JP5967102B2 - 通信端末、通信方法、基地局および通信システム - Google Patents

通信端末、通信方法、基地局および通信システム Download PDF

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Description

本開示は、通信端末、通信方法、基地局および通信システムに関する。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)においてLTEの無線通信システムの規格化が進められている。LTEによれば、リレーやキャリアアグリゲーションなどの技術を用いることにより、最大通信速度の向上やセルエッジでの品質向上を実現することができる。また、HeNodeB(Home eNodeB)、フェムトセル基地局、携帯電話用小型基地局)やRHH(リモートラジオヘッド)など、eNodeB(マクロセル基地局)以外の基地局の導入によりカバレッジを向上させることも検討されている。
また、3GPPでは、MTC(Machine Type Communications)に関する議論も進められている。MTCは、一般的にM2M(Machine to Machine)と同義であり、機械と機械の間の人間が直接利用しない通信を意味する。このMTCは、主として、サーバと、人間が直接利用しないMTC端末との間で行われ、センサネットワークなど、散在する機器を効率的に結びつけるための重要な要素技術と考えられている。
LTEを上記のMTCに応用する場合、バッテリ交換が人手を要する高コストな作業であること、および、バッテリ交換が困難な場所にMTC端末が設置される可能性もあることから、MTC端末のバッテリの交換頻度は出来るだけ少ないことが望まれる。
一方、LTEのアイドルモードでは、接続モードに比べてページングサイクルを長くすることにより、端末の平均の消費電力を低減させることができると考えられている。なお、特許文献1および特許文献2には、このページング方法の改善について開示されている。
特開2010−288278号公報 特開2010−050969号公報
しかし、LTEで規定されるページングサイクルは最長でも2.56s(256システムフレーム)であるため、十分に消費電力を低減することが困難である。
そこで、本開示では、ページングのための処理間隔を長期化することが可能な、新規かつ改良された通信端末、通信方法、基地局および通信システムを提案する。
本開示によれば、設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する通信制御部と、を備える通信端末が提供される。
また、本開示によれば、設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御することと、を含む通信方法が提供される。
また、本開示によれば、設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御する通信制御部と、を備える基地局が提供される。
また、本開示によれば、設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御することと、を含む通信方法が提供される。
また、本開示によれば、設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出する第1のタイミング検出部、共有条件が満たされるか否かを判断する第1の条件判断部、および前記第1のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第1の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの送信を制御する第1の通信制御部、を有する基地局と、前記設定サイクルに従った前記タイミングの到来を検出する第2のタイミング検出部、前記基地局と共有している前記共有条件が満たされるか否かを判断する第2の条件判断部、および、前記第2のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第2の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する第2の通信制御部、を有する通信端末と、を備える通信システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、ページングのための処理間隔を長期化することができる。
無線通信システムの構成例を示した説明図である。 LTEのフレームフォーマットを示した説明図である。 ページングの概念を示した説明図である。 本実施形態による無線通信システムの全体フローを示した説明図である。 本実施形態による基地局の構成を示した機能ブロック図である。 本実施形態によるページングタイミングの具体例を示した説明図である。 本実施形態によるUEの構成を示した機能ブロック図である。 本実施形態によるUEの動作を示したフローチャートである。 本実施形態による基地局の動作を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてUE20A、20Bおよび20Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、UE20A、20Bおよび20Cを特に区別する必要が無い場合には、単にUE20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.無線通信システムの概略
1−1.無線通信システムの構成
1−2.フレーム構成
1−3.ページング
1−4.DRXサイクル
1−5.ページングタイミング
1−6.本実施形態の背景
2.無線通信システムの全体フロー
3.基地局の構成
4.UEの構成
5.基地局およびUEの動作
6.むずび
<1.無線通信システムの概略>
現在、3GPPにおいてLTEの無線通信システムの規格化が進められている。本発明の実施形態は、一例としてこのLTEの無線通信システムに適用することができるので、まず、LTEの無線通信システムの概略を説明する。
(1−1.無線通信システムの構成)
図1は、無線通信システムの構成例を示した説明図である。図1に示したように、無線通信システムは、基地局10と、MME(Mobility Management Entity)12、S−GW(Serving Gateway)14、およびP−GW16(Packet Data Network Gateway)を含むコアネットワークと、UE(User Equipment)20と、外部サーバ30と、を備える。
