JP5964670B2 - 骨髄間葉系幹細胞の誘引剤、骨髄間葉系幹細胞の誘引方法、及び、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を製造するためのシンナムタンニンb1の使用 - Google Patents

骨髄間葉系幹細胞の誘引剤、骨髄間葉系幹細胞の誘引方法、及び、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を製造するためのシンナムタンニンb1の使用 Download PDF

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Description

本発明は、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤、骨髄間葉系幹細胞の誘引方法、及び、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を製造するためのシンナムタンニンB1の使用に関する。
骨髄幹細胞は、骨髄において生じた未だ分化していない細胞であり、様々な体内組織の細胞へ分化し得るものとして知られている。また、分化を誘導する分化誘導剤の影響を受けて、機能が失われた組織においてその組織細胞に分化することにより組織の機能を回復させ得るものとして注目されている。
具体的には、骨髄幹細胞は、例えば、炎症のある組織又は損傷を受けた組織へ血流にのって骨髄から移動した後に、分化誘導剤の影響を受けてその組織細胞へ分化し得るものとして注目されている。
ところで、従来、骨髄幹細胞を各種の細胞に分化させ得る分化誘導剤としては、様々なものが知られており、例えば、骨髄幹細胞を心臓の筋肉細胞に分化させ得る線維芽細胞増殖因子(Fibroblast Growth Factor FGF)や血小板由来成長因子(Platelet-Derived Growth Factor PDGF)などが知られている(特許文献1)。
国際公開第2005/063967号パンフレット
しかしながら、この種の分化誘導剤は、骨髄幹細胞を所定の組織細胞へと分化させる性能を有するものの、骨髄幹細胞を誘引する性能、具体的には例えば、血流にのって体内を循環している骨髄幹細胞を所定の体内組織へ誘引する性能が、必ずしも十分なものではないという問題がある。
本発明は、上記の問題点等に鑑み、骨髄幹細胞の誘引性能に優れた骨髄幹細胞の誘引剤を提供することを課題とする。また、骨髄幹細胞の誘引性能に優れた骨髄幹細胞の誘引方法を提供することを課題とする。
本発明に係る骨髄間葉系幹細胞の誘引剤は、シンナムタンニンB1を含む、血流にのって体内を循環している骨髄間葉系幹細胞を皮膚の表皮組織に誘引して集積させるためのものであることを特徴としている。
本発明に係る骨髄間葉系幹細胞の誘引方法は、前記誘引剤を皮膚の表皮組織に塗布することにより、非治療的に骨髄間葉系幹細胞を誘引することを特徴としている。
本発明の骨髄幹細胞の誘引剤及び骨髄幹細胞の誘引方法は、骨髄幹細胞の誘引性能に優れるという効果を奏する。
生体外における細胞誘引試験の様子を模式的に示した図。 生体外における細胞誘引試験の結果を示す図。 生体外における細胞誘引試験の結果を示す図。 マウス生体における細胞誘引試験の結果を示すグラフ。
以下に、本発明に係る骨髄幹細胞の誘引剤の実施形態について説明する。
本実施形態の骨髄幹細胞の誘引剤は、シンナムタンニンB1、及び、ペンタガロイルグルコースのうちの少なくとも1種を含むものである。
前記シンナムタンニンB1は、下記式(1)の分子構造を有する化合物である。
Figure 0005964670
前記骨髄幹細胞の誘引剤に含まれるシンナムタンニンB1の濃度は、特に限定されず、該濃度としては、例えば、0.001〜100重量%が挙げられる。
前記骨髄幹細胞の誘引剤は、シンナムタンニンB1以外に、pH緩衝剤、水などの溶媒、界面活性剤、防腐剤、油類、多価アルコール類、水溶性高分子化合物などを含み得る。
