JP5966537B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、以下「OLED」という)素子などの発光素子を用いて画像を表示する電気光学装置が各種提案されている。この電気光学装置では、表示すべき画像の画素に対応して、発光素子やトランジスター等を含む画素回路が設けられる。具体的には、電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、複数の走査線及び複数のデータ線の交差に対応して設けられる複数の画素回路と、複数の走査線を駆動する走査線駆動回路と、複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とを備える構成が一般的である。(例えば特許文献1参照)。
ところで、近年、電気光学装置に対して、表示サイズの小型化や表示の高精細化が要求されることが多い。表示サイズの小型化や表示の高精細化に伴い画素が狭ピッチ化される場合、データ線のピッチも画素のピッチに合わせて狭くする必要がある。このような、データ線の狭ピッチ化に対応するために、データ線駆動回路を、複数の画素が設けられる領域を挟む2つの領域に分散して配置する構成が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−316462号公報 特開2009−086262号公報
しかし、データ線駆動回路を2つの領域に分散して配置すると、一方の領域に設けられた素子の特性と、他方の領域に設けられた素子の特性とが異なることがある。この場合、2つの領域に配置されたデータ線駆動回路の素子特性の差異に起因して、表示ムラ等が生じ、表示品位が低下するという問題があった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、表示品位を低下させることなく、データ線駆動回路を2つの領域に分散して配置した電気光学装置及び電子機器を提供することである。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置は、少なくとも第1色、第2色、第3色の3色を表示する電気光学装置であって、複数の走査線と、前記複数の走査線と交差する複数の第1データ線、前記複数の走査線と交差する複数の第2データ線、及び、前記複数の走査線と交差する複数の第3データ線、を含む複数のデータ線と、前記複数の第1データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第1色を表示する複数の第1画素、前記複数の第2データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第2色を表示する複数の第2画素、及び、前記複数の第3データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第3色を表示する複数の第3画素、を含む複数の画素と、前記複数の第1データ線を介して前記複数の第1画素の各々に第1データ信号を供給する第1データ信号出力部、前記複数の第2データ線を介して前記複数の第2画素の各々に第2データ信号を供給する第2データ信号出力部、及び、前記複数の第3データ線を介して前記複数の第3画素の各々に第3データ信号を供給する第3データ信号出力部、を含むデータ線駆動回路と、を備え、前記第1データ信号出力部は、第1領域に配置され、前記第2データ信号出力部の少なくとも一部は、第2領域に配置され、前記第3データ信号出力部は、前記第1領域及び前記第2領域に配置され、前記複数の画素は、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記第1色は、前記第2色及び前記第3色に比べて視感度が高い、ことを特徴とする。
データ線駆動回路は、複数のデータ線と1対1に対応する単位回路を備える構成が一般的である。しかし、画素回路及びデータ線を狭ピッチ化する場合、当該単位回路のピッチも画素回路及びデータ線のピッチにあわせて狭くする必要がある。
これに対して、本発明によれば、データ線駆動回路を第1領域及び第2領域に分散して配置するため、データ線駆動回路を構成する複数の単位回路の間隔を、データ線の間隔に比べて約2倍とすることができる。このため、データ線駆動回路を微細化することなく、データ線の狭ピッチ化を実現することが可能となる。すなわち、画素及びデータ線の狭ピッチ化が求められる場合であっても、データ線駆動回路に対して要求される微細化の程度を緩やかにすることができるため、データ線駆動回路の製造の容易化、製造コストの抑制が可能となる。
このように、本発明によれば、データ線駆動回路を微細化することなく、画素及びデータ線を狭ピッチ化することができる。
また、この発明によれば、第1データ信号出力部を第1領域に集約して配置する一方で、第3データ信号出力部を第1領域及び第2領域に分散して配置する。
データ線駆動回路を2つの異なる領域に分散して配置する場合、一方の領域に形成される素子の特性と、他方の領域に形成される素子の特性とが、相違することがある。すなわち、第1領域及び第2領域に分散して配置される第3データ信号出力部を構成する複数の素子の特性は、ばらつきを有する。この場合には、電気光学装置が表示する画像のうち、第3色に対応する部分には、表示ムラ等の表示上の不具合が生じることがある。一方、第1データ信号出力部は、第1領域に集約して配置されるため、第1データ信号出力部を構成する複数の素子の特性のばらつきは小さい。よって、電気光学装置が表示する画像のうち、第1色に対応する部分には、表示ムラ等の表示上の不具合が生じる可能性は低い。
通常、視感度は色によって異なる。従って、3種類の色の中で視感度の低い色を第3色とする場合、仮に、画像の中で第3色に対応する部分に表示上の不具合が生じたとしても、当該表示上の不具合が観察者に知覚される可能性を低減することができる。一方、3種類の色の中で視感度の高い色を第1色とする場合、画像の中での第1色に対応する部分に表示上の不具合が生じることを防止することができる。なお、電気光学装置が、赤色、緑色、及び、青色を表示する場合、例えば、第1色を緑色、第2色を赤色、第3色を青色としてもよい。
このように、データ線駆動回路を第1領域及び第2領域に分散して配置する場合であっても、画素の表示色に基づいて配置を決定することにより、表示品位の低下を最小限に留めることが可能となる。すなわち、本発明によれば、データ線駆動回路を第1領域及び第2領域に分散して配置することにより、画素及びデータ線の狭ピッチ化を実現するとともに、色の種類によりデータ線駆動回路の配置を決定することにより、表示品位の低下を防止することが可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記第2データ信号出力部は、前記第1領域及び前記第2領域に配置される、態様としてもよい。
第2データ信号出力部及び第3データ信号出力部の双方を、第1領域及び第2領域に分散して配置する場合、これらに対応する第2色及び第3色の視感度が低ければ、電気光学装置が表示する画像のうち第2色及び第3色に対応する部分に表示上の不具合が生じたとしても、当該表示上の不具合が観察者に知覚される可能性は低い。従って、この発明によれば、表示品位の低下を防止しつつ、画素及びデータ線の狭ピッチ化を実現することができる。
また、上述した電気光学装置において、前記第1色の光は、535nmの波長の光を含む、ことが好ましい。
波長が535nmの光は、緑色に対応する。緑色は、赤色及び青色に比べて視感度が高い。従って、データ線駆動回路を第1領域及び第2領域に分散して配置する場合であっても、第1色を緑色とすることで、表示品位の低下を最小限に留めることができる。
また、上述した電気光学装置において、前記表示部は、前記複数の走査線と交差する複数の第4データ線と、前記複数の第4データ線及び前記複数の走査線との交差に対応して設けられ、第4色を表示する複数の第4画素と、を備え、前記電気光学装置は、前記複数の第4データ線を介して前記複数の第4画素の各々に第4データ信号を供給する第4データ信号出力部を備え、前記第4データ信号出力部は、前記第1領域または前記第2領域の一方または双方に配置される、態様としてもよい。
電気光学装置が、4種類の色を表示する場合であっても、データ線駆動回路の中で視感度の高い色に対応する部分を第1領域または第2領域の一方に配置することで、表示品位の低下を最小限に留めることができる。なお、第4色の具体例としては、例えば、白色や、黄色等を採用することができる。第4色として白色を採用する場合、白色は視感度の高い緑色を含むため、第4データ信号出力部は、第1領域または第2領域の一方に集約して配置されることが好ましい。
また、上述した電気光学装置において、前記データ線駆動回路は、前記複数の第1データ線のうちp(pは2以上の自然数)本の第1データ線と、前記第1データ信号出力部との間に接続され、前記p本の第1データ線と前記第1データ信号出力部との電気的接続を切り替える第1切替回路と、前記複数の第2データ線のうちq(qは2以上の自然数)本の第2データ線と、前記第2データ信号出力部との間に接続され、前記q本の第2データ線と前記第2データ信号出力部との電気的接続を切り替える第2切替回路と、前記複数の第3データ線のうちr(rは2以上の自然数)本の第3データ線と、前記第3データ信号出力部との間に接続され、前記r本の第3データ線と前記第3データ信号出力部との電気的接続を切り替える第3切替回路と、前記複数の第3データ線のうち前記r本の第3データ線とは異なるs(sは2以上の自然数)本の第3データ線と、前記第3データ信号出力部との間に接続され、前記s本の第3データ線と前記第3データ信号出力部との電気的接続を切り替える第4切替回路と、を備え、前記第1切替回路及び前記第3切替回路は、前記第1領域に配置され、前記第4切替回路は、前記第2領域に配置されることが好ましい。
より具体的には、前記複数の第1データ線、前記複数の第2データ線、前記複数の第3データ線のうち前記第1領域に配置された前記第3データ信号出力部から第3データ信号が供給される複数の第3データ線、及び、前記複数の第3データ線のうち前記第2領域に配置された前記第3データ信号出力部から第3データ信号が供給される複数の第3データ線は、それぞれ、所定数毎にグループ化され、前記データ線駆動回路は、前記複数の第1データ線の各グループに対応して、前記第1領域に設けられた複数の第1切替回路、前記複数の第2データ線の各グループに対応して、少なくとも一部が前記第2領域に設けられた複数の第2切替回路、前記第1領域に配置された前記第3データ信号出力部から第3データ信号が供給される複数の第3データ線の各グループに対応して、前記第1領域に設けられた複数の第3切替回路、及び、前記第2領域に配置された前記第3データ信号出力部から第3データ信号が供給される複数の第3データ線の各グループに対応して、前記第2領域に設けられた複数の第4切替回路、を含む複数の切替回路、を備え、前記複数の切替回路の各々は、所定数の切替スイッチを具備し、前記所定数の切替スイッチの入力端は、接続ノードに共通接続され、1のグループに属する所定数の前記データ線は、当該グループに対応して設けられた前記切替回路の備える前記所定数の切替スイッチの出力端にそれぞれ接続され、前記第1データ信号出力部は、前記複数の第1切替回路の備える前記接続ノードの各々に時分割多重された第1データ信号を供給し、前記第2データ信号出力部は、前記複数の第2切替回路の備える前記接続ノードの各々に時分割多重された第2データ信号を供給し、前記第3データ信号出力部は、前記複数の第3切替回路の備える前記接続ノードの各々に時分割多重された第3データ信号を供給し、前記複数の第4切替回路の備える前記接続ノードの各々に時分割多重された第3データ信号を供給し、前記所定数の切替スイッチは、時分割多重された第1乃至第3データ信号の供給に同期して所定の順番でオンする、態様であってもよい。
