JP5970212B2 - 鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材 - Google Patents

鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材に関する。
鉄道車両構体は、基部をなす台枠と、側部をなす側構体と、前部及び後部をなす妻構体と、屋根部をなす屋根構体と、を備えている。特許文献1には、治具により台枠や各構体を拘束した状態で、台枠及び各構体同士を接合する鉄道車両構体の製造方法が記載されている。
特公昭60−13860号公報
上述した製造方法では、台枠及び各構体同士を接合した後の鉄道車両構体の寸法精度が保たれるように、接合前に台枠や各構体をしっかりと拘束する必要があり、上記治具が台枠や各構体に溶接される場合がある。しかしながら、上記治具を台枠や各構体に溶接してしまうと、台枠及び各構体同士を接合した後に治具を取り外し難くなるのに加え、溶接痕の除去作業が必要となる。このため、鉄道車両構体を製造する作業が煩雑となる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、簡易な手法で鉄道車両構体の寸法精度を保つことができる鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両構体の製造方法は、台枠に対して側構体を接合する側構体接合工程を備えた鉄道車両構体の製造方法であって、側構体接合工程は、柱部が設けられた一対の側構体を柱部が内側を向くように台枠の幅方向の両縁部にそれぞれ配置する配置工程と、長さが可変な第1の棒状治具の一端部及び他端部を一対の側構体の柱部にそれぞれ着脱自在に取り付け、第1の棒状治具を一対の側構体間に架け渡すことにより、一対の側構体間の間隔を調整する間隔調整工程と、第1の棒状治具により調整された間隔を維持しながら側構体と台枠とを接合する接合工程と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る鉄道車両構体の製造方法では、第1の棒状治具の端部を側構体の柱部に着脱自在に取り付けるため、第1の棒状治具の取り外しが容易である。また、側構体の骨格をなす柱部に第1の棒状治具の端部を取り付けるため、一対の側構体間の間隔がしっかりと調整され、維持される。従って、簡易な手法で鉄道車両構体の寸法精度を保つことができる。
長さが可変な第2の棒状治具の一端部を柱部に着脱自在に取り付けると共に他端部を台枠に接合し、第2の棒状治具を側構体と台枠との間に斜めに架け渡すことにより側構体の姿勢を調整する姿勢調整工程を更に有していることが好ましい。この場合、第2の棒状治具の端部を側構体の柱部に着脱自在に取り付けるため、第2の棒状治具の取り外しが容易である。側構体の骨格をなす柱部に第2の棒状治具の端部を取り付けるため、側構体の姿勢がしっかりと調整され、維持される。従って、簡易な手法で鉄道車両構体の寸法精度をより確実に保つことができる。
柱部には、側構体に略直交する壁部が形成され、間隔調整工程及び姿勢調整工程では、第1及び第2の棒状治具の一端部を壁部に取り付けることが好ましい。この場合、第1及び第2の棒状治具の拘束力が壁部に沿って作用し、壁部の厚さ方向には力が作用し難い。このため、柱部の変形が抑制され、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
柱部には、側構体に略直交すると共に互いに対向する一対の壁部が形成され、配置工程では、一対の壁部を把持可能なな一対の把持片と、第1及び第2の棒状治具を取り付け可能な取付片と、を有する中継部材を用意し、一対の把持片を一対の壁部にそれぞれ着脱自在に取り付け、間隔調整工程及び姿勢調整工程では、第1及び第2の棒状治具の一端部を取付片に取り付けることが好ましい。この場合、第1及び第2の棒状治具の拘束力が一対の壁部に分散する。このため、柱部の変形が更に抑制され、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
