JP5976157B2 - コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法 - Google Patents

コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5976157B2
JP5976157B2 JP2015083430A JP2015083430A JP5976157B2 JP 5976157 B2 JP5976157 B2 JP 5976157B2 JP 2015083430 A JP2015083430 A JP 2015083430A JP 2015083430 A JP2015083430 A JP 2015083430A JP 5976157 B2 JP5976157 B2 JP 5976157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rxd
txd
interface
input interface
traffic control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015083430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015213308A (ja
Inventor
ミュース マティアス
ミュース マティアス
エレンド ベルンド
エレンド ベルンド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NXP BV
Original Assignee
NXP BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US14/265,645 external-priority patent/US9330045B2/en
Application filed by NXP BV filed Critical NXP BV
Publication of JP2015213308A publication Critical patent/JP2015213308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5976157B2 publication Critical patent/JP5976157B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40006Architecture of a communication node
    • H04L12/40032Details regarding a bus interface enhancer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40169Flexible bus arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40208Bus networks characterized by the use of a particular bus standard
    • H04L2012/40215Controller Area Network CAN
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40267Bus for use in transportation systems
    • H04L2012/40273Bus for use in transportation systems the transportation system being a vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

本発明は、コントローラエリアネットワーク(CAN)デバイス及びCAN交通(トラフィック)制御方法に関するものである。
本出願は、“Controller Area Network (CAN) transceiver and method for operating a CAN transceiver”と題し、2013年10月2日に出願された米国実用特許出願第14/044,432号(この内容は参照により本明細書に組み込まれる)の一部継続出願である。
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスは、しばしば自動車内に用いられる、メッセージに基づく通信バスプロトコルである。CANバスプロトコルは、ハイブリッド車/電気自動車用のエンジン制御モジュール(ECM)、パワートレイン制御モジュール(PCM)、エアーバッグ、アンチロックブレーキ、クルーズコントロール、電動パワーステアリング、オーディオシステム、窓、ドア、ミラー調整、バッテリ、再充電システム、等のような種々の電子制御ユニット(ECU)間の通信を可能にするのに用いられる。CANバスプロトコルのデータリンク層は、国際標準化機構(ISO)11898-1として標準化されている。標準化されたCANデータリンク層のプロトコルは、データ転送速度(データレート)を速めるように拡張する処理である。CANフレキシブルデータレート、すなわち“CAN FD”と称される拡張プロトコルは、現存のISO 11898-1規格の最新版の形態で標準化に近づいている。ISO 11898-1規格の新興作業原案(WD:ワーキングドラフト)は、2012年4月17日に発表されISO 11898-1WDと称されている文献“CAN with Flexible Data-Rate”(スペシフィケーションバージョン1.0)に記載されている。
ビークルのようなシステムにCAN FDを導入させるためには、ネットワークにおける全てのノードがCAN FDに準拠するようにする必要がある。しかし、自動車のように複数のECUを有する複雑なシステムでは、全てのECUをCAN FDに準拠するようにアトミックに切り換えるのは困難である。CAN FDへの移行をサポートする種々の技術の提案及び実行の双方又は何れか一方は達成されている。
ある1つの技術は、CAN FDの“パッシブ”パーシャルネットワーク用のトランシーバを有している。これらのパーシャルネットワーク用のトランシーバは、ノードをスリープモード又は待機モードに入れ、これにより、マイクロコントローラにおける古いCANエンジンからCAN FD 交通を“隠す(hide)”ようにしている。この技術は、例えば、“古い”CANノードも存在するネットワーク(例えば、自動車)における一部のCAN FDが使用可能なノードを“フラッシング”するために用いることができるが、通常の通信中に古いノードと同時にCAN FDを用いることができない。この技術では、実行及び入手が容易となりうる。しかし、この技術は、自動車の走行時中にはCAN FD通信をサポートせず、専門的なサービス中又はラインプログラミングの終了中におけるソフトウェアフラッシングに対するアイランドソリューションである。
他の技術には、何らかのマイクロコントローラに接続するのに適したCAN FD“アクティブ”スタンドアロンコントローラを用いる手段がある。この技術は、CAN FDブリッジに対するインタフェース(例えば、SPI)を含んでおり、プロトコルコントローラを交換することにより、多くのECUを、CAN FDを用いてアップグレードさせるようにしている。この技術は、自動車を通じてCAN FDを実行させるが、各ECUにおいてハードウェア及びソフトウェアをアップグレードさせる必要がある。
他の技術には、新たなCAN FDブロックに対するマイクロコントローラをアップグレードさせる手段がある。特に、古いCANエンジンはCAN FDを“サイレント”とするように変更される。この技術の場合、CAN IPは新たなCANフレームフォーマットを送信又は受信する必要がないが、バスエラーを誘発することなく新たなCANフレームフォーマットを“無視する”ものである。この技術は、全てのマイクロコントローラをアップグレードさせる必要があるが、集積化されたCAN IPに対する影響はほんの僅かである。全てのマイクロコントローラはハードウェア及びソフトウェアをアップグレードさせる必要があるが、ネットワークは依然としてネットワークワイドの(ネットワーク全体に広がる)CAN FDを導入することができない。
他の技術には、代替の標準規格を開発する手段がある。例えば、CAN FDコンパチブル(Compatible)、すなわち“CAN FDC”と称する代替の標準規格が提案されており、これには、バス上で2つの異なるバスレベルスキーム、すなわち標準のCAN交通に対する通常のレベルスキームと新たな高速バス(fast bus)交通に対する反転レベルスキームとを用いる手段が含まれている。反転レベルスキームは、通常接続されているCANトランシーバにとっては無視される反転極性を用いる第2の(他の)CANトランシーバにより簡単に適用される。この代替の標準規格によれば、高速交通をバックグラウンド内に隠すことができるが、ノーマルCANノードが既知のCAN規則に応じてのみダミーフレームを見つけるものである。第2のトランシーバは高速度で動作する新たなCANエンジンに接続されている。この技術は、古いCANノードが高速交通を認識しない為に後方互換性であるが、CAN FDC をサポートする全てのノードは、新たなCANプロトコルと第2のCANトランシーバとを必要とする。
CAN FDへの移行をサポートする為に種々の技術が提案され且つ実行されたか、或いはその何れかが達成されたが、自動車の走行時に“古い”CANと同時にCAN FDを使用させるようにする後方互換性の解決策を依然として必要としている。
"CAN with Flexible Data-Rate"(スペシフィケーションバージョン1.0)
