JP5976183B1 - 足用ポインティングデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】クリック感を向上させることができる足用ポインティングデバイスを提供する。【解決手段】反力付与部5は、移動部3及び足置部4の一方に設けられ、Y方向に並べられた第1当接面21及び第2当接面22を有する当接部20と、移動部3及び足置部4の他方に設けられ、足置部材12の第1の回動動作Aに追従して、第1当接面21又は第2当接面22と当接しながら、第1当接面21及び第2当接面22に沿って相対的に移動する追従部30と、追従部30と第1当接面21との間、及び追従部30と第2当接面22との間に働く付勢力を発生する付勢部材40と、を有する。追従部30は、第1の回動動作Aにおいて、第1当接面21、及び第2当接面22の順で当接する。第2当接面22は、第1当接面21に対して傾斜している。【選択図】図4

Description

本発明は、足用ポインティングデバイスに関する。
コンピュータ等の操作画面に表示されるポインタ等を足によって操作する足用ポインティングデバイスが知られている。従来の足用ポインティングデバイスとして、ベースと、ベース上に対向配置され、ベースの上面に沿って移動可能な移動部と、移動部上に対向配置され、移動部に対して回動可能な足置部と、を備える足用ポインティングデバイスがある(例えば、特許文献1を参照)。このような足用ポインティングデバイスには、移動部と足置部との間において、バネと、クリック用の信号を出力するスイッチと、が設けられている。使用者は、これらのバネ及びスイッチの付勢力に抗しながら足置部を踏み込むことによって、スイッチの接点が切り替わる瞬間にクリック感を感じることができる。
特開2001−22512号公報
上述したような足用ポインティングデバイスでは、例えば、内蔵可能な汎用的なスイッチが用いられる。このようなスイッチが用いられた場合、足置部に対する付勢力、及び、スイッチが押され始めてから接点が切り替わるまでの距離は、いずれも十分とは言えない。すなわち、手に比べて感覚の鈍い足で操作する足用ポインティングデバイスでは、十分なクリック感を得ることが難しい。このため、クリック感の向上が求められている。
本発明は、クリック感を向上させることができる足用ポインティングデバイスを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る足用ポインティングデバイスは、ベースと、ベース上に対向配置され、ベースの上面に沿って移動可能な移動部と、移動部上に対向配置された足置部と、回動する足置部に対して反力を付与する反力付与部と、を備え、足置部は、移動部と足置部との対向方向に交差する第1の方向を中心として移動部に対して回動し、対向方向及び第1の方向に交差する第2の方向における一端部及び他端部を有する足置部材と、を有し、反力付与部は、足置部材の一端部が移動部に近づく第1の回動動作の際に、足置部材に対して反力を付与し、反力付与部は、移動部及び足置部の一方に設けられ、第2の方向に並べられた第1当接面及び第2当接面を有する当接部と、移動部及び足置部の他方に設けられ、足置部材の第1の回動動作に追従して、第1当接面又は第2当接面と当接しながら、第1当接面及び第2当接面に沿って相対的に移動する追従部と、追従部と第1当接面との間、及び追従部と第2当接面との間に働く付勢力を発生する付勢部材と、を有し、追従部は、第1の回動動作において、第1当接面、及び第2当接面の順で当接し、第2当接面は、第1当接面に対して傾斜している。
この足用ポインティングデバイスでは、第2当接面は、第1当接面に対して傾斜している。このため、追従部が、第1当接面から第2当接面に移り変わる時点で、追従部から当接部に付与される反力が瞬間的に大きく変化する。この結果、足置部を介して使用者にクリック感が与えられる。このように、本発明に係る足用ポインティングデバイスでは、第1当接面に対する第2当接面の傾斜を用いることによって、クリック感を向上させることができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、移動部に設けられ、当接部及び追従部の一方を支持する支持部を更に備え、支持部は、移動部に対してスライド可能であってもよい。この場合、追従部が、第1当接面及び第2当接面に沿って安定して相対移動する。これにより、第1当接面及び第2当接面に対する追従部の当接状態が安定し、クリック感を一層向上させることができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、移動部に設けられ、当接部及び追従部の一方を支持する支持部を更に備え、支持部は、移動部に対して回動可能であってもよい。このように、支持部に回動機構を適用した場合であっても、第1当接面及び第2当接面に対する追従部の当接状態を安定させることができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、当接部に対する追従部の当接状態を調整する調整部を更に備えてもよい。この場合、当接部が付勢部材から力を受けず、且つ、当接部が追従部と接する、という中立状態を実現することができる。これにより、クリック感を一層向上させることができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、移動部の移動を検出する第1検出部と、移動部に対する足置部材の回動を検出する第2検出部と、第1検出部からの検出値に基づいてポインタの移動を指示し、且つ、第2検出部からの検出値が第1閾値以上となった後に第2閾値以下となった場合に、クリックを指示する制御部と、を更に備え、制御部は、ポインタの移動の指示中であって且つ第2検出部からの検出値が第1閾値を下回っている状態において、第2検出部からの検出値が第1閾値に近づいたことを示す第3閾値以上となったときには、ポインタの移動の指示を停止してもよい。この場合、コンピュータ等の操作画面において、ポインタの移動が停止される。ポインタが移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材の回動が大きくなりすぎていることに気付き、足の力を緩める。