CVTコントロールユニット20は、詳しくは後述する推定入力トルクに対するセカンダリプーリ圧低減学習フラグが「1」であるかどうか判定する。処理はセカンダリプーリ圧低減学習フラグが「1」の場合にはステップS125に進み、セカンダリプーリ圧低減学習フラグが「0」の場合にはステップS126へ進む。
ステップS125では、CVTコントロールユニット20は、実変速比に基づいて、詳しくは後述する学習値を目標セカンダリプーリ圧として設定する。ここでは、現在の目標セカンダリプーリ圧が学習値によって上書きされる。
ステップS126では、CVTコントロールユニット20は、実プライマリプーリ圧と目標プライマリプーリ圧との偏差を算出する。
ステップS127では、CVTコントロールユニット20は、偏差に基づいて図14に示すマップからセカンダリプーリ圧低減量を算出する。セカンダリプーリ圧低減量は、偏差が大きくなるほど大きくなる。セカンダリプーリ圧低減量は、バネ41による弾性力によってセカンダリプーリ11側で増加するチェーン12の張力を減少させるように算出される。これにより、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する場合でも、プライマリプーリ圧を高くせずに変速を行うことができるようになる。
ステップS128では、CVTコントロールユニット20は、目標セカンダリプーリ圧力からセカンダリプーリ圧低減量を減算し、低減後セカンダリプーリ圧を算出する。
ステップS129では、CVTコントロールユニット20は、基礎セカンダリプーリ推力と最小推力制限値とに基づいて最小セカンダリプーリ圧を算出する。
ステップS130では、CVTコントロールユニット20は、低減後セカンダリプーリ圧が最小セカンダリプーリ圧以上であるかどうか判定する。処理は、低減後セカンダリプーリ圧が最小セカンダリプーリ圧以上である場合にはステップS131に進み、低減後セカンダリプーリ圧が最小セカンダリプーリ圧よりも低い場合にはステップS132へ進む。
ステップS131では、CVTコントロールユニット20は、低減後セカンダリプーリ圧を目標セカンダリプーリ圧として設定する。ここでは、現在の目標セカンダリプーリ圧が低減後セカンダリプーリ圧によって上書きされる。
ステップS132では、CVTコントロールユニット20は、最小セカンダリプーリ圧指令値を目標セカンダリプーリ圧として設定する。ここでは、現在の目標セカンダリプーリ圧が最小セカンダリプーリ圧指令値によって上書きされる。
なお、ステップS131及びステップS132によって上書きされた目標セカンダリプーリ圧は、各実変速比に応じて一時的にCVTコントロールユニット20に記憶される。
ステップS133では、CVTコントロールユニット20は、実変速比が最Highとなったかどうか判定する。処理は、実変速比が最Highとなった場合にはステップS134へ進み、実変速比が最Highとなっていない場合にはステップS136へ進む。
ステップS134では、CVTコントロールユニット20は、実変速比に対して記憶している目標セカンダリプーリ圧を学習値として記憶する(ステップS134が学習手段を構成する。)。なお、一時的に記憶されていた目標セカンダリプーリ圧は消去される。また、実変速比が前回の制御からLow側の変速比に変更された場合にも一時的に記憶されていた目標セカンダリプーリ圧は消去される。
ステップS135では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ圧学習フラグを「1」に設定する。セカンダリプーリ圧学習フラグは初期値として「0」に設定されている。なお、セカンダリプーリ圧学習フラグは、入力トルク毎に設定される。
ステップS136では、CVTコントロールユニット20は、目標セカンダリプーリ圧に基づいてセカンダリプーリ圧ソレノイド指令値を図15に示すマップから算出する。
ステップS137では、CVTコントロールユニット20は、セカンダリプーリ圧ソレノイド指令値に基づいて減圧弁34のソレノイド35を制御し、セカンダリプーリ圧を調圧する(ステップS137が油圧制御手段を構成する。)。
ステップS100において故障判定フラグが「1」であると判定された場合には、ステップS138では、CVTコントロールユニット20は、その他の異常判定フラグ、例えば変速比がチェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合する第1変速比よりもLow側の変速比で滑りが発生したことを示すフラグに基づいて無段変速機5で異常が発生しているかどうか判定する(ステップS138が異常判定手段を構成する。)。処理は、無段変速機5で他の異常が発生している場合にはステップS139に進み、無段変速機5で他の異常は発生していない場合にはステップS140に進む。
ステップS139では、CVTコントロールユニット20は、セーフモードを実行する。セーフモードでは、例えば車両が走行している場合には、変速比が現在の変速比に維持され、車両停車後は変速比が最Lowに限定される。
