JP5973475B2 - マイクロ無線反射板用着雪防止器具 - Google Patents
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Description
このような場合には、マイクロ無線用反射板は山中にあるケースが多く、マイクロ無線用反射板の除雪のために作業員が現地に向かうことは困難であることから、天候状況が回復して落雪・融雪により障害が解消するまで待つしかない。
そのため、この間はマイクロ無線通信回線がルート断となったままとなるので、マイクロ無線通信回線の信頼度が低下したままの状況となる。
ここで、前記複数本の羽根付ロッドが、前記らせん羽根を2枚ずつ備え、該2枚のらせん羽根が、前記ロッドの上端から下端まで180°捻られて、該ロッドの周方向に180°の間隔で取り付けられていてもよい。
前記複数枚の羽根付ロッドが、マイクロ波を透過する素材からなってもよい。
前記羽根付ロッド取付手段が、複数個の上部スプリング(21)、複数個の下部スプリング(22)、上部ワイヤ(31)および下部ワイヤ(32)を備え、前記複数個の上部スプリングの一端が前記複数本の羽根付ロッドの前記ロッドの上端面の中央部に回転自在にそれぞれ取り付けられているとともに、該複数個の上部スプリングの他端が前記上部ワイヤに前記所定の間隔でそれぞれ固定されており、前記複数個の下部スプリングの一端が前記複数本の羽根付ロッドの前記ロッドの下端面の中央部に回転自在に取り付けられているとともに、該複数個の下部スプリングの他端が前記下部ワイヤに前記所定の間隔でそれぞれ固定されていてもよい。
前記マイクロ無線用反射板が、固定台(3)を介して鉄塔(1)に取り付けられており、前記羽根付ロッド取付手段が、2個の上部L型固定金具(41)および2個の下部L型固定金具(42)をさらに備え、前記2個の上部L型固定金具が、他端部が前記マイクロ無線用反射板側に突出するように、一端部が前記固定台の上端部の裏面の左右両端部にそれぞれ取り付けられており、前記2個の下部L型固定金具が、他端部が前記マイクロ無線用反射板側に突出するように、一端部が前記固定台の下端部の裏面の左右両端部にそれぞれ取り付けられており、前記上部ワイヤが、両端部が前記2個の上部L型固定金具の他端部にそれぞれ固定されることにより、該2個の上部L型固定金具間に前記マイクロ無線用反射板の上面と平行に張られており、前記下部ワイヤが、両端部が前記2個の下部L型固定金具の他端部にそれぞれ固定されることにより、該2個の下部L型固定金具間に前記マイクロ無線用反射板の下面と平行に張られていてもよい。
(1)マイクロ無線用反射板の反射面に雪が大量に降っても、各羽根付ロッドが風または自然落雪によって回転または振動することで落雪を加速するため、マイクロ無線用反射板の反射面への着雪を確実に防止することができる。
(2)電源設備が不要なことから電気的なメンテナンスが不要であり、点検は通常の巡視程度でよいので、保守が容易である。
(3)冬季の雪害対策としてだけではなく、近年において日本海側山間部で多発している異常降雪などの自然災害による異常時にも、マイクロ無線通信を継続できる技術として活用することができる。
なお、以下の説明では、図1(a),(b)に示すように、マイクロ無線用反射板4(以下、「反射板4」と称する。)は架台2および金属製の固定台3を介して鉄塔1に取り付けられており、反射板4の寸法は縦5mおよび横6mであるとする。
ロッド11の径は10cmであり、らせん羽根12の横幅は10cmである。
2枚のらせん羽根12は、ロッド11の上端から下端まで180°捻られて、ロッド11の周方向に180°の間隔で取り付けられている。
同様に、各下部スプリング22は、一端が各羽根付ロッド10のロッド11の下端面の中央部に回転自在に取り付けられているとともに、他端が下部ワイヤ32に固定されている。
これにより、各羽根付ロッド10は、各上部スプリング21および各下部スプリング22によってロッド11の軸方向に沿って振動可能とされているとともに、ロッド11の中心軸を回転軸として回転可能とされている。
同様に、2個の下部L型固定金具42は、他端部が反射板4側に突出するように、一端部が固定台3の下端部の裏面の左右両端部にそれぞれ取り付けられている。
上部ワイヤ31は、両端部が2個の上部L型固定金具41の他端部にそれぞれ固定されることにより、2個の上部L型固定金具41間に水平に(反射板4の上面と平行に)張られている。
同様に、下部ワイヤ32は、両端部が2個の下部L型固定金具42の他端部にそれぞれ固定されることにより、2個の下部L型固定金具42間に水平に(反射板4の下面と平行に)張られている。
