JP5953477B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が進入可能な入賞領域、始動領域や、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が進入すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている。
こういった遊技台では、図柄を変動表示可能な図柄表示手段を備え、当否判定が行われると、その当否判定結果を図柄表示手段を用いて報知する。すなわち、当否判定が行われた場合には、図柄表示手段に表示される図柄を変動表示させた後、当否判定の結果が当りの当否判定結果であれば、その図柄表示手段に、当りの図柄態様を停止表示させ、当否判定の結果がハズレの当否判定結果であれば、その図柄表示手段に、ハズレの図柄態様を停止表示させる。そして、当否判定の結果が当りの場合には、可変入賞口を所定時間開放させる等、遊技者に有利な大当り制御状態を発生させるようにしている。
また、このような遊技台では、遊技の興趣を高めるために様々な演出が行われるものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、先読み予告について改良の余地がある。
本発明は上記事情に鑑み、先読み予告に特徴をもった遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
数種類の先読み予告演出を実行可能な先読み予告手段備えた遊技台であって、
記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第一の先読み予告演出であり、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第二の先読み予告演出であり、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第三の先読み予告演出であり、
第一の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
第二の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
前記第一の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始されないように構成されており、
前記第二の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
前記第一の状態は、装飾図柄の停止表示が実行されている状態のことであり、
前記第二の状態は、装飾図柄の変動表示が実行されている状態のことであり、
複数種類の演出モードに応じた演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第一の演出モードであり、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第二の演出モードであり、
前記第二の演出モードは、前記第一の演出モードとは異なる演出モードであり、
前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告演出が開始される割合が低くなるように構成されており、
保留数に対応する数の保留アイコンの表示を表示可能な表示手段を備え、
前記第一の先読み予告演出は、前記保留アイコンを用いた表示による先読み予告演出であり、
前記第三の先読み予告演出は、音による先読み予告演出であり、
前記第三の先読み予告演出は、前記第一の先読み予告演出と合わせて実行可能に構成されている、
ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、先読み予告に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を裏側から見た外観斜視図である。 遊技盤200を正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は特図2変動時間決定用テーブルを示す図であり、(b)は特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。 (a)は第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、主制御部300のRAM308に用意された事前判定結果記憶領域に事前判定情報が記憶されている一例を示す図である。 先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態における先読み予告の種類を示す図であり、(b)は、特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルの一つを示す図であり、(c)は、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルの一つを示す図であり、(d)は、保留演出で爺のキャラクタの顔図柄が選択されるとともにオーラ演出も行われている保留表示を示す図である。 特図の図柄変動表示中に入賞があり、保留が増加した一例を示す図である。 特図の図柄変動表示中に入賞があり、保留が増加した他の一例を示す図である。 特図の図柄停止中に入賞があった場合の一例を示す図である。 非電サポ状態であるにも関わらず普図変動遊技に当選し、第2特図始動口232へ1球の入賞があったというケースを示す図である。 本実施形態に、背景演出による先読み予告を追加した具体例を示す図である。 図12に示す先読み予告制御処理の変形例の流れを示すフローチャートである。 図19に示す先読み予告制御処理の変形例に基づく先読み予告の一例を示す図である。 (a)は、先読み予告抽選処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。 第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)の実行可否抽選と第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)の実行可否抽選が別々に行われる例における先読み予告の具体例を示す図である。 第2実施形態における第1副制御部400の先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における先読み予告の一例を示す図である。 第一変更例における先読み予告の具体例を示す図である。 先読み予告を兼ねた保留表示の変化の一例を示す図である。 第二変更例における先読み予告の具体例を示す図である。 第二変更例における保留表示の表示態様の短い時間における変化を示す図である。 先読み予告の概念を説明するための図である。 図29(b)を用いて説明したパターンを組み合わせた例を示す図である。 複数種類の先読み予告と図柄変動表示との関係を示したタイムチャートである。 一種類の先読み予告と図柄変動表示との関係を示したタイムチャートである。 図柄変動表示について説明するためのタイムチャートである。 主制御部300と第1副制御部400と第2副制御部500との間で生じるタイムラグについて説明するタイムチャートである。 第3実施形態における当り種別と変動時間の関係を説明するための図である。 (a)は、第3実施形態における大当り図柄1が停止表示し、16Rの大当り遊技が行われた後の図柄変動表示を説明するためのタイムチャートであり、(b)は、第3実施形態におけるタイマ番号8が選択された場合の、図柄変動表示と、装飾図柄表示装置における保留アイコンの表示状態を説明するためのタイムチャートである。 図35に示すテーブルセットの変形例を示す図である。 第3実施形態におけるパチンコ機の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われる例を示す図である。 スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われ、大当りした例を示す図である。 スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われ、昇格演出が行われる例を示す図である。 疑似連続変動が行われて大当りになる例を示す図である。 図42に示す例の続きを示し、大当り遊技終了後、テーブルセット21がRAM308にセットされた例を示す図である。 RAM308にテーブルセット21がセットされ、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が50回以下になったときの例を示す図である。 通常状態において16R特別大当りに当選する例を示す図である。 図45に示す例の続きを示し、大当り遊技終了後、テーブルセット21がRAM308にセットされた例を示す図である。 実際の遊技者の目で確認することができる第1特図表示装置212と装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。 図34を用いて説明した、主制御部300と副制御部400,500側とのタイムラグによる影響を誇張して示した図である。 図48を用いて説明したタイムラグとは異なるタイムラグによる影響を誇張して示した図である。 第4実施形態における第1副制御部400の先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における第一の先読み予告および第二の先読み予告を説明するための図である。 (a)は7種類の先読み演出を表した図であり、(b)は図51(e)に示す第二の先読み予告実行可否抽選テーブルの変形例を示す図である。 特図の図柄変動表示中に始動口に入賞があり、第一の先読み予告として演出Aが実行されている例を示す図である。 特図の停止表示中に始動口に入賞があり、第二の先読み予告として演出Dが実行されている例を示す図である。 特図の図柄変動表示中に始動口に入賞があり、第一の先読み予告として演出Cが実行されている例を示す図である。 特図の停止表示中に始動口に入賞があり、第二の先読み予告として演出Cが実行されている例を示す図である。 (a)は、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示(特図変動遊技)が所定回数行われる間、制御状態が、第一の制御状態に維持され、所定回数を越えると、第二の制御状態に移行する例における先読み演出の実行度合いを示す図であり、(b)は、(a)に示す第二の期間をさらに詳細に説明した図である。 複数種類の変動時先読み予告が実行される例を示す図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
以下、図面を用いて、本発明の第一の遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)の実施形態(第1実施形態)について詳細に説明する。
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図2参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineS3ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214は、図柄表示手段の一例に相当する。一方、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208が、演出表示手段の一例に相当する。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図3に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は演出表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段にして、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのもの第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよい。また、ROM306には所定情報等を表す各種のデータがアドレスごとに格納されており、以降の説明でテーブルというときには、ROM306内のいずれのアドレスを指定するかを決定するための条件を表形式にまとめたものをさす場合がある。これらの点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図1に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
主制御部300は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、始動情報先読手段、および事前判定手段を有する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図2に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図1に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図C」は2R特別大当り図柄であって、突然確変と称される。これらの図柄(特図A,C)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図D」は2R大当り図柄であって、突然時短と称される。特図Bまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。
「特図E」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄である。特図Eが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。ただし、普図高確率/低確率の制御状態は、当りに当選したときの制御状態(特図高確率状態であったか否かおよび普図高確率状態であったか否か)と、特図の図柄(停止図柄)に依存して決定される。例えば、大当り遊技開始前の制御状態が普図低確率状態であった場合(特図の状態は問わない)に、普図高確率状態に移行する「特図A」〜「特図D」が停止されると、大当り遊技終了後に、普図高確率状態に移行する。また、大当り遊技開始前の制御状態が普図高確率状態であった場合にも同様である。一方、大当り遊技開始前の制御状態が普図高確率状態であった場合に、普図低確率状態になる「特図E」や「特図F」が停止されても、大当り遊技終了後に、普図高確率状態に復帰する。この場合には、普図高確率状態で大当りを引いたにもかかわらず、遊技者に不利になることを避けて遊技の興趣が低下することを防止している。なお、大当り遊技開始前の制御状態が、特図低確率状態普図低確率状態であった場合には、「特図E」や「特図F」が停止されると、大当り遊技終了後も普図低確率状態が維持されるが、特図高確率状態普図低確率状態で「特図E」や「特図F」が停止された場合には、普図高確率状態に移行する。また、「特図E」や「特図F」は、主に普図高確率状態で抽選される特図2では選ばれない図柄にしてもよい。
ラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図3に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図C、および特図Eに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図B、特図D、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図A〜Dに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aおよび特図Cが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bおよび特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図E,特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。この進入率制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、進入率制御状態移行手段の一例にも相当する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図5(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図5(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態(通常制御状態の一例に相当)とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第一の制御状態)とハズレ制御状態(第二の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R特別大当り(特図A)および15R大当り(特図B)が有利な大当りに相当し、2R系の大当り(特図C〜特図F)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、15R特別大当り(特図A)、突然確変(特図C)、隠れ確変(特図E)が有利な大当りに相当し、15R大当り(特図B)、突然時短(特図D)、突然通常(特図F)が不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当りの図柄態様を停止表示した後に、通常制御状態から遊技者に相対的に有利な大当り制御状態に制御状態が移行する。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。15R特別大当りである「特図A」や2R特別大当りである「特図C」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾5−装飾5−装飾5」等)を停止表示する。15R大当りである「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、隠れ確変である「特図E」や、突然通常である「特図F」や、小当りである「特図G」,「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示し、突然確変である「特図C」や、突然時短である「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった“装飾図柄の組合せ4”を停止表示する。また、ハズレである「特図I」,「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ4”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234、230やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、230や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数(特図1の保留数)が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、この場合に、保留条件が成立し、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。さらに、始動情報記憶手段は、CPU304のレジスタであってもよい。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、保留条件の成立があった場合に、図柄表示手段(第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214)の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口234の入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。この特図先読み処理については後述する。
次に、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。したがって、主制御部300のCPU304は、図柄表示手段(第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214)の制御を少なくとも実行可能な制御手段の一例に相当する。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、2R特別大当り図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理(ステップS229,S231)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理(ステップS229))を行い、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理(ステップS231))を行う。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。すなわち、本実施形態のパチンコ機100は、特図2優先変動を行うものであり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、本実施形態のパチンコ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。なお、ステップS225の特図2状態更新処理に続いて先に特図2関連抽選処理を行い、それから、ステップS227の特図1状態更新処理を行い、その後、特図1関連抽選処理を行うようにしてもよい。
ステップS229の特図2関連抽選処理では、特図2についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。特図2関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。この所定条件は、図柄変動条件の一例に相当する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取得し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取得する処理を行う主制御部300のCPU304が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
図8(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図2当否判定結果に基づいて特図2の図柄を決定する。
図8(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図5(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図2当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図2決定結果に基づいて特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図2変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図2変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図9(a)は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜5で構成されており、テーブル1は特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3〜5は特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜5の各テーブルは、変動時間と、特図2変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図9(a)に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチA(以下、単に“リーチA”と称する場合がある)やスーパーリーチB(以下、単に“リーチB”と称する場合がある)は、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種である。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図2決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われ、装飾図柄表示装置208で、スーパーリーチBに発展すると15R大当りの可能性が高くなり、スーパーリーチAに発展しても15R大当りの可能性があることになる。すなわち、スーパーリーチBやスーパーリーチAは15R大当りの信頼度が他のリーチ態様よりも高いリーチ態様である。
特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G,H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3,装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図2の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図2の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合には、テーブル4を使用する。この場合には、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態である場合には、特図2の保留数に関わらず、テーブル5を使用する。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースであり、特図2優先変動機では、特図1変動遊技が連続して行われている状態で特図2変動遊技が割り込んで優先消化されるケースになる。この場合には、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、テーブル5に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明したようにして、特図2変動時間を決定し、特図2関連抽選処理(ステップS229)は終了する。
続いて、特図1関連抽選処理(ステップS231)を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一である。すなわち、特図1関連抽選処理では、RAM308の特図1の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)を取得し、1セット分の乱数値(始動情報)に基づいて、特図1についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。当否判定の実行では、図8(a)および同図(b)に示す当否判定用テーブルが用いられ、特図の決定には、同図(c)に示す特図決定用テーブルが用いられる。変動時間の決定には、図9(b)に示す変動時間決定用テーブルが用いられる。
図9(b)は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル6〜9で構成されており、テーブル6は、特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、図9(a)に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル7は、特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、図9(a)に示すテーブル2の内容と同じ内容である。
テーブル8および9は、特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合にも、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル8を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル9を使用する。このテーブル9は、図9(a)に示すテーブル5の内容と同じ内容である。
ステップS231の特図1関連抽選処理に続いて行われるステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理は、先の入賞受付処理(ステップS217)で始動情報を取得した場合に、始動情報を取得した入賞受付処理のタイマ割込処理と同じタイマ割込処理におけるステップS215で実行される。一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報(後述する、停止図柄情報あるいは未判定情報)を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図7に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS235)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図4に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われるが、詳細については後述する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理、変動開始時サブ側予告実行処理、および復電時サブ側フラグ設定処理も行われる。これらの各処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317では、S309で読み出した演出データの中に演出可動体224の駆動回路422への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS319では、S309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S303へ戻る。
次に、図10(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図10(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図10(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図10(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図10(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
<特図先読み処理>
次いで、図7に示す主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS224)について詳述する。
図11(a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS224aでは、特図2の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、特図2についての始動情報(1セット分の乱数値)が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、増加した特図2の始動情報を先読みして特図2の停止図柄を事前判定する(ステップS224b)。このステップS224bでは、まず、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、当否判定(図7に示すステップS229における特図2関連抽選処理)で始動情報が取得される前に、その始動情報が先読みされることになる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。なおここでは、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みしているが、特図2の保留記憶部以外の領域から特図2の始動情報を先読みしてもよい。また、例えば、入賞受付処理において、RAM308に用意された特図2の保留記憶部の他に、CPU304のレジスタにも始動情報を記憶しておき、特図2関連抽選処理における当否判定時には、RAM308とCPU304のレジスタのうちのいずれか一方から始動情報を取得し、ここでの先読み時には他方から始動情報を取得する態様であってもよい。さらに、ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。
なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果等)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図8(a)に示す当否判定用高確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用高確率テーブルや、同図(b)に示す当否判定用低確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用低確率テーブルや、同図(c)に示す特図決定用テーブルの内容と同じ内容の特図事前判定用テーブルが用意されている。
主制御部300のCPU304は、始動情報を先読みすると、将来行われる特図2関連抽選処理における当否判定結果と停止する図柄を、先読みした始動情報に基づいて事前判定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、まず、確変フラグを参照し、事前判定用高確率テーブルと事前判定用低確率テーブルのうちのいずれか一方のテーブルを選択し、選択したテーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値に基づいて、当否判定の結果が、大当りの当否判定結果になるか、小当りの当否判定結果になるか、ハズレの当否判定結果になるかを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が、大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
次いで、主制御部300のCPU304は、特図事前判定用テーブルを用いて、特図2当否事前判定結果にしたがって、大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の事前判定を行う。すなわち、特図2当否事前判定結果が大当りであった場合には、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値に基づいて、停止図柄となる大当り図柄の事前判定を行い、特図2当否事前判定結果が小当りであった場合には、先読みした始動情報のうちの小当り用特図2乱数値に基づいて、停止図柄となる小当り図柄の事前判定を行い、特図2当否事前判定結果がハズレであった場合には、先読みした始動情報のうちのハズレ用特図2乱数値に基づいて、停止図柄となるハズレ図柄の事前判定を行う。ここでの特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。なお、大当り図柄の事前判定は、複数種類用意された大当りの種類のうちいずれの種類の大当りかを事前判定していることに相当し、小当り図柄の事前判定やハズレ図柄の事前判定も同様である。
ステップS224bに続くステップS224cでは、ステップS224bで得た特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)を、RAM308に用意された特図2事前判定結果記憶領域に記憶し、ステップS224dに進む。
一方、ステップS224aにおける判定で特図2の始動情報が増加していなければステップS224dに進み、特図2の始動情報の先読みや事前判定は行われない。
ステップS224dでは、今度は、特図1の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図1の保留記憶部に1セット分の乱数値が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、大当り遊技状態中であるか否かを判定する(ステップS224e)。大当り遊技中でなければ、今度は、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かを、RAM308に用意された時短フラグを参照して判定し(ステップS224f)、現在の制御状態が非電サポ状態であれば(時短フラグがオフ状態であれば)、ステップS224gに進む。
ステップS224gでは、上述のステップS224bと同様に、まず、特図1の保留記憶部から特図1の始動情報を先読みする。次いで、ステップS224bと同様に、先読みした始動情報に基づいて特図1当否事前判定結果を得る。続いて、ステップS224bと同様に、その特図1当否事前判定結果に応じて、特図1事前判定結果を取得する。
ステップS224gに続くステップS224hでは、ステップS224gで得た特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)を、RAM308に用意された特図1事前判定結果記憶領域に記憶し、図7に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。
図11(b)は、主制御部300のRAM308に用意された事前判定結果記憶領域に事前判定情報が記憶されている一例を示す図である。
図11(b)に示すように、特図1事前判定結果記憶領域3081および特図2事前判定結果記憶領域3082はともに、最大保留数に応じた4つの領域に区分けされされている。区分けされた特図1事前判定結果記憶領域3081における4つの領域には、ステップS224gで事前判定された特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)が格納される。また、同じく区分けされた特図2事前判定結果記憶領域3082における4つの領域には、ステップS224bで事前判定された特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)が格納される。この図11(b)に示す例では、特図1事前判定結果記憶領域3081には、保留4つ分の情報が記憶されており、最も新しい保留(保留4)に対応した領域に、15R特別大当りの特図Aを表す情報が格納されており、残りの3つの領域(保留1〜3)には、ハズレの特図(特図I又は特図J)を表す情報が格納されている。また、この図11(b)に示す例は、非電サポ状態における例であり、特図2事前判定結果記憶領域3082には、一つも特図2事前判定結果が格納されていない。
なお、図11(a)に示す先読み処理では、特図の停止図柄の事前判定までしか行わなかったが、先読みした始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値に基づいて、特図の変動時間の事前判定まで行い、変動時間の事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)を事前判定結果記憶領域に記憶してもよい。また、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。上述のごとく、本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。さらに、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい
RAM308の事前判定結果記憶領域に新たに記憶された事前判定情報(特図事前判定結果を表す情報)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。すなわち、事前判定情報が新たに記憶された特図先読み処理(ステップS224)のタイマ割込処理と同じタイマ割込処理におけるステップS215で、第1副制御部400に、新たに記憶された事前判定情報は送信される。
一方、ステップS224dにおける判定で特図1の始動情報が増加していなければ、図7に示す主制御部タイマ割込処理に復帰し、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わない。また、ステップS224eにおいて大当り遊技中であった場合、および現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合にも、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、今回増加した特図1の始動情報に基づく当否判定や停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、特図1事前判定結果記憶領域に記憶し(ステップS224i)、図7に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。なお、本実施形態では、未判定情報設定条件(ここでは大当り遊技中かあるいは電サポ状態中)が成立していれば、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、その結果を主制御部300から第1副制御部400へ送らない態様であってもよい。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理(ステップS229,S231)を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、特図当否判定結果、特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
なお、本実施形態では、主制御部300は特図事前判定結果まで得ているが、主制御部300では特図事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果を得る態様であってもよい。
<先読み予告制御処理>
次いで、図10(a)に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される先読み予告制御処理について詳述する。
図12は、先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示す先読み予告制御処理は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行されるルーチン処理である。まず、ステップS3091aでは、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300から新たな保留情報が送られてきたか否かを判定する。すなわち、新たな特図保留増加コマンドを受信したか否かを判定し、受信していれば、現在の状態が、図柄停止中でないか否かを判定する(ステップS3091b)。本実施形態では、第1副制御部400のRAM408には、図柄停止中フラグが用意されている。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300から図柄停止コマンドを受信すると、その図柄停止中フラグをオンにする。オンにされた図柄停止中フラグは、第1副制御部400が、入賞演出開始コマンドあるいは図柄変動開始コマンドを受信すると、オフされる。したがって、図柄停止中フラグは、第1副制御部400が、図柄停止コマンドを受信してから、入賞演出開始コマンドあるいは図柄変動開始コマンドを受信するまでオンされたままである。ステップS3091bにおける判定では、この図柄停止中フラグがオンであるか否かを判定し、オフされていれば図柄停止中ではなく、ステップS3091cにおいて先読み予告の実行可否抽選を行う。
なおここでは、図柄停止中フラグを使用したが、図柄変動中であることを表す変動中フラグを使用してステップS3091bの判定を行ってもよい。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。演出表示領域208dの、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域を併せた領域が第二の表示領域の一例に相当する。特図1保留表示領域には、特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示は、始動情報記憶手段(RAM308の特図の保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。特図2保留表示領域には、特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。すなわち、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに保留表示が行われ、保留表示の数は保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は始動保留表示手段の一例に相当する。この保留表示におけるデフォルトの表示態様は、本実施形態では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になり、第一の態様の一例に相当する。第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。