こうして、意図せずに第2検出部からの検出値が第1閾値以上となることが未然に防止され、単なるポインタの移動がドラッグになってしまうという事態を防止することができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、移動部の移動を検出する第1検出部と、移動部に対する足置部材の回動を検出する第2検出部と、第1検出部からの検出値に基づいてポインタの移動を指示し、且つ、第2検出部からの検出値が第1閾値以上となった後に第2閾値以下となった場合に、クリックを指示する制御部と、を更に備え、制御部は、第2検出部からの検出値が第1閾値以上を維持し、且つ、ポインタの移動の指示が行われている場合には、ドラッグを指示し、ドラッグの指示中において、第2検出部からの検出値が第2閾値に近づいたことを示す第4閾値以下となったときには、ポインタの移動の指示を停止してもよい。この場合、コンピュータ等の操作画面において、ドラッグされたアイコン等の移動が停止される。アイコン等が移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材の回動が小さくなりすぎていることに気付き、足の力を強くして、足置部材を十分に回動させる。こうして、意図せずに第2検出部からの検出値が第2閾値以下となることが未然に防止され、ドラッグが意図せずに終了してしまうという事態を防止することができる。
本発明の他の側面に係る足用ポインティングデバイスは、移動部の移動を検出する第1検出部と、移動部に対する足置部材の回動を検出する第2検出部と、第1検出部からの検出値に基づいてポインタの移動を指示し、且つ、第2検出部からの検出値が第1閾値以上となった後に第2閾値以下となった場合に、クリックを指示する制御部と、第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を記憶する記憶部と、を更に備え、制御部は、外部からの出力に基づいて、記憶部に記憶された第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を変更してもよい。この場合、使用者の足の力の強さに応じて、クリック又はドラッグに必要な力を変更することができる。これにより、使用者のそれぞれにとって、快適な操作環境を実現することができる。
本発明によれば、クリック感を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係る足用ポインティングデバイスの側断面を概略的に示す模式図である。 図2は、図1の足用ポインティングデバイスの平面図である。 図3は、図1の足用ポインティングデバイスに備えられた第2検出部を示す図である。 図4は、図1の反力付与部を示す斜視図である。 図5は、図4とは異なった方向から図1の反力付与部を示す斜視図である。 図6は、図1の反力付与部を示す平面図である。 図7は、図1の反力付与部を示す正面図である。 図8は、図1の反力付与部を示す側面図である。 図9は、図1の足用ポインティングデバイスの動作を示す側面図である。 図10は、第2実施形態に係る足用ポインティングデバイスに備えられた反力付与部の一部を示す側面図である。 図11は、実施例1における足置部材の回動角度に対する反力の大きさを示すグラフである。 図12は、実施例2における足置部材の回動角度に対する反力の大きさを示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る足用ポインティングデバイス1について説明する。足用ポインティングデバイス1は、コンピュータ等の操作画面に表示されるポインタ等を足によって操作するための装置である。
足用ポインティングデバイス1は、図1に示されるように、床等に載置されるベース2と、ベース2上に対向配置され、ベース2の上面に沿って移動可能な移動部3と、移動部3上に対向配置され、移動部3に対して回動可能な足置部4と、回転する足置部4に対して反力を付与する2つの反力付与部5と、を備えている。ベース2は、図2に示されるように、平面視で略矩形状の底板2aと、当該底板2aの4辺から上方に突出する4つの側板2bと、を有している。
移動部3は、ベース2の底板2aの上面に沿って移動可能である。移動部3は、ベース2の4つの側板2bで取り囲まれており、ベース2内に収容されている。移動部3は、底板2a上に配置された第1移動部6と、第1移動部6上に配置された第2移動部7と、を有している。第1移動部6は、移動部3と足置部4との対向方向(以下、「Z方向」とする)に直交する第1の方向(以下、「X方向」とする)に沿って移動可能である。第2移動部7は、Z方向及びX方向に直交する第2の方向(以下、「Y方向」とする)に沿って移動可能である。
第1移動部6は、平面視で略矩形状の底板6aと、当該底板6aの4辺から上方に突出する4つの側板6bと、を有している。第1移動部6は、図示しない複数の車輪でベース2上に支持されている。第1移動部6は、当該車輪が転がることによって、ベース2に対してX方向に相対移動する。なお、第1移動部6は、移動範囲のストロークエンド付近に達すると、図示しない弾性体によって、ストロークエンドに近づくほど大きな力を受ける。
第2移動部7は、平面視で略矩形状の天板7aと、当該天板7aの4辺から下方に突出する4つの側板7bと、天板7aの4辺のうちのX方向に対向する2辺から上方に突出する2つの支持板7cと、を有している。2つの支持板7cは、後述する軸11の両端部を回転可能に支持している。第2移動部7は、第1移動部6の4つの側板6bで取り囲まれており、第1移動部6内に収容されている。第2移動部7は、図示しない複数の車輪で第1移動部6上に支持されている。第2移動部7は、当該車輪が転がることによって第1移動部6に対してY方向に相対移動する。なお、第2移動部7は、移動範囲のストロークエンド付近に達すると、図示しない弾性体によって、ストロークエンドに近づくほど大きな力を受ける。
足置部4は、X方向に延在する軸11と、軸11周りに回動する足置部材12と、を有している。軸11の両端部は、上述したように、2つの支持板7cによって回転可能に支持されている。足置部材12は、平面視で略矩形状の天板12aと、天板12aの4辺から下方に突出する4つの側板12bと、を有している。天板12aの上面には、使用者の足が置かれる。X方向に対向する2つの側板12bは、軸11によって回動可能に支持されている。これにより、足置部材12は、X方向を中心として移動部3に対して回動することとなる。
