JP5953813B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、次の従来技術が開示されている。この従来技術は、記録中に発生する種々のエラーを検出し、そのエラーの度合いに応じた対処を自動的に行うとともに、そのエラーが発生した地点を記憶する。そして、この従来技術は、インクジェット記録装置の不吐出を検出する不吐検出部を設け、該不吐検出部は、検出した不吐出ノズルの状態に応じてエラーランクおよびエラータイプを決定し制御部へ通達する。このエラーランクおよびエラータイプに応じて制御部は回復処理を実行させるとともに、このエラーが発生した箇所を記憶し、記録終了後にオペレータにエラー発生箇所およびエラーランク、エラータイプを表示する。
特許文献2には、次の従来技術が開示されている。この従来技術は、印字中にヘッドのメンテナンス動作を行うことを可能とする。そして、この従来技術は、記録媒体に液滴を吐出する吐出口が前記記録媒体の全幅に対応する長さにわたって配列されたラインヘッドと、前記ラインヘッドの吐出口の不良を回復するヘッド回復処理を行うヘッド回復手段と、前記ラインヘッドを前記ヘッド回復処理を行うための退避位置に移動させるヘッド退避手段と、前記記録媒体の搬送方向と略垂直な方向に移動可能な補助ヘッドと、を備え、前記ラインヘッドに対し、前記退避位置において前記ヘッド回復処理実行中に前記補助ヘッドにより画像記録を行うことを可能としたことを特徴とする画像形成装置を提供することにより前記課題を解決する。
特開2004−050450号公報 特開2005−231352号公報
本発明は、インクを吐出する吐出部の清掃を行う時期を、インクを吐出した量と画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量とに応じて調整する。
請求項1記載の発明は、作業単位を構成する画像形成の指示を受け付ける受付部と、前記画像形成の指示に基づいて媒体にインクを吐出する吐出部と、前記吐出部を清掃する清掃手段と、前記吐出部が吐出したインクの量に関する値である吐出値を前記作業単位の途中にて認識する認識手段と、前記作業単位で前記吐出部により吐出されると予測されるインクの量に関する予測値を算出する算出手段と、前記認識手段により認識された前記吐出値と前記算出手段により算出された前記予測値とに基づいて、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか、あるいは当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させるかを決定する決定手段とを有し、前記決定手段は、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させることを決定した場合、当該清掃手段が当該吐出部を清掃する際の清掃態様として、前記予測値に基づいて、当該吐出部を清掃するのに要する時間の長さが異なる清掃態様を切り替えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記決定手段は、前記吐出値に基づいて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか否かを判断し、前記予測値に基づいて当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを猶予するか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記決定手段は、前記吐出値が予め定めた第1の値を超えた場合に前記予測値と予め定めた第2の値とを比較し、当該予測値が当該予め定めた第2の値よりも大きい場合には前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させ、当該予測値が当該予め定めた第2の値以下である場合には当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記予め定めた第2の値を変更する変更部を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記吐出値は、前記作業単位で前記吐出部がインクを吐出した回数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記予測値は、前記作業単位で媒体1枚あたりに増加した前記吐出値の平均値と、当該作業単位にて前記吐出部がインクを吐出する残りの媒体の枚数とに基づいて求められることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、前記決定手段は、前記予測値に基づく前記清掃態様の切り替えにおいて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、インクを吐出する吐出部の清掃を行う時期を、インクを吐出した量と画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量とに応じて調整することができ、さらに、作業単位の途中にて吐出部を清掃する場合に、例えば画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量がより多い際、汚れがより確実に除去できるメンテナンスを行うことができる、あるいは、画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量に応じて、メンテナンス時間を変化させることができる
