JP5965247B2 - 光回線終端装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の信号を光信号として受信して電気信号に変換する光電変換、及び、各種の信号を電気信号として受信して光信号に変換する電光変換を行う光回線終端装置に関する。
近年では、光通信技術の進展に伴い、光ファイバを使った家庭向けのデータ通信サービスであるFTTH(Fiber To The Home)が一般家庭に普及しつつある。この光伝送システムによれば、数10km程度の無中継伝送が可能となるため、伝送システムを容易に広域化できる。この光伝送システムは、概略的には、センター側に配置した光送受信機や光増幅器と、受信者側に配置した光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを、光ケーブルを介して接続して構成されている。このような光伝送システムにおいて、光ケーブルは、その経路中に設けられた光分配器によって複数の光ケーブルに分配され、対応する複数の光回線終端装置と接続される。そして、光送受信機にてRF信号を光信号に変換して送信し、光増幅器にてこの光信号を増幅して、この光信号を光ケーブルによる長距離伝送路を介して光分配器に送信し、この光分配器にて分配した光信号を各光回線終端装置に送信する。そして、この光回線終端装置では、光信号を電気信号(RF信号)に変換して、TV受像機等の各受信端末に出力する。
このような光回線終端装置の中でも、センター側と受信者側との双方向通信を可能にした光回線終端装置(R−ONU:Radio Frequency Optical Network Unit)を備える光伝送システムにおいては、受信端末からセンター側に向けた上り信号の送信が行われる。具体的には、各受信端末が、対応する光回線終端装置に放送信号を送信し、各光回線終端装置は、電気信号(RF信号)を光信号に変換して光分配器に送信し、光分配器は光回線終端装置から送信された放送信号を合波し、合波した放送信号を光ケーブルによる長距離伝送路を介してセンター側に配置した光送受信機や光増幅器に送信することによって、センター側と受信者側の双方向通信を可能とする。
ここで、複数の受信端末が、センター側に対して一斉に上り放送信号を送信してしまうと、光分配器において放送信号を混合する際に各放送信号同士が衝突してしまい通信障害が発生してしまう。そのため、各受信端末が放送信号を送信するタイミングや放送信号の送信量を制御することで、各放送信号同士の衝突を防ぐ時分割制御(TDMA:Time Division Multiple Access)が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−042525号公報
しかし、例えば、複数の光回線終端装置のうちいずれかの光回線終端装置が故障した場合、当該故障した光回線終端装置がセンター側に対して光信号を送信し続けてしまうことが考えられる。また、光回線終端装置の下流に位置する通信機器である受信端末が故障した場合、当該故障した受信端末が光回線終端装置に対して電気信号を送信し続けてしまい、この故障した受信端末に対応する光回線終端装置が、センター側に対して光信号を送信し続けてしまうことが考えられる。これらのような場合には、時分割されたタイミングによらず故障した光回線終端装置から上り放送信号が送信されることとなってしまうため、この放送信号とその他の光回線終端装置から送信される放送信号とが衝突してしまい、通信障害が発生してしまうことがある。このような通信障害を解消するために、センター側に光回線終端装置を遠隔制御することが可能な遠隔制御装置を設置し、電気信号の送信を続けている光回線終端装置を停止することを可能とした告知放送システムが存在する。しかしながら、このような告知放送システムであっても、センター側からはどの光回線終端装置が故障しているのか判断することが出来ない。そのため、接続された光回線終端装置を一つずつ停止させていく措置を施す必要が有り、故障した光回線終端装置の特定及び通信障害の解消に手間や費用を要していた。
さらに、光分配器から故障した光回線終端装置に至る下り伝送線路が何らかの原因により断線した場合等は、故障した光回線終端装置を遠隔制御して停止させることができないため、上記の措置により通信障害を解消させることが出来ない状況にあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、故障した光回線終端装置がセンター側に対して光信号を送信し続けてしまう場合や、さらに故障した光回線終端装置を遠隔制御することが不可能な場合においても、手間や費用を要することなく故障した光回線終端装置の信号出力を遮断することができ、通信障害を解消させることが可能である、光回線終端装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の光回線終端装置は、放送センターとの間で光信号の双方向通信を行う光回線終端装置であって、光信号を受信する光信号受信手段と、前記光信号受信手段により受信した光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段により変換した電気信号を送信する、電気信号送信手段と、当該光回線終端装置の下流側に接続された機器から電気信号を受信する電気信号受信手段と、前記電気信号受信手段により受信した電気信号を光信号に変換する電光変換手段と、前記電光変換手段により変換した光信号を送信する、光信号送信手段と、該光回線終端装置の下流側に接続された前記機器であって当該光回線終端装置による上り信号の送信状態に影響を与え得る前記機器の異常の有無を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段において異常が有ると判定した場合に、前記電気信号受信手段と前記電光変換手段との間の経路を開くことにより、前記光信号送信手段による光信号の送信を遮断する光送信遮断手段とを備える。
また、請求項に記載の光回線終端装置は、請求項に記載の光回線終端装置において、前記光信号送信手段による光信号の連続送信時間を測定する光送信時間測定手段を備え、前記異常判定手段は、前記光送信時間測定手段により測定された光信号の連続送信時間が基準時間を超過した場合には異常が有ると判定する。
また、請求項に記載の光回線終端装置は、請求項に記載の光回線終端装置において、前記基準時間を記憶する基準時間記憶手段と、前記放送センターに設置される遠隔制御手段であって、前記基準時間を制御するための遠隔制御信号を送信する遠隔制御手段と、前記光信号受信手段が前記遠隔制御手段から送信された遠隔制御信号を受信したことを判定した場合には、前記遠隔制御信号に基づいて、前記基準時間記憶手段に記憶された前記基準時間を制御する基準時間制御手段とを備える。