ここで、足置部材12は、天板12aが略水平を保っている状態を中立状態とした場合、以下の回動動作が可能となっている。すなわち、足置部材12は、足置部材12のY方向における一端部13が中立状態から移動部3に近づく第1の回動動作A、及び、当該一端部13が第1の回動動作Aから中立状態に戻る第2の回動動作Bを行う。更に、足置部材12は、足置部材12のY方向における他端部14が中立状態から移動部3に近づく第3の回動動作C、及び、当該他端部14が第3の回動動作Cから中立状態に戻る第4の回動動作Dを行う。なお、本実施形態では、軸11に対して図2の紙面左側に位置する足置部材12の端部を一端部13と称し、軸11に対して図2の紙面右側の位置する足置部材12の端部を他端部14と称しているが、一端部13と他端部14とを互いに入れ替えて称してもよい。この場合、他端部14が中立状態から移動部3に近づく動作が第1の回動動作Aとなり、他端部14が中立状態に戻る動作が第2の回動動作Bとなる。また、一端部13が中立状態から移動部3に近づく動作が第3の回動動作Cとなり、一端部13が中立状態に戻る動作が第4の回動動作Dとなる。
2つの反力付与部5のうち、一方の反力付与部5は、第2移動部7と足置部材12との間において、軸11よりも一端部13側に位置している。一方の反力付与部5は、第1の回動動作A及び第2の回動動作Bの際に、足置部材12に対して反力を付与する。他方の反力付与部5は、第2移動部7と足置部材12との間において、軸11よりも他端部14側に位置している。他方の反力付与部5は、第3の回動動作C、及び第4の回動動作Dの際に、足置部材12に対して反力を付与する。反力付与部5の詳細な構成については、後述する。
足用ポインティングデバイス1は、図2に示されるように、移動部3の移動を検出する第1検出部15と、移動部3に対する足置部材12の回動を検出する第2検出部16と、第1検出部15及び第2検出部16が出力する検出値が入力される制御部17と、を更に備えている。
第1検出部15は、第1移動部6のベース2に対するX方向の移動を検出するX方向検出部15aと、第2移動部7の第1移動部6に対するY方向の移動を検出するY方向検出部15bと、を有している。X方向検出部15aは、例えば直線型の可変抵抗器である。X方向検出部15aは、ベース2と第1移動部6との間に設けられている。ベース2に対して第1移動部6がX方向に移動すると、X方向検出部15aの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に基づいて、第1移動部6のベース2に対するX方向の移動が検出される。
Y方向検出部15bは、例えば直線型の可変抵抗器である。Y方向検出部15bは、第1移動部6と第2移動部7との間に設けられている。第1移動部6に対して第2移動部7がY方向に移動すると、Y方向検出部15bの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に基づいて、第2移動部7の第1移動部6に対するY方向の移動が検出される。なお、X方向検出部15a及びY方向検出部15bは、直線型の可変抵抗器以外であってもよく、例えば、直線型のエンコーダ等であってもよい。
第2検出部16は、図3に示されるように、基端部が軸11に取り付けられたレバー部16aと、レバー部16aの先端部に連結され、レバー部16aの回動量を検出する角度検出部16bと、を有している。角度検出部16bは、例えば回転型の可変抵抗器である。足置部材12が回動すると、図示しない部材によって天板12aに固定されたレバー部16aが回動し、角度検出部16bの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に基づいて、移動部3に対する足置部材12の回動が検出される。なお、角度検出部16bは、回転型の可変抵抗器以外であってもよく、例えば、回転型のエンコーダ等であってもよい。
ここで、第2検出部16は、レバー部16aを用いることで、角度検出部16bに入力される回動角度を足置部材12の回動角度よりも大きくしている。例えば、第1の回動動作Aによって足置部材12が最大で6度、第3の回動動作Cによって足置部材12が最大で6度しか回動しないとする。すなわち、足置部材12は、12度の範囲でしか回動しないとする。この場合であっても、角度検出部16bに入力される回動角度は、レバー部16aによって、例えば4〜5倍(48〜60度)程度とすることができる。なお、レバー部16aと角度検出部16bとの連結箇所は、互いに噛み合うようにギア形状となっている。
制御部17は、CPU[CentralProcessing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等を含むマイコン等の電子制御ユニットである。制御部17は、第1検出部15からの検出値に基づいて、外部に設置されたコンピュータ19に対してポインタの移動を指示する。これにより、使用者が、足置部材12をX方向及びY方向に移動させた場合、コンピュータ19の操作画面に表示されるポインタの移動が実行される。
制御部17は、第2検出部16からの検出値が第1閾値以上となった後に第2閾値以下となった場合に、コンピュータ19に対してクリックを指示する。より詳細には、第1の回動動作Aが実行され、足置部材12が中立状態から一定の位置まで押し下げられると、足置部材12からの検出値が第1閾値以上となる。その後、第2の回動動作Bが実行され、足置部材12が中立状態に向かって一定の位置まで戻される(リリースされる)と、足置部材12からの検出値が第2閾値以下となる。これにより、コンピュータ19の操作画面において、例えば左クリックが実行される。同じように、第3の回動動作Cが実行され、足置部材12が中立状態から一定の位置まで押し下げられると、足置部材12からの検出値が第1閾値以上となる。その後、第4の回動動作Dが実行され、足置部材12が中立状態に向かって一定の位置まで戻される(リリースされる)と、足置部材12からの検出値が第2閾値以下となる。これにより、コンピュータ19の操作画面において、例えば右クリックが実行される。なお、第2閾値は、第1閾値よりも小さくてもよいし、同程度であってもよい。
制御部17は、第2検出部16からの検出値が第1閾値以上を維持し、且つ、ポインタの移動の指示が行われた場合には、コンピュータ19に対してドラッグを指示する。より詳細には、第1の回動動作A又は第3の回動動作Cが実行され、足置部材12が中立状態から一定の位置まで押し下げられると、足置部材12からの検出値が第1閾値以上となる。この状態と前後してポインタの移動の指示が行われた場合には、コンピュータ19の操作画面において、ドラッグが実行される。