請求項2記載の発明によれば、インクを吐出した量に応じて吐出部を清掃させることを決定し、画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量に応じて吐出部を清掃させる時期を調整することができる。
請求項3記載の発明によれば、決定手段が、吐出値が予め定めた第1の値を超えない場合に、予測値と予め定めた第2の値との比較を行うことを省略できる。
請求項4記載の発明によれば、清掃を行う条件を変更することができる。
請求項5記載の発明によれば、吐出部の清掃を行う時期を、吐出部がインクを吐出した回数に基づき定めることができる。
請求項6記載の発明によれば、媒体に対し実際にインクを吐出した量に応じて、吐出部の清掃を行う時期を調整することができる。
請求項7記載の発明によれば、作業単位の途中にて吐出部を清掃する場合に、画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量に応じて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることができる。
本実施の形態が適用されるインクジェット記録装置を示す概略構成図である。 メンテナンス部を示す斜視図である。 メンテナンス時期を監視するステップを示すフローチャートである。 メンテナンスを猶予するステップを示すフローチャートである。 吐出予定数と実行されるメンテナンスの動作との関係を示す図である。 実行されるメンテナンスを示すフローチャートである。 インクジェット記録装置全体を制御する制御部のハードウェア構成を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<インクジェット記録装置100>
図1は、本実施の形態が適用されるインクジェット記録装置100を示す概略構成図である。
インクジェット記録装置100は、用紙Sを供給する給紙部102と、用紙Sに対して浸透抑制処理を行う浸透抑制処理部104と、用紙Sに処理液を付与する処理液付与部106と、用紙Sに色インクを付与して画像形成を行う画像形成部108と、用紙Sに記録された画像に定着処理を施す定着処理部110と、画像が形成された用紙Sを搬送して排出する排紙部112、インクジェット記録装置100全体を制御する制御部118と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェイス部119とを有する。
浸透抑制処理部104、処理液付与部106、画像形成部108、及び定着処理部110は、搬送される用紙Sの受渡しを行う手段として、ドラム形状を有する渡し胴124(124a、124b、124c、124d)をそれぞれ有する。また、浸透抑制処理部104、処理液付与部106、画像形成部108、及び定着処理部110は、渡し胴124に対して用紙搬送方向の下流側に配置され、渡し胴124から用紙Sを受け取り、用紙Sを保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴126(126a、126b、126c、126d)をそれぞれ有する。
渡し胴124及び圧胴126には、それぞれ用紙Sの先端部を保持するグリッパー115、116が設けられている。本例では、1つの渡し胴124に1個のグリッパー115が設けられる。また、1つの圧胴126には、1〜3個のグリッパー116が設けられている。
グリッパー115、116により用紙Sの先端部を保持した状態で渡し胴124及び圧胴126を図中矢印の方向に回転させると、渡し胴124及び圧胴126の外周面に沿って用紙Sが回転搬送される。また、渡し胴124のグリッパー115に保持された用紙Sの先端部が渡し胴124と圧胴126との用紙Sの受け渡し位置に到達すると、渡し胴124のグリッパー115から圧胴126のグリッパー116へ用紙Sの先端部の受け渡しが行われる。
給紙部102には、用紙Sを積載する給紙台120が設けられている。給紙台120の用紙搬送方向における下流側(図1において左側)にはフィーダボード122が接続されている。給紙台120に積載された用紙Sは1番上から順に1枚ずつフィーダボード122に送り出される。フィーダボード122に送り出された用紙Sは、浸透抑制処理部104の渡し胴124aを介して圧胴126aの表面(周面)に給紙される。
浸透抑制処理部104には、圧胴126aの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126aの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132がそれぞれ設けられている。
用紙予熱ユニット128及び浸透抑制剤乾燥ユニット132には、それぞれ予め定められた範囲で温度制御可能なヒータが設けられる。圧胴126aに保持された用紙Sが、用紙予熱ユニット128や浸透抑制剤乾燥ユニット132に対向する位置を通過する際、これらユニットのヒータによって加熱される。
浸透抑制剤ヘッド130は、圧胴126aに保持される用紙Sに対して熱可塑性樹脂ラテックス溶液等の浸透抑制剤を打滴するものであり、後述する画像形成部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140Kと同様の構成が適用される。
処理液付与部106には、圧胴126bの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126bの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138がそれぞれ設けられている。