本発明の実施形態は、図1に示した基地局10およびUE20などの無線通信装置に適用することができる。なお、基地局10は、例えば、eNodeB、リレーノード、または家庭用小型基地局であるHome eNodeBであってもよい。また、UE20は、携帯電話やPC(Personal Computer)などの非MTC端末であってもよいし、3GPPで議論されている、機械と機械の間の人間が直接利用しない通信であるMTCに特化したMTC端末であってもよい。
基地局10は、UE20と通信する無線基地局である。図1においては1台の基地局10のみを示しているが、実際には多数の基地局10がコアネットワークに接続される。
MME12は、データ通信用のセッションの設定、開放やハンドオーバーの制御を行う装置である。このMME12は、基地局10とS1と呼ばれるインタフェースを介して接続される。
S−GW14は、ユーザデータのルーティング、転送などを行う装置である。P−GW16は、IPサービスネットワークとの接続点として機能し、IPサービスネットワークとの間でユーザデータを転送する。
UE20は、基地局10と無線通信を行う通信端末である。このUE20は、基地局10とアプリケーションに応じた無線通信を行う。また、UE20は、コアネットワークを介して外部サーバ30と双方向通信を行う。なお、外部サーバ30は、LTE事業者が設置するサーバ装置であってもよいし、LTEネットワークに外部から接続するインターネット情報サービス事業者のサーバ装置であってもよい。
MTC端末として動作するUE20は、一例として一般的には以下の特徴を有するが、各UE20が以下の全ての特徴を有する必要はなく、いずれの特徴を有するかはアプリケーションに依存する。
・移動がほとんどない(Low Mobility)
・小容量のデータ転送(Online Small Data Transmission)
・超低消費電力(Extra Low Power Consumption)
・各MTCをグルーピングしてハンドリング(Group based MTC Features)
(1−2.フレーム構成)
上述の基地局10およびUE20は、共通のフレームフォーマットに従って通信を行う。以下では、図2を参照し、このフレームフォーマットの具体例を説明する。
図2は、LTEのフレームフォーマットを示した説明図である。図2に示したように、10msの無線フレームは、10個の1msのサブフレーム#0〜#9から構成されている。この10msの無線フレームの各々には、システムフレーム番号(SFN)と呼ばれる識別番号が割り当てられ、システムフレーム番号は0から1023まで増加する。また、1msの各サブフレームは、2つの0.5msスロットで構成されている。さらに、各0.5msスロットは、通常、7Ofdmシンボルで構成されている。
なお、Ofdmシンボルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式の通信方式で用いられる単位であり、1回のFFT(Fast Fourier Transform)で処理されたデータを出力する単位である。
また、図2に示した1msの各サブフレームの先頭には、PDCCH(Physical DownLink Control Channel)と呼ばれる制御信号が付加される。このPDCCHの送信ために、サブフレームの先頭の1Ofdmシンボル〜3Ofdmシンボルが利用される。すなわち、PDCCHの送信ために1Ofdmシンボルが利用される場合もあれば、3Ofdmシンボルが利用される場合もある。
なお、PDCCHの送信に利用される無線フレーム中の領域は制御領域と称され、PDSCH(Physical DownLink Shared Channel)やPUSCH(Physical UpLink Shared Channel)などの送信に利用される無線フレーム中の領域はデータ領域と称される。
(1−3.ページング)
本実施形態は、上述した基地局10とUE20の通信に関し、特に、基地局10からUE20へのページングに関する。そこで、本実施形態の具体的な説明に先立ち、LTEによるページングについて説明する。
基地局は、アイドルモードの各UEに対して、各UEのDRX(Discontinuous reseption)サイクルと呼ばれる間欠受信周期などの一定の周期に従うページングタイミングで、各UEを呼び出すためのページングメッセージを送信する。すなわち、基地局は、各UEのDRXサイクルに相当するページングサイクルでページングメッセージを送信する。このように、ページングメッセージの送信によりUEを呼び出すための呼び出し手続きがページングである。一方、アイドルモードのUEは、DRXサイクルに従うページングタイミングでページングメッセージが送信されていないかを確認し、ページングタイミング以外の期間では、電池消耗を極力小さくするために、主だった回路の電源を切りパワーセーブを行う。
図3は、ページングの概念を示した説明図である。図3に示したように、UEは、DRXサイクルに従うページングタイミング82、84、および86でページングメッセージが送信されていないかを確認する。ここで、ページングタイミング82および84ではページングメッセージが送信されていないので、UEはページングメッセージを受信しない。
一方、基地局は、MMEからのS1APページングメッセージを受信した直後のDRXサイクルに従うページングタイミング86でページングメッセージ(RRCページングメッセージ)を送信する(S92、S94)。このため、UEは、ページングタイミング86でページングメッセージを受信することができる。
より詳細には、UEは、ページングタイミングにおいて、ページング用のP−RNTI(Radio Network Temporary Identify)として固定値(FFFE)を用い、PDCCHにページングメッセージの存在を示す情報があるか否かをモニターする。そして、ページングタイミングにおいてP−RNTIとして固定値(FFFE)が検出された場合、UEは、引き続きPDSCHで送信されるページングメッセージを解読する。ページングメッセージには、対象UEの端末ID(S−TMSI:SAE Temporary mobile subscriber identifier)、ネットワークドメイン情報(サーキット/パケット)、SI変更情報、ETWS情報などが含まれる。UEは、このページングメッセージが自分宛であると認識した場合、ランダムアクセスにより基地局との接続を開始する。
(1−4.DRXサイクル)
以上、ページングの概要を説明した。続いて、上述したDRXサイクル、およびページングタイミングについてより具体的に説明する。なお、以下では、10msの無線フレームをシステムフレームと称する。
