JP5940098B2 - Dslベクトル・キャンセルを分割するためのシステムおよび方法 - Google Patents

Dslベクトル・キャンセルを分割するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、DSL化を行うための装置、システム、方法、技術などに関し、より詳細には、プロセッサー間のDSLベクトル化計算を分割することに関するものである。
関連出願の相互参照
本出願は、2011年2月23日に出願された米国仮特許出願第61/446012号に対して優先権を主張するもので、この内容全体は、参照によって本明細書に引用したものとする。
デジタル加入者ループ(DSL)ネットワークのためのベクトル・キャンセル・システムは、ベクトル化グループの回線間のクロストークをキャンセルする。より詳細には、ベクトル化により、バンドルに入り込む回線間のクロストークがキャンセルされる。これは通常、アップストリームの場合には、すべての回線上の受信データをキャンセルすることで、そしてダウンストリームの場合には、すべての回線で送信されるデータを事前にキャンセルすることにより、中央局(CO: central office)で行われる。各DCLチップは通常、複数のDSLポートをサポートとし、周波数領域データ(ダウンストリームではIFFT入力またはアップストリームではFFT出力)をパックして、SerDesインターフェースなどの高速インターフェースでベクトル・キャンセラー・チップに送る。
同時係属の米国特許出願公開第2011/0080938号明細書の内容全体は、参照として本明細書に引用したものとするが、ベクトル化DSLクロストーク・キャンセルの最先端に進歩している。しかし、本発明者は、特定の課題が残されていることを認識している。
DSLシステムは、DSL被害側回線(victim lines)またはDSL妨害側回線(disturber lines)またはDSLトーンに基づき2つ以上のグループに分割された複数のベクトル化キャンセル・チップを使用してクロストーク・キャンセルを行う。本発明の実施形態には、単一基準と二重基準の両方の分割方法が含まれている。二重基準の実施形態では、ベクトル化キャンセルVCEチップは最初、2つ以上の被害側DSL回線グループに分割され、次いで、各グループでVCEチップがさらに妨害側DSL回線処理により分割される。あるいは、ベクトル化キャンセルVCEチップは最初、2つ以上の妨害側DSL回線グループに分割され、次いで、各グループ内でさらに、被害側DSL回線処理により分割される。特定の態様に従い、本明細書で説明されるように計算を分割することにより、本発明では帯域幅およびチップ間のリンクの数を、調整を過度に複雑にすることなく低減化する。このことは、大量のチップ間の分割を実行可能にし、これによって、より大きなベクトル化グループ間のクロストーク・キャンセルを可能にする。
これらおよび他の態様に合致して、本発明の実施形態に従うDSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法には、DSLシステムのD個の妨害側回線の定義、DSLシステムのV被害側回線の定義、DSLシステムのT個のDSLトーンの定義、単一基準による複数のベクトル化キャンセル・チップ間でのクロストーク・キャンセルの分割で、単一基準は妨害側回線、被害側回線、およびトーンのいずれかであるもの、ならびにベクトル化キャンセル・チップのそれぞれが単一基準に基づき部分的キャンセルを行うようにすることが含まれる。
さらに、これらおよび他の態様に合致して、本発明の実施形態に従うDSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法には、DSLシステムのD個の妨害側回線の定義、DSLシステムのV個の被害側回線の定義、DSLシステムのT個のDSLトーンの定義、二重基準による複数のベクトル化キャンセル・チップ間でのクロストーク・キャンセルの分割で、二重基準は妨害側回線、被害側−妨害側分割および妨害側−被害側分割のいずれかであるもの、ならびにベクトル化キャンセル・チップのそれぞれが二重基準に基づき部分的キャンセルを行うようにすることが含まれる。
またさらに、これらおよび他の態様に合致して、本発明の実施形態に従うDSLシステムのD個の妨害側回線、V個の被害側回線、およびT個のDSLトーンを有するDSLシステムのためのベクトル・キャンセル・システムには、複数の第1のキャンセル・チップおよび複数の第2のキャンセル・チップで、複数の第1のベクトル・キャンセル・チップは基準が妨害側回線、被害側回線、およびトーンのいずれかに対して部分的キャンセルを行うものが含まれる。
本発明のこれらおよび他の態様および特徴は、添付図面にとともに本発明の特定の実施形態の次の説明を検討するときに、通常の当業者には明らかになるであろう。
図1は、本発明によるベクトル・キャンセルの態様を図示する図である。 図2は、本発明によるベクトル・キャンセルの第1の分割を図示する図である。 図3は、本発明によるベクトル・キャンセルの第2の分割を図示する図である。 図4は、本発明によるベクトル・キャンセルの第3の分割を図示する図である。 図5は、本発明によるベクトル・キャンセルの第1の可能な二重基準分割を図示する図である。 図6は、本発明によるベクトル・キャンセルの第1の可能な二重基準分割のデータの流れを例示する図である。 図7は、本発明によるベクトル・キャンセルの第2の可能な二重基準分割を図示する図である。 図8は、本発明によるベクトル・キャンセルの第2の可能な二重基準分割のデータの流れを例示する図である。 図9は、本発明の態様によるベクトル・キャンセル・チップの内部構成の例を例示するブロック図である。 図10は、本発明の態様によるベクトル・キャンセル・チップの内部構成の別の例を例示するブロック図である。 図11は、本発明の特定の態様を実装するために使用可能なにベクトル・カードの例を例示するブロック図である。 図12は、本発明の態様によるベクトル・キャンセル・チップの内部構成のさらに別の例を例示するブロック図である。 図13は、本発明によるベクトル・キャンセルの第3の可能な二重基準分割のデータの流れを例示する図である。 図14は、本発明によるベクトル・キャンセルの別の可能な二重基準分割を図示する図である。
本発明は、これから、図面を参照して詳細に説明されるが、図面は当業者が本発明を実施できるようにするために本発明の例を例示するものとして提供されている。とりわけ、以下の図面と例は、本発明の範囲を単一の実施形態に限定するものではなく、説明または例示した要素の1部または全部を交換するやり方で、他の実施形態も可能である。さらに、本発明の特定の要素が知られている構成要素を使用して1部または全部実装可能である場合、本発明の理解に必須であるこのような知られている構成要素の該当する部分のみが説明され、このような知られている構成要素の他の部分は、本発明を不明確にしないために省略されている。
ソフトウェアに実装されるものとして説明される実施形態はそこに限定されるべきではなく、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせ、およびこの逆も含めることができ、このことは、本明細書で指定していない限り、当業者には明らかであろう。本発明の明細書では、類のない構成要素を示す一実施形態は限定するものと見なされるべきではなく、むしろ、本発明は、本明細書で明示的に述べていない限り、複数の同じ構成要素を含む他の実施形態、およびこの逆も意図している。さらに、出願者は、明示的に説明していない限り、明細書または請求項のいずれかの用語がまれなまたは特殊な意味と見なされることを意図してはいない。さらに、本発明は例示的な方法で本明細書に参照されている知られている構成要素に、現在および将来の知られている同等物を包含するものとする。
さらに詳細には、図面を含む、次の詳細な説明は、本発明の1つ以上の実施形態を参照するが、このような実施形態に限定するものではない。
むしろ、詳細な説明は例示的であることをのみを意図している。当業者ならば、図面に関連して行われる詳細な説明が例示的な目的のみで提供されていることをすぐに認識されるであろう。本発明による装置、システム、方法、技術などは、例えば、DSLシステムなどの通信システムでの伝送の向上を含み、これに関している(しかし、これに限定するものではない)。例えば、データ信号が誘発したクロストークの作用を除去するためにベクトル化されているDSLシステムに関連して、DSLベクトル化システムなどの実施形態は、アップストリーム伝送機器などと、所定のネットワークのDSL通信に存在するクロストークに対処するよう構成されたベクトル処理デバイスとの間のデータ処理および伝送を向上させる。他の方法、構成要素、システム、構造、使用などは、次の開示および本明細書で提供されている図面を考慮した後、当業者には明らかになるであろう。