処理液付与部106の各部(用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138)については、上述した浸透抑制処理部104の用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132とそれぞれ同様の構成が適用されるため、ここでは説明を省略する。もちろん、浸透抑制処理部104と異なる構成を適用することも可能である。
本例で用いられる処理液は、後段の画像形成部108に配置される各インクヘッド140C、140M、140Y、140Kから用紙Sに向かって吐出されるインクに含有される色材を凝集させる作用を有する酸性液である。
処理液乾燥ユニット138のヒータの加熱温度は、圧胴126bの回転方向上流側に配置される処理液ヘッド136の吐出動作によって用紙Sの表面に付与された処理液を乾燥させて、用紙S上に処理液が乾燥した薄膜層が形成されるような温度に設定される。
本例の如く、用紙S上に処理液が付与される前に、用紙予熱ユニット134のヒータによって用紙Sを予備加熱する態様が好ましい。この場合、処理液の乾燥に要する加熱エネルギーを低く抑えることが可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
画像形成部108には、圧胴126cの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126cの表面に対向する位置に、CMYKの4色のインクにそれぞれ対応したインクヘッド140(140C、140M、140Y、140K)と、溶媒乾燥ユニット142a、142bがそれぞれ設けられている。
各インクヘッド140は、上述した浸透抑制剤ヘッド130や処理液ヘッド136と同様に、インクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)が適用される。即ち、各インクヘッド140は、それぞれ対応する色インクの液滴を圧胴126cに保持された用紙Sに向かって吐出する。
各インクヘッド140は、それぞれ圧胴126cに保持される用紙Sにおける画像形成領域の最大幅に対応する長さを有し、そのインク吐出面には画像形成領域の全幅にわたって圧電方式(後述)によるインク吐出用のノズル141(図2参照)が複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。各インクヘッド140が圧胴126cの回転方向(用紙Sの搬送方向)と交差(直交)する方向に延在するように設置される。
用紙Sの画像形成領域の全幅をカバーするノズル列を有するフルラインヘッドがインク色毎に設けられる構成によれば、用紙Sの搬送方向(副走査方向)について、用紙Sと各インクヘッド140を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、用紙Sの画像形成領域に1次画像を記録することができる。これにより、用紙Sの搬送方向(副走査方向)と交差(直交)する方向(主走査方向)に往復動作するシリアル(シャトル)型ヘッドが適用される場合に比べて高速印字が可能であり、プリント生産性を向上させることができる。
また、本例では、CMYKの4色の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
溶媒乾燥ユニット142a、142bは、上述した用紙予熱ユニット128、134や浸透抑制剤乾燥ユニット132、処理液乾燥ユニット138と同様に、予め定めた範囲で温度制御可能なヒータを含んで構成される。用紙S上に形成された凝集処理剤層上にインク液滴が打滴されると、用紙S上にはインク凝集体(色材凝集体)が形成されるとともに、色材と分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が形成される。このようにして用紙S上に残った溶媒成分(液体成分)は、用紙Sのカールだけでなく、画像劣化を招く要因となる。そこで、本例では、各インクヘッド140からそれぞれ対応する色インクが用紙S上に打滴された後、溶媒乾燥ユニット142a、142bのヒータによって加熱を行い、溶媒成分を蒸発させ乾燥を行っている。
定着処理部110には、圧胴126dの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126dの表面に対向する位置に、画像形成部108による画像形成結果を読み取るインラインセンサ144、加熱ローラ148a,148bがそれぞれ設けられている。
なお、本例では、画像記録後の定着手段の一例として、加熱及び加圧による態様を例示したが、透明UVインク打滴部が透明UVインクを打滴した後に、UV光を照射して透明UVインクの硬化とともに、用紙Sに画像を定着させる構成など他の構成を適用してもよい。
インラインセンサ144は、画像形成部108の画像形成結果(各インクヘッド140の打滴結果)を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例のインラインセンサ144は、複数の検出画素(読取素子)が用紙Sの幅方向に沿って一列に並べられたラインCCD(又は、複数の検査画素が2次元状に配置されたエリアセンサ)と、ラインCCD(又は、エリアセンサ)によって用紙Sの幅方向を一括して読取れるように配置された縮小レンズとを含む構成であり、画像形成部108の各インクヘッド140の記録解像度よりも低い読取解像度を有している。
排紙部112には、定着処理が施された用紙Sを受ける排紙胴150と、用紙Sを積載する排紙台152と、排紙胴150に設けられたスプロケット151と排紙台152の上方に設けられたスプロケット153との間に掛け渡され、複数の排紙用グリッパー(不図示)を備えた排紙用チェーン154とが設けられている。
<インクジェット記録装置100の動作>
次に、上記のように構成されたインクジェット記録装置100の動作について説明する。
