以下、添付した図面を参照しながら、本発明の各種の実施形態について説明する。なお、これらの実施形態は、例示的なものだけであり、本発明を限定するためのものではない。また、当業者が本発明の原理及び実施形態を容易に理解し得るために、本発明の実施形態は、ロング・ターム・エボリューション・アドバンス(LTE-A:Long-Term Evaluation Advanced)システムにおける非周期サウンディングリファレンス信号SRSのトリガーを例として紹介するが、理解すべきは、本発明は、該システムに限定されず、非周期サウンディングリファレンス信号SRSのトリガーに関する任意のシステムにも適用するとのことである。
図1は、本発明の実施例1による非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法のフローチャートである。図1に示すように、該方法は、次のようなステップを含む。
ステップ101:ユーザ装置UEが同期を失えば、又は、ユーザ装置UEが行った基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗すれば、該ユーザ装置UEは、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしない。
ステップ102:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行する。
ステップ103:ランダムアクセスが成功すれば、該ユーザ装置UEは、該基地局が送信した、ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を指示するための指示情報に基づいて、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用する未リリースのリソースにおいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信する。
本実施例では、ステップ101において、ユーザ装置UEの上り同期維持用のTATがタイムアウトした時に、該ユーザ装置UEが同期を失ったと確定することができる。ユーザ装置UEが上り同期を維持し且つ上りデータを伝送する必要がある時に、基地局に、該上りデータを伝送するための上りリソースを要求するスケジューリング要求を送信し、該スケジューリング要求SRの送信回数が所定値を超えても基地局により割り当てられた上りリソースをまだ取得していなければ、該ユーザ装置UEのスケジューリング要求の送信が失敗したと確定することができる。
ステップ101において、上述の状況が発生した時に、ユーザ装置UEは、非周期SRSの送信に使用するリソースをリリースせず、また、基地局が送信した、非周期SRSの送信を指示するための指示情報を受信した時に、該リソースを利用して非周期SRSを送信し、これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に得ることができ、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
本実施例では、ステップ101において、ユーザ装置UEが同期を失った、且つ、ユーザ装置UEが基地局に上りデータを伝送する必要がある時に、ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行し、上り同期を取得し及び基地局に、上りデータ伝送のニーズがあることを通知する必要がある。また、ステップ101において、上り同期を維持するユーザ装置UEが行った基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗した時に、ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行し、基地局に、上りデータ伝送のニーズがあることを通知する必要がある。
このようにして、ステップ101において上述の状況が発生した時に、ステップ102において、ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行し、そのうち、該ランダムアクセスプロセスは、非競合ランダムアクセスであってもよく、競合ランダムアクセスであってもよく、また、そのプロセスは、従来技術に類似する。以下、図2A及び図2Bを参照して、競合及び非競合ランダムアクセスプロセスについて簡単に説明する。
図2Aは、本発明実施例1における競合ランダムアクセスプロセスのフローチャートである。競合ランダムアクセスプロセスでは、ユーザ装置UE又は基地局によりランダムアクセスをトリガーすることができるが、ここでは、ユーザ装置UEによりランダムアクセスをトリガーすることを例として説明を行う。図2Aに示すように、次のようなステップを含む。
ステップ201:ユーザ装置UEが基地局にランダムアクセスプリアンブルPreambleを送信する。
ステップ202:該基地局は該ランダムアクセスプリアンブルPreambleを受信し、該ユーザ装置UEにランダムアクセスレスポンス(RAR:Random Access Response)メッセージを返す。
そのうち、該RARメッセージは、上り同期用の時間調整情報、最初の上りリソースの割り当て情報(ユーザ装置が後続のMsg3を送信する)、及びセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI等の情報を含んでもよい。
ステップ203:該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した後に、上り時間同期及び上りリソースを取得する。しかし、この時に、該RARメッセージを該ユーザ装置UEに送信するかそれとも他のユーザ装置に送信するかを確定することができないので、該ユーザ装置UEは、該基地局にMsg3メッセージを送信し、上述のランダムアクセス衝突を解決し、且つ、該ユーザ装置UEは、その同時に、衝突解決タイマー(mac-Contention Resolution Timer)を起動する。
そのうち、該Msg3メッセージには、異なるユーザ装置を区分するためのユーザ装置UEの識別情報がキャリー(Carry)されている。
ステップ204:該ユーザ装置UEは、衝突解決タイマーが未タイムアウトである(タイムアウトしない)うちに、基地局から返された衝突解決(Contention Resolution)メッセージを受信すれば、該ユーザ装置UEは、今回のランダムアクセスが成功したと確定し、そうでなければ、ランダムアクセスプロセスが失敗したと確定することができる。
図2Bは、本発明の実施例1における非競合ランダムアクセスプロセスのフローチャートである。そのうち、非競合ランダムアクセスプロセスは、基地局によりトリガーされる。基地局は、予めユーザ装置UEに、特定の無衝突のランダムアクセスプリアンブルシーケンス及びリソースを用いてアクセスを行うことを通知し、このようにして、発生可能な衝突を避け、ランダムアクセスの時間延遅を低減することができる。衝突の問題を解決する必要がないので、非競合ランダムアクセスプロセスは、相対的に簡単である。図2Bに示すように、次のようなステップを含む。
ステップ201':基地局が、ユーザ装置UEに、特定の無衝突のランダムアクセスプリアンブルシーケンス及びリソースを使用することを通知する。
ステップ202':該ユーザ装置UEは、該基地局から通知された特定のランダムアクセスプリアンブルシーケンスを用いて該基地局に、特定の無衝突のランダムアクセスプリアンブルPreamb1eを送信する。
ステップ203′:該基地局は、該ランダムアクセスプリアンブルPreambleを受信し、該プリアンブルに基づいて、該ユーザ装置UEが行うべき非競合ランダムアクセスを確定し、そして、該ユーザ装置UEに、ランダムアクセスレスポンス(RAR:Random Access Response)メッセージを返すことができる。
そのうち、該RARメッセージには、上り同期用の時間調整情報、ユーザ装置UEのために割り当てられた上りデータ伝送に必要なリソース、及びセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI等の情報が含まれてもよい。
本実施例では、ステップ102において、ユーザ装置UEが行ったランダムアクセスが成功した時に、ステップ103において、該ユーザ装置UEが、基地局により送信された、ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を指示するための指示情報を受信した時に、未リリースのリソースにて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信する。このようにして、基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
本実施例では、ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信することを要する時に、基地局が、物理下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)により、非周期SRSの送信をユーザ装置UEに指示するための指示情報を送信し、且つ該物理下り制御情報DCIが、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)により送信される。また、物理下り制御情報DCIのPDCCH上のキャリーフォーマットは、下り制御情報フォーマット(DCI format:Downlink Control Information format)と称される。LTEシステムでは、DCI formatは、DCI format0、format1、formatlA、formatlB、formatlC、formatID、format2、format2A、format3、format3A等の10種類に分けられる。LTE-Aシステムでは、上述の10種類のDCI formatを含む以外に、DCI format4をも更に含む。
