JP5965050B2 - 画像内のデータを明らかにするための近傍関係に基づく画素の得点化及び調整 - Google Patents

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Description

[0001] 本開示は概して画像処理に係り、特に画像強調に関する。
[0002] 画像処理とは、入力が画像である、何らかの形式の信号処理をいう。例えば、入力画像は写真、映像、映像フレーム、又はデジタル的に生成された画像であってもよい。画像処理の出力は、別の画像、あるいは、画像を特徴付け得る、該画像に関するパラメータであってもよい。多くの画像処理技術は、画像を2次元信号として扱い、それに信号処理技術を適用する。画像処理は、写真撮影、コンピュータグラフィックス、コンピュータビジョン、写真解析、パターン認識、指紋分析、イメージ法(imagery)、顔認識、構造的及び物質的な損傷及び欠陥、レーダ、ならびに他の多くのものを含む、多種多様な科学・工学・医学専門分野において使用される。
[0003] 画像処理の重要な用途は、医用撮像である。医用撮像は、過去数十年に亘り、病気及び医学的異常の発見及び診断において、高まる役割を担ってきた。撮像及び画像処理は、X線診断の分析、超音波検査、ならびにコンピュータ断層撮影(CT:computed tomography)、磁気共鳴画像法(MRI:magnetic resonance imaging)データの3次元視覚化などにおいて、日常的に用いられている。現在の技術水準は、画像の分割、定量化、強調、可視化、圧縮、及び記憶を含む、画像処理のほとんどすべての局面における著しい進歩の結果である。
[0004] 画像強調とは、コントラストを向上させノイズを低減する技術を含む、画像の調整に用いられる技術をいう。画像分割は、画像内の所望の構造を特定するとともに区別するために用いられる。画像分割において使用される技術には、例えば、閾値法、領域拡張法、及びパターン認識が含まれる。定量化は、分割された構造に適用され、医用画像内の特徴の形状、大きさ、テクスチャ等といった重要な診断情報を抽出する。登録とは、CTスキャン及びMRIスキャンなど、異なるモダリティにより取得された同一の被写体/目標の2つの画像を正しく登録する(すなわち集める)処理をいう。視覚化とは、医療・生体データを視覚的に検査するための専用ハードウェア及びソフトウェアの使用をいう。コントラスト強調とは、一般に、強度曲線に基づいて画素値を変更することをいう。医用画像の圧縮、記憶、及び伝達は、最新の診断学的検査において形成され得る大量のデータに起因して需要が高まっている分野である。
[0005] 現在の画像強調技術は、2つのカテゴリ、すなわち(1)空間領域法と、(2)周波数領域法とに分けることができる。空間領域法は、画素強度値を操作して所望の強調を実現する。周波数領域法は、通常、画像のフーリエ変換の実行を伴う。次に、フーリエ変換された画像について、画像強調操作が行われる。最後に、逆フーリエ変換が行われて、最終的な強調画像が形成される。
[0006] 空間領域画像強調アルゴリズムは、強調画像における新たな画素強度sをもたらすための、原画像中のある画素強度rの変換s=T(r)であると考えることができる。これに関連して、変換“T”は、所与の画素の強度を値“r”から値“s”へと変換する任意の関数である。グレースケール画素のとり得る値の範囲は、強度を表すために用いられるビット数“k”により決定される。強度値の範囲は、{0,(L−1)}(ただし、L=2)の区間に該当する。例えば、8ビットの画像(すなわちk=8)の場合、この範囲は{0,255}の区間内となるであろう。カラー画像は、各画素に複数の強度(例えば3つの色強度、赤、緑、青のそれぞれにつき1つ)を関連付けることによって表すことができる。当業者には明らかであろうが、この分野においては他の画素強度表示が一般に知られている。
[0007] 空間領域で変換を行う場合には、強度値r及びsを{0,1}の範囲内となるように正規化すると便利であることが多い。変換s=log(1+r)は空間領域での画素強度変換の単純な例である。
[0008] 医用撮像及び診断の分野が直面する技術的挑戦のすべてを解決する既存の画像強調アルゴリズムは存在しない。したがって、医学的異常及び病気の発見及び診断のための改良された画像強調技術が必要である。
[0009] 画像を調整して微かな異常又は微小な細部を検出するための、マシンにより実施される方法が開示される。開示される実施形態は、画像内の画素を数学的に得点化し、算出された得点に基づいてその値を順に調整する、1つ以上の手法によるインテリジェント対照化(intelligent contrasting)を介して優れた画像強調を行うための、新たな技術を示す。本発明は、各画素の近傍関係を見出し、その関係を用いて各画素の値を調整し、ひいては画像に含まれる微かな又は隠れたデータを明らかにすることに関する。
[0010] 画像の得点化済み画素の調整を生成するための、マシンにより実施されるシステムが開示される。このシステムは、受信モジュールと、得点生成モジュールと、画素値調整モジュールと、画像調整モジュールと、出力モジュールとを備える。受信モジュールは、各々が対応する値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するよう構成されている。得点生成モジュールは、各画素について、最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点のうち少なくとも1つを決定するよう構成されている。画素値調整モジュールは、1つ以上の得点結果に基づいて画素の値を調整するよう構成されている。画像調整モジュールは、調整済み画素値に基づいて調整済み画像を生成するよう構成されている。出力モジュールは、調整済み画像を出力(例えば、表示、記憶、又は送信)するよう構成されている。
[0011] さらなる実施形態においては、プログラム命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体が開示される。プログラム命令は、プロセッサにより実行されたとき、プロセッサに、画像の得点化済み画素の調整を生成させる。プログラム命令は、プロセッサに、各々が対応する値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信させるとともに、最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点のうち少なくとも1つを決定させる。プログラム命令はさらに、プロセッサに、その少なくとも1つの決定された得点に基づいて画素の値を調整させ、対応する調整済み画素値を生成させる。また、プログラム命令は、プロセッサに、調整済み画素値に基づいて調整済み画像を生成させ、その調整済み画像を出力させる。この関連において、出力は、調整済み画像の表示、印刷、記憶、伝送、又は送信のうち少なくとも1つを含む。
[0012] 様々な実施形態のさらなる特徴及び利点ならびに構造及び動作を、添付の図面を参照して、以下に詳細に説明する。本発明は、ここに記載されている特定の実施形態に限定されない点に注意されたい。そのような実施形態は、単に例示の目的でのみここに提示されているものである。ここに含まれる教示に基づけば、当業者には、さらなる実施形態が明らかであろう。
[0013] 本特許又は出願ファイルは、少なくとも1つのカラーで作成された図面を含む。カラー図面を含む本特許又は特許出願公開の写しは、請求及び必要な手数料の支払いに応じて、米国特許商標庁により提供される。
[0014] ここに組み込まれ明細書の一部をなす添付の図面は、本発明を図示するものであって、さらに明細書と併せて、本発明の原理を説明するとともに、当業者が本発明を作製し使用することを可能にする役目を果たす。
[0015] X線原画像を示す。 [0015] 本発明の一実施形態による得点化済み画素の調整に基づく、対応する調整済み画像を示す。 [0016] 本発明の一実施形態による、図1Aの原画像から検出された最大値画素に基づく調整済み画像を示す。 [0017] 本発明の一実施形態による、図1Aの原画像から検出された最小値画素に基づく調整済み画像を示す。 [0018] 本発明の一実施形態による調整前のテストパターンを示す。 本発明の一実施形態による調整後のテストパターンを示す。 [0019] 本発明の一実施形態による画像調整前のDNAビーズ画像を表す。 本発明の一実施形態による画像調整後のDNAビーズ画像を表す。 [0020] 本発明の一実施形態による画像調整前のDNAビーズ画像のさらなる例を表す。 [0020] 本発明の一実施形態による画像調整後のDNAビーズ画像のさらなる例を表す。 [0021] 当初のマンモグラム画像を示す。 [0022] 本発明の実施形態による、図4Aの画像に基づいた調整済み画像である。 [0022] 本発明の実施形態による、図4Aの画像に基づいた調整済み画像である。 [0023] 本発明の一実施形態による、画像調整前の胸部X線画像を示す。 本発明の一実施形態による画像調整後の胸部X線画像を示す。 [0024] 本発明の一実施形態による調整済み画像を生成するための最小得点及び最大得点の定義に関わる画素レベルの比較を示す。 [0025] 本発明の一実施形態による調整済み画像を生成するための差分ペア及び差分ペア得点の生成に関わる画素レベルの比較を示す。 [0026] 本発明の一実施形態による調整済み画像を生成するためのベクトル値の定義に用いられる画素の単一のベクトルを示す。 [0027] 本発明の一実施形態による主ベクトルを選択するためのベクトル値の定義に用いられるベクトルの一群を示す。 [0028] 本発明の一実施形態による、4画素からなるブロックを用いて有効画素を定義する、「ダウンサンプリング」を示す。 [0029] 本発明の一実施形態による、重心画素と比較されている画素が該重心画素に接せず、且つその間にある画素は無視される、「ギャップ飛び越し(jumping the gap)」を示す。 [0029] 本発明の一実施形態による、重心画素と比較されている画素が該重心画素に接せず、且つその間にある画素は無視される、「ギャップ飛び越し」を示す。 [0029] 本発明の一実施形態による、重心画素と比較されている画素が該重心画素に接せず、且つその間にある画素は無視される、「ギャップ飛び越し」を示す。 [0029] 本発明の一実施形態による、重心画素と比較されている画素が該重心画素に接せず、且つその間にある画素は無視される、「ギャップ飛び越し」を示す。 [0029] 本発明の一実施形態による、重心画素と比較されている画素が該重心画素に接せず、且つその間にある画素は無視される、「ギャップ飛び越し」を示す。 [0030] 本発明の一実施形態による、ダウンサンプリングと組み合わせたギャップ飛び越しを伴う比較を示す。 [0031] 本発明の一実施形態による、ダウンサンプリングを伴う比較のさらなる例であって、画素の最小得点化、最大得点化、差分ペア得点化、及びベクトル得点化を定義するために用いることのできるものを示す。 [0031] 本発明の一実施形態による、ダウンサンプリングを伴う比較のさらなる例であって、画素の最小得点化、最大得点化、差分ペア得点化、及びベクトル得点化を定義するために用いることのできるものを示す。 [0032] 本発明の一実施形態による、画素の最小得点化、最大得点化、差分ペア得点化、及びベクトル得点化を定義するために用いることのできる画素クラスタの組み合わせを示す。 [0032] 本発明の一実施形態による、画素の最小得点化、最大得点化、差分ペア得点化、及びベクトル得点化を定義するために用いることのできる画素クラスタの組み合わせを示す。 [0033] ベクトルの概念の一般化を示す。この画素の線を用いて比較を行うことができる。この事例では、網掛けされた画素が、近傍画素がどのように画素ベクトルの算出に含まれ得るのかを示している。 [0034] 本発明の一実施形態による画素の調整に用いられるベクトルの組み合わせを示す。 [0035] 本発明の一実施形態による通常の8つのコンパスポイントと一致しない様々な角度のベクトルを示す。 [0036] 本発明の一実施形態による重心画素の得点化及び調整のために組み合わせて用いることのできる様々なベクトル長さを示す。 [0037] 本発明の一実施形態による、(グレーの)重心画素が26個の(第1近傍と称される)最近傍に囲まれている、基本発明の3次元への拡大適用を示す。 [0038] 本発明の一実施形態による、線ベクトルよりも多くの画素を横断することによってより多くの画素値をベクトル値の計算に関与させる幅広のベクトル(陰影をつけた領域)を示す。 [0039] 本発明の一実施形態による、ベクトル値の算出に用いられる画素の数が重心画素からの距離の関数である、均一でない幅を有する幅広のベクトルを示す。 [0040] 本発明の一実施形態による、加重平均ベクトル値を計算するために用いることのできる重み関数の例を示す。 [0041] 本発明の実施形態による、得点に基づいて画素値が調整され得る手法を示し、典型的な50%調整因数を表している。 [0041] 本発明の実施形態による、得点に基づいて画素値が調整され得る手法を示し、典型的な50%調整因数を表している。 [0041] 本発明の実施形態による、得点に基づいて画素値が調整され得る手法を示し、典型的な50%調整因数を表している。 [0041] 本発明の実施形態による、得点に基づいて画素値が調整され得る手法を示し、典型的な50%調整因数を表している。 [0042] 本発明の一実施形態による、デジタル画像の得点化済み画素の調整を生成するための方法を説明するフローチャート。 [0043] デジタル画像の複数得点化済み画素の調整を生成するためのコンピュータにより実施されるシステムを示すブロック図。 [0044] 本発明の実施形態が実装され得るプロセッサベースの計算装置のブロック図。 [0045] 本発明の一実施形態による、組み合わせた調整済み画像及び1つ以上の二次画像を生成するよう構成されたシステムを示す。
[0046] 以下では、添付の図面を参照して実施形態を説明する。図面中、同様の参照符号は概して同一又は機能的に類似の要素を指す。また、参照符号の左端の数字は概してその参照符号が最初に登場する図面を特定する。
[0047] 本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「実施形態例」等を参照することは、記載されている実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、実施形態はその特定の特徴、構造、又は特性を含まないかもしれない点に注意されたい。また、そのような言い回しは必ずしも常に同一の実施形態を参照するものではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性がある実施形態に関連して記載されている場合、そのような特徴、構造、又は特性を他の実施形態に関連して生じさせることは、当業者の知識の範囲内であるものと考えられる。
[0048] 本発明は、得点化され画素調整されたデジタル画像(すなわち、強調されたデジタル画像)を生成するためのマシンと、システムと、方法と、コンピュータ可読記憶媒体とに係る。このかつてない新規の発明は、例えば、医学的異常の発見、病気の診断、改良されたイメージ法にとって、ならびに既存の画像から新しい未発見の情報を取得するのに有用である。実施形態について詳細に論じる前に、概要と、続いて一連の定義とを述べる。
[0049] 本発明の実施形態は次のように動作する。システムは、処理されるデジタル画像の対応する最小値画素、最大値画素、差分ペア、及びベクトル画素を特定するよう構成された画素検査モジュールを備える。1つ以上の画素検査モジュールが、例えば、ユーザ入力又はデフォルト設定に基づいて選択される。それらの選択されたモジュールは、画像内の画素に画素毎の得点を割り当てるよう動作する。すると、特定された最小値画素、最大値画素、差分ペア、及びベクトル画素に基づいて、対応する得点が割り当てられる。次いで、割り当てられた得点に基づいて、新しい画素値(例えば、グレースケール又はカラー)が割り当てられる。新しい値は、調整(又は本明細書に詳細に説明される他のアルゴリズム)によって決定される。新しい値を用いて、1つ以上の新たな画像が生成される。その後、新しい画像は、新しい画像と、あるいは当初の画像と組み合わされて、組み合わされ調整された新たな画像を生成し、当初の画像の微かなあるいは感知できない特性、データ及び特徴を明らかにする。この組み合わされ調整された新たな画像は、次いで、表示されたり、送信されたり、記憶されたりしてもよい。その後、当初の画像の微かなあるいは感知できないデータ及び特徴をさらに明らかにするために、この組み合わされ調整された新たな画像の精緻化が実行されてもよい。