背景として、ベクトル化の背後の基本原理は、電話線の各ツイストペア間の通信を調整することである。ケーブルのすべてのツイストペアは、DSLAM(DSLアクセス・マルチプレクサー)として知られている1つの中央位置で終端するので、DSLAMはこの通信を調整するための自然な位置である。ベクトル化システムのモデルを効果的にベクトル化するために、モデムは同じDMTシンボル・クロックと同期される必要があり、被害側モデムが特定の妨害側−被害側モデルのペア間のクロストーク・チャネル特性を識別できるように、トレーニング/トラッキング期間と事前設定のトレーニング・データ・パターン(各モデルに対して独特)が同期している必要がある。当業者には認識されるように、DSLシステムおよびこれらの実装形態に関連した各種該当基準で述べられる場合がある1つ以上を含む、このようなシステムのクロストークを識別するためのさまざまな技術がある。
「クロストーク・トポグラフィー」またはトレーニングなどの期間に決定したマッピング(通常、DSL回線間のさまざまなインタラクティブ/クロストークキング関係を表す係数行列として表示されたり、見なされたりするもの)を使用して、送信の事前補償(例えば、プレコーディング)をダウンストリーム方向(DSLAMから顧客の所在地)に使用することができる。実際のところ、所定のモデムの送信波形は他の多くのモデム(つまり、FEXTが実質的に所定のモデムの信号に影響する他のモデム)により使用されている送信波形に基づいており、干渉するFEXTは効果的にバランスが取れ、こうして、この効果は、事前に変形されたモデムの信号が顧客側の端末に到達する時間までには除去されるようなものとなる。アップストリーム方向(顧客側からDSLAM)の場合、MIMO(多重入力−多重出力)空間フィルタリングがアップストリーム受信側でアップストリームFEXTをキャンセルするためにDSLAMで使用される。FEXTフィルター・キャンセル係数の識別とトラッキングは、LMS(最小2乗平均)適合アルゴリズムまたは他の最小2乗タイプの方法を使用して行うことができ、これは当業者に知られている。FEXTフィルター係数の識別をサポートするトレーニング信号は、VDSL2などの、知られているDSL基準の変更したバージョンに統合することができる。
電話会社の「中央局」、「CO」、「ノード」、「キャビネット」などで終端する通常の電話線またはグループ化した複数のケーブルには、50から2000(さらに多数)の範囲のツイストペアが含まれる場合があり、1ダースまたはより多くのバインダー・ケーブルの間に分散している可能性がある。電話会社の配置業務の結果、同じバインダー・ケーブルのツイストペアに割り当てられたモデムは、同じ回線カードまたはDSLAMシャーシに接続されない場合がある。これが発生するのは、顧客がDSLサービスに加入するので、電話会社が回線カードをシャーシ(または1つ以上の追加のシャーシ)に追加するためである。モデムのポートは、ユーザーID、ダウンストリーム端末の所在地などに基づいて、ともにグループ化されるのではなく、「先着順」ベースで割り当てられる。電話会社の業務が異なる場合でも、発信元のバインダーに従って電話回線を分離するのは、運営上(および間違いを起こしやすい)の課題となる(バインダー・グループ管理として知られている業務)。実証的なケーブル測定では、主なFEXTカップリングは、電話会社のノードでの「クロス・ボックス」またはパッチ・パネルの使用により、隣接するバインダーまたはさらに同じ電話会社のノードで終端する異なるケーブルから来る場合があることを示している。これらのパッチ・パネルは、DSLAM回線カード上の特定のモデム・ポートに個々の銅線ペア(多分、異なるバインダーまたは電話会社のケーブルから)をマッピングするために使用される。
別の関連する問題は、複数のモデム・ポートをともに結合する業務である。結合によって、単一のポートが目的のデータ・レートを提供できない状態で顧客のデータ・レートが増大する可能性がある。単一のモデム・ポートで開始した顧客が、顧客に追加のサービスを提供するためのアップグレードとして追加された第2のポート有する場合がある(この結果、複数ポートのDSLサービスは、より多くのデータを運び、より高速で動作するなどの可能性を有する)。現在の多くのシステムでは、同じ回線カードに接続される結合されたモデム・ポートが必要とされる。このことは、上述のとおり、バインダー・グループ管理が実用的ではないのと同じ理由で、大部分の電話会社にとって実用的ではない。
最終的に、DSLベクトル化の計算上の要求、ユーザー・データ信号と接続するクロストーク情報のリアルタイム処理により、データの伝送および処理のボトルネットならびに他の問題が生み出される。直ちに処理する必要のある(待ち時間/遅延の低減化するため)大量のデータが効率的に伝送および処理される必要がある。同時係属の特許出願の実施形態では、これらの大量のデータのこのような効率的な処理およびプロセス処理を提供し、同時に、ベクトル化されるDSL回線の待ち時間および/またはパフォーマンスにほとんどマイナスの影響を及ぼさない、システム、装置、および方法を提供している。
ベクトル化を実装するには、シャーシの各モデムがシャーシ(またさらに複数のシャーシ・ユニット)の他のモデムとリアルタイムでFEXT情報を交換する必要がある。通常のDSLモデムは4kHzから8kHzの範囲のDMTシンボル・レートを使用し、FEXTキャンセルは、端末間のモデム・システムの全体の待ち時間の低下を回避するために、数個のDMTシンボル(またはより少ない)の順序での処理遅延とともに、DMTシンボルごとに1回ベクトル化帯域幅で行われる必要がある。これによって、各回線カードがシステム(別の回線カードのモデムまたはシステムのシャーシが含まれる場合がある)の他のモデルのそれぞれと、これらのモデムのそれぞれからのリアルタイムFEXT情報を共有する複雑かつ難しいデータ・ネットワーキング環境が作成される。通常のDSLAMシステムでは、ベクトル化情報の通信の流れは合計、毎秒、数10ギガビットになる場合がある。現在の世代のDSLAM銅製バックプレーンでは通常、この追加の通信負荷に対応することはできないので、将来のDSLAM銅製バックプレーンでは、妥当な複雑さと動作パフォーマンスを備えたこの通信を管理するための実用的な方法が必要とされる。
同時係属の特許出願では、他の場合ではベクトル化DSLシステムに立ちはだかる通信ボトルネックを除去または大幅に低減化する装置、システム、方法などが記述されている。これらの実施形態は、小型のポートーカウント・システム(例えば、単一の回線カード・システム)から複数の回線カードおよび/または複数のシャーシ全体に分散した何千ものモデム・ポートを伴う非常により大型のシステムまで拡大縮小可能である。同時係属の特許出願の実施形態は、両方の光相互接続技術で機能し(複数のシャーシ・システムまたは回線カードがレガシー・シャーシ機器にアップグレードした場合)、さらにすべての通信が銅製バックプレーンの単一のDSLAM内または高帯域幅の銅製相互接続を使用して流れる将来の銅製相互接続技術でも機能する。同時係属の特許出願の実施形態ではさらに、電話会社に複数の回線カードおよび/または複数のシャーシ全体で実質的にモデム・ポートを結合できるようにする「仮想結合(virtual bonding)」も可能にする。
本発明を実装するために使用できる一例示的な実施形態で、同時係属の特許出願は、図1に関連して、ツイストペア回線上の通信を制御するDSLモデム(例えば、マルチポート・デバイス)を回線カードが含むベクトル化データ通信システムを記述している。複数の回線カードが、XAUI回線などの、高速通信装置を介して、集中ベクトル化モジュール(例えば、ベクトル化カード)と接続されている。XAUIとは、10ギガビット・イーサーネット(登録商標)(10GbE)のMACとPHY層間のXGMII(10ギガビット・メディア独立インターフェース)を拡張するための規格である。モデムはただ1つのVRC−Lと接続する必要があり、特定のベクトル化配置の複雑さ(例えば、いくつかのポート、回線カードなど)はこうして各モデムから隠されるので、複数のVRC−Lはモデムのための抽象層を形成する。VRC−LはDSLモデム・チップとは別のチップとしたり、DSLモデム・チップ自体の内側に含まれるモジュールとしたりすることもできる。
各モデムからそれぞれのVRC−Lへのベクトル化データの流れには、ダウンストリームとアップストリーム通信のための周波数領域のサンプル、つまり、ダウンストリーム・ベクトル化のためのIFFT−入力送信(TX)データおよび/またはアップストリーム・ベクトル化のためのFFT−出力受信(RX)データが含まれる。VRC−Lを介してベクトル化モジュールから各モデムに戻ったデータは、モデムのクロストーク調整済み(つまり、ベクトル化)IFFT−入力および/またはFFT−出力で、他のベクトル化システム・モデムからのクロストーク干渉を回避および/または除去するために、調整および/または処理される。各回線カードのVRC−Lは、該当する回線カードのモデムとベクトル化モジュール間のインターフェースとして機能する。高速通信回線(例えば、10〜40Gbps以上の光または銅線の相互接続)では、各回線カード上のVRC−Lをベクトル化モジュール上のもう一方のVRC−Vとネットワーク接続する。10〜40Gbpsは、ベクトル化モジュールと各回線カード間に実装できる共通のデータ通信要件である。今日、これはほとんど、電気的バックプレーンを介してか、光ケーブルを介してかに関係なく、5Gbpsまたは10GbpsのXAUI回線などの集合体のようになっている。
