しかしながら、前者のブーツ用ハンガーによれば、ブーツを上方からハンガーに挿入して支持させるように構成しているので、履物収納箱内へのブーツの収納時にはその都度、履物収納箱からハンガー全体を外部に引き出さねばならず、ブーツの収納に手間取る上にブーツの甲部と踵部とを甲係止部材と踵係止部材とに支持させるものであるから、甲部側に対して踵部側が踵係止部材の長さ方向に不測に移動すると、踵部が踵係止部材からの係止が解かれてブーツがハンガーから脱落する事態が発生することになり、安定した支持を得ることができない。
そのため、ブーツの足首部分を両側から紐状物からなる補助係止部材を挟持するように構成しているが、そうすると、ハンガーに対するブーツの支持やハンガーからのブーツの取り出しが容易に行うことができなくなるといった問題が生じる。
これに対して、後者のブーツ収納部の構造によれば、前方に開口部を有する平面馬蹄形状のブーツ保持用リングを履物収納箱内に配設しているので、このブーツ保持用リングを履物収納箱から引き出すことなくブーツを上下に反転させて逆さにした状態で開口部からリング内に挿入することにより容易にブーツをリングに吊り下げて保持させることができるが、このブーツ保持用リングを備えたブーツ収納部を履物収納箱内に設けるには、一対のブーツ保持用リングを連結部材によって一体に連結すると共に、連結したブーツ保持用リングの外側部に固定片を取付けてこの固定片を履物収納箱内に立設した左右仕切板の対向面にねじ等によって固着しなければならず、履物収納箱内へのブーツ保持用リングの配設が煩わしい上に、履物収納箱内に左右仕切板を立設してこれらの仕切板の対向面に左右一対のブーツ保持用リングを固定片を介してねじ等により固着するものであるから、ブーツ保持用リングが不要となった場合でも簡単に撤去することができず、また、履物収納箱内で左右に移動することもできないため、他の履物等の収納の邪魔になるといった問題点がある。
さらに、上記ブーツ用ハンガーやブーツ収納部の構造においては、いずれも、左右一対のブーツを左右方向に並べた状態で吊支するように構成しているため、数足のブーツの収納によって履物収納箱内の左右方向の空間が大きく占められてブーツを収納した横側に他の履物を収納し得る有効な空間を設けることが困難になる虞れがあった。また、ブーツを履物収納箱の前側の空間部内に収納する一方、靴やスリッパ等の他の履物を履物収納箱の後側の空間部内に収納するようにすれば、履物収納箱内の空間の有効利用が一応、達成できるが、そうすると、後側に収納している履物がブーツによって隠蔽されて、所望の履物を取り出すには、まず、ブーツを取り出さなければならず、履物の出し入れが煩雑になるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、構造が簡単で多量生産に適し、安価に提供できるのは勿論、左右一対のブーツを履物収納箱の前後方向、即ち、奥行き方向に並べた状態で履物収納箱内に収納可能にして複数足のブーツを他の履物等と共に履物収納箱内にコンパクトに整然と且つ容易に出し入れ可能に収納することができ、さらに、履物収納箱内でのブーツの収納位置を左右方向に自由に移動させることができると共に履物収納箱内からブーツを撤去すれば、その撤去跡のスペースを他の履物の収納に使用可能にして履物収納箱内の空間の有効活用を図ることができるブーツ収納装置を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明のブーツ収納装置は、請求項1に記載したように、履物収納箱内に配設されるブーツ収納装置であって、ブーツ挟持具とこのブーツ挟持具を支持する支持具とからなり、支持具は履物収納箱の両側板の対向内側面にそれぞれ取り付けられる両側取付板と、この両側取付板の対向面間に両端部を連結している前後水平横棒とから構成され、ブーツ挟持具は、ブーツを両側から挟持し得る間隔を存して左右に並設してなる左右挟持杆の上部を、左右一対のブーツにおける一方のブーツをその底部を上向きにした状態で該ブーツの足首部を両側から挟持する前側左右挟持腕杆部に屈曲、形成していると共に、この前側左右挟持腕杆部から下方にそれぞれ連なる上記左右挟持杆の下部を、左右一対のブーツにおける他方のブーツを上記一方のブーツの後方側においてその履口を上向きにした状態でその胴部を両側から挟持する後側左右挟持腕杆部に屈曲、形成してあり、さらに、上記前側左右挟持腕杆部の上端に連なる上記左右挟持杆の上端部を後側左右挟持腕杆部の上方に向かって後方に延出させて上記支持具における前後水平横棒に支持させる左右取付杆部に形成していると共に、これらの左右取付杆部の端部を一体に連設して上記支持具の後側水平横棒に係止させる係止端部に形成していることを特徴とする。
