JP5972515B2 - ハグマノキを利用した毛髪成長を誘導する組成物および方法 - Google Patents

ハグマノキを利用した毛髪成長を誘導する組成物および方法 Download PDF

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Description

開示の内容
本願は、2006年12月13日に出願された米国特許仮出願第60/869,770号の優先権を主張する通常の特許出願であり、参照によりその内容を組み入れる。
〔発明の分野〕
本発明は、植物ハグマノキ(Cotinus coggygria)由来の抽出物を利用して、毛髪成長を誘導し、毛質を改善する局所用組成物および方法に関する。
〔発明の背景〕
遺伝的素養も、自然な加齢過程および/または疾患と同様に、男女ともに起こる脱毛と毛髪成長の遅れの原因である。集団の約50%が、50歳までに、ある程度この形質を示す。ここで、毛髪が薄くなることは、性別に関わらず、12歳から40歳までに始まる可能性がある(Otberg N et al. Androgenetic alopecia. Endocrinol Metab Clin North Am. 2007; 36(2): 379-398;および、Price VH. Androgenetic alopecia in women. Investig Dermatol Symp Proc. 2003; 8(1): 24-27参照)。したがって、毛髪成長を刺激することができる薬剤も、脱毛を妨げ、遅らせるか低減することのできる試薬と同様に、脱毛症の治療法として有益であるのみならず、毛髪疾患に関連した心理社会的な事象に積極的な影響を与えるものとして有益である可能性がある。研究により、脱毛に伴う心理社会的な影響が明らかになっており、それには、老けた感じ、より弱い感じ、あまり魅力的でない感じといった否定的な固定観念に関連した肉体像に対する不満が含まれている(S. Pickard-Holley, The symptom experience of alopecia. Sem. Oncol. Nurs. 1995; 11:235-238参照)。
ミノキシジル(Minoxidil)[ロゲイン(Rogaine)]、フィナステリド(Finasteride)[プロペシア(Propecia)]、および、デュタステリド(Dutasteride)[アボダート(Avodart)]を含む薬剤は、脱毛のために認可された治療薬である。しかしながら、それらには医薬処方箋が必要であり、集団のうちの特定の割合でのみ活性である。さらに、これらの薬剤のうちのいくつかは、ホルモン効果のために女性が使用することが認められていない。胎児が偽半陰陽の男児になる危険性があるため、閉経前の女性はフィナステリド(Finesteride)を摂取すべきではない[Science 1974; 186:1213-5;および、プロペシア(登録商標)(フィナステリド1mg錠剤)の米国添付文書参照]。その上、1年間・二重盲検・プラシーボ対照・無作為抽出・複数施設における臨床試験により、フィナステリドが、閉経後の女性における頭皮毛髪成長を改善しないことが示された(Price et al. Lack of efficacy of finasteride in postmenopausal women with androgenetic alopecia, J Am Acad Dermatol, Nov 2000:768-776参照)。最近では、前立腺がんに対する標準的なスクリーニング検査である前立腺特異抗原(PSA)検査の結果を、フィナステリドが人工的に低くすることがわかった。このことは、疾患の検出および治療を遅延させる可能性がある(http://healthorbit.ca/NewsDetail.asp?opt=1&nltid=037041206参照)。
ミノキシジルは、わずかな割合の患者に対して毛髪成長を誘導するのに有効であり、頭頂部でのみ毛髪を再成長させるだろう薬剤である。さらに、それはより年老いた人々に限られた効果である。ミノキシジルは、10人の男性患者のうちの5人において、脱毛速度を遅らせるかもしれない。(http://www.folica.com/Hair_Loss_Treat_d1283.html参照)。
脱毛を治療するために利用可能な他の医学治療には、頭皮除去、頭皮フラップ、または、濾胞単位移植のような抜本的な外科手術が含まれる。これらの手術には、高額な費用は言うまでもなく、ドナー部位と関連した生え際の上昇や、壊死および毛髪の成長方向の不自然な外観の可能性や、知覚麻痺や、術後ケア(post-op care)のような合併症の危険性を伴う。
毛髪成長を誘導すると主張されている生薬製剤(例えば、Hair Prime)は、安価な費用で手に入いるが、その有効性は非常に限定的である。
ハグマノキは、抗炎症剤、創傷治癒剤、防腐剤、および、収斂剤の施用において用いられることが示唆されてきた(http://www.bpg.bg/alenmak/natural.phtml参照)。また、同時係属中の米国特許出願第10/973,313号、同第11/248,465号、同第11/313,079号、同第11/387,892号、および、2006年10月31日に出願した代理人整理番号J&J5141CIP4も参照のこと。
また、この抽出物は、胆汁分泌促進剤、解熱剤としても用いられるし、眼病に対しても用いられる。最近の研究により、ハグマノキシロップは、化学的損傷から肝臓を保護し、総胆管括約筋の緊張を弱め、胆汁流量を増やし、体の免疫を高めるといった効果を有することが示されている。ハグマノキの抗肝炎効果は、トランスアミナーゼを減らし、胆のうの機能化を標準化し、黄疸を低減させ、体の免疫を強化するメカニズムを通じて起こるのかもしれない(http://www.herbnet.com/Herb%20Uses_RST.htm参照)。
驚くべきことに、我々は、濃縮水性ハグマノキ抽出物が、局所的に施用される場合、毛髪成長を効果的に誘導できることを発見した。我々は、毛髪成長が、濃縮ハグマノキ抽出物で処理したすべての動物のin vivoで、強力に高まることを観察した。さらに驚くべきことに、ハグマノキ抽出物は、5%ミノキシジルよりもより早く毛髪成長を誘導した。
〔発明の概要〕
本願で用いる「局所的施用」とは、例えば、手またはアプリケータ(例えば、ワイプ、パフ、ローラー、または、スプレー)を用いることにより、外皮に直接のせること、または、広げることを意味する。
本願で用いる「化粧用に許容可能な」とは、その用語が説明する製品または化合物が、過度の毒性、不適合性、不安定性、炎症、アレルギー反応、および、同様のものを伴うことなく、組織(例えば、皮膚)に接触して使用するのに適していることを意味する。この用語は、単に化粧品として用いられるよう説明される成分/製品に限定することを意図するものではない(例えば、その成分/製品が、医薬として用いられてもよい)。