本実施例では、基地局は、DCI format0又はDCI format4により、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーすることができる。
DCI format0により、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする時に、DCI format0には、一つの新しいbitが追加される。基地局は、この新しく追加されたbitにより、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーすることができる。例えば、該bitが1である時に、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示する。該非周期SRSの送信に必要なリソースセットは、予め上位層シグナリング、即ち、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)プロトコールにより構成される。且つ、一つのみのリソースセットは、選択の用に供し得る。該bitが0である時に、非周期SRSを送信しないことをユーザ装置UEに通知する。
次の表は、本発明の実施例のLTEシステムにおけるDCI format0のキャリー情報及長さを示し、そのうち、上述の指示情報をキャリーするbitは、1bitである。
DCI format4により、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする時に、DCI format4には、上述の指示情報をキャリーするための2bitが設置される。そのうち、一つの状態、例えば、"00"は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することを要しないことを指示し、他の三つの状態"01/10/11"は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することを要すること、及び、使用すべきリソースを指示する。そのうち、非周期SRSの送信に必要なリソースセットは、予めRRCシグナリングにより構成され、且つ、同時に三つのリソースセットを構成することができる。DCI format4において非周期SRSをトリガーするための三つの状態は、それぞれ、トリガー後に非周期SRSを送信するのに使用する三つのリソースセットに対応する。
次の表は、本発明の実施例のLTE-AシステムにおけるDCI format4のキャリー情報及長さを示し、そのうち、上述の指示情報をキャリーするビットは、2bitである。
このようにして、ユーザ装置UEは、基地局が送信した下り制御情報DCI format0又はDCI format4を受信した後に、その中から指示情報を読み取ることができ、該ユーザ装置UE、該指示情報が、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示するためのものであると確定する時に、未リリースのリソースにおいて該非周期SRSを送信する。
本実施例では、DCI format0及びDCI format4を用いて、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示する以外に、他のフォーマットの下り制御情報を用いて、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示することもでき、例えば、DCI format1A等を用いて、非周期SRSの送信を指示し、指示の方式は、DCI format0及びDCI format4と類似するので、ここでは、その説明を略す。なお、これに限定されず、他の任意の情報を用いてキャリーすることもできる。
上述の実施例から分かるように、ユーザ装置UEは、TATがタイムアウトした、又は、PUCCHにてのスケジューリング要求SRの送信が失敗した(スケジューリング要求の送信回数が最大値に達した)後に、基地局が該ユーザ装置のために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信用のリソースをリリースせず、また、そのランダムアクセスが成功し、且つ、該基地局が送信した、該ユーザ装置に、非周期SRSの送信を指示するための指示情報を受信した後に、該指示情報に基づいて、未リリースの上述のリソースにより、該基地局に、該非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信することもできる。これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
本発明の実施例は、次の実施例2に記載のように、ユーザ装置をも提供する。該ユーザ装置が問題を解決する原理は、上述のユーザ装置に基づく非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法の原理と類似し、該ユーザ装置の実施は、上述の方法の実施を参照することができるので、ここでは、その重複した説明を略す。
図3は、本発明の実施例2によるユーザ装置の構成図である。図3に示すように、該ユーザ装置は、第一リソース処理ユニット301、第一ランダムアクセスユニット302及び第一情報送信ユニット303を含む。
第一リソース処理ユニット301は、ユーザ装置UEが同期を失った、又は、ユーザ装置UEから基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗した時に、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしないために用いられる。
第一ランダムアクセスユニット302は、ランダムアクセスプロセスを実行するために用いられ、そのうち、該ランダムアクセスユニット302と基地局との間の交互プロセスは、実施例1及び図面2A及び2Bに示すようであるので、ここでは、その説明を略す。
第一情報送信ユニット303は、該ランダムアクセスが成功した時に、該基地局が送信した、ユーザ装置に、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を指示するための指示情報に基づいて、未リリースの、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソース上で、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するために用いられる。
そのうち、基地局が送信した指示情報は、DCI format0又はDIC format4又はDCI format1Aによりキャリーされ得るが、これに限定されず、実施例1に記載のように、他の任意の情報によりキャリーされてもよいので、ここでは、その説明を略す。
上述の実施例から分かるように、ユーザ装置UEは、TATがタイムアウトした、又は、PUCCH上でのスケジューリング要求SRの送信が失敗した(スケジューリング要求の送信回数が最大値に達した)後に、基地局が該UEのために構成した、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信用のリソースをリリースせず、また、そのランダムアクセスが成功し、且つ、該基地局が送信した、該UEに非周期SRSの送信を指示するための指示情報を受信した後に、該指示情報に基づいて、未リリースのリソースにより、該基地局に該非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信することもできる。これにより、該基地局は、該ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、該ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
図4は、本発明の実施例3による非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法のフローチャートである。図4に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ401:ユーザ装置UEが同期を失った、又は、ユーザ装置UEが行った基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗した場合、該ユーザ装置UEは、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしない。
ステップ402:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行し、そのうち、該ユーザ装置UEは、競合又は非競合ランダムアクセスプロセスを実行してもよく、そのプロセスは、実施例1の図2A及び2Bに示すように、該ユーザ装置UEが自発的にトリガーした、又は、基地局によりトリガーされた場合に、基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ステップ403:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスにおいて該基地局が返したランダムアクセスレスポンスメッセージに含まれた、ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号を送信するかどうかを指示するための指示情報のタイプに基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するかどうかを確定する。
ステップ404:該ユーザ装置UEは、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信すると確定すれば、該ユーザ装置UEは、未リリースの、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソース上で、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信する。