ベクトル化モジュール上の複数のVRC−Vは、モデム・ベクトル化データ・ストリームを、システム要件で定義されているように、1つ以上のベクトル・プロセッサーでの後続のクロストーク・キャンセルのためのサブバンドにさらに細分化する。ベクトル・プロセッサーはさらに、「ベクトル・プロセッサー・コンポーネント」、「計算デバイス」、「ベクトル・キャンセル(VCE:vectoring cancellation)チップ」および/またはなどとも呼ばれる場合がある。つまり、データは各モデムの通常(つまり、非ベクトル化)のデータ・ストリームから除去され、データが周波数ベース(例えば、トーンごと、トーンのグループなど)でクロストーク処理できるように、周波数特性によって定義されるデータ・バンドルに再編成される。処理されると、データは次に、クロストーク除去処理のために使用される周波数ベースのバンドルに照らして再編成され、モデムによる伝送/使用のために再構築される。
例えば、アップストリームおよびダウンストリーム・バンドは、1つ以上のVRC(例えば、VRC−L/VRC−Vのペア)によって個々の複数のVCEにルーティングすることができる。ベクトル・ルーターとは、特化した「プライベート」データ・ネットワークを実装する特化したデータ・ネットワーキング・デバイスまたはサブシステムで、処理またはデータ伝送のボトルネックを回避するためにモデムとベクトル・プロセッサー間のベクトル化データの効率的な移動の目的で、イーサーネットワーク・ネットワークと類似したものにすることができる。ベクトル化データのパケットには、各モデムとベクトル・プロセッサー・デバイス間で専用リンクを必要とすることなく、データ・ネットワークでベクトル化データの効率的なルーティングを可能にするヘッダーおよび/または他の状態情報を含めることができる。このため、ベクトル・ルーターはさらに、モデムによって即座に供給されたフォーマットからのベクトル・データ・パケットをベクトル・プロセッサーにより当然利用されるフォーマットに変換し、次いで、ベクトル化が行われた後には、逆変換する(例えばモデム・ベクトル化データ・ストリームのインターリービングとディインターリビング)。このタスクは、複数のVRC−Lと複数のVRC−V間で分割可能で、または構成に応じて、ただ一方のみまたはもう一方のみで行うこともできる。あるいは、VCEの割当ては、均等間隔のサブバンドに基づくことも可能である(アップストリームおよびダウンストリームのバンドの割当てに関係なく)。ベクトル化モジュール上の複数のVRC−Vと複数のVCE間のデータ伝送は、高速相互接続回線(例えば、XAUIなど)を使用して行うことができる。
特定の態様によると、本発明の発明者は、一部のDSLシステムでクロストークをキャンセルするのに必要なメモリーおよび計算の数量は、ベクトル化グループの回線数の平方に比例することを認識している。大量の回線を備えるベクトル化グループの場合、このため、1つのチップ内に必要なメモリーおよび計算ロジックを収容することは可能ではないので、このロジックはベクトル化グループのクロストーク・キャンセルをともに行う複数のチップ間に分散または分割する必要がある。上述のベクトル・キャンセラー(VCE)チップは、自らの間でデータを交換する必要があり、ポイントツーポイント高速並直列変換回路/並直列交換回路(SerDes)リンクを使用して行うことができる。2つのチップ間および/または複数のチップの間で交換されるデータ量およびチップの調整の複雑さは、チップ全体および/または2つのチップ間および/または複数のチップの間で計算が分割される仕方により異なる(物理的、論理的、または両方)。
データがクロストークによって影響を受けるポート(出力は計算されている)は「被害側」ポート(または被害側回線)と呼ばれ、クロストークへの寄与がキャンセルされるポートは「妨害側」ポート(または妨害側回線)と呼ばれる。上述のとおり、所定のトーンの回線のペア間のクロストークは、例えば、トレーニング期間中に決定される係数により表すことができる。したがって、クロストーク・キャンセルが必要なポートがN個あり、TがDSLシンボルごとのトーンを調整する場合、各トーンに対して係数のNマトリクスが存在し、(N*N*T)係数の合計を使用する必要がある。計算は以下のとおり行われる。
x[t、d]を妨害側ポート「d」のトーン「t」の入力とし、
y[t、v]を被害側ポート「V」のトーン「t」のクロストークがキャンセルされた出力とし、
h[t、d、v]を被害側ポート「V」に対する妨害側ポート「d」のトーン「t」のクロストーク係数とする
x、y、およびhはすべて複素数とすることができることに留意していただきたい。y[t、v]の計算は、以下の式のとおりである。
被害側ポートvに影響を与えるすべての妨害側に対してy[t、v]=Σ(x[t、d]*h[t、d、v])(式1)
上記式において、自らへの回線の妨害側を表す係数h[t、d=v、v]は1に設定される。これによって、出力には、回線で送信された値を同じ式の他の回線に対する訂正に加えることができる。したがって、y[t、v]はt=0からT−1までのすべてのトーン、d=0からN−1までのすべての妨害側、およびv=0からN−1までのすべての被害側に対して上記で計算され、すべての被害側のすべてのトーンに対してクロストーク・キャンセル出力が得られる。
したがって、前記キャンセル・システムの計算の合計数は、シンボルごとに(N*N*T)である。VDSL2 17aプロファイル・システムの場合、例えば、シンボル・レートが4000シンボル/秒で、シンボルごとに4096トーンがある。VDSL2 17aプロファイルを使用する192ポートを有するベクトル化システムは、したがって、毎秒、192*192*4096*4000=約603ギガの複雑な乗累算機能(複数のMAC)を行う必要がある。同時に、能力は大きく変化するが、従来のプログラム可能なDSLコアでは、毎秒、5から10ギガのMACを成し遂げることができ、いくつかのコアを単一のチップ上に統合することができる。さらに、768以上ポートが必要なシステムの場合は、特にいくつかのチップが必要とされる場合がある。
特定の態様によると、本発明にはしたがって、キャンセル計算を分散および/または分割するための装置、システム、方法、技術などが含まれる。実施形態には、被害側ベースの分割、妨害側ベースの分割、およびトーンベースの分割などの単一基準の分割が含まれる。実施形態にはさらに、被害側−妨害側分割、または妨害側−被害側分割などの二重基準の分割も含まれる。単一基準の分割ベクトル化キャンセル・システムに比べ、二重基準の被害側−妨害側(または妨害側−被害側)分割はチップ間の帯域幅およびリンクの数を低減化し、単一基準の分割システムより複雑ではない仕方で実行する。このことは、大量のチップ間の分割を実行可能にし、これによって、より大きなベクトル化グループ間のクロストーク・キャンセルを可能にし、従来のシステムより容易に拡大縮小可能なシステムを提供する。
実施形態で、計算(使用される係数の保存も含む)は、複数のキャンセラー・チップに分割することができ、各キャンセラー・チップ(本明細書では、「ベクトル化キャンセル・チップ」、「VCEチップ」などとも呼ばれる)は部分的な計算を処理する(すなわち、部分的キャンセル)。
図1には、3次元配列として図示したクロストーク・キャンセル計算を示しており、配列102の1つの軸は被害側の行を示し、別の軸104は妨害側の列を示し、そして最後の軸106はトーンを示している。係数h[t、d、v]は、3次元配列の要素と見なすことができ、各要素は概念的に、要素に関連付けられた複雑な乗累算(MAC)を有している。妨害側のデータx[t、d]は上部から入力され、キャンセル係数と掛け算され、計算されたy[t、v]は左へ出でることが示されている。
以下でより詳細が説明されるように、いくつかのベクトル化キャンセル・チップへの計算の分割は、さまざまな方法で達成することができる。ベクトル化キャンセル・チップの合計数がCとして定義される場合、ベクトル化キャンセル・チップはVCE、VCE、...VCEc−1と呼ばれる。各チップはいくつかのポート(例えば、N/Cのポート、ここでNは、ベクトル化DSLグループのポートの合計数で−ベクトル化システムに結合されたN個のDSL回線があることを意味している)を処理するデジタル信号処理(DSP)チップ(または他のハードウェア)に直接接続することができる。
各ベクトル化キャンセル・チップは、ベクトル化キャンセル・チップが接続されたDSPチップ(複数)上のN/CのDSLポートに対して、各トーンtの妨害側dのデータx[t、d]の各シンボルを収集する。
クロストーク・キャンセル出力y[t、v]の計算が実施された後、各ベクトル化キャンセル・チップは、N/CのDSLポートのクロストーク・キャンセル済み出力y[t、v]を接続先のDSPチップに送信する。
ここで説明を簡単にするために、N(ベクトル化グループのポートの数)が以下で説明されている1つ以上の実施形態のCの倍数であるとする。このようではない一部のシステムの場合、クロストーク・キャンセルは、ベクトル化キャンセル・チップのいずれかが異なる量の計算を有している場合を除き、以下で説明されているように類似した仕方で行うことができる。当業者は、さまざまな変更形態が可能であることを認識されるであろう。
被害側による分割