ステップS140では、CVTコントロールユニット20は、チェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合しないように変速比を制限する(ステップS140が制限手段を構成する。)。さらに、CVTコントロールユニット20は、可動歯40、バネ41、チェーン12のいずれか1つに異常が発生していることを示す警告灯を点灯させて、運転者に告知してもよい(ステップS140が告知手段を構成する。)。
本発明の実施形態の効果について説明する。
変速比をチェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する変速比に変更する場合に、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合すると、セカンダリプーリ圧を低下させる。これにより、変速比を例えば最Highに変更する場合に、変速をスムーズに行うことができる(請求項1、11に対応する効果)。更に、セカンダリプーリ圧を低下させずに、可動歯40がチェーン12をLow側に押し戻そうとする力に対抗して、変速比をHigh側に変更しようとすれば、更なる差推力を得るために、プライマリプーリ圧を上昇させなければならないが、セカンダリプーリ圧を低減しているので、プライマリプーリ圧の上昇を抑制し、最Highに変速比を変更した後もプライマリプーリ圧も低くすることができ、オイルポンプ36を動作させるエンジン1の燃費を向上することができる。また、プライマリプーリ圧の上昇を抑制している分、オイルポンプ36を小型化することができ、これによっても、エンジン1の燃費を向上することができる。つまり、プライマリプーリ圧の上昇を抑制できないと、変速の際に必要な油圧が、その分、高くなり、それに応じて、オイルポンプ36が大型化してしまうが、オイルポンプ36が大型化すると、これを駆動するエネルギーも、その分、大きくなり、燃費の悪化を招くことになる。
変速比がチェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合する所定変速比となり、かつプライマリプーリ圧が所定圧となるとチェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合していると判定し、セカンダリプーリ圧を低下させる。チェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合すると、バネ41による弾性力に抗して変速させなければならず、弾性力に応じてプライマリプーリ圧が高くなる。本実施形態では、プライマリプーリ圧に基づいてチェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合していることを判定することで、チェーン12の噛合溝12aと可動歯40との噛合状態を正確に判定することができる(請求項2に対応する効果)。
プライマリプーリ圧が高くなるにつれて、セカンダリプーリ圧低減量を大きくする。これにより、バネ41の弾性力に応じてセカンダリプーリ圧を低減させることができる。バネ41の弾性力の大きさは、噛合溝12aと可動歯40の噛み合い状態と相関がある。このため、バネ41の弾性力に応じてセカンダリプーリ圧を低減させれば、セカンダリプーリ圧を下げ過ぎることによるセカンダリプーリ11の挟持力不足を抑制して、セカンダリプーリ圧を低下させることができる。そのため、チェーン12とセカンダリプーリ11との間で滑りが発生することを抑制し、オイルポンプ36を動作させるエンジン1の燃費を向上することができる(請求項3に対応する効果)。例えば、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合していても、セカンダリプーリ11の挟圧力が低下して、可動歯40が受け持つトルクが大きくなり過ぎると、可動歯40の付勢力が負けて可動歯40が径方向内側に後退してしまい、チェーン12とセカンダリプーリ11との間で滑りが発生することがあるが、これを抑制することができる。
セカンダリプーリ圧低減量を学習し、次回の変速制御からは学習値に基づいてセカンダリプーリ圧を低減させる。これにより、次回の変速制御から、実プライマリプーリ圧と目標プライマリプーリ圧との偏差を求める演算などを行わず、学習値に基づいてプライマリプーリ圧の上昇を抑制し、変速比を最Highに変更することができる(請求項4に対応する効果)。
低減後セカンダリプーリ圧が最小セカンダリプーリ圧よりも低い場合には、最小セカンダリプーリ圧を目標セカンダリプーリ圧とする。これにより、チェーン12とセカンダリプーリ11との間で滑りが発生することを抑制することができる(請求項5に対応する効果)。