また、請求項に記載の光回線終端装置は、請求項1からのいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記異常判定手段において異常が有ると判定した際又は前記光送信遮断手段において前記光信号の送信を遮断している際に、その旨を表示する表示手段を備える。
請求項1に記載の光回線終端装置によれば、機器に異常が有ると判定した場合には、光回線終端装置の信号出力を遮断することが可能であるため、故障し放送センターに対して光信号を送信し続けてしまう場合や、さらに光回線終端装置を遠隔制御することが不可能な場合においても、手間や費用を要することなく光回線終端装置の信号出力を遮断することができ、通信障害を解消させることが可能である。
請求項に記載の光回線終端装置によれば、光回線終端装置が、放送センターに対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けている場合に、異常が発生しているものと判断し、光回線終端装置の光信号出力を遮断することが可能であるため、放送センターに対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けてしまうという故障により通信障害を引き起こしている信号出力を、容易に遮断することが可能である。
請求項に記載の光回線終端装置によれば、放送センターに設置された遠隔制御手段によって当該光回線終端装置に記憶された基準時間を遠隔制御することが可能であるため、遠隔操作によって容易に通信状態に適した基準時間に設定変更することが可能である。
請求項に記載の光回線終端装置によれば、異常判定手段において異常が有ると判定した際又は光送信遮断手段において光信号の送信を遮断している際に、その旨をユーザに対して表示することによって告知することが可能であるため、より早期にかつ簡易な方法で異常等をユーザに対して告知することが可能である。
本実施の形態1に係る告知放送システムを機能概念的に示したブロック図である。 本実施の形態2に係る告知放送システムを機能概念的に示したブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る告知放送システムの各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本発明は、放送センターより送信された放送信号を各住戸等において受信する告知放送システムに関するものである。ここで、「告知放送システム」とは、放送センターから複数の住戸等に対して各種の告知放送(さらに場合によってはTV放送)を行うためのシステムであって、放送センター側に配置されるセンター装置と、各住戸側に配置される受信機と、センター装置から送信された放送信号を受信機に送信する伝送系統と、伝送系統の経路中に設けられる光回線終端装置を備えて構成されている。ここで、「放送センター」とは、センター装置が備えられた発信所であって、例えば役所、消防署、CATV局などを含む。「センター装置」とは、放送信号を送信する装置である。また、「光回線終端装置」とは、伝送系統の経路中に備えられる装置であり、センター装置から送信された光信号を光電変換して受信機に送信し、また、受信機から送信された電気信号を電光変換してセンター装置に送信することによって、センター側と受信者側の双方向通信を可能とするR−ONUである。また、「受信機」とは、各住戸に設けられ、放送センターと放送信号の双方向通信を行う機器であり、例えばTV受像機や、告知放送受信機等を含む概念である。なお、本実施の形態に係る光回線終端装置の設置対象は任意であるが、以下では、住戸の屋外に設置した場合を例として説明を行う。また、「放送信号」とは、放送のために送信する信号であって、例えば告知放送信号、TV放送信号、ラジオ放送信号等を含む。また、この放送信号は、センター装置と光回線終端装置との間で送受信される光信号と、光回線終端装置と受信機との間で送受信される電気信号との両方を含む概念であり、以下では放送信号、光信号、及び電気信号を必要に応じて区別して称するものとする。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。本実施の形態は、光信号の受信レベルに基づいて異常判定を行う光回線終端装置を備える告知放送システムについての形態である。まず、本実施の形態の概要について説明する。
通常、双方向通信を前提とした告知放送システムにおいて、光回線終端装置等が正常に作動している場合は、光回線終端装置がセンター装置から下り放送信号を受信していないにも関わらず、光回線終端装置が一方的に上り放送信号を送信し続けるようなことは無い。しかし、光回線終端装置等が故障している場合には、この故障に係る光回線終端装置がセンター装置から下り放送信号を受信していないにも関わらず、光回線終端装置が一方的に上り放送信号を送信し続けてしまうことが有り得る。本実施の形態に係る光回線終端装置は、このような故障等に対して効果を発揮する光回線終端装置である。
(構成)
次に、この実施の形態に係る告知放送システム1の構成を説明する。図1は本実施の形態に係る告知放送システム1を機能概念的に示したブロック図である。この図1に示すように、告知放送システム1は、放送センター側に配置されたセンター装置10、各住戸に配置された受信機30、センター装置10から送信された放送信号を受信機30に送信する伝送系統20、及び伝送系統20の経路中に設けられる光回線終端装置40を備えて構成されている。以下では、センター装置10、伝送系統20、受信機30、及び光回線終端装置40の構成について順を追って詳細に説明する。なお、特記する構成を除き、センター装置10、伝送系統20、受信機30、及び光回線終端装置40は、従来の告知放送システムと同様に構成することが出来る。
(構成−センター装置)
このうち、センター装置10は、告知放送信号を送信する送信手段であり、操作部11、表示部12、マイク13、BGM源14、メモリ15、日時回路16、送受信部17、及び制御部18を備えて構成されている。
