以下、本発明の実施の形態による電子機器について図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の実施の形態による電子機器の一例の外観を示す斜視図である。ここでは、電子機器の一例としてデジタルビデオカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)101が示されている。ここで、図1(a)は表示部103を開いた状態で正面から示す斜視図であり、図1(b)は表示部103を開いた状態で一側面側から示す斜視図である。図1(c)は表示部103を開いた状態で他の側面側から示す斜視図である。また、図2(a)は表示部103を閉じた状態で正面から示す斜視図であり、図2(b)はヒンジ部114を露出させた状態で側面側から示す斜視図である。
x軸はカメラ101の左右方向を表し、カメラ101の紙面手前側を右側面、紙面奥側を左側面とする。z軸はカメラ101の前後方向を表し、カメラ101の紙面手前側を前面、紙面奥側を後面とする。z軸方向はカメラ101の撮像光軸方向に対応する。撮像光軸中心は参照番号113で示されている。y軸はカメラ101の上下方向を表し、カメラ101の紙面上側を上面、紙面下側を下面とする。
カメラ101は本体部102及び表示部103を有している。本体部102は右側面カバー104、上面カバー105、前面カバー106、及び左側面カバー107を備えている。そして、右側面カバー104には右側面及び後面のバッテリ取り付け部108が備えられている。表示部103は右側面カバー104に2軸のヒンジ部114を介して接続され、ヒンジ部114によって表示部103の開閉及び回転を行うことができる。表示部103は入力部として機能するタッチパネルを有している。
表示部103は通常のビデオカメラに用いられるものであり、表示部103は図2(a)に示す右側面カバー104に沿う状態である表示部収納状態とすることができる。また、開閉軸115を中心とした回転動作によって、表示部103を図1(a)〜図1(c)に示す90度開いた状態とすることができる。表示部103は上下方向の回転軸116を中心として回転動作可能に接続され、これによって、ユーザは被写体側との対面撮影などを行うことができる。
ヒンジ部114は表示部103の開閉を行うための開閉軸115と表示部103を回転させるための回転軸116とを備えている。ヒンジ部114はこれら開閉軸115及び回転軸116を中心に回転可能な構造を有している。表示部取り付け板金部材117に表示部103が取り付けられる。ヒンジ部114はヒンジカバー118を有し、このヒンジカバー118によってヒンジ部外観を形成して、内部の配線を露出させないようにする。そして、前面カバー106に設けられた開口部の中にレンズ鏡筒109が備えられ、右側面カバー104の表示部収納面に記録媒体として用いられるメモリーカード取り出し口110が形成されている。右側面カバー104の表示部収納面に外部入出力端子開口部111が形成され、左側面カバー107の本体部後ろ寄りの下方に電源入力端子112が設けられている。
図3は図1に示すデジタルビデオカメラ101のシステム構成を示すブロック図である。
センサー基板202には撮像素子パッケージ201およびad変換素子203が搭載されている。レンズ鏡筒109から入射した被写体像(光学像)は撮像素子パッケージ201に結像して、ここで光電変換される(つまり、電気信号とされる)。撮像素子パッケージ201の出力はAD変換素子203でデジタル信号に変換されて、メイン基板204に送られる。
メイン基板204にはカメラ信号処理IC205、ビデオ信号処理IC206、システムマイコン204a、及び電源回路212が搭載されている。システムマイコン204aはカメラ101全体の制御を司る。カメラ信号処理IC205はデジタル信号を画像処理して画像情報(画像データ:撮影画像)とし、ビデオ信号処理IC206は当該画像情報をビデオ信号に処理する。ビデオ信号は画像として表示部103で表示されるとともに、記録部207に所定の形式のファイルとして記録される。記録部207は取り出し可能な外部メモリーカード208および内蔵の取り外し不可な内蔵メモリー209等で構成される。撮影、再生、及び種々の設定等は操作部210の操作によって行われる。ビデオ信号は映像音声信号又はファイルとして外部入出力端子211から出力することができる。メイン基板204上の電源回路212には電源入力端子112が接続されるとともに、着脱可能なバッテリ213が接続されている。電源回路212はメイン基板204を介してカメラ101に電力を供給する。
図4は図1に示すレンズ鏡筒109の外観を示す図である。そして、図4(a)は正面図であり、図4(b)は側面図である。図5は図1に示す撮像レンズ鏡筒109を示す断面図である。そして、図5(a)は図4(a)のA−A線断面図であり、図5(b)は図4(b)のB−B線断面図である。