間隔調整工程及び姿勢調整工程では、第1の棒状治具の軸心と第2の棒状治具の軸心とが一対の壁部間を通るように、取付片に対して第1及び第2の棒状治具の一端部を取り付けることが好ましい。この場合、第1及び第2の棒状治具の拘束力の作用点が一対の壁部間に位置し、第1及び第2の棒状治具の拘束力が柱部の一対の壁部に更に偏り少なく分散する。このため、柱部の変形が更に抑制され、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
間隔調整工程では、柱部に対する把持片の取付位置と略同等の高さとなる位置で取付片に第1の棒状治具の一端部を取り付け、姿勢調整工程では、柱部に対する把持片の取付位置より下方の位置で取付片に第2の棒状治具の一端部を取り付けることが好ましい。この場合、略水平に架け渡される第1の棒状治具の軸心と、斜めに架け渡される第2の棒状治具の軸心と、の両方が、柱部に対する把持片の取付位置の近傍を通る。このため、第1及び第2の棒状治具の拘束力が作用した場合にも中継部材にモーメントが生じ難く、中継部材の姿勢が安定し、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
本発明に係る鉄道車両構体製造用の治具の中継部材は、側構体の柱部の一部をなすと共に側構体に略直交する一対の壁部を把持し、一対の壁部にそれぞれ着脱自在に取り付けられる一対の把持片と、一対の側構体間の間隔調整に用いられる第1の棒状治具が着脱自在に取り付けられる第1の取付部及び側構体の姿勢調整に用いられる第2の棒状治具が着脱自在に取り付けられる第2の取付部を含む取付片と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る鉄道車両構体製造用の治具の中継部材を用いた鉄道車両構体の製造方法では、一対の把持片を柱部の一対の壁部にそれぞれ着脱自在に取り付け、第1及び第2の棒状治具の一端部を取付片に取り付けることで、第1及び第2の棒状治具の一端部が柱部に着脱自在に取り付けられるため、第1及び第2の棒状治具の取り外しが容易である。また、側構体の骨格をなす柱部に第1及び第2の棒状治具の端部が取り付けられるため、一対の側構体間の間隔及び側構体の姿勢がしっかりと調整され、維持される。更に、第1及び第2の棒状治具の拘束力が一対の壁部に分散する。このため、柱部の変形が更に抑制され、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。従って、簡易な手法で鉄道車両構体の寸法精度を保つことができる。
取付片は、一対の把持片の間に位置していることが好ましい。この場合、第1及び第2の棒状治具の拘束力の作用点が、一対の壁部間に位置することから、第1及び第2の棒状治具の拘束力が柱部の一対の壁部に更に偏り少なく分散する。このため、柱部の変形が更に抑制され、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
第1の取付部は、一対の把持片が柱部に取り付けられた場合に、柱部に対する把持片の取付位置と略同等の高さとなる位置に設けられ、第2の取付部は、一対の把持片が柱部に取り付けられた場合に、柱部に対する把持片の取付位置より下方の位置に設けられていることが好ましい。この場合、略水平に架け渡される第1の棒状治具の軸心と、斜めに架け渡される第2の棒状治具の軸心と、の両方が、柱部に対する把持片の取付位置の近傍を通る。このため、第1及び第2の棒状治具の拘束力が作用した場合にも中継部材にモーメントが生じ難く、中継部材の姿勢が安定し、一対の側構体間の間隔や側構体の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
本発明に係る鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材によれば、簡易な手法で鉄道車両構体の寸法精度を保つことができる。