この発明によれば、データ線を所定数毎にグループ化するため、データ線駆動回路を微細化することなく、画素及びデータ線の狭ピッチ化が可能となる。
また、第1色に対応する第1切替回路及び第1データ信号出力部を第1領域に集約して配置するため、第1切替回路及び第1データ信号出力部を構成する素子の特性のばらつきを小さく抑えることができる。これにより、表示品位の低下を最小限に留めることが可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記データ線駆動回路は、前記第1領域に配置され、前記第1データ信号が時分割多重された状態で供給される第1信号線と、前記第2領域に配置され、前記第2データ信号が時分割多重された状態で供給される第2信号線と、前記第1領域に配置され、前記第3データ信号が時分割多重された状態で供給される第3信号線と、前記第2領域に配置され、前記第3データ信号が時分割多重された状態で供給される第4信号線と、を備え、前記第1データ信号出力部は、前記複数の第1データ線の各々と前記第1信号線との間に接続された複数の第1トランジスターを備え、前記第2データ信号出力部は、前記複数の第2データ線のうち少なくとも一部の第2データ線の各々と前記第2信号線との間に接続された複数の第2トランジスターを備え、前記第3データ信号出力部は、前記複数の第3データ線のうち一部の第3データ線の各々と前記第3信号線との間に接続された複数の第3トランジスターと、前記複数の第3データ線のうち前記一部の第3データ線を除く2以上の第3データ線と前記第4信号線との間に接続された複数の第4トランジスターと、を備える、ことが好ましい。
より具体的には、前記データ線駆動回路は、前記第1領域に配置され、時分割多重された前記第1データ信号及び時分割多重された前記第3データ信号が供給される所定数の第1領域接続信号線と、前記第2領域に配置され、時分割多重された前記第2データ信号及び時分割多重された前記第4データ信号が供給される所定数の第2領域接続信号線と、を備え、前記複数のデータ線のうち、前記第1領域接続信号線から前記第1データ信号または前記第3データ信号が供給される複数のデータ線を第1領域接続データ線としたとき、前記複数の第1領域接続データ線は、所定数毎にグループ化され、前記複数のデータ線のうち、前記第2領域接続信号線から前記第2データ信号または前記第3データ信号が供給される複数のデータ線を第2領域接続データ線としたとき、前記複数の第2領域接続データ線は、所定数毎にグループ化され、前記第1データ信号出力部、前記第2データ信号出力部、及び、前記第3データ信号出力部は、前記第1領域に配置され、前記第1領域接続データ線の各グループに対応して、所定数毎にグループ化された複数の第1領域トランジスターと、前記第2領域に配置され、前記第2領域接続データ線の各グループに対応して、所定数毎にグループ化された複数の第2領域トランジスターと、を備え、1のグループに属する所定数の第1領域トランジスターの各々は、前記所定数の第1領域接続信号線の各々と、当該グループに属する前記所定数の第1領域接続データ線の各々との間に電気的に接続され、1のグループに属する所定数の第2領域トランジスターの各々は、前記所定数の第2領域接続信号線の各々と当該グループに属する前記所定数の第2領域接続データ線の各々との間に電気的に接続され、前記複数の第1領域トランジスターは、グループ毎にオンし、前記複数の第2領域トランジスターは、グループ毎にオンする、態様であってもよい。
この発明によれば、第1色に対応する第1データ信号出力部を第1領域に集約して配置するため、第1データ信号出力部を構成する素子の特性のばらつきを小さく抑えることができる。これにより、データ線駆動回路を第1領域及び第2領域に分散して配置する場合であっても、表示品位の低下を最小限に留めることが可能となる。
なお、本発明は、電気光学装置のほか、当該電気光学装置を有する電子機器として概念することも可能である。電子機器としては、典型的にはヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)や電子ビューファイダーのなどの表示装置が挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示す斜視図である。 同電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素回路の回路図である。 同電気光学装置における表示部及びデータ線駆動回路の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置の表示部及びデータ線駆動回路の構成を示す図である。 同電気光学装置における切替回路の回路図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における表示部及びデータ線駆動回路の構成を示す図である。 本発明の変形例2に係る電気光学装置の表示部及びデータ線駆動回路の構成を示す図である。 本発明の変形例3に係る電気光学装置の表示部及びデータ線駆動回路の構成を示す図である。 本発明の変形例5に係る電気光学装置の画素回路の回路図である。 本発明の変形例6に係る電気光学装置の構成を示す斜視図である。 実施形態等に係る電気光学装置を用いたHMDを示す斜視図である。 HMDの光学構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る電気光学装置1の構成を示す斜視図である。電気光学装置1は、画像を表示する表示パネル2と、表示パネル2の動作を制御する制御部5とを備える。
表示パネル2は、複数の画素回路と、当該画素回路を駆動する駆動回路とを備える。本実施形態において、表示パネル2が備える複数の画素回路及び駆動回路は、シリコン基板に形成され、画素回路には、発光素子の一例であるOLEDが用いられる。また、表示パネル2は、例えば、表示部で開口する枠状のケース501に収納されるとともに、FPC(Flexible Printed Circuits)基板502の一端が接続される。
FPC基板502には、半導体チップの制御部5が、COF(Chip On Film)技術によって実装されるとともに、複数の端子503が設けられて、図示省略された上位回路に接続される。
図2は、実施形態に係る電気光学装置1の構成を示すブロック図である。上述のとおり、電気光学装置1は、表示パネル2と、制御部5とを備える。
制御部5には、図示省略された上位回路より、デジタルの画像データVideoが同期信号に同期して供給される。ここで、画像データVideoとは、表示パネル2(厳密には、後述する表示部10)が備える複数の画素各々が表示すべき階調レベルを例えば8ビットで規定するデータである。また、同期信号とは、垂直同期信号、水平同期信号、及び、ドットクロック信号を含む信号である。
制御部5は、同期信号に基づいて制御信号Ctrを生成するとともに、画像データVideoに基づいてデジタルの画像信号Vid1及び画像信号Vid2を生成し、これらを表示パネル2及び対して供給する。ここで、制御信号Ctrとは、パルス信号や、クロック信号、イネーブル信号等を含む信号である。なお、画像信号Vid1及び画像信号Vid2についての詳細は後述する。
一方、表示パネル2は、表示部10と、これを駆動する駆動回路3とを備える。
表示部10には、複数の画素Pixがマトリクス状に配列されている。詳細には、表示部10において、M行の走査線12が図2において横方向(X方向)に延在して設けられ、また、(3N)列のデータ線14が図2において縦方向(Y方向)に延在し、かつ、各走査線12と互いに電気的な絶縁を保って設けられている。そして、M行の走査線12と(3N)列のデータ線14との交差部に対応して画素Pixが設けられている。このため、本実施形態において画素Pixは、縦M行×横(3N)列のマトリクス状に配列されている。
ここで、M、Nは、いずれも自然数である。また、本実施形態において、Nは偶数である。
走査線12及び画素Pixのマトリクスのうち、行(ロウ)を区別するために、図2において上から順に1、2、3、…、(M−1)、M行と呼ぶ場合がある。同様にデータ線14及び画素Pixのマトリクスの列(カラム)を区別するために、図2において左から順に1、2、3、…、(3N−1)、(3N)列と呼ぶ場合がある。
また、データ線14のグループを一般化して説明するために、1以上N以下の任意の整数nを用いると、左から数えてn番目のグループには、(3n−2)列目、(3n−1)列目及び(3n)列目の3本のデータ線14が属している、ということになる。
詳細は後述するが、同一行の走査線12と同一グループに属する3本のデータ線14との交差に対応した3つの画素Pixは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を表示し、これらの3つの画素Pixが、表示すべきカラー画像の1ドットを表現する。すなわち、本実施形態では、RGBに対応した3つの画素Pixによって1ドットのカラーを加法混色で表現する構成となっている。なお、以下では、緑色を「第1色」と称し、赤色を「第2色」と称し、青色を「第3色」と称する場合がある。
また、駆動回路3は、走査線駆動回路20、第1データ線駆動回路30、及び、第2データ線駆動回路40を備える。なお、以下では、第1データ線駆動回路30及び第2データ線駆動回路40を「データ線駆動回路」と総称する場合がある。
走査線駆動回路20は、走査信号Gwrを1行目〜M行目の走査線12に供給する。より具体的には、走査線駆動回路20は、1フレームの期間おいて1行目〜M行目の走査線12を、1水平走査期間毎に1行毎に順次排他的に走査するための走査信号Gwrを、制御信号Ctrにしたがって生成する。ここで、1、2、3、…、M行目の走査線12に供給される走査信号Gwrを、それぞれGwr[1]、Gwr[2]、Gwr[3]、…、Gwr[M]と表記している。