前記シンナムタンニンB1を含む骨髄幹細胞の誘引剤は、例えば、市販されているシンナムタンニンB1を適当な溶媒に溶解させることにより製造することができる。
また、前記シンナムタンニンB1を含む骨髄幹細胞の誘引剤は、例えば、ゲッケイジュ(Laurus nobilis L.)、コケモモ(Vaccinium vitis-idaea)、arameria laevigata、シナモン(Cinnamomum zeylanicum)、クロモジ(Lindera umbellate)、又はMetaxya rostrataなどの植物におけるシンナムタンニンB1を含む部分を抽出処理することにより製造することができる。
一方、前記ペンタガロイルグルコースは、下記式(2)の分子構造を有する化合物である。
Figure 0005964670
前記骨髄幹細胞の誘引剤に含まれるペンタガロイルグルコースの濃度は、特に限定されず、該濃度としては、例えば、0.001〜100重量%が挙げられる。
前記骨髄幹細胞の誘引剤は、ペンタガロイルグルコース以外に、pH緩衝剤、水などの溶媒、界面活性剤、防腐剤、油類、多価アルコール類、水溶性高分子化合物などを含み得る。
前記ペンタガロイルグルコースを含む骨髄幹細胞の誘引剤は、例えば、市販されているペンタガロイルグルコースを適当な溶媒に溶解させることにより製造することができる。
また、前記ペンタガロイルグルコースを含む骨髄幹細胞の誘引剤は、例えば、月見草の種子や芍薬などを抽出処理することにより製造することができる。
なお、前記骨髄幹細胞の誘引剤は、シンナムタンニンB1又はペンタガロイルグルコースのいずれか一方を含んでいてもよく、シンナムタンニンB1及びペンタガロイルグルコースの両方を含んでいてもよい。
続いて、本発明の骨髄幹細胞の誘引方法の実施形態について説明する。本実施形態の骨髄幹細胞の誘引方法は、前記骨髄幹細胞の誘引剤により骨髄幹細胞を誘引するものである。
骨髄幹細胞は、骨髄組織に含まれており、さらに骨髄組織内で分化したり又は血流にのって骨髄組織から他の体内組織へ移動したりし得る。
前記骨髄幹細胞としては、軟骨細胞、脂肪細胞、筋肉細胞などの中胚葉性組織の細胞へ分化し得る骨髄間葉系幹細胞、赤血球や白血球などの血液細胞へ分化し得る造血幹細胞などが挙げられる。
前記骨髄幹細胞のなかでも骨髄間葉系幹細胞は、中胚葉性組織の細胞に分化するだけでなく、神経などの外胚葉性組織、肝臓などの内胚葉性組織の細胞へも分化し得る。本発明の誘引方法において誘引される骨髄幹細胞としては、誘引された後に、より多様な細胞に分化し得るという点で、骨髄間葉系幹細胞が採用される
前記骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、生体外において、又は生体において前記骨髄幹細胞の誘引剤により骨髄幹細胞を誘引することができる。
具体的には、生体外での骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、厚み方向に貫通する微細孔を有するメンブレン(膜)を備えた装置を用い、メンブレンの一方側に骨髄幹細胞を配し、他方側に前記骨髄幹細胞の誘引剤を配し、所定時間をおいて骨髄幹細胞をメンブレンの他方側へ誘引する方法などを実施することができる。
また、生体外での骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、スライドグラス上に播種した骨髄幹細胞の一部を掻き取り、掻き取った部分に骨髄幹細胞の誘引剤を含む培地を塗布して骨髄幹細胞の培養条件下におくことにより、掻き取った部分へ骨髄幹細胞を誘引する方法などを実施することができる。
このような生体外での骨髄幹細胞の誘引方法は、比較的簡便に実施できることから、例えば、後述する生体での骨髄幹細胞の誘引方法における誘引剤の最適濃度を決定する目的で予備実験的に実施することができる。
なお、上記のような骨髄幹細胞の誘引方法における骨髄幹細胞の誘引の程度は、骨髄幹細胞を染色し、染色度を測定することにより評価できる。また、誘引された骨髄幹細胞を目視にて確認することにより評価できる。