制御部17は、ポインタの移動の指示中であって且つ第2検出部16からの検出値が第1閾値を下回っている状態において、第2検出部16からの検出値が第1閾値に近づいたことを示す第3閾値以上となったときには、ポインタの移動の指示を停止する。これにより、コンピュータ19の操作画面において、ポインタの移動が停止される。ポインタが移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材12の回動が大きくなりすぎていることに気付き、足の力を緩める。こうして、意図せずに第2検出部16からの検出値が第1閾値以上となることが未然に防止され、単なるポインタの移動がドラッグになってしまうという事態を防止することができる。なお、第3閾値に対応する中立状態からの回動角度は、第1閾値に対応する中立状態からの回動角度よりも小さい。
制御部17は、ドラッグの指示中において、第2検出部16からの検出値が第2閾値に近づいたことを示す第4閾値以下となったときには、ポインタの移動の指示を停止する。これにより、コンピュータ19の操作画面において、ドラッグされたアイコン等の移動が、停止される。アイコン等が移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材12の回動が小さくなりすぎていることに気付き、足の力を強くして、足置部材12を十分に回動させる。こうして、意図せずに第2検出部16からの検出値が第2閾値以下となることが未然に防止され、ドラッグが意図せずに終了してしまうという事態を防止することができる。なお、第4閾値に対応する回動角度は、第2閾値に対応する回動角度よりも大きい。
足用ポインティングデバイス1は、第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び第4閾値を記憶する記憶部18を更に備えている。記憶部18は、例えば制御部17の一部である。制御部17は、コンピュータ19からの出力に基づいて、記憶部18に記憶された第1閾値及び第2閾値を変更する。これにより、使用者の足の力に応じて、クリック及びドラッグに必要な力を変更することができる。この結果、使用者のそれぞれにとって、快適な操作環境を実現することができる。なお、記憶部18は、第1閾値〜第4閾値のすべてを記憶せず、第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を記憶していてもよい。この場合、制御部17は、コンピュータ19からの出力に基づいて、記憶部18に記憶された第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を変更することとなる。なお、記憶部18は、制御部17とは別の構成要素として設けられていてもよい。
続いて、図4〜図8を参照して、反力付与部5の詳細な構成について説明する。以下では、足置部材12が中立状態であることを前提として説明する。
反力付与部5は、図4に示されるように、足置部材12に設けられた当接部20と、当接部20に当接する追従部30と、移動部3(第2移動部7)に設けられ、追従部30を支持する支持部50と、追従部30を当接部20に対して付勢する一対の付勢部材40,40と、当接部20に対する追従部30の当接状態を調整する一対の調整部60,60(図8を参照)と、を備えている。なお、2つの反力付与部5は、同一の構成となっている。したがって、以下では、一端部13側の反力付与部5について説明し、他端部14側の反力付与部5についての説明は省略する。2つの反力付与部5は、図2に示されるように、Z方向から平面視したときに、軸11を基準に線対称に配置されている。
当接部20は、Y方向において、足置部材12の一端部13と軸11との間に位置している。当接部20は、図4に示されるように、足置部材12の天板12aの下面に設けられている。当接部20は、天板12aの下面から下方に突出している。当接部20は、足置部材12の第1の回動動作A及び第2の回動動作Bによって、軸11周りを回動する。第2移動部7の天板7aには、第1の回動動作Aの際に、当接部20が進入する第1開口部7dが設けられている。
当接部20は、X方向を厚み方向とする板状部材である。当接部20は、足置部材12の一端部13側に向けられた端面として、第1当接面21及び第2当接面22を有している。より詳細には、当接部20は、天板12a側に設けられた基端部と、当該基端部から下方に突出する先細り形状の先端部と、を有している。第1当接面21は、当該先端部における一端部13側の端面であり、第2当接面22は、当該基端部における一端部13側の端面である。
第1当接面21と第2当接面22とは、図8に示されるように、Y方向に並べられている。第1当接面21と第2当接面22とは、軸11側から一端部13側に向かって、第1当接面21及び第2当接面22の順で並べられている。第1当接面21と第2当接面22とは、Y方向に互いに隣り合っている。
また、第1当接面21と第2当接面22とは、Z方向にも並べられている。第1当接面21と第2当接面22とは、第2移動部7側から足置部材12側に向かって、第1当接面21及び第2当接面22の順で並べられている。第1当接面21と第2当接面22とは、Z方向に互いに隣り合っている。
第1当接面21及び第2当接面22は、足置部材12が中立状態であるときに、Z方向と平行なラインに対して傾斜している。第1当接面21及び第2当接面22は、X方向から平面視したときに、第2移動部7側から足置部材12側に向かうに連れて、一端部13側に傾斜している。第2当接面22は、X方向から平面視したときに、第1当接面21よりも一端部13側に傾いている。このように、第2当接面22は、第1当接面21に対して傾斜している。
追従部30は、図4に示されるように、足置部材12の第1の回動動作Aに追従して、第1当接面21又は第2当接面22と当接しながら、第1当接面21及び第2当接面22に沿って相対的に移動する。追従部30は、第1の回動動作Aにおいて、第1当接面21、及び第2当接面22の順で当接する。当接部20は、いわゆるカムと称される部材であって、追従部30は、いわゆるカムフォロアと称される部材である。
追従部30は、X方向に延在する追従軸31と、追従軸31の外周面に取り付けられたリング状の一対の回転体32,32と、を有している。一対の回転体32,32は、X方向において所定の隙間を持って追従軸31に対向配置されている。一対の回転体32,32は、追従軸31に対して回転可能に取り付けられている。回転体32は、例えばベアリングである。一対の回転体32は、第2移動部7の天板7aの上面にそれぞれ接地している。一対の回転体32,32の間に位置する追従軸31の外周面が、第1当接面21又は第2当接面22と当接する。追従軸31の当該外周面は、足置部材12の中立状態において、第1当接面21と当接している。