計算動作が被害側に基づくC個のベクトル化キャンセルVCEチップに分配されるシステムでは、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、例えば、(N/C)の被害側を処理できる。つまり、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、N/Cの被害側行のすべての妨害側およびすべてのトーンの計算を行う。図2は、この「被害側による分割」モードのこのような計算を図示している。計算はm番目のベクトル化キャンセルVCEチップで行われ、VCEは次のとおりである。
t=0からT−1に対してy[t、v]、被害側v=m*(N/C)から((m+1)*(N/C))−1までの場合、
ここで、被害側ポートvに影響を与えるすべての妨害側d=0からN−1に対してy[t、v]=Σ(x[t、d]*h[t、d、v])(式2)
このタイプのシステムは調整に関しては単純であるが、妨害側のデータのすべてがベクトル化キャンセルVCEチップのすべてに送信される必要があるので、さまざまなベクトル化キャンセルVCEチップ間で広い帯域幅が必要とされる。各ベクトル化キャンセルVCEチップは、妨害側のデータを他のすべてのVCEチップに送信するために、他のすべてのベクトル化キャンセルVCEチップと接続され、他のすべてのVCEチップから妨害側のデータを受信する必要がある。
妨害側による分割
「被害側による分割」モードにやや類似して、「妨害側による分割」モードでは、各ベクトル化キャンセルVCEチップは(N/C)の妨害側を処理できる。つまり、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、N/Cの妨害側列のすべての被害側およびすべてのトーンの計算を行う。図3は、この「妨害側による分割」の場合のこのような計算を図示している。m番目のベクトル化キャンセルVCEチップ、VCEは最初に、t=0からT−1およびv=0からN−1に対してz[t、v、m]を計算し、ここで、
妨害側d=m*(N/C)から((m+1)*(N/C))−1に対してz[t、v、m]=Σ(x[t、d]*h[t、d、v])(式3)
z[t、v、m]は、部分的に累算された生成物で、これらはともに合計され、最終出力合計y[t、v]を得る必要がある。各ベクトル化キャンセルVCEチップは、接続されたDSLポートの最終合計y[t、v]を計算する。m番目のベクトル化キャンセルVCEチップ、VCEが次のように最終計算する。
t=0からT−1に対してy[t、v]、被害側v=m*(N/C)から((m+1)*(N/C))−1までの場合、
ここで、m=0からC−1に対してy[t、v]=Σ(z[t、v、m])(式4)
各ベクトル化キャンセルVCEチップは、Vインデックス範囲に基づく部分的に累算された生成物z[t、v、m]を該当するV(被害側)値の最終合計y[t、v]を行っているベクトル化キャンセルVCEチップに転送する。
これには、ややより複雑な調整が必要とされるのは、さまざまなベクトル化キャンセルVCEチップ間で交換される部分的に累算された生成物が必要とされるためである。「被害側による分割」モードと同様に、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、計算する部分的に累算された生成物を送信し、他のVCEチップによって計算された部分的に累算された生成物を受信するために、他のすべてのベクトル化キャンセルVCEチップと接続している必要がある。
トーンによる分割
動作の「トーンによる分割」モードでは、各ベクトル化キャンセルVCEチップは(T/C)のトーンを処理できる。つまり、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、T/Cのトーンのすべての被害側およびすべての妨害側の計算を行う。図4は、このトーン・モードによる分割のこのような計算を図示している。計算は、m番目のVCEチップにより行われ、VCEは次のとおりとすることができる。
v=0からN−1に対してy[t、v]、トーンt=m*(T/C)から((m+1)*(T/C))−1までの場合、
ここで、被害側ポートvに影響を与えるすべての妨害側d=0からN−1に対してy[t、v]=Σ(x[t、d]*h[t、d、v])(式5)
これには、より複雑な調整が必要とされるのは、妨害側のデータは、各ベクトル化キャンセルVCEチップが処理しているトーンに基づき、1つのベクトル化キャンセルVCEチップから別のベクトル化キャンセルVCEチップに送信される必要があるからである。この後、各ベクトル化キャンセルVCEチップは、他のVCE(複数)によって処理された該当するトーンについて他のVCEからの計算された結果を返却し、これらの計算された結果は適切なDSPに返送する。このタイプの動作では、被害側または妨害側による分割よりもベクトル化キャンセルVCEチップ間で必要な帯域幅が狭いが、このようなチップは引き続き、他のすべてのベクトル化キャンセルVCEチップと接続する必要がある。
上述の3つの方法では、各ベクトル化キャンセルVCEチップは他のすべてのベクトル化キャンセルVCEチップと接続する必要がある。このため、VCEチップのようなCを有するシステムの場合、VCEチップ間の論理リンクの数は次のとおりである。
(C*(C−1))/2
各論理リンクで搬送される帯域幅は上記の単一基準分割方法によって変わり、動作の「トーンによる分割」の場合に最小になるが、この動作モードはベクトル化キャンセルVCEチップの調整に関しては最高の複雑さを有している。VCEチップ間の帯域幅に応じて、このようなチップ間の各論理リンクは、1つの以上の物理リンク(通常、SerDesリンク)とともに実装される。
態様によると、本発明の実施形態では、さらに二重基準分割技術を使用して必要なリンクの数を低減化する。
被害側および妨害側による分割
より詳細には、追加または他の利点のために、本発明の実施形態では、二重基準ベースの分割を使用する。例えば、図5の一例示的システム500で示しているように、被害側−妨害側二重分割では、6個のVCEチップ510は、2つのチップ・グループ(例えば、第1のDSLAM531に対応するDSPチップおよび第2のDSLAM532に対応するDSPチップ)に分割することができる。
本発明の実施形態による被害側−妨害側二重分割によると、キャンセルはVCE全体で被害側によってグループに分割され、次に各グループ内で妨害側により分割される。このため、図5のシステム500の例では、DSLAM531は3つのベクトル化キャンセルVCEチップ510を有し、DSLAM532も同様で、被害側−妨害側分割スキームでは、6つのVCEチップ510全体でキャンセルを分割する。例えば、384ポートの場所において、この分割では、各VCEチップ510が192×128のキャンセル(つまり、192の被害側(384/2のグループ)と128の妨害側(グループごとにD=384/3のVCE)のクロストークのキャンセル)を行うことが必要とされる。
示しているように、第1のDSLAM531の各ベクトル化キャンセルVCEチップ510は、妨害側のデータを交換するために第2のDSLAM532のベクトル化キャンセルVCEチップ510の1つのみと接続されている。各グループ内で、VCEチップは互いに部分的に累算された生成物を交換する。こうして、すべてのVCEチップ間の論理リンクの合計数は次のとおりである。
(C/2)+((C/2)*((C/2)−1))
VCE間の論理リンクの数はこうして低減化され、一方、調整の複雑さは上述の「トーンによる分割」ほどではない。
384のポートとVDSL2 17aプロファイルを有する図5で示しているようなシステム例では、DSLAM531と532にはDSLAMごとに1つのベクトル・カードおよびベクトル・カードごとに3つのVCEが含まれ、各VCEは回線カードのDSPに接続している。ここでは、各回線カードは回線カードごとに4つのDSPを使用する64のポートを処理するものとして示され、各DSPは16のポートを処理する。1つの回線カード上の各DSPは10Gbps SerDesリンクを通して該当するVCEに接続しており、このため、各回線カードは該当するVCEへの4つの10Gbps SerDesリンクを有している。図5の例では、1つの回線カードを1つのVCEに接続するリンク520は、4つの10Gbps SerDesを表す単一の論理リンクとして示されている。この方法例では、例えば、40Gbps(4×10Gbps)のシャーシ間の相互ケーブル512を使用して達成可能である、40Gbpsの帯域幅を備える他のベクトル・カード上の他の1つのみのVCEと接続するため、1つのベクトル・カード上に1つのVCEが必要とされる。したがって、このような3つの40Gbpsケーブル512がDSLAMシャーシ531、532間で必要になる。この方法例ではさらに、各VCEが同じグループ内の他のすべてのVCEと接続すること、すなわち、DSLAMの同じベクトル・カード内の他の2つのVCEと接続する必要がある。同じベクトル・カードの2つのVCE間の帯域幅も40Gbpsである。任意のVCE間のリンク522は、図5では、40Gbps(4×10Gbpsのリンク)を表す単一の論理リンクとして示されている。この例では、各VCEは他の3つのVCE(それぞれには4つのSerDesリンクが必要)および3つのDSPチップ(それぞれには1つのSerDesが必要)と通信するので、このため各VCE510は16のSerDesリンクを必要とする(それぞれ10Gbps)。したがって、すべてのVCE間には合計9つの論理リンクがあり、この例では、それぞれの論理リンクは4つの10Gbps SerDesリンクにより実装される。
