JP5958187B2 - 乗員保護装置 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、車両の側突時に乗員の胴部を適切に保護することができるようにした、乗員保護装置を提供することを目的とする。
(3)また、前記開閉部は、前記流体を圧送するポンプを有することが好ましい。
(5)前記膨出部は、アームレストであることが好ましい。
(6)前記膨出部における前記膨出空間を囲繞する囲繞面と前記収縮バッグの車室内側の外面とが連結部材を介して連結されることが好ましい。
[構成]
本実施形態の乗員保護装置は、乗員が着座するシートに収容されたサイドエアバッグと、このサイドエアバッグを収容するシートに隣接するサイドドアに内蔵されたバッグ類とを有して構成されている。なお、乗員が着座するシートとしては、運転席や助手席や後部座席等が挙げられる。かかる場合、これらの座席にそれぞれ隣接しているサイドドアにバッグ類が内蔵されている。
アームレスト80は、ドアトリム8において車室内側に向けて膨出するように突設され、乗員の肘掛として機能するものである。このアームレスト80は、ドアトリム8において上下方向中間部に前後方向に沿って延在して設けられている。
本実施形態の乗員保護装置の一部を構成するバッグ類1は、上記のアームレスト80やドアポケット81が設けられたドアトリム8とその車室外側のインナーパネル7との間に設けられており、サイドドア5に内蔵されている。このバッグ類1は、収縮バッグ10と膨張バッグ20とこれらのバッグ10,20の間に介装された開閉部30とを有して構成されている。
この収縮バッグ10はアームレスト80に内蔵されて設けられているため、この収縮バッグ10の上下方向位置(高さ)は、アームレスト80の高さとほぼ同様である。この上下方向位置は、乗員Pの腹部の上下方向位置に対応している。つまり、収縮バッグ10は、アームレスト80を介して乗員Pの腹部と対向する位置に設けられている。ここでいう「対向」とは、車幅方向に互いに向き合うことを意味する。
開閉部30は、収縮バッグ10の内部と膨張バッグ20の内部とが遮断された遮断状態と、これらのバッグ10,20の内部を連通させる連通状態とを切換えるものである。この開閉部30は、連通路30cと開閉弁30vとを有して構成されている。
このサイドエアバッグ装置40は、側突時に備えて配備されたものであり、詳細は後述するが、側突時にドアトリム8と乗員Pとの間の空間に展開される袋状のサイドエアバッグ40a(一点鎖線で示す)やこのサイドエアバッグ40a内部にガスを供給するインフレータ(図示略)を有している。このサイドエアバッグ40aは、折畳まれた状態でサイドエアバッグ装置40に格納されている。なお、サイドエアバッグ40aは、乗員Pの胸部,腹部及び腰部の上下方向領域に亘って展開される。
図3(a)に示すように、アームレスト80(二点鎖線で示す)は、上側から順に、上面部80aと立面部80bと斜面部80cとを有して構成されている。上面部80aは、車室外側から車室内側に突設するように設けられ、乗員P(図1等参照)の肘が上方から置かれる部分である。また、立面部80bは、上下方向に沿って設けられ、乗員P(図1等参照)の腹部に対向する部分である。また、斜面部80cは、上下方向に対して傾斜して設けられ、立面部80bの下部から車室外側に引き込まれるように形成された部分である。
収縮バッグ10は、車室内側端部に設けられた内面部10aと、車室外側端部に設けられた外面部10cと、これらの面部10a,10cの上部及び下部のそれぞれを接続している蛇腹部10bとを有して構成されている。これらの面部10a,10c及び蛇腹部10bにより囲繞される空間に流体Fが封入されている。
これらの面部10a,10cの間に設けられる蛇腹部10bは、収縮バッグ10の上面及び下面を形成しており、車幅方向に収縮バッグ10を伸縮自在にしている部位である。この蛇腹部10bには、ビニールやゴムなどの樹脂材料(天然樹脂や合成樹脂)を用いることができる。この図3(a)には、通常使用時を示しており、収縮バッグ10の蛇腹部10bが伸長した状態のものを示している。このように伸張状態の収縮バッグ10では、その蛇腹部10bが伸長するように、流体Fが満杯に封入されている。一方、詳細は後述するが、側突後には、収縮バッグ10はその蛇腹部10bが収縮した状態になる。このような収縮状態の収縮バッグ10では、その流体Fの封入量が、伸張状態の収縮バッグ10における流体Fの封入量よりも少ない。
収縮バッグ10の内部に封入された流体Fが流出すると、図3(b)に示すように、収縮バッグ10は車幅方向の長さ(厚み)を短くするように収縮する。つまり、収縮バッグ10は、その内部に封入している流体Fの体積に応じて収縮変形するように構成されている。なお、図3(b)には、側突後の収縮バッグ10及びこの周辺構造を示しており、開閉弁30v(図1等参照)が開放されて流体Fが流出したものを示す。
つまり、収縮バッグ10は厚みを小さくするように収縮変形するのに連動して、溝部Gにより変形し易くなっているアームレスト80は、車室外側に引き込まれるように変形する。
第1実施形態の乗員保護装置は、上述のように構成されているため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