DRXサイクルには、セル内の全てのUEに割り当てられる共通のセル固有DRXサイクル(セル共通間欠受信用サイクル)と、UEに対して個別に割り当てられるユーザ固有DRXサイクル(端末間欠受信用サイクル)が存在する。
セル固有DRXサイクルは、32、64、128または256の4通りのシステムフレーム数のいずれかの値であり、システム情報SIB2によって2ビットの情報として報知される。なお、1システムフレーム長は10msであるので、32システムフレーム、64システムフレーム、128システムフレームおよび256システムフレームは、各々320ms、640ms、1.28s、2.56sに相当する。
同様に、ユーザ固有DRXサイクルは、32、64、128または256の4通りのシステムフレーム数のいずれかを示す2ビットの情報である。このユーザ固有DRXサイクルは、MMEからS1APページングメッセージにより基地局およびUEに通知される。または、ユーザ固有DRXサイクルは、UEから接続要求時やトラッキングエリアの更新メッセージによりネットワーク側に通知される。
(1−5.ページングタイミング)
以上説明したDRXサイクルに従い、ページングタイミングが決定される。例えば、3GPP TS36.304に、LTEのページングタイミングを決定するための以下の数式が記載されている。
Figure 0005967102
(数式1)
Figure 0005967102
(数式2)
Figure 0005967102
(数式3)
Figure 0005967102
(数式4)
Figure 0005967102
(数式5)
上記の数式において、SFNは0〜1023のいずれかの値をとるシステムフレーム番号であり、TはDRXサイクルであり、UE_IDはUEのUSIMカードに格納されるIMISの下位10ビットであり、nBはネットワークから通知されるパラメータで、4T、2T、T、T/2、T/4、T/8、T/16、T/32のいずれかの値をとる。
上記の数式1は、LTEにおけるページングを行うシステムフレーム番号を決定するアルゴリズムを示す。基地局は、この数式1に従い、SFNをDRXサイクルTで割った剰余が、右辺で求まる値と等しい場合、当該SFNでページングを行う。なお、数式3に示したように、セル固有DRXサイクル(Tc)とユーザ固有DRXサイクル(TUE)の小さい方がDRXサイクルTとして用いられる。ユーザ固有DRXサイクルTUEが割り当てられていない場合、セル固有DRXサイクルTcがDRXサイクルTとして用いられる。
ここで、数式1の右辺はUEのIMISを用いた演算を含むので、各UEのページングタイミングは、一様に分布するランダムなタイミングとなる。なお、数式2は、数式1に従って決定されるシステムフレームのうちでページングを行うサブフレームを決定するためのアルゴリズムである。数式2においても同様にIMISを用いた演算が含まれるので、ページングが行われるサブフレームもランダム化される。
(1−6.本実施形態の背景)
ところで、LTEを上記のMTCに応用する場合、バッテリ交換が人手を要する高コストな作業であること、および、バッテリ交換が困難な場所にMTC端末が設置される可能性もあることから、MTC端末のバッテリの交換頻度は出来るだけ少ないことが望まれる。このために、アイドルモード時のDRXサイクルを長くすることが考えられるが、システムフレームの周期(1024システムフレーム)を超える長周期のDRXサイクルを実現することは、困難であった。以下、その理由を説明する。
上述したように、アイドルモード時のDRXサイクルは、32、64、128または256システムフレームである。このため、DRXサイクルは、最長でも2.56sである。仮により長いDRXサイクルの選択肢があった場合でも、数式1を参照して説明したページングタイミングの決定アルゴリズムでは、DRXサイクルはシステムフレームの周期である1024システムフレーム(10.24s)未満に制限される。しかし、将来のMTCのためのDRXサイクルとしてより長い周期が望まれることも想定される。例えば、電池の寿命を重要視するアプリケーションでは、DRXサイクルは30秒、1分あるいはそれ以上の周期であることが望まれることも考えられる。
この点について、システムフレームの周期を1024システムフレームよりも長くすることによりDRXサイクルの長期化を図る方法も考えられるが、この方法は、システム全体に影響を与えるので、従来の端末との互換性を考慮すると最適解ではない。
また、DRXサイクルを指定するシステムパラメータとして、上述したように、セル固有DRXサイクルTcとユーザ固有DRXサイクルTUEが存在する。しかし、数式3に示したように、ページングタイミングの決定アルゴリズムでは、セル固有DRXサイクルとユーザ固有DRXサイクルTUEの小さい方がDRXサイクルTcとして採用される。したがって、ユーザ固有DRXサイクルTUEをセル固有DRXサイクルTcより長くしても、DRXサイクルの長期化を実現することは難しい。
一方、セル固有DRXサイクルTcとユーザ固有DRXサイクルTUEの双方を長くすれば、DRXサイクルを長期化できるが、セル内の全てのUEのDRXサイクルが影響を受けてしまう。例えば、ETWS(地震/津波警報システム)の通知はページングメッセージに含まれるので、セル固有DRXサイクルTcとユーザ固有DRXサイクルTUEの双方を長くすると、ETWSが適正に動作しなくなってしまう。
また、数式1を参照して説明したページングタイミングの決定アルゴリズムにより、各UEのページングタイミングは、一様に分布するランダムなタイミングとなるので、ページングのために用いられる無線リソースの集中を回避することができる。これは、DRXサイクルが最長でも2.56sである場合は好ましいと考えられるが、DRXサイクルを長期化した場合、長周期の範囲内にページングタイミングが分散してしまう。その結果、意図したタイミングから大きく離れたタイミングでページングが行われることが懸念される。
他の観点では、ユーザ固有DRXサイクルTUEは、UEの起動時に行われる接続要求(アタッチリクエスト)、またはトラッキングエリアの更新(トラッキングエリアアップデート)時のいずれかのタイミングでUEから通知される。しかし、MTC端末として動作するUEは移動性が低い場合もある。また、ユーザ固有DRXサイクルTUEの通知は任意のタイミングで行われることが想定される処理ではない。このため、ユーザ固有DRXサイクルTUEがネットワークに通知される頻度は低くなることが想定される。
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態を創作するに至った。本実施形態によれば、ページングのための処理間隔をUEごとに個別にシステムフレームの周期を超えて長期化することが可能である。以下、このような本実施形態による全体フロー、基地局10の構成およびUE20の構成などについて順次詳細に説明する。