本実施例では、ステップ401において、ユーザ装置UEが同期を失った、且つユーザ装置UEが基地局に上りデータを伝送する必要があるときに、ランダムアクセスプロセスを実行し、上り同期を取得し及び基地局に上りデータ伝送のニーズがあることを通知する必要がある。また、ステップ401において、上り同期を維持するユーザ装置UEが行った基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗したときに、ランダムアクセスプロセスを実行し、基地局に上りデータ伝送のニーズがあることを通知する必要がある。このようにして、ステップ401において、上述の状況が発生したときに、ステップ402において、ユーザ装置UEはランダムアクセスプロセスを実行し、該ユーザ装置UEは基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信する。基地局は、該ランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、該ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示するための指示情報を含むRARメッセージを生成して返すことができ、そのプロセスは、後述する。そのうち、基地局は、該ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号を送信することを要すると確定すれば、該指示情報は、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示するために用いられ、そうでなければ、該指示情報は、ユーザ装置UEに非周期SRSを送信しないことを指示するために用いられる。
このようにして、ステップ403において、該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、該指示情報を読み取ることができ、そして、該指示情報のタイプに基づいて、非周期SRSの送信の要否を確定することができる。具体的な確定プロセスについては、次のように、図5及び図6を参照して説明を行う。
本実施例では、該RARメッセージに含まれる指示情報は、該ランダムアクセスレスポンスメッセージにおける予備ビットRによりキャリーされ、又は、新しく追加されたビットによりキャリーされ、この場合は、ULグラント(UL Grant)フィールドに、該指示情報をキャリーするためのビット(bit)を新しく追加することができ、しかし、この場合は、該RARメッセージにおける総ビット数の不変を維持する必要がある。
そのうち、ビット数が1であってもよく、例えば、該1bitに対応する状態が"1"である時に、ユーザ装置UEに非周期SRSの送信を指示することを表し、該1bitに対応する状態が"0"である時に、ユーザ装置UEに非周期SRSを送信しないことを指示することを表す。なお、上述のbitに限定されず、他のbitにより該指示情報をキャリーしてもよい。
上述から分かるように、異なるキャリー方式を採用するため、該RARメッセージは、異なるフォーマットに対応することができ、異なるフォーマットのRARメッセージは、異なる処理方式に対応する。
そのうち、該RARメッセージのフォーマットは、予め基地局により構成され、ユーザ装置UEに通知することができ、これにより、ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、構成されたフォーマットに基づいてそれ相応の処理を行うことができる。
或いは、予め基地局により、ランダムアクセスタイプに基づいて、対応するRARメッセージのフォーマットを構成し、該ユーザ装置UEに通知してもよく、これにより、該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、構成された、ランダムアクセスタイプに対応するフォーマットに基づいてそれ相応の処理を行うことができる。
この場合、従来技術との交換性の問題を考慮して、基地局は、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットのみを構成し、ユーザ装置UEに通知してもよく、これにより、ユーザ装置UEは、非競合ランダムアクセスの場合に、予め構成された、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットを用いて、受信したRARメッセージに対して処理を行うことができる。競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに関しては、ユーザ装置UEとともに、デフォルトの方式、即ち、元のフォーマットを採用することを約束することができる。
本実施例では、該方法は、次の準備プロセス、即ち、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソース情報を受信するステップを更に含んでもよい。
或いは、次のステップを更に含んでもよく、即ち、該ユーザ装置UEは、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した該ランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットを受信し、又は、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した、ランダムアクセスプロセスのタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットを受信するステップである。
図5は、本発明の実施例3におけるステップ403を実現するフローチャートその1である。そのうち、RARメッセージのフォーマットは、予め基地局により構成され、ユーザ装置UEに通知されたものであり、これにより、該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、構成されたフォーマットに基づいてそれ相応の処理を行う。図5に示すように、次のようなステップを含む。
ステップ501:該ユーザ装置UEは、該基地局により、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルに基づいて返されたRARメッセージを受信する。
そのうち、該RARメッセージは、ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するかどうかを指示するための指示情報を含み、そのうち、競合ランダムアクセスプロセスであっても非競合ランダムアクセスプロセスであっても、基地局は、該RARメッセージを生成する時に、該RARメッセージのフォーマットは、すべて、基地局が予め構成したフォーマットを採用する。
例えば、該RARメッセージのフォーマットは、該指示情報が該ランダムアクセスレスポンスメッセージにおける予備ビットR又は新しく追加されたビットによりキャリーされるフォーマットであってもよい。
競合ランダムアクセスプロセスに関しては、該基地局がRARメッセージを生成する時に、該RARメッセージにおける指示情報を"0"に設定し;非競合ランダムアクセスプロセスに関しては、該基地局がRARメッセージを生成する時に、基地局が、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があると確定すれば、指示情報を"1"に設定し、そうでなければ、指示情報を"0"に設定する。
ステップ502:予め構成されたRARメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、該RARメッセージに含まれている指示情報を取得する。
そのうち、該RARメッセージに対して処理を行うこととは、該RARメッセージに対してデコーディングを行うことを指す。
ステップ503:該指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のための指示情報であるかどうかを判断し;結果が「はい」であると判断すれば、ステップ504を実行し、そうでなければ、ステップ505を実行し;そのうち、例えば、該指示情報が"1"であれば、非周期SRSを送信することを表し;該指示情報が"0"であれば、非周期SRSを送信しないことを表す。
なお、上述の指示情報は、本発明の実施例のみであり、それ以外は、他の任意の識別子により表しもよい。
ステップ504:ステップ503において判断結果が「はい」であれば、即ち、該指示情報のタイプが送信非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のための指示情報であれば、該ユーザ装置UEは、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信すると確定することができる。
ステップ505:ステップ503において判断結果が「いいえ」であれば、即ち、該指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信しないための指示情報であれば、該ユーザ装置UEは、非周期SRSを送信しないと確定することができる。
上述の実施例から分かるように、ユーザ側では、ユーザ装置UEが非競合ランダムアクセスかそれとも競合ランダムアクセスプロセスを実行するかにもかかわらず、基地局は、予め構成されたRARのフォーマットに基づいてそれ相応のRARメッセージを生成し、且つ、該ユーザ装置UEは、予め構成されたRARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対して処理を行い、該RARメッセージにおける指示情報を取得することができ;そのうち、該指示情報のタイプが"1"であれば、非周期SRSを送信すると確定することができ;該指示情報のタイプが"0"であれば、非周期SRSを送信しないと確定することができる。この場合、該ユーザ装置UEは、受信したRARメッセージに対して処理を行う時に、そのランダムアクセスプロセスのタイプを区分する必要がない。