本発明によれば、デバイス及び方法を開示する。一例では、CANデバイスを開示する。CANデバイスは、TXD入力インタフェースと、TXD出力インタフェースと、RXD入力インタフェースと、RXD出力インタフェースと、TXD入力インタフェース及びTXD出力インタフェース間に、且つRXD入力インタフェース及びRXD出力インタフェース間に接続された交通制御システムとを有するようにする。この交通制御システムは、RXD入力インタフェースにおけるCANフレキシブルデータレート(FD)交通の存在を検出するように構成し、この交通制御システムがRXD入力インタフェースにおけるCAN FD交通の存在を検出した場合に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースから分離するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースから分離するようにする。
他の例では、CAN交通を制御する方法を開示する。この方法は、RXD入力インタフェースにおいて受信された交通を復号するステップと、復号された交通をCAN FD交通の存在に対し監視するステップとを具えるようにし、RXD入力インタフェースにおいてCAN FD交通の存在が検出されると、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースから分離するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースから分離するようにする。
本発明の他の態様は、添付図面を参照し、本発明の原理を例示して述べる以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
図1は、複数の電子制御ユニット(ECU)を有し、これらの各々がCANバスに接続されているCANネットワークを示すブロック線図である。 図2は、図1の1つのECUを拡大して示すブロック線図である。 図3Aは、CANノーマルモードで用いられるISO11898-1フレームのフォーマットを示す線図である。 図3Bは、CAN FD モードで用いられるISO11898-1 WDフレームのフォーマットを示す線図である。 図4は、受信機と、送信機と、受信データ(RXD)インタフェースと、送信データ(TXD)インタフェースと、CANバスインタフェースとを有する従来のCANトランシーバの一実施例を示す回路図である。 図5Aは、CAN FD モードの交通の存在を検出するように構成され、CAN FDモードの交通が検出された場合に、CANトランシーバの動作状態を変更させるようにしたCANトランシーバの一実施例を示す回路図である。 図5Bは、CANノーマルモードの交通がCANバスで受信された、図5AのCANトランシーバの動作状態を示す回路図である。 図5Cは、CAN FDモードの交通がCANバスで受信され、TXDインタフェースのみがCANバスから切断された、図5AのCANトランシーバの動作状態を示す回路図である。 図5Dは、CAN FD モードの交通がCANバスで受信され、TXDインタフェース及びRXDインタフェースの双方がCANバスから切断された、図5AのCANトランシーバの動作状態を示す回路図である。 図6は、本発明の一実施例によるCANトランシーバ動作方法を示す処理上のフローチャートである。 図7Aは、CANトランシーバと交通制御システムとを有しノーマルモードで動作するCANシステムを示すブロック線図である。 図7Bは、シールド(shield)モードで動作する図7AのCANシステムを示すブロック線図である。 図8は、交通制御システムを動作させる技術を示す処理上のフローチャートである。 図9は、CANトランシーバの他の実施例を示すブロック線図である。 図10は、CANトランシーバ及びCAN FDシールドデバイスの一実施例であって、CAN FDシールドデバイスはCANトランシーバから分離されたICデバイス上に形成してある実施例を示すブロック線図である。
図面に関する説明の全体において、同じ要素を表すのに同じ参照符号を用いるものとする。
本明細書において説明するとともに添付図面に示す実施例の構成要素は、一般に、広範囲の種々の異なる構成に配置するとともに設計しうることを容易に理解されるであろう。従って、図面に示すような種々の実施例の、以下のより詳細な説明は、本発明の開示範囲を限定するものではなく、単に種々の実施例を表しているものである。これらの実施例の種々の特徴事項を図面に表しているが、これらの図面は特に明記しない限り必ずしも実際のものに正比例させて描いているものではない。
本発明は、その精神又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定な形態で構成しうるものである。開示した実施例はあらゆる観点において例示的なものに過ぎず本発明を限定するものではないことを考慮すべきである。従って、本発明の範囲は、本発明の詳細な説明によるものではなく、特許請求の範囲により表されるものである。特許請求の範囲が意味するところ及びその等価範囲内に入るあらゆる変更も本発明の範囲内に包含すべきものである。
本明細書全体に亘る機能、利点又は同様な言い回しに対する参照は、本発明により実現しうるこれら機能及び利点の全てが、本発明の如何なる単一の実施例におけるものであるようにする必要があることを意味するものではない。むしろ、機能及び利点を参照する言い回しは、実施例に関して説明した特定の機能、利点又は特徴事項が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれていることを意味すると理解されるものである。従って、本明細書全体に亘る機能及び利点の考察や同様な言い回しは、同じ実施例を参照することができるものであるが、必ずしもこのようにする必要はない。
更に、本発明の開示する機能、利点及び特徴事項は、1つ以上の実施例において適切な如何なる様にも組合せることができる。当業者は、本発明の開示の観点から、特定の実施例の特定の機能又は利点の1つ以上が無い状態で本発明を実施しうることを認識しうるものである。他の場合には、本発明の全ての実施例に存在しないある実施例において追加の機能及び利点を認識しうるものである。
本明細書全体に亘る“一実施例”、“実施例”又は同様な言い回しに対する参照は、指定した実施例に関連して説明した特定の機能、利点又は特徴事項が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味しているものである。従って、本明細書全体に亘る語句“一実施例において”、“実施例において”又は同様な言い回しは、全て同じ実施例を参照することができるものであるが、必ずしもこれに限られない。
図1は、“ノード”とも称する複数のECU102を有するCANネットワーク100を示しており、各ECU102はCANバス104に接続されている。図1の実施例では、各ECUは、CANプロトコルコントローラ114が埋込まれたマイクロコントローラ110と、CANトランシーバ120とを具えている。マイクロコントローラは代表的に、センサ、アクチュエータ又はその他のある制御デバイスのような少なくとも1つのデバイスに接続されており、且つ受信したメッセージの意味を決定するとともに適切な送信メッセージを発生するようにプログラミングされている。ホストプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)とも称されるマイクロコントローラは当該技術分野において既知である。
マイクロコントローラ110内に埋込むか又はマイクロコントローラの外部に設け得るCANプロトコルコントローラ114は、当該技術分野で既知のようなデータリンク層動作を実行する。例えば、受信動作では、CANプロトコルコントローラは、マイクロコントローラにより取り込むためにメッセージ全体が得られるまで、送信機から受信した直列ビットを記憶する。CANプロトコルコントローラは、標準化されたフレームフォーマットに応じてCANフレームを復号化することもできる。送信動作では、CANプロトコルコントローラは、マイクロコントローラからメッセージを受信し、これらメッセージをCANフレームフォーマットにおける直列ビットとしてCANトランシーバに送信する。
CANトランシーバ120はマイクロコントローラ110とCANバス104との間に位置し、物理層での動作を実行する。例えば、受信動作では、CANトランシーバがCANバスからのアナログ差動信号を、CANプロトコルコントローラが読み取りうる直列デジタル信号に変換する。CANトランシーバは更に、CANバス上の異常な電気的状態、例えば、電気的なサージ状態からCANプロトコルコントローラを保護する。送信動作では、CANトランシーバがCANプロトコルコントローラから受信した直列デジタルビット信号をアナログ差動信号に変換し、これらアナログ差動信号をCANバスに送るようになる。
CANバス104はアナログ差動信号を伝達するものであり、CANハイ(CANH)バスライン124及びCANロー(CANL)バスライン126を有している。このCANバスは当該技術分野において既知である。
図2は、図1における1つのECU102を示す拡大図である。このECUのマイクロコントローラ110及びCANトランシーバ120は、電源電圧VCCの点と接地電圧GNDの点との間に接続されている。この図2に示すように、マイクロコントローラからCANトランシーバへ伝達されるデータは送信データ(TXD)として特定し、CANトランシーバからマイクロコントローラへ伝達されるデータは受信データ(RXD)として参照する。データは、CANHバスライン124及びCANLバスライン126を介してCANバスに通信される。
上述したように、CANプロトコルコントローラはノーマルモード又はフレキシブルデータレートモードをサポートするように構成しうる。ここで用いる用語“CANノーマルモード”(“CANクラシックモード”とも称する)は、ISO 11898-1標準規格に応じてフォーマット化(書式化)されたフレームを言及するものであり、“CAN FDモード”は、新興のISO 11898-1 WD標準規格又はその等価の規格に応じてフォーマット化されたフレームを言及するものである。新興のISO 11898-1 WD標準規格は、2012年4月17日に発表された文献“CAN with Flexible Data-Rate”(スペシフィケーションバージョン1.0)に記載されている。この文献は参考のために導入したものである。