鉄道車両構体の概略構成を示す斜視図である。 鉄道車両構体の製造方法の手順を示すフローチャートである。 中継部材を取り付けた状態を示す正面図である。 第1の棒状治具の一端部を取り付けた状態を示す正面図である。 第1の棒状治具の他端部を取り付けた状態を示す正面図である。 第2の棒状治具の両端部を取り付けた状態を示す正面図である。 棒状治具の配置を示す斜視図である。 図6中の中継部材を拡大して示す正面図である。 図8中のIX−IX線に沿う矢視図である。
以下、本発明に係る鉄道車両構体の製造方法及び鉄道車両構体製造用の治具の中継部材の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、鉄道車両構体の概略構成を示す斜視図である。図1に示されるように、鉄道車両構体1は、基部をなす台枠2と、側部をなす側構体3,4と、前部及び後部をなす妻構体5,6と、屋根部をなす屋根構体7と、を備え、これらの台枠2及び各構体3,4,5,6,7が相互に接合されることにより、乗客を収容する空間を内部に有する箱型形状をなしている。
図2は、鉄道車両構体1の製造方法の手順を示すフローチャートである。図2に示されるように、鉄道車両構体1の製造方法は、台枠配置工程S1と、側構体配置工程S2と、間隔調整工程S3と、姿勢調整工程S4と、妻構体配置工程S5と、接合工程S6と、屋根構体配置工程S7と、接合工程S8と、治具取外工程S9と、を有している。
台枠配置工程S1では、図3に示されるように、台枠2を略水平に配置する。側構体配置工程S2では、外板部3aに柱部8が設けられた側構体3と、外板部4aに柱部8が設けられた側構体4とを、柱部8が内側を向くように台枠2の幅方向の両縁部2a,2bにそれぞれ配置する。前後方向の複数箇所において、側構体3,4の柱部8に中継部材11を着脱自在に取り付ける。
間隔調整工程S3では、図4に示されるように、長さが可変な複数の第1の棒状治具9の一端部を側構体3,4の一方側の中継部材11に着脱自在に取り付ける。次に、図5に示されるように、各棒状治具9の他端部を持ち上げ、側構体3,4の他方側の中継部材11に着脱自在に取り付る。これにより、側構体3,4間に複数の棒状治具9を架け渡し(図7参照)、各棒状治具9の長さを調整することで側構体3,4間の間隔を調整する。
ここで、棒状治具9は、棒状本体部9aと、棒状本体部9aの両端から延出した延出部9b,9bとを有している。延出部9b,9bの一端部にはそれぞれ雄ネジ部9c,9cが形成され、雄ネジ部9c,9cがそれぞれ棒状本体部9aの両端部にねじ込まれている。雄ネジ部9c,9cのネジ山は互いに逆巻きとなっており、延出部9b,9bに対して棒状本体部9aを一方向に回転させると雄ネジ部9c,9cが棒状本体部9aの両端部から同時に送り出され、棒状治具9の全長が長くなる。延出部9b,9bに対して棒状本体部9aを他方向に回転させると雄ネジ部9c,9cが棒状本体部9aの両端部に同時に引き込まれ、棒状治具9の全長が短くなる。このように、棒状治具9の長さが可変となっている。
姿勢調整工程S4では、図6に示されるように、長さが可変な複数の第2の棒状治具10の一端部を側構体3,4のいずれか一方の中継部材11に着脱自在に取り付ける。棒状治具10の他端部を台枠2に溶接する。これにより、側構体3,4と台枠2との間に複数の棒状治具10を斜めに架け渡す。このとき、側構体3と台枠2との間に架け渡される棒状治具10と、側構体4と台枠2との間に架け渡される棒状治具10と、を前後方向で交互に配置する(図7参照)。各棒状治具10の長さを調整することにより、側構体3,4の姿勢を調整する。棒状治具10は棒状治具9と同様に構成されており、棒状本体部10aと延出部10b,10bとを有し、延出部10b,10bの一端部に形成された雄ネジ部10c,10cが棒状本体部10aの両端部にねじ込まれている。