給紙部102の給紙台120からフィーダボード122に用紙Sが送り出される。用紙Sは、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持され、用紙予熱ユニット128によって予備加熱され、浸透抑制剤ヘッド130によって浸透抑制剤が打滴される。その後、圧胴126aに保持された用紙Sは、浸透抑制剤乾燥ユニット132によって加熱され、浸透抑制剤の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。
こうして浸透抑制処理が行われた用紙Sは、浸透抑制処理部104の圧胴126aから渡し胴124bを介して、処理液付与部106の圧胴126bに受け渡される。圧胴126bに保持された用紙Sは、用紙予熱ユニット134によって予備加熱され、処理液ヘッド136によって処理液が打滴される。その後、圧胴126bに保持された用紙Sは、処理液乾燥ユニット138によって加熱され、処理液の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。これにより、用紙S上には固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成される。
処理液が付与されて凝集処理剤層が形成された用紙Sは、処理液付与部106の圧胴126bから渡し胴124cを介して、画像形成部108の圧胴126cに受け渡される。圧胴126bに保持された用紙Sには、入力画像データに応じて、各インクヘッド140(140C、140M、140Y、140K)からそれぞれ対応する色インクが打滴される。
凝集処理剤層上にインク液滴が着弾すると、飛翔エネルギーと表面エネルギーとのバランスにより、インク液滴と凝集処理剤層との接触面が予め定めた面積にて着弾する。インク液滴が凝集処理剤上に着弾した直後に凝集反応が始まるが、凝集反応はインク液滴と凝集処理剤層との接触面から始まる。凝集反応は接触面近傍のみで起こり、インク着弾時における予め定めた接触面積で付着力を得た状態でインク内の色材が凝集されるため、色材移動が抑止される。
このインク液滴に隣接して他のインク液滴が着弾しても先に着弾したインクの色材は既に凝集化しているので後から着弾するインクとの間で色材同士が混合せず、ブリードが抑止される。なお、色材の凝集後には、分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が用紙S上に形成される。
そして、圧胴126cに保持された用紙Sは溶媒乾燥ユニット142a、142bによって加熱され、用紙S上でインク凝集体と分離した溶媒成分は蒸発し乾燥する。この結果、用紙Sのカールが防止されるとともに、溶媒成分に起因する画像品質の劣化を抑えることができる。
画像形成部108によって色インクが付与された用紙Sは、画像形成部108の圧胴126cから渡し胴124dを介して、定着処理部110の圧胴126dに受け渡される。圧胴126dに保持された用紙Sは、インラインセンサ144によって画像形成部108の印字結果が読み取られた後、加熱ローラ148a,148bによって加熱及び押圧処理が施される。
更に、その後、用紙Sが圧胴126dから排紙胴150に受け渡され、排紙用チェーン154によって排紙台152まで搬送される。このようにして画像形成が行われた用紙Sは、排紙用チェーン154によって排紙台152の上方に搬送され、排紙台152上に積載される。
<メンテナンス部200>
図2は、メンテナンス部200を示す斜視図である。
より詳細には、図2は、メンテナンス部200周辺を用紙Sの搬送方向上流側からみた図である。図2(a)はインクヘッド140によって画像形成が行われている際のメンテナンス部200を示し、図2(b)はインクヘッド140がホームポジションに配置されている際のメンテナンス部200を示す。
また、図2においては、インクヘッド140Y、140Kは図示していない。
本実施の形態のインクジェット記録装置100のように、インクジェット方式の記録ヘッドを用いた画像形成装置では、インク吐出不良が生じる場合がある。これは、例えばインクヘッド140のノズル141から飛散したインク等が吐出部の一例であるノズル141(およびその周辺)に付着することによる。そして、ノズル141に付着したインクは粘度が上昇すること(増粘)や固化することにより、インク吐出不良をより生じさせやすくする。
そこで、本実施の形態におけるインクジェット記録装置100は、清掃手段の一例であるメンテナンス部200を有する。このメンテナンス部200が、インクヘッド140を清掃(メンテナンス)する。メンテナンス部200は、画像形成部108の圧胴126cの周囲に設けられており、CMYKの4色のインクにそれぞれ対応して1つずつ設けられている。
図示の例においては、メンテナンス部200は、インクヘッド140を払拭することにより清掃するヘッド払拭部210を有する。また、メンテナンス部200は、インクヘッド140の乾燥やインクヘッド140近傍のインクの粘度上昇を防止するとともに、メンテナンス時にインクヘッド140から吐出されるインクを受けるキャップ220を有する。また、メンテナンス部200は、インクヘッド140を移動させる駆動機構230を有する。
まず、ヘッド払拭部210は、インクヘッド140のノズル141に洗浄液を塗布しながらインクヘッド140のノズル141に付着したインクを拭き取るローラ211と、ローラ211を支持するとともにローラ211に供給される洗浄液を収容するタンク213とを有する。また、ヘッド払拭部210は、モータを含む駆動部215を有し、インクヘッド140のノズル141が移動する経路に対してローラ211を進退可能とする(矢印A1、A2参照)。