384のポートおよび6つのVCEチップを有するシステム例で、このタイプの分割で使用するVCEチップ間のデータの流れは図6でより詳細に示している。図6で示しているとおり、妨害側によって各グループ531、532のそれぞれ内で分割するには、各VCE510は該当する列の生成物の合計を送信し、最終合計を行う。この例では、対角線要素(1の係数)を含む合計を必要はない。図6では、コントロール・メッセージおよびトレーニング関連データ(スライサー・エラー、FFTデータなど)のためのVCEチップ間の流れを示していないことに留意していただきたい。
異なる実施形態において、図7は384ポートの場合の2つのグループ721、722の8つのVCEチップ710全体で被害側−妨害側分割による分割を図示しており、各VCEチップ710は192×96のキャンセルを行う。より詳細には、図7で示しているように、VCEチップ710は最初に、妨害側に基づきVCEの2つのグループ721、722に分割される。384ポートの8つのVCEチップのシステム例では、各VCEチップ710は192×96のキャンセルを行う。VCEチップの第1のグループ721は第1の192の被害側ポートのキャンセルを処理し、VCEチップの第2のグループ722は第2の192の被害側ポートのキャンセルを処理する。第1のグループの各VCEは、他のグループの他の1つのVCEのみと接続し、妨害側データを該当VCEと交換する。
動作の被害側−妨害側分割モードを使用して8つのVCEチップへの384ポートのこの分割のためのVCEチップ間のデータの流れは図8に示している。これは、コントロール・メッセージおよびトレーニング関連データ(スライサー・エラー、FFTデータなど)のためのVCEチップ間の流れを示していないことに留意していただきたい。
この例では、各VCEチップ710は同じグループの他のチップの送信する部分的に累算された生成物のセットを計算し、さらに(同じグループの他のチップから)受信した部分的に累算された生成物を計算した値に追加することによって該当する被害側の出力を計算する。
図8では、図7の実施形態のデータの流れを例示するために、妨害側を列として、被害側を行として(図1と同じ)示している。トーンの次元は、分割が被害側と妨害側のみなので、示していない。VCEチップ710(Vce_0からVce_3からなる)の第1のグループ721は第1の192の被害側ポートのキャンセルを処理し、VCEチップ710の第2のグループ722(Vce_4からVce_7からなる)は第2の192の被害側ポートのキャンセルを処理する。図8で示している例では、VCE710の内側の各色付きボックス802は48×48のキャンセルを表し、各VCE710は、192×96のキャンセルを行うために、4つの行と2つの列のこのようなボックス802を有している。単一行の矢印804は妨害側のデータの送信を示すために使用され、二重行の矢印806は部分的に累算された生成物の送信を示すために使用されている。
VCEの第1のグループにおいて、0から「(C/2)−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m)*(N/C)から(((m+1)*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対してクロストーク・キャンセル済みの出力を計算し、次のとおりである。
j=0から(C/2)−1に対してy[t、v]=Σ(z[j、t、v])(式10)
ここで、z[j、t、v]はトーン「t」のVCEチップ「j」によって計算された部分的に累算された生成物の合計で、被害側「v」は以下の式のとおりである。
VCEの第1のグループにおいて、0から「(C/2)−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および0から(N/2)−1まで範囲の被害側「v」に対して部分的に累算された生成物z[m、t、v]の合計も計算し、次のとおりである。
k=((m)*(N/C))から(((m+1)*(N/C))−1)およびk=((M+(C/2))*(N/C))から(((m+1+(C/2))*(N/C))−1)に対してz[m、t、v]=Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式11)
VCEの第2のグループにおいて、「(C/2)」から「C−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m)*(N/C)から(((m+1)*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対してクロストーク・キャンセル済みの出力を計算し、次のとおりである。
j=(C/2)からC−1に対してy[t、v]=Σ(z[j、t、v])(式12)
ここで、z[j、t、v]はトーン「t」のVCEチップ「j」によって計算された部分的に累算された生成物の合計で、被害側「v」は以下の式のとおりである。
VCEの第2のグループにおいて、(C/2)から「C−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」およびN/2からN−1まで範囲の被害側「v」に対して部分的に累算された生成物z[m、t、v]の合計を計算し、次のとおりである。
k=((m−(C/2))*(N/C))から(((M+1−(C/2))*(N/C))−1)およびk=((m*(N/C))から(((m+1)*(N/C))−1)に対してz[m、t、v]=Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式13)
より汎用の意味では、本明細書の1つ以上の実施形態による被害側−妨害側分割は、ベクトル化グループのN個のDSL回線/ポートをD個のグループの妨害側およびV個のグループの被害側に分割するものとして認識することができる。C個のベクトル化キャンセルVCEチップのグループを使用することで、C個のチップは最初に、それぞれN/V個の被害側回線のデータを処理する2つ以上の被害側DSL回線グループに分割することができる。このような各被害側DSL回線グループの各ベクトル化キャンセルVCEチップは次に、クロストーク・キャンセル処理のためのN/D個の妨害側回線を割り当てられる。
図9は、384ポートの8VCEの場合の図7および8に関連して上述した「被害側および妨害側」の方法による分割のVCE(例えばVCE_0)の内部構成の1例を示している。この場合、各VCEは192×96のキャンセルを行う。VCEのキャンセル・ロジックはさまざまな方法で編成することができる。図9で示している一実施形態では、ここでVPM(vector product matrix:ベクトル生成物マトリクス)910と呼ばれる4つのブロックとしてキャンセルを編成しており、各VPM910は48の被害側に96の妨害側をかけたものを処理する。4つのVPMは、1列ごとに4行として編成され、192×96のキャンセルを行う。VPM910は、図8の色付けされた48×48のボックス802の2つに相当する。VPMのこの編成は、図5から8に関連して説明された「被害側および妨害側」の方法または図13に関連して以下で説明される「妨害側および被害側」の方法によるいずれかの分割をサポートするよう構成できるように選択される。
ここで、VCE_0はDSPから入力LC0_Inで受信される妨害側のデータを、他のグループVCE_4の対応するVCEに送信し、該当するVCE_4から、VCE_4に接続されたDSPからの妨害側のデータを受信する。VCE_0のこれらの妨害側データは、該当する入力VPM0_In0およびVPM0_In1を通してVPM0およびVPM1に入力される。この「被害側および妨害側」の方法で、VCEは192×96のキャンセラーとして使用され、図で示しているように、入力VPM0_In0はVPM1_In0に内部送信され、入力VPM0_In1はVPM1およびVPM3へのVPM1_In1に内部送信される。VCEはさらに、他のVCEから部分的に累算された生成物(部分的ベクトルの合計とも呼ばれる)を取得する。ここで、VCE_0は、VCE1、VCE2、およびVCE3のそれぞれから部分的に累算された生成物PS0_1、PS0_2、PS0_3を取得する。VPM0が計算する生成物「VPM0_Out」の合計は、PS0_1、PS0_2、PS0_3に追加され、最初の48の被害側の最終出力「LC0_Out」を計算し、VCE_0が接続されているDSPチップに送信される。VPM2が計算する生成物「VPM2_Out」の合計はVCE1に送信される。VCE1が計算する生成物「VPM1_Out」の合計はVCE_2に送信され、VPM3が計算する生成物「VPM3_Out」の合計はVCE_3に送信に送信される。