妻構体配置工程S5では、一対の妻構体5,6を台枠2の長手方向の両縁部2c,2dにそれぞれ配置する(図1参照)。妻構体5,6間の間隔及び妻構体5,6の姿勢は、側構体3,4によって定められる。接合工程S6では、棒状治具9により調整された側構体3,4間の間隔及び棒状治具10により調整された側構体3,4の姿勢を維持しながら側構体3,4と台枠2とを溶接し、妻構体5,6と台枠2とを溶接する。屋根構体配置工程S7では、側構体3,4及び妻構体5,6の上縁部に合わせて屋根構体7を配置する。接合工程S8では、側構体3,4と屋根構体7とを溶接し、妻構体5,6と屋根構体7とを溶接し、側構体3,4と妻構体5,6とを溶接する。治具取外工程S9では、棒状治具9,10を取外し、鉄道車両構体1外に搬出する。
続いて、中継部材11について詳述する。
図8及び図9に示されるように、中継部材11は、互いに対向して柱部8を把持する一対の板状の把持片12,12と、棒状治具9,10が取り付けられる板状の取付片13と、把持片12,12と取付片13とを連結する板状の連結片14とを有している。中継部材11は、ステンレスや鉄鋼等の金属材料からなる。把持片12,12は、連結片14の一方面14a側に設けられ、一方面14aに略直交している。把持片12,12には、柱部8への取り付け用の貫通孔12a,12aがそれぞれ形成されている。
取付片13は、連結片14の他方面14b側に設けられ、他方面14bに略直交している。取付片13は把持片12,12に略平行であり、把持片12,12の間に位置している。連結片14と取付片13との交線L1に沿う方向での取付片13の一端13aは、交線L1に沿う方向での把持片12,12の一端12b,12bより張り出している。取付片13には、棒状治具9の取り付け用の貫通孔13bと、棒状治具10の取り付け用の貫通孔13cとが形成されている。貫通孔13bは、交線L1に沿う方向で、把持片12,12の貫通孔12a,12aの位置と略同等の位置に形成されている。貫通孔13cは、貫通孔13bと一端13aとの間に形成されている。
ここで、柱部8は、側構体3,4の外板部3a,4aに略直交する一対の壁部15,15と、壁部15,15の縁部同士を結び外板部3a,4aに略平行な壁部16と、を有している。壁部15,15には、把持片12,12の取り付け用の貫通孔15a,15aがそれぞれ形成されている。上述した側構体配置工程S2において、中継部材11は次のように取り付けられる。中継部材11は、交線L1が上下方向に沿い、取付片13の一端13aが下方を向き、把持片12,12が壁部15,15を把持するように配置される。貫通孔12a,12a,15a,15aの位置が揃えられ、貫通孔12a,12a,15a,15aにボルト17が挿通され、ボルト17の端部がナット18にねじ込まれる。これにより、把持片12,12が壁部15,15にそれぞれ着脱自在に取り付けられる。
交線L1に沿う方向で、貫通孔13bは貫通孔12a,12aの位置と略同等の位置に形成されていることから、中継部材11が柱部8に取り付けられた状態において貫通孔13bは貫通孔12a,12aの位置と略同等の高さに位置する。貫通孔13cは貫通孔13bと一端13aとの間に形成されていることから、中継部材11が柱部8に取り付けられた状態において貫通孔13cは貫通孔12a,12aの位置より下方に位置する。すなわち、取付片13のうち棒状治具9の端部が取り付けられる第1の取付部P1は、柱部8に対する把持片12,12の取付位置と略同等の高さに位置する。取付片13のうち棒状治具10の端部が取り付けられる第2の取付部P2は、柱部8に対する把持片12,12の取付位置より下方に位置する。
上述した間隔調整工程S3において、棒状治具9の端部は次のように取付部P1に取り付けられる。棒状治具9の端部をなす延出部9b,9bには、棒状治具9の軸心L2に略直行する貫通孔9d,9dがそれぞれ形成されている。棒状治具9は、軸心L2が柱部8の壁部15,15間を通り、貫通孔9d,13bの位置が揃うように配置される。軸心L2は、壁部15,15間の略中央を通ることが好ましいが、壁部15,15のいずれか一方側に寄っていてもよい。貫通孔9d,13bにはボルト19が挿通され、ボルト19の端部がナット20にねじ込まれる。これにより、延出部9bが取付片13の取付部P1に着脱自在に取り付けられる。