図3Aは、CANノーマルモードで用いられる(クラシックベースフレームフォーマット(CBFF)における)ISO 11898-1フレーム130のフォーマットを示し、図3Bは、CAN FDモードで用いられる(FDベースフレームフォーマットにおける)ISO 11898-1 WDフレーム132のフォーマットを示している。CANノーマルモード及びCAN FDモードにおけるフィールドは以下のように規定されている。
SOF フレームの開始(Start of Frame)(常にドミナントである)
ID メッセージ内容を規定するビット識別子ビット
RTR 遠隔送信要求(Remote transmission Request)
IDE ID拡張子(ID Extension)
r0 予約ビット0(CAN FDフォーマットにおけるFDFにとって代わる)
FDF FDフォーマット(すなわち、フレームフォーマットを識別するビット)
BRS ボーレートスイッチ(Baud Rate Switch)
ESI エラー状態インジケータ(Error State Indicator)
DLC データ長コード(Data Length Code)
DATA データバイト(Data Byte)
CRC 巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)
CRC DEL CRCデリミタ(常にレセッシブである)
ACK アクノリッジ
ACK DEL アクノリッジデリミタ
EOF フレームの終了(End Of Frame)
“クラシック拡張フレームフォーマット(CEFF)”と称されるクラシックフォーマットの他のバージョンもあり、この場合FDFビットはr1位置にあり、一方CBFFではFDFビットはr0位置にある。注目すべきことに、CANプロトコルはCANノーマルモード内の(一般にFDFビットとも称されている)予約ビット(r0又はr1)を用いてフレームをCAN FDモードフレームとして識別する。特に、FDFビットは、フレームがCANノーマルモードフレーム(ISO 11898-1)であるか又はCAN FDモードフレーム(ISO 11898-1 WD)であるかを表す1ビットフィールドである。FDFビットがドミナント(例えば、低、又は“0”)である場合には、フレームがCANノーマルモードフレームであり、FDFビットがレセッシブ(例えば、高、又は“1”)である場合には、フレームがCAN FDモードフレームである。CANノーマルモードフレームでは、予約ビット(r0、r1)はバスラインに対し常にドミナント状態に駆動される。
上述したように、ECUがCAN FDモードをサポートするようにするためには、CANプロトコルコントローラがCAN FDモードをサポートする必要がある。CANプロトコルコントローラがCAN FDモードをサポートせずにCAN FDモードフレームを受信すると、CANプロトコルコントローラはフレームを認識せずにエラー状態に入るおそれがあり、これにより代表的にはCANプロトコルコントローラがCANバスにエラー信号を出力するようにする。しかし、CAN FDモードをサポートするノードと同じCANバス上に共存するCANノーマルモードのみをサポートするノードを設けるようにするのが望ましい。本発明の実施例によれば、CAN中のECUのCANトランシーバを、CAN FDモード交通の存在を検出するとともに、CAN FDモード交通が検出された場合に、ECUのCANプロトコルコントローラをCANバスから分離させるような、CANトランシーバの動作状態の変更を実行するように構成する。CAN FDモード交通が検出された場合に、CANプロトコルコントローラをCANバスから分離させるような、CANトランシーバの動作状態の変更を実行することにより、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114が、CAN FDモードフレームに応答してエラー信号をCANバスに供給するのを阻止し、従ってノーマルモードのCANプロトコルコントローラがFDモードのCANプロトコルコントローラを有するのと同じCANバス上に共存させるようにする。
一実施例では、CANトランシーバの動作状態の変更に、送信データ(TXD)をCANバスから分離させてエラー信号がCANバスに送信されるのを阻止するようにすることを含むようにし、他の実施例では、CANトランシーバの動作状態の変更に、受信データ(RXD)をECUのCANプロトコルコントローラから分離させてCAN FDモードフレームがCANプロトコルコントローラに到達するのを阻止するようにすることを含むようにする。(例えば、CDCデリミタ(CRC DEL)後のビットであるアクノリッジスロットにより表されるように)CAN FDモードフレームの終了が検出されると、CANトランシーバによりECUのCANプロトコルコントローラをCANバスに再接続しうる。
更なる実施例では、CAN FDモードフレームが検出された場合に、CANトランシーバが、CANノーマルモードに適合する1つ以上のダミーフレームを発生するとともに、これらのダミーフレームをCANプロトコルコントローラに提供してこのCANプロトコルコントローラがエラー状態に入らないようにする。FDモードフレームの終了が検出された場合に、CANトランシーバはダミーフレームの発生を終了させることができる。
従来のCANトランシーバはCANバスにおいて受信されているフレームの種類を検出できず、従って、受信されているフレームの種類に応答して独自の動作状態を選択的に制御できない。図4は、受信機136と、送信機138と、RXDインタフェース140と、CANHバスインタフェース146及びCANLバスインタフェース148を有するCANバスインタフェース144とを具える従来のCANトランシーバ122の例を示している。CANバスインタフェースで受信されるCAN交通(例えば、RXD)は単に受信機を介してRXDインタフェースに通過するだけであり、TXDインタフェースで受信されたCAN交通(例えば、TXD)は単に送信機を介してCANバスインタフェースに送出するだけである。CANトランシーバは受信されるフレームの種類を検出する機能を有さない為、フレームがCANノーマルモードフレームであるかCAN FDモードフレームであるかを問わずにCANトランシーバを通過する。
図5Aは、CAN FDモード交通の存在を検出するように構成されているとともに、CAN FDモード交通が検出された場合に、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114をCANバス104から分離させるようなCANトランシーバの動作状態における変更を実行するように構成された当該CANトランシーバ220の実施例を示す。このCANトランシーバは、RXDインタフェース240と、(CANHバスインタフェース246及びCANLバスインタフェース248を有する)CANバスインタフェース244と、受信機236と、送信機238と、交通制御システム250とを具え、この交通制御システムは、(CAN FDフレームを復号しうる)独自のCANプロトコルコントローラ252と、スイッチングシステムとを有し、このスイッチングシステムは、TXDインタフェース242及びRXDインタフェース240を互いに独立させてCANバスインタフェースから分離させ、これによりマイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラをCANバス104から分離させるようになっている。図5Aの実施例では、交通制御システムが、CANプロトコルコントローラ252と、発振器254と、受信路マルチプレクサ256と、送信路マルチプレクサ258とを有している。CANプロトコルコントローラ252は、直列デジタルデータを受信機から、タイミング信号を発振器から、(RXD′として示す)直列デジタルデータをTXDインタフェースから受信するように接続されている。CANプロトコルコントローラ252は、(TXD′として示す)直列デジタルデータを受信路マルチプレクサに出力するとともに、マルチプレクサ制御信号(CAN_FD_Detected(検出)_TXD、CAN_Normal_Detected(ノーマル検出)_TXD、CAN_FD_Detected_RXD及びCAN_Normal_Detected_RXD)を受信路マルチプレクサ及び送信路マルチプレクサの双方又は何れか一方に出力するように接続されている。受信路マルチプレクサは、直列デジタルデータを直接受信機から且つCANプロトコルコントローラから受信し、直列デジタルデータをRXDマルチプレクサ制御信号(例えば、CAN_FD_Detected_RXD又はCAN_Normal_Detected_RXD)の状態に応じてCANプロトコルコントローラから又は直接受信機からRXDインタフェースに出力するように接続されている。送信路マルチプレクサは、TXDインタフェースから直列デジタルデータを受信し、この直列デジタルデータをTXDマルチプレクサ制御信号(例えば、CAN_FD_Detected_TXD又はCAN_Normal_Detected_TXD)の状態に応じて送信機に又はCANプロトコルコントローラ252に出力するように接続されている。
次に、図5Aのトランシーバの動作を図5B〜5Dにつき説明する。図5Bは、CANノーマルモードフレームがCANバス104で受信された場合を示しており、図5C及び5Dは、CAN FDモードフレームがCANバスで受信された場合を示している。図5B〜5Dでは、太線がアクティブデータバス、例えば、データが通信されているチャネルを示している。図5B〜5Dの動作例では、CANノーマルモードのみをサポートしうるCANプロトコルコントローラ114を有しているマイクロコントローラ110にCANトランシーバ220が接続されているものと仮定している。すなわち、CANトランシーバに接続されているマイクロコントローラは、CANノーマルモード交通のみをさがすことを期待するものであり、CAN FDモード交通さえも識別しえない。