図6は、発明実施例3におけるステップ403を実現するフローチャートその2である。そのうち、RARメッセージのフォーマットは、予め基地局により構成され、ユーザ装置UEに通知されたものであり、且つ、該RARメッセージのフォーマットは、ランダムアクセスタイプに対応し、これにより、該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、ランダムアクセスタイプに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対してそれ相応の処理を行う。具体的に、該基地局は、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットのみを構成し、ユーザ装置UEに通知してもよい。競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに関しては、ユーザ装置UEとともに、デフォルトの方式を採用することを約束してもよい。図6に示すように、次のようなステップを含む。
ステップ601:該ユーザ装置UEは、該基地局により、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルに基づいて返されたRARメッセージを受信する。
そのうち、該RARメッセージは、該ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するかどうかを指示するための指示情報を含む。
該RARメッセージのフォーマットは、基地局が予め構成したフォーマットを採用してもよく、且つ、該RARメッセージのフォーマットは、ランダムアクセスタイプに対応し;例えば、競合ランダムアクセスプロセスは、デフォルトのRARメッセージの元のフォーマットに対応し;非競合ランダムアクセスプロセスは、基地局が構成した、指示情報を含むRARメッセージのフォーマットに対応し、例えば、該フォーマットは、RARメッセージにおける予備ビットRを用いて指示情報をキャリーするフォーマットであってよく、又は、該フォーマットは、RARメッセージにおける新しく追加されたビットを用いて指示情報をキャリーするフォーマットであってよい。
このようにして、該基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信し、該RARメッセージを生成する時に、予め構成された、該ランダムアクセスタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージを生成することができる。そのうち、競合ランダムアクセスプロセスに関しては、デフォルトの元のフォーマットを採用し、その中には、指示情報が含まれず、又は、元のフォーマットにおける予備ビットRを"0"に設置し、ユーザ装置UEに、非周期SRSを送信しないことを指示する。非競合ランダムアクセスプロセスに関しては、構成された、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットを採用し、そのうち、基地局により、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があると確定する時に、指示情報を"1"に設置し、そうでなければ、指示情報を"0"に設置する。
ステップ602:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスタイプが非競合ランダムアクセスプロセスかそれとも競合ランダムアクセスプロセスであるかを判断し;非競合ランダムアクセスプロセスであると判断すれば、ステップ603を実行し、そうでなければ、ステップ607を実行する。
ステップ603:ステップ602において、ランダムアクセスタイプが非競合ランダムアクセスプロセスであれば、該ユーザ装置UEは、予め構成された、該非競合ランダムアクセスプロセスに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、該RARメッセージに含まれている指示情報を取得する。
そのうち、該RARメッセージに対して処理を行うこととは、該RARメッセージに対してデコーディングを行うことを指す。
ステップ604:該指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのものであるかどうかを判断し;判断結果が「はい」であれば、ステップ605を実行し、そうでなければ、ステップ607を実行する。
そのうち、該指示情報が"1"であれば、非周期SRSを送信することを表し;該指示情報が"0"であれば、非周期SRSを送信しないことを表す。
ステップ605:ステップ604において、判断結果が「はい」であれば、即ち、該指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのものであれば、ユーザ装置UEは、非周期SRSを送信すると確定する。
ステップ607:ステップ604において、判断結果が「いいえ」であれば、即ち、指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信しないためのものであれば、ユーザ装置UEは、非周期SRSを送信しないと確定する。
ステップ606:ステップ602において、ランダムアクセスタイプが競合ランダムアクセスプロセスであれば、該ユーザ装置UEは、デフォルトのRARメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対して処理を行い、また、分かるように、該RARメッセージには、指示情報が含まれていなければ、又は、該指示情報が"0"であれば、非周期SRSを送信しないと確定することができる。
上述から分かるように、基地局は、ランダムアクセスプロセスのRARメッセージにより、ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信することをトリガーし、未リリースのリソース上で該非周期SRSを送信させることができる。これにより、基地局は、該ユーザ装置の上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
図7は、本発明の実施例4における非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法のフローチャートである。そのうち、ランダムアクセスプロセスがユーザ装置UEにより自発的に又は基地局によりトリガーされ得るので、該ユーザ装置UEは自発的に、又は、基地局のトリガーにより、基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。基地局は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、該基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することを要すれば、該UEに返すRARメッセージに、非周期SRSの送信を該ユーザ装置UEに指示するための指示情報をキャリーさせ、これにより、該ユーザ装置UEの非周期SRSをトリガーさせ;そうでなければ、該UEに返すRARメッセージに、非周期SRSを送信しないことを該ユーザ装置に指示するための指示メッセージをキャリーさせる。図7に示すように、該方法は、次のようなステップを含む。
ステップ701:基地局は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信する。
ステップ702:予め構成されたランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、又は、予め構成された、ランダムアクセスタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、対応するランダムアクセスレスポンスメッセージを生成し、そのうち、該ランダムレスポンスメッセージには、該ユーザ装置UEに、非周期サウンディングリファレンス信号を送信するかどうかを指示するための指示情報が含まれている。
ステップ703:該ユーザ装置UEに該ランダムアクセスレスポンスメッセージを送信し、これにより、該ユーザ装置UEは、該ランダムアクセスレスポンスメッセージに含まれた指示情報のタイプに基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するかどうかを確定する。
そのうち、基地局によりランダムアクセスプロセスをトリガーすれば、該方法は、さらに、該基地局により、ユーザ装置UEがランダムアクセスプロセスを行うことをトリガーするステップをも含み、これは、従来技術と類似するので、ここでは、その説明を略す。
そのうち、該基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することを要すれば、該UEに返すRARメッセージに、非周期SRSの送信を該ユーザ装置UEに指示するための指示情報をキャリーさせ、これにより、該ユーザ装置UEの非周期SRSをトリガーさせ;そうでなければ、該UEに返すRARメッセージに、該ユーザ装置に非周期SRSを送信しないことを指示するための指示メッセージをキャリーさせる。これ以外に、該RARメッセージには、上述の指示情報が含まれている他に、ランダムアクセスプロセスの他の情報も含まれてもよく、例えば、上り同期用の時間調整情報、ユーザ装置UEのために割り当てられた上りデータ伝送に必要なリソース、及びセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI等の情報が含まれてもよい。