操作部11は、当該センター装置10に対する各種の操作を行うための操作手段であり、例えば、各種の図示しないスイッチを含んで構成されている。表示部12は、所要の情報を操作者に向けて表示するための表示手段であり、例えば、図示しないモニタや表示灯を含んで構成されている。マイク13は、告知放送用の音声を入力するための音声入力手段である。BGM源14は、告知放送用の背景音楽の音源になる音源手段である。メモリ15は、当該センター装置10の各種制御に必要な情報を記録する記録手段である。日時回路16は、年月日及び時分を含んだ日時情報を出力する日時手段である。送受信部17は、告知放送信号をヘッドエンド21へ送信する送信手段である。そして、制御部18は、当該センター装置10の各部を制御する制御手段であり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)及びこのCPU上で解釈実行されるプログラムを含んで構成されている。
(構成−伝送系統)
次に、伝送系統20は、ヘッドエンド21、このヘッドエンド21から各住戸の受信機30に至る光伝送線路22、さらに、この光伝送線路22に配置された、光増幅器23、光分配増幅器24、及び光分配器25を備えて構成されている。ヘッドエンド21は、センター装置10の送受信部17から送信された電気信号を受信し、この電気信号をレベル増幅して電光変換した上で光伝送線路22に送出する増幅送信手段である。光伝送線路22は、告知放送信号を送信する送信線路であり、例えば、光ケーブルが用いられる。光増幅器23は、光伝送線路22を流れる信号を増幅する光増幅手段である。光分配増幅器24は、信号を増幅した上で、各住戸に向けて分配する光分配増幅手段である。光分配器25は、光分配増幅器24にて増幅された信号を各住戸に向けて分配する光分配手段である。
なお、上記ではセンター装置10及び伝送系統20については下り方向についての通信機能についてのみ示したが、本実施の形態に係る告知放送システム1は、受信機30とセンター装置10との双方向通信を前提とした告知放送システム1であるため、受信機30からセンター装置10に向けて放送信号が送信されることがある。この場合は公知の方法により受信機30からセンター装置10に向けて放送信号が光伝送線路22に伝送されるが、その際には光分配器25は光合成器として機能することとなる。
(構成−受信機)
次に、本実施の形態に係る受信機30について説明する。受信機30は後述する光回線終端装置40から送信された放送信号を受信する受信機30であり、この受信機30は例えば図示しないスピーカ等を備えており、受信した放送信号をスピーカから出力することで放送を行うことが可能である。また、受信機30は、センター装置10から後述する光回線終端装置40を介して送信された放送信号を受信した場合には、公知の方法によって、放送信号を光回線終端装置40を介してセンター装置10に対して返信する。このようにして、センター装置10と受信機30は、光回線終端装置40を介して相互に双方向通信可能に接続されている。
(構成−光回線終端装置)
次に、本実施の形態に係る光回線終端装置40について説明する。この光回線終端装置40は、概略的に、光送受信端子41、フォトダイオード(以下、PD42)、電気送信端子43、電気受信端子44、発光ダイオード(以下、LD45)、光混合器46、光受信レベル測定部47、制御部48、開閉スイッチ49、表示部50、及びメモリ51を備えて構成されている。
光送受信端子41は、光信号を受信する光信号受信手段であり、後述するLD45により変換した光信号を送信する光信号送信手段である。この光送受信端子41は、光伝送線路22を介してセンター装置10と接続されており、このことによって、センター装置10が送信した光信号を光回線終端装置40に伝送することが可能となり、また、光回線終端装置40が送信した光信号をセンター装置10に伝送することが可能となる。なお、この光送受信端子41の具体的な構成としては、公知の光送受信端子と同様の構成を採用することができる。
PD42は、光送受信端子41により受信した光信号を電気信号に変換する光電変換手段である。この光電変換手段は光信号を電気信号に変換することが可能な機器であればどのようなものでも構わない。
電気送信端子43は、PD42により変換した電気信号を送信する、電気信号送信手段である。この電気受信端子44は同軸ケーブル等を介して各住戸の受信機30と接続されており、このことによって、光回線終端装置40が送信した電気信号を受信機30に伝送することが可能となる。なお、この電気送信端子43の具体的な構成としては、公知の電気送信端子と同様の構成を採用することができる。
電気受信端子44は、電気信号を受信する電気信号受信手段である。この電気受信端子44は同軸ケーブル等を介して各住戸の受信機30と接続されており、このことによって、受信機30が送信した電気信号を光回線終端装置40に伝送することが可能となる。なお、この電気受信端子44の具体的な構成としては、公知の電気受信端子と同様の構成を採用することができる。
LD45は、電気受信端子44により受信した電気信号を光信号に変換する電光変換手段である。この電光変換手段は電気信号を光信号に変換することが可能な機器であればどのようなものでも構わない。
光混合器46は、光受信レベル測定部47に対して光信号を送信する光ケーブルと、LD45から光信号を送信する光ケーブルとを混合する光混合手段である。なお、この光混合器46の設置位置は特段限定されないが、本実施の形態では光送受信端子41の下流において光送受信端子41の下流に設置するものとして説明する。他の構成としては、光回線終端装置40の上流に設置するものとしても良い。この場合には、光送受信端子41の代わりに光送信端子と光受信端子を設けて、これら光送信端子と光受信端子とのそれぞれから光回線終端装置40の上流に向けて敷設される2つの光ケーブルを光混合器46により混合する構成を採用することが可能である。
光受信レベル測定部47は、光送受信端子41を介して受信した光信号のレベルを測定する光受信レベル測定手段である。この光受信レベル測定部47の設置位置は、受信した光信号のレベルを測定可能な位置であれば特段限定されないが、本実施の形態では、光混合器46とPD42との間の経路中に設置するものとして説明する。そして、光受信レベル測定部47は、公知の測定方法によって当該経路中の光信号のレベルを測定し、測定された光信号のレベルを後述する制御部48に送信する。なお、このようにして測定した光信号のレベルは、後述する異常制御処理に用いる。