レンズ鏡筒109は、通常のビデオカメラに用いられるインナーフォーカス方式のレンズ鏡筒である。レンズ鏡筒109は最も被写体面に近い側の1群レンズ及び撮像素子パッケージとの距離は固定され、内部のバリエータレンズ及びアフォーカルレンズを可動としてズーム及び合焦を行う。レンズ鏡筒は被写体側から1群レンズ401、バリエータレンズ402、防振部403、及びアフォーカルレンズ404の4つの群からなるガラスレンズ群を有している。
1群レンズ401は固定鏡筒301に溶着によって固定され、バリエータレンズ402は第2鏡筒302内で可動に配置されている。第2の鏡筒302の光軸後方には絞りユニット405が配置され、その後方に防振部403が防振アクチュエータ上で第2鏡筒302と第3鏡筒303との間に挟まれて配置されている。第3鏡筒303の内部でアフォーカルレンズ404が可動に配置されるとともに、第3鏡筒303には撮像素子パッケージ201を貼り付けたセンサープレート406が取り付けられる。
1群レンズ401は光軸の後方に行く程その直径が小さくなる。そして、固定鏡筒301の外面において本体部の右側面側に位置する側には切り欠き407が形成されている。この切り欠き407はy軸に平行な軸を中心して円弧状に切り欠かれている。第2鏡筒302には円弧状の切り欠き407と接する光軸に平行な面である側面が形成され、当該側面の内側には反射防止ための遮光形状408が形成されている。この側面を光軸に近付けることによって、後述のように本体部を小型に見せることができるが、レンズ鏡筒109内面における不要光の反射によって起きるフレア及びゴーストは上記の側面を光軸に近付けることによって起きやすくなってしまう。
このため、遮光処理として内側の面に波線上の遮光形状408を設けて反射光を遮断し、フレア及びゴーストを低減する。絞り部405及び防振部403は通常のデジタルビデオカメラに用いられるものであるので、ここでは説明を省略する。第3鏡筒303は光軸前方をアフォーカルレンズ404の移動領域とし、後方を撮像素子パッケージ取り付け部とする。撮像素子パッケージ取り付け部は赤外吸収ガラス409の収納部410、撮像素子パッケージ収納部411、及びセンサープレート取り付け部412を有している。
図6は図3に示す撮像素子パッケージ201の構成を説明するための図である。そして、図6(a)および(b)は撮像素子パッケージ201の外観を示す図であり、図6(c)は撮像素子パッケージ201の断面を示す図である。また、図6(d)及び(e)はセンサープレート406を示す図である。
撮像素子パッケージ201は保護ガラス501、ベース部材502、リード503、および撮像素子504を有している。ベース部材502には撮像素子504が配置され、撮像素子パッケージ201の裏面側にはセンサープレート406が取り付けられる取り付け面505取り付け面506と、絞り加工によって光軸後方側に段差を有する当接面507とが形成される。センサープレート406には接着剤充填穴508及び変形防止穴509が形成されている。上記の段差を形成するため、センサープレート406には段差接続部510が4ヶ所形成される。さらに、センサープレート406は位置決め穴511、回転止め512、及びビス穴513を有している。これらの用途については後述する。
図7は図6に示す撮像素子パッケージ201とセンサープレート406との貼り付け状態を示す図である。そして、図7(a)は上方から見た図、図7(b)は斜め上方から見た図、図7(c)は裏側から見た図である。図8は撮像素子パッケージ201が接着されたセンサープレート406をレンズ鏡筒109に取り付けた状態を示す図である。そして、図8(a)は後方から見た斜視図、図8(b)は後方から見た平面図、図8(c)は取り付け状態を示す図である。
センサープレート406は撮像素子パッケージ201をレンズ鏡筒109に位置決め固定するための部材である。センサープレート406の位置決め穴511を基準として、撮像素子パッケージ201を位置合わせして、撮像素子パッケージ201とセンサープレート406とを接着する。すなわち、撮像素子パッケージ201の取り付け面505とセンサープレート406のセンサー取り付け面506とを接触させた状態で、接着剤充填穴508に接着剤を充填することで、撮像素子パッケージ201とセンサープレート406とを接着する。そして、位置決め穴511及び回転止め穴512を第3鏡筒303に設けられた位置決めボス601及び回転止めボス602に挿通し、ビス603にて締結する。
レンズ鏡筒109に関する撮像素子パッケージ201の光軸方向の位置決めを、センサー取り付け面506と第3鏡筒303のセンサープレート取り付け部412に設けられたセンサープレート当接面604とを当接することによって行う。センサー取り付け面506と当接面507とは前述のように段差を備えている。ところが、センサー取り付け面506及び当接面507の両方がレンズ鏡筒109と接触することは部品の量産加工精度の関係上困難である。そして、当接面507のみがレンズ鏡筒109と接触してしまう寸法関係であると、センサープレート当接面604とセンサー取り付け面506に隙間が生じてしまう。この結果、レンズ鏡筒109と撮像素子パッケージ201光軸方向の位置との関係に狂いが生じてしまう。