本願で用いる「局所用キャリア」とは、哺乳動物への局所投与に適した1つ以上の、適合性のある固体状または液体状の賦形希釈剤を意味する。局所用キャリアの例には、水、ワックス、オイル、軟化剤、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤、および、それらの組み合わせが含まれるが、これに限定されない。
本願で用いる「毛髪」とは、頭皮、頭部、顔、および/または、体の毛を意味し、頭髪、睫毛、眉毛、口髭、顎鬚、耳毛、鼻毛、胸毛、陰毛、補助的な毛、および、同様のものが含まれるが、これに限定されない。
本願で用いる「毛髪成長を誘導する」とは、新たな毛髪周期の成長をより早く誘導すること、および/または、毛髪周期の活性成長期(毛髪成長期)を延長すること、および/または、毛髪の成長速度を高めること、および/または、毛幹の幅を増大させることを意味し、これには、毛髪の成長を誘導すること、また、それをより目に見えるようにすることが含まれるが、これに限定されない。
本願で用いる「毛質を改善すること」とは、毛幹の直径を増大させること、ならびに/または、毛髪量、毛髪の光沢、髪の厚さといった毛髪の視覚的特性を高めること、ならびに/または、毛幹および/もしくは毛髪のキューティクルの特徴に影響を与えることを意味し、これには、より滑らかな見た目や感じを生み出すこと、および/または、光沢を高めることが含まれるが、これに限定されない。
本願で用いる「安全で有効な量」とは、制御されるか治療されるべき状態(例えば、毛髪成長)において、積極的な改良を導くのに十分だが、深刻な副作用を避けるのには十分少ない、生理的に活性な化合物または組成物の量を意味する。化合物または組成物の安全で有効な量は、治療されるべき特定の状態、エンドユーザの年齢および肉体的な状態、治療され/妨げられるべき状態の重篤度、治療期間、他の治療の性質、用いられる具体的な化合物または製品/組成物、利用される特定の化粧用に許容可能なキャリア、および、同様の要素によって変わるだろう。
我々は、毛髪成長が必要とされる哺乳動物の部位に定期的に施用する場合、約60 mg/mLから約210 mg/mLまでの濃度を有し、最も好ましくは、固体中に約150 mg/mLの濃度を有するハグマノキ抽出物が、その部位の毛髪の成長を誘導することを発見した。60 mg/mL量は、プラシーボおよび未処理と比較して、毛髪成長を誘導することができ、また、その効果は、より濃縮された150 mg/mL用量により、有意に高められた。
このようなハグマノキ抽出物を、毛髪成長を誘導することが必要な対象の部位に、ある期間、化粧用に許容可能な組成物の一部として安全で有効な量で、また、毛髪成長を誘導するために十分な量で、局所的に施用してもよい。
〔好ましい実施態様の詳細な説明〕
≪植物抽出物≫
1つの実施態様では、本発明の組成物は、ハグマノキ(Cotinus coggygria)葉の水性抽出物を含む。「ハグマノキ葉の水性抽出物」が意味するものとは、このような植物の葉を物理的に取り除き(例えば、植物をすりつぶすことにより)、また、それらを以下に説明するような水性抽出過程にさらすことによって、葉から単離された化合物の混合物である。
1つの実施態様では、ハグマノキ抽出物は、組成物中に約0.001重量%から約30重量%の量で存在し、特に、約0.1重量%から約25重量%の量であり、最も好ましくは組成物中に5〜20重量%である。別に述べない限り、抽出物の重量とは、抽出物の乾燥重量をいう。
さらに特には、本発明の組成物および方法に有用なハグマノキ植物抽出物を、ハグマノキ植物の活性部分を濃縮し精製するために、好ましくは以下のとおり準備する。ハグマノキ葉(茎を含む全乾燥葉)をブルガリア、ポーランド、または、中国から入手してもよい。しかし、ハグマノキは、世界中のどこででも栽培されてもよい。その後、葉を粉砕し、抽出を容易にするために、より大きな茎を取り除いてもよい。残りの材料を熱湯に入れ、必要に応じてかき混ぜながら、少なくとも約2分間、最大約30分間、密封容器中で沸騰させる。より長い沸騰時間も可能であるが、相当量の材料を抽出しないだろう。沸騰過程が完了した後、すぐに容器を加熱源から離し、ふたをしたまま、室温で約1時間から約12時間保管するべきである。このことは、ときどきかき混ぜながら行ってもよいが、混合物が長く保管されるにつれ、かき混ぜることをあまり必要としないかもしれない。その後、抽出物をろ過し、余分な液体を材料から取り除くべきである。得られた抽出物は、約30 mg/mLの濃度のハグマノキ抽出物を構成する。より濃縮した材料を準備するために、60 mg/mLから150 mg/mLの抽出物を作るよう、元の収量の約2倍から約5倍まで容量を減らすことにより、抽出物をさらに濃縮すべきである。この過程は、撹拌プレートの上で、最も好ましくは約80℃から約85℃の温度で、材料を加熱し濃縮することにより、達成されるべきである。その後、活性を失わせることなく、抽出物を4℃で保管してもよい。
あるいは、本発明のハグマノキ抽出物を、凍結乾燥の過程により濃縮してもよい。上記のように30 mg/mLのハグマノキ抽出物を準備し、凍結乾燥技術により(例えば、Genesis凍結乾燥機[VIRTIS(Gardiner, NY)から市販]において)、以下のとおり濃縮してもよい。標準的な凍結乾燥サイクルには、材料を、少なくとも約-70℃の温度にさらし、20 mmHgの真空で乾燥させることが含まれるべきである。このサイクルを、抽出物からすべての水分が取り除かれるまでくり返してもよい。凍結乾燥前後の容器の重量を測り、望ましいハグマノキの濃度になるまで、固形物に脱イオン水を加えることによって、さらに濃縮した材料を作ってもよい。その後、得られた抽出物を、約-20℃の温度、または、長期間保存のための適切な低温で凍結してもよい。凍結乾燥により得られたこのような抽出物は、毛髪成長を誘導する際に効果的である。
濃縮ハグマノキ抽出物を作る他の方法には、30 mg/mL抽出物をスプレー乾燥し、得られた粉末を、適切な濃度まで、脱イオン水または有機溶媒(たとえば、エタノール、または、水/有機溶媒混合物)中に溶解することが含まれてもよい。我々は、凍結乾燥により得られたこのような抽出物が、毛髪成長を誘導する際に有効であるべきであると考えている。
≪局所用組成物≫
本発明で有用な局所用組成物は、皮膚への局所的な施用のために適した処方を含む。1つの実施態様では、組成物は、濃縮ハグマノキ抽出物と、化粧用に許容可能な局所用キャリアとを含む。1つの実施態様では、化粧用に許容可能な局所用キャリアは、組成物の約50重量%から約99.99重量%を構成し、より好ましくは、組成物の約80重量%から約95重量%である。