上述した姿勢調整工程S4において、棒状治具10の端部は次のように取付部P2に取り付けられる。棒状治具10の端部をなす延出部10b,10bには、棒状治具10の軸心L3に略直行する貫通孔10d,10dがそれぞれ形成されている。棒状治具10は、軸心L3が柱部8の壁部15,15間を通り、貫通孔10d,13cの位置が揃うように配置される。軸心L3は、壁部15,15間の略中央を通ることが好ましいが、壁部15,15のいずれか一方側に寄っていてもよい。貫通孔10d,13cにはボルト19が挿通され、ボルト19の端部がナット20にねじ込まれる。これにより、延出部10bが取付片13の取付部P2に着脱自在に取り付けられる。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態の鉄道車両構体1の製造方法では、第1の棒状治具9の端部を側構体3,4の柱部8に着脱自在に取り付けるため、第1の棒状治具9の取り外しが容易である。また、側構体3,4の骨格をなす柱部8に第1の棒状治具9の端部を取り付けるため、側構体間3,4の間隔がしっかりと調整され、維持される。従って、簡易な手法で鉄道車両構体1の寸法精度を保つことができる。
長さが可変な第2の棒状治具10の一端部を柱部8に着脱自在に取り付けると共に他端部を台枠2に接合し、第2の棒状治具10を側構体3,4と台枠2との間に斜めに架け渡すことにより側構体3,4の姿勢が調整される。第2の棒状治具10の端部を側構体3,4の柱部8に着脱自在に取り付けるため、第2の棒状治具10の取り外しが容易である。側構体3,4の骨格をなす柱部8に第2の棒状治具10の端部を取り付けるため、側構体3,4の姿勢がしっかりと調整され、維持される。従って、簡易な手法で鉄道車両構体1の寸法精度をより確実に保つことができる。
柱部8には、側構体3,4の外板部3a,4aに略直交する壁部15が形成されている。棒状治具9,10の端部は壁部15に取り付けられる。これにより、棒状治具9,10の拘束力が壁部15に沿って作用し、壁部15の厚さ方向には力が作用し難い。このため、柱部8の変形が抑制され、側構体3,4間の間隔や側構体3,4の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
柱部8には、側構体3,4に略直交すると共に互いに対向する一対の壁部15,15が形成されている。中継部材11の一対の把持片12,12は一対の壁部15,15にそれぞれ着脱自在に取り付けられる。これにより、棒状治具9,10の拘束力が一対の壁部15,15に分散する。このため、柱部8の変形が更に抑制され、側構体3,4間の間隔や側構体3,4の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
棒状治具9,10の軸心L2,L3が一対の壁部15,15間を通ることにより、棒状治具9,10の拘束力の作用点が一対の壁部15,15間に位置し、棒状治具9,10の拘束力が柱部8の一対の壁部15,15に更に偏り少なく分散する。このため、柱部8の変形が更に抑制され、側構体3,4間の間隔や側構体3,4の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
棒状治具9の端部は、柱部8に対する把持片12,12の取付位置と略同等の高さとなる位置で取付片13に取り付けられ、棒状治具10の端部は、柱部に対する把持片12,12の取付位置より下方の位置で取付片13に取り付けられる。これにより、略水平に架け渡される棒状治具9の軸心L2と、斜めに架け渡される棒状治具10の軸心L3と、の両方が、柱部8に対する把持片12,12の取付位置の近傍を通る。このため、棒状治具9,10の拘束力が作用した場合にも中継部材11にモーメントが生じ難く、中継部材11の姿勢が安定し、側構体3,4間の間隔や側構体3,4の姿勢がよりしっかりと調整され、維持される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、棒状治具9又は10と中継部材11とが一体化され、一つの治具となっていてもよい。