図5Bを参照するに、少なくとも1つのCANノーマルモードフレームがCANバス104において送信される。このCANノーマルモードフレームは受信機236により受信され、差動信号から対応する直列信号に変換される。これらの直列信号はCANプロトコルコントローラ252に、且つ受信路マルチプレクサ256を介してRXDインタフェース240に供給される。これらの直列信号がRXDインタフェースに供給されている間、CANプロトコルコントローラはこれらの直列信号を復号して、受信したフレームがCANノーマルモードフレームであるか或いはCAN FDモードフレームであるかを決定する。特に、CANプロトコルコントローラはFDFビットを読取ってフレームの種類を決定する。本例では、CANノーマルモードフレームとCAN FDモードフレームとの間を識別できないマイクロコントローラ110のCANプロトコルコントローラ114とは相違して、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252が、CANノーマルモードフレームとCAN FDモードフレームとの間を識別しうるものである。受信したフレームはノーマルモードフレームである為、送信路マルチプレクサ258は、TXDインタフェースからの直列デジタル信号を送信機238に直接供給するように制御される。次に、この送信機がこれらのデジタル信号をアナログ差動信号に変換し、これらのアナログ差動信号をCANバス104において送信する。更に、受信したフレームはノーマルモードフレームである為、受信路マルチプレクサは、直列信号を、RXDインタフェース240の観点から事実上CANプロトコルコントローラ252を側路して受信機から受信路マルチプレクサを介してRXDインタフェースに直接供給するように制御する。例えば、受信機がアナログ差動信号を単一ラインの直列デジタル信号に変換し、これらデジタル信号を、RXDインタフェース240を介してECU102の対応するマイクロコントローラ110に送信する。一実施例では、CANプロトコルコントローラがCAN_Normal_Detected_TXD及びCAN_Normal_Detected_RXD信号をそれぞれ受信路マルチプレクサ256及び送信路マルチプレクサ258に出力し、データ通信路を図5Bに示すように有効化するようにこれらマルチプレクサを制御する。図5Bの例では、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114がCANノーマルモードフレームを見つけることを期待し、実際にこのようなフレームを見つける。従って、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114はデータフレームを正しく読取ることができる。
図5Cを参照するに、少なくとも1つのCAN FDモードフレームがCANバス104において送信されている。このCAN FDモードフレームが受信機236により受信され、アナログ差動信号から対応する直列デジタル信号に変換される。これらの直列デジタル信号はCANプロトコルコントローラ252に供給されるとともに、受信路マルチプレクサ256を介してRXDインタフェース240に供給され、最初に、データの最初の数ビットが受信機から直接受信路マルチプレクサを介してEXDに供給される(図5Cに図示せず)。直列信号がRXDインタフェースに供給されている間、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252が直列信号を復号して、受信フレームがCANノーマルモードフレームであるかCAN FDモードフレームであるかを決定する。特に、CANプロトコルコントローラは“オンザフライ”動作中にFDFビットを読取ってフレームの種類を決定する。上述したように、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラは、CANノーマルモードフレームとCAN FDモードフレームとの間を識別することができ、受信フレームがFDモードフレームである為、CANトランシーバの動作状態が変更される。例えば、CANプロトコルコントローラがCANトランシーバの動作状態を直ちに変更してCANバスインタフェースをTXDインタフェースから分離させ、これによりエラー信号がCANバスに送信されるのを阻止する。一実施例では、CANプロトコルコントローラは、CAN_FD_Detected_TXD信号により送信路マルチプレクサがTXDインタフェースからの送信データTXDを送信機238へ向けずにCANプロトコルコントローラ252に向けるようにする。この場合、CAN FDモードフレームがRXDインタフェース240を経てマイクロコントローラ110に供給される。しかし、TXDインタフェースがCANバス104から分離されている為、マイクロコントローラにより発生されるおそれのある如何なるエラー信号もCANバスに達しない。FDモード送信の終了点に達すると、CANトランシーバはこのトランシーバのTXD及びRXDインタフェースをCANバスインタフェースに再接続しうる。一実施例では、CRCデリミタビット(CRC DEL )が識別されるか又は6つの順次の等しいビットが検出された場合に、CAN FDモード送信の終了点が検出されるようにする。
図5Dを参照するに、少なくとも1つのCAN FDモードフレームがCANバス104において送信されている。このCAN FDモードフレームが受信機236により受信され、アナログ差動信号から対応する直列デジタル信号に変換される。これらの直列デジタル信号はCANプロトコルコントローラ252に供給されるとともに、受信路マルチプレクサ256を介してRXDインタフェース240に供給され、最初に、データの最初の数ビットが受信機から直接受信路マルチプレクサを介してRXDに供給される(図5Dに図示せず)。直列信号がRXDインタフェースに供給されている間、CANプロトコルコントローラが直列信号を復号して、受信フレームがCANノーマルモードフレームであるかCAN FDモードフレームであるかを決定する。特に、CANプロトコルコントローラは“オンザフライ”動作中にFDFビットを読取ってフレームの種類を決定する。上述したように、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252は、CANノーマルモードフレームとCAN FDモードフレームとの間を識別することができ、受信フレームがFDモードフレームである為、CANトランシーバの動作状態が変更される。例えば、CANプロトコルコントローラはCANトランシーバの動作状態を直ちに変更してCANバスインタフェースをTXDインタフェースから分離させ、これによりエラー信号がCANバスに送信されるのを阻止する。一実施例では、CANプロトコルコントローラは、CAN_FD_Detected_TXD信号により送信路マルチプレクサがTXDインタフェースからの送信データTXDを送信機へ向けずにCANプロトコルコントローラに向けるようにする。更に、受信フレームがCAN FDモードフレームであることが検出されると直ちに、CANプロトコルコントローラはCANトランシーバの動作状態を変更して、CANバスインタフェースをRXDインタフェースから分離させ、CAN FDモードフレームがECU102のCANプロトコルコントローラ114に到達するのを阻止するようにする。例えば、CANトランシーバ220におけるCANプロトコルコントローラ252は、CAN_FD_Detected_RXD信号により受信路マルチプレクサ256が、CANバスから直接受信されるデータではなくCANプロトコルコントローラからのデータ(TXD′)を選択してRXDインタフェース240に出力させるようにする。(例えば、CRC DELビットで表されるように)最後のFDモードフレームの終了点に達すると、CANトランシーバはこのトランシーバのTXD及びRXDインタフェースを図5Bに示すようにCANバスインタフェースに再接続しうる。
他の実施例では、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252によりCAN FDモードフレームが検出された場合、CANプロトコルコントローラ252がCANノーマルモードに適合するダミーフレームを発生し、これらのダミーフレームをRXDインタフェースに(及び最終的にマイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114に)供給して、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114がエラー状態に入らないようにする。一実施例では、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252がISOトレラントビットパターン、例えば、CAN FDモードフレームが依然としてCANバス上に存在する限りにおいてドミナント状態のビット(例えば、論理的に低であるビット)のビットパターンを発生するとともに出力する。このようなビットパターンは、ISO 11898-1 ERRORフレームのビットパターン(例えば、6つの順次のドミナントビット)を超えるおそれがあるが、依然としてISO 11898-1に準拠するCANプロトコルコントローラにより許容される。一実施例では、CAN FDモードフレームが受信されている間にCANプロトコルコントローラ252により発生されて送信されるビットパターンにより、ECU110(図1)の対応するCANプロトコルコントローラ114が次のアイドルフェーズを待つとともに次のアービトレーションフェーズに加わるようにする。一実施例では、RXDが交通制御システム250によりドミナント(例えば、論理値の低)にクランプされた場合、ECUにおけるクラシックCANプロトコルコントローラが強制的にエラーフラグを送信するようにする。