このように構成したブーツ収納装置において、請求項2に係る発明は、上記前側左右挟持腕杆部の具体的な構造に関するもので、左右の挟持杆の上部における上半部分を左右取付杆部からそれぞれ前方に向かって斜め下方に緩傾斜させることによって形成してなる上側左右腕杆部分と、上記左右の挟持杆の上部における長さ方向の中間部分をこの上側左右腕杆部分の前端から下方に向かって折り返し屈曲させることによって形成してなる左右腕杆先端部分と、上記左右の挟持杆の上部における下半部分をこの左右腕杆先端部分から後方に向かって延設してなる下側左右腕杆部分とから形成されている。
一方、上記後側左右挟持腕杆部の具体的な構造は、請求項3に記載したように、上記左右の挟持杆の長さ方向の中間部を、上記前側左右挟持腕杆部における下側左右腕杆部分からそれぞれ後方に向かってく字状に屈曲、形成してなるブーツの胴上半部挟持用左右挟持杆部分と、この胴上半部挟持用左右挟持杆部分の下端に連なる上記左右の挟持杆の長さ方向の下部を胴上半部挟持用左右挟持杆部分の下端から下方に向かってく字状に屈曲してなるブーツの胴下半部挟持用左右挟持杆部分とから形成されていることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、上記後側左右挟持腕杆部の別な形状に関するもので、上記前側左右挟持腕杆部の下端にそれぞれ連なる左右の挟持杆部分を、ブーツの履口から胴部下端に亘って該ブーツの胴部の前後部を両側から挟持するようにU字状に屈曲してなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記左右の挟持杆の上端部にそれぞれ形成している左右取付杆部は、上記支持具における前後水平横棒間の間隔よりも長くなるように形成されていてその前端部を支持具における前側水平横棒上に左右方向に摺動自在に支持させると共に、その後端部を上方に屈折させて上記支持具における後側水平横棒に下側から係止させる係止端部に形成していることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記支持具における前側水平横棒を後側水平横棒に対して下方に段違い状に設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、上記支持具における両側取付板に、履物収納箱の両側板の後端部に上下方向に一定間隔毎に穿設している取付用ダボ穴と同一間隔を存して上下一対の取付孔を穿設してあり、この取付孔を上記ダボ穴に重ね合わせてピン部材により両側取付板を両側板の後端部内側面に着脱自在に固定するように構成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、履物収納箱内に配設されるブーツ収納装置であって、ブーツ挟持具とこのブーツ挟持具を支持する支持具とからなり、ブーツ挟持具は、ブーツを両側から挟持し得る間隔を存して左右に並設し、且つ、上端部を一体に連設してなる左右の挟持杆の上部を、左右一対のブーツにおける一方のブーツをその底部を上向きにした状態で該ブーツの足首部を両側から挟持する前側左右挟持腕杆部に屈曲、形成していると共に、この前側左右挟持腕杆部から下方に連なる上記左右挟持杆の下部を、左右一対のブーツにおける他方のブーツを上記一方のブーツの後方側においてその履口を上向きにした状態でその胴部を両側から挟持する後側左右挟持腕杆部に屈曲、形成しているので、左右の挟持杆の間に左右一対のブーツ、即ち、一足のブーツにおける一方のブーツと他方のブーツとを前後方向に並列させた状態となるように挟持させて履物収納箱内に収納することができ、左右一対のブーツを左右方向に並列させた状態で履物収納箱内に収納する場合に比べて履物収納箱内全体の履物収納空間を有効に活用することができ、複数足のブーツを他の履物と共に履物収納箱内にコンパクトに整然と収納することができる。