必ずセンサープレート当接面604とセンサー取り付け面506とが当接するためには、当接面507とレンズ鏡筒109のビス穴面605とに隙間606が生じるか又は隙間606がゼロで接触するような寸法公差関係とする。
上記のような寸法関係を有するセンサープレート406を第3鏡筒303に取り付けると、センサープレート406の当接面507が変形する。その変形が接着剤充填穴部508に及ぶと接着強度が著しく下がって、最悪の場合剥離してしまうという問題がある。
このため、前述したように、センサープレート406には変形防止穴509を設けて、段差接続部510を接着剤充填穴508の距離だけ離すようにする。接着材充填穴508は段差接続部510に近い側514の方が遠い側515よりも大きな円弧形状をとる。これによって、接着剤充填面積を確保しつつ段差接続部510の変形が接着剤充填穴508に伝わらないようにする。つまり、図7(c)に示すように、撮像素子パッケージ201を接着した状態において、段差接続部510に近い側514と撮像素子パッケージ201の中心との距離608が遠い側515と撮像素子パッケージ201の中心との距離609よりも短いことになる。
さらに、段差接続部510を、ビス穴513に対してx軸及びy軸方向に形成することができるように変形防止穴509が形成される。そして、段差接続部510をビス穴510の中心よりも撮像光軸中心113からx軸及びy軸に沿った距離が遠い箇所に形成することができるように変形防止穴509が形成される。段差接続部510を互いに直交する2方向に構成することによって、段差接続部510がx軸回り及びy軸回りに回転変形することを抑制し合う。これによって、ビス穴513に挿通されたビス603によって当接面507がビス穴面605に対して変形する際、当接面507を光軸に沿って平行移動し易くすることができる。
図9は図3に示すセンサー基板202の周辺についてその外観を示す図である。そして、図9(a)はセンサ基板を正面から見た図、図9(b)は斜視図、図9(c)はセンサ基板202をメイン基板204に接続した状態を示す斜視図、図9(d)は放熱板を取り付けた状態で裏側から見た斜視図、図9(e)は放熱板を取り付けた状態で正面側から見た斜視図である。
撮像素子パッケージ201はセンサープレート406に接着された状態でセンサー基板202に実装される。センサー基板202には前述のAD変換素子203及び周辺回路が実装され、AD変換素子203は撮像素子パッケージ201と反対面側に実装されている。センサー基板202においてデジタル信号コネクタ実装部701に実装されたBtoBコネクタ702を介して、図9(c)に示すようにメイン基板204に接続される。メイン基板204のレイアウトに関しては後述する。
センサー基板201にはセンサー放熱板703がビス留めされている。センサー放熱板703はセンサー基板202と平行な(つまり、レンズ鏡筒の光軸を法線とする)主面704と、主面704と直交(交差)して右側面及び左側面に延びる放熱腕部705及び706とを有している。主面704のAD変換素子203と対向する箇所に絞り708を付加することによって、センサー放熱板406をAD変換素子203に近付けることができる。
このような構成によって、AD変換素子203の放熱を効率よく行うことができる。レンズ鏡筒109からセンサー放熱板703までの一体的な構造を一つのカメラユニットと呼び、後述するようにカメラユニットとその他の構造部材は弾性部材を用いて接続される。
ここでは、撮像素子パッケージ201としてCMOSセンサー又はCCDを用いているので、撮像素子パッケージ自体が発する熱によってノイズ等が増え、画質が低下するという問題がある。また、センサー基板202上の回路も発熱して撮像素子パッケージ201に熱を供給するので、撮像素子パッケージ201及びセンサー基板202周辺の熱を放熱する必要がある。前述のセンサー放熱板703だけでは放熱が不十分であることが多く、熱を他の構造部材に放熱する必要がある。前述のように、カメラユニットは構造部材に対して弾性的に接続されているため、放熱も弾性を損なわない手法で行う必要がある。
また、センサー基板202が発する電気的ノイズを低減するためには、コネクタ接続部701による接続だけでは不十分で、構造部材にセンサー基板202のグランド配線を導通させる必要があることが多い。この導電に関しても前述の放熱と同様に弾性的な接続状態を損なわない手法で行う必要がある。このため、センサー放熱板703の放熱腕部705及び706に図9(e)に示す弾性導電放熱部材707を取り付け、カメラユニットの周辺にある構造部材と導電及び放熱を行う。
図10は図9に示す弾性導電放熱部材707を模式的に示す図である。そして、図10(a)は弾性導電放熱部材707を側方から示す図、図10(b)は撮像素子パッケージに取り付けた状態を示す図である。
弾性導電放熱部材707は0.05mmから0.3mm程度のプラスチック材料で形成されたシート部材801の一面に0.05mmから0.5mm程度の銅箔等の金属箔802を貼り付けた金属箔シートを有している。そして、当該シートを金属箔802が外側(表側)を向くように折り返され、その内側に両面テープ803を貼り付けた弾性部材804をシートで挟む。つまり、金属箔シートは金属箔802の第1の部分が表側となるように、第1の部分と第2の部分との間で折り返され、これら第1の部分と第2の部分との間に弾性部材804が配設される。