図13(a)は、本実施形態における先読み予告の種類を示す図である。
本実施形態における先読み予告は、図7に示す特図関連抽選処理(ステップS229,S231)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出であって、本発明にいう予告の一例に相当する。より具体的に説明すれば、本実施形態では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R特別大当り:特図A、15R大当り:特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、2R系の大当り:特図C〜特図F)が用意されており、先読み予告は、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、2R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C,特図E)は有利な大当りとしてもよい。また、本実施形態における先読み予告は、上記特図関連抽選処理(ステップS229,S231)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
さらに、本発明にいう予告は、「当たった場合には2400発の出球だよ」といった情報や「当たれば15回(15R)のチャンスだよ」といった情報を報知するものであってもよく、また、ハズレになる可能性があることを報知するものであってもよい。
本実施形態では、保留表示の表示態様を変化させることで、保留表示を用いた先読み予告を行う。この保留表示を用いた先読み予告は、実行開始タイミングが入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dの、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域を併せた領域(第二の表示領域)になる。なお、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく図柄変動表示を開始した直後の数秒間行うようにしてもよい。この場合には、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)中に先読み予告の演出が行われることになる。保留表示を用いた表示態様は所定の態様の一例に相当し、装飾図柄表示装置208が、予告手段の一例に相当する。
また、遮蔽装置246を駆動させることで、役物作動による先読み予告も行う。この役物作動による先読み予告は、実行開始タイミングが図柄変動停止時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208よりも遊技者側の領域になる。先読み予告における図柄変動停止時とは、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示及び当該図柄変動表示よりも前の図柄変動表示の少なくとも一方の停止時になる。より詳細に説明すれば、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示の停止時が、先読み予告の実行開始時になる。
また、装飾図柄表示装置208に特定のキャラクタやシンボル等の図柄を登場させることでも先読み予告を行う。この特定の図柄を用いた先読み予告の実行開始タイミングは、入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信してから所定時間経過後の当該図柄変動開始コマンドによって開始された図柄変動表示中になる。したがって、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)が開始されてから所定時間経過後の当該図柄変動表示中になる。保留が1以上の状態で入賞があった場合には、上記当該図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示中になる。また、その実行領域は、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cになる。以下、これらの領域208a〜208cを併せた領域を第一の表示領域と称する。この第一の表示領域は、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域を併せた第二の表示領域よりも広い領域である。特定の図柄を用いた表示態様も所定の態様の一例としてもよい。
さらに、装飾図柄の色や明暗を変化させることでも先読み予告を行う。本実施形態では、装飾図柄を黒く表示させるブラックアウトの態様によって先読み予告を行う。この装飾図柄のブラックアウトを用いた先読み予告は、実行開始タイミングが図柄変動停止時であり、実行領域は第一の表示領域になる。
なお、先読み予告は画像や役物を用いた予告に限らず、音や光を用いた予告であってもよい。また、先読み予告の予告態様と、実行開始タイミングと、実行領域は、図13(a)に示した組合せには限られず、適宜組合せてもよい。
図12に示すステップS3091cにおける先読み予告の実行可否抽選では、保留表示を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、および装飾図柄のブラックアウトを用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。ここでは、特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選と、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選について説明する。
図13(b)は、特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルの一つを示す図であり、同図(c)は、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルの一つを示す図である。
第1副制御部400のCPU404は、ステップS3091cを実行するタイミングで4種類の専用乱数を取得する。特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選では、取り得る範囲が0〜255の専用乱数を取得し、特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルを用いて、取得した専用乱数に基づいて実行可否抽選を行う。図13(b)に示す実行可否抽選テーブルは、特図保留増加コマンドに含まれていた特図事前判定結果がハズレ図柄である場合に使用される抽選テーブルであり、いわゆる偽の先読み予告の実行可否抽選テーブルに相当する。特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルとしては、この他に、特図事前判定結果に応じて複数種類の実行可否抽選テーブル(例えば、15R大当り用の実行可否抽選テーブル等)が用意されており、いずれの実行可否抽選テーブルも第1副制御部400のROM406に記憶されている。先読み予告の実行可否抽選では、特図保留増加コマンドに含まれていた特図事前判定結果に基づいて、使用する実行可否抽選テーブルを選択し、実行可否抽選を行う(以下、同じ)。特定の図柄を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルには、保留数ごとに、非実行と実行の乱数範囲が規定されている。図13(b)に示すハズレ時の実行可否抽選テーブルでは、実行確率は非実行確率よりも大幅に低く、また、保留数が少ないほど実行確率は高い。ここでは不図示の、特図事前判定結果が特図Aまたは特図Bであった場合に使用される15R大当り用の実行可否抽選テーブル(真の先読み予告の実行可否抽選テーブルに相当)では、実行確率は非実行確率よりも高い。したがって、ハズレ時の実行可否抽選テーブルにおける先読み予告の実行確率よりも、大当り時の実行可否抽選テーブルにおける先読み予告の実行確率の方が高い。
保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選では、取り得る範囲が0〜4095の専用乱数を取得し、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルを用いて、取得した専用乱数に基づいて実行可否抽選を行う。図13(c)に示す実行可否抽選テーブルも、特図保留増加コマンドに含まれていた特図事前判定結果がハズレ図柄である場合に使用される抽選テーブルであり、いわゆる偽の先読み予告の実行可否抽選テーブルに相当する。保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルとしても、この他に、特図事前判定結果に応じて複数種類の実行可否抽選テーブル(例えば、15R大当り用の実行可否抽選テーブル等)が用意されており、いずれの実行可否抽選テーブルも第1副制御部400のROM406に記憶されている。保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選テーブルでは、保留数の区別はなく、保留演出とオーラ演出といった予告態様ごとに乱数範囲が規定されている。保留演出では、保留表示の図柄が決定される。ここでは、デフォルトの無模様且つ一色の丸形の図形図柄(−)か、爺のキャラクタの顔図柄か、姫のキャラクタの顔図柄か、殿のキャラクタの顔図柄が選択される。
図13(d)は、保留演出で爺のキャラクタの顔図柄が選択されるとともにオーラ演出も行われている保留表示を示す図である。
オーラ演出では、保留表示の図柄(図13(d)では爺のキャラクタの顔図柄2901)から光が発散している様子を表す光のオーラ2902を付加するか否かが決定されるとともに、その光のオーラ2902の色も決定される。図13(c)に示す実行可否抽選テーブルでは、“−”が光のオーラなしを表し、“青”が青い光のオーラを付加することを表し、“黄”が黄色い光のオーラを付加することを表し、“赤”が赤い光のオーラを付加することを表す。
図13(c)に示すハズレ時の実行可否抽選テーブルでも、実行確率は非実行確率よりも大幅に低い。すなわち、3918/4069の確率で非実行になり、デフォルトの保留表示が第二の表示領域に表示される。一方、ここでは不図示の15R大当り用の実行可否抽選テーブル(真の先読み予告の実行可否抽選テーブルに相当)では、実行確率は非実行確率よりも高い。したがって、ハズレ時の実行可否抽選テーブルにおける先読み予告の実行確率よりも、大当り時の実行可否抽選テーブルにおける先読み予告の実行確率の方が高い。
なお、オーラ演出は一切行わないようにしてもよい。また、特図事前判定結果がハズレの場合には、このステップS3091cにおける先読み予告の実行可否抽選を実行しないようにし、小当りの場合に限って偽の先読み予告を実行可能にしてもよい。
さらに、保留表示は、保留の消化に基づくシフト表示のたびに、色や図柄や形状が変化する態様であってもよい。また、保留表示は、特定の図柄を用いた先読み予告によって特定の図柄が出現するたびに、色や図柄や形状が変化する態様であってもよい。加えて、保留表示にステップアップ予告を絡め、保留表示が表す保留に基づく図柄変動表示の実行が近づくにつれて、期待度が高まる色や図柄や形状に段階的に変化していくようにしてもよい。
また、ここでは説明を省略した、役物作動による先読み予告、および装飾図柄のブラックアウトを用いた先読み予告の実行可否抽選も、同様に行われる。
なお、図13(a)に示す4つの予告態様の中で、相互に関連性をもたせてもよい。例えば、所定の予告態様による先読み予告の実行可否を、他の予告態様による先読み予告の実行可否に基づいて決定してもよい。また、複数種類の予告態様のうち所定数以上の種類の予告態様が実行されると、大当り確定といった演出を行ってもよい。
図12に示すステップS3091cに続いて実行されるステップS3091dでは、先読み予告の実行可否抽選に当選したものがあるか否かを判定し、一種類の先読み予告にも当選していなければ、この先読み予告制御処理は終了になる。反対に、少なくとも一種類の先読み予告に当選していれば、当選した種類の先読み予告を、当選した予告態様で実行することを第二副制御部500に指示し(ステップS3091e)、この先読み予告制御処理は終了になる。第2副制御部500は、その指示に基づいて、図13(a)に示す実行開始タイミングで、装飾図柄表示装置208あるいは遮蔽装置246を制御し、先読み予告を実行させる。装飾図柄表示装置208あるいは遮蔽装置246は、予告手段の一例に相当する。
一方、ステップS3091aにける判定で、新たな特図保留増加コマンドを受信していなければ先読み予告制御処理は終了になる。また、ステップS3091bにおける判定で、RAM408の図柄停止中フラグがオンされていれば、図柄停止中であり、この場合も、先読み予告制御処理は終了になる。したがって、特図の図柄停止中に新たな始動情報を取得しても、先読み予告の実行可否抽選(ステップS3091c)は行われず、先読み予告も行われない。その結果、保留表示は、デフォルトの表示態様で表示される。こうすることで、遊技者が、装飾図柄表示装置208に停止表示された装飾図柄の図柄態様を、見落としたり認識しにくくなってしまうことを低減させることができ、遊技の興趣をより向上することができる場合がある。また、期待できる場面を明確にして楽しませることが可能になる場合がある。さらに、図柄変動中と図柄停止中が明確になり、遊技者の集中力を持続させることができる場合がある。加えて、図柄変動中に目を向けさせて楽しませることが可能になる場合がある。なお、図柄変動停止ウェイト時に演出を開始しようとすると処理が間に合わない場合もあるが、そのような場合でも本実施形態によれば問題ない。
なお、以上説明した先読み予告制御処理は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行されるルーチン処理であったが、コマンド設定処理(ステップS307)において特図保留増加コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行されるようにすれば、ステップS3091aの処理は不要になる。
続いて、本実施形態における先読み予告の具体例について説明する。以下の具体例を用いた説明では、特に断りのない限り、非電サポ状態における例とする。また、デフォルトの保留表示は、無模様かつ灰色一色の丸形図形の図柄であり、白丸は、保留表示がされていないことを表す。
図14は、特図の図柄変動表示中に入賞があり、保留が増加した一例を示す図である。
図14(a)に示す装飾図柄表示装置208における第二の表示領域(208d)には、特図1について、いずれもデフォルトの2つの保留表示が表示されている。以下、古い方の保留(以下、保留1と称する)を表す保留表示を第一保留表示291と称し、新しい方の保留(以下、保留2と称する)を表す保留表示を第二保留表示292と称する。なお、特図2についての保留表示は一つも表示されていない。また、図14(a)等には、特図1表示装置212、および特図2表示装置214が示されている。図14(a)に示す特図1表示装置212では、図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の図柄変動表示に併せて、装飾図柄の変動表示が行われている。
図14(b)では、当該図柄変動表示が行われている最中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。ここで増加した保留(以下、保留3と称する)を表す保留表示を第三保留表示293と称する。保留3の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選では、図13(a)に示す4種類の先読み予告のうち、特定の図柄を用いた先読み予告(特定図柄表示)の実行可否抽選のみに当選した。その結果、第三保留表示293はデフォルトの表示態様で表示されている。
やがて、当該図柄変動表示が終了し、図14(c)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。
図14(d)では、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が開始され、図14(d)に示す装飾図柄表示装置208の第一の表示領域(208a〜208c)では、装飾図柄の変動表示が行われている。特図1の保留1に基づく図柄変動表示を開始してから所定時間(例えば、5秒)が経過すると、図14(e)に示すように、上記第一の表示領域(208a〜208c)には、装飾図柄の変動表示に重なるようにして、特定の図柄としての家紋の図柄2081が大きく表示され、家紋の図柄2081を用いた先読み予告が実行されている。この先読み予告は、保留3の始動情報に基づく先読み予告である。
そして、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が終了する前に、家紋の図柄2081を用いた先読み予告は終了し、図14(f)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。
図15は、特図の図柄変動表示中に入賞があり、保留が増加した他の一例を示す図である。以下、図14に示す例との相違点について説明する。
この図15に示す例では、保留3の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選で、図13(a)に示す4種類の先読み予告のうち、特定の図柄を用いた先読み予告(特定図柄表示)の実行可否抽選の他に、保留表示を用いた先読み予告にも当選し、その結果、第三保留表示293は爺のキャラクタの顔図柄で表示されている。なお、光のオーラ2902は付加されていない。ここで表示を開始された、爺のキャラクタの顔図柄の保留表示293は、その保留表示293の保留が消化されるまで表示態様を変化させることなく表示され続ける。
図15(e)に示す装飾図柄表示装置208では、爺のキャラクタの顔図柄の保留表示293が表示されている状態で、その保留表示293の始動情報に基づく先読み予告である、家紋の図柄2081を用いた先読み予告も実行されている。すなわち、保留3の始動情報に基づいて2種類の先読み予告が重複して実行されており、保留3は遊技者に大変期待できる保留(アツい保留)と受け止められる。
図16は、特図の図柄停止中に入賞があった場合の一例を示す図である。
図16(a)に示す装飾図柄表示装置208における第二の表示領域(208d)には、特図1についての、第一保留表示291と第二保留表示292が表示されている。なお、特図2についての保留表示は一つも表示されていない。また、図16(a)等には、特図1表示装置212、および特図2表示装置214が示されている。図16(a)に示す特図1表示装置212では、図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の図柄変動表示に併せて、装飾図柄の変動表示が行われている。
図16(b)では、当該図柄変動表示が終了し、同図(b)に示す特図1表示装置212には、図5(a)に示す特図Iの停止図柄が表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この停止図柄が表示されている状態で、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。ここでは図柄停止中であるため、増加した保留(保留3)の始動情報に基づく先読み予告については、実行可否抽選(図12に示すステップS3091c)も行われず、図16(c)に示すように、第三保留表示293はデフォルトの表示態様で表示されている。
図16(d)では、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が開始され、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208の第一の表示領域(208a〜208c)では、装飾図柄の変動表示が行われている。同図(e)では、その装飾図柄の変動表示の演出として装飾図柄の仮停止表示が行われている。すなわち、特図1表示装置212では図柄変動表示中であるにもかかわらず、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が停止したかのように見える仮停止表示が行われている。ここではハズレに対応した装飾図柄の組合せになる「装飾7−装飾6−装飾2」が仮停止表示されている。この装飾図柄の仮停止表示中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。ここでは装飾図柄は停止表示されているものの演出上の仮停止であって特図1表示装置212では図柄変動表示中であるため、増加した保留の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選(図12に示すステップS3091c)は行われ、保留表示を用いた先読み予告に当選し、その結果、ここで増加した保留を表す保留表示294は、光のオーラ2902が付加された爺のキャラクタの顔図柄で表示されている。こうすることで、ハズレ図柄の仮停止表示中であっても遊技者に期待を持たせることができる場合がある。なお、ここで表示を開始された、光のオーラ2902が付加された爺のキャラクタの顔図柄の保留表示294は、その保留表示294の保留が消化されるまで表示態様を変化させることなく表示され続ける。
図16(f)では、仮停止表示されていた装飾図柄が変動表示を再開させ、やがて、特図1表示装置212は図柄変動表示を終了して、図5(a)に示す特図Iの停止図柄を表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示(本停止表示)される(同図(g)参照)。すなわち、擬似連が行われたことになる。
そして、図16(h)では、特図1の保留2に基づく図柄変動表示が開始されている。
図17は、非電サポ状態であるにも関わらず普図変動遊技に当選し、第2特図始動口232へ1球の入賞があったというケースを示す図である。
図17(b)では、特図1の図柄変動表示が終了し、特図1表示装置212には、図5(a)に示す特図Iの停止図柄が表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この特図の図柄停止表示中に、普図変動遊技の当選によって、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開放し、第2特図始動口232へ1球の入賞があり、特図2の保留が増加する。ここでも図柄停止中であるため、増加した特図2の保留の始動情報に基づく先読み予告については、実行可否抽選(図12に示すステップS3091c)も行われず、図17(c)に示すように、特図2の保留を表す保留表示295はデフォルトの表示態様で表示されている。
特図2の保留を表す保留表示295は、こうして第二の表示領域(208d)に表示されるが、特図2優先変動機であるため、特図2の保留はすぐに消化され、その保留表示295もすぐに消えてしまう(図17(d)参照)。
なお、非電サポ状態における第2特図始動口232への入賞に基づく先読み予告の実行可否抽選、あるいはその先読み予告は、図柄変動停止中といった特定タイミングか否かに関わらず、一律に行わないようにしてもよい。さらに、非電サポ状態における第2特図始動口232への入賞に基づく始動情報の先読み、あるいは先読みをした始動情報に基づく事前判定も、一律に行わないようにして、上記「未判定」情報と同じ取り扱いにしてもよい。また、特図2優先変動機では、特図1の保留がある状態で、特図2の保留が割り込んだ場合には、割り込んできた特図2の保留に対応した始動情報に基づく先読み予告を非実行としたり、さらにはその始動情報の先読みや先読みをした始動情報に基づく事前判定も一律に行わないようにして、上記「未判定」情報と同じ取り扱いにしてもよい。
また、本実施形態では、RAM308の特図1あるいは特図2事前判定結果記憶領域に「未判定」情報が記憶されていると、その「未判定」情報が記憶された保留についての始動情報に基づく先読み予告については、実行可否の抽選すら行わないが、仮に抽選したとしても報知しなければよい。また、「未判定」情報が記憶された保留を表す保留表示を所定の表示態様(例えば、「未判定」情報専用の表示態様)で行うようにしてもよい。
図18は、本実施形態に、背景演出による先読み予告を追加した具体例を示す図である。
この図18に示す例では、装飾図柄表示装置208に、殿ゾーンと表示された背景画像が表示されている。この背景画像が表示されること自体が先読み予告の実行に相当する。
図18の左側に示す(I)図では、第二の保留表示292が表す保留2の始動情報を先読みし、その先読みした保留2の始動情報に基づく先読み予告として、殿ゾーンと表示された背景画像が表示されている。この背景画像は、保留2が消化されるまで、図柄変動表示が停止しても表示され続けるものであり、この点では、保留表示と同じである。その(I)図の(b)では、特図の図柄変動表示が行われている最中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。ここでは特図の図柄変動表示中であるため、増加した保留(保留3)の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選(図12に示すステップS3091c)が行われ、保留表示を用いた先読み予告に当選し、その結果、ここで増加した保留3を表す保留表示293は、光のオーラ2902が付加された爺のキャラクタの顔図柄で表示されている。したがって、異なる保留(ここでは保留2と保留3)に対応した始動情報それぞれに基づく、予告対象が異なる異なる種類(背景演出と保留表示)の先読み予告が行われている。
なお、異なる種類の予告態様による先読み予告、あるいは所定の種類の予告態様による先読み予告が実行されている場合に、他の種類の予告態様による先読み予告を行わないようにしてもよい。例えば、図18(I)の例では、殿ゾーンと表示された背景画像による先読み予告が実行されているため、保留表示を用いた先読み予告は行われず、(I)図の(b)で表示されている、光のオーラ2902が付加された爺のキャラクタの顔図柄の保留表示293は、当該保留(保留3)が「未判定」情報であったことに基づく保留表示としてもよい。
図18の右側に示す(II)図でも、第二の保留表示292が表す保留2の始動情報を先読みし、その先読みした保留2の始動情報に基づく先読み予告として、殿ゾーンと表示された背景画像が表示されている。その(II)図の(c)では、特図の図柄変動表示が終了し、特図の停止図柄が表示されている。この特図の図柄停止表示中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。ここでは図柄停止中であるため、増加した特図1の保留(保留3)の始動情報に基づく先読み予告については、実行可否抽選(図12に示すステップS3091c)も行われず、(II)図の(c)に示すように、増加した保留3を表す保留表示293はデフォルトの表示態様で表示されている。すなわち、たとえ、異なる対象の先読み予告や、異なる種類の先読み予告が実行されている最中であっても、入賞タイミングが図柄停止中であれば、今回増加した保留の始動情報に基づく先読み予告は実行されない。
なお、このような背景演出を先読み予告と切り離し、制御状態に応じた演出モードや、副制御部側400,500の実行可否抽選によって行われる演出モードによる演出の一種としてもよい。演出モードとしては、背景画像が異なる他、登場するキャラクタが異なったり、保留表示の図形形状が異なったり、音楽が異なったりしてもよく、これらを適宜組み合わせてもよい。いずれにしても演出モードとして複数種類用意しておき、演出モード間で先読み予告の実行確率を変えてもよい。例えば、電サポ状態に対応した第一の演出モードよりも非電サポ状態に対応した第二の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、確変状態に対応した第一の演出モードよりも非確変状態に対応した第二の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、出現率(演出実行確率)が高い第一の演出モードよりも出現率が低い第二の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよい。
すなわち、
『先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出モードに対応する演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出モードに対応する演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出モードは、複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第二の演出モードは、前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告は実行されにくい、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい。ここにいう、実行されにくいとは、実行確率が0%で実行されないことも含む。
なお、以上の関係は逆であってもよい。すなわち、非電サポ状態に対応した第二の演出モードよりもの電サポ状態に対応した第一の演出モード方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、非確変状態に対応した第二の演出モードよりも確変状態に対応した第一の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、出現率が低い第二の演出モードよりも出現率が高い第一の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくいようにしてもよい。また、第二の演出モードで実行されにくい先読み予告は、一種理の先読み予告(例えば、入賞時先読み予告)だけであってもよいが、他の種類の先読み予告(例えば、変動時先読み予告等)も同様であってもよい。さらに、特図の種類や、保留がある状態かない状態か、図柄の変動表示状態か停止表示状態か、電サポ状態か非電サポ状態、確変状態か非確変状態かを適宜組み合わせた状態においても、第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、先読み予告は実行されにくい。
次に、図12に示す先読み予告制御処理の変形例について説明する。
図19は、図12に示す先読み予告制御処理の変形例の流れを示すフローチャートである。ここでは図12に示す先読み予告制御処理との相違点を中心に説明する。
図12に示す先読み予告制御処理では、新たな保留情報があれば、特図が図柄停止中であるか否かを判定していた(ステップS3091b)。しかしながら、この変形例では、ステップS3092aの判定で新たな保留情報があれば、まずは、図12に示すステップS3091cと同様な先読み予告実行可否抽選を行う(ステップS3092b)。次いで、図12に示すステップS3091dと同様に先読み予告の実行可否抽選に当選したものがあるか否かを判定し(ステップS3092c)、一種類の先読み予告にも当選していなければ、この先読み予告制御処理は終了になる。反対に、少なくとも一種類の先読み予告に当選していれば、ここで、図12に示すステップS3091bと同様にして特図が図柄停止中であるか否かを判定し(ステップS3092d)、図柄停止中フラグがオフされていれば図柄停止中ではなく、ステップS3092bで当選した種類の先読み予告を、当選した予告態様で実行することを第二副制御部500に指示し(ステップS3092e)、先読み予告制御処理は終了になる。一方、ステップS3092dにおける判定で、図柄停止中フラグがオンされていれば図柄停止中であり、第二副制御部500に先読み予告の実行指示を行うことなく、先読み予告制御処理は終了になる。
この変形例では、ステップS3092bで先読み予告の実行可否抽選に当選したにも関わらず、当選した先読み予告の始動情報が図柄停止表示中に取得されたものであった場合には、第1副制御部400のRAM408に、ステップS3092bで当選した種類の先読み予告と当選した予告態様を表す先読み予告情報を記憶させておき、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信すると(図柄変動表示が開始されると)、RAM408に記憶させておいた先読み予告情報を第二副制御部500に送信する。こうすることで、先読み予告が、図柄の変動表示の開始と同時に開始される。
図20は、図19に示す先読み予告制御処理の変形例に基づく先読み予告の一例を示す図である。
図20(a)では、特図1の図柄変動表示が開始されており、その装飾図柄表示装置208には、特図1についての、保留1を表す第一保留表示291と、保留2を表す第二保留表示292が表示されている。
図20(b)では、特図1の図柄変動表示が終了し、特図1表示装置212には、図5(a)に示す特図Iの停止図柄が表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この特図の図柄停止表示中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。この変形例では、増加した保留の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選(図19に示すステップS3092b)は行われ、保留表示を用いた先読み予告に当選し、第1副制御部400のRAM408には、保留表示の表示態様を、デフォルトの表示態様から、光のオーラは付加されていない爺のキャラクタの顔図柄による表示態様に変更して先読み予告を実行する先読み予告情報が記憶される。しかし、入賞時には図柄停止中であったため、次の図柄変動表示が開始されるまで、図20(c)に示すようにデフォルトの保留表示293が表示される。
そして、図20(d)では、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が開始され、その図柄変動表示の開始と同時に保留表示293の表示態様がデフォルトの表示態様から光のオーラは付加されていない爺のキャラクタの顔図柄による表示態様に変化する。
なお、この変形例では、保留表示の表示態様を先読み予告の表示態様に、次の図柄変動表示の開始と同時に変化させているが、次の図柄変動表示が開始してから所定時間(例えば、3秒)経過後に変化させてもよい。
次に、図12に示す先読み予告制御処理を先読み予告抽選処理と先読み予告実行処理に分けて制御を行う例について説明する。
まずこの例では、主制御部300の特図先読み処理では、図11に示すステップS224eにおける判定やステップS224fにおける判定は省略されており、特図1の始動情報が増加していれば、一律に始動情報を先読みして停止図柄を事前判定する。すなわち、特図1事前判定結果記憶領域には「未判定」情報が記憶されることはなく、特図1事前判定結果が必ず記憶される。
また、この例では、特定の図柄を用いた先読み予告を第一の先読み予告とし、保留表示を用いた先読み予告を第二の先読み予告とする。すなわち、装飾図柄表示装置208における、上記第一の表示領域(208a〜c)に表示される先読み予告を第一の先読み予告とし、その第一の表示領域よりも狭い上記第二の表示領域(208d)に表示される先読み予告を第二の先読み予告とする。
図21(a)は、先読み予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
図21(a)に示す先読み予告抽選処理は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行されるルーチン処理である。
この先読み予告抽選処理では、ステップS3093aの判定で新たな保留情報があれば、ステップS3093cで特図が図柄停止中でないか否かを判定する前に、ステップS3093bにおいて所定条件を充足しているか否かを判定する。ここにいう所定条件とは、今回受信した特図保留増加コマンドに含まれていた制御状態を表す情報が大当り遊技状態を表す情報であって特図識別情報が特図1を示す情報ではないという条件であったり、制御状態を表す情報が電サポ状態(時短状態)を表す情報であって特図識別情報が特図1を示す情報ではないという条件になる。すなわち、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加ではなく、かつ電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加でもない場合には、所定条件を充足したことになり、特図が図柄停止中でないか否かを判定するステップS3093cに進む。反対に、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であったり、あるいは電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であった場合には、この先読み予告制御処理は終了になる。
ステップS3093cにおける判定で特図が図柄停止中でなければ、第一の表示領域(208a〜c)に表示される第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)の実行可否抽選を、図13(b)に示す実行可否抽選テーブル等を用いて行い(ステップS3093d)、ステップS3093eに進む。一方、ステップS3093cにおける判定で特図が図柄停止中であれば、ステップS3093dの第一の先読み予告の実行可否抽選は行わずにステップS3093eに進む。
ステップS3093eでは、第一の表示領域(208a〜c)よりも狭い第二の表示領域(208d)に表示される第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)の実行可否抽選を、図13(c)に示す実行可否抽選テーブル等を用いて行い(ステップS3093e)、この先読み予告抽選処理は終了になる。
図21(b)は、先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
この先読み予告実行処理は、第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)の実行可否抽選(ステップS3093d)が行われた場合には、その第一の先読み予告の予告対象になる当否判定の結果を導出する当否判定の際に用いられる始動情報が生成された入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信したことに基づいて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される。
また、第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)の実行可否抽選が行われた場合には、その第一の先読み予告の予告対象になる当否判定の結果を導出する当否判定の際に用いられる始動情報が生成された入賞に基づいて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される。すなわち、この場合には、図21(a)に示す先読み予告抽選処理に続いて実行される。
図21(b)に示す先読み予告実行処理では、先読み予告の実行可否抽選(ステップS3093dあるいはステップS3093e)で当選したか否かを判定し(ステップS3094a)、当選していなければ、この先読み予告実行処理は終了になる。一方、当選していれば、当選した種類の先読み予告を、当選した予告態様で実行することを第二副制御部500に指示し(ステップS3094b)、先読み予告実行処理は終了になる。なお、第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)も実行を指示する場合には、指示後、所定時間(例えば、5秒)が経過してから先読み予告が開始される。
図21を用いて説明した制御によれば、図柄停止表示中は、保留表示を用いた先読み予告を、特定の図柄を用いた先読み予告の実行確率よりも高い実行確率で行うことになる。すなわち、図21を用いて説明した制御では、図柄停止表示中における特定の図柄を用いた先読み予告の実行確率は0%であって、図柄停止表示中における保留表示を用いた先読み予告の実行確率は0%より高い所定確率である。なお、図柄停止表示中における特定の図柄を用いた先読み予告の実行確率は、図柄停止表示中における保留表示を用いた先読み予告の実行確率よりも低ければ、0%より高い確率であってもよい。
図22は、第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)の実行可否抽選と第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)の実行可否抽選が別々に行われる例における先読み予告の具体例を示す図である。
図22(a)では、特図1の図柄変動表示が開始されており、その装飾図柄表示装置208には、特図1についての、保留1を表す第一保留表示291と、保留2を表す第二保留表示292が表示されている。
図22(b)では、特図1の図柄変動表示が終了し、特図1表示装置212には、図5(a)に示す特図Iの停止図柄が表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この特図の図柄停止表示中に、第1特図始動口230へ1球の入賞があり、特図1の保留が増加する。この例では、増加した保留の始動情報に基づく第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)の実行可否抽選(図21に示すステップS3093e)は行われ、第二の先読み予告に当選し、図22(c)に示すように、光のオーラは付加されていない爺のキャラクタの顔図柄による表示態様の保留表示293が第二の表示領域(208d)に表示される。
続いて、図22(d)では、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が開始される。その保留1に基づく図柄変動表示中に第1特図始動口230へ1球の入賞がまたあり、特図1の保留が増加する。ここでは、増加した保留の始動情報に基づく、第一の先読み予告(特定の図柄を用いた先読み予告)と第二の先読み予告(保留表示を用いた先読み予告)双方の実行可否抽選(図21に示すステップS3093d,e)が行われ、第一の先読み予告のみに当選し、図22(e)に示すように、ここで増加した保留の始動情報に基づく、家紋の図柄2081を用いた先読み予告が、第一の表示領域(208a〜c)に表示される。なお、ここで増加した保留を表す保留表示294はデフォルトの表示態様で表示されている。
そして、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が終了する前に、家紋の図柄2081を用いた先読み予告は終了し、図22(f)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。
以上説明した例によれば、装飾図柄の停止表示時に、その停止表示が行われる第一の表示領域を遮る演出(先読み予告)がなくなり、装飾図柄の停止図柄態様が認識し易くなる場合がある。また、期待できる場面を明確にして楽しませることが可能になる場合がある。さらに、図柄変動中と図柄停止中が明確になり易くなり、集中力を持続させることができる場合がある。これらの結果、遊技の興趣をより向上することができる場合がある。
また、この例では、第一の先読み予告を特定の図柄を用いた先読み予告とし、第二の先読み予告を保留表示を用いた先読み予告としたが、第一の先読み予告と第二の先読み予告は、この逆であってもよい。すなわち、図柄停止表示中は、特定の図柄を用いた先読み予告を、保留表示を用いた先読み予告の実行確率よりも高い実行確率で行うようにしてもよい。この場合には、図柄停止表示中における保留表示を用いた先読み予告の実行確率は、0%であってもよいし、0%より高い所定確率であってもよい。こうすることで、図柄停止中であることが認識し易く、且つ図柄停止中の保留増加を、期待感を持って見ることができ、遊技の興趣をより向上することができる場合がある。
さらに、これまでに説明した実施形態やその変形例は、制御状態(例えば、確変状態/非確変状態、あるいは電サポ状態/非電サポ状態)に応じて、適宜組み合わせて実行してもよい。
続いて、本発明の第二の遊技台の実施形態(第2実施形態)について説明する。以下、第1実施形態の遊技台との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。また、これまでに説明した構成要素と同じ構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