ISO 11898-1には、“エラー[又はオーバーロード]フラグを送信した後、各ノードは・・・レセッシブビットを検出するまで、バスを監視する。”ことが明記されている。従って、一実施例では、ECUにおけるクラシックCANプロトコルコントローラが、CAN FDフレームの終了まで待ち、CANネットワークにおけるCAN FDフレームの送信中にクラシックCANプロトコルコントローラを有効に“休止”させる。FDモードフレームが終了すると、CANトランシーバ220におけるCANプロトコルコントローラ252によりダミーフレームの発生を終了させることができる。一実施例においては、CAN FDモードフレーム送信が終了すると直ちに、交通制御システム250を図5Bにつき説明した状態に切り換えるようにする。例えば、CANプロトコルコントローラ252がCAN FDモードフレームの終了を検出した時点で(例えば、CRC DELビットを検出すると)、このCANプロトコルコントローラ252は、CAN_Normal_Detected_TXD信号及びCAN_FD_Detected_RXD信号をそれぞれ受信路マルチプレクサ256及び送信路マルチプレクサ258に出力し、これらマルチプレクサを制御して図5Bに示すようなデータ通信路が有効になるようにする。図5Bの例では、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114がCANノーマルモードフレームを見つけることを要求し、実際に、このようなフレームを見つけるものである。従って、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114はデータフレームを正しく解釈しうるものである。一実施例では、RXDをCRCデリミタ後に実際のCANバス信号に戻すようにリリースすることにより、CANネットワークにおけるクラシックCANプロトコルコントローラ及びCAN FDコントローラが同じ時点に“インターミッションスロット”(ISO 11898-1の“Specification of inter-frame space(インターフレームの仕様)”に関する欄を参照)に達し、これによりCANプロトコルコントローラの全てが次のフレーム送信に対して互いに解決しあうようにする。
一実施例では、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252が、CAN_Normal_Detected_RXD信号及びCAN_FD_Detected_TXD信号をそれぞれ受信路マルチプレクサ256及び送信路マルチプレクサ258に同時に出力し、これらマルチプレクサを制御して図5Dに示すようなデータ通信路が有効になるようにする。図5Dの例では、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114がCANノーマルモードフレームを見つけることを要求し、CANバスが現実にCAN FDフレームを受信していても実際にこのようなフレームを見つけるものである。実際には、CANトランシーバがCAN FD交通をマイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114から隠している。従って、マイクロコントローラ110におけるCANプロトコルコントローラ114はデータフレームを正しく解釈でき、エラー状態に入らない。
ある場合には、マイクロコントローラ110が、あまりにも早期に、例えば、受信CAN FDフレームが依然としてCANバス上で実行されている間に、フレームの送信を開始しないようにするのが望ましい。一実施例では、CANトランシーバ220のCANプロトコルコントローラ252を、“CANオーバーロードフレーム”を発生し、これらフレームを、RXDインタフェース240を介してマイクロコントローラ110に出力するように構成する。これらのオーバーロードフレームは、ISO 11898-1標準規格で、エラー状態を生じることなくノードを送信から阻止する指標として規定されている。これによれば、バスがバス送信に対し再び自由になるまでマイクロコントローラを“パーク状態(parked)”とすることができる。
図6は、本発明の一実施例によるCANトランシーバ動作方法を示す処理上のフローチャートである。ブロック602では、CANトランシーバのCANバスインタフェースにおいて受信された交通が復号される。ブロック604では、復号された交通がCAN FD交通に対して監視される。ブロック606では、CAN FD交通の存在がCANバスインタフェースにおいて検出されると、CANトランシーバの動作状態が変更される。
一実施例では、上述した動作状態を個別的に又は組み合せて実行しうるようにする。例えば、一実施例では、TXDインタフェースのみをCANバスから分離させるようにし、他の実施例では、TXDインタフェース及びRXDインタフェースの双方をCANバスから分離させるようにし、更に他の実施例では、TXDインタフェース及びRXDインタフェースの双方をCANバスから分離させるとともにダミーフレームをCANプロトコルコントローラにより発生させるようにする。更に、動作状態の幾つかの変更につき説明したが、CAN FDモードフレームを検出するのに応答して達成される動作状態の他の変更を行うようにしうる。
一実施例では、交通制御システム250の動作状態の変更には、RXDインタフェースをCANバスから分離するとともにRXDを強制的にドミナントにすることと、TDXインタフェースをCANバスから分離させるとともにTXDをレセッシブにすることとを含めるようにする。このような技術を図7A、7B及び8につき以下に説明する。
図7Aは、CANトランシーバ320と交通制御システム350とを有するCANシステム300を示す。CANトランシーバ320は、例えば、図1、2及び4につき説明したCANトランシーバとすることができ、交通制御システム350は、図5A〜5Dにつき説明した交通制御システム250に類似する交通制御システムとすることができる。交通制御システム350は、(ここでは“シールドプロトコルコントローラ”と称する)CANプロトコルコントローラ352と、発振器354と、スイッチングシステム370とを有する。一実施例では、交通制御システム350は、CANクラシックモードフレームがCANバスにある場合に“ノーマルモード”で動作するとともに、CAN FDモードフレームがCANバスにある場合に“シールドモード”で動作するように構成する。図7Aは、交通制御システムがノーマルモードで動作している場合のスイッチングシステム370の状態を示しており、図7Bは、交通制御システムがシールドモードで動作している場合のスイッチングシステムの状態を示している。
図7Aを参照するに、ノーマルモードでの動作の場合、CANトランシーバ320からのRXDがRXDインタフェース340に供給される接続となっている為、CANバス304における信号はECU102におけるCANプロトコルコントローラ114に直接供給され、且つTXDインタフェース342からのTXDがCANトランシーバ320に供給される接続となっている為、ECU102におけるCANプロトコルコントローラ114からのTXDがCANトランシーバ320に直接供給され、最終的にCANバス304に供給される。例えば、ノーマルモードでは、スイッチングシステム370の受信路マルチプレクサ356が状態“0”に設定されるとともに、スイッチングシステム370の送信路マルチプレクサ358も状態“0”に設定される。
一実施例では、シールドプロトコルコントローラ352によりCANバス304におけるCAN FDフレームが検出された場合に、交通制御システム350がシールドモードに切り換わるようにする。図7Bを参照するに、シールドモードの動作になると、CANトランシーバ320からのRXDはRXDインタフェース340から分断される為、CANバス304における信号はECU102におけるCANプロトコルコントローラ114に供給されず、且つTXDインタフェース342からのTXDはCANトランシーバ320から分断される為、TXDはCANバス304に供給されない。例えば、シールドモードでは、スイッチングシステム370の受信路マルチプレクサ356は状態“1”に設定されるとともに、スイッチングシステム370の送信路マルチプレクサ358も状態“1”に設定される。更に、受信路マルチプレクサ356が状態“1”にあると、RXDは強制的にドミナント(例えば、低)にされ、送信路マルチプレクサ358が状態“1”にあると、レセッシブTXD(例えば、高)がCANトランシーバ320に出力され、最終的にCANバス304に出力される。
図8は、上述した交通制御システム250及び350のような交通制御システムを動作させる技術を示す処理上のフローチャートである。処理は開始個所802で開始され、ブロック804に進み、ここで交通制御システムがノーマルモードで動作する。ノーマルモードでは、例えば、交通制御システムが図7Aにつき上述したように動作する。決定個所806では、CAN FD モードフレームが検出されたか否かが決定される。一実施例では、FDFビットの状態を読取ることによりCAN FDモードフレームが検出される。以下の表1は、CAN FDモードフレームを検出するのに用いられる復号化論理の一例を示す。
CAN FDモードフレームが検出されなかった場合には、処理がブロック804に戻り、交通制御システムがノーマルモードで動作し続ける。しかし、CAN FDモードフレームが検出された場合には、ブロック808において交通制御システムがシールドモードに切り換わり、ブロック810において交通制御システムがシールドモードで動作する。シールドモードでは、例えば、交通制御システムが図7Bにつき上述したように動作する。RXDが、図7Bに示すように交通制御システムによりドミナント(例えば、論理値の低)にクランプされると、6つの順次のドミナントビット後にECUにおけるクラシックCANプロトコルコントローラが強制的にエラーフラグを送信するようにされる。更に、ISO 11898-1には、“エラー[又はオーバーロード]フラグを送信した後、各ノードは・・・レセッシブビットを検出するまで、バスを監視する。”ことが明記されている。従って、交通制御システムをシールドモードに切り換えることにより、ECUにおけるクラシックCANプロトコルコントローラが、CAN FDフレームが終了するのを待ち、実際上は、CANネットワークにおけるCAN FDフレームの送信中にクラシックCANプロトコルコントローラを“休止”させる。