本実施例では、ステップ702において、基地局が、予め構成されたランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいてそれ相応のRARメッセージを生成する時に、具体的に次のようなステップを含む。即ち、基地局は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した時に、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいて該ユーザ装置UEのランダムアクセスプロセスが競合ランダムアクセスプロセスであると確定すれば、予め構成されたフォーマットのRARメッセージを生成する時に、該指示情報を"0"に設置し;該ユーザ装置UEのランダムアクセスプロセスが非競合ランダムアクセスプロセスであると確定すれば、該基地局は、まず、該ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があるかどうかを確定し、該ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があると確定すれば、該指示情報を"1"に設置し、該ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要がないと確定すれば、該指示情報を"0"に設置することができる。
本実施例では、ステップ702において、基地局が、予め構成された、ランダムアクセスタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、それ相応のランダムアクセスレスポンスメッセージを生成する時に、具体的に次のようなステップを含む。
基地局は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した時に、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいて、該ユーザ装置UEのランダムアクセスプロセスが競合ランダムアクセスプロセスであると確定すれば、デフォルトの元のフォーマットのRARメッセージを生成し、その中には、指示情報が含まれておらず、又は、元のフォーマットにおける予備ビットRを"0"に設置し、ユーザ装置UEに非周期SRSを送信しないことを指示し;非競合ランダムアクセスプロセスであれば、構成された、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットを採用し、そのうち、基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があると確定すれば、指示情報を"1"に設定し、それなければ、指示情報を"0"に設置する。
本実施例では、該RARメッセージに含まれている指示情報は、該RARメッセージにおける予備ビットによりキャリーされ、又は、新しく追加されたビットによりキャリーされ、例えば、ULグラント(UL Grant)フィールドに新しく追加されたビットbitによりキャリーされる。以下に例を挙げて説明する。
図8は、従来技術におけるRARメッセージのフォーマットを示す図である。図9は、RARメッセージにおける予備ビット"R"を用いて該指示情報をキャリーするRARメッセージのフォーマットを示す図であり。そのうち、該指示情報を示すビットは、"S"で表す。図10は、RARのULグラント(UL Grant)フィールドに新しく追加されたビットにより指示情報をキャリーするRARメッセージのフォーマットを示す図である。
図8に示すように、そのうち、各フィールドが示す意味は、次の通りである。
R:予備ビットであり、通常は、0と設定され;
タイムアドバンスコマンド(TAC:Time Advance Command):ユーザ装置UEの上り送信時間を調整するために用いられ;
セル無線ネットワーク一時的識別子(Temporary C-RNTI);及び
ULグラント(UL Grant):ユーザ装置UEの上りデータ伝送に必要なリソースを割り当てるために用いられ、トータルで20bitであり、含まれているパラメータ及びbit数は、次の表に示されている。
図9に示すように、予備ビットRを用いて該指示情報をキャリーし、該予備ビットRは、lbitである。Rbitを、非周期SRSをトリガーするbit"S"に設置する。例えば、基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする必要があれば、Sを"1"に設置してもよく;基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする必要がなければ、Sを"0"に設置してもよい。このようにして、ユーザ装置UEは、図9に示すフォーマットのRARメッセージを受信した時に、それ相応のデコーディングを行い、該"S"bitがキャリーしている指示情報を取得し、そして、該指示情報のタイプに基づいて、非周期SRSの送信の要否を確定することができる。この場合、元のRARメッセージのフォーマットに対しての変更が大きくないので、実際の応用に便利である。
図10に示すように、新しく追加されたビットを用いて指示情報をキャリーし、例えば、ULグラント(ULgrant)フィールドに一つのbitを新しく追加し、非周期SRSのトリガーの用に供する。このようにして、ULグラントのフィールドにおけるビット数は、トータルで21bitになり、含まれているパラメータ及びbit数は、次の表に示されている。
上の表に示すように、基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする必要があれば、非周期SRS要求bitを"1"に設定することができ;基地局は、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することをトリガーする必要がなければ、非周期SRS要求ビットを"0"に設定することができる。このようにして、ユーザ装置UEは、図10に示すフォーマットのRARメッセージを受信した時に、それ相応のデコーディングを行い、非周期SRS要求ビットがキャリーしている指示情報を取得し、そして、該指示情報のタイプに基づいて、非周期SRSの送信の要否を確定することができる。この場合、元のRARメッセージのフォーマットに対しての変更が比較的大きい。図10に示すように、該RARメッセージの総bit数が不変であり、それは、該RARメッセージのフォーマットを変え、原予備ビットRをUL grantフィールドに新しく追加しただけである。
上述から分かるように、異なるキャリー方式を採用するため、該RARメッセージは、異なるフォーマットに対応することができ、異なるフォーマットのRARメッセージは、異なる処理方式に対応する。そのうち、該RARメッセージのフォーマットは、予め基地局により構成され、ユーザ装置UEに通知されもよく、これにより、ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、構成されたフォーマットに基づいてそれ相応の処理を行い;或いは、予め基地局によりランダムアクセスプロセスのタイプに基づいてそれ相応のRARメッセージのフォーマットを構成し、即ち、非競合ランダムアクセスプロセスについて図9又は図10に示すフォーマットを構成し、競合ランダムアクセスについて図8に示すフォーマットを構成し、そして、該ユーザ装置UEに通知し、これにより、該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した時に、構成された、ランダムアクセスタイプに対応するフォーマットに基づいてそれ相応の処理を行う。
このようにして、該方法は、さらに、該基地局により、該ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するのに使用するリソース情報を構成し;構成された該リソース情報を、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングにより、該ユーザ装置UEに通知することを含んでもよい。そのうち、該無線リソース制御シグナリングは、無線リソース制御コネクションセットアップ(RRC Connection Setup)シグナリング、又は、無線リソース制御コネクション再構成(RRC Connection Reconfiguration)シグナリング、又は、無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reestablishment)シグナリングであってもよい。なお、これに限定されず、ニーズに応じて他のシグナリングを採用して実現してもよい。
本実施例では、該方法は、さらに、該基地局により、該ユーザ装置UEのために、該RARメッセージのフォーマットを構成し;構成されたRARメッセージのフォーマットを該ユーザ装置UEに通知し、該ユーザ装置UEは、該ランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対してそれ相応の処理を行うことを含んでもよい。そのうち、予めRARメッセージのフォーマットを構成していれば、ステップ701において、基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、予め構成されたRARメッセージのフォーマットに基づいてそれ相応のRARメッセージを生成し、これにより、ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した後に、それ相応の処理を行う。この場合、競合ランダムアクセスであっても非競合ランダムアクセスプロセスであっても、そのRARメッセージのフォーマットは、すべて予め構成されたフォーマットである。
本実施例では、該方法は、さらに、該基地局により、該ユーザ装置UEのために、非競合ランダムアクセスプロセスに対応するRARメッセージのフォーマットを構成し;構成された、ランダムアクセスプロセスに対応するRARメッセージのフォーマットを、該ユーザ装置UEに通知し、これにより、該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセス及び該ランダムアクセスプロセスに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対してそれ相応の処理を行うことを含む。そのうち、ランダムアクセスプロセスが競合ランダムアクセスプロセスであれば、予めRARメッセージのフォーマットを、図8に示すフォーマットのように構成してもよく;ランダムアクセスが非競合ランダムアクセスであれば、予めRARメッセージのフォーマットを、図9又は図10に示すフォーマットのように構成してもよい。ステップ701において、基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、ランダムアクセスの競合のタイプに基づいてそれ相応のRARメッセージを生成し、これにより、ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信した後に、ランダムアクセスの競合のタイプに基づいてそれ相応の処理を行う。