一方、生体での骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、前記骨髄幹細胞の誘引剤を含む水性ゲルを通常のマウスの皮下に埋め込み、マウスの骨髄幹細胞をこのマウスの静脈に注入し、所定期間マウスを飼育することにより、骨髄幹細胞を水性ゲルに誘引する方法などを実施することができる。
また、生体での骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、マウスの骨髄幹細胞を、創傷モデルマウスの骨髄に移植するとともに、該マウスの創傷部に前記骨髄幹細胞の誘引剤を塗布することにより、創傷部に骨髄幹細胞を誘引する方法などを実施することができる。
なお、上記のような骨髄幹細胞の誘引方法における骨髄幹細胞の誘引の程度は、骨髄幹細胞として、緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein,以下GFPともいう)を発現させたマウスの骨髄幹細胞を用いて、誘引された骨髄幹細胞における蛍光の強度を測定することにより評価できる。
さらに、生体での骨髄幹細胞の誘引方法においては、例えば、所定の体内組織に骨髄幹細胞の誘引剤を含有させる処置を施し、その体内組織に骨髄幹細胞を誘引する方法などを実施することができる。より具体的には、例えば、皮膚の表皮組織(角質層など)に前記骨髄幹細胞の誘引剤を塗布などにより含有させて、血液中に存在する骨髄間葉系幹細胞を表皮組織に誘引する方法などを実施することができる。
なお、生体での誘引方法において骨髄幹細胞が誘引されて来る体内組織としては、表皮組織の他に、筋肉組織、軟骨組織、肝臓組織などの各種組織が挙げられる。
生体での骨髄幹細胞の誘引方法は、例えば、骨髄幹細胞を各種の組織細胞へ分化させる前に、骨髄幹細胞をその組織へ集積させる目的で実施することができる。
前記骨髄幹細胞の誘引方法は、ヒトの生体又はヒト以外の動物の生体において実施することができる。好ましくは、ヒトの生体において、具体的には例えば美容上の目的で、非治療的に実施する。
前記骨髄幹細胞の誘引方法においては、前記シンナムタンニンB1又は前記ペンタガロイルグルコースが適当な濃度に希釈された誘引剤を用いることができる。希釈するための液としては、特に限定されるものではなく、例えば、水、生理食塩水、骨髄幹細胞の培養液などを用いることができる。
例えば、前記シンナムタンニンB1を含む骨髄幹細胞の誘引剤は、好ましくは、1〜100μg/mLのシンナムタンニンB1濃度、より好ましくは、10〜40μg/mLのシンナムタンニンB1濃度にて使用される。
また、例えば、前記ペンタガロイルグルコースを含む骨髄幹細胞の誘引剤は、好ましくは、0.01〜1000μg/mLのペンタガロイルグルコース濃度、より好ましくは、
0.94〜94μg/mLのペンタガロイルグルコース濃度にて使用される。
本実施形態の骨髄幹細胞の誘引剤及び骨髄幹細胞の誘引方法は、上記例示の通りであるが、本発明は、上記例示の骨髄幹細胞の誘引剤及び骨髄幹細胞の誘引方法に限定されるものではない。また、本発明では、一般の骨髄幹細胞の誘引剤及び骨髄幹細胞の誘引方法において採用される種々の形態を、本発明の効果を損ねない範囲で採用することができる。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
シンナムタンニンB1(ENZO社製 型番「ALX-350-365-M005」)を10μg/mL濃度となるように溶媒(DMEM)に溶解させ、シンナムタンニンB1を含む誘引剤を製造した。
(実施例2)
シンナムタンニンB1の濃度が20μg/mL濃度となるようにした点以外は、実施例1と同様にして誘引剤を製造した。
(実施例3)
シンナムタンニンB1の濃度が40μg/mL濃度となるようにした点以外は、実施例1と同様にして誘引剤を製造した。
(実施例4)