定義
[0050] この項では、本明細書の残りの部分を通じて用いられる一連の定義を述べる。これらの定義は、以降の項における話題の提示と平行する論理的順序に整理されている。
[0051] デジタル画像:2(又は3)次元画像の数値表現。本明細書において、デジタル画像とはラスタ画像(ビットマップ画像とも称される)を指す。このラスタ画像は、絵素又は画素と称される要素の有限集合を有する。2次元デジタル画像には固定数の画素の行及び列が含まれる。画素の行及び列は、画像を表す規則的な格子を形成する。その格子の各アレイ素子は、関連する画素の強度値を含む。3次元デジタル画像は、行と、列と、シートとを有する。簡単にするため、本発明の明細書は、特に断りのない限り2次元に限定される。
[0052] デジタル動画:デジタル画像の時間系列。各画像は一般にフレームとして参照される。これは、余剰次元を有するデジタル画像と考えられてもよい。2次元画像の動画は合計で3つ、3次元デジタル画像の動画は4つの次元を有するであろう。簡単にするため、本発明の明細書は、特に断りのない限り動画についてのものではない。
[0053] 画素:画素とは画像における最小の個別要素であり、任意の特定の点における所与の各色の強度(輝度とも称される)を表す値を含む。各画素は、(デカルト座標、角度座標等により示される)2次元平面における位置と、1つ以上の強度値とによって、最も簡単に特徴付けられる。2次元デジタル画像においては、画素は、画像内の小さな正方形又は長方形を表す。例えば、1インチあたり300ドットのスキャナにより形成される画像は、1/300インチ×1/300インチの画素を有するであろう。3次元デジタル画像においては、画素は、小さな立方体又は箱を表す。デジタル動画においては、画素は、フレーム内の正方形、長方形、立方体又は箱を表す。各フレームはタイムスライスを表す。そのタイムスライスの大きさが画素の時間次元である。例えば、1秒当たり60フレームの動画は、時間にして1/60秒の長さの画素を有する。
[0054] グレースケール画像:各画素が強度情報を表す単一の値を含んでいるデジタル画像。この種の画像は「白黒」とも称され、専らグレーの色合いのみからなり、強度の最も弱い黒から最も強い白へと変化する。
[0055] グレースケール画素:グレースケール画像における最小の個別要素。グレースケール画像は、強度を表す単一の値だけを有するが、2つの値(例えば0と1のみ)しかとらない二値画素とは違って、その値が可変範囲をとり得るという点で、二値画像と異なる。
[0056] カラー画像:各画素のカラー情報を含むデジタル画像。一般的には赤、緑、及び青の3色(すなわち、3色の強度値)を規定するのが普通である。
[0057] カラー画素:カラー画像における最小の個別要素。典型的には、各画素は、3色それぞれの強度を示す3つの強度値と関連付けられ、これらは何らかの色空間の座標として解釈される。コンピュータの表示部ではRGB(赤、緑、青)色空間が一般的に使われているが、他の状況においては、YCbCr,HSVなどの他の空間が用いられる。
[0058] 画素値:その画素の位置における画像の強度を表す数値。グレースケール画像は各画素と関連した単一の値を有し、カラー画像は、典型的には、各画素と関連した3つの値を有する。例えば、8ビット画像における画素値は、8ビット整数(0乃至255)として記憶されるのが典型的である。したがって、カラー画像は1画素あたり24ビットを使用して記憶されるであろう。
[0059] 重心画素:得点化及び値調整について検査される中央の参照画素。
[0060] 近傍画素:所与の画素と関連する画素の一群。例えば、画素の長方形格子においては、画素は通常、8個の最近傍画素(第1近傍と称される)に囲まれている。同様に、画素は通常、次に最も近い16個の近傍(第2近傍)、24個の第3近傍などを有するであろう。例外は像のエッジに近接する画素であり、その画素の近傍のいくつかは、画像の外になるであろうから、存在しない。
[0061] 近傍非隣接ペア:(例えば所与の画素の8個の第1近傍から選択された)互いに隣接しない2個の近傍画素。
[0062] 画素セット:所与の画素と関連する画素の一群。画素を囲む8個の第1近傍は画素セットの一例である。同様に、画素の第2近傍は画素セットを構成する。さらなる例として、画素セットは、エッジ画素に最も近接する画素の一群であってもよい。画素の線(画素ベクトルとも称される)は、画素セットのさらに別の例である。セットは、任意形状のクラスタ又は湾曲したベクトルであってもよい。
[0063] 画素クラスタ:重心画素を得点化するために用いられる何らかの定義された画素セット。「画素セット」、「画素クラスタ」、「クラスタ」等の用語は互換的に用いられ得る。
[0064] 画素近傍:ある画素と関連する領域であって、特定の幾何学的形状(例えば、正方形、長方形、楕円形、円形など)であり得るもの。画素近傍は、8個の第1近傍、16個の第2近傍、エッジ領域等を含み得る。
[0065] 画素比較:所与の画素の値を他の近隣の画素の値と比較して様々な関係を決定すること。説明を簡単にするために、各々が単一の値しか有さないグレースケール画素を想定して例を挙げる。一例としては、ある所与の画素の値が8個の第1近傍のうち1個と比較され、その近傍の値よりも大きいかあるいは小さいかが判断されてもよい。別の例としては、ある所与の画素の値が16個の第2近傍のうちの8個の中の1個と比較され、その第2近傍の値よりも大きいかあるいは小さいかが判断されてもよい(図8Eを参照)。さらなる例としては、ある所与の画素の値が他の2個の画素の値と比較され、3個それぞれの値の相対的な順序付けが決定されてもよい。グレースケール画素に関してのみ例を挙げたが、他のタイプの画素、特にカラー画素と、多くのさらなる比較を行うことが可能である。
[0066] 最小値画素:2個(以上)の他の非隣接近傍画素のすべての値よりも低い値を有する画素。上述のように、検査されている値は、グレースケール画素に関連する単一の値であってもよいし、あるいはカラー画素に関連する値のうち1つ(又はすべての値の関数)であってもよい。
[0067] 最大値画素:2個以上の他の非隣接近傍画素のすべての値よりも大きな値を有する画素。上述のように、検査されている値は、グレースケール画素に関連する単一の値であってもよいし、あるいはカラー画素に関連する値のうち1つ(又はすべての値の関数)であってもよい。
[0068] 関係差分:重心画素と別の画素との値の差(一般的には画像のビット深度に基づいた整数値)。
[0069] 閾値:比較を行うために用いられる、ゼロ以上の実数。例えば、差分ペア画素を決定するための比較を行うにあたり、特定の実施形態は、検査されている画素の値の間の差が特別な閾値よりも大きいことを必要とする。
[0070] 最小得点:重心画素に関連した得点であって、重心画素が最小値画素となる回数を数えたもの。例えば、重心画素の値は、8個の第1近傍画素から選択された非隣接画素のペアの値と比較され得る。そのような非隣接画素のペアは20組あり、結果として20回の比較が行われる。したがって、最小得点とは、重心画素が何回その比較に勝利したか(2個の非隣接画素の両方よりも小さかったか)である。最小得点を定義するには多くの手法がある。例えば、比較には、16個の第2近傍画素から選択された画素のペアを関与させることができる。さらなる例においては、画素のペアはより大まかな画素近傍から選択されてもよい。最小得点は、任意の数の画素を有する画素セットを関与させた比較について定義することが可能である。他の実施形態においては、最小得点は、後述する最小閾値に関する比較によって得ることができる。一般に、最小得点を定義するために用いられる比較がM回あるとすれば、最小得点の値は{0,M}の範囲内にある。
[0071] 最小閾値:最小得点を定義することと関連する閾値。最小閾値が定義されるとき、最小得点は、検査されている画素の値が比較において用いられている他のすべての画素の値よりも最小閾値以上の量だけ低いというさらなる制約条件の下で、その画素が最小値画素であると考えられる比較の回数になる。上限として作用する最小閾値もあり得、その場合、検査されている画素の値が比較において用いられている他のすべての画素よりも閾値より大きい量だけ低ければ、その比較は好適な実施形態においては得点化されない。
[0072] 最大得点:重心画素に関連した得点であって、重心画素が最大値画素となる回数を数えたもの。例えば、重心画素の値は、8個の第1近傍画素から選択された非隣接画素のペアの値と比較され得る。そのような非隣接画素のペアは20組あり、結果として20回の比較が行われる。したがって、最大得点とは、重心画素が何回その比較に勝利したか(2個の非隣接画素の両方よりも大きかったか)である。最大得点を定義するには多くの手法がある。例えば、比較には、16個の第2近傍画素から選択された画素のペアを関与させることができる。さらなる例においては、画素のペアは任意の画素近傍から選択され得る。最大得点は、2個、3個、4個…N個の画素を有する画素セットを関与させた比較について定義することが可能である。他の実施形態においては、最大得点は、後述する最大閾値に関する比較によって得ることができる。一般に、最大得点を定義するために用いられる比較がM回あるとすれば、最大得点の値は{0,M}の範囲内にある。
[0073] 最大閾値:最大得点を定義することと関連する閾値。最大閾値が定義されるとき、最大得点は、検査されている画素の値が比較において用いられている他のすべての画素の値よりも最大閾値以上の量だけ高いというさらなる制約条件の下で、その画素が最大値画素であると考えられる比較の回数になる。上限として作用する最大閾値もあり得、その場合、検査されている画素の値が比較において用いられている他のすべての画素よりも閾値より大きい量だけ大きければ、その比較は好適な実施形態においては得点化されない。
[0074] 差分ペア:差分ペア及びその得点を定義するための比較に関与する2個の画素。差分ペアの2個の画素は、多くの手法により選択され得る。例えば、差分ペアの一方の画素は検査されている重心画素であってもよく、他方の画素はその検査されている画素を取り囲む8個の第1近傍のうち1個から選択されてもよい。別の例においては、差分ペアの一方の画素は検査されている画素であってもよく、他方の画素はその16個の第2近傍のうち1個から選択されてもよい。さらなる例においては、差分ペアの一方の画素は検査されている画素であってもよく、他方の画素は任意の画素近傍のうち1個の画素から選択されてもよい。
[0075] 差分ペア閾値:差分ペアを定義するために用いられる閾値。差分ペア閾値は正の閾値であっても負の閾値であってもよい。
[0076] 差分ペア移動(拡散差(spread difference)の計算):重心画素とその比較対象の画素とは、差分ペア閾値以上に大きな値の差を有さなければ、差分ペアのステータスを与えられない。差分ペア閾値は正の閾値であっても負の閾値であってもよい。差分ペアの間の差とは、割り当てられた差分ペアの差の値である。差分の変化は(負の差分ペアの)負の値及び(正の差分ペアの)正の値の両方をとり得る。差分ペアの変化は重心画素の分離移動を定義し、その定義された差分ペアに関連する画素は、割り当てられた画素から離れて値を調整される。
[0077] 画素ベクトル:本発明の説明においては、画素ベクトルは、多数の画素(すなわち画素セット)を通る線分である。画素ベクトルは、そのセット内の画素の数及びそのセットの向きにより特徴づけられる。特定の実施形態においては、画素ベクトルは、ベクトル線分と垂直な方向の画素ベクトルの広がりを表現する、関連する幅も有していてもよい。画素ベクトルはその端部で重心画素と関連付けられている。一実施形態においては、重心画素毎に8つのベクトルがあり(8つのコンパスポイントであるN(北)、NE(北東)、E(東)、SE(南東)、S(南)、SW(南西)、W(西)、及びNW(北西))、多くのベクトル長さが与えられている(例えば、ベクトル毎に3個の画素)。8つのコンパスポイントベクトルは画素のまさに中央を通っているので、単純に、例えば3画素の長さであると表現することができる。一実施形態においては、長さは重心画素を数えない。
[0078] さらなる実施形態においては、画素ベクトルは任意の方向であり得る。厳密なコンパスポイント上にないベクトルは、いくつかの画素の(まさに中央を通る代わりに)隅部又は辺の近くを横切り、より多くの画素を通りがちであるため、より大きな画素セットを関与させる。そのようなベクトルの長さは、単純に画素の総数として表すことはできず、従来の長さの幾何学的定義を用いる必要がある。この長さは整数である必要はない。単純に定義された(例えば長さ3画素の)コンパスポイントベクトルはすべてが同じ長さであるようには思われないが(対角線のものは長く見える)、より大雑把な事例では、ベクトルは、もっと一致しているように見える長さを有し得る。そのような長さは、(画素の幅又は長さの倍数を意味するであろうが)依然として画素として定義され得る。しかしながら、画像が実在の物のものである場合には、画素ベクトルの長さは、インチ又はセンチメートルで定義するのが便利かもしれない。画像が3Dであるならば、2Dの場合の(画素の中央のみを通る)8(3−1)コンパスポイントに類似の、26(3−1)のベクトルが存在する。こうしたベクトルは、単に、それが通る画素の数と等しい長さを有するものと定義することができる。もっとも、ちょうど2Dの場合と同じように、考え得る他の方向は無数にあり、それによればベクトルは、より多くの画素を通るであろうし、そして必ずしも中央を通らなくてもよいであろう。そのようなベクトルの長さは、従来の幾何学を用いて定義し得るものであり、センチメートルなどの実質単位でさえあってもよい。同様に、4D画像は画素の中央のみを通る80(3−1)のベクトルを有する。これらは、単純に画素を単位として定義された長さを有することができる。半端な角度のベクトルも、幅(又は他の寸法)あるいは画素に関する以外は、長さの通常の幾何学的定義を用いて、画素を単位として定義することが可能である。距離が光年で表現される場合には、時間と距離とは容易に互換できる。しかし、本発明の文脈においては、時間の長さを空間的な長さと組み合わせることが困難であるため、4D画素ベクトル長さは、伝達の容易な実質単位で表すことができない。どんな画素ベクトルも、何らかの便利な指標化システムを用いてそのベクトル中の画素を数え上げることにより、必ず特定することが可能である。例えば、ある画素の位置は、適切な指標化システムの指標を与えることによって、必ず特定することができる。
[0079] ベクトル値:画素ベクトルに与えられた値。ベクトル値が関与する比較は、エッジ定義に関する実施形態において有用である。ベクトルは重心画素で終わり、所定の長さを有するとともに、通常は、コンパス方向N,NE,E,SE,S,SW,W,NWのうち1つにより特定される方向を有する。例えば、方向Eを有するよう選択され長さが“m”(正の整数)のベクトルは、m個の画素を含む。m=3であれば、そのベクトルは、X=1,2,3の位置にある画素からなり、重心画素はX=0に位置するであろう。最も単純な事例では、ベクトル値は、画素1,2…mの値の平均をとることにより定義される。しかしながら、ベクトル値は加重平均又は画素値を用いて算出されてもよく、その場合画素セット中の画素は等しく重みづけされるものではない。
[0080] ベクトル得点:ベクトル値の同義語。
[0081] 主ベクトル:「勝っている」ベクトル。重心画素の値と最も差のある値のベクトル。最も単純な事例では、8つのコンパスポイントベクトルの各々の値が比較され、平均値が重心画素の値(正又は負)と最も差のあるベクトルが主ベクトルであると定義される。
[0082] ベクトルベースの重心画素調整:典型的には、重心画素の値は、その重心画素の値と主ベクトルの値との間の差を増加させるよう調整される。