制御部48は、当該光回線終端装置40の各部を制御する制御手段であり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)及びこのCPU上で解釈実行されるプログラムを含んで構成されている。ここで、この制御部48は、異常判定部48a及び制御信号送信部48bを含んで構成される。このうち、異常判定部48aは、光回線終端装置40、又は光回線終端装置40の下流側に接続された機器であって光回線終端装置40による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器の異常の有無を判定する異常判定手段である。この異常判定部48aは、光受信レベル測定部47により測定された光信号レベルと、後述するメモリ51の基準レベル記憶部51aに記憶された基準レベルとの比較によって、当該異常の有無の判定を行う。また、制御信号送信部48bは、後述する開閉スイッチ49に対して開閉の指令を制御信号として送信する制御信号送信手段である。なお、制御部48が行う各処理についての詳細な説明は後述する。
開閉スイッチ49は、異常判定部48aにおいて異常が有ると判定した場合に光送受信端子41による光信号の送信を遮断する光送信遮断手段である。この開閉スイッチ49の設置位置は、光送受信端子41による光信号の送信を遮断することが可能な位置であれば特段限定されないが、本実施の形態では、電気受信端子44とLD45との間の経路中に設置されるものとして説明する。そして、この開閉スイッチ49は、異常判定部48aにおいて異常が無いと判定している場合は閉状態を維持し、この閉状態においては電気受信端子44により受信した電気信号が後述するLD45に出力される。一方、異常判定部48aにおいて異常が有ると判定している場合は開状態となり、この開状態においては電気受信端子44により受信した電気信号が後述するLD45に出力されない。なお、この開閉スイッチ49によって行われる所定の処理については後述する。
表示部50は、異常判定部48aにおいて異常が有ると判定した際又は開閉スイッチ49において光信号の送信を遮断している際に、その旨を表示する表示手段である。この表示部50は、ユーザに対して光信号の遮断を告知することが可能な構成であればどのような構成を採用しても良く、例えば、光回線終端装置40の筐体の外面に設置される表示灯として形成され、異常判定部48aにおいて異常が有ると判定した際、すなわち開閉スイッチ49において光信号の送信を遮断している際にはこの表示灯を点灯することによって、ユーザに対して光信号の遮断を告知することが可能である。
メモリ51は、光回線終端装置40の各種制御に必要な情報を記録する記憶手段である。このメモリ51の具体的構成は任意であるが、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリを用いることができる。そして、本実施の形態に係るメモリ51は、概略的に、基準レベル記憶部51aを備えて構成され、この基準レベル記憶部51aは、後述する異常制御処理において異常の有無の判定指標として用いる基準レベルを記憶している。
(処理−異常制御処理)
次に、このように構成された光回線終端装置40が行う異常制御処理について説明する。この異常制御処理は、光回線終端装置40、又は光回線終端装置40の下流側に接続された機器であって光回線終端装置40による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器(以下、光回線終端装置40等)の異常を判定し、その判定結果に基づいて光回線終端装置40の光信号の出力を制御する処理である。
まず、異常制御処理の概要について説明する。すなわち、双方向通信を前提とした告知放送システム1において、光回線終端装置40等が正常に作動している場合は、光回線終端装置40がセンター装置10から下り放送信号を受信していないにも関わらず、光回線終端装置40が一方的に上り放送信号を送信し続けるようなことは無い。しかし、光回線終端装置40等が故障している場合には、光回線終端装置40がセンター装置10から下り放送信号を受信していないにも関わらず、光回線終端装置40が一方的に上り放送信号を送信し続けてしまうことが有り得る。本実施の形態における異常制御処理は、このように、光回線終端装置40等の故障により下り放送信号を送信してしまっている光回線終端装置40の制御を行う処理である。
次に、異常制御処理の具体的な内容について説明する。まず、光受信レベル測定部47は、常に、あるいは所定の間隔で、光送受信端子41において受信した光信号のレベルを測定し、測定した光信号のレベルを制御部48に送信する。これを受けて、制御部48の異常判定部48aは、光受信レベル測定部47から送信された光信号のレベルと、メモリ51の基準レベル記憶部51aに記憶された基準レベルとを比較する。そして、当該光信号のレベルが基準レベルを下回っていた場合、異常判定部48aは、光回線終端装置40に異常があるものと判定し、制御信号送信部48bは、開閉スイッチ49に対して開制御信号を送信する。この開制御信号を受信した開閉スイッチ49は、開閉スイッチ49を開状態とし、電気受信端子44からLD45に対しての電気信号の出力を遮断する。このようにして、LD45に対して出力される電気信号が遮断されることによって、受信機30から送信された電気信号がLD45に到達することがなくなり、光回線終端装置40からセンター装置10に対する光信号の出力を遮断することができる。
一方、当該光信号のレベルが基準レベルを上回っていた場合、異常判定部48aは、光回線終端装置40に異常がないものと判定し、制御信号送信部48bは、開閉スイッチ49に対して閉制御信号を送信する。この閉制御信号を受信した開閉スイッチ49は、開閉スイッチ49を閉状態とし、電気受信端子44からLD45に対して電気信号を伝送する。このようにして、異常が発生していない場合はLD45に対して正常に電気信号を伝送することが可能である。
なお、実際には、光受信レベル測定部47によって測定された光信号のレベルがメモリ51の基準レベル記憶部51aに記憶された基準レベルを下回っていたとしても、光回線終端装置40等が故障しているものとは限らない。例えば、センター装置10が光回線終端装置40に放送信号を送信していない場合は、光受信レベル測定部47において光信号が測定されないため基準レベルを下回ることとなるが、この場合には当然、光回線終端装置40等が故障しているとは言えない。しかし、双方向通信を前提とした告知放送システム1においては、センター装置10が光回線終端装置40に放送信号を送信していない場合に光回線終端装置40がセンター装置10に対して光信号を送信することは考えられないので、この場合には異常が発生しているものとして異常制御処理を行ったとしても、通信を行う上で何ら支障はない。