支持部50は、第2移動部7に設けられ、追従軸31の両端部を支持する。より詳細には、支持部50は、追従軸31の両端部近傍にそれぞれ位置するブロック状の一対の本体部51と、一対の本体部51,51の下部同士を連結するように延在する板状の連結部52と、本体部51に設けられ、追従軸31の両端部を回転可能に支持する一対の軸受部53,53と、本体部51の外面に設けられた複数(ここでは4つ)の滑り部材54及び複数(ここでは4つ)の滑り部材55と、を有している。
第2移動部7の天板7aには、一対の本体部51,51の位置に対応して、略矩形状の一対の第2開口部7e,7eが形成されている。一対の本体部51,51は、一対の第2開口部7e,7e内にそれぞれ進入している。本体部51は、第2開口部7eから上下に突出している。本体部51は、略直方体状の主要部分と、当該主要部分の軸11側の一側面から軸11側に向かって突出する板状の突出部分と、を有している。当該突出部分は、天板7aの上方に位置している。当該突出部分には、後述する付勢部材40の一端部が取り付けられている。
連結部52は、天板7aの下方において、一対の本体部51,51の下部同士を連結している。一対の軸受部53,53は、天板7aの上方において、追従軸31の両端部を回転可能に支持している。軸受部53は、例えばベアリングである。軸受部53の外輪は、本体部51に固定されている。軸受部53の内輪は、追従軸31の各端部を回転可能に支持している。
4つの滑り部材54は、本体部51の上面にそれぞれ設けられている。滑り部材54は、天板7aの上方に位置している。2つの滑り部材54は、一方の本体部51の上面において、Y方向に沿って並べられている。残りの2つの滑り部材54は、他方の本体部51の上面において、Y方向に沿って並べられている。滑り部材54は、例えば、ポリアセタール(POM)等の低摩擦のプラスチックによって形成されている。
4つの滑り部材55は、図7に示されるように、一対の本体部51,51の互いに対向する内側面にそれぞれ設けられている。滑り部材55は、天板7aの下方に位置している。2つの滑り部材55は、一方の本体部51の内側面において、Y方向に沿って並べられている。残りの2つの滑り部材55は、他方の本体部51の内側面において、Y方向に沿って並べられている。滑り部材55は、例えば、ポリアセタール(POM)等の低摩擦のプラスチックによって形成されている。
支持部50は、図4に示されるように、例えば略Z形状に曲げられた板状の一対のガイド部材71,71によって、Z方向の上側への移動が規制されている。一対のガイド部材71,71は、一対の本体部51,51に対応してそれぞれ設けられている。ガイド部材71は、天板7aの上方において、天板7aの上面、本体部51の外側面、及び本体部51の上面に沿うように略Z形状に曲げられて配置されている。ガイド部材71は、Y方向に延在している。ガイド部材71の一端部は、天板7aの上面に固定されている。ガイド部材71の他端部は、本体部51の上面に設けられた滑り部材54に接触している。なお、ガイド部材71には、図示しない貫通孔が形成されている。ガイド部材71は、当該貫通孔にネジを通すことによって天板7aに取り付けられている。この貫通孔の径は、ネジの径よりも十分に大きい。このため、ガイド部材71と滑り部材54との接触が好適に行われるように、ガイド部材71の位置を適宜調整することができる。
支持部50は、例えば略L形状に曲げられた板状の一対のガイド部材72,72によって、X方向への移動が規制されている。一対のガイド部材72,72は、一対の本体部51,51に対応してそれぞれ設けられている。ガイド部材72は、天板7aの下方において、天板7aの下面及び本体部51の内側面に沿うように略L形状に曲げられて配置されている。ガイド部材72は、Y方向に延在している。ガイド部材72の一端部は、天板7aの下面に固定されている。ガイド部材72の他端部は、本体部51の内側面に設けられた滑り部材55に接触している。なお、ガイド部材72には、図示しない貫通孔が形成されている。ガイド部材72は、当該貫通孔にネジを通すことによって天板7aに取付けられている。この貫通孔の径は、ネジの径よりも十分に大きい。このため、ガイド部材72と滑り部材55との接触が好適に行われるように、ガイド部材72の位置を適宜調整することができる。
支持部50のZ方向の上側への移動は、滑り部材54がガイド部材71に接触することで規制される。支持部50のZ方向の下側への移動は、追従部30の回転体32が天板7aに接触することで規制される。支持部50のX方向の一方側への移動は、一方の本体部51に設けられた滑り部材55が一方のガイド部材72に接触することで規制される。支持部50のX方向の他方側の移動は、他方の本体部51に設けられた滑り部材55が他方のガイド部材72に接触することで規制される。その一方で、支持部50のY方向への移動は、可能となっている。この場合、滑り部材54がガイド部材71に沿って滑り、滑り部材55がガイド部材72に沿って滑る。支持部50は、ガイド部材71及びガイド部材72にガイドされながら、Y方向にスライドする。これにより、支持部50は、移動部3(第2移動部7)に対してY方向にスライド可能となっている。
付勢部材40は、追従部30と第1当接面21との間、及び追従部30と第2当接面22との間に働く付勢力を発生する。より詳細には、付勢部材40は、追従部30の追従軸31を第1当接面21及び第2当接面22に対して付勢する。一対の付勢部材40,40は、一対の本体部51,51に対応してそれぞれ設けられている。付勢部材40は、天板7aの上方において、支持部50を軸11側に引っ張っている。付勢部材40は、例えば引張バネである。付勢部材40の一端側は、上述したように、支持部50の本体部51の突出部分に取り付けられている。付勢部材40の他端側は、支持部50よりも軸11側に位置する略Z形状に曲げられた板状の固定部材73に取り付けられている。固定部材73は、天板7aの上面に固定されている。