車両への側突時には、図2(a)〜(c)に示すように、本実施形態の乗員保護装置は作用する。なお、図2(a)は通常使用時のものを示しており、この図2(a)に示す状態から図2(b)そして図2(c)に示す状態に移行する。また、ここでは側突として他の車両が自車の側方に衝突した場合を例示して説明する。この側突時には、サイドドア5を車室内に侵入させるように衝撃が作用している。
つまり、図2(b)に示すように、開閉弁30vの開放により両バッグ10,20の内部が連通し、収縮バッグ10から流体Fが流出するとともに膨張バッグ20に流体Fが流入する。よって、流体Fの流出により収縮バッグ10が収縮変形するとともに、これに連動してアームレスト80が車室外側に向けて引き込まれるように変形する。一方、膨張バッグ20は流体Fの流入により膨張変形する。同時に、サイドエアバッグ装置40のサイドエアバッグ40aは、ドアトリム8と乗員Pとの間の空間への展開を開始する。
これらより、通常使用時におけるドアトリム8の凹凸と側突時におけるドアトリム8の凹凸とを切換えることができる。
次に、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係る乗員保護装置は、側突後のサイドエアバッグの展開範囲と収縮バッグ及び膨張バッグの構成とが異なる。なお、ここで説明する点を除いては第1実施形態の乗員保護装置と同様の構成になっており、これらについては同様の符号を付し、各部の説明を省略する。また、本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、第1実施形態の構成に適宜組み合わせてもよい。
また、側突後、つまり、流体Fの移動完了後には、収縮バッグ10′の厚みよりも膨張バッグ20′の厚みの方が大きい。
このアームレスト80は、展開中のサイドエアバッグ40a′により車室外側へ押されて変形する。つまり、側突時には、収縮バッグ10′が収縮変形するとともに、アームレスト80が車室外側へ引き込まれる方向に変形する。よって、アームレスト80は、収縮バッグ10′の収縮変形に応じて変形するものといえる。
このように収縮バッグ10′の弾性係数K1の方が膨張バッグ20′の弾性係数K2よりも大きいため、両バッグ10′,20′内部の流体Fに作用する圧力がつり合った状態、すなわち、開閉弁30vが開放している側突後には、収縮バッグ10′の厚みよりも膨張バッグ20′の厚みの方が大きくなるように構成されている。
したがって、乗員Pの胸部及び腹部はサイドエアバッグ40a′により適切に保護され、乗員Pの腰部は膨張バッグ20′内部の流体Fにより適切に保護される。よって、乗員Pの胴部を適切に保護することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、乗員保護装置が膨張バッグ20を有するものを示したが、膨張バッグ20は無くてもよい。この場合、側突時には、収縮バッグ10に封入された流体Fが流出され、これに伴って収縮バッグ10が収縮変形する。
さらに、ドアトリム8の下部、即ち膨張バッグ20に押し出される部位が、上記の溝部や蛇腹を有していてもよい。この場合、ドアトリム8の下部は変形し易くなり、膨張バッグ20の膨張変形によりドアトリム8の下部は速やかに変形することができる。
8 ドアトリム
10 収縮バッグ
20 膨張バッグ
30 開閉部
30v 開閉弁
40 サイドエアバッグ装置
40a サイドエアバッグ
80 アームレスト
F 流体
G 溝部
S 膨出空間
P 乗員
DF 囲繞面,
OF 収縮バッグ10の車室内側の外面
Claims (6)
- 車両の側面衝突時に、ドアトリムと乗員との間の空間に展開されるサイドエアバッグと、
前記ドアトリムにおいて車室内側に向けて膨出するように突設された膨出部と、
流体が封入されて変形自在に設けられ、前記膨出部を膨出させている膨出空間に内蔵されて前記膨出部の形状を保持する収縮バッグと、
前記ドアトリムの車室外側であって前記膨出部の下方に設けられ、流入される前記流体の体積に応じて変形する膨張バッグと、
前記側面衝突時に、前記収縮バッグに封入された前記流体を流出させるとともに前記収縮バッグの内部と前記膨張バッグの内部とが遮断された遮断状態から前記収縮バッグの内部と前記膨張バッグの内部とが連通された連通状態とに切換える開閉部と、を備え、
前記膨張バッグは、前記側面衝突時に、前記ドアトリムを車室内側へ押し出して膨張変形する
ことを特徴とする、乗員保護装置。 - 前記開閉部は、開閉弁を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記開閉部は、前記流体を圧送するポンプを有する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の乗員保護装置。 - 前記膨出部は、溝又は蛇腹を有する
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の乗員保護装置。 - 前記膨出部は、アームレストである
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員保護装置。 - 前記膨出部における前記膨出空間を囲繞する囲繞面と前記収縮バッグの車室内側の外面とが連結部材を介して連結された
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の乗員保護装置。
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