さらに、ブーツ挟持具に左右一対のブーツを挟持させる場合、一方のブーツをその底部を上向きにした状態で前側左右挟持腕杆部に対して前方側からこれらの前側左右挟持腕杆部の間に差し込むことによって該ブーツの足首部をこの前側左右挟持腕杆部によって簡単且つ確実に挟持させることができると同時に、下向きになっている該ブーツの甲部の両側面をこれらの前側左右挟持腕杆部上に係止させて真っ直ぐに垂下させた安定した状態に吊支することができ、同様に、他方のブーツにおいてもその履口を上向きにした状態で後側左右挟持腕杆部の間に差し込むことによって該ブーツの胴部を倒れさせることなくこの後側左右挟持腕杆部によって安定した状態となるように簡単且つ確実に挟持させることができ、一足のブーツをこのブーツ挟持具に前後方向に並列させた状態に収納させることができる。
また、このブーツ挟持具を支持する支持具は、履物収納箱の両側板の対向内側面にそれぞれ取り付けられる両側取付板と、この両側取付板の対向面間に両端部を連結している前後水平横棒とからなる一方、上記ブーツ挟持具における前側左右挟持腕杆部の上端に連なる上記挟持杆の上端部を後側左右挟持腕杆部の上方に向かって後方に延出させて上記支持具における前後水平横棒に支持させる左右取付杆部に形成しているので、この左右取付杆部を支持具の前後水平横棒に支持させることによって履物収納箱内にブーツ挟持具を簡単に配設することができると共に、左右取付杆部の下方に一対のブーツにおける他方のブーツを挟持した上記後側左右挟持腕杆部が設けられているので、左右取付杆部を支持した支持具の下方空間部に該他方のブーツを収納することができ、前側左右挟持腕杆部に挟持された一方のブーツと共に履物収納箱の前後部内にそれぞれ整然と収納しておくことができる。
その上、支持具におけるブーツ挟持具を取付けていない部分を他の履物の収納に有効に利用することができると共に、この履物もブーツ挟持具に挟持されたブーツと同様に履物収納箱の扉を開くことによって直視し得る状態に収納されているから、出し入れが簡単に行うことができる。また、ブーツ挟持具を支持具に取付けた状態においても、取付ける前においても、このブーツ挟持具に対するブーツの装着が容易に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、上記前側左右挟持腕杆部は、左右の挟持杆の上部における上半部分を左右取付杆部から前方に向かって斜め下方に緩傾斜させた上側左右腕杆部分に形成しているので、この前側左右挟持腕杆部に一方のブーツを挟持させる際に、該ブーツの靴底を上側に向け、且つ、踵を前方に向けた状態にした時に生じる、前方に向かって斜め下方に緩傾斜するブーツの甲部の両側面を上記上側左右腕杆部分によって安定した状態で支持させることができ、さらに、上記左右の挟持杆の上部における長さ方向の中間部分をこの上側左右腕杆部分の前端から下方に向かって折り返し屈曲させることによって形成してなる左右腕杆先端部分と、上記左右の挟持杆の上部における下半部分をこの左右腕杆先端部分から後方に向かって延設してなる下側左右腕杆部分とに形成しているので、左右腕杆先端部分間を通じてのブーツの差込みが円滑に行えると共に上下方向に間隔を存して形成されているこれらの上下左右腕杆部分によってブーツの足首を両側から均等な挟持圧でもって挟持させて安定した吊支形態を維持させることができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、上記左右の挟持杆の長さ方向の中間部を、上記前側左右挟持腕杆部における下側左右腕杆部分から後方に向かってく字状に屈曲したブーツの胴上半部挟持用左右挟持杆部分に形成していると共に、この胴上半部挟持用左右挟持杆部分の下端に連なる上記左右の挟持杆の長さ方向の下部を胴上半部挟持用左右挟持杆部分の下端から下方に向かってく字状に屈曲させてブーツの胴下半部挟持用左右挟持杆部分に形成しているので、左右一対のブーツにおける他方のブーツを上向きにした状態でこれらのブーツの胴上半部挟持用左右挟持杆部分と胴下半部挟持用左右挟持杆部分とによってブーツの胴を全長に亘って安定した状態で真っ直ぐに挟持させることができるばかりでなく、この他方のブーツの上端履き口を、上記前側左右挟持腕杆部に靴底を上向きにした状態で挟持されている一方のブーツの下向きとなっている甲部の下方に近接させ、且つ、この他方のブーツの下端の上向きにしている甲部を、上記一方のブーツの下向きとなっている履口の下方に近接させた状態にすることができ、従って、これらのブーツが前後方向に互いに重なり合った状態となるようにブーツ挟持具に挟持させることができ、履物収納箱内にコンパクトに収納することができる。