調整部60は、図8に示されるように、付勢部材40によって引っ張られる支持部50の軸11側への移動を所定位置で止めている。一対の調整部60,60は、一対の本体部51,51に対応してそれぞれ設けられている。一対の調整部60,60は、X方向に沿って並んでいる。図8においては、手前側の付勢部材40のみが図示され、奥側の付勢部材40は、手前側の付勢部材40に隠れている。調整部60は、天板7aの下方において、本体部51の軸11側に位置している。調整部60は、ヘッド部61と、ヘッド部61から本体部51側に延在して本体部51の側面に当接する軸62と、を有している。調整部60は、例えばネジ等である。軸62の外周面には、雄ねじが形成されている。軸62は、天板7aの下面から下方に突出する突出部7fに形成された孔部7gと螺合している。ヘッド部61が回されると、軸62がY方向に進退する。これにより、Y方向における支持部50の位置が変わる。支持部50の位置が変わると追従部30の位置も変わり、当接部20のZ方向の位置が変わる。一端部13側と他端部14側との2つの反力付与部5において、一方の当接部20が上昇すれば他方の当接部20は下降する。各反力付与部5の各調整部60を適切に調整すると、各当接部20が各付勢部材40から力を受けず、且つ、各当接部20が各追従部30と接する、という状態を実現することができる。この調整は、例えば工場出荷時に行われる。
図9に示されるように、足置部材12の第1の回動動作Aが行われると、当接部20が軸11周りを図9の紙面貫通方向から見て反時計回りに回動する。このとき、追従部30の追従軸31は、第1の回動動作Aに追従して、第1当接面21及び第2当接面22の順で当接しながら、第1当接面21及び第2当接面22に沿って相対的に移動する。追従軸31は、支持部50によって回転可能に支持されているので、回転しながら第1当接面21及び第2当接面22に当接する。支持部50は、当接部20から追従部30を介して伝達された力によって、Y方向における一端部13側に向かってスライドする。支持部50の一対の回転体32,32は、スライドの際に天板7a上を転がる。
ここで、支持部50は、付勢部材40からY方向の軸11側に引っ張られている。支持部50は、追従部30からの力が付勢部材40の初期張力を超えるまで、Y方向における一端部13側に移動しない。したがって、使用者が足置部材12を踏んで、足置部材12を回動させようとしても、足の力が所定の値を超えるまで足置部材12は中立状態から動き出さない。この機能により、小さな力で意図しないクリックが生じてしまうのを防止している。
足置部材12の第2の回動動作Bが行われると、当接部20が軸11周りを図9の紙面貫通方向から見て時計回りに回動する。このとき、追従部30の追従軸31は、第2の回動動作Bに追従して、第2当接面22及び第1当接面21の順で当接しながら、第2当接面22及び第1当接面21に沿って相対的に移動する。支持部50は、付勢部材40の付勢力によって、軸11に向かってスライドする。足置部材12が中立状態に至ると、支持部50は軸62の先端に当たるため、支持部50は、それ以上、Y方向の軸11側に移動しない。ここから連続的に、足置部材12の第3の回動動作Cが始まると、追従部30は当接部20に追従できないため、当接部20は追従部30から離れる。従って、第3の回動動作C及び第4の回動動作Dにおいては、一端部13側の反力付与部5は影響を及ぼさない。なお、足置部材12の第3の回動動作C及び第4の回動動作Dが行われた場合も、上記の第1の回動動作A及び第2の回動動作Bと同様の動作が行われる。
以上説明したように、足用ポインティングデバイス1では、第2当接面22は、第1当接面21に対して傾斜している。このため、追従部30が、第1当接面21から第2当接面22に移り変わる時点で、追従部30から当接部20に付与される反力が瞬間的に大きく変化する。この結果、足置部4を介して使用者にクリック感が与えられる。このように、足用ポインティングデバイス1では、第1当接面21に対する第2当接面22の傾斜を用いることによって、クリック感を向上させることができる。
また、足用ポインティングデバイス1は、移動部3に設けられ、追従部30を支持する支持部50を備え、支持部50は、移動部3に対してスライド可能である。このため、追従部30が、第1当接面21及び第2当接面22に沿って安定して相対移動する。これにより、第1当接面21及び第2当接面22に対する追従部30の当接状態が安定し、クリック感を一層向上させることができる。
また、足用ポインティングデバイス1は、当接部20に対する追従部30の当接状態を調整する調整部を備えている。このため、各当接部20が各付勢部材40から力を受けず、且つ、各当接部20が各追従部30と接する、という中立状態を実現することができる。これにより、クリック感を一層向上させることができる。
足用ポインティングデバイス1では、第2当接面22は、Z方向と平行なラインに対して、第1当接面21よりも傾斜している。このため、追従部30が、第1当接面21から第2当接面22に移り変わる時点で、追従部30から当接部20に付与される反力が小さい反力から大きい反力に瞬間的に変化する。これにより、クリック感を一層向上させることができる。
足用ポインティングデバイス1では、制御部17は、ポインタの移動の指示中であって且つ第2検出部16からの検出値が第1閾値を下回っている状態において、第2検出部16からの検出値が第1閾値に近づいたことを示す第3閾値以上となったときには、ポインタの移動の指示を停止する。これにより、コンピュータ等の操作画面において、ポインタの移動が停止される。ポインタが移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材12の回動が大きくなりすぎていることに気付き、足の力を緩める。こうして、意図せずに第2検出部16からの検出値が第1閾値以上となることが未然に防止され、単なるポインタの移動がドラッグになってしまうという事態を防止することができる。
足用ポインティングデバイス1では、制御部17は、ドラッグの指示中において、第2検出部16からの検出値が第2閾値に近づいたことを示す第4閾値以下となったときには、ポインタの移動の指示を停止する。これにより、コンピュータ等の操作画面において、ドラッグされたアイコン等の移動が停止される。アイコン等が移動しなくなったことを見た使用者は、足置部材12の回動が小さくなりすぎていることに気付き、足の力を強くして、足置部材12を十分に回動させる。こうして、意図せずに第2検出部16からの検出値が第2閾値以下となることが未然に防止され、ドラッグが意図せずに終了してしまうという事態を防止することができる。
