JP5950328B2 - 無線基地局、無線基地局制御方法、及び、無線基地局制御プログラム - Google Patents

無線基地局、無線基地局制御方法、及び、無線基地局制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局に関する。
少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局が知られている。この種の無線基地局の一つとして、特許文献1に記載の無線基地局は、無線端末と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態に状態が設定される。無線端末は、第1の通信方式に従った無線通信を無線基地局と行う。
特開2009−124461号公報
ところで、上記無線基地局は、無線端末が無線通信可能な領域内に存在しない場合であっても、状態が起動状態に設定され続ける。従って、無線基地局が消費する電力の量が無駄に過大となるという問題があった。
そこで、予め定められたスリープ条件が成立したとき、上記無線基地局の状態をスリープ状態に設定するように無線基地局を構成することが好適であると考えられる。ここで、スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり、且つ、無線端末と第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態である。
ところで、一般に、伝送レートが小さい通信方式ほど、その通信方式に従った信号を受信するために必要とされる電力も小さい。ここで、伝送レートは、単位時間あたりに伝送されるデータの量である。従って、第2の通信方式は、第1の通信方式よりも伝送レートが小さい通信方式である。
この場合、無線端末は、起動指示信号を無線基地局へ送信する。無線基地局は、起動指示信号を受信すると、無線基地局の状態を起動状態に設定する。その後、無線端末は、無線基地局と通信する。これによれば、無線基地局が消費する電力の量を低減することができる。
ところで、無線端末が、起動指示信号を送信不能な端末である場合、この無線端末は、無線基地局と通信を行うことができない場合が生じる。従って、起動指示信号を送信不能な無線端末との間で確実に無線通信を行うためには、無線基地局の状態を起動状態に維持することが好適である。
一方、起動指示信号を送信不能な無線端末との間で無線通信を行うことよりも、無線基地局が消費する電力の量を低減することを優先することが好適である場合もある。しかしながら、上記のように構成された無線基地局によれば、無線基地局の状態を状況に応じて適切に設定することができないという問題があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「無線基地局の状態を状況に応じて適切に設定することができない場合が生じること」を解決することが可能な無線基地局を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である無線基地局は、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局である。
更に、この無線基地局は、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する作動状態設定手段を備え、
上記起動状態は、上記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
上記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
上記作動状態設定手段は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成される。
また、本発明の他の形態である無線基地局制御方法は、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局に適用される方法である。
更に、この無線基地局制御方法は、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
上記起動状態は、上記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
上記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
上記無線基地局制御方法は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成される。
また、本発明の他の形態である無線基地局制御プログラムは、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局が実行するプログラムである。
更に、この無線基地局制御プログラムは、
上記無線基地局に、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する処理を実行させるように構成され、
上記起動状態は、上記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
上記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
上記処理は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成される。
本発明は、以上のように構成されることにより、無線基地局の状態を状況に応じて適切に設定することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局の構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局が記憶するRODサポート表を表すテーブルである。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局が実行する作動状態設定処理を示したフローチャートである。 ROD非対応割合に対する、1時間あたりの無線基地局の消費電力量の変化を示したグラフである。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る無線基地局の構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る無線基地局が実行する作動状態設定処理の一部を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第4変形例に係る無線基地局の状態の変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第1実施形態の第5変形例に係る無線基地局の状態の変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第1実施形態の第6変形例に係る無線基地局の状態の変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局の状態の変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局の状態の変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局が実行する作動状態設定処理の一部を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局の構成を表すブロック図である。
以下、本発明に係る、無線基地局、無線基地局制御方法、及び、無線基地局制御プログラム、の各実施形態について図1〜図14を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、無線基地局10と、ROD(Radio on Demand)無線端末20と、非ROD無線端末30と、通信端末40と、を備える。
本例では、無線基地局10、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30は、無線LAN(Local Area Network)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11j、又は、IEEE802.11n等)を構成する。
なお、無線基地局10、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30は、移動体通信網、近距離無線通信網(例えば、Bluetooth(登録商標)、及び、ZigBee(登録商標)等)、WiMAX、IEEE802.11ahにより定められる通信網、IEEE1900.6により定められる通信網等を構成していてもよい。
また、無線基地局10は、基地局、Access Point、Base Station、又は、Node Bとも呼ばれる。また、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれは、無線端末、又は、Stationとも呼ばれる。
例えば、無線端末20,30は、パーソナル・コンピュータ、携帯電話端末、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance、Personal Digital Assistant)、スマートフォン、カーナビゲーション端末、又は、ゲーム端末等である。
無線基地局10と通信端末40とは、通信網(本例では、基幹通信網)NWを介して互いに通信可能に接続されている。
ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれは、無線基地局10と無線通信を行うことにより、無線基地局10を介して通信端末40と通信を行う(例えば、通信パケットを送受信する)。
本例では、ROD無線端末20は、第1のユーザにより携帯されている。従って、ROD無線端末20は、第1のユーザの移動に伴って移動する。同様に、非ROD無線端末30は、第2のユーザにより携帯されている。従って、非ROD無線端末30は、第2のユーザの移動に伴って移動する。
なお、無線通信システム1は、複数のROD無線端末20を備えていてもよい。また、無線通信システム1は、複数の非ROD無線端末30を備えていてもよい。
無線基地局10は、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれと無線通信を実行可能に構成される。具体的には、無線基地局10は、無線基地局10との間の距離が所定の閾値距離よりも短い無線端末20,30と無線通信を実行可能に構成される。