また、この基準レベルについては例えば実験等によって求めることが可能であり、任意の値を採用することが可能である。また、メモリ51の基準レベル記憶部51aに記憶された基準レベルを書き換え可能にメモリ51を構成することで、使用環境に応じた基準レベルを設定可能とすることとしても良い。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、光回線終端装置40に異常が有ると判定した場合には、異常の有る光回線終端装置40の信号出力を遮断することが可能であるため、故障した光回線終端装置40が放送センターに対して光信号を送信し続けてしまう場合や、さらに故障した光回線終端装置40を遠隔制御することが不可能な場合においても、手間や費用を要することなく故障した光回線終端装置40の信号出力を遮断することができ、通信障害を解消させることが可能である。
また、光送受信端子41により受信した光信号のレベルが基準レベルに達していない場合には、当該光回線終端装置40に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置40の光信号出力を遮断することが可能であるため、放送センターから光信号が送信されていないにも関わらず放送センターに対して光信号を送信してしまう故障により通信障害を引き起こしている光回線終端装置40の信号出力を、容易に遮断することが可能である。
また、異常判定部48aにおいて異常が有ると判定した際又は開閉スイッチ49において光信号の送信を遮断している際に、その旨をユーザに対して表示することによって告知することが可能であるため、より早期にかつ簡易な方法で当該光回線終端装置40の異常等をユーザに対して告知することが可能である。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態は、光信号の連続送信時間に基づいて異常制御を行う光回線終端装置を備える告知放送システムについての形態である。まず、本実施の形態の概要について説明する。
まず、各光回線終端装置がセンター装置に対して上り信号を送信する際には、上述した通り、各光回線終端装置ごとに時分割送信を行う。具体的には、センター装置は図示しないセンターモデムを備えており、このセンターモデムが各光回線終端装置に対して上り信号の送信を行うタイミング、送信を継続する時間、送信する信号の情報量等を割り当てる。そして、各光回線終端装置が、その割り当てられた時間内に上り信号を送信することで、各光回線終端装置から送信される上り信号同士が衝突することなくセンター装置に送信される。すなわち、双方向通信を前提とした告知放送システムにおける光回線終端装置において、光回線終端装置等が正常に作動している場合は、上述した通り、割り当てられた既定の時間内においてセンター装置に対して放送信号を送信するため、その時間を超えてセンター装置に対して放送信号を送信することはない。しかし、光回線終端装置等が故障している場合には、この時間を超えてセンター装置に対して放送信号を送信してしまうことが有り得る。例えば、光回線終端装置の故障により、光回線終端装置が所定の時間以上連続してセンター装置に対して放送信号を送信してしまう場合がこのケースに該当する。本実施の形態に係る光回線終端装置は、このような故障等に対して効果を発揮する光回線終端装置である。なお、実施の形態2の構成や手順は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成や手順と略同一であり、実施の形態1の構成や手順と略同一の構成や手順についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
図2は、本実施の形態2に係る告知放送システム2を機能概念的に示したブロック図である。この図2に示すように、告知放送システム2は、センター側に配置されたセンター装置60、各住戸に配置された受信機30、センター装置60から送信された放送信号を受信機30に送信する伝送系統20、及び伝送系統20の経路中に設けられる光回線終端装置70を備えて構成されている。なお、受信機30及び伝送系統20については、実施の形態1のそれらと同様に構成することが可能であるため、その詳細な説明を省略し、以下では、センター装置60及び光回線終端装置70について説明する。
(構成−センター装置)
初めにセンター装置60の構成について説明する。センター装置60は、告知放送信号を送信する送信手段であり、概略的に、遠隔制御部61を備えて構成されている。この遠隔制御部61は、センター装置60に設置される遠隔制御手段であって、基準時間を制御するための遠隔制御信号を送信する遠隔制御手段である。ここで、基準時間とは、後述する異常判定手段における異常判定の指標として用いる時間であり、後述する光回線終端装置70の基準時間記憶部73aに記憶されている。なお、遠隔制御部61の具体的な構成は任意であり、例えばセンター装置60の操作部11と同様に構成され、光回線終端装置70の基準時間を入力可能に構成される。そして、この遠隔制御部61により入力した基準時間に係る情報を含む信号はセンター装置60の制御部18、送受信部17、及び伝送系統20等を介して光回線終端装置70に送信される。なお、センター装置60は上述した通り、各光回線終端装置70に対して光信号送信のタイミング等の割り当てを行うセンターモデムを備えるが、このセンターモデムは従来のセンターモデム同様に構成することができるため、その図示及び詳細な説明を省略する。
(構成−光回線終端装置)
次に、光回線終端装置70の構成について説明する。光回線終端装置70は、概略的に、光送信時間測定部71、制御部72、及びメモリ73を備えて構成されている。
光送信時間測定部71は、光送受信端子41による光信号の連続送信時間を測定する光送信時間測定手段である。ここで、光信号の連続送信時間とは、光回線終端装置70がセンター装置60に対して放送信号を出力する際に、その出力を続ける時間のことであり、少なくともセンターモデムによって割り当てられた既定の時間を超える所定の時間として設定される。なお、この光送信時間測定部71の設置位置は、光信号の連続送信時間を測定することが可能な位置であれば特段限定されないが、本実施の形態では、LD45と光送受信端子41との間の経路中に設置されるものとして説明する。そして、公知の測定方法によって光信号の連続送信時間を測定し、測定された連続送信時間を後述する制御部72に送信する。なお、このようにして測定された連続送信時間は、後述する異常制御処理に用いる。