なお、フレームの期間とは、電気光学装置1が1カット(コマ)分の画像を表示するのに要する期間をいい、例えば同期信号に含まれる垂直同期信号の周波数が120Hzであれば、その1周期分の8.3ミリ秒の期間である。
データ線駆動回路(第1データ線駆動回路30及び第2データ線駆動回路40)は、デジタルの画像信号Vid1及び画像信号Vid2に基づいて、アナログのデータ信号Vd[1]、Vd[2]、…、Vd[3N]を生成し、それぞれ、1、2、…、(3N)列目のデータ線14に対して供給する。
なお、表示パネル2において、第1データ線駆動回路30が配置される領域を「第1領域」と称し、第2データ線駆動回路40が配置される領域を「第2領域」と称する。また、図2に示すように、表示部10は、第1領域と第2領域との間の領域に配置される。
図3は、各画素Pixが備える画素回路110の回路図である。各画素Pixが備える画素回路110は電気的にみれば互いに同一構成なので、ここでは、m行n列に位置する画素Pixが備える画素回路110を例にとって説明する。なお、mは、画素回路110が配列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以上M以下の整数である。
図3に示されるように、画素回路110は、PチャネルMOS型のトランジスター121、122と、OLED130と、保持容量132とを備える。
トランジスター122は、ゲートが、m行目の走査線12に電気的に接続され、ソースまたはドレインの一方が、n列目のデータ線14に電気的に接続され、ソースまたはドレインの他方が、トランジスター121のゲート及び保持容量132の一端にそれぞれ電気的に接続されている。また、トランジスター122のゲートには、走査線駆動回路20からm行目の走査線12を介して、走査信号Gwr[m]が供給される。すなわち、トランジスター122は、トランジスター121のゲートとデータ線14との間に電気的に接続され、トランジスター121のゲートとデータ線14との間の電気的な接続を制御する。
トランジスター121は、ソースが給電線116に、ドレインがOLED130のアノードに、それぞれ電気的に接続されている。ここで、給電線116には、画素回路110において電源の高位側となる電位Velが給電される。このトランジスター121は、トランジスター121のゲート及びソース間の電圧に応じた電流を、OLED130に供給する。
本実施形態において表示パネル2はシリコン基板に形成されるので、トランジスター121、及びトランジスター122の基板電位は電位Velとしている。
なお、上記におけるトランジスター121及び122のソース、ドレインはトランジスター121、122のチャネル型、電位の関係に応じて入れ替わってもよい。また、トランジスターは薄膜トランジスターであっても電界効果トランジスターであってもよい。
OLED130のアノードは、画素回路110毎に個別に設けられる画素電極である。これに対して、OLED130のカソードは、画素回路110のすべてにわたって共通の共通電極118であり、画素回路110において電源の低位側となる電位Vctに保たれている。OLED130は、上記シリコン基板において、OLED130のアノードと光透過性を有するカソードとで白色有機EL層を挟持した素子である。そして、OLED130の出射側(カソード側)にはRGBのいずれかに対応したカラーフィルターが重ねられる。
このようなOLED130において、アノードからカソードに電流が流れると、アノードから注入された正孔とカソードから注入された電子とが有機EL層で再結合して励起子が生成され、白色光が発生する。このときに発生した白色光は、シリコン基板(アノード)とは反対側のカソードを透過し、カラーフィルターによる着色を経て、観察者側に視認される構成となっている。
保持容量132は、一端がトランジスター121のゲートに、他端が給電線116に、それぞれ電気的に接続されている。従って、トランジスター122がオフしている間、トランジスター121のゲート・ソース間の電圧は、保持容量132によって一定の値に保たれることになる。
より具体的には、走査線駆動回路20がm行目の走査線12を走査する水平走査期間においてトランジスター122がオンして、トランジスター121のゲートノードにデータ信号Vd[n]が供給される。その後、トランジスター122がオフすると、トランジスター121のゲートノードの電位は、保持容量132によって、データ信号Vd[n]の示す電位に維持される。従って、トランジスター122がオフしてから、1フレームの期間の経過後に再びトランジスター122がオンするまでの間、当該画素Pixはデータ信号Vd[n]に規定される階調を表示することになる。
なお、保持容量132としては、トランジスター121のゲートノードに寄生する容量を用いてもよいし、シリコン基板において互いに異なる導電層で絶縁層を挟持することによって形成される容量を用いてもよい。
以下では、図4を参照しつつ、データ線駆動回路が備える第1データ線駆動回路30及び第2データ線駆動回路40と、(3N)列のデータ線14(各データ線14に対応して設けられる画素Pix)との関係について説明する。
前述のとおり、各走査線12と同一グループに属する3本のデータ線との交差に対応した3つの画素Pixは、それぞれ、赤色、緑色、青色を表示する。以下では、緑色を表示する画素Pixを第1画素PixGと称し、赤色を表示する画素Pixを第2画素PixRと称し、青色を表示する画素Pixを第3画素PixBと称する。
また、図4に示すように、第1画素PixGに対応する2、5、…、(3N−1)列目のN本のデータ線14の各々を、第1データ線14Gと称し、第2画素PixRに対応する1、4、…、(3N−2)列目のN本のデータ線14の各々を、第2データ線14Rと称し、第3画素PixBに対応する3、6、…、(3N)列目のN本のデータ線14の各々を、第3データ線14Bと称する。
なお、データ線駆動回路がN本の第1データ線14Gに対して供給するデータ信号Vd[2]、Vd[5]、…、Vd[3N-1]を、第1データ信号VdG[1]、VdG[2]、…、VdG[N]と称し、N本の第2データ線14Rに対して供給するデータ信号Vd[1]、Vd[4]、…、Vd[3N-2]を、第2データ信号VdR[1]、VdR[2]、…、VdR[N]と称し、N本の第3データ線14Bに対して供給するデータ信号Vd[3]、Vd[6]、…、Vd[3N]を、第3データ信号VdB[1]、VdB[2]、…、VdB[N]と称する。
一方、データ線駆動回路は、(3N)列のデータ線14の各々に対応して設けられた、(3N)個のデータ信号出力回路Uを備える。各データ信号出力回路Uは、DA変換回路、バッファ回路等を備える。そして、各データ信号出力回路Uは、デジタルの画像信号Vid1(または、画像信号Vid2)に基づいて、アナログのデータ信号Vdを生成し、対応するデータ線14に対して出力する。
また、(3N)個のデータ信号出力回路Uは、N本の第1データ線14Gの各々に対応して設けられたN個の第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]、N本の第2データ線14Rの各々に対応して設けられたN個の第2データ信号出力回路UR[1]〜UR[N]、及び、N本の第3データ線14Bの各々に対応して設けられたN個の第3データ信号出力回路UB[1]〜UB[N]に分類される。
1以上N以下の任意の整数nを用いると、第1データ信号出力回路UG[n]は、第1データ信号VdG[n]を生成し、これを、左から数えてn番目のグループに属する第1データ線14G(すなわち、「(3n−2)列目」のデータ線14)に対して供給する。第2データ信号出力回路UR[n]は、第2データ信号VdR[n]を生成し、これを、左から数えてn番目のグループに属する第2データ線14R(すなわち、「(3n−1)列目」のデータ線14)に対して供給する。第3データ信号出力回路UB[n]は、第3データ信号VdB[n]を生成し、これを、左から数えてn番目のグループに属する第3データ線14B(すなわち、「(3n)列目」のデータ線14)に対して供給する。
なお、図4に示すように、N個の第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]は、第1データ線駆動回路30(すなわち、第1領域)に設けられる。以下では、N個の第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]を、「第1データ信号出力部」と総称する場合がある。
また、N個の第2データ信号出力回路UR[1]〜UR[N]は、第2データ線駆動回路40(すなわち、第2領域)に設けられる。以下では、N個の第2データ信号出力回路UR[1]〜UR[N]を、「第2データ信号出力部」と総称する場合がある。
N個の第3データ信号出力回路UB[1]〜UB[N]のうち、奇数番目の第3データ信号出力回路UB[1]、UB[3]、…、UB[N-1]は、第1データ線駆動回路30(第1領域)に設けられ、偶数番目の第3データ信号出力回路UB[2]、UB[4]、…、UB[N]は、第2データ線駆動回路40(第2領域)に設けられる。以下では、N個の第3データ信号出力回路UB[1]〜UB[N]を、「第3データ信号出力部」と総称する場合がある。
このように、第1データ信号出力部は第1領域に設けられ、第2データ信号出力部は第2領域に設けられるのに対して、第3データ信号出力部は、第1領域及び第2領域の双方に分散して配置される。
なお、図2に示した制御部5は、画像データVideoのうち、第1領域に設けられたデータ信号出力回路Uが出力するデータ信号Vdに対応する画像データを、デジタルの画像信号Vid1として第1データ線駆動回路30に供給し、第2領域に設けられたデータ信号出力回路Uが出力するデータ信号Vdに対応する画像データを、デジタルの画像信号Vid2として第2データ線駆動回路40に供給する。なお、本実施形態では、画像信号Vid1及び画像信号Vid2はデジタルの信号であるが、画像信号Vid1及び画像信号Vid2はアナログの信号であってもよい。この場合、制御部5はDA変換回路を備えるものであればよい。
また、データ線駆動回路は、各水平走査期間において、データ信号Vd[1]、Vd[2]、…、Vd[3N]を、一斉に線順次で出力してもよいし、データ信号Vd[1]、Vd[2]、…、Vd[3N]を各データ線14毎に順次排他的に点順次で出力してもよい。
上述した本実施形態では、(3N)個のデータ信号出力回路Uを、第1領域と第2領域とに分散して配置した。これにより、例えば、(3N)個のデータ信号出力回路Uを、第1領域または第2領域の一方に配置する場合に比べて、データ信号出力回路Uのピッチを広くすることができるため、データ線駆動回路の製造の簡素化が可能となる。
また、この場合、データ信号出力回路Uに比べて、画素Pixを狭ピッチ化することができる。すなわち、画素Pixのピッチを、データ信号出力回路Uのピッチの約半分にすることができるため、画素Pixを狭ピッチ化による、表示の高精細化が可能となる。