ROD無線端末20は、予め定められた起動指示(ウェイクアップ)信号を送信可能に構成される。非ROD無線端末30は、起動指示信号を送信不能に構成される。
より具体的に述べると、図2に示したように、無線基地局10は、第1の通信制御部11と、第2の通信制御部12と、起動指示信号受信部13と、パケット転送部14と、状態制御部(作動状態設定手段)15と、電力供給部16と、を備える。
第1の通信制御部11は、第1の通信方式に従った無線通信を実行するように構成される。本例では、第1の通信方式は、DSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)、CCK(Complementary Code Keying)、又は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等である。
本例では、第1の通信方式は、周波数帯域として、2.4GHz帯、又は、5GHz帯を用いる。
第1の通信制御部11は、無線端末20,30のそれぞれと無線通信を実行する。
更に、第1の通信制御部11は、予め設定された送信周期が経過する毎に、無線基地局10と無線通信可能であることを通知するためのビーコン信号(Beaconフレーム)を送信する。本例では、ビーコン信号は、無線基地局10を識別するための識別子(例えば、ESSID(Extended Service Set Identifier)、又は、BSSID(Basic Service Set Identifier)等)を含む。
第2の通信制御部12は、有線通信(通信ケーブルを介した通信)を実行するように構成される。第2の通信制御部12は、通信網NWを介して通信端末40と通信を実行する。
なお、無線基地局10は、2つの通信制御部(第1の通信制御部11、及び、第2の通信制御部12)を備えるが、3つ以上の通信制御部を備えていてもよい。
起動指示信号受信部13は、第2の通信方式に従った起動指示信号を受信するように構成される。第2の通信方式は、信号を受信するために必要とされる電力が第1の通信方式よりも小さい通信方式である。
本例では、第2の通信方式は、OOK(On Off Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)、又は、FSK(Frequency Shift Keying)等である。本例では、第2の通信方式は、周波数帯域として、第1の通信方式と同じ周波数帯域を用いる。
パケット転送部14は、第1の通信制御部11を介して受信されたパケットを第2の通信制御部12を介して送信するように構成される。更に、パケット転送部14は、第2の通信制御部12を介して受信されたパケットを第1の通信制御部11を介して送信するように構成される。
また、パケット転送部14は、第1の通信制御部11を介して、後述する無線端末情報が受信された場合、受信された無線端末情報を状態制御部15へ出力する。
状態制御部15は、起動状態、及び、複数(本例では、3つ)のスリープ状態のいずれかの作動状態に無線基地局10の状態を設定する。起動状態は、無線端末20,30と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である。複数のスリープ状態のそれぞれは、第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり、且つ、無線端末20,30と第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態である。
本例では、複数のスリープ状態は、ライト・スリープ状態(第1のスリープ状態)、ミドル・スリープ状態(第2のスリープ状態)、及び、ディープ・スリープ状態(第3のスリープ状態)からなる。なお、複数のスリープ状態は、4つ以上のスリープ状態からなっていてもよいし、2つのスリープ状態からなっていてもよい。また、状態制御部15は、起動状態、及び、1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に無線基地局10の状態を設定するように構成されていてもよい。
状態制御部15は、複数のRODレベルの中から1つのRODレベルを選択(決定)し、選択されたRODレベルに基づいて無線基地局10の状態を設定する。RODレベルは、無線基地局10の状態を制御する方法を特定するための情報である。
状態制御部15は、RODサポート表記憶部151と、RODレベル選択部152と、を有する。RODサポート表記憶部151は、図3に示したように、対応情報を含むRODサポート表を記憶する。1つの対応情報は、無線端末を識別するための無線端末識別情報と、ROD情報と、要求レベル情報と、通信量情報と、を含む。
ROD情報は、起動指示信号を送信可能であるか否かを表す情報である。本例では、ROD情報としての「ROD可」は、起動指示信号を送信可能である旨を表す。更に、ROD情報としての「ROD不可」は、起動指示信号を送信不能である旨を表す。
要求レベル情報は、無線端末20,30のユーザにより要求されるRODレベルを表す情報である。要求レベル情報は、無線端末20,30により送信される無線端末情報に含まれる。要求レベル情報は、無線端末20,30のユーザにより入力された情報であってもよいし、無線端末20,30が生成した情報であってもよい。
通信量情報は、無線端末20,30と無線基地局10との間で行われる無線通信により伝送されるデータの量(通信量)を表す情報である。本例では、通信量情報は、予め設定された時間だけ過去の時点から現時点までの間の通信量を表す。
状態制御部15は、第1の通信制御部11を介して、無線端末20,30のそれぞれへ情報送信要求を送信する。情報送信要求は、無線端末情報の送信を要求する情報である。
ROD無線端末20は、無線基地局10から情報送信要求を受信した場合、無線端末情報を無線基地局10へ送信する。一方、非ROD無線端末30は、無線端末情報を送信しない。
状態制御部15は、送信した情報送信要求に応じて、予め設定された待機時間内に、無線端末20,30から無線端末情報をパケット転送部14を介して受信した場合、当該無線端末20,30に対して、当該無線端末20,30が起動指示信号を送信可能である(ROD無線端末である)ことを表すROD情報と、無線端末情報に含まれる要求レベル情報と、を取得する。
一方、状態制御部15は、送信した情報送信要求に応じて、上記待機時間内に、無線端末20,30から無線端末情報を受信しなかった場合、当該無線端末20,30に対して、当該無線端末20,30が起動指示信号を送信不能である(非ROD無線端末である)ことを表すROD情報を取得する。
更に、状態制御部15は、第1の通信制御部11が無線端末20,30との間で行う無線通信により伝送されたデータの量(通信量)を表す通信量情報を無線端末毎に取得する。
このようにして、状態制御部15は、無線端末20,30のそれぞれに対して、取得された、ROD情報、要求レベル情報、及び、通信量情報を含む対応情報を取得する。そして、状態制御部15は、取得された対応情報をRODサポート表記憶部151に記憶させる。
RODレベル選択部152は、RODサポート表記憶部151に記憶されている対応情報に基づいて、複数のRODレベルの中から1つのRODレベルを選択(決定)する。本例では、複数のRODレベルは、0から3までの値を表す4つのRODレベルである。
電力供給部16は、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれへ、電力供給線を介して電力を供給可能に構成される。第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれは、電力供給部16により電力が供給されることにより作動するモジュールを構成している。
電力供給部16は、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれに対して、電力を供給する電力供給状態と、電力の供給を停止する電力遮断状態と、に状態が切り替わるように構成されている。
本例では、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のすべてに対して、電力供給部16の状態が電力供給状態に設定されることは、無線基地局10の状態が起動状態に設定されることに対応している。
また、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15に対して、電力供給部16の状態が電力供給状態に設定され、且つ、第1の通信制御部11に対して、電力供給部16の状態が電力遮断状態に設定されることは、無線基地局10の状態がライト・スリープ状態に設定されることに対応している。
なお、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、及び、状態制御部15に対して、電力供給部16の状態が電力供給状態に設定され、且つ、パケット転送部14に対して、電力供給部16の状態が電力遮断状態に設定されることが、無線基地局10の状態がライト・スリープ状態に設定されることに対応していてもよい。
また、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、及び、状態制御部15に対して、電力供給部16の状態が電力供給状態に設定され、且つ、第1の通信制御部11、及び、パケット転送部14に対して、電力供給部16の状態が電力遮断状態に設定されることは、無線基地局10の状態がミドル・スリープ状態に設定されることに対応している。
また、起動指示信号受信部13、及び、状態制御部15に対して、電力供給部16の状態が電力供給状態に設定され、且つ、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、及び、パケット転送部14に対して、電力供給部16の状態が電力遮断状態に設定されることは、無線基地局10の状態がディープ・スリープ状態に設定されることに対応している。
従って、無線基地局10の状態がディープ・スリープ状態に設定されている場合、無線基地局10が消費する電力の量(消費電力量)は、他のスリープ状態に比較して少ない。一方、無線基地局10の状態がライト・スリープ状態に設定されている場合、消費電力量は、他のスリープ状態に比較して多い。
即ち、複数のスリープ状態は、消費電力量が互いに異なる。
また、無線基地局10の状態を、スリープ状態から起動状態へ変更するために要する遅延時間は、ディープ・スリープ状態が最も長く、ライト・スリープ状態が最も短い。即ち、無線端末20,30のユーザに対するQoS(Quality Of Service)は、ディープ・スリープ状態よりもミドル・スリープ状態の方が高く、ミドル・スリープ状態よりもライト・スリープ状態の方が高い。