制御部72は、当該光回線終端装置70の各部を制御する制御手段であり、以下に特記する点を除いて実施の形態1の制御部48と同様に構成される。ここで、この制御部72は、異常判定部72a、制御信号送信部72b、及び基準時間書換部72cを含んで構成される。異常判定部72aは、光回線終端装置70、又は光回線終端装置70の下流側に接続された機器であって光回線終端装置70による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器の異常の有無を判定する異常判定手段であり、光送信時間測定部71により測定された光信号の連続送信時間が基準時間を超過した場合には異常が有ると判定する。この異常判定部72aは、光送信時間測定部71により測定された連続送信時間と、後述するメモリ73の基準時間記憶部73aに記憶された基準時間との比較によって、当該異常の有無の判定を行う。制御信号送信部は、実施の形態1と同様に構成できるため、その詳細な説明を省略する。基準時間書換部72cは、光送受信端子41が遠隔制御部61から送信された遠隔制御信号を受信したことを判定した場合には、遠隔制御信号に基づいて、基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を制御する基準時間制御手段である。この基準時間書換部72cは公知の方法によって基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を任意の基準時間に書き換えすることが可能である。なお、この制御部が行う異常制御処理及び基準時間書換処理については後述する。
メモリ73は、光回線終端装置70の各種制御に必要な情報を記録する記憶手段であり、以下に特記する点を除いて実施の形態1の制御部と同様に構成される。ここで、メモリ73は概略的に、基準時間記憶部73aを備えて構成され、この基準時間記憶部73aは、基準時間を記憶する基準時間記憶手段であって、後述する異常制御処理において異常の有無の判定指標として用いる基準時間を記憶している。
(処理)
次に、このように構成された光回線終端装置70の処理について説明する。この光回線終端装置70が行う処理としては、光回線終端装置70等に異常が有ると判定した場合に光回線終端装置70を制御する異常制御処理と、メモリ73の基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を遠隔制御によって書き換える基準時間書換処理に分別される。
(処理−異常制御処理)
まず、本実施の形態に係る異常制御処理について説明する。初めに異常制御処理の概要について説明する。まず、基準時間記憶部73aには、少なくとも光回線終端装置70が正常に作動している場合の光信号の連続送信時間(すなわち、センターモデムにより割り当てられた時間)よりも大きい値として任意の基準時間が設定されている。したがって、光回線終端装置70等が正常に作動している場合は、連続送信時間がこの基準時間を超過することはないが、光回線終端装置70等が正常に作動していない場合は、光回線終端装置70がセンター装置60に対して光信号を一定時間以上送信し続ける可能性が存在し、このような場合には、連続送信時間が基準時間を超過することとなる。本実施の形態における異常制御処理とは、光回線終端装置70のこのような故障の有無を判定し、制御する処理である。
次に、異常制御処理の具体的な内容について説明する。まず、光送信時間測定部71は、光信号の出力を検出した場合に連続送信時間の測定を開始し、測定した連続送信時間を制御部に送信する。これを受けて、制御部の異常判定部72aは、光送信時間測定部71から送信された連続送信時間と、メモリ73に記憶された基準時間とを比較する。そして、この連続送信時間が基準時間を超過した場合、異常判定部72aは、光回線終端装置70等に異常があるものと判定し、制御信号送信部72bは、開閉スイッチ49に対して開制御信号を送信する。そして、実施の形態1と同様に、開制御信号を受信した開閉スイッチ49は開状態となり、これにより光回線終端装置70からセンター装置60に対する光信号の出力を遮断することができる。
一方、この連続送信時間が基準時間を超過しない場合、異常判定部72aは、光回線終端装置70等に異常がないものと判定し、制御信号送信部72bは、開閉スイッチ49に対して閉制御信号を送信する。そして、実施の形態1と同様に、閉制御信号を受信した開閉スイッチ49は閉状態となり、これにより光回線終端装置70からセンター装置60に対する光信号の出力を遮断することができる。
(処理−基準時間書換処理)
次に、基準時間書換処理について説明する。この基準時間書換処理は、センター装置60に対して接続された複数の光回線終端装置70のうちユーザが指定した光回線終端装置70の基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を書き換える処理である。この処理の対象とする光回線終端装置70の特定方法は任意であるが、例えば、各光回線終端装置70に予めIDが設定されていると共に、このIDがセンター装置60に登録されている場合には、このIDを用いて、基準時間の書き換えを行う光回線終端装置70を指定することが可能である。
具体的には、まず、ユーザが、センター装置60の遠隔制御部61を操作して、基準時間の書き換えを所望する光回線終端装置70のIDおよび、所望の基準時間を登録する。なお、この光回線終端装置70のIDは、例えばセンター装置60のメモリ15に予め記憶されている。そして、この登録を受けて、センター装置60の制御部18は、当該ID及び所望の基準時間に係る情報を含む信号を送受信部17を介して送信する。このように送信された信号は、伝送系統20、光回線終端装置70の光送受信端子41を介して光回線終端装置70の制御部72に送信される。そして、制御部72はこの信号に含まれるIDを抽出し、このIDが当該光回線終端装置70に予め設定されているIDと一致するか否かの判定を行う。そして一致しないと判定した場合は、当該光回線終端装置70に対して送られた信号ではないと判断し、受信した信号を無視する。一方、一致すると判断した場合は、当該光回線終端装置70に対して送られた信号であると判断し、光回線終端装置70の制御部72の基準時間書換部72cは、当該受信した信号に含まれる基準時間の情報を参照して、光回線終端装置70の基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を書き換える。このようにして、光回線終端装置70の遠隔地においても基準時間記憶部73aに記憶された基準時間を書き換えることが可能となる。
(効果)
このように本実施の形態に記載の光回線終端装置70によれば、光回線終端装置70が、センター装置60に対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けている場合に、当該光回線終端装置70に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置70の光信号出力を遮断することが可能であるため、センター装置60に対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けてしまうという故障により通信障害を引き起こしている光回線終端装置70の信号出力を、容易に、遮断することが可能である。