図10は図13に関連して以下でより詳細に説明される「妨害側および被害側」の方法によって分割するためのVCE_0の内部構成の1例を示している。実施形態では、4つのVCEを備える1つのボードで192のポートの場合をサポートでき、ファームウェア構成の変更を伴う同じボードでは、384ポートの8のVCEの場合の第2のDSLAM上の同様のボードに接続することができる。図10で示している実施形態では、ここでVPM(ベクトル生成物マトリクス)1010と呼ばれる4つのブロックとしてキャンセルを編成しており、各VPM1010は48の被害側に96の妨害側をかけたものを処理する。4つのVPMは、2列ごとに2行として編成され、96×192のキャンセルを行う。VPMは、図13の色付けされた48×48のボックスの2つに相当する。
4VCEの場合を伴う192ポートでは、VPM2およびVPM3は使用されず、電源を切ることができる。この構成が192−ポートDSLAMのベクトル・カードで使用されるのは、将来、第2の192−ポートDSLAMが追加されるときに、384ポートのキャンセルにアップグレードすることが望ましい場合である。この場合、1つのボードのVCEはそれぞれ、図7のとおり、シャーシ間の相互ケーブルにより他のボードの対応するVCEと接続することができ、ファームウェアによって各VCEのVPM2およびVPM3を有効にすることができる。
ここで、各VCEは96×192のキャンセラーとして使用され、VCE_0は、該当するDSPから該当する入力LC0_Inで受信される妨害側のデータを、同じグループ(VCE_1、VCE_2、VCE_3)の他のすべてのVCEに送信する。VCE_0はさらに、妨害側のデータVCE1_In、VCE2_In、およびVCE3_Inを同じグループの他のVCEから取得する。妨害側のデータLC0_InおよびVCE1_InはVPM0およびVPM2に入力され、妨害側のデータVCE2_InおよびVCE3_InはVPM1およびVPM3に入力される。VPM0およびVPM1の部分的に累算された生成物は、第1の48の被害側の最終出力「LC0_Out」を取得するために追加され、対応するDSPチップに送信される。384ポートの場合、VPM2およびVPM3の部分的に累算された生成物は、第2の48の被害側の最終出力「LC1_Out」を取得するために追加され、対応するDSPチップに送信される。
図11は、96個のポートまたは192個のポートのキャンセルをサポートできる2つのVCEを備える1つのベクトル・カード1102の1例を示している。図10で示されている構成では、384個のポートへハードウェアを変更することなくアップグレード可能な状態を保持するため、192個のポートに4つのVCEが使用されたことに留意されたい。192個のポートを越えてアップグレード可能である必要のない192のポートのベクトル・キャンセル・システムの場合、図11の2つのVCE構成を使用することができる。
図12は、2つのVCEを備える192のポートのキャンセルの図13に関連して上述した「妨害側および被害側」の方法による分割のVCE_0の内部構成の1例を示している。構成は、この場合のVPM2およびVPM3の合計が出力LC1_Outの第2のセットである場合を除いて、図10(4つのチップを備える192のポート)と同じである。
上述の被害側−被害側の方法に対する代替の分割は図13に示されている。妨害側−被害側の方法と呼ばれるこの代替方法では、VCEチップは最初に、妨害側によって2つのチップ・グループに分割され、次に各グループは被害側によって分割される。この場合、第1のグループの各VCEチップは、部分的に累算された生成物を交換するために、第2のグループの1つのみのVCEチップと接続される。各グループ内で、VCEチップは互い同士、妨害側のデータを交換する。
図13の例では、分割は384ポートの場合の8つのVCEチップ1310全体で行われ、各VCEチップ1310は96×192のキャンセルを行う。
VCEチップの第1のグループ1321は第1の192個のポートからの妨害側のデータを処理し、VCEチップの第2のグループ1322は第2の192個のポートからの妨害側のデータを処理する。第1のグループの各VCE1310は、他のグループの他の1つのVCE1310のみと接続し、部分的に累算された生成物を該当VCEと交換する。各グループ1321、1322内で、各VCEチップ1310は(接続されているDSPから受信した)妨害側データを同じグループの他のすべてのVCEチップに送信する。こうして、VCEチップ間の論理リンクの数は次のとおりである。
(C/2)+((C/2)*((C/2)−1))
VCE間の論理リンクの数はこうして低減化され、一方、調整の複雑さは「トーンによる分割」ほどではない。
図13はさらに、「妨害側および被害側」の方法による、8個のVCEチップへの384個のポートのこの分割でのVCE間のデータの流れを示している。これは、コントロール・メッセージおよびトレーニング関連データ(スライサー・エラー、FFTデータなど)のためのVCEチップ間の流れを示していないことに留意していただきたい。
この分割では、各VCEチップは他のグループの対応するチップに送信するため部分的に累算された生成物のセットを計算し、さらに他のグループの対応するチップから受信した部分的に累算された生成物を計算した値に追加することによって該当する被害側の出力を計算する。
VCEの第1のグループにおいて、0から「(C/2)−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m)*(N/C)から(((m+1)*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対してクロストーク・キャンセル済みの出力を計算し、次のとおりである。
k=0から(N/2)−1に対してy[t、v]=z[m+C/2、t、v]+Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式14)
ここで、z[j、t、v]はトーン「t」、被害側「v」のVCEチップ「j」によって計算された部分的に累算された生成物の合計である。
VCEの第1のグループにおいて、0から「(C/2)−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m+(C/2))*(N/C))から(((m+1+(C/2))*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対して部分的に累算された生成物z[m、t、v]の合計を計算し、次のとおりである。
k=0から(N/2)−1に対してz[m、t、v]=Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式15)
VCEの第2のグループにおいて、「(C/2)」から「C−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m)*(N/C)から(((m+1)*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対してクロストーク・キャンセル済みの出力を計算し、次のとおりである。
k=(N/2)からN−1に対してy[t、v]=z[m−C/2、t、v]+Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式16)
ここで、z[j、t、v]はトーン「t」、被害側「v」のVCEチップ「j」によって計算された部分的に累算された生成物の合計である。
VCEの第2のグループにおいて、「(C/2)」から「C−1」の範囲「m」に対して「m」という番号が付いたVCEチップ(VCE)は、0からT−1の範囲のトーン「t」および((m−(C/2))*(N/C))から(((m+1−(C/2))*(N/C))−1)まで範囲の被害側「v」に対して部分的に累算された生成物z[m、t、v]も計算し、次のとおりである。
k=(N/2)からN−1に対してz[m、t、v]=Σ(x[t、k]*h[t、k、v])(式17)
VCEチップを分割する多くの代替方法が可能であることに留意していただきたい。例えば、図14では、16個のVCEチップ1410が4つのグループ1421、1422、1423、および1424に分割され、各グループに4つのVCEチップ1410を備える、768個のポートを有するシステムの1例を例示している。1例では、VCEは最初に、妨害側によってグループ化され、次に各グループは被害側によってグループ化され、各チップは192×192のキャンセルを行う。当業者はさらに、上記例による教示後、この分割および他の可能な分割の詳細を認識されるであろう。
ここで開示された主題の実施形態は、ベクトル・キャンセラーASIC(application−specific integrated circuit:特定用途向け集積回路)、またはFPGA(field programmable gate array:フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)に実装することができる。例えば、各ベクトル・キャンセルVCEチップは、例えば図7および9で示されているように、複数の定義された処理ユニットである個別のデバイス(ASIC、FPGAなど)とすることができる。当業者によって認識されるとおり、他のハードウェア実装形態も使用可能である。