この場合、請求項4に記載したように、上記前側左右挟持腕杆部の下端にそれぞれ連なる左右の挟持杆部分を、ブーツの履口から胴部下端に亘って該ブーツの胴部の前後部を両側から挟持するようにU字状に屈曲することによって形成しておいても、上記同様に前側左右挟持腕杆部と共に一対のブーツを前後にコンパクトに重なり合った状態となるように挟持させることができる。
請求項5に係る発明によれば、上記左右の挟持杆の上端部に形成している左右取付杆部は、上記支持具における前後水平横棒間の間隔よりも長くなるように形成されていてその前端部を支持具における前側水平横棒上に左右方向に摺動自在に支持させると共に、その後端部を上方に屈折させて上記支持具における後側水平横棒に下側から係止させる係止端部に形成しているので、左右取付杆部の基部を前側水平横棒上に支持させると共に係止端部を後側水平横棒に下方から係止させることによって、ブーツ挟持具を支持具に簡単且つ安定した状態に取付ることができ、また、取り外しもワンタッチで簡単に行うことができるばかりでなく、ブーツ挟持具を支持具の前後水平横棒に沿って左右方向に自由に移動させることができ、ブーツの収納位置を所望の位置に簡単に変更することができると共にその移動によって他の履物等の収納空間部を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、上記支持具における前側水平横棒を後側水平横棒に対して下方に段違い状に設けているので、ブーツ挟持具における後方に向かって斜め上方に緩傾斜している前側左右挟持腕杆部の上側左右杆部分から後方に延出している上記左右取付杆部の基部を前側水平横棒上に支持させると共に上記係止端部を後側水平横棒に下方から係止させることによって、支持具にブーツ挟持具をこのブーツ挟持具に挟持されたブーツが安定した垂直な収納状態となるように支持させることができる。
請求項7に係る発明によれば、上記支持具における両側取付板に、履物収納箱の両側板の後端部に上下方向に一定間隔毎に穿設している取付用ダボ穴と同一間隔を存して上下一対の取付孔を穿設してあり、この取付孔を上記ダボ穴に重ね合わせてピン部材により両側取付板を両側板の後端部内側面に着脱自在に固定するように構成しているので、既存の履物収納箱であっても、その両側板の後端部に取付用ダボ孔を設けていれば、このダボ孔を利用して上記支持具を履物収納箱内に簡単に配設することができ、ブーツ挟持具に挟持されたブーツの収納も容易に行うことができる。
本発明の具体的な実施の形態を図面に基づいて説明すると図1〜図4において、履物収納箱A内に配設されるブーツ収納装置は、ブーツ挟持具1と、このブーツ挟持具1を支持する支持具11とからなる。
この支持具11は、履物収納箱Aの両側板A1、A1における対向する内側面の後部にそれぞれ着脱自在に取り付けられる両側取付板12、12’と、これらの両側取付板12、12’の対向面における前端部間と後端部間とをそれぞれ連結している同一長さを有する前側水平横棒13と後側水平横棒14とからなり、これらの前後水平横棒13、14は前後に小間隔を存して平行に配設されていると共に、前側水平横棒13を後側水平横棒14に対して斜め下方に段違い状に設けられている。なお、これらの前後水平横棒13、14は、周知の手段によって伸縮自在にして履物収納箱Aの横幅寸法に応じてその長さを調節可能に構成しておいてもよい。