第2実施形態においても、上記例と同じく、主制御部300の特図先読み処理では、図11に示すステップS224eにおける判定やステップS224fにおける判定は省略されている。
図23は、第2実施形態における第1副制御部400の先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。ここでも図12に示す先読み予告制御処理との相違点を中心に説明する。
図12に示す先読み予告制御処理では、新たな保留情報があれば、特図が図柄停止中でなければ先読み予告の実行可否抽選が行われていた(ステップS3091c)。しかしながら、この第2実施形態の先読み予告制御処理では、ステップS3096aの判定で新たな保留情報があれば、ステップS3096cで特図が図柄停止中でないか否かを判定する前に、ステップS3096bにおいて所定条件を充足しているか否かを判定する。ここにいう所定条件も、図21(b)に示すステップS3093bにおける所定条件と同じであり、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加ではなく、かつ電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加でもない場合には、所定条件を充足したことになって、特図が図柄停止中でないか否かを判定するステップS3096cに進む。反対に、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であったり、あるいは電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であった場合には、この先読み予告制御処理は終了になる。
ステップS3096cにおける判定で、特図が図柄停止中でなければ、先読み予告の実行可否抽選を行う(ステップS3096d)。一方、ステップS3096cにおける判定で、特図が図柄停止中であれば、この先読み予告制御処理を終了する前に、現在停止表示中の図柄変動表示における図柄停止前後で制御状態が変わらないか否かを判定し(ステップS3096e)、制御状態が変わらなければステップS3096dにおける先読み予告の実行可否抽選を行い、制御状態が変わるようであれば、先読み予告の実行可否抽選を行わずに、この先読み予告制御処理を終了する。この第2実施形態では、主制御部300は、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部の回数を表す情報を、図柄変動停止コマンドに含めて第1副制御部400に送信する。また、図柄変動停止コマンドには、制御状態を表す情報(時短フラグの設定状態を表す情報等)も含まれている。ステップS3096eは、図柄停止中であった場合に実行される処理であり、ステップS3096eを実行するときの第1副制御部400は図柄停止コマンドを受信している。このステップS3096eにおける判定では、図柄停止コマンドに含まれている電サポ回数記憶部の回数を表す情報と、時短フラグの設定状態を表す情報に基づき判定を行う。すなわち、電サポ回数記憶部の回数を表す情報が1以上であれば、今回の図柄変動表示も次回の図柄変動表示も電サポ状態で行われ、図柄停止前後で制御状態は変わらない。また、電サポ回数記憶部の回数を表す情報が0であって、時短フラグがオフであれば、今回の図柄変動表示も次回の図柄変動表示も非電サポ状態で行われ、図柄停止前後で制御状態は変わらない。一方、電サポ回数記憶部の回数を表す情報が0であって、時短フラグがオンであれば、今回の図柄変動表示が行われているときの制御状態(現在の制御状態)は電サポ状態(第一通常制御状態に相当)であるのに対して、次回の図柄変動表示が行われているときの制御状態は非電サポ状態(第二通常制御状態に相当)になり、図柄停止前後で制御状態が変わる。したがって、第2実施形態では、次回の図柄の変動表示中の制御状態が非電サポ状態(第二通常制御状態に相当)になる今回の電サポ状態(第一通常制御状態に相当)における図柄変動表示を終了して図柄態様を停止表示中に保留が増加した場合、すなわち新たな始動情報が記憶された場合には、その新たな始動情報に基づく先読み予告については、実行可否抽選さえも行われず、非実行になる。
なお、ここでは電サポ状態から非電サポ状態への制御状態の切り替わりを見ているが、確変状態から非確変状態への制御状態の切り替わりを見てもよい。すなわち、遊技者に対する有利度が相対的に有利な通常制御状態から不利な通常制御状態への制御状態の切り替わりを見てもよい。確変状態から非確変状態への制御状態の切り替わりを見ることによって、確変中に第一の表示領域(208a〜208c)で確変用演出が行われている場合には、確変用演出の余韻を楽しませることができる場合がある。
図24は、第2実施形態における先読み予告の一例を示す図である。この図24には、第2特図始動口232とその一対の羽根部材2321が示されている。
図24(a)では、電サポ状態であり、特図2の図柄変動表示(以下、今回の図柄変動表示と称する)の最中に、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開く。今回の図柄変動表示は、図5(a)に示す特図D(突然時短)の大当り遊技を終了してから100回目の図柄変動表示であり、次回(101回目)の図柄変動表示からは非電サポ状態に移行する。図24(b)では、今回の図柄変動表示が終了し、特図2表示装置214には、図5(a)に示す特図Iの停止図柄が表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図24(c)に示すように、この特図2の図柄停止表示中に、第2特図始動口232へ1球の入賞があり、特図2の保留が増加する。ここでは制御状態切替直前の図柄停止中であるため、増加した特図2の保留の始動情報に基づく先読み予告については、実行可否抽選(図19に示すステップS3096d)も行われず、図24(c)に示すように、特図2の保留を表す保留表示293はデフォルトの表示態様で表示されている。
次回の図柄変動表示では、制御状態は非電サポ状態に移行し、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321はほとんど開かなくなる。
以上説明した第2実施形態によれば、遊技状態の変化を認識し易くできる場合がある。また、期待できる場面を明確にして楽しませることが可能になる場合もある。これらの結果、遊技の興趣をより向上することができる場合がある。
なお、主制御部300における制御状態の切り替えは、100回目の図柄変動停止コマンドの送信に基づいて、電サポ状態から非電サポ状態に切り替えてもよいし、100回目の図柄変動停止コマンドの送信を待たずに、100回目の図柄変動表示中に、電サポ状態から非電サポ状態に切り替えてもよい。例えば、100回目の図柄変動開始コマンドを送信するための処理終了に基づいて切り替えてもよい。あるいは、101回目の図柄変動開始コマンドの送信に基づいて切り替えてもよいし、100回目の図柄変動停止コマンドの送信後、確定表示の時間(例えば、0.6秒)の経過に基づいて切り替えてもよい。一方、第1副制御部400では、これらの切り替えタイミングに併せた制御を行えばよく、第1副制御部400自身が、図柄変動表示の回数をカウントしている場合には、コマンド受信に基づかなくても制御可能である。
続いて、本実施形態の様々な変更例について説明する。
図25は、第一変更例における先読み予告の具体例を示す図である。
この第一変更例では、図柄停止中の入賞によって増加した保留の始動情報の増加についても先読み予告を行う。ただし、図柄停止中の入賞によって増加した保留の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選における当選確率は、図柄変動表示中の入賞によって増加した保留の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選における当選確率よりも低い。図柄停止中の図25(c)では、図柄停止中の入賞によって増加した保留を表す保留表示293が、爺のキャラクタの顔図柄の表示態様によって表示されている。
また、図柄停止中に表示を開始する保留表示は、先読み予告の、期待度(信頼度)に応じた表示態様を格下げして表示するようにしてもよい。この場合には、図25に示す例では、図柄停止中の入賞によって増加した保留の始動情報に基づく先読み予告の実行可否抽選では、光のオーラが付加された爺のキャラクタの顔図柄による保留表示に当選したが、図柄停止中には、期待度(信頼度)が低い表示態様に格下げして表示するため、図25(c)では、保留表示293が、光のオーラが付加されていない爺のキャラクタの顔図柄の表示態様によって表示されている。そして、図柄の変動表示が開始されると、保留表示293の表示態様を、実行可否抽選で当選した表示態様、すなわちこの場合には光のオーラが付加された爺のキャラクタの顔図柄の表示態様に戻してもよい。
図26は、先読み予告を兼ねた保留表示の変化の一例を示す図である。
図26(b)では、図柄変動表示中に増加した保留の始動情報に基づく先読み予告が開始されている。ここでは、保留表示293を用いた先読み予告が行われており、その保留表示293は、光のオーラ2902が付加された爺のキャラクタの顔図柄の表示態様である。
この保留表示293の表示態様は、当該図柄変動表示中に変化し、光のオーラ2902が消える(同図(c)参照)。
図27は、第二変更例における先読み予告の具体例を示す図である。
この第二変更例では、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208aの遊技者から見て左側に特図1保留表示領域が用意されており、右図柄表示領域208cの遊技者から見て右側に特図2保留表示領域が用意されている。これらの保留表示領域では、保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に下から並べて表示される。
また、各保留表示領域の下には、図柄変動表示を開始した保留、すなわち消化された保留を表す保留表示がシフト表示される消化保留表示領域2085が設けられている。
図27(a)では、特図1の保留1を表す第一保留表示291が、デフォルトの図柄(無模様かつ灰色一色の丸形図形の図柄)に光のオーラ2902が付加された表示態様で表示されている。この第一保留表示291は、先読み予告を兼ねた保留表示である。
図27(c)では、その第一保留表示291が表す保留1に基づく図柄変動表示が開始され、第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示された様子を示している。なお、今まで、第一保留表示291が表示されていた位置には、第二保留表示292が表示されている。消化保留表示領域2085に、第一保留表示291が表示されている時間は1秒以下、あるいは2秒以下程度の短い時間である。この第二変更例では、第一保留表示291が、消化保留表示領域2085にシフトした瞬間に、保留表示の表示態様が変化する場合がある。図27(c)では、光のオーラ2902はなくなったが爺のキャラクタの顔図柄の表示態様に変化している。第二変更例における遊技台では、光のオーラ2902の付加(第一特定表示態様)と、キャラクタの顔図柄(第二特定表示態様)とでは、遊技者の期待度が異なる。例えば、光のオーラ2902の付加(第一特定表示態様)よりもキャラクタの顔図柄(第二特定表示態様)の方が期待度が高く、光のオーラ2902が付加されたキャラクタの顔図柄の表示態様(第二特定表示態様かつ第二特定表示態様)の期待度がもっとも高い。図27(c)では、遊技者の期待度が上昇する方向に保留表示の表示態様が変化している。なお、遊技者の期待度が下降する方向に保留表示の表示態様が変化する場合があってもよい。
また、登場するキャラクタ間でも期待度を異ならせてもよい。例えば、爺、姫、殿の順番で期待度が高くなるようにしてもよい。なお、遊技者の期待度は、先読み予告の信頼度でもあり、例えば、光のオーラが付加された殿の顔図柄の表示態様の保留表示が出現すると、その保留表示で表された保留の図柄変動表示では大当りが確実になるようにしておけば、その表示態様の保留表示の信頼度は、100%であり、遊技者の期待度も100%になる。
図27(d)には、保留1に基づく図柄変動表示が開始されてからしばらく時間が経過した様子が示されており、消化保留表示領域2085から第一保留表示291が消えている。ただし、保留1に基づく図柄変動表示中は、消化保留表示領域2085に第一保留表示291を継続して表示するようにしてもよい。また、消化保留表示領域2085における表示は、先読みした始動情報による事前判定結果に基づく表示ではなく、保留1の始動情報に基づく本抽選(当否判定)の結果に基づく表示としてもよい。すなわち、保留1に基づく図柄変動の開始時に当否判定結果に基づいて、消化保留表示領域2085における表示態様を抽選により改めて決定してもよい。
図28は、第二変更例における保留表示の表示態様の短い時間における変化を示す図である。
ここにいう短い時間とは、例えば、保留が0の状態で入賞があった場合に、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく図柄変動表示を開始した直後の数秒の間に保留表示を行うようにした場合の数秒間であったり、図27を用いて説明した消化保留表示領域2085に保留表示が表示されている時間であったりする。図28では、左から右に向かって保留表示の表示態様が変化していく様子が示されており、右端の表示態様まで変化すると、その保留表示は消える。
図28(a)〜図28(e)に示す例ではいずれも、消える直前の表示態様が光のオーラ2902が付加された表示態様である。また、図28(c)〜図28(e)に示す例ではいずれも、光のオーラ2902が、付加されていない表示態様から付加された表示態様に最後に変化する。さらに、図28(a)、同図(b)、同図(d)に示す例ではいずれも、途中から、爺のキャラクタの顔図柄の表示態様に変化している。遊技者にとって、キャラクタの顔図柄等の特定の図柄は、時間が短いために、どのキャラクタの顔図柄であったか等を見落としがちである。特に、光のオーラ2902が付加された表示態様では、特定の図柄の識別が困難になりやすい。図28(a)や同図(b)や同図(d)では、爺のキャラクタの顔図柄の表示態様に変化したことを識別しにくく、図28(c)や同図(e)でも、特定の図柄に変化してはいないが、変化したのではないかといった疑念が生じる。
そこで、第二変更例では、図28(f)〜同図(j)に示す例のように、短い時間の中では、図柄を変更しないようにしている。すなわち、図28(f)〜図28(h)では、最初から最後まで光のオーラ2902が付加されているものの、同図(f)では、図柄なしのままであり、同図(g)では、爺のキャラクタの顔図柄のままであり、同図(h)では、デフォルトの図柄のままである。また、図28(i)〜同図(k)では、最初から最後まで光のオーラ2902が付加されておらず、同図(f)および同図(j)では、図柄も同じままである。さらに、同図(k)では、図柄が、デフォルトの図柄から爺のキャラクタの顔図柄に変化するが、光のオーラ2902が付加されていない分、その変化がわかりやすい。
また、図28(l)および同図(m)では、最後に光のオーラ2902が付加されるが、同図(l)では、爺のキャラクタの顔図柄から図柄なしに変化するため、その変化がまだわかりやすく、同図(m)では、最初から最後まで爺のキャラクタの顔図柄のままである。
さらに、図28(n)では、最後に図柄なしから爺のキャラクタの顔図柄に変化するが、その変化に合わせて光のオーラ2902が消えるため、図柄の変化がわかりやすい。
以上説明した実施形態や変形例や変更例の他にも、様々な態様が考えられる。以下、これまで説明したことも含めて、様々な態様についてまとめて記載する。
特図1と特図2で、特図1が図柄変動表示中であっても、特図2が停止中であれば、第2特図始動口232への入賞に基づく始動情報を先読みして行う先読み予告は実行しないようにしてもよい。
また、特図の図柄停止中の入賞に基づいて始動情報を取得すると、その入賞時に先読み予告の実行可否および実行する場合には予行態様を決定しておき、先読み予告を実行する場合には、図柄変動表示が開始されたら、入賞時に決定した予告態様で先読み予告を行うようにしてもよい。さらに、先読みした始動情報に基づく事前判定結果がハズレの場合には、図柄変動表示が開始されても先読み予告は行わず、先読みした始動情報に基づく事前判定結果が大当りの場合には、図柄変動表示が開始されると先読み予告を開始するようにしてもよい。
また、特図の図柄停止中の入賞に基づいて始動情報を取得した場合には、その始動情報の先読み自体を行わない態様であってもよいし、先読みは行うが先読み予告の実行可否抽選自体を行わない態様であってもよい。
また、保留が0の状態における特図の図柄停止中に入賞があった場合には、その入賞に基づく先読み予告は実行せず、保留が1以上の状態における特図の図柄停止中に入賞があった場合には、その入賞に基づく先読み予告は所定の確率で実行する態様であってもよい。この態様では、保留表示を用いて第二の表示領域で行う先読み予告であっても、保留が1以上の状態では実行可能としてよい。
また、副制御部側(第1副制御部400または/および第2副制御部500)が、図柄変動開始コマンドと特図事前判定結果を同じタイミングで受信した場合には、その特図事前判定結果に基づく先読み予告は実行可能としてよい。
さらに、電源が遮断されたが瞬時に復帰したタイミングが図柄停止中であって、入賞に基づいて始動情報を取得した場合には、先読みした当該始動情報に基づく先読み予告を実行しない態様であってもよいし、特定の図柄を用いて第一の表示領域で行う先読み予告に限って行わない態様であってもよい。また、所定の時点での保留を全て消化するまでは、先読み予告を一切行わない態様であっても、特定の図柄を用いて第一の表示領域で行う先読み予告に限って行わない態様であってもよい。
また、主制御部300側では特図事前判定情報を副制御部側に送信するが、副制御部側では、始動情報の先読みや事前判定を行わない態様であってもよいし、反対に、主制御部300側では先読みした始動情報を副制御部側に送信し、副制御部側で、先読みされた始動情報に基づいて事前判定を行う態様であってもよい。
また、図柄変動表示中は、先読みした始動情報に基づいて、デフォルトの表示態様および先読み予告を兼ねた予告態様のうちから決定した態様の保留画像の表示(保留表示)を開始し、図柄停止中は、先読みした始動情報には基づかずに、デフォルトの表示態様の保留画像の表示(保留表示)を開始するようにしてもよい。
また、以上の説明では特図が2種類あるものであったが、特図が1種類のものであってもよい。この場合には、上述の説明において「特図2」を単なる「特図」と読み替えて、特図2に関する処理と同じ処理が行われる。さらに、上記実施形態では、特図2優先変動機を例にあげて説明したが、入賞順変動機や同時変動機であってもよい。また、特図1に関する処理を、特図2に関する処理と同様に行うようにしてもよい。さらに、入賞順変動の場合は、電サポ状態中であっても特図1の図柄変動が行われることを想定しなければならず、非電サポ状態中でも特図2の図柄変動が行われることを想定しなければならないため、特図1の保留表示と特図2の保留表示を分けずに合わせた形で表示してもよい。
以上の説明では『遊技球が始動領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)に進入したことに基づいて取得した始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を取得し、取得した始動情報に基づいて当否判定を行って当否判定結果を導出する当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記当否判定の結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果に係る情報を所定の態様(例えば、保留表示を用いた表示態様あるいは特定の図柄を用いた表示態様)で報知する予告を、該当否判定手段が該所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づいて実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告を、前記図柄態様を停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率よりも高い実行確率で実行する(例えば、図16参照)ものであることを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここにいう所定の実行確率とは、100%であってもよい、100%未満であってもよい(以下、同じ)。
また、ここにいう、前記図柄態様を停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率は、0%であってもよいし、0%よりも高い%であってもよい。
さらに、前記予告手段は、前記予告を、前記当否判定手段が該所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行するものであってもよい。なお、当否判定手段が該所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報は、前記始動情報記憶手段から取得したものであってもよいし、該始動情報記憶手段とは異なる場所から取得したものであってもよい。
ここで、前記予告手段は、前記図柄態様を停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告を、非実行とするかあるいは前記図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率よりも低い実行確率で実行するものであってもよい。すなわち、前記図柄態様を停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告の実行確率は、前記図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率よりも低いことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、遊技球の入賞が困難な第一状態と遊技球の入賞が該第一状態よりも容易となる第二状態とに状態変化可能な可変入賞手段を備え、遊技状態移行手段は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合には、前記可変入賞手段が前記第一状態を維持する通常制御状態から該可変入賞手段が前記第一状態と前記第二状態との間で状態変化を繰り返す大当り制御状態に制御状態を移行させるものであってもよい。
また、前記予告手段は、前記予告を実行するか否かの実行可否抽選によって予告を行うことが決定されても当該予告を行わない場合もあるし、あるいは該実行可否抽選自体を行わないことで当該予告を行わない場合もある。
さらに、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果に係る情報とは、例えば、前記特定の当否判定結果になる可能性があることを表す情報であってもよいし、該特定の当否判定結果とは異なる当否判定結果になる可能性があることを表す情報であってもよいし、前記大当り制御状態に関する情報(例えば、「当たった場合には2400発の出球だよ」といった情報や「当たれば15回のチャンス」といった情報)であっってもよい。
なお、前記予告手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを報知する予告を実行するものであってもよい。
また、前記予告手段は、前記予告を該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に開始するものであってもよい。すなわち、前記予告手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果に係る情報を所定の態様で報知する予告を、該当否判定手段による当否判定前に実行可能なものであってもよい。
また、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するまでの図柄変動表示を前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに行う図柄表示手段を備えた態様であれば、前記予告演出制御手段は、所定の始動情報に対応した図柄変動表示中及び当該図柄変動表示よりも先に実行される図柄変動表示中の少なくとも一方で該所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になることを報知するための予告を実行するものであってもよい。
また、前記予告手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることの予告についての実行可否が該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に決定される予告を実行するものであってもよい。
また、前記予告演手段は、前記予告を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことに基づいて実行するものであってもよいし、あるいは前記予告を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことを表すコマンドを受信したことに基づいて実行するものであってもよい。
なお、ここにいう予告は、いわゆる先読み予告を含む。
また、これまでの説明においては『前記図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、図柄の変動表示を開始してから該図柄の仮停止表示(例えば、図16(e)参照)を行った後、前記当否判定の結果を表す図柄態様を本停止表示する(例えば、図16(g)参照)図柄変動表示を行うものであって、前記予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記図柄の仮停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様(ここでは、例えば、保留表示を用いた表示態様)の予告を、当該図柄の仮停止表示が行われた図柄変動表示中に所定の実行確率で実行する(例えば、図16(e)参照)ものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここでは、仮停止表示を行った後、図柄の変動表示を再開させてもよいし、再開させずに本停止表示に移行する図柄変動表示であってもよい。なお、仮停止表示後に図柄の変動表示を再開させる場合には、いわゆる擬似連になる。
また、これまでの説明においては『前記予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを、前記所定の態様(ここでは例えば、特定の図柄を用いた表示態様)とは異なる態様(ここでは例えば、保留表示を用いた表示態様)で報知する第二の予告を、該当否判定手段が該所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行するものであって、前記図柄態様を停止表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該第二の予告を、該図柄態様を停止表示中に該始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告の実行確率よりも高い実行確率で実行するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
また、これまでの説明においては『演出の画像を表示する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記予告手段は、前記所定の態様の予告として、前記画像表示手段における第一の表示領域(例えば、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cを併せた領域)での予告(例えば、特定の図柄を用いた先読み予告)を実行し、該所定の態様とは異なる態様で報知する第二の予告(例えば、保留表示を用いた先読み予告)として、該画像表示手段における、該第一の表示領域よりも狭い第二の表示領域(例えば、演出表示領域208dの一部)での予告を実行するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
また、これまでの説明においては『遊技球が始動領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)に進入したことに基づいて取得した始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を取得し、取得した始動情報に基づいて当否判定を行って当否判定結果を導出する当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記当否判定の結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果に係る情報を所定の態様で報知する予告を、該当否判定手段が該所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行する予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)は、所定条件が成立したことに基づいて、前記通常制御状態のうちの第一通常制御状態(例えば、電サポ状態)から、該第一通常制御状態とは遊技者に対する有利度が異なる第二通常制御状態(例えば、非電サポ状態)に制御状態を移行させるものであり、前記予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告を、次回の図柄の変動表示中の制御状態が前記第二通常制御状態になる今回の前記第一通常制御状態における図柄変動表示を終了して前記図柄態様を停止表示中に該始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告の実行確率よりも高い実行確率で実行する(例えば、図24参照)ものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
なお、前記予告手段は、次回の図柄の変動表示中の制御状態が前記第二通常制御状態になる前記第一通常制御状態における今回の図柄変動表示を終了して前記図柄態様を停止表示中に該始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告を、非実行とするか、あるいは該今回の図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率よりも低い実行確率で実行するものであってもよい。すなわち、次回の図柄の変動表示中の制御状態が前記第二通常制御状態になる今回の前記第一通常制御状態における図柄変動表示を終了して前記図柄態様を停止表示中に該始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく前記所定の態様の予告の実行確率は、該今回の図柄の変動表示中に前記始動情報記憶手段が記憶した始動情報に基づく該所定の態様の予告の実行確率よりも低いことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、前記第二通常制御状態は、前記第一通常制御状態に比べて遊技者に対する有利度が不利な状態であってもよい。
さらに、前記制御状態移行手段は、遊技球が所定の始動領域に進入し難い進入困難制御状態(第二通常制御状態)と、該進入困難制御状態よりも遊技球が該所定の始動領域に進入し易い進入容易制御状態(第一通常制御状態)との間で制御状態を移行させるものであってもよい。ここで、上記所定の始動領域は、遊技球の入賞が可能な大サイズと遊技球の入賞が不能な小サイズとの間で入賞開口の大きさを変えることが可能な可変始動領域であってもよい。
ここで、これまでの説明、およびこれからの説明における用語等の概念についてまとめて説明する。
図29は、先読み予告の概念を説明するための図である。
まず、先読み予告の体系について説明する。図29(a)は、先読み予告の体系を示す図である。
先読み予告(以下、単に予告と称することがある)には、複数種類の予告(第1予告種別1、第1予告種別2・・・)が用意されている。例えば、保留アイコンと称されることもある保留表示の表示態様を先読み予告専用の表示態様に変化させて行う保留表示による先読み予告(第1予告種別1の先読み予告)や、図1に示す演出可動体224等の役物を用いた先読み予告(第1予告種別2の先読み予告)や、装飾図柄表示装置208の背景画像を変化させる先読み予告(第1予告種別3の先読み予告)や、装飾図柄表示装置208等に専用キャラクタや専用アニメーションを表示する先読み予告(第1予告種別4の先読み予告)や、音声出力による先読み予告(第1予告種別5の先読み予告)等があげられる。
各第1予告種別の中には、複数種類の第2予告種別(例えば、予告態様)が用意されている。例えば、保留表示の表示態様として、爺のキャラクタの顔図柄(第2予告種別1)や、姫のキャラクタの顔図柄(第2予告種別2)や、殿のキャラクタの顔図柄(第2予告種別3)や、保留変化音(第2予告種別4)等が用意されている。
次に、先読み予告の実行タイミングについて説明する。図29(b)は、先読み予告の実行タイミングの組み合わせを表す複数のパターンを示す図である。
図29(b)では矢印の範囲が先読み予告が実行されている期間を表す。各パターンでは、第1予告種別1と第1予告種別2の組み合わせ、あるいは同じ第1予告種別における第2予告態様の組み合わせが示されている。以下、各パターンにおける上の矢印で表す先読み予告を第一の先読み予告と称し、下の矢印で表す先読み予告を第二の先読み予告と称して説明する。
パターンAは、第一の先読み予告の実行期間と、第二の先読み予告の実行期間が完全に一致しているパターンである。パターンBは、第一の先読み予告の実行期間と、第二の先読み予告の実行期間の期間長は同じであるが、開始タイミングが、第一の先読み予告の方が早いパターンであり、第二の先読み予告は、第一の先読み予告実行中に開始されるパターンである。パターンCは、第一の先読み予告が先に開始され、その第一の先読み予告実行中に第二の先読み予告が開始され、第一の先読み予告と第二の先読み予告が同タイミングで終了するパターンである。このパターンCでは、第一の先読み予告の実行期間の方が、第二の先読み予告の実行期間よりも長くなる。パターンDは、第一の先読み予告と第二の先読み予告が同タイミングで開始するが、第二の先読み予告が先に終了し、遅れて、第一の先読み予告も終了するパターンである。このパターンDでも、第一の先読み予告の実行期間の方が、第二の先読み予告の実行期間よりも長くなる。パターンEは、第一の先読み予告が開始された後、第二の先読み予告が開始され、その第一の先読み予告実行中に第二の先読み予告が終了し、遅れて、第一の先読み予告も終了するパターンである。このパターンEでも、第一の先読み予告の実行期間の方が、第二の先読み予告の実行期間よりも長くなる。パターンFは、第一の先読み予告の実行期間と、第二の先読み予告の実行期間の期間長は同じであるが、開始タイミングが、第一の先読み予告の方が早いパターンであり、第二の先読み予告は、第一の先読み予の終了と同時に開始されるパターンである。なお、両者の期間長は異なっていてもよい。
なお、開始タイミングと終了タイミングそれぞれが、他方の先読み予告との関係で変わらない範囲で、先読み予告の実行期間長は変更可能である。
以上説明した各パターンは、第一の先読み予告の実行期間と、第二の先読み予告の実行期間との重なりを表すものであり、第1予告種別と第2予告種別の組み合わせで、様々な組み合わせが可能である。図30を用いて、その一例を説明する。
図30は、図29(b)を用いて説明したパターンを組み合わせた例を示す図である。
図30(a)は、第1予告種別としてのパターンがパターンBであって、予告種別2内のパターンがパターンDである例を示す図である。
図30(a)に示す例では、開始タイミングが、第一の先読み予告(第1予告種別1)A1よりも遅い第二の先読み予告(第1予告種別2)A2が、第2予告種別1(第一の先読み予告)A21と第2予告種別2(第二の先読み予告)A22に分かれ、その第2予告種別1(A21)と第2予告種別2(A22)の関係がパターンDである。
この結果、図30(b)に示すように、第1予告種別1(A1)先読み予告全体としては、3種類の先読み予告が行われていることになる。例えば、第1予告種別1(A1)が、演出可動体224を用いた先読み予告であり、第2予告種別1(A21)が、爺のキャラクタの顔図柄の保留表示であり、第2予告種別2(A22)が、保留変化音である。
図30(c)は、第1予告種別としてのパターンがパターンBであって、予告種別2内のパターンもパターンBである例を示す図である。
図30(c)に示す例では、第二の先読み予告(第1予告種別2)A2が、パターンBの関係にある、第2予告種別1(第一の先読み予告)A21と第2予告種別2(第二の先読み予告)A22に分かれる。
この結果、図30(d)に示すように、先読み予告全体としては、3種類の先読み予告が行われていることになる。
図30(e)は、同図(c)に示す例の変形例である。
この図30(e)に示す例でも、第1予告種別2(A2)が、パターンBの関係にある、第2予告種別1(A21)と第2予告種別2(A22)に分かれる。ただし、第2予告種別1(A21)の終了タイミングが同図(c)に示す例のものと比べて少し早い。
この結果、図30(f)に示すように、先読み予告全体としては、3種類の先読み予告が行われていることになる。この図からも明らかなように、第2予告種別1(A21)は、第1予告種別1(A1)よりも早く終了している。すなわち、第1予告種別2(A2)全体としては、第1予告種別1(A1)よりも後に終わるが、第1予告種別2(A2)のうちの一の先読み予告(ここでは第2予告種別1(A21))は、第1予告種別1(A1)よりも先に終わる。
以上説明した例は、一例であるが、このように、第1予告種別と第2予告種別の組み合わせは様々な組み合わせが可能であり、その組み合わせどうしをさらに組み合わせてもよいし、その組み合わせに図29(b)に示すパターンA〜Gを組み合わせてもよい。
続いて、先読み予告と、特図の図柄変動表示との関係について説明する。
図31は、複数種類の先読み予告と図柄変動表示との関係を示したタイムチャートである。図31では、図の左から右に向かって時間が経過していく。
図31には例1〜例3までが示されている。例1は、図30(f)に示す例と同じものである。この例1では、第1予告種別1(A1)の開始タイミングが、図柄変動表示の開始に一致している。すなわち、図柄変動表示の開始と同時に第1予告種別1(A1)が開始される。そして、いずれの先読み予告A1,A21,A23も、その図柄変動表示中に終了している。
なお、これら3つの先読み予告A1,A21,A23の時間的関係を維持して、図柄変動表示との時間的関係を変更してもよい。例えば、第1予告種別1(A1)を図柄変動表示の停止タイミングに一致させてもよい。また、例2に示すように、図柄変動表示を跨ぐ関係であってもよい。さらに、例3に示すように、各期間長を長くしたり、短くしてもよい。
また、図柄変動表示の変動時間には長短があるが、図31に示す図柄変動表示の変動時間よりも短い図柄変動表示や長い図柄変動表示に対しても、図31に示す時間的関係が成り立つようにしてもよい。
以上、ここではパターンBの組み合わせの例を用いて説明したが、図29(b)に示す各パターンも、同様に、図柄変動表示との時間的関係は様々である。
なお、予告A21の始期が図柄停止前の場合は予告A22を実行してもよい。また、予告A21の始期が図柄停止中の場合は予告A22を実行しないようにしてもよい。また、予告A22の始期が図柄停止中になりそうなタイミングで予告A2(予告A21)が開始する場合は、予告A21を実行するが予告A22を実行しないようにしてもよい。また、予告A22の終期が次の図柄変動中になりそうなタイミングで予告A2(予告A21)が開始する場合は、予告A21を実行するが予告A22を実行しないようにしてもよい。また、予告A22を実行しない場合があっても、予告A21を実行してもよい。また、予告A22を実行しない場合があっても、予告A1を実行してもよい。また、予告A22を実行しない場合があっても、予告A1および予告A21の両方を実行してもよい。
加えて、予告A1の始期、終期、予告A21の始期、終期、および予告A22の始期、終期と、当該図柄変動中、図柄停止中、および次の図柄変動中との組み合わせによって、予告A1、予告A21、予告A22のうちの少なくとも一つを実行しなかったり、予告A1、予告A21、予告A22のうちの少なくとも一つは必ず実行したり、予告A1、予告A21、予告A22のうちの少なくとも二つを実行しなかったり、予告A1、予告A21、予告A22のうちの少なくとも二つは必ず実行したり、予告A1、予告A21、予告A22のうちの総てを実行しなかったり、予告A1、予告A21、予告A22のうちの総てを必ず実行してもよい。
続いて、一種類の先読み予告と特図の図柄変動表示との時間的関係について説明する。
図32は、一種類の先読み予告と図柄変動表示との関係を示したタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間が経過していく。
この図32でも、矢印の範囲が先読み予告が実行されている期間を表す。また、図32には、連続して4回の図柄変動表示が行われる例が示されている。以下、1回目の図柄変動表示を第1変動と称し、4回目の図柄変動表示を第4変動と称する。この第4変動が、先読み予告の予告対象になる図柄変動表示に相当する。
図32(a)に示す例では、第1変動が開始された後、すなわち第1変動の途中に先読み予告の契機が発生し、その契機発生直後に先読み予告が開始される。したがって、この例における先読み予告は、第1変動の途中から開始され、第4変動が開始されると同時に終了する。この例では、先読み予告は、連続予告であり、複数の図柄変動表示を跨いで、継続して行われる。この例は、例えば、第1変動の途中に特図始動口に入賞があり、その入賞を契機として開始された先読み予告が該当する。より具体的に言えば、第4変動の保留を表す保留表示による先読み予告が該当する。なお、この例における先読み予告は、第4変動が開始されると同時に終了しているが、第4変動が開始されても継続してもよく、第4変動の途中で終了してもよいし、第4変動の停止(終了)と同時に先読み予告も終了してもよい。
図32(b)に示す例では、同図(a)に示す例と同じく、第1変動の途中に先読み予告の契機(例えば、入賞)が発生し、第1変動の途中から先読み予告が開始されるが、その第1変動が停止(終了)する前に、先読み予告は終了してしまい、以降は先読み予告が実行されない、いわゆる単発の先読み予告の例である。
図32(c)に示す例では、第1変動の途中に先読み予告の契機が発生しても、次に開始される図柄変動表示から先読み予告は開始される。すなわち、図柄変動表示の開始時に先読み予告も開始される例であり、この例における先読み予告も連続予告である。しかも、先読み予告の予告対象になる第4変動が開始されても、先読み予告は継続し、第4変動の停止(終了)と同時に終了する。ただし、先読み予告は、第4変動が開始されると同時に終了してもようし、第4変動の途中で終了してもよい。
図32(d)に示す例は、先読み予告の契機が発生した以降、予告対象になる当否判定の結果が報知されるまで、図柄変動表示が開始されるたびに、先読み予告が所定期間行われる例であり、各変動の途中で先読み予告は終了する。ただし、各変動の開始後に先読み予告が開始されてもよい。この例における先読み予告も連続予告の一例に相当する。
図32(e)に示す例は、先読み予告の契機が発生した以降、予告対象になる図柄変動表示が開始されるまで、図柄変動表示が終了するたびに、先読み予告も終了する例であり、各変動の途中で先読み予告は開始される。ただし、図柄変動表示の終了間際に先読み予告の契機が発生した場合には、当該図柄変動表示では、先読み予告は行われない。すなわち、先読み予告を行う予告期間が変動停止までに確保されている場合は、当該図柄変動表示でも先読み予告は行われる。また、図柄変動表示が終了する前に、先読み予告は終了してもよい。
図32(f)に示す例は、同図(a)に示す例と同じく、第1変動の途中に先読み予告の契機(例えば、入賞)が発生し、第1変動の途中から先読み予告が開始され、その第1変動が停止(終了)しても、先読み予告は継続し、次の図柄変動表示の開始と同時に先読み予告は終了する。したがって、図柄変動表示の停止期間中(確定表示中)も先読み予告は継続される。なお、次の図柄変動表示の開始後に先読み予告は終了してもよい。
以上説明した、一種類の先読み予告と特図の図柄変動表示との時間的関係は、図29に示す各パターンにおける一種類の先読み予告(例えば、第2予告種別1)に適用し、各パターンでは、先読み予告の開始タイミングと終了タイミングを様々なタイミングに設定することができる。