決定個所812では、CAN FDモードフレームの終了が検出されたか否かに関して決定を行う。一実施例では、(ドミナントであると見込まれ、CRCデリミタの後に生じる)アクノリッジビットが検出されると、CAN FDモードフレームの終了が検出される。CAN FDモードフレームの終了が検出されない場合、処理はブロック810に戻り、交通制御システムはシールドモードで動作し続ける。しかし、CAN FDモードフレームの終了が検出されると、ブロック814で交通制御システムがノーマルモードに切り換わり、処理はブロック804に戻り、交通制御システムがノーマルモードで動作する。図7Aにつき上述したように、交通制御システムをノーマルモード戻るように切り換えることにより、RXDを実際のCANバス信号に戻すようにリリース(放出)する。RXDが実際のCANバス信号を反映する為、CANネットワークにおけるクラシックCANプロトコルコントローラ及びCAN FDコントローラは同じ時点で“インターミッションスロット”(ISO 11898-1の“Specification of inter-frame space(インターフレームの仕様)”に関する欄を参照)に達し、従って、これらCANプロトコルコントローラが次のフレーム送信に対して互いに解決しあうようにする。
CAN FDモードフレームの終了が検出されると、交通制御システムは代表的に、シールドモードからノーマルモードに切り換わるが、モード間の切換えが他の要因を考慮する場合も存在しうる。一実施例では、CAN FDモードフレームの終了が検出された際にTXDインタフェース342におけるTXDがドミナントである場合には、交通制御システム350はTXDがレセッシブとなるまでノーマルモードに戻るように切り換わらず、クラシックCANプロトコルコントローラがフレームフィールドの終了を妨げるエラー信号を送信することにより生じるおそれのあるCAN FDフレームの無効化を阻止するようにする。
他の実施例では、CANバスにおいてエラーフラグが検出された場合に、交通制御システム350がシールドモードをそのままにするようにする。このような場合、ECUにおけるクラシックCANプロトコルコントローラがまだパッシブなエラー状態でなければ必ずしも問題が生じない。これにより、クラシックCANプロトコルコントローラをバスエラーのシナリオに寄与させ、このシナリオを数ビットの時間の間延長させるようにすることができる。CANネットワークにおける全てのノードはエラーフラグ後に再び同期状態となる。
他の実施例では、CANバスにおいてアイドル状態が検出され、CANプロトコルコントローラからのTXDがレセッシブ(例えば、高)である場合に、交通制御システムがシールドモードをそのままにするようにする。この手段によれば、例えば、CAN FDフレームの送信器がフレーム送信の途中で突然停止した場合(例えば、フレーム送信中に“ダイ(dies)”状態になる場合)に、システムをノーマルモードに戻すようにする。
図9は、図5AのCANトランシーバ220に類似する他の実施例のCANトランシーバ420を示す。このCANトランシーバは、RXDインタフェース440と、TXDインタフェース442と、(CANHバスインタフェース446及びCANLインタフェース448を有する)CANバスインタフェース444と、受信機436と、送信機438と、交通制御システム450とを具えており、この交通制御システム450は、(CAN FDフレームを復号することができる)独自のCANプロトコルコントローラ452と、(受信路マルチプレクサ456及び送信路マルチプレクサ458を有する)スイッチングシステムとを有し、このスイッチングシステムは、TXDインタフェース及びRXDインタフェースを互いに独立的にCANバスインタフェースから分離させ、これによりECU102におけるCANプロトコルコントローラ114をCANバス404から分離させるようになっている。図9の実施例では、交通制御システムが、CANプロトコルコントローラ452と、発振器454と、受信路マルチプレクサ456と、送信路マルチプレクサ458とを有している。CANプロトコルコントローラ452は、マルチプレクサ制御信号を受信路マルチプレクサ及び送信路マルチプレクサの双方又は何れか一方に出力するように接続されている。受信路マルチプレクサ456は、直列デジタルデータを受信機から直接受信し、この直列デジタルデータをマルチプレクサ制御信号の状態に基づいてRXDインタフェースに出力するように接続されている。図9の実施例では、受信路マルチプレクサ456は、このマルチプレクサの状態に応じて、受信機436からのRXD(状態“0”)か又はクランプされたドミナントRXD(状態“1”)を出力するように構成されている。送信路マルチプレクサ458は、TXDインタフェース424から直列デジタルデータを受信し、この直列デジタルデータをマルチプレクサ制御信号の状態に基づいて送信機438に出力するように接続されている。図9の実施例では、送信路マルチプレクサ458は、マルチプレクサの状態に応じてTXDインタフェース424からのTXD(状態“0”)か又はクランプされたレセッシブRXD(状態“1”)を出力するように構成されている。
一実施例では、(シールドプロトコルコントローラとも称する)CANプロトコルコントローラ252、352及び452をISO 11898-1 WD(CAN FDを含むバージョン)に準拠させる。一実施例では、CANプロトコルコントローラは、ISO 11898-1 WDに準拠するデータを受信するようにしうるが、CANプロトコルフレームを送信するように構成しない。
図5A〜5D、7A、7B及び9につき上述した実施例では、交通制御システム250、350及び450がそれぞれCANトランシーバと同じデバイス上に集積化されている。例えば、交通制御システムを、CANトランシーバと同じ集積回路(IC)デバイス上に形成する(例えば、交通制御システムとCANトランシーバとを同じ半導体基板上に形成する)。他の実施例では、交通制御システムを別体のICデバイス上に形成するものであり、このICデバイスは、ECU102と、これに対応するCANトランシーバ120との間に設置されることを意味する。
図10は、CANトランシーバ122とCAN FDシールドデバイス551との一実施例を示しており、CAN FDシールドデバイスはCANトランシーバとは分離されたICデバイス上に形成されている。図10の実施例では、CANトランシーバ122は、図4につき説明した従来のCANトランシーバであり、CAN FDシールドデバイス551は、図5A〜5D、7A、7B及び9の何れか又はこれらの任意の組合せにつき上述した交通制御システム550を有している。CAN FDシールドデバイス551は、TXD入力インタフェース542′と、TXD出力インタフェース542″と、RXD入力インタフェース540″と、RXD出力インタフェース540′とを有している。図10に示すように、CAN FDシールドデバイス551は、TXD出力インタフェース542″及びTXDインタフェース142を介するとともに、RXD入力インタフェース540″及びRXDインタフェース140を介してCANトランシーバ122に接続されている。図10には図示していないが、CANネットワークにおいて、CAN FDシールドデバイス551は、TXD入力インタフェース542′及びRXD出力インタフェース540′を介してECU102に接続される。分離したCAN FDシールドデバイス551内に交通制御システム550を設けた場合、CANトランシーバとECUとの間にCAN FDシールドデバイスを設置することにより、CANトランシーバ122又はECU102を交換する必要なしに、CANネットワークを修復する有効な方法を提供する。このようにCANネットワークを修復することにより、同じCANネットワーク上でクラシックCAN及びCAN FD デバイスを同時に動作させるようにしうる。
上述した技術によれば、全てのECUがCANのノーマル動作中に、例えば、自動車のノーマル動作中に完全に機能的となるように、CANノーマル(又は“クラシック”)モードを用いるマイクロコントローラを、CAN FDモードを用いるマイクロコントローラと共存するようにしうる。更に、上述した技術は、図5A〜10につき上述したようなCANトランシーバ又はCANシールドデバイスをノーマルモードのECUに単に設けるだけで、例えば、自動車のCANに適用することができる。(異なるCANモードを用いる)異なるマイクロコントローラを同じCANバスに共存させうるようにするのに、マイクロコントローラに対するソフトウェアの更新又はマイクロコントローラの交換を必要としない。
一実施例では、発振器254、354、454、554を、CAN FDシールドデバイスと、交通制御システムと、CANトランシーバとの何れか又は任意の組合せに対し内部に又は外部に位置させることができる。
上述したところでは、種々の実施例の特定の細部を説明した。しかし、上述した特定の細部の全てよりも少ない細部を用いてある実施例を実行することができるものである。他の例では、ある方法、処置、構成要素、構造及び機能の何れか又は任意の組合せを、例えば、簡潔及び明瞭のために、本発明の上述した種々の実施例を可能にした場合よりも詳細に説明しない。
ここで述べた方法の動作は特定の順序で示し且つ説明したが、各方法の動作を他の順序に変えて、ある動作を逆の順序で実行するか、又はある動作を少なくとも部分的に他の動作と同時に実行するようにしうる。他の実施例では、異なる動作の副動作又は命令を断続的に又は交互に或いはその双方で実行することができる。