後述するようにローラ211に接触しながらインクヘッド140が移動することにより、インクヘッド140のノズル141に洗浄液が供給されながらノズル141が払拭される。
キャップ220は、保湿のために各色のインクヘッド140のノズル141を覆うことにより(キャップすることにより)保湿を行うとともに、メンテナンス時にノズル141から吐出されるインクを受ける。また、例えば、このキャップ220に洗浄液を供給することで、ノズル141の保湿効果を高めることができる。このキャップ220は、画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するインクヘッド140のノズル141を覆う寸法で形成されている。
駆動機構230は、各色のインクヘッド140を支持する台座231と、台座231を移動させる(矢印B1、B2参照)ボールネジ233と、このボールネジ233に駆動力を供給するモータ235とを有する。
また、駆動機構230は、各部材の位置を検知する位置検知センサ237(第1センサ237a、第2センサ237b、第3センサ237c、第4センサ237d、第5センサ237e)を有する。なお、第1センサ237a、第2センサ237b、第3センサ237cは台座231の連結部231aを検知し、第4センサ237dはインクヘッド140の上端を検知し、第5センサ237eはインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する。各位置検知センサ237が設けられる位置については後述する。
さらに、駆動機構230は、台座231に支持されているインクヘッド140を昇降(矢印B3、B4参照)し、インクヘッド140のノズル141をキャップ220に対して進退させるノズル進退機構239を有する。このノズル進退機構239により、インクヘッド140は、台座231に対して上昇した位置である上側位置と、台座231に対して下降した位置である下側位置との間で移動する。なお、ノズル進退機構239は、特に図示はしないが、インクヘッド140を昇降可能な既存の種々の構成を用いてもよい。例えば、ノズル進退機構239は、ラックアンドピニオンとモータとにより構成される。
さて、図2(a)に実線で示すように、インクヘッド140は、画像形成時には圧胴126cの上方に配置され、かつ台座231に対して上側位置に配置されている。このことにより、インクヘッド140は、圧胴126cに巻きつけられた用紙Sに対向する位置である画像形成位置に配置される。
また、図2(a)に破線で示すように、インクヘッド140は、画像形成位置から駆動機構230によって移動(矢印B1参照)されることにより、圧胴126cの上方から退避した退避位置に配置される。図示のように、インクヘッド140が退避位置に配置されているとき、インクヘッド140はキャップ220の上方に配置され、かつインクヘッド140は台座231に対して上側位置に配置されている。
さらに、図2(b)に示すように、インクヘッド140は、退避位置からノズル進退機構239によって下降(矢印B3参照)することにより、ノズル141がキャップ220と接触する位置であるホーム位置に配置される。インクヘッド140は、画像形成時以外にはこのホーム位置に配置される。なお、インクヘッド140がホーム位置に配置されているとき、インクヘッド140は台座231に対して下側位置に配置されている。
ここで、位置検知センサ237は、それぞれ次の位置に設けられている。
まず、第1センサ237aは、画像形成位置にインクヘッド140を配置した際に、インクヘッド140を支持する台座231の連結部231aを検知する位置に設けられている。
第2センサ237bは、画像形成位置からホーム位置にインクヘッド140が移動する際に、インクヘッド140とともに移動する連結部231aを検知するように設けられている。後述するように、第2センサ237bが連結部231aを検知することにより、ヘッド払拭部210が上昇を開始する。
第3センサ237cは、インクヘッド140を退避位置に配置した際に、台座231の連結部231aを検知する位置に設けられている。
第4センサ237dは、台座231に設けられ、画像形成位置に配置されたインクヘッド140の上端を検知する位置に設けられている。すなわち、第4センサ237dは、インクヘッド140が台座231に対して上側位置にあるときのインクヘッド140の上端を検知する。
第5センサ237eは、ホーム位置に配置されたインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する位置に設けられている。すなわち、第5センサ237eは、インクヘッド140が台座231に対して下側位置にあるときのインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する。
図2(a)に示すように、画像形成位置にインクヘッド140を配置した際には、第1センサ237aが連結部231aを検知するとともに、第4センサ237dがインクヘッド140の上端を検知する。
また、図2(b)に示すように、ホーム位置にインクヘッド140を配置した際には、第3センサ237cが連結部231aを検知するとともに、第5センサ237eがインクヘッド140のノズル141を検知する。
<メンテナンス部200の動作>
さて、インクヘッド140は、画像形成位置とホーム位置との間を移動する。
まず、画像形成位置からホーム位置へ移動する動作について説明をする。
画像形成位置にあるインクヘッド140を支持する台座231は、モータ235の駆動を受けたボールネジ233が回転することにより、移動を開始する(矢印B1参照)。