また、図29を用いて説明した予告種別ごとの各予告を組み合わせるにあたって、以上説明した時間的関係を用いて組み合わせてもよい。
図33は、図柄変動表示について説明するためのタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間が経過していく。
図33(a)は、特図表示装置における図柄変動表示と停止表示を説明するための図である。
特図関連抽選処理(ステップS229,ステップSS231)において特図の当否判定が行われ、図柄変動表示の変動時間が決定されると、その決定された変動時間を表す値は、RAM308に用意された特図表示図柄更新タイマにセットされ、次の主制御部タイマ割込処理におけるステップS225やステップS227で、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214といった特図表示装置における図柄変動表示が開始される。特図表示装置では、変動時間が経過するまで、7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す。7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す期間、すなわち特図関連抽選処理(ステップS229,ステップS231)で決定された変動時間の間が、図柄変動表示中になる。
やがて、特図表示図柄更新タイマの値が0になると、ステップS225やステップS227において、特図表示装置に停止図柄を所定時間(例えば、0.6秒)表示させ続ける。この所定時間の間を確定表示中と称する。
その確定表示の時間が経過すると、当否判定の結果が、ハズレであった場合であって、特図の保留が残っている場合には、確定表示の時間が経過したタイミングにおけるステップS225やステップS227の割込処理と同じ割込処理の中で、特図の当否判定を行い、図柄変動表示の変動時間を決定し、決定した変動時間を表す値を、RAM308の特図表示図柄更新タイマに再びセットする(ステップS229,ステップSS231)。そして、次の主制御部タイマ割込処理におけるステップS225やステップS227で、特図表示装置における図柄変動表示が開始される。ここにいう次の主制御部タイマ割込処理は、4ms後に開始されることから、厳密には、確定表示が終了してから、次の図柄変動表示が開始されるまでに最短でも4ms程度のタイムラグが生じることになる。本明細書では、確定表示中およびこのタイムラグの期間中を停止表示中と称する。
また、当否判定の結果が、ハズレであった場合であって、特図の保留が残っていなかった場合には、特図始動口への入賞があるまで、特図表示装置は、停止表示を継続する。したがって、確定表示を開始してから次の図柄変動表示を開始するまでの期間が、停止表示中になる。すなわち、特図の停止表示中の期間は、特図の図柄変動表示が行われていない期間が相当する。
図33(b)は、装飾図柄表示装置208における図柄変動表示と停止表示を説明するための図である。
特図表示装置における図柄変動表示の開始に合わせて、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。この装飾図柄の変動表示は、特図表示装置における図柄変動表示に対して演出を高めたかたちで行われる。例えば、ノーマルリーチやスーパーリーチといった様々なリーチ演出が行われることもあるが、リーチ演出中も装飾図柄の変動表示中に相当する。
また、装飾図柄の変動表示では、演出の一つとして、特図表示装置は図柄変動表示が終了する前に、装飾図柄の疑似停止が行われることがある。この装飾図柄の疑似停止は、特図表示装置は図柄変動表示であるのに、装飾図柄の変動表示を一旦終了し、あるいは一旦終了したかのように見せかけるために、図5(b)に一例を示す装飾図柄の組合せを停止表示する停止態様である。装飾図柄表示装置208では、この装飾図柄の疑似停止が行われている期間は、装飾図柄の停止表示中に相当する。疑似停止が所定時間行われた後、装飾図柄の変動表示が再開される。以下、特図表示装置における図柄変動表示中に、疑似停止が一又は複数回行われることを疑似連続変動と称する。
また、装飾図柄の変動表示では、その他の演出として、特図表示装置は図柄変動表示が終了する前に、装飾図柄の揺れ停止表示を行うこともある。この装飾図柄の揺れ停止表示は、装飾図柄の組合せを、揺らしながら表示する演出であり、例えば、上下に揺らすのであれば、揺れ方が、上方向から下方向に変わる瞬間、あるいは下方向から上方向に変わる瞬間、装飾図柄の組合せは停止することになり、停止態様の一つに数えることができる。なお、上述の装飾図柄の疑似停止も、遊技者がよほどしっかりと注意してみないとわからない程度に、揺れ停止表示されている場合もある。
そして、特図表示装置における図柄変動表示の終了に合わせて、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が終了し、装飾図柄の組合せが確定表示される。装飾図柄表示装置208では、一定期間、装飾図柄の変動表示が行われないと、デモ表示等に表示画面が切り替わることがあるが、装飾図柄の停止表示の期間は、装飾図柄の変動表示が行われていない期間が相当する。
なお、スーパーリーチに発展すると、装飾図柄が小さく表示される場合があるが、リーチ状態からスーパーリーチに発展する際、あるいはスーパーリーチ中に、装飾図柄が一瞬非表示になる期間がある場合には、その一瞬非表示になる期間であっても、装飾図柄の変動表示中に相当する。
図34は、主制御部300と第1副制御部400と第2副制御部500との間で生じるタイムラグについて説明するタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間が経過していく。
第1副制御部400は、主制御部300から図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドを受信し、第2副制御部500に制御コマンドを送信する。第2副制御部500は、その制御コマンドに従って、装飾図柄表示装置208を制御する。
第1副制御部400は、2ms毎の割り込みで図10(b)に示すコマンド受信割込処理(ステップS331)を実行し、主制御部300からの、図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドを未処理コマンドとして認識する。そして、20ms毎の割り込みで図10(a)に示す演出制御処理(ステップS309)等を実行し、第2副制御部500に制御コマンドを送信する。第2副制御部500も、所定時間(例えば、2ms)毎の割り込みで、第1副制御部400からの制御コマンドを未処理コマンドとして認識し、所定間隔(例えば、20ms)毎の割り込みで装飾図柄表示装置208の制御処理を実行する。
このため、主制御部300が特図表示装置を制御し、特図の図柄変動表示が開始してから、第1副制御部400が図柄変動開始コマンドを未処理コマンドとして認識するまで、2ms程度のタイムラグが発生することがある(1点鎖線の矢印参照)。また、第1副制御部400が図柄変動開始コマンドを未処理コマンドとして認識してから、演出制御処理(ステップS309)等を実行するまで、20ms程度のタイムラグ(図中a又はbの期間)が発生することがある。なお、図34に示す例では、aの期間のタイムラグの方が、bの期間のタイムラグよりも長いが、タイムラグの長短は、そのタイミングによって様々である(その他のタイムラグについても同じ)。
さらに、第1副制御部400が第2副制御部500に制御コマンドを送信してから、第2副制御部500が制御コマンドを未処理コマンドとして認識するまでも、タイムラグが発生することがある(2点鎖線の矢印参照)。また、第2副制御部500が図柄変動開始コマンドを未処理コマンドとして認識してから、装飾図柄表示装置208の制御処理を実行するまでも、タイムラグが発生することがある。
図34中の矢印Xの期間は、第1副制御部400が、特図の図柄変動表示中と認識している期間になり、矢印Yの期間は、第1副制御部400が、特図の停止表示中と認識している期間になる。
以上説明したように、第1副制御部400あるいは第2副制御部500にしてみれば、特図表示装置が図柄変動表示中であるか、停止表示中であるかに関係なく、受信したコマンドに基づいて制御を行っており、特図の図柄変動表示中であるからといって、装飾図柄の変動表示中であるとは限らず、反対に装飾図柄の変動表示中であるからといって、特図の図柄変動表示中であるとは限らない。また、特図の停止表示中であるからといって、装飾図柄の停止表示中であるとも限らず、反対に装飾図柄の停止表示中であるからといって、特図の停止表示中であるとも限らない。しかしながら、本明細書では、特図の図柄変動表示が実際には終了していても、第1副制御部400あるいは第2副制御部500が特図の図柄変動表示中と認識している期間は、特図の図柄変動表示中とし、特図の停止表示が実際には終了していても、第1副制御部400あるいは第2副制御部500が特図の停止表示中と認識している期間は、特図の停止表示中とする場合がある。
なお、ステップS331は主制御部30からのコマンドや第2副制御部500からのコマンドの受信によって実行される割込み処理であってもよい。
続いて、第3実施形態のパチンコ機について説明する。以下、これまで説明したパチンコ機との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。また、これまでに説明した構成要素と同じ構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
この第3実施形態のパチンコ機では、特図の図柄変動表示の変動時間を決定するにあたり、テーブルセットを用いる。
図35は、第3実施形態における当り種別と変動時間の関係を説明するための図である。
この第3実施形態のパチンコ機では、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示(特図変動遊技)が84回行われる間、特図高確率状態(確変状態)が維持され、85回目には特図低確率状態(非確変状態)に移行する。
図35(a)は、特図低確率普図低確率状態(通常状態)における特図1停止図柄の当り図柄を説明するための図である。
特図低確率普図低確率状態では、特図1の停止図柄として、当り図柄には、大当り図柄1〜3と、小当り図柄が用意されている。大当り図柄1は16R特別大当りであり、大当り図柄2は10R特別大当りである。16R特別大当りや、10R特別大当りでは、各ラウンドでアタッカが相対的に長め(例えば、1回の最大開放時間は29秒であり、開放と開放の時間間隔(閉鎖時間)は1.5秒)に開放する。以下、アタッカが長めに開放する大当り遊技をパッカー遊技と称することがある。大当り図柄1にしても、大当り図柄2にしても、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が84回行われる間、特図高確率普図高確率状態が維持され、85回目には特図低確率普図低確率状態(通常状態)に移行する。大当り図柄1または大当り図柄2が停止表示されると、主制御部300のRAM308には、テーブルセット21がセットされる。
大当り図柄3は4R大当りである。この4R大当りでは、各ラウンドでアタッカが相対的に短い時間(例えば、1回の最大開放時間は0.3秒であり、開放と開放の時間間隔(閉鎖時間)は0.5秒)しか開放しない。以下、アタッカが短い時間しか開放しない大当り遊技をパカパカ遊技と称することがある。4Rの大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が84回行われる間、特図高確率普図低確率状態が維持され、85回目には特図低確率普図低確率状態(通常状態)に移行する。この大当り図柄3が停止表示されると、主制御部300のRAM308には、テーブルセット22がセットされる。
なお、例えば、4Rは、実際には16Rであるが、アタッカが長めに開放するR数が4であり、5R〜16Rはパカパカ遊技のような短い時間しかアタッカが開放しないものであってもよく、ここにいうnRのnは、実質的なR数であってもよい。また、10ラウンドだけは実際の10Rであってもよい。さらに、ラウンドランプを設けておき、10Rに対応するラウンドランプが点灯した場合は10R確定、16Rに対応するラウンドランプが点灯した場合は実質的に4R又は16Rとしてもよい。
また、小当り図柄が停止表示されると、主制御部300のRAM308には、テーブルセット23がセットされる。なお、小当り遊技前後で制御状態の変更は行われず、ここでは、特図低確率普図低確率状態(通常状態)が維持される。
図35(b)は、テーブルセット21を説明するための図である。
テーブルセットは、特図の図柄変動表示の変動時間を決定する際に用いる、特図の図柄変動表示の変動時間が1又は複数種類規定されたテーブルを、特図の図柄変動表示の回数に応じて切り替えていくことを規定したものである。テーブルセット21は、大当り遊技終了後、最初の20回のハズレの図柄変動表示が行われる間は、テーブル4を使用し、次の60回のハズレの図柄変動表示が行われる間は、テーブル5を使用し、特図高確率普図高確率状態が維持される最後の4回のハズレの図柄変動表示では、テーブル6を使用し、通常状態に移行してからはテーブル1を使用し続けることを規定したものである。なお、当りに当選した場合は、その当りの図柄変動表示の変動時間決定には、別のテーブルが使用され、大当り遊技終了後には、テーブルセットが新たにセットされる。
図35(c)は、テーブルセット22を説明するための図である。
特図高確率普図低確率状態に移行する大当り図柄3が停止表示されるとセットされるテーブルセット22は、大当り遊技終了後、特図高確率普図高確率状態が維持される84回のハズレの図柄変動表示の間、テーブル3を使用し続け、通常状態に移行してからはテーブル1を使用し続けることを規定したものである。
図35(d)は、テーブルセット23を説明するための図である。
小当り図柄が停止表示されるとセットされるテーブルセット23は、小当り遊技終了後、32回のハズレの図柄変動表示の間、テーブル2を使用し続け、通常状態に移行してからはテーブル1を使用し続けることを規定したものである。
図35(e)は、テーブル4を説明するための図である。
本実施形態のテーブルでは、特図の保留数に応じて、乱数範囲が定められている場合がある。テーブル4は、特図高確率普図高確率状態のときに使用されるテーブルであり、電サポ状態であることから、第2特図表示装置214におけるハズレの図柄変動表示の変動時間を決定する際に用いられるテーブルになる。変動時間の決定にあたっては、始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)を用いた乱数抽選が行われる。ここでは、特図2変動時間決定用乱数値を用いた乱数抽選が行われる。テーブル4では、特図2の保留数が0の場合には、100%の確率でタイマ番号2に決定され、特図2の保留数が1以上3以下の場合には、95%の確率でタイマ番号1に決定され、残り5%の確率でタイマ番号2に決定される。
図35(f)は、テーブル5を説明するための図である。
テーブル5では、特図2の保留数が0の場合には、95%の確率でタイマ番号4に決定され、残り5%の確率でタイマ番号6に決定される。また、特図2の保留数が1以上3以下の場合には、90%の確率でタイマ番号2に決定され、5%の確率でタイマ番号4に決定され、同じく5%の確率でタイマ番号6に決定される。
図35(g)は、テーブル6を説明するための図である。
テーブル6では、保留数に関係なく、100%の確率でタイマ番号5に決定される。
なお、テーブル1〜3については説明を省略する。
図35(h)は、タイマ番号が表す変動時間を説明するための図である。
この図35(h)に示すように、タイマ番号2に決定されると、変動時間は短縮変動の2秒になり、タイマ番号1に決定されると、変動時間は超短縮変動の0.5秒になる。
また、タイマ番号4に決定されると、変動時間は10秒になり、タイマ番号5に決定されると、変動時間は30秒になり、タイマ番号6に決定されると、変動時間は60秒になる。
なお、テーブル4を用いていて特図2で当りの場合、あるいは、テーブル5を用いていて特図2で当りの場合、あるいはテーブル6を用いていて特図2で当りの場合には、当りの変動時間は1種類であってもよいし、複数種類の中から選択された変動時間であってもよい。複数種類ある場合は、最長当り変動時間は、通常遊技状態中における最短当り変動時間よりも短くてもよいし、同じであってもよいし、長くてもよい。また、最長当り変動時間は、通常遊技状態中における最長当り変動時間よりも短くてもよいし、同じであってもよいし、長くてもよい。また、最短当り変動時間は、通常遊技状態中における最長当り変動時間よりも短くてもよいし、同じであってもよいし、長くてもよい。さらに、最短当り変動時間は、通常遊技状態中における最短当り変動時間よりも短くてもよいし、同じであってもよいし、長くてもよい。また、いずれのテーブルを用いていたかによって、変動時間は変わってもよいし、同じであってもよい。さらに、最長当り変動時間や最短当り変動時間が異なってもよいし、同じであってもよい。また、テーブル4を用いていた場合には、他のテーブルを用いていた場合よりも必ず変動時間が長くなるようにしていおいてもよく、他のテーブルについても同様である。反対に、テーブル4を用いていた場合には、他のテーブルを用いていた場合よりも必ず変動時間が短くなるようにしていおいてもよく、他のテーブルについても同様である。
図36(a)は、第3実施形態における大当り図柄1が停止表示し、16Rの大当り遊技が行われた後の図柄変動表示を説明するためのタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間が経過していく。図36(a)の上方には、第2特図表示装置214における図柄変動表示を示し、下方には、制御状態(確変/非確変状態)を示している。
上述のごとく、16Rの大当り遊技が終了すると、制御状態は確変状態に移行する。また、図35(b)に示すテーブルセット21がセットされ、大当り遊技終了後の最初の20回のハズレの図柄変動表示ではテーブル4が使用され、次の60回のハズレの図柄変動表示が行われる間はテーブル5が使用される。
図36(a)には、大当り遊技終了後、0.5秒の超短縮変動が繰り返されている様子が示されている。図中矢印X1は0.5秒間の図柄変動表示中を表し、矢印Y1は停止表示中を表している。
また、図36(a)には、大当り遊技終了後、21回目のハズレの図柄変動表示から、2秒の短縮変動が連続して行われている様子も示されている。図中矢印X2は2秒間の図柄変動表示中を表し、矢印Y2は停止表示中を表している。
なお、保留が残っている状態での連続した超短縮変動における、図柄変動表示終了から次回図柄変動表示開始までの期間(矢印Y1参照)の長さと、同じく保留が残っている状態での連続した短縮変動における、図柄変動表示終了から次回図柄変動表示開始までの期間(矢印Y2参照)の長さとを異ならせてもよい。すなわち、変動時間が異なる場合には、停止表示期間(例えば、確定表示期間)の長さを異ならせてもよい。
図36(b)は、第3実施形態におけるタイマ番号8が選択された場合の、図柄変動表示と、装飾図柄表示装置における保留アイコンの表示状態を説明するためのタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間が経過していく。図36(b)の上方には、特図表示装置における図柄変動表示を示し、下方には、装飾図柄表示装置208における保留アイコンの表示状態を示している。
図36(b)では、特図の図柄変動表示として、180秒の超長変動が行われている。装飾図柄表示装置208では、この超長変動の間に、スーパーリーチ演出や擬似連続変動が行われる。スーパーリーチ演出や擬似連続変動では、表示画面が真っ暗になる等して保留アイコンが見えなくなったり、あるいは保留アイコンが消えたりする。図36(b)の下方のタイムチャートでは、保留アイコンが見えなくなている期間(矢印Z1参照)や消えている期間(矢印Z2参照)を、非表示の期間として示している。
また、180秒の超長変動の終了前には、装飾図柄の揺れ停止表示が行われ、この例では、揺れ停止表示が行われている期間(矢印Z3参照)は、保留アイコンが表示されている。
図37は、図35に示すテーブルセットの変形例を示す図である。
この変形例では、主制御部300は、制御状態が変化すると、変化後の制御状態に応じたテーブルを使用する。
図37(a)は、特図低確率普図低確率状態(通常状態)におけるデフォルトテーブルを説明するための図である。
この変形例では、特図低確率普図低確率状態(通常状態)では、テーブル1が使用されることが予め決まっている。
図37(b)は、図35(b)に示すテーブルセット21の変形例であり、同図(c)は、図35(c)に示すテーブルセット22の変形例であり、同図(d)は、図35(d)に示すテーブルセット23の変形例である。
いずれのテーブルセットでも、特図高確率普図高確率状態から通常状態に移行すると、移行先の制御状態に基づいたテーブル(ここではテーブル1)を、制御状態が次に変更されるまで使用することが規定されている。
図38は、第3実施形態におけるパチンコ機の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図38に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、遊技球を、第1特図始動口230と第2特図始動口232とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。
図38に示す遊技盤200では、普図始動口(ゲート)228は、遊技盤200の左側と右側のうち右側の領域にのみ配設されている。この普図始動口228には、遊技領域214の右側領域(第2の領域)を狙った場合に入賞しやすい。
また、第2特図始動口232(第二の始動領域)も、遊技盤200の右側の領域にのみ配設されている。第3実施形態における第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって開閉自在な一つの羽根部材2321が設けられており、この羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(以下、電チューと称することがある)と呼ばれる。すなわち、図3に示す、一対の羽根部材2321を備えた電チューとは異なり、第3実施形態における電チューは、片開きの電チューである。羽根部材2321が閉じた閉状態(第一の状態)では第2特図始動口232への入球は困難(入賞困難状態)であり、羽根部材2321が開いた開状態(第二の状態)では第2特図始動口232への入球は容易(入賞容易状態)である。第2特図始動口232へ入球した場合の賞球数(払出数)は、3球未満(1球であってもよいし2球であってもよい)、あるいは3球になる。
さらに、図38に示す遊技盤200には、普図始動口228と電チューの間に、遊技球誘導通路229が設けられている。普図始動口228を通過した球は、遊技球誘導通路229に入り込み、電チューに向けて放出される。図38には、遊技球誘導通路229を通過する遊技球Bが示されている。この電チュー(第2特図始動口232)も、遊技領域214の右側領域(第2の領域)を狙うことで入賞が期待できる。
なお、図38に示す遊技盤200でも、遊技球の進入のしやすさが変化しない第1特図始動口230(第一の始動領域)は、遊技盤200の中央に1つだけ配設されている。この第1特図始動口230には、遊技領域214の左側領域(第1の領域)を狙った場合に入賞しやすい。第1特図始動口232へ入球した場合の賞球数(払出数)は、第2特図始動口232へ入球した場合の賞球数(払出数)よりも多くてもよく、例えば、第2特図始動口232の賞球数が1球又は2球であれば、第1特図始動口231の賞球数は3球であってもよい。
また、図38に示す遊技盤200には、アタッカが、パッカー遊技用のアタッカ(第一の可変入賞口235)とパカパカ遊技用のアタッカ(第二の可変入賞口237)との二種類のアタッカが設けられている。パッカー遊技用のアタッカ(第一の可変入賞口235)は、パッカー遊技中に開閉する扉部材2351を備えており、遊技領域124のやや右寄りに設けられている。すなわち、第2特図始動口232は、遊技領域214の右側領域(第2の領域)に設けられ、16R大当り遊技中や10R大当り遊技中は、遊技領域214の右側領域(第2の領域)を狙うことによって、第一の可変入賞口235への入賞が期待できる。反対に、パカパカ遊技用のアタッカ(第二の可変入賞口237)は、パカパカ遊技中に開閉する開閉片2371を備えており、遊技領域124の左側領域(第1の領域)に設けられ、4R大当り遊技中は、遊技領域214の左側領域(第1の領域)を狙うことによって、第二の可変入賞口237への入賞が期待できる。
なお、アタッカは、パッカー遊技用のアタッカとパカパカ遊技用のアタッカとに区別して設けなくてもよい。
続いて、第3実施形態のパチンコ機におけるゲーム性について説明する。
第3実施形態のパチンコ機では、非電サポ状態では、遊技領域214の左側領域(第1の領域)に向けた左打ちを行い、第1特図始動口230への入球を狙う。一方、電サポ状態では、遊技領域214の右側領域(第2の領域)に向けた右打ちを行い、普図始動口228を通過させた後、第2特図始動口230への入球を狙う。
このパチンコ機における大当り確率は、非確変状態(特図低確率状態)では例えば、1/399であるのに対して、確変状態(特図高確率状態)では例えば、1/40に上昇する。また、電チュー開放につながる普図当り確率は、非電サポ状態(普図低確率状態)では例えば、1/100であるのに対して、電サポ状態(普図高確率状態)では例えば、99/100に上昇する。非電サポ状態における普図の図柄変動時間は、例えば、25秒と相対的に長く、非電サポ状態で普図当りした場合には、電チューが0.3秒間開放する。一方、電サポ状態における普図の図柄変動時間は、例えば、0.3秒と相対的に短く、電サポ状態で普図当りした場合には、電チューが1.5秒間の開放を、閉鎖時間(開放インターバル)0.2秒を挟んで3回行う。電サポ状態中に、遊技球が普図始動口228を通過した事に基づいて、普図当否判定が行われ、普図当りになった場合、その遊技球が遊技球誘導通路229を通過して間に普図の図柄変動表示が行われ、その遊技球が遊技球誘導通路229から放出されるタイミングで電チューの羽根部材2321が開く。なお、遊技球誘導通路229の長さを短くし、遊技球誘導通路229からの放出タイミングが、電チューの羽根部材2321の開放タイミングに間に合わないようにしてもよいし、遊技球誘導通路229の長さを長くし、その放出タイミングが、羽根部材2321が開放した後になるようにしてもよい。
特図の図柄変動の変動時間については、図35を用いて説明したとおり、0.5秒の超短縮変動から180秒の超長変動まで、複数種類の変動時間が用意されている。なお、10秒以上の変動時間では、装飾図柄表示装置208でリーチ演出が行われる場合がある。また、大当りする図柄変動表示の変動時間は、例えば、0.5秒の即当りの変動時間であってもよいし、180秒のスーパーリーチ演出を行える変動時間であってもよいし、10秒の変動時間であってもよい。
以上説明した第3実施形態のパチンコ機では、電サポ中は、普図始動口228に進入した遊技球が電チューが開放している場合にはその電チューにほぼ入賞し、右打ちした遊技球が電チューに総て入賞すれば、電サポ中は遊技球が減らないが、普図変動時間や電チューの開放インターバルで微減する場合もある。その分、特図2の図柄変動時間を短くすることで高速消化を可能としている。なお、電チューに入賞しなかった遊技球を高頻度で拾うことが可能な一般入賞口を、電チューよりも下流側に設け、電サポ中の遊技球の数が現状維持となるようにしてもよい。
次いで、第3実施形態における演出の具体例について説明する。
図39は、スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われる例を示す図である。
この図39に示す例では、装飾図柄表示装置208における特図1保留表示領域を図示省略し、特図2保留表示領域のみを示している。図39に示す特図2保留表示領域には、RAM308の特図2保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。
また、特図2保留表示領域の左横には、図柄変動表示を開始した保留、すなわち消化された保留を表す保留アイコンがシフト表示される消化保留表示領域2085が設けられている。
図39(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾7」−「装飾8」が停止表示されている。この装飾図柄表示装置208には、特図2の保留数を表す、3つの保留アイコン(以下、保留表示と称する)291〜293が示されている。いずれの保留表示もデフォルトの表示態様(無模様かつ灰色一色)である。
図39(b)では、第一保留表示291が表す保留1に基づく図柄変動表示が開始され、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示された様子が示されている。なお、図39(a)に示す第一保留表示291が表示されていた位置には、図39(a)に示す第二保留表示292が表示されている。消化保留表示領域2085にシフト表示された保留表示(変動中アイコン290)は、表示態様がキャラクタの顔の予告表示態様に変化し、予告演出が行われている。消化保留表示領域2085における予告演出は、先読み予告の一種であるが、予告対象は、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)になる。なお、消化保留表示領域2085内に保留表示が表示されている時間は、図柄変動表示開始後数秒であるが、図柄変動表示終了前、あるいは図柄変動表示終了時まで表示するようにしてもよい。
図39(b)で開始された装飾図柄の変動表示では、同図(c)に示すようにリーチ演出が開始され、次いで、スーパーリーチ演出に発展する。図39(c)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出の開始画面として、画面が真っ暗になっている(以下、暗転演出と称する)。この暗転演出が行われると、装飾図柄表示装置208にこれまで表示されていた、装飾図柄の変動表示や、保留表示、および消化保留表示領域2085総てが見えなくなる。
暗転演出の後、装飾図柄表示装置208では、図39(e)に示すように、左側の主人公と右側の敵役の決闘シーンに画面が切り替わり、装飾図柄の変動表示は画面右上に縮小して表示されている。なお、保留表示や消化保留表示領域2085は消えている。
やがて、図39(f)に示すように、スーパーリーチ演出の終了画面が表示され、敵役が逃亡し、画面右上に表示された装飾図柄の変動表示は、「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」の組み合わせで揺れ停止表示が開始されている。なお、この場面でも保留表示や消化保留表示領域2085は非表示である。ここで、スーパーリーチ演出が終了する。このように、スーパーリーチ演出の開始(図39(d))から終了(図39(e))までの間、保留表示や消化保留表示領域2085は、非表示になる。すなわち、スーパーリーチ演出中には、先読み予告が行われない。また、スーパーリーチ演出中に、電チュー(第2特図始動口232の羽根部材2321)は開放し、1球の入球があるが、増加した保留を表す保留表示も非表示である。
こうしてスーパーリーチ演出が終了すると、図39(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。このタイミングで、保留表示、および消化保留表示領域2085の表示が再開される。再開された保留表示では、スーパーリーチ演出中の電チュー入賞を表す第三保留表示293が追加表示されている。第三保留表示293は、星形の先読み予告の表示態様で表示されており、この第三保留表示293によって先読み予告が実行されていることになる。なお、上述のごとく、装飾図柄の揺れ停止表示中も、特図の図柄変動表示は継続している。
やがて、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、図39(h)に示す装飾図柄表示装置208では、揺れ停止表示からの、装飾図柄の組み合わせの変更はなく、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」が停止表示(確定表示)されている。装飾図柄の確定表示中は、保留表示が非表示になり、先読み予告が行われていない。なお、保留表示を行い、第三保留表示293によって先読み予告を実行してもよい。
次いで、主制御部300から、保留1に基づく図柄変動表示の開始を表す図柄変動開始コマンドが第1副制御部400に送られ、そのコマンドを受けた第1副制御部400は、第2副制御部500に、装飾図柄の変動表示の開始を指示する制御コマンドを送信する。図39(i)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。装飾図柄の変動表示が開始されると、保留表示が再開され、ここでは第二保留表示292によって先読み予告が実行されていることになる。さらに、第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示された様子が示されている。ここでも予告演出が行われているが、図39(i)に示す消化保留表示領域2085に表示された保留表示は、×印の表示態様である。
以上説明した例は、特図1の図柄変動表示が行われる場合であても同様である(以下、同じ)。
図40は、スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われ、大当りした例を示す図である。以下、図39に示す例との相違点を中心に説明する。
この図40に示す例でも、スーパーリーチ演出に発展し、装飾図柄表示装置208では、図40(e)に示すように、主人公と敵役の決闘シーンに画面が切り替わり、図40(f)では、主人公が敵役を倒し、画面右上に表示された装飾図柄の変動表示は、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせで揺れ停止表示が開始される。また、スーパーリーチ演出中に、電チュー(第2特図始動口232の羽根部材2321)は開放し、1球の入球があるが、増加した保留を表す保留表示を含めて、スーパーリーチ演出中は保留表示は非表示である。
スーパーリーチ演出が終了すると、図40(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。このタイミングで、保留表示が再開され、追加表示された第三保留表示293は、星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されていることになる。
やがて、特図の図柄変動表示が終了する。図40(h)には、特図の図柄変動表示の終了時における装飾図柄表示装置208の表示画面が示されている。図40(h)に示す装飾図柄表示装置208では、揺れ停止表示からの、装飾図柄の組み合わせの変更はなく、大当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。また、保留表示は、特図の図柄変動表示の終了と同時に消え、先読み予告が非実行になる。なお、図40(h)では、消化保留表示領域2085は表示されているが、この消化保留表示領域2085も、特図の図柄変動表示の終了と同時に消してもよい。図40(i)では、装飾図柄の確定表示中になり、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせは画面右上に移動し、「おめでとう」の文字表示がなされている。この装飾図柄の確定表示中にも、保留表示は非表示であり、先読み予告は行われていない。この例では、図40(g)における大当りになる図柄変動表示中よりも、図40(h)および同図(i)に示す大当りの図柄停止表示中の方が、先読み予告の実行確率は低い。したがって、大当りの図柄停止表示中であっても、大当りになる図柄変動表示中における実行確率よりも低い実行確率のもと、保留表示を用いた先読み予告が実行されることがある。なお、大当りの図柄停止表示中には、保留表示を用いた先読み予告の実行確率を0%にしてもよい。
次いで、大当り遊技が開始される。大当り遊技中は、特図の図柄変動表示も装飾図柄の変動表示も行われず、いずれも停止表示中に相当する。図40(j)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技開始演出が行われている。大当り遊技開始演出中は、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせが画面右上で停止表示され、保留表示は非表示であり、先読み予告はここでも行われていない。図40(k)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り中演出(ラウンド消化中の演出)が行われ、装飾図柄の組み合わせが画面右上で停止表示されている。ラウンド消化中でも、保留表示は非表示であり、先読み予告は非実行である。
図41は、スーパーリーチ演出から揺れ停止表示が行われ、昇格演出が行われる例を示す図である。以下、図40に示す例との相違点を中心に説明する。
この図41に示す例でも、スーパーリーチ演出に発展し、図41(f)に示すように、画面右上に表示された装飾図柄の変動表示は、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」の組み合わせで揺れ停止表示が開始される。また、スーパーリーチ演出中に、電チュー(第2特図始動口232の羽根部材2321)は開放し、1球の入球があるが、増加した保留を表す保留表示を含めて、スーパーリーチ演出中は保留表示は非表示である。
スーパーリーチ演出が終了すると、図41(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。このタイミングで、保留表示が再開され、追加表示された第三保留表示293は、星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されていることになる。
次いで、図41(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では昇格演出が行われる。昇格演出中にも、保留表示は行われており、第三保留表示293によって先読み予告が実行されていることになる。
昇格演出が終了すると、図40(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、15R大当りの可能性がある「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」の組み合わせから、15R特別大当り確定になる「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせに変更になり、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。ここでも、保留表示は行われており、第三保留表示293によって先読み予告が実行されていることになる。
やがて、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、図41(j)に示すように、大当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。ここでも、保留表示は行われており、第三保留表示293によって先読み予告が実行されていることになる。
なお、昇格演出が開始されて(図41(h))から、装飾図柄の確定表示の前(図41(i))まで、あるいは装飾図柄の確定表示が終了する(図41(j))まで、保留表示を行わず、先読み予告を非実行にしてもよい。また、図41(j)のタイミングで、第三保留表示293を、デフォルトの表示態様に戻して表示してもよい。すなわち、ハズレ図柄が停止表示したときとは異なり、大当り図柄が停止表示した場合には、それまで先読み予告の表示態様で表示していた保留表示を、デフォルトの表示態様で表示するようにしてもよい。例えば、主制御部300から送信される図柄停止コマンドに大当り図柄情報が含まれている場合や、図柄変動開始コマンドに大当りに関する情報が含まれていたときに図柄停止コマンドを受信した場合には、それまで先読み予告の表示態様で表示していた保留表示を、デフォルトの表示態様で表示するようにしてもよい。
図42は、疑似連続変動が行われて大当りになる例を示す図であり、図43は、図42に示す例の続きを示し、大当り遊技終了後、テーブルセット21がRAM308にセットされた例を示す図である。
図42(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾7」−「装飾8」が停止表示されている。この装飾図柄表示装置208には、特図2の保留数を表す、3つの保留表示(保留アイコン)291〜293が示されている。これら3つの保留表示のうち、第一保留表示291と第三保留表示293が星形の先読み予告の表示態様で表示され、第二保留表示292がデフォルトの表示態様で表示されている。
図42(b)では、第一保留表示291が表す保留1に基づく図柄変動表示が開始され、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示された様子が示されている。消化保留表示領域2085にシフト表示された保留表示(変動中アイコン290)は、表示態様がキャラクタの顔の予告表示態様に変化し、予告演出が行われている。さらに、第二保留表示292による先読み予告が行われている。
図42(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、実際には揺れ停止表示である。特図の図柄変動表示は継続しており、ここでの停止表示は疑似停止である。疑似停止中には、消化保留表示領域2085における予告演出は実行されているが、保留表示は消えており、第二保留表示292による先読み予告は実行されていない。なお、保留表示を行い、第二保留表示292による先読み予告を行ってもよい。
図42(d)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が再開され、「2回目」という文字表示がなされている。また、保留表示も再開されている。この結果、第二保留表示292による先読み予告が行われている。なお、消化保留表示領域2085における予告演出は継続している。
図42(e)に示す装飾図柄表示装置208では、2回目の装飾図柄の疑似提示が行われ、1回目と同じく、「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(揺れ停止表示)されている。2回目の疑似停止中にも、消化保留表示領域2085における予告演出は実行されているが、保留表示は消えており、第二保留表示292による先読み予告は実行されていない。なおここでも、保留表示を行い、第二保留表示292による先読み予告を行ってもよい。
図42(f)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示がまた再開され、「3回目」という文字表示がなされている。また、保留表示もまた再開されている。この結果、第二保留表示292による先読み予告が行われている。なお、消化保留表示領域2085における予告演出は依然として継続している。
図42(g)では、リーチ演出が開始され、次いで、スーパーリーチ演出に発展する。リーチ演出が開始された時点では、保留表示が行われ、先読み予告は実行されており、消化保留表示領域2085における予告演出も実行されていたが、これまでの例と同じく、スーパーリーチ演出が開始されると、保留表示が非表示になるとともに消化保留表示領域2085も非表示になる。すなわち、図柄変動表示中に、図42(b)等のように、保留表示を用いた先読み予告が実行されることがあるが、スーパーリーチ演出中には、保留表示を用いた先読み予告は実行されない。なお、図柄変動表示中における第一の時点は、スーパーリーチ演出が開始される前の時点になり、例えば、図42(b)の時点であってもよいし、同図(d)の時点であってもよいし、同図(f)の時点であってもよいし、同図(g)の時点であってもよい。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中の中で、スーパーリーチ演出中のときと、そうでないときとで、メリハリのある演出を行うことができる場合がある。さらに、スーパーリーチ演出に遊技者の注目を集めさせることができる場合がある。
スーパーリーチ演出が終了すると、図42(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。このタイミングで、保留表示、および消化保留表示領域2085の表示が再開され、保留表示を用いた先読み予告と、消化保留表示領域2085における予告演出も再開される。すなわち、スーパーリーチ演出中に実行されなかった先読み予告は、スーパーリーチ演出の終了後であって特図の停止表示前に実行されている。なお、保留表示は、入賞時に表示されるものであるため、先読み予告の表示態様で最初から表示される保留表示は、入賞時先読み予告の一例に相当する。先読み予告の表示態様で最初から表示される保留表示は、スーパーリーチ演出中に特図始動口(230,232)に入賞した場合にも、スーパーリーチ演出中には表示されず、スーパーリーチ演出の終了後であって特図の停止表示前に表示される。