接着部材としての両面テープ803は、金属箔802の第1の部分及びプラスチックシート801に対して、その一部露出するように貼り付けられ、この露出箇所にセンサー放熱板(放熱部材)704が貼り付けられる。つまり、弾性部材804のセンサー放熱板704と対向する面には、両面テープ803が貼着される。両面テープ803の第1の領域によって、プラスチックシート801は弾性部材804のセンサー放熱板704と対向する面に貼られる。なお、プラスチックシート801の表面には、金属箔802が貼られている。このとき、弾性部材804のセンサー放熱板704と対向する面は、全面がプラスチックシート801で覆われることがなく、弾性部材804のセンサー放熱板704と対向する面の一部は露出している。この露出面には両面テープ803が配置されていることになる。金属箔802として銅箔又はアルミ箔のような高熱伝導性及び低導電抵抗の金属箔(導電性の高い金属箔)が用いられる。弾性部材804として発泡ウレタン又はスポンジなどの弾性材が用いられる。
図10(b)に示すように、弾性導電放熱部材707はセンサー放熱板703と両面テープ803の第2の領域で貼り付けられて、金属箔802がセンサー放熱板703に接触している。そして、センサー放熱板703の放熱腕部705及び706と対向する金属材料で形成される外装部材805に金属箔802が当接し、弾性部材804によって弾性導電放熱部材707が外装部材805に付勢される。弾性導電放熱部材707は、センサー放熱板703の放熱腕部705と外装部材805との間に配置される。金属箔802の第1の部分は、センサー放熱板703の放熱腕部705と弾性導電放熱部材707との間に配置される。金属箔802の第2の部分は、弾性導電放熱部材707と外装部材805との間に配置される。両面テープ803の第1の領域は、プラスチックシート801と弾性導電放熱部材707との間に配置される。両面テープ803の第2の領域は、センサー放熱板703の放熱腕部705と弾性導電放熱部材707との間に配置される。これによって導電及び放熱が行われる。
なお、外装部材はカメラ101の構成要素を内包し、放熱腕部705及び706と対向してレンズ鏡筒を保持するレンズ鏡筒保持部材を有している。
また、弾性導電放熱部材707は略U字形状に成形され、U字形状の頂点側806が熱源である撮像素子パッケージ201およびセンサー基板202と近いセンサー放熱板703の主面704の側になるように弾性導電放熱部材707が貼り付けられる。これによって、放熱効果を高めることが可能である。さらに、金属箔802の支持材としてプラスチックシート801を用いることによって、金属箔802の塑性変形を防止して弾性部材804の反発力が妨げられることがない。このようにして、弾性的に導電かつ放熱を1つの部材で行うことにより、放熱ゴム及びガスケットを併用せずに、安価かつ省スペースで導電及び放熱を行うことができる。
本実施の形態では、1枚の両面テープを用いる最も単純な形態を説明したが、弾性部材804を挟んで2枚の両面テープを用いるようにしてもよい。さらには、1枚の長い両面テープで弾性部材804を包むようにしてもよい。
次にカメラユニットを本体部に接続するための構造部材について説明する。図11はカメラユニットを本体部に接続するための構造部材の一例を示す斜視図である。そして、図11(a)は右側面板金部材901の外観を示す斜視図、図11(b)は左側面板金部材909の外観を示す斜視図である。
右側面板金部材901はカメラユニットの本体右側面側に位置し、材料として熱伝導性の高い材料、例えば、アルミ合金又は銅合金などが用いられる。右側面板金部材901は前面(正面)から見た場合に略コの字形状を有し、主たる主面902を本体部右側面に形成するとともに、上面側には前後に2か所の上面部903及び904が形成され、下面側に下面部905が形成されている。そして、後ろ側の上面部903から所定角度の曲げ部906を形成するとともに、下面部905には所定角度と同一の角度の引っかけスリット907が形成されている。このスリット907の用途はについて後述する。右側面板金部材901の主たる面902には2か所に穴部908が形成され、これら穴部908には後述のレンズ受け弾性部材が配置される。
左側面板金部材909はカメラユニットの本体左側面側に位置し、右側面板金部材901と同様に、材料として熱伝導性の高い部材が用いられる。左側面板金部材909は前面から見た場合に略逆コの字形状を有し、主たる面910が本体左側面に形成されとともに、上面側には前後に2か所の上面部911及び912が形成され、下面側に下面部913が形成される。下面部913には右側面部材901のスリット907と同一角度の引っかけスリット914が形成されている。このスリット914の用途については後述する。右側面板金部材909の主たる面910には1か所の穴部915が形成され、この穴部915には後述のレンズ受け弾性部材が配置される。