本例では、状態制御部15は、ROD非対応値としての0を表すRODレベルと、起動状態と、を予め対応付けている。更に、状態制御部15は、1を表すRODレベルと、ライト・スリープ状態と、を予め対応付けている。加えて、状態制御部15は、2を表すRODレベルと、ミドル・スリープ状態と、を予め対応付けている。更に、状態制御部15は、3を表すRODレベルと、ディープ・スリープ状態と、を予め対応付けている。
状態制御部15は、RODレベル選択部152により選択されたRODレベルがROD非対応値(本例では、0)を表す場合、非ROD制御を実行する。一方、状態制御部15は、RODレベル選択部152により選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行する。
本例では、非ROD制御は、無線基地局10の状態を、常時、起動状態に設定する制御である。
また、ROD制御は、無線基地局10の状態が起動状態である場合において、所定のスリープ条件が成立したとき、無線基地局10の状態をRODレベル選択部152により選択されたRODレベルと対応付けられたスリープ状態に設定する制御である。更に、ROD制御は、無線基地局10の状態がスリープ状態である場合において、起動指示信号を受信したとき、無線基地局10の状態を起動状態に設定する制御である。
例えば、スリープ条件は、現時点よりも、予め設定された第1の閾値時間だけ前の時点から、現時点までの間に、無線通信が行われていない、という条件である。また、スリープ条件は、アイドル時間が予め設定された閾値よりも長い、という条件であってもよい。
ここで、アイドル時間は、無線端末20,30と無線基地局10との間の無線通信が終了した時点から、次の無線通信が開始するまでの時間である。例えば、アイドル時間は、非特許文献1に開示された方法を用いることにより、無線基地局10により推定される。
香川翔一、飯塚宏之、吉村紘一、伊藤哲也、小室信喜、阪田史郎、「無線LANアクセスポイントにおけるフロー特性を考慮したスリープ制御」、信学技報、第110巻、第441号、CS2010−124、pp305−310、2011年3月
更に、状態制御部15は、無線基地局10の状態をあるスリープ状態に設定している場合において、所定の移行条件が成立したとき、無線基地局10の状態を他のスリープ状態に設定するように構成されていてもよい。例えば、移行条件は、現時点よりも、予め設定された第2の閾値時間だけ前の時点から、現時点までの間に、無線通信が行われていない、という条件である。
具体的には、状態制御部15は、無線基地局10の状態がライト・スリープ状態である場合において、移行条件が成立したとき、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態に設定する。更に、状態制御部15は、無線基地局10の状態がミドル・スリープ状態である場合において、移行条件が成立したとき、無線基地局10の状態をディープ・スリープ状態に設定する。
なお、状態制御部15は、無線基地局10の状態がライト・スリープ状態である場合において、移行条件が成立したとき、無線基地局10の状態をディープ・スリープ状態に設定してもよい。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について説明する。
無線基地局10は、図4にフローチャートにより示した作動状態設定処理を、予め設定された実行周期が経過する毎に、実行するようになっている。なお、無線基地局10は、無線端末20,30との間の無線通信が終了する毎に(無線通信が終了した時点にて)、作動状態設定処理を実行するように構成されていてもよい。
具体的に述べると、無線基地局10は、作動状態設定処理を開始すると、記憶されている、すべての対応情報を取得する(ステップS101)。そして、無線基地局10は、取得された対応情報に基づいて、複数のRODレベル(本例では、0〜3のそれぞれを表すRODレベル)の中から、1つのRODレベルを選択する(ステップS102)。
例えば、無線基地局10は、要求レベル情報が表す値が小さくなるほど、小さくなる値を表すRODレベルを選択する。また、無線基地局10は、要求レベル情報が表す値の平均値が小さくなるほど、小さくなる値を表すRODレベルを選択してもよい。
無線基地局10は、要求レベル情報の平均値と最も近い値を表すRODレベルを選択する。なお、無線基地局10は、ROD情報の総数(無線基地局10と無線通信可能な無線端末の数)に対する、「ROD可」を表すROD情報の数(ROD無線端末の数)の割合(ROD対応割合)に基づいてRODレベルを選択してもよい。
ところで、ROD対応割合は、無線基地局10と無線通信可能なすべての無線端末20,30のユーザに対するQoSと相関が強い。従って、上記構成によれば、無線基地局10と無線通信可能なすべての無線端末20,30のユーザに対するQoSを十分に高めるように、RODレベルを適切に選択することができる。
具体的には、無線基地局10は、ROD対応割合が大きくなるほど、大きくなる値を表す(即ち、消費電力量が小さくなる)RODレベルを選択することが好適である。
ところで、ROD対応割合が大きくなるほど、非ROD無線端末30のユーザに対するQoSが低下しても、無線基地局10と無線通信可能なすべての無線端末20,30のユーザに対するQoSを十分に高く維持することができる。従って、上記構成によれば、無線基地局10と無線通信可能なすべての無線端末20,30のユーザに対するQoSを十分に高く維持しながら、消費電力量を削減することができる。
例えば、無線基地局10は、ROD対応割合が80%以上である場合に3を表すRODレベルを選択し、ROD対応割合が50%以上であり且つ80%未満である場合に2を表すRODレベルを選択し、ROD対応割合が20%以上であり且つ50%未満である場合に1を表すRODレベルを選択し、ROD対応割合が20%未満である場合に0を表すRODレベルを選択してもよい。
また、無線基地局10は、通信量情報が表す通信量が少なくなるほど、大きくなる値を表すRODレベルを選択するように構成されていてもよい。また、無線基地局10は、通信量情報が表す通信量の平均値が小さくなるほど、大きくなる値を表すRODレベルを選択してもよい。
また、無線基地局10は、要求レベル情報、ROD情報、及び、通信量情報のすべて、又は、任意の2つの組み合わせに基づいてRODレベルを選択してもよい。
次いで、無線基地局10は、選択されたRODレベルが0を表すか否かを判定する(ステップS103)。選択されたRODレベルが0を表す場合、無線基地局10は、「Yes」と判定して、作動状態設定処理を終了する。即ち、この場合、無線基地局10は、無線基地局10の状態を起動状態に維持する。
一方、選択されたRODレベルが0以外の値を表す場合、無線基地局10は、ステップS103にて「No」と判定してステップS104へ進む。そして、無線基地局10は、スリープ条件が成立するか否かを判定する。
スリープ条件が成立しない場合、無線基地局10は、「No」と判定して、作動状態設定処理を終了する。即ち、この場合、無線基地局10は、無線基地局10の状態を起動状態に維持する。
一方、スリープ条件が成立する場合、無線基地局10は、ステップS104にて「Yes」と判定してステップS105へ進む。そして、無線基地局10は、無線基地局10の状態を、選択されたRODレベルに対応付けられたスリープ状態に設定(変更)する。
その後、無線基地局10は、起動指示信号を受信するまで、無線基地局10の状態をスリープ状態に維持する(ステップS106)。そして、無線基地局10は、起動指示信号を受信すると、ステップS106にて「Yes」と判定してステップS107へ進み、無線基地局10の状態を起動状態に設定する。
その後、無線基地局10は、作動状態設定処理を終了する。
以上、説明したように、第1実施形態に係る無線基地局10は、複数のRODレベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて無線基地局10の状態を設定するように構成される。
これによれば、RODレベルを状況に応じて適切に選択することにより、無線基地局10の状態を状況に応じて適切に設定することができる。
更に、第1実施形態に係る無線基地局10は、選択されたRODレベルがROD非対応値(本例では、0)を表す場合、非ROD制御を実行し、一方、選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行するように構成される。
これによれば、ROD非対応値を表すRODレベルを選択することにより、起動指示信号を送信不能な無線端末(非ROD無線端末30)との間で確実に無線通信を行うことができる。また、ROD非対応値以外の値を表すRODレベルを選択することにより、無線基地局10が消費する電力の量を低減することができる。
加えて、第1実施形態に係る無線基地局10において、ROD制御は、無線基地局10の状態が起動状態である場合において、スリープ条件が成立したとき、無線基地局10の状態を、選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態に設定する制御である。
ところで、無線基地局10が消費する電力の量である消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線基地局10の状態を起動状態に迅速に変更することができることが多い。従って、消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線端末20,30のユーザに対するQoS(Quality Of Service)が高いことが多い。
従って、無線基地局10によれば、状況に応じた適切なスリープ状態と対応付けられたRODレベルを選択することにより、無線端末20,30のユーザに対するQoSを十分に高くしながら、消費電力量を削減することができる。
図5は、ROD非対応割合に対する、1時間あたりの無線基地局10の消費電力量の変化を示したグラフである。ROD非対応割合は、無線基地局10と無線通信可能な無線端末の数に対する、非ROD無線端末の数の割合である。また、一点鎖線C1は、第1の作動例に係る無線基地局10に対するグラフである。実線C2は、第2の作動例に係る無線基地局10に対するグラフである。