<2.無線通信システムの全体フロー>
図4は、本実施形態による無線通信システムの全体フローを示した説明図である。図4に示したように、まず、UE20が接続モードで動作している間に、外部サーバ30が、P−GW16、S−GW14および基地局10を介して、UE20にページング指示情報を送信する(S310、S312、S314、S316)。
ページング指示情報は、ページングタイミングの決定法に関する情報を含む。例えば、ページング指示情報は、ユーザ固有DRXサイクルTUE、本実施形態によるページングタイミングの決定法を行うか否かを示すフラグ情報、拡張パラメータK、およびページングに失敗した場合に用いる再ページングに関する情報を含む。ただし、上述したページングタイミングの決定法に関する情報の一部または全部はUE20のSIMカードのような記憶媒体に保存されていてもよい。この場合、ページング指示情報は、UE20の記憶媒体に保存されている情報をページングタイミングの決定のために利用することを指示する情報を含んでもよい。
また、上記のフラグ情報は、FGI(Feature Group Indicator)情報であってもよい。FGI情報は、一般に、UE20がネットワークにUE20の特定の機能の使用可否を示すためのビット情報列として用いられる。拡張パラメータKは、詳細については「3.基地局の構成」以降で説明するように、ページングのための処理間隔を長期化するためのパラメータである。なお、上述したページング指示情報の通知は複数回に分割して行われてもよい。
続いて、UE20は、外部サーバ30から受信したページング指示情報を、基地局10およびMME12に通知する(S320、S322)。これにより、ページング指示情報をUE20と基地局10およびMME12を含むネットワーク側で共有することができる。なお、UE20は、UE20の記憶媒体にページングタイミングの決定法に関する情報が保存されている場合、外部サーバ30から受信したページング指示情報と記憶媒体に保存されている情報と比較し、記憶媒体に保存されている情報を適宜更新してもよい。
そして、UE20がアイドルモードに遷移した後、接続モード時に共有されたページング指示情報を用いて、システムフレームの周期よりも長い周期でページングが行われる(S330、S332、S334、S336、S338)。
<3.基地局の構成>
以上、本実施形態による無線通信システムの全体フローを説明した。続いて、図5を参照し、本実施形態による基地局10の構成を説明する。
図5は、本実施形態による基地局10の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、アンテナ116と、アンテナ共用器118と、受信回路120と、送信回路122と、受信データ処理部132と、インタフェース133と、送信データ処理部138と、上位レイヤ140と、制御部150と、記憶部160と、を備える。
アンテナ116は、UE20から無線信号を受信し、無線信号を電気的な受信信号に変換する。受信時には、アンテナ116と受信回路120がアンテナ共用器118を介して接続されるので、アンテナ116により得られた受信信号は受信回路120に供給される。
また、送信時には、アンテナ116と送信回路122がアンテナ共用器118を介して接続されるので、アンテナ116に送信回路122から送信信号が供給される。アンテナ116は、この送信信号を無線信号としてUE20に送信する。
なお、図5においては、説明の便宜上、1つのアンテナのみを示しているが、基地局10は複数のアンテナを備えてもよい。基地局10は、複数のアンテナを備える場合、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信やダイバーシティ通信などを行うことができる。
受信回路120は、アンテナ116から供給される受信信号の復調処理および復号処理などを行い、処理後の受信データを受信データ処理部132に供給する。このように、受信回路120は、アンテナ116と協働して受信部として機能する。
送信回路122は、制御部150から供給される制御信号(PDCCH、BCHなど)および送信データ処理部138から供給されるデータ信号(PDSCH)の変調処理などを行い、処理後の送信信号をアンテナ116に供給する。このように、送信回路122は、アンテナ116と協働して送信部として機能する。
受信データ処理部132は、受信回路120から供給される受信データを解析し、上位レイヤ140用の受信データはインタフェース133に供給する。一方、UE20から受信されたページング指示情報は制御部150に供給され、記憶部160に記憶される。
インタフェース133は、上位レイヤ140とのインタフェースである。受信データはインタフェース133から上位レイヤ140へ出力され、送信データは上位レイヤ140からインタフェース133へ入力される。
送信データ処理部138は、インタフェース133から供給されるデータに基づいてデータ信号を生成し、送信回路122に供給する。
制御部150は、通信制御部152、タイミング検出部154、カウンタ156および条件判断部158を含む。記憶部160は、ページング指示情報を記憶し、制御部150は、記憶部160に記憶されたページング指示情報を用いて基地局10の動作全般を制御する。
(タイミング検出部)
タイミング検出部154は、対象のUE20に関して、ページング指示情報に含まれるユーザ固有DRXサイクルTUEに従って到来するページング候補タイミングを検出する。例えば、タイミング検出部154は、下記数式6に従ってページング候補タイミングを検出してもよい。
Figure 0005967102
(数式6)
タイミング検出部154は、この数式6に従い、SFNをユーザ固有DRXサイクルTUEで割った剰余が、右辺で求まる値と等しい場合、当該SFNをページング候補タイミングとして検出する。なお、数式6ではSFNをユーザ固有DRXサイクルTUEで割る例を示したが、ページングタイミングの検出方法はかかる例に限定されない。例えば、タイミング検出部154は、ユーザ固有DRXサイクルTUEに代えて、セル固有DRXサイクルTcを用いてもよいし、数式3に示したように、セル固有DRXサイクルTcとユーザ固有DRXサイクルUEの小さい方を用いてもよい。
(カウンタ)