また、図33(b)を用いて説明したように、装飾図柄の停止表示には、確定表示の他に、疑似停止(図42(c),(e)参照)や、揺れ停止表示(図42(k))といった複数種類の停止態様がある。図42に示す例では、疑似停止(図42(c),(e)参照)では、先読み予告が行われておらず、揺れ停止表示(図42(k))では先読み予告が行われている。また、図42(b)等に示すように、装飾図柄の変動表示中にも、先読み予告が行われている。装飾図柄の変動表示中よりも、装飾図柄の疑似停止中の方が、先読み予告の実行確率は低い。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、装飾図柄の変動表示中と装飾図柄の疑似停止中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。なお、疑似停止中であっても、変動表示中における実行確率よりも低い実行確率のもと、先読み予告が実行されることがある。また、装飾図柄の疑似停止といった停止態様は、第一の停止態様の一例に相当する。
やがて、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、図42(h)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。ここでも、保留表示は行われており、第二保留表示292によって先読み予告が実行されていることになる。なお、保留表示を非表示として先読み予告を行わないようにしてもよい。また、装飾図柄の変動表示の終了と同時に、消化保留表示領域2085における予告演出も終了している。
次いで、16Rの大当り遊技が開始される。図43(i)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り中演出(ラウンド消化中の演出)が行われ、同図(j)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了演出が行われている。いずれの装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の組み合わせが画面右上で停止表示されており、保留表示は非表示であり、先読み予告は非実行である。
図43(k)は、大当り遊技が終了した直後の装飾図柄表示装置208を示す図であり、特図の図柄変動表示が開始される直前の様子である。大当り遊技が終了すると、制御状態は、特図のハズレの図柄変動表示が84回行われる間、特図高確率普図高確率状態に維持される。また、主制御部300のRAM308には、図35(b)に示すテーブルセット21がセットされる。ここでの特図2の保留数は、保留表示の数からわかるように2つであり、特図変動時間決定用乱数を用いた乱数抽選の結果、タイマ番号1の0.5秒の超短縮変動が確率的にほとんど選択され、2秒の短縮変動がまれに選択される。特図の図柄決定結果が、図35(a)に示す大当り図柄1あるいは大当り図柄2であった場合には、第1副制御部400は、大当り遊技終了後に、特図のハズレの図柄変動表示の回数が20回に到達するまで、加速変動期間中演出を実行させる。なお、この加速変動期間中演出の実行可否を副制御部400、500側の抽選によって決定してもよい。図43(k)に示す装飾図柄表示装置208では、加速変動期間中演出のオープニング演出である加速変動期間開始演出が実行されている。また、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数も報知されている。なお、ここで最高回数としたのは、特図の当り(大当り、小当り)に当選すると、テーブルセットがセットし直され、回数が変更されることがあるからである。さらに、保留表示が再開され、第一保留表示291が星形の先読み予告の表示態様で表示され、第二保留表示292がデフォルトの表示態様で表示されている。
図43(l)では、第一保留表示291が表す保留1に基づく超短縮変動の図柄変動表示が開始され、同図(l)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、加速変動期間中演出も実行されている。さらに、第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示されている。これまで先読み予告の表示態様であった星形の第一保留表示291は、消化保留表示領域2085内で、キャラクタの顔の予告表示態様には変化せず、デフォルトの表示態様(無模様かつ灰色一色)に変化し、図43(k)に示す星形の第一保留表示291による先読み予告が偽の先読み予告であった可能性が高いことが報知されている。なお、加速変動期間中演出が実行されている図柄変動表示では、変動時間が極端に短いため、消化保留表示領域2085内での予告演出を一律に行わないように、禁止あるいは規制してもよい。また、消化保留表示領域2085内に保留表示をシフト表示しないようにしてもよい。反対に、消化保留表示領域2085内に、加速変動期間専用の表示態様でシフト表示するようにしてもよい。
図43(m)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(m)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾2」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。この装飾図柄の確定表示中は、保留表示が行われておらず、先読み予告も非実行である。装飾図柄の確定表示中の保留表示や、先読み予告態様による保留表示は、保留表示条件や先読み予告条件が成立した場合に実行される。保留表示条件や先読み予告条件は、例えば、保留が増加した場合や、副制御部400,500側での実行可否抽選に当選した場合に成立する。副制御部400,500側での、保留表示の実行可否抽選や、先読み予告態様による保留表示の実行可否抽選では、特図の図柄変動表示中、あるいは装飾図柄の変動表示中よりも、特図の停止表示中あるいは装飾図柄の停止表示中の方が、実行当選確率が低く設定されている。
すなわち、
『当否判定(例えば、特図の抽選)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
複数種類の先読み予告(例えば、図51(a)に示す複数種類の先読み演出)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一つは、第一の先読み予告(例えば、演出A(先読み演出1)による入賞時先読み予告)であり、
前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一つは、第二の先読み予告(例えば、演出C(先読み演出3)による変動時先読み予告)であり、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後、前記当否判定の結果に対応する図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)の停止表示を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記変動表示の状態よりも前記停止表示の状態の方が、前記第一の先読み予告が実行されにくい(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率と、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率参照)、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい。
こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。
なお、図柄変動表示は、特図表示装置212,214で行われるものの他、装飾図柄表示装置208で行われるもの(装飾図柄の変動表示や第四図柄)も含んでよい。また、停止状態で実行されにくい先読み予告は、第一の先読み予告だけであってもよいが、他の種類の先読み予告(例えば、変動時先読み予告等)も同様であってもよい。さらに、特図の種類や制御状態や保留があるかないかによっても色々と適用することができる。例えば、特図1と特図2、電サポ状態と非電サポ状態、確変状態と非確変状態、保留なしでの変動表示中、保留ありでの変動表示中、保留なしでの停止表示中、保留ありでの停止表示中を適宜組み合わせた状態においても、変動表示の状態よりも停止表示の状態の方が、第一の先読み予告が実行されにくい。
また、加速変動期間中演出中は、保留表示を用いた先読み予告を行わないようにしてもよい。なお、加速変動期間中演出も継続して実行されている。
図43(n)では、残り1個になった特図2の保留に基づく超短縮変動の図柄変動表示が開始され、同図(n)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、最後に残った第一保留表示291が消化保留表示領域2085にシフト表示されるが、デフォルトの表示態様のままである。ここでも、加速変動期間中演出も継続して実行されている。また、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が83回であることも報知されている。なお、図柄変動表示が開始されると、保留表示は再開されるが、ここでは保留が残っておらず、保留がないことを表す表示がなされている。
図43(o)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾1」−「装飾4」−「装飾9」が停止表示(確定表示)されている。また、図43(n)で開始された特図の図柄変動表示が行われている間に、電チュー(第2特図始動口232の羽根部材2321)は開放し、続けて2球の入球があり、保留が増加する。図43(o)に示す装飾図柄表示装置208では、保留表示が行われており、第一保留表示291と第二保留表示292がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。したがって、先読み予告の表示態様の保留表示は表示されていない。
なお、保留表示を非表示にする期間は、ST中は常に非表示としてもよいし、ST1段階目の20変動の期間、2段階目の60変動の期間、3段階目の4変動の期間のうちの少なくとも一の期間は常に表示しておきながら、少なくとも一の期間における図柄停止中だけ非表示にしてもよい。
また、制御状態が変更される、図柄変動表示と図柄変動表示の期間では、新たに、保留表示の態様を変えないようにしてもよい。例えば、ST1段階目を20変動とし、2段階目を60変動とし、3段階目を4変動とした場合には、ST開始から19変動目の第2保留表示〜第4保留表示は、保留変化させないようにしてもよい。期間ごとに保留表示等の表示体系を変える場合には、特に、制御状態をまたぐ期間では保留変化や特別な演出モードに移行することを規制してもよい。
図44は、RAM308にテーブルセット21がセットされ、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が50回以下になったときの例を示す図である。
図44(a)では、特図2の図柄変動表示が開始され、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。この装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が50回であることが報知されている。RAM308にテーブルセット21がセットされ、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が65回(大当り遊技終了後20回)までは、図35(e)に示すテーブル4が使用されるが、残り最高回数が64回(大当り遊技終了後21回)から5回(大当り遊技終了後80回)までは、図35(f)に示すテーブル5が使用される。図43を用いて説明した加速変動期間中演出は、テーブル4が使用されている間、実行され続ける。図44(a)における特図の図柄変動表示は、特図2の保留数が変動時間選択時に3個の状態でテーブル5を用いて変動時間が決定されたものであり、2秒の短縮変動である。テーブル5が使用されている間は、テーブル4が使用されている間よりも、特図の図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。また、保留表示が行われており、第三保留表示293が星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されている。なお、この例では、特図高確率普図高確率状態中は、第一保留表示291が消化保留表示領域2085に移動されるが、消化保留表示領域2085に到達すると同時に消え、第一保留表示291(変動中アイコン)が消化保留表示領域2085内に表示され続けることはない。また、特図高確率普図高確率状態中は、保留表示を用いた先読み予告を行わないようにしてもよい。
図44(b)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、画面中央に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾7」−「装飾8」が停止表示(確定表示)されている。この装飾図柄の確定表示中は、保留表示が行われておらず、先読み予告も非実行である。
図44(c)では、次の特図2の図柄変動表示が開始され、ここでの図柄変動表示も2秒の短縮変動である。装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、残り最高回数が49回であることが報知されている。また、保留表示が再開さて、シフト表示された第二保留表示292が星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されている。
図44(d)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、画面中央に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」が停止表示(確定表示)されている。この装飾図柄の確定表示中も、保留表示が行われておらず、先読み予告も非実行である。
図44(e)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が行われており、残り最高回数が4回であることが報知されている。ここでの特図の図柄変動表示は、特図2の保留数が変動時間選択時に3個の状態で、図35(g)に示すテーブル6を用いて変動時間が決定されたものであり、30秒の図柄変動である。テーブル6が使用されている間は、テーブル5が使用されている間よりも、特図の図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。また、保留表示が行われており、第三保留表示293が星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されている。さらにここでは、特図高確率普図高確率状態が間もなく終了してしまうことから、煽り演出が装飾図柄表示装置208で行われている。この煽り演出は、テーブル6が使用されている間、実行され続ける。なお、煽り演出を30秒の図柄変動表示中のみ行い、図柄の停止表示中は行わないようにしてもよい。
図44(f)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」が停止表示(確定表示)されている。この装飾図柄の確定表示中も、保留表示が行われておらず、先読み予告も非実行である。なお、煽り演出は継続して実行されている。
図44(g)では、次の特図2の図柄変動表示が開始され、ここでの図柄変動表示も30秒の図柄変動である。装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が行われており、残り最高回数が3回であることが報知されている。また、保留表示が再開さて、シフト表示された第二保留表示292が星形の先読み予告の表示態様で表示されており、先読み予告が実行されている。なお、煽り演出は依然として継続している。
図44(h)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾2」−「装飾4」−「装飾1」が停止表示(確定表示)されている。この装飾図柄の確定表示中も、保留表示が行われておらず、先読み予告も非実行である。なお、煽り演出は継続して実行されている。
図44(i)では、制御状態が、特図高確率普図高確率状態から通常状態に移行し、装飾図柄の変動表示が行われている。保留表示も行われており、第一保留表示291が星形の先読み予告の表示態様で表示され、先読み予告が実行されている。また、消化保留表示領域2085では予告演出が行われている。
図45は、通常状態において16R特別大当りに当選する例を示す図であり、図46は、図45に示す例の続きを示し、大当り遊技終了後、テーブルセット21がRAM308にセットされた例を示す図である。
図45では、同図(a)から同図(i)および大当り遊技中の同図(j)から同図(h)の総てにおいて、通常状態(特図低確率普図低確率状態)である。
図45(a)に示す通常状態(特図低確率普図低確率状態)における装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の図柄変動表示が行われている。この装飾図柄表示装置208には、特図1の保留数を表す、3つの保留表示(保留アイコン)2911〜2931が示されている。特図1の保留数を表す保留表示は、丸印であり、これら3つの丸印の保留表示のうち、第一保留表示2911が黒色の先読み予告の表示態様で表示され、第二保留表示2921および第三保留表示2931が灰色のデフォルトの表示態様で表示されている。一方、特図2の保留数を表す保留表示は、六角形であり、ここでは特図2の保留数は0である。この例では、特図1の保留数を表す保留表示と、特図2の保留数を表す保留表示は、同じ大きさで上下二段に左右方向に少しズレで表示されている。すなわち、特図1の保留数を表す保留表示が下段に表示され、特図2の保留数を表す保留表示は上段に表示されている。また、消化保留表示領域2085にシフト表示された保留表示(変動中アイコン290)は、デフォルトの表示態様で表示されている。
図45(b)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾7」−「装飾8」が停止表示されている。この装飾図柄表示装置208でも、特図1の第一保留表示2911が黒色の先読み予告の表示態様で表示され、特図1の第二保留表示2921および第三保留表示2931が灰色のデフォルトの表示態様で表示されている。
図45(c)では、次の特図の図柄変動表示が開始され、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、第一保留表示2911が消化保留表示領域2085にシフト表示された様子が示されている。消化保留表示領域2085にシフト表示された保留表示(変動中アイコン290)は、表示態様がキャラクタの顔の予告表示態様に変化し、予告演出が行われている。
図45(d)に示す装飾図柄表示装置208では、消化保留表示領域2085内に表示されていた予告表示態様の変動中アイコン290が消え、リーチ演出が開始されている。消化保留表示領域2085における予告演出は、リーチ演出の開始直前あるいはリーチ演出の開始と同時に終了する。
図45(d)〜同図(g)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われている。これまでの例と同じく、スーパーリーチ演出が開始されると、それまで表示されていた保留表示が非表示になるとともに消化保留表示領域2085も非表示になる。
スーパーリーチ演出が終了すると、図45(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせによる揺れ停止表示が大きく表示される。このタイミングで、保留表示、および消化保留表示領域2085の表示が再開されている。
やがて、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、図45(i)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。したがって、黒色の先読み予告の表示態様で表示されていた特図1の保留表示は、真の先読み予告であったことになる。なお、ここでも、保留表示は行われているが、大当り遊技開始直前の停止表示中は、保留表示を非表示としてもよい。また、装飾図柄の変動表示の終了と同時に、消化保留表示領域2085における予告演出も終了している。
次いで、16Rの大当り遊技が開始される。図45(j)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技開始演出が行われている。大当り遊技開始演出中は、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組み合わせが画面右上で停止表示され、保留表示は非表示である。なお、大当り遊技開始演出中は、保留表示を行い、保留表示を用いた先読み予告を実行可能としてもよい。図45(k)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り中演出(ラウンド消化中の演出)が行われ、装飾図柄の組み合わせが画面右上で停止表示されている。ラウンド消化中でも、保留表示は非表示である。図45(l)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技終了演出が行われ、ここでも保留表示は非表示である。なお、大当り遊技終了演出中に、保留表示を再開し、保留表示を用いた先読み予告を実行可能としてもよい。
図46(m)は、大当り遊技が終了した直後の装飾図柄表示装置208を示す図であり、特図の図柄変動表示が開始される直前の様子である。大当り遊技が終了すると、制御状態は、特図高確率普図高確率状態に移行し、特図のハズレの図柄変動表示が84回行われる間、その制御状態に維持される。制御状態が、特図高確率普図高確率状態(特に普図高確率状態)に移行すると、通常状態(特図低確率普図低確率状態)では、同じ大きさで上下2段に表示されていた、特図1の保留数を表す保留表示と特図2の保留数を表す保留表示が、特図2の保留数を表す保留表示が特図1の保留数を表す保留表示よりも大きく表示され、特図1の保留数を表す保留表示は、右下の隅に小さく表示される。
また、主制御部300のRAM308には、図35(b)に示すテーブルセット21がセットされ、最初の20回の図柄変動表示では、図35(e)に示すテーブル4が使用され、装飾図柄表示装置208では、加速変動期間中演出が実行される。図46(m)に示す装飾図柄表示装置208では、加速変動期間中演出のオープニング演出である加速変動期間開始演出が実行されている。また、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数も報知されている。さらに、保留表示が再開され、大当り遊技開始前に残っていた、特図1の保留数を表す保留表示(2911,2921)が表示されている。
図46(n)では、特図1の保留1に基づく図柄変動表示が開始され、同図(n)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの図柄変動表示は、たまたま短縮変動になり、2秒間の図柄変動表示が行われる。また、加速変動期間中演出も実行されている。加速変動期間中演出が実行されている間、すなわちテーブル4が使用されている間は、保留表示を用いた先読み予告と、消化保留表示領域2085内での保留表示(変動中アイコンの表示)を行わないように、禁止あるいは規制する。
ここで、図46(n)で開始された特図の図柄変動表示が行われている間に、電サポ状態に移行したことによって電チュー(第2特図始動口232の羽根部材2321)は開放し、1球の入球があり、特図2の保留が1つ貯まる。
図46(o)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾2」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。また、図46(o)に示す装飾図柄表示装置208でも、保留表示が行われており、増加した特図2の保留1を表す六角形の保留表示2912がデフォルトの表示態様で表示されている。また、特図1の保留1を表す丸印の保留表示2911もデフォルトの表示態様で表示されている。
本実施形態のパチンコ機は特図2優先変動機であるため、特図2の保留に基づく図柄変動表示が、特図1の保留に基づく図柄変動表示よりも優先して開始される。図46(p)では、特図2の保留1に基づく超短縮変動の図柄変動表示が開始され、同図(p)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が83回であることも報知されている。
ここでも電チューに入球があり、特図2の保留が2つ貯まる。
図46(q)では、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示中(確定表示中)になり、同図(q)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の領域に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾1」−「装飾4」−「装飾9」が停止表示(確定表示)されている。また、図46(q)に示す装飾図柄表示装置208でも、保留表示が行われており、増加した特図2の保留を表す、第一保留表示2912および第二保留表示2922が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
図46(r)では、特図2の保留1に基づく超短縮変動の図柄変動表示が開始され、同図(r)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の領域では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、特図高確率普図高確率状態が維持される図柄変動表示の残り最高回数が82回であることも報知されている。
ここでも電チューに入球があり、特図2の保留が2つ貯まり、図46(s)に示す、装飾図柄の変動表示を続ける装飾図柄表示装置208には、増加した特図2の保留を表す、第二保留表示2922および第三保留表示2932が、いずれもデフォルトの表示態様で追加表示されている。
図43(k)に示す例では、テーブル4が使用されている間でも保留表示を用いた先読み予告が行われていたが、この図46における例では、上述のごとく、テーブル4が使用されている間は保留表示を用いた先読み予告が行われない。一方、図44(e)〜同図(h)に示す、テーブル6が使用されている間は保留表示を用いた先読み予告が行われる。図46における制御状態も、図44(e)〜同図(h)における制御状態も、特図高確率普図低確率状態であり、同じ制御状態であっても、変動時間を決定する際に用いられるテーブルが異なると、図柄の停止表示中における、保留表示を用いた先読み予告の実行確率が異なる。すなわち、変動時間が短くなりやすいテーブル4が使用されている状態(第二の状態の一例に相当)と、変動時間が長くなりやすいテーブル6が使用されている状態(第一の状態の一例に相当)とでは、保留表示を用いた先読み予告の実行確率が異なっており、変動時間が短くなりやすい状態(第二の状態)の方が、変動時間が長くなりやすい状態(第一の状態)よりも、その実行確率は低い。なお、ここでは、変動時間が短くなりやすい状態(第二の状態)における上記実行確率は0%であるが、変動時間が長くなりやすい状態(第一の状態)における上記実行確率よりも低い実行確率であれば、図43(k)に示す例のように保留表示を用いた先読み予告を行う場合があってもよい。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、変動時間が短かったときの停止表示中と、変動時間が長かったときの停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。
一方、特図高確率普図低確率が終了してしまう最後4回の図柄変動表示が行われる状態(第三の非大当り状態の一例に相当)は、変動時間が長くなりやすいテーブル6が使用されているものの、遊技者の注意は、通常状態(第一の非大当り状態の一例に相当)に転落する前に特図大当りするかに集中しており、現在行われている変動で大当りするか否かが重要になる場合がある。このため、最後4回の図柄変動表示が行われる状態ではあえて保留表示を用いた先読み予告を行わず、あるいは低確率で実行し、現在行われている変動で大当りするか否かの演出(煽り演出)に注目させるようにしてもよい。そして、遊技者の心に余裕のある、大当り遊技終了後の最初の20回の図柄変動表示が行われる状態(第二の非大当り状態の一例に相当)は、変動時間が短くなりやすいテーブル4が使用されているものの、現在行われている変動よりも後の変動で大当りするか否かが重要になる場合がある。このため、大当り遊技終了後の最初の20回の図柄変動表示が行われる状態ではあえて保留表示を用いた先読み予告を必ず(100%)行い、あるいは100未満の高確率で実行するようにしてもよい。
なお、大当り遊技終了後の84回は、特図高確率普図低確率状態であったが、通常状態よりも遊技者に有利な状態であればよく、特図高確率普図高確率であってもよいし、特図低確率普図高確率であってもよい。
すなわち、
『当否判定(例えば、特図の抽選)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
大当り動作(例えば、開放動作)を少なくとも実行可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234(アタッカ))と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)の停止表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記可変入賞手段は、前記図柄表示手段に第一の図柄態様(例えば、大当りの図柄態様)が停止表示された後で、前記大当り動作を開始可能なものであり、
前記第一の図柄態様は、前記当否判定の結果のうちの大当りに対応する図柄態様であり、
前記図柄変動表示は、第一の状態において前記変動表示を開始可能なものであり、
前記図柄変動表示は、第二の状態において前記変動表示を開始不可能なものであり、
前記第一の状態は、複数種類の非大当り状態のうちの一つの状態であり、
前記第二の状態は、大当り状態であり、
前記大当り状態は、前記大当り動作が行われる状態を少なくとも含む状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第一の非大当り状態(例えば、通常状態:特図低確率普図低確率状態)であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第二の非大当り状態(例えば、特図高確率普図高確率状態であって図35に示すテーブル4が使用されている状態))であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第三の非大当り状態(例えば、特図高確率普図高確率状態であって図35に示すテーブル6が使用されている状態))であり、
前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第三の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記大当り状態の後で移行可能な状態であり、
前記第三の非大当り状態は、前記第二の非大当り状態の後で移行可能な状態であり、
前記第二の非大当り状態よりも前記第三の非大当り状態の方が、前記先読み予告(例えば、保留表示を用いた先読み予告)が実行されにくい、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい。
また、『前記第一の非大当り状態は、非電サポ状態であり、
前記第二の非大当り状態は、電サポ状態であることを少なくとも含む状態である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよい。
さらに、『前記第三の非大当り状態は、電サポ状態であることを少なくとも含む状態である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよい。
なお、第三の非大当り状態では第一の先読み予告は実行されないようにしてもよい。また、第三の非大当り状態で実行されにくい先読み予告は、一種理の先読み予告(例えば、入賞時先読み予告)だけであってもよいが、他の種類の先読み予告(例えば、変動時先読み予告等)も同様であってもよい。さらに、特図の種類や、保留がある状態かない状態か、図柄の変動表示状態か停止表示状態かを適宜組み合わせた状態においても、第二の非大当り状態よりも第三の非大当り状態の方が、先読み予告が実行されにくい。
また、図35に示すテーブルが選択(設定)されている状態、あるいはテーブルセットが選択(設定)されている状態を、図柄変動表示モードととらえることができる。例えば、変動時間が短くなりやすいテーブル4が選択(設定)されている状態を第一の図柄変動表示モードとし、変動時間が長くなりやすいテーブル6が選択(設定)されている状態を第二の図柄変動表示モードとした場合には、第一の図柄変動表示モードよりも第二の図柄変動表示モードの方が、保留表示を用いた先読み予告は実行されにくい。なお、図44や図46に示す例では、第二の図柄変動表示モードよりも第一の図柄変動表示モードの方が、保留表示を用いた先読み予告は実行されにくいことになる。また、図35(a)に示すテーブルセット21が選択(設定)されている状態を第一の図柄変動表示モードとし、テーブルセット22が選択(設定)されている状態を第二の図柄変動表示モードとした場合には、第一の図柄変動表示モードよりも第二の図柄変動表示モードの方が、保留表示を用いた先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、実行されやすいようにしてもよい。あるいは、テーブルセット21が選択(設定)されている状態を第一の図柄変動表示モードとし、テーブルセット23が選択(設定)されている状態を第二の図柄変動表示モードとした場合にも、第一の図柄変動表示モードよりも第二の図柄変動表示モードの方が、保留表示を用いた先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、実行されやすいようにしてもよい。あるいは、テーブルセット22が選択(設定)されている状態を第一の図柄変動表示モードとし、テーブルセット23が選択(設定)されている状態を第二の図柄変動表示モードとした場合にも、第一の図柄変動表示モードよりも第二の図柄変動表示モードの方が、保留表示を用いた先読み予告は実行されにくいようにしてもよいし、実行されやすいようにしてもよい。
すなわち、
『先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、第一の図柄変動表示モードに対応する図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示モードに対応する図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示モード(例えば、図35に示すテーブルセット21やテーブル4が選択(設定)されている状態)は、複数種類の図柄変動表示モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第二の図柄変動表示モード(例えば、図35に示すテーブルセット22やテーブル6が選択(設定)されている状態)は、前記複数種類の図柄変動表示モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第一の図柄変動表示モードよりも前記第二の図柄変動表示モードの方が、前記先読み予告は実行されにくい、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい。ここにいう、実行されにくいとは、実行確率が0%で実行されないことも含む。
なお、第一の変動時間が選択される確率は、第一の図柄変動表示モードの方が第二の図柄変動表示モードより高く、第二の変動時間が選択される確率は、第二の図柄変動表示モードの方が第一の図柄変動表示モードよりも高くてもよい。また、第二の図柄変動表示モードで実行されにくい先読み予告は、一種理の先読み予告(例えば、入賞時先読み予告)だけであってもよいが、他の種類の先読み予告(例えば、変動時先読み予告等)も同様であってもよい。さらに、特図の種類や、保留がある状態かない状態か、図柄の変動表示状態か停止表示状態か、電サポ状態か非電サポ状態、確変状態か非確変状態かを適宜組み合わせた状態においても、第一の図柄変動表示モードよりも第二の図柄変動表示モードの方が、先読み予告は実行されにくい。
さらに、ここで説明した図柄変動表示モードと、上述の演出モードを組み合わせ、先読み予告の実行確率を異ならせてもよい。
すなわち、
『先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、第一の図柄変動表示モードに対応する図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示モードに対応する図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示モード(例えば、図35に示すテーブルセット21やテーブル4が選択(設定)されている状態)は、複数種類の図柄変動表示モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第二の図柄変動表示モード(例えば、図35に示すテーブルセット22やテーブル6が選択(設定)されている状態)は、前記複数種類の図柄変動表示モードのうちの少なくとも一つであり、
前記演出手段は、第一の演出モードに対応する演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出モードに対応する演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出モードは、複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第二の演出モードは、前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告は実行されにくい、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい、
また、前記第一の図柄変動表示モードかつ前記第一の演出モードよりも前記第二の図柄変動表示モードかつ前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告は実行されにくくてもよいし、実行されやすくてもよい。あるいは、前記第一の図柄変動表示モードかつ前記第二の演出モードよりも前記第二の図柄変動表示モードかつ前記第一の演出モードの方が、前記先読み予告は実行されにくくてもよいし、実行されやすくてもよい。
なお、ここにいう、実行されにくいとは、実行確率が0%で実行されないことも含み、実行されやすいとは、実行確率が100%で必ず実行されることも含む(この明細書において総て同じ)。
なお、相対的に小さく表示されている保留表示は変化させないようにしてもよい。例えば、確変状態中の特図1の保留表示が相当する。また、図45では、特図1の保留表示と特図2の保留表示が離れているが、一部が重なって表示されてもよい。例えば、通常遊技状態では特図1の保留表示を手前のレイヤに描画し、確変状態に移行すると特図1の保留表示と特図2の保留表示を離して表示したり、あるいは特図2の保留表示を手前のレイヤに描画して前後関係を逆転させるようにしてもよい。
続いて、図34を用いて説明した、主制御部300と副制御部400,500側とのタイムラグが実際にどのように影響するかを具体例を用いて説明する。
図47は、実際の遊技者の目で確認することができる第1特図表示装置212と装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。この図47には、主制御部300で表示制御が行われる第1特図表示装置212および第2特図表示装置214と、副制御部400,500側で表示制御が行われる装飾図柄表示装置208が示されている。また、主制御部300によって点灯制御が行われる、第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220も示されている。
図47(a)に示す第1特図表示装置212および第2特図表示装置214はいずれも停止表示中であり、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾7」−「装飾8」が停止表示されている。
また、第1特図保留ランプ218は3つ点灯しており、第2特図保留ランプ220は総て消灯している。一方、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留数を表す、3つの保留表示2911,2921,2931が示されている。いずれの保留表示もデフォルトの表示態様(無模様かつ灰色一色)である。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の右下隅に第四図柄2083が表示されている。第四図柄2083は、×印で図柄の停止表示中を報知し、丸印で点滅を繰り返すことで図柄変動表示中であることを報知する。以下の図面では、白色が点灯を表し、濃い灰色が消灯を表す。この第四図柄2083の表示制御は、副制御部400,500側で行われている。
図47(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212が7個のセグメントのうちの中央の1個のセグメントが点滅を繰り返す。また、第1特図保留ランプ218の点灯数が1つ減り、第1特図保留ランプ218は2つ点灯している。一方、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第四図柄2083が丸印になり点滅が開始されている。さらに、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留表示の移動アニメーションも開始されている。この移動アニメーションでは、保留表示が、一旦、斜め左上に移動した後、斜め右下に移動することで、移動を完了する。すなわち、第一保留表示2911は消化保留表示領域2085まで移動し、第二保留表示2921は、図47(a)に示す第一保留表示2911が表示されていた位置まで移動し、第三保留表示2931は、図47(a)に示す第二保留表示2921が表示されていた位置まで移動する。図47(b)では、いずれの保留表示2911,2921,2931も、斜め左上に向かって移動を開始している。
図47(c)では、同図(b)で開始された特図1の図柄変動表示が継続しており、第1特図表示装置212では、中央1個のセグメントが点灯している。また、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続しているるとともに、第四図柄2083の丸印の点滅も継続している。さらに、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留表示の移動アニメーションが終了し、図柄変動開始前に第一保留表示2911であった保留表示は、消化保留表示領域2085内で変動中アイコン290として表示されている。この変動中アイコン290は、表示態様がキャラクタの顔の予告表示態様に変化している。また、図柄変動開始前に第二保留表示2921であった保留表示は、デフォルトの表示態様のまま第一保留表示2911として表示されている。さらに、図柄変動開始前に第三保留表示2931であった保留表示は、デフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変化し、第二保留表示2921として表示されている。ここでの先読み予告の表示態様は、星印の表示態様である。
図47(d)では、同図(b)で開始された特図1の図柄変動表示が依然として継続しており、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が依然として継続している。また、第四図柄2083の丸印の点滅も継続している。さらに、第一保留表示2911がデフォルトの表示態様で表示され、第二保留表示2921が先読み予告の表示態様で表示されている。一方、消化保留表示領域2085に予告表示態様で表示されていた変動中アイコン290は消えている。