VCEチップ全体の計算の分割によって、ベクトル化グループで大量のポートが使用可能であり−このことは、ベクトル化DSLシステム(例えば、ベクトル化VDSLシステムなど)の大規模な配置に必要とされるはずである。複数のVCEチップ全体で計算を分割する異なる分割スキームも本明細書で開示されている。被害側−妨害側または妨害側−被害側分割ではVCEチップ間の論理リンクの数を低減化し、一方、調整の複雑さは、例えば、「トーンによる分割」スキーマより単純なままである。
本開示の主題の多くの特徴および利点は、記述説明から明らかであり、したがって、添付請求項はこのようなすべての特徴および利点をカバーすることを意図している。さらに、当業者は膨大な変更形態や変更を容易に思い付くので、ベクトル分割は例示され説明された正確な構築や動作に限定するものではない。したがって、説明された実施形態は、例示的なものであり、限定するものとして解釈するべきではなく、この記述に従うベクトル分割は、本明細書で与えられた詳細に限定するべきではなく、とりわけ、現在または将来、予測できるかどうかに関係なく、次の請求項および相当物の該当する全範囲によって定義されるべきである。
したがって、本発明を該当する好適な実施形態に参照して説明したが、当業者ならば、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、フォームおよび詳細で変更および修正を行うことができることはすぐに明らかなはずである。添付請求項がこのような変更および修正を包含することを意図している。
以下に、本出願時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
DSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法であり、
前記方法は、
DSLシステムでD個の妨害側回線を定義することと、
DSLシステムでV個の被害側回線を定義することと、
DSLシステムでT個のトーンを定義することと、
単一基準により複数のベクトル化キャンセル・チップ間でクロストーク・キャンセルを分割し、前記単一基準は前記妨害側回線、前記被害側回線、および前記トーンのいずれかであることと、
前記ベクトル化キャンセル・チップのそれぞれが前記単一基準に基づいて部分的キャンセルを行うようにすることと、
を備える方法。
[付記2] 前記DSLシステムはN個のポートを備え、ここでD=V=Nである、付記1に記載の方法。
[付記3] 前記単一基準は前記被害側回線であり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定の被害側回線v、d=0からD−1までのすべての妨害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記1に記載の方法。
[付記4] 前記システムはC個のベクトル化キャンセル・チップを備え、各ベクトル化キャンセル・チップは、V/Cの被害側に対する前記部分的キャンセルを行う、付記3に記載の方法。
[付記5] 前記単一基準は前記妨害側回線であり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定の妨害側回線d、すべての被害側=0からV−1までに対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記1に記載の方法。
[付記6] 前記システムはC個のベクトル化キャンセル・チップを備え、各ベクトル化キャンセル・チップは、D/Cの被害側に対する前記部分的キャンセルを行う、付記5に記載の方法。
[付記7] 前記単一基準は前記トーンであり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のトーンt、v=0からV−1までのすべての被害側に対する部分的に累算された生成物、およびd=0からD−1までのすべての妨害側に対する、計算を備える、付記1に記載の方法。
[付記8] 前記システムはC個のベクトル化キャンセル・チップを備え、各ベクトル化キャンセル・チップは、T/Cのトーンに対する前記部分的キャンセルを行う、付記7に記載の方法。
[付記9] DSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法であり、
前記方法は、
DSLシステムでD個の妨害側回線を定義することと、
DSLシステムでV個の被害側回線を定義することと、
DSLシステムでT個のトーンを定義することと、
二重基準により複数のベクトル化キャンセル・チップ間でクロストーク・キャンセルを分割し、前記二重基準は前記被害側−妨害側分割および妨害側−被害側分割のいずれかであることと、
前記ベクトル化キャンセル・チップのそれぞれが前記二重基準に基づいて部分的キャンセルを行うようにすることと、
を備える方法。
[付記10] 前記DSLシステムはN個のポートを備え、ここでD=V=Nである、付記9に記載の方法。
[付記11] 前記二重基準は被害側−妨害側分割であり、前記被害側は最初にグループに分割され、各グループはG ベクトル化キャンセル・チップ間の妨害側に基づき分割され、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のグループの被害側、D/G の妨害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記9に記載の方法。
[付記12] 前記システムはG のグループのC/G のベクトル化キャンセル・チップをそれぞれ備え、1つのグループの各ベクトル化キャンセル・チップが、V/G の被害側のグループに対する前記部分的キャンセルを行う、付記11に記載の方法。
[付記13] 前記二重基準は妨害側−被害側分割であり、前記妨害側は最初にグループに分割され、各グループはG ベクトル化キャンセル・チップ間の被害側に基づき分割され、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のグループの妨害側、V/G の被害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記11に記載の方法。
[付記14] 前記システムはG のグループのC/G のベクトル化キャンセル・チップをそれぞれ備え、1つのグループの各ベクトル化キャンセル・チップが、D/G の妨害側のグループに対する前記部分的キャンセルを行う、付記13に記載の方法。
[付記15] DSLシステムのD個の妨害側回線、V個の被害側回線、およびT個のDSLトーンを有する前記DSLシステムのためのベクトル・キャンセル・システムであり、
前記システムは、
第1の複数のベクトル・キャンセル・チップと、
第2の複数のベクトル・キャンセル・チップと、
前記第1および第2の複数のベクトル・キャンセル・チップのおのおのがそれぞれ、部分的キャンセルを行い、前記第1および第2の複数間のベクトル・キャッシュの前記分割は基準に基づき、前記基準は前記妨害側回線、前記被害側回線、および前記トーンのいずれかであるシステム。
[付記16] 前記基準は前記トーンであり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のトーンt、v=0からV−1までのすべての被害側に対する部分的に累算された生成物、およびd=0からD−1までのすべての妨害側に対する、計算を備える、付記15に記載のシステム。
[付記17] 前記基準は前記被害側回線であり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定の被害側回線v、d=0からD−1までのすべての妨害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記15に記載のシステム。
[付記18] 前記基準は前記妨害側回線であり、前記部分的キャンセルを行うことが、所定の妨害側回線d、v=0からV−1までのすべての被害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記15に記載のシステム。
[付記19] 前記基準は被害側−妨害側分割であり、前記被害側は最初にグループに分割され、各グループはG ベクトル化キャンセル・チップ間の妨害側に基づき分割され、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のグループの被害側、D/G の妨害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記15に記載の方法。
[付記20] 前記基準は妨害側−被害側分割であり、前記妨害側は最初にグループに分割され、各グループはG ベクトル化キャンセル・チップ間の被害側に基づき分割され、前記部分的キャンセルを行うことが、所定のグループの妨害側、V/G の被害側に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、計算を備える、付記15に記載の方法。

Claims (15)

  1. DSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法であり、
    前記方法は、
    前記DSLシステムでD個の妨害側回線を定義することと、
    前記DSLシステムでV個の被害側回線を定義することと、
    前記DSLシステムでT個のDSLトーンを定義することと、