カウンタ156は、所定周期の経過をカウントする。例えば、カウンタ156は、「0」からカウントを開始し、ユーザ固有DRXサイクルTUEが経過する度にカウント値iをインクリメントし、カウント値iがページング指示情報に含まれる拡張パラメータKに達するとカウント値iを「0」にリセットする。なお、上記では所定周期としてユーザ固有DRXサイクルTUEを用いる例を説明したが、所定周期は、セル固有DRXサイクルTcであってもよいし、ユーザ固有DRXサイクルTUEやセル固有DRXサイクルTcと関連性の無い周期であってもよい。
(条件判断部)
条件判断部158は、ページングに関してUE20と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する。例えば、条件判断部158は、カウンタ156によるカウント値iがUE20と共有している設定値xと等しい場合に共有条件が満たされると判断する。ここで、設定値xは、一例として以下の数式7のように表現される。なお、設定値xは、数式7に示す値に限定されない。例えば、設定値xは、外部サーバ30から直接的に指定された値であってもよい。
Figure 0005967102
(数式7)
(通信制御部)
通信制御部152は、タイミング検出部154によりページング候補タイミングが検出され、かつ、条件判断部158によりカウンタ156のカウント値が設定値xと等しいと判断された場合、UE20へのページングの送信を制御する。かかる構成によれば、ページングタイミングの周期を、例えば固有DRXサイクルTUEと拡張パラメータKの乗算値に拡張することができる。以下、図6を参照してより具体的に説明する。
図6は、本実施形態によるページングタイミングの具体例を示した説明図である。なお、図6においては、ユーザ固有DRXサイクルTUEが128(システムフレーム)であり、拡張パラメータKが47であり、設定値xが1である例を示している。
ユーザ固有DRXサイクルTUEが128である場合、図6に示したSFN「1」、「129」、「257」のように、128システムフレーム間隔でページング候補タイミングが到来する。なお、このページング候補タイミングは、通常のページングタイミングに相当するが、本実施形態においては、全てのページング候補タイミングでページングが行われるわけではない。
すなわち、通信制御部152は、ページング候補タイミングのうち、カウンタ156のカウント値iが設定値xと等しい場合にページングを行う。例えば、図6に示したように、ページング候補タイミングであるSFN「1」では、カウント値iが「0」であり、設定値x「1」と異なるので、通信制御部152はページングを行わない。一方、ページング候補タイミングであるSFN「129」では、カウント値iが「1」であり、設定値x「1」と等しいので、通信制御部152はページングを行う。その後、通信制御部152は、カウント値iが「46」に達し、「0」にリセットされ、再度「1」になるまでページングを行わず、カウント値iが「1」になると、ページング候補タイミングにおいてページングを行う。
すなわち、ユーザ固有DRXサイクルTUEが128(システムフレーム)であり、拡張パラメータKが47である場合、ページングタイミングの間隔を、TUEとKの乗算値である6016システムフレーム(約1分)に拡張することができる。
以上説明したように、本実施形態による基地局10は、ページングタイミングの間隔を長期化することができる。その結果、UE20における消費電力を低減することが可能である。
なお、通信制御部152は、サブフレームのページングタイミングは数式2に従って決定してもよいし、別途外部サーバ30から指示される方法に従って決定してもよい。また、UE20へのページングが失敗した場合、ページング指示情報に含まれる再ページングに関する情報に基づいて再度ページングを行ってもよい。
<4.UEの構成>
以上、本実施形態による基地局10の構成を説明した。続いて、図7を参照し、本実施形態によるUE20の構成を説明する。
図7は、本実施形態によるUE20の構成を示した機能ブロック図である。図7に示したように、本実施形態によるUE20は、アンテナ216と、アンテナ共用器218と、受信回路220と、送信回路222と、受信データ処理部232と、インタフェース233と、送信データ処理部238と、上位レイヤ240と、制御部250と、記憶部260と、を備える。
アンテナ216は、基地局10から無線信号を受信し、無線信号を電気的な受信信号に変換する。受信時には、アンテナ216と受信回路220がアンテナ共用器218を介して接続されるので、アンテナ216により得られた受信信号は受信回路220に供給される。
また、送信時には、アンテナ216と送信回路222がアンテナ共用器218を介して接続されるので、アンテナ216に送信回路222から送信信号が供給される。アンテナ216は、この送信信号を無線信号として基地局10に送信する。
なお、図7においては、説明の便宜上、1つのアンテナのみを示しているが、UE20は複数のアンテナを備えてもよい。UE20は、複数のアンテナを備える場合、MIMO通信やダイバーシティ通信などを行うことができる。
受信回路220は、アンテナ216から供給される受信信号の復調処理および復号処理などを行い、処理後の受信データを受信データ処理部232に供給する。このように、受信回路220は、アンテナ216と協働して受信部として機能する。
送信回路222は、制御部250から供給される制御信号および送信データ処理部238から供給されるデータ信号などの変調処理などを行い、処理後の送信信号をアンテナ216に供給する。このように、送信回路222は、アンテナ216と協働して送信部として機能する。
受信データ処理部232は、受信回路220から供給される受信データを解析し、上位レイヤ用の受信データはインタフェース233に供給する。一方、外部サーバ30から受信されたページング指示情報は制御部250に供給され、記憶部260に記憶される。
インタフェース233は、上位レイヤ240とのインタフェースである。受信データはインタフェース233から上位レイヤ240へ出力され、送信データは上位レイヤ240からインタフェース233へ入力される。
上位レイヤ240は、UE20に応じたアプリケーションを実行するための機能部である。なお、アプリケーションとしては、「Metering」や「Health」などが挙げられる。アプリケーションが「Metering」である場合、送信データとしては、水道や電気の使用量を示すデータが想定される。また、アプリケーションが「Health」である場合、送信データとしては、患者の現在の身体状態を示すデータが想定される。
送信データ処理部238は、インタフェース133から供給されるデータに基づいてデータ信号を生成し、送信回路222に供給する。
制御部250は、通信制御部252、タイミング検出部254、カウンタ256および条件判断部258を含む。記憶部260は、ページング指示情報を記憶し、制御部250は、記憶部260に記憶されたページング指示情報を用いて基地局10の動作全般を制御する。