本発明の組成物を、広く様々な種類の製品として製造してもよく、これには、ローション、クリーム、ゲル、スティック、スプレー、軟膏、クレンジング用の液体洗浄剤および固形バー、シャンプー、ペースト、粉、フォーム、ムース、ならびに、ワイプのような固形組成物、および、液体組成物が含まれるが、これに限定されない。これらの製品の種類は、様々な種類の化粧用に許容可能な局所用キャリアを含んでもよく、これには、溶液、乳剤(例えば、マイクロエマルジョンおよびナノエマルジョン)、ゲル、固体、および、リポソームが含まれるが、これに限定されない。以下は、このようなキャリアの非限定的な例である。本分野で通常の技術を有する者は、他のキャリアを処方することができる。
本発明で有用な局所用組成物を、溶液として処方することができる。溶液には、好ましくは水性溶媒(例えば、約50%から約99.99%、または、約90%から約99%の化粧用に許容可能な水性溶媒)が含まれるべきである。より好ましくは、このような組成物は、約30%の溶媒を含むべきであるが、このことは処方に応じて変わってもよい。このような溶媒には、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、それらの組み合わせ、および、毛嚢へとうまく送達するための良好なキャリアである同様のものが含まれてもよい。
本発明で有用な局所用組成物を、軟化剤を含む溶液として処方してもよい。このような組成物は、好ましくは、約2%から約50%の軟化剤を含む。本願で用いる「軟化剤」とは、皮膚を保護するための材料と同様に、乾燥を妨げるか、やわらげるために用いられる材料をもいう。広く様々な、適当な軟化剤が周知であり、本願で用いられてもよい。International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, eds. Wenninger and McEwenの第1656〜61頁、第1626頁、第1654〜55頁(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Assoc., Washington, D.C., 7th Edition, 1997)(以下、「INCIハンドブック」という)には、適当な材料の数多くの例が記されている。
溶液からローションを作ってもよい。ローションには一般的に、約1%から約20%(より好ましくは、約5%から約10%)の軟化剤と、約50%から約90%(より好ましくは、約60%から約80%)の水とが含まれる。
別の種類の製品は、クリームである溶液であってもよい。クリームには一般的に、約5%から約50%(より好ましくは、約10%から約20%)の軟化剤と、約45%から約85%(より好ましくは、約50%から約75%)の水とが含まれる。
溶液から処方してもよいさらに別の種類の製品は、軟膏である。軟膏は、動物もしくは植物の油脂、または、半固形の炭化水素の単一基材から構成されてもよい。軟膏には、約2%から約10%の軟化剤と、約0.1%から約2%の増粘剤とが含まれてもよい。INCIハンドブックには、本発明の組成物および方法で有用な、許容可能な増粘剤または粘度増幅剤が、第1693頁から第1697頁に記されている。
また、本発明で有用な局所用組成物を、好ましくは、乳剤として処方してもよい。もしキャリアが乳剤である場合、約1%から約10%(好ましくは、約2%から約5%)のキャリアは、1つ以上の乳化剤から構成すべきである。乳化剤は、非イオン性、陰イオン性、または、陽イオン性であってもよい。適当な乳化剤は、例えば、INCIハンドブックの第1673〜1686頁に記されているかもしれない。
また、ローションおよびクリームを、乳剤として処方してもよい。一般的に、このようなローションには、好ましくは0.5%から約5%の乳化剤が含まれる。このようなクリームには、一般的に、約1%から約20%(好ましくは、約5%から約10%)の軟化剤と、約20%から約80%(好ましくは、約30%から約70%)の水と、約1%から約10%(好ましくは、約2%から約5%)の乳化剤とが含まれる。
水中油型(oil-in-water type)および油中水型(water-in-oil type)の単一乳剤スキンケア製剤(例えば、ローションやクリーム)は、化粧分野では周知であり、本発明において有用である。また、多相乳剤組成物[例えば、水中油中水型(water-in-oil-in-water type)]も本発明において有用である。概して、このような単一または多相乳剤には、必須成分として、水と、軟化剤と、乳化剤とが含まれる。
また、本発明の組成物は、シャンプー、ヘアコンディショニング製品、リーブオンヘアマスク(leave-on hair masks)、ムース、スプレー、染料との組み合わせ、および、本発明の新規の組成物の局所的な施用と同時に、毛髪を清潔にし、処理し、コンディショニングし、カラーリングするような他のヘアケア製品の形態であってもよい。
本発明の局所用組成物を、ゲル(例えば、適当なゲル化剤を用いた水性ゲル)として処方してもよい。水性ゲルのための適当なゲル化剤には、天然ゴムや、アクリル酸およびアクリレートのポリマーおよびコポリマーや、セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロース)が含まれるが、これに限定されない。オイル(例えば、ミネラルオイル)のための適当なゲル化剤には、水素化ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー、および、水素化エチレン/プロピレン/スチレンコポリマーが含まれるが、これに限定されない。このようなゲルには一般的に、約0.1重量%から5重量%のこのようなゲル化剤が含まれる。処方物の濾胞送達を向上させるためにマイクロゲルを用いてもよい。
また、本発明の局所用組成物を、固形処方物(例えば、ワックス基材のスティック、マスカラ、石鹸バー組成物、パウダー、または、パウダー含有ワイプ)に処方してもよい。
本発明で有用な局所用組成物は、上記の要素に加えて、皮膚および毛髪に対して用いるための組成物で慣用されている、広く様々な追加の油溶性材料、有機溶媒可溶化材料、および/または、水溶性材料を、本分野で確立されている濃度で含んでもよい。例えば、70%のエタノール、および、30%のプロピレングリコール、または、様々な量のこれらの2つの試薬の処方を、その活性物質の送達を向上させるために用いてもよい。
≪界面活性剤≫