そして、台座231が移動することにともない、第2センサ237bが連結部231aを検知すると、ヘッド払拭部210が上昇する(矢印A1参照)。さらに、台座231が移動し、第3センサ237cが連結部231aを検知すると、ヘッド払拭部210が下降する(矢印A2参照)とともに、台座231が停止する。このことにより、インクヘッド140は、退避位置に配置される。
その後、ノズル進退機構239の駆動を受けてインクヘッド140が下降を開始する(矢印B3参照)。第5センサ237eがインクヘッド140のノズル141を検知すると、ヘッド払拭部210が下降し(矢印A2参照)、さらにインクヘッド140が停止する。このとき、インクヘッド140はホーム位置に配置され、インクヘッド140のノズル141は、キャップ220に接触した状態となる。
次に、ホーム位置から画像形成位置への移動する動作を説明する。
ホーム位置にあるインクヘッド140は、ノズル進退機構239の駆動を受けて、上昇を開始する(矢印B4参照)。そして、第4センサ237dがインクヘッド140の上端を検知すると、インクヘッド140が停止する。このことにより、インクヘッド140は、退避位置に配置される。このとき、ヘッド払拭部210が上昇する(矢印A1参照)。
その後、モータ235の駆動を受けたボールネジ233が回転することにより、台座231は移動を開始する(矢印B2参照)。台座231が移動することにともない、第2センサ237bが連結部231aを検知すると、ヘッド払拭部210が下降する(矢印A2参照)。さらに台座231が移動し、第1センサ237aが連結部231aを検知すると、台座231が停止する。このことにより、インクヘッド140は、画像形成位置に配置される。
さて、メンテナンス部200は、上述のようにインクヘッド140を清掃し、形成する画像の画質が劣化することを抑制する。図示の例のメンテナンス部200は、払拭、パージ、およびダミー吐出を順次行うことにより、インクヘッド140を清掃する。
ここで、払拭とはノズル141に付着したインクを拭き取って清掃することをいう。図示の例においては、ヘッド払拭部210のローラ211上をインクヘッド140のノズル141が通過することによって、インクが拭き取られる。
パージとは、ノズル141内のインクを画像形成の際よりも高い圧力で強制的に排出することをいう。図示の例においては、ノズル141内のインクは、キャップ220に向けて排出される。パージにより、例えばノズル141に固着したインクを取り除く。
ダミー吐出とは、ノズル141内のインクをパージよりも小さい圧力で排出する。図示の例においては、ノズル141内のインクは、キャップ220に向けて排出される。ダミー吐出により、例えばインクの供給路(図示せず)やノズル141に付着した埃等を取り除く。
<メンテナンスの実行時期>
さて、画像形成にともない、インクヘッド140のノズル141からインクを吐出させ続けると、インク吐出不良が生じる場合がある。したがって、メンテナンス部200は、予め定めた時期となった際にはプリントジョブ(作業単位)の途中であってもインクヘッド140のメンテナンスを行う。インクヘッド140による画像形成は、インクヘッド140がメンテナンスを行う際には中断され、メンテナンス終了後に再開される。
インクヘッド140がインク等により汚れる程度は、使用した(吐出した)インクの量に応じて変化する。この吐出したインク量は、吐出値の一例であるインクヘッド140のノズル141が実際にインクを吐出した回数(吐出数)と相関があることから、以下においてはノズル141の吐出数によって、メンテナンスを実行する時期(メンテナンス実行時期)を判断することを説明する。
なお、メンテナンス実行時期が意図した時期よりも早いと、メンテナンスを行う回数が増え生産性が低下する。また、メンテナンス実行時期が意図した時期よりも遅いと、形成する画像の画質が低下する。
さて、本実施の形態においては、画像形成を開始してからメンテナンスを実行させるまでの吐出数を、第1の値の一例である第1閾値として設定する。そして、吐出数が、画像形成にともない増加し第1閾値を超えた際に、プリントジョブの途中であっても、画像形成を中断しメンテナンス部200がインクヘッド140のメンテナンスを行う。
このとき、ユーザによっては、画質の劣化を抑制することよりも生産性を優先したい場合がある。特に、形成したい残りの画像が少ない場合には、早くプリントジョブを完了させたい(生産性を優先させたい)という要求が発生しやすい。
そこで、本実施の形態においては、吐出数が第1閾値を超えた場合であっても、予め定めた条件を満たす場合には、メンテナンスを猶予する。メンテナンスを猶予することにより、プリントジョブの途中にメンテナンスが実行されることが抑制され、生産性を向上させ得る。
本実施の形態においては、吐出数とともに、予測値の一例であるプリントジョブにおいてこれから吐出されることが予定される回数(吐出予定数)を算出する。また、第2の値の一例であり第1閾値とは異なる第2閾値を設ける。そして、吐出数が第1閾値を超えた際に、吐出予定数を第2閾値と比較することにより、メンテナンスを猶予するか否かを判断する。
付言すると、第2閾値は、メンテナンスを猶予する最大の吐出予定数となる。この第2閾値よりも吐出予定数が大きい場合は、猶予することなくメンテナンスを実行する。また、この第2閾値は、例えば変更部の一例であるユーザインターフェイス部119を介して、ユーザの入力を受け付けることにより変更される。第2閾値を変更することにより、ユーザが印刷したい用紙Sの枚数や用紙Sのサイズに応じてメンテナンスの時期を調整し、ユーザの利便性を向上させ得る。
また、吐出予定数は、例えばプリントジョブにおいてこれから吐出されることが予測される画像の枚数(印字枚数)と、そのプリントジョブにおいて画像1枚当たりにインクが吐出された回数の平均値との積から求めることができる。なお、吐出予定数は、プリントジョブにおいてこれから吐出される回数を予測して算出された値であればよく、例えば残りの印字枚数のみに応じて定める値であってもよい。