さらに、上記両側取付板12、12’の前部には、履物収納箱Aの両側板A1、A1の後部に上下方向に一定間隔毎に穿設しているダボ孔a、a・・・aと上下方向に同一間隔を存して上下一対の取付孔15、15を穿設してあり、これらの取付孔15、15を履物収納箱Aの両側板A1、A1の後部における上下に隣接する二つのダボ孔a、aにそれぞれ重ね合わせてピン部材16、16を取付孔15、15’からダボ孔a、aにそれぞれ挿嵌させることにより、両側取付板12、12’を履物収納箱Aの両側板A1、A1の後部内側面に当接状態で取り外し可能に固定し、履物収納箱Aの後部内の適所に支持具11を装着するように構成している。なお、この支持具11における両側取付板12、12’と前後水平横棒13、14とは金属製であっても樹脂成形品であってもよい。
一方、この支持具11と共にブーツ収納装置を構成する上記ブーツ挟持具1は、左右一対のブーツB1、B2におけるいずれか一方のブーツB1又はB2を両側から挟持できる間隔、即ち、ブーツB1、B2の筒状の胴部B1-1、B2-1の両側面間の幅よりも小さい間隔を存し、且つ、長さ方向を上下方向に向けた状態にして左右に並設してなる2本の挟持杆2、3を屈曲することにより、これらの左右挟持杆2、3の上部に、左右一対のブーツB1、B2における一方のブーツB1をその底部B1-2を上向きにした状態で該ブーツB1の足首部B1-3を両側から挟持することができる前側左右挟持腕杆部2A、3Aを形成していると共に、上記左右挟持杆2、3の下部に左右一対のブーツB1、B2における他方のブーツB2を上記一方のブーツB1の後方側においてその履口を上向きにした状態でその胴部B2-1を両側から挟持する後側左右挟持腕杆部2B、3Bをそれぞれ形成している。
また、上記左右挟持杆2、3の上端部はU字状に屈曲してなる端部によって互いに一体に連設している。即ち、この左右挟持杆2、3は、一本の長い線材の長さ方向の中央部をU字状に折り曲げることによって、この線材の一半部により上記一方の挟持杆2を、他半部によってこの一方の挟持杆2に並行する上記他方の挟持杆3を形成していると共にこれらの左右挟持杆2、3の上端を上記U字状の折り曲げ部によって一体に連設した形状に形成している。
さらに、上記U字状の折り曲げ部の下端に連なる左右挟持杆2、3の上端部を前方に向かって屈折させて、この屈折部4、4から上記U字状の折り曲げ部を上方に向かって垂直に起立させた形状に形成することによってこのU字状の折り曲げ部を、上記支持具11における後側水平横棒14に係止させる係止端部5に形成していると共に、この係止端部5の両側下端から前方に向かって屈折している上記左右挟持杆2、3の上端部を斜め下方に緩傾斜させてその前端部を支持具11における前側水平横棒13の上面に、後端部を支持具11における後側水平横棒14の下面にそれぞれ受止させることができる長さを有する左右取付杆部6、6'に形成している。
なお、左右挟持杆2、3を形成している線材としては、金属製の線材であっても合成樹脂製の線材であってよく、要するに、上記U字状に屈曲した係止端部5の下端屈折部4、4を支点として、左右挟持杆2、3がこれらの左右挟持杆2、3間の幅を弾性的に拡縮してブーツを両側から挟持し得るように形成しておけばよい。
左右挟持杆2、3の上部に形成している上記前側左右挟持腕杆部2A、3Aの具体的な形状を述べると、図4に示すように、この前側左右挟持腕杆部2A、3Aは、上記左右取付杆部6、6'に連なる左右挟持杆2、3の上部における上半部分を左右取付杆部6、6'の前端から前方に向かって斜め下方に緩傾斜させてなる一定長さの上側左右腕杆部分2A1 、3A1 と、上記左右挟持杆2、3の上部における長さ方向の中間部分を上記上側左右腕杆部分2A1 、3A1 の前端から下方に向かって円弧状に折り返し屈曲させることによって形成された左右腕杆先端部分2A2 、3A2 と、上記左右挟持杆2、3の上部における下半部分をこれらの左右腕杆先端部分2A2 、3A2 の後端から後方に向かって延長させてなる一定長さの下側左右腕杆部分2A3 、3A3 とからなり、前方に向かって側面つ字状もしくはく字状に屈曲した形状に形成されている。
また、左右取付杆部6、6'と上側左右腕杆部分2A1 、3A1 との連設部分の左右幅を狭くしてこの部分から左右取付杆部6、6'を係止端部5の下端屈折部4、4に向かって徐々に拡幅していると共に、上側左右腕杆部分2A1 、3A1 間の幅を上記幅狭い部分から左右腕杆先端部分2A2 、3A2 に向かって徐々に拡幅して前側左右挟持腕杆部2A、3A間へのブーツB1の差し込みが円滑に行えるように形成している。