ところで、第1画素PixGから発せられる緑色の光(第1画素PixGの備えるOLED130から発せられ、第1画素PixGの備えるカラーフィルタを透過した光)は、中心値を535nmとして、500〜570nmの範囲の波長を有する。また、第2画素PixRから発せられる赤色の光は、中心値を670nmとして、600〜740nmの範囲の波長を有する。第3画素PixBから発せられる青色の光は、中心値を470nmとして、450〜490nmの範囲の波長を有する。
一般的に、緑色の光は、赤色の光に比べて視感度が高く、赤色の光は、青色の光に比べて視感度が高い。そのため、第1画素PixGの表示する色(緑色)の変化は、第2画素PixRの表示する色(赤色)の変化、または、第3画素PixBの表示する色(青色)の変化に比べて、観察者に容易に知覚される。
上述のとおり、複数のデータ信号出力回路Uの各々は、DA変換回路やバッファ回路等を備える。これら各種回路を構成するトランジスター等の素子の特性は、半導体プロセスの誤差に起因して、データ信号出力回路U毎に相対的なばらつきを有する。半導体プロセスの誤差の程度は、基板上の位置により異なるため、複数のデータ信号出力回路Uを基板上の離れた位置に分散して設ける場合には、複数のデータ信号出力回路Uを基板上の近い位置に集約して設ける場合に比べて、各データ信号出力回路Uの備える素子の特性のばらつきも大きくなる。そして、データ信号出力回路Uを構成する各種素子の特性が、データ信号出力回路U毎にばらつく場合、画像データVideo(画像信号Vid1または画像信号Vid2)の指定する階調と、データ信号Vdにより規定される階調との間の誤差の程度もばらつく。この場合、画像データVideoが画素Pixに指定する階調と、当該画素Pixが実際に表示する階調との差異の程度が、画素Pix毎に異なることになり、表示ムラが発生する。
特に、視感度の高い緑色に対応する第1データ信号出力回路UGの素子特性が、第1データ信号出力回路UG毎にばらつく場合には、表示ムラが観察者に知覚される可能性が高く、表示品位の低下が顕在化しやすい。
これに対して、本実施形態では、視感度の最も高い緑色に対応した第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]を、第1領域に集約して配置する。従って、半導体プロセスの誤差に起因する第1データ信号出力回路UG毎の素子特性のばらつきを小さく抑えることができ、表示ムラが観察者に知覚される可能性を低減することができる。
また、本実施形態では、第3データ信号出力回路UB[1]〜UB[N]を、第1領域及び第2領域に分散して配置する。従って、半導体プロセスの誤差に起因する第3データ信号出力回路UB毎の素子特性のばらつきは、第1データ信号出力回路UGに比べて大きい。しかし、第3データ信号出力回路UBの表示する青色は、緑色及び赤色に比べて視感度が低いため、第3データ信号出力回路UB毎の素子特性にばらつきが生じても、当該素子特性のばらつきに起因する表示ムラが観察者に知覚される可能性は低く、表示品位の劣化を最小限に留めることができる。
このように、本実施形態では、(3N)個のデータ信号出力回路Uを第1領域及び第2領域に分散して配置することで、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化と、データ線駆動回路の製造の簡素化とを可能とするとともに、第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]を第1領域に集約して配置することで、表示品位の劣化を防止することができた。
<第2実施形態>
第1実施形態では、複数のデータ線14に1対1に対応するようにデータ信号出力回路Uを設けた。この場合、第1領域及び第2領域に複数のデータ信号出力回路Uを分散して配置しても、画素Pixのピッチを、データ信号出力回路Uのピッチの半分以下にすることはできない。このため、画素Pixを狭ピッチ化し高密度で配置する際に、データ信号出力回路Uのピッチが制約となる場合がある。このような問題に対応するために、第2実施形態では、(3N)列のデータ線14を所定数毎にグループ化し、各グループに対して1個のデータ信号出力回路を設けることで、データ信号出力回路Uのピッチによる制約を受けずに画素Pixの狭ピッチ化することを可能とする。
なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図5は、第2実施形態に係る電気光学装置1aのうち、データ線駆動回路及び表示部10の構成を示すブロック図である。図5に示す第2実施形態に係る電気光学装置1aが、図2に示した第1実施形態に係る電気光学装置1と相違する点は、主として、データ線駆動回路が、3本のデータ線14毎に1個の切替回路DMP(デマルチプレクサ)を備える点、及び、
切替回路DMPと1対1に対応してデータ信号出力回路が設けられる点である。
第2実施形態に係る電気光学装置1aは、第1実施形態に係る電気光学装置1と同様に、
N本の第1データ線14G、N本の第2データ線14R、及び、N本の第3データ線14Bを備える。なお、本実施形態では、Nは6の倍数とし、「N=3×J」を満たす整数(偶数)Jを導入する。そして、1以上J以下の任意の整数をjで表すこととする。
図5に示すように、第2実施形態に係る電気光学装置1aは、第1データ線駆動回路30の代わりに第1データ線駆動回路30aを備え、第2データ線駆動回路40の代わりに第2データ線駆動回路40aを備える点を除き、第1実施形態に係る電気光学装置1と同様に構成される。なお、第1データ線駆動回路30aと第2データ線駆動回路40aとが、第2実施形態に係るデータ線駆動回路に相当する。
また、第1データ線駆動回路30aは、表示パネル2の第1領域に形成され、第2データ線駆動回路40aは、表示パネル2の第2領域に形成され、表示部10は、第1領域と第2領域との間の領域に形成される。
また、第2実施形態に係るデータ線駆動回路は、N個(3J個)のデータ信号出力回路Uaと、N個(3J個)の切替回路DMPと、を備える。
N個のデータ信号出力回路Uaは、第1画素PixGにデータ信号を供給するJ個の第1データ信号出力回路UaG[1]〜UaG[J]、第2画素PixRにデータ信号を供給するJ個の第2データ信号出力回路UaR[1]〜UaR[J]、及び、第3画素PixBにデータ信号を供給するJ個の第3データ信号出力回路UaB[1]〜UaB[J]に分類される。
J個の第1データ信号出力回路UaG[1]〜UaG[J]は、「第1データ信号出力部」に相当し、第1データ線駆動回路30a(第1領域)に設けられる。J個の第2データ信号出力回路UaR[1]〜UaR[J]は、「第2データ信号出力部」に相当し、第2データ線駆動回路40a(第2領域)に設けられる。
また、J個の第3データ信号出力回路UaB[1]〜UaB[J]のうち、奇数番目の第3データ信号出力回路UaB[1]、UaB[3]、…、UaB[J-1]は、第1データ線駆動回路30a(第1領域)に設けられ、偶数番目の第3データ信号出力回路UaB[2]、UaB[4]、…、UaB[N]は、第2データ線駆動回路40a(第2領域)に設けられる。これらJ個の第3データ信号出力回路UaB[1]〜UaB[N]が、「第3データ信号出力部」に相当する。
N個の切替回路DMPは、J個の切替回路DMPG[1]〜DMPG[J]、J個の切替回路DMPR[1]〜DMPR[J]、及びJ個の切替回路DMPB[1]〜DMPB[J]に分類される。
第1データ線駆動回路30aには、図5に示すように、J個の第1データ信号出力回路UaG[1]、UaG[2]、…、UaG[J]の各々に対応して、J個の切替回路DMPG[1]、DMPG[2]、…、DMPG[J]が設けられ、奇数番目の第3データ信号出力回路UaB[1]、UaB[3]、…、UaB[J-1]の各々に対応して、(J/2)個の切替回路DMPB[1]、DMPB[3]、…、DMPB[J-1]が設けられる。なお、以下では、第1領域(第1データ線駆動回路30a)に設けられるJ個の切替回路DMPG[1]、DMPG[2]、…、DMPG[J]の各々を第1切替回路と称する場合がある。また、第1領域(第1データ線駆動回路30a)に設けられる(J/2)個の切替回路DMPB[1]、DMPB[3]、…、DMPB[J-1]の各々を、第3切替回路と称する場合がある。
第2データ線駆動回路40aには、図5に示すように、J個の第2データ信号出力回路UaR[1]、UaR[2]、…、UaR[J]の各々に対応して、J個の切替回路DMPR[1]、DMPR[2]、…、DMPR[J]が設けられ、偶数番目の第3データ信号出力回路UaB[2]、UaB[4]、…、UaB[J]の各々に対応して、(J/2)個の切替回路DMPB[2]、DMPB[4]、…、DMPB[J]が設けられる。なお、以下では、第2領域(第2データ線駆動回路40a)に設けられるJ個の切替回路DMPR[1]、DMPR[2]、…、DMPR[J]の各々を第2切替回路と称する場合がある。また、第1領域(第1データ線駆動回路30a)に設けられる(J/2)個の切替回路DMPB[2]、DMPB[4]、…、DMPB[J]の各々を、第4切替回路と称する場合がある。
このように、J個の切替回路DMPG[1]〜DMPG[J]は、第1領域に設けられ、J個の切替回路DMPR[1]〜DMPR[J]は、第2領域に設けられ、J個の切替回路DMPB[1]〜DMPB[J]は、第1領域及び第2領域に分散して設けられる。
また、N本の第1データ線14Gは、図5において左側から3本毎にグループ化される。すなわち、N本の第1データ線14Gは、J個のグループにグループ化される。1以上J以下の任意の整数jを用いると、j番目のグループに属する、(3j−2)、(3j−1)、(3j)番目の3本の第1データ線14G、すなわち、(9j−7)、(9j−4)、(9j−1)列目の3本のデータ線14が、切替回路DMPG[j]に共通に接続される。
同様に、N本の第2データ線14Rは、図5において左側から3本毎に、J個のグループにグループ化される。そして、j番目のグループに属する、(3j−2)、(3j−1)、(3j)番目の3本の第2データ線14R、すなわち、(9j−8)、(9j−5)、(9j−2)列目の3本のデータ線14が、切替回路DMPR[j]に共通に接続される。
また、図5において、左側から奇数番目に位置する第3データ線14Bが3本毎にグループ化されるとともに、左側から偶数番目に位置する第3データ線14Bが3本毎にグループ化される。これにより、N本の第3データ線14Bは、J個のグループにグループ化される。そして、jが奇数の場合には、j番目のグループに属する、(3j−2)、(3j)、(3j+2)番目の3本の第3データ線14B、すなわち、(9j−6)、(9j)、(9j+6)列目の3本のデータ線14が、切替回路DMPB[j]に共通に接続される。また、jが偶数の場合には、j番目のグループに属する、(3j−4)、(3j−2)、(3j)番目の3本の第3データ線14B、すなわち、(9j−12)、(9j−6)、(9j)列目の3本のデータ線14が、切替回路DMPB[j]に共通に接続される。