図48は、図34を用いて説明した、主制御部300と副制御部400,500側とのタイムラグによる影響を誇張して示した図である。
この図48にも、主制御部300で表示制御が行われる第1特図表示装置212および第2特図表示装置214と、副制御部400,500側で表示制御が行われる装飾図柄表示装置208が示されている。また、主制御部300によって点灯制御が行われる、第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220も示されている。以下、図47を用いて説明した点と相違する点を中心に説明する。
図48(a)に示す状態は、図47(a)に示した状態と同じである。
図48(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212が7個のセグメントのうちの中央の1個のセグメントが点滅を繰り返す。また、第1特図保留ランプ218の点灯数が1つ減り、第1特図保留ランプ218は2つ点灯している。しかしながら、主制御部300からの図柄変動開始コマンドや第1副制御部400からの制御コマンドの認識の遅れ、あるいは割り込み処理待ちのための遅れから、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅や、保留表示の移動アニメーションは未だ開始されていない。
そして、主制御部300からの図柄変動開始コマンドや第1副制御部400からの制御コマンドを認識し、割り込み処理が実行されたことにより、図48(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅や、保留表示の移動アニメーションが開始され、図47(b)に示した状態と同じ状態になる。この例では、第1特図表示装置212における特図1の図柄変動表示の開始よりも遅れて、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示が開始される。また、装飾図柄の変動表示開始と、第四図柄2083の点滅開始と、保留表示の移動アニメーションの開始とが、同一フレームで行われている。
なお、実際の遊技者は、ここでの第1特図表示装置212と装飾図柄表示装置208とのタイムラグをほとんど意識することなく、遊技を行っているが、主制御部300と、副制御部400,500側とで制御を分けて見ると、このようなタイムラグが実際には非常にわずかな時間ではあるものの生じていることになる。
図48(d)には、図47で省略した、移動アニメーションの後半部分を示している。すなわち、いずれの保留表示2911,2921,2931も、斜め右下に向かって移動している様子を示している。
図48(e)に示す状態は、図47(c)に示した状態と同じであり、図48(f)に示す状態は、図47(d)に示した状態と同じである。
図49は、図48を用いて説明したタイムラグとは異なるタイムラグによる影響を誇張して示した図である。
この図49にも、主制御部300で表示制御が行われる第1特図表示装置212および第2特図表示装置214と、副制御部400,500側で表示制御が行われる装飾図柄表示装置208が示されている。また、主制御部300によって点灯制御が行われる、第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220も示されている。以下、図48を用いて説明した点と相違する点を中心に説明する。
図49(a)に示す状態は、図48(a)に示した状態と同じである。
図49(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212が7個のセグメントのうちの中央の1個のセグメントが点滅を繰り返す。また、第1特図保留ランプ218の点灯数が1つ減り、第1特図保留ランプ218は2つ点灯している。しかしながら、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅は未だ開始されていない。一方、保留表示の移動アニメーションは開始されている。
そして、図49(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅が開始される。また、保留表示の移動アニメーションは完了してる。この図49(c)に示す状態は、図48(e)に示した状態と同じ状態になる。この例でも、図48を用いて説明した例と同じく、第1特図表示装置212における特図1の図柄変動表示の開始よりも遅れて、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示が開始される。また、装飾図柄の変動表示開始および第四図柄2083の点滅開始のフレームと、保留表示の移動アニメーション開始のフレームが異なり、保留表示の移動アニメーションの開始が優先され、装飾図柄の変動表示の開始が遅れて表示されるようになっている。なお、装飾図柄の変動表示の開始が優先され、保留表示の移動アニメーションの開始が遅れて表示されるようにしてもよい。また、装飾図柄の変動表示開始のフレームと、第四図柄2083の点滅開始のフレームと、保留表示の移動アニメーション開始のフレームとを別々に描画し、異なる割り込みタイミングで表示処理を行うことで、各フレームが異なるタイミングで表示されるようにしてもよいし、各フレームを適宜組み合わせ、表示タイミングを変更してもよい。
図49(d)は、同図(c)に示す状態が継続している様子を表す図であり、図49(e)に示す状態は、図48(f)に示す状態と同じ状態である。
図49(f)では、特図1の図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置212にはハズレの停止図柄が表示されている。しかしながら、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅は未だ終了しておらず、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2083の点滅は継続している。
そして、図49(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」が停止表示されている。また、第四図柄2083の点滅も終了し、×印で図柄の停止表示中を報知している。この例では、第1特図表示装置212における特図1の図柄変動表示の終了よりも遅れて、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示が終了する。すなわち、特図の停止表示の開始よりも遅れて、装飾図柄の停止表示が開始される。
なお、以上の説明では、保留表示を行わないことで、保留表示を用いた先読み予告も非実行になる場合があったが、デフォルトの表示態様で保留表示を行い、先読み予告態様では保留表示を行わないことで、先読み予告を非実行にしてもよい。また、特図高確率普図高確率状態は、確変状態かつ電サポ状態であるが、制御状態を確変状態にのみ着目してもよい。すなわち、これまでの説明における特図高確率普図高確率状態を、特図高確率普図高確率状態あるいは特図高確率普図低確率状態と読み替えてもよく、特図低確率普図低確率状態を、特図低確率普図低確率状態あるいは特図低確率普図高確率状態と読み替えてもよい。また、制御状態を電サポ状態にのみ着目してもよい。すなわち、これまでの説明における特図高確率普図高確率状態を、特図高確率普図高確率状態あるいは特図低確率普図高確率状態と読み替えてもよく、特図低確率普図低確率状態を、特図低確率普図低確率状態あるいは特図高確率普図低確率状態と読み替えてもよい。
また、デフォルトの表示態様の保留表示は、期待度が高くないことを示す先読み表示であるともいえるので、デフォルトの表示態様の保留表示は、「真(本当の)」先読み情報に基づいて表示する場合と、先読み情報をまったく参照せずに表示する場合と、一応参照はするが、あえてデフォルトの表示態様で表示を行う場合があってもよい。
また、ある期間に先読み演出を行わないことで、先読み演出の実行時には少なくとも一部が他の演出で隠されたり、視認性が悪くなったり、他の演出が見えやすくなるようにしてもよい。
また、具体的に、先読み予告の表示態様に変化した保留表示のうちのオーラ2902を付加しないことで、装飾図柄を構成する図柄部と数字部のうちの少なくとも一方が見えやすくなったり、チュートリアル表示を行っているテロップ部が見えやすくなったり、第四図柄が見えやすくなったり、背景表示部と保留表示部の「境」が見えやすくなってもよい。また、図柄停止から変動開始の「境」が見えやすくなってもよく、ステージ変化前とステージ変化後の「境」が見えやすくなってもよく、リーチ状態突入前とリーチ状態突入後の「境」が見えやすくなってもよく、スーパーリーチ演出開始直前とスーパーリーチ演出開始時の「境」が見えやすくなってもよい。
また、図柄変動停止中と図柄変動中の区分けは、上述のごとく、特図表示装置における図柄変動停止中と、図柄変動中を基準にする以外にも、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動停止中と、装飾図柄の図柄変動中を基準にしてもよく、制御的に見て、主制御部300における、特図表示装置の図柄変動停止制御中と、図柄変動表示制御中を基準にしてもよく、副制御部側400,500における、装飾図柄表示装置208の装飾図柄変動停止制御中と、装飾図柄変動表示制御中を基準にしてもよい。
続いて、第4実施形態のパチンコ機について説明する。以下、これまで説明したパチンコ機との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。また、これまでに説明した構成要素と同じ構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図50は、第4実施形態における第1副制御部400の先読み予告制御処理の流れを示すフローチャートである。ここでも図12に示す先読み予告制御処理との相違点を中心に説明する。
図12に示す先読み予告制御処理では、新たな保留情報があれば、特図が図柄停止中でなければ先読み予告の実行可否抽選が行われていた(ステップS3091c)。しかしながら、この第4実施形態の先読み予告制御処理では、ステップS3097aの判定で新たな保留情報があれば、ステップS3097cで特図の停止表示中でないか否かを判定する前に、ステップS3097bにおいて所定条件を充足しているか否かを判定する。ここにいう所定条件も、図21(b)に示すステップS3093bにおける所定条件と同じであり、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加ではなく、かつ電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加でもない場合には、所定条件を充足したことになって、特図が図柄停止中でないか否かを判定するステップS3097cに進む。反対に、大当り遊技状態中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であったり、あるいは電サポ状態(時短状態)中における第1特図始動口230への入賞に基づく保留増加であった場合には、この先読み予告制御処理は終了になる。
ステップS3097cにおける判定で、特図の停止表示中でなければ、第一の先読み予告の実行可否抽選を行い(ステップS3097d)、この先読み予告制御処理を終了する。一方、ステップS3097cにおける判定で、特図の停止表示中であれば、ステップS3097eに直接進む。
ステップS3907eでは、第二の先読み予告の実行可否抽選を行い、この先読み予告制御処理を終了する。
図51は、第4実施形態における第一の先読み予告および第二の先読み予告を説明するための図である。
まず、この第4実施形態のパチンコ機には、複数種類の先読み演出が用意されている。
図51(a)は、第4実施形態における複数種類の先読み演出を表した図である。
ここでは5種類の先読み演出が用意されている。先読み演出1は、特図始動口(230,232)への入賞を契機に実行される入賞時演出であって、上述の保留表示の表示態様を変化させる演出である。すなわち、先読み演出1は、特図始動口(230,232)への入賞直後から開始される演出である。以下、この先読み演出1を演出Aと称することがある。特図の保留が増加すると、装飾図柄表示装置208では保留表示が追加される。その追加される様子、すなわち保留表示が増加する様子は増加アニメーションによって表示される。演出A(先読み演出1)は、デフォルトの表示態様の保留表示を増加アニメーションで表示した後に、先読み予告の表示態様(例えば、キャラクタの表示態様)に変化させる。
図51(b)は、デフォルトの表示態様の保留表示が追加される増加アニメーションを示す図である。この図は、左から右に向かって時間が経過していく。
ここでの保留表示(保留アイコン)のデフォルトの表示態様は、丸形の無模様かつ黒一色の表示態様である。デフォルトの表示態様の保留表示2900は、装飾図柄表示装置208の画面下側から徐々に出現し、全体が出現すると、一瞬だけ光のオーラ2902が付加され、その後、オーラ2902は消え、無模様かつ黒一色の丸形だけになる。この図51(b)に示すデフォルト態様による増加アニメーションは、第一の表示態様の一例に相当する。
なお、演出Aでは、最初から先読み予告の表示態様で増加アニメーションを行ってもよい。
図51(c)は、先読み予告の表示態様の保留表示が追加される増加アニメーションを示す図である。この図も、左から右に向かって時間が経過していく。
ここでの先読み予告の表示態様は、老中のキャラクタの表示態様である。この先読み予告の表示態様の保留表示2905は、同図(b)に示すデフォルトの表示態様の保留表示2900と同じく、装飾図柄表示装置208の画面下側から徐々に出現し、全体が出現すると、一瞬だけ光のオーラ2902が付加される。その後、オーラ2902は消え、老中のキャラクタの絵柄だけになる。
また、先読み予告の表示態様は、老中のキャラクタ以外に複数種類用意しておき、副制御部400,500側で、選択抽選を行ってもよい。また、大当りの信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当り確定のキャラクタ(例えば、殿様のキャラクタ)の表示態様も用意しておき、事前判定結果が大当りの場合には、大当り確定のキャラクタの表示態様を増加アニメーションで出現させてもよい。
さらに、増加アニメーションは、図柄変動表示中には行われるが、確定表示中には、アニメーションを行うほどの時間がなく、増加アニメーションは行われない。確定表示中に保留表示を追加表示する場合には、追加表示を一瞬で行う。より詳しく説明すれば、保留がない状態での確定表示中に追加表示された保留表示は、一瞬表示された後、すぐに消化されるために、すぐに消える。一方、保留がある状態での確定表示中に追加表示された保留表示は、すぐに移動アニメーションに切り替わる。また、確定表示が終了し、保留がない状態で特図の図柄変動表示が行われず、停止表示が続いていた場合にも、増加アニメーションは行われず、保留表示は、一瞬表示された後、すぐに消化されるために、すぐに消える。したがって、演出Aは、図柄変動表示中に限って実行される先読み演出であり、特図の停止表示中には実行されない先読み演出である。また、保留がない状態で特図の図柄変動表示が行われず、停止表示が続いていた場合にも、演出Aが行われないのに対して、保留がある状態における図柄変動表示中には、演出Aが実効可能であることから、演出A(先読み演出1)による入賞時先読み予告の、保留の有無における実行確率に着目してみると、保留有りの状態(例えば、第二の保留数の状態)と保留無しの状態(例えば、第一の保留数の状態)とで異なることになる。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。
以上、保留がない状態での追加表示や、保留があっても確定表示中の場合の追加表示について、増加アニメーションが行われないことを説明したが、増加アニメーションをあえて行うようにしてもよい。増加アニメーションをあえて行う場合には、増加アニメーションの表示時間(尺)を、通常時と同じにしてもよいし、短め(例えば、0.6秒未満)に短縮してもよい。
先読み演出2は、特図始動口(230,232)への入賞があった後に開始される特図の図柄変動表示中に、当該入賞に基づくデフォルトの表示態様の保留表示を先読み予告の表示態様に変化させる演出である。すなわち、デフォルトの表示態様の保留表示を、図51(b)に示す増加アニメーションで表示した後に、次の特図の図柄変動表示の開始と同時、あるいは開始後に、先読み予告の表示態様に変化させる。先読み予告の対象になる図柄変動表示の開始まで、図柄変動表示が複数回行われる場合(保留が複数ある場合)には、複数回の図柄変動表示毎に、表示態様を変化させてもよいし、複数回の図柄変動表示の回数(複数ある保留数)未満の回数変化させてもよい。以下、この先読み演出2を演出Bと称することがある。
先読み演出3は、特図の図柄変動表示における所定タイミングに先読み演出表示(例えば、特定のキャラクタの絵柄)を装飾図柄表示装置208に表示させる変動中演出である。ここにいう所定タイミングとは、例えば、変動開始時、第一図柄停止時、第二図柄停止時、リーチ演出開始時、リーチ演出中、全図柄停止直前等があげられる。先読み予告の対象になる図柄変動表示の開始まで、図柄変動表示が複数回行われる場合には、複数回の図柄変動表示毎に、同一又は異なる先読み演出表示を行ってもよい。また、先読み予告の対象になる図柄変動表示における所定タイミングでも先読み演出表示を行ってもよい。なお、先読み演出表示の絵柄を複数種類用意しておき、副制御部400,500側で、選択抽選を行ってもよい。また、大当りの信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当り確定の絵柄(例えば、殿様がピースサインする絵柄)も用意しておき、事前判定結果が大当りの場合には、先読み演出表示として、大当り確定の絵柄を表示させてもよい。以下、この先読み演出3を演出Cと称することがある。
先読み演出4は、演出Aと演出Cを組み合わせた演出になり、先読み演出5は、演出Bと演出Cを組み合わせた演出になる。
第一の先読み予告も第二の先読み予告も、以上説明した複数種類の先読み演出のうちの一又は複数種類の先読み演出を実行することで、予告対象の図柄変動表示で大当りになる可能性があることを事前に報知するものである。また、先読み予告開始後、予告対象の図柄変動表示が開始されるまで、一又は複数回の図柄変動表示が行われる場合には、第一の先読み予告も第二の先読み予告も、各図柄変動表示ごと、あるいは各図柄変動表示中連続して行われる連続予告になる場合がある。
図51(d)は、図50に示す第一の先読み予告実行可否抽選(ステップS3097d)で使用される抽選テーブルを示す図である。
第1副制御部400は、ステップS3097実行時に専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得する。図51(d)に示す抽選テーブルには、乱数範囲が定められており、取得した専用乱数の値がいずれの乱数範囲に含まれるかによって、第一の先読み予告を実行するか否か、実行する場合には、どのような態様の先読み予告を実行するかが決定される。
主制御部300から送られてきた事前判定結果がハズレの場合には、90%の確率で第一の先読み予告は実行されず、残り10%の確率で先読み演出1〜5が実行される(具体的な振り分けは図51(d)参照)。ここで実行される第一の先読み予告は偽の先読み予告になる。
また、事前判定結果が大当りの場合には、第一の先読み予告が50%の確率で実行される。この場合の先読み演出1〜5の実行確率は同じである。ここで実行される第一の先読み予告は真の先読み予告になる。
さらに、事前判定結果が小当りの場合には、第一の先読み予告が、70%の確率で実行されず、残り30%の確率で実行される。小当りの場合には、先読み演出4および5は選択されず、先読み演出1〜3の実行確率は同じである。
図51(e)は、図50に示す第二の先読み予告実行可否抽選(ステップS3097e)で使用される抽選テーブルを示す図である。
第二の先読み予告実行可否抽選では、始動口入賞時の保留数によっても先読み予告の実行確率が変わってくる。すなわち、特図の停止表示中は、先読み予告の実行確率が、保留無しであったか保留有りであったかによって異なる。なお、反対に、特図の図柄変動表示中に用いられる、図51(d)に示す抽選テーブルでは、保留数に関係なく先読み予告の実行確率が定められているため、特図の図柄変動表示中は、先読み予告の実行確率が、保留数によっては異ならない。
第1副制御部400は、ステップS3098実行時にも専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得する。図51(e)に示す抽選テーブルには、保留数と乱数範囲の組み合わせが定められており、始動口入賞時の保留数に応じて、専用乱数の値がいずれの乱数範囲に含まれるかによって、第二の先読み予告を実行するか否か、実行する場合には、どのような態様の先読み予告を実行するかが決定される。また、特図の停止中に行われる実行可否抽選で使用される、図51(e)に示す抽選テーブルでは、先読み演出1と先読み演出4は選択されない。
主制御部300から送られてきた事前判定結果がハズレの場合には、保留数が1以上であれば、96%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り4%の確率で先読み演出2,3,5が実行される(具体的な振り分けは図52(d)参照)。一方、事前判定結果がハズレの場合に、保留数が0であれば、98%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り2%の確率で先読み演出3が実行される。ここで実行される第二の先読み予告は偽の先読み予告になる。
また、事前判定結果が大当りの場合には、保留数が1以上であれば、70%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り30%の確率で先読み演出2,3,5が実行される(具体的な振り分けは図52(d)参照)。一方、事前判定結果が大当りの場合に、保留数が0であれば、90%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り10%の確率で先読み演出3が実行される。ここで実行される第二の先読み予告は真の先読み予告になる。
さらに、事前判定結果が小当りの場合には、保留数が1以上であれば、80%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り20%の確率で先読み演出2,3が実行される(具体的な振り分けは図52(d)参照)。すなわち、10%の確率で先読み演出2が実行され、同じく10%の確率で先読み演出3が実行される。一方、事前判定結果が小当りの場合に、保留数が0であれば、保留0における大当りと同じく、90%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り10%の確率で先読み演出3が実行される。
図51(d)に示す抽選テーブルと、同図(e)に示す抽選テーブルを比較すると、事前判定結果によらず、また、保留数によらず、停止表示中に使用される同図(e)に示す抽選テーブルの方が、図柄変動表示中に使用される図51(d)に示す抽選テーブルに比べて、先読み予告の実行が選択される確率(先読み予告の実行に当選する確率)が低い。ここでの先読み予告の実行可否抽選における、先読み予告の実行に当選する確率は、先読み予告の実行確率になり、停止表示中における先読み予告の実行(第二の確率)は、図柄変動表示中における先読み予告の実行確率(第一の確率)よりも低いことになる。
したがって、大当りの図柄(例えば、図5(a)に示す特図A)を停止表示する図柄変動中における先読み予告の実行確率(第一の確率)よりも、大当りの図柄(特図A)を停止表示中における先読み予告の実行確率(第二の確率)の方が低い。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、大当りの図柄を停止表示することになる変動表示中は、大当りを期待させることができ、大当りの図柄の停止表示中は、大当りを祝ったり、これから始まる大当り遊技に向けての演出を行うことが可能になる。
また、図51(e)に示す抽選テーブルでは、保留の有無における先読み予告の実行確率に着目してみると、保留有りの状態(例えば、第二の保留数の状態)の実行確率(第四の確率に相当)と、保留無しの状態(例えば、第一の保留数の状態)の実行確率(第三の確率に相当)とで異なる。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。なお、より具体的には、保留無しの状態の方が、保留有りの状態よりも、先読み予告の実行確率が低い。
なお、ここでの先読み演出は表示によるものであったが、先読み演出は、表示、音、発光、可動体の動作のうちの少なくとも何れかの種類で行われればよく、一種類のみで行われてもよいし、2種類で行われてもよいし、全種類で行われてもよい。
また、ステップS3907eにおける第二の先読み予告実行可否抽選は、ステップS3907dにおける第一の先読み予告実行可否抽選よりも、実行当選確率が低くてもよい。さらに、第二の先読み予告実行可否抽選は、第一の先読み予告実行可否抽選よりも、実行可能な先読み予告の種類が少なくてもよい。
以上説明したように、先読み予告の実行確率は、始動口への入賞タイミングでは変わらない。図柄変動表示中であれば、図50に示すステップS3097dに示す第一の先読み予告の実行可否抽選のみが行われる。一方、停止表示中であれば、第一の先読み予告の実行可否抽選(ステップS3097d)は行われず、第二の先読み予告の実行可否抽選(ステップS3097e)のみが行われる。このため、本実施形態のパチンコ機では、先読み予告全体の実行確率で見れば、図柄変動表示中よりも停止表示中の方が必然的に低くなるように設計されている。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。また、停止図柄を認識し易くさせることができる場合がある。
また、演出A(先読み演出1)による入賞時先読み予告(第一の先読み予告の一例に相当)の実行確率に着目してみると、図柄変動表示中に使用される図51(d)に示す抽選テーブルでは、事前判定結果がいずれの結果であっても選択される可能性がある(実行確率が0%より大きい)が、停止表示中に使用される図51(e)に示す抽選テーブルでは、選択されることはない(実行確率が0%)。したがって、図51(a)に示す複数種類の先読み予告の中の少なくとも一種類の先読み予告である、演出Aによる入賞時先読み予告は、図柄変動表示中よりも停止表示中の方が実行確率が低い。
さらに、演出C(先読み演出3)による変動中先読み予告(第二の先読み予告の一例に相当)の実行確率に着目してみると、図柄変動表示中に使用される図51(d)に示す抽選テーブルでは、事前判定結果がいずれの結果であっても、実行確率は10%である。一方、停止表示中に使用される図51(e)に示す抽選テーブルでは、事前判定結果がハズレであった保留数が0のときを除き、実行確率は10%である。したがって、少なくとも、事前判定結果が大当りのときや小当りのときには、変動中先読み予告の実行確率は、始動口入賞タイミング(変動中か停止中か)に関わらず同じである。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。また、変動中先読み予告の実行をどの図柄変動表示でも期待させることができる場合がある。
図52(a)は、7種類の先読み演出を表した図である。
図52(a)に示す先読み演出1〜5は、図51(a)に示す先読み演出1〜5と同じである。先読み演出6は、先読み演出1と同じく、特図始動口(230,232)への入賞を契機に実行される演出、すなわち入賞直後から開始される演出である。この先読み演出6は、保留増加音の音出力演出であり、以下、演出Dと称することがある。この保留増加音は、保留表示の追加表示が完了した際にスピーカ120から一瞬出力されるものであり、演出Aは、図柄変動表示中に限って実行される先読み演出であり、特図の停止表示中には実行されない先読み演出であったが、演出Dは、特図の停止表示中に実行することが可能な先読み演出である。なお、この演出D(先読み演出6)は、演出Aと同時に行われる演出であってもよい。
先読み演出7は、演出Dと演出Cを組み合わせた演出になる。
図52(b)は、図51(e)に示す第二の先読み予告実行可否抽選テーブルの変形例を示す図である。
図51(e)に示す第二の先読み予告実行可否抽選テーブルでは、始動口入賞時の保留数によって先読み予告の実行確率が変化したが、図52(b)に示す抽選テーブルは、保留数には影響を受けない。また、図52(b)に示す抽選テーブルでも、先読み演出1と先読み演出4は選択されない。
図52(b)に示すように、主制御部300から送られてきた事前判定結果がハズレの場合には、91%の確率で第二の先読み予告は実行されず、残り9%の確率で先読み演出2,3,5〜7が実行される(具体的な振り分けは図52(b)参照)。ここで実行される第二の先読み予告は偽の先読み予告になる。
また、事前判定結果が大当りの場合には、49%の確率で第二の先読み予告が実行される(具体的な振り分けは図52(b)参照)。ここで実行される第二の先読み予告は真の先読み予告になる。
さらに、事前判定結果が小当りの場合には、第二の先読み予告が、29%の確率で実行される(具体的な振り分けは図52(b)参照)。小当りの場合には、先読み演出1および4の他、先読み演出5および7も選択されず、先読み演出2,3,6のいずれかの先読み演出が実行される。
以上説明した、図52(b)に示す第二の先読み予告実行可否抽選テーブルを、図50に示す第二の先読み予告実行可否抽選(ステップS3097e)で使用する場合にも、図50に示す第一の先読み予告実行可否抽選(ステップS3097d)では、図51(d)に示す第一の先読み予告実行可否抽選テーブルが使用される。
図51(d)に示す抽選テーブルと、図52(b)に示す抽選テーブルを比較しても、事前判定結果によらず、停止表示中に使用される図52(b)に示す抽選テーブルの方が、図柄変動表示中に使用される図51(d)に示す抽選テーブルに比べて、先読み予告の実行が選択される確率(先読み予告の実行に当選する確率)が僅かであるが低い。ここでの先読み予告の実行可否抽選における、先読み予告の実行に当選する確率も、先読み予告の実行確率になり、停止表示中における先読み予告の実行確率(第二の確率)は、図柄変動表示中における先読み予告の実行確率(第一の確率)よりも低いことになる。なお、両者の実行確率は同じであってよい。
また、演出Dは、特図の停止表示中に限って行われる先読み演出になり、この演出Dを用いた第2先読み予告の態様(演出D)は、第二の態様の一例に相当する。一方、演出Aは、特図の図柄変動表示中に限って行われる先読み演出になり、演出Aを用いた第1先読み予告の態様(演出A)は、第一の態様の一例に相当する。このように、演出Aと演出Dに着目すれば、先読み予告の報知態様が、特図の図柄変動表示中と停止表示中とで異なることになる。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。
次いで、第4実施形態における演出の具体例について説明する。
図53は、特図の図柄変動表示中に始動口に入賞があり、第一の先読み予告として演出Aが実行されている例を示す図である。
図53(a)では、特図の保留が無い状態で、特図の図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。この特図の図柄変動表示中および装飾図柄の変動表示中に、同図(b)に示すように、第1特図始動口230に入球があり、特図1の保留が増加する。
図53(c)では、依然として特図の図柄変動表示中および装飾図柄の変動表示中である。これら特図の図柄変動表示および装飾図柄の変動表示は、図53(e)まで継続する。図53(c)に示す装飾図柄表示装置208では、図51(c)を用いて説明した、先読み予告の表示態様の保留表示が追加される増加アニメーション、すなわち演出Aの報知態様による第一の先読み予告が開始されている。
図53(d)に示す装飾図柄表示装置208では、老中のキャラクタの保留表示2905が完全に出現し、同図(e)に示す装飾図柄表示装置208では、老中のキャラクタに一瞬だけ光のオーラ2902が付加されている。この例では、このタイミングでスピーカ120から保留増加音が出力されている。
図54は、特図の停止表示中に始動口に入賞があり、第二の先読み予告として演出Dが実行されている例を示す図である。
図54(a)では、特図の保留が無く、特図が停止表示中であり、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の組み合わせ(ここでは「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」)が停止表示中である。この特図の停止表示中および装飾図柄の停止表示中に、同図(b)に示すように、第1特図始動口230に入球があり、特図1の保留が増加する。ここでは、増加アニメーション(演出A)は行われず、図54(c)に示すように、一瞬のうちに保留表示(ここではデフォルトの態様の保留表示)2900が追加表示される。保留表示2900が追加表示されるタイミングで、演出Dの報知態様による第二の先読み予告が実行され、同図(c)に示すスピーカ120からは保留増加音が出力されている。なお、ここで出力される、第二の先読み予告としての保留増加音は、図53(e)で出力される保留増加音と異なる音であってもよい。
追加表示された保留表示2900は、一瞬のうちに消え、図54(d)では、特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、追加表示された保留表示2900が表す保留に基づく図柄変動表示、言い換えれば、同図(b)のタイミングにおける入賞に基づく図柄変動表示が開始されている。
なお、この例では、特図の停止表示中は、保留表示がデフォルトの表示態様で表示され、デフォルトの表示態様以外に変化しない。しかしながら、最初から先読み予告の表示態様で表示するようにしてもよい。ただし、増加アニメーションが実行されず、保留表示の表示時間が極端に短いため、先読み予告の表示態様で表示したとしても、遊技者は、先読み予告の実行に気付かないかもしれず、音による演出で、先読み予告をわかりやすくしている。特図の停止表示中は、増加した保留表示を、最初から先読み予告の表示態様で一瞬にして表示する態様(第三の表示態様の一例に相当)であるのに対し、特図の図柄変動表示中は、増加した保留表示を、先読み予告による態様を用いた増加アニメーションという一定の尺の中で表示させる態様(第二の表示態様の一例に相当)であり、先読み予告を兼ねた保留表示の報知態様(ここではより具体的には出現態様)は、特図の図柄変動表示中と停止表示中とで異なっている。こうすることで、多彩な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄の変動表示中と図柄の停止表示中とでメリハリのある演出を行うことができる場合がある。
また、図53と図54を用いて説明したように、特図の停止表示中は、増加した保留表示を、一瞬にして表示するとともに保留増加音を出力する態様であるのに対し、特図の図柄変動表示中は、保留増加音の出力があってもなくても、増加した保留表示を、増加アニメーションという一定の尺の中で表示させる態様であり、保留表示の報知態様(ここでもより具体的には出現態様)は、特図の図柄変動表示中と停止表示中とで異なっている。
図55は、特図の図柄変動表示中に始動口に入賞があり、第一の先読み予告として演出Cが実行されている例を示す図である。
図55(a)では、特図の保留が無い状態で、特図の図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。この特図の図柄変動表示中および装飾図柄の変動表示中に、同図(b)に示すように、第1特図始動口230に入球があり、特図1の保留が増加する。
図55(c)では、依然として特図の図柄変動表示中および装飾図柄の変動表示中である。図55(c)に示す装飾図柄表示装置208では、デフォルトの表示態様の保留表示2900が追加表示されている。ここでの追加表示は、一瞬のうちに追加表示される態様であってもよいし、図51(b)を用いて説明した増加アニメーションによって追加表示される態様であってもよい。
図55(d)では、リーチ演出が開始される。このリーチ演出の開始後に、演出Cの報知態様による第一の先読み予告が開始されている。すなわち、同図(e)では、リーチ演出中に特定のキャラクタの絵柄(ここではパンダの絵柄2086)を装飾図柄表示装置208に表示させる演出が行われている。
図56は、特図の停止表示中に始動口に入賞があり、第二の先読み予告として演出Cが実行されている例を示す図である。
図56(a)では、特図の保留が一つ残っている状態で、特図が停止表示中であり、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の組み合わせが停止表示中である。この特図の停止表示中および装飾図柄の停止表示中に、同図(b)に示すように、第1特図始動口230に入球があり、特図1の保留が増加する。ここでは、増加アニメーション(演出A)は行われず、図54(c)に示すように、一瞬のうちに保留表示(ここではデフォルトの態様の保留表示)2900が追加表示される。
次いで、図56(d)に示すように、特図の図柄変動表示が開始され、追加表示された保留表示2900はシフト表示される。ここでのシフト表示は、一瞬のうちにシフト表示される態様であってもよいし、図47等を用いて説明した移動アニメーションによってシフト表示される態様であってもよい。また、図56(d)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示も開始されている。
同図(d)で開始された装飾図柄の変動表示では、同図(e)に示すようにリーチ演出に発展する。そして、同図(f)に示すように、リーチ演出中に、演出Cの報知態様による第二の先読み予告が開始されている。すなわち、同図(f)では、リーチ演出中に特定のキャラクタの絵柄(ここではパンダの絵柄2086)を装飾図柄表示装置208に表示させる演出が行われている。
以上、図55と図56を用いて説明したように、演出C(先読み演出3)による変動中先読み予告は、演出Aによる入賞時先読み予告とは異なり、始動口入賞タイミングが図柄変動表示中であっても、停止停止中であっても、実行可能である。
図57(a)は、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示(特図変動遊技)が所定回数行われる間、制御状態が、第一の制御状態に維持され、所定回数を越えると、第二の制御状態に移行する例における先読み演出の実行度合いを示す図である。
図57(a)に示す第一の期間は、図35(e)に示すテーブル4が選択されている期間であって、第二の期間は、図35(f)に示すテーブル5が選択されている期間であって、第三の期間は、図35(g)に示すテーブル6が選択されている期間である。
図57(b)は、図57(a)に示す第二の期間をさらに詳細に説明した図である。
ここでの第二の期間は、ハズレの図柄変動表示が60回行われる期間である。この期間を細分化すると、同図(b)に示すようになる。
第二の期間Aの方が第二の期間Bよりも長い。第二の期間Aと第二の期間Bの組が複数組(ここでは2組)用意されている。
第二の期間Bは、保留数にかかわらず変動時間が常に同じであってもよい。さらに、当否にかかわらず変動時間が常に同じであってもよい。また、先読み情報に基づいて演出(先読み予告等)を行うようにしてもよい。さらに、変動開始コマンドに含まれている当該変動の情報に基づいて演出(先読み予告等)を行うようにしてもよい。
先読み予告の実行頻度(実行確率)は、ここでは、第一の期間が低く、第二の期間が高く、第三の期間が中間である。ここにいう低いとは、全く実行しない場合も含まれる。また、ここにいう高いとは、必ず実行する場合も含まれる。なお、第三の期間が低く、第二の期間が高く、第一の期間が中間であってもよいし、第三の期間が低く、第一の期間が高く、第二の期間が中間であってもよい。さらには、第一の期間が低く、第二の期間も低く、第三の期間が中間あるいは高くてもよい。すなわち、期間によって実行確率が異なる場合があってもよいし、必ず異なるようにしてもよい。
図57(a)に示す予告種類1は、図29(a)に示す第1予告種別1や第2予告種別2が相当する。また、予告種類2は、図29(a)に示す第2予告種別1や第2予告種別2が相当する。また、予告種類1は、図32(a)に示す期間実行される予告であってもよいし、予告種類2は、図32(e)に示す期間実行される予告であってもよく、図29や図32を用いて説明した各種の予告であってもよい。例えば、予告種類1は図柄変動表示中に限って実行される予告であってもよく、予告種類2は図柄変動停止中でも実行される予告であってもよく、反対に、予告種類2は図柄変動表示中に限って実行される予告であってもよく、予告種類1は図柄変動停止中でも実行される予告であってもよい。また、予告種類2は、第一の期間では実行されず、予告種類2は、第三の期間では実行されない。一方、第二の期間では、予告種類1と予告種類2の両方が実行され得る。ただし、同時期に重複して行われてもよいし、第二の期間のうちの異なる期間でそれぞれ行われてもよい。
また、第一の期間と第三の期間では、保留数が0でも保留数が3でも、すなわち保留数に関わらず、先読み予告の実行頻度が同じであり、第二の期間では、保留数によって先読み予告の実行頻度が変化する。例えば、保留数が3の場合には、先読み予告が行われないようにしてもよい。ただし、第二の期間であっても、上述の第二の期間Aあるいは第二の期間Bでは保留数に関わらず、先読み予告の実行頻度が同じであってもよい。
ここで、先読み予告の種類についてもう一度説明する。先読み予告には、大別すると、入賞時先読み予告(ここでは第二の先読み予告の一例に相当)と変動時先読み予告(ここでは第一の先読み予告の一例に相当)とがあり、それぞれの先読み予告で各種の予告態様が用意されている。
すなわち、入賞時先読み予告は、上述のごとく、特図の図柄変動表示中に、特図始動口に入賞があり、特図が増加した場合には、現在行われている図柄変動表示の最中から演出が開始される。また、特図の停止表示中に、特図始動口に入賞があり、特図が増加した場合には、すぐに開始される図柄変動表示の開始とともに一瞬実行される。なお、この場合には、当該入賞に基づく保留が消化されたことによって図柄変動表示が開始されることから、保留表示がなされず、先読み演出も実行されないようにしてもよい。あるいは、一瞬の実行ではなく、図柄変動表示が終了するまで実行されてもよい。この入賞時先読み予告の一例(予告態様)としては、図51や図52に示す、増加アニメーションの先読み演出1(演出A)や、図52に示す音声の先読み演出6(演出D)が相当する。なお、入賞時先読み予告は、複数の図柄変動表示にわたって実行される連続予告であってもよい。この場合、消去条件が成立すると消え、次の図柄変動表示で再表示される態様であってもよく、複数の図柄変動表示にわたって連続して表示される態様であってもよい。
一方、変動時先読み予告は、上述のごとく、特図の図柄変動表示中に、特図始動口に入賞があり、特図が増加した場合には、現在行われている図柄変動表示よりも後に行われる図柄変動表示から演出が開始される。また、特図の停止表示中に、特図始動口に入賞があり、特図が増加した場合には、その後に開始される図柄変動表示から演出が開始される。ここにいう、後に行われる図柄変動表示や、その後に開始される図柄変動表示としては、次変動であってもよいし、次々変動であってもよいし、特に定まっておらず抽選によって決定されてもよい。この変動時先読み予告の一例としては、図51や図52に示す、次変動で実行される先読み演出2(演出B)や、開始する図柄変動表示を抽選で決定してもよい先読み演出3(演出C)が相当する。なお、変動時先読み予告も、複数の図柄変動表示にわたって実行される連続予告であってもよい。この場合、消去条件が成立すると消え、次の図柄変動表示で再表示される態様であってもよく、複数の図柄変動表示にわたって連続して表示される態様であってもよい。
図58は、複数種類の変動時先読み予告が実行される例を示す図である。
図58(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の保留が一つ残っている状態で、装飾図柄の変動表示が行われている。図58(a)には、デフォルトの表示態様の第1保留表示h11が表示されている。