図3および図4を用いて、メンテナンス時期の判断について詳細に説明をする。
ここで、図3は、メンテナンス時期を監視するステップを示すフローチャートである。図4は、メンテナンスを猶予するステップを示すフローチャートである。
まず、ここでは第1閾値を1億回とし、第2閾値を0.2億回とする。そして、初期状態として、インクヘッド140はホームポジションに配置されている(図2(b)参照)。
図3に示すように、例えばパーソナルコンピュータ(PC、図示せず)を介してプリントジョブを受けたプリントジョブの制御部118が指示を送ることにより、インクヘッド140は画像形成位置に移動する(ステップ301)。また、給紙部102から用紙Sが供給され、渡し胴124および圧胴126を介して、用紙Sが搬送される(ステップ302)。
この搬送されてきた用紙Sに対して、インクヘッド140により画像が形成される(ステップ303)。この画像形成が行われるとともに、インク吐出数がカウントされ、かつ吐出予定数が算出される。図示の例においては、1枚の用紙Sに画像が形成するごとに、インク吐出数のカウント(ステップ304)と、吐出予定数の算出(ステップ305)とが行われる。このインク吐出数と吐出予定数とに基づいてメンテナンス時期が監視される(ステップ306)。そして、プリントジョブが終了する(ステップ307)まで、画像形成は継続する。
また、図4に示すように、メンテナンス時期の監視においては、インク吐出数が第1閾値(この例においては1億回)よりも大きいかを判断する(ステップ401)。インク吐出数が第1閾値よりも大きい場合には、吐出予定数が第2閾値(この例においては1.2億回)よりも大きいかを判断する(ステップ402)。吐出予定数が第2閾値よりも大きい場合には、メンテナンスが実行される(ステップ403)。一方、ステップ402において吐出予定数が第2閾値以下である場合には、メンテナンスは実行されず猶予される。
また、ステップ401においてインク吐出数が第1閾値以下である場合には、メンテナンスが実行されることなく終了する。
さて、実行されるインクヘッド140のメンテナンスは、上述のようにメンテナンス部200が払拭、パージ、およびダミー吐出を順次行うことによって実行される。しかしながら、例えば、図5および図6に示すように、払拭、パージ、およびダミー吐出のうち一部のみを実行する態様であってもよい。
ここで、図5は、吐出予定数と実行されるメンテナンスの動作との関係を示す図である。図6は、実行されるメンテナンスを示すフローチャートである。
図5に示す例にいては、第2閾値を0.2億回としている。また、この第2閾値に加えて、第3閾値(0.3億回)、第4閾値(0.4億回)をさらに設定している。そして、吐出予定数が第2閾値よりも大きくて第3閾値以下の場合には、インクヘッド140のメンテナンスとして払拭のみを行う。また、吐出予定数が第3閾値よりも大きくて第4閾値以下の場合には、インクヘッド140のメンテナンスとして払拭とパージとを行う。さらに、吐出予定数が第4閾値よりも大きい場合には、インクヘッド140のメンテナンスとして払拭とパージとダミー吐出とを行う。
ここで、払拭のみ、払拭とパージ、払拭とパージとダミー吐出の順で、ノズル141の汚れがより確実に除去できる。それに対して、払拭のみ、払拭とパージ、払拭とパージとダミー吐出の順で、メンテナンスに要する時間がより長くなる。したがって、上記のように第3閾値(および第4閾値)を設定することにより、例えば吐出予定数がより多い場合に、汚れがより確実に除去できるメンテナンスを行い得る。あるいは、吐出予定数に応じて、メンテナンス時間を変化させ得る。
また、第2閾値乃至第4閾値と吐出予定数とを比較することにより、メンテナンスが実行する内容が変更される具体的な態様は、例えば図5および図6を用いて説明をすると次のようになる。まず、払拭を行うか否かを判断する(ステップ601)。図5に示すように、吐出予定数が第2閾値よりも大きい場合は、払拭を行う(ステップ602)。一方、ステップ601において吐出予定数が第2閾値以下である場合には、払拭は行わない。
次に、パージを実行するか否かを判断する(ステップ603)。図5に示すように吐出予定数が第3閾値よりも大きい場合は、パージを行う(ステップ604)。一方、ステップ603において吐出予定数が第3閾値以下である場合には、パージは行わない。
さらに、ダミー吐出を実行するか否かを判断する(ステップ605)。図5に示すように吐出予定数が第4閾値よりも大きい場合は、ダミー吐出を実行する(ステップ606)。一方、ステップ605において吐出予定数が第4閾値以下である場合には、ダミー吐出は行わない。
さて、上述の実施形態においては、画像形成にともない実際に吐出したインク量を把握する態様として、吐出数を用いて説明をした。実際に吐出したインク量を把握しながらメンテナンス実行時期を判断するため、使用する予定のインク量を用いてメンテナンス実行時期を判断するよりも、メンテナンス実行時期のばらつきが抑制される。
なお、吐出数は、例えば次のようにして検知される。本実施の形態のノズル141を、圧電素子(圧電セラミック)の変形によって圧力室(インク室)の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させる圧電方式により構成した場合には、この圧力室の容積が1回減少することを吐出数の1回とする。そして、例えば、制御部118が圧力室の容積を減少させる際に、振動板に入力される電流を検知することにより吐出数が把握される。