第2の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が0よりも大きい場合、常時、0を表すRODレベルを選択するように構成される。即ち、第2の作動例に係る無線基地局10によれば、無線端末20,30との間の無線通信を確実に行うことができる。
第1の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が20%未満である場合、0から3までの値を表すRODレベルを選択するように構成される。この場合、無線基地局10が、1時間のうち、50%の時間だけ起動状態に維持され、10%の時間だけライト・スリープ状態に維持され、10%の時間だけミドル・スリープ状態に維持され、30%の時間だけディープ・スリープ状態に維持されることを想定する。
更に、第1の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が20%以上であり50%未満である場合、0から2までの値を表すRODレベルを選択するように構成される。この場合、無線基地局10が、1時間のうち、50%の時間だけ起動状態に維持され、10%の時間だけライト・スリープ状態に維持され、40%の時間だけミドル・スリープ状態に維持されることを想定する。
更に、第1の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が50%以上であり80%未満である場合、0から1までの値を表すRODレベルを選択するように構成される。この場合、無線基地局10が、1時間のうち、50%の時間だけ起動状態に維持され、50%の時間だけライト・スリープ状態に維持されることを想定する。
更に、第1の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が80%以上である場合、常時、0を表すRODレベルを選択するように構成される。
ここで、無線基地局10は、状態が起動状態に設定されている場合、8.6Wの電力を消費し、状態がライト・スリープ状態に設定されている場合、1.2Wの電力を消費し、状態がミドル・スリープ状態に設定されている場合、1.0Wの電力を消費し、状態がディープ・スリープ状態に設定されている場合、0.0001Wの電力を消費することが想定されている。
第2の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が0%である場合にのみ、状態がスリープ状態に設定される。従って、この場合にのみ、消費電力量を削減することができる。一方、第1の作動例に係る無線基地局10は、ROD非対応割合が80%未満である場合において、消費電力量を削減することができる。
<第1実施形態の第1変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る無線通信システムについて説明する。第1変形例に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、ポリシー情報に基づいてRODレベルを選択する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
図6に示したように、第1変形例に係る無線基地局10は、第1実施形態に係る無線基地局10と同様の構成を有する。更に、第1変形例に係る状態制御部15は、ポリシー情報設定部153を含む。
ポリシー情報設定部153は、無線基地局10のユーザにより入力されたポリシー情報を受け付け、受け付けられたポリシー情報を記憶する。本例では、ポリシー情報設定部153は、1つのポリシー情報のみを記憶する。
なお、ポリシー情報設定部153は、外部装置(例えば、無線端末20,30、又は、通信端末40等)のユーザにより入力されたポリシー情報を受信し、受信されたポリシー情報を記憶するように構成されていてもよい。
ポリシー情報は、RODレベルを優先して選択する順位を決定するための情報である。例えば、ポリシー情報は、「非RODサポート最優先」、「ディープ・スリープ優先」、又は、「ライト・スリープ優先」を表す情報である。
「非RODサポート最優先」を表すポリシー情報は、消費電力量を削減することなく、非ROD無線端末30との間の無線通信を確実に行うために、0を表すRODレベルを最も優先して選択する旨を表す。
「ディープ・スリープ優先」を表すポリシー情報は、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定される場合、ディープ・スリープ状態に設定されることにより、消費電力量をより大きく削減するために、3を表すRODレベルを最も優先して選択する旨を表す。
「ライト・スリープ優先」を表すポリシー情報は、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定される場合、ライト・スリープ状態に設定されることにより、無線基地局10の状態が起動状態に変更される際の遅延時間を短縮するために、1を表すRODレベルを最も優先して選択する旨を表す。
なお、ポリシー情報は、「電力削減最優先」を表す情報であってもよい。「電力削減最優先」を表すポリシー情報は、無線通信が行われていない期間においては、常時、無線基地局10の状態をスリープ状態に設定する旨を表す。この場合、状態制御部15は、「電力削減最優先」を表すポリシー情報を記憶している場合、無線通信が行われていない期間においては、常時、無線基地局10の状態をスリープ状態に設定するように構成されることが好適である。
状態制御部15は、ポリシー情報設定部153に記憶されているポリシー情報に基づいてRODレベルを選択する。
第1変形例に係る無線基地局10によれば、ポリシー情報を適切に設定することにより、RODレベルを適切に選択することができる。
なお、ポリシー情報設定部153は、複数のポリシー情報を記憶するように構成されていてもよい。この場合、状態制御部15は、記憶されている複数のポリシー情報に基づいてRODレベルを選択するように構成されることが好適である。
<第1実施形態の第2変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る無線通信システムについて説明する。第2変形例に係る無線通信システムは、上記第1変形例に係る無線通信システムに対して、ポリシー情報と対応情報との両方に基づいてRODレベルを選択する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
第2変形例に係る状態制御部15は、RODサポート表記憶部151に記憶されている対応情報と、ポリシー情報設定部153に記憶されているポリシー情報と、の両方に基づいてRODレベルを選択する。
本例では、無線基地局10は、図4に示した作動状態設定処理に代えて、図4のステップS102を、図7のステップS201〜ステップS203に置換した処理を実行する。
より具体的に述べると、無線基地局10は、ステップS201に進んだとき、記憶されているポリシー情報が「非RODサポート最優先」を表すか否かを判定する。
記憶されているポリシー情報が「非RODサポート最優先」を表す場合、無線基地局10は、「Yes」と判定してステップS203へ進み、0を表すRODレベルを選択し、その後、ステップS103へ進む。
記憶されているポリシー情報が「非RODサポート最優先」を表さない場合、無線基地局10は、ステップS201にて「No」と判定してステップS202へ進み、ステップS102と同様に、取得された対応情報に基づいてRODレベルを選択し、その後、ステップS103へ進む。
このような構成によっても、無線基地局10は、第1変形例に係る無線基地局10と同様の効果を奏することができる。
<第1実施形態の第3変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る無線通信システムについて説明する。第3変形例に係る無線通信システムは、上記第1変形例に係る無線通信システムに対して、複数のポリシー情報に基づいてRODレベルを選択する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
ポリシー情報設定部153は、複数のポリシー情報を受け付けるとともに、受け付けられた複数のポリシー情報を記憶する。
更に、ポリシー情報設定部153は、ポリシー情報を選択するための選択基礎情報を受け付け、受け付けられた選択基礎情報を記憶する。
例えば、選択基礎情報は、ROD対応割合が予め設定された基準値以下である場合、「非RODサポート最優先」を表すポリシー情報を選択し、一方、ROD対応割合が予め設定された基準値よりも大きい場合、「ディープ・スリープ優先」を表すポリシー情報を選択する旨を表す。
状態制御部15は、記憶されている複数のポリシー情報の中から、記憶されている選択基礎情報に基づいて1つのポリシー情報を選択し、選択されたポリシー情報に基づいてRODレベルを選択する。
これによれば、ポリシー情報の設定をより柔軟に行うことができる。従って、RODレベルを適切に選択することができる。
<第1実施形態の第4変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る無線通信システムについて説明する。第4変形例に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、起動状態からスリープ状態へ移行する際、徐々に消費電力量を小さくするようにスリープ状態を徐々に変更する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
第4変形例に係る状態制御部15は、起動状態からスリープ状態へ移行する際、徐々に消費電力量を小さくするようにスリープ状態を徐々に変更する。
具体的には、状態制御部15は、選択されたRODレベルに予め対応付けられたスリープ状態がディープ・スリープ状態である場合、スリープ条件が成立したとき、無線基地局10の状態を、起動状態から、ライト・スリープ状態、ミドル・スリープ状態、及び、ディープ・スリープ状態へ、この順に変更する。
例えば、図8に示したように、時点t1にてスリープ条件が成立し、ディープ・スリープ状態と対応付けられたRODレベルが選択された場合、状態制御部15は、無線基地局10の状態を起動状態からライト・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけライト・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。