上述の実施例から分かるように、基地局は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信した時に、予め構成したフォーマットに基づいて、対応するフォーマットのRARメッセージを生成して返すことができ、これにより、ユーザ装置UEは、基地局が送信したRARメッセージを受信した後に、予め構成されたフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対して処理を行い、それ相応の指示情報を取得し、そして、該指示情報が、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信することを示している時に、未リリースのリソースを用いて、基地局に該非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信することができる。これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
図11は、本発明の実施例5による非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法のフローチャートである。そのうち、基地局が予め構成したRARメッセージのフォーマットが図9又は図10に示すフォーマットであることを例として説明を行い、且つ、競合又は非競合ランダムアクセスプロセスは、すべて上述のフォーマットを採用する。図11に示すように、該方法は、次のようなステップを含む。
ステップ1101:予備プロセスであり、基地局は、ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するのに使用するリソース情報を構成し;構成した該リソース情報を無線リソース制御シグナリングRRCにより該ユーザ装置UEに通知する。
そのうち、該無線リソース制御シグナリングRRCは、上述のようであるので、ここでは、その説明を略す。これ以外に、該基地局は、該ユーザ装置UEのために、ランダムアクセスレスポンスRARメッセージのフォーマットを構成し、例えば、図9に示すフォーマットを構成し、該ユーザ装置UEに通知する。
該ユーザ装置UEは、該基地局が送信したリソース情報を受信した後に、該リソース情報を記憶し;且つ、該ユーザ装置は、該基地局が構成したRARメッセージのフォーマットを受信した後に、該フォーマット情報を記憶する。
ステップ1102:ユーザ装置UEが同期を失えば、又は、ユーザ装置UEから基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗すえば、該ユーザ装置UEは、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしない。
ステップ1103:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行する。
そのうち、該ユーザ装置UEは非競合ランダムアクセスを実行すれば、該ユーザ装置UEは、該基地局が通知した特定のランダムアクセスプリアンブルシーケンスに基づいて、該基地局に、特定の無衝突のランダムアクセスプリアンブルPreambleを送信する。
ステップ1104:該基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信し、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいて、該ランダムアクセスプロセスが非競合ランダムアクセスであると確定する。
ステップ1105:該基地局は、予め構成したRARメッセージのフォーマットに基づいて、RARメッセージを生成し、該RARメッセージを該ユーザ装置UEに返す。
そのうち、該RARメッセージには、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信するかどうかを指示するための指示情報を含み、そのうち、RARメッセージを生成する時に、基地局は、該ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があると確定すれば、該指示情報を"1"に設置することができ、該ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要がないと確定すれば、該指示情報を"0"に設置することができる。
ステップ1106:該ユーザ装置UEは該RARメッセージを受信し、予め構成されたRARメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、該指示情報を取得する。
ステップ1107:該指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのものであるかどうかを判断し;判断結果が「はい」であれば、ステップ1108を実行し、そうでなければ、ステップ1110を実行する。
そのうち、該指示情報が"1"であれば、非周期SRSを送信することを表し;該指示情報が"0"であれば、非周期SRSを送信しないことを表す。
ステップ1108:ステップ1107において判断結果が「はい」であれば、該ユーザ装置UEは、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信すると確定する。
ステップ1109:該ユーザ装置UEは、未リリースの、基地局が該ユーザ装置UEのために割り当てたリソースにより、該非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信する。
ステップ1110:ステップ1107において判断結果が「いいえ」でれば、ユーザ装置UEは、非周期SRSを送信しないと確定する。
上述の実施例から分かるように、ユーザ装置UEが非競合ランダムアクセスプロセスを実行するときに、基地局が返したRARメッセージを受信すれば、ランダムアクセスが完成し;且つ、該RARメッセージに含まれている指示情報のタイプに基づいて、非周期SRSの送信の要否を確定することができ、判断結果が非周期SRSの送信であれば、該ユーザ装置UEにおいて、未リリースのリソースを用いて該非周期SRSを送信する。
図11に示す実施例5では、ステップ1103において、該ユーザ装置UEがランダムアクセスプロセスを実行する場合、そのうち、該ユーザ装置UEが競合ランダムアクセスを実行すれば、該ユーザ装置UEが該基地局に競合ランダムアクセスプリアンブルPreambleを送信する。
このようにして、ステップ1104において、該基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信し、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいて、該ランダムアクセスプロセスが競合ランダムアクセスであると確定する。ステップ1105において、該基地局は、予め構成したRARメッセージのフォーマットに基づいてRARメッセージを生成し、該RARメッセージを該ユーザ装置UEに返し;そのうち、該RARメッセージには、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信するかどうかを指示するための指示情報が含まれ、そのうち、RARメッセージを生成する時には、基地局は、該指示情報を"0"に設置する。これ以外に、他のステップは、図11と類似するので、ここでは、その説明を略す。
上述の実施例から分かるように、ユーザ装置UEは、競合ランダムアクセスプロセスを実行する場合、基地局が返したRARメッセージを受信した時に、該RARメッセージに含まれている指示情報のタイプに基づいて、非周期SRSを送信しないと確定する。
図12は、本発明の実施例6による非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法のフローチャートである。そのうち、基地局が予め、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマットを構成することを例として説明を行い、そのうち、競合ランダムアクセスであれば、構成されたフォーマットは、図8に示すフォーマットであり;非競合ランダムアクセスであれば、構成されたフォーマットは、図9又は図10に示すフォーマットである。図12に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ1201:予備プロセスであり、基地局は、ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するのに使用するリソース情報を構成し;構成した該リソース情報を無線リソース制御シグナリングにより該ユーザ装置UEに通知する。
そのうち、該無線リソース制御シグナリングは、上述と同様であるため、ここでは、その説明を略す。
また、該基地局は、該ユーザ装置UEのために、ランダムアクセスのタイプに対応するランダムアクセスレスポンスRARメッセージのフォーマットを構成し、該ユーザ装置UEに通知する。
該ユーザ装置UEは、該基地局が送信したリソース情報を受信した後に、該リソース情報を保存し;且つ、該ユーザ装置は、該基地局が構成した、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマットを受信した後に、該フォーマット情報を保存する。