1つの実施態様では、本発明の組成物には、1つ以上の界面活性剤が含まれる。1つの実施例では、組成物には、発泡性界面活性剤(lathering surfactant)が含まれる。「発泡性界面活性剤」が意味するものは、水と組み合わせて機械的にかき混ぜた場合、泡を生じる界面活性剤である。1つの実施態様では、発泡性界面活性剤は、ASTM Annual Book of ASTM Standards 1001 Section 15 Volume 15.04で説明されている表面活性剤D1173-53の発泡特性についての標準的検査方法で、少なくとも20 mm(例えば、少なくとも50 mm)の初期のフォームの高さ測定値を有している(濃度5グラム/リットル、温度49℃、水の硬度8グレイン/ガロンを用いた場合)。発泡性界面活性剤の例には、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、および、両イオン性の発泡性界面活性剤が含まれるが、これに限定されない。
陰イオン性の発泡性界面活性剤の非限定的な例には、サルコシン塩、硫酸塩、イセチオン酸塩、タウリン塩、リン酸塩、ラクチル酸塩、および、グルタミン酸塩から成る群から選択されるものが含まれる。具体例には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルラクチル酸ナトリウム、ラウロイルラクチル酸トリエタノールアミン、カプロイルラクチル酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、および、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ならびに、それらの混合物から成る群から選択されるものが含まれるが、これに限定されない。
非イオン性の発泡性界面活性剤の非限定的な例には、アルキルグルコシド、アルキルポリグルコシド、ポロヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコキシル化脂肪酸エステル、発泡性スクロースエステル、アミンオキシド、および、それらの混合物から成る群から選択されるものが含まれる。具体例には、C〜C14グルコースアミド、C〜C14アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、ラウリン酸スクロース、ラウラミンオキシド、ココアミンオキシド、および、それらの混合物から成る群から選択されるものの非イオン性界面活性剤が含まれるが、これに限定されない。
両イオン性の発泡性界面活性剤(双性イオン性の発泡性界面活性剤も含む)の非限定的な例には、ベタイン、スルタイン、ヒドロキシスルタイン、アルキルイミノアセテート、イミノジアルカノアート、アミノアルカノアート、および、それらの混合物から成る群から選択されるものが含まれるが、これに限定されない。
本発明の両イオン性界面活性剤の非限定的な例には、ラウロアンフォ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンフォ酢酸ナトリウム、セチルジメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシスルタイン、および、それらの混合物が含まれる。
≪追加の化粧用に活性な薬剤≫
1つの実施態様では、本発明の組成物には、上記の要素と同様に、1つ以上の追加の化粧用に活性な薬剤がさらに含まれてもよい。「化粧用に活性な薬剤」が意味するものは、組織に対して、化粧効果もしくは治療効果を有する、合成化合物、または、天然材料から単離、精製、もしくは、濃縮された化合物、あるいは、化合物の混合物を含む天然抽出物であるかもしれない化合物である。これには、抗菌剤(例えば、抗酵母剤、抗真菌剤、および、抗細菌剤)、抗炎症剤、老化防止剤、抗寄生虫剤、外用鎮痛薬、日焼け防止剤、光保護剤、抗酸化剤、角質溶解剤、合成洗剤/界面活性剤、保湿剤、栄養剤、ビタミン、ミネラル、エネルギー増強剤、制汗剤、収斂剤、育毛促進剤、ヘアカラーリング剤、顔料、安定剤、皮膚コンディショニング剤、および、制臭剤(例えば、臭気マスキング剤またはpH調整剤)が含まれるが、これに限定されない。
1つの実施態様では、化粧用に活性のある薬剤は、ヒドロキシ酸、過酸化ベンゾイル、D-パンテノール、メトキシ桂皮酸オクチル(octyl methoxycinnimate)、二酸化チタン、サリチル酸オクチル、ホモサラート、アボベンゾン、カロテノイド、フリーラジカル捕捉剤、スピントラップ剤、レチノイド[例えば、レチノイン酸(トレチノイン)]およびレチノイド前駆体(例えば、レチノールおよびレチニルパルミテート)、ビタミン[例えば、ビタミンE(α−、β−、もしくは、δ−トコフェロール、および/または、それらの混合物)]、セラミド、ポリ不飽和脂肪酸、必須脂肪酸、酵素、酵素阻害剤、ミネラル、ホルモン(例えば、プロゲステロン)、ステロイド(例えば、ヒドロコルチゾン)、2−ジメチルアミノエタノール、金属(鉄または亜鉛を含むが、これに限定されない)、塩(例えば、塩化銅)、銅を含むペプチド(例えば、Cu:Gly-His-Lys)、コエンザイムQ10、アミノ酸、ビタミン、アセチル補酵素A、ナイアシン、リボフラビン、チアミン、リボース、電子伝達体(例えば、NADHおよびFADH2)、植物抽出物(例えば、アロエベラ、ナツシロギク、および、ダイズ)、および、それらの誘導体、ならびに、それらの混合物から成る群から選択されてもよいが、これに限定されない。化粧用に活性な薬剤は、好ましくは、組成物の約0.001重量%から約20重量%、より好ましくは約0.005重量%から約10重量%、最も好ましくは約0.01重量%から約5重量%の量で、本発明の組成物中に存在するだろう。
また、本発明の組成物および方法で特に有効であると期待されているものは、合成もしくは天然の5−α−リダクターゼ阻害剤、または、他の抗皮脂成分の存在であり、これには、セピコントロール(Sepicontrol)[カプリロイルグリシン、サルコシン、および、シナモン(Cinamomum Zeylanicum)樹皮抽出物]、甘草粉末または抽出物、および、同様のものが含まれるが、これに限定されない。また、MC5レセプターアンタゴニストも、本発明の組成物に利用してもよい。MC5-Rアンタゴニストの例は、米国特許第7,049,331号に記されているかもしれない。
また、本発明の組成物は、毛髪成長を促進することが知られている化合物と組み合わせて利用してもよい。その化合物は、フルタミド(flutamide)、ビカルタミド(bicalutamide)、プレグナン誘導体、プロゲステロン誘導体、実験薬剤(例えば、FCE28260)、および、同様のものと同様に、2型5−α−リダクターゼ阻害剤であるフィナステリド(プロペシア)、および、1型および2型の5−α−リダクターゼ阻害剤であるデュタステリドのような薬物として利用可能であるものである。また、スピロノラクトンおよび他の利尿剤も、いくつかの場合、女性に対して処方されるように利用してよい[アラダクトン(Aldactone)(アルドステロンレセプターアンタゴニスト)としても知られている]。また、カリウムチャネルオープナー[例えば、毛髪成長を促進することが知られている、ミノキシジル(ロゲイン)]も、特に有望な組み合わせであると考えている。