1以上J以下の任意の整数jを用いると、図5に示すように、j番目の第1データ信号出力回路UaG[j]は、切替回路DMPG[j]に第1データ多重信号VdMG[j]を供給する。また、j番目の第2データ信号出力回路UaR[j]は、切替回路DMPR[j]に第2データ多重信号VdMR[j]を供給する。同様に、j番目の第3データ信号出力回路UaB[j]は、切替回路DMPB[j]に第3データ多重信号VdMB[j]を供給する。
ここで、第1データ多重信号VdMG[j]とは、切替回路DMPG[j]に電気的に接続された3本の第1データ線14Gに供給される第1データ信号VdG[3j-2]、VdG[3j-1]、VdG[3j]を時分割多重した信号である。また、第2データ多重信号VdMR[j]とは、切替回路DMPR[j]に電気的に接続された3本の第2データ線14Rに供給される第2データ信号VdR[3j-2]、VdR[3j-1]、VdR[3j]を時分割多重した信号である。第3データ多重信号VdMB[j]とは、切替回路DMPB[j]に電気的に接続された3本の第3データ線14Bに供給される第3データ信号VdB[3j-2]、VdB[3j]、VdB[3j+2](jが偶数の場合には、第3データ信号VdB[3j-4]、VdB[3j-2]、VdB[3j])を時分割多重した信号である。
なお、以下では、第1データ多重信号VdMG[j]、第2データ多重信号VdMR[j]、及び第3データ多重信号VdMB[j]を、データ多重信号VdM[j]と総称する場合がある。
図6は、切替回路DMPの構成を示す回路図である。各切替回路DMPは電気的にみれば同一の構成であるため、この図では、切替回路DMPG[j]を例示している。図6に示すように、各切替回路DMPは、3つのトランスミッションゲートSw1〜Sw3を備える。なお、以下では、各トランスミッションゲートSwを「切替スイッチ」と称する場合がある。
トランスミッションゲートSw1〜Sw3の各々の入力端は接続ノードNに共通接続され、接続ノードNには、対応するデータ信号出力回路Ua(この例では、第1データ信号出力回路UaG[j])から、データ多重信号VdM[j](この例では、第1データ多重信号VdMG[j])が供給される。
また、トランスミッションゲートSw1〜Sw3の出力端は、それぞれ、当該切替回路DMPに対応する3本のデータ線14に電気的に接続される。すなわち、図6に示す例では、トランスミッションゲートSw1は、(3j−2)番目の第1データ線14Gに、トランスミッションゲートSw2は、(3j−1)番目の第1データ線14Gに、トランスミッションゲートSw3は、(3j)番目の第1データ線14Gに、それぞれ接続される。
トランスミッションゲートSw1は、制御信号Sel[1]がHレベルであるとき(制御信号/Sel[1]がLレベルであるとき)にオン(導通)する。同様に、トランスミッションゲートSw2は、制御信号Sel[2]がHレベルであるとき(制御信号/Sel[2]がLレベルであるとき)にオンする。トランスミッションゲートSw3は、制御信号Sel[3]がHレベルであるとき(制御信号/Sel[3]がLレベルであるとき)にオンする。
制御信号Sel[1]、Sel[2]、Sel[3]は、データ多重信号VdM[j]の電位の切り替えに同期して、1水平走査期間の中で、順次排他的にHレベルに設定される。これにより、トランスミッションゲートSw1〜Sw3は、1水平走査期間の中で順番にオンし、当該切替回路DMPに接続する3本のデータ線14に、順番にデータ信号Vdが供給される。
すなわち、図6に示す例では、第1データ多重信号VdMG[j]の電位が、第1データ信号VdG[3j-2]の電位と等しい値に設定されているときに、トランスミッションゲートSw1がオンし、(3j−2)番目の第1データ線14Gに、第1データ信号VdG[3j-2]が供給される。また、第1データ多重信号VdMG[j]の電位が、第1データ信号VdG[3j-1]の電位と等しい値に設定されているときに、トランスミッションゲートSw2がオンし、(3j−1)番目の第1データ線14Gに、第1データ信号VdG[3j-1]が供給される。同様に、第1データ多重信号VdMG[j]の電位が、第1データ信号VdG[3j]の電位と等しい値に設定されているときに、トランスミッションゲートSw3がオンし、(3j)番目の第1データ線14Gに、第1データ信号VdG[3j]が供給される。
なお、本実施形態では、制御信号Sel[1]及び制御信号/Sel[1]は、N個の切替回路DMPが備えるN個のトランスミッションゲートSw1に共通に供給され、制御信号Sel[2]及び制御信号/Sel[2]は、N個の切替回路DMPが備えるN個のトランスミッションゲートSw2に共通に供給され、制御信号Sel[3]及び制御信号/Sel[3]は、N個の切替回路DMPが備えるN個のトランスミッションゲートSw3に共通に供給される。
以上のように、第2実施形態では、(3N)列のデータ線14(及び、画素Pix)に対して、N個のデータ信号出力回路Uaを設けた。さらに、N個のデータ信号出力回路Uaを第1領域及び第2領域に分散して配置させた。すなわち、図5においてデータ線14(及び、画素Pix)が横方向に(3N)列配置されるのに対して、データ信号出力回路Uaは、第1領域に(N/2)個配置され、第2領域に(N/2)個配置される。
これにより、データ線14(及び、画素Pix)の間隔を、データ信号出力回路Uaの間隔の1/6程度にまで狭くすることが可能となり、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化が可能となる。
また、第2実施形態では、RGBの中で視感度の最も高い緑色を表示する第1画素PixGに対応する、第1データ信号出力回路UaG[1]〜UaG[J]及び切替回路DMPG[1]〜DMPG[J]を、第1領域に集約して配置した。
これにより、半導体プロセスの誤差に起因する、第1データ信号出力回路UaG毎の素子特性のばらつき、及び、切替回路DMPG毎の素子特性のばらつきを小さく抑えることができ、表示ムラが観察者に知覚される可能性を低減した。
すなわち、第2実施形態では、N個のデータ信号出力回路Uaを第1領域及び第2領域に分散して配置することで、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化、または、データ線駆動回路の製造の簡素化を可能とするとともに、第1データ信号出力回路UaG[1]〜UaG[J]と、切替回路DMPG[1]〜DMPG[J]とを第1領域に集約して配置することで、表示品位の劣化を最小限に留めることを可能とした。
なお、上述した第2実施形態では、データ線14を3本毎にグループ化し、3本のデータ線14に対して1個の切替回路DMPを設けたが、グループを構成するデータ線数は、「2」であってもよいし、「4」以上であってもよい。
データ線14を所定数毎にグループ化する場合には、所定数のデータ線14に対して1個の切替回路DMPを設ければよい。また、この場合、各切替回路DMPは、所定数のトランスミッションゲートSwを備えればよい。
また、上述した第2実施形態では、Nを6の倍数としたが、Nは6の倍数以外の値であってもよい。但し、データ線14を所定数毎にグループ化する場合、Nが、所定数に「2」を乗算した値の倍数であれば、全ての切替回路DMPを電気的に等しい構成(つまり、等しい数のトランスミッションゲートSwを備える構成)とすることができる。
また、上述した第2実施形態では、データ線14は所定数毎にグループ化されたが、各グループに属するデータ線14の本数は、異なっていても構わない。例えば、切替回路DMPGはp(pは2以上の自然数)本の第1データ線14Gに接続され、切替回路DMPRはq(qは2以上の自然数)本の第2データ線14Rに接続され、第1データ線駆動回路30aに設けられる切替回路DMPB(第3切替回路)はr(rは2以上の自然数)本の第3データ線14Bに接続され、第2データ線駆動回路40aに設けられる切替回路DMPB(第4切替回路)はs(sは2以上の自然数)本の第3データ線14Bに接続されるものであってもよい。この場合、p、q、r、sは各々が異なる値であってもよいし、等しい値であってもよい。
また、上述した第2実施形態では、第1データ信号出力回路UaG、第2データ信号出力回路UaR、及び、第3データ信号出力回路UaBをデータ線駆動回路内に設けたが、これらを表示パネル2の外部(例えば、制御部5)に設けてもよい。この場合、表示パネル2の小型化、データ線14の狭ピッチ化が可能となる。
<第3実施形態>
以下、図7及び図8参照しつつ、第3実施形態に係る電気光学装置1bについて説明する。
第3実施形態に係る電気光学装置1bが、図2に示した第1実施形態に係る電気光学装置1と相違する点は、主として、デジタルの画像信号Vid1、Vid2から、アナログのデータ信号Vdへの変換を、表示パネル2の外部に設けられた出力回路6において実行する点である。
図7に示すように、第3実施形態に係る電気光学装置1bは、表示パネル2の代わりに表示パネル2bを備える点、及び、出力回路6を備える点を除き、第1実施形態に係る電気光学装置1と同様に構成される。
第3実施形態に係る表示パネル2bは、第1データ線駆動回路30の代わりに第1データ線駆動回路30bを備え、第2データ線駆動回路40の代わりに第2データ線駆動回路40bを備える点を除き、第1実施形態に係る表示パネル2と同様に構成される。これら、第1データ線駆動回路30bと第2データ線駆動回路40bとが、第2実施形態に係るデータ線駆動回路に相当する。
第1データ線駆動回路30bは、表示パネル2bの第1領域に形成され、シフトレジスタ31、複数のトランジスターTG、及び、複数のトランジスターTBを備える。以下では、トランジスターTGを第1トランジスターと称する場合がある。また、第1領域に形成されるトランジスターTBを第3トランジスターと称する場合がある。
また、第2データ線駆動回路40bは、表示パネル2bの第2領域に形成され、シフトレジスタ41、複数のトランジスターTR、及び、複数のトランジスターTBを備える。以下では、トランジスターTRを第2トランジスターと称する場合がある。また、第2領域に形成されるトランジスターTBを第4トランジスターと称する場合がある。
なお、第3実施形態においても、表示部10は、第1領域と第2領域との間の領域に形成される。また、第1データ線駆動回路30b、第2データ線駆動回路40b、及び、走査線駆動回路20を、駆動回路3bと総称する場合がある。
一方、出力回路6は、第1出力回路300、及び、第2出力回路400を備える。
図7に示すように、第1出力回路300は、制御部5が出力する画像信号Vid1と制御信号Ctrとに基づいて、第1多重データ信号D1を生成し、これを信号線310(第1領域接続信号線)に出力する。また、第2出力回路400は、制御部5が出力する画像信号Vid2と制御信号Ctrとに基づいて、第2多重データ信号D2を生成し、これを信号線410(第2領域接続信号線)に出力する。