図12はレンズ受け弾性部材の外観を示す図である。そして、図12(a)は側面図、図12(b)は斜視図である。レンズ受け弾性部材は、大小中の同心円の円柱1002、1003、および1004が組み合わさって、その中心に穴1005が貫通している。また、最外形の外周及び穴1005の端部1006には呼び込みのC面が付加されている。
図13は板金部材をレンズ受け弾性部材を装着した状態でその外観を示す斜視図である。そして、図13(a)は左側面板金部材901をレンズ受け弾性部材1001を装着した状態でその外観を示す斜視図であり、図13(b)は右側面板金部材909にレンズ受け弾性部材1001を装着した状態でその外観を示す斜視図である。図13(c)は右側面板金部材901の上面を示す図である。
レンズ鏡筒109側に接触面の大きな円柱部1002が配置されるように、右側面板金部材901に設けられた穴部908にレンズ受け弾性部材1001が挿通される。小円柱部1003が右側面板金部材901に当たって、円柱1002と円柱1004との間に右側面板金部材901が挟まれる。左側面板金部材側909も同様に、レンズ鏡筒109側に接触面の大きな円柱部1002が配置されるように、左側面板金部材909に設けられた穴部915にレンズ受け弾性部材1001が挿通されて、小円柱部1003が右側面板金部材909に当たる。
右側面板金部材901の後ろ側上面部903に形成された曲げ部906の角度は光軸に対して約65度の角度1107をなしている。曲げ部906を上面視した際、曲げ部906に対向する下面部904側に引っかけスリット907が設けられる。
図14はメモリカード基板1101の取り付け状態を説明するための図である。そして、図14(a)はメモリカード基板1101取り付け状態を示す斜視図、図14(b)はメモリカード基板1101の取り付け途中の状態を示す斜視図、図14(c)はメモリカード基板1101取り付け状態を上方から示す図である。
右側面板金部材901に設けられた曲げ部906及びスリット907と左側面板金部材のスリット914には、外部メモリカード208が接続されるメモリカードスロット1102が実装されたメモリカード基板1101が接続される。図14(b)に示すように、メモリカード基板1101に設けられた差し込み部1107が、スリット907及び914に挿通された後、曲げ部906にメモリカード基板1101を押しあててビス(図示せず)によって締結する。曲げ部906とスリット907及び914とがレンズ鏡筒109の光軸に対して傾いているので、メモリカード基板1102は光軸に対して傾いて取り付けられる。その角度は後述するように約65度となる。
右側面板金部材901及び左側面板金部材909は前述のように、それぞれが略コの字及び逆コの字状の形状を有しており、その二つが組み合わさることによってロの字型の構造が形成される。このため、ロの字型が平行四辺形状に変形することに対して弱いという問題がある。ところが、メモリカード基板1102を斜めに取り付けることによって、筋交いとして補強の役割を担うことができる。また、メモリカード基板1101の角度65度は、光軸方向から見たメモリカード基板1101の投影面積がレンズ鏡筒109の投影面積にほぼ収まるように決定される。つまり、図14(c)に示すように、右側面板金部材901と左側面板金部材909とによって規定される撮像レンズ収納幅1103が、メモリカード基板1101の光軸方向に占有する幅1104と略等しい構成となっている。
このように、所定角度を規定することによってカメラ101の左右方向の幅がレンズ鏡筒109の幅で決定される要素以上に大型化することなく、小型な筺体を実現することができる。また、メモリカード基板1101の上下高さは、メモリカード基板1101の左右幅1104よりも短く、レンズ鏡筒109の上下高さに充分収まる。メモリカード基板1101におけるメモリカードスロット1102の実装面の反対面には、カメラ101が備えるRAMに書き込まれた情報を外部電源が接続されていない状態でも保持可能にするためのバックアップ用蓄電池1105が実装される。
図15は板金部材とカメラユニットとを接続した状態を示す斜視図である。そして、図15(a)は右側面板金部材901及び左側面板金部材909とカメラユニットとを接続した状態を上方から見た斜視図、図15(b)は右側面板金部材901及び左側面板金部材909とカメラユニットとを接続した状態をしたほうから見た斜視図である。
レンズ鏡筒109にはレンズ受け弾性部材1001の内径と嵌合する軸部1202が形成されている。軸部1202は右側面板金部材901及び左側面板金部材909に取り付けられたレンズ受け弾性部材1001に挿通される。右側面板金部材901及び左側面板金部材909はその上面及び下面において締結されている。上面側では右側面板金部材901の後ろ側上面部903と左側面板金部材909の後ろ側上面部911とが引っかけ爪によって引っかけ接続される。そして、右側面板金部材901の前側上面部904と左側面板金部材909の前側上面部912とが引っかけ爪によって引っかけ接続される。
