JP5948490B2 - ネットワークノードのためのハイブリッドアクセスプロトコル - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークノードのためのハイブリッドアクセスプロトコルに関する。
(関連事項の相互参照)
本出願は、参照によって本明細書に組み込まれる、2012年4月13日に出願された、表題「ネットワークノードのためのハイブリッドアクセスプロトコル」をつけられた、ヨーロッパ特許出願番号12164151.8号の優先権を主張する。
メッシュネットワークなどの通信ネットワークは、様々な異なる装置を接続するために使用される。例えば、メッシュネットワークは、ユーティリティ産業において採用されて、ユーティリティメータ、セルラ継電器、変圧器、および/または他のノードを接続してきた。メッシュネットワークにおけるノードは、典型的に、データを隣接ノードから受信することができ、および、メッセージを他の隣接ノードへ中継または伝播することができる。
メッシュネットワークは、複数のノードを含むことができ、それらの多くは、ソフトウェアが作り出す、送信のためのデータを含むことができる。ノードの多くは、データを収集することができる、センサー、メータなどを含む、関連した装置を有することもできる。合計で、ノードは、多量のデータを発生させることができて、中央局(central office)への送信のためにルートノードへ上流へ送信されうる。
既存のネットワークおよびシステムは、ルートノードの近くのノードにおいてボトルネックを作り出し、その結果、送信遅延およびサービス品質の問題が起きる。通信に対処するために使用されてきたいくつかのアプローチは、時分割多元接続(TDMA)および搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)プロトコルを含む。しかしながら、これらの既存のプロトコルの各々に関連付けられた欠点がある。例えば、TDMAプロトコルは、重いネットワーク負荷のもとで保証されたスループットおよび有界遅延を提供する能力について知られているが、TDMAは、低いおよび中間のネットワーク負荷のもとで効率が悪い。CSMA/CAプロトコルは、一方、一般的に、低いおよび中間のネットワーク負荷のもとでより効率的であるが、各ノードが、重いネットワーク負荷の間にデータを送信する機会を有するであろうということを確実にしない。
ゆえに、既存のプロトコルは、変動ネットワーク負荷を対象とする無線メッシュネットワーク内で送信に対処する効果的な方法を提供しない。
詳細な記載が添付図面を参照して説明される。図面において、参照番号の左端の数字は、参照番号が最初に現れる図面を示す。異なる図面における同じ参照番号の使用は、類似または同一の項目を示す。
ルートノードのワンホップネイバーが、変動ネットワーク負荷状態のもとで効率的に送信に対処することができる、マルチチャネル無線メッシュネットワークの例示的アーキテクチャの略図である。 図1のアーキテクチャの例示的ノードの追加詳細を示す略図である。 1つまたは複数のタイムスロットを識別する、および、ルートノードのワンホップネイバーのどれが各タイムスロットの間にルートノードの他のワンホップネイバーに関する通信優先権を有するかを特定する、優先権情報の3つの例を例示する略図である。 1つまたは複数のタイムスロットを識別する、および、ルートノードのワンホップネイバーのどれが各タイムスロットの間にルートノードの他のワンホップネイバーに関する通信優先権を有するかを特定する、優先権情報の3つの例を例示する略図である。 1つまたは複数のタイムスロットを識別する、および、ルートノードのワンホップネイバーのどれが各タイムスロットの間にルートノードの他のワンホップネイバーに関する通信優先権を有するかを特定する、優先権情報の3つの例を例示する略図である。 図3Aの優先権情報において定義される、スロット2およびスロット3の間に、それぞれ、どのようにデータが送信されるのかの例を示す略図である。 図3Aの優先権情報において定義される、スロット2およびスロット3の間に、それぞれ、どのようにデータが送信されるのかの例を示す略図である。 ハイブリッドアクセスプロトコルを実装するためにルートノードによって少なくても部分的に実行される例示的な方法を示すフローチャートである。 ハイブリッドアクセスプロトコルを実装するためにルートノードのワンホップネイバーによって少なくとも部分的に実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
(概観)
上述のとおり、既存の計量は、変動するネットワーク負荷を経験する無線メッシュネットワーク内で送信に対処する効果的な方法を提供しない。例えば、時分割多元接続(TDMA)プロトコルは、各ノードが、各ノードのための専用のタイムスロットを受信することによって、他のノードが通信チャネル上で通信することを許可されていない間、通信する機会を通常有することを保証する。TDMAプロトコルは、各ノードが高いネットワーク負荷の期間に通信する機会を有することを確実にする。しかしながら、低いおよび中間のネットワーク負荷のもとでは、TDMAプロトコルは、あるノードがそれらの専用のタイムスロットの間に通信する必要を有さない可能性があるので、および、それゆえタイムスロットは無駄であるので、非効率である。CSMA/CAプロトコルは、一方、一般的に、低いおよび中間のネットワーク負荷のもとではより効率的であるが、各ノードが高いネットワーク負荷の期間にデータを送信する機会を有するであろうことを確実にしない。ゆえに、既存のプロトコルは、変動するネットワーク負荷を経験するメッシュネットワークにおいてデータを送信するのに適切ではない。
本願は、ネットワークのノードの、無線周波数通信チャネルなどの通信媒体へのアクセスを制御する、ハイブリッドアクセスプロトコル(HAP)を説明する。HAPは、万が一、優先ノードが送信するための任意のデータを有していないという場合には、まだ他のノードが通信することを許可されているうちに、各ノードがそのデータを通信する機会を有するであろうことを保証する。典型的に、HAPは、ルートノードと直接通信するノード(すなわち、ルートノードのワンホップネイバー)の媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤにおいて実装されうる。しかしながら、いくつかの場合、HAPは、ネットワークの他のノードによって使用されうる。
一例において、HAPは、通信チャネル上の時間を、複数のタイムスロットに分割する。各タイムスロットは、ルートノードによって一意の番号を割り当てられる。ノードがルートノードと関連付けられるとき、ルートノードは、1つまたは複数のタイムスロットを新しいノードに割り振るであろう。新しいノードは、その割り振られたタイムスロットの「所有者」になり、その割り振られたタイムスロットの間に通信優先権を有するであろう。他のノードと比較して、タイムスロット所有者は、短いフレーム間隔時間(IFS)および/または短いコンテンションウィンドウを使用するように権限を与えられ、ゆえに、通信チャネルにアクセスするチャンスを増加させる。タイムスロットがその所有者によって使用されない場合、他のノードは送信のためにそれを使用することができ、ゆえに、古典的なTDMAプロトコルにおける帯域幅の無駄の問題を避けることができる。この古典的なTDMAプロトコルの場合、ノードが現在送信するための何も有さないときでさえ、TDMAスロットが一意のノードのために厳重に予約される。このように、HAPは、ノードが、ネットワーク負荷の広範囲の間で、効率的に通信に対処することを可能にする。