(タイミング検出部)
タイミング検出部254は、ページング指示情報に含まれるユーザ固有DRXサイクルTUEに従って到来するページング候補タイミングを検出する。例えば、タイミング検出部254は、上述した数式6に従い、SFNをユーザ固有DRXサイクルTUEで割った剰余が、右辺で求まる値と等しい場合、当該SFNをページング候補タイミングとして検出する。
(カウンタ)
カウンタ256は、所定周期の経過をカウントする。例えば、カウンタ256は、「0」からカウントを開始し、ユーザ固有DRXサイクルTUEが経過する度にカウント値iをインクリメントし、カウント値iがページング指示情報に含まれる拡張パラメータKに達するとカウント値iを「0」にリセットする。なお、上記では所定周期としてユーザ固有DRXサイクルTUEを用いる例を説明したが、所定周期は、セル固有DRXサイクルTcであってもよいし、ユーザ固有DRXサイクルTUEやセル固有DRXサイクルTcと関連性の無い周期であってもよい。
(条件判断部)
条件判断部258は、ページングに関して基地局10と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する。例えば、条件判断部258は、カウンタ256によるカウント値iが基地局10と共有している設定値xと等しい場合に共有条件が満たされると判断する。ここで、設定値xは、一例として上述した数式7のように表現される。
(通信制御部)
通信制御部252は、タイミング検出部254によりページング候補タイミングが検出され、かつ、条件判断部258によりカウンタ256のカウント値が設定値xと等しいと判断された場合、ページングの受信を制御する。かかる構成によれば、ページングタイミングの周期を、例えば固有DRXサイクルTUEと拡張パラメータKの乗算値に拡張することができる。その結果、UE20における消費電力を低減することが可能である。なお、通信制御部252の機能は、基地局10の通信制御部152の機能と共通する部分が多いので、ここでの詳細な説明を省略する。
<5.基地局およびUEの動作>
以上、本実施形態による基地局10およびUE20の構成を説明した。続いて、図8および図9を参照し、本実施形態による基地局10およびUE20の動作を整理する。
(UE20の動作)
図8は、本実施形態によるUE20の動作を示したフローチャートである。図8に示したように、UE20は、接続モード時に、外部サーバ30から受信したページング指示情報を基地局10に送信する(S404)。その後、UE20がアイドルモードに遷移すると(S408)、カウンタ256はカウント値iを初期化する(S412)。なお、カウント値iの初期化タイミングに関する情報はページング指示情報に含まれてもよいし、基地局10と初期化タイミングを調整する処理が別途行われてもよい。
続いて、条件判断部258が、カウンタ256のカウント値iを認識し(S416)、カウント値iが数式7に示す設定値xと等しいか否かを判断する(S420)。カウント値iが設定値xと等しい場合にはS424の処理に進み、カウント値iが設定値xと異なる場合にはS428の処理に進む。
そして、通信制御部252は、カウント値iが設定値xと等しいと判断された場合、タイミング検出部254により検出された数式6を満たすSFNの所定のサブフレームでページングの受信処理を実行する(S424)。
その後、カウント値iの初期化、または前回の更新からユーザ固有DRXサイクルTUEが経過し(S428)、カウント値iが「K−1」でない場合(S432)、カウンタ256はカウント値iをインクリメントする。一方、カウント値iの初期化、または前回の更新からユーザ固有DRXサイクルTUEが経過し(S428)、カウント値iが「K−1」である場合(S432)、カウンタ256はカウント値iを「0」に初期化する(S440)。そして、S436またはS440の処理の後、S416からの処理が繰り返される。
(基地局の動作)
図9は、本実施形態による基地局10の動作を示したフローチャートである。図9に示したように、基地局10は、UE20が接続モードである間に、UE20からページング指示情報を受信する(S504)。その後、UE20がアイドルモードに遷移すると(S508)、カウンタ156はカウント値iを初期化する(S512)。なお、カウント値iの初期化タイミングに関する情報はページング指示情報に含まれてもよいし、UE20と初期化タイミングを調整する処理が別途行われてもよい。
続いて、条件判断部158が、カウンタ156のカウント値iを認識し(S516)、カウント値iが数式7に示す設定値xと等しいか否かを判断する(S520)。カウント値iが設定値xと等しい場合にはS524の処理に進み、カウント値iが設定値xと異なる場合にはS528の処理に進む。
そして、通信制御部152は、カウント値iが設定値xと等しいと判断された場合、タイミング検出部154により検出された数式6を満たすSFNの所定のサブフレームでページングの受信処理を実行する(S524)。
その後、カウント値iの初期化、または前回の更新からユーザ固有DRXサイクルTUEが経過し(S528)、カウント値iが「K−1」でない場合(S532)、カウンタ156はカウント値iをインクリメントする。一方、カウント値iの初期化、または前回の更新からユーザ固有DRXサイクルTUEが経過し(S528)、カウント値iが「K−1」である場合(S532)、カウンタ156はカウント値iを「0」に初期化する(S540)。そして、S536またはS540の処理の後、S516からの処理が繰り返される。
<6.むずび>
以上説明したように、本実施形態によれば、従来の端末との互換性を保ちつつ、ページングタイミングの間隔を長期化することができる。その結果、UE20における消費電力を低減することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の基地局10およびUE20の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、基地局10およびUE20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、基地局10およびUE20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した基地局10およびUE20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、
基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、