    二重基準により複数のC個のベクトル化キャンセル・チップ間でクロストーク・キャンセルを分割することと、
    前記ベクトル化キャンセル・チップのそれぞれに、前記二重基準に基づいて部分的なキャンセルを実行させることと
    を備え、
    前記二重基準は被害側−妨害側分割であり、前記被害側は最初に複数の前記V個の被害側回線のG グループにそれぞれ分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、V/G の被害側の各グループはGベクトル化キャンセル・チップ間の妨害側に基づきさらに分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、G ×G =Cであり、前記部分的キャンセルを行うことが、前記複数のV/G の被害側の所定のグループ、前記D個の妨害側回線の複数のD/G 対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、それぞれのベクトル化キャンセル・チップによる計算を備える、方法。
  2. 前記DSLシステムはN個のポートを備え、ここでD=V=Nである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記システムはGのグループのC/Gのベクトル化キャンセル・チップにそれぞれグループ化されるCベクトル化キャンセル・チップ備え、1つのグループの各ベクトル化キャンセル・チップが、V/Gの被害側のグループ、および、t=0からT−1までのすべてのトーンに対する前記D/G 妨害側に対する前記部分的キャンセルだけを行う、請求項に記載の方法。
  4. DSLシステムでベクトル化DSLクロストーク・キャンセルを行うための方法であり、
    前記方法は、
    前記DSLシステムでD個の妨害側回線を定義することと、
    前記DSLシステムでV個の被害側回線を定義することと、
    前記DSLシステムでT個のDSLトーンを定義することと、
    二重基準により複数のC個のベクトル化キャンセル・チップ間でクロストーク・キャンセルを分割することと、
    前記ベクトル化キャンセル・チップのそれぞれに、前記二重基準に基づき部分的なキャンセルを実行させることと
    を備え、
    前記二重基準は、妨害側−被害側分割であり、前記妨害側は最初に複数の前記D個の妨害側回線のG グループそれぞれに分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、D/G 妨害側の各グループはG ベクトル化キャンセル・チップ間の妨害側に基づきさらに分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、G ×G =Cであり、前記部分的キャンセルを行うことが、前記複数のD/G の妨害側の所定のグループ、前記被害側回線の複数のV/G に対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、それぞれのベクトル化キャンセル・チップによる計算を備える、方法。
  5. 前記システムはGのグループのC/Gのベクトル化キャンセル・チップにそれぞれグループ化されるC個のベクトル化キャンセル・チップを備え、1つのグループの各ベクトル化キャンセル・チップが、D/Gの妨害側のグループ、および、t=0からT−1までのすべてのトーンのための前記V/G の被害側に対する前記部分的キャンセルだけを行う、請求項に記載の方法。
  6. D個の妨害側回線、V個の被害側回線、T個のDSLトーン、および、C個のベクトル化キャンセル・チップを有するDSLシステムのためのベクトル・キャンセル・システムであり、
    前記システムは、
    第1の複数のベクトル・キャンセル・チップと、
    第2の複数のベクトル・キャンセル・チップと
    を備え、
    前記第1および第2の複数のベクトル・キャンセル・チップのおのおのがそれぞれ、部分的キャンセルを行い、前記第1および第2の複数間のベクトル・キャンセルの分割は二重基準に基づき、
    前記二重基準は被害側−妨害側分割であり、前記被害側は最初に複数の前記V被害側回線のGグループにそれぞれ分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、V/G 被害側の各グループはGベクトル化キャンセル・チップ間の妨害側に基づきさらに分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、G ×G =Cであり、前記部分的キャンセルを行うことが、前記複数のV/G の被害側の所定のグループ、D個の妨害側回線の複数のD/G 対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、それぞれのベクトル化キャンセル・チップによる計算を備える、ベクトル・キャンセル・システム
  7. D個の妨害側回線、V個の被害側回線、T個のDSLトーン、および、C個のベクトル化キャンセル・チップを有するDSLシステムのためのベクトル・キャンセル・システムであり、
    前記システムは、
    第1の複数のベクトル・キャンセル・チップと、
    第2の複数のベクトル・キャンセル・チップと
    を備え、
    前記第1および第2の複数のベクトル・キャンセル・チップのおのおのがそれぞれ、部分的キャンセルを行い、前記第1および第2の複数間のベクトル・キャンセルの前記分割は二重基準に基づき、前記第1および第2の複数のベクトル・キャンセル・チップはさらに、それらの間の部分的にキャンセルされた入力データを通信し、すべてのD個の妨害側回線、すべてのV個の被害側回線、すべてのT個のDSLトーンのための完全にキャンセルされた出力を形成し、前記二重基準は妨害側−被害側分割であり、前記妨害側は最初に複数の前記D個の妨害側回線のG グループにそれぞれ分割され、ここで、G は2以上の整数であり、D/G の妨害側の各グループはGベクトル化キャンセル・チップ間の被害側に基づきさらに分割され、ここで、G は、2以上の整数であり、G ×G =Cであり、前記部分的キャンセルを行うことが、前記複数のD/G の妨害側の所定のグループ、前記被害側回線の複数のV/G 対する部分的に累算された生成物、およびt=0からT−1までのすべてのトーンに対する、前記ベクトル化キャンセル・チップのそれぞれによる計算を備える、ベクトル・キャンセル・システム
  8. 前記部分的キャンセルを行うことは、V/G の被害側の各グループ内で、前記G のベクトル化キャンセル・チップのすべての間のすべてのD個の妨害側に対する前記部分的に累算された生成物を通信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  9. 第1のグループのV/G の被害側のための前記G ベクトル化キャンセル・チップの1つだけから、第2のグループのV/G の被害側のための前記G ベクトル化キャンセル・チップの1つだけまでの間の部分的に累算された生成物を通信することと、前記通信された部分的に累算された生成物を合計し、すべてのD個の妨害側、すべてのV個の被害側、すべてのT個のトーンのための完全なクロストーク・キャンセルを取得することとをさらに備える、請求項8に記載の方法。
  10. 前記部分的キャンセルを行うことが、D/G 妨害側の各グループ内で、前記G ベクトル化キャンセル・チップのすべての間のすべてのV被害側に対する前記部分的に累算された生成物を通信することをさらに備える、請求項4に記載の方法。
  11. 第1のグループのD/G の妨害側のための前記G ベクトル化キャンセル・チップの1つだけから、第2のグループのD/G の妨害側のための前記G ベクトル化キャンセル・チップの1つだけまでの間の部分的に累算された生成物を通信することと、前記通信された部分的に累算された生成物を合計し、すべてのD個の妨害側、すべてのV個の被害側、すべてのT個のトーンのための完全なクロストーク・キャンセルを取得することとをさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. V/G 被害側の各グループのための前記G のベクトル化キャンセル・チップのすべての間の通信リンクをさらに備える、請求項6に記載のベクトル・キャンセル・システム。
  13. 第1のグループのV/G の被害側のための前記G のベクトル化キャンセル・チップの1つだけと第2のグループのV/G の被害側のための前記G のベクトル化キャンセル・チップの1つだけとの間の通信リンクをさらに備える、請求項12に記載のベクトル・キャンセル・システム。
  14. D/G の妨害側の各グループのための前記G のベクトル化キャンセル・チップのすべての間の通信リンクをさらに備える、請求項7に記載のベクトル・キャンセル・システム。
  15. 第1のグループのD/G の妨害側のための前記G のベクトル化キャンセル・チップの1つだけと第2のグループのD/G の妨害側のための前記G のベクトル化キャンセル・チップの1つだけとの間の通信リンクをさらに備える、請求項14に記載のベクトル・キャンセル・システム。
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