実変速比がチェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する変速比となっても、実プライマリプーリ圧が所定値以上になっておらず、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合していないと判定されると、可動歯40、バネ41、チェーン12の少なくとも1つに異常が発生していると判定する。これにより、可動歯40、バネ41、チェーン12の異常発生を検知することができる(請求項6に対応する効果)。
実変速比がチェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合する変速比となっても、実プライマリプーリ圧がチェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合するときの所定油圧よりも低い場合に、チェーン12の噛合溝12aが可動歯40に噛合していないと判定する。チェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合する際に高くなる実プライマリプーリ圧に基づいて可動歯40、バネ41、チェーン12の異常発生を判定することで、可動歯40、バネ41、チェーン12の異常発生を検知することができる(請求項7に対応する効果)。
可動歯40、バネ41、チェーン12の少なくとも1つに異常が発生していると判定された場合に、変速比をチェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合しない変速比に制限する。これにより、異常が発生した可動歯40、バネ41、チェーン12の状態が更に悪化することを抑制することができる(請求項8に対応する効果)。
可動歯40、バネ41、チェーン12の少なくとも1つに異常が発生していると判定された場合に、警告灯を点灯する。これにより、運転者に異常が発生していることを告知することができる(請求項10に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、プライマリプーリ圧に基づいてチェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合しているかどうか判定したが、セカンダリプーリ11の可動円錐板11aの位置、チェーン12と可動歯40とが当たる時に発生する音、振動などに基づいて判定してもよい。
上記実施形態では、プライマリプーリ圧に基づいて可動歯40、バネ41、またはチェーン12の少なくとも1つに異常が発生し、チェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合していないと判定したが、油振、音などに基づいて判定してもよい。
上記実施形態では、エンジン1を動力源として用いているが、動力源としてモータ、またはエンジン及びモータを用いてもよい。
上記実施形態では、無段変速機5の動力伝達部(帯体)としてチェーン12を用いたが、引っ張り側で動力を伝達する動力伝達部、例えば可動歯40に噛合可能なゴムベルトを用いてもよい。
上記実施形態では、セカンダリプーリ11に可動歯40を設けたが、プライマリプーリ10に可動歯40を設けてもよい。
上記実施形態では、可動歯40、バネ41、チェーン12のいずれか一つに異常発生した場合に、変速比を制限したが、変速比は制限せず、チェーン12の噛合溝12aと可動歯40とが噛合する場合にセカンダリプーリ圧が低下しないようにしてもよい。これにより、チェーン12とセカンダリプーリ11との間で滑りが発生することを抑制することができる(請求項9に対応する効果)。
上記実施形態では、ステップモータ71、変速制御弁37を用いた無段変速機5について説明したが、ステップモータ71などを用いずに減圧弁30のみを用いた無段変速機に上記制御を適用することができる。
1 エンジン(動力源)
5 無段変速機
10 プライマリプーリ(第1プーリ)
11 セカンダリプーリ(第2プーリ)
12 チェーン(帯体)
12a 噛合溝(溝)
20 CVTコントロールユニット(噛合判定手段、油圧制御手段、変速比算出手段、学習手段、異常判定手段、制限手段、告知手段)
27 プライマリプーリ圧センサ(油圧検出手段)
36 オイルポンプ
40 可動歯
41 バネ(付勢手段)

Claims (11)

  1. 第1固定円錐板及び第1油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第1可動円錐板を有する第1プーリと、
    第2固定円錐板、第2油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第2可動円錐板及び軸部の径方向に移動可能な可動歯を有する第2プーリと、
    前記第1プーリと前記第2プーリとの間に巻き掛けられて前記第1プーリと前記第2プーリとの間で動力を伝達し、前記可動歯に噛合可能な溝が内周面に形成された環状の帯体と、