左右挟持杆2、3の下部に形成している上記後側左右挟持腕杆部2B、3Bの具体的な形状を述べると、図4に示すように、この後側左右挟持腕杆部2B、3Bは、上記左右挟持杆2、3の長さ方向の中間部を、上記前側左右挟持腕杆部2A、3Aにおける下側左右腕杆部分2A3
、3A3 との後端からそれぞれ後方に向かって側面く字状に屈曲、形成してなるブーツB2の胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 と、この胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 の下端に連なる上記左右一対の挟持杆2、3の下部を下方に向かってく字状に屈曲してなるブーツB2の胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2 とからなり、これらの胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 と胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2 とによって側面S字状に形成されてあり、この後側左右挟持腕杆部2B、3Bは上記左右取付杆部6、6'の下方に設けられている。
即ち、前側左右挟持腕杆部2A、3Aにおける下側左右腕杆部分2A3 、3A3 の後端に、上記左右取付杆部6、6'から下方に適宜間隔を存するように上記胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 の上杆部分2B11、3B11を連設させ、この上杆部分2B11、3B11の後端を下方に向かって円弧状に折り返し屈曲させることによって胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 における屈曲後端杆部分2B12、3B12に形成してあり、この屈曲後端杆部分2B12、3B12から前方に向かって斜め下方に胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 の下杆部分2B13、3B13を形成している。さらに、この下端部分の前端に連なる左右一対の挟持杆2、3の下部を後方に向かって円弧状に折り返して上記胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2
を形成している。
上記のように構成したブーツ挟持具1と支持具11とを内装させる履物収納箱は、背板A2とこの背板A2の両側端から前方に突設している上記両側板A1、A1と、天板A3と底板A4とを組み合わせてなり、その前端開口部に扉体A5を開閉自在に設けている。
この履物収納箱A内の上部には図2に示すように、ブーツ以外の短靴等の履物載置棚Cが配設されてあり、この履物載置棚Cの下方空間部に上記ブーツ挟持具1と支持具11とからなるブーツ収納装置が配設されている。
履物収納箱A内に上記支持具11を装着するには、上述したように、支持具11の両側取付板12、12' を履物収納箱Aの両側板A1、A1の後端部の適宜高さ位置における対向内側面に当てがい、両側板A1、A1に上下方向に一定間隔毎に穿設しているダボ孔a、a・・・aにおける隣接する二つのダボ孔a、aに、上記両側取付板12、12' に穿設している上下一対の取付孔15、15を合致させて、ピン部材16、16をこれらの取付孔15、15からダボ孔a、aにそれぞれ挿嵌させることにより取付ける。
この支持具11に上記ブーツ挟持具1を装着するには、このブーツ挟持具1の上端部において前側左右挟持腕杆部2A、3Aの上側左右腕杆部分2A1 、3A1 から後方に延びている左右取付杆部6、6'の後端係止端部5を支持具11の前後水平横棒13、14間に通してその下端屈折部4、4を後側水平横棒14の下面から後面にかけて係止させる。この状態にして手放すと、ブーツ挟持具1における上端側の左右取付杆部6、6'がこの左右取付杆部6、6'から前方に向かって突出する前側左右挟持腕杆部2A、3Aとこの前側左右挟持腕杆部2A、3Aの下端に連なる後側左右挟持腕杆部2B、3Bとの重さによって該左右取付杆部6、6'の前端部が後側水平横棒14に係止している係止端部5の下端屈折部4、4を支点として前側水平横棒13上に押し付けられるように受止され、且つ、係止端部5の下端屈折部4、4が後側水平横棒14の下面に押し付けられて確実に係止し、ブーツ支持具1全体が妄動することなく安定した装着状態を維持する。
