JP5953813B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
請求項3記載の発明は、前記決定手段は、前記吐出値が予め定めた第1の値を超えた場合に前記予測値と予め定めた第2の値とを比較し、当該予測値が当該予め定めた第2の値よりも大きい場合には前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させ、当該予測値が当該予め定めた第2の値以下である場合には当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記吐出値は、前記作業単位で前記吐出部がインクを吐出した回数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記予測値は、前記作業単位で媒体1枚あたりに増加した前記吐出値の平均値と、当該作業単位にて前記吐出部がインクを吐出する残りの媒体の枚数とに基づいて求められることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、前記決定手段は、前記予測値に基づく前記清掃態様の切り替えにおいて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項2記載の発明によれば、インクを吐出した量に応じて吐出部を清掃させることを決定し、画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量に応じて吐出部を清掃させる時期を調整することができる。
請求項3記載の発明によれば、決定手段が、吐出値が予め定めた第1の値を超えない場合に、予測値と予め定めた第2の値との比較を行うことを省略できる。
請求項5記載の発明によれば、吐出部の清掃を行う時期を、吐出部がインクを吐出した回数に基づき定めることができる。
請求項6記載の発明によれば、媒体に対し実際にインクを吐出した量に応じて、吐出部の清掃を行う時期を調整することができる。
請求項7記載の発明によれば、作業単位の途中にて吐出部を清掃する場合に、画像形成が終了するまでに吐出すると予測されるインクの量に応じて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることができる。
<インクジェット記録装置100>
図1は、本実施の形態が適用されるインクジェット記録装置100を示す概略構成図である。
インクジェット記録装置100は、用紙Sを供給する給紙部102と、用紙Sに対して浸透抑制処理を行う浸透抑制処理部104と、用紙Sに処理液を付与する処理液付与部106と、用紙Sに色インクを付与して画像形成を行う画像形成部108と、用紙Sに記録された画像に定着処理を施す定着処理部110と、画像が形成された用紙Sを搬送して排出する排紙部112、インクジェット記録装置100全体を制御する制御部118と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェイス部119とを有する。
浸透抑制剤ヘッド130は、圧胴126aに保持される用紙Sに対して熱可塑性樹脂ラテックス溶液等の浸透抑制剤を打滴するものであり、後述する画像形成部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140Kと同様の構成が適用される。
本例で用いられる処理液は、後段の画像形成部108に配置される各インクヘッド140C、140M、140Y、140Kから用紙Sに向かって吐出されるインクに含有される色材を凝集させる作用を有する酸性液である。
本例の如く、用紙S上に処理液が付与される前に、用紙予熱ユニット134のヒータによって用紙Sを予備加熱する態様が好ましい。この場合、処理液の乾燥に要する加熱エネルギーを低く抑えることが可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
次に、上記のように構成されたインクジェット記録装置100の動作について説明する。
給紙部102の給紙台120からフィーダボード122に用紙Sが送り出される。用紙Sは、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持され、用紙予熱ユニット128によって予備加熱され、浸透抑制剤ヘッド130によって浸透抑制剤が打滴される。その後、圧胴126aに保持された用紙Sは、浸透抑制剤乾燥ユニット132によって加熱され、浸透抑制剤の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。
図2は、メンテナンス部200を示す斜視図である。
より詳細には、図2は、メンテナンス部200周辺を用紙Sの搬送方向上流側からみた図である。図2(a)はインクヘッド140によって画像形成が行われている際のメンテナンス部200を示し、図2(b)はインクヘッド140がホームポジションに配置されている際のメンテナンス部200を示す。
また、図2においては、インクヘッド140Y、140Kは図示していない。
後述するようにローラ211に接触しながらインクヘッド140が移動することにより、インクヘッド140のノズル141に洗浄液が供給されながらノズル141が払拭される。
また、駆動機構230は、各部材の位置を検知する位置検知センサ237(第1センサ237a、第2センサ237b、第3センサ237c、第4センサ237d、第5センサ237e)を有する。なお、第1センサ237a、第2センサ237b、第3センサ237cは台座231の連結部231aを検知し、第4センサ237dはインクヘッド140の上端を検知し、第5センサ237eはインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する。各位置検知センサ237が設けられる位置については後述する。
まず、第1センサ237aは、画像形成位置にインクヘッド140を配置した際に、インクヘッド140を支持する台座231の連結部231aを検知する位置に設けられている。
第2センサ237bは、画像形成位置からホーム位置にインクヘッド140が移動する際に、インクヘッド140とともに移動する連結部231aを検知するように設けられている。後述するように、第2センサ237bが連結部231aを検知することにより、ヘッド払拭部210が上昇を開始する。
第3センサ237cは、インクヘッド140を退避位置に配置した際に、台座231の連結部231aを検知する位置に設けられている。
第5センサ237eは、ホーム位置に配置されたインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する位置に設けられている。すなわち、第5センサ237eは、インクヘッド140が台座231に対して下側位置にあるときのインクヘッド140の下端(ノズル141)を検知する。
また、図2(b)に示すように、ホーム位置にインクヘッド140を配置した際には、第3センサ237cが連結部231aを検知するとともに、第5センサ237eがインクヘッド140のノズル141を検知する。
さて、インクヘッド140は、画像形成位置とホーム位置との間を移動する。
まず、画像形成位置からホーム位置へ移動する動作について説明をする。
画像形成位置にあるインクヘッド140を支持する台座231は、モータ235の駆動を受けたボールネジ233が回転することにより、移動を開始する(矢印B1参照)。