    前記可動歯を前記軸部の径方向外側に付勢する付勢手段と、
    動力源によって駆動され、前記第1油室及び前記第2油室に油圧を供給するオイルポンプとを備える無段変速機であって、
    前記帯体の前記溝が前記可動歯に噛合しているかどうか判定する噛合判定手段と、
    前記噛合判定手段によって前記帯体の前記溝が前記可動歯に噛合していると判定された場合に、前記第2油室の油圧を低下させる油圧制御手段とを備えることを特徴とする無段変速機。
  2. 請求項1に記載の無段変速機であって、
    前記第1プーリと前記第2プーリとにおける変速比を算出する変速比算出手段と、
    前記第1油室の油圧を検出する油圧検出手段とを備え、
    前記噛合判定手段は、前記変速比が、前記溝が前記可動歯に噛合する所定変速比となり、かつ前記油圧検出手段によって検出した前記第1油室の油圧が、前記第1プーリへ入力される入力トルクに基づいて算出される所定油圧以上になると前記溝が前記可動歯に噛合していると判定することを特徴とする無段変速機。
  3. 請求項2に記載の無段変速機であって、
    前記油圧制御手段は、前記油圧検出手段によって検出した前記第1油室の油圧が高くなるにつれて、前記第2プーリの油圧低下量を大きくすることを特徴とする無段変速機。
  4. 請求項3に記載の無段変速機であって、
    前記第2プーリの油圧低下量を学習する学習手段を備え、
    前記油圧制御手段は、前記学習手段によって学習した前記油圧低下量に基づいて前記第2プーリの油圧を低下させることを特徴とする無段変速機。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の無段変速機であって、
    前記油圧制御手段は、前記第2油室の油圧を下限油圧よりも低下させないことを特徴とする無段変速機。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の無段変速機であって、
    前記変速比が、前記溝が前記可動歯に噛合する所定変速比となり、かつ前記噛合判定手段によって前記溝が前記可動歯に噛合していないと判定された場合には、前記可動歯、前記付勢手段、前記帯体の少なくともいずれか一つに異常が発生していると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする無段変速機。
  7. 請求項6に記載の無段変速機であって、
    前記第1油室の油圧を検出する油圧検出手段を備え、
    前記噛合判定手段は、前記変速比が前記所定変速比となり、かつ前記油圧検出手段によって検出した前記第1油室の油圧が、前記溝が前記可動歯に噛合するときの油圧であり、前記第1プーリへ入力される入力トルクに基づいて算出される所定油圧よりも低い場合に、前記溝が前記可動歯に噛合していないと判定することを特徴とする無段変速機。
  8. 請求項7に記載の無段変速機であって、
    前記異常判定手段によって、前記可動歯、前記付勢手段、前記帯体の少なくともいずれか一つに異常が発生していると判定された場合に、前記変速比を前記溝が前記可動歯に噛合しない変速比に制限する制限手段を備えることを特徴とする無段変速機。
  9. 請求項7に記載の無段変速機であって、
    前記油圧制御手段は、前記異常判定手段によって前記可動歯、前記付勢手段、前記帯体の少なくともいずれか一つに異常が発生していると判定された場合に、前記第2油室の油圧を低下させないことを特徴とする無段変速機。
  10. 請求項から9のいずれか一つに記載の無段変速機であって、
    前記異常判定手段によって前記可動歯、前記付勢手段、前記帯体の少なくともいずれか一つに異常が発生していると判定された場合に、異常発生を知らせる告知手段を備えることを特徴とする無段変速機。
  11. 第1固定円錐板及び第1油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第1可動円錐板を有する第1プーリと、
    第2固定円錐板、第2油室に給排される油圧に応じて軸方向に移動する第2可動円錐板及び軸部の径方向に移動可能な可動歯を有する第2プーリと、
    前記第1プーリと前記第2プーリとの間に巻き掛けられて前記第1プーリと前記第2プーリとの間で動力を伝達し、前記可動歯に噛合可能な溝が内周面に形成された環状の帯体と、
    前記可動歯を前記軸部の径方向外側に付勢する付勢手段と、
    動力源によって駆動され、前記第1油室及び前記第2油室に油圧を供給するオイルポンプとを備える無段変速機を制御する制御方法であって、
    前記帯体の前記溝が前記可動歯に噛合しているかどうか判定し、
    前記帯体の前記溝が前記可動歯に噛合していると判定された場合に、前記第2油室の油圧を低下させることを特徴とする制御方法。
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