5−α−リダクターゼ阻害作用を有するかもしれない薬草剤には、ノコギリヤシ(Saw Palmetto)、および、アフリカプルーン(Pygeum africanum)が含まれるかもしれない。このような活性を有するかもしれない他の薬剤は、β−シトステロール(Beta-sisterol)、セピコントロールおよび甘草、γ−リノレン酸および他の不飽和脂肪酸(Tehming LIANG and Shutsung LIAO. Biochem. J. (1992) 285, 557-562, Inhibition of steroid 5-alpha-reductase by specific aliphatic unsaturated fatty acids参照)、亜鉛および亜鉛塩、緑茶カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート(EGCG)および他のポリフェノール、ならびに、同様のものである。また、ブドウ種子、リンゴ種子、リンゴジュース、および、オオムギ抽出物も、毛髪成長を誘導するかもしれない可能性のある薬剤であるかもしれないが、これらはあまり一般的ではない、もしくは、満足な結果を得るために満足なものではないと考えられている(Takahashi et al., Procyanidin Oligomers Selectively and Intensively Promote Proliferation of Mouse Hair Epithelial Cells In Vitro and Activate Hair Follicle Growth In Vivo, J Invest Dermatol 112: 310-316参照)。
追加の組み合わせには、他の既知の毛髪成長刺激剤[例えば、亜鉛、FK506(タクロリムス、フジマイシン(Fujimycin))のようなカルシニューリン阻害剤、Streptomyces tsukubaensisにより産生されるマクロライド系抗生物質およびその誘導体、(すなわち、シクロスポリンA)、環状エンデカペプチド(cyclic endecapeptide)、T細胞特異的免疫抑制薬、ならびに、同様のもの]が含まれてもよい。
また、DHTを遮断することが示唆されている製品であるプロビラス(Provillus)の活性成分[ビタミンB6、ビオチン、マグネシウム、亜鉛、ノコギリヤシ、イラクサ(Nettle)、ゴツコーラ(Gotu Kola)、カボチャ、エレウセロ根(Eleuthero Root)、ウヴァウルシ(Uva-Ursi)、ムイラプアマ(Muria Puama)]も、本発明の組成物中に含まれてもよい。
本発明の組成物の構成成分であってもよいビタミンの例には、ビタミンA、ビタミンB群(例えば、ビタミンB3、ビタミンB5、および、ビタミンB12)、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンE(例えば、α−、γ−、または、δ−トコフェロール)、および、それらの誘導体(例えば、塩およびエステル)、ならびに、それらの混合物が含まれてもよいが、これに限定されない。
ヒドロキシ酸の例には、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、サリチル酸、クエン酸、および、酒石酸が含まれるが、これに限定されない。このようなヒドロキシ酸は、頭皮の角質層の再生の手助けに役立つと考えられている。我々も、このようなヒドロキシ酸が、本発明の組成物のpHの標準化を助け、乳酸のように、毛髪に対してコンディショニング効果を付与するかもしれないと考えている。
本発明の組成物および方法で利用されてもよい抗酸化剤の例には、水溶性抗酸化剤[例えば、スルフヒドリル化合物、および、それらの誘導体(例えば、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびN−アセチルシステイン)、リポ酸およびジヒドロリポ酸、レスベラトロール(resveratrol)、ラクトフェリン、ならびに、アスコルビン酸、および、アスコルビン酸誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、および、アスコルビン酸ポリペプチド)]が含まれるが、これに限定されない。本発明の組成物に用いられるのに適した油溶性抗酸化剤には、ブチル化ヒドロキシトルエン、レチノイド(例えば、レチノールおよびレチニルパルミテート)、異なる種類のトコフェロール(例えば、α−、γ−、および、δ−トコフェロール、ならびに、アセテートのようなそれらのエステル)、および、それらの混合物、トコトリエノール、ならびに、ユビキノンが含まれるが、これに限定されない。本発明の組成物に用いられるのに適した抗酸化剤を含む天然抽出物には、フラボノイド、イソフラボノイド、および、それらの誘導体を含む抽出物[例えば、ゲニステインおよびダイゼイン(例えば、ダイズおよびシロツメクサ抽出物のような)]、レスベラトロールを含む抽出物、ならびに、同様のものが含まれるが、これに限定されない。このような天然抽出物の例には、ブドウ種子、緑茶、松樹皮、および、プロポリスが含まれる。
一方、プロゲステロンおよびプロゲステロン様活性を有する天然由来成分が、アメリカマンサク(witch hazel)、トリクロサン、セルレニン、α‐メチレン−γ−ブチラクトン(alpha-methylene-gamma-butyralactone)、グリシン誘導体(例えば、カプリロイルグリシンおよびメチルグリシン)、サリチル酸、または、過酸化ベンゾイルなどの収斂薬と同様に有用である。
また、以下の活性成分を有するファバオ101(Fabao 101)も、本発明の組成物に含まれてもよい。その成分とは、Aralia Quinquetolia、Astragalus Glycyphyllos、Angelica Arhangelica根、コモンセージ(Salvia Officinalis)、トウガラシ、Carya Alba、ベニバナ(Corthamis Tinctorius)、白鮮皮(Cortex dictamni radicis)、キッカ(Flos Chrysanthemum)、何首烏(Heshouwu)、朝鮮人参(Iron-Fist Ginseng)、丹参(Miltiorrhizae)、三七人参(Notoginseng)、Paorulca Glandulosa、杏仁油、Szechuan Lovageの根茎、オウギ(Radix astragali)、Radix Ginseng、何首烏(Radix Polygoni Multiflori)、レッドルーテッドセージ(Red-rooted Salvia)、Rhizoma gastroidia ginseng、Seu radix notopterygii、クララ(Sophera flavescens)である。