ステップ1202:ユーザ装置UEが同期を失えば、又は、ユーザ装置UEから基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗すれば、該ユーザ装置UEは、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしない。
ステップ1203:該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスプロセスを実行する。
そのうち、該ユーザ装置UEは、非競合ランダムアクセスを実行すれば、該ユーザ装置UEは、該基地局が通知した特定のランダムアクセスプリアンブルシーケンスに基づいて、該基地局に、特定の無衝突のランダムアクセスプリアンブルPreambleを送信する。
該ユーザ装置UEは、自発的に競合ランダムアクセスを起動すれば、該ユーザ装置UEは、該基地局に競合ランダムアクセスプリアンブルPreambleを送信する。
ステップ1204:該基地局は、該ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信し、該ランダムアクセスプリアンブルに基づいて、該ランダムアクセスプロセスのタイプを確定する。
ステップ1205:該基地局は、予め構成した、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、RARメッセージを生成し、該RARメッセージを該ユーザ装置UEに返す。
そのうち、ランダムアクセスタイプが競合ランダムアクセスプロセスであれば、図8に示すようなRARフォーマットのメッセージを生成し;そのうち、該RARメッセージには、指示情報が含まれず、又は、図8に示すフォーマットにおける予備ビットを"0"に設置する。
ランダムアクセスタイプが非競合ランダムアクセスプロセスであれば、該基地局は、予め構成したフォーマットに基づいて、図9及び図10に示すフォーマットのRARメッセージを生成し;且つ、該RARメッセージには、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信するかどうかを指示するための指示情報が含まれ、ユーザ装置UEが非周期SRSを送信する必要があれば、該指示情報は"1"であってもよく;そうでなければ、該指示情報は"0"であってもよい。
ステップ1206:該ユーザ装置UEは、該RARメッセージを受信する。
ステップ1207:ランダムアクセスのタイプが非競合ランダムアクセスプロセス又は競合ランダムアクセスプロセスであるかどうかを判断し;判断結果が非競合ランダムアクセスプロセスであれば、ステップ1208を実行し;そうでなければ、ステップ1212を実行する。
ステップ1208:ステップ1207において、判断結果が非競合ランダムアクセスであれば、該ユーザ装置UEは、予め構成された、非競合ランダムアクセスに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、該RARメッセージに含まれている指示情報を取得する。
ステップ1209〜1211、ステップ1213は、図11に示すステップ1107〜1110と類似するため、ここでは、その説明を略す。
ステップ1212:ステップ1207において、判断結果が競合ランダムアクセスであれば、該ユーザ装置UEは、予め構成された、競合ランダムアクセスに対応するRARメッセージのフォーマット、例えば、図8のフォーマットに基づいて、該RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い;指示情報が取得されていなければ、又は、取得された指示情報が"0"であれば、該ユーザ装置UEは、非周期SRSを送信しないと確定することができる。
上述の実施例から分かるように、基地局は、予め、ユーザ装置が非周期SRSを送信するためのリソースセット、及び、RARメッセージのフォーマットを構成し、また、ユーザ装置UEに通知することができ;ユーザ装置UEは、TATがタイムアウトした、又は、PUCCH上でスケジューリング要求SRの送信が失敗した(スケジューリング要求の送信回数が最大値に達した)後に、基地局が構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのリソースをリリースせず、基地局が送信したランダムアクセスプロセスのランダムレスポンスメッセージにおける指示情報に基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信すると確定し、そして、未リリースのリソース上で該非周期SRSを送信することができる。これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
本発明の実施例は、次の実施例に記載のように、基地局及びユーザ装置を更に提供する。該基地局及びユーザ装置が問題を解決する原理は、上述の基地局及びユーザ装置に基づく非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法と類似し、該基地局及びユーザ装置の実施は、上述の方法の実施を参照することができるので、ここでは、その重複した説明を略す。
図13は、本発明の実施例7によるユーザ装置の構成図である。図13に示すように、該ユーザ装置は、第二リソース処理ユニット1301、第二ランダムアクセスユニット1302、第一確定ユニット1303、及び第二情報送信ユニット1304を含む。
第二リソース処理ユニット1301は、ユーザ装置UEが同期を失った、又は、ユーザ装置UEから基地局へのスケジューリング要求SRの送信が失敗した時に、該ユーザ装置UEが、基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソースをリリースしないために用いられる。
第二ランダムアクセスユニット1302は、ランダムアクセスプロセスを実行するために用いられ;そのうち、自発的に、又は、基地局により、ランダムアクセスプリアンブルの送信をトリガーすることができる。
第一確定ユニット1303は、該基地局が送信したランダムアクセスレスポンスメッセージに含まれている指示情報のタイプに基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信の要否を確定するために用いられる。
第二情報送信ユニット1304は、該ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を確定した時に、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に使用するリソース上で、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するために用いられる。
上述のユーザ装置UEのワーキングプロセスは、実施例3と類似するため、ここでは、その説明を略す。本発明の実施例では、ユーザ装置UEは、基地局が予め構成したRARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対して処理を行い、RARメッセージにおける指示情報を取得することができる。
このようにして、本実施例では、図14に示すように、第一確定ユニット1303は、次のような部分を含んでもよい。
図14は、本発明の実施例7における第一確定ユニットの構成図である。図14に示すように、第一確定ユニットは、第一受信ユニット1401、第一情報取得ユニット1402、及び第二確定ユニット1403を含む。
第一受信ユニット1401は、基地局が送信したRARメッセージを受信するために用いられる。
第一情報取得ユニット1402は、予め構成されたRARメッセージのフォーマットに基づいて、RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、RARメッセージに含まれている指示情報を取得するために用いられる。
第二確定ユニット1403は、指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのものである時に、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を確定し;且つ、指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信じゃないものである時に、非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信しないことを確定するために用いられる。
図14に示す第一確定ユニットのワーキングプロセスは、図5に示すプロセスと類似するため、ここでは、その説明を略す。
本発明の実施例では、ユーザ装置UEは、基地局が予め構成した、ランダムアクセスタイプに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージを処理することができ、非競合ランダムアクセスであれば、予め構成されたフォーマットに基づいて、RARメッセージを処理し;競合ランダムアクセスであれば、予め構成されたフォーマットに基づいて、RARメッセージを処理する。非競合ランダムアクセスに対応するフォーマットを採用してRARメッセージを処理し、且つ、取得した指示情報が非周期SRSの送信のための指示情報である時のみに、該ユーザ装置UEは、非周期SRSの送信を確定する。このようにして、第一確定ユニット1303は、次のような部分を含んでもよい。
図15は、本発明の実施例7における第一確定ユニットの構成図である。図15に示すように、第一確定ユニットは、第二受信ユニット1501、第三確定ユニット1502、第二情報取得ユニット1503及び第四確定ユニット1504を含む。
第二受信ユニット1501は、基地局が送信したRARメッセージを受信するために用いられる。
第三確定ユニット1502は、ランダムアクセスタイプが非競合ランダムアクセス又は競合ランダムアクセスであるかどうかを確定するために用いられる。
第二情報取得ユニット1503は、ランダムアクセスタイプが非競合ランダムアクセスである時に、予め構成された、ランダムアクセスタイプに対応するRARメッセージのフォーマットに基づいて、RARメッセージに対してそれ相応の処理を行い、RARメッセージに含まれている指示情報を取得するために用いられる。