下面側において、右側面板金部材901の下面部905と左側面板金部材909の下面部913とがビス1201によって締結される。右側面板金部材901及び左側面板金部材909とカメラユニットとはレンズ受け弾性部材1001を介してのみ接続され、これによって弾性的な接続状態とされる。
このように接続することによって、右側面板金部材901と左側面板金部材909とに接続された後述の外装部品などのストレスがレンズ鏡筒109及びカメラユニットに伝達されにくくなる。さらに、レンズ鏡筒109の発する振動及び騒音が外装部品に伝わることを低減することができる。
図16は端子基板1309及びメモリユニット基板1310の接続状態を説明するための斜視図である。そして、図16(a)はメイン基板204、三脚ねじ部材1301、及び三脚ねじ補強板金部材1302を展開して示す斜視図、図16(b)はメイン基板204、三脚ねじ部材1301、及び三脚ねじ補強板金部材1302を組み合わせたユニット状態を示す斜視図、図16(c)は端子基板1309及びメモリユニット基板1310接続状態を示す斜視図である。
右側面板金部材901及び左側面板金部材909の下面側にはメイン基板204が配置される。メイン基板204は図16(a)に示すように三脚ねじ部材1301に対して三脚ねじ補強板金部材1302を挟んだ状態でユニット化される。このようにユニット化された状態で右側面板金部材901及び左側面板金部材909に取り付けられる。メイン基板204は前述のセンサー基板202とのBtoBコネクタによる接続がなされるとともに、レンズ鏡筒109の駆動アクチュエータ及び駆動系位置検出部等を接続するFPC等が接続されている。また、メイン基板204の下面側にはHDMI1303、USB1304、及び電源入力112の端子が実装されている。
三脚ねじ部材1301は繊維強化プラスチック等で形成されており、三脚回転止め部1305、三脚ねじ部1306、三脚ねじ補強板金部材取り付け部1307、及び端子補強部1308を備えている。三脚ねじ部1306は通常のビデオカメラ用三脚を締結可能なねじを形成し、三脚回転止め部1305はビデオカメラ用三脚に一般的に用いられる回転止めが嵌合する凹みである。
三脚ねじ部1306の上面は、三脚を取り付けた際に突き上げる力がかかるため、三脚ねじ補強板金部材1307を取り付けて補強する。端子補強部1308はHDMI1303、USB1304、及び電源入力112それぞれの端子の基板側と反対面を支える。三脚ねじ部材1306の強度及び非導通性を利用して、各端子に近付けることが可能である。
三脚ねじ補強板金部材1302には映像音声出力端子1311及び外部マイク入力端子1312を実装した端子基板1309が締結される。また、揮発性メモリICで構成された内蔵メモリ(図示せず)が実装されたメモリユニット基板1310が三脚ねじ補強板金部材1302に締結される。
図17及び図18はカメラユニットに端子基板1309及びメモリユニット基板1310とメモリカード基板1101とが接続された状態を説明するための図である。そして、図17(a)は図15(a)に示すユニットに図16(c)に示すユニット及びメモリカード基板1101を接続した状態を示す斜視図であり、カメラユニットに右側面板金部材901と左側面板金部材909を接続してその下面側にメイン基板204(図17(a)には示さず)が接続される。図17(b)は図17(a)に状態におおいてセンサー基板202、メイン基板204、及びメモリカード基板1101の位置関係を示す斜視図である。メモリカード基板1101の下面側には凸形状部1401が形成されている。この凸形状部1401の端面には信号線が露出されないようにされる。そして、この凸形状部1401と対向する面に、センサー基板202のコネクタ実装部701に実装されたBtoBコネクタ702とメイン基板204の接続部とがある。
図17(c)は図17(a)の状態においてBtoBコネクタ702の位置関係を示す上面図である。メモリカード基板1101とBtoBコネクタ702との位置関係はBtoBコネクタ702の略対角線上にメモリカード基板1101の凸形状部1401が位置する。このような配置によって、BtoBコネクタ702がその短辺及び長辺を軸として回転する接続不良が起きることを防止することができる。また、凸形状部1401とセンサー基板202のコネクタ実装部701との距離は、BtoBコネクタ702の係合量を上回らないように配置すれば、BtoBコネクタ702が離間することを防止することができる。
図18(a)は図17(a)の状態においてカメラユニットとメモリカード基板1101及びメイン基板204との位置関係を示す上面図である。センサー放熱板703の主面704及びメモリカード基板1101によって形成された三角形スペース1402(点線で示す)にセンサー放熱板703の右側面腕部705を配置する。右側面腕部705はヘミング加工によって2重とされ、三角形スペース1402を放熱スペースとして利用している。また、三角形スペース1402とメモリカード基板1101を挟んで反対側のスペースには、バックアップ用蓄電池1105が配されて、スペースを有効利用している。