≪その他の材料≫
また、他の様々な材料も、本発明で有用な組成物中に存在してもよい。これらには、保湿剤、タンパク質およびポリペプチド、保存剤、ならびに、アルカリ剤が含まれる。このような薬剤の例は、INCIハンドブック第1650〜1667頁に記載されている。また、本発明の組成物には、キレート剤(例えば、EDTA)および保存剤(例えば、パラベン)が含まれてもよい。適当な保存剤およびキレート剤の例は、INCIハンドブック第1626頁および第1654〜55頁に掲げられている。その上、本願で有効な局所用組成物は、従来の化粧用補助剤[例えば、染料、乳白剤(例えば、二酸化チタン)、顔料、および、香料]を含むことができる。
≪色素沈着剤≫
1つの実施例では、本発明の組成物は、色素沈着剤[例えば、メラニンもしくは合成メラニン誘導体、または、メラニン様分子、バニリンポリマー、天然抽出物(例えば、Coleus Forskoli抽出物、Bugrane-P抽出物、色素含有天然材料からの抽出物(例えば、Hedychium属またはBearberry属の植物由来の褐色色素、または、カロテノイドもしくはカンタキサンチンを含む植物由来の黄色色素、橙色色素、もしくは、赤色色素)であるが、これらに限定されない)、あるいは、合成化学物質(例えば、銅含有化合物(例えば、CuCl2のような銅塩))、または、合成カロテノイドもしくは合成カンタキサンチン]をさらに含む。合成メラニン誘導体の例は、米国特許第5,618,519号、同第5,384,116号、同第5,227,459号で説明されている。可溶性メラニン誘導体の例は、米国特許第5,744,125号、同第5,225,435号、同第5,218,079号、同第5,216,116号で説明されている。市販の可溶性メラニン誘導体の例には、San-mar laboratories, Inc.(Elmsford, NY)のメラシン100(Melasyn-100)(商標)、および、Zylepsis(Ashford, Kent、英国)のメランザ(MelanZe)(商標)が含まれる。
これらの薬剤は、好ましくは約0.001重量%から約10重量%の量、特に約0.01重量%から約5重量%の量で、組成物中に存在するだろう。
別の実施態様では、組成物には、ペプチドが含まれてもよい。色素沈着ペプチドの例は、米国特許第7,025,951号で説明されている。そこで説明されている発明のペプチドは、化粧用に許容可能な塩の形で提供されてもよい。好ましい塩の例は、治療上許容可能な有機酸[例えば、ポリマー酸(例えば、タンニン酸またはカルボキシメチルセルロース)だけでなく、酢酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、乳酸、マレイン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、安息香酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、または、パルモン酸]の塩、ならびに、無機酸[例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸)、硫酸、または、リン酸]の塩である。
組成物中に存在するペプチドの量は、用いられるペプチドの量に依存する。ペプチドは、約0.001重量%から約10重量%の量、特に約0.005重量%から約5重量%の量で、組成物中に存在するべきである。
≪ミネラルウォーター≫
本発明の組成物は、ミネラルウォーター、例えば、天然に鉱質化されたミネラルウォーター[例えば、Evian(登録商標)ミネラルウォーター(Evian、仏国)]を用いて調製されてもよい。1つの実施態様では、ミネラルウォーターは少なくとも約200 mg/Lの鉱質分(例えば、約300 mg/Lから約1,000 mg/L)を有する。1つの実施態様では、ミネラルウォーターは、少なくとも約10 mg/Lのカルシウム、および/または、少なくとも約5mg/Lのマグネシウムを含む。
≪使用方法≫
本発明の組成物を、毛髪成長が必要とされる肉体部位にその組成物を局所的に施用することによって、毛髪成長を誘導するために利用してもよい。好ましくは、本発明の組成物は、少なくとも1日に1回、少なくとも3週間、必要とされる肉体部位に局所的に施用されるが、好ましくは、毎日、少なくとも14週間、より好ましくは、無期限である。毛質を改善するためには、その組成物は、少なくとも1日に1回、少なくとも6週間施用されるべきである。6週間後、ユーザーは、向上した毛髪成長を観察し、増大した毛幹直径および/または向上した毛髪の外見的特徴(例えば、毛髪量、毛髪の光沢、および、毛髪の厚み)を観察することができるべきである。
〔実施例1〕
≪抽出物の準備≫
以下に本発明の抽出物の準備について説明する。以下の実施例で用いられるように、抽出物の重量%は液体抽出物の重量をいう。
ハグマノキ葉(茎を含む全乾燥葉)を、Bulgarcoop Ltd/Bilkocoop(Sofia、ブルガリア)、Bilec(Troyan、ブルガリア)、Harbin Medicines & Health Products IMP. & EXO. Co., LTD(Harbin、中国)、Monteagle Herbs(Killaloe, ON、カナダ)から購入した。
全薬草葉100 gを粉砕し、より大きな茎を取り除き、砕いた葉を熱湯1Lに入れ、必要に応じてかき混ぜながら、5分間(最大30分間)、密閉容器中で沸騰させた。沸騰過程が完了した後、すぐに容器を加熱源から離し、ふたをしたまま、室温で約1時間から約12時間保管した。このことは、ときどきかき混ぜてもよいが、混合物が長く保管されるにつれ、あまりかき混ぜなくてもよいかもしれない。抽出物をガーゼでろ過し、抽出物収量を最大にするために、余分な液体を薬草から手で搾り出した。この液体は、HR73水分分析機(Mettler-Toledo, Inc., Columbus, OH)を用いて決定されたように、約30 mg/mLのハグマノキ抽出物から構成されている。
異なる濃度のハグマノキ抽出物を準備した。元の収量の2倍、5倍、および、7倍にそれぞれの容量を減らすことによって、抽出物をさらに濃縮し、60mg/mL、150mg/mL、および、210mg/mL抽出物を作り出した。この過程を、80℃〜85℃の撹拌プレート上で加熱し蒸発させることにより達成した。その後、活性を損なうことなく、抽出物を冷却し、4℃で保管することができた。