より具体的には、図8に示すように、第1多重データ信号D1は、多重データ信号DG1、DB1、DG2、DG3、DD3、DG4を含む信号である。また、信号線310は、6本の信号線311〜316から構成される。そして、第1出力回路300は、信号線311〜316の各々に対して、多重データ信号DG1、DB1、DG2、DG3、DD3、DG4を、それぞれ出力する。
同様に、第2多重データ信号D2は、多重データ信号DR1、DB2、DR2、DR3、DB4、DR4を含む信号である。また、信号線410は、6本の信号線411〜416から構成される。そして、第2出力回路400は、信号線411〜416の各々に対して、多重データ信号DR1、DB2、DR2、DR3、DB4、DR4を、それぞれ出力する。
図8に示すように、信号線311〜316(信号線310)の各々は、第1領域において横方向(X方向)に延在するように設けられ、信号線411〜416(信号線410)の各々は、第2領域において横方向(X方向)に延在するように設けられる。
第3実施形態においても、表示パネル2b(表示部10)は、第1実施形態に係る表示パネル2と同様に、N本の第1データ線14G、N本の第2データ線14R、及び、N本の第3データ線14Bを備える。なお、本実施形態において、Nは4の倍数とする。以下、説明の便宜上、「N=4×K」を満たす整数Kを導入する。また、1以上K以下の任意の整数をkで表すこととする。
第1データ線駆動回路30b(第1領域)には、N本の第1データ線14Gと1対1に対応して、N個のPチャネルMOS型トランジスターTGが設けられるとともに、N本の第3データ線14Bのうち、図において左から数えて奇数番目の(N/2)本の第3データ線14Bと1対1に対応して、(N/2)個のPチャネルMOS型トランジスターTBが設けられる。
第2データ線駆動回路40b(第2領域)には、N本の第2データ線14Rと1対1に対応して、N個のPチャネルMOS型トランジスターTRが設けられるとともに、N本の第3データ線14Bのうち、図において左から数えて偶数番目の(N/2)本の第3データ線14Bと1対1に対応して、(N/2)個のPチャネルMOS型トランジスターTBが設けられる。
なお、第3実施形態においては、第1領域に設けられるN個のトランジスターTGが「第1データ信号出力部」に相当し、第2領域に設けられるN個のトランジスターTRが「第2データ信号出力部」に相当し、第1領域及び第2領域に分散して設けられる合計N個のトランジスターTBが「第3データ信号出力部」に相当する。
より具体的には、第1データ線駆動回路30b(第1領域)には、1以上K以下の任意の整数kに対して、左から(4k−3)番目の第1データ線14Gと信号線311との間に電気的に接続されたトランジスターTG、左から(4k−2)番目の第1データ線14Gと信号線313との間に電気的に接続されたトランジスターTG、左から(4k−1)番目の第1データ線14Gと信号線314との間に電気的に接続されたトランジスターTG、及び、左から(4k)番目の第1データ線14Gと信号線316との間に電気的に接続されたトランジスターTGと、左から(4k−3)番目の第3データ線14Bと信号線312との間に電気的に接続されたトランジスターTB、及び、左から(4k−1)番目の第3データ線14Bと信号線315との間に電気的に接続されたトランジスターTBとが設けられる。
これら第1領域に設けられたトランジスターを、「第1領域トランジスター」と称する場合がある。また、データ線14のうち、第1領域トランジスターと電気的に接続されるデータ線14を、「第1領域接続データ線」と称する場合がある。すなわち、第1データ線駆動回路30bには、(6K)個の第1領域トランジスターが設けられ、表示パネル2bには、(6K)本の第1領域接続データ線が設けられる。
また、第2データ線駆動回路40b(第2領域)には、左から(4k−3)番目の第2データ線14Rと信号線411との間に電気的に接続されたトランジスターTR、左から(4k−2)番目の第2データ線14Rと信号線412との間に電気的に接続されたトランジスターTR、左から(4k−1)番目の第2データ線14Rと信号線414との間に電気的に接続されたトランジスターTR、及び、左から(4k)番目の第2データ線14Rと信号線415との間に電気的に接続されたトランジスターTRと、左から(4k−2)番目の第3データ線14Bと信号線413との間に電気的に接続されたトランジスターTB、及び、左から(4k)番目の第3データ線14Bと信号線416との間に電気的に接続されたトランジスターTBとが設けられる。
これら第2領域に設けられたトランジスターを、「第2領域トランジスター」と称する場合がある。また、データ線14のうち、第2領域トランジスターと電気的に接続されるデータ線14を、「第2領域トランジスター」と称する場合がある。すなわち、第2データ線駆動回路40bには、(6K)個の第2トランジスターが設けられ、表示パネル2bには、(6K)本の第2領域接続データ線が設けられる。
なお、図8に示すように、(4k−3)番目、(4k−2)番目、(4k−1)番目、(4k)番目の第1データ線14Gとは、それぞれ、(12k−10)列目、(12k−7)列目、(12k−4)列目、(12k−1)列目のデータ線14である。また、(4k−3)番目、(4k−2)番目、(4k−1)番目、(4k)番目の第2データ線14Rとは、それぞれ、(12k−11)列目、(12k−8)列目、(12k−5)列目、(12k−2)列目のデータ線14である。(4k−3)番目、(4k−2)番目、(4k−1)番目、(4k)番目の第3データ線14Bとは、それぞれ、(12k−9)列目、(12k−6)列目、(12k−3)列目、(12k)列目のデータ線14である。
(6K)本の第1領域接続データ線は、図8において左側から6本毎にグループ化される。すなわち、第1領域接続データ線は、K個のグループにグループ化される。また、(6K)個の第1領域トランジスターは、第1領域接続データ線の各グループに対応して、左側から6個毎に、K個のグループにグループ化される。
シフトレジスタ31は、K個の選択信号S1[1]〜S1[K]を出力する。選択信号S1[1]〜S1[K]は、第1多重データ信号D1の電位の切替に同期して、1水平走査期間の中で、順次排他的にLレベルに設定される。
なお、第1多重データ信号D1を構成する多重データ信号DG1、DB1、DG2、DG3、DD3、DG4の各々は、当該多重データ信号が供給される信号線310に第1領域トランジスターを介して電気的に接続される複数のデータ線14に対して供給されるデータ信号Vdを時分割多重した信号である。一例を挙げると、多重データ信号DG1は、信号線311にトランジスターTGを介して接続するK本の第1データ線14Gの各々に供給する第1データ信号VdG[1]、VdG[5]、…、VdG[4K-3]を時分割多重した信号である。
また、選択信号S1[k]は、k番目のグループに属する6個の第1領域トランジスターのゲートに、共通に供給される。これにより、(6K)個の第1領域トランジスターは、1番目、2番目、…、K番目のグループ毎に、順次排他的にオンする。
そして、選択信号S1[k]がLレベルに設定され、k番目のグループに属する6個の第1領域トランジスターがオンする場合、(4k−3)番目の第1データ線14Gには、信号線311から第1データ信号VdG[4k-3]が供給され、(4k−3)番目の第3データ線14Bには、信号線312から第2データ信号VdR[4k-3]が供給され、(4k−2)番目の第1データ線14Gには、信号線313から第1データ信号VdG[4k-2]が供給され、(4k−1)番目の第1データ線14Gには、信号線314から第1データ信号VdG[4k-1]が供給され、(4k−1)番目の第3データ線14Bには、信号線315から第2データ信号VdR[4k-1]が供給され、(4k)番目の第1データ線14Gには、信号線316から第1データ信号VdG[4k]が供給される。なお、第1データ信号VdGが供給される信号線311、313、314、316を第1信号線と称し、第3データ信号VdBが供給される信号線312、315を第3信号線と称する場合がある。
同様に、(6K)本の第2領域接続データ線も、左側から6本毎に、K個のグループにグループ化され、(6K)個の第2領域トランジスターも、左側から6個毎に、K個のグループにグループ化される。
シフトレジスタ41は、K個の選択信号S2[1]〜S2[K]を出力する。選択信号S2[1]〜S2[K]は、第2多重データ信号D2の電位の切替に同期して、1水平走査期間の中で、順次排他的にLレベルに設定される。第2多重データ信号D2を構成する多重データ信号DR1、DB2、DR2、DR3、DB4、DR4の各々も、当該多重データ信号が供給される信号線410に、第2領域トランジスターを介して電気的に接続される複数のデータ線14に対して供給されるデータ信号Vdを時分割多重した信号である。また、選択信号S2[k]は、k番目のグループに属する6個の第2領域トランジスターのゲートに、共通に供給される。これにより、(6K)個の第2領域トランジスターは、1番目、2番目、…、K番目のグループ毎に、順次排他的にオンする。
そして、選択信号S2[k]がLレベルに設定され、k番目のグループに属する6個の第2領域トランジスターがオンする場合、(4k−3)番目の第2データ線14Rには、信号線411から第2データ信号VdR[4k-3]が供給され、(4k−2)番目の第2データ線14Rには、信号線412から第2データ信号VdR[4k-2]が供給され、(4k−2)番目の第3データ線14Bには、信号線413から第2データ信号VdR[4k-2]が供給され、(4k−1)番目の第2データ線14Rには、信号線414から第2データ信号VdR[4k-1]が供給され、(4k)番目の第2データ線14Rには、信号線415から第2データ信号VdR[4k]が供給され、(4k)番目の第3データ線14Bには、信号線416から第2データ信号VdR[4k]が供給される。なお、第2データ信号VdRが供給される信号線411、412、414、415を第2信号線と称し、第3データ信号VdBが供給される信号線413、416を第4信号線と称する場合がある。
以上のように、第3実施形態では、データ信号Vdを12相に展開して、データ線駆動回路に供給し、12列のデータ線14に対して同時にデータ信号Vdを供給した。この場合、データ信号Vdを1列のデータ線14毎に点順次で供給する場合に比べ、各データ線14を充電する時間を長くする(約12倍とする)ことができる。また、シフトレジスタからの出力信号数を低減することができ、データ線駆動回路の構成を簡素化することが可能となる。
デジタルの画像信号Vidからアナログのデータ信号Vdへの変換には、ラッチ回路、DA変換回路、バッファ回路等を、備える必要があり、回路規模が大きくなる。このようなデータ信号Vdを生成するための回路を表示パネルに設ける場合、表示パネルが大型化し、または、データ線14の狭ピッチ化が困難になるという問題が生じることがある。