図18(b)は図17(a)に操作部ユニット1403を接続した状態を示す斜視図である。カメラ101の操作部210として、ズーム操作部1404、電源投入指示操作部1405、及び録画スタートストップ操作部1406がユニット化された操作部ユニット1403を備える。ズーム操作部1404は通常のビデオカメラに用いられるズーム操作部であり、スライド操作によって被写体の拡大及び縮小が行われる。
電源投入指示操作部1405は通常のプッシュスイッチであり、押し圧動作に応じてカメラ101の電源がオン又はオフされる。録画スタートストップ操作部1406も通常のビデオカメラに用いられる録画スタートストップ操作部であり、押し圧動作に応じて録画の開始・停止が行われる。操作部ユニット1403は右側面板金部材901及び左側面板金部材909が上面で締結された箇所において、メモリカード基板1101の上面に取り付けられる。操作部ユニット1403とメイン基板204との接続はFPC1407によって行われ、このFPC1407は分岐してメモリカード基板1101上のコネクタ1408に接続される。FPC1407はメモリカード基板1101とメイン基板204との接続も兼ねている。
図19はデジタルビデオカメラにおいて操作部ユニット1403を接続した後右側面カバー104及び表示部103を接続した状態を説明するための図である。そして、図19(a)は図18(b)の状態に右側面カバー104及び表示部103を接続した状態を示す斜視図であり、図19(b)はデジタルビデオカメラ101のバッテリ周辺を底面側から見た図である。また、図19(c)は図19(a)を後方から見た図である。
右側面カバー104は本体右側面を主たる面とするカバー部材であり、カメラ101の前方においては表示部103との接続を担い、カメラ101の後方ではバッテリ取り付けの役割を担っている。図示のように、右側面カバー104は底面側にもその外観が延び、右側面、後面、及び底面の3面が一体となって、剛性を高くしている。
バッテリ213は右側面カバー104の後面側に設けられたバッテリ取り付け部108に取り付けられる。バッテリ取り付け部108を底面側から見た際、バッテリ取り付け部108の最大左右幅1501と取り付けレール幅1502とは最大左右幅1501の中心1503よりも取り付けレール幅1502の中心1504が左側面側に近くなっている。この点は後述するバッテリ取り付け部108の特徴に起因するものである。
続いて、カメラ101に取り付けられるバッテリ213について説明する。
図20はバッテリ213の取り付けについて説明するための図である。そして、図20(a)はバッテリ213を示す斜視図であり、図20(b)はバッテリ取り付け部を後方から見た図である。また、図20(c)は図20(b)のC−C線断面図である。図20(d)及び(e)はカメラ101よりもバッテリ取り付け部が小さいカメラ1613にバッテリ213を取り付けた状態を模式的に示す図であり、図20(d)は上面側から見た断面図、図20(e)は右側面から見た図である。
図示のバッテリ213は、例えば、リチウムイオン電池セル1601を有している。そして、リチウムイオン電池セル1601、回路基板1602、及びコネクタ1603が取り付け部カバー1604及び外観カバー1605によって挟まれている。取り付け部カバー1604に設けられた取り付け部の左右幅1606、取り付け部カバー全体の幅、及び外観カバーの左右幅1607の関係は図20(b)に示すように、取り付け部の左右幅1606の中心1608が取り付けカバー全体の幅かつ外観カバーの左右幅1607の中心1609と一致しない。そして、取り付け部の左右幅1606の中心1607の方が取り付け面から見た際に左側に偏っている。
つまり、前述のように右側面カバー104に設けられた取り付け部カバー108の最大左右幅1501の中心1503よりも取り付けレール幅1502の中心1504が左側面側に近いのは、バッテリ取り付け部の左右幅1606の中心1607の方が取り付け面から見た際に左側に偏っていることに起因している。
図20(c)に示すように、バッテリ213の内部においてセル1601の中心1616に対して紙面左側に回路基板1602の中心1617が偏っている。そして、セル1601と回路基板1602との偏りは左右方向のみではなく、図20(b)に示すように上下方向にも偏りを有している。つまり取り付け部の上下高さ1610は、取り付け部カバー全体の上下高さかつ外観カバーの上下高さ1611よりも上面側に偏っており、これによって、段差1612が形成される。
図20(d)及び図20(e)において、カメラ1613はカメラ101と同様に、開閉可能な表示部1615及び本体部1614を有している。カメラ1613のバッテリ取り付け部1616の左右幅は、バッテリ取り付け部108の左右幅1606と略同一の幅である。このようなカメラ1613にバッテリ213を取り付けると、表示部1615が閉じ切らないもののバッテリ213を取り付けてカメラ1613を使用することは可能である。また、カメラ1613のバッテリ取り付け部1616の上下高さは、バッテリ取り付け部108の上下高さ1610と略同一高さである。