足用ポインティングデバイス1は、第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を記憶する記憶部18を備え、制御部17は、コンピュータ19からの出力に基づいて、記憶部18に記憶された第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を変更する。このため、使用者の足の力の強さに応じて、クリック又はドラッグに必要な力を変更することができる。これにより、使用者のそれぞれにとって、快適な操作環境を実現することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、当接部20は、足置部材12の一端部13側に向けられた端面として、第1当接面21及び第2当接面22を有していることとしたが、本実施形態では、図10に示されるように、当接部120は、足置部材12の一端部13側に向けられた端面として、第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123を有している。このような点で、第1実施形態と相違する。
第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、Y方向に並べられている。第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、軸11側から一端部13側に向かって、第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123の順で並べられている。第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、Y方向に互いに隣り合っている。
また、第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、Z方向に並べられている。第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、第2移動部7側から足置部材12側に向かって、第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123の順で並べられている。第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、Z方向に互いに隣り合っている。
第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、足置部材12が中立状態であるときに、Z方向と平行なラインに対して傾斜している。第1当接面121、第2当接面122、及び第3当接面123は、X方向から平面視したときに、第2移動部7側から足置部材12側に向かうに連れて、一端部13側に傾斜している。第2当接面122は、Z方向と平行なラインに対して、各当接面121,122,123の中で最も傾斜している。その一方で、第3当接面123は、Z方向と平行なラインに対して、各当接面121,122,123の中で最も傾斜が小さい。
本実施形態の足用ポインティングデバイスでは、追従部30が、第1当接面121から第2当接面122に移り変わる時点で、追従部30から当接部20に付与される反力が小さい反力から大きい反力に変化する。続いて、追従部30が、第2当接面122から第3当接面123に移り変わる時点で、追従部30から当接部20に付与される反力が大きい反力から小さい反力に瞬間的に変化する。このように、大きい反力から小さい反力に瞬間的に変化することで、使用者はクリック感を感じることができる。
また、第1実施形態の足用ポインティングデバイス1は、移動部3に設けられ、追従部30を支持する支持部50を備えていることとしたが、本実施形態の足用ポインティングデバイスは、図10に示されるように、移動部3に設けられ、追従部30を支持する支持部150を備えている。このような点でも、第1実施形態と相違する。
支持部150は、移動部3に対して回動可能である。支持部150は、X方向に延在する軸151と、軸151周りを回動する一対の本体部152,152と、を有している。一対の本体部152,152は、X方向に沿って並んでいる。図10においては、手前側の本体部152のみが図示され、奥側の本体部152は、手前側の本体部152に隠れている。一対の本体部152,152の基端部は、軸151の両端部にそれぞれ取付けられている。一対の本体部152,152の先端部は、追従軸31の両端部をそれぞれ回転可能に支持している。支持部150は、付勢部材40によって、軸11側に引っ張られている。支持部150の軸11側への移動は、調整部60によって所定位置で止められている。このように、支持部150に回動機構を適用した場合であっても、当接部20の各当接面に対する追従部30の当接状態を安定させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、足置部4において、軸11が存在しない構成も可能である。足置部材12及び支持板7cの一方に凸部を形成し、他方に凹部または穴を形成し、これらが組み合うことによって、足置部材12は、X方向を中心として移動部3に対して回動することとなる。
上記実施形態では、足用ポインティングデバイスは、2つの反力付与部5を備えていることとしたが、反力付与部5は、一端部13側と他端部14側のいずれか一方にのみ配置されていてもよい。また、反力付与部5は、一対の付勢部材40,40及び一対の調整部60,60を有していたが、単一の付勢部材40及び単一の調整部60のみを有していてもよい。
また、上記実施形態では、一端部13側の反力付与部5において、第1当接面21及び第2当接面22は、足置部材12の一端部13側に向けられた端面であることとしたが、例えば、第1当接面21及び第2当接面22は、足置部材12の軸11側に向けられた端面であってもよい。この場合、付勢部材40は、支持部50を一端部13側に引っ張ることとなる。他端部14側の反力付与部5も同様であって、第1当接面21及び第2当接面22は、足置部材12の軸11側に向けられた端面であってもよい。
また、上記実施形態では、第1の方向は、移動部3と足置部4との対向方向に直交する方向と定義したが、移動部3と足置部4との対向方向に交差する方向であればよい。また、第2の方向は、移動部3と足置部4との対向方向及び第1の方向に直交する方向と定義したが、移動部3と足置部4との対向方向及び第1の方向に交差する方向であればよい。
また、上記の実施形態では、移動部3の側に追従部30が配置され、足置部4の側に当接部20が配置されていたが、これらの配置を逆にすることも可能である。すなわち、移動部3の側に当接部20を配置し、足置部4の側に追従部30を配置することもできる。この場合、支持部50,150は、当接部20を支持することとなる。また、上記の実施形態では、支持部50、150は移動部3の側に設けられているとしたが、支持部50、150を足置部4の側に設けてもよい。