[0083] 画素得点:画素間の比較又は重心画素とベクトルとの間の比較に基づいた画素調整に用いられる得点。最小値及び最大値は、典型的には総数得点を有し、その一方で、差分ペア及びベクトルは、典型的には値差得点を有する。
[0084] 得点化済み画素:少なくとも1つの画素得点が定義されている画素。
[0085] 複数得点化済み画素:2つ以上の画素得点が定義されている画素。
[0086] 調整済み画像:既存の画像から多数の画素を選択し、1つ以上の得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像。
[0087] 調整済み画素値:ここで定義された1つ以上の得点に従って調整された画素値。画素値は、定義された様々な得点に応じて多くの手法により調整することが可能である。例えば、画素値は、画素の入力値と1つ以上の画素得点との関数を用いて調整することができる。
[0088] 最小値ベースの画像:各画素に最小得点を割り当て、多数のそうした画素の値をその最小得点及び所与の調整パラメータに基づいて調整することにより既存の画像から生成される、新たな画像。
[0089] 最大値ベースの画像:各画素に最大得点を割り当て、多数のそうした画素の値をその最大得点及び所与の調整パラメータに基づいて調整することにより既存の画像から生成される、新たな画像。
[0090] 差分ペアベースの画像:既存の画像から多数の画素を選択し、差分ペア得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像。
[0091] ベクトルベースの画像:既存の画像から多数の画素を選択し、ベクトル得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像。
[0092] 組み合わせた調整済み画像:最小値ベースの画像及び/又は最大値ベースの画像及び/又は差分ペアベースの画像及び/又はベクトルベースの画像及び/又は当初の画像を、2つ以上組み合わせることにより生成される新たな画像。組み合わせた調整済み画像における各画素の値は、組み合わせられている画像における対応する画素の加重平均である。例えば、組み合わせた調整済み画像における各画素の値は、80パーセントがあるベクトルベースの画像、20パーセントが別のベクトルベースの画像に由来してもよい。
[0093] 差分画像:当初の画像から調整済み画像の値を減じることにより生成される新たな画像。
[0094] 比較画像:調整済み画像と当初の画像との対照比較である新たな画像。
[0095] 変更済み画素画像:調整された画素を示す新たな画像。一例として、すべての調整済みの画素は白であってもよいが、黒であってもよい。
[0096] 二次画像:差分画像と、比較画像と、調整済み画素画像とからなる画像の種類の区分。
[0097] 調整関数:画素の値を調整するために用いられる関数。整数ビット値が正規化されると、調整関数は、範囲{0,1}で与えられる入力値“r”をとり、同じく範囲{0,1}にある対応する調整済み画素値“s”を返すように選択することができる。一般に、この関数は、一般関数“T”をs=T(r,c)(ただし、媒介変数(parameter)“c”は本明細書中に定義される1つ以上の得点に関する)として用いることで特定することができる。本発明の実施形態によると、多くの調整関数が得点情報“c”を用いる。一実施形態においては、調整関数はべき関数である。例えば、入力値“r”は、次の関数に従って、新たな値“s”に変換することができる。
ただし、“p”はユーザ選択の指数であり、“f”は“p”と“c”の最大値とに依存する正規化因数である。一例においては、“p”は任意の正の実数となるよう選択することができる。因数“f”は、調整された値“s”が{0,1}の区間内になるように選択することができる。この特定の選択は、入力値“r”も{0,1}の区間内にあることを想定している。例えば、数“c”の最大値が“cmax”である場合には、正規化因数は、f=1/(cmax)となるように選択される。別の実施形態例においては、調整関数は、
となるように選択されてもよい。
[0098] 得点“c”に依存し、区間{0,1}にある変数“r”を同じく区間{0,1}にある新たな値“s”に変換する適当な関数であれば、どんなものでも用いることができることが理解されるべきである。そのような調整関数はすべて、開示される実施形態の範囲内にあるものと考えられる。実施形態において、“c”は得点(すなわち、最小得点、最大得点等)のうちの1つとなるよう選択することができる。
[0099] 複数得点化済み画素の調整:2つ以上の得点を用いて調整された調整済み画素値。画素値は無数の手法によって調整可能である。例えば、ある値は、まず1つの得点を用いて第1の調整済み値を生成するよう調整され得る。次いで、その値は、別の得点を用いて、第2の調整済み値を生成するよう調整され得る。その後、その2つの調整済み値は、複数得点画素調整を生成するよう多様な手法により組み合わせることができる。例えば、第1及び第2の調整済み値は、加算、減算等が可能である。同様に、調整関数との関連で上述した媒介変数“c”は、様々な得点の合計及び差となるよう定義することができる。
[0100] 画素調整移動:最大、最小、差分ペア、及びベクトル画素値が増加及び減少される手法。正規化されたとき、画素の値は、範囲{0,1}内の実数となる。値“r”はこの範囲を2つのギャップに分割し、その1つ目は範囲{0,r}、2つ目は{r,1}となる。一般に、画素値は、最大値画素の値を増加するとともに最小値画素の値を減少することによって調整される。増加又は減少の量は、範囲{0,r}又は{r,1}のうちいずれかの割合として決定される。例えば、最大値画素の値がたまたま30%であれば、r=0.3となる。この値が範囲{0.3,1.0}の50%で調整されるとすると、s=0.65の値に増加されるよう調整されるであろう。別の例として、最大値画素がr=0.9の値を有し、範囲{0.9,1.0}の50%で調整されると仮定すると、その値は増加されてs=0.95の調整済み値となるであろう。同様の調整が最小値画素に関しても定義される。例えば、最小値画素は、値r=0.3を有し、範囲{0,0.3}の50%だけ減少されるのであれば、s=0.15の値を有するように減少されるであろう、といった具合である。
[0101] ダウンサンプリング:画素のブロックが平均有効画素に置き換えられる処理。例えば、1個の所与の画素は、その8個の最近傍とともに、9個の画素のブロックを形成する。この9個の画素のブロックを平均化して、平均有効画素を求めることができる。
[0102] ダウンサンプリングされた画像:ダウンサンプリングの結果としてもたらされる画像。例えば、ある画像は、9個の画素からなるブロックに分割することができる。次いで、ダウンサンプリングの処理によって、9個の画素からなる各ブロックは、初めの9個の各画素の平均により与えられた対応する有効値を有する単一の有効画素に置き換えることが可能である。ある実施形態においては、様々な画素得点及びベクトル得点のすべてをダウンサンプリングされた画像について定義することができる。
[0103] ギャップ飛び越し:ある画素又は画素群が、別の、互いに共通元を持たない画素又は画素群と比較される処理。例えば、ある所与の画素が16個の第2近傍の集まりから選択された画素とは比較されるが、8個の第1近傍が関与する比較は行われない場合、その処理は「ギャップ飛び越し」を伴うと言われる。この場合におけるギャップ飛び越しという用語は、8個の第1近傍画素が、検査されている画素と16個の第2近傍との間にギャップを形成することを意味する。
[0104] 互いに共通元を持たない画素セット:共通する画素を有さず且つ接触しない、すなわち1個以上の画素により分離されている、2つ以上の画素セット。
[0105] 得点に基づいたノイズ特性化:画素得点に基づいてノイズが特性化され画像から除去される処理。ノイズの特性化には様々な得点を使用することができる。例えば、ノイズのある画素は平均より高いか又は低い得点を有し得ることが分かっている。
[0106] 補助得点画像:補助得点画像とは、最小値、最大値、差分ペア、又はベクトル得点の決定の結果としてもたらされる画像である。換言すれば、各得点決定の結果が画像として出力され得る。
画像の得点化済み画素の調整の例
[0107] 本発明によるデジタル画像からの強調画像の生成の様々な実施形態が開示される。画像例は、X線、CTスキャン、MRI、超音波、又は他の医用撮像診断法により生成された画像であり得る。開示される実施形態は医学的異常の早期発見及び病気診断のための新たな画像処理技術に関するものであるが、本発明は医療分野に限定されない。開示されるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品は、ソース、対象又は機能にかかわりなく、どんなデジタル画像をも強化するべく適用することができる。
[0108] デジタル画像は、写真などの2次元画像の数値表現である。本明細書においては、デジタル画像とはラスタ画像(ビットマップ画像とも称される)を指す。このラスタ画像は、絵素又は画素と称されるデジタル値の有限集合を有する。デジタル画像には固定数の画素の行及び列が含まれる。画素の行及び列は、画像の数値表現を提供する規則的な格子を形成する。
[0109] デジタル画像は、それぞれが対応する強度を有する画素の一群を含む。画素とは画像における最小の個別要素であり、任意の特定の点における所与の色の輝度(強度とも称される)を表す値を含んでいる。各画素は{X,Y}座標により示される位置と1つ以上の強度値とによって特徴づけられる。グレースケール画像は各画素と関連する単一の強度(すなわち単一のチャンネル)を有し、カラー画像は典型的には各画素と関連する3つの値(すなわち3つのチャンネル)を有する。強度値は整数として記憶されるのが典型的である。例えば、各値は8ビット整数として記憶されていてもよい。したがって、カラー画素は画素毎に24ビットに関連するであろう。
[0110] 開示される実施形態は、説明を簡単にするため、各画素に関連する単一の値を有するグレースケール画像に関するものとして記載されている。しかしながら、当業者には、開示される実施形態がカラー画像に関するものにも容易に一般化できることは明らかである。また、開示される実施形態はさらに、3D画像、あるいは(時間を含む)4D画像に関するものにさえも一般化できる。よって、ある画素の近傍は、空間及び時間のあらゆる次元において近隣の画素を含むものと考えてよい。これにより、本発明は、MRI及び動画などのものをカバーするよう拡張される。したがって、そのような実施形態は、本明細書に提示されている教示及び指針に基づき、開示される実施形態の等価物の意味及び範囲の中にあるものと考えられる。
[0111] あらゆる種類の色及び値の調整が可能である。例えば、中程度の茶色の画素は、グレースケール振幅では、色相を保ったままで、明るい茶色の画素又は暗い茶色の画素(あるいはその間の任意の値)に変換され得る。これは、ルックアップテーブル、グレースケール値のデュアル画素振幅(dual pixel amplitude)及び色指定、又は当業者には明らかになるであろう他の技術を用いて達成することができる。赤色画素は、暗い赤色から最も明るい赤色までのいずれかの振幅値を割り当てられ得る。実際には、色は、その色の色成分の相対値が維持されれば、色相を保持する。また、色は、当該技術分野において既知であるように、色成分の相対値を個々に変更することによって、変化させることができる。
[0112] 開示される実施形態は、従来の医用撮像アプローチとは異なる新たな診断技術を表す。本発明の力は、様々な実施形態により強化された画像を検討することにより最もよく理解することができる。以下の例は、様々な実施形態の顕著な結果を示すとともに、詳細な実施形態の深い議論の準備をするために提示されるものである。
[0113] 図1A及び1Bは、X線原画像と、本発明の一実施形態による、対応する調整済み画像を示す。図1Aは先天性異常(1つの手に6本の指)のある子供の手のX線原画像である。図1Bは開始画像の得点化済み画素の調整を示す。この調整済み画像はかなりの強調を見せており、本発明の一実施形態に従って生成された。図1Bにおける特徴102は、図1Aの原画像と比較して、骨格の明らかな強調を示している。
[0114] 図1Cは、本発明の一実施形態による、図1Aの原画像から検出された最大値画素に基づく調整済み画像を示す。定義の項及びその他の箇所で詳細に論じたように、図1Cの画像を生成するために用いられる最大得点は、多くの画素得点のうちの1つのみである。この例においては、図1Bの例におけるよりも、肉体の輪郭がよりはっきりとしている。
[0115] 別の例において、図1Dは、本発明の一実施形態による、図1Aの原画像から検出された最小値画素に基づく調整済み画像を示す。以下にさらに詳しく述べるように、最小値画素を検討することは、画像を特徴付け調整するための多くの手法の1つに過ぎない。この例においては、調整済み画像は、例えば図1Cの最大値画素に基づく画像ほど明確ではないように思われる。しかしながら、他の種類の画像を調整するために用いられた場合には状況は逆転し得るものであり、最小値画素はより有用な情報を含み得る。開示される実施形態は、画像を調整するための幅広い手法を提供する。多くの情報は、画像を調整するためのその数多くの色々な手法を検討することによって、明らかにすることができる。例えば、特定の実施形態においては、様々な調性技術を組み合わせることにより合成画像をもたらすことも有利である。
[0116] 図2A及び2Bは、本発明の一実施形態による調整の前後のテストパターンを示す。図2Bの強調画像は図2Aの原画像から検出された差分ペア得点に基づいている。図2Bの強調画像は図2Aの画像に対してかなりの強調を示している。
[0117] 図3A及び3Bはそれぞれ、本発明の一実施形態による画像調整の前後のDNAビーズ原画像を示している。図3Bにはかなりの強調が示されている。図3A及び3Bの画像は、図3C及び3Dに僅かに拡大されて示されている。画像3Cは、右下隅部の近くに画像の残りの部分よりも暗い領域を含んでいる。このような領域は、画像上で見ることのできるDNAビーズの密度を制限するものであって、非強調画像の解像限界の一例となっている。図3Dは、右下隅部の対応する位置にはそのような暗い領域はなく、解像限界が増大されていることを示した。このように、図3Dの画像強調によればより多くの画像が使用可能であり、よって、見ることのできるDNAビーズの最大密度が高められる。こうした結果は、開示される実施形態に基づく画像強調がDNA鑑定にかなり有望であることを示している。図3B及び3Dは、当初の画像図3A及び3Cから検出された最小得点及び最大得点に基づいている。
[0118] 図4A、4B、及び4Cはそれぞれ、本発明の一実施形態による画像調整の前後のマンモグラム画像を示す。図4Aは、技術水準ではあるが従来のマンモグラム解析システムの画像である。この画像は、細部が柔らかなエッジを有しており、明確に輪郭が示されていない。図4Bは、本発明の一実施形態による処理の後の同じマンモグラム画像を示し、従来の技術を用いてはこれまで認識することのできなかった管、血管、及び他の詳細が際立てられている。このように、既存の又は新たな画像を本発明の実施形態に従って処理することにより、放射線科医は医学的異常について異なった診断を行うことができるようになる。図4Bの改良(すなわち調整された)画像は、当初の画像である図4Aから検出されたベクトル得点に基づいている。同様に、図4Cは、本発明の別の実施形態に従って処理した後のマンモグラム画像を表すものであり、補助得点画像として、ベクトル得点に基づき血管の外形を示している。
[0119] 補助得点画像とは、例えばモジュール1404(1),1404(2),1404(3)又は1404(4)のうちいずれか1つにより生成される、得点決定の結果の画像のことである。換言すれば、各決定モジュールの結果(図示しない)は、画像として出力することができる。
[0120] 図4Dは、技術水準ではあるが従来の胸部のX線画像である。図4Eは、本発明の一実施形態に従って処理した後の同じX線を示しており、これは対象に関してさらなる鮮明性及び明確性を有している。この例は、本発明の実施形態によれば、現在の技術水準よりも遥かに詳細な画像の観察が可能になるということのさらなる証拠を提供している。図4Eの改良画像は当初の画像である図4Dからのものである。図4A及び4Bにおいて用いられているベクトル得点とは異なる独自の一組のベクトル得点に基づいている。こうした結果は、開示される実施形態の、医用画像の解析及び診断へのさらに別の適用を示している。