なお、各羽根付ロッド10は、反射板4の反射面側に取り付けられるため、マイクロ波を透過する(炭素その他の導電性物質を含まない)とともに軽量で耐久性のある難着雪塗料(雪との接着性の低い樹脂)をコーティングされた素材を使用して構成されている。
(1)雪の自然落下を利用した着雪防止効果
羽根付ロッド10を反射板4の反射面側に10本(複数本)設置することにより、反射板4の反射面に積った雪を垂直方向に複数の塊に分断することで、雪の自然落下を促進することができる。
また、2枚のらせん羽根12を取り付けた羽根付ロッド10を上部スプリング21および下部スプリング22を介して水平に張った上部ワイヤ31および下部ワイヤ32に取り付けることにより、ある程度の積雪量になると雪がその自重によってらせん羽根12に沿って自然落下し、この際、ロッド11がらせん状羽根12によって回転するとともに上部スプリング21および下部スプリング22によって振動するため、羽根付ロッド10に大量に着雪することも防ぐことができる。
(2)風を利用した着雪防止効果
風が強い場合だけでなく弱い場合でも、羽根付ロッド10に取り付けられた2枚のらせん羽根12が風圧を受けて回転および振動するため、反射板4の反射面および羽根付ロッド10に付着した雪を落下させることができる。
2 架台
3 固定台
4 反射板
10 羽根付ロッド
11 ロッド
12 らせん羽根
21 上部スプリング
22 下部スプリング
31 上部ワイヤ
32 下部ワイヤ
41 上部L型固定金具
42 下部L型固定金具
Claims (5)
- マイクロ無線用反射板(4)への着雪を防止するためのマイクロ無線反射板用着雪防止器具であって、
円柱状のロッド(11)および該ロッドの外周面に取り付けられた複数枚のらせん羽根(12)をそれぞれ備えた複数本の羽根付ロッド(10)と、
該複数本の羽根付ロッドを、前記ロッドの軸方向に沿って振動可能にかつ該ロッドの中心軸を回転軸として回転可能に、前記マイクロ無線用反射板の反射面側に所定の間隔で取り付けるための羽根付ロッド取付手段(21,22,31,32,41,42)と、
を具備することを特徴とする、マイクロ無線反射板用着雪防止器具。 - 前記複数本の羽根付ロッドが、前記らせん羽根を2枚ずつ備え、
該2枚のらせん羽根が、前記ロッドの上端から下端まで180°捻られて、該ロッドの周方向に180°の間隔で取り付けられている、
ことを特徴とする、請求項1記載のマイクロ無線反射板用着雪防止器具。 - 前記複数枚の羽根付ロッドが、マイクロ波を透過する素材からなることを特徴とする、請求項1または2記載のマイクロ無線反射板用着雪防止器具。
- 前記羽根付ロッド取付手段が、複数個の上部スプリング(21)、複数個の下部スプリング(22)、上部ワイヤ(31)および下部ワイヤ(32)を備え、
前記複数個の上部スプリングの一端が前記複数本の羽根付ロッドの前記ロッドの上端面の中央部に回転自在にそれぞれ取り付けられているとともに、該複数個の上部スプリングの他端が前記上部ワイヤに前記所定の間隔でそれぞれ固定されており、
前記複数個の下部スプリングの一端が前記複数本の羽根付ロッドの前記ロッドの下端面の中央部に回転自在に取り付けられているとともに、該複数個の下部スプリングの他端が前記下部ワイヤに前記所定の間隔でそれぞれ固定されている、
ことを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載のマイクロ無線反射板用着雪防止器具。 - 前記マイクロ無線用反射板が、固定台(3)を介して鉄塔(1)に取り付けられており、
前記羽根付ロッド取付手段が、2個の上部L型固定金具(41)および2個の下部L型固定金具(42)をさらに備え、
前記2個の上部L型固定金具が、他端部が前記マイクロ無線用反射板側に突出するように、一端部が前記固定台の上端部の裏面の左右両端部にそれぞれ取り付けられており、
前記2個の下部L型固定金具が、他端部が前記マイクロ無線用反射板側に突出するように、一端部が前記固定台の下端部の裏面の左右両端部にそれぞれ取り付けられており、
前記上部ワイヤが、両端部が前記2個の上部L型固定金具の他端部にそれぞれ固定されることにより、該2個の上部L型固定金具間に前記マイクロ無線用反射板の上面と平行に張られており、
前記下部ワイヤが、両端部が前記2個の下部L型固定金具の他端部にそれぞれ固定されることにより、該2個の下部L型固定金具間に前記マイクロ無線用反射板の下面と平行に張られている、
ことを特徴とする、請求項4記載のマイクロ無線反射板用着雪防止器具。
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