そして、台座231が移動することにともない、第2センサ237bが連結部231aを検知すると、ヘッド払拭部210が上昇する(矢印A1参照)。さらに、台座231が移動し、第3センサ237cが連結部231aを検知すると、ヘッド払拭部210が下降する(矢印A2参照)とともに、台座231が停止する。このことにより、インクヘッド140は、退避位置に配置される。
ホーム位置にあるインクヘッド140は、ノズル進退機構239の駆動を受けて、上昇を開始する(矢印B4参照)。そして、第4センサ237dがインクヘッド140の上端を検知すると、インクヘッド140が停止する。このことにより、インクヘッド140は、退避位置に配置される。このとき、ヘッド払拭部210が上昇する(矢印A1参照)。
パージとは、ノズル141内のインクを画像形成の際よりも高い圧力で強制的に排出することをいう。図示の例においては、ノズル141内のインクは、キャップ220に向けて排出される。パージにより、例えばノズル141に固着したインクを取り除く。
ダミー吐出とは、ノズル141内のインクをパージよりも小さい圧力で排出する。図示の例においては、ノズル141内のインクは、キャップ220に向けて排出される。ダミー吐出により、例えばインクの供給路(図示せず)やノズル141に付着した埃等を取り除く。
さて、画像形成にともない、インクヘッド140のノズル141からインクを吐出させ続けると、インク吐出不良が生じる場合がある。したがって、メンテナンス部200は、予め定めた時期となった際にはプリントジョブ(作業単位)の途中であってもインクヘッド140のメンテナンスを行う。インクヘッド140による画像形成は、インクヘッド140がメンテナンスを行う際には中断され、メンテナンス終了後に再開される。
なお、メンテナンス実行時期が意図した時期よりも早いと、メンテナンスを行う回数が増え生産性が低下する。また、メンテナンス実行時期が意図した時期よりも遅いと、形成する画像の画質が低下する。
このとき、ユーザによっては、画質の劣化を抑制することよりも生産性を優先したい場合がある。特に、形成したい残りの画像が少ない場合には、早くプリントジョブを完了させたい(生産性を優先させたい)という要求が発生しやすい。
ここで、図3は、メンテナンス時期を監視するステップを示すフローチャートである。図4は、メンテナンスを猶予するステップを示すフローチャートである。
図3に示すように、例えばパーソナルコンピュータ(PC、図示せず)を介してプリントジョブを受けたプリントジョブの制御部118が指示を送ることにより、インクヘッド140は画像形成位置に移動する(ステップ301)。また、給紙部102から用紙Sが供給され、渡し胴124および圧胴126を介して、用紙Sが搬送される(ステップ302)。
また、ステップ401においてインク吐出数が第1閾値以下である場合には、メンテナンスが実行されることなく終了する。
ここで、図5は、吐出予定数と実行されるメンテナンスの動作との関係を示す図である。図6は、実行されるメンテナンスを示すフローチャートである。
次に、パージを実行するか否かを判断する(ステップ603)。図5に示すように吐出予定数が第3閾値よりも大きい場合は、パージを行う(ステップ604)。一方、ステップ603において吐出予定数が第3閾値以下である場合には、パージは行わない。
さらに、ダミー吐出を実行するか否かを判断する(ステップ605)。図5に示すように吐出予定数が第4閾値よりも大きい場合は、ダミー吐出を実行する(ステップ606)。一方、ステップ605において吐出予定数が第4閾値以下である場合には、ダミー吐出は行わない。
また、これらの吐出数、印字枚数、および印字時間の組み合わせによって、実際に吐出したインク量を把握する構成であってもよい。例えば、吐出数、印字枚数、および印字時間のそれぞれに対する第1閾値と第2閾値とをもち、いずれかが第1閾値を超えかつ、その予定数が第2閾値以下である場合に、メンテナンスを猶予する構成であってもよい。
なお、制御部118は、受付部として機能する。また、制御部118は、認識手段として機能する。さらに、制御部118は、算出手段として機能する。さらにまた、制御部118は、決定手段として機能する。
Claims (7)
- 作業単位を構成する画像形成の指示を受け付ける受付部と、
前記画像形成の指示に基づいて媒体にインクを吐出する吐出部と、
前記吐出部を清掃する清掃手段と、
前記吐出部が吐出したインクの量に関する値である吐出値を前記作業単位の途中にて認識する認識手段と、
前記作業単位で前記吐出部により吐出されると予測されるインクの量に関する予測値を算出する算出手段と、
前記認識手段により認識された前記吐出値と前記算出手段により算出された前記予測値とに基づいて、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか、あるいは当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させるかを決定する決定手段とを有し、
前記決定手段は、前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させることを決定した場合、当該清掃手段が当該吐出部を清掃する際の清掃態様として、前記予測値に基づいて、当該吐出部を清掃するのに要する時間の長さが異なる清掃態様を切り替えること
を特徴とする画像形成装置。 - 前記決定手段は、前記吐出値に基づいて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させるか否かを判断し、前記予測値に基づいて当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを猶予するか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記吐出値が予め定めた第1の値を超えた場合に前記予測値と予め定めた第2の値とを比較し、当該予測値が当該予め定めた第2の値よりも大きい場合には前記作業単位の途中にて前記清掃手段に前記吐出部を清掃させ、当該予測値が当該予め定めた第2の値以下である場合には当該作業単位の画像形成を継続し当該作業単位の終了後に当該清掃手段に当該吐出部を清掃させることを決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記予め定めた第2の値を変更する変更部を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記吐出値は、前記作業単位で前記吐出部がインクを吐出した回数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記予測値は、前記作業単位で媒体1枚あたりに増加した前記吐出値の平均値と、当該作業単位にて前記吐出部がインクを吐出する残りの媒体の枚数とに基づいて求められることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記予測値に基づく前記清掃態様の切り替えにおいて、インクの吐出を伴う清掃態様とインクの吐出を伴わない清掃態様とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
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