実施形態例の議論
[0121] 図5及び6は、開示される様々な実施形態に関連する、様々な画素レベルの操作の集合を示す。各画素は特定の近傍に関連するものと考えられ、その近傍とは、特別な幾何学的形状(例えば正方形、長方形など)であり得る画素と関係のある領域である。画素近傍は、8個の第1近傍、16個の第2近傍、エッジ領域等を包含することができる。
[0122] 所与の画素近傍中の画素は近傍画素と称される。近傍画素とは、所与の画素と関連する画素の一群である。例えば、画素の長方形格子においては、画素は通常、8個の第1近傍画素に囲まれている。第2の例においては、画素は通常、16個の第2近傍に囲まれている。例外は、画素が画像のエッジに近接しすぎている場合であり、近傍のうちいくつかは画像の外になるため、存在しない。
[0123] 画素近傍は画素セットの一例である。画素セットとは、所与の画素と関連する画素の一群である。画像のエッジから十分に離れているある画素を囲む8個の第1近傍は、画素セットの一例である。同じように、画像のエッジから十分に離れているある画素を囲む16個の第2近傍は、画素セットのさらなる例である。別の例として、画素セットは、エッジ画素に最も近接する画素の一群であってもよい。画素からなる一筋の線(画素ベクトルとも称される)は、画素セットのさらに別の例である。セットは任意形状のクラスタであってもよい。
[0124] 図5及び6の例においては、所与の画素502が、8個の第1近傍画素の一群に囲まれた重心画素であるものと考えられる。例えば、画素504及び506は、画素502の第1近傍である。図5において、9個のボックスを含む各正方形は、8個の第1近傍に囲まれた中心画素(例えば画素502)を表す。
[0125] 以下の議論は画素比較に関するものであり、所与の画素の値が他の画素の値と比較されて様々な関係が判断される。一例としては、ある所与の画素の値が8個の第1近傍のうち1個と比較され、その近傍の値よりも大きいかあるいは小さいかが判断されてもよい。別の例としては、ある所与の画素の値が16個の第2近傍のうちの1個と比較され、その第2近傍の値よりも大きいかあるいは小さいかが判断されてもよい。さらなる例としては、ある所与の画素の強度が他の2個の画素の強度と比較され、3個それぞれの値の相対的な順序付けが決定されてもよい。グレースケール画素に関してのみ例を挙げたが、カラー画像とはさらに多くの比較を行うことが可能である。
[0126] 図5及び6の9個のボックスを含む各正方形は、所与の画素の値をその近傍の様々な組み合わせと比較するために実行可能な、考え得る画素レベル比較を表している。例えば、グループ508のボックスは、重心画素(524)と、その近傍のうちの2個である526及び528との比較を示している。すべての比較において、検査されている重心画素(例えば524)には濃い陰影がつけられており、一方、その比較対象である画素(例えば画素526及び528)には比較的薄い陰影がつけられている。特定の比較に関与しない画素(例えば530)には陰影がない。
[0127] 図5及び6に示される様々な比較は、2つのグループに分けることができる。図5が、重心画素が2つの非隣接第1近傍と比較される第1グループ508を示している一方で、図6の第2グループ610においては、所与の画素は単一の近傍としか比較されない。画素のペアを関与させる比較508は、最小得点及び最大得点の決定と関連している。これらは次のように定義される。
[0128] 最小値画素とは、その値が2個以上の他の画素の値よりも低い画素のことである。この最小値の計算は、閾値に基づいていてもよい。すなわち、ある画素が最小値となるためには、その画素は、比較対象の他のすべての画素よりも小さな値を有さなければならないだけではなく、閾値要件も満たさなくてはならない。上述のように、検査されている値は、グレースケール画素に関連する単一の値であってもよく、あるいはカラー画素に関連する値のうち1つ(又は平均値)であってもよい。
[0129] 最大値画素とは、その値が2個以上の他の画素の値よりも大きな画素のことである。この最大値の計算は、閾値に基づいていてもよい。すなわち、ある画素が最大値となるためには、その画素は、比較対象の他のすべての画素よりも大きな値を有さなければならないだけでなく、閾値要件も満たさなくてはならない。上述のように、検査されている値は、グレースケール画素に関連する単一の値であってもよく、あるいはカラー画素に関連する値のうち1つであってもよい。
[0130] 図5の512と表示されたグループの4つの画素比較は、従来の数学的導関数を算出するために用いられる比較と類似している。そのような比較においては、所与の画素は、近傍のうち2個と、その画素とその2個の近傍とが例えば画素524,526及び528で見られるようにすべて一直線に沿って位置するように、比較される。しかしながら、開示される実施形態において算出される得点は、従来の導関数の算出において求められるものよりも大まかである。例えば、グループ514においては、所与の画素は(グループ512における場合のように)一直線に沿ってはいない2個の近傍隅部と比較される。グループ518は、(524,526及び528の場合のように)一直線に沿って位置してはいない2個の近傍エッジ画素が関与する比較を示している。グループ516は、1個の隅部の画素と1個のエッジ画素とが関与する比較のさらなる集合を表している。
[0131] 図5のグループ508に示された20組の比較の集合はすべて、検査されている画素に適用して最小得点及び最大得点を決定することができる。これらは次のように定義される。
[0132] 最小得点とは、重心画素に関連した得点であって、その画素が最小値画素となる比較の回数を数えたものである。例えば、ある画素値は、8個の第1近傍画素から選択された非隣接画素のペアの値と比較され得る。そのようなペアは20組あり、結果として20回の比較が行われる。したがって、最小得点とは、選択された範囲{0,20}内にある整数値である。最小得点を定義するには多くの手法がある。例えば、比較には、16個の第2近傍画素から選択された画素のペアが関与してもよい。さらなる例においては、画素のペアは任意の画素セットから選択されてもよい。さらに、最小得点は、2個、3個、4個、…N個の画素を有する画素セットが関与する比較に関して定義されてもよい。さらなる実施形態においては、最小得点は、以下に説明するような最小閾値に関する比較を含んでもよい。一般に、最小得点を定義するために用いられる比較がM回あるとすれば、最小得点の値は{0,M}の範囲内にある。
[0133] 最小閾値とは、最小得点を定義することと関連する閾値である。最小閾値が定義されるとき、最小得点は、検査されている画素の値が比較において用いられている他の2個の画素の値よりも最小閾値以上の量だけ低いというさらなる制約条件の下で、その画素が最小値画素であると考えられる比較の回数になる。
[0134] 最大得点とは、重心画素に関連した得点であって、その画素が最大値画素となる比較の回数を数えたものである。例えば、ある画素値は、8個の第1近傍から選択された非隣接画素のペアの値と比較され得る。そのようなペアは20組あり、結果として20回の比較が行われる。したがって、最大得点とは、選択的な範囲{0,20}内にある整数値である。最大得点を定義するには多くの手法がある。例えば、比較には、16個の第2近傍画素から選択された画素のペアが関与してもよい。さらなる例においては、画素のペアは任意の画素セットから選択されてもよい。さらに、最大得点は、2個、3個、4個、…N個の画素を有する画素セットが関与する比較に関して定義されてもよい。さらなる実施形態においては、最大得点は、以下に説明するような最大閾値に関する比較を含んでもよい。一般に、最大得点を定義するために用いられる比較がM回あるとすれば、最大得点の値は{0,M}の範囲内にある。
[0135] 最大閾値とは、最大得点を定義することと関連する閾値である。最大閾値が定義されるとき、最大得点は、検査されている画素の値が他の2つの画素の値よりも最大閾値以上の量だけ低いというさらなる制約条件の下で、その画素が最大値画素であると考えられる比較の回数になる。
[0136] 代替的な実施形態においては、すべての画素ペアではなく、ペア比較の様々なサブセットを用いることができる。可能な得点の範囲は、関係する比較の回数による。一例において、検査されている画素がたまたま従来の数学的意味における局部最大値であるとすれば、最大得点の最大値は20となるであろう。最大得点値の最小値は0になるものと思われる。同様の記述が最小得点に当てはまる。
[0137] 図5に示されるグループ508の比較は、重心画素と第1近傍のペアとの間で行うことのできる、可能な比較の総数のサブセットである。グループ508においては、比較は非隣接画素のペアを含むものとしか考えられていない。非隣接ペアとは、所与の画素の近傍から選択された互いに隣接しない画素のペアである。隣接ペア及び非隣接ペアが検討される、より一般的な状況を以下に述べる。
[0138] 概して、あるペアの第1の画素は、8つの可能な位置から選択される。次に、ペアの第2の画素が残りの7個の画素から選択されて、ペアが形成される。このようにして、ペアの完全なセットは、7×8/2=28組の可能なペアを含む。全部で28組の可能なペアのうち、グループ508では、非隣接画素を含む20組のペアだけが検討される。この、20組のペアのみを検討するという選択は、図5における図示を簡単にするために行われた。様々な実施形態においては、28組の可能な比較をすべて用いて、最小得点、最大得点等を生成することができる。そのような実施形態においては、最大得点又は最小得点の範囲は、0乃至28となるであろう。
[0139] 図6のグループ610に示された比較は、ある画素の値と単一の近傍画素との比較に関係しており、様々な得点を定義するための新たな可能性を導入するものである。グループ620においては、ある画素の値が単一の近傍エッジ画素と比較され、グループ622においては、ある画素の値が単一の近傍隅部画素と比較される。
[0140] 図6のボックスの各々における2個の画素は、差分ペアと称される。差分ペアの2個の画素は、多くの手法により選択され得る。例えば、差分ペアの一方の画素は検査されている画素であってもよく、他方の画素は8個の第1近傍のうち1個から選択されてもよい。別の例においては、差分ペアの一方の画素は検査されている画素であってもよく、他方の画素は16個の第2近傍のうち1個から選択されてもよい。さらなる例においては、差分ペアの一方の画素は検査されている画素であってもよく、他方の画素は任意の画素近傍のうち1個の画素から選択されてもよい(図8A乃至8Fとの関連で以下においてより十分に述べる)。
[0141] 差分ペアが関与する比較においては、負の差分ペアと正の差分ペアとの間で区別することが有用である。負の差分ペアとは、その差分ペアの2つ目の画素が検査されている画素の値よりも閾値より大きい量だけ小さな値を有する差分ペアである。正の差分ペアとは、その差分ペアの2つ目の画素が検査されている画素の値よりも閾値より大きい量だけ大きな値を有する差分ペアである。
[0142] 差分ペアが関与する比較は、差分ペア得点を定義するために用いられる。負の差分ペア得点とは、検査されている画素に関連する得点であって、その検査されている画素が一部をなしている、関連する負の差分ペアの数を数えたものである。正の差分ペア得点とは、検査されている画素に関連する得点であって、その検査されている画素が一部をなしている、関連する正の差分ペアの数を数えたものである。
[0143] 図7Aは、様々なベクトルベースの得点を定義するために用いることの可能な画素のベクトルを示す。画素ベクトルとは、多数の画素(すなわち画素セット)を通る線分である。画素ベクトルは、線のセット中の画素の数と、セットの配向とによって特徴づけられる。画素ベクトルは、重心画素と関連付けられている。一実施形態においては、画素毎に(コンパス方向N,NE,E,SE,S,SW,W,NWに沿って方向づけられた)8つのベクトルがある。多数の他の配向、ならびに湾曲したベクトル(すなわち、異なる配向を有し得るいくつかの線分を含むベクトル)が可能である。
[0144] 画素のベクトルを含む比較は、エッジ検出に係る実施形態において有用である。一例においては、ベクトルは、重心画素で終結し、所定の長さを有し、8つのコンパスポイントN,NE,E,SE,S,SW,W,NWのうち1つにより特定される方向を有するように定義することができる。図7Aに示されたベクトルは、NEのコンパス方向を有する。(矢じりが重心画素の方を指していることから、このベクトルは、表示しているのとは反対の方向を「指している」点に注意。ベクトル表示が参照するのは、そのベクトルがある側、あるいは重心画素からベクトルへの方向を参照するものであって、ベクトルが指す方向ではない。)ベクトル値は、単純な実施形態においては、画素の値1,2,…mの平均をとることにより定義される。
[0145] 図7Bは、コンパス方向N,NE,E,SE,S,SW,W,NWにわたるベクトルの一群を示す。図7Bにおいて、長さm(正の整数)で方向E(右に水平)を有するように選択されたベクトルは、m個の画素を含んでいる。m=2であれば、このベクトルは、検査されている重心画素より右に画素1個及び2個の位置にある画素からなる。
[0146] 図7Cはダウンサンプリングを図示している。図7Cの中央にある4個の画素には陰影がつけられている。いくつかの実施形態においては、これらの4個の最も内側の画素を平均して有効画素を定義するのが有利であり得る。そのような実施形態においては、画像は(図7Cにおける4個の陰影をつけられた画素のように)画素のブロックに分割され、平均化されて、有効画素が定義されるであろう。同様に、16個(又は25個又は64個など)の画素からなるブロックを平均化して有効画素を定義してもよい。様々な画素セットを平均化するという概念は、最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点を含むあらゆる種類の得点を定義するために用いることができる。個々の画素について得点が定義されたのと同じ手法で画素のブロックを平均化することにより決定された様々な有効画素の間で比較を行うことで、数々の得点を定義することができる(これについては、以下の図8G及び8Hとの関連においてより十分に述べる)。
[0147] 図7Cに図示されたそのようなベクトルの各々は、関連するベクトル値を有する。主ベクトルは、重心画素の値と最も差のある値のベクトルとして定義される。ベクトルベースの比較一般及び特に主ベクトルを検討することは、エッジ検出に係る実施形態においては有用である。
[0148] 図8A乃至8Fは「ギャップ飛び越し」を図示している。ギャップ飛び越しとは、ある画素又は画素群が、別の、互いに共通元を持たない画素又は画素群と比較される場合を指す。例えば、ある所与の画素が周囲の16個の第2近傍から選択された画素とは比較されるが、第1近傍が関与する比較は行われない場合、この処理はギャップを飛び越していると言われる。
[0149] 図8Aは、第1の画素Xが第2の画素Yと比較される処理を示す。Oで印を付けられた画素が比較において考慮されないため、これはギャップ飛び越しと称される。この意味で、1画素のギャップが飛び越される。
[0150] 図8Bは、第1の画素Xが第2の画素Yと比較される際に2画素のギャップが飛び越される処理を示す。一般に、どんな大きさのギャップも飛び越し可能である。
[0151] 図8A及び8BにおいてX及びYで印を付けられた画素は、差分ペアの要素と考えることができる。したがって、差分ペア及び差分ペア得点についての先の議論はすべて、ギャップ飛び越しを含むよう拡大可能である。よって、図6のすべての比較は、図8A及び8Bに図示されるように一般化される。
[0152] 同様に、図5に示される比較(最小値画素、最大値画素、最小得点、及び最大得点を定義するために用いられている)は、図8C及び8Dに図示されるようにギャップ飛び越しを含むよう一般化することができる。
[0153] 図8Cは、Xで印を付けられた検査されている画素と比較される、Yで印を付けられた画素のペアを示している。比較において無視されている(飛び越されている)画素は、Oで印を付けられている。