ペンタガロイルグルコース(SIGMA−ALDRICH社製 型番「G7548」)を94ng/mL濃度となるように溶媒(DMEM)に溶解させ、ペンタガロイルグルコースを含む誘引剤を製造した。
(実施例5)
ペンタガロイルグルコースの濃度が0.94μg/mL濃度となるようにした点以外は、実施例4と同様にして誘引剤を製造した。
(実施例6)
ペンタガロイルグルコースの濃度が9.4μg/mL濃度となるようにした点以外は、実施例4と同様にして誘引剤を製造した。
(実施例7)
ペンタガロイルグルコースの濃度が94μg/mL濃度となるようにした点以外は、実施例4と同様にして誘引剤を製造した。
製造した各実施例の骨髄幹細胞の誘引剤を使用し、生体外における細胞誘引試験による評価を行った。図1は、該評価方法の様子を模式的に示したものである。以下、図1を参照しながら評価方法の詳細を説明する。
<生体外における細胞誘引試験>
各実施例の骨髄幹細胞の誘引剤を試験用サンプルとして用意した。
一方、陰性対照サンプルとして、DMEM(ダルベッコ変法イーグル培地)「FBS(−)、P/S(−)」を用意した。
また、陽性対照サンプルとして、20ng/mL PDGF−BB(血小板由来成長因子 PEPRO TECH社製)濃度のDMEM溶液を用意した。
また、マウス骨髄間葉系幹細胞(以下、mMSCともいう)をコンフルエントまで培養して回収し、10% FBS/DMEM「P/S(−)」で1×107cells/mlとなるように懸濁し、細胞懸濁液を用意した。
なお、FBSは、10%ウシ胎児血清を示し、P/Sは、100ユニットペニシリン及び0.1mg/mLストレプトマイシンを示している。また(−)の記号は、配合していないことを示している。
次に、複数の独立したウェルを備え、図1(a)に示すようにメンブレンMによりウェルが上部ウェルPと下部ウェルQとに仕切られているボイデンチャンバーB(Neuro Probe社製)を用意した。各試験用サンプルのいずれか1種と陰性対照サンプル及び陽性対照サンプルとが同一のボイデンチャンバーBにおいて試験できるように設定し、該チャンバーBの各下部ウェルに各サンプルをそれぞれ28μLずつアプライした。なお、ボイデンチャンバーBのメンブレンMとしては、商品名「Polycarbonate Membranes」(Neuro Probe社製 細孔サイズ8μm)を用いた。
続いて、上部ウェルPに上記細胞懸濁液を50μLずつ播種し、37℃、5%CO2の条件下で4時間培養した(図1(b)を参照)。
4時間培養後、図1(c)に示すように、移動していないmMSCを付属のフィルターワイパーRではぎ取り、メンブレンMの下側へ移動したmMSCのみをディフ・クイック染色(Sysmex社製キットを使用)により染色した。
そして、染色像をデジタル化してコンピュータに取り込み、画像を黒と白に2値化すべく青色に染色された部分が白色になるように変換したうえで、各ウェル範囲内の輝度の平均値を画像編集ソフトウェア(商品名「フォトショップ」)の機能を用いて測定した。陰性対照サンプルおよび陽性対照サンプルにおける輝度を各試験用サンプルにおける輝度と比較することにより、骨髄幹細胞の誘引剤のmMSC誘引活性を評価した。
実施例1〜3の誘引剤における評価結果を輝度のグラフによって図2に示す。また、実施例4〜7の誘引剤における評価結果を同様に図3に示す。
図2及び図3から把握できるように、実施例1、2、7の骨髄幹細胞の誘引剤は、骨髄幹細胞の誘引性能において特に優れている。
<マウスの生体における細胞誘引試験>
マウスの生体において骨髄幹細胞の誘引剤が骨髄幹細胞を誘引する性能を評価すべく、マウスの生体を使って以下のようにして実験を行った。なお、マウス生体において創が発生すると、骨髄幹細胞が血流にのって創部分に集まり、創部分に集まった骨髄幹細胞がサイトカインを分泌したり、その創部分の細胞へ分化したりすることにより、創が治癒することが起こり得る。そこで、創部分に骨髄幹細胞の誘引剤を塗布することにより、創部分に骨髄幹細胞が誘引され、創の治癒が促進されることが予想される。