前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する通信制御部と、
を備える、通信端末。
(2)
前記通信端末は、所定周期の経過をカウントするカウンタをさらに備え、
前記条件判断部は、前記カウンタによるカウント値が前記基地局と共有している設定値と等しい場合に前記共有条件が満たされると判断する、前記(1)に記載の通信端末。
(3)
前記所定周期は前記設定サイクルである、前記(2)に記載の通信端末。
(4)
前記カウンタは、前記カウント値が前記設定値に達した場合に前記カウント値を初期化する、前記(2)または(3)に記載の通信端末。
(5)
前記設定値は、外部サーバから前記基地局を介して前記通信端末に通知される、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の通信端末。
(6)
前記設定サイクルは、前記通信端末に対して個別に割り当てられた端末間欠受信用サイクル、または前記基地局のセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルである、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の通信端末。
(7)
設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、
基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、
前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御することと、
を含む、通信方法。
(8)
設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、
通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、
前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御する通信制御部と、
を備える、基地局。
(9)
設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、
通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、
前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御することと、
を含む、通信方法。
(10)
設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出する第1のタイミング検出部、
共有条件が満たされるか否かを判断する第1の条件判断部、および
前記第1のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第1の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの送信を制御する第1の通信制御部、
を有する基地局と、
前記設定サイクルに従った前記タイミングの到来を検出する第2のタイミング検出部、
前記基地局と共有している前記共有条件が満たされるか否かを判断する第2の条件判断部、および、
前記第2のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第2の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する第2の通信制御部、
を有する通信端末と、
を備える、通信システム。
10 基地局
12 MME
14 S−GW
16 P−GW
20 UE
30 外部サーバ
150 制御部
152 通信制御部
154 タイミング検出部
156 カウンタ
158 条件判断部
160 記憶部
250 制御部
252 通信制御部
254 タイミング検出部
256 カウンタ
258 条件判断部
260 記憶部

Claims (9)

  1. 設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、
    基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、
    前記共有条件に関する情報を受信する受信部と、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記設定サイクルは、通信端末に対して個別に割当てられた端末間欠受信用サイクル、または前記基地局のセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルであり、前記端末間欠受信用サイクルおよび前記セル共通間欠受信用サイクルはいずれもシステムフレームの周期よりも短く、
    前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断されるタイミングの周期は、前記システムフレームの周期よりも長い第1の周期となり、
    前記第1の周期は、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルと、前記共有条件に関する情報に含まれる拡張パラメータと、端末IDと、に基づいて決定され、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれない場合、前記通信制御部は、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルに基づいて決定される、前記システムフレームの周期よりも短い第2の周期でページングの受信を制御する、通信端末。
  2. 前記システムフレームは10msの長さである、請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記システムフレームの周期は、1024システムフレームである、請求項1に記載の通信端末。
  4. 前記共有条件に関する情報は前記基地局から受信される、請求項1に記載の通信端末。
  5. 前記共有条件は、複数回に分割して受信される、請求項4に記載の通信端末。
  6. 設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、
    基地局と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、
    前記共有条件に関する情報を受信することと、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御することと、