次いで、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけミドル・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からディープ・スリープ状態へ変更する。その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をディープ・スリープ状態から起動状態へ変更する。
また、状態制御部15は、選択されたRODレベルに予め対応付けられたスリープ状態がミドル・スリープ状態である場合、スリープ条件が成立したとき、無線基地局10の状態を、起動状態から、ライト・スリープ状態、及び、ミドル・スリープ状態へ、この順に変更する。
例えば、図8に示したように、時点t2にてスリープ条件が成立し、ミドル・スリープ状態と対応付けられたRODレベルが選択された場合、状態制御部15は、無線基地局10の状態を起動状態からライト・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけライト・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。
その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態から起動状態へ変更する。
これによれば、スリープ条件が成立した後、直ちに無線基地局10が起動指示信号を受信した場合に、無線基地局10の状態を起動状態へ変更するために要する遅延時間を比較的短くすることができる。従って、無線端末20,30のユーザに対するQoSを高めることができる。
<第1実施形態の第5変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る無線通信システムについて説明する。第5変形例に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、スリープ状態から起動状態へ移行する際、徐々に消費電力量を大きくするようにスリープ状態を徐々に変更する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
第5変形例に係る状態制御部15は、スリープ状態から起動状態へ移行する際、徐々に消費電力量を大きくするようにスリープ状態を徐々に変更する。
具体的には、無線基地局10は、次の無線通信が開始する時点(次回通信開始時点)を推定する。例えば、無線基地局10は、非特許文献1に開示された方法を用いることにより、次回通信開始時点を推定する。
状態制御部15は、無線基地局10の状態がディープ・スリープ状態である場合、推定された次回通信開始時点よりも予め設定された準備時間だけ前の時点にて、無線基地局10の状態を、ディープ・スリープ状態から、ミドル・スリープ状態、ライト・スリープ状態、及び、起動状態へ、この順に変更する。
例えば、図9に示したように、無線基地局10の状態がディープ・スリープ状態である場合、次回通信開始時点t1よりも準備時間だけ前の時点にて、状態制御部15は、無線基地局10の状態をディープ・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけミドル・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からライト・スリープ状態へ変更する。
その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態から起動状態へ変更する。
また、状態制御部15は、無線基地局10の状態がミドル・スリープ状態である場合、推定された次回通信開始時点よりも予め設定された準備時間だけ前の時点にて、無線基地局10の状態を、ミドル・スリープ状態から、ライト・スリープ状態、及び、起動状態へ、この順に変更する。
例えば、図9に示したように、無線基地局10の状態がミドル・スリープ状態である場合、次回通信開始時点t2よりも準備時間だけ前の時点にて、状態制御部15は、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からライト・スリープ状態へ変更する。
その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態から起動状態へ変更する。
ところで、消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線基地局10の状態を起動状態に迅速に変更することができることが多い。従って、上記構成によれば、無線基地局10が起動指示信号を受信した場合に、無線基地局10の状態を起動状態に迅速に変更することができる。
<第1実施形態の第6変形例>
次に、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る無線通信システムについて説明する。第6変形例に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、起動状態からスリープ状態へ移行する際、徐々に消費電力量を小さくするようにスリープ状態を徐々に変更し、且つ、スリープ状態から起動状態へ移行する際、徐々に消費電力量を大きくするようにスリープ状態を徐々に変更する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
第6変形例に係る状態制御部15は、起動状態からスリープ状態へ移行する際、徐々に消費電力量を小さくするようにスリープ状態を徐々に変更し、且つ、スリープ状態から起動状態へ移行する際、徐々に消費電力量を大きくするようにスリープ状態を徐々に変更する。即ち、第6変形例に係る状態制御部15は、第4変形例に係る状態制御部15と、第5変形例に係る状態制御部15と、を組み合わせた機能を有する。
従って、例えば、図10に示したように、時点t1にてスリープ条件が成立し、ディープ・スリープ状態と対応付けられたRODレベルが選択された場合、状態制御部15は、無線基地局10の状態を起動状態からライト・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけライト・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。
次いで、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけミドル・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からディープ・スリープ状態へ変更する。
その後、次回通信開始時点t2よりも準備時間だけ前の時点にて、状態制御部15は、無線基地局10の状態をディープ・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけミドル・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からライト・スリープ状態へ変更する。
その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態から起動状態へ変更する。
また、例えば、図10に示したように、時点t3にてスリープ条件が成立し、ミドル・スリープ状態と対応付けられたRODレベルが選択された場合、状態制御部15は、無線基地局10の状態を起動状態からライト・スリープ状態へ変更する。そして、状態制御部15は、予め設定された待機時間だけライト・スリープ状態を維持した後、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態からミドル・スリープ状態へ変更する。
その後、次回通信開始時点t4よりも準備時間だけ前の時点にて、状態制御部15は、無線基地局10の状態をミドル・スリープ状態からライト・スリープ状態へ変更する。その後、無線基地局10が起動指示信号を受信すると、状態制御部15は、無線基地局10の状態をライト・スリープ状態から起動状態へ変更する。
これによれば、第4変形例に係る無線基地局10が奏する効果、及び、第5変形例に係る無線基地局10が奏する効果の両方を奏することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第2実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、アイドル時間及び次回通信時間を推定し、推定されたアイドル時間及び次回通信時間に基づいて無線基地局の状態を設定する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
状態制御部15は、無線端末20,30との間の無線通信が終了した時点にて、アイドル時間を推定する。アイドル時間は、無線端末20,30と無線基地局10との間の無線通信が終了した時点から、次の無線通信が開始するまでの時間である。例えば、状態制御部15は、非特許文献1に開示された方法を用いることにより、アイドル時間を推定する。
状態制御部15は、無線基地局10の状態が起動状態である場合において、推定されたアイドル時間が、予め設定された第1の閾値よりも長いとき、無線基地局10の状態を、選択されたRODレベルに対応付けられたスリープ状態に設定する。
一方、状態制御部15は、無線基地局10の状態が起動状態である場合において、推定されたアイドル時間が、第1の閾値よりも短い場合、無線基地局10の状態を起動状態に維持する。
即ち、本例では、スリープ条件は、推定されたアイドル時間が、予め設定された第1の閾値よりも長いという条件である、と言うことができる。
従って、例えば、図11に示したように、無線端末20,30との間の無線通信が終了した時点t1にて、状態制御部15がアイドル時間T1を推定した場合を想定する。更に、無線端末20,30との間の無線通信が終了した時点t3にて、状態制御部15がアイドル時間T2を推定した場合を想定する。ここで、アイドル時間T1は、第1の閾値よりも短く、一方、アイドル時間T2は、第1の閾値よりも長い場合を想定する。
この場合、状態制御部15は、時点t1にて、無線基地局10の状態を起動状態に維持する。即ち、状態制御部15は、時点t1から時点t2までの期間において、無線基地局10の状態を起動状態に維持する。
一方、状態制御部15は、時点t3にて、無線基地局10の状態をスリープ状態に変更する。即ち、状態制御部15は、時点t3から時点t4までの期間において、無線基地局10の状態をスリープ状態に設定する。
また、状態制御部15は、無線基地局10が起動指示信号を受信した場合、次回通信時間を推定する。なお、状態制御部15は、無線端末20,30との間の無線通信が終了した時点にて、次回通信時間を推定するように構成されていてもよい。