(皮膚再生試験(創傷治癒試験)方法)
1.実験材料
a.動物
C57BLKs/J-dbm 系の遺伝的糖尿病マウス(BKS.Cg-+ Leprdb/+ Leprdb/Jcl* 、db/db マウス、メス、8週齢)を日本クレア社より6匹購入した。マウスは水道水と固形飼料を自由に摂取させて1週間以上予備飼育し、9週齢で試験に供した。
b.創傷被覆剤
・ポリウレタン製フィルムドレッシング:製品名「3Mテガダーム トランスペアレントドレッシング1620」6cm×7cm(住友スリーエム社製)
c.伸縮性包帯:製品名「シルキーテックス」(アルケア社製)
d.被験物質
・塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF) トラフェルミン −陽性対照
製品名「フィブラストスプレー250」(科研製薬社製)
濃度100μg/mL
・リン酸緩衝生理食塩水(PBS)−陰性対照
・シンナムタンニンB1(120μg/mL濃度、40μg/mL濃度)PBS溶液
2.方法
a.皮膚全層欠損創の作製
マウスに対する処置は全てイソフルラン吸入麻酔下で行った。創傷作成の前日に電気バリカンと電気シェーバーを用いて、剪毛した。
背部皮膚を消毒用エタノールで清拭し、外科用はさみを用いて背部中央部に円形(φ1.5cm)の皮膚全層欠損創を作製した。
b.被験物質の投与
皮膚切除後、bFGF(トラフェルミン)、PBS、又は、シンナムタンニンB1を創面にサイト当たり20μL滴下投与した。全ての投与群を3匹で実施した。
投与後、創面を上記のポリウレタン製フィルムドレッシングにより密封し、その上から上記の伸縮性包帯を巻いた。被覆剤の交換と被験物質の投与は週3回、4週間実施した。そして、創作製約60日後まで被覆剤の交換を週に1回行った。上皮が形成された後においては、被覆剤の貼付を行わなかった。
c.観察
・創面積測定:週3回、4週間背部を写真撮影し、イメージをPCに取り込み、画像解析ソフト(製品名「Image J」)で創の面積を測定した。その後、創作製約60日後まで週1回測定した。
上記のマウスの生体における創面積測定の結果を図4に示す。
図4から把握できるように、シンナムタンニンB1を含む骨髄幹細胞の誘引剤によって、創部分に骨髄幹細胞が誘引され、創の治癒が促進されたと考えられる。
本発明の骨髄幹細胞の誘引剤及び骨髄幹細胞の誘引方法は、例えば、所定の体内組織において骨髄幹細胞を分化させる前に、骨髄で生じた骨髄幹細胞を所定の体内組織に誘引するために使用される。即ち、例えば、所定の体内組織に誘引剤を含ませる処置をすることにより、血流にのって体内を循環している骨髄幹細胞をその体内組織に誘引して集積させる目的で好適に使用される。
B:ボイデンチャンバー、 P:上部ウェル、 Q:下部ウェル、 M:メンブレン、 R:フィルターワイパー。

Claims (3)

  1. シンナムタンニンB1を含む、血流にのって体内を循環している骨髄間葉系幹細胞を皮膚の表皮組織に誘引して集積させるための、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤。
  2. 請求項1記載の骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を皮膚の表皮組織に塗布することにより、非治療的に骨髄間葉系幹細胞を誘引することを特徴とする骨髄間葉系幹細胞の誘引方法。
  3. 請求項1に記載の骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を製造するための、シンナムタンニンB1の使用。
JP2012139442A 2012-06-21 2012-06-21 骨髄間葉系幹細胞の誘引剤、骨髄間葉系幹細胞の誘引方法、及び、骨髄間葉系幹細胞の誘引剤を製造するためのシンナムタンニンb1の使用 Active JP5964670B2 (ja)

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