ハグマノキ抽出物処方物を、以下の表(mL単位)に掲げられたような量を含んで、以下のとおり準備した。混合容器に、脱イオン水、または、60 mg/mL(2×)、90 mg/mL(3×)、120 mg/mL(4×)、150 mg/mL(5×)、および、210 mg/mL(7×)ハグマノキ抽出物のいずれかを加え、室温で撹拌を開始した。その後、Na2EDTAを加え、溶解するまで混合した。この過程の後、グリセリンを加え、混合物が均一になるまで、混合し続けた。一度均一になったならば、ジメチコンおよび保存剤を加え、混合し続けた(これらの成分は、溶液にはならないだろうことに留意すること)。この過程を続ける一方で、ジメチルイソソルビド(“DMIS”)およびBHTを、透明および均一になるまで事前混合した。その後、DMIS/BHT事前混合液をバッチに加えた。最終的に、ラウレス−7およびC13〜14イソパラフィンを加え、完全に均一な物質が得られるまで、混合し撹拌し続けた。バッチの粘度が増すのを容易にし、内容物の均一性を維持するために、その過程中、混合速度を調整した。
あるいは、150 mg/mLハグマノキ抽出物を、以下のとおり、凍結乾燥過程により準備した。30 mg/mLハグマノキ抽出物を上記のように準備し、VirTis(Gardiner, NY)のGenesis凍結乾燥機で凍結乾燥した。標準的な凍結乾燥サイクルには、-70℃の温度で凍結すること、20mmHgの真空で乾燥させることが含まれる。このサイクルを、抽出物からすべての水分が取り除かれるまでくり返してもよい。凍結乾燥前後の容器の重量を測ることにより、固形物重量を決定し、脱イオン水を加えて、その固形物を150 mg/mLハグマノキになるよう溶解した。あるいは、60 mg/mLハグマノキまで濃度をより低くするように、その製剤を脱イオン水でさらに希釈することができる。その後、これらの抽出物を長期間の保存のために-20℃で凍結した。
以上に説明した処方物原型に加えて、150mg/mL(5×)処方物を、上記の説明に基づいて、以下の調節物とともに準備した。
i)DMISを処方物から取り除いた(DMISなし150 mg/mLと呼ぶ)。
ii)Sepigel 305をSepiPlus400で置換した。
iii)凍結乾燥ハグマノキ抽出物を、上記の処方物原型とともに用いるか、または、70%エタノールおよび30%プロピレングリコールから成るビヒクル中で用いた。
Figure 0005972515
〔実施例2〕
≪ハグマノキ抽出物/抽出物濃縮物の凍結乾燥≫
異なる濃度のハグマノキ抽出物を、凍結乾燥過程により準備してもよい。30 mg/mLハグマノキ抽出物を、VirTis(Gardiner, NY)のGenesis凍結乾燥機で凍結乾燥してもよい。標準的な凍結乾燥サイクルには、-70℃の温度で凍結すること、および、20mmHgの真空で乾燥させることが含まれる。このサイクルを、抽出物からすべての水分が取り除かれるまでくり返してもよい。その後、凍結乾燥前後の容器の重量を測ることにより、固形物重量を決定してもよい。その後、脱イオン水を加えて、例えば、150 mg/mLもしくは210 mg/mLハグマノキになるようにその固形物を溶解してもよいし、あるいは、例えば、60mg/mLハグマノキになるように、さらに希釈してもよい。その後、これらの抽出物を長期保管のために-20℃で凍結してもよい。
〔実施例3〕
≪ハグマノキ抽出物によるC3Hマウスにおける毛髪成長誘導≫
6〜7週齢のC3HメスマウスをTaconic Farms(Germantown, NY)から購入した。12時間明期12時間暗期の環境制御された部屋の中、適当な大きさのかごで、マウスを飼育し、随意に食餌および水を与えた。動物の世話は、“Guide for the Care and Use of Laboratory Animals” NIH Publication No. 85-23に基づいた。実験を開始する前に1週間、動物を慣れさせた。すべてのマウスが毛髪サイクルの延長された毛髪休止期/休息期(約50〜60日長)に入ったところで、約1.5×5cmの背側部位を刈り込んだ(Wahl Clippers 8900 Series, Blade # 1086)。2%誘発・維持イソフルランおよび0.5 L酸素で鎮静しながら、1群当たり7匹のメスマウスを刈り込んだ。150 mg/mLハグマノキ処方群に加えて、処理群には、プラシーボ群、陽性対照として5%ミノキシジル群、および、天然毛髪成長開始についての対照として利用でき、プラシーボ効果を観察するための未処理群が含まれた。試験材料200μLを毎日、週当たり5日、その部位に局所施用した。毛髪成長期/活性成長期の最初の兆候で、また、必要な場合、視覚観察に基づいて、画像を撮影した。3週目に、皮膚サンプルを組織学分析のために入手し、毛髪成長期に入ったマウス(灰色の皮膚、新しい毛髪成長のための最初の視覚的な手がかり)の日常観察を示す研究ログを記録した。6週目まで処理を続けた。驚くべきことに、150 mg/mLハグマノキ組成物は、5%ミノキシジルよりも早く、C3Hマウスにおける毛髪成長を誘導した。
Figure 0005972515
〔実施例4〕
≪ハグマノキ抽出物による、C3Hマウスにおける毛質の改善≫
6〜7週齢のC3HメスマウスをTaconic Farms(Germantown, NY)から購入し、実施例3で説明したように処理した。屠殺したマウスから毛髪を刈ることにより、処理14週目にすべての動物の毛髪休止期/休息期で、毛髪サンプルを入手した。プラシーボ群および150 mg/mLハグマノキ処理群から、いくつかの棍毛を選択し、走査電子顕微鏡(SEM)および光学顕微鏡(×400)により分析した。驚くべきことに、C3Hマウスにおいて、150 mg/mLハグマノキ組成物は、プラシーボ処理群の毛髪と比較して、結果的により太い毛幹直径を有し、より滑らかな毛髪キューティクルを有していた。
〔実施例5〕
≪ハグマノキ抽出物の異なる濃度による毛髪成長の誘導≫
C3Hマウスを実施例3で説明したように処理した。加熱処理による濃縮物として準備された150 mg/mLハグマノキ処方物に加えて、凍結乾燥ハグマノキ抽出物粉末を上記に説明したように準備し、ハグマノキ組成物のより低い濃度(60 mg/mL、90 mg/mL、120 mg/mL)、および、より高い濃度(最大210 mg/mL)も準備した(表III)。処理群には、プラシーボ群、陽性対照として5%ミノキシジル群、および、天然毛髪成長開始についての対照として利用でき、プラシーボ効果を観察するための未処理群が含まれた。試験材料200μLを毎日、週当たり5日、部位に局所的に施用した。毛髪成長期/活性成長期の最初の兆候で、また、必要な場合、視覚観察に基づいて、画像を撮影した。皮膚サンプルを組織学分析のために入手し、毛髪成長期に入ったマウス(灰色皮膚)の日常観察を示す研究ログを記録した。6週目まで処理を続けた。この研究結果を表IIIに示す。この結果は、150 mg/mLハグマノキ凍結乾燥抽出物が、加熱処理した150 mg/mLハグマノキ抽出物と等しく良好に毛髪成長期を誘導したということを示している。さらに、背側の毛髪被覆について、用量依存性の増加が視覚観察され、画像として記録され、また、組織学分析により確認された。C3Hモデルにおいて毛髪成長を誘導する最も低い用量は、60 mg/mL用量であり、DMISを含む処方物原型で毛髪成長を誘導するのに最も効果的な用量は、150mg/mL濃度であった。210 mg/mLは、DMISなし処方物(毛髪成長期に2日早く入る)と同様の毛髪成長を誘導し、第2毛髪成長期を誘導する濾胞サイクリングを加速させる。