ブーツ支持具1に左右一対のブーツB1、B2を前後に並設した状態となるように挟持させるには、図5、図6に示すように、一方のブーツB1を逆さに反転した状態、即ち、その底部B1-2を上向きにした状態にし、且つ、踵部B1-4を後方に向けた状態にしてその足首部B1-3を前側左右挟持腕杆部2A、3Aに挟持させる一方、他方のブーツB2をその履口を上向きにし、且つ、爪先部を前方に向けた状態にしてその胴部B2-1を後側左右挟持腕杆部2B、3Bに挟持させる。
詳しくは、前側左右挟持腕杆部2A、3Aに一方のブーツB1を挟持させるには、このブーツB1を、その底部B1-2を上向きにし、且つ、踵部B1-4を後方に向けた状態にして前側左右挟持腕杆部2A、3Aの前方に対向させ、その足首部B1-3を前方に向かって開口しているこれらの前側左右挟持腕杆部2A、3Aにおける左右腕杆先端部分2A2 、3A2 間に差し込めば、この左右腕杆先端部分2A2 、3A2 の上下端からそれぞれ前方に連なる上側左右腕杆部分2A1 、3A1 と下側左右腕杆部分2A3 、3A3 とによって足首部B1-3の両側部が弾性的に挟持されると共に、前端から後端に向かって斜め上方に緩傾斜している上記上側左右腕杆部分2A1 、3A1 の上周部によって、下向きになっているブーツB1の甲部における踵側から爪先側に向かって斜め上方に緩やかに傾斜した両側面を支持させ、爪先側を左右取付杆部6、6'上に位置させた状態にして吊支させることができる。
一方、後側左右挟持腕杆部2B、3Bに他方のブーツB2を挟持させるには、このブーツB2を、その履口を上向きにし、且つ、爪先部を前方に向けた状態にして後側左右挟持腕杆部2B、3Bの前方又は後方に対向させ、履口が左右取付杆部6、6'の下方に位置するように、胴部B2-1の上半部と下半部とをそれぞれ前後方向に向かって開口している胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 間と胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2 間とに差し込めば、これらの胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 と胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2 とによって他方のブーツB2の胴部両側面が弾性的に挟持され、且つ、この他方のブーツB2の上記履口が左右取付杆部6、6'を介して上記一方のブーツB1の爪先部の下方に配置されると共に、この一方のブーツB1の下向きになっている履口の下方に他方のブーツB2の爪先部が配置された状態に収納することができる。従って、左右一対のブーツB1、B2が前後に互いに重なりあった状態となるようにブーツ支持具1に支持させることができる。
なお、ブーツ挟持具1に左右一対のブーツB1、B2を挟持させる場合、支持具11にブーツ挟持具1を取付けた状態においても行うことができるが、支持具11からブーツ挟持具1を取り外した状態にして、履物収納箱Aの外部においてこのブーツ挟持具1に挟持させてもよい。
また、ブーツ挟持具1に左右一対のブーツB1、B2を挟持させる場合、通常は、ブーツ挟持具1の前方側から他方のブーツB2を後側左右挟持腕杆部2B、3B間に差し込んでこれらの後側左右挟持腕杆部2B、3Bにより挟持させたのち、一方のブーツB1をブーツ挟持具1の前方側から前側左右挟持腕杆部2A、3A間に差し込んでこれらの前側左右挟持腕杆部2A、3Aに挟持させるが、一方のブーツB1を前側左右挟持腕杆部2A、3Aに挟持させたのち、或いは挟持させる前に、ブーツ挟持具1の後方側から他方のブーツB2を後側左右挟持腕杆部2B、3Bに挟持させてもよい。