また、センター装置60に設置された遠隔制御部61によって光回線終端装置70に記憶された基準時間を遠隔制御することが可能であるため、遠隔操作によって容易に通信状態に適した基準時間に設定変更することが可能である。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散や統合して構成できる。
(光受信レベル測定部について)
上述した本実施の形態では、放送センターから送信される放送信号の光信号レベルに応じて異常制御処理を行うと説明したが、例えば、図示しない遠隔制御装置のキャリアレベルに応じて異常制御処理を行ってもよい。具体的には、光受信レベル測定部47に代えて、あるいは、光受信レベル測定部47に加えて、光回線終端装置40の経路上にキャリアレベル測定部を備える。このキャリアレベル測定部は、光回線終端装置40を遠隔操作するための遠隔制御装置から送信された信号のキャリアレベルを測定するキャリアレベル測定手段である。そして、異常判定部48aは、キャリアレベル測定部が、キャリアレベルを検出することが出来ない場合には異常が有ると判定し、キャリアレベルを検出することが出来る場合には異常が無いと判定する。なお、異常の有無を判定した後に制御部48が行う処理については、本実施の形態と同様の処理を採用することが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
このような構成により異常の有無の判定を行うことが可能な理由を以下に示す。すなわち、遠隔制御装置等が正常に作動している場合は、遠隔制御装置から信号が送信されているか否かに関わらず光回線終端装置40、70は遠隔制御装置から送信される信号のキャリアレベルを常に検出することとなるが、例えば光回線終端装置40、70の受信系統が故障した場合等は、このキャリアレベルすらも検出することが出来ないことが有り得る。そこで、キャリアレベル測定部により、遠隔制御装置から送信される信号のキャリアレベルを測定することで、このキャリアレベルが検出されない場合は光回線終端装置40、70等に異常があると判定することが可能である。
このような光回線終端装置40、70によれば、遠隔制御装置から送信された信号のキャリアレベルを検出することが出来ない場合に、当該光回線終端装置40、70に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置40、70の光信号出力を遮断することが可能であるため、受信系統等の故障により通信障害を引き起こしている可能性の高い光回線終端装置40、70の信号出力を、容易に遮断することが可能である。
(光送信遮断手段について)
なお、本実施の形態においては光送信遮断手段を開閉スイッチ49として形成することとしたが、光送信遮断手段は光回線終端装置40、70の光信号の送信を遮断することが可能な構成であればどのようなものでも良く、例えば、LD45のゲートを遮断することによって光回線終端装置40、70の光信号の送信を遮断しても良い。
(異常制御処理について)
本実施の形態において、異常制御処理は、光回線終端装置40、70に異常が発生した場合を想定して説明したが、光回線終端装置40、70の下流側に接続された機器であって光回線終端装置40、70による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器に異常が発生した場合であっても、同様に異常制御処理が可能である。例えば受信機30は、光回線終端装置40、70の下流側に接続された機器であって光回線終端装置40、70による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器であるが、この受信機30の送信系統が故障することにより、光回線終端装置40、70が光信号を基準時間を超えて送信し続ける場合が考えられる。しかし、この場合でも同様に異常制御処理を行うことにより、光回線終端装置40、70の光信号の出力を停止することが可能であり、告知放送システム1の通信障害を解消することが可能である。
(付記)
付記1の光回線終端装置は、放送センターとの間で光信号の双方向通信を行う光回線終端装置であって、光信号を受信する光信号受信手段と、前記光信号受信手段により受信した光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段により変換した電気信号を送信する、電気信号送信手段と、電気信号を受信する電気信号受信手段と、前記電気信号受信手段により受信した電気信号を光信号に変換する電光変換手段と、前記電光変換手段により変換した光信号を送信する、光信号送信手段と、当該光回線終端装置、又は当該光回線終端装置の下流側に接続された機器であって当該光回線終端装置による上り信号の送信状態に影響を与え得る機器の異常の有無を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段において異常が有ると判定した場合に前記光信号送信手段による光信号の送信を遮断する光送信遮断手段とを備える。
付記2の光回線終端装置は、付記1に記載の光回線終端装置において、前記光信号受信手段により受信した光信号のレベルを測定する光信号レベル測定手段を備え、前記異常判定手段は、前記光信号レベル測定手段により受信した光信号のレベルが基準レベル以下である場合には異常が有ると判定する。
付記3の光回線終端装置は、付記1又は2のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記光信号送信手段による光信号の連続送信時間を測定する光送信時間測定手段を備え、前記異常判定手段は、前記光送信時間測定手段により測定された光信号の連続送信時間が基準時間を超過した場合には異常が有ると判定する。
付記4の光回線終端装置は、付記3に記載の光回線終端装置において、前記基準時間を記憶する基準時間記憶手段と、前記放送センターに設置される遠隔制御手段であって、前記基準時間を制御するための遠隔制御信号を送信する遠隔制御手段と、前記光信号受信手段が前記遠隔制御手段から送信された遠隔制御信号を受信したことを判定した場合には、前記遠隔制御信号に基づいて、前記基準時間記憶手段に記憶された前記基準時間を制御する基準時間制御手段とを備える。