次回通信時間は、無線端末20,30と無線基地局10との間の無線通信が終了した場合における、次の無線通信である次回通信が開始してから当該次回通信が終了するまでの時間である。例えば、状態制御部15は、非特許文献1に開示された方法を用いることにより、次回通信時間を推定する。
状態制御部15は、推定された次回通信時間が予め設定された第2の閾値よりも短い場合において、次回通信を開始するためにROD無線端末20によって送信される起動指示信号を受信したとき、無線基地局10の状態をスリープ状態に維持する。
一方、状態制御部15は、推定された次回通信時間が第2の閾値よりも長い場合において、次回通信を開始するためにROD無線端末20によって送信される起動指示信号を受信したとき、無線基地局10の状態を起動状態に設定する。
従って、例えば、図12に示したように、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号を受信した時点t5にて、状態制御部15が次回通信時間T3を推定した場合を想定する。更に、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号を受信した時点t7にて、状態制御部15が次回通信時間T4を推定した場合を想定する。ここで、次回通信時間T3は、第2の閾値よりも短く、一方、次回通信時間T4は、第2の閾値よりも長い場合を想定する。
この場合、状態制御部15は、時点t5にて、無線基地局10の状態をスリープ状態に維持する。即ち、状態制御部15は、時点t5から時点t6までの期間において、無線基地局10の状態をスリープ状態に維持する。
一方、状態制御部15は、時点t7にて、無線基地局10の状態を起動状態に変更する。即ち、状態制御部15は、時点t7から時点t8までの期間において、無線基地局10の状態を起動状態に設定する。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について、より具体的に説明する。
本例では、無線基地局10は、図4に示した作動状態設定処理に代えて、図4のステップS104〜ステップS107を、図13のステップS301〜ステップS307に置換した処理を実行する。
更に、無線基地局10は、無線端末20,30との間の無線通信が終了する毎に(無線通信が終了した時点にて)、作動状態設定処理を実行する。
従って、無線基地局10は、ステップS103にて「No」と判定したとき、ステップS301へ進む。そして、無線基地局10は、アイドル時間を推定する。次いで、無線基地局10は、推定されたアイドル時間が第1の閾値よりも長いか否かを判定する(ステップS302)。
推定されたアイドル時間が第1の閾値以下である場合、無線基地局10は、「No」と判定して作動状態設定処理を終了する。
一方、推定されたアイドル時間が第1の閾値よりも長い場合、無線基地局10は、ステップS302にて「Yes」と判定してステップS303へ進む。
そして、無線基地局10は、無線基地局10の状態を、選択されたRODレベルに対応付けられたスリープ状態に設定する。次いで、無線基地局10は、起動指示信号を受信するまで待機する(ステップS304)。
そして、無線基地局10は、起動指示信号を受信すると、「Yes」と判定してステップS305へ進み、次回通信時間を推定する。次いで、無線基地局10は、推定された次回通信時間が第2の閾値よりも長いか否かを判定する(ステップS306)。
推定された次回通信時間が第2の閾値以下である場合、無線基地局10は、「No」と判定してステップS304へ戻り、再び起動指示信号を受信するまで待機する。
一方、推定された次回通信時間が第2の閾値よりも長い場合、無線基地局10は、ステップS306にて「Yes」と判定してステップS307進み、無線基地局10の状態を起動状態に設定する。その後、無線基地局10は、作動状態設定処理を終了する。
以上、説明したように、第2実施形態に係る無線基地局10は、推定されたアイドル時間が予め設定された第1の閾値よりも長い場合、無線基地局10の状態をスリープ状態に設定する。
ところで、無線基地局10の状態を変更するためには、所定の遅延時間を要する。従って、アイドル時間が比較的短い場合、無線基地局10の状態をスリープ状態に設定しても、消費電力量を十分に削減できない可能性が比較的高い。従って、上記構成によれば、無線基地局10の状態が無駄にスリープ状態に変更されることを回避することができる。
加えて、第2実施形態に係る無線基地局10は、推定された次回通信時間が第2の閾値よりも短い場合、次回通信を開始するためにROD無線端末20によって送信される起動指示信号を受信したとき、無線基地局10の状態をスリープ状態に維持する。
ところで、無線基地局10の状態を変更するためには、所定の遅延時間を要する。従って、次回通信時間が比較的短い場合、次回通信を実行できない可能性が比較的高い。また、この場合、次回通信において伝送されるデータ量も比較的少ない。従って、上記構成によれば、無線基地局10の状態が無駄に起動状態に変更されることを回避することができる。
<第2実施形態の第1変形例>
次に、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る無線通信システムについて説明する。第1変形例に係る無線通信システムは、上記第2実施形態に係る無線通信システムに対して、選択されたRODレベルに基づいて第1の閾値及び第2の閾値を設定する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
状態制御部15は、選択されたRODレベルと予め対応付けられた値を第1の閾値として用いる。本例では、状態制御部15は、選択されたRODレベルが表す値が大きくなるほど小さくなる値を第1の閾値として用いる。
ところで、第1の閾値が小さくなるほど、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定されている期間が長くなる。従って、上記構成によれば、選択されたRODレベルが表す値が大きくなるほど、消費電力量を少なくすることができる。
更に、状態制御部15は、選択されたRODレベルと予め対応付けられた値を第2の閾値として用いる。本例では、状態制御部15は、選択されたRODレベルが表す値が大きくなるほど大きくなる値を第2の閾値として用いる。
ところで、第2の閾値が大きくなるほど、無線基地局10の状態がスリープ状態に設定されている期間が長くなる。従って、上記構成によれば、選択されたRODレベルが表す値が大きくなるほど、消費電力量を少なくすることができる。
なお、無線基地局10は、第1の閾値、及び、第2の閾値の一方のみを、RODレベルに基づいて決定するように構成されていてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る無線基地局について図14を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る無線基地局50は、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局である。
更に、この無線基地局50は、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する作動状態設定部(作動状態設定手段)51を備える。
上記起動状態は、上記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である。
上記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態である。
作動状態設定部51は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成される。
これによれば、RODレベルを状況に応じて適切に選択することにより、無線基地局50の状態を状況に応じて適切に設定することができる。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上記各実施形態において無線基地局10の各機能は、回路等のハードウェアにより実現されていた。ところで、無線基地局10は、処理装置と、プログラム(ソフトウェア)を記憶する記憶装置と、を備えるとともに、処理装置がそのプログラムを実行することにより、各機能を実現するように構成されていてもよい。この場合、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局であって、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する作動状態設定手段を備え、
前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
前記作動状態設定手段は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成された無線基地局。
これによれば、RODレベルを状況に応じて適切に選択することにより、無線基地局の状態を状況に応じて適切に設定することができる。
(付記2)
付記1に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記選択されたRODレベルがROD非対応値を表す場合、非ROD制御を実行し、一方、前記選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行するように構成され、
前記非ROD制御は、
前記起動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、所定のスリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に設定し、且つ、
当該無線基地局の状態が前記スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記起動状態に設定する、無線基地局。
これによれば、ROD非対応値を表すRODレベルを選択することにより、起動指示信号を送信不能な無線端末との間で確実に無線通信を行うことができる。また、ROD非対応値以外の値を表すRODレベルを選択することにより、無線基地局が消費する電力の量を低減することができる。
(付記3)
付記2に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記起動状態、及び、複数の前記スリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定するように構成され、