C3Hマウスにおいて、120mg/mLは5%ミノキシジルと同様の毛髪成長を誘導し、濃度が高くなるにつれ、5%ミノキシジルよりもより早く毛髪成長を誘導した。
〔実施例6〕
≪ハグマノキ抽出物はミノキシジルと相乗効果がある≫
延長された毛髪成長休止期(約8週長)に入ったところで、150 mg/mLハグマノキ抽出物200μL、または、5%ミノキシジル、または、両方の薬剤の組み合わせで、背側部位を刈り込まれたC3Hメスマウスを、毎日1回6週間、局所的に処理した。視覚観察では、5%ミノキシジルと組み合わせた150 mg/mLハグマノキ抽出物での局所処理が、各薬剤単独と比較して、改良された背側被覆をもたらしたということが明らかとなった。150 mg/mLハグマノキ群、および、150 mg/mLハグマノキ+5%ミノキシジル群ともに同様の期間で、開始毛髪成長期導入が視覚的に生じたが、組み合わせた方が、個々の薬剤処理よりも早い時間で完全な背側被覆を達成した(表III参照)。ハグマノキ抽出物を標準5%ミノキシジルと組み合わせた場合、局所処理したC3Hマウスの背側皮膚部位の8日目の組織学分析(F&M染色)では、ハグマノキおよびミノキシジル処理単独と比較して、視覚野当たりのより濃い毛髪濾胞が明らかに示された。
〔実施例7〕
≪ハグマノキ抽出物によるC57BL/6マウスにおける毛髪成長誘導≫
6〜7週齢のC57BL/6マウスをTaconic Farms(Germantown, NY)から購入した。12時間明期12時間暗期の環境制御された部屋の中、適当な大きさのかごで、マウスを飼育し、随意に食餌および水を与えた。動物の世話は、“Guide for the Care and Use of Laboratory Animals” NIH Publication No. 85-23に基づいた。実験を開始する前に1週間、動物を慣れさせた。毛髪サイクルの休止期にあるマウスにおいて、約1.5×5cmの背側部位を刈り込んだ。試験材料200μL(表Iで説明したとおり)を毎日、週当たり5日、その部位に局所施用した。150 mg/mLハグマノキ配合物群に加えて、処理群には、プラシーボ群、および、60 mg/mLハグマノキ処方物群が含まれた。2週目までに、150 mg/mLハグマノキ群におけるマウスすべて(N=4)が毛髪成長期に入り、より上方の背側部位で毛髪成長が開始したが、プラシーボ群または60 mg/mLハグマノキ群では毛髪成長期または毛髪成長には、全く兆候が存在しなかった。この実施例は、ハグマノキ抽出物の毛髪誘導特性が、C3Hマウス系統の特性とは関係ないことを示している。
〔実施例8〕
≪ハグマノキによる毛髪再生における処方物成分の効果≫
CH3毛髪成長研究を、ハグマノキ抽出製剤への処方物剤の添加とともに、以上の実施例で説明したとおり実施した。驚くべきことに、150 mg/mLハグマノキ抽出物への5%DMISおよびSepiplus 400(電解質耐性増粘ポリマー)の添加は、150 mg/mL抽出物単独、または、Sepiplus305を含むがDMISを含まないものよりも、毛髪成長期へ入ることを遅らせるという結果をもたらした(結果については表IIを参照のこと)。5%DMISを含む、および、含まないようにそれぞれ処方された150 mg/mLハグマノキ抽出物で局所処理したC3Hマウスの組織学分析(8日目および11日目でのF&M染色)によって、DMISが処方物から除かれた場合に、毛髪成長期へより早く入ることが明らかになった。この実施例は、毛髪成長製品としてのハグマノキ抽出物処方物は、当業者に知られている既知の処方物剤全てを必ずしも用いることができず、それは効率試験に基づいて選択されるべきであることを示唆している。
Figure 0005972515
〔実施例9〕
≪低濃度のハグマノキ配合物はTPA誘発マウス耳浮腫を阻害する≫
Rao et al.の方法を用いたホルボールエステル(TPA)誘発浮腫アッセイにおいて、ハグマノキ配合物(表I参照)の効果を試験するために、以下の実験を実行した(Rao TS, Currie JL, Shaffer AF, Isakson PC. Comparative evaluation of arachidonic acid (AA)- and tetradecanoylphorbol acetate (TPA)-induced dermal inflammation. Inflammation 1993; 17: 723-741参照)。以上の実施例で説明したとおり、7〜9週齢のアルビノのオスCD-1マウスを飼育した。アセトン中で0.005%(w/v)のTPA溶液を作った。このTPA溶液の20μL用量を、マウスの背側の左耳と右耳に塗布した。表IIIで説明したとおりに処方したハグマノキ抽出物を、TPA施用後すぐに、左耳に(20μL)施用した。右耳はこれらの抽出物で処理しなかった。マウスはTPA処理後5.5時間のCO2吸入により屠殺し、左耳と右耳を取り除き、各々の耳から7mm生検を取り除いて、重量を測った。右耳と左耳との生検重量の違いを計算した。化合物の抗炎症効果は、耳の重量の増加が抑制されていることによって示される。
30 mg/mLおよび60 mg/mL抽出物濃度のハグマノキ配合物によって、TPA誘発マウス耳浮腫の用量依存的な抑制が示された。驚くべきことに、150 mg/mLハグマノキ配合物は抑制活性を示さず、効果がプラシーボと相違なかった。この実験は、150 mg/mLハグマノキ抽出物が他のハグマノキ抽出物と物理学的に異なっていることを示している。
Figure 0005972515

Claims (2)

  1. 毛髪成長誘導のための局所用組成物に使用するのに有用なハグマノキ抽出物の製造方法において、
    ハグマノキ葉を熱湯で抽出してハグマノキ葉の水性抽出物を得る工程と、
    前記水性抽出物を凍結乾燥して固形物を得る工程と、
    前記固形物に水を加えて、60 mg/mLから210 mg/mLの濃度のハグマノキ抽出物を得る工程と
    を含むハグマノキ抽出物の製造方法。
  2. 請求項1に記載のハグマノキ抽出物の製造方法において、
    前記ハグマノキ抽出物が、150 mg/mLの濃度であるハグマノキ抽出物の製造方法
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