[0154] 図8Dは、検査されている画素Xに対して画素Yのペアが定義される、類似の状況を示している。この事例では、ペアは2画素のギャップを飛び越している。比較において無視されている(飛び越されている)画素は、Oで印を付けられている。
[0155] ギャップ飛び越しの概念は非常に一般的である。例えば、ある所与の画素が、16個の第2近傍の一群から選択された画素とは比較されるが、8個の第1近傍が関与する比較は行われない場合には、この処理はギャップを飛び越していると言われる。この状況は図8E及び図8Fに図示されている。重心画素はXで印を付けられており、検査されている画素である(すなわち、得点を決定されている画素である)。16個の第2近傍画素は、それぞれYで印を付けられている。8個の第1近傍(それぞれOで印を付けられている)は、重心画素と第2近傍との間のギャップを表す。
[0156] さらに多くの比較を、ダウンサンプリング及びギャップ飛び越しを関与させて定義することができる。そのような状況は8Fに図示されている。図8Eの単一の重心画素ではなく、4個の画素(X印)のセットが検査される。これらの4個の画素は、別の画素のセット(Y印)との比較のために、平均化されて有効画素が生成されてもよい。Y印の4個の画素は、比較が行われる前に平均化され得る。対照的に、X印の個々の画素は、それぞれY印の個々の画素と比較されてもよい。これは、1つの画素セットが別のセットと個別に、あるいは平均化を伴う比較として比較可能である、画素比較の説明である。ギャップ飛び越しの概念は、図8FにもO印の画素のセットによって図示されており、これらは比較においては無視される。
[0157] 図8Gは、画素セット802が有効画素を定義する状況を示す。セット802の4個の画素の値は、平均化されて有効重心画素値を定義する。この有効画素値は、次いで、他の個々の画素値との比較、又は他の画素セットの同様の平均により求められる他の有効画素値との比較を行うために用いることができる。これが、最小値、最大値、差分ペア及びベクトル比較のための画像のダウンサンプリングである。
[0158] 図8Hは、有効画素を定義するために画素セット804が検討される状況を示す。この例において、セット804の16個の画素の値は、平均化されて有効重心画素値を定義する。この有効画素値は、次いで、他の個々の画素値との比較、又は他の画素セットの同様の平均により求められる他の有効画素値との比較を行うために用いることができる。
[0159] 図8Iは、単一の重心画素806と、他の2つの画素808及び809を平均化することにより求められる有効画素とに関して差分ペアが定義される状況を示す。この例においては、画素808及び809の値が平均化されて有効画素の値が求められる。そして、その有効画素は、差分ペアの第2の画素と考えられる。この例は、差分ペアの定義が2個の単一の画素だけが関与する比較に限定される必要はないことを示している。この例においては、差分ペアは3つの画素を含むよう定義されている。拡大解釈すれば、差分ペアは、任意の2つの画素クラスタに関して定義することができる。そのような状況においては、第1のクラスタの画素の値を平均化して第1の有効画素値が求められる。次に、第2のクラスタの画素の値を平均化して第2の有効画素値が求められる。その後、2個の有効画素を用いて差分ペアが定義されるであろう。上述のように、2つの画素クラスタは互いに共通元を持たなくてよいし、差分ペアはギャップ飛び越しを含むことができる。
[0160] 図8Jは、最大値又は最小値画素を定義するための比較を示し、様々な画素が平均化されて有効画素が求められている。この場合、画素812及び814の値が平均化されて、第1の有効画素値が求められる。次に、画素816及び818が平均化されて第2の有効画素値が求められる。これらの第1及び第2の有効画素値は単一の画素810と比較され、最大得点又は最小得点が定義される。この例では、画素810は最大値画素又は最小値画素であるものと評価することができる。この例は、最小得点及び最大得点の定義が3個の画素の比較に限定される必要はないことを示している。この例においては、5個の画素が比較に関与している。拡大解釈すれば、最小得点及び最大得点は、任意の3つの画素クラスタに関して定義することができる。そのような状況においては、第1のクラスタの画素の値を平均化して第1の有効重心画素値が求められる。次に、第2のクラスタの画素の値を平均化して第2の有効画素値が求められる。最後に、第3のクラスタの画素の値を平均化して第3の有効画素値が求められる。その後、3個の有効画素を用いて最小得点及び最大得点が定義されるであろう。上述のように、3つの画素クラスタは互いに共通元を持たなくてよいし、比較はギャップ飛び越しを含むことができる。
[0161] 図8Kはベクトルの概念の一般化を示す。画素の線820は、画素のベクトルを定義する個々の画素822を示す。この画素の線を用いて比較を行うことができる。そのような比較は、ベクトル値、主ベクトル等を定義することを含み得る。上述のように、画素からなるブロックを用いて平均画素を定義することができる。付加的な状況が図8Kに描写されており、ここでは822のような個々の画素が近傍画素824とともに検討される。ベクトルは事実上、より幅広くなっている(より多くの画素が一緒に平均化される)。上述のように、画素近傍は数多くの手法で定義することが可能である。この事例では、線820に沿った画素の近傍は、図8Kの網掛けされた画素により表される線826及び828によって範囲を定められた領域の中にある画素により定義され、画素824はその一例である。
[0162] 図8Lは、(グレーの)重心画素の値と、複数のベクトルに対するその値とが関与するベクトル比較を示す。この実施形態では、重心画素が増加するベクトル傾斜の一部であるのか、あるいは減少するベクトル傾斜の一部であるのかを判断することができる。この実施形態においては、ベクトルが解析されて重心画素と比較され、重心画素が調整されてもよい。
[0163] 図8Mの線830は、通常の8つのコンパスポイントと一致しない様々な角度のベクトルを示す。半端な角度であるために、これらのベクトルは、必ずしも画素の中央を通らない。ベクトル値は、ベクトルが通る画素の値の加重平均を用いて算出されるであろう。どんな重み関数も認められる。例えば、平均化計算における画素の重みは、画素と重なるベクトルセグメントの長さに比例し得る。コンパスポイント上にないベクトルが認められる場合には、ベクトルの長さは、単純な画素数ではなく、幾何学的な表現によって定義される可能性が高い。図8Mは、(例えば図7とは違って)見た目には同じ長さに非常に近いベクトルを示している。(単に同数の画素を有することに代えて)物理的に同じ長さのベクトルを用いることは、どの実施形態においても有用であり得るが、半端な角度が用いられる場合にはより典型的である。
[0164] 図8Nは、異なる長さが組み合わせられているベクトル画像を示す。一例においては、2画素、4画素、及び6画素のベクトルを組み合わせることができる。画像は所望の割合量で混合可能である。その利点は、異なるベクトル長さにより異なる詳細が明らかになる場合、それらを組み合わせることによって、単一の、非常に有用な画像を形成できるということである。
[0165] 図8Oは基本的な発明を3次元、この例ではデジタルビデオ画像のフレームに拡張することを示しており、複数の連続画像が得点化されてもよい。ここで、区域834の832にある(グレーの)重心画素は、下方の区域836及び上方の区域838に示される26個の第1近傍を有する。これらの区域はデジタル動画の画像フレームに関係し得る。
[0166] 図8Pは別の実施形態を示し、ベクトル840が線ではなく、より多くの画素を横切るように幅広くなっている。この場合、平均化処理における画素の重みは、幅広のベクトルと画素とが交差する面積に比例し得る。
[0167] 図8Qは、均一でない幅を有する幅広のベクトル842を示す。よって、ベクトル値の算出に用いられる画素の数は、重心画素からの距離の関数となる。描写されている例においては、重心画素から遠く離れるほど線の幅が広がるので、外側の領域では検討される画素の数が増加する。これによって外側の画素に過度の重みが与えられるのであれば、図9に関して後述するような重み付けを用いて補償してもよい。
[0168] 図9は本発明の別の実施形態である、画素値が重心画素からの距離の関数として(FFT演算の窓のように)重み付けされ得る方法を示している。各ベクトルの画素値平均化には、例えば画素の中央範囲が平均化処理により大きな影響を有するように、加重計算を適用することができる。曲線の重み付けの種類は変化してもよい。図9は4つの曲線しか示していないが、無数の可能性がある。重み付け曲線は対称である必要はない。例えば、外側の画素には内側の画素よりも大きな又は小さな重み付けが必要であってもよい。具体的には、画素に与えられる重み付けは、重心画素からの距離が長くなるほどゼロに向かって次第に減少してもよい。したがって、ベクトルは突然には途切れない。また、ギャップ飛び越しは、いくらかの距離で重み付けをゼロにすることにより達成することができる。漸減と様々なベクトル角度とを組み合わせた場合には、ギャップはより大まかになり、突然に境界を有することはないであろう。こうした重み付けにより、本発明には、ベクトル画像を組み合わせる手法も提供される。これにより、強調画像はより高い及び/又は異なる鮮明度を有することができる。
[0169] 当業者であれば、これまでに導入された概念(画素比較、ベクトル比較、平均化、ギャップ飛び越しなど)の組み合わせを用いて多種多様な比較ができることを理解するであろう。同様に、そのような比較の各々に対して1つ以上の得点が定義可能である。そうした得点は、個々の画素、画素のセット、画素のベクトル等に割り当てることができる。したがって、そのようなすべての比較及び対応する得点は、本明細書に提示されている教示及び指針に基づき、開示される実施形態の等価物の意味及び範囲の中にあることが意図されている。
[0170] 図10A及び10Bは、どうすれば1つ以上の得点に基づき最小値及び最大値を利用して重心画素値を調整し、重心画素得点を定義することができるのかを示している。図10Aの垂線は、画素に関連付けられ得る値の範囲{0,1}を示す。
[0171] 図10Aは最小値画素の調整を示す。第1の例においては、重心画素は0.2の初期値を有する。一般に、最小得点を有する画素は減少されるであろう。この減少は割合として表現することができる。割合減少は、得点の関数となるよう選択可能である。例えば、0.2の値が区間{0.2,0}の0.5倍の因数によって減少されるよう選択される場合、新たな値は、図示されるように0.1となるであろう。別の例においては、画素は0.7の値を有するとともに、特定の最小得点を有する。この例において、この値も区間{0.7,0}の0.5倍の因数によって減少されるべきものであるとすると、この値は図示するように0.35に減少されるであろう。これらの例は、50%の減少を想定した。これは任意の選択であった。様々なアルゴリズムにより決定される他のあらゆる割合又は変化曲線も選択することが可能である。別の例においては、値は減少する必要はなく、同じ方法によって増加されてもよい。これは最大得点を有する画素についての場合になるであろう。
[0172] 図10Bでは、重心画素値が増加されている。これは、どうすれば1つ以上の得点に基づき重心画素値を調整することができるのかを示している。図10Bの垂線は画素値の範囲{0,1}を示す。図10Bにおいては、最小値は0であり、最大値は1である。図10Bは最大値画素の調整を示す。第1の例においては、重心画素は0.3の初期値を有する。一般に、最大得点を有する画素は増加されるであろう。この増加は割合として表現することができる。割合増加は、得点の関数であってもよい。例えば、0.3の画素値が区間{0.3,1}の0.5倍の因数によって増加されるよう選択される場合、新たな値は、図示されるように0.65となるであろう。別の例においては、画素は0.9の値を有するとともに、特定の最大得点を有する。この例において、この値も区間{0.9,1}の0.5倍の因数によって増加されるべきものであるとすると、この値は図示するように0.95に増加されるであろう。これらの例は、50%の増加を想定した。様々なアルゴリズムにより決定される他のあらゆる割合又は変化曲線も選択することが可能である。
[0173] 図10Cは、どうすれば差分ペアに基づいて画素の値を調整することができるのかを示している。図10Cの垂線は、画素に関連付けられ得る値の範囲{0,1}を示す。ここでは、割合調整は、調整されるべき値と1又は0との間の差の減少を表すものではなく、差分ペアの差分が増加される割合を表す。一方の画素の値のみを調整してその値と0又は1との間の差を縮小する代わりに、両方の画素の値が両者の間の差を増加するよう調整される。0.15という差分ペア閾値例及び50%という調整値を用いると、低い方の画素の値は0.26に減少され、高い方の画素の値は0.48に増加されるであろうから、差は0.15から0.22へと増加する。50%の増加である。さらに、閾値が用いられ得る。例えば、この種の調整の対象となるためには、差分ペアは少なくとも0.15の差を有さなければならない。
[0174] 図10Dは、どうすればベクトルに基づいて重心画素値を調整することができるのかを示している。図10Dの垂線は、画素に関連付けられ得る値の範囲{0,1}を示す。重心画素に関連する主ベクトルが決定されると、次いで重心画素が調整されてもよい。この例においては、画素は50%増加される。0.3という値から0.65への増加である。
[0175] 調整関数とは、値を調整するために用いられる関数である。調整関数は、範囲{0,1}で与えられる入力値“r”をとり、同じく範囲{0,1}にある対応する調整済み値“s”を返すように選択することができる。一般に、この関数は、一般関数“T”をs=T(r,c)(ただし、媒介変数“c”は上記で定義された1つ以上の得点に関する)として用いることで特定することができる。本発明の実施形態によると、得点情報“c”を含み得る多くの調整関数が構築可能である。一実施形態においては、べき法則関数が選択されてもよい。例えば、初期値“r”は、次の関数に従って、新たな値“s”に変換することができる。
ただし、“p”はユーザ選択の指数であり、“f”は“p”と“c”の最大値とに依存する正規化因数である。例えば、“p”は任意の正の実数となるよう選択することができる。因数“f”は、変換された値“s”が{0,1}の区間内にあるように選択することができる。この特定の選択は、入力値“r”も{0,1}の区間内にあることを想定している。例えば、数“c”の最大値が“cmax”である場合には、正規化因数は、f=1/(cmax)となるように選択される。
[0176] 別の実施形態例においては、調整関数は、
となるように選択されてもよい。
[0177] 任意の関数を用いることが可能である。そのような調整関数はすべて、開示される実施形態の範囲内にあるものと考えられる。実施形態において、媒介変数“c”は得点(すなわち、最小得点、最大得点等)のうちの1つとなるよう選択することができる。
[0178] 図11は、本発明の一実施形態によるデジタル画像の得点化済み画素の調整を生成するための方法を説明するフローチャートである。この方法においては、それぞれが対応する値を持った画素の一群を有するデジタル画像1102が受信される(1104)。デジタル画像は、例えば、ローカルデータ記憶部又はリモートデータ記憶部から、あるいは画像キャプチャ装置から受信されてもよい。さらに、以下の動作1106のうち少なくとも1つが、複数の画素の各々につき実行される。:最小得点の決定、最大得点の決定、差分ペア得点の決定、及びベクトル得点の決定。次に、その最小得点、最大得点、1つ以上の差分ペア得点、及び1つ以上のベクトル得点のうち少なくとも1つに基づいて画素値が調整され(1108)、対応する調整済み画素値が生成される。次いで、その調整済み画素値に基づいて調整済み画像が生成される(1110)。最後に、その調整済み画像1114が出力される(1112)。この方法では、取得、決定、生成、及び出力が1つ以上のマシンにより実行される。本発明によれば、出力は(図12に関して後述するように)調整済み画像の表示、印刷、記憶、又は送信のうちいずれか1つを含む。
[0179] 図12は、本発明の一実施形態によるデジタル画像の得点化済み画素の調整を生成するためのコンピュータにより実施されるシステム1200を示すブロック図である。
