以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<全体構成>
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。各リール110乃至112に施される図柄の配列については後で詳述する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔180はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉163a、左扉163bからなる扉部材(可動演出体)163と、この扉部材163の奥側に配設された液晶表示装置(画像表示装置;画像表示手段)157とを備えており、右扉163a、左扉163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面(表示領域)がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。扉部材163については、詳細を後述する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔180に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<扉>
次に、図3および図4を用いて、扉部材(可動演出体)163の構成について説明する。なお、図3は右扉163aおよび左扉163bがそれぞれ全開位置にある状態の扉部材163の正面図であり、図4(a)乃至(c)は液晶表示装置157に対する右扉163aおよび左扉163bの移動領域を示す模式図である。
図3に示すように、扉部材163は、右扉163aと、左扉163bと、フレーム163cを有して構成されている。フレーム163cは、中央に開口部163c1を有すると共に、上下一対のガイドレール163c2、163c3を左右に2組備えている。左扉163bおよび右扉163aは、液晶表示装置157の表示領域を透過する透明乃至は半透明の部材で構成され、ガイドレール163c2、163c3に上端および下端を案内されて、水平方向に移動する。液晶表示装置157は、フレーム163cの開口部163c1の後方(奥側)に配設される。従って、液晶表示装置157の表示は、この開口部163c1を通して視認されることとなる。左扉163bおよび右扉163aは、液晶表示装置157の表示領域の少なくとも半分の領域を覆うことが可能な大きさで構成したので、透明乃至は半透明の部材を介して視認可能となる液晶表示装置157の表示領域を演出表示の領域として十分に確保可能としている。また、左扉163bおよび右扉163aは、液晶表示装置157の矩形の表示領域の一辺に平行して移動する構成としたので、左扉163bおよび右扉163aの移動に合わせて液晶表示装置157に表示する画像の大きさを変化させるのを容易に行えるようにしている。さらに、左扉163bおよび右扉163aは、透明乃至は半透明の部材の周縁を不透明な部材で囲むように構成したので、左扉163bおよび右扉163aの移動に合わせて液晶表示装置157に表示する画像を、左扉163bおよび右扉163aの縁に合わせて表示した場合に、多少のずれが生じた場合であっても、このずれが遊技者に目立たないようにしている。
また、フレーム163cの上部には、一対のプーリ163c4およびこれらに巻き回された無端ベルト163c5が、左右に2組配設されている。そして2組の一対のプーリ163c4の一方はそれぞれ図示しないステッピングモータに接続され、2つの無端ベルト163c5は右扉163aおよび左扉163bの上部にそれぞれ接続されている。すなわち、右扉163aおよび左扉163bは、ステッピングモータに駆動されて走行する無端ベルト163c5と共に、水平方向に移動するようになっている。
右扉163aおよび左扉163bは、このようにステッピングモータに駆動されて、開口部163c1を解放する全開位置と、開口部163c1の中央で右扉163aの左端163a1および左扉163bの右端163b1が略当接して開口部163c1を遮蔽する全閉位置の間をそれぞれ移動する。すなわち、右扉163aおよび左扉163bは、液晶表示装置157の表示領域を完全乃至は略完全に解放する全開位置と、液晶表示装置157の表示領域を完全乃至は略完全に遮蔽する全閉位置との間を移動する。なお、右扉163aおよび左扉163bは、全開位置と全閉位置の間の任意の位置で停止することが可能である。
さらに、フレーム163cの上部には、右扉163aを駆動する一対のプーリ163c4の間に第1の右扉センサ550および第2の右扉センサ551が配設され、左扉163bを駆動する一対のプーリ163c4の間に第1の左扉センサ552および第2の左扉センサ553が配設されている。これらの扉センサ550〜553は、右扉163aおよび左扉163bが全開位置または全閉位置にあることを検出するためのものである。具体的には、第1の右扉センサ550は右扉163aが全開位置にあることを検出し、第2の右扉センサ551は右扉163aが全閉位置にあることを検出する。そして、第1の左扉センサ552は左扉163bが全開位置にあることを検出し、第2の左扉センサ553は左扉163bが全閉位置にあることを検出する。
右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータは、ここでは、1−2相励磁で使用される。また、1対のプーリ163c4および無端ベルト163c5は、ステッピングモータへの1パルス(p)の入力で右扉163aおよび左扉163bが0.25mm移動するように構成されている。扉部材163は、右扉163aおよび左扉163bの全開位置から全閉位置までの距離が98mmに設定されているため、右扉163aおよび左扉163bを全開位置から全閉位置まで移動させるには392パルス(=98mm/0.25mm/パルス)の入力が必要となっている。
本実施形態では、右扉163aおよび左扉163bの位置を示す座標としてこのパルス数を用いている。すなわち、図4(a)乃至(c)に示すように、液晶表示装置157の表示領域の左端を座標0、液晶表示装置157の表示領域の中央を座標392、液晶表示装置157の表示領域の右端を座標784としている。なお、右扉163aの位置は左端163a1を基準とし、左扉163bの位置は右端163b1を基準としている。従って、右扉163aは、全開位置では座標784に位置し、全閉位置では座標392に位置することとなる。また、左扉163bは、全開位置では座標0に位置し、全閉位置では座標392に位置することとなる。これにより、右扉163aは、座標392と座標784の間を移動し、左扉163bは、座標0と座標392の間を移動することとなる。
なお、右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータは、その他の励磁パターン(2相励磁等)を使用するものであってもよいし、複数種類の励磁パターンを条件に応じて使い分けるものであってもよい。
<図柄配列>
次に、図5(a)を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄の配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出または作動を示している。
本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7−白7−白7」、BB2が「青7−青7−青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7−白7−白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス−ボーナス−ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。 「小役(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー−ANY−ANY」、スイカが「スイカ−スイカ−スイカ」、ベルが「ベル−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類について説明する。遊技状態とは、抽選などにおいて選択する抽選データの種別を識別するための情報である。本実施形態では、スロットマシン100の遊技状態は、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技と、に大別した。但し、内部当選遊技は、通常遊技に含まれる区分けであってもよい。
<通常遊技>
通常遊技中に内部当選する入賞役には、単独役として、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、再遊技(リプレイ)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)があり、複数種類の単独役に内部当選する重複役として、チェリー&BB1、チェリー&BB2、チェリー&RBがある。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を開始する特殊役(作動役)である。「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。なお、各々の役の内部当選確率は、通常遊技に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。通常遊技に用意された抽選データは、図6(a)に示すように、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
通常遊技は、内部抽選の結果が概ねハズレ(ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、再遊技(リプレイ)および小役に当選していない)となる設定、又は、停止表示結果がいずれの役の図柄組合せに該当しないハズレの停止表示結果が概ね導出される設定がされており、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。但し、予め定めた条件を満たした場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合)には、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせてもよい遊技状態であり、この場合、遊技に用いられるメダルの消費が抑えられ、小役の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態になり、遊技者にとっては利益となる遊技状態になる場合がある。
<BB遊技>
BB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、BB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。BB遊技は、本実施形態では、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっており、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する。但し、BB遊技はRB遊技を複数回数実行可能であればよく、例えば、RB遊技を開始する役(図柄組み合わせは例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または、入賞した場合に、RB遊技を開始するように設定してもよい。さらには、BB遊技は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<RB遊技>
RB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、RB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。RB遊技は、本実施形態では、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、予め定めた一の役が内部当選の確率を上昇させる変動(例えば、「設定1」「通常遊技」に設定された「小役1」の内部当選確率1/15を、予め定めた一の値である内部当選確率1/1.2に上昇させる)をし、予め定めた一の数(例えば、8回)の入賞があった場合に終了する。RB遊技は、予め定めた回数(少なくとも2回)の入賞があった場合(例えば、8回)、または、RB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、8回)に終了するようにしてもよい。上述したBB遊技は、RB遊技を複数回数実行可能であるので、一回のRB遊技を行った場合には、BB遊技で得られるメダルの総数よりも少ないメダル数を獲得して終了することとなる。
<ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技>
ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技に内部当選する入賞役には、再遊技(リプレイ)と、小役がある。ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)は内部当選することはなく、ビッグボーナス(BB)かレギュラーボーナス(RB)に対応する図柄組み合わせを入賞させることが可能となっている遊技状態である。
但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)に内部当選した次遊技から、再遊技の内部当選の確率を変動させてもよく、例えば、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせて、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)対応する図柄組み合わせが入賞するまでの間は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数とほぼ同じとなる遊技状態とし、通常遊技と比べると遊技者にとっては利益となる遊技状態としてもよい。なお、BB遊技、RB遊技は両者とも遊技者にとって利益となる遊技状態であるため、総じて、ボーナス遊技、又は、特別遊技と称する場合がある。
<演出の種類>
次に、演出装置160によって行われる演出の種類について説明する。入賞役に応じてどのような演出を行うかは、入賞役の内部抽選と同様に、抽選(演出抽選)によって決定される。
例えば、図6(b)に示すように、ビッグボーナス(BB1、BB2)あるいはレギュラーボーナス(RB)に内部当選した場合には、演出抽選によって、20%の確率で演出Aが、30%の確率で演出Bが、40%の確率で演出Cが行われる。また、重複役(チェリー&BB1、チェリー&BB2、チェリー&RB)に内部当選した場合には、演出抽選によって、10%の確率で演出Aが、40%の確率で演出Bが、50%の確率で演出Cが行われる。一方、小役(ベル、スイカ、チェリー)に内部当選した場合には、演出抽選によって、50%の確率で演出X(非ボーナス演出)が、30%の確率で演出Y(非ボーナス演出)が、20%の確率で演出Z(非ボーナス演出)が行われる。すなわち、演出A、演出B、演出Cは遊技者にとって有利な遊技状態(ボーナス遊技)に移行する可能性がある期待感の高い演出である。
演出A乃至Cはここでは、図7〜図9に示すように、266ms(=約33.3ms(後述するVSYNC信号2回分の時間)×8フレーム))で8フレームの演出画像を表示可能な第1の演出と、第1の演出の後に3996ms(=約33.3ms×120フレーム)で120フレームの演出画像を表示可能な第2の演出とを備えて構成されている。なお、図7(a)および(b)は演出Aの概要を示す模式図であり、図8(a)および(b)は演出Bの概要を示す模式図であり、図9(a)および(b)は演出Cの概要を示す模式図である。第2の演出は、図7(b)、図8(b)および図9(b)に示すように、演出A乃至Cにおいて全く同一に行われるものであり、第1の演出の終了直後から自動的に即座に開始しても良いし、遊技者の操作受付があった時点で第2の演出が開始されるようになっていても良い。また、第1の演出は、扉部材163による演出と連動して、液晶表示装置157による画像表示の演出を行うものであって、演出A乃至Cのそれぞれで右扉163aと左扉163bの動きが異なっている。
詳述すると、演出Aは、第1の演出において右扉163aおよび左扉163bのいずれも上述の全開位置のまま移動せず、図7(a)に示すように、266ms間で1種類のフレーム画像を表示し続けるようになっている。つまり、第1の演出を行う266ms間には、第1フレーム画像表示期間(1f)、第2フレーム画像表示期間(2f)、・・・、第8フレーム画像表示期間(8f)の8つのフレーム期間が設けられるが、各フレーム期間で共通して1種類のフレーム画像を表示するようになっている。これにより、演出Aは、遊技者に与える期待感が極めて小さくなっている(期待度小)。
演出Bは、第1の演出において右扉163aおよび左扉163bが、上述の全開位置から全閉位置まで低速で段階的に(この例では、8段階で)移動するとともに、右扉163aおよび左扉163bの8段階の低速移動に合わせて、図8(a)に示すように266ms間の第1フレーム画像表示期間(1f)〜第8フレーム画像表示期間(8f)で8種類のフレーム画像を表示するようになっている。これにより、演出Bは、遊技者に与える期待感が演出Aよりも大きくなっている(期待度中)。
演出Cは、第1の演出において右扉163aおよび左扉163bが、上述の全開位置から全閉位置まで高速で段階的に(この例では、4段階で)移動するとともに、右扉163aおよび左扉163bの4段階の高速移動に合わせて、図9(a)に示すように266ms間で4種類のフレーム画像を表示するようになっている。つまり、第1フレーム画像表示期間(1f)〜第3フレーム画像表示期間(3f)ではそれぞれ異なるフレーム画像を表示し、一方、第4フレーム画像表示期間(4f)〜第8フレーム画像表示期間(8f)では共通して1種類のフレーム画像を表示するようになっている。これにより、演出Cは、遊技者に与える期待感が演出Bよりも大きくなっている(期待度大)。
なお、各演出A乃至Cでの演出時間や表示するフレーム数は上述の数値に限定されず、適宜変更可能なものである。
<制御部>
次に、図10を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。
<第2副制御部>
第2副制御部500は、液晶表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、扉部材163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、扉部材163のステッピングモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介して扉部材163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じて扉部材163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介して扉センサ550〜553を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとに扉センサ550〜553の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー;描画装置)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリア(後述するフレームバッファ領域や配置領域など)を使用して表示画像を生成し、液晶表示装置157に画像を表示する。なお、本実施形態ではVDP534とVRAM536を別体としたが、VRAM536をVDP534に内蔵してもよい。
<VRAM536>
次に、VRAM536について詳述すると、図11に示すように、VRAM536には、フレームバッファ領域(第2の記憶領域)と、その他の領域(以下、配置領域という;第1の記憶領域)とが設けられている。
フレームバッファ領域は、液晶表示装置157に表示させる演出画像(1フレームの画像)の画像データを一時的に記憶するための記憶領域である。フレームバッファ領域に配置された画像データに対応する演出画像は、第2副制御部500のCPU504が、所定のタイミング(例えば、VDP534から16.66ms間隔で入力するVSYNC信号を2回検出したタイミング、すなわち、約33.3ms間隔)で、フレームバッファ領域に記憶された画像データに対応する演出画像の表示指示をVDP534に出力することによって液晶表示装置157に表示される(詳しくは、後述する第2副制御部画像制御処理を参照)。
なお、本実施形態では、演出画像は、液晶表示装置157の表示領域の全域にわたって表示される画像Bの上に、液晶表示装置157の表示領域の一部(左扉163bの背後に相当する領域)に表示される画像(扉背景画像;特定画像)Aを重ね合わせて構成される。画像Aおよび画像Bはともに、ここでは長方形の画像である。そして、画像Aは横400×縦480の画素サイズであり、画像Bは横800×縦480の画素サイズである。なお、画像Aおよび画像Bの形状やサイズは上記のものに限らず、矩形状であれば正方形であっても良いし、サイズも任意に設定可能である。さらに詳しくは、画素サイズとは、表示解像度(液晶表示装置157に表示するときの解像度)を示す。液晶表示装置157に表示する画像は、拡大等の変形をしてもよく、この場合、表示解像度より画像解像度(拡大等の変形をする前の解像度)が小さい値となる場合があるからである。
配置領域は、第2副制御部500のCPU504から画像データの転送要求を受けたVDP534によって、画像データがROM506からVARM536に転送されるときに最初に配置される領域である。画像データが配置領域の何れに転送されるかの位置情報(後述するVRAM座標)は、画像データごとに予めROM506に記憶されている。一時的に配置領域に配置された画像データは、CPU504から指令を受けたVDP534が予め設定された位置情報(後述するVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報)に従ってフレームバッファ領域に移動させる(描画する)ことによって、液晶表示装置157に表示されることとなる。また、配置領域には、画像の色情報であるカラーパレットデータや、使用頻度の高い画像データ(例えば、メインキャラクタの画像データ)の情報なども記憶される。
次に、ROM506に記憶されるデータテーブルについて詳細に説明する。
<演出データテーブル>
ROM506には、図12(a)に示すような演出データテーブルが記憶されている。演出データテーブルでは「演出データ(演出の種類)」と「扉移動データ」と「画像表示データ」とが予め関連づけて設定されている。演出データテーブルの「扉移動データ」の項目には、演出ごとの扉移動データを参照するためのアドレス(各扉移動データとして各パーツリストデータが格納されているROM506上の先頭アドレス)が記憶されているとともに、画像表示データの項目には、各画像表示データを参照するためのアドレス(各画像表示データが格納されているROM506上の先頭アドレス)が記憶されている。
パーツリストデータは、詳細は後述するが、図20(b)に示すように、「データ数」、「ループ数」および「データa〜x」の項目から構成されている。「データ数」の領域にはデータa〜xの総数が格納され、「ループ数」の領域には動作を繰り返す回数が格納され、「データa〜x」の領域には各データ(パーツデータ)を参照するためのアドレス(各パーツデータが格納されているROM506上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。また、データa〜xはそれぞれ、左扉163bと右扉163aとで別々に、「移動位置(停止ポジション;p)」および「移動時間(ms)」の項目を備えて構成されている。
具体的には、図12(a)に示すように、演出Bに対応して、扉移動データとしてパーツリストデータIが設定されている。パーツリストデータIには、データ数としての数値「1」と、ループ数としての数値「1」と、「データaを参照するためのアドレス」が格納されている。データaには、図12(b)に示すように、左扉163bの移動位置として392パルス、左扉163bの移動時間として266ms、右扉163aの移動位置として392パルス、右扉163aの移動時間として266msが格納されている。これは、演出Bとして、左扉163bおよび右扉163aを、266msの移動時間で、全開位置(座標0)から全閉位置(座標392)まで392パルス分移動させることを示している。
また、図12(a)に示すように、演出Cに対応して、扉移動データとしてパーツリストデータIIが設定されている。パーツリストデータIIには、データ数としての数値「1」と、ループ数としての数値「1」と、「データbを参照するためのアドレス」が格納されている。データbには、図12(b)に示すように、左扉163bの移動位置として392パルス、左扉163bの移動時間として133ms、右扉163aの移動位置として392パルス、右扉163aの移動時間として133msが格納されている。これは、演出Cとして、左扉163bおよび右扉163aを、133ms(データaの移動時間の1/2)の移動時間で、全開位置(座標0)から全閉位置(座標392)まで392パルス分移動させることを示している。
各画像表示データは、図12(c)に示すように、「転送データ」の項目と「表示データ」の項目とから構成されている。「転送データ」の項目には、画像Aにかかるデータ(以下、画像データAともいう)の転送元の座標(CGROM座標)と転送先の座標(VRAM座標)とが格納されている。また、表示データには、画像Aのパレット番号、描画順序、拡大・縮小率、および位置情報が格納されている。
<位置情報テーブル>
上述の「表示データ」における画像Aの位置情報としては、フレームごとに「VRAM配置位置情報(特定配置位置情報)」と「VRAM描画位置情報(特定描画位置情報)」とが格納される。つまり、ROM506には、図13(a)に示すような位置情報テーブルが予め記憶されており、上記の表示データにおける画像Aの位置情報の項目には、位置情報テーブルの先頭アドレスが格納されている。位置情報テーブルには、画像AのVRAM配置位置情報とVRAM描画位置情報とがフレームごとに予め関連づけて設定されている。位置情報テーブルの情報は画像Aの基本位置情報として用いられる。
VRAM配置位置情報は、ROM506からVRAM536の配置領域に転送された画像Aのデータの、配置領域における位置情報である。つまり、ROM506に記憶されている画像Aのデータは、前述の転送元の座標(CGROM座標)と転送先の座標(VRAM座標)に基づいてVRAM536に転送されるが、VRAM536に転送された画像Aのデータの詳細な位置情報は、VRAM配置位置情報によって定められている。また、VRAM配置位置情報は、画像Aのデータを配置領域からフレームバッファ領域に移動させる際に、画像Aのどの範囲のデータを移動させるのかを設定(特定)するための位置情報としても利用される。
VRAM描画位置情報は、フレームバッファ領域に移動した画像Aのデータに対して、液晶表示装置157に表示させる範囲を設定(特定)するための位置情報である。フレームバッファ領域中の、VRAM描画位置情報で設定(特定)される範囲が、実際に液晶表示装置157に表示される範囲となっている。液晶表示装置157には、画像Aを表示させる表示範囲(ここでは、左扉163bが液晶表示装置157の表示領域の前方を移動可能な移動範囲)と、表示範囲内の表示区域(ここでは、左扉163bによって覆われて左扉163bの背後となる領域であり、表示区域は左扉163bの移動に合わせて大きさが増大する)とが予め設定されている。VRAM描画位置情報は、この液晶表示装置157の表示区域に後述する画像Aの一部が表示されるように、液晶表示装置157の位置と対応づけて設定されている。
ここでは、VRAM配置位置情報(基本配置位置情報)として、第1〜第8フレームで共通して、画像Aの座標(X3,Y3)と、座標(X3,Y3)を基準としたX軸方向(表示領域の水平方向)のサイズ(以下、横サイズともいう;ここでは400)と、座標(X3,Y3)を基準としたY軸方向(表示領域の垂直方向)のサイズ(縦サイズともいう;ここでは480)とを格納している。また、VRAM描画位置情報(基本描画位置情報)として、第1〜第8フレームで共通して、画像Aの座標(X1,Y1)と、座標(X1,Y1)を基準としたX軸方向(表示領域の水平方向)のサイズ(以下、横サイズともいう;ここでは400)と、座標(X1,Y1)を基準としたY軸方向(表示領域の垂直方向)のサイズ(縦サイズともいう;ここでは480)とを格納している。上記の画像Aの座標(この例では、座標(X3,Y3)と座標(X1,Y1))は、画像Aの基準座標が設定され、ここでは、基準座標として、画像Aの左上角の画素(ピクセル)が配置されるVRAM536の座標が選定されている。もちろん、画像Aの基準座標として他の位置(例えば画像Aの右上角の画素)の座標を選定してもよい。
<補正値テーブル>
上記の位置情報(基本位置情報)は、演出装置160が前述した演出Bまたは演出Cを行う場合に、CPU504によって補正されるようになっている。本実施形態では、演出Bおよび演出Cのいずれを行う場合にも、横サイズが補正されるようになっている。
具体的には、この補正のために、ROM506には、図13(b)に示すような、画像Aの位置情報テーブルの情報を補正する第1補正値テーブル(特定配置位置補正情報および特定描画位置補正情報)が記憶されている。第1補正値テーブルでは、画像AのVRAM配置位置情報のうちの横サイズの補正値と、VRAM描画位置情報のうちの横サイズの補正値とがフレームごとに関連づけられて予め設定されている。詳細には、第1〜第7フレームのそれぞれについて両横サイズの補正値が格納されている。各横サイズの補正値は、第1フレームで50、第2フレームで100、第3フレームで150、・・・、第7フレームで350といった数値が格納されており、フレーム数が1から7へと進むにつれて横サイズが50ずつ増加するように設定されている。第1補正値テーブルは、演出Bが行われる際に利用されるようになっている。
これにより、演出Bを行う場合には、フレームバッファ領域に描画されて液晶表示装置157に表示される画像Aの横サイズは、第1フレームでは50、第2フレームでは100、第3フレームでは150、・・・、第7フレームでは350というように、フレームが進むにつれて50ずつ増加し、第8フレームで400に到達するように補正される。
また、ROM506には、図13(c)に示すような、画像Aの位置情報テーブルの情報を補正する第2補正値テーブル(特定配置位置補正情報および特定描画位置補正情報)が記憶されている。第2補正値テーブルでも、第1補正値テーブルと同様に、画像AのVRAM配置位置情報のうちの横サイズの補正値と、VRAM描画位置情報のうちの横サイズの補正値とがフレームごとに関連づけられて予め設定されている。ただし、第2補正値テーブルは第1補正値テーブルとはフレーム数および補正値の数値が異なっている。詳細には、第2補正値テーブルでは、第1〜第3フレームのそれぞれについて両横サイズの補正値が格納されている。各横サイズの補正値は、第1フレームで100、第2フレームで200、第3フレームで300の数値が格納されており、フレーム数が1から3へと進むにつれて横サイズが100ずつ増加するように設定されている。第2補正値テーブルは、演出Cが行われる際に利用されるようになっている。
これにより、演出Cを行う場合には、フレームバッファ領域に描画されて液晶表示装置157に表示される画像Aの横サイズは、第1フレームでは100、第2フレームでは200、第3フレームでは300というように、フレームが進むにつれて100ずつ増加し、第4フレームで400に到達するように補正される。
<主制御部;メイン処理>
次に、図14を用いて、主制御部300のCPU304が実行するメイン処理について説明する。なお、同図は主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図14に示す主制御部300のメイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS107では乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。また、このステップS109では、いずれかの入賞役に内部当選した場合に、内部当選した入賞役に応じた演出を行うために、第1副制御部400に対して、内部当選した入賞役に対応する内部当選コマンドを送信する。例えば、ビッグボーナス(BB1)に内部当選した場合には、第1副制御部400に対して、BB1内部当選コマンドを送信する。
ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。
ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。
ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。
ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部;タイマ割込処理>
図15を用いて、主制御部300のCPU304が実行するタイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部300のタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部300のタイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。
ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部当選コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図14に示す主制御部300のメイン処理に復帰する。
一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図14に示す主制御部300のメイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
図16を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
<第1副制御部;メイン処理>
まず、図16(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドを受信した場合には、そのコマンドに対応する処理を行う。つまり、ステップS307で内部当選コマンドを受信した場合には、内部当選した入賞役に応じてどのような演出を行うか決定するための演出抽選を行う。次いで、演出抽選で決定した演出に対応する演出データをROM406から読み出す。ROM406から読み出した演出データの更新が必要な場合には、演出データの更新処理を行う。具体的には、BB1内部当選コマンドを受信した場合には、図6(b)に示すような抽選確率に基づいて、演出A、演出Bおよび演出Cのうちのいずれの演出を行うかを決定し、その後、決定された演出が例えば演出Bである場合には、演出Bに対応する演出データをROM406から読み出す。演出データには、音源IC418への命令や、各種ランプ420への命令や、第2副制御部500へ送信する制御コマンド(扉コマンドや画像表示制御コマンド)が含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップ309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。具体的には、ステップS309で演出Bにかかる演出データを読み出した場合、演出Bにかかる演出データに含まれる扉コマンドおよび画像表示制御コマンドを第2副制御部500に送信するための設定を行い、ステップS303に戻る。
<第1副制御部;コマンド受信割込処理>
次に、図16(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第1副制御部;タイマ割込処理>
次に、図16(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するタイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図16(a)に示す第1副制御部400のメイン処理におけるステップS303において説明したタイマ変数の値に、1を加算してRAM408のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS503では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図17を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。
<第2副制御部;メイン処理>
まず、図17(a)を用いて第2副制御部500のメイン処理について説明する。
ステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。
ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンド(例えば、扉コマンドや画像表示制御コマンド)を受信した場合には、そのコマンドに対応する処理を行う。演出制御処理には、受信したコマンドに対応する演出データ(図12(c)に示すような扉移動データや画像表示データ)をROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて後述する扉制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出し、必要に応じて更新処理された扉移動データに基づいて扉制御を行う。
ステップS613では、ステップS609の処理結果に基づいて後述する画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出し、必要に応じて更新処理された画像表示データに基づいて画像制御を行う。その後、ステップS603へ戻る。
<第2副制御部;コマンド受信割込処理>
次に、図17(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第2副制御部;扉制御処理>
次に、図18(a)を用いて第2副制御部500のメイン処理における扉制御処理について説明する。なお、同図は、扉制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS801では、前述のステップS607で扉コマンドを受信したか否かを判定する。扉コマンドを受信した場合にはステップS803に進み、そうでない場合にはステップS809に進む。
ステップS803では、扉コマンドに対応したパーツリストデータを取得する。扉コマンドには各々のパーツリストデータが格納されているROM506上の先頭アドレスがそれぞれ格納されており、CPU510は、ROM506の所定の領域に予め記憶されたパーツリストデータを参照して制御情報を取得する。パーツリストデータの詳細については後述する。
ステップS805では、取得したパーツリストデータに基づいて、ROM506の所定の領域に予め記憶されたパーツデータを参照し、より詳細な制御情報を取得する。パーツデータの詳細については後述する。
ステップS807では、扉移動情報設定処理を行い、ステップS809では、扉移動処理を行う。扉移動情報設定処理および扉移動処理の詳細については後述する。
<第2副制御部;扉移動情報設定処理>
次に、図18(b)を用いて、前述の扉制御処理における扉移動情報設定処理について説明する。なお、同図は、扉移動情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、パーツリストデータおよびパーツデータを参照して、右扉163aおよび左扉163bの移動位置(停止ポジション)をパーツデータから取得し、RAM508の所定の領域に設定する。
ステップS903では、パーツリストデータおよびパーツデータを参照して、右扉163aおよび左扉163bが移動位置(停止ポジション)まで移動するのに要する時間(移動時間)をパーツデータから取得し、RAM508の所定の領域に設定する。
ステップS905では、後述する速度設定処理を行う。
<第2副制御部;速度設定処理>
次に、図19を用いて、前述の扉移動情報設定処理における速度設定処理について説明する。なお、同図は、速度設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、移動距離を算出する。ここでは、右扉163aおよび左扉163bの現在位置から移動位置(停止ポジション)までの移動距離を算出する。具体的には、駆動回路530から左扉163bおよび右扉163aの現在位置情報を取得し、前述の扉移動情報設定処理のステップS901で設定した移動位置の座標と現在位置の座標の差の絶対値を移動距離として算出する。算出した移動距離は、RAM508の所定の領域に設定する。
ステップS1003では、速度を算出する。ここでは、ステップS1001で算出した移動距離を前述の扉移動情報設定処理のステップS903で設定した移動時間で除した値に最も近い速度を、予め設定された移動速度の表(図示略)から選択し、RAM508の所定の領域に設定する。
ステップS1005では、暫定座標を算出する。本実施例では、規定速度(本実施例では500PPS)よりも大きい速度で右扉163aおよび左扉163bを移動させる場合、停止の際に減速パターンに基づいて減速させた上で停止させる。このため、ステップS1003で500PPS以上の速度が設定された場合、移動位置よりもこの減速パターンの挿入分だけ(減速に要する距離だけ)遠い位置に暫定座標を設定し、RAM508の所定の領域に記憶する。例えば、移動位置の座標が150であり、減速に要する距離が25であるならば、暫定座標はこの両者の和(150+25)である175となる。なお、減速パターンは、移動速度に応じて予め設定されており、ROM506の所定の領域に記憶されている。
ステップS1007では、ステップS1005で設定した暫定座標が全開位置(左扉163bの場合は座標0、右扉163aの場合は座標784)または全閉位置(左扉163b、右扉163a共に座標392)を超えるか否かを判定する。該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合にはステップS1011に進む。
ステップS1009では、減速開始座標の設定を行う。ここでは、暫定座標が全開位置または全閉位置を超える場合に、右扉163aおよび左扉163bの停止する位置が全開位置または全閉位置となるように、減速開始座標を設定する。具体的には、例えば、閉じる方向に移動する左扉163bの移動位置の座標が380であり、減速に要する距離が25である場合、暫定座標は405(=385+25)となり、全閉位置(座標392)を超えることとなる。ここでは、このような場合に、減速開始座標を367(=392−25)に設定する。また、開く方向に移動する左扉163bの移動位置の座標が15であり、減速に要する距離が25である場合、暫定座標は−10(=15−25)となり、全開位置(座標0)を超えることとなる。このような場合には、減速開始座標を25(=0+25)に設定する。なお、暫定座標が全開位置または全閉位置を超えない場合には、減速開始座標は移動位置の座標となる。
ステップS1011では、加速パターンが必要であるか否かを判定する。すなわち、右扉163aおよび左扉163bの移動を開始する際に、ステップS1003で設定した速度まで加速パターンに基づいて加速させる必要があるか否かを判定する。具体的には、ステップS1003で設定した速度が、現在の速度よりも大きく、且つ規定速度(500PPS)より大きいか否かを判定する。該当する場合にはステップS1013に進み、該当しない場合には処理を終了する。
ステップS1013では、加速パターンを設定する。ここでは、移動速度に応じて予め設定され、ROM506の所定の領域に記憶された加速パターンを取得し、RAM508の所定の領域に設定する。
なお、本実施例では、規定速度500PPS以上としているが、これに限定されるものではない。すなわち、規定速度は、モータの仕様や右扉163aおよび左扉163bの質量等に基づいて適宜に設定すればよい。また、減速パターンについての規定速度と加速パターンについての規定速度を別に設定してもよい。
<第2副制御部;扉移動処理>
次に、図20(a)および(b)を用いて、前述の扉制御処理における扉移動処理について説明する。なお、同図(a)は扉移動処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)はパーツリストデータおよびパーツデータの構造を示す図である。
まず、同図(b)を用いて、パーツリストデータおよびパーツデータについて説明する。パーツリストデータは、同図(b)に示されるように、例えば「データ数」、「ループ数」および「データa〜x」の項目から構成されており、ROM506の所定の領域に予め記憶されている。本実施例のパーツリストデータでは、「データ数」の領域に、0〜65535の範囲でデータa〜xの総数が格納されている(0の場合は無効)。また、「ループ数」の領域には、0〜65535の範囲で動作を繰り返す回数が格納されている(0の場合は無限ループ)。「データa〜x」の領域には、パーツデータを参照するためのアドレス(各パーツデータが格納されているROM506上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。すなわち、パーツリストデータは最小単位の制御情報である複数のパーツデータを時系列的に組み合わせることで、様々な連続動作の制御を実行可能に構成されている。
そして、パーツデータは、同図(b)に示されるように、例えば「移動位置(停止ポジション)」、「移動時間(ms)」の項目から構成されており、ROM506の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「移動位置」の領域には、移動位置(移動先の位置)の座標に関する情報として現在位置から移動先までのモータのステップ数が格納されている。「移動時間」の領域には、0〜65535msの範囲で移動に要する時間が格納されている(0の場合は最速動作となる)。このパーツデータは、詳述すると、左扉163bの移動位置および移動時間、ならびに右扉163aの移動位置および移動時間の項目から構成されている。
なお、パーツリストデータは、演出ごとに(または、演出における右扉163aおよび左扉163bの一連の動作ごとに)予め設定され、パーツデータは、右扉163aおよび左扉163bの特定の動作ごとに予め設定されている。
また、1つのパーツリストデータが複数種類のパーツデータから構成されている場合には(1つのパーツデータのみからなる場合もある)、上述の扉移動設定処理は、パーツリストデータに格納された全てのパーツデータについて実行される。具体的には、パーツリストデータの先頭に格納されたパーツデータから順に各パーツデータについて扉移動設定処理が実行される。
同図(a)に示されるように、扉移動処理のステップS1101では、パーツデータの移動時間が終了したか否かを判定する。ここでは、現在実行中の右扉163aおよび左扉163bの移動についてパーツデータに設定された移動時間が終了したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1103に進み、該当しない場合には処理を終了する。
ステップS1103では、パーツデータの総数を超えたか否かを判定する。すなわち、パーツリストデータに基づいて設定された全てのパーツデータを実行したか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS1105に進む。
ステップS1105では、パーツリストデータに基づいて設定された次のパーツデータから、駆動回路530に送信するコマンドである扉移動情報を設定し、RAM508の所定の領域に記憶する。
<第2副制御部;タイマ割込処理>
次に、図21(a)を用いて、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理について説明する。なお、同図は、第2副制御部500のタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。
第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、タイマ割込み処理を実行する。なお、第2副制御部500は、第1副制御部400と同様に汎用タイマの設定(10ms)としており、ステップS1201では、この汎用タイマの更新を行う。ステップS1203では、後述する扉モータ処理を行う。ステップS1205では、各種の更新処理を行う。
<第2副制御部;扉モータ処理>
次に、図21(b)を用いて、前述のタイマ割込処理における扉モータ処理について説明する。なお、同図は、扉モータ処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301では、パルス出力タイミングを管理するカウンタを更新する。パルス出力タイミングを管理するカウンタとは、扉移動情報に基づいて、駆動回路530にパルスを出力するタイミングを判別するカウンタである。ここでは、パルス出力回数を管理するカウンタの更新設定を行う。
ステップS1303では、パルス出力タイミングを管理するカウンタの値に基づいて、パルスを出力して右扉163aおよび左扉163bを移動させるタイミングであるか否かを判定する。パルスを出力するタイミングである場合にはステップS1305に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS1305では、駆動回路530にパルスを出力し、左扉163bおよび/または右扉163aを移動させる。
ステップS1307では、扉位置情報更新処理を行う。この扉位置情報更新処理では、右扉163aおよび/または左扉163bの現在位置(現在座標)に関する情報としてRAM508の所定の領域に記憶された扉位置情報を更新する。扉位置情報更新処理の詳細については説明を省略する。
ステップS1309では、各扉センサ550〜553の状態がOFFからONに変わったか否かを判定する。すなわち、各扉センサ550〜553が右扉163aまたは左扉163bを検出したか否かを判定し、検出した場合にはステップS1311に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1311では、扉位置情報に記憶された右扉163aおよび左扉163bの現在位置と、右扉163aおよび左扉163bの実際の現在位置とのずれを解消するために、扉位置情報を補正する。
本実施例では、第1の右扉センサ550は右扉163aが座標776〜784の範囲にある場合にONとなり、第2の右扉センサ551は右扉163aが座標392〜400の範囲にある場合にONとなる。また、第1の左扉センサ552は左扉163bが座標0〜8の範囲にある場合にONとなり、第2の左扉センサ553は左扉163bが座標384〜392の範囲にある場合にONとなる。従って、第1の右扉センサ550がOFFからONに変わった場合には扉位置情報における右扉163aの現在座標を776に変更し、第2の右扉センサ551がOFFからONに変わった場合には扉位置情報における右扉163aの現在座標を400に変更する。また、第1の左扉センサ552がOFFからONに変わった場合には扉位置情報における左扉163bの現在座標を8に変更し、第2の左扉センサ553がOFFからONに変わった場合には扉位置情報における左扉163bの現在座標を384に変更する。
なお、右扉163aおよび左扉163bの現在座標が、各扉センサ550〜553がOFFからONに変わる位置の座標から所定の許容範囲以上離れている場合にのみ扉位置情報を補正するようにしてもよい。例えば、第1の右扉センサ550の許容範囲を座標760〜784に設定し、第1の右扉センサ550がOFFからONに変わったときの右扉163aの現在座標が、この許容範囲外である場合にのみ右扉163aの現在座標を変更するようにしてもよい。また、右扉163aまたは左扉163bの現在座標を変更する場合に、右扉163aまたは左扉163bの現在座標に予め設定した補正値を加算または減算するようにしてもよい。
<第2副制御部;画像制御処理>
次に、図22(a)を用いて、第2副制御部500のCPU504が行うメイン処理における画像制御処理について説明する。なお、同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、新たに演出Bの実行を開始するか否かを判定する。演出Bの実行を開始する場合はステップS1403に進み、そうでない場合はステップS1407に進む。
ステップS1403では、演出Bにかかる画像表示データ(図12(a)および(c)における「データsa」参照)をROM506からRAM508に展開し、ステップS1405に進む。
ステップS1405では、第1補正値テーブルを参照して画像AのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を補正し、ステップS1413に進む。つまり、ステップS1405では、画像Aの横サイズが第1〜第7フレームのそれぞれにおいて補正される。
ステップS1407では、新たに演出Cの実行を開始するか否かを判定する。演出Cの実行を開始する場合はステップS1409に進み、そうでない場合はステップS1413に進む。
ステップS1409では、演出Cにかかる画像表示データ(図12(a)および(c)における「データsa」参照)をROM506からRAM508に展開し、ステップS1411に進む。
ステップS1411では、第2補正値テーブルを参照して画像AのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を補正し、ステップS1413に進む。つまり、ステップS1411では、画像Aの横サイズが第1〜第3フレームのそれぞれにおいて補正される。
ステップS1413では、他のデータ展開処理を行う。新たに実行する演出があれば、ここでデータをRAM508に展開する。なければ終了する。
ステップS1415では、後述する画像表示処理を行う。
<第2副制御部;画像表示処理>
次に、図22(b)を用いて、前述の画像制御処理における画像表示処理について説明する。なお、同図は、画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1501では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、画像表示データ(例えば、図12(c)に示す「データsa」)に基づいてCGROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS1503では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1505に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS1505では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータ(図12(c)に示す表示データ中の「パレット番号」、「描画順序」、「拡大・縮小率」、「位置情報」等)などに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1501でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536のフレームバッファ領域に演出画像(表示画像)を形成するために、演出画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、VRAM配置位置情報、VRAM描画位置情報など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1507では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1509では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS1511では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出B>
次に、図23〜図27を用いて、上述の演出Bについて詳細に説明する。なお、図23は、VRAM536のフレームバッファ領域と、当該フレームバッファ領域に配置する前の画像Aと画像Bを示した図であり、図24〜図27は、VRAM536のフレームバッファ領域に画像Aと画像Bを配置した様子を示した図である。
例えば、主制御部300は、上記主制御部メイン処理の入賞役内部抽選(ステップS109)において所定の入賞役(例えば、BB1)に内部当選した場合に、第1副制御部400に対して、内部当選コマンド(例えば、BB1内部当選コマンド)を送信する。
この内部当選コマンドを受信した第1副制御部400は、上記第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において、内部当選コマンドに対応する処理を行う。例えば、第1副制御部400は、BB1内部当選コマンドを受信した場合には、上述のとおり、演出抽選によって、20%の確率で演出A、30%の確率で演出B、40%の確率で演出Cを選択し、選択した演出に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。ここでは、演出抽選によって演出Bが選択されたものと仮定する。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS315においてステップ309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行うが、ここでは、ステップS309でROM406から読み出した演出Bの演出データに含まれる扉コマンドおよび画像表示制御コマンドを第2副制御部500に送信するための設定を行い、その後の処理で、当該扉コマンドおよび画像表示制御コマンドを第2副制御部500に対して送信する。
扉コマンドおよび画像表示制御コマンドを受信した第2副制御部500は、上記第2副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS609)において、受信したコマンドに対応する処理を行うが、ここでは、演出Bの扉コマンドおよび画像表示制御コマンドに対応する演出データ(扉移動データおよび画像表示データ)をそれぞれROM506から読み出す等の処理を行う。
続いて、第2副制御部500は、上記ステップS611において、扉移動データに基づいて扉制御処理を行うとともに、ステップS613において、画像表示データに基づいて画像制御処理を行う。
第2副制御部500は、上記扉制御処理において、扉コマンドに対応したパーツリストデータを取得した後、このパーツリストデータに対応するパーツデータを取得するが、ここでは、演出Bの扉コマンドに対応するパーツリストデータI(1/1/データa)と、このパーツリストデータIに対応するパーツデータ(データa)を取得する。また、第2副制御部500は、上記扉移動情報設定処理において、パーツリストデータおよびパーツデータを参照して、右扉163aおよび左扉163bの移動位置(ここでは、左扉データの移動位置392pと右扉データの移動位置392p)や、右扉163aおよび左扉163bが移動位置(停止ポジション)まで移動するのに要する移動時間(ここでは、左扉データの移動時間266mと右扉データの移動時間266ms)を取得した後、移動距離、速度、および暫定座標の算出や、減速開始座標の設定や、加速パターンの設定などを行う。
続いて、第2副制御部500は、上記第2副制御部扉モータ処理において、右扉163aや左扉163bの現在位置(現在座標)を更新しつつ、左扉163bや右扉163aを移動位置まで移動させるが、ここでは、左扉163bおよび右扉163aを、266msの移動時間で、全開位置(座標0)から全閉位置(座標392)まで392パルス分移動させる。
第2副制御部500は、このような扉制御処理に同期させて、次に説明する画像制御処理を行う。具体的には、第2副制御部500のCPU504は、上記画像制御処理のステップS1403において、演出Bにかかる画像表示データ(ここでは、図12(c)に示すデータsa)をROM506からRAM508に展開し、ステップS1405において、その画像表示データ(データsa)中の画像Aの位置情報のうちの横サイズを補正する。
次いで、CPU504は、上記画像表示処理のステップS1501において、VDP534のアトリビュートレジスタに、補正された画像表示データ(データsa)に基づいてCGROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)、画像Aの位置情報などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定し、VRAM536がその命令に基づいて画像データを転送する。これにより、ROM506に格納された画像Aおよび画像Bのデータはそれぞれ、図23に示すように、VRAM536の配置領域の予め設定された位置に配置される。詳しくは、画像Aの左上角が配置領域の座標(X3,Y3)に位置するように、また、画像Bの左上角が座標(X2,Y2)に位置するように配置され、互いの画像が配置領域において重ならないように配置される。なおこのとき、画像Aのデータはその全てがROM506からVRAM536に転送されている。
続いて、CPU504は、上記画像表示処理のステップS1503において、VDP534からの転送終了割込信号が入力されるのを待った後に、ステップS1505において、アトリビュートデータ(ここでは、図12(c)に示すデータsa中の表示データ)などに基づいて、パラメータ設定を行う。
続いて、ステップS1507において、VDP534がフレームバッファ領域における画像描画を開始する。これにより、演出Bが行われる場合には、VDP534は、補正されたVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報に基づいて、各フレームで画像データAの少なくとも一部および画像データBを配置領域からフレームバッファ領域に移動させて描画する。
つまり、演出Bでは、フレームごとに画像AのデータのVRAM配置位置情報の横サイズが補正されて、第1フレームでは図24に示すように、画像Aの1/8((X3,Y3)、(X3+50,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+50,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータが配置領域からフレームバッファ領域に描画される。このとき、VRAM描画位置情報の横サイズも補正されているので、フレームバッファ領域中の、補正されたVRAM描画位置情報で特定される場所に、画像Aのデータの一部が描画される。
次いで、第2フレームでは図25に示すように、画像Aの1/4((X3,Y3)、(X3+100,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+100,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータが配置領域からフレームバッファ領域の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。
第3フレーム以降も同様に、1/8ずつ画像Aのデータ移動量を増大させて配置領域からフレームバッファ領域の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画していき、第7フレームでは図26に示すように、画像Aの7/8((X3,Y3)、(X3+350,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+350,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータが配置領域からフレームバッファ領域の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。そして、図27に示すように、第8フレームでは画像AのデータのVRAM配置位置情報は補正されずに描画されるので、画像Aのデータの全てが配置領域からフレームバッファ領域の基本のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。
この画像表示と扉移動とを組み合わせた演出を図28(a)乃至(d)に示す。画像Aは、左扉163bの移動に合わせて左扉163bからはみ出ないように液晶表示装置157に表示される。
つまり、図28(a)に示すように、第1フレーム期間(経過時間;0ms〜約33.3ms)では、左扉163bは座標0(全開位置)から座標49まで移動するとともに、画像Aは、横サイズが50の大きさぶんだけフレームバッファ領域に描画される。そして、第1フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534から前述のVSYNC信号を2回検出した時点であり、左扉163bが座標49に移動した時点)で、CPU504がフレームバッファ領域中の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画された画像Aを液晶表示装置157に表示するようにVDP534に指示を送るので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示されるようになっている。
また、図28(b)〜(d)に示すように、第2フレーム期間(経過時間;約33.3ms〜約66.7ms)では、左扉163bは座標49から座標98まで移動するとともに、画像Aは、第2フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534からVSYNC信号をさらに2回検出した時点であり、左扉163bが座標98に移動した時点)で、横サイズが100の大きさぶんだけ液晶表示装置157に表示されるので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示されるようになっている。
第3フレーム期間〜第7フレーム期間(経過時間;約66.7ms〜約232.7ms)も同様に、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示され、第8フレーム期間(経過時間;約232.7ms〜266ms)で、左扉163は座標392(全閉位置)まで移動し、画像Aは左扉163bの背後(表示区域)において全てが表示されるようになっている。
<演出C>
また、演出Cが行われる場合について説明すると、演出Cが行われる場合とは、例えば、主制御部300の内部抽選(ステップS109)によってビッグボーナス(BB1)に内部当選し、第1副制御部400の演出抽選(ステップS309)によって演出Cが選択された場合である。このとき、第1副制御部400は、演出抽選後(ステップS309)に演出Cに対応する演出データをROM406から読み出すこととなる。
そして、第1副制御部400は、読み出した演出Cの演出データに含まれる扉コマンドおよび画像表示制御コマンドを第2副制御部500に送信するための設定を行い(ステップS315)、その後の処理で、当該コマンドを第2副制御部500に対して送信する(ステップS503)。
上記コマンドを受信した第2副制御部500は、上記コマンドに対応する演出データ(演出Cの扉移動データおよび画像表示データ)をそれぞれROM506から読み出す等の処理を行う(ステップS609)。続いて、第2副制御部500は、読み出した演出Cの扉移動データに基づいて扉制御処理を行う(ステップS611)とともに、読み出した演出Cの画像表示データに基づいて画像制御処理を行う(ステップS613)。
扉制御処理では、演出Cの扉移動データであるパーツリストデータII(1/1/データb)と、パーツリストデータIIに対応するパーツデータ(データb)を取得する(ステップS803およびステップS805)。そして、これらパーツリストデータIIおよびパーツデータ(データb)を参照して、右扉163aおよび左扉163bの移動位置(392p)や移動時間(133ms)を取得した(扉移動情報設定処理)後に、移動距離、速度および暫定座標の算出や、減速開始座標の設定や、加速パターンの設定(速度設定処理)などを行う。
続いて、第2副制御部500は、右扉163aおよび左扉163bの現在位置(現在座標)を更新しつつ、右扉163aおよび左扉163bを133msの移動時間で全開位置(座標0)から全閉位置(座標392)まで392パルス分移動させる(扉モータ処理)。
第2副制御部500は、このような扉制御処理に同期させて、次に説明する画像制御処理を行う。具体的には、第2副制御部500のCPU504は、上記画像制御処理のステップS1403において、演出Cにかかる画像表示データ(ここでは、図12(c)に示すデータsa)をROM506からRAM508に展開し、ステップS1405において、その画像表示データ(データsa)中の画像AのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報のうちの横サイズを補正する。
次いで、CPU504は、上記画像表示処理のステップS1501において、VDP534のアトリビュートレジスタに、補正された画像表示データ(データsa)に基づいてCGROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定し、VRAM536がその命令に基づいて画像データを転送する。これにより、ROM506に格納された画像Aおよび画像Bのデータはそれぞれ、図23に示すように、VRAM536の配置領域の予め設定された位置に配置される。詳しくは、画像Aの左上角が配置領域の座標(X3,Y3)に位置するように、また、画像Bの左上角が座標(X2,Y2)に位置するように配置され、互いの画像が配置領域において重ならないように配置される。
続いて、CPU504は、上記画像表示処理のステップS1503において、VDP534からの転送終了割込信号が入力されるのを待った後に、ステップS1505において、アトリビュートデータ(ここでは、図12(c)に示すデータsa中の表示データ)などに基づいて、パラメータ設定を行う。
続いて、ステップS1507において、VDP534がフレームバッファ領域における画像描画を開始する。これにより、演出Cが行われる場合には、VDP534は、第2補正値テーブルによって補正されたVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報に基づいて、各フレームで画像Aのデータの少なくとも一部および画像Bのデータを配置領域からフレームバッファ領域に移動させて描画する。
つまり、演出Cでは、フレームごとに画像AのデータのVRAM配置位置情報の横サイズが補正されて、第1フレームでは図25に示すように、画像Aの1/4((X3,Y3)、(X3+100,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+100,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータが配置領域からフレームバッファ領域に描画される。このとき、VRAM描画位置情報の横サイズも補正されているので、フレームバッファ領域中の、補正されたVRAM描画位置情報で特定される場所に、画像Aのデータの一部が描画される。
次いで、第2フレームでは、画像Aの1/2((X3,Y3)、(X3+200,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+200,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータがフレームバッファ領域の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。
次いで、第3フレームでは、画像Aの3/4((X3,Y3)、(X3+300,Y3)、(X3,Y3+480)、(X3+300,Y3+480)の4点を角とする矩形範囲)に対応するデータがフレームバッファ領域の補正後のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。
第4フレーム以降では、画像AのデータのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報は補正されないので、画像Aのデータの全てがフレームバッファ領域の基本のVRAM描画位置情報で特定される場所に描画される。
このような画像表示と扉移動とを組み合わせた演出について説明すると、第1フレーム期間(経過時間;0ms〜約33.3ms)では、左扉163bは座標0(全開位置)から座標98まで移動するとともに、画像Aは、横サイズが100の大きさぶんだけ配置領域からフレームバッファ領域に描画される。そして、第1フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534から前述のVSYNC信号を2回検出した時点であり、左扉163bが座標98に移動した時点)で、CPU504がフレームバッファ領域中のVRAM描画位置情報で特定される範囲内に描画された画像Aを液晶表示装置157に表示するようにVDP534に指示を送るので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示されるようになっている。
また、第2フレーム期間(経過時間;約33.3ms〜約66.7ms)では、左扉163bは座標98から座標196まで移動するとともに、画像Aは、第2フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534からVSYNC信号をさらに2回検出した時点であり、左扉163bが座標196に移動した時点)で、横サイズが200の大きさぶんだけ液晶表示装置157に表示されるので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示されるようになっている。
また、第3フレーム期間(経過時間;約66.7ms〜約100ms)では、左扉163bは座標196から座標294まで移動するとともに、画像Aは、第3フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534からVSYNC信号をさらに2回検出した時点であり、左扉163bが座標294に移動した時点)で、横サイズが300の大きさぶんだけ液晶表示装置157に表示されるので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示されるようになっている。
また、第4フレーム期間(経過時間;約100ms〜約133ms)では、左扉163bは座標294から座標392(全閉位置)まで移動するとともに、画像Aは、第4フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534からVSYNC信号をさらに2回検出した時点であり、左扉163bが座標294に移動した時点)で、全サイズが液晶表示装置157に表示されるので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aの全てが表示されるようになっている。
第5フレーム期間以降(経過時間;約133ms〜約266ms)は、画像AのデータのVRAM配置位置情報の横サイズは補正されないので、右扉163aおよび左扉163bは全閉位置に停止した状態で、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aの全てが表示されるようになっている。
このように、画像Aは、左扉163bの移動に合わせて左扉163bからはみ出ないように液晶表示装置157に表示される。
<演出A>
また、例えば演出Aが行われる場合には、VDP534は基本位置情報に基づいて、図27に示すように、配置領域に配置された画像Aおよび画像Bをフレームバッファ領域に移動させて描画する。詳しくは、図12(a)に示すように、演出Aを行う際には、扉移動データはない(演出データに扉コマンドが含まれていない)ので、右扉163aおよび左扉163bは現在の位置から移動しない。また、図22(a)に示すように、演出Aを実行する場合の画像制御処理には、画像Aの位置情報を補正するステップはない。従って、VDP534は、基本位置情報をそのまま用いて画像Aのデータの全てを配置領域からフレームバッファ領域に描画するとともに、液晶表示装置157に表示させる。これにより、演出Aでは、第1〜第8のいずれのフレームにおいても、図27に示すように、画像Aの全てがフレームバッファ領域に描画されて、図27の最上段に示すような演出画像が生成され、生成された演出画像が液晶表示装置157の表示領域に表示される。
以上、上述したように、右扉163aおよび左扉163bが液晶表示装置157の前方を移動して液晶表示装置157を覆うような演出(演出Bおよび演出C)を行う場合には、VRAM536の配置領域に配置された画像Aのデータの基本位置情報を補正して画像Aのデータの少なくとも一部を配置領域からフレームバッファ領域へ移動させるので、従来のように扉(左扉163b)の背景領域に合わせて複数の扉背景画像を用意する必要がなく、画像容量を軽減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態における画像Aのデータの構成と第2副制御部の画像制御処理の方法とを変更し、他は第1実施形態と同様のものである。このため、以下では、第1実施形態とは異なる構成についてのみ説明し、他の同一部分については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
本実施形態では、図29(a)に示すように画像Bは第1実施形態と同じであるが、図29(b)に示すように画像Aが複数(ここでは8つ)の矩形状の画像A1〜A8に分割された状態で、分割画像A1〜A8に対応する各画像データがROM506に記憶されている。つまり、複数の分割画像A1〜A8から画像Aが構成されている。
分割画像A1〜A8に対応するデータはそれぞれ、個別にVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を有している。ここでは、分割画像A1の配置位置情報の左上角座標は(X11,Y11)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X21,Y21)に設定されている。また、分割画像A2の配置位置情報の左上角座標は(X12,Y12)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X22,Y22)に設定されている。また、分割画像A3の配置位置情報の左上角座標は(X13,Y13)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X23,Y23)に設定されている。また、分割画像A4の配置位置情報の左上角座標は(X14,Y14)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X24,Y24)に設定されている。また、分割画像A5の配置位置情報の左上角座標は(X15,Y15)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X25,Y25)に設定されている。また、分割画像A6の配置位置情報の左上角座標は(X16,Y16)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X26,Y26)に設定されている。また、分割画像A7の配置位置情報の左上角座標は(X17,Y17)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X27,Y27)に設定されている。また、分割画像A8の配置位置情報の左上角座標は(X18,Y18)に設定されるとともに、描画位置情報の左上角座標は(X28,Y28)に設定されている。各分割画像A1〜A8に対応する画像データは、互いに重ならないようにVRAM536の配置領域に配置されるようになっている。
また、分割画像A1〜A8の横サイズおよび縦サイズは、第1〜第8の各フレームにおいて、VRAM配置位置情報とVRAM描画位置情報ともに同一サイズ(ここでは、横サイズ50、縦サイズ480)に設定されている。
さらに、上記のVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を補正する補正情報として、図30に示すようなテーブルが各分割画像A1〜A8ごとにROM506に記憶されている。つまり、図30に示すテーブルでは、第1の分割画像A1は、第1〜第8フレームにおいて、VRAM配置位置情報として(X11,Y11)、横サイズ50、縦サイズ480が設定され、VRAM描画位置情報として(X21,Y21)、横サイズ50、縦サイズ480が設定されている。
第2の分割画像A2は、第2〜第8フレームにおいて、VRAM配置位置情報として(X12,Y12)、横サイズ50、縦サイズ480が設定され、VRAM描画位置情報として(X22,Y22)、横サイズ50、縦サイズ480が設定されている。第1のフレームにおいては何も設定されていない。
第3の分割画像A3は、第3〜第8フレームにおいて、VRAM配置位置情報として(X13,Y13)、横サイズ50、縦サイズ480が設定され、VRAM描画位置情報として(X23,Y23)、横サイズ50、縦サイズ480が設定されている。第1および第2のフレームにおいては何も設定されていない。
第4〜第7の分割画像A4〜A7もそれぞれ、第1〜第3の分割画像A1〜A3と同様に適宜に設定され、第8の分割画像A8は、第8フレームにおいて、VRAM配置位置情報として、座標(X18,Y18)、横サイズ50および縦サイズ480が設定され、VRAM描画位置情報として、座標(X28,Y28)、横サイズ50および縦サイズ480が設定されている。第1〜第7のフレームにおいては何も設定されていない。
このように設定された補正情報に基づいてVDP534が描画すると、例えば第1フレーム画像として、図31の最上段に示すような演出画像が生成される。
つまり、本実施形態では、第1副制御部400が自身のメイン処理の演出制御処理(図16(a)のステップS309)で演出Bまたは演出Cを演出抽選し、第2副制御部500がその抽選結果に基づいて画像制御処理(図17(a)のステップS613)を実行する際に、画像Aの位置情報として、図30に示す分割画像A1〜A8の位置情報をROM506から個別に読み出すようになっている。
具体的には、演出装置160が演出Bを行う場合には、第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した扉コマンドに基づいて、図12(a)に示す扉移動データとしてのパーツリストデータ(1/1/データa)と、図12(b)に示すパーツデータ(データa)をROM506から読み出す。そして、読み出したこれらのデータに基づいて扉制御処理を行う。扉制御処理にかかる点は、第1実施形態と全く同様である。
一方、第2副制御部500は、図22(a)に示すような画像制御処理において、第1副制御部400から受信した画像表示制御コマンドに基づいて図12(c)に示すような画像表示データ(データsa)をROM506から読み出し、RAM508に展開する(ステップS1403)。このとき、読み出した画像表示データ(データsa)中の表示データのうちの画像Aの位置情報は、図30に示すような分割画像A1〜A8で個別に設定された位置情報に変更(補正)される(ステップS1405)。この補正にかかる点が、第1実施形態の画像制御処理と大きく異なる。
これにより、第2副制御部500のVDP534は、図22(b)に示すような画像表示処理において、補正された画像AのVRAM配置位置情報を参照して、第1フレームでは第1の分割画像A1に対応するデータのみを配置領域からフレームバッファ領域に描画する。次いで、第2フレームでは、第1の分割画像A1および第2の分割画像A2に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。同様にして第3フレーム以降は描画する分割画像を1つずつ増やしていき、第8フレームで全ての分割画像A1〜A8をフレームバッファ領域に描画する。このとき、VRAM描画位置情報も補正されているので、フレームバッファ領域中の、補正されたVRAM描画位置情報で特定される場所に、所定の分割画像のデータが描画される。
この結果、上述の画像表示と扉移動とを組み合わせると、画像Aは、左扉163bの移動に合わせて左扉163bからはみ出ないように、その少なくとも一部が液晶表示装置157に表示されることとなる。
つまり例えば、第1フレーム期間(経過時間;0ms〜約33.3ms)では、左扉163bは座標0(全開位置)から座標49まで移動するとともに、画像Aとして第1の分割画像A1に対応するデータのみが配置領域からフレームバッファ領域に描画される。次いで、第1フレーム期間の終了時点(CPU504がVDP534から前述のVSYNC信号を2回検出した時点であり、左扉163bが座標49に移動した時点)で、CPU504がフレームバッファ領域に描画された画像データ(第1の分割画像A1に対応するデータ)を液晶表示装置157に表示するようにVDP534に指示を送るので、左扉163bの背後(表示区域)に画像Aが部分的に表示される。
また、演出装置160が演出Cを行う場合(左扉163bの移動速度が速い場合)には、左扉163bの移動速度に合わせて描画する分割画像のデータ数を増やすと好ましい。つまり、演出Bでは、フレームが1つ進むにつれて描画する分割画像データの数を1つずつ増やしたのに対して、演出Cでは、フレームが1つ進むにつれて描画する分割画像データの数を2つずつ増やすようにすると良い。より詳細には、演出Cにおいては、第1フレームでは、図32に示すように第1の分割画像A1に対応するデータと第2の分割画像A2に対応するデータとを描画する。次いで、第2フレームでは、第1〜第4の分割画像A1〜A4に対応するデータを描画し、第3フレームでは、第1〜第6の分割画像A1〜A6に対応するデータを描画し、第4フレーム以降では第1〜第8の全ての分割画像A1〜A8に対応するデータを描画するようにする。このようにすれば、左扉163bの移動に連動して左扉163bの背後に画像Aが適切に表示される。
上述のように、右扉163aおよび左扉163bが液晶表示装置157の前方を移動して液晶表示装置157の表示領域を覆うような演出(演出Bおよび演出C)を行う場合には、VRAM536の配置領域に配置された画像Aのデータの位置情報を変更して画像Aのデータの少なくとも一部を配置領域からフレームバッファ領域へ移動させるので、従来のように左扉163bの背景領域に合わせて複数の扉背景画像を用意する必要がなく、左扉163bの移動に合わせて画像Aを表示しながらも画像容量を軽減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態は、第1実施形態および第2実施形態と異なり、画像Aの表示を扉の移動に合わせて徐々に消していくものである。なお、画像Aおよび画像Bにかかるデータの構成と第2副制御部の画像制御処理および画像表示処理と扉部材の構成以外は第1実施形態および第2実施形態と同様であるので、同一部分については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態では、図33(a)に示すように画像B′が設定されてその画像データがROM506に記憶されている。画像B′は、第1の実施形態の画像Bの右半分に相当する。また、図33(b)に示すように、第2実施形態と同様に、画像Aが複数(ここでは8つ)の矩形状の画像A11〜A18に分割され、各分割画像A11〜A18に対応するデータがROM506に記憶されている。分割画像A11〜A18はそれぞれ個別に、VRAM配置位置情報(特定配置位置情報)と、VRAM描画位置情報(特定描画位置情報)と、VRAM配置位置情報を補正するVRAM配置位置補正情報(特定配置位置補正情報)と、VRAM描画位置情報を補正するVRAM描画位置補正情報(特定描画位置補正情報)とを有し、それらの情報は互いに関連づけられてROM506に記憶されている。また、図33(c)に示すように、左扉613b′は、背後の液晶表示装置157の表示領域が透視できないように、液晶表示装置157の表示画面を透過しない不透明な部材で構成されている。
画像Aが上述のように分割画像A11〜A18に対応するデータとして分割されて記憶されていることから、第2副制御部500の画像制御処理において、VDP534は、補正された位置情報に基づいて次のように画像Aの一部に対応する分割画像データをVRAM536の配置領域からフレームバッファ領域にフレームごとに描画する。このとき、画像Aの少なくとも一部が、液晶表示装置157の予め設定された表示範囲内の表示区域に表示されるようにする。ここでの表示範囲は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、左扉163bが液晶表示装置157の表示領域の前方を移動可能な移動範囲として設定されている。一方、表示区域は、第1実施形態および第2実施形態と異なり、左扉163bによって覆われていない領域であり、左扉163bの移動に合わせて大きさが減少するように設定されている。
つまり、第1フレームでは、図34(a)に示すように、VDP534は分割画像A12〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第1の分割画像A11は液晶表示装置157に表示されず、第2〜第8の分割画像A12〜A18が液晶表示装置157に表示される。
次いで、第2フレームでは、同図(b)に示すように、VDP534は分割画像A13〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第2フレームでは第1および第2の分割画像A11,A12は液晶表示装置157に表示されず、第3〜第8の分割画像A13〜A18が表示される。
次いで、第3フレームでは、同図(c)に示すように、VDP534は分割画像A14〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第3フレームでは第1〜第3の分割画像A11〜A13は液晶表示装置157に表示されず、第4〜第8の分割画像A14〜A18が表示される。
次いで、第4フレームでは、同図(d)に示すように、VDP534は分割画像A15〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第4フレームでは第1〜第4の分割画像A11〜A14は液晶表示装置157に表示されず、第5〜第8の分割画像A15〜A18が表示される。
次いで、第5フレームでは、同図(e)に示すように、VDP534は分割画像A16〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第5フレームでは第1〜第5の分割画像A11〜A15は液晶表示装置157に表示されず、第6〜第8の分割画像A16〜A18が表示される。
次いで、第6フレームでは、同図(f)に示すように、VDP534は分割画像A17〜A18に対応するデータをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第6フレームでは第1〜第6の分割画像A11〜A16は液晶表示装置157に表示されず、第7および第8の分割画像A17,A18が表示される。
次いで、第7フレームでは、同図(g)に示すように、VDP534は分割画像データA18のみをフレームバッファ領域に描画する。この結果、第7フレームでは第1〜第7の分割画像A11〜A17は液晶表示装置157に表示されず、第8の分割画像A18のみが表示される。
次いで、第8フレームでは、同図(h)に示すように、VDP534はいずれの分割画像データA11〜A18もフレームバッファ領域に描画しない。この結果、第8フレームでは第1〜第8の全ての分割画像A11〜A18は液晶表示装置157に表示されない。
このようにして、フレームが進むにつれて表示される分割画像A11〜A18の個数を少なくしていき、第8フレームに至ったときには、全ての分割画像A11〜A18が表示されないようにする。
上述の画像表示処理に同期して、第1実施形態および第2実施形態と同様の扉制御処理を実施する。これにより、画像Aが表示されない部分は左扉163bで遮蔽されることとなる。
このような構成によっても、従来のように左扉163bの背景領域に合わせて複数の扉背景画像を用意する必要がなく、画像容量を軽減することができる。
[その他]
尚、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記第1実施形態では、図35に示すように、画像AのデータのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報は、左扉163bが全開位置から全閉位置へ移動するのに合わせてX軸方向にサイズが増大する(換言すれば、補正後の画像Aの右上角のX座標が増大する)ように補正したが、図36に示すように、右扉163aが全開位置から全閉位置へ移動するのに合わせてX軸方向にサイズが減少する(換言すれば、補正後の画像Aの右上角のX座標が減少する)ように補正しても良い。つまり、上記第1実施形態では、左扉163bが液晶表示装置157の手前を左から右に移動し、左扉163bの背後となる領域が増大するのに伴って、左扉163bの背後となる表示区域にのみ画像Aが表示されるように、画像AのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を補正した。これに対して、例えば右扉163aが液晶表示装置157の手前を右から左に移動し、右扉163aの背後となる領域が増大するのに伴ってするのに伴って、右扉163aに覆われない表示区域にのみ画像Aが表示されるように、画像AのVRAM配置位置情報およびVRAM描画位置情報を補正しても良い。
また、上記第1実施形態において、図37に示すように、第3実施形態と同様に左扉163bの移動に合わせて画像Aの表示を徐々に消していっても良い。
また、上記実施形態では、画像Aの位置情報のうちの横サイズのみを変更したが、位置情報のうちの変更するパラメータはこれに限定されず、例えば、図38に示すように、画像Aの位置情報のうち、横サイズに加えて縦サイズも変更するようにしても良い。これは、右扉163aあるいは左扉163bが、液晶表示装置157に実際に表示された画像AのY軸方向の一部を覆わないように液晶表示装置157の手前側を移動するという前提条件がある場合に適用すると好ましい。
また、上記実施形態では、扉部材163によって可動演出体を構成したが、図39に示すように扉部材163ではなく棒状の構造物163′で可動演出体を構成しても良い。棒状の構造物163′は、扉部材163が液晶表示装置157の表示領域を面で遮蔽するのに対して、線で遮蔽する点で大きく相違する。可動演出体が棒状の構造物163′で構成されている場合には、棒状の構造物163′が実際に移動した範囲(移動領域)を、扉部材163の背後領域に相当するものとみなすと良い。つまり、棒状の構造物163′の移動領域内に画像Aが表示される、あるいは表示されないようになっていれば良い。
このとき、図40に示すように、棒状の構造物163′が液晶表示装置157に表示される画像をY軸方向で一部遮蔽しないように移動する場合にも、画像Aの位置情報のうちの横サイズのみを補正するようにすると好ましい。
また、上記実施形態では、VRAM配置位置情報とVRAM描画位置情報の両方を補正するように構成したが、VRAM配置位置情報のみを補正するようにしても良いし、VRAM描画位置情報のみを補正するようにしても良い。
VRAM配置位置情報のみを補正する場合について簡単に説明する。VRAM配置位置情報は、前述のように、ROM506からVRAM536の配置領域に転送された画像データを、フレームバッファ領域に移動させる際に用いる位置情報である。したがって、少なくともVRAM配置位置情報のみを補正すれば、画像データの一部をフレームバッファ領域に移動させることが可能となり、その結果、画像の一部を液晶表示装置157に表示させることができる。
次に、VRAM描画位置情報のみを補正する場合について簡単に説明する。VRAM描画位置情報は、前述のように、フレームバッファ領域に描画された画像データを、液晶表示装置157に表示させる際に用いる位置情報である。したがって、たとえ画像データの全てがフレームバッファ領域に描画されていても、VRAM描画位置情報を補正することで液晶表示装置157に表示させる範囲を限定すれば、画像の一部を液晶表示装置157に表示させることができる。
また、上記実施形態では、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも、本発明は適用可能である。
すなわち、本発明は、画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、前記画像に対応する画像データを記憶する画像データ記憶手段(例えば、ROM506)と、第1記憶領域(例えば、配置領域)と前記第1記憶領域とは異なる第2記憶領域(例えば、フレームバッファ領域)とを有し、前記画像データ記憶手段から読み出された前記画像データが前記第1記憶領域に配置される表示記憶手段(例えば、VRAM536)と、前記第1記憶領域に配置された画像データを前記第2記憶領域に移動させることによって、前記第2記憶領域に移動した画像データに対応する画像を前記画像表示手段に表示させる描画手段(例えば、VDP534)と、前記画像表示手段の表示画面の前方を移動可能に設けられた可動演出体(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)と、を備え、前記画像データ記憶手段には、前記画像のうちの特定画像にかかる特定画像データの位置情報として、前記画像データ記憶手段から読み出された前記特定画像データが配置される前記第1記憶領域の位置情報である特定配置位置情報(例えば、VRAM配置位置情報)と、前記描画手段が前記第1記憶領域に配置された前記特定画像データを移動させる前記第2記憶領域の位置情報である特定描画位置情報(例えば、VRAM描画位置情報)と、が関連づけて記憶されるとともに、前記特定配置位置情報を補正する特定配置位置補正情報(例えば、図13(b)に示す第1補正値テーブルのVRAM配置位置情報の横サイズの補正値)が記憶され、前記描画手段は、前記可動演出体の移動に合わせて前記特定配置位置補正情報に基づいて前記特定配置位置情報を補正し、補正後の前記特定配置位置情報によって特定される前記特定画像データの一部を前記第1記憶領域から前記第2記憶領域に移動させることによって、前記可動演出体の移動に合わせて前記特定画像の少なくとも一部を前記画像表示手段に表示させることを特徴とした、遊技台である。
本発明の遊技台によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に特定画像を表示しながらも画像容量を軽減することができるという優れた効果を奏し得る。
また、上記の本発明の遊技台において、前記画像データ記憶手段には、前記特定描画位置情報を補正する特定描画位置補正情報がさらに記憶され、前記描画手段は、前記可動演出体の移動に合わせて、前記特定配置位置補正情報に基づいて前記特定配置位置情報を補正するとともに前記特定描画位置補正情報に基づいて前記特定描画位置情報を補正し、補正後の前記特定配置位置情報によって特定される前記特定画像データの一部を、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域内の補正後の前記特定描画位置情報によって特定される場所に移動させ、前記可動演出体の移動に合わせて前記特定画像の少なくとも一部を前記画像表示手段に表示させることが好ましい。
このような本発明の遊技台によれば、特定配置位置情報と特定描画位置情報の両方を補正するので、特定画像データの一部を第1記憶領域から前記第2記憶領域に確実に移動させ、特定画像の一部を画像表示手段に表示させることができる。
また、上記の本発明の遊技台において、前記可動演出体は、予め設定された複数の移動速度にそれぞれ応じた複数の演出(例えば、演出Bおよび演出C)を実行可能に設けられ、前記描画手段は、前記可動演出体の移動速度に合わせて、少なくとも前記特定配置位置情報を補正することが好ましい。
また、上記の本発明の遊技台において、前記特定描画位置情報は、前記特定画像が前記画像表示手段の表示画面における表示範囲に表示されるように、予め設定されているとともに、前記表示範囲は、前記可動演出体が前記画像表示手段の表示画面の前方を移動可能な移動範囲に一致するように予め設定され、さらに、前記特定配置位置補正情報は、前記描画手段が前記可動演出体の移動に合わせて補正後の前記特定配置位置情報に基づいて前記特定画像の一部を前記表示範囲内の表示区域に表示させる際に、前記表示区域が前記可動演出体の移動に合わせて大きさが増大あるいは減少するものであるように、予め設定されていることが好ましい。このとき、前記表示区域は、前記可動演出体によって覆われて前記可動演出体の背後となる領域であるか、あるいは、前記表示区域は、前記可動演出体によって覆われていない領域であることが好ましい。
前記表示区域が前記可動演出体によって覆われていない領域である場合、前記特定画像は、複数の長方形または正方形の矩形画像からなる矩形状の画像であり、前記可動演出体は、前記画像表示手段の表示画面を透過しない不透明な部材で構成され、前記描画手段は、前記表示区域に前記特定画像の少なくとも一部が表示されるように、前記の複数の矩形画像のうちの少なくとも1つの矩形画像に対応する画像データを前記第2記憶領域に移動させることが好ましい。
また、上記の本発明の遊技台において、前記特定画像は、1つの長方形または正方形の矩形画像からなる矩形状の画像であり、前記特定配置位置情報および前記特定描画位置情報は、前記特定画像の特定角の座標の情報と、前記特定画像の第1の方向(例えば、水平方向)のサイズの情報と、前記特定画像の前記第1の方向と直交する第2の方向(例えば、垂直方向)のサイズの情報と、をそれぞれ有して構成され、前記可動演出体は、前記画像表示手段の表示画面の前方を、前記第1の方向および前記第2の方向のうちのいずれか一方向に移動可能に設けられ、前記描画手段は、前記特定配置位置情報のうちの前記可動演出体の移動方向のサイズの情報を少なくとも変更することが好ましい。
また、上記の本発明の遊技台において、前記特定画像は、複数の長方形または正方形の矩形画像からなる矩形状の画像であり、前記描画手段は、前記表示区域に前記特定画像の少なくとも一部が表示されるように、前記の複数の矩形画像のうちの少なくとも1つの矩形画像に対応する画像データを前記第2記憶領域に移動させることが好ましい。
また、上記の本発明の遊技台において、前記可動演出体は、前記画像表示手段の表示画面を透過する透明乃至は半透明の部材で構成されていることが好ましい。
あるいは、本発明は、画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、前記画像に対応する画像データを記憶する画像データ記憶手段(例えば、ROM506)と、第1記憶領域(例えば、配置領域)と前記第1記憶領域とは異なる第2記憶領域(例えば、フレームバッファ領域)とを有し、前記画像データ記憶手段から読み出された前記画像データが前記第1記憶領域に配置される表示記憶手段(例えば、VRAM536)と、前記第1記憶領域に配置された画像データを前記第2記憶領域に移動させることによって、前記第2記憶領域に移動した画像データに対応する画像を前記画像表示手段に表示させる描画手段(例えば、VDP534)と、前記画像表示手段の表示画面の前方を移動可能に設けられた可動演出体(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)と、を備え、前記画像データ記憶手段には、前記画像のうちの特定画像にかかる特定画像データの位置情報として、前記画像データ記憶手段から読み出された前記特定画像データが配置される前記第1記憶領域の位置情報である特定配置位置情報(例えば、VRAM配置位置情報)と、前記描画手段が前記第1記憶領域に配置された前記特定画像データを移動させる前記第2記憶領域の位置情報である特定描画位置情報(例えば、VRAM描画位置情報)と、が関連づけて記憶されるとともに、前記特定描画位置情報を補正する特定描画位置補正情報(例えば、図13(b)に示す第1補正値テーブルのVRAM描画位置情報の横サイズの補正値)が記憶され、前記描画手段は、前記特定配置位置情報および補正前の前記特定描画位置情報に基づいて前記特定画像データの全部を前記第1記憶領域から前記第2記憶領域に移動させるとともに、前記可動演出体の移動に合わせて、前記特定描画位置補正情報に基づいて前記特定描画位置情報を補正し、前記第2記憶領域内の補正後の前記特定描画位置情報によって特定される場所にある前記特定画像データの一部に対応する前記特定画像の一部を、前記可動演出体の移動に合わせて前記画像表示手段に表示させることを特徴とした、遊技台である。
このような本発明の遊技台によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に特定画像を表示しながらも画像容量を軽減することができるという優れた効果を奏し得る。
また、上記の本発明の遊技台において、前記特定描画位置情報は、前記特定画像が前記画像表示手段の表示画面における表示範囲に表示されるように、予め設定されているとともに、前記表示範囲は、前記可動演出体が前記画像表示手段の表示画面の前方を移動可能な移動範囲に一致するように予め設定され、さらに、前記特定描画位置補正情報は、前記描画手段が前記可動演出体の移動に合わせて補正後の前記特定描画位置情報に基づいて前記特定画像の一部を前記表示範囲内の表示区域に表示させる際に、前記表示区域が前記可動演出体の移動に合わせて大きさが増大あるいは減少するものであるように、予め設定されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明にかかる遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備えた画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、演出移動する演出移動手段(例えば、扉部材163または棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、図29(b)の画像A1)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、図29(b)の画像A2)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記第一の画像を表示した第一の表示領域に隣接する第二の表示領域に、前記第二の画像を表示可能な手段であり、前記演出移動手段の少なくとも一部は、前記第一の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第一の移動を行った後に、前記第二の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第二の移動を行うことが可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第一の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の画像を表示可能な手段であり、前記演出移動手段による前記第二の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の画像を表示し、前記第二の表示領域に前記第二の画像を表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に画像(例えば、特定画像)を表示しながらも画像容量を軽減することができる場合がある。
また、本発明にかかる遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備えた画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、演出移動する演出移動手段(例えば、扉部材163または棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、図29(b)の画像A8)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、図29(b)の画像A7)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記第一の画像を表示した第一の表示領域に隣接する第二の表示領域に、前記第二の画像を表示可能な手段であり、前記演出移動手段の少なくとも一部は、前記第一の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第一の移動を行った後に、前記第二の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第二の移動を行うことが可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第一の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の画像を非表示とすることが可能な手段であり、前記演出移動手段による前記第二の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の画像を非表示とし、前記第二の表示領域に前記第二の画像を非表示とすることが可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に画像(例えば、特定画像)を表示しながらも画像容量を軽減することができる場合がある。
また、前記第一の画像と前記第二の画像とは、表示内容が異なる画像であってもよい。
また、前記第一の表示領域および前記第二の表示領域は、前記演出移動手段が移動する方向に沿って隣接する領域であってもよい。
また、前記第一の画像および前記第二の画像はそれぞれ矩形の画像であり、前記第一の画像および前記第二の画像の前記矩形の大きさは同じ大きさであってもよい。
また、前記遊技台は、スロットマシンまたはぱちんこ機であってもよい。
また、本発明にかかる遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備える画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、移動可能に設けられた可動演出手段(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、図29(a)の画像B)を表示するものであり、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、図29(b)の画像A)を表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第一の画像を第一の表示領域に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記第一の表示領域の少なくとも一部の領域である第二の表示領域に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を複数に分けた画像(以下「分割画像」(例えば、図29(b)の画像A1〜A8)とする)を個別に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の表示領域を複数に分けた第三の表示領域にそれぞれ対応する前記分割画像を個別に表示するものであり、前記可動演出手段は、前記第二の表示領域の少なくとも一部の領域の前方を移動するものであり、前記画像表示手段は、前記可動演出手段の移動の際に、該可動演出手段の後方の前記第三の表示領域にそれぞれ対応する前記分割画像を個別に表示し、該分割画像の表示数を増大させる表示を行うことにより、前記第二の表示領域を増大させる表示を行うものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に特定画像を表示しながらも画像容量を軽減することができる。例えば、従来のように左扉163bの背景領域に合わせて複数の扉背景画像を用意する必要がなく、左扉163bの移動に合わせて画像Aを表示しながらも画像容量を軽減することができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備える画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、移動可能に設けられた可動演出手段(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、図29(a)の画像B)を表示するものであり、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、図29(b)の画像A)を表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第一の画像を第一の表示領域に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記第一の表示領域の少なくとも一部の領域である第二の表示領域に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を複数に分けた画像(以下「分割画像」(例えば、図29(b)の画像A1〜A8)とする)を個別に表示するものであり、前記画像表示手段は、前記第二の表示領域を複数に分けた第三の表示領域にそれぞれ対応する前記分割画像を個別に表示するものであり、前記可動演出手段は、前記第二の表示領域の少なくとも一部の領域の前方を移動するものであり、前記画像表示手段は、前記可動演出手段の移動の際に、該可動演出手段の後方の前記第三の表示領域にそれぞれ対応する前記分割画像を個別に非表示し、該分割画像の表示数を減少させる表示を行うことにより、前記第二の表示領域を減少させる表示を行うものである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、可動演出体の移動に合わせて画像表示手段に特定画像を表示しながらも画像容量を軽減することができる。例えば、従来のように左扉163bの背景領域に合わせて複数の扉背景画像を用意する必要がなく、左扉163bの移動に合わせて画像Aを表示しながらも画像容量を軽減することができる場合がある。
また、前記画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)は、前記第一の画像(例えば、図29(a)の画像B)の少なくとも一部の画像に、前記第二の画像(例えば、図29(b)の画像A)を上書きすることにより前記第二の画像を表示するものであり、前記画像表示手段は、前記可動演出手段(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)の移動に連動する前記分割画像(例えば、図29(b)の画像A1〜A8)の表示数の増加により前記第一の表示領域を可変させるものである、ものとしてもよい。
また、前記画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)は、前記第一の画像(例えば、図29(a)の画像B)の少なくとも一部の画像に、前記第二の画像(例えば、図29(b)の画像A)を上書きすることにより前記第二の画像を表示するものであり、前記画像表示手段は、前記可動演出手段(例えば、扉部材163あるいは棒状の構造物163′)の移動に連動する前記分割画像(例えば、図29(b)の画像A1〜A8)の表示数の減少により前記第一の表示領域を可変させるものである、ものとしてもよい。
また、前記分割画像(例えば、図29(b)の画像A1〜A8)は、矩形の画像であり、前記分割画像のそれぞれは、縦と横の大きさを同じ大きさにした画像である、ものとしてもよい。
また、本発明にかかる遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備えた画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、演出移動する演出移動手段(例えば、扉部材163または棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、一の画像(例えば、図27の画像A)の一部である第一の部分画像(例えば、図29(b)、図31、図32の画像A1)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記一の画像の一部である第二の部分画像(例えば、図29(b)、図31、図32の画像A2)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記第一の部分画像を表示した第一の表示領域の縦方向または横方向に隣接する第二の表示領域に、前記第二の部分画像を表示可能な手段であり、前記演出移動手段の少なくとも一部は、前記第一の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第一の移動を行った後に、前記第二の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第二の移動を行うことが可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第一の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の部分画像を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第二の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の部分画像を表示し、前記第二の表示領域に前記第二の部分画像を表示して、画像の表示数を増大させる手段である、ことを特徴とする遊技台である。
また、本発明にかかる遊技台(例えば、スロットマシン100)は、画像を表示する表示領域を備えた画像表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、演出移動する演出移動手段(例えば、扉部材163または棒状の構造物163′)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、一の画像(例えば、図27の画像A)の一部である第一の部分画像(例えば、図29(b)、図31、図32の画像A1)を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記一の画像の一部である第二の部分画像を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記第一の部分画像を表示した第一の表示領域の縦方向または横方向に隣接する第二の表示領域に、前記第二の部分画像(例えば、図29(b)、図31、図32の画像A2)を表示可能な手段であり、前記演出移動手段の少なくとも一部は、前記第一の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第一の移動を行った後に、前記第二の表示領域のうちの少なくとも一部の領域の前方を移動する第二の移動を行うことが可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第一の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の部分画像を非表示とすることが可能な手段であり、前記画像表示手段は、前記演出移動手段による前記第二の移動が行われる場合に、前記第一の表示領域に前記第一の部分画像を非表示とし、前記第二の表示領域に前記第二の部分画像を非表示として、画像の表示数を減少させる手段である、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記第一の部分画像と前記第二の部分画像とは、表示内容が異なる画像であってもよい。
また、前記第一の表示領域および前記第二の表示領域は、前記演出移動手段が移動する方向に沿って隣接する領域であってもよい。
また、前記第一の部分画像および前記第二の部分画像はそれぞれ矩形の画像であり、前記第一の部分画像および前記第二の部分画像の前記矩形の大きさは同じ大きさであってもよい。
また、前記遊技台は、スロットマシンまたはぱちんこ機であってもよい。