これに対して、第3実施形態では、デジタルの画像信号Vidからアナログのデータ信号Vdへの変換を行うための回路(第1出力回路300及び第2出力回路400)を表示パネル2bの外部に設けた。これにより、表示パネル2bの小型化、及び、データ線14の狭ピッチ化を可能とした。
また、第3実施形態では、RGBの中で視感度の最も高い緑色を表示する第1画素PixGに対応するN個のトランジスターTGを、第1領域に集約して配置した。
これにより、半導体プロセスの誤差に起因する、トランジスターTG毎の素子特性のばらつきを小さく抑えることができ、表示ムラが観察者に知覚される可能性を低減した。
なお、上述した第3実施形態では、信号線310及び信号線410の各々は、6本の信号線より構成されたが、信号線310及び信号線410の各々を構成する信号線の本数を、「5」以下としてもよいし、「7」以上としてもよい。
信号線310及び信号線410の各々が、所定数の信号線より構成される場合、第1領域接続データ線及び第2領域接続データ線も、所定数毎にグループ化すればよい。また、この場合、第1領域トランジスター(及び、第2領域トランジスター)を、第1領域接続データ線(または、第2領域接続データ線)の各グループに対応するように、所定数毎にグループ化すればよい。そして、シフトレジスタ31(及び、シフトレジスタ41)は、グループ化された所定数の第1領域トランジスター(または、第2領域トランジスター)毎に、共通の選択信号Sを供給すればよい。
なお、上述した第3実施形態では、Nを4の倍数としたが、Nは4の倍数以外の値であってもよい。
また、上述した第3実施形態では、トランジスターTG、トランジスターTR、及び、トランジスターTBをPチャネル型としたが、Nチャネル型としてもよい。また、Pチャネル型及びNチャネル型を適宜組み合わせてもよい。また、上述した第3実施形態では、トランジスターTG、トランジスターTR、及び、トランジスターTBを、MOS型のトランジスターとしたが、薄膜トランジスターであってもよい。
また、上述した第3実施形態では、第1出力回路300及び第2出力回路400を、表示パネル2の外部に設けたが、表示パネル2が、第1出力回路300及び第2出力回路400を含む構成であってもよい。例えば、第1出力回路300及び第2出力回路400を、表示部10、走査線駆動回路20、第1データ線駆動回路30b、第2データ線駆動回路40b等とともにシリコン基板上に集積化してもよい。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様は、任意に選択された一または複数を、適宜に組み合わせることもできる。
<変形例1>
上述した実施形態では、第1データ信号出力部を第1領域に配置したが、第1データ信号出力部を第2領域に配置してもよい。
第1データ信号出力部が、第1領域または第2領域の一方に集約されて配置される場合、第1データ信号出力部を構成する各要素(例えば、第1実施形態でいえば、第1データ信号出力回路UG)毎の素子特性のばらつきが小さくなる。第1データ信号出力部は、RGBの中で視感度が最も高い緑色を表示する第1画素PixGに対してデータ信号を供給する。従って、第1データ信号出力部を構成する各要素毎の素子特性のばらつきを小さく抑えることで、表示ムラが観察者に知覚される可能性を低減することができる。
<変形例2>
上述した実施形態及び変形例では、第3データ信号出力部を第1領域及び第2領域に分散して配置したが、第3データ信号出力部の代わりに、第2データ信号出力部を第1領域及び第2領域に分散して配置してもよい。
図9は、変形例2に係るデータ線駆動回路(第1データ線駆動回路30及び第2データ線駆動回路40)と表示部10との関係を示したブロック図である。図9に示すように、N個の第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]は、第1データ線駆動回路30(すなわち、第1領域)に設けられ、N個の第3データ信号出力回路UB[1]〜UB[N]は、第2データ線駆動回路40(すなわち、第2領域)に設けられる。一方、N個の第2データ信号出力回路UR[1]〜UR[N]のうち、奇数番目の第2データ信号出力回路UR[1]、UR[3]、…、UR[N-1]は、第1データ線駆動回路30(第1領域)に設けられ、偶数番目の第2データ信号出力回路UR[2]、UR[4]、…、UR[N]は、第2データ線駆動回路40(第2領域)に設けられる。
この場合であっても、(3N)個のデータ信号出力回路Uを第1領域及び第2領域に分散して配置するため、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化と、データ線駆動回路の製造の簡素化とが可能となる。また、RGBの中で最も視感度の高い緑色を表示する第1画素PixGにデータ信号を供給する第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N](第1データ信号出力部)を、第1領域または第2領域の一方に集約して配置するため、表示品位の劣化を防止することができる。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例では、第2データ信号出力部または第3データ信号出力部のうちの一方を、第1領域及び第2領域に分散して配置したが、第2データ信号出力部及び第3データ信号出力部の双方を、第1領域及び第2領域に分散して配置してもよい。
図10は、変形例3に係るデータ線駆動回路(第1データ線駆動回路30及び第2データ線駆動回路40)と表示部10との関係を示したブロック図である。図10に示すように、N個の第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N]は、第1データ線駆動回路30(すなわち、第1領域)に設けられる。また、nを1以上N以下の整数として、nがn≡1(mod4)を満たす場合、第2データ信号出力回路UR[n]は第2データ線駆動回路40(第2領域)に設けられ、第3データ信号出力回路UB[n]は第1データ線駆動回路30(第1領域)に設けられ、nがn≡3(mod4)を満たす場合、第2データ信号出力回路UR[n]は第1データ線駆動回路30(第1領域)に設けられ、第3データ信号出力回路UB[n]は第2データ線駆動回路40(第2領域)に設けられ、nが偶数の場合、第2データ信号出力回路UR[n]及び第3データ信号出力回路UB[n]は第2データ線駆動回路40(第2領域)に設けられる。
この場合であっても、(3N)個のデータ信号出力回路Uを第1領域及び第2領域に分散して配置することで、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化と、データ線駆動回路の製造の簡素化とが可能となる。また、RGBの中で最も視感度の高い緑色を表示する第1画素PixGにデータ信号を供給する第1データ信号出力回路UG[1]〜UG[N](第1データ信号出力部)を、第1領域または第2領域の一方に集約して配置するため、表示品位の劣化を防止することができる。
<変形例4>
上述した実施形態及び変形例において、表示部10は、緑色を表示する第1画素PixG、赤色を表示する第2画素PixR、及び、青色を表示する第3画素PixBの、3種類の画素を備えたが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、4種類以上の画素Pixを備えてもよい。例えば、表示部10は、赤色、緑色、青色以外の色(例えば、白色、黄色等)を表示する複数の第4画素を備えてもよい。
具体的には、変形例4に係る表示パネル2には、複数の第1データ線14G、複数の第2データ線14R、及び、複数の第3データ線14Bに加えて、複数の第4データ線が設けられ、複数の第4データ線と走査線12との交差に対応して、複数の第4画素が設けられる。この場合、変形例4に係るデータ線駆動回路は、複数の第4データ線の各々に対応した複数の第4データ信号出力回路を備える。そして、第4データ信号出力回路の各々は第4データ線を介して第4画素にデータ信号を供給する。なお、これら複数の第4データ信号出力回路を、「第4データ信号出力部」と総称する場合がある。これら複数の第4データ信号出力回路は、第1領域または第2領域の一方に集約されて配置されてもよいし、第1領域及び第2領域に分散して配置されてもよい。但し、第4色が白色の場合には、白色は視感度の高い緑色を含むため、複数の第4データ信号出力回路は、第1領域または第2領域の一方に配置されることが好ましい。なお、変形例4に係るデータ線駆動回路においても、第1画素PixGにデータ信号を供給する第1データ信号出力部は、第1領域または第2領域の一方に集約して配置される。
このように、変形例4に係る電気光学装置は、複数のデータ信号出力回路Uは、第1領域及び第2領域に分散して配置されるため、データ線14及び画素Pixの狭ピッチ化が可能となる。また、第1データ信号出力部を第1領域または第2領域の一方に集約して配置するため、表示品位の劣化を防止することができる。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例において、各画素Pixが備える画素回路110は、トランジスター121、122、OLED130、及び、保持容量132を備えるものであったが、本発明に係る画素回路110はこのような構成に限定されるものではなく、例えばトランジスター121、122以外のトランジスターを備える構成であってもよい。例えばOLED130の代わりに、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)など、電流に応じた輝度で発光する素子を備えるものであってもよい。また、OLED130の代わりに液晶素子を備えるものであってもよい。いずれにしても、画素回路を備える画素が、データ線14を介して供給されるデータ信号Vdの規定する階調を表示するものであればよい。
図11は、変形例5に係る画素回路110aの回路図である。画素回路110aは、透明な画素電極231、透明な共通電極233、並びに、画素電極231及び共通電極233の間に設けられた液晶232を備える液晶素子230と、画素電極231及びデータ線14の間に電気的に接続されたトランジスター122と、一端が画素電極231に電気的に接続されるとともに他端が共通電極118に電気的に接続される保持容量132aとを備える。共通電極233には共通電位Vcomが供給される。また、画素電極231には、保持容量132がオン状態のときに、データ線14よりデータ信号Vdが供給される。この場合、当該画素回路110aを備える画素は、データ信号Vdの規定する階調を表示する。
<変形例6>
上述した実施形態及び変形例において、電気光学装置1は制御部5を備え、制御部5は、第1データ線駆動回路30に画像信号Vid1を供給するとともに第2データ線駆動回路40に画像信号Vid2を供給するものであったが、電気光学装置1は、第1データ線駆動回路30に対して画像信号Vid1を供給する制御部5aと、第2データ線駆動回路40に対して画像信号Vid2を供給する制御部5bとを備えるものであってもよい。