図58(b)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態に発展し、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が開始されている。このスーパーリーチ演出中(リーチ状態中)に、同図(d)に示すように、第1特図始動口230に入球があり、特図1の保留が増加する。スーパーリーチ演出中における入賞に対しては、スーパーリーチ演出中には、保留表示を行わず、したがって、増加アニメーション(演出A)も行われない。同図(e)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ終了演出が行われており、スーパーリーチ演出が終了する。同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、ハズレの装飾図柄の組み合わせ(「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」)が停止表示されている。この同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では、デフォルトの表示態様の第1保留表示h11とともに、同図(d)で入賞して増加した第2保留を表す第2保留表示h12もデフォルトの表示態様で表示されている。このように、スーパーリーチ演出中では消えていた保留表示が、停止図柄の表示タイミングで表示されるが、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示では、停止図柄が表示されても、保留表示を非表示のままにしてもよい。なお、スーパーリーチ演出中では消えていた保留表示が、停止図柄の表示タイミングで表示され、同図(d)で入賞して増加した第2保留を表す第2保留表示h12が、先読み予告の表示態様で表示されてもよく、この場合には、入賞時先読み予告が実行されていることになる。この場合における、先読み予告の表示態様は、増加アニメーション(演出A)によって表示されてもよいし、一瞬にして表示されてもよい。
図58(g)では、同図(f)に示す第1保留表示h11が表す第1保留に基づく図柄変動表示が開始され、同図(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。この図58(g)では、同図(f)に示すデフォルトの表示態様の第2保留表示h12が、シフト表示され、先読み予告の表示態様に変化して第1保留表示h11として表示されている。先読み予告の表示態様に変化した第1保留表示h11は、演出Bに相当し、変動時先読み予告が実行されていることになる。
図58(h)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態に再び発展し、同図(i)に示すように、リーチ演出中に、演出Cの報知態様による変動時先読み予告が開始されている。ここでは、リーチ演出中に特定のキャラクタの絵柄(ここではパンダの絵柄2086)を装飾図柄表示装置208に表示させる演出が行われている。この同図(i)では、演出Bと演出Cが同時に実行されていることになる。すなわち、図51や図52に示す先読み演出5が実行されており、変動時先読み予告の第一の種類の予告と、変動時先読み予告の第二の種類の予告が同時に行われている。
なお、図58(f)の段階で、第2保留表示h12を先読み予告の表示態様で表示した場合(入賞時先読み予告が実行された場合)に、同図(g)で次変動が開始され、第1保留表示h11にシフト表示されても、先読み予告の表示態様のまま表示され続ける場合には、次変動においても、入賞時先読み予告が継続していることになり、この場合には、同図(i)では、入賞時先読み予告と変動時先読み予告が同時に行われていること(例えば、先読み演出4が実行されていること)になる。
同図(j)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、ハズレの装飾図柄の組み合わせ(「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」)が停止表示されている。なお、リーチ状態が終了すると、演出Cのパンダの絵柄2086は消えるが、先読み予告の表示態様の第1保留表示h11は、継続して表示されている。
図58(k)では、先読み予告の表示態様の第1保留表示h11が表す第1保留に基づく図柄変動表示が開始され、同図(k)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。なお、図柄変動表示の開始と同時に瞬時に、あるいは図柄変動表示の開始後ゆっくりと、第1保留表示h11は消える。同図(l)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態に発展し、同図(m)に示すように、リーチ演出中に、演出Cの報知態様による変動時先読み予告(パンダの絵柄2086の表示)が再び開始されている。
なお、ここで表示されたパンダの絵柄2086は、変動時先読み予告であるが、現在行われている図柄変動表示で停止表示される図柄を予告する通常予告の演出として、変動時先読み予告の演出における態様と同じ態様の演出、すなわち、ここではパンダの絵柄2086の表示を行ってもよい。また、図柄変動表示中に装飾図柄の仮停止を1又は複数回行う、いわゆる擬似連続変動演出を行う場合にも、仮停止の状態で、変動時先読み予告の演出における態様と同じ態様の演出、すなわち、ここではパンダの絵柄2086の表示を行ってもよい。
以上の説明では、
『始動情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記始動情報に対応した前記図柄変動表示を実行可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、変動時先読み予告の先読み演出3)であり、
前記先読み予告手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間(例えば、図柄変動表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第二の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間(例えば、図柄停止表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なるものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じ確率(例えば、図51(d)のはずれでは2%であり同図(e)のはずれでも2%)である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、前記第一の条件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間に記憶した場合以外にも成立する場合があってもよい(以下、同じ)。
前記第一の条件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間に記憶した場合であり、かつ他の実行条件が充足された場合に成立する場合があってもよい(以下、同じ)。
前記第二の条件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間に記憶した場合以外にも成立する場合があってもよい(以下、同じ)。
前記第二の条件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間に記憶した場合であり、かつ他の実行条件が充足された場合に成立する場合があってもよい(以下、同じ)。
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第三の先読み予告(例えば、先読み演出2)であってもよい(以下、同じ)。
また、以上の説明では、
『 始動情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記始動情報に対応した前記図柄変動表示を実行可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、変動時先読み予告の先読み演出3)であり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第二の先読み予告(例えば、入賞時先読み予告の先読み演出1)であり、
前記先読み予告手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間(例えば、図柄変動表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第二の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間(例えば、図柄停止表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なるものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じ確率であり(例えば、図51(d)のはずれでは2%であり同図(e)のはずれでも2%)、
前記先読み予告手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の先読み予告を、第三の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の条件の成立があった場合に、前記第二の先読み予告を、第四の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の確率は、前記第四の確率とは異なる確率である(例えば、図51(d)のはずれでは4%であるのに対して同図(e)のはずれでは0%)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の説明では、
『始動情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記始動情報に対応した前記図柄変動表示を実行可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、変動時先読み予告の先読み演出3)であり、
前記先読み予告手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間(例えば、図柄変動表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第二の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間(例えば、図柄停止表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なるものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じ確率であり(例えば、図51(d)のはずれでは2%であり同図(e)のはずれでも2%)、
前記先読み予告手段は、第三の期間に前記第一の先読み予告を実行可能なものであり、
前記第三の期間は、前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間(例えば、図55(i)の時点)である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の説明では、
『始動情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記始動情報に対応した前記図柄変動表示を実行可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、変動時先読み予告の先読み演出3)であり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第二の先読み予告(例えば、入賞時先読み予告の先読み演出1であって図55(f)から開始される保留変化予告)であり、
前記先読み予告手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間(例えば、図柄変動表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第二の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間(例えば、図柄停止表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なるものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じ確率であり(例えば、図51(d)のはずれでは2%であり同図(e)のはずれでも2%)、
前記先読み予告手段は、前記第一の先読み予告と前記第二の先読み予告の両方を同時に実行可能なものである(例えば、図55(i)参照)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の説明では、
『始動情報を少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記始動情報に対応した前記図柄変動表示を実行可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、変動時先読み予告の先読み演出3)であり、
前記先読み予告手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の先読み予告を、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第一の期間(例えば、図柄変動表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第二の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第二の期間(例えば、図柄停止表示中の時点)に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なるものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じ確率であり(例えば、図51(d)のはずれでは2%であり同図(e)のはずれでも2%)、
前記先読み予告手段は、前記第一の期間よりも後に開始される前記図柄変動表示において、前記第一の先読み予告を実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の期間よりも後に開始される前記図柄変動表示において、前記第一の先読み予告を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、『前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段(例えば、主制御部300)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記演出手段は、前記先読み予告手段である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記演出手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段(例えば、副制御部400,500)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
加えて、前記第一の期間は、前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間であってもよい。
また、前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄の停止表示(以下、「図柄停止表示」という。)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記図柄停止表示の期間のうちの何れかの期間であってもよい。
また、前記第二の期間は、特定演出期間(例えば、リーチ演出、SPリーチ演出、図柄昇格演出など)のうちの何れかの期間であってもよい。
また、前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間に、前記第三の確率で少なくとも実行可能(開始可能)なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記図柄停止表示が実行されている期間のうちの何れかの期間に、前記第四の確率で少なくとも実行可能(開始可能)なものであってもよい。
また、前記第四の確率は、前記第三の確率よりも低い確率であってもよい。
また、前記第四の確率は、0であってもよい。
また、前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間に、前記第五の確率で少なくとも開始可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記図柄停止表示が実行されている期間のうちの何れかの期間に、前記第六の確率で少なくとも開始可能なものであってもよい。
また、前記第六の確率は、前記第五の確率よりも低い確率であってもよい。
また、前記第六の確率は、0であってもよい。
また、前記先読み予告手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第二の先読み予告を、第三の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、第四の条件の成立があった場合に、前記第二の先読み予告を、第四の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第四の期間に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記第四の条件の成立要件は、前記記憶手段が前記始動情報を第五の期間に記憶したことを少なくとも含むものであり、
前記先読み予告手段は、前記第四の期間が前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間であった場合、該図柄変動表示が行われている期間中に前記第二の先読み予告を開始可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第五の期間が前記図柄変動表示が行われている期間のうちの何れかの期間であった場合、該図柄変動表示が実行されている期間中に前記第二の先読み予告を開始可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第一の期間が前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間であった場合、該図柄変動表示よりも後の図柄変動表示が実行されている期間中に前記第一の先読み予告を開始可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の期間が前記図柄変動表示が実行されている期間のうちの何れかの期間であった場合、該図柄変動表示よりも後の図柄変動表示実行されている期間中に前記第一の先読み予告を開始可能なものであってもよい。
なお、第一の期間等、期間としてとらえた時間的要素は、第一の時点等、時点としてとらえることもできる。
以上説明した点について、これまでと重複することも含めて以下、補足する。
先読み予告(先読み演出)の種類として、保留表示、入賞時効果音やランプ点灯、先読みモード、演出可動体等の役物の動作、ボタン演出、振動発生等があげられる。
保留表示は、一の保留に対して複数の表示を行ってもよい。例えば、LEDランプの色変化に加えて、装飾図柄表示装置208等の液晶表示装置やサブ液晶表示装置を用いて複数の表示を行ってもよい。
入賞時効果音やランプ点灯としては、入賞時に効果音出力してもよいし、LEDランプの色を変化させてもよい。なお、効果音とランプ点灯を組み合わせた場合には、効果音はその時だけ出力するようにし、LEDランプの色はそのまま継続させるようにしてもよい。
先読みモードとしては、例えば、先読みモード移行示唆を入賞時に行い、実際のモード移行は次の図柄の変動開始時、あるいは予告対象の図柄の変動開始時であってもよい。
演出可動体等の役物の動作としては、複数回の図柄変動表示が連続する場合には、図柄変動表示毎に所定の動作を行わせてもよいし、入賞時に所定の位置に移動させた後、予告対象の保留消化までその位置に留めるようにしてもよい。
ボタン演出としては、チャンスボタン136の押下を促す演出を行い、その後、チャンスボタン136が、受付期間内に押下された場合には、所定の演出を行いようにしてもよい。複数回の図柄変動表示が連続する場合には、図柄変動表示毎にボタン演出が行われるなど、連続予告として行ってもよい。
振動発生としては、複数回の図柄変動表示が連続する場合には、図柄変動表示毎に操作手段(例えば、チャンスボタン136)が振動する演出を行ってもよい。
その他、先読み予告として、連続的な演出を行ってもよい。例えば、エフェクト表示や、背景表示や、キャラクタ表示や、演出音の出力を、複数回の図柄変動表示で行ってもよい。なお、図柄の停止表示中も音出力を止めずに継続させてもよい。
また、一の先読み予告で複数種類の演出を行ってもよい。複数種類の演出は、同じタイミングで実行するようにしてもよいし、実行タイミングがそれぞれ異なっていてもよい。
また、図柄変動表示(装飾図柄の変動表示)の開始と同時に所定期間、先読み予告を行う態様で、複数回の図柄変動表示が連続する場合には、図柄変動表示が開始する度に先読み予告を所定期間行う連続予告であってもよい。この連続予告は、先読み予告の対象となる図柄変動表示を含む複数回の図柄変動表示で連続してもよいし、当該図柄変動表示を含まない複数回の図柄変動表示で連続してもよい。
あるいは、先読み予告が開始されたら、先読み予告の対象となる図柄変動表示が終了するまで継続する連続予告であってもよいし、当該図柄変動表示の一つ前の図柄変動表示が終了するまで継続する連続予告であってもよい。これらの連続予告の一例としては、保留表示や役物の位置変化などがあげられる。
また、先読み予告の実行が一瞬だけであってもよい。例えば、入賞時の音出力による先読み予告であってもよい。
さらに、複数種類の先読み予告を行う場合には、各先読み予告の開始時期は同じであるが、終了タイミングがそれぞれ異なっていてもよい。こうすることで、複数の先読み予告が重なる時期と重ならない時期が生じ、遊技の興趣が向上する場合がある。
また、先読み予告の対象になる図柄変動表示における先読み演出は、それまでの図柄変動表示における先読み演出とは、開始時期や実行期間や実行回数が異なってもよい。例えば、先読み予告の対象になる図柄変動表示における先読み演出では、変動開始から10秒間の実行期間であるが、それまでの図柄変動表示における先読み演出では、変動開始から5秒間の実行期間であってもよい。
また、先読み予告は、液晶表示装置、LEDランプ、サブ液晶表示装置、スピーカ、盤側デバイス(例えば、発光手段)、枠側デバイス(例えば、発光手段)のいずれを用いて行ってもよい。例えば、スピーカであれば、上部スピーカ、下部スピーカ、低音スピーカ等を使い分けて行ってもよい。また、演出可動体(例えば、可動液晶表示手段)の位置や、サブ液晶表示装置を覆う演出可動体の位置による先読み予告であってもよい。あるいは、表示や音とは異なるデバイスの位置による先読み予告であってもよい。例えば、役物やボタン等の位置による先読み予告であってもよい。さらには、液晶表示装置の向きや、スピーカの向き等による先読み予告であってもよい。また、装飾図柄表示装置208では、先読み予告を、保留表示領域で行ってもよいし、装飾図柄表示領域で行ってもよい。また、液晶表示装置の大小(例えば、メイン液晶表示装置、サブ液晶表示装置など)を使い分けてもよいし、スピーカの大小(例えば、上部スピーカ、下部スピーカなど)を使い分けてもよい。さらには、装飾図柄表示装置208における表示領域の大小(例えば、保留表示領域と装飾図柄表示領域など)を使い分けてもよい。また、表示するものの大きさ、表示される領域において該表示が占める割合を変えてもよい。また、音関連では、音量や、音出力のタイミングや、音色や、テンポ等を変えてもよく、表示関連では、表示タイミングや、表示の仕方(例えば、2D表示か3D表示か、白黒表示かカラー表示か等)を変えてもよい。以上説明したような、使い分けや変え方は、例えば、図柄変動表示中と停止表示中とで行ってもよいし、停止表示中において行ってもよい。
また、電サポ状態最後の図柄変動表示において図柄が停止表示し、通常遊技状態(非電サポ状態)での図柄変動表示において図柄が停止表示した場合の停止表示期間中にも、本発明は適用される。また、通常遊技状態(非電サポ状態)における特図2の停止表示中にも、本発明は適用される。この場合、特図2図柄停止表示中に、特2に保留があり、特1にも保留があってもよいし、特2に保留あり、特1には保留がなくてもよいし、特2に保留がなく、特1には保留があってもよいし、特2に保留がなく、特1にも保留がなくてもよい。また、大当り遊技終了後に、前回の大当りの装飾図柄が表示される場合における、その装飾図柄の表示中も停止表示中としてもよい。さらに、大当り遊技終了後に特図2の図柄変動表示を開始する遊技台における、特図1の図柄変動表示において特図1が停止表示されている期間も、停止表示中としてもよい。また、既に他の先読み予告が実行されている図柄の停止表示中も対象にしてよい。
また、事前判定結果に基づく先読み予告と、本判定結果に基づく通常予告とが、同時に行われてもよく、同じ演出手段で行われてもよい。これらの場合、先読み予告を通常予告よりも優先して行ってもよいし、通常予告を先読み予告よりも優先して行ってもよい。
また、先読み予告は、いわゆるステップアップ予告であってもよい。例えば、役物動作とエフェクト表示の組み合わせを先読み予告として、複数回の図柄変動表示にわたって行う場合に、エフェクト表示の色が銅、銀、金とステップアップしていってもよい。また、装飾図柄表示装置208とは別の、サブ表示手段(例えば、装飾図柄の変動表示が行われない表示手段)でも先読み予告を行う場合に、サブ表示手段では、図柄変動表示中や停止表示中とは無関係に先読み予告を行うようにしてもよい。
また、先読み予告を実行しないとは、副制御部400,500側で先読み予告の実行可否抽選を実行しない態様であってもよいし、主制御部300側で、始動情報の先読みを行わない態様であってもよいし、事前判定を行わない態様であってもよいし、主制御部300が第1副制御部400に先読み情報を送信しない態様であってもよいし、第1副制御部400が先読み情報を受信してもその先読み情報を用いない態様であってもよい。
また、副制御部400,500側が、図柄変動開始コマンドと先読み情報を同じタイミングで受信した場合に限って、先読み予告の実行可否抽選を行うようにしてもよい。
また、主制御部300が、停止表示中に始動情報を取得した場合には、停止表示中に始動情報の先読みや事前判定を行い、副制御部400,500側にコマンド送信しておき、副制御部400,500側では、停止表示中に先読み予告の実行可否抽選を行っておき、図柄変動表示が開始されたら、先読み予告を実効可能にしておいてもよい。
また、保留が無いときは停止表示中に先読み予告を行わず、保留があるときには、停止表示中であっても先読み予告を実行可能としてもよい。
また、第一の乱数(例えば、特図1の始動情報、あるいは特図2の始動情報)を停止表示中に取得した場合は、図柄変動表示が開始されても先読み予告を行わず、第二の乱数(例えば、特図2の始動情報、あるいは特図1の始動情報)を停止表示中に取得した場合は、図柄変動表示が開始されると、第二の乱数に関する先読み予告を行うようにしてもよい。
また、電断復電後が停止表示中の場合、その停止表示中では先読み予告を一切実行しなくてもよいし、第一の種類の先読み予告は実行しないようにしてもよいし、第一の領域における先読み予告は実行しないようにしてもよい。
また、電断復電後が停止表示中の場合、ある時点(例えば、電断前の保留)での保留を全て消化するまでは、先読み予告を一切実行しなくてもよいし、第一の種類の先読み予告は実行しないようにしてもよいし、第一の領域における先読み予告は実行しないようにしてもよい。
また、副制御部400,500側は、停止表示中に取得した乱数(始動情報)に基づく情報を主制御部300から受信した場合、通常処理とは異なる処理を実行してもよいし、セットされる情報が異なってもよい。例えば、先読み予告の実行可否抽選を行う際、主制御部から送信されてきた先読み情報を参照しないようにしてもよいし、参照したとしても、先読み予告の実行可否抽選をスキップするようにしてもよい。
さらに、保留表示は、デフォルトの表示態様で表示される確率の方が、先読み予告の表示態様で表示される確率よりも高い。また、事前判定結果が、ハズレの場合よりも当りの場合の方が、先読み予告の表示態様が選択されやすい。また、先読み予告の表示態様は一種類であってもよいし、複数種類であってもよく、さらには、デフォルトの表示態様、先読み予告の表示態様の他に、リーチ演出発展を示唆する表示態様や、普図当りを予告する表示態様等、その他の表示態様があってもよい。
また、複数種類の先読み予告の中の少なくとも一種類の先読み予告が、図柄変動表示中よりも停止表示中の方が実行確率が低い態様では、停止表示中における先読み予告の実行確率が図柄変動表示中よりも低くなる先読み予告の種類と、そうでない種類(例えば、停止表示中における先読み予告の実行確率が図柄変動表示中と変わらない先読み予告の種類)とを用意した場合、前者の種類の数の方が、後者の種類の数よりも少なくてもよいし、多くてもよいし、同じであってもよい。例えば、表示系の先読み予告では一種類の先読み予告だけが実行確率が低くなる(実行確率が0%も含む)が、音系の先読み予告では実行確率が低くなる種類のものがなくてもよい。さらには、停止表示中における先読み予告の実行期間が図柄変動表示中よりも短くなる先読み予告の種類と、そうでない種類(例えば、停止表示中における先読み予告の実行期間が図柄変動表示中と変わらない先読み予告の種類)とを用意した場合、前者の種類の数の方が、後者の種類の数よりも少なくてもよいし、多くてもよいし、同じであってもよい。例えば、表示系の先読み予告では一種類の先読み予告だけが実行期間が低くなる(実行期間が0秒も含む)が、音系の先読み予告では実行期間が短くなる種類のものがなくてもよい。
また、停止表示中における先読み予告の実行確率は、その時の制御状態(確変状態か否か、電サポ状態であるか否か)、保留数、大当たり図柄の停止表示であるか否か等によって、異なってもよい。
また、停止表示中における先読み予告の実行確率が低くなる先読み予告の種類の数は、そうでない種類(例えば、停止表示中における先読み予告の実行確率が図柄変動表示中と変わらない先読み予告の種類)の数よりも多くてもよいし、少なくてもようし、同じであってもよい。例えば、保留表示における先読み予告の表示態様として、青、緑、赤の3態様が用意されており、他の種類の先読み予告は役物動作で1態様しかない場合があげられる。
また、大当りになる図柄変動表示中よりも、大当りの図柄停止表示中の方が、先読み予告の実行確率は低い態様では、特図2の当りでは、非電サポ中と電サポ中とで、先読み予告の実行確率が異なってもよい。
また、特図1の大当り図柄の停止表示中(確定表示中)は、先読み予告の実行確率を図柄変動表示中、あるいは特図1の大当り図柄の停止表示中(確定表示中)よりも低くしてもよい。この場合、0%の実行確率、すなわち実行しないことも含む。
また、変動時間が短くなりやすい変動時間決定テーブルが使用されている状態(第二の状態)の方が、変動時間が長くなりやすい変動時間決定テーブルが使用されている状態(第一の状態)よりも、先読み予告の実行確率が低くなる態様は、小当り遊技終了後、所定回数の図柄変動表示が行われると、変動時間決定テーブルを変更する遊技台にも適用することができる。また、大当り遊技後、特図高確率普図低確率に移行し、その制御状態が維持されている途中(例えば、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動表示を行ったタイミング)で変動時間決定テーブルを変更する遊技台にも適用することができる。
また、スーパーリーチ演出中には表示を用いた先読み予告(例えば、所定のLEDランプ、液晶表示装置内の所定の領域、サブ液晶表示装置を用いた先読み予告)が実行されない態様であっても、音を用いた先読み予告は実行可能であってもよい。また、スーパーリーチ演出中に行われなかった先読み予告を、スーパーリーチ演出終了後の、特図の確定表示期間中、揺れ停止表示中、装飾図柄表示装置208における背景復帰後等に、実効可能としてもよい。
なお、保留表示を行わない期間がある演出(例えば、疑似連続変動やスーパーリーチ演出)を実行可能な遊技台にも適用することもできる。また、保留表示を表示したり、しなかったりを複数回繰り返す演出(例えば、疑似連続変動中)を実行可能な遊技台にも適用することもできる。
また、装飾図柄の停止態様が複数種類あり、そのうちの一の停止態様(第一の停止態様)による停止表示中は、装飾図柄の変動表示中よりも先読み予告の実行確率が低い態様では、一の停止態様(第一の停止態様)は、疑似連続変動における疑似停止の態様であってもよいし、揺れ停止表示(仮停止表示)の態様であってもよいし、昇格演出前、あるいは昇格演出後の大当り図柄仮停止表示の態様であってもよいし、スペシャルリーチ発展図柄の仮停止表示(偽の仮停止表示も含む)であってもよい。
また、図柄の停止表示の期間中は、先読み予告が開始される確率が0、すなわち実行確率が0であってもよい。また、図柄の停止表示の期間中は、特定の当否判定結果(例えば、大当り)に関する先読み予告が開始される確率よりも非特定の当否判定結果(例えば、ハズレ)に関する先読み予告が開始される確率のほうが低くてもよい。さらに、図柄の停止表示の期間中は、非特定の当否判定結果(例えば、ハズレ)に関する先読み予告が開始される確率が0であってもよい。また、図柄の停止表示の期間中は、図柄の変動表示の期間中よりも、複数の演出手段のうちの少なくとも何れか一部あるいは全部の演出手段において先読み予告が開始される確率が低いものであってもよい。ここにいう複数の演出手段には、例えば、表示手段、音出力手段、発光手段、可動手段等が含まれる。
また、図柄の停止表示の期間中は、図柄の変動表示の期間中よりも、複数種類の先読み予告のうちの少なくとも何れか一部の種類あるいは全部の種類の先読み予告が開始される確率が低くてもよい。ここにいう複数種類の先読み予告には、入賞時に開始する先読み予告や、図柄変動表示中の所定タイミングで開始する先読み予告等が含まれる。入賞時に開始する先読み予告としては、例えば、保留表示を用いた先読み予告や、音声出力による先読み予告や、ランプの発光による先読み予告や、可動物の動作による先読み予告があげられる。また、図柄変動表示中の先読み予告としては、図柄変動表示中に装飾図柄表示装置208に、特定画像(例えば、キャラクタ画像)を表示する先読み予告や、専用の背景表示を行う先読み予告等があげられる。また、図柄変動表示中の所定タイミングとは、図柄変動表示の開始と同時タイミングであってもよいし、図柄変動開始から所定時間経過後のタイミングであってもよいし、図柄変動開始後の所定演出開始時(例えば、第一停止時、第二停止時、リーチ演出開始時)のタイミングであってもよい。
また、図柄の変動表示の期間中に開始される先読み予告は、図柄の停止表示の期間中に開始される先読み予告とは、少なくとも報知態様の一部が共通していてもよい。例えば、音声の少なくとも一部または全部が共通であってもよいし、表示の少なくとも一部または全部が共通であってもよいし、ランプの発光態様の少なくとも一部または全部が共通であってもよいし、可動物の動作態様の少なくとも一部または全部が共通であってもよい。ここで、一部または全部が共通する先読み予告は、共通する部分が、同じ演出データに基づいて行われるものであってもよい。
また、図柄の停止表示の期間中は、図柄の変動表示の期間中よりも、保留表示の増加アニメーションの実行確率が低いものであってもよく、さらには、図柄の停止表示の期間中は、保留表示の増加アニメーションの実行確率が0であってもよい。
また、保留増加時に、保留増加音を報知してもよく、保留増加音は、図柄の停止表示中と図柄の変動表示中とで実行確率が同じであってもよいし、図柄の停止表示中の実行確率の方が低くてもよいし、さらには、図柄の停止表示中の実行確率が0であってもよい。ここで、保留増加音は、保留表示と組み合わせて行われる演出であってもよいし、単独で行われる演出であってもよい。
また、保留表示は、装飾図柄の変動表示が行われる表示手段に表示されてもよいし、その表示手段とは異なる専用あるいは他の演出にも用いられる表示手段(例えば、サブ液晶表示装置や、第1特別図柄保留ランプ218や第2特別図柄保留ランプ220とも異なる表示手段)に表示されてもよい。
第一の保留数の期間中は、第二の保留数の期間中よりも、先読み予告の実行確率が低いものであってもよい。また、第一の保留数の状態で図柄の停止表示の期間中は、第一の保留数の状態で図柄の変動表示の期間中よりも、先読み予告の実行確率が低いものであってもよいし、同じであってもよい。さらに、第一の保留数の状態で図柄の停止表示の期間中は、先読み予告の実行確率が0であってもよい。ここにいう第一の保留数は、第二の保留数よりも少ない数であればよく、例えば、0であってもよい。また、第二の保留数は、1以上であってもよいし、保留上限値が設けられていればその上限値であってもよい。
また、本発明は、封入式のパチンコ機にも適用することができる。
図59は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図59に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図59に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
さらにここでは、本発明をパチンコ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の記載では、『図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)は、図柄変動条件の成立があった場合に、図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域(例えば、特図始動口230,232)に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『図柄表示手段は、保留条件の成立があった場合に、作動を保留することを少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加することを少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、
「図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点に、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点に、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率である、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
なお、前記第一の時点は、スーパーリーチが行われていない期間中の時点であてもよい。また、前記第二の時点は、確定表示期間中の時点であってもよいし、停止表示の時点であってもよい。さらに、前記停止表示中には、大当り遊技中も含まれてもよい。また、大当り遊技開始演出後に、ラウンド消化(アタッカ開閉動作中)が行われる大当り遊技においては、前記停止表示中には、大当り遊技開始演出中は含まれるが、ラウンド消化中は含まれないようにしてもよい。
また以上の記載では、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
複数種類の先読み予告(例えば、図51(a)に示す複数種類の先読み演出)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、演出A(先読み演出1)による入賞時先読み予告)であり、
前記先読み予告手段は、前記第一の先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第一の先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率であって0%)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域(例えば、特図始動口230,232)に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記図柄変動表示は、前記停止表示を所定時間(例えば、0.6秒)行うことが少なくとも可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、ステップS225,S227を実行する主制御部300のCPU304)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御(例えば、ステップS217を実行する主制御部300のCPU304)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、始動領域(例えば、特図始動口230,232)に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御(例えば、ステップS217における制御)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また以上の記載では、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当りの当否判定の結果に対応した当り図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図Aの停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記当り図柄態様を停止表示する図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルにおける、事前判定結果が「大当り」の乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記当り図柄態様の停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルにおける、事前判定結果が「大当り」の乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また以上の記載では、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、第一の状態(例えば、テーブル6が使用されている状態)における前記停止表示中に、第一の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、第二の状態(例えば、テーブル4が使用されている状態)における前記停止表示中に、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記図柄変動表示の時間が長くなりやすい状態であり、
前記第二の確率は、前記第一の確率とは異なる確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また以上の記載では、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、前記装飾図柄の変動表示の最中にスーパーリーチ演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、当否判定の結果に対応した装飾図柄の態様(例えば、図5(c)に示す装飾図柄の組合せ)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記装飾図柄の変動表示中における第一の時点に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率であり、
前記第一の時点は、前記スーパーリーチ演出が開始される前の時点であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を前記スーパーリーチ演出中には実行しないものである(例えば、図42(d)〜同図(f))、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記先読み予告手段は、前記スーパーリーチ演出中に実行しなかった先読み予告を、該スーパーリーチ演出の終了後であって前記停止表示の前に、少なくとも実行可能なものである(例えば、図42(g))、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、前記装飾図柄の変動表示を複数種類の停止態様(例えば、確定表示(図42(h))、疑似停止(図42(c),(e))、揺れ停止表示(図42(k))のうちの一種類の停止態様で少なくとも停止可能なものであり、
前記複数種類の停止態様のうちの少なくとも一種類の停止態様は、第一の停止態様(例えば、疑似停止(図42(c),(e))であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記装飾図柄の変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記第一の停止態様による停止表示中における第二の時点に、第二の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率である(図42(c),(e))、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