前記複数のスリープ状態は、当該無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が互いに異なり、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、前記スリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態に設定する、無線基地局。
ところで、無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線基地局の状態を起動状態に迅速に変更することができることが多い。従って、消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線端末のユーザに対するQoS(Quality Of Service)が高いことが多い。
従って、上記構成によれば、状況に応じた適切なスリープ状態と対応付けられたRODレベルを選択することにより、無線端末のユーザに対するQoSを十分に高くしながら、消費電力量を削減することができる。
(付記4)
付記3に記載の無線基地局であって、
電力が供給されることにより作動する複数のモジュールを備えるとともに、当該複数のモジュールのそれぞれへの電力の供給を停止可能に構成され、
前記複数のスリープ状態のそれぞれは、当該スリープ状態と予め対応付けられたモジュールへの電力の供給を停止させる状態である無線基地局。
(付記5)
付記3又は付記4に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
当該無線基地局の状態を、前記起動状態から、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態へ移行させる際、前記消費電力量が徐々に小さくなるように当該無線基地局の状態を変更するように構成された無線基地局。
これによれば、スリープ条件が成立した後、直ちに無線基地局が起動指示信号を受信した場合に、無線基地局の状態を起動状態へ変更するために要する遅延時間を比較的短くすることができる。従って、無線端末のユーザに対するQoSを高めることができる。
(付記6)
付記3乃至付記5のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
当該無線基地局の状態を、前記スリープ状態から前記起動状態へ移行させる際、前記消費電力量が徐々に大きくなるように当該無線基地局の状態を変更するように構成された無線基地局。
ところで、無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が大きいスリープ状態ほど、無線基地局の状態を起動状態に迅速に変更することができることが多い。従って、上記構成によれば、例えば、スリープ状態から起動状態へ移行する時点を推定し、推定された時点に向けて、無線基地局の状態を、消費電力量がより大きくなるスリープ状態へ、順次、変更することにより、無線基地局の状態を起動状態に迅速に変更することができる。
(付記7)
付記2乃至付記6のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記無線端末と当該無線基地局との間の無線通信が終了した場合、当該無線通信が終了した時点から、次の無線通信が開始するまでのアイドル時間を推定するように構成され、
前記スリープ条件は、前記推定されたアイドル時間が予め設定された第1の閾値よりも長いという条件である無線基地局。
ところで、無線基地局の状態を変更するためには、所定の遅延時間を要する。従って、アイドル時間が比較的短い場合、無線基地局の状態をスリープ状態に設定しても、消費電力量を十分に削減できない可能性が比較的高い。従って、上記構成によれば、無線基地局の状態が無駄にスリープ状態に変更されることを回避することができる。
(付記8)
付記7に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられた値を前記第1の閾値として用いるように構成された無線基地局。
ところで、第1の閾値が小さくなるほど、無線基地局の状態がスリープ状態に設定されている期間が長くなる。従って、上記構成によれば、RODレベル毎に消費電力量を異ならせることができる。
(付記9)
付記2乃至付記8のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記無線端末と当該無線基地局との間の無線通信が終了した場合、次の無線通信である次回通信が開始してから当該次回通信が終了するまでの次回通信時間を推定するように構成され、且つ、
前記推定された次回通信時間が予め設定された第2の閾値よりも短い場合、前記次回通信を開始するために前記無線端末によって送信される前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に維持するように構成された無線基地局。
ところで、無線基地局の状態を変更するためには、所定の遅延時間を要する。従って、次回通信時間が比較的短い場合、次回通信を実行できない可能性が比較的高い。また、この場合、次回通信において伝送されるデータ量も比較的少ない。従って、上記構成によれば、無線基地局の状態が無駄に起動状態に変更されることを回避することができる。
(付記10)
付記9に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられた値を前記第2の閾値として用いるように構成された無線基地局。
ところで、第2の閾値が大きくなるほど、無線基地局の状態がスリープ状態に設定されている期間が長くなる。従って、上記構成によれば、RODレベル毎に消費電力量を異ならせることができる。
(付記11)
付記1乃至付記10のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記無線端末により送信された無線端末情報を受信し、当該受信された無線端末情報に基づいて前記RODレベルを選択するように構成された無線基地局。
これによれば、例えば、無線端末の性能、又は、無線端末のユーザの要求に応じて、RODレベルを選択することができる。
(付記12)
付記1乃至付記11のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記RODレベルを優先して選択する順位を決定するためのポリシー情報を受け付け、当該受け付けられたポリシー情報に基づいて前記RODレベルを選択するように構成された無線基地局。
これによれば、ポリシー情報を適切に設定することにより、RODレベルを適切に選択することができる。
(付記13)
付記12に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
複数の前記ポリシー情報を受け付けるとともに、ポリシー情報を選択するための選択基礎情報を受け付け、当該受け付けられた複数のポリシー情報の中から、当該受け付けられた選択基礎情報に基づいて1つのポリシー情報を選択し、当該選択されたポリシー情報に基づいて前記RODレベルを選択するように構成された無線基地局。
これによれば、ポリシー情報の設定をより柔軟に行うことができる。従って、RODレベルを適切に選択することができる。
(付記14)
付記1乃至付記13のいずれかに記載の無線基地局であって、
前記無線端末は、前記起動指示信号を送信可能なROD無線端末、又は、当該起動指示信号を送信不能な非ROD無線端末であり、
前記作動状態設定手段は、
当該無線基地局と無線通信可能な前記無線端末の数に対する、前記ROD無線端末の数の割合であるROD対応割合に基づいて前記RODレベルを選択するように構成された無線基地局。
ところで、ROD対応割合は、無線基地局と無線通信可能なすべての無線端末のユーザに対するQoSと相関が強い。従って、上記構成によれば、無線基地局と無線通信可能なすべての無線端末のユーザに対するQoSを十分に高めるように、RODレベルを適切に選択することができる。
(付記15)
付記14に記載の無線基地局であって、
前記作動状態設定手段は、
前記RODレベル毎に、当該無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が異なるように当該無線基地局の状態を設定するように構成され、且つ、
前記ROD対応割合が大きくなるほど、前記消費電力量が小さくなるRODレベルを選択するように構成された無線基地局。
ところで、ROD対応割合が大きくなるほど、非ROD無線端末のユーザに対するQoSが低下しても、無線基地局と無線通信可能なすべての無線端末のユーザに対するQoSを十分に高く維持することができる。従って、上記構成によれば、無線基地局と無線通信可能なすべての無線端末のユーザに対するQoSを十分に高く維持しながら、消費電力量を削減することができる。
(付記16)
付記1乃至付記15のいずれかに記載の無線基地局であって、
当該無線基地局の状態が前記起動状態に設定されている場合、予め設定された送信周期が経過する毎に、当該無線基地局と無線通信可能であることを通知するためのビーコン信号を送信するように構成された無線基地局。
(付記17)
少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局に適用される無線基地局制御方法であって、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
前記無線基地局制御方法は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成された無線基地局制御方法。
(付記18)
付記17に記載の無線基地局制御方法であって、
前記選択されたRODレベルがROD非対応値を表す場合、非ROD制御を実行し、一方、前記選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行するように構成され、
前記非ROD制御は、
前記起動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、所定のスリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に設定し、且つ、
当該無線基地局の状態が前記スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記起動状態に設定する、無線基地局制御方法。
(付記19)
付記18に記載の無線基地局制御方法であって、
前記起動状態、及び、複数の前記スリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