履物収納箱A内においては、ブーツ挟持具1を、その上端係止端部5を支持具1の後側水平横棒14に係止させた状態にしてこの上端係止端部5の前端に連なる左右取付杆部6、6'を支持具1の前後水平横棒13、14に沿って左右方向に摺動、移動させて複数のブーツ挟持具1を履物収納箱Aの一側部内に横方向に並列させた収納状態にすることができる。このように複数のブーツ挟持具1を履物収納箱Aの一側部内に収束させて状態にすると、支持具1の前後水平横棒13、14の他側部が使用可能となるので、この前後水平横棒13、14の他側部上に図2示すように履物載置棚Cを取付けて靴等の他の履物を載置させることができる。
なお、ブーツ挟持具1における前側左右挟持腕杆部2A、3Aに挟持された一方のブーツB1は、その底部B1-2を上向きにして足首部B1-3を前側左右挟持腕杆部2A、3Aの上側左右腕杆部分2A1 、3A1 によって吊支されているが、ブーツ挟持具1における後側左右挟持腕杆部2B、3Bに挟持された他方のブーツB2は、その履口を上向きにした状態にして胴部B2-1を後側左右挟持腕杆部2B、3Bに挟持させているので吊支することができず、そのため、足底を履物収納箱Aの底板A4上に受止させているが、後側左右挟持腕杆部2B、3Bの弾性挟持力を大きくしてその挟持力により足底が履物収納箱Aの底板A4上から浮き上がった状態となるように挟持させるように構成しておいてもよい。
図7〜図9は、上記実施例におけるブーツ挟持具1の変形例を示すもので、このブーツ挟持具1における左右取付杆部6、6'と上側左右腕杆部分2A1 、3A1 との連設部分を上側左右腕杆部分2A1 、3A1 の後端から左右取付杆部6、6'の前端に向かって幅狭くなるように屈曲させることにより、左右取付杆部6、6'間の幅を前側左右挟持腕杆部2A、3A間の幅よりも狭くしていると共に、後側左右挟持腕杆部2B、3Bの胴上半部挟持用左右挟持杆部分2B1 、3B1 の左右上杆部分2B11、3B11を前側左右挟持腕杆部2A、3Aの下側左右腕杆部分2A3 、3A3 の後端から後方に向かって下方に屈折させ、且つ、屈曲後端杆部分2B12、3B12をと胴下半部挟持用左右挟持杆部分2B2 、3B2 の前端屈曲部もく字状に屈折させてなるものである。その他の実施例及び使用態様は上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図10〜図12は、ブーツ挟持具1のさらに別な実施の形態を示すもので、左右取付杆部6、6'と上側左右腕杆部分2A1 、3A1 とは上記図7に示す実施例と同一形状、即ち、これらの左右取付杆部6、6'と上側左右腕杆部分2A1 、3A1 との連設部分を上側左右腕杆部分2A1 、3A1 の後端から左右取付杆部6、6'の前端に向かって幅狭くなるように屈曲させることにより、左右取付杆部6、6'間の幅を前側左右挟持腕杆部2A、3A間の幅よりも狭くしていると共に、後側左右挟持腕杆部2B、3Bを上記実施例のように側面S字状に形成することなく、側面U字状に形成してなるものである。
この後側左右挟持腕杆部2B、3Bの具体的な形状は、左右挟持杆2、3の上部によって上記前側左右挟持腕杆部2A、3Aと係止端部5および左右取付杆部6、6'を形成すると共に下部にこの後側左右挟持腕杆部2B、3Bを形成する場合、この左右挟持杆2、3の下部における上半部を前側左右挟持腕杆部2A、3Aの下側左右腕杆部分2A3 、3A3 の後端から下方に向かって垂直に屈曲させることにより図11に示すように、他方のブーツB2の胴部B2-1の前側における履口から足首部分に亘る部分を両側から挟持する胴の前側挟持用左右縦挟持杆部分2B1'、3B1'に形成すると共に、左右挟持杆2、3の下部における下半部をこの胴の前側挟持用左右縦挟持杆部分2B1'、3B1'の下端から後方に向かって円弧状に折り返した下端屈曲部2B3 、3B3 を介してこの下端屈曲部2B3 、3B3 から上方に向かって垂直に延設した胴の後側挟持用左右縦挟持杆部分2B2'、3B2'に形成してなり、これらの前後左右縦挟持杆部分2B1'、3B1'、2B2'、3B2'と下端屈曲部2B3 、3B3 とによって側面U字状の後側左右挟持腕杆部2B、3Bに形成している。その他の実施例及び使用態様は上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。