    を含み、
    前記設定サイクルは、通信端末に対して個別に割当てられた端末間欠受信用サイクル、または前記基地局のセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルであり、前記端末間欠受信用サイクルおよび前記セル共通間欠受信用サイクルはいずれもシステムフレームの周期よりも短く、
    前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断されるタイミングの周期は、前記システムフレームの周期よりも長い第1の周期となり、
    前記第1の周期は、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルと、前記共有条件に関する情報に含まれる拡張パラメータと、端末IDと、に基づいて決定され、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれない場合、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルに基づいて決定される、前記システムフレームの周期よりも短い第2の周期でページングの受信を制御する、通信方法。
  7. 設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出するタイミング検出部と、
    通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断する条件判断部と、
    前記共有条件に関する情報を前記通信端末に送信する送信部と、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記設定サイクルは、前記通信端末に対して個別に割当てられた端末間欠受信用サイクル、またはセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルであり、前記端末間欠受信用サイクルおよび前記セル共通間欠受信用サイクルはいずれもシステムフレームの周期よりも短く、
    前記タイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記条件判断部により前記共有条件が満たされると判断されるタイミングの周期は、前記システムフレームの周期よりも長い第1の周期となり、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれない場合、前記通信制御部は、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルに基づいて決定される、前記システムフレームの周期よりも短い第2の周期でページングの送信を制御する、基地局。
  8. 設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出することと、
    通信端末と共有している共有条件が満たされるか否かを判断することと、
    共有条件に関する情報を前記通信端末に送信することと、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断された場合に、前記通信端末へのページングの送信を制御することと、
    を含み、
    前記設定サイクルは、前記通信端末に対して個別に割当てられた端末間欠受信用サイクル、またはセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルであり、前記端末間欠受信用サイクルおよび前記セル共通間欠受信用サイクルはいずれもシステムフレームの周期よりも短く、
    前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断されるタイミングの周期は、前記システムフレームの周期よりも長い第1の周期となり、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれない場合、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルに基づいて決定される、前記システムフレームの周期よりも短い第2の周期でページングの送信を制御する、通信方法。
  9. 設定サイクルに従ったタイミングの到来を検出する第1のタイミング検出部、
    共有条件が満たされるか否かを判断する第1の条件判断部、
    前記共有条件に関する情報を送信する送信部、および
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記第1のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第1の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの送信を制御する第1の通信制御部、
    を有する基地局と、
    前記設定サイクルに従った前記タイミングの到来を検出する第2のタイミング検出部、
    前記基地局と共有している前記共有条件が満たされるか否かを判断する第2の条件判断部、
    前記共有条件に関する情報を受信する受信部、および、
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれる場合、前記第2のタイミング検出部に前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記第2の条件判断部により前記共有条件が満たされると判断された場合に、ページングの受信を制御する第2の通信制御部、
    を有する通信端末と、
    を備え、
    前記設定サイクルは、前記通信端末に対して個別に割当てられた端末間欠受信用サイクル、または前記基地局のセル内の通信端末に共通に割り当てられたセル共通間欠受信用サイクルであり、前記端末間欠受信用サイクルおよび前記セル共通間欠受信用サイクルはいずれもシステムフレームの周期よりも短く、
    前記タイミングの到来が検出され、かつ、前記共有条件が満たされると判断されるタイミングの周期は、前記システムフレームの周期よりも長い第1の周期となり
    前記共有条件に関する情報にページング周期の拡張の実行を示すフラグ情報が含まれない場合、前記第1の通信制御部は、前記端末間欠受信用サイクルまたは前記セル共通間欠受信用サイクルに基づいて決定される、前記システムフレームの周期よりも短い第2の周期でページングの送信を制御する、通信システム。
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