このようなカメラ1613にバッテリ213を取り付けると、底面から段差1612が突出するものの、バッテリ213をバッテリ取り付け部1616に取り付けてカメラ1613を使用することは可能である。
次に、カメラ101におけるメモリカード取り出し部110の周辺について説明する。
図21はメモリカード取り出し部110の周辺について説明するための図である。そして、図21(a)は図19(a)を右側面側から見た図であり、図21(b)は図21(a)のD−D線断面図である。
前述したように、右側面カバー104にはメモリカード取り出し部110が備えられている。カメラ101内ではメモリカード基板1101が斜めに傾いて配置されているので、メモリカードの取り出し口も斜めに傾いて形成されている。図21(b)に示すように、メモリカードの取り出し方向はカメラ101の後方側に向かっている。このような構成によって、表示部103を開いた状態であれば、メモリカード1702の取り出し方向の延長線上でメモリカードが表示部103と干渉することはない。
メモリカード取り出し部110はバッテリ取り出し部108の近傍に位置するように、バッテリ取り付け部108に対してカメラ101の前後方向における位置が決定される。また、前述したように、バッテリ取り付け部108は左側面側に偏っているので、メモリカード702の取り出しの際に、ユーザの指1703が入るスペース1704(点線で囲む部分)を設けることができる。
図22はカメラ101における表示部103について説明するための図である。そして、図22(a)は表示部103を閉じた状態において上面側から見た断面図であり、図22(b)は表示部103を除いた状態で外観を示す斜視図である。
前述のように、右側面カバー104には表示部103がヒンジ部114を介して接続されている。このヒンジ部114の開閉軸115を中心とするヒンジカバー118の回転軌跡1705は、前玉固定鏡筒の切り欠き部407に位置する。このように構成することによって、表示部103をレンズ鏡筒109の光軸中心と近付けることが可能となる。カメラ101は光軸中心と表示部103との距離を近付けるほど小型に見えるという特徴があるので、上記のように、回転軌跡1705を切り欠き部407に位置づければ、カメラ101を小型化することができる。
また、回転軸116を光軸113よりも下側に配置することによって、表示部103とメイン基板204とを接続するFPC1706をレンズ鏡筒109の下側に通すことができる。これによって、FPC1706を表示部103とレンズ鏡筒109との間のスペースを通すよりも、表示部103を光軸113に近付けることができる。
図23はデジタルビデオカメラの前面カバー106を取り付けた状態を示す斜視図である。図示のように、前面カバー106はレンズ鏡筒109の開口部と音声収録用の内蔵マイク(図示せず)とを有する。
図24はカメラ101において全てのカバーを取り付けた状態を説明する図である。そして、図24(a)はその左側面図、図24(b)は左側面カバー107を外した状態を示す斜視図である。
左側面カバー107はユーザが右手でカメラ101を把持する側であり、取り付けビスなどが表出しても外観の美観を損ないにくい。このため、最終組つけのカバーとして使用されることが多い。そして、左側面カバー107が最終で組つけるカバーであるということは、カメラ101(完成品)を分解する際に最初に取り外しが可能なカバーでもあるということである。
前述のように、メモリカード基板1101には蓄電池1105が実装されている。この蓄電池1105には、一般的にリチウムイオン電池が用いられ、カメラ101を廃棄する際には蓄電池1105をカメラ101から取り出して廃棄することが国の規制で要求されることがある。
このため、蓄電池1105を廃棄する際、ユーザがカメラ101から蓄電池1105を容易に取り出しできることが必要である。左側面カバー107を取り外した際には、メモリカード基板1101が斜めに傾いて配置されているので、ユーザにとってメモリカード基板1101に実装された蓄電池1105が視認しやすいレイアウトになっている。よって、蓄電池1105の取り出しを行う際に、ユーザはカメラ101の左側面カバー107のみを取り外して、ラジオペンチなどの工具1901をカメラ101に差し込んで蓄電池1105を掴んで引き出すようにすればよい。
以上のように、本発明の実施の形態による放熱部材及びカメラでは、コストの低減を図りつつ撮像素子パッケージ等の電子部品から発生する熱を効率よく放熱することができる。その結果、撮像素子パッケージ等の電子部品の動作の安定化することができる。さらに、放熱板及び基板に撮像素子パッケージ等の電子部品を弾性的に接続しつつ、放熱板及び基板のグランドを外装に接続することができる。
なお、上述の実施の形態では、放熱部材707をカメラ101に用いる例については説明したが、電子部品が搭載された回路基板を有する電子機器において回路基板からの放熱を良好にするために放熱部材707を用いることができる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。