HAPは、複数のノードを含む、マルチチャネルユーティリティメッシュネットワークのコンテクストにて説明される。ユーティリティメッシュネットワークのノードは、例えば、スマートユーティリティメータ(例えば、電気、ガス、および/または水道メータ)、センサー(例えば、温度センサー、ウェザーステーション、周波数センサーなど)、制御装置、変圧器、ルータ、サーバ、継電器(例えば、セルラ継電器)、切替器、バルブ、および他のネットワーク装置を含むことができる。HAPは、ユーティリティメッシュネットワークのコンテクストにて説明されるが、技術は、追加としてまたは代替として、他のネットワークおよび/または他のアプリケーションに適用できる。このように、他の実施形態において、ノードは、通信ネットワークに連結される、および、データを送信および/または受信する能力がある、任意の装置を含むことができる。
複数のおよび様々な実装および実施形態が、以下で説明される。HAPスキームを実装するために使用できる「例示的アーキテクチャ」の説明から開始される。次に、表題「例示的ノード」を付けられたセクションは、本明細書で説明されるHAPを実装するために使用できる例示的ノードの詳細を説明する。次に、本願は、ルートノードによって送信されうる、および/または、ルートノードのワンホップネイバーによって受信されうる「優先権情報」の例、HAPを使用して実装されうる「例示的送信シナリオ」を説明する。次に、本願は、「ハイブリッドアクセスプロトコルを使用して送信を管理する例示的方法」を説明する。最後に、本願は、短い「結論」で締めくくる。この概観およびセクション見出しを含む以下のセクションは、単に、実装および実施形態を例示するに過ぎず、および、請求項の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
(例示的アーキテクチャ)
図1は、データがハイブリッドアクセスプロトコル(HAP)に従って送信されうる、マルチチャネル、無線メッシュネットワークの例示的アーキテクチャ100の略図である。アーキテクチャ100は、互いに直接通信パスまたは「リンク」を介して通信で連結される、複数のノード102A、102B、102C、・・・102N(まとめてノード102と呼ばれる)を含む。この例において、Nは、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ネイバーフッドエリアネットワーク(NAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)などの、自律ルーティングエリア(ARA)におけるノードの数を表す。ARAは、巨大なアドバンストメータリングインフラストラクチャ(AMI)ネットワークの一部を形成することができる。
用語「リンク」は、(別のノードを通過することなく、または、別のノードによって伝播されることなく)2つのノードの間の直接通信パスに言及している。本明細書で使用されるように、用語「リンク」は、無線(例えば、無線周波数)および有線(例えば、電力線通信、イーサネット(登録商標)など)通信パスの両方を含む。しかしながら、本明細書で説明されるいくつかの概念は、無線通信に特有でありうる。無線の無線周波数(RF)通信パスのコンテクストにおいて、各リンクは、ノードがデータを送信または受信できる複数のチャネルを表すことができる。複数のチャネルの各々は、複数のチャネルについて同一であるまたは異なる、周波数範囲によって定義されうる。複数のチャネルは、制御チャネルおよび複数のデータチャネルを備えることができる。いくつかの場合、制御チャネルは、ノード間で1つまたは複数のメッセージを通信するために利用されて、データを伝達するために利用されることとなるデータチャネルの1つを特定する。一般的に、制御チャネル上の送信は、データチャネル上の送信と比較して短い。
ノード102の各々は、例えば、スマートユーティリティメータ(例えば、電気、ガス、および/または水道メータ)、センサー(例えば、温度センサー、ウェザーステーション、周波数センサーなど)、制御装置、変圧器、ルータ、サーバ、継電器(例えば、セルラ継電器)、切替器、バルブ、これらの組み合わせ、または、通信ネットワークと連結可能およびデータを送信および/または受信することが可能である任意の装置などの、様々な従来のコンピューティング装置のいずれかとして実装されうる。
この例において、ノード102は、エッジ装置または「ルートノード」(例えば、セルラ継電器、セルラルータ、エッジルータなど)を介して、中央局104と通信するようにも構成される。エッジ装置または「ルートノード」は、インターネットなどのバックホールネットワーク106へのARAの接続点として機能する。例を示した例において、ノード102Aは、ARAのルートノードとして機能して、ARAの他のノード102B−102Nから中央局104へおよび中央局104からの通信をネットワーク106を介して、中継する。
示された例において、ノード102B、102C、および102Dは、ルートノード102Aとの直接通信リンクを共有し、および、それゆえルートノード102Aのワンホップネイバーと呼ばれる。ルートノード102Aのワンホップネイバーは、HAPを使用して、重いネットワーク負荷の期間中でさえ、各ワンホップネイバーが、それぞれの優先タイムスロットの間にルートノード102Aと制御チャネル上で通信する機会を有することを確実にする。中間のまたは低いネットワーク負荷の期間中、優先スロット所有者が送信するためのデータを現在有さない場合、HAPは、ルートノードの他のワンホップネイバーが、ルートノードと制御チャネル上で通信することを可能にする。HAPは、制御チャネルへのアクセスを制御するために使用可能であると説明されているが、いくつかの場合、HAPは、制御チャネル以外のチャネル(例えば、データチャネル)へのアクセスを制御することに適用可能である。
ノード102Bは、ノード102の各々の代表例であり、無線機108および処理装置110を含む。無線機108は、複数のチャネル/周波数のうちの1つまたは複数を介して、RF信号を送信および/または受信するように構成された、無線周波数(RF)送受信機を備える。いくつかの実装において、ノード102の各々は、制御チャネルおよび各通信リンクの複数のデータチャネルなどの複数の異なるチャネル上で、データを送信および受信するように構成された、単一の無線機108を含む。無線機108は、複数の異なる変調技術、データレート、プロトコル、信号強度、および/または電力レベルを実装するようにも構成されうる。追加としてまたは代替として、ノードの各々は、有線通信のために構成されうる。例として、および、限定せず、有線通信は、電力線通信(PLC)、または、イーサネットなどの他の有線通信ネットワーク技術を含むことができる。アーキテクチャ100は、ノードのヘテロジニアスネットワークを表すことができる。ここでは、ノード102は、異なる種類のノード(例えば、スマートメータ、セルラ中継器、センサーなど)、異なる世代またはモデルのノード、および/またはさもなければ異なるチャネル上で送信できるおよび異なる変調技術、データレート、プロトコル、信号強度、および/または電力レベルを使用できるノードを含むことができる。
処理装置110は、メモリ114と通信で連結された、1つまたは複数のプロセッサ112を含むことができる。メモリ114は、様々な機能を実装するためにプロセッサ112上で実行可能である、1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはファームウェアモジュールを格納するように構成されうる。モジュールは、本明細書で、プロセッサ上で実行可能であるソフトウェアおよび/またはファームウェアとして説明されるが、他の実施形態において、モジュールの一部または全部は、ハードウェア(例えば、ASIC、特殊処理装置)によって全体または一部において実装されて説明される機能を実行することができる。