前記複数のスリープ状態は、当該無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が互いに異なり、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、前記スリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態に設定する、無線基地局制御方法。
(付記20)
少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局が実行する無線基地局制御プログラムであって、
前記無線基地局に、
起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する処理を実行させるように構成され、
前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
前記処理は、
複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成された無線基地局制御プログラム。
(付記21)
付記20に記載の無線基地局制御プログラムであって、
前記処理は、
前記選択されたRODレベルがROD非対応値を表す場合、非ROD制御を実行し、一方、前記選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行するように構成され、
前記非ROD制御は、
前記起動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、所定のスリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に設定し、且つ、
当該無線基地局の状態が前記スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記起動状態に設定する、無線基地局制御プログラム。
(付記22)
付記21に記載の無線基地局制御プログラムであって、
前記処理は、
前記起動状態、及び、複数の前記スリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定するように構成され、
前記複数のスリープ状態は、当該無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が互いに異なり、
前記ROD制御は、
当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、前記スリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態に設定する、無線基地局制御プログラム。
本発明は、少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局等に適用可能である。
1 無線通信システム
10 無線基地局
11 第1の通信制御部
12 第2の通信制御部
13 起動指示信号受信部
14 パケット転送部
15 状態制御部
151 RODサポート表記憶部
152 RODレベル選択部
153 ポリシー情報設定部
16 電力供給部
20 ROD無線端末
30 非ROD無線端末
40 通信端末
50 無線基地局
51 作動状態設定部
NW 通信網

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局であって、
    起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する作動状態設定手段を備え、
    前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
    前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
    前記作動状態設定手段は、
    複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成され
    前記作動状態設定手段は、
    前記無線端末により送信された無線端末情報を受信し、当該受信された無線端末情報に基づいて前記RODレベルを選択するように構成された無線基地局。
  2. 請求項1に記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    前記選択されたRODレベルがROD非対応値を表す場合、非ROD制御を実行し、一方、前記選択されたRODレベルがROD非対応値以外の値を表す場合、ROD制御を実行するように構成され、
    前記非ROD制御は、
    前記起動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
    前記ROD制御は、
    当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、所定のスリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に設定し、且つ、
    当該無線基地局の状態が前記スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記起動状態に設定する、無線基地局。
  3. 請求項2に記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    前記起動状態、及び、複数の前記スリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定するように構成され、
    前記複数のスリープ状態は、当該無線基地局が消費する電力の量である消費電力量が互いに異なり、
    前記ROD制御は、
    当該無線基地局の状態が前記起動状態である場合において、前記スリープ条件が成立したとき、当該無線基地局の状態を、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態に設定する、無線基地局。
  4. 請求項3に記載の無線基地局であって、
    電力が供給されることにより作動する複数のモジュールを備えるとともに、当該複数のモジュールのそれぞれへの電力の供給を停止可能に構成され、
    前記複数のスリープ状態のそれぞれは、当該スリープ状態と予め対応付けられたモジュールへの電力の供給を停止させる状態である無線基地局。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    当該無線基地局の状態を、前記起動状態から、前記選択されたRODレベルと予め対応付けられたスリープ状態へ移行させる際、前記消費電力量が徐々に小さくなるように当該無線基地局の状態を変更するように構成された無線基地局。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    当該無線基地局の状態を、前記スリープ状態から前記起動状態へ移行させる際、前記消費電力量が徐々に大きくなるように当該無線基地局の状態を変更するように構成された無線基地局。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    前記無線端末と当該無線基地局との間の無線通信が終了した場合、当該無線通信が終了した時点から、次の無線通信が開始するまでのアイドル時間を推定するように構成され、
    前記スリープ条件は、前記推定されたアイドル時間が予め設定された第1の閾値よりも長いという条件である無線基地局。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の無線基地局であって、
    前記作動状態設定手段は、
    前記無線端末と当該無線基地局との間の無線通信が終了した場合、次の無線通信である次回通信が開始してから当該次回通信が終了するまでの次回通信時間を推定するように構成され、且つ、
    前記推定された次回通信時間が予め設定された第2の閾値よりも短い場合、前記次回通信を開始するために前記無線端末によって送信される前記起動指示信号を受信したとき、当該無線基地局の状態を前記スリープ状態に維持するように構成された無線基地局。
  9. 少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局に適用される無線基地局制御方法であって、
    起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定し、
    前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
    前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
    前記無線基地局制御方法は、
    複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成され
    前記無線基地局制御方法は、
    前記無線端末により送信された無線端末情報を受信し、当該受信された無線端末情報に基づいて前記RODレベルを選択する無線基地局制御方法。
  10. 少なくとも1つの無線端末と無線通信を実行可能に構成された無線基地局が実行する無線基地局制御プログラムであって、
    前記無線基地局に、
    起動状態、及び、少なくとも1つのスリープ状態のいずれかの作動状態に当該無線基地局の状態を設定する処理を実行させるように構成され、
    前記起動状態は、前記無線端末と予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態であり、
    前記スリープ状態は、信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記無線端末と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であり、
    前記処理は、
    複数のROD(Radio on Demand)レベルの中から1つのRODレベルを選択し、当該選択されたRODレベルに基づいて当該無線基地局の状態を設定するように構成され
    前記処理は、
    前記無線端末により送信された無線端末情報を受信し、当該受信された無線端末情報に基づいて前記RODレベルを選択する無線基地局制御プログラム。
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