なお、第一の停止態様は、確定表示(本停止)の停止態様であってもよく、第二の停止態様は、疑似表示(仮停止)の停止態様であってもよく、第三の停止態様は、揺れ停止表示の停止態様であってもよい。
また以上の記載では、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図52(b)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記第一の時点に、第一の態様(例えば、演出A)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記第二の時点に、第二の態様(例えば、演出D)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の態様は、前記第二の態様とは少なくとも一部が異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段(例えば、主制御部300)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)を備え、
前記演出手段は、前記先読み予告手段である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記演出手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段(例えば、副制御手段400,500)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』であってもよいことも説明した。
なお、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
保留数を保留アイコンの数で少なくとも表示可能な保留数表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記保留数は、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を少なくとも表すものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図52(b)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率であり、
前記保留数表示手段は、前記保留アイコンを、第一の表示態様(例えば、図51(b)に示すデフォルト態様による増加アニメーション)で少なくとも表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記保留数表示手段に前記保留アイコンを、第二の表示態様(例えば、図51(c)に示す先読み予告の態様による増加アニメーション)で前記第一の時点に表示させることで、前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記保留数表示手段に前記保留アイコンを、第三の表示態様(例えば、先読み予告の態様による一瞬の追加表示)で前記第二の時点に表示させることで、前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示態様は、前記第三の表示態様とは少なくとも一部が異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、第一の保留数(例えば、0)である期間中は、第三の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告を、第二の保留数(例えば、1以上)である期間中は、第四の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記保留数は、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を少なくとも表すものであり、
前記第三の確率は、前記第四の確率とは異なる確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記先読み予告は、遊技球が少なくとも進入可能な始動領域に進入したことを契機に実行される予告であってもよい。
また、前記第三の確率は、前記第四の確率よりも低い確率であってもよい。なお反対に、前記第三の確率は、前記第四の確率よりも高い確率であってもよい。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域(例えば、特図始動口230,232)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
複数種類の先読み予告(例えば、図51(a)に示す複数種類の先読み演出)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第一の先読み予告(例えば、演出A)であり、
前記複数種類の先読み予告のうちの一種類の先読み予告は、第二の先読み予告(例えば、演出C)であり、
前記先読み予告手段は、前記第一の先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第一の先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率であって0%)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率であり、
前記第二の先読み予告は、遊技球が前記始動領域に進入した後に開始される図柄変動表示中に実行される先読み予告であり、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記第一の時点に、第三の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を、前記第二の時点に、第四の確率で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の確率は、前記第四の確率と同じ確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第一の先読み予告は、遊技球が前記始動領域に進入したことを契機に実行される先読み予告であってもよい。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212,214)と、
複数種類の先読み予告(例えば、図51(a)に示す複数種類の先読み演出)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図の停止図柄態様)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記複数種類の先読み予告のうちの少なくともいずれか一種類の先読み予告を、前記図柄変動表示中における第一の時点(例えば、スーパーリーチ演出前の時点)に、第一の確率(例えば、図51(d)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記複数種類の先読み予告のうちの少なくともいずれか一種類の先読み予告を、前記停止表示中における第二の時点(例えば、確定表示中のある時点)に、第二の確率(例えば、図51(e)に示す抽選テーブルで規定された乱数範囲に基づく確率)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも低い確率である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、
『 複数種類の先読み予告演出[例えば、図51(a)に示す5種類の先読み演出]を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120]を備えた遊技台であって、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第一の先読み予告演出[例えば、演出A(先読み演出1)]であり、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第二の先読み予告演出[例えば、演出A+演出C(先読み演出4)]であり、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第三の先読み予告演出[例えば、演出D(先読み演出6)]であり、
第一の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能となる[例えば、段落0614における“増加アニメーションをあえて行う”]ように構成されており、
第二の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能[例えば、図51(d)に示す抽選テーブルから開始可能]となるように構成されており、
前記第一の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始されない[例えば、図51(e)に示す抽選テーブルから開始されない]ように構成されており、
前記第二の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始可能[例えば、図51(d)に示す抽選テーブルから開始可能]となるように構成されており、
前記第一の状態は、装飾図柄の停止表示が実行されている状態のことであり、
前記第二の状態は、装飾図柄の変動表示が実行されている状態のことであり、
複数種類の演出モードに応じた演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第一の演出モードであり、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第二の演出モード[例えば、殿ゾーンと表示された背景画像が表示される演出モード]であり、
前記第二の演出モードは、前記第一の演出モードとは異なる演出モードであり、
前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告演出[例えば、入賞時先読み予告の演出]が開始される割合が低くなるように構成されており、
保留数に対応する数の保留アイコンの表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記第一の先読み予告演出は、前記保留アイコンを用いた表示による先読み予告演出[例えば、図51(c)に示す先読み予告の演出]であり、
前記第三の先読み予告演出は、音による先読み予告演出であり、
前記第三の先読み予告演出は、前記第一の先読み予告演出と合わせて実行可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第二の先読み予告演出は、音による先読み予告演出[例えば、段落0633に記載の音による先読み予告の演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、前記保留数が増加した場合に、前記保留アイコンを登場させるアニメ(以下、「保留増加アニメ」という。)[例えば、図51(b)に示す増加アニメーション等]の表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第一の態様[例えば、丸形の無模様かつ黒一色の表示態様]をした前記保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)を表示可能に構成されており、
第二の態様[例えば、老中のキャラクタの表示態様]をした前記保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)を表示可能に構成されており、
前記第一の先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンが表示されることで行われる先読み予告演出であり、
前記保留増加アニメは、前記第一の保留アイコンを登場させる場合があるアニメ[例えば、図51(b)に示す増加アニメーション]であり、
前記保留増加アニメは、前記第二の保留アイコンを登場させる場合があるアニメ[例えば、図51(c)に示す増加アニメーション]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記保留増加アニメは、前記第一の状態において、第一の期間長にわたって表示されるアニメであり、
前記保留増加アニメは、前記第二の状態において、第二の期間長にわたって表示されるアニメであり、
前記第一の期間長は、前記第二の期間長よりも短い期間長[例えば、0.6秒未満]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記保留増加アニメは、前記第一の状態において前記保留数が増加した場合には、表示されないアニメである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 複数種類のリーチ演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第一のリーチ演出[例えば、ノーマルリーチ演出]であり、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第二のリーチ演出[例えば、スーパーリーチ演出]であり、
前記第二のリーチ演出は、前記第一のリーチ演出から発展したリーチ演出であり、
前記第二の状態は、前記第一のリーチ演出が実行されている状態[例えば、図39(c)の状態や図42(g)の状態や図58(b)の状態]を含む状態であり、
前記第二の状態は、前記第二のリーチ演出が実行されている状態[例えば、図39(d)〜(f)の状態や図42(h)〜同図(j)の状態や図58(c)〜同図(e)の状態]を含む状態であり、
前記第二のリーチ演出は、前記第一のリーチ演出とは背景表示が異なるリーチ演出[例えば、暗転演出から決闘シーンにかけて演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第四の先読み予告演出[例えば、殿ゾーンと表示された背景画像が表示されること自体の先読み予告の演出]であり、
前記第二の演出モードは、前記第四の先読み予告演出として機能する演出モードである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の演出モードでは、前記第四の先読み予告演出以外の先読み予告演出は実行されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 複数種類の状態に移行可能に構成されており、
前記複数種類の状態のうちの一の状態は、第一の非大当り状態[例えば、図35に示すテーブルセット21やテーブル4が選択(設定)されている状態]であり、
前記複数種類の状態のうちの一の状態は、第二の非大当り状態[例えば、図35に示すテーブルセット22やテーブル6が選択(設定)されている状態]であり、
前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態とは異なる状態であり、
前記第一の非大当り状態よりも前記第二の非大当り状態の方が、前記先読み予告演出[例えば、保留表示を用いた先読み予告の演出]が開始される割合が低くなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の非大当り状態は、前記先読み予告演出が開始されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1等に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
図柄を停止表示可能な図柄表示部と、
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
所定の変動表示時間に亘って前記図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記図柄表示部で行うよう制御する図柄表示制御手段と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である通常遊技状態から該第一の有利度よりも前記有利度が高い第二の有利度である特別遊技状態に制御状態を移行させる特別遊技移行制御手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報が前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果になるか否かの事前予告報知を、前記当否判定手段による当否判定の実行よりも前に実行する事前予告報知手段と、
を備えた遊技台であって、
前記事前予告報知手段は、前記図柄停止表示中に前記始動情報記憶手段が始動情報を記憶した場合は、該図柄停止表示中に該始動情報についての事前予告報知を非実行とする、
ことを特徴とする遊技台。
ここにいう事前予告報知を非実行とは、事前予告報知の抽選のみを実行しない、抽選は実行するが事前予告報知は実行しない(図柄変動後も実行しない)、抽選は実行しておき図柄変動後に事前予告報知を実行するなど、種々のパターンを含む。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
前記図柄表示制御手段は、所定の変動表示時間に亘って前記図柄を変動表示させた後、該図柄の仮停止表示を経て、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記図柄表示部で行うよう制御し、
前記事前予告報知手段は、前記図柄仮停止表示中に前記始動情報記憶手段が始動情報を記憶した場合は、該図柄仮停止表示中に該始動情報についての事前予告報知を実行する、
ことを特徴とする遊技台。
ここにいう仮停止表示とは、いわゆる揺れ変動中であってもよく、いわゆる擬似連中の疑似停止も含む。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台において、
前記事前予告報知手段は、前記事前予告報知のうちの第一事前予告報知と第二事前予告報知を実行可能であり、前記図柄停止表示中に前記始動情報記憶手段が始動情報を記憶した場合は、該図柄停止表示中に該始動情報についての前記第一事前予告報知を非実行とする、
ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一事前予告報知とは、例えば図柄表示部で行われる保留先読み演出表示であってもよい。また、第二事前予告報知とは、例えば保留表示部で行われる保留先読み演出表示(保留表示態様を変化させるなど)であってもよい。
また、第一事前予告報知を非実行とは、第一事前予告報知の抽選結果を踏まえて、該図柄停止中に第二事前予告報知(他の事前予告報知も含む)を行っても、図柄変動開始後に第一事前予告報知(第二事前予告報知)を行ってもよい。
(付記4)
付記1〜3に記載の遊技台において、
前記事前予告報知が実行される領域である第一領域と該第一領域よりも狭い第二領域を有する事前予告報知部を備え、
前記事前予告報知手段は、前記図柄停止表示中に前記始動情報記憶手段が始動情報を記憶した場合は、前記事前予告報知部の第一領域では、該図柄停止表示中に該始動情報についての事前予告報知を非実行とする、
ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一領域とは、例えば図柄表示部であってもよく、該第一領域よりも狭い第二領域とは、例えば、保留表示部であってもよい。
また、事前予告報知を非実行とは、第一領域での事前予告報知抽選結果を踏まえて、該図柄停止中に第二領域で事前予告報知を行っても、図柄変動開始後に第一領域(第二領域)で事前予告報知を行ってもよい。
(付記5)
付記1〜4に記載の遊技台において、
所定条件が成立したことに基づいて、前記通常遊技状態のうちの第一通常遊技状態から第二通常遊技状態に制御状態を移行させる通常遊技状態移行制御手段を備え、
前記事前予告報知手段は、前記図柄停止表示中であって該図柄停止表示直前の図柄変動中の遊技状態が前記第一通常遊技状態かつ該図柄停止表示直後の図柄変動中の遊技状態が前記第二通常遊技状態である図柄停止表示中に、前記始動情報記憶手段が始動情報を記憶した場合は、該図柄停止表示中に該始動情報についての事前予告報知を非実行とする、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
先読み予告が複数種類あり、少なくとも一の先読み予告は、図柄変動中よりも図柄停止中の方が実行確率が低いことを特徴とする遊技台。
(付記7)
大当り図柄変動中よりも大当り図柄停止中の方が、先読み予告の実行確率が低いことを特徴とする遊技台。
(付記8)
第一の状態と第二の状態(同一遊技状態で変動時間決定テーブルが異なる)とで、図柄停止中の先読み予告の実行確率が異なることを特徴とする遊技台。
(付記9)
図柄変動中よりも図柄停止中の方が先読み予告の実行確率が低く、先読み予告が非実行であった場合には、その先読み予告を遅延実行することを特徴とする遊技台。
(付記10)
図柄停止表示が複数種類あり、そのうちの一の図柄停止表示中は、図柄変動中よりも先読み予告の実行確率が低いことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記6乃至付記10のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件は、前記始動領域に入球があったことを少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記6乃至付記11のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記6乃至付記12のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を少なくとも備える、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記13に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記14に記載の遊技台であって、
前記保留条件は、始動領域に入球があったことを少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記14又は付記15に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記作動保留球の数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記6乃至付記16のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記先読み予告が開始される確率が低く、
前記図柄の変動表示の期間中に開始される前記先読み予告は、前記図柄の停止表示の期間中に開始される前記先読み予告とは、少なくとも報知態様の一部が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
装飾図柄の表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記先読み予告が開始される確率が低く、
前記装飾図柄表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、保留情報を少なくとも示す表示であり、
前記図柄の変動表示の期間中に開始される前記第一の表示は、前記図柄の停止表示の期間中に開始される前記第一の表示とは、少なくとも報知態様の一部が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記先読み予告が開始される確率が低く、
第一の保留数である期間中は、第二の保留数である期間中とは、前記先読み予告が実行される確率が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
遊技球が少なくとも進入可能な始動口と、
図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の先読み予告のうちの少なくとも何れかを実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の先読み予告のうちの少なくとも一は、第一の先読み予告であり、
前記複数の先読み予告のうちの少なくとも一は、第二の先読み予告であり、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記第一の先読み予告が開始される確率が低く、
前記図柄の停止表示の期間中に前記始動口に遊技球が進入した場合の前記第二の先読み予告が実行される確率は、第一の確率であり、
前記図柄の変動表示の期間中に前記始動口に遊技球が進入した場合の前記第二の先読み予告が実行される確率は、第二の確率であり、
前記第一の確率は、前記第二の確率と同じである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
遊技球が少なくとも進入可能な始動口と、
図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の先読み予告のうちの少なくとも何れかを実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記先読み予告が開始される確率が低く、
前記図柄の停止表示の期間中は、前記図柄の変動表示の期間中よりも、前記先読み予告が実行される確率が低い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記18乃至付記22のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記24)
付記18乃至付記23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記演出手段は、前記先読み予告手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記24に記載の遊技台であって、
前記演出手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記26)
付記18乃至付記25のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ア)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数種類の先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一つは、第一の先読み予告であり、
前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一つは、第二の先読み予告であり、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、
前記変動表示の期間中よりも前記停止表示の期間中の方が、前記第一の先読み予告の実行確率が低い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記イ)
付記イに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ウ)
付記ア又はイに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記エ)
付記ウに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記オ)
付記エに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記カ)
請求項エ又はオに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記キ)
付記ア乃付記カのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ク)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
状態を移行させる制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様の停止表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記図柄表示手段に第一の図柄態様が停止表示された後で、第一の状態から第二の状態に前記状態を移行させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄態様は、前記当否判定の結果のうちの大当りに対応する図柄態様であり、
前記第一の状態は、複数種類の非大当り状態のうちの一つの状態であり、
前記第二の状態は、大当り状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第一の非大当り状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第二の非大当り状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第三の非大当り状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第三の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記大当り状態の後に移行可能な状態であり、
前記第三の非大当り状態は、前記第二の非大当り状態の後に移行可能な状態であり、
前記第二の非大当り状態よりも前記第三の非大当り状態の方が、前記先読み予告の実行確率が低い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ケ)
付記クに記載の遊技台であって、
前記第一の非大当り状態は、非電サポ状態であり、
前記第二の非大当り状態は、電サポ状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記コ)
付記ク又はケに記載の遊技台であって、
前記第三の非大当り状態は、電サポ状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記サ)
付記ク乃至付記コに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記シ)
付記ク乃至付記サのうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ス)
付記シに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記セ)
付記スに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ソ)
付記ス又はセに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記タ)
付記ク乃至付記ソのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記チ)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
複数種類の演出モードを少なくとも実行可能な演出制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記演出制御手段は、前記第一の演出モードから前記第二の演出モードに移行させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告の実行確率が低い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ツ)
付記チに記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記テ)
付記ツに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ト)
付記テに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ナ)
付記トに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ニ)
付記ト又はナに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ヌ)
付記チ乃至付記ニのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ネ)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一の変動時間テーブルを用いて、変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
前記変動時間にわたって図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
第一の状態よりも第二の状態の方が、前記先読み予告の実行確率が低いものであり、
前記第一の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間テーブルを少なくとも用いて前記変動時間を決定する状態であり、
前記第二の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間テーブルを少なくとも用いて前記変動時間を決定する状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ノ)
付記ネに記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、複数の変動時間を含むものであり、
前記第二の変動時間テーブルは、複数の変動時間を含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ハ)
付記ネ又はハに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ヒ)
付記ネ乃至付記ハのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記フ)
付記ヒに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ヘ)
付記フに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ホ)
付記フ又はヘに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記マ)
付記ネ乃至付記ホのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ミ)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一の変動時間テーブルを用いて、変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
前記変動時間にわたって図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
複数種類の演出モードを少なくとも実行可能な演出制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数種類の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記演出制御手段は、演出モード移行条件の成立があった場合に、前記第一の演出モードから前記第二の演出モードに移行させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出モードは、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間テーブルを少なくとも用いて前記変動時間を決定する状態であり、
前記第二の演出モードは、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間テーブルを少なくとも用いて前記変動時間を決定する状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ム)
付記ミに記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、複数の変動時間を含むものであり、
前記第二の変動時間テーブルは、複数の変動時間を含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記メ)
付記ミ又はムに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記モ)
付記ミ乃至付記メのうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ヤ)
付記モに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ユ)
付記ヤに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ヨ)
付記ヤ又はユに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ワ)
付記ミ乃至付記ヨのうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した実施形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や変形例や付記に適用してもよい。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
2321 羽根部材
234 可変入賞口
2341 扉部材
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
600 払出制御部
291〜295 保留表示

Claims (12)

  1. 数種類の先読み予告演出を実行可能な先読み予告手段備えた遊技台であって、
    記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第一の先読み予告演出であり、
    前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第二の先読み予告演出であり、
    前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第三の先読み予告演出であり、
    第一の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
    第二の状態においては、前記第一の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
    前記第一の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始されないように構成されており、
    前記第二の状態においては、前記第二の先読み予告演出が開始可能となるように構成されており、
    前記第一の状態は、装飾図柄の停止表示が実行されている状態のことであり、
    前記第二の状態は、装飾図柄の変動表示が実行されている状態のことであり、
    複数種類の演出モードに応じた演出を実行可能に構成されており、
    前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第一の演出モードであり、
    前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第二の演出モードであり、
    前記第二の演出モードは、前記第一の演出モードとは異なる演出モードであり、
    前記第一の演出モードよりも前記第二の演出モードの方が、前記先読み予告演出が開始される割合が低くなるように構成されており、
    保留数に対応する数の保留アイコンの表示を表示可能な表示手段を備え、
    前記第一の先読み予告演出は、前記保留アイコンを用いた表示による先読み予告演出であり、
    前記第三の先読み予告演出は、音による先読み予告演出であり、
    前記第三の先読み予告演出は、前記第一の先読み予告演出と合わせて実行可能に構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第二の先読み予告演出は、音による先読み予告演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、前記保留数が増加した場合に、前記保留アイコンを登場させるアニメ(以下、「保留増加アニメ」という。)の表示を表示可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    第一の態様をした前記保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)を表示可能に構成されており、
    第二の態様をした前記保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)を表示可能に構成されており、
    前記第一の先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンが表示されることで行われる先読み予告演出であり、
    前記保留増加アニメは、前記第一の保留アイコンを登場させる場合があるアニメであり、
    前記保留増加アニメは、前記第二の保留アイコンを登場させる場合があるアニメである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項3又は4に記載の遊技台であって、
    前記保留増加アニメは、前記第一の状態において、第一の期間長にわたって表示されるアニメであり、
    前記保留増加アニメは、前記第二の状態において、第二の期間長にわたって表示されるアニメであり、
    前記第一の期間長は、前記第二の期間長よりも短い期間長である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項3又は4に記載の遊技台であって、
    前記保留増加アニメは、前記第一の状態において前記保留数が増加した場合には、表示されないアニメである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    複数種類のリーチ演出を実行可能に構成されており、
    前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第一のリーチ演出であり、
    前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第二のリーチ演出であり、
    前記第二のリーチ演出は、前記第一のリーチ演出から発展したリーチ演出であり、
    前記第二の状態は、前記第一のリーチ演出が実行されている状態を含む状態であり、
    前記第二の状態は、前記第二のリーチ演出が実行されている状態を含む状態であり、
    前記第二のリーチ演出は、前記第一のリーチ演出とは背景表示が異なるリーチ演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、第四の先読み予告演出であり、
    前記第二の演出モードは、前記第四の先読み予告演出として機能する演出モードである、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項8に記載の遊技台であって、
    前記第二の演出モードでは、前記第四の先読み予告演出以外の先読み予告演出は実行されないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    複数種類の状態に移行可能に構成されており、
    前記複数種類の状態のうちの一の状態は、第一の非大当り状態であり、
    前記複数種類の状態のうちの一の状態は、第二の非大当り状態であり、
    前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態とは異なる状態であり、
    前記第一の非大当り状態よりも前記第二の非大当り状態の方が、前記先読み予告演出が開始される割合が低くなるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項10に記載の遊技台であって、
    前記第二の非大当り状態は、前記先読み予告演出が開始されないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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