付言すると、実際に吐出したインク量のパラメータとして、吐出数以外であっても実際に吐出したインク量に対応する数値であればよい。例えば、実際に画像を形成した用紙Sの枚数(印字枚数)、画像を形成した時間(印字時間)によって判断してもよい。
また、これらの吐出数、印字枚数、および印字時間の組み合わせによって、実際に吐出したインク量を把握する構成であってもよい。例えば、吐出数、印字枚数、および印字時間のそれぞれに対する第1閾値と第2閾値とをもち、いずれかが第1閾値を超えかつ、その予定数が第2閾値以下である場合に、メンテナンスを猶予する構成であってもよい。
図7は、インクジェット記録装置100全体を制御する制御部118のハードウェア構成を示した図である。図7に示したように、制御部118は、画像形成部108やメンテナンス部200を制御するに際して、予め定められたプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算手段の一例としてのCPU701、CPU701により実行されるプログラム等が格納されるRAM702、CPU701により実行されるプログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM703、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できるEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ704、各デバイスとの信号の入出力を制御するインターフェース部705を備えている。
また、メモリユニット706には各デバイスにより実行されるプログラムが格納されており、この処理プログラムを読み込むことによって、画像形成やメンテナンスが実行される。すなわち、画像形成部108による画像形成やメンテナンス部200によるメンテナンスを実行するプログラム等が、例えばメモリユニット706としてのハードディスクやDVD−ROM等から各制御部内のRAM702に読み込まれる。そして、RAM702に読み込まれたプログラムに基づいて、CPU701が各種処理を行う。
なお、制御部118は、受付部として機能する。また、制御部118は、認識手段として機能する。さらに、制御部118は、算出手段として機能する。さらにまた、制御部118は、決定手段として機能する。
100…インクジェット記録装置、118…制御部、119…ユーザインターフェイス部、140…インクヘッド、200…メンテナンス部、210…ヘッド払拭部、220…キャップ、230…駆動機構

Claims (7)

  1. 作業単位を構成する画像形成の指示を受け付ける受付部と、
    前記画像形成の指示に基づいて媒体にインクを吐出する吐出部と、
    前記吐出部を清掃する清掃手段と、
    前記吐出部が吐出したインクの量に関する値である吐出値を前記作業単位の途中にて認識する認識手段と、
    前記作業単位で前記吐出部により吐出されると予測されるインクの量に関する予測値を算出する算出手段と、
    前記認識手段により認識された前記吐出値と前記算出手段により算出された前記予測値とに基づいて、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか、あるいは当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させるかを決定する決定手段とを有し、
    前記決定手段は、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させることを決定した場合、当該清掃手段が当該吐出部を清掃する際の清掃態様として、前記予測値に基づいて、当該吐出部を清掃するのに要する時間の長さが異なる清掃態様を切り替えること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記吐出値に基づいて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか否かを判断し、前記予測値に基づいて当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを猶予するか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記決定手段は、前記吐出値が予め定めた第1の値を超えた場合に前記予測値と予め定めた第2の値とを比較し、当該予測値が当該予め定めた第2の値よりも大きい場合には前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させ、当該予測値が当該予め定めた第2の値以下である場合には当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定めた第2の値を変更する変更部を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記吐出値は、前記作業単位で前記吐出部がインクを吐出した回数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記予測値は、前記作業単位で媒体1枚あたりに増加した前記吐出値の平均値と、当該作業単位にて前記吐出部がインクを吐出する残りの媒体の枚数とに基づいて求められることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、前記予測値に基づく前記清掃態様の切り替えにおいて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
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