図1の実施形態において、メモリ114は、媒体アクセス制御(MAC)モジュール116を含んで、ARAのノード102のワンホップネイバー間での送信に対処する。MACモジュール116は、アップストリームプロトコル118およびダウンストリームプロトコル120を実装するためのロジックを含む。アップストリームプロトコル118は、どのようにノード102が、ルートノードまたはノード102の他の親(parent)へ向かうアップストリーム通信を送信すべきかを定義する。ダウンストリームプロトコル120は、どのようにノード102が、ノード102の子(child)へ向かうダウンストリーム通信を送信すべきかを定義する。例として、および、限定せず、ネットワークのノード102によって使用されうるアップストリームプロトコルは、HAP、TDMAプロトコル、CSMA/CAプロトコル、または他の従来のMACプロトコルを含む。異なるノードは、同一または異なるアップストリームおよび/またはダウンストリームMACプロトコルを使用することができる。例えば、ルートノード102Aのワンホップネイバーは、ネットワークにおいて他のノードとは異なるアップストリームMACプロトコルを使用することができる。1つの特定の例において、ルートノードのワンホップネイバー以外のノード(例えば、ダウンストリームノード102E、102F、102G、102H、・・・102N)がアップストリームプロトコルとしてCSMA/CAを使用できる間、ルートノード102Aのワンホップネイバーは、HAPアップストリームプロトコルを使用することができる。そのような例において、ネットワークのノードの全ては、同一のダウンリンクストリームプロトコル(例えば、CSMA/CAプロトコル)を使用することができる。どのようにMACモジュール116が通信に対処するのかの追加詳細は、図3A−3Cおよび図4Aおよび図4Bの議論において以下で提供される。
メモリ114は、コンピュータ可読媒体を備えることができ、および、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、および/または、読み出し専用メモリ(ROM)またはフラッシュRAMなどの不揮発性メモリの形をとることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはコンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによる実行のための他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法および技術において実装される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ可読媒体の例は、限定しないが、相変化メモリ(PRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光学媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶、または他の磁気記憶装置、またはコンピューティング装置によるアクセスのための情報を格納するために使用されうる任意の他の非送信媒体を含む。本明細書で定義されるように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号および搬送波などの通信媒体を含まない。
その一方で、ネットワーク106は、それ自身が無線または有線ネットワーク、またはそれらの組み合わせを備えることができる、バックホールネットワークを表す。ネットワーク106は、互いに相互接続される個別ネットワークの集合であり、単一の巨大ネットワーク(例えば、インターネットまたはイントラネット)として機能する。さらに、個別ネットワークは、無線または有線ネットワーク、またはそれらの組み合わせとすることができる。
中央局104は、サーバ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータなどの1つまたは複数のコンピューティング装置によって実装されうる。1つまたは複数のコンピューティング装置は、メモリに通信で連結される1つまたは複数のプロセッサを装備することができる。いくつかの例において、中央局104は、ノード102の1つまたは複数から受信されたデータの処理、分析、記憶、および/または管理を実行する、集中型のメータデータ管理システムを含む。例えば、中央局104は、スマートユーティリティメータ、センサー、制御装置、ルータ、調整器、サーバ、中継器、切替器、バルブ、および/または他のノードから取得されたデータを、処理、分析、格納、および/または管理することができる。図1の例は、中央局104を単一の位置にて示しているが、いくつかの例において、中央局は、複数の位置間で分散され、および/または、完全に除かれうる(例えば、高い集中型分散コンピューティングプラットフォームの場合において)。
(例示的ノード)
図2は、図1の例示的ノード102Bの追加詳細を示す略図である。この例において、無線機108は、RFフロントエンド202とベースバンドプロセッサ204とに連結される、アンテナ200を含む。RFフロントエンド202は、送信および/または受信機能を提供することができる。RFフロントエンド202は、アンテナによって提供されるおよびノード102の1つまたは複数から取得される信号を整調および/または減衰させるなどの機能を提供する、高周波数アナログおよび/またはハードウェアコンポーネントを含むことができる。RFフロントエンド202は、信号をベースバンドプロセッサ204へ提供することができる。
1つの例において、ベースバンドプロセッサ204の全部または一部は、ソフトウェア(SW)無線として構成されうる。1つの例において、ベースバンドプロセッサ204は、周波数および/またはチャネル選択機能を、無線機108へ提供する。例えば、SW無線は、プロセッサまたは特定用途向け集積回路(ASIC)によって実行されるソフトウェアにおいて実装される、ミキサ、フィルタ、増幅器、変調器、および/または復調器、検出器など、または他の装備されたコンピューティング装置を含むことができる。SW無線は、プロセッサ112およびメモリ114にて定義または格納されたソフトウェアを利用することができる。代替として、無線機108は、少なくとも部分的に、アナログコンポーネントを使用して実装されうる。
処理装置110は、時刻を保持するように構成されたクロック206を含むこともできる。クロック206は、1つまたは複数のカウントアップまたはカウントダウンタイマを提供するようにも構成されうる。そのようなタイマは、複数の通信チャネル間で周波数ホッピングに使用されうる。クロック206は、ノードが送信を待たなければいけない間(例えば、IFSおよびコンテンションウィンドウ)に、時刻を規制するためにも使用されうる。
周波数ホッピングモジュール208は、ベースバンドプロセッサ204およびクロック206と通信するように構成されうる。1つの例において、周波数ホッピングモジュール208は、時刻情報を取得し、および/または、クロック206において周波数ホッピングタイマを設定するように構成される。そのような時刻情報および/またはタイマは、周波数ホッピングモジュール208に対して、いつ異なるチャネルまたは周波数を「ホップ」または整調するかを示す。追加として、周波数ホッピングモジュール208は、SW無線または実際の周波数変更を実行するための無線機108の他のコンポーネントを対象とするように構成されうる。したがって、周波数ホッピングモジュール208は、繰り返し、合意した時刻にて、合意した周波数の間をシフトすることができ、および、合意した期間においておよび合意したプロトコルにて別のノードと通信することができる。
いくつかの実装において(例えば、ノードがユーティリティメータである場合)、メモリ114は、1つまたは複数のリソース(例えば、電気、水道、天然ガスなど)の消費データを収集するように構成された計測モジュール210を含むこともできる。消費データは、次に、中央局104または他の宛先への最終的な伝播のために、1つまたは複数のノード102へ送信されうる。
上述のとおり、メモリ114は、MACモジュール116も含む。MACモジュール116は、それぞれ上流および下流隣接ノードに向けられた通信に対処するための、アップストリームプロトコル118およびダウンストリームプロトコル120を実装するためのロジックを含む。アップストリームプロトコルとしてHAPを使用するノードの場合、MACモジュール116は、ルートノードから受信された優先権情報に従って、通信に対処することができる。優先権情報は、1つまたは複数のタイムスロットを識別することができ、および、ルートノードのワンホップネイバーのどれが、各タイムスロット中にルートノードの他のワンホップネイバーと比較して通信優先権を有するかを特定する。上述のとり、タイムスロットの優先権または所有権を有する、ルートノードのワンホップネイバーは、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも短いフレーム間隔時間(IFS)および/または短いコンテンションウィンドウを使用するように権限を与えられる。IFS設定212およびコンテンションウィンドウ設定214は、1つまたは複数の設定ファイルまたはデータストアにおけるメモリ114にて格納され、各ノードが各タイムスロットの間に使用するように権限を与えられるIFSおよびコンテンションウィンドウ設定を示すことができる。ゆえに、ルートノードの各ワンホップネイバーのためのIFS設定212およびコンテンションウィンドウ設定214は、各タイムスロット中に、他のワンホップネイバーと比較してそれぞれのワンホップネイバーの相対的優先権を定義する。
(例示的優先権情報)
図3A−3Cは、アップストリームHAPを実装するために使用されうる優先権情報の3つの異なる例を示す。3つの例の全てにおいて、優先権情報は、1つまたは複数のタイムスロットを定義し、および、ルートノードのどのワンホップネイバーが、各タイムスロット中にルートノードの他のワンホップネイバーと比較して通信優先権を有するかを特定する。
図3Aは,優先権情報300Aの例を示し、制御チャネルの一時的な利用可能性(T−T)は、M個の一様なタイムスロットに分割される。Mは、固定されうる(例えば、1時間、1日、1か月など)未来の時間を表すか、または限定されないことが可能である(すなわち、変更されるまで永久に優先権情報を適用する)。この例において、タイムスロットは、一様な長さであり、および、ルートノードのワンホップ隣接ノードの間で均等に割り振られる。例えば、図1の例において、ノード102Bは、第1のタイムスロット(スロット1)の間に優先権を与えられ、ノード102Cは、第2のタイムスロット(スロット2)の間に優先権を与えられ、ノード102Dは、第3のタイムスロット(スロット3)の間に優先権を与えられ、第4もそのようになされる。このように、ルートノード102Aの各ワンホップネイバー102B−102Dは、ルートノード102Aと制御チャネル上で通信する等しい機会を与えられる。
図3Bは、別の優先権情報300Bの例を示し、制御チャネルの一時的な利用可能性(T−T)は、再び、M個の一様なタイムスロットに分割される。しかしながら、この例において、ルートノードのワンホップ隣接ノードの間で均等にタイムスロットを割り振る代わりに、タイムスロットは、ルートノードのワンホップ隣接ノードの間で不均等に割り振られる。例えば、より多くの子ノードを有するノードは、より少ない子ノードを伴うノードよりもより多くのタイムスロット(またはより高いパーセンテージのタイムスロット)を割り振られうる。そのような場合において、スロットは、それぞれが有する子ノードの数に比例して、ワンホップ隣接ノードに割り当てられることが可能であるし、または、割り当てられないことが可能である。図1に戻って参照すると、ノード102Bは、2つの子ノードを有し、ノード102Cは、2つの子ノードを有し、およびノード102Dは、1つの子ノードを有する。図3Bの例において、タイムスロットは、それぞれが有する子ノードの相対的な数に比例して、ルートノードのワンホップネイバーに割り当てられる。したがって、ノード102Bおよび102Cは、ノード102Dに割り振られる1つのタイムスロットごとに、2つのタイムスロットにて優先権を与えられる。すなわち、ノード102Bは、第1の2つのタイムスロット(スロット1および2)にて優先権を与えられ、ノード102Cは次の2つのタイムスロット(スロット3および4)にて優先権を与えられ、ノード102Dは次の1つのタイムスロット(タイムスロット5)にて優先権を与えられ、第4もそのようになされる。他の実施形態において、一様なタイムスロットは、1つまたは複数の他の特徴(例えば、高いネットワークトラフィックを歴史的に受信してきたノードは、相対的に少ないネットワークトラフィックを歴史的に受信してきたノードよりも、より多くのタイムスロットまたはより高いパーセンテージのタイムススロットを割り振られる、など)に基づいて、ルートノードのワンホップネイバーの間で割り当てられうる。
図3Cは、優先権情報300Cの例を示し、制御チャネルの一時的な利用可能性(T−T)は、再び、M個のタイムスロットに分割される。しかしながら、この例において、タイムスロットは一様ではない。すなわち、タイムスロットは、異なる長さである。例えば、タイムスロットは、ルートノードのワンホップネイバーの相対的な特徴に比例して長さを有するために作られうる(例えば、ルートノードのそれぞれのワンホップネイバーの子ノードの数、ルートノードのワンホップネイバー相対的なトラフィック、など)。図3Cの例において、ノード102Dは、最も小さいタイムスロット(スロット3など)を割り振られる。なぜなら、それが最も少ない数の子ノードを有するからであり、および、それが最も少ない量のネットワークトラフィックを経験するからでもある。ノード102Bは、ノード102Dよりもいくらか大きいタイムスロット(スロット1、5など)を割り振られる。なぜなら、それがノード102Dよりもより多くの子ノードを有するからである。しかし、ノード102Bがノード102Cよりもより少ないネットワークトラフィックを受信するので、ノード102Bは、ノード102Cよりもいくらか小さいタイムスロットを割り振られる。この例において、ノード102Cは、最も大きいタイムスロット(スロット2、6など)を割り振られる。なぜなら、ノード102Cは、最も多くの子ノードを有するからである。ノード102Cは、ネットワークにおいて中心に位置づけられ、ノード102Bおよび102Dよりもより多くのネットワークトラフィックを受信する傾向がある。また、この図において注目すべきは、全てのタイムスロットが優先ノードを特定する必要があるとは限らないという事実である。いくつかのスロット(例えば、スロット4)は、全てのノードが同一の相対的な優先権を有するように構成されうる。この場合、ノードのIFSおよびコンテンションウィンドウは、1つまたは複数の従来のMACプロトコルに基づいて設定されうるし、無作為に設定されうる。
図3A−3Cは、単に、HAPを実装するために使用されうる優先権情報の種類の実例に過ぎず、優先権情報の他の種類が追加としてまたは代替として使用されうる。
(例示的送信シナリオ)
図4Aおよび4Bは、それぞれ、HAPに従って通信に対処するために使用可能である優先権情報300Aのスロット2および3の間の例示的データ送信シナリオを示す。図4Aおよび4Bにおいて、パケット、フレーム、または他のプロトコルデータユニット(PDU)を表すことができる「データ」は、固体の白いブロックによって表され、フレーム間隔時間(IFS)は、点描によって表され、コンテンションウィンドウは、網掛けによって表される。
図4Aは、タイムスロット2に対応し、ノード102Cは、優先ノードであり、それがより短いIFSおよび/またはコンテンションウィンドウを有すること、および、それゆえルートノードの他のワンホップネイバーよりもすぐに制御チャネルにアクセスできることを意味する。この例において、優先ノードのIFSおよびコンテンションウィンドウの両方は、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも短い。しかしながら、他の例において、優先ノードのIFSおよびコンテンションウィンドウは、両方とも、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも短い必要はない。
時刻Tにおいて、ノード102Bは、パケット、フレーム、または他のPDUを送信することの処理にいる。時刻T1Aにおいて、ノード102Bは、データの送信を完了し、および、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定(例えば、IFS設定212)において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および102Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウ設定(例えば、コンテンションウィンドウ設定214)において特定されたそれらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Cはこのスロットにおいて優先ノードなので、ノード102CのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。送信するためのデータを有すると、ノード102Cは、そのデータを制御チャネル上で送信し始める。データは、リソース消費データ(例えば、1つまたは複数のスマートユーティリティメータの水道、電気、またはガス消費データ)、1つまたは複数のノードを潜在的に改ざんすることを示す改ざんフラグなどの、ノード102Cがルートノードへ送信することを望むデータの任意の種類を表すことができる。
時刻T1Bにおいて、ノード102Cは、データの送信を完了し、および、T1Aにおいて説明された処理を繰り返す。すなわち、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および102Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Cは、このスロットにおいて未だ優先ノードであるので、ノード102CのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。図4Aの例において、ノード102Cは、送信するための追加データを未だ有しているので、ノード102Cは、そのデータを制御チャネル上で送信し始める。
時刻T1Cにおいて、ノード102Cは、データの送信を完了し、および、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および102Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Cは、このスロットにおいて未だ優先ノードであるので、ノード102CのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。しかしながら、時刻T1Cにおいて、ノード102Cは、送信するための追加データを有さないので、次に短いIFS/コンテンションウィンドウを有するノード(この例においてノード102B)は、このタイムスロットにおいて優先ノードではないけれども、送信するための機会を有する。
図4Bは、タイムスロット3に対応し、ノード102Dは、優先ノードであり、それがより短いIFSおよび/またはコンテンションウィンドウを有すること、および、それゆえルートノードの他のワンホップネイバーよりもすぐに制御チャネルにアクセスできることを意味する。再びこの例において、優先ノードのIFSおよびコンテンションウィンドウの両方は、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも短い。しかしながら、他の例において、優先ノードのIFSおよびコンテンションウィンドウは、両方とも、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも短い必要はない。
時刻Tにおいて、ノード102Bは、パケット、フレーム、または他のPDUを送信することの処理にいる。時刻T2Aにおいて、ノード102Bは、データの送信を完了し、および、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および102Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウ設定において特定されたそれらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Dはこのスロットにおいて優先ノードであるので、ノード102DのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。送信するためのデータを有すると、ノード102Dは、そのデータを制御チャネル上で送信し始める。
時刻T2Bにおいて、ノード102Dは、データの送信を完了し、および、T2Aにおいて説明された処理を繰り返す。すなわち、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および1002DのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。しかしながら、時刻T2Bにおいて、ノード102Dは、送信するための追加データを有さないので、次に短いIFS/コンテンションウィンドウを有するノード(この例においてノ2Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Dは、このスロットにおいて未だ優先ノードであるので、ノード1ード102B)は、このタイムスロットにおいて優先ノードではないけれども、送信するための機会を有する。送信するためのデータを有すると、時刻T2Bにおいて、ノード102Bは、そのデータを制御チャネル上で送信し始める。
時刻T2Cにおいて、ノード102Bは、データの送信を完了し、ノード102B、102C、および102Dは、それらのそれぞれのIFS設定において特定されたIFS期間の間待つ。それらのそれぞれのIFSが終わると、ノード102B、102C、および102Dの各々は、次に、それらのそれぞれのコンテンションウィンドウの期間の間待つ。ノード102Dは、このスロットにおいて未だ優先ノードであるので、ノード102DのIFSおよびコンテンションウィンドウは、第一に経過する。しかしながら、時刻T2Cにおいて、ノード102Dは、送信するための追加データを有さないので、次に短いIFS/コンテンションウィンドウを有するノード(この例においてノード102B)は、送信するための機会を有する。しかしながら、この例において、ノード102Bも、送信するためのデータを有さないので、次に短いIFS/コンテンションウィンドウを有するノード(この例においてノード102C)は、送信のための機会を有する。送信するためのデータを有すると、時刻T2Cにおいて、ノード102Cは、そのデータを制御チャネル上で送信し始める。
図4Aおよび4Bは、どのようにHAPが古典的なTDMAプロトコルにおける帯域幅の無駄の問題を避けるかの2つの例を示す。古典的なTDMAプロトコルでは、TDMAスロットは、ノードが送信するための何も現在有さない場合でさえ、一意のノードのために厳重に予約される。
(ハイブリッドアクセスプロトコルを使用して送信を管理する例示的方法)
図5および6は、ハイブリッドアクセスプロトコルを実装するために使用されうる例示的方法を示す。図5は、一般的に、ルートノードによって実行されるオペレーションを示すフローチャートである。一方、図6は、一般的に、ルートノードのワンホップネイバーによって実行されるオペレーションを示すフローチャートである。図5および6に関して説明される方法は、別々に実装されることが可能であり、または、ネットワークの異なるノードによって協力して実装されることが可能である。
図5は、少なくとも部分的に、メッシュネットワークのルートノードによって実行される例示的方法500を示す。方法500は、便宜上、図1の例示的アーキテクチャ100を参照して説明される。しかしながら、方法500は、図1の例示的アーキテクチャ100を伴う使用に限定されず、他のアーキテクチャおよび装置を使用して実装されることが可能である。
方法500は、ブロック502にて開始し、ルートノードが優先権情報をルートノードの1つまたは複数のワンホップネイバーに送信する。図1の例において、ルートノード102Aは、優先権情報をワンホップ隣接ノード102B、102C、および/または102Dへ送信することができる。示された例において、ルートノードによってワンホップネイバーへ送信された優先権情報は、通信タイムスロットの一覧、および、ルートノードの各ワンホップネイバーがルートノードの他のワンホップネイバーと比較して通信優先権を有する、通信タイムスロットの1つまたは複数の表示を含む。例えば、ルートノードは、例えば、図3において示された優先権情報300A、300B、または300Cなどの優先権情報を送信することができる。いくつかの実装において、優先権情報は、ワンホップ隣接ノードに対して、各通信タイムスロットの間に通信優先権を有するワンホップネイバーのコンテンションウィンドウおよび/またはIFSを設定させる指示を含むこともできる。このコンテンションウィンドウおよび/またはIFSは、それぞれの通信タイムスロット中に他のワンホップネイバーのものよりも短い。すなわち、指示は、ワンホップネイバーに対して、それらのコンテンションウィンドウ、IFS、または両方を設定するように指示するために使用可能である、データおよび/または実行可能なコードを含むことができる。このコンテンションウィンドウ、IFSは、通信優先権を有するように指定されたタイムスロットの間に他のワンホップネイバーよりも短い。他の実装において、優先権情報は、追加または代替のデータを含み、および/または、上述のものとは異なる形式を含むことができる。例えば、タイムスロットの一覧の代わりに、優先権情報は、タイムスロットのテーブル、タイムスロットのファイルを含むことができ、または、時刻における単一のタイムスロットの(すなわち、個別のタイムスロットごとに)優先権情報を含むことができる。
上述のとおり、および図3A−3Cにて示したように、優先権情報は、全ての同一または等しい期間であるタイムスロット(例えば、図3Aおよび3Bにて示されるように)を定義することができ、または、タイムロットの一部または全部は、不均等な期間である(例えば、図3Cにて示されるように)。後者の場合、通信タイムスロットの一覧は、第1の期間を有する少なくとも1つの通信タイムスロット、および、第1の期間とは異なる第2の期間を有する少なくとも1つの通信タイムスロットを含むことができる。さらに、タイムスロットは、ルートノードのワンホップネイバーの間で均等に割り振られ(例えば、図3Aにて示されるように)、または、不均等に割り振られる(例えば、図3Bにて示されるように)。図3A−3Cにて示されるタイムスロットの例示的割り振りは、3つの例に過ぎず、タイムスロットは、この開示にしたがって、多数の他の構成において割り振られうる。
優先権情報をワンホップネイバーの1つまたは複数に送信後、ルートノードは、ブロック504において、第1のノードが通信優先権を有してルートノードへ送信するための情報を有する場合に、タイムスロット中にルートノードの第1のワンホップネイバーから送信を受信することができる。この例は図4Bにおける時刻T2Aにおいて示され、このとき優先ノード102Dは、データをルートノード102Aへスロット3の間に送信する。スロット3は、ノード102Dが通信優先権を有するスロットである。続いて、ブロック506において、ルートノードは、タイムスロット中にルートノードの第2のワンホップネイバーから送信を受信することができる。このタイムスロットは、第1のノードが通信優先権を有するが、ルートノードへ送信するための情報を持たないときである。この例は図4Bにおける時刻T2Bにおいて示され、このときノード102Bは、データをルートノード102Aへスロット3の間に送信することを許可されている。スロット3は、ノード102Bが通信優先権を有さないスロットである。むしろ、その例において、優先ノード、ノード102Dは、その時刻に送信するためのデータを有さないので、次に短いIFSおよび/またはコンテンションウィンドウを有するノードおよび現在送信するためのデータを有するノードが、タイムスロット中に送信するための期間を与えられる。このように、タイムスロットは、TDMAなどの特定の従来のMACスキームにおける場合のように、現在送信するためのデータを有さないノードに専念することによって無駄にされない。
図6は、メッシュネットワークのルートノードのワンホップネイバーによってハイブリッドアクセスプロトコルを実装する例示的方法600を示す。例えば、方法600は、図5のブロック502においてルートノードによって送信された優先権情報を受信するワンホップネイバーによって実行されるオペレーションに対応することができる。方法600は、便宜上、図1の例示的アーキテクチャ100を参照して説明される。しかしながら、方法600は、図1の例示的アーキテクチャ100を伴う使用に限定されず、他のアーキテクチャおよび装置を使用して実装されうる。
方法600は、ブロック602にて開始し、ルートノード(例えば、ノード102A)のワンホップ隣接ノード(例えば、ノード102B、102C、または102D)が優先権情報をルートノードから受信する。優先権情報は、通信タイムスロットの一覧、ルートノードのワンホップネイバーがルートノードの他のワンホップネイバーと比較して通信優先権を有する通信タイムスロットの1つまたは複数の表示、および/または、ルートノードのワンホップネイバーが通信優先権を有する場合に通信タイムスロット中にルートノードの他のワンホップネイバーのものよりも短いルートノードのワンホップネイバーのコンテンションウィンドウおよび/またはIFSを設定するための指示、を含むことができる。図3A−3Cは、ワンホップ隣接ノードによって受信されうる優先権情報の、3つの限定されない例を示す。
様々な実装において、通信タイムスロットの一覧上の通信タイムスロットは、同一の期間または1つまたは複数の異なる期間とすることができる(例えば、第1の期間を有する少なくとも1つの通信タイムスロット、および、第1の期間とは異なる第2の期間を有する少なくとも1つのタイムスロット)。いくつかの実装において、優先権情報は、ルートノードの各ワンホップネイバーへ、等しい数のタイムスロットを割り振ることができる。このタイムスロットは、それぞれのワンホップネイバーがルートノードの他のワンホップネイバーと比較して優先権を有する。他の実装において、ルートノードの1つまたは複数のワンホップネイバーは、ルートノードの他のワンホップネイバーよりも多数のタイムスロットを割り振られうる。このタイムスロットは、1つまたは複数のワンホップネイバーがルートノードの他のワンホップネイバーと比較して優先権を有する。
ブロック604において、少なくとも部分的に受信された優先権情報に基づいて、ワンホップネイバーは、ルートノードのワンホップネイバーが通信優先権を有する場合に通信タイムスロット中にルートノードの他のワンホップネイバーのものよりも短いコンテンションウィンドウおよび/またはIFSを設定する。
ブロック606において、ワンホップネイバーは、それがルートノードへ送信するための情報を有するかどうかを決定する。ワンホップネイバーが現在ルートノードへ送信するためのいずれのデータも有さない場合、ブロック608において、ワンホップネイバーは、ルートノードの1つまたは複数の他のワンホップネイバー(すなわち、優先権のないネイバー)が、ワンホップネイバーが通信優先権を有する場合でさえタイムスロット中にルートノードと通信することを可能にする。ブロック606において、ワンホップネイバーがそれはルートノードへ送信するためのデータを有すると決定した場合、ブロック610において、ワンホップネイバーは、ルートノードへ情報を送信する前に所定の期間待つ。所定の期間は、少なくとも部分的に、ルートノードから受信された優先権情報に基づく。例えば、ワンホップネイバーは、そのIFS設定(例えば、IFS設定212に格納されている)および/またはそのコンテンションウィンドウ設定(例えば、コンテンションウィンドウ214に格納されている)の間待つ。
所定の期間待っている間、ブロック612において、ワンホップネイバーは、所定の期間の間、他のワンホップネイバーによる送信をネットワークの制御チャネル上でリッスンすることができる。ブロック614において、ワンホップネイバーが別のノードからの送信を聞いた場合、ワンホップネイバーは、他のノードによる送信が終わるまで待ち、および、次に、ブロック610へ戻って、そのIFSおよび/またはコンテンションウィンドウが経過するのを待つ。
ブロック614において、ワンホップネイバーが、所定の期間の間、任意の他のノードによる送信を聞かなかった場合、ブロック616において、ワンホップネイバーは、他のワンホップネイバーを含む他のノードによる送信を聞くことなく所定の期間が経過したことに応答して、その情報をルートノードへ送信するであろう。データの送信に続いて、方法はブロック606へ戻って、ワンホップネイバーがルートノードへ送信するための任意の追加情報を有するかどうかを決定する。この時点で、方法は、上記のブロック606にて説明された同一のオペレーションに続く。
方法500および600は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせにおいて実装されうる一連のオペレーションを表す論理フローチャートにおいて、ブロックおよび/または矢印の集合として示される。ブロックが説明される順番は、限定として解釈されることを意図せず、および、説明されたオペレーションがいくつでも、方法または代替方法を実装するために任意の順番で組み合わされうる。追加として、個別のオペレーションは、本明細書で説明される事項の主旨および範囲から逸脱することなく、方法から除外されうる。ソフトウェアのコンテクストにおいて、ブロックは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、記載したオペレーションを実行するコンピュータ命令を表す。ハードウェアのコンテクストにおいて、ブロックは、記載したオペレーションを実行するように構成された1つまたは複数の回路(例えば、特定用途向け集積回路−ASICS)を表す。
(結論)
本願は、特定の構造的特徴および/または方法論的動作を有する実施形態を説明したけれども、請求項は説明された特定の特徴または動作に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。むしろ、特定の特徴および動作は、単に、本願の請求項の範囲内にあるいくつかの実施形態を示すに過ぎない。

Claims (17)

  1. ネットワークのルートノードの1ホップ隣のノードの制御下で、
    前記ルートノードから優先権情報を受信するステップであって、
    前記優先権情報は、
    通信チャネルに対応する通信タイムスロットの一覧と、
    前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードが、1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードと比較して通信の優先権を有する、前記通信タイムスロットの1つまたは複数の表示と
    を含む、ステップと、
    前記ルートノードから受信された前記優先権情報に基づいて、前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードのコンテンションウィンドウまたはフレーム間隔時間のうちの少なくとも1つを設定するステップと、
    前記ルートノードへ情報を送信する前に、予め定められた期間待つステップであって、前記予め定められた期間待つことは、前記コンテンションウィンドウまたは前記フレーム間隔時間のうちの前記少なくとも1つを待つことを含む、ステップと、
    前記予め定められた期間の間、他のノードによる送信を前記通信チャネル上でリッスンするステップと、
    前記予め定められた期間の間に他のノードによる送信を知らされることなく、前記予め定められた期間の満了に応答して、表示されたタイムスロットの間に前記情報を送信するステップと
    を含み、
    前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードが前記ルートノードへ送信するための情報を有さない場合に、前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードは、前記1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードに、前記通信チャネルを介して、前記表示されたタイムスロットの間に前記ルートノードと通信することを許可し、
    前記1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードが、前記通信チャネルを介して、前記表示されたタイムスロットの間に前記ルートノードと通信した後に、前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードは、通信の優先権に基づいて、前記通信チャネルを介して、前記表示されたタイムスロットの間に前記ルートノードへ情報を送信できること
    を特徴とする方法。
  2. 前記表示された通信タイムスロットの間、前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードのコンテンションウィンドウおよび/またはフレーム間隔時間を、前記1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードのものよりも短く設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記通信タイムスロットの一覧上の前記通信タイムスロットは、同一の継続期間であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記通信タイムスロットの一覧上の前記通信タイムスロットは、第1の継続期間を有する第1の通信タイムスロット、および、第2の継続期間を有する第2の通信タイムスロットを含み、前記第2の継続期間は前記第1の継続期間とは異なることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記ルートノードの1ホップ隣のノードのそれぞれは、同数のタイムスロットを有し、そのタイムスロットの間において、前記1ホップ隣のノードのそれぞれが他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードと比較して優先権を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードは、前記他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードよりも多数のタイムスロットを有し、そのタイムスロットの間において、前記他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードと比較して優先権を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードが、前記通信チャネルを介して、前記表示されたタイムスロットの間に前記ルートノードと通信したか否かにかかわらず、前記表示されたタイムスロットにわたって、前記通信チャネルについての通信の優先権を維持するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記通信チャネルは、制御チャネルを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 通信ネットワークのネットワークコンピューティング装置であって、