続いて、実施例1,2について説明する。
図11は、実施例1における足置部材12の回動角度に対する反力の大きさを示すグラフである。同グラフは、上記の第1実施形態の足用ポインティングデバイス1を用いた場合の測定結果である。同グラフの横軸は、中立状態からの第1の回動動作A又は第3の回動動作Cを行った際の、足置部材12の回動角度(単位は度)を示す。縦軸は、軸11から一端部13、又は軸11から他端部14に向かって100mmの位置における反力(単位はkgf)を示す。
追従部30が第1当接面21に当接している間は、回動角度の増加に伴って緩やかな勾配で反力も増加していく。回動角度が5度付近に到達すると、追従部30が第1当接面から第2当接面に移り変わり、0.5〜1.0kgf程度だった反力が、2.0〜2.5kgf程度に急激に増加する。この瞬間、使用者にクリック感が与えられる。その後、追従部30が第2当接面22に当接している間は、回動角度の増加に伴って急勾配で反力も増加していく。
図12は、実施例2における足置部材12の回動角度に対する反力の大きさを示すグラフである。同グラフは、上記の第2実施形態の足用ポインティングデバイスを用いた場合の測定結果である。同グラフの横軸及び縦軸は、図11と同じであるため、説明は省略する。
追従部30が第1当接面121に当接している間は、回動角度の増加に伴って緩やかな勾配で反力も増加していく。回動角度が3度付近に到達すると、追従部30が第1当接面121から第2当接面122に移り変わり、1.0〜1.5kgf程度だった反力が、2.0kgf程度に増加する。その後、追従部30が第2当接面122に当接している間は、回動角度の増加に伴って急勾配で反力も増加していく。回動角度が4.5度付近に到達すると、追従部30が第2当接面122から第3当接面123に移り変わり、3.0〜3.5kgf程度だった反力が、0.5〜1.0kgf程度に急激に減少する。この瞬間、使用者にクリック感が与えられる。その後、追従部30が第3当接面123に当接している間は、回動角度の増加に伴って緩やかな勾配で反力も増加していく。
1…足用ポインティングデバイス、2…ベース、3…移動部、4…足置部、5…反力付与部、11…軸、12…足置部材、13…一端部、14…他端部、15…第1検出部、16…第2検出部、17…制御部、18…記憶部、20…当接部、21…第1当接面、22…第2当接面、30…追従部、40…付勢部材、50,150…支持部、60…調整部。

Claims (8)

  1. ベースと、
    前記ベース上に対向配置され、前記ベースの上面に沿って移動可能な移動部と、
    前記移動部上に対向配置され、且つ、足置部材を有する足置部と、
    前記移動部の移動を検出する第1検出部と、
    前記移動部に対する前記足置部材の回動を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部からの検出値に基づいてポインタの移動を指示し、且つ、前記第2検出部からの検出値が第1閾値以上となった後に第2閾値以下となった場合に、クリックを指示する制御部と、を備え、
    前記足置部材は、
    前記移動部と前記足置部との対向方向に交差する第1の方向を中心として前記移動部に対して回動し、前記対向方向及び前記第1の方向に交差する第2の方向における一端部及び他端部を有する、足用ポインティングデバイス。
  2. 回動する前記足置部に対して反力を付与する反力付与部を更に備え、
    前記反力付与部は、前記足置部材の前記一端部が前記移動部に近づく第1の回動動作の際に、前記足置部材に対して反力を付与し、
    前記反力付与部は、
    前記移動部及び前記足置部の一方に設けられ、前記第2の方向に並べられた第1当接面及び第2当接面を有する当接部と、
    前記移動部及び前記足置部の他方に設けられ、前記足置部材の前記第1の回動動作に追従して、前記第1当接面又は前記第2当接面と当接しながら、前記第1当接面及び第2当接面に沿って相対的に移動する追従部と、
    前記追従部と前記第1当接面との間、及び前記追従部と前記第2当接面との間に働く付勢力を発生する付勢部材と、を有し、
    前記追従部は、前記第1の回動動作において、前記第1当接面、及び前記第2当接面の順で当接し、
    前記第2当接面は、前記第1当接面に対して傾斜している、請求項1に記載の足用ポインティングデバイス。
  3. 前記移動部に設けられ、前記当接部及び前記追従部の一方を支持する支持部を更に備え、
    前記支持部は、前記移動部に対してスライド可能である、請求項2記載の足用ポインティングデバイス。
  4. 前記移動部に設けられ、前記当接部及び前記追従部の一方を支持する支持部を更に備え、
    前記支持部は、前記移動部に対して回動可能である、請求項2記載の足用ポインティングデバイス。
  5. 前記当接部に対する前記追従部の当接状態を調整する調整部を更に備える、請求項2〜4のいずれか一項記載の足用ポインティングデバイス。
  6. 記制御部は、前記ポインタの移動の指示中であって且つ前記第2検出部からの検出値が前記第1閾値を下回っている状態において、前記第2検出部からの前記検出値が前記第1閾値に近づいたことを示す第3閾値以上となったときには、前記ポインタの移動の指示を停止する、請求項1〜5のいずれか一項記載の足用ポインティングデバイス。
  7. 記制御部は、
    前記第2検出部からの前記検出値が前記第1閾値以上を維持し、且つ、前記ポインタの移動の指示が行われている場合には、ドラッグを指示し、
    前記ドラッグの指示中において、前記第2検出部からの前記検出値が前記第2閾値に近づいたことを示す第4閾値以下となったときには、前記ポインタの移動の指示を停止する、請求項1〜6のいずれか一項記載の足用ポインティングデバイス。
  8. 記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を記憶する記憶部と、を更に備え、
    前記制御部は、外部からの出力に基づいて、前記記憶部に記憶された前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を変更する、請求項1〜7のいずれか一項記載の足用ポインティングデバイス。
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