[0180] システム1200は、受信モジュール1204と、得点生成モジュール1206と、画素値調整モジュール1208と、画像調整モジュール1210と、出力モジュール1212とを含む。出力モジュールは、例えば、記憶装置1214及び表示装置1216を含んでもよい。さらに、システムは、混合モジュール1218を含んでもよい。


[0181] 受信モジュール1204は、それぞれが対応する値を持った画素の一群を有するデジタル画像1202を受信するよう構成されている。画像は、データ記憶部から、又は画像キャプチャ装置から受信され得る。得点生成モジュール1206は、複数の画素のそれぞれについて、以下の量のうち少なくとも1つを決定するよう構成される。:最小得点、最大得点、1つ以上の差分ペア得点、及び1つ以上のベクトル得点。画素値調整モジュール1208は、1つ以上の得点に基づいて複数の画素の値を調整するよう構成されている。画像調整モジュール1210はその調整済み画素値に基づいて調整済み画像を生成するよう構成されており、出力モジュールはその調整済み画像を出力するよう構成されている。様々な得点に基づいて、複数の画像が生成されてもよい。そのような複数の画像は、混合モジュール1218を用いて、互いに及び/又は当初の入力画像と組み合わせることが可能である。例えば、最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点に基づいて4つの画像が生成され得る。次いで合成画像が混合モジュール1218によって生成可能であり、当初の画像の画素得点とともに調整済み画像の各々の画素得点に割合が乗じられる。したがって、結果として得られる画像の各画素は、組み合わせられている対応する画像の値の加重平均により求められる値を有する。
[0182] 図13は、本発明の実施形態又はその一部がプログラム命令としてコンピュータ可読コードの形で実装され得る、実例マシン1300である。一例として、マシン1300はプロセッサベースの計算装置であってもよい。そのようなプロセッサベースの計算装置は、一般にコンピュータとも称される。
[0183] 図13に示されるシステムの構成要素又はモジュールは、1つ以上のコンピュータシステム1300、もしくはハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、記憶された命令を有する有形のコンピュータ可読媒体、又はその組み合わせを用いた他の処理システムにより実行されてもよい。
[0184] システム1300は、1つ以上のプロセッサ1302、GPU1314、1つ以上の不揮発性記憶媒体1304、1つ以上のメモリ素子1306、情報通信基盤1308、表示装置1310、及び通信インタフェース1312を含んでもよい。プロセッサ1302は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processors)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate arrays)、及び特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuits)を含むがこれらに限定されない、任意の従来の又は特殊用途のプロセッサを含んでもよい。
[0185] GPU1314(グラフィックスプロセッシングユニット)は、複雑な図形及び数学演算のための選択された命令及びプログラムを並行して実行する専門のプロセッサである。
[0186] 不揮発性記憶部1304は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、及びコンピュータプログラム命令及びデータをコンピュータ可読媒体に記憶し得る類似の装置のうち1つ以上を含んでもよい。1つ以上の不揮発性記憶装置1304は取り外し可能な記憶装置であってもよい。
[0187] メモリ素子1306は、ランダムアクセスメモリのような、しかしこれに限られない、1つ以上の揮発性メモリ素子を含んでいてもよい。情報通信基盤1308は、イーサネット(登録商標)、PCI(Peripheral Component Interconnect)等の1つ以上のデバイス相互接続バスを含んでもよい。
[0188] 典型的には、コンピュータ命令は1つ以上のプロセッサ1302により実行されるとともに、不揮発性記憶媒体1304及びメモリ素子1306に記憶され得る。
[0189] 表示部1310は、コンピュータ操作の結果をユーザ又はアプリケーション開発者に対して表示することを可能にする。これは、画面、プリンタ、又はその他のどんな表示装置であってもよい。
[0190] 通信インタフェース1312は、コンピュータシステム1300と外部装置との間でソフトウェア及びデータが伝送されることを可能にする。通信インタフェース1312は、モデム、(イーサネット(登録商標)カードなどの)ネットワークインタフェース、通信ポート、USBスロット及びカード等を含んでもよい。通信インタフェース1312を介して伝送されるソフトウェア及びデータは、電子、電磁、光の信号、又は通信インタフェース1312が受信することのできる他の信号の形であってもよい。これらの信号は、通信経路を介して通信インタフェース1312に供給されてもよい。通信経路は信号を運ぶもので、ワイヤ又はケーブル、光学繊維、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、あるいは他の通信チャネルを用いて実装されてもよい。これは、印刷された画像又はCDを封筒に入れて郵送することも含む。
[0191] 実施形態は、任意のコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアの形のプログラム命令を備えたコンピュータプログラム製品も対象とすることができる。そのようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理装置により実行されたとき、該装置を本明細書に記載されているように動作させる。本発明の実施形態は、任意のコンピュータ可読媒体を採用することが可能である。コンピュータ可読媒体の例には、一次記憶装置(例えば任意の種類のランダムアクセスメモリ)、二次記憶装置(例えばハードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、USB、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶装置、光学式記憶装置、MEM、ナノテクノロジーの記憶装置など)が含まれるが、これらに限られない。
[0192] 典型的には、コンピュータ命令は、1つ以上のプロセッサ1302により実行され、不揮発性記憶媒体1304又はメモリ素子1306に記憶され得る。コンピュータ命令は、コンパイルされたファイル、実行ファイル、又は共用ライブラリの形でシステム1300上に記憶されてもよい。また、コンピュータ命令は、プロセッサ1302により操作されるルーチン、サブルーチン、又はソフトウェアスタックのレイヤに含まれていてもよい。
[0193] 図14は、組み合わせた調整済み画像1414及び1つ以上の二次画像1420を生成するよう構成されたシステム1400を示す。システム1400はシステム1200の一般化である。図14に示されるシステムの構成要素又はモジュールは、1つ以上のコンピュータシステム1300、もしくはハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、記憶された命令を有する有形のコンピュータ可読媒体、又はその組み合わせを用いた他の処理システムにより実行されてもよい。
[0194] システム1400は、得点を生成するためのモジュール1404、値を調整するためのモジュール1406、及び調整済み画像を生成するためのモジュール1408を含む。モジュール1404(1)は、制御スイッチ1402(1)がオンにされた場合に当初の画像1402を受信するよう構成されている。モジュール1404(1)は最小得点を決定するものであり、そのモジュール出力がモジュール1406(1)の入力となる。また、この出力は、補助画像を生成するために用いられてもよい(補助画像出力は図示しない)。モジュール1406(1)は、モジュール1404(1)によって生成された最小得点に基づいて値を調整し、モジュール1408(1)への入力を提供する。モジュール1408(1)は最小値ベースの画像を生成する。この最小値ベースの画像は、当初の画像1402から複数の画素を選択するとともに最小得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像である。
[0195] モジュール1404(2)は、制御スイッチ1402(2)がオンにされた場合に当初の画像1402を受信するよう構成されている。モジュール1404(2)は最大得点を決定するものであり、そのモジュール出力がモジュール1406(2)の入力となる。また、この出力は、補助画像を生成するために用いられてもよい(補助画像出力は図示しない)。モジュール1406(2)は、モジュール1404(2)によって生成された最大得点に基づいて値を調整し、モジュール1408(2)への入力を提供する。モジュール1408(2)は最大値ベースの画像を生成する。この最大値ベースの画像は、当初の画像1402から複数の画素を選択するとともに最大得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像である。
[0196] モジュール1404(3)は、制御スイッチ1402(3)がオンにされた場合に当初の画像1402を受信するよう構成されている。モジュール1404(3)は差分ペア得点を決定するものであり、モジュール1404(3)の出力がモジュール1406(3)に入力として提供される。また、この出力は、補助画像を生成するために用いられてもよい(補助画像出力は図示しない)。モジュール1406(3)は、モジュール1404(3)によって生成された差分ペア得点に基づいて値を調整し、モジュール1408(3)への入力を提供する。モジュール1408(3)は差分ペアベースの画像を生成する。この差分ペアベースの画像は、当初の画像1402から複数の画素を選択するとともに差分ペア得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像である。
[0197] モジュール1404(4)は、制御スイッチ1402(4)がオンにされた場合に当初の画像1402を受信するよう構成されている。モジュール1404(4)はベクトルベースの得点を決定するものであり、モジュール1404(4)の出力はモジュール1406(4)に入力として提供される。また、この出力は、補助画像を生成するために用いられてもよい(補助画像出力は図示しない)。モジュール1406(4)は、モジュール1404(4)によって生成されたベクトルベースの得点に基づいて値を調整し、モジュール1408(4)への入力を提供する。モジュール1408(4)は、ベクトルベースの画像を生成する。このベクトルベースの画像は、当初の画像1402から複数の画素を選択するとともにベクトルベースの得点に従って画素値を調整することにより生成される新たな画像である。
[0198] 次のモジュール1412は、最小値ベースの画像、最大値ベースの画像、差分ペアベースの画像、及びベクトルベースの画像のうち2つ以上を組み合わせることにより生成される新たな画像である、組み合わせた調整済み画像を生成するよう構成されている。この組み合わせた調整済み画像の各画素の値は、最小値ベースの画像、最大値ベースの画像、差分ペアベースの画像、及びベクトルベースの画像のうち2つ以上の対応する値の固定の割合となるよう割り当てられる。この組み合わせた調整済み画像においては、最小値ベースの画像には固定の割合1410(1)が割り当てられ、最大値ベースの画像には固定の割合1410(2)が割り当てられ、差分ペアベースの画像には固定の割合1410(3)が割り当てられ、ベクトルベースの画像には固定の割合1410(4)が割り当てられる。組み合わせた調整済み画像の生成にあたっては、割合の和1410(1)+1410(2)+1410(3)+1410(4)=100%となる。さらに、当初の画像の対応する割合1410(5)も組み合わせて、組み合わせた調整済み画像を生成してもよい。この場合は、相対的割合が1410(1)+1410(2)+1410(3)+1410(4)+1410(5)=100%を満足するであろう。その結果として生じる組み合わせた調整済み画像は、次いで、出力1414として提供され得る。組み合わせた調整済み画像は、その組み合わせた調整済み画像を表示、記憶、又は送信することによって、出力1414となることができる。
[0199] 上述の調整済み画像1408及びその組み合わせに加え、出力画像1414はさらなる形態をとることができる。例えば、画像は画素得点から直接生成可能である。例えば、画像の画素値を調整して新たな画像を生成する代わりに、新たな画像は、得点から直接求められた値を有していてもよい。さらに、入力又は出力画像1414は、当該技術分野において既知のように、デジタル画像の個々の画素値カウントの表及び/又はグラフ表示であるヒストグラム画像であってもよい。
[0200] 組み合わせた調整済み画像を出力すること(1414)に加え、組み合わせた調整済み画像は、モジュール1416(1),1416(2)及び1416(3)のうち1つ以上に入力として提供されてもよい。モジュール1416(1)は、当初の画像から組み合わせた調整済み画像の値を減じることにより生成される新たな画像である、差分画像を生成するよう構成されている。モジュール1416(2)は、調整済み画像と当初の画像とを対照比較した新たな画像である、比較画像を生成するよう構成されている。モジュール1416(3)は、調整済み画像を当初の画像と組み合わせることにより生成される新たな画像である、混合画像を生成するよう構成されている。混合画像内の各画素の値は、調整済み画像及び当初の画像における対応する値の割合加重平均である。
[0201] 次に、モジュール1416(1),1416(2)及び1416(3)の出力が、1つ以上の二次画像を生成するよう構成されているモジュール1418に入力される。二次画像とは、差分画像、比較画像、及び混合画像のうちいずれか、又はこれらの任意の組み合わせである。
[0202] 結果として生じる二次画像は出力1420である。この二次画像は、表示、印刷、記憶又は送信により出力することができる。
[0203] 特定の機能及びその関係の実行を説明する機能的な構成部分の助けを借りて実施形態を上述した。説明の便宜のため、これらの機能的な構成部分の境界は、本明細書中に定義されている。特定の機能及びその関係が適切に実行される限りは、代替的な境界を定義することが可能である。
[0204] 以上の特定の実施形態の説明は、本発明の一般的性質を十分に明らかにしているので、他者は、当該技術分野の技能の範囲内の知識を適用することによって、過度の実験を行うことなく、本発明の一般概念から逸脱せずに、そのような特定の実施形態を様々な適用のために容易に調整及び/又は適応することができる。したがって、そうした調整及び適応は、本明細書において提示されている教示及び指針に基づき、開示される実施形態の意味及び範囲の中にあることが意図されている。本明細書中の表現及び用語は限定ではなく説明を目的とするものであるから、当業者は、本明細書の用語又は表現を、その教示及び指針に照らして解釈すべきであることは理解されなければならない。
[0205] 概要及び要約の項は、発明者が意図する本発明のすべての例示的な実施形態を記載してはいないかもしれず、したがって本発明及び特許請求の範囲をいかなるようにも限定することを意図していない。
[0206] 本発明の全幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されてはならず、添付の特許請求の範囲及びその等価物に従ってのみ定義されるべきである。

Claims (48)

  1. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するステップと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理するステップと;
    複数の重心画素のそれぞれについて、以下の動作:
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    差分ペアと差分ペアの差を決定すること、及び
    主ベクトルセットとベクトル得点を決定すること
    のうち少なくとも2つを実行するステップと;
    その所与の重心画素について実行された決定と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍画素の少なくとも1つの前記当初の値との差を増加させるために前記複数の重心画素のそれぞれについて調整済みの重心画素値を生成するステップと;
    前記調整済みの重心画素値のすべてに基づいて組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成するステップと;
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力するステップと;
    を備えた、マシンにより実施される方法において、
    前記受信するステップ、前記処理するステップ、前記実行するステップ、前記生成するステップ、及び前記出力するステップは、1つ以上のマシンにより実施される、方法。
  2. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するステップと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理するステップと;
    以下の動作のうち少なくとも2つによる複数の重心画素のそれぞれを得点化するステップと;
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    ・差分ペアと差分ペアの差とを決定すること、及び
    ・主ベクトルセットとベクトル得点とを決定すること、
    第1の調整済の値、第2の調整済の値、及び第3の調整済の値から構成される一群から選択される少なくとも2つを組み合わせて、組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成するステップであって、
    前記最小値及び最大値の決定からの得点と第1調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍最小値画素又は近傍最大値画素の少なくとも2つの前記当初の値との差を増加させるために前記第1の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成され、
    前記差分ペアの決定からの得点と第2調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値と少なくとも近傍差分ペア画素の前記当初の値との差を増加させるために前記第2の調整済の値は、前記差分ペア画素のそれぞれについて生成され、
    前記ベクトルの決定からの得点と第3調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍主ベクトル画素セットの前記当初の値との差を増加させるために前記第3の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成される、組み合わせるステップと;
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力するステップと;
    を備えた、マシンにより実施される方法において、
    前記受信するステップ、前記処理するステップ、前記得点化するステップ、前記組み合わせるステップ、及び前記出力するステップは、1つ以上のマシンにより実施される、方法。
  3. 各重心画素の前記最小得点は、近傍画素非隣接ペアの前記当初の値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の前記当初の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ大きいペアの数を数えることにより決定される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 各重心画素の前記最大得点は、近傍画素非隣接ペアの前記当初の値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の前記当初の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ小さいペアの数を数えることにより決定される、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付けるステップと;
    特定の重心画素に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の長さの関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定するステップと;
    前記重心画素の値を関連するベクトルの得点と比較するステップと;
    前記重心画素の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整するステップと;
    をさらに備えた、請求項1又は2に記載の方法。
  6. 任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルは、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて選択される、請求項1又は2に記載の方法。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  7. 前記最小得点を決定すること、前記最大得点を決定すること、前記差分ペア得点を決定すること、及び前記ベクトル得点を決定することのうち少なくとも1つは、近傍画素のギャップ飛び越しと画素のダウンサンプリングとからなるグループから選択された少なくとも1つを備える、請求項1又は2に記載の方法。
  8. 前記デジタル画像は、グレースケール画像、カラー画像、3次元画像、動画、又は3次元動画からなる、請求項1又は2に記載の方法。
  9. 前記重心画素値は画素値の残りの範囲の割合によって調整される、請求項1又は2に記載の方法。
  10. 二次画像と、混合二次画像と、補助得点画像とからなるグループから選択された少なくとも1つを出力するステップをさらに備えた、請求項1又は2に記載の方法。
  11. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するよう構成された受信モジュールと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理し、複数の重心画素のそれぞれについて、以下の動作:
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    差分ペアと差分ペアの差を決定すること、及び
    主ベクトルセットとベクトル得点を決定すること
    のうち少なくとも2つを実行するよう構成された得点生成モジュールと;
    その所与の重心画素について実行された決定と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍画素の少なくとも1つの前記当初の値との差を増加させるために前記複数の重心画素のそれぞれについて調整済みの重心画素値を生成するように構成された生成モジュールと;
    前記調整済みの重心画素のすべてに基づいて組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成するよう構成された画像生成モジュールと;
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力するよう構成された出力モジュールと;
    を備えた、マシンにより実施される画像処理システム。
  12. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するように構成された受信モジュールと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理するように構成され、以下の動作のうち少なくとも2つによる複数の重心画素のそれぞれを得点化するように構成された得点生成モジュールと;
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    ・差分ペアと差分ペアの差とを決定すること、及び
    ・主ベクトルセットとベクトル得点とを決定すること、
    第1の調整済の値、第2の調整済の値、及び第3の調整済の値から構成される一群から選択される少なくとも2つを組み合わせることによって組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成するように構成されたモジュールであって、
    前記最小値及び最大値の決定からの得点と第1調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍最小値画素又は近傍最大値画素の少なくとも2つの前記当初の値との差を増加させるために前記第1の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成され、
    前記差分ペアの決定からの得点と第2調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値と少なくとも近傍差分ペア画素の前記当初の値との差を増加させるために前記第2の調整済の値は、前記差分ペア画素のそれぞれについて生成され、
    前記ベクトルの決定からの得点と第3調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍主ベクトル画素セットの前記当初の値との差を増加させるために前記第3の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成される、モジュールと;
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力するように構成された出力モジュールと;
    を備えた、マシンにより実施される画像処理システム。
  13. 前記得点生成モジュールはさらに、近傍画素非隣接ペアの当初の値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の当初の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ大きいペアの数を数えることにより、各重心画素の前記最小得点を決定するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  14. 前記得点生成モジュールはさらに、近傍画素非隣接ペアの値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ小さいペアの数を数えることにより、各重心画素の前記最大得点を決定するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  15. 前記得点生成モジュールはさらに、
    各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付け;
    特定の重心に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の長さの関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定し;
    前記重心画素の値を関連するベクトルの得点と比較し;
    前記重心画素の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  16. 前記得点生成モジュールはさらに、任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルを、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて選択するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  17. 前記得点生成モジュールはさらに、近傍画素のギャップ飛び越しと画素のダウンサンプリングとからなるグループから選択された少なくとも1つを実行することにより、最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点を決定するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  18. 前記デジタル画像は、グレースケール画像、カラー画像、3次元画像、動画、及び3次元動画からなるグループから選択された少なくとも1つである、請求項11又は12に記載のシステム。
  19. 前記調整モジュールは、画素値の残りの範囲の割合によって重心画素値を調整するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  20. 前記システムはさらに、二次画像と、混合二次画像と、補助得点画像とからなるグループから選択された少なくとも1つを出力するよう構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
  21. プログラム命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行されたとき、前記プロセッサに、
    各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信させ;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理させ;
    複数の重心画素のそれぞれについて、以下の動作:
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    差分ペアと差分ペアの差を決定すること、及び
    主ベクトルセットとベクトル得点を決定すること
    のうち少なくとも2つを実行させ;
    その所与の重心画素について実行された決定と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍画素の少なくとも1つの前記当初の値との差を増加させるために前記複数の重心画素のそれぞれについて調整済みの重心画素値を生成させ;
    前記調整済みの重心画素値のすべてに基づいて組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成させ;
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力させる、コンピュータ可読記憶媒体。
  22. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信させ;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理させ;
    以下の動作のうち少なくとも2つによる複数の重心画素のそれぞれを得点化させ;
    ・最小得点及び最大得点の少なくとも一方を決定すること、
    ・差分ペアと差分ペアの差とを決定すること、及び
    ・主ベクトルセットとベクトル得点とを決定すること、
    第1の調整済の値、第2の調整済の値、及び第3の調整済の値から構成される一群から選択される少なくとも2つを組み合わせて、組み合わされた調整済みのデジタル画像を生成させ;
    前記最小値及び最大値の決定からの得点と第1調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍最小値画素又は近傍最大値画素の少なくとも2つの前記当初の値との差を増加させるために前記第1の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成され、