図12は、変形例6に係る電気光学装置1の構成を示す斜視図である。図12に示すように、電気光学装置1は、FPC基板502a上に設けられた制御部5aと、FPC基板502b上に設けられた制御部5bとを備える。制御部5aは、第1データ線駆動回路30に対して画像信号Vid1を供給する一方、制御部5bは、第2データ線駆動回路40に対して画像信号Vid2を供給する。制御部5aは、端子503aを介して図示省略された上位回路に接続され、制御部5bは、端子503bを介して図示省略された上位回路に接続される。
<変形例7>
上述した実施形態及び変形例において、表示パネル2と制御部5とは別体としたが、表示パネル2及び制御部5を同一の基板上に形成してもよい。例えば、制御部5を、表示部10、走査線駆動回路20、第1データ線駆動回路30、第2データ線駆動回路40等とともに、シリコン基板に集積化してもよい。
また、例えば、上述した変形例6では、制御部5a及び制御部5bを、表示パネル2の外部に設けたが、制御部5a及び制御部5bと表示パネル2とを同一の基板上に形成してもよい。
<変形例8>
上述した実施形態及び変形例では、表示パネルをシリコン基板に集積した構成としたが、他の半導体基板に集積した構成してもよい。例えば、SOI基板であってもよい。また、アモルファスシリコンプロセスやポリシリコンプロセスを適用してガラス基板等に形成してもよい。いずれにしても、本発明は、画素回路110が微細化され、データ線14が狭ピッチ化される場合に有効である。
また、画素回路の微細化を必要としない場合に、本発明を適用してもよい。
<変形例9>
上述した実施形態及び変形例では、画素回路110におけるトランジスター121、122をPチャネル型としたが、Nチャネル型としてもよい。また、Pチャネル型及びNチャネル型を適宜組み合わせてもよい。
例えば、トランジスター121、122をNチャネル型とする場合、上述した実施形態及び変形例における、データ信号Vdとは、正負が逆転した電位を、各画素回路110に供給すればよい。また、この場合、トランジスター121、122のソース及びドレインは、上述した実施形態及び変形例とは逆転した関係となる。
また、上述した実施形態及び変形例では、各トランジスターはMOS型のトランジスターとしたが、薄膜トランジスターであってもよい。
<応用例>
次に、実施形態等や応用例に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。電気光学装置1は、画素が小サイズで高精細な表示な用途に向いている。そこで、電子機器として、ヘッドマウント・ディスプレイを例に挙げて説明する。
図13は、ヘッドマウント・ディスプレイの外観を示す図であり、図14は、その光学的な構成を示す図である。
まず、図13に示されるように、ヘッドマウント・ディスプレイ1000は、外観的には、一般的な眼鏡と同様にテンプル1010や、ブリッジ1020、レンズ1001L、1001Rを有する。また、ヘッドマウント・ディスプレイ1000は、図14に示されるように、ブリッジ1020近傍であってレンズ1001L、1001Rの奥側(図において下側)には、左眼用の電気光学装置1Lと右眼用の電気光学装置1Rとが設けられる。
電気光学装置1Lの画像表示面は、図14において左側となるように配置している。これによって電気光学装置1Lによる表示画像は、光学レンズ1002Lを介して図において9時の方向に出射する。ハーフミラー1003Lは、電気光学装置1Lによる表示画像を6時の方向に反射させる一方で、12時の方向から入射した光を透過させる。
電気光学装置1Rの画像表示面は、電気光学装置1Lとは反対の右側となるように配置している。これによって電気光学装置1Rによる表示画像は、光学レンズ1002Rを介して図において3時の方向に出射する。ハーフミラー1003Rは、電気光学装置1Rによる表示画像を6時方向に反射させる一方で、12時の方向から入射した光を透過させる。
この構成において、ヘッドマウント・ディスプレイ1000の装着者は、電気光学装置1L、1Rによる表示画像を、外の様子と重ね合わせたシースルー状態で観察することができる。
また、このヘッドマウント・ディスプレイ1000において、視差を伴う両眼画像のうち、左眼用画像を電気光学装置1Lに表示させ、右眼用画像を電気光学装置1Rに表示させると、装着者に対し、表示された画像があたかも奥行きや立体感を持つかのように知覚させることができる(3D表示)。
なお、電気光学装置1については、ヘッドマウント・ディスプレイ1000のほかにも、ビデオカメラやレンズ交換式のデジタルカメラなどにおける電子式ビューファインダーにも適用可能である。
1……電気光学装置、2……表示パネル、10……表示部、12……走査線、14……データ線、14G……第1データ線、14R……第2データ線、14B……第3データ線、20……走査線駆動回路、30……第1データ線駆動回路、40……第2データ線駆動回路、Pix……画素、PixG……第1画素、PixR……第2画素、PixB……第3画素、U……データ信号出力回路、UG……第1データ信号出力回路、UR……第2データ信号出力回路、UB……第3データ信号出力回路。

Claims (7)

  1. 少なくとも第1色、第2色、第3色の3色を表示する電気光学装置であって、
    複数の走査線と、
    前記複数の走査線と交差する複数の第1データ線、前記複数の走査線と交差する複数の第2データ線、及び、前記複数の走査線と交差する複数の第3データ線、を含む複数のデータ線と、
    前記複数の第1データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第1色を表示する複数の第1画素、前記複数の第2データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第2色を表示する複数の第2画素、及び、前記複数の第3データ線と前記複数の走査線との交差に対応して設けられ前記第3色を表示する複数の第3画素、を含む複数の画素と、
    前記複数の第1データ線を介して前記複数の第1画素の各々に第1データ信号を供給する第1データ信号出力部、前記複数の第2データ線を介して前記複数の第2画素の各々に第2データ信号を供給する第2データ信号出力部、及び、前記複数の第3データ線を介して前記複数の第3画素の各々に第3データ信号を供給する第3データ信号出力部、を含むデータ線駆動回路と、
    を備え、
    前記第1データ信号出力部は、第1領域に配置され、
    前記第2データ信号出力部の少なくとも一部は、第2領域に配置され、
    前記第3データ信号出力部は、前記第1領域及び前記第2領域に配置され、
    前記複数の画素は、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、
    前記第1色は、前記第2色及び前記第3色に比べて視感度が高い、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第2データ信号出力部は、前記第1領域及び前記第2領域に配置される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1色の光は、535nmの波長の光を含む、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 前記表示部は、
    前記複数の走査線と交差する複数の第4データ線と、
    前記複数の第4データ線及び前記複数の走査線との交差に対応して設けられ、第4色を表示する複数の第4画素と、
    を備え、
    前記電気光学装置は、
    前記複数の第4データ線を介して前記複数の第4画素の各々に第4データ信号を供給する第4データ信号出力部を備え、
    前記第4データ信号出力部は、
    前記第1領域または前記第2領域の一方または双方に配置される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 前記データ線駆動回路は、
    前記複数の第1データ線のうちp(pは2以上の自然数)本の第1データ線と、前記第1データ信号出力部との間に接続され、前記p本の第1データ線と前記第1データ信号出力部との電気的接続を切り替える第1切替回路と、
    前記複数の第2データ線のうちq(qは2以上の自然数)本の第2データ線と、前記第2データ信号出力部との間に接続され、前記q本の第2データ線と前記第2データ信号出力部との電気的接続を切り替える第2切替回路と、
    前記複数の第3データ線のうちr(rは2以上の自然数)本の第3データ線と、前記第3データ信号出力部との間に接続され、前記rの第3データ線と前記第3データ信号出力部との電気的接続を切り替える第3切替回路と、
    前記複数の第3データ線のうち前記r本の第3データ線とは異なるs(sは2以上の自然数)本の第3データ線と、前記第3データ信号出力部との間に接続され、前記s本の第3データ線と前記第3データ信号出力部との電気的接続を切り替える第4切替回路と、
    を備え、
    前記第1切替回路及び前記第3切替回路は、前記第1領域に配置され、
    前記第4切替回路は、前記第2領域に配置される
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 前記データ線駆動回路は、
    前記第1領域に配置され、前記第1データ信号が時分割多重された状態で供給される第1信号線と、
    前記第2領域に配置され、前記第2データ信号が時分割多重された状態で供給される第2信号線と、
    前記第1領域に配置され、前記第3データ信号が時分割多重された状態で供給される第3信号線と、
    前記第2領域に配置され、前記第3データ信号が時分割多重された状態で供給される第4信号線と、
    を備え、
    前記第1データ信号出力部は、前記複数の第1データ線の各々と前記第1信号線との間に接続された複数の第1トランジスターを備え、
    前記第2データ信号出力部は、前記複数の第2データ線のうち少なくとも一部の第2データ線の各々と前記第2信号線との間に接続された複数の第2トランジスターを備え、
    前記第3データ信号出力部は、前記複数の第3データ線のうち一部の第3データ線の各々と前記第3信号線との間に接続された複数の第3トランジスターと、前記複数の第3データ線のうち前記一部の第3データ線を除く2以上の第3データ線と前記第4信号線との間に接続された複数の第4トランジスターと、を備える
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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