付記5の光回線終端装置は、付記1から4のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、当該光回線終端装置を遠隔操作するための遠隔制御装置から送信された信号のキャリアレベルを測定するキャリアレベル測定手段を備え、前記異常判定手段は、前記キャリアレベル測定手段が、前記キャリアレベルを検出することが出来ない場合には異常が有ると判定する。
付記6の光回線終端装置は、付記1から5のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記異常判定手段において異常が有ると判定した際又は前記光送信遮断手段において前記光信号の送信を遮断している際に、その旨を表示する表示手段を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の光回線終端装置によれば、光回線終端装置に異常が有ると判定した場合には、異常の有る光回線終端装置の信号出力を遮断することが可能であるため、故障した光回線終端装置が放送センターに対して光信号を送信し続けてしまう場合や、さらに故障した光回線終端装置を遠隔制御することが不可能な場合においても、手間や費用を要することなく故障した光回線終端装置の信号出力を遮断することができ、通信障害を解消させることが可能である。
付記2に記載の光回線終端装置によれば、光信号受信手段により受信した光信号のレベルが基準レベルに達していない場合には、当該光回線終端装置に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置の光信号出力を遮断することが可能であるため、放送センターから光信号が送信されていないにも関わらず放送センターに対して光信号を送信してしまうという故障により通信障害を引き起こしている光回線終端装置の信号出力を、容易に遮断することが可能である。
付記3に記載の光回線終端装置によれば、光回線終端装置が、放送センターに対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けている場合に、当該光回線終端装置に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置の光信号出力を遮断することが可能であるため、放送センターに対して所定の時間以上連続で光信号を送信し続けてしまうという故障により通信障害を引き起こしている光回線終端装置の信号出力を、容易に遮断することが可能である。
付記4に記載の光回線終端装置によれば、放送センターに設置された遠隔制御手段によって当該光回線終端装置に記憶された基準時間を遠隔制御することが可能であるため、遠隔操作によって容易に通信状態に適した基準時間に設定変更することが可能である。
付記5に記載の光回線終端装置によれば、遠隔制御装置から送信された信号のキャリアレベルを検出することが出来ない場合に、当該光回線終端装置に異常が発生しているものと判断し、当該光回線終端装置の光信号出力を遮断することが可能であるため、受信系統等の故障により通信障害を引き起こしている可能性の高い光回線終端装置の信号出力を、容易に遮断することが可能である。
付記6に記載の光回線終端装置によれば、異常判定手段において異常が有ると判定した際又は光送信遮断手段において光信号の送信を遮断している際に、その旨をユーザに対して表示することによって告知することが可能であるため、より早期にかつ簡易な方法で当該光回線終端装置の異常等をユーザに対して告知することが可能である。
1、2 告知放送システム
10、60 センター装置
11 操作部
12、50 表示部
13 マイク
14 BGM源
15、51、73 メモリ
16 日時回路
17 送受信部
18、48、72 制御部
20 伝送系統
21 ヘッドエンド
22 光伝送線路
23 光増幅器
24 光分配増幅器
25 光分配器
30 受信機
40、70 光回線終端装置
41 光送受信端子
42 PD
43 電気送信端子
44 電気受信端子
45 LD
46 光混合器
47 光受信レベル測定部
48a、72a 異常判定部
48b、72b 制御信号送信部
49 開閉スイッチ
51a 基準レベル記憶部
61 遠隔制御部
71 光送信時間測定部
72c 基準時間書換部
73a 基準時間記憶部

Claims (4)

  1. 放送センターとの間で光信号の双方向通信を行う光回線終端装置であって、
    光信号を受信する光信号受信手段と、
    前記光信号受信手段により受信した光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記光電変換手段により変換した電気信号を送信する、電気信号送信手段と、
    当該光回線終端装置の下流側に接続された機器から電気信号を受信する電気信号受信手段と、
    前記電気信号受信手段により受信した電気信号を光信号に変換する電光変換手段と、
    前記電光変換手段により変換した光信号を送信する、光信号送信手段と、
    該光回線終端装置の下流側に接続された前記機器であって当該光回線終端装置による上り信号の送信状態に影響を与え得る前記機器の異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段において異常が有ると判定した場合に、前記電気信号受信手段と前記電光変換手段との間の経路を開くことにより、前記光信号送信手段による光信号の送信を遮断する光送信遮断手段と、を備える、
    光回線終端装置。
  2. 前記光信号送信手段による光信号の連続送信時間を測定する光送信時間測定手段を備え、
    前記異常判定手段は、前記光送信時間測定手段により測定された光信号の連続送信時間が基準時間を超過した場合には異常が有ると判定する、
    請求項1に記載の光回線終端装置。
  3. 前記基準時間を記憶する基準時間記憶手段と、
    前記放送センターに設置される遠隔制御手段であって、前記基準時間を制御するための遠隔制御信号を送信する遠隔制御手段と、
    前記光信号受信手段が前記遠隔制御手段から送信された遠隔制御信号を受信したことを判定した場合には、前記遠隔制御信号に基づいて、前記基準時間記憶手段に記憶された前記基準時間を制御する基準時間制御手段と、を備える、
    請求項2に記載の光回線終端装置。
  4. 前記異常判定手段において異常が有ると判定した際又は前記光送信遮断手段において前記光信号の送信を遮断している際に、その旨を表示する表示手段を備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の光回線終端装置。
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