    前記差分ペアの決定からの得点と第2調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値と少なくとも近傍差分ペア画素の前記当初の値との差を増加させるために前記第2の調整済の値は、前記差分ペア画素のそれぞれについて生成され、
    前記ベクトルの決定からの得点と第3調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の前記当初の値とその近傍主ベクトル画素セットの前記当初の値との差を増加させるために前記第3の調整済の値は、前記複数の重心画素のそれぞれについて生成され、
    前記組み合わされた調整済みのデジタル画像を出力させる、コンピュータ可読記憶媒体。
  23. 前記プログラム命令は、近傍画素非隣接ペアの値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ大きいペアの数を数えることにより、前記プロセッサに、各重心画素の最小得点を決定させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  24. 前記プログラム命令は、近傍画素非隣接ペアの当初の値を検査するとともに、所与の非隣接ペアの各画素の値が前記各重心画素の値よりも少なくともゼロ以上の閾値だけ小さいペアの数を数えることにより、前記プロセッサに、各重心画素の最大得点を決定させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  25. 前記プログラム命令は、前記プロセッサに、
    各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付けさせ;
    特定の重心に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の長さの関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定させ;
    前記重心画素の値を関連するベクトルの得点と比較させ;
    前記重心画素の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  26. 前記プログラム命令は、前記プロセッサに、任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルを、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて選択させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  27. 前記プロセッサに最小得点、最大得点、差分ペア得点、及びベクトル得点を決定させるコンピュータ可読コードを備えた前記プログラム命令は、前記プロセッサに近傍画素のギャップ飛び越しと画素のダウンサンプリングとからなるグループから選択された少なくとも1つを実行させるコンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  28. 前記デジタル画像は、グレースケール画像、カラー画像、3次元画像、動画、及び3次元動画からなるグループから選択された少なくとも1つである、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  29. 前記プログラム命令は、前記プロセッサに画素値の残りの範囲の割合によって重心画素値を調整させるコンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  30. 前記プログラム命令は、前記プロセッサに二次画像と、混合二次画像と、補助得点画像とからなるグループから選択された少なくとも1つを出力させるコンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項21又は22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  31. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するステップと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理するステップと;
    各重心画素の主ベクトル画素セットとベクトル得点を決定するステップと;
    所与の重心画素について対応するベクトル得点と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の当初の値と前記主ベクトル画素セットの平均値との差を増加させるために調整済みの重心画素値を生成するステップと;
    前記調整済みの重心画素値のすべてに基づいて調整済みのデジタル画像を生成するステップと;
    前記調整済みのデジタル画像を出力するステップと;
    を備えた、マシンにより実施される方法において、
    前記受信するステップ、前記処理するステップ、前記生成するステップ、及び前記出力するステップは、1つ以上のマシンにより実施される、方法。
  32. 各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付けるステップと;
    特定の重心画素に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の当初の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記画素を横断する前記ベクトルの部分の長さの関数と、
    前記画素を横断する前記ベクトルの部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の当初の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定するステップと;
    前記重心画素の当初の値を関連するベクトルの得点と比較するステップと;
    前記重心画素の当初の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整するステップと;
    をさらに備えた、請求項31に記載の方法。
  33. 前記ベクトル得点を決定するために、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて、任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルを選択する、請求項31に記載の方法。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  34. 各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信するよう構成された受信モジュールと;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理し、各重心画素について主ベクトル画素セットとベクトル得点を決定するよう構成された得点生成モジュールと;
    所与の重心画素について対応するベクトル得点と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の当初の値と前記主ベクトル画素セットの平均値との差を増加させるために調整済みの重心画素値を生成するよう構成された生成モジュールと;
    前記調整済みの重心画素のすべてに基づいて調整済みのデジタル画像を生成するよう構成された画像生成モジュールと;
    前記調整済みのデジタル画像を出力するよう構成された出力モジュールと;
    を備えた、マシンにより実施される画像処理システム。
  35. 前記得点生成モジュールはさらに、
    各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付け;
    特定の重心に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の長さの関数と、
    前記ベクトルの前記画素を横断する部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定し;
    前記重心画素の値を関連するベクトルの得点と比較し;
    前記重心画素の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整するよう構成されている、請求項34に記載のシステム。
  36. 前記ベクトル得点を決定するために、前記得点生成モジュールはさらに、任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルを、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて選択するよう構成されている、請求項34に記載のシステム。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  37. プログラム命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行されたとき、前記プロセッサに、
    各々が対応する当初の値を持つ画素の一群を有するデジタル画像を受信させ;
    各画素を近傍画素に囲まれた重心画素として処理させ;
    各重心画素の主ベクトル画素セットとベクトル得点を決定させ;
    所与の重心画素について対応するベクトル得点と調整関数とに基づいて、各所与の重心画素の当初の値と前記主ベクトル画素セットの平均値との差を増加させるために調整済みの重心画素値を生成させ;
    すべて又は前記調整済みの重心画素値に基づいて調整済みのデジタル画像を生成させ;
    前記調整済みのデジタル画像を出力させる、コンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記プログラム命令は、前記プロセッサに、
    各々がその重心画素に関連する多数の近傍画素を通る方向に延びその重心画素で終結する複数の画素ベクトル線分(ベクトル)を各重心画素と関連付けさせ;
    特定の重心に関連する画素ベクトルのベクトル得点を、
    ・前記ベクトル中の画素の値の平均と、
    ・各画素の重み付けが、
    前記重心画素からの前記画素の距離の関数と、
    前記画素を横断する前記ベクトルの部分の長さの関数と、
    前記画素を横断する前記ベクトルの部分の面積の関数と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つである、前記ベクトルが横断する前記画素の値の加重平均と、
    からなるグループから選択された少なくとも1つを計算することにより決定させ;
    前記重心画素の値を関連するベクトルの得点と比較させ;
    前記重心画素の値を、
    ・前記重心画素と最も差のある得点を有する主ベクトルの得点と、
    ・他のいずれかのベクトルの得点と、
    ・ベクトル得点の任意の組み合わせと、
    からなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて調整させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項37に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  39. 前記ベクトル得点を決定するために、前記プログラム命令は、前記プロセッサに、任意の所与の重心画素に関連付けられたベクトルを、以下のものからなるグループから選択された少なくとも1つに基づいて選択させる、コンピュータ可読コードをさらに備えている、請求項37に記載のコンピュータ可読記憶媒体。:
    ・8つの主要なコンパスポイント方向に限定される;
    ・合計で8つであり、等しい角度間隔を置いているが、前記コンパスポイント方向に限定されない;
    ・8以外の数であり、等しい角度間隔を置いている;
    ・任意の数であり任意の角度間隔である;
    ・画素単位ですべて同一の長さである;
    ・幾何学的にすべて同一の長さである;
    ・画素単位で2つ以上の異なる長さである;
    ・幾何学的に定義された2つ以上の異なる長さである;
    ・固定幅又は幅なしである;及び
    ・可変幅であり、前記幅は前記重心画素からの距離の関数である。
  40. 前記重心画素の値を近傍画素の一群の各画素の値と比較し;
    最も大きな値の近傍画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する近傍画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整が決定される、請求項1に記載の方法。
  41. 前記近傍画素の一群は、前記重心画素の8個の第1近傍又は16個の第2近傍からなる、請求項40に記載の方法。
  42. 各有効画素の値が画素の一群の中の2個以上の画素の値の平均であるところ、前記重心画素の値を有効画素の値と比較し;
    最も大きな値の有効画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する前記有効画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整が決定される、請求項1に記載の方法。
  43. 前記得点生成モジュールはさらに、
    前記重心画素の値を近傍画素の一群の各画素の値と比較し;
    最も大きな値の近傍画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する前記近傍画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整を決定するよう構成されている、請求項11に記載のシステム。
  44. 前記近傍画素の一群は、前記重心画素の8個の第1近傍又は16個の第2近傍からなる、請求項43に記載のシステム。
  45. 前記得点生成モジュールはさらに、
    各有効画素の値が画素の一群の中の2個以上の画素の値の平均であるところ、前記重心画素の値を有効画素の値と比較し;
    最も大きな値の有効画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する前記有効画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整を決定するよう構成されている、請求項11に記載のシステム。
  46. 前記プログラム命令はさらに、前記プロセッサに、
    前記重心画素の値を近傍画素の一群の各画素の値と比較し;
    最も大きな値の近傍画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する近傍画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整を決定させるコンピュータ可読コードを備えている、請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  47. 前記近傍画素の一群は、前記重心画素の8個の第1近傍又は16個の第2近傍からなる、請求項46に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  48. 前記プログラム命令はさらに、前記プロセッサに、
    各有効画素の値が画素の一群の中の2個以上の画素の値の平均であるところ、前記重心画素の値を有効画素の値と比較し;
    最も大きな値の有効画素と前記重心画素とが差分ペアであるところ、最も大きな値の差を有する前記有効画素を見出し;
    前記最も大きな差を閾値と比較し;
    前記差が前記閾値よりも大きい場合には前記差分ペア画素の値を調整することにより、前記差分ペアの差及び値の調整を決定させるコンピュータ可読コードを備えている、請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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