ここで述べた方法の動作の少なくとも幾つかは、コンピュータにより実行するためのコンピュータ利用可能記憶媒体に記憶されたソフトウェア命令を用いて実行しうることも銘記すべきである。一例としては、コンピュータプログラム製品の一実施例には、コンピュータ可読プログラムを記憶するコンピュータ利用可能記憶媒体が含まれる。
コンピュータ利用可能記憶媒体又はコンピュータ可読記録媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線又は半導体システム(又は装置又はデバイス)とすることができる。非一過性(non-transitory)のコンピュータ利用可能記憶媒体又はコンピュータ可読記録媒体の例には、半導体又はソリッドステートメモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、リジッド(ハード)磁気ディスク及び光ディスクが含まれる。光ディスクの現在の例には、読み出し専用メモリを有するコンパクトディスク(CD‐ROM)、リード/ライトのコンパクトディスク(CD‐R/W)及びデジタルビデオディスク(DVD)とが含まれる。
或いはまた、本発明の実施例は、完全にハードウェアで実現するか又はハードウェア及びソフトウェアの双方の素子で実現しうる。ソフトウェアを用いる実施例では、ソフトウェアに、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含めることができるが、これらに限定されるものではない。本発明の特定の実施例を説明し且つ図示したが、本発明はこのように説明し且つ図示した特定の形態又は部品の配置に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びこれらの等価のものによって規定されるべきものである。

Claims (18)

  1. 送信データ(TXD)入力インタフェースと、
    TXD出力インタフェースと、
    受信データ(RXD)入力インタフェースと、
    RXD出力インタフェースと、
    TXD入力インタフェース及びTXD出力インタフェース間に、且つRXD入力インタフェース及びRXD出力インタフェース間に接続され、RXD入力インタフェースにおけるCANフレキシブルデータレート(FD)交通の存在を検出するように構成された交通制御システムであって、この交通制御システムがRXD入力インタフェースにおけるCAN FD交通の存在を検出した場合に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースから分離するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースから分離するようにする当該交通制御システムと
    を具えるコントローラエリアネットワーク(CAN)デバイス。
  2. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、RXD入力インタフェースがRXD出力インタフェースから分離された際に、ドミナントRXDをRXD出力インタフェースに出力するように構成されているCANデバイス。
  3. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、TXD入力インタフェースがTXD出力インタフェースから分離された際に、レセッシブTXDをTXD出力インタフェースに出力するように構成されているCANデバイス。
  4. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、RXD入力インタフェースがRXD出力インタフェースから分離された際に、ドミナントRXDをRXD出力インタフェースに出力するとともに、TXD入力インタフェースがTXD出力インタフェースから分離された際に、レセッシブTXDをTXD出力インタフェースに出力するように構成されているCANデバイス。
  5. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、CAN FDモードフレームの終了を検出した後に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するように構成されているCANデバイス。
  6. 請求項5に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは、TXD入力インタフェースにおけるTXDがドミナントである限り、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するのを遅延させるとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するのを遅延させるようにしたCANデバイス。
  7. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、RXD入力インタフェースで6つの順次の等しいビットが検出された後に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するように構成されているCANデバイス。
  8. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは、RXD入力インタフェースにおいて受信されたCAN FD交通を復号するように構成されたCANプロトコルコントローラを具えているCANデバイス。
  9. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、CAN FD交通が検出されたか否かに応じて交通をTXD入力インタフェースからTXD出力インタフェースに向けるように構成された送信路マルチプレクサを具えているCANデバイス。
  10. 請求項1に記載のCANデバイスにおいて、前記交通制御システムは更に、CAN FD交通が検出されたか否かに応じて交通をRXD入力インタフェースからRXD出力インタフェースに向けるように構成された受信路マルチプレクサを具えているCANデバイス。
  11. 送信機と、受信機と、CANバスインタフェースとを具えるCANインタフェースにおいて、このCANインタフェースが更に、請求項1に記載のCANデバイスを具えているCANインタフェース。
  12. コントローラエリアネットワーク(CAN)交通を制御する交通制御方法において、この交通制御方法が、
    RXD入力インタフェースにおいて受信された交通を復号するステップと、
    復号された交通をCAN FD交通の存在に対し監視するステップと
    を具えており、RXD入力インタフェースにおいてCAN FD交通の存在が検出されると、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースから分離するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースから分離する交通制御方法。
  13. 請求項12に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、RXD入力インタフェースがRXD出力インタフェースから分離された際に、ドミナントRXDをRXD出力インタフェースに出力するステップを具えている交通制御方法。
  14. 請求項12に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、TXD入力インタフェースがTXD出力インタフェースから分離された際に、レセッシブTXDをTXD出力インタフェースに出力するステップを具えている交通制御方法。
  15. 請求項12に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、RXD入力インタフェースがRXD出力インタフェースから分離された際に、ドミナントRXDをRXD出力インタフェースに出力するステップと、TXD入力インタフェースがTXD出力インタフェースから分離された際に、レセッシブTXDをTXD出力インタフェースに出力するステップとを具えている交通制御方法。
  16. 請求項15に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、CAN FDモードフレームの終了を検出した後に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するステップを具えている交通制御方法。
  17. 請求項16に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、TXD入力インタフェースにおけるTXDがドミナントである限り、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するのを遅延させるとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するのを遅延させるステップを具えている交通制御方法。
  18. 請求項15に記載の交通制御方法において、この交通制御方法が更に、RXD入力インタフェースで6つの順次の等しいビットが検出された後に、RXD入力インタフェースをRXD出力インタフェースに再接続するとともに、TXD入力インタフェースをTXD出力インタフェースに再接続するステップを具えている交通制御方法。

JP2015083430A 2014-04-30 2015-04-15 コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法 Expired - Fee Related JP5976157B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/265,645 US9330045B2 (en) 2013-10-02 2014-04-30 Controller area network (CAN) device and method for controlling CAN traffic