第四確定ユニット1504は、指示情報のタイプが非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信のためのものである時に、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を確定するために用いられる。
図15に示す第一確定ユニットのワーキングプロセスは、図6に示すプロセスと類似するため、ここでは、その説明を略す。
また、図13に示すように、該ユーザ装置は、情報受信ユニット1305を更に含み、該情報受信ユニット1305は、基地局から、該基地局が該ユーザ装置UEのために構成した非周期SRSの送信に用いるリソース情報を受信するために用いられ;又は、該基地局が構成したRARメッセージのフォーマット情報をも受信するために用いられ;又は、該基地局が構成した、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマット情報をも受信するために用いられる。
また、該ユーザ装置UEは、記憶ユニット1306を更に含み、該記憶ユニット1306は、受信した上述のリソース情報、又は、フォーマット情報を記憶し、ユーザ装置UEが確認を行うために、及び、非周期SRSを送信するために用いられる。
上述の実施例から分かるように、ユーザ装置UEが同期を失えば、又は、スケジューリング要求SRの送信が失敗すれば、基地局が該UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に用いるリソースをリリースせず、基地局が送信したランダムアクセスプロセスのランダムレスポンスメッセージにおける指示情報に基づいて非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を確定し、そして、未リリースのリソース上で該非周期SRSを送信することができる。これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためにリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
図16は、本発明の実施例8による基地局の構成図である。図16に示すように、該基地局は、第三受信ユニット1601、メッセージ生成ユニット1602及びメッセージ送信ユニット1603を含む。
第三受信ユニット1601は、ユーザ装置UEが送信したランダムアクセスプリアンブルを受信するために用いられ;そのうち、該ユーザ装置は、自発的にランダムアクセスプリアンブルを送信し、又は、該ユーザ装置UEは、基地局のトリガーにより、該ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
メッセージ生成ユニット1602は、予め構成されたランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマット、又は、予め構成された、ランダムアクセスタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、それ相応のランダムアクセスレスポンスメッセージを生成するために用いられ;そのうち、該ランダムレスポンスメッセージには、ユーザ装置が非周期サウンディングリファレンス信号を送信するかどうかを指示するための指示情報が含まれている。
メッセージ送信ユニット1603は、ユーザ装置UEに前記ランダムアクセスレスポンスメッセージを送信するために用いられ、これにより、該ユーザ装置UEは、該ランダムアクセスレスポンスメッセージに含まれている指示情報のタイプに基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号の送信の要否を確定する。
そのうち、基地局のトリガーによりユーザ装置UEがランダムアクセスプリアンブルを送信する場合、該基地局は、送信ユニット(図未せず)を更に含み、該送信ユニットは、ユーザ装置UEに、ランダムアクセスプロセスを行うプリアンブルシーケンス及びリソースを送信するために用いられ、これにより、該ユーザ装置UEがランダムアクセスプリアンブルを送信することをトリガーする。
上述のユーザ装置UEのワーキングプロセスは、実施例4と類似するため、ここでは、その説明を略す。図16に示すように、該基地局は、第一構成ユニット1604及び第一送信ユニット1605を更に含む。
第一構成ユニット1604は、ユーザ装置UEが非周期サウンディングリファレンス信号SRSを送信するのに使用するリソース情報を構成するために用いられ;第一送信ユニット1605は、構成されたリソース情報を、無線リソース制御シグナリングにより、該ユーザ装置UEに送信するために用いられる。
図16に示すように、該基地局は、第二構成ユニット1606及び第二送信ユニット1607を更に含んでもよく;そのうち、第二構成ユニット1606は、ユーザ装置UEのためにRARメッセージのフォーマットを構成するために用いられ;第二送信ユニット1607は、構成されたRARメッセージのフォーマットを該ユーザ装置UEに通知するために用いられ、これにより、該ユーザ装置は、RARメッセージのフォーマットに基づいて、受信したRARメッセージに対してそれ応の処理を行う。
図16に示すように、該基地局は、第三構成ユニット1608及び第三送信ユニット1609を更に含んでもよく;そのうち、第三構成ユニット1608は、該ユーザ装置UEのために、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマットを構成するために用いられ;第三送信ユニット1609は、構成された、ランダムアクセスのタイプに対応するRARメッセージのフォーマットを、該ユーザ装置UEに通知するために用いられ、これにより、該ユーザ装置UEは、ランダムアクセスのタイプ及びランダムアクセスのタイプに対応するランダムアクセスレスポンスメッセージのフォーマットに基づいて、受信したランダムアクセスレスポンスメッセージに対してそれ相応の処理を行う。
上述の実施例から分かるように、基地局は、予め、ユーザ装置が非周期SRSを送信するためのリソースセット及びRARメッセージのフォーマットを構成し、ユーザ装置UEに通知することができ;ユーザ装置UEが同期を失えば、又は、スケジューリング要求SRの送信が失敗すれば、基地局が該UEのために構成した非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信に用いるリソースをリリースせず、基地局が送信したランダムアクセスプロセスのランダムレスポンスメッセージにおける指示情報に基づいて、非周期サウンディングリファレンス信号SRSの送信を確定し、そして、未リリースのリソース上で、該非周期SRSを送信することができる。これにより、該基地局は、ユーザ装置UEの上りチャネル状態情報CSIを迅速に取得し、そして、ユーザ装置UEの上りデータ伝送のためのリソーススケジューリングを迅速に行うことができる。
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムをも提供し、そのうち、ユーザ装置で該プログラムが実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、該ユーザ装置において、上述の実施例1又は実施例3の非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法を実行させる。
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムを記録した記憶媒体をも提供し、そのうち、該コンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、ユーザ装置において、上述の実施例1又は実施例3の非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法を実行させる。
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムをも提供し、そのうち、基地局で該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、該基地局において、上述の実施例4に記載の非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法を実行させる。
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムを記録した記憶媒体をも提供し、そのうち、前記コンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、基地局において、上述の実施例4に記載の非周期サウンディングリファレンス信号のトリガー方法を実行させる。
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてもよい。本発明は、次のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行される時に、該ロジック部件に、上述の装置又は構成部品を実現させることができ、或いは、該ロジック部品に、上述の各種方法又はステップを実現させることができる。本発明は、また、上述のプログラムを記録した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、flashメモリ等にも関する。
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明について説明したが、当業者が理解すべきは、これらの説明は例示的なものであり、本発明の保護範囲を限定するためのものではないとのことである。また、当業者は、本発明の精神及び原理に基づいて、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、また、これらの変形及び変更は、すべて本発明の技術的範囲に属する。