中継部材11を柱部8に取り付ける方法や、棒状治具9,10を中継部材11に取り付ける方法は、ボルト17,19及びナット18,20による締結に限られない。例えば貫通孔12a,15aにピンを挿通することで中継部材11を柱部8に取り付けてもよいし、貫通孔9d,13b及び貫通孔10d,13cにピンを挿通することで棒状治具9,10を取付片13に取り付けてもよい。
1…鉄道車両構体、2…台枠、3,4…側構体、8…柱部、9…第1の棒状治具、10…第2の棒状治具、11…中継部材、12,12…把持片、13…取付片、15,15…壁部、L2,L3…軸心、P1…第1の取付部、P2…第2の取付部。

Claims (7)

  1. 台枠に対して側構体を接合する側構体接合工程を備えた鉄道車両構体の製造方法であって、
    前記側構体接合工程は、
    外板部に柱部が設けられた一対の側構体を前記柱部が内側を向くように前記台枠の幅方向の両縁部にそれぞれ配置する配置工程と、
    長さが可変な第1の棒状治具の一端部及び他端部を前記一対の側構体の前記柱部にそれぞれ着脱自在に取り付け、前記第1の棒状治具を前記一対の側構体間に架け渡すことにより、前記一対の側構体間の間隔を調整する間隔調整工程と、
    前記第1の棒状治具により調整された間隔を維持しながら前記側構体と前記台枠とを接合する接合工程と、
    長さが可変な第2の棒状治具の一端部を前記柱部に着脱自在に取り付けると共に他端部を前記台枠に接合し、前記第2の棒状治具を前記側構体と前記台枠との間に斜めに架け渡すことにより前記側構体の姿勢を調整する姿勢調整工程と、を有し
    前記柱部には、前記外板部に略直交する壁部が形成され、
    前記間隔調整工程及び前記姿勢調整工程では、前記第1及び第2の棒状治具の一端部を前記壁部に取り付けることを特徴とする鉄道車両構体の製造方法。
  2. 前記柱部には、前記外板部に略直交すると共に互いに対向する一対の壁部が形成され、
    前記配置工程では、前記一対の壁部を把持可能な一対の把持片と、前記第1及び第2の棒状治具を取り付け可能な取付片と、を有する中継部材を用意し、前記一対の把持片を前記一対の壁部にそれぞれ着脱自在に取り付け、
    前記間隔調整工程及び前記姿勢調整工程では、前記第1及び第2の棒状治具の一端部を前記取付片に取り付けることを特徴とする請求項記載の鉄道車両構体の製造方法。
  3. 前記間隔調整工程及び前記姿勢調整工程では、前記第1の棒状治具の軸心と前記第2の棒状治具の軸心とが前記一対の壁部間を通るように、前記取付片に対して前記第1及び第2の棒状治具の一端部を取り付けることを特徴とする請求項記載の鉄道車両構体の製造方法。
  4. 前記間隔調整工程では、前記柱部に対する前記把持片の取付位置と略同等の高さとなる位置で前記取付片に前記第1の棒状治具の一端部を取り付け、
    前記姿勢調整工程では、前記柱部に対する前記把持片の取付位置より下方の位置で前記取付片に前記第2の棒状治具の一端部を取り付けることを特徴とする請求項記載の鉄道車両構体の製造方法。
  5. 側構体の柱部の一部をなすと共に側構体の外板部に略直交する一対の壁部を把持し、前記一対の壁部にそれぞれ着脱自在に取り付けられる一対の把持片と、
    一対の前記側構体間の間隔調整に用いられる第1の棒状治具が着脱自在に取り付けられる第1の取付部及び前記側構体の姿勢調整に用いられる第2の棒状治具が着脱自在に取り付けられる第2の取付部を含む取付片と、を有していることを特徴とする鉄道車両構体製造用の治具の中継部材。
  6. 前記取付片は、前記一対の把持片の間に位置していることを特徴とする請求項記載の鉄道車両構体製造用の治具の中継部材。
  7. 前記第1の取付部は、前記一対の把持片が前記柱部に取り付けられた場合に、前記柱部に対する前記把持片の取付位置と略同等の高さとなる位置に設けられ、
    前記第2の取付部は、前記一対の把持片が前記柱部に取り付けられた場合に、前記柱部に対する前記把持片の取付位置より下方の位置に設けられていることを特徴とする請求項記載の鉄道車両構体製造用の治具の中継部材。
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