US14/265,645 2014-04-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015213308A JP2015213308A (ja) 2015-11-26
JP5976157B2 true JP5976157B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=50687272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015083430A Expired - Fee Related JP5976157B2 (ja) 2014-04-30 2015-04-15 コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2940935B1 (ja)
JP (1) JP5976157B2 (ja)
CN (1) CN105024898B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019200289A1 (de) * 2018-08-17 2020-02-20 Robert Bosch Gmbh Rahmenabschirmeinheit, Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
US11200128B2 (en) * 2018-08-28 2021-12-14 Nxp B.V. Network interface device and method for operating a network interface device
DE102019207174A1 (de) * 2019-05-16 2020-11-19 Robert Bosch Gmbh Sende-/Empfangseinrichtung und Kommunikationssteuereinrichtung für eine Teilnehmerstation eines seriellen Bussystems und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
EP3772840B1 (en) 2019-08-06 2023-03-15 Nxp B.V. A security module for a can node

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002088972A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 The Boeing Company A system and method for maintaining proper termination and error free communication in a network bus
JP2003229927A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Eastera Kk ネットワーク接続における情報通信機器の接続制御方法とこれを実施したネットワーク接続制御装置
DE102008004551A1 (de) * 2007-01-17 2008-07-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Schaltungsanordnung für einen Kraftfahrzeugdatenbus
EP2339778A1 (en) * 2009-12-28 2011-06-29 Nxp B.V. Configuration of bus transceiver
JP2011182123A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Autonetworks Technologies Ltd 通信システム、通信装置及び通信方法
JP5770924B2 (ja) * 2011-04-06 2015-08-26 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 直列バスシステム内でデータ伝送容量を上げるための方法及び装置
US10340864B2 (en) * 2012-05-04 2019-07-02 Infineon Technologies Ag Transmitter circuit and method for controlling operation thereof
EP2712123A1 (en) * 2012-09-20 2014-03-26 Robert Bosch Gmbh Standard CAN implementation tolerating CAN FD frames

Also Published As

Publication number Publication date
CN105024898A (zh) 2015-11-04
JP2015213308A (ja) 2015-11-26
EP2940935B1 (en) 2017-08-02
EP2940935A1 (en) 2015-11-04
CN105024898B (zh) 2018-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9330045B2 (en) Controller area network (CAN) device and method for controlling CAN traffic
US9471528B2 (en) Controller area network (CAN) transceiver and method for operating a CAN transceiver
US10452504B2 (en) Controller area network (CAN) device and method for emulating classic CAN error management
US11368338B2 (en) Multi-protocol vehicle relay communication method, gateway device, vehicle network system, transfer method, and non-transitory computer-readable recording medium storing program
EP3544239B1 (en) Controller area network (can) device and method for operating a can device
JP5976157B2 (ja) コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法
US20170235698A1 (en) Controller area network (can) message filtering
EP2985955B1 (en) Controller area network (can) device and method for emulating classic can error management
US8306004B2 (en) Communication network system having high-ranking network and low-ranking networks, interchange terminal connecting high-ranking network and low-ranking network, microcomputer controlling connection between transmission line of low-ranking network and transmission line of high-ranking network, and communication transmitter-receiver connected with transmission line of low-ranking network and transmission line of high-ranking network
KR102286050B1 (ko) 차량 네트워크에서 진단 오류 방지를 위한 방법 및 장치
CN110784385B (zh) 用于在多主机总线上传送数据帧的方法和装置
JP7030742B2 (ja) 通信システム、および通信制御方法
US20130070783A1 (en) System and method for creating a slot table entry address for a communications device
CN116266803A (zh) 用于控制器局域网的设备
US20220353108A1 (en) Slave device, bus system, and methods
EP4270882A1 (en) Detecting an error in a can system
JP5660718B2 (ja) 車載ネットワーク機器
US20230291605A1 (en) Apparatus
JP2008022079A (ja) 通信ネットワークシステム及び受信診断結果の通知方法
JP3182246B2 (ja) 多重伝送システム
CN116405047A (zh) 控制器局域网收发器
CN115150220A (zh) 控制器局域网装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5976157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees