JP5947132B2 - アプリケーションサーバ、通信制御方法、及び通信制御プログラム - Google Patents

アプリケーションサーバ、通信制御方法、及び通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アプリケーションサーバ、通信制御方法、及び通信制御プログラムに関する。
従来から、マルチメディアサービスを提供するIP通信システムに関する技術として、SIP(Session Initiated Protocol)を利用してユーザにマルチメディアサービスを提供する通信システム基盤であるIMS(IP Multimedia Subsystem:IPマルチメディアサブシステム)が知られている。
IMSでは、CSCF(Call Session Control Function:呼セッション制御機能)と呼ばれるセッション制御を行うSIPサーバ群からなるネットワークと、ユーザ等に付加サービスを提供するアプリケーションサーバ(AS)ネットワークとが分離されている。CSCFの一種であるS−CSCF(Serving CSCF)が、ユーザ端末間のセッション制御やASのサービス起動制御などを行う。具体的には、S−CSCFは、ユーザ端末から付加サービスを要求する信号を受信すると、ユーザ認証や付加サービスを提供するASの特定などの処理を行い、ユーザ端末からの信号を該当するASにルーティングし、ユーザ端末とASとの間のセッションを確立する。
このように、S−CSCFがセッション制御やASのサービス起動制御などを集中的に行うことにより、ユーザは、複数のASが提供する付加サービスを柔軟に利用することができる。
"3GPP TS 24.610 V11.0.0 (2012-03)"、3GPP、2012年3月16日発行
しかしながら、複数のASを組み合わせて利用される場合に、標準プロトコル(非特許文献1参照)に準拠したデータ通信の仕組み上、ユーザ端末から一のASに向けて送信された要求信号が、他のASを経由してしまうという状況が発生し得る。このような場合において、当該他のASが、ユーザ端末から受信した要求信号を自身に対する要求信号と認識して処理(終端処理)してしまうと、当該一のASによる処理がされず、システム全体として処理が正常に行われないおそれがある。
そこで、本発明は、複数のアプリケーションサーバを経由してサービスの提供がされるIP通信ネットワークにおいて、複数のサービスを円滑に提供することを目的とする。
本発明に係るアプリケーションサーバは、それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバであって、第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、ユーザ端末と第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、ユーザ端末と第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへとユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信部と、要求信号にコールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避部と、第2アプリケーションサーバへ要求信号を送信する信号送信部と、第2アプリケーションサーバから要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、要求信号に対する正常終了応答信号をユーザ端末へ送信する正常終了応答部と、第1セッション又は第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視部と、コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての通信監視部によるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止部と、を備える。
本発明に係る通信制御方法は、それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバにより実行される通信制御方法であって、第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、ユーザ端末と第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、ユーザ端末と第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへとユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信ステップと、要求信号にコールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避ステップと、第2アプリケーションサーバへ要求信号を送信する信号送信ステップと、第2アプリケーションサーバから要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、要求信号に対する正常終了応答信号をユーザ端末へ送信する正常終了応答ステップと、第1セッション又は第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視ステップと、コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての通信監視ステップにおけるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止ステップと、を含む。
本発明に係る通信制御プログラムは、それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバとして機能させるための通信制御プログラムであって、コンピュータを、第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、ユーザ端末と第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、ユーザ端末と第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへとユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信部と、要求信号にコールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避部と、第2アプリケーションサーバへ要求信号を送信する信号送信部と、第2アプリケーションサーバから要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、要求信号に対する正常終了応答信号をユーザ端末へ送信する正常終了応答部第1セッション又は第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視部と、コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての通信監視部によるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止部、として機能させる。
このような形態によれば、アプリケーションサーバ(第1アプリケーションサーバは、ユーザ端末から第2アプリケーションサーバへと送信された要求信号を受信した場合において、当該要求信号に所定のパラメータが含まれる場合には、セッションの終端として当該要求信号に基づく処理を行うことなく、当該要求信号を第2アプリケーションサーバへ送信(透過)することができる。その後、第1アプリケーションサーバは、第2アプリケーションサーバから当該要求信号に対する正常終了応答信号を受信して、当該要求信号に対する処理が正しく実行されたことを確認した上で、ユーザ端末へ正常終了応答信号を返す。このように、第1アプリケーションサーバが、第2アプリケーションサーバに対する要求信号を透過することにより、第1アプリケーションサーバが第2のアプリケーションサーバによるサービス提供を妨げることを防ぐことができる。すなわち、他のアプリケーションサーバ(第2アプリケーションサーバ)によるサービス提供を妨げないアプリケーションサーバ(第1アプリケーションサーバ)を実装することができる。
また、第1アプリケーションサーバは、ユーザ端末から第2アプリケーションサーバ(コールウェイティング制御サーバ)へのセッション切替要求信号を透過するため、第2アプリケーションサーバによりセッション切替処理が実行される。ここで、第2アプリケーションサーバによるセッション切替処理により保留状態とされたセッションでは、データ通信が行われなくなる。そのため、第1アプリケーションサーバが当該データ通信の状態を監視する通信監視部を備える場合、通信監視部が、所定時間以上の無通信状態を検知してセッション異常と判断し、第1アプリケーションサーバの内部処理によりセッションの切断などの意図しない処理がされてしまうおそれがある。そこで、第2アプリケーションサーバによるセッション切替処理により保留状態とされたセッションについての通信監視部によるデータ通信の監視を停止させることにより、通信監視部が、保留状態とされて無通信状態となったセッションを異常と判断してしまうことを防ぐことができる。以上により、他のアプリケーションサーバ(第2アプリケーションサーバ)によるコールウェイティング機能の提供を妨げないアプリケーションサーバ(第1アプリケーションサーバ)を実装することができる。
本発明によれば、複数のアプリケーションサーバを経由してサービスの提供がされるIP通信ネットワークにおいて、他のアプリケーションサーバによるサービス提供を妨げずにサービスを提供するアプリケーションサーバを実装することができ、複数のサービスを円滑に提供することができる。
実施形態に係るアプリケーションサーバを含むデータ通信システムの全体構成を示すブロック図である。 実施形態に係るアプリケーションサーバのハードウェア構成図である。 第1の例に係る通話セッション要求信号の流れを示す図である。 第2の例に係る通話セッション要求信号の流れを示す図である。 第1の例に係る第2呼への切替時の通信フローを示す図である。 第1の例に係る第1呼への切り戻し時のデータ通信フローを示す図である。 第2の例に係る第2呼への切替時のデータ通信フローを示す図である。 第2の例に係る第1呼への切り戻し時のデータ通信フローを示す図である。 実施形態に係る通信制御プログラムの機能構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、実施形態に係るアプリケーションサーバを含むデータ通信システムのシステム全体構成について、図1を用いて説明する。図1に示すデータ通信システム1は、電話会議AS10(アプリケーションサーバ、第1アプリケーションサーバ)、CW制御AS(第2アプリケーションサーバ)、ガイダンスAS30、ユーザ端末40、ユーザ端末50、及びユーザ端末60を備え、これらの機器は、CSCFと呼ばれるSIPサーバ群により構成されるIPネットワークNを介して相互に通信が行われる。
次に、電話会議AS10、CW制御AS、及びガイダンスAS30に共通するハードウェア構成を図2に示す。図2に示すように、電話会議AS10、CW制御AS、及びガイダンスAS30はそれぞれ、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクメモリなどで構成される補助記憶部103と、データ通信を行う通信制御部104と、液晶モニタなどで構成される出力部105と、入力デバイスであるキーボード及びマウス等で構成される操作部106と、USBメモリ、CD−ROM、DVDなどの記録媒体200を読み取る記録媒体読取部107とを備える。
図1に示す電話会議AS10、CW制御AS、及びガイダンスAS30の各機能は、CPU101の制御の下で、主記憶部102に所定のソフトウェアプログラムを読み込ませて実行することにより実現される。その際、CPU101は、ソフトウェアプログラムの処理手順に従い、主記憶部102及び補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込み動作を制御し、操作部106、出力部105及び通信制御部104の動作を制御する。
次に、図1に示す各機器の概要について説明する。
電話会議AS10は、複数ユーザ端末間の通話セッションを仲介することにより、通話通信や通話録音などの機能(第1の付加サービス)を提供するASである。電話会議AS10は、信号受信部11、終端処理回避部12、信号送信部13、正常終了応答部14、通信監視部15、及び通信監視停止部16を備える。
ユーザ端末間の音声通話は、ユーザ端末間で確立されたセッションにおいて、RTP/RTCP(Real−Time Transport Protocol/RTP Control Protocol)を用いて音声データが送受信されることにより行われる。電話会議AS10は、このセッションを仲介する(各ユーザ端末と電話会議AS10との間でRTP/RTCPセッションを確立する)ことにより、ユーザ端末間の音声通話を可能としつつ、第1の付加サービスを提供する。
信号受信部11は、IPネットワークNを介して、ユーザ端末や他のASなどにより送信されたデータ信号を受信する機能要素である。
終端処理回避部12は、信号受信部11により受信したデータ信号にコールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示すセッション切替要求パラメータが含まれるか否かを識別して、当該データ信号にセッション切替要求パラメータが含まれる場合に、当該データ信号に対する終端処理を行わないことを選択する機能要素である。
信号送信部13は、IPネットワークNを介して、セッション切替要求パラメータを含むデータ信号を、後述するコールウェイティング機能を提供するCW制御AS20へ送信する機能要素である。
正常終了応答部14は、CW制御AS20からセッション切替要求パラメータを含むデータ信号に対する正常終了応答信号を受信してから、当該データ信号に対する正常終了応答信号をユーザ端末へ送信する機能要素である。
通信監視部15は、電話会議AS20上に確立されるセッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する機能要素である。
通信監視停止部16は、CW制御AS20のコールウェイティング機能によるセッション切替処理により保留状態とされたセッションについての通信監視部15によるデータ通信の監視を停止させる機能要素である。
CW制御AS20は、コールウェイティング機能(第2の付加サービス)を提供するASである。コールウェイティング機能は、当該機能を利用するユーザ端末と他ユーザ端末との通話セッションを仲介することで、当該ユーザ端末から利用可能となる。具体的には、CW制御AS20は、ユーザ端末からセッション切替要求信号(以下、セッション切替要求信号を「reINVITE」と表記する。)を受信すると、コールウェイティング機能を起動し、第1呼に対応するセッション(第1セッション)と第2呼に対応するセッション(第2セッション)とを、通話状態と保留状態とに、相互に切り替えるセッション切替処理を実行する。
ガイダンスAS30は、CW制御AS20のコールウェイティング機能により保留状態とされている通話セッションの保留先のユーザ端末に対して、保留状態を示すガイダンス音声信号を送信するASである。ガイダンス音声信号の送信は、以下の手順により行われる。まず、CW制御AS20が、保留状態に切り替える対象のセッションの経路において隣接するユーザ端末又は電話会議AS10へ、ガイダンスAS30の接続先情報を含むreINVITEを送信する。その後、reINVITEを受信したユーザ端末又は電話会議AS10が、ガイダンスAS30とのセッションを確立する。当該セッションを通じて、ガイダンスAS30から当該ユーザ端末へとガイダンス音声信号が送信される。
ユーザ端末40(第1ユーザ端末)、ユーザ端末50(第2ユーザ端末)、及びユーザ端末60(第3ユーザ端末)は、IPネットワークNを介して接続され、相互に通話通信をすることができるユーザ端末である。これらのユーザ端末は、電話会議AS10を利用して通話を行う。さらに、ユーザ端末40は、CW制御AS20によるコールウェイティング機能を利用することができる。ユーザ端末40は、既にユーザ端末50と通話セッション(第1セッション)を確立しているときに、ユーザ端末60から通話セッション要求信号(以下、通話セッション要求信号を「INVITE」と表記する。)が発信されると、ユーザ端末40において所定のコール音が流れることにより、ユーザ端末40のユーザは、新たな通話セッション(第2セッション)が要求されたことを知る。ここで、当該ユーザが、ユーザ端末40において所定の操作(特定のボタンのプッシュなど)を行うことにより、ユーザ端末40からCW制御AS20に対して、第1セッションを保留状態にすることを要求するreINVITEが送信される。その後、CW制御AS20のコールウェイティング機能により、セッション切替処理が実行される。
次に、図3及び図4を用いて、電話会議AS10及びCW制御AS20を利用した通話通信におけるINVITEの流れについて説明する。なお、ユーザ端末及び各ASの間のデータ通信は、実際にはIPネットワークNを介して、CSCFによりルーティングされることで行われるが、これらの図においては、IPネットワークNを省略する。
(第1の例におけるINVITEの流れ)
まず、図3を用いて、ユーザ端末40がユーザ端末50に対するINVITEを送信したことにより、ユーザ端末40とユーザ端末50との間に第1セッションが確立されているときに、ユーザ端末60からユーザ端末40に対するINVITEが送信された場合のINVITEの流れについて説明する。
CW制御AS20がセッションの切替制御を行う必要があるため、ユーザ端末40から発信されるINVITE、又は、ユーザ端末40以外の端末(ユーザ端末50又はユーザ端末60)からユーザ端末40に向けて発信されるINVITEは、まずCW制御AS20へと送信される。次に、電話会議AS10を仲介してユーザ端末間にセッションを確立するために、INVITEを受信したCW制御AS20は、電話会議AS10へINVITEを送信する。
以上により、ユーザ端末40からユーザ端末50へのINVITEは、図3の実線で示すように、ユーザ端末40、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末50の順に送信される。一方、ユーザ端末60からユーザ端末40へのINVITEは、図3の点線で示すように、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される。
ユーザ端末40とユーザ端末50との通話セッション(第1セッション)とユーザ端末40とユーザ端末60との通話セッション(第2セッション)は、ユーザ端末40からreINVITEを受信したCW制御AS20が、コールウェイティング機能によるセッション切替処理を行うことにより、通話状態と保留状態とに相互に切り替えられる。ここで、ユーザ端末40からCW制御AS20に向けて送信されるreINVITEは、通信プロトコル等の技術仕様上、切替対象のセッションの経路が確立されるためにINVITEが流れた経路(以下、「セッション経路」という。)において隣接するノード(ユーザ端末又はAS)へ送信される。
従って、ユーザ端末40から発信される第1セッションに対するreINVITEは、図3の実線で示すセッション経路において隣接するCW制御AS20へ送信される。一方、ユーザ端末40から発信される第2セッションに対するreINVITEは、図3の点線で示すセッション経路において隣接する電話会議AS10へ送信される。
保留状態であるユーザ端末へ送信されるガイダンス音声信号の流れを、図3の一点鎖線に示す。CW制御AS20は、セッションを保留状態に切り替えることを要求するreINVITEを受信すると、ガイダンスAS30の接続先情報を保持するreINVITEを保留状態のユーザ端末又はガイダンスAS10へ送信する。当該reINVITEを受信した当該ユーザ端末又はガイダンスAS10は、当該reINVITEに含まれるガイダンスAS30の接続先情報を参照して、ガイダンスAS30とのセッションを確立する。これにより、ガイダンスAS30からのガイダンス音声信号が当該セッションを介して、当該ユーザ端末へ送信される。
ここで、CW制御AS20が発信するreINVITEは、上記で述べたようにセッション経路において隣接するノードへと送信される。したがって、第1セッションの状態を切り替える場合には、CW制御AS20からのreINVITEは、セッション経路において隣接する電話会議AS10へ送信され、電話会議AS10がガイダンスAS30とセッションを確立する。そのため、ガイダンスAS30からのガイダンス音声信号は、電話会議AS20を介してユーザ端末50へ送信される。一方、第2セッションの状態を切り替える場合には、CW制御AS20からのreINVITEは、セッション経路において隣接するユーザ端末60へ送信され、ユーザ端末60がガイダンスAS30とセッションを確立する。そのため、ガイダンスAS30からのガイダンス音声信号は、ユーザ端末60へ直接送信される。
(第2の例におけるINVITEの流れ)
次に、図4を用いて、ユーザ端末50がユーザ端末40に対するINVITEを送信したことにより、ユーザ端末40とユーザ端末50との間に第1セッションが確立されているときに、ユーザ端末60からユーザ端末40に対するINVITEが送信された場合のINVITEの流れについて説明する。なお、第1の例において説明した内容と重複する内容の説明については省略する。
図4の実線で示すように、ユーザ端末50からユーザ端末40へのINVITEは、ユーザ端末50、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される。一方、ユーザ端末60からユーザ端末40へのINVITEも、これと同様に、図4の点線で示すとおり、ユーザ端末60、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される。
セッションの状態を切り替えるためにCW制御AS20が発信するreINVITEは、第1セッションの状態を切り替える場合には、セッション経路において隣接するユーザ端末50へ送信される。また、第2セッションの状態を切り替える場合には、セッション経路において隣接するユーザ端末60へ送信される。以上のように、いずれの場合にも、ガイダンスAS30とユーザ端末50又はユーザ端末60との間で直接セッションが確立され、ガイダンス音声信号は、図4の一点鎖線に示すように、ガイダンスAS30からユーザ端末50又はユーザ端末60へ直接送信される。
次に、第1の例及び第2の例について、第1セッションを保留状態として第2セッションを確立する場合、及び第2セッションを保留状態として第1セッションへ切り戻す場合におけるデータ信号フローを具体的に説明しつつ、電話会議AS10各機能要素の作用効果について説明する。なお、コールウェイティング機能の利用形態として、ユーザ端末40以外の端末(ユーザ端末50又はユーザ端末60)がコールウェイティング機能を利用して、セッションを切り替える場合も考えられるが、この場合には、ユーザ端末40以外の端末は、CW制御AS20がユーザ端末40のために提供するコールウェイティング機能とは別のコールウェイティング機能(同一AS上で起動されるサービスであってもよいし、異なるAS上で起動されるサービスであってもよい)を利用することとなり、本実施形態の範囲を超えるため、考慮しない。
以下、図5〜図8を用いて、第1の例及び第2の例のデータ通信フローについて具体的に説明する。これらの図において、第1セッションに係るデータ通信フロー及び音声データ通信(RTP/RTCP通信)を実線で表し、第2セッションに係るデータ通信フロー及び音声データ通信(RTP/RTCP通信)を一点鎖線で表す。
(第1の例のデータ通信フロー)
まず、図5を用いて、ユーザ端末40がユーザ端末50に対するINVITEを送信してユーザ端末50と通話セッション(第1セッション)を確立し、その後、ユーザ端末60がユーザ端末40に対するINVITEを送信し、ユーザ端末40が第1セッションを保留状態にしてユーザ端末60と通話セッション(第2セッション)を確立するまでのデータ通信フローを説明する。
ユーザ端末40から送信されたユーザ端末50に対するINVITEは、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末50の順に送信される(ステップS101〜ステップS103)。その後、ユーザ端末50、電話会議AS10、及びCW制御AS20が、上記INVITEに対する正常終了応答(200OK)を順に返す(ステップS104〜ステップS106)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末50との間に、電話会議AS10を仲介して、第1呼に対応する通話セッション(第1セッション)が確立される(ステップS107)。ユーザ端末40とユーザ端末50は、第1セッションを介して音声通話を行う。
そこへ、ユーザ端末60からユーザ端末40に対するINVITEが送信されると、当該INVITEは、ユーザ端末60からCW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される(ステップS108〜ステップS110)。これにより、ユーザ端末40において、第2呼の通話要求があったことを知らせる所定のコール音が鳴り、ユーザ端末40のユーザは第2呼の通話要求があったことを知る。
ユーザ端末40のユーザは、ユーザ端末40上で所定の操作(特定のボタンのプッシュなど)を行うことにより、CW制御AS20に対して、第1セッションを保留状態に切り替えることを要求するreINVITEを送信する(ステップS111)。
CW制御AS20は、ユーザ端末40からのreINVITEを受信して、第1セッションを保留状態にするための処理を行う。具体的には、CW制御AS20は、ガイダンスAS30の接続先情報を保持したreINVITEをセッション経路において隣接する電話会議AS10へ送信する(ステップS112)。電話会議AS10は、当該reINVITEの中からガイダンスAS30の接続先情報を抽出し、ガイダンスAS30とのセッションを確立した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS113)。これにより、第1セッションは保留状態となり、ユーザ端末50には、電話会議AS10を介して、ガイダンスAS30からのガイダンス音声が送信される(ステップS114)。CW制御AS20は、ステップS113で電話会議AS10から正常終了応答を受信したことをもって第1セッションを保留状態にする処理が完了したと判断し、ステップS111でユーザ端末40から受信したreINVITEに対する正常終了応答を返す(ステップS115)。
その後、ユーザ端末40、電話会議AS10、及びCW制御AS20はそれぞれ、ステップS110、ステップS109、及びステップS108で受信したINVITEに対する正常終了応答を順に返す(ステップS116、ステップS117、ステップS118)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末60との間に、電話会議AS10を仲介する第2セッションが確立する(ステップS119)。ユーザ端末40とユーザ端末60とは、第2セッションを介して音声通話を行う。
以上、図5を用いて、ユーザ端末40がINVITEを発信して確立された第1セッションから、第2セッションへと通話状態を切り替える場合のデータ信号及び処理の流れについて説明した。この場合には、第1セッションを保留状態とするためにユーザ端末40からCW制御AS20へ送信されるreINVITEは、第1セッションのセッション経路に基づいて、ユーザ端末40からセッション経路において隣接するCW制御AS20へ直接送信され、電話会議AS10を経由しない。従って、この場合には、後述するような問題は発生せず、上記のようにコールウェイティング機能によるセッション切替処理が円滑に実行される。
次に、図6を用いて、第2セッションを保留状態とし、再度第1セッションを通話状態にするまでのデータ通信フローを説明する。
ユーザ端末40は、第2セッションを保留状態に切り替えるセッション切替要求パラメータを含むreINVITEを送信する。ここで、第2セッションは図3及び図5に示すように、ユーザ端末60から、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順にINVITEが送信されて確立されている。従って、当該reINVITEは、ユーザ端末40からセッション経路において隣接する電話会議AS10へ送信される(ステップ120、信号受信ステップ)。
電話会議AS10は、信号受信部11により、当該reINVITEを受信すると、終端処理回避部12により、当該reINVITEにセッション切替要求パラメータが含まれることを判別して、終端処理を行わないようにする。その後、当該reINVITEは、信号送信部13により、CW制御AS20へ送信される(ステップS121、終端処理回避ステップ、信号送信ステップ)。以上のように、電話会議AS10が、セッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する終端処理を行わずに、CW制御AS20へ送信(透過)することにより、CW制御AS20がreINVITEを受信することができる。
また、ユーザ端末40は、上記reINVITEとは別に、第1セッションを通話状態に戻すことを要求するreINVITEをCW制御AS20へ送信する(ステップS122)。当該reINVITEは、第1セッションに対するものであるため、第1セッションの経路に基づいて、ユーザ端末40からセッション経路において隣接するCW制御AS20へ直接送信される。
CW制御AS20は、ステップS121で電話会議AS10から受信したreINVITEに基づいて、第2セッションを保留状態にするための処理を行う。具体的には、ユーザ端末60に対してガイダンスAS30の接続先情報を保持したreINVITEを送信する(ステップS123)。その後、ユーザ端末60は、ガイダンスAS30との間でセッションを確立した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS124)。上記セッションの確立により、ガイダンスAS30からユーザ端末60へとガイダンス音声信号が送信される(ステップ125)。
上記処理により、ユーザ端末60は、電話会議AS10からガイダンスAS30との接続に切り替わり(保留状態となり)、ユーザ端末60と電話会議AS10との間のセッション(電話会議AS10にとっての第2セッション)上において、音声データ通信(RTP/RTCP通信)がなくなる。すなわち、第2セッションは無通信状態となる。この状態が所定時間以上継続すると、通信監視部15により、第2セッションの状態が異常であると判断されてしまい、最悪の場合には、電話会議AS10の機能(不図示)により、第2セッションが切断されてしまう。従って、電話会議AS10は、通信監視停止部16により、保留状態とされた第2セッションについての通信監視部15によるデータ通信監視を停止する(ステップ126)。これにより、通信監視部15が、保留状態とされて無通信状態となったセッションの通信監視を継続して、セッション異常と判断してしまうことを防ぐことができる。
CW制御AS20は、ステップS124でユーザ端末60から正常終了応答を受信したことをもって第2セッションを保留状態にする処理が完了したと判断し、ステップS121で電話会議AS10から受信したreINVITEに対する正常終了応答を返す(ステップS127)。その後、電話会議AS10は、正常終了応答部114により、CW制御AS20からセッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する正常終了応答信号を受信したことを確認してからユーザ端末40へ正常終了応答信号を送信する(ステップ128、正常終了応答ステップ)。これにより、ユーザ端末40から電話会議AS10を経由してCW制御AS20へ送信されたセッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する処理がCW制御AS20により正常に処理されたことを、ユーザ端末40へ正しく通知することができる。
一方、CW制御AS20は、ステップS122で受信したreINVITEに基づいて、電話会議AS10に対してユーザ端末50の接続先情報を保持したreINVITEを送信する(ステップS129)。電話会議AS10は、当該reINVITEを受信して、当該reINVITEの中からユーザ端末50の接続先情報を抽出し、ユーザ端末50とのセッションを回復し、第1セッションを再度通話状態に戻した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS130)。続いて、CW制御AS20は、当該正常終了応答を受信したことをもって第1セッションの切り戻し処理を行うため、ステップ122でユーザ端末40から受信したreINVITEに対する正常終了応答に電話会議AS10の接続情報を含めて返す(ステップS131)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末50とは、第1セッションを介して再び通話を行う(ステップS132)。
(第2の例のデータ通信フロー)
まず、図7を用いて、ユーザ端末40がユーザ端末50からINVITEを受信してユーザ端末50と通話セッション(第1セッション)を確立し、その後、ユーザ端末60がユーザ端末40に対するINVITEを送信し、ユーザ端末40が第1セッションを保留状態にしてユーザ端末60と通話セッション(第2セッション)を確立するまでのデータ通信フローを説明する。
ユーザ端末50から送信されたユーザ端末40に対するINVITEは、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される(ステップS201〜ステップS203)。その後、ユーザ端末40、電話会議AS10、及びCW制御AS20が、上記INVITEに対する正常終了応答を順に返す(ステップS204〜ステップS206)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末50との間に、電話会議AS10を仲介して、第1呼の通話セッション(第1セッション)が確立される(ステップS207)。ユーザ端末40とユーザ端末50は、第1セッションを介して音声通話を行う。
そこへ、ユーザ端末60からユーザ端末40に対するINVITEが送信されると、当該INVITEは、ユーザ端末60からCW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順に送信される(ステップS208〜ステップS210)。これにより、ユーザ端末40において、第2呼の通話要求があったことを知らせる所定のコール音が鳴り、ユーザ端末40のユーザは第2呼の通話要求があったことを知る。
ユーザ端末40は、第1セッションを保留状態に切り替えるセッション切替要求パラメータを含むreINVITEを送信する。ここで、第1セッションは図4及びステップS201〜ステップ206に示すように、ユーザ端末50から、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順にINVITEが送信されて確立されている。従って、当該reINVITEは、ユーザ端末40からセッション経路において隣接する電話会議AS10へと送信される(ステップ211、信号受信ステップ)。
電話会議AS10は、信号受信部11により、当該reINVITEを受信すると、終端処理回避部12により、当該reINVITEにセッション切替要求パラメータが含まれることを判別して、終端処理を行わないようにする。その後、当該reINVITEは、信号送信部13により、CW制御AS20へ送信される(ステップS212、終端処理回避ステップ、信号送信ステップ)。以上のように、電話会議AS10が、セッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する終端処理を行わずに、CW制御AS20へ送信(透過)することにより、CW制御AS20がreINVITEを受信することができる。
CW制御AS20は、ステップS212で電話会議AS10から受信したreINVITEに基づいて、第1セッションを保留状態にするための処理を行う。具体的には、ユーザ端末50に対して、ガイダンスAS30の接続先情報を保持したreINVITEを送信する(ステップS213)。ユーザ端末50は、当該reINVITEの中からガイダンスAS30の接続先情報を抽出し、ガイダンスAS30とのセッションを確立した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS214)。これにより、第1セッションは保留状態となり、ユーザ端末50には、ガイダンスAS30からのガイダンス音声信号が送信される(ステップS215)。
CW制御AS20は、ステップS214でユーザ端末50から正常終了応答を受信したことをもって第1セッションを保留状態にする処理が完了したと判断し、ステップS212で電話会議AS10から受信したreINVITEに対する正常終了応答を返す(ステップS216)。電話会議AS10は、当該正常終了応答を受信して、ステップ211でユーザ端末40から受信したreINVITEに対する正常終了応答を返す(ステップS217、正常終了応答ステップ)。これにより、ユーザ端末40から電話会議AS10を経由してCW制御AS20へ送信されたパラメータを含むreINVITEに対する処理がCW制御AS20により正常に処理されたことを、ユーザ端末40へ正しく通知することができる。
上記処理により、ユーザ端末50は、電話会議AS10からガイダンスAS30との接続に切り替わり(保留状態となり)、ユーザ端末50と電話会議AS10との間のセッション(電話会議AS10にとっての第1セッション)上において、音声データ通信(RTP/RTCP通信)がなくなる。すなわち、第1セッションは無通信状態となる。通信監視部15により、第1セッションの状態が異常であると判断されてしまうことを防ぐために、電話会議AS10は、通信監視停止部16により、保留状態とされた第1セッションについての通信監視部15によるデータ通信監視を停止する(ステップ218)。これにより、通信監視部15が、保留状態とされて無通信状態となったセッションの通信監視を継続し、セッション異常と判断してしまうことを防ぐことができる。
その後、ユーザ端末40、電話会議AS10、及びCW制御AS20はそれぞれ、ステップS210、ステップS209、及びステップS208で受信したINVITEに対する正常終了応答を順に返す(ステップS219、ステップS220、ステップS221)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末60との間に、電話会議AS10を仲介する第2セッションが確立される(ステップS222)。ユーザ端末40とユーザ端末60とは、第2セッションを介して音声通話を行う。
次に、図8を用いて、第2セッションを保留状態とし、再度第1セッションを通話状態にするまでのデータ通信フローを説明する。
ユーザ端末40は、第2セッションを保留状態に切り替えるセッション切替要求パラメータを含むreINVITEを送信する。ここで、第2セッションは図4及び図7に示すように、ユーザ端末60から、CW制御AS20、電話会議AS10、ユーザ端末40の順にINVITEが送信されて確立されている。従って、当該reINVITEは、ユーザ端末40からセッション経路において隣接する電話会議AS10へと送信される(ステップ223、信号受信ステップ)。
電話会議AS10は、信号受信部11により、当該reINVITEを受信すると、終端処理回避部12により、当該reINVITEにセッション切替要求パラメータが含まれることを識別して、終端処理を行わないようにする。その後、信号送信部13により、当該reINVITEをCW制御AS20へ送信する(ステップS224、終端処理回避ステップ、信号送信ステップ)。以上のように、電話会議AS10が、セッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する終端処理を行わずに、CW制御AS20へ送信(透過)することにより、CW制御AS20がreINVITEを受信することができる。
また、ユーザ端末40は、上記reINVITEとは別に、第1セッションを通話状態に戻すことを要求するセッション切替要求パラメータを含むreINVITEを送信する。当該reINVITEは、第1セッションに対するものであるため、ユーザ端末40から第1セッションのセッション経路において隣接する電話会議AS10へ送信される(ステップS225、信号受信ステップ)。ここで、電話会議AS10は、ステップS223及びステップS224と同様の処理を行うことで、当該reINVITEをCW制御AS20へ送信する(ステップ226、終端処理回避ステップ、信号送信ステップ)。
CW制御AS20は、ステップS224で電話会議AS10から受信したreINVITEに基づいて、第2セッションを保留状態にするための処理を行う。具体的には、ユーザ端末60に対してガイダンスAS30の接続先情報を保持したreINVITEを送信する(ステップS227)。その後、ユーザ端末60は、ガイダンスAS30との間でセッションを確立した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS228)。上記セッションの確立により、ガイダンスAS30からユーザ端末60へとガイダンス音声信号が送信される(ステップ229)。
上記処理により、ユーザ60は、電話会議AS10からガイダンスAS30との接続に切り替わり(保留状態となり)、ユーザ端末60と電話会議AS10との間のセッション(電話会議AS10にとっての第1セッション)上において、音声データ通信(RTP/RTCP通信)がなくなる。すなわち、第2セッションは無通信状態となる。通信監視部15により、第2セッションの状態が異常であると判断されてしまうことを防ぐために、電話会議AS10は、通信監視停止部16により、保留状態とされた第2セッションについての通信監視部15によるデータ通信監視を停止する(ステップ230)。これにより、通信監視部15が、保留状態とされて無通信状態となったセッションの通信監視を継続し、セッション異常と判断してしまうことを防ぐことができる。
CW制御AS20は、ステップS228でユーザ端末60から正常終了応答を受信したことをもって第2セッションを保留状態にする処理が完了したと判断し、ステップS224で電話会議AS10から受信したreINVITEに対する正常終了応答を電話会議AAS10へ返す(ステップS231)。その後、電話会議AS10は、正常終了応答部114により、CW制御AS20からセッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する正常終了応答信号を受信したことを確認してからユーザ端末40へ正常終了応答信号を送信する(ステップ232、正常終了応答ステップ)。これにより、ユーザ端末40から電話会議AS10を経由してCW制御AS20へ送信されたセッション切替要求パラメータを含むreINVITEに対する処理がCW制御AS20により正常に処理されたことを、ユーザ端末40へ正しく通知することができる。
一方、CW制御AS20は、ステップS226で電話会議AS10から受信した第1セッションを通話状態に切り戻すことを要求するreINVITEに基づいて、ユーザ端末50に対して、電話会議AS10の接続先情報を保持したreINVITEを送信する(ステップS233)。ユーザ端末50は、当該reINVITEを受信して、当該reINVITEの中から電話会議AS10の接続先情報を抽出し、電話会議AS10とのセッションを回復した上で、正常終了応答をCW制御AS20へ返す(ステップS234)。続いて、CW制御AS20は、当該正常終了応答を受信したことをもって第1セッションの切り戻し処理を行うため、ステップS226で電話会議AS10から受信したreINVITEに対する正常終了応答に電話会議AS10の接続情報を含めて電話会議AS10へ返す(ステップS235)。さらに、電話会議AS10は、当該正常終了応答をCW制御AS20から受信して、当該正常終了応答をステップS225でユーザ端末40から受信したreINVITEに対する正常終了応答としてユーザ端末40へ返す(ステップS236)。これにより、ユーザ端末40とユーザ端末50とは、第1セッションを介して再び通話を行う(ステップS237)。
(通信制御プログラムについて)
次に、図9を用いて、コンピュータを電話会議AS10(アプリケーションサーバ、第1アプリケーションサーバ)として機能させるための通信制御プログラムP10について説明する。
図9は、通信制御方法を実行することができる通信制御プログラムP10のモジュールを示すブロック図である。図9に示すように、通信制御プログラムP10は、信号受信モジュールP11、終端処理回避モジュールP12、信号送信モジュールP13、及び正常終了応答モジュールP14を備えている。上記各モジュールが実行されることにより実現される機能は、上述した電話会議AS10における対応する構成部の機能と同じである。すなわち、信号受信モジュールP11、終端処理回避モジュールP12、信号送信モジュールP13、及び正常終了応答モジュールP14の機能はそれぞれ、信号受信部11、終端処理回避部12、信号送信部13、及び正常終了応答部14の機能と同様である。
このように構成された通信制御プログラムP10は、図2に示す記録媒体120に記憶され、電話会議AS10として用いられるコンピュータにより実行される。当該コンピュータは、記録媒体200が記録媒体読取部107に挿入されると、記録媒体読取部107から記録媒体200に格納された通信制御プログラムP10にアクセス可能となり、当該通信制御プログラムP10を実行することによって、本実施形態に係る電話会議AS10(アプリケーションサーバ、第1アプリケーションサーバ)として動作することが可能となる。
通信制御プログラムP10は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号としてネットワークを介して提供されるものであってもよい。この場合、電話会議AS10として用いられるコンピュータは、通信制御部104によって受信した通信制御プログラムP10を主記憶部102に格納することにより、当該通信制御プログラムP10を実行することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電話会議AS10(アプリケーションサーバ、第1アプリケーションサーバ)が、セッション切替要求パラメータを含むセッション切替要求に対する終端処理を行わずに、CW制御AS20(第2アプリケーションサーバ)へ当該セッション切替要求を送信(透過)することにより、CW制御AS20がセッション切替要求を受信し、セッション切替処理を実行することができる。また、電話会議AS10は、CW制御AS20から当該セッション切替要求に対する正常終了応答信号を受信してから、当該セッション切替要求に対する正常終了応答信号をユーザ端末へ送信することにより、CW制御AS20によるセッション切替処理が正常に完了したことを、ユーザ端末へ正しく通知することができる。さらに、電話会議AS10は、CW制御AS20のセッション切替処理により保留状態とされたセッションのデータ通信の監視を停止させることにより、保留状態とされて無通信状態となったセッションの通信監視を継続し、セッション異常と判断してしまうことを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態によれば、複数のアプリケーションサーバを経由してサービスの提供がされるIP通信ネットワークにおいて、他のアプリケーションサーバによるサービス提供を妨げずにサービスを提供するアプリケーションサーバを実装することができ、複数のサービスを円滑に提供することができる。
本発明に係る実施形態では、アプリケーションサーバ(第1アプリケーションサーバ)が会議電話AS10であり、第2アプリケーションサーバがCW制御AS20である場合について詳細に説明した。しかし、第1アプリケーションサーバ及び第2アプリケーションサーバの用途はこれに限定されない。すなわち、本発明は、通信プロトコル等の技術仕様上、ユーザ端末40から第2アプリケーションサーバに向けて送信された要求信号が第1アプリケーションサーバを経由してしまうような関係にある、第1アプリケーションサーバ及び第2アプリケーションサーバについて適用可能である。
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形が可能である。
10…電話会議AS(アプリケーションサーバ、第1アプリケーションサーバ)、11…信号受信部、12…終端処理回避部、13…信号送信部、14…正常終了応答部、15…通信監視部、16…通信監視停止部、P10…通信制御プログラム、P11…信号受信モジュール、P12…終端処理回避モジュール、P13…信号送信モジュール、P14…正常終了応答モジュール。

Claims (3)

  1. それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバであって、
    記第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、前記ユーザ端末と前記第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、前記ユーザ端末と前記第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへと前記ユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信部と、
    前記要求信号に前記コールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避部と、
    前記第2アプリケーションサーバへ前記要求信号を送信する信号送信部と、
    前記第2アプリケーションサーバから前記要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、前記要求信号に対する正常終了応答信号を前記ユーザ端末へ送信する正常終了応答部と、
    前記第1セッション又は前記第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視部と、
    前記コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての前記通信監視部によるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止部と、
    を備えるアプリケーションサーバ。
  2. それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバにより実行される通信制御方法であって、
    記第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、前記ユーザ端末と前記第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、前記ユーザ端末と前記第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへと前記ユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信ステップと、
    前記要求信号に前記コールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避ステップと、
    前記第2アプリケーションサーバへ前記要求信号を送信する信号送信ステップと、
    前記第2アプリケーションサーバから前記要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、前記要求信号に対する正常終了応答信号を前記ユーザ端末へ送信する正常終了応答ステップと、
    前記第1セッション又は前記第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視ステップと、
    前記コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての前記通信監視ステップにおけるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止ステップと、
    を含む通信制御方法。
  3. それぞれ異なる端末である、ユーザ端末、第2ユーザ端末、及び第3ユーザ端末が接続されたIPネットワークを介して第1の付加サービスを提供するアプリケーションサーバとして機能させるための通信制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    記第1の付加サービスとは異なる第2の付加サービスであって、前記ユーザ端末と前記第2ユーザ端末との間に確立される第1セッションと、前記ユーザ端末と前記第3ユーザ端末との間に確立される第2セッションと、を通話状態と保留状態とに相互に切り替えるコールウェイティング機能を提供するサービスを提供する第2アプリケーションサーバへと前記ユーザ端末から送信されるセッション切替を要求する信号である要求信号を受信する信号受信部と、
    前記要求信号に前記コールウェイティング機能におけるセッション切替要求であることを示す所定のパラメータが含まれる場合に、該所定のパラメータに基づいて、該要求信号に対する終端処理を行わないようにする終端処理回避部と、
    前記第2アプリケーションサーバへ前記要求信号を送信する信号送信部と、
    前記第2アプリケーションサーバから前記要求信号に対する正常終了応答信号を受信してから、前記要求信号に対する正常終了応答信号を前記ユーザ端末へ送信する正常終了応答部
    前記第1セッション又は前記第2セッションを通じて送受信されるデータ通信状態を監視し、所定時間以上の無通信状態を検知すると、セッション異常であると判定する通信監視部と、
    前記コールウェイティング機能により保留状態とされたセッションについての前記通信監視部によるデータ通信の監視を停止させる通信監視停止部、
    として機能させるための通信制御プログラム。
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