    1つまたは複数のプロセッサと、
    前記1つまたは複数のプロセッサと通信で連結されたメモリと
    を備え、
    前記メモリは、
    コンテンションウィンドウ設定および/またはフレーム間隔時間設定と、
    通信タイムスロットの一覧と、
    前記ネットワークコンピューティング装置が他のルートノードの1ホップ隣のノードと比較して通信の優先権を有する、前記通信タイムスロットの1つまたは複数の表示を含む、優先権情報と、
    前記ネットワークコンピューティング装置と前記通信ネットワークの1つまたは複数の他のノードとの間で通信の送信を制御するために、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、媒体アクセス制御(MAC)モジュールであって、前記MACモジュールは、どのように通信が、前記ネットワークコンピューティング装置から前記通信ネットワークの前記ルートノードへ送信されるべきかを定義するプロトコルを含み、前記MACモジュールは、前記ネットワークコンピューティング装置が通信の優先権を有する前記通信タイムスロットの間、前記他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードのものよりも短くなるように、前記ネットワークコンピューティング装置の前記コンテンションウィンドウ設定および/またはフレーム間隔時間設定を調整するように構成され、前記MACモジュールは、前記ネットワークコンピューティング装置が、前記ルートノードへ送信するための追加の情報を有さないことを決定し、前記他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードのうちの1つに、前記ネットワークコンピューティング装置が通信の優先権を有する前記通信タイムスロットの間、前記ルートノードと通信することを許可するように構成され、前記MACモジュールは、前記他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードが前記通信タイムスロットの間に前記ルートノードと通信した後に、通信の優先権に基づいて、前記通信タイムスロットの間に前記ルートノードへ情報を送信できるように構成される、MACモジュールと
    を格納すること
    を特徴とするネットワークコンピューティング装置。
  10. 複数の異なるチャネル上で通信を送信および受信することができるマルチチャネル無線機と、
    前記マルチチャネル通信ネットワークの予め定義された周波数ホッピングパターンに従って、前記複数の異なるチャネル間で切り替えるように構成された、周波数ホッピングモジュールと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のネットワークコンピューティング装置。
  11. 前記メモリに格納され、および、リソース消費データを収集するために、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、計測モジュールをさらに備え、前記リソース消費データは、電気消費データ、水道消費データ、および/または、天然ガス消費データを含むことを特徴とする請求項に記載のネットワークコンピューティング装置。
  12. 前記MACモジュールは、前記ネットワークコンピューティング装置に、前記ルートノードへ通信を送信する前に、予め定められた期間待たせ、前記予め定められた期間は、前記優先権情報に基づくようにさらに構成されることを特徴とする請求項に記載のネットワークコンピューティング装置。
  13. 前記プロトコルは、アップストリームプロトコルを含み、
    前記MACモジュールは、ダウンストリームプロトコルをさらに含み、前記ダウンストリームプロトコルは、前記アップストリームプロトコルとは異なり、および、どのように通信が、前記ネットワークコンピューティング装置から前記通信ネットワークのダウンストリームノードへ送信されるべきかを定義すること
    を特徴とする請求項に記載のネットワークコンピューティング装置。
  14. 通信ネットワークのルートノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記ルートノードが動作を実行するように構成する命令を格納する、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記動作は、
    優先権情報を前記ルートノードから1つまたは複数の前記ルートノードの1ホップ隣のノードへ送信することを含み、
    前記優先権情報は、
    通信タイムスロットの一覧と、
    前記ルートノードの1ホップ隣のノードが、1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードと比較して、通信チャネルを介して前記ルートノードと通信するための優先権を有する、前記通信タイムスロットの1つまたは複数の表示と、
    前記1ホップ隣のノードが前記ルートノードへ情報を送信する前に予め定められた期間待つよう指示されるように、前記表示された1つまたは複数の通信タイムスロットの間、前記ルートノードの前記1ホップ隣のノードのコンテンションウィンドウまたはフレーム間隔時間のうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数の他の前記ルートノードの1ホップ隣のノードのものよりも短く設定するための命令であって、前記予め定められた期間は、前記コンテンションウィンドウまたは前記フレーム間隔時間のうちの前記少なくとも1つを含む、命令と、を含み、
    前記動作は、さらに、
    表示された通信タイムスロットの間、前記通信チャネルを介して、前記ルートノードの第1の1ホップ隣のノードからの送信を受信することと、
    前記第1の1ホップ隣のノードが前記ルートノードへ送信するための情報を有さない場合、前記表示された通信タイムスロットの間、前記ルートノードの第2の1ホップ隣のノードからの送信を受信することと、
    前記第2の1ホップ隣のノードが前記表示された通信タイムスロットの間に前記ルートノードと通信した後に、通信の優先権に基づいて、前記表示された通信タイムスロットの間に前記第1の1ホップ隣のノードからの送信を受信することと
    を含むことを特徴とする1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
  15. 前記通信タイムスロットの一覧上の前記通信タイムスロットは、同一の継続期間であることを特徴とする請求項14に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
  16. 前記通信タイムスロットの一覧の前記通信タイムスロットは、第1の継続期間を有する第1の通信タイムスロット、および、前記第1の継続期間とは異なる第2の継続期間を有する第2の通信タイムスロットを含むことを特徴とする請求項14に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
  17. 前記1ホップ隣のノードが前記ルートノードと関連付けられるようになった場合、前記ルートノードは、前記ルートノードの1ホップ隣のノードへ優